渓流釣りと本流釣りが学べる本のおすすめ人気ランキング21選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のテーマは「渓流 釣り 本流」ですね。でも正直に言うと、私、渓流釣りをやったことがなくて。源流とか本流とか、川の種類の時点でつまずいています。
佐藤メバル
いい質問だね。渓流釣りは「どの川を狙うか」で読むべき本が変わるんだ。上流の細い流れを源流、中規模の流れを渓流、下流の大きな流れを本流と呼ぶことが多い。水量も魚のサイズも別物になる。
橘ナナミ
じゃあ本流用の本って、渓流の本とは別に要るんですか?
佐藤メバル
僕は「一冊では完結しない」と断言している。たとえば『渓流釣り入門』は第5章に「本流釣りに挑戦しよう」を置いていて、渓流から本流へのステップが一冊で見られる。でもそのうえで、自分の釣法の専門書を足すと解像度がぐっと上がるよ。
橘ナナミ
なるほど! まず全体像の一冊、そのあとに専門の一冊、という順番なんですね。
佐藤メバル
そう。その前提で、選び方の軸を一緒に見ていこう。
渓流釣りと本流釣りが学べる本の選び方
目的別:ルアー・エサ・フライのどれから始めるか
橘ナナミ
エサ、ルアー、フライ…って、そもそも何が違うんですか?
佐藤メバル
魚を誘う道具が違うんだ。全部を浅く広く見たいなら『ゼロから始める渓流釣り入門』が向いている。エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシング、テンカラの四大釣法の初歩を1冊に収めている。『基礎から始める渓流釣り入門』もエサ・テンカラ・フライ・ルアーを釣り方ごとに紹介する作りだね。
橘ナナミ
ルアーに絞るなら、どれでしょう?
佐藤メバル
『渓流ルアー釣り 大切な基礎が1冊でわかるすごいベーシック34』だね。ミノー、スプーン、スピナーの使い分けからキャストのコツ、渓流ベイトフィネスの心得まで、ルアー一本に絞って踏み込んでいる。
流域別:源流・渓流・本流のどこを狙うか
橘ナナミ
流域によって、選ぶ本も変わるんですよね。
佐藤メバル
うん。源流で泊まりがけを狙うなら『一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書』。川選びから幕営、イワナ料理まで踏み込んだ内容で、源流釣り歴約40年の著者が書いている。渓流から本流を見据えるなら白滝治郎さんの『渓流釣り入門』、行く川を具体的に選ぶ段になったら「いい川」シリーズの出番だ。
橘ナナミ
「いい川」シリーズは、地域ごとに分かれているんですね。
佐藤メバル
そう。長野、山形・新潟、岩手・秋田、岐阜・愛知、栃木・群馬、首都圏、関西…と自分のホームグラウンドで選ぶ。各河川を地図と写真、原稿の3要素で解説しているから、行く前に読む「案内人」になってくれるよ。
レベル別:初心者・経験者・上級者
橘ナナミ
完全な初心者なら、まずどれですか?
佐藤メバル
『初心者でも超わかる! 渓流づりの教科書』は図解とイラストをふんだんに使ってゼロから教えてくれる。管理釣り場から里川へ、という流れも追える。同じ入口でも『ゼロから始める渓流釣り入門』はベテランのテクニックまで詰め込んでいるから、読み応えはこちらが上だね。
橘ナナミ
上級者向けの本って、あるんですか?
佐藤メバル
『渓流大学』は「ヤマメ釣り名人の秘技を伝授する、上級者向き実践大学」と銘打った一冊。餌や錘の話まで踏み込むから、初心者が最初に開く本ではないよ。
形式別:紙・電子書籍・Kindle Unlimited
橘ナナミ
最近は電子書籍もありますよね。釣りの本ってどっちがいいんでしょう?
佐藤メバル
家で読み込む基本書は紙、現地で見返す地図や釣り場ガイドは電子、という使い分けが現実的だね。ただし写真や図版をじっくり見たい本は紙が強い。古書でしか出回っていない本もあるから、まず紙と電子の両方を探すのが基本だよ。
図解・写真・仕掛け図の充実度
橘ナナミ
仕掛けの結び方とか、図がないと分からなそうです。
佐藤メバル
そこは見極めどころ。『渓流ルアー釣り』は「ラインの結び方」の項を立てているし、『一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書』はルアー・テンカラ・エサ釣りそれぞれのタックルと仕掛けを図で示している。試し読みで図の数を確認してから決めるといい。
発行年・改訂版の有無(情報鮮度)
橘ナナミ
タックルの本って、古くなると使えなくなると聞きました。
佐藤メバル
その通り。道具は廃番になるから、タックル解説は新しい本を選ぶのが安全だね。一方で釣り場ガイドは改訂版かどうかが命で、「いい川」シリーズの令和版は現地に足を運んで情報を更新している。逆に名著と呼ばれる読み物は、古くても価値が減らない。
携帯性・耐久性(フィールド持ち込み)
橘ナナミ
現地に持っていくなら、やっぱり軽い方が…
佐藤メバル
そう。フィールドに持ち込むなら、地図や釣り場ガイドを電子で持つのが一番身軽だね。基本書は家で読み込んで、必要なページを頭に入れてから川に向かう。本は「家で読む本」と「川に持っていく本」で分けるのが僕の勧めだよ。
渓流釣りと本流釣りが学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、21冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
渓流釣りと本流釣りが学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
初心者でも超わかる! 渓流づりの教科書
上田歩 著|つちや書店
¥1,408(税込)
渓流づりという少しワイルドな世界に、図解とイラストをふんだんに使ってゼロから入っていく一冊です。PART1で渓流づりの世界を見渡し、PART2で3大釣法を並べ、PART3でそれぞれの基本をマスター。PART4で管理つり場、PART5でいざ里川へヤマメ・イワナに会いに行く、という順番そのものが親切です。文章より絵で覚えたい人に向く構成で、いきなり本流に出る前の予習にちょうどいい。釣法を絞らず全体像をつかめる入門書です。
こんな人におすすめ
これから渓流づりを始めたい人、道具をまだ持っていない人が、まず釣りの全体像をつかみたい場面に向きます。管理つり場で一度体験してから里川へ、という段取りを考えている人にも。釣法を選ぶ前の予習としても使えます。
良い点
- 図解とイラスト中心で読みやすい
- 3大釣法を横並びで比較できる
- 管理つり場から里川へ順を追える
気になる点
- 道具の最新情報は別途必要
- 本流の深い技術までは踏み込まない
- 上級者には物足りなさが残る
出版社
つちや書店
発売日
2012年04月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、まず1冊目は『初心者でも超わかる! 渓流づりの教科書』ですね。タイトルに「超わかる」って書いてあるのが逆に気になります。本当に超わかるんでしょうか。
佐藤メバル
いい着眼点だね。この本の売りは、図解とイラストをふんだんに使って、少しワイルドな渓流づりの魅力をゼロから説明していること。
PART1で世界を見渡して、PART2で3大釣法を並べ、PART3でそれぞれの基本、PART4で管理つり場、PART5で里川へ、という流れなんです。
理解の順番が設計されているのが強みだよ。
橘ナナミ
管理つり場が先にあるんですね。いきなり山奥の渓流じゃなくて、まず釣り堀的な場所で練習してから里川へ、という順番なのが安心しました。
私のような完全初心者でも入りやすそうです。
佐藤メバル
そう、そこが親切なんです。図解で仕掛けを覚えて、管理つり場で魚を掛ける感覚をつかんでから、ヤマメやイワナに会いに里川へ出る。
ただ少し前の本なので、道具の最新情報は別で補う前提で読むといい。本流の技術を求めるなら、この後紹介する本のほうが深いですよ。
基礎から始める渓流釣り入門
つり情報編集部 著|日東書院本社
¥1,320(税込)
ヤマメやアマゴ、イワナを釣る方法は大きく4つ。最も身近なエサ釣り、手軽に毛バリ釣りの醍醐味が味わえるテンカラ、ラインの力で軽い毛バリを遠くへ運ぶフライ、手軽でスピーディーなルアー。この本は、その4つを釣り方ごとに基本知識から紹介していきます。ひとつの釣法を選ぶ前に、4つの個性と面白さを並べて見られるのが最大の価値。釣法の比較を軸にした入門書は意外と少ないんです。
こんな人におすすめ
エサ釣りかルアーか、まだ決めきれていない人が、自分に合う釣法を見きわめたいときに手に取るとよい一冊。どの釣法もまず基本から知っておきたいという慎重な人や、道具を買う前に全体像を確認しておきたい人に向きます。
良い点
- 4つの釣法を基本から比較できる
- エサ釣りから順に無理なく学べる
- 毛バリ釣りの醍醐味にも触れられる
気になる点
- 道具の最新情報は別途必要
- 本流や源流の応用には触れない
- 図版の量は控えめ
出版社
日東書院本社
発売日
2009年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
次は『基礎から始める渓流釣り入門』。さっきの本とタイトルが似ていて、正直どちらを先に読めばいいのか迷ってしまいます。
佐藤メバル
そこは迷いどころだよね。この本の特徴は、ヤマメやアマゴ、イワナを釣る方法を大きく4つに分けて、エサ釣り、テンカラ、フライ、ルアーを釣り方ごとに紹介している点。
最も身近なエサ釣りから順に、それぞれの個性と面白さを並べてくれます。まず釣法を比べてから決めたい人向けです。
橘ナナミ
なるほど、じゃあ釣法がまだ決まっていない私にはこちらのほうが向いているんですね。4つを並べて見てから選べるのは、失敗が少なそうです。
佐藤メバル
そう思うよ。ただ少し前の本なので、道具やラインの最新事情は今と違う部分もある。基本の考え方を学ぶ本として読んで、道具は別で調べるといい。
テンカラの毛バリ釣りに触れているのも、この本のいいところですよ。
ゼロから始める渓流釣り入門
コスミック出版
¥1,540(税込)
「やってみたいけど難しそう」と思っている人にこそ、と紹介されている入門書です。あえて特定の釣法にこだわらず、エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシング、テンカラの四大釣法の初歩を収録。しかも人気MOOK『渓流釣りのすべて』シリーズの取材を元にしていて、ベテラン渓流釣り師たちのテクニックも詰め込まれています。4章立てで各スタイルを順に学べる構成です。
こんな人におすすめ
渓流釣りを始めたいけれど難しそうと感じている人が、新しめの入門書から入りたいときに向きます。四大釣法をひととおり眺めてから絞り込みたい人にも。巻末近くのコラム「渓流釣りを楽しむための心得」から読むのもよい順番です。
良い点
- 四大釣法をひととおり収録
- MOOK取材元のテクニックが濃い
- 新しめの入門書として頼れる
気になる点
- 釣法ごとの深さは初歩レベル
- 図解の多さは教科書系に劣る
- 本流の実践までは届かない
出版社
コスミック出版
発売日
2022年03月22日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
3冊目は『ゼロから始める渓流釣り入門』。あえて特定の釣法にこだわらない、とあるのが逆に気になります。
佐藤メバル
そこがポイント。エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシング、テンカラの四大釣法の初歩を、ひととおり収録しているんです。
しかも人気MOOK『渓流釣りのすべて』シリーズの取材を元にしていて、ベテラン釣り師のテクニックも詰め込まれている。
比較的新しい本なので、入門書としての鮮度も魅力だね。
橘ナナミ
「やってみたいけど難しそう」って思っている人にこそ、と書いてあるのが、まるで私のことみたいです。
佐藤メバル
まさにその一人だね。最後に「渓流釣りを楽しむための心得」というコラムが置かれているのもいい。技術以前の心構えから入れるのは、ゼロから始める人にはありがたいんじゃないかな。
渓流釣り入門
白滝治郎 著|つり人社
¥1,980(税込)
シンプル・イズ・ベストの仕掛けで“泳ぐ宝石”に出会うノウハウを網羅した超バイブル、と紹介される一冊です。1章で渓流釣り10のエッセンス、2章で必須の準備、3章で初めての1尾、4章で次の1尾へのヒント。そして5章に「本流釣りに挑戦しよう」という章が置かれているのが決定的な特徴です。6章の随想、7章の知識編まで含め、入門から本流まで一本の道筋で示しています。
こんな人におすすめ
里川で1尾釣れるようになり、次は本流に挑みたい人に。入門書を卒業する次の一冊として最適です。仕掛けはシンプルに保ちたいという考え方に共感する人や、釣りの知識を体系的に整理したい人にも向きます。
良い点
- 本流挑戦の章を入門書に用意
- 10のエッセンスで本質がつかめる
- 初めての1尾から次の1尾へ橋渡し
気になる点
- 本流の章はあくまで入口
- 図解中心の入門書ではない
- 道具選びの最新情報は別途必要
出版社
つり人社
発売日
2013年04月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『渓流釣り入門』。著者は白滝治郎さんで、紹介文に「超バイブル誕生」とあります。これ、入門と名乗っていいんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。シンプル・イズ・ベストの仕掛けで“泳ぐ宝石”に出会うノウハウを網羅した、と紹介されている一冊。
1章で10のエッセンス、2章で準備、3章で初めての1尾、4章で次の1尾。ここまでは確かに入口なんです。
橘ナナミ
ということは、後半が違うんですね。入門書なのに、どこかで一段上がる構成になっているんでしょうか。
佐藤メバル
そこです。5章に「本流釣りに挑戦しよう」がある。これが大きい。里川から本流へ、というステップを最初から視野に入れている本は多くないんですよ。
6章の随想、7章の知識編も含めて、長く使える作りだね。
一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書
丸山剛 著|つり人社
¥1,760(税込)
『ひょいっと源流釣り』『日本尺名渓』などの著作で知られる、源流釣り歴約40年の丸山剛さんが、人家のない上流域=源流で釣りをして寝泊まりするための全ノウハウをまとめた一冊。川の選定から計画の立て方、川歩きと渡り方、釣りの方法、タープの張り方、焚き火と後片付け、ご飯の炊き方、釣ったイワナの刺身の作り方まで。地図を読んで幕場を選ぶ章と、本州5河川のモデルプランが特に貴重です。
こんな人におすすめ
管理されたキャンプ場を離れ、手つかずの渓谷で泊まりがけの釣りをしてみたい人に向きます。道具は揃いつつあるが計画の立て方が分からない人、地図とコンパスから学び直したい人にも。まずは夢を組み立てる読み方から始められます。
良い点
- 川選びから幕営まで一冊で完結
- 本州5河川のモデルプラン付き
- 危険回避と虫対策も収録
気になる点
- 実行には相応の経験と体力が要る
- 道具の最新カタログではない
- 日帰り釣りには内容が過剰
出版社
つり人社
発売日
2022年06月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書』。釣りだけじゃなくて、野営まで入っているんですね。盛りすぎではないんでしょうか。
佐藤メバル
著者の丸山剛さんは源流釣り歴約40年。人家のない上流域、源流で釣りをして寝泊まりするためのノウハウを全部まとめた本です。
川選びから計画の立て方、川歩きと渡り方、釣り、タープの張り方、焚き火と後片付け、ご飯の炊き方、釣ったイワナの刺身まで。
橘ナナミ
イワナの刺身まで載っているんですか。読んでいるだけで楽しくなってきます。
佐藤メバル
地図から幕場を読む章があるのも面白い。本州5河川のモデルプランも付いていて、いきなり行くのは危ないけれど、まずは夢を組み立てるのには最高だよ。
命にかかわる危険回避や厄介な虫の対策の章も見逃せません。
渓流ルアー釣り 大切な基礎が1冊でわかるすごいベーシック34
つり人編集部 著|つり人社
¥1,760(税込)
渓流ルアー釣りに絞り、まず釣りそのものを理解したうえで、安全に楽しむための装備、ルアーの特徴、実践テクニック、キャスト上達のコツを「すごいベーシック34」として整理した一冊。ミノー、スプーン、スピナー、フックの基礎から、低活性時のミノーイング、浅場のスピナー、ディープ攻略、ベイトフィネスの心得まで。基礎を34項目に区切って確認できるのが、経験者にもうれしい構成です。
こんな人におすすめ
渓流のルアー釣りをこれから始める人はもちろん、自己流で覚えてきた経験者が基礎を組み直したいときにも向きます。キャストが伸びずに悩んでいる人、安全装備を見直したい人、C&R釣り場で腕を磨きたい人にも。
良い点
- ルアーに絞った濃い基礎34項目
- キャスト上達の章が独立
- C&R釣り場ガイドを収録
気になる点
- エサ釣りやフライは範囲外
- タックルの最新型は別途確認
- 上級の釣り込み技術は薄め
出版社
つり人社
発売日
2022年07月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『渓流ルアー釣り』。ルアーに絞って34項目、という区切り方が気になります。番号を追うだけで覚えられそうですね。
佐藤メバル
ルアー釣りは手軽さで人気が沸騰中だけど、知識がないと危険も伴う。だからこの本は、装備やルアーの特徴、実釣テクニック、キャストのコツを「すごいベーシック34」として整理しているんです。
ミノー、スプーン、スピナーの使い分けから、ベイトフィネスの心得まで入っているよ。
橘ナナミ
C&R釣り場のガイドも載っているんですね。行き先を決めながら読み進められるのは、初心者には助かります。
佐藤メバル
その通り。経験者ほど基礎の抜けに気づく作りで、熟読・理解・実践すれば美しい渓流魚と出会えるはず、と書かれている。
入渓場所の探し方や渓流のルール、危険な生き物の章もあって、安全面まで面倒を見てくれます。
イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り
今西錦司 著|山と溪谷社
¥1,980(税込)
イワナ、ヤマメ好きに読み継がれてきた名著に、DNA解析による最新知見を収載して復刊された一冊。渓魚分類の黎明期に、今西錦司博士が生涯続けたフィールドワークの集大成です。イワナ属の日本における分布、ヤマメ釣り、中国地方のイワナ探検、アマゴとマスのあいだ、といった論稿に加え、カラコルムでのスノー・トラウト、ギルギットの鱒釣りまで収められています。釣り方の本ではなく渓魚の生態の本である点が、実用書とは決定的に違います。
こんな人におすすめ
ヤマメやイワナという魚そのものに惹かれ、釣果だけでなく生態や分布を知りたい人に向きます。渓流釣りの歴史や古い釣り紀行を読んでみたい人、川と魚を長い目で見たい人にも。読み物として通読できる一冊です。
良い点
- 名著の復刊にDNA解析の知見を追加
- 分布や分類まで踏み込む論稿
- 海外の釣り紀行も収録
気になる点
- 実釣の手順書ではない
- 釣り場情報は収録されない
- 論稿中心で読み応え重視
出版社
山と溪谷社
発売日
2026年01月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り』。著者が今西錦司博士、と聞いて背筋が伸びました。名前だけは知っています。
佐藤メバル
イワナ、ヤマメ好きに読み継がれてきた名著に、DNA解析による最新知見を収載して復刊されたものです。渓魚分類の黎明期に、生涯フィールドワークを続けた博士の集大成。
イワナ属の日本における分布、ヤマメ釣り、中国地方のイワナ探検、アマゴとマスのあいだ、といった論稿が並びます。
橘ナナミ
カラコルムとか、ギルギットの鱒釣りとか、海外の話も入っているんですね。日本の渓流の本だと思っていました。
佐藤メバル
そこが面白いところ。スノー・トラウトやギルギットの鱒釣りまで収められている。釣りの実用書ではなく、渓魚という生き物の本だと思って開くと、驚くほど射程が広い。
釣果より、川と魚を長い目で見たくなる人に響く一冊です。
渓流大学
二階堂清風 著|鳥影社
¥1,760(税込)
渓流釣り四十有余年、ヤマメ釣り名人の秘技を伝授する上級者向きの実践大学、と紹介される一冊です。第1講座「山女魚の宙返り」から第9講座「山女魚は心で釣れ」まで、講座名そのものが釣りの勘所を示しています。「下手の長竿」「餌は何でもいい」「山女魚は錘で釣れ」など、入門書が避けて通りがちな核心に踏み込む。経験者ほど、ひとつひとつの言葉が刺さる作りです。
こんな人におすすめ
入門書を何冊か読み、里川で竿を出すようになった人が、餌釣りを一段深く掘りたいときに。ヤマメを狙い込む考え方を知りたい人や、長く釣りを続けている人にも向きます。渓流釣りが趣味として定着してきた人の2冊目にちょうどいい。
良い点
- ヤマメ釣りに特化した実践内容
- 講座形式で核心を突く
- 経験者が読むと発見が多い
気になる点
- 初心者には前提が足りない
- 対象は主に餌釣りの世界
- 図解中心の構成ではない
出版社
鳥影社
発売日
2003年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『渓流大学』。講座名が「山女魚の宙返り」「魚影で合わせよ」……なんだか講義というより格言みたいです。これ、入門書ですか?
佐藤メバル
ヤマメ釣り名人の秘技を伝授する、上級者向きの実践大学、と紹介されている本です。渓流釣り四十有余年。第1講座から第9講座まで、たとえば「下手の長竿」「餌は何でもいい」「山女魚は錘で釣れ」といった見出しが続く。
橘ナナミ
「山女魚は午後に釣れ」とか「餌は何でもいい」とか、断定が強くて本当なのか気になってしまいます。鵜呑みにしていいんでしょうか。
佐藤メバル
そこは読みどころだね。断定というより、長年の川での観察から出てきた言葉として受け取るといい。入門書を数冊読んだ後の2冊目として、餌釣りを突き詰めたい人に向く。
「下手の長竿」のような逆説も、経験者ほど腑に落ちるはずです。
令和版 長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
釣法を問わず渓流ファンに好評な「いい川」シリーズの長野版です。信濃川水系の中津川支流・魚野川にはじまり、千曲川の下流部と上流部、依田川・和田川、鹿曲川、犀川水系の奈良井川支流・鎖川、梓川、姫川水系、木曽川水系、天竜川水系まで、水系ごとに整理して収録。各釣り場に精通した釣り人が、地図と写真と原稿の3要素で解説してくれるので、はじめての川でも現地の様子がつかめます。
こんな人におすすめ
長野の渓流に初めて行く人、はじめての川で道に迷いたくない人に向きます。水系から釣り場を選びたい人、既知の川でも新しい発見がほしい人にも。釣法を問わず使えるので、餌でもルアーでも手元に置けます。
良い点
- 地図・写真・原稿の3要素
- 水系ごとに整理され選びやすい
- 令和版として情報が更新済み
気になる点
- 対象は長野エリアのみ
- 釣り方の技術解説は薄い
- 収録河川は主要どころに絞られる
出版社
つり人社
発売日
2020年11月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ここからは釣り場ガイドが続くんですね。まずは『令和版 長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』。これはシリーズ物なんですか?
佐藤メバル
うん、このシリーズの売りは、各釣り場に精通した釣り人が、地図と写真と原稿の3要素で河川を紹介してくれること。
長野版は信濃川水系の中津川支流・魚野川から始まって、千曲川、依田川、犀川水系の奈良井川、梓川、姫川水系、木曽川水系、天竜川水系と、水系ごとに整理されているんですよ。
橘ナナミ
水系ごとの整理というのがいいですね。川の名前だけが並んでいると、どこから見ればいいのか分からなくなりそうですから。
佐藤メバル
そこは大事なところだね。「はじめての釣り場では頼もしい案内人」という言葉どおり、広域アクセスMAPと釣り場地図が付いている。
しかも令和版として、前回と同じ河川も筆者が現地に足を運んで情報を更新している。古い記憶のまま出かけるのがいちばん危ないので、そこを直してくれているのは安心です。
令和版 山形・新潟「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
日本海側の渓をまとめた「いい川」シリーズの令和版です。山形は最上川水系の角川、鹿の沢川、長倉川、朝日川、赤川水系の東大鳥川、荒川水系の荒川、金目川、横川など。新潟は三面川水系の泥又川、荒川水系の西俣川・中ノ俣川、胎内川、加治川、魚野川水系の清津川、釜川、そして府屋大川、勝木川、姫川といった単独河川まで。同じ名の川でも流域ごとに違う表情を、地図と写真で確かめられます。
こんな人におすすめ
山形・新潟の渓流を開拓したい人、日本海側の川をエリア単位で見比べたい人に向きます。最上川や荒川の支流まで足を延ばしたい人にも。釣り場選びの「案内人」がほしい場面で効いてくれます。
良い点
- 山形と新潟を一冊でカバー
- 水系別の構成で選びやすい
- 単独河川まで収録範囲が広い
気になる点
- エリアは山形・新潟に限定
- 技術面の解説は含まれない
- 釣行前の現地確認は必須
出版社
つり人社
発売日
2021年03月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『令和版 山形・新潟「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』。山形と新潟って、一冊でまとめて大丈夫なんですか?
佐藤メバル
川の名前を聞けば分かるよ。山形は最上川水系の角川、鹿の沢川、朝日川、赤川水系の東大鳥川、荒川水系の荒川、金目川、横川。
新潟は三面川水系の泥又川、荒川水系の西俣川・中ノ俣川、胎内川、加治川、魚野川水系の清津川、釜川、それに府屋大川、勝木川、姫川といった単独河川まで入っている。
橘ナナミ
荒川が山形にも新潟にも出てくるんですね。同じ名前でも別の川だと思うと、地図がないと混乱しそうです。
佐藤メバル
まさにそこ。だから地図と写真がセットになっている価値が出る。日本海側の渓は雪解けの水を抱えていて、季節の入り方も内陸とは違うはずです。
エリアで一冊選ぶのがこのシリーズの使い方だから、山形と新潟をまとめて見られるのは便利だよ。
令和版 岩手・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
北東北の渓をまとめた「いい川」シリーズの令和版です。岩手は北上川水系の北本内川、横川、出羽沢、葛根田川、竜川、気仙川水系の気仙川、閉伊川水系の御山川、小本川水系の大川。秋田は子吉川水系の上玉田川、岩見川水系の三内川、雄物川水系の桧木内川、役内川、米代川水系の大旭又沢・大蓋沢、小又沢、打当川など、沢の名まで細かく並ぶのが北東北らしさです。
こんな人におすすめ
源流の沢を歩きたい人、北東北の渓をじっくり選びたい人に向きます。岩手・秋田の山深い流域に関心がある人、連泊で釣行を組みたい人にも。里川から源流まで視野に入る構成です。
良い点
- 岩手と秋田を一冊でカバー
- 沢名まで細かい河川リスト
- 源流志向の人に向く構成
気になる点
- エリアは北東北に限定
- 技術解説は掲載されない
- 積雪期の情報は別途必要
出版社
つり人社
発売日
2021年03月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『令和版 岩手・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』。北上川水系の葛根田川とか、名前を聞いたことがある川も出てきますね。
佐藤メバル
岩手は北上川水系の北本内川、横川、出羽沢、葛根田川、竜川、気仙川水系、閉伊川水系の御山川、小本川水系の大川。
秋田は岩見川水系の三内川、雄物川水系の桧木内川、役内川、米代川水系の大旭又沢・大蓋沢、小又沢、打当川など。
沢の名前まで並ぶのが北東北らしさだね。
橘ナナミ
大旭又沢と大蓋沢って、さっきの野営術の本のモデルプランにも出てきました。同じ場所が別の角度から紹介されているんですね。
佐藤メバル
よく気づいたね。それだけ北東北の源流は人を惹きつける場所なんだろう。ガイドで場所の概要をつかんで、実践書で泊まりの段取りを学ぶ、という読み合わせができる。
同じエリアを二冊で往復すると、現地の解像度がぐっと上がります。
令和版 岐阜・愛知「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
好評の「岐阜」に隣の愛知県の渓流を加えて充実させた令和版です。岐阜は神通川水系の高原川、蒲田川、宮川、長良川水系の長良川、神崎川、板取川、木曽川水系の馬瀬川、益田川、揖斐川水系の坂内川、根尾東谷川など。愛知は天竜川水系の古真立川、振草川、豊川水系の宇連川、巴川、矢作川水系の段戸川まで。本流から源流まで、思わず行きたくなる河川が並びます。
こんな人におすすめ
アマゴを狙いたい人、東海エリアの渓流を一冊で見渡したい人に向きます。岐阜の既刊を持っている人が愛知の川も加えて読み直すのにもよい。本流から源流まで釣り分けたい人にも向きます。
良い点
- 岐阜と愛知を一冊でカバー
- 本流から源流まで収録
- アマゴ狙いの人に情報が濃い
気になる点
- 対象は東海エリアに限定
- 釣法の解説は含まれない
- 掲載河川は厳選されている
出版社
つり人社
発売日
2022年01月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『令和版 岐阜・愛知「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場』。アマゴなんですね、ここは。ヤマメとは違う魚なんでしょうか。
佐藤メバル
アマゴは西日本の渓流の主役とされる魚。この本は既刊の「岐阜」に、隣の愛知県の渓流を加えて充実させた令和版なんです。
神通川水系の高原川、蒲田川、宮川から、長良川水系、木曽川水系、揖斐川水系まで。愛知は天竜川水系、豊川水系、矢作川水系の段戸川などが入ります。
橘ナナミ
「本流から源流まで、思わず行きたくなる河川がずらり」と紹介されていますね。読んでいるだけで行きたくなってきます。
佐藤メバル
各釣り場に精通する釣り人がそれぞれに推す川を挙げているのが、このシリーズの性格。アマゴが主役のエリアだから、西日本の川に惹かれる人にはたまらない。
岐阜と愛知を一冊で見渡せるようになったのは、この版ならではの魅力です。
令和版 栃木・群馬「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
関東北部の渓をまとめた令和版です。栃木は那珂川水系の大川、箒川、大蛇尾川、利根川水系の粕尾川、大芦川、大谷川、男鹿川、湯西川、コザ池沢。群馬は利根川を最下流から上流まで区間ごとに分け、渡良瀬川、桐生川、神流川、片品川、赤谷川、谷川、湯檜曽川、宝川と続きます。同じ利根川を別の川のように見せる構成が面白く、標高と季節の関係を考える練習になります。
こんな人におすすめ
関東から日帰り圏で渓流を探したい人、利根川水系を体系的に知りたい人に向きます。栃木と群馬の両方を行き来したい人、上流と下流を釣り分けてみたい人にも。
良い点
- 栃木と群馬を一冊でカバー
- 利根川を区間ごとに詳述
- 日帰り圏の川が中心
気になる点
- 対象は関東北部に限定
- 釣り方の手引きは含まれない
- 収録は主要河川にとどまる
出版社
つり人社
発売日
2021年02月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『令和版 栃木・群馬「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』。関東の内陸で、私でも行けそうな気がしてきました。日帰りで通う人も多いんですか?
佐藤メバル
栃木は那珂川水系の大川、箒川、大蛇尾川、利根川水系の粕尾川、大芦川、大谷川、男鹿川、湯西川、コザ池沢。
群馬は利根川を最下流から上流まで区間ごとに分けて、渡良瀬川、桐生川、神流川、片品川、赤谷川、谷川、湯檜曽川、宝川と続く。
同じ利根川を別の川のように見せる構成が面白いんです。
橘ナナミ
上流と下流で別の項目になっているのが、正直びっくりしました。同じ川なのに、そんなに違うものなんですか?
佐藤メバル
標高が変われば水温も流れも魚の付き方も変わる。この本は、その違いを区間ごとに見せてくれる。標高と区間で釣り場を選ぶという感覚が、ページをめくるうちに自然と身につく。
関東から日帰り圏で考えたい人の最初の一冊にちょうどいいよ。
令和版 首都圏「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
東京・神奈川・埼玉・山梨の渓流をカバーする令和版です。埼玉は荒川水系の橋立川。多摩川水系は下流・中流・上流に分けて秋川、日原川、小川谷、丹波川、泉水谷。神奈川は相模川水系の谷太郎川、中津川、道志川、酒匂川水系の河内川、西沢。山梨は富士川水系の釜無川、塩川、須玉川、尾白川、笛吹川、日川、重川、琴川、桂川まで。首都圏から通える川をこれだけ細かく並べた一冊は貴重です。
こんな人におすすめ
電車とバスで渓流に通いたい人、首都圏から近い川で経験を積みたい人に向きます。山梨まで足を延ばしたい人、同じ川でも区間を変えて釣りたい人にも。地図を見ながら行き先を絞る使い方ができます。
良い点
- 首都圏4都県を一冊でカバー
- 多摩川を区間ごとに詳述
- アクセス地図で計画が立てやすい
気になる点
- 対象は首都圏と山梨に限定
- 釣法の解説は含まれない
- 現地の最新状況は自分で確認が必要
出版社
つり人社
発売日
2022年02月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『令和版 首都圏「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』。東京・神奈川・埼玉・山梨って、首都圏でも渓流があるんですね。
佐藤メバル
多摩川を下流・中流・上流に分けて、秋川、日原川、小川谷、丹波川、泉水谷。神奈川は相模川水系の谷太郎川、中津川、道志川、酒匂川水系の河内川、西沢。
山梨は富士川水系の福士川、釜無川、塩川、須玉川、尾白川、笛吹川、荒川、日川、重川、琴川、桂川まで、驚くほど細かいんだ。
橘ナナミ
私、ひとり暮らしで電車移動が多いので、首都圏の川が一冊にまとまっているのは助かります。車がなくても計画できますか?
佐藤メバル
そこはこの本の使いどころ。広域アクセスMAPと釣り場地図が付いているから、交通手段から逆算して行き先を選ぶこともできる。
まず近い川で経験を積んで、それから遠征する。その順番を後押ししてくれる構成だよ。
関西「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
滋賀・京都・兵庫・奈良・三重・和歌山を対象に、里川から山岳渓流まで、各釣り場に精通した釣り人が「いい川」を紹介する一冊です。愛知川、安曇川、美山川、上桂川、賀茂川、矢田川、揖保川、千種川、神末川、高見川、吉野川、天川、北山川、大内山川、櫛田川、有田川、日高川、古座川と並びます。アユ釣りのイメージが強い関西にも絶好の渓流フィールドがあることを教えてくれます。
こんな人におすすめ
関西在住で渓流は遠いと思っていた人、近畿の川を開拓したい人に向きます。山岳渓流まで踏み込みたい人、紀伊半島の川に関心がある人にも。地図と写真で現地をイメージしたい場面で役立ちます。
良い点
- 近畿6府県を一冊でカバー
- 里川から山岳渓流まで収録
- 観光地の川から渓流まで幅広い
気になる点
- 対象は近畿エリアに限定
- 技術解説は含まれない
- 最新状況は現地で確認が必要
出版社
つり人社
発売日
2019年06月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『関西「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場』。正直、関西ってアユのイメージでした。渓流もあるんですか?
佐藤メバル
そこなんですよ。滋賀・京都・兵庫・奈良・三重・和歌山を対象に、里川から山岳渓流まで、各釣り場に精通した釣り人が紹介している。
愛知川、安曇川、美山川、上桂川、揖保川、千種川、北山川、宮川、櫛田川、有田川、日高川、古座川と、名前だけでも十分に濃い顔ぶれです。
橘ナナミ
賀茂川(鴨川)なんて、観光で見たことのある名前も入っていますね。町中の川から山の渓まで、同じ一冊に入っているのが不思議です。
佐藤メバル
その幅がこの本の面白さ。地図と写真と原稿の3要素で、それぞれの川の性格が描き分けられている。関西に渓流はないと思っていた人の認識が変わる一冊だと思うよ。
近畿の川を開拓したいなら、まずここから始めるのが早い。
青森・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
つり人社書籍編集部 著|つり人社
¥1,540(税込)
青森・秋田の渓を扱った「いい川」シリーズの一冊です。各河川を地図と写真、原稿の3要素で解説し、地図は広域アクセスMAPと河川図に加えて、場合によってはさらに拡大図も掲載すると紹介されています。令和版より前の版なので、同じシリーズの新しい版と見比べながら、情報の新しさを意識して選びたいところ。北部の渓をまず眺めてみたい人の入口になります。
こんな人におすすめ
青森・秋田の渓流に関心がある人が、シリーズの旧版も含めて見比べたいときに。地図と写真で北部の川をイメージしたい人、拡大図のあるガイドを好む人に向きます。
良い点
- 地図・写真・原稿の3要素
- 必要に応じ拡大図を掲載
- 北部エリアの川を見渡せる
気になる点
- 令和版より情報が古い
- 技術面の解説は含まれない
- 現地情報は自分で更新が必要
出版社
つり人社
発売日
2016年03月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『青森・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』……あれ、これだけ「令和版」が付いていないんですね。何か違いがあるんでしょうか。
佐藤メバル
よく気づいたね。これは令和版より前の版で、各河川を地図と写真、原稿の3要素で解説する作りは同じ。地図は広域アクセスMAPと河川図に加えて、場合によってはさらに拡大図も掲載すると紹介されている。
シリーズの中でも版の違いを意識するのは、釣り場ガイドを選ぶときの大事な視点です。
橘ナナミ
ということは、同じエリアを考えているなら、新しく出ている令和版のほうを選んだほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
情報の新しさを優先するなら、令和版のほうが安心。ただ、地図と写真と原稿という作り方は共通だから、旧版を手に取っても現地のイメージはつかめる。
版の違いを見比べるのも、ガイドブックの選び方の勉強になりますよ。
いわての渓流・川釣り 令和版
岩手日報社 著|岩手日報社
¥1,980(税込)
岩手の釣りを代表する河川と湖沼を収録した、初心者にも分かりやすいガイド本です。砂鉄川、磐井川、気仙川、盛川、胆沢川、和賀川、猿ケ石川、鵜住居川、大槌川・小鎚川、豊沢川、雫石川、葛根田川、閉伊川、小本川、馬淵川、安比川、米代川、久慈川などの川に、岩洞湖、御所湖、四十四田ダム、田瀬湖といった湖沼が加わります。遊漁券販売所や種アユ販売所のデータも盛り込んだ実用ガイドです。
こんな人におすすめ
岩手で初めて釣りをする人、釣り場までの道と券の買い方まで知りたい人に向きます。湖沼も視野に入れたい人、地元紙が出す情報を元に計画を立てたい人にも。ガイドマップを見ながら動線を組み立てられます。
良い点
- 岩手の24河川と4湖沼を収録
- 遊漁券販売所のデータ付き
- 地元新聞社ならではの実用性
気になる点
- 対象は岩手県内に限定
- 釣法の解説は含まれない
- 巻末データは一部更新済み
出版社
岩手日報社
発売日
2019年08月08日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『いわての渓流・川釣り 令和版』。岩手だけの一冊があるんですね。エリアを絞ったガイドって強いんでしょうか。
佐藤メバル
岩手の釣りを代表する河川と湖沼を収録した、初心者にも分かりやすいガイド本だよ。砂鉄川、磐井川、気仙川、胆沢川、和賀川、猿ケ石川、葛根田川、閉伊川、馬淵川、安比川、米代川、久慈川などの川に、岩洞湖、御所湖、四十四田ダム、田瀬湖といった湖沼が加わる。
橘ナナミ
遊漁券販売所や種アユ販売所のデータも入っているんですね。初めての土地だと、どこで券を買えばいいか分からなくて困りそうです。
佐藤メバル
まさにそこが実用的なところ。釣り場までの地図と、券を買う場所の情報がセットになっているから、初めての土地でも動きやすい。
岩手日報社という地元の新聞社が出している、という信頼感も大きいね。巻末のデータファイルとマップ情報は一部リニューアルされているよ。
新編溪流物語
山本素石 著|山と渓谷社
¥979(税込)
遠くなる昭和の山村風景を舞台に、旅情ゆたかな表現と独特のユーモアで渓流釣り文学に挑んだ山本素石さんの作品集です。『釣山河』『遥かなる山釣り』『釣影』『渓流物語』に収録された作品から25篇を選び、「山釣り逍遙」「渓魚爛漫」「釣師繚乱」の3章に新編集。釣り方ではなく、釣りの時間そのものを味わう一冊で、渓流に行けない週に開くと川の匂いがしてきます。
こんな人におすすめ
渓流釣りの読み物を探している人、釣果を離れて釣りの時間を味わいたい人に向きます。渓流随筆の名作に触れてみたい人、寝る前に少しずつ読み進めたい人にも。釣り場ガイドに疲れたときの息抜きになります。
良い点
- 名作から25篇を厳選
- 3章に再編集して読みやすい
- 昭和の山村風景が生き生き
気になる点
- 実釣ノウハウは載っていない
- 文体はやや古風
- 釣り場情報は含まれない
出版社
山と渓谷社
発売日
2017年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ここから雰囲気が変わりますね。『新編溪流物語』、山本素石さんの釣り随筆だそうです。名前を聞いたことがありませんでした。
佐藤メバル
遠くなる昭和の山村風景を舞台に、旅情ゆたかな表現と独特のユーモアで渓流釣り文学に挑んだ人の作品集です。
『釣山河』『遥かなる山釣り』『釣影』『渓流物語』に収録された作品から25篇を選び、「山釣り逍遙」「渓魚爛漫」「釣師繚乱」の3章に新編集している。
秘話が息づく珠玉の釣り随筆という紹介がしっくりきます。
橘ナナミ
読む前から、川の景色や釣り人の姿が見えてくるみたいです。これって、釣りをしない人でも楽しめるものでしょうか。
佐藤メバル
十分楽しめると思う。釣り方の本ではなく、釣りの時間そのものを味わう本だから、渓流に行けない週に開くと川の匂いがしてくる。
釣果を競う記事に少し疲れたときに読むと、釣りの原点に戻れるはずですよ。
職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち
戸門秀雄 著|農山漁村文化協会
¥3,080(税込)
各地の職漁師、つまり職業として川で魚を獲ってきた人たちが代々伝えてきた共存の知恵や独自の掟から、いまは亡き名人たちの釣技・釣具、魚を守る闘いまでを描いた一冊です。奥志賀の職漁師、秋山郷のマタギ伝承、草津のイワナの道、嬬恋のヤマメの道、奥多摩の名人上手、尾瀬のイワナ小屋、渓の釣り宿、幻のキンイワナ。釣りを楽しむ側から、川で生きる側へ視点を移す読み応えのある記録です。
こんな人におすすめ
渓流釣りの背景にある歴史や暮らしに興味がある人、川と人の関わりを深く知りたい人に向きます。釣り宿や山小屋の来歴をたどりたい人、流域ごとの違いをじっくり感じたい人にも。
良い点
- 流域ごとの職漁の世界を描く
- 名人の釣技や漁具にも触れる
- コラム「漁具考」も収録
気になる点
- 実釣ガイドではない
- 本文は読み応え重視で長い
- 写真中心の構成ではない
出版社
農山漁村文化協会
発売日
2013年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち』。職漁師って、釣りを生業にしていた人たちのことですよね。今もいらっしゃるんでしょうか。
佐藤メバル
そう、職業として川の魚を獲ってきた人たちのこと。各地の職漁師が代々伝えてきた共存の知恵や独自の掟から、いまは亡き名人たちの釣技・釣具、魚を守る闘いまで、彼らの生き様を通して流域ごとの職漁の世界を描いている。
奥志賀、秋山郷のマタギ伝承、草津、嬬恋、奥多摩、尾瀬のイワナ小屋、渓の釣り宿と、舞台も多彩です。
橘ナナミ
「幻のキンイワナを求めて」という章題にも惹かれます。黄色いイワナがいる、という問いから始まるんですか?
佐藤メバル
そこから始まる章だね。何十万分の一の奇跡に震える手、といった記述も紹介されている。釣りを楽しむ側から、川で生きる側へ視点を移す一冊で、読み終わると自分の釣りが少し違って見えるはずです。
【POD】秩父イワナ
荒川水系渓流保存会 著|デザインエッグ株式会社
¥1,441(税込)
荒川の源流に棲むニッコウイワナ系の在来イワナを扱った小さな本です。荒川は秩父山地から関東平野に流れ出て東京湾に注ぐ大きな川で、その源流は秩父中・古生層を削った急峻な渓流。ここに棲むイワナは鮮やかなオレンジ斑が美しく、秩父の住民や釣り人に親しまれ、守られてきました。秩父イワナとはどんな魚か、どこから来たのか、今どうしているのかを、保存会が次の世代に託すためにまとめています。
こんな人におすすめ
荒川源流のイワナに関心がある人、釣る前に魚の来歴を知りたい人に向きます。在来イワナの保全に関心がある人、短い分量で一気に読み切りたい人にも。釣行の予習として先に読むのがおすすめです。
良い点
- 在来イワナの来歴が分かる
- 保存会の視点で語られる
- 短く読みやすい分量
気になる点
- 釣り方の解説は目的ではない
- 対象は荒川水系に限定
- POD版のため入手方法に特徴
出版社
デザインエッグ株式会社
発売日
2021年11月29日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『【POD】秩父イワナ』。すみません、PODって何ですか? あと、秩父イワナという名前も初めて聞きました。
佐藤メバル
PODは、注文を受けてから印刷する形式の本のこと。内容は、荒川の源流に棲むニッコウイワナ系の在来イワナの話です。
荒川は秩父山地から関東平野に流れ出て東京湾に注ぐ大きな川で、その源流は秩父中・古生層を削った急峻な渓流。
ここに棲むイワナは鮮やかなオレンジ斑が美しく、秩父の住民や釣り人に親しまれ、守られてきました。
橘ナナミ
釣り場の話というより、魚そのものの本なんですね。読み終わったら、荒川を見る目が変わりそうです。釣りに行く前に読んでもいいんでしょうか。
佐藤メバル
むしろ先に読んでほしいくらい。秩父イワナとはどんな魚なのか、どこから来たのか、今どうしているのか、守るためにはどうすればいいのか。
釣って楽しむ前に、その魚がいる意味を知る本です。奥秩父の森と渓流を愛する人たちが、次の世代に託すために作ったと書かれています。
フライの雑誌 136(2026春号)
「フライの雑誌」編集部 著|フライの雑誌社
¥1,980(税込)
特集は「春の渓流を釣り上がるこの一本。このフライを結んで釣りして歩こう。」。16人のフライが並び、オオクママダラカゲロウの釣りや春の渓流の釣り上がりで使うフライが、井上逸郎さん、黒石真宏さん、佐々木岳大さんの話として収録されています。現場の空気がそのまま載るのが雑誌の強み。フライ用品の値段をめぐる座談会、海のディープフライ、AIとフライフィッシング、猿ヶ石川源流の水力発電計画をめぐる論考まで、今の論点が詰まっています。
こんな人におすすめ
フライフィッシングを始めたばかりで、春にどのフライを結べばいいか知りたい人に向きます。道具やお金の話も含めて業界の今を知りたい人、海フライや川をめぐる話題に関心がある人にも。
良い点
- 春の釣り上がりに絞った特集
- 16人のフライと使い方が並ぶ
- 海フライや社会論考も収録
気になる点
- 渓流入門の基礎は載っていない
- エサ釣り・ルアーは対象外
- 号ごとに内容が大きく変わる
出版社
フライの雑誌社
発売日
2026年04月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
最後は『フライの雑誌 136(2026春号)』。雑誌なんですね。特集は「春の渓流を釣り上がるこの一本」……釣り上がるって、上流に向かって歩きながら釣ることですよね。
佐藤メバル
そう、上流に向かって釣りながら歩くこと。この号の特集はまさにそのための一本で、16人のフライが並ぶ。
オオクママダラカゲロウの釣りや、春の渓流の釣り上がりで使うフライが、井上逸郎さん、黒石真宏さん、佐々木岳大さんの話として収録されている。
実際に結ぶ人が語るのが、雑誌ならではの強みだね。
橘ナナミ
座談会の「最近フライ用品高くないですか?」という見出しがすごく生々しいです。技術の話だけじゃないんですね。
佐藤メバル
そこも読みどころ。海のディープフライのメソッド、フライフィッシングとAI、猿ヶ石川源流の水力発電計画の見直しを求める記事まで、釣りをめぐる今の論点が詰まっている。
現場の空気がそのまま載るのが雑誌のいいところですよ。
実釣マニュアルと「読み物」を切り分ける
橘ナナミ
一口に渓流釣りの本と言っても、種類が多い気がします。
佐藤メバル
僕は大きく二つに分けている。ひとつは実釣マニュアル。タックル、仕掛け、キャスト、ポイントの読み方。もうひとつが読み物で、『新編溪流物語』の山本素石、『職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち』の戸門秀雄のように、川と人を描く本だね。
橘ナナミ
読み物も、釣りの役に立つんですか?
佐藤メバル
立つよ。『職漁師伝』は各地の職漁師が代々伝えた共存の知恵や独自の掟、釣技や釣具まで描いている。魚を守る仕組みをどう作ってきたかが分かると、遊漁券やルールの意味が腹に落ちる。実釣マニュアルだけ読んでいると、そこが抜けがちなんだ。
橘ナナミ
遊漁券って、そういう背景があったんですね。
佐藤メバル
そう。ルールやマナーは「守らされるもの」じゃなくて、川を次に残すための仕組み。『渓流ルアー釣り』も「渓流釣りのルール」の項を立てているし、実釣書と読み物を行き来すると理解が深まる。
名著・定番本の系譜と生態の本
橘ナナミ
ずっと読み継がれている本って、やっぱりあるんですか?
佐藤メバル
あるよ。『イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り』は今西錦司博士のフィールドワークの集大成で、DNA解析による最新知見を加えて復刊された。魚そのものを知るための本だね。釣り方の前に、相手を知る。これは順番としてとても大事なんだ。
橘ナナミ
生態を知ると、釣りが変わるんですか?
佐藤メバル
変わる。『一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書』にもターゲットの解説や「淵」というポイントの基本がある。魚がどこにいて、何を食べるかが分かれば、仕掛けの選び方も自ずと決まってくる。
橘ナナミ
地域や川を守る活動の本もあるんですね。
佐藤メバル
『【POD】秩父イワナ』は、荒川水系渓流保存会が秩父イワナを次の世代に託すために作った本だ。受注生産のPODなので、欲しいと思ったら早めに動くのがいい。『フライの雑誌』のような定期刊行物も、フライの最新事情を追うなら外せない。
橘ナナミ
なるほど。古い名著と、新しい情報。両方いるんですね。
佐藤メバル
そう。名著は考え方の軸を、新刊は今の道具と現場を教えてくれる。役割が違うから、どちらか一方では片手落ちになるんだ。
読む順番ロードマップと実釣へのつなげ方
橘ナナミ
結局、どの順番で読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
まず入門書で釣法をひとつ選ぶ。次に自分の流域の釣り場ガイドを読んで、行く川を決める。釣行前に安全とルールの章を復習して、釣ったあとに生態の本へ戻る。この往復が一番身につくよ。
橘ナナミ
逆に、いきなり上級者向けを読むのは?
佐藤メバル
おすすめしない。『渓流大学』のような本は、一度川に立ってから読むと刺さる。読了後の第一歩は、管理釣り場か里川でいいから実際に竿を出すこと。本は川の前に開くもの、川の後にまた開くものだと考えてみて。
よくある質問
渓流釣り初心者が最初に読むべき本はどれ?
橘ナナミ
渓流釣り初心者が最初に読むべき本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
図解とイラストでゼロから教えてくれる『初心者でも超わかる! 渓流づりの教科書』が入口として分かりやすいです。エサ・ルアー・フライ・テンカラの四大釣法を広く眺めてから決めたいなら、『ゼロから始める渓流釣り入門』が向いています。
本流釣りの本はルアーとエサのどちらを選べばいい?
橘ナナミ
本流釣りの本はルアーとエサのどちらを選べばいいについて教えてください。
佐藤メバル
先に自分のやりたい釣法を決めるのが近道です。エサ・テンカラ・フライ・ルアーを釣り方ごとに紹介する『基礎から始める渓流釣り入門』で全体を見て、本流は基本の一冊に足す二冊目として選ぶと迷いません。
タックル本は古いと使えなくなる?
橘ナナミ
タックル本は古いと使えなくなるについて教えてください。
佐藤メバル
道具は廃番になるため、タックルの解説は新しい本を選ぶのが安全です。釣り場ガイドも「令和版」のように現地取材で更新されたものを。一方で、名著と呼ばれる読み物や生態の本は古くても価値が減りません。
電子書籍と紙、フィールドに向くのはどっち?
橘ナナミ
電子書籍と紙、フィールドに向くのはどっちについて教えてください。
佐藤メバル
現地で見返す地図や釣り場ガイドは電子が身軽で便利です。ただし写真や仕掛け図をじっくり見たい本は紙が強いので、家で読み込む基本書は紙、と使い分けるのがおすすめです。
一冊で渓流も本流もカバーできる本はある?
橘ナナミ
一冊で渓流も本流もカバーできる本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
完全に一冊で、とは言い切れません。ただし『渓流釣り入門』は第5章に「本流釣りに挑戦しよう」を置いていて、渓流から本流への流れを一冊で追えます。そこから専門書を足すのが現実的です。
絶版・名著はどこで手に入れる?
橘ナナミ
絶版・名著はどこで手に入れるについて教えてください。
佐藤メバル
古書を探すほか、受注生産のPODという選択肢もあります。『【POD】秩父イワナ』は荒川水系渓流保存会が作った本で、在庫を持つ形ではないため、必要だと思ったら早めに動くのが安心です。
図解や仕掛けの結び方が充実した本の見分け方は?
橘ナナミ
図解や仕掛けの結び方が充実した本の見分け方はについて教えてください。
佐藤メバル
目次に「ラインの結び方」や「タックル&仕掛け」の項があるかを確認しましょう。『渓流ルアー釣り』は結び方の項を立て、『一冊でぜんぶ身に付く!渓流釣り+野営術完全教書』は釣法ごとの仕掛けを図で示しています。
読んだあと最初に何をすればいい?
橘ナナミ
読んだあと最初に何をすればいいについて教えてください。
佐藤メバル
管理釣り場か里川で、いいので一度竿を出してみましょう。『初心者でも超わかる! 渓流づりの教科書』も管理つり場から里川へという流れを追える構成です。本は川の前に開き、釣行後にまた開くものです。
まとめ
橘ナナミ
今日はたくさんの本を教えてもらいましたが、正直、全部読むのは大変そうです。
佐藤メバル
全部読まなくていいんだよ。まずは一冊、自分の入口を決める。ルアーなら一冊、エサなら一冊。それを持って川に立ってみる。
橘ナナミ
でも、本流は一冊じゃ足りないって話でしたよね。
佐藤メバル
そう。本流は水量も魚のサイズも違うから、基本の一冊に加えて、本流を扱う章や専門書を足す。『渓流釣り入門』の「本流釣りに挑戦しよう」は、その橋渡しになってくれる。
橘ナナミ
読み物や生態の本も、後回しでいいんですか?
佐藤メバル
後回しでいい。でも、いつか必ず戻ってきてほしい。釣り場ガイドは行き先を教えてくれる、実釣マニュアルは竿の動かし方を教えてくれる。でも、なぜその川を守るのかを教えてくれるのは、読み物と生態の本なんだ。
橘ナナミ
川の地図と、川の記憶。両方そろって初めて、一本の川になるんですね。
佐藤メバル
いい締め方だね。源流の細い流れがいくつも集まって本流になるように、一冊ずつ違う本を読んで、最後に自分の川が一本見えてくる。そんな読み方をしてほしいな。
