囲碁の初級者向けの本のおすすめ人気ランキング10選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、囲碁を始めたいんですけど、本屋さんで入門書の棚の前に立ち尽くして、最初の一冊が選べずに帰ってきちゃいました。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。書店員だった頃、囲碁の棚は「読む本」と「解く本」が同じ顔で並んでいて、そこが最初のつまずきだったよ。ルールも分からない段階なら、まずは依田紀基さんの『はじめての囲碁入門』。ルールと打ち方が分かり、これ1冊で19路盤が打てる構成で、終局の仕方や置き碁のススメまで入っている。

橘ナナミ

橘ナナミ

じゃあマンガの入門書は必要ないんですか? 知念かおりさんの『マンガで覚える図解囲碁の基本』が気になっています。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは使いどころが分かれるね。あの本は「相手より広い陣地を作ったほうが勝ち」という大枠をマンガで掴ませてくれて、用語集も収録されている。活字で最初の20ページを開くのがしんどい人には効く。でもマンガだけで19路盤の実戦が組み立てられるかというと、それは別の話。役割分担だと考えてほしい。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……では高尾紳路さんの『囲碁 打ち方の教科書』は、いつ読めばいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

あれは「ルールを覚えたばかりの人でも読めるように」書かれた本で、布石・戦い・ヨセを1局の流れで追える。序盤はベーシックな手からAIが生み出した最新の手まで触れている。ただ最初の1冊というより2冊目で、ここを飛ばして開くと背伸びになる。公称の対象棋力と実際の難易度は、けっこうズレるんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

2冊目……その線引き、地味に大事ですね。

囲碁の初級者向けの本の選び方

目的別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

目的別って、具体的にどう分けるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

ルールなら『はじめての囲碁入門』、序盤の考え方なら石倉昇九段の『布石の打ち方』、接近戦なら宮岸黎明さんの『すぐに役立つ! 囲碁・形でわかる接近戦の打ち方』。詰碁と手筋の専門書はこのラインナップには入っていないから、別ジャンルとして後から足す。まずは「打てる」を作るのが先だよ。

形式別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

マンガ、図解、文字、問題集……どれから手をつければ?

佐藤メバル

佐藤メバル

入口はマンガか図解。読み込む段になると、水間俊文八段の『うわ手は何を考えているのか?』のように、考え方を文字で説明してくれる本が効いてくる。問題集型なら『すぐに役立つ! 囲碁・形でわかる接近戦の打ち方』で、テーマごとにふりかえり練習問題が挟まっているから、読んで終わりにならない。

棋力別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

自分の級位が分からないと、選べないですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

だから「読んで分からなければ1冊戻る」でいい。目安としては、ルール段階は『はじめての囲碁入門』、用語が怪しいうちは『マンガで覚える図解囲碁の基本』で固め直す、10級前後で『布石の打ち方』や『12の定石で身につく筋の良い序盤の打ち方』、初段前後で『うわ手は何を考えているのか?』。背伸びは、読めないことより読めたつもりで通過することのほうが危ない。

読む本か、解く本か

橘ナナミ

橘ナナミ

通読型と反復型はどう使い分けます?

佐藤メバル

佐藤メバル

通読型は1回で流れを掴む本、反復型は同じページを行き来する本。『この手は何点?』は良い手を5点として1〜4点で点数化する構成だから、答え合わせをしながら何度も開くタイプ。一度読んで本棚に戻すのはもったいないよ。

想定している盤サイズで選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

9路盤の本と19路盤の本って、別物ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

別物だね。『はじめての囲碁入門』は19路盤を打てるようにする構成で、置き碁のススメまで扱う。9路盤しか持っていない人がいきなり19路盤の定石本を開くと、情報が空回りする。盤のサイズと本の対象を合わせるのが先だよ。

紙・電子・中古で選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

電子と紙、どっちで揃えるのがいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

盤に並べながら反復する本は紙、移動中の用語確認は電子。中古は、絶版になった定石本や、バーゲン本として出回っているものに強い。書き込みながら3周する本は紙、辞書的に引く本は電子、と分けると迷わない。

囲碁の初級者向けの本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、10冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
はじめての囲碁入門
はじめての囲碁入門これから碁を始めたいが、どの本を最初に読めばいいか迷っている人。スマホやパソコンの囲碁アプリと並行して、実際に19路盤を打てるようになりたい人。ルールだけ覚えて止まっている初心者が、対局の終わり方まで一気に進みたい場面。¥1,26519路盤デビューの最初の一冊
2
マンガで覚える図解囲碁の基本
マンガで覚える図解囲碁の基本活字の説明で囲碁の本を何度も挫折した人。小中学生の子どもと一緒にルールを覚えたい親。囲碁アプリで打ち始めたけれど、陣地の数え方や用語があいまいなまま進んでいる人が、対局の流れを一度整理したい場面。¥1,320マンガで基本をつかむ入門書
3
囲碁 打ち方の教科書
囲碁 打ち方の教科書ルールを覚えて何局か打ったが、中盤で何をしていいか分からず負けてしまう人。一局の流れを最初から最後まで一本の線で理解したい人。序盤だけでなく、ヨセで得する打ち方まで知っておきたい級位者。¥1,320布石・中盤・ヨセの通し教科書
4
この手は何点? 囲碁・良い打ち方と悪い打ち方
この手は何点? 囲碁・良い打ち方と悪い打ち方AIと打っているが、評価値の数字が頭に入ってこない人。自分の一手がどれくらい損かを感覚ではなく数字で知りたい人。なんとなく打ってきた手を、あとから見直して言葉にしたい級位者から有段者まで。¥1,749AI評価値を点数で体感する一冊
5
布石の打ち方
布石の打ち方なんとなく布石を打っているが、なぜその手なのかを説明できない人。三連星や小林流のような型を、丸暗記ではなく意図から理解したい人。級位者のうちに布石の土台を固めて、その後の碁を楽にしたい場面。¥1,760布石を語り口で学ぶ教科書

囲碁の初級者向けの本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

はじめての囲碁入門
1

はじめての囲碁入門

依田紀基 著|池田書店

¥1,265(税込)

4.8

「ルール、打ち方が分かる。これ1冊で19路盤が打てる」というコンセプトどおり、序章の基礎知識から第1章でルールと対局の2つの決まりごと、終局の仕方までを一通り押さえ、第2章で「石を取る」テクニック、第3章で19路盤の対局の流れと置き碁へと進みます。9路盤で止まらず、最初から19路盤で打てる形に導いてくれるのが最大の持ち味。読みどころは「石には生きと死がある」という章で、石の取り方を覚えることがそのまま形の判断につながるところです。マンガ解説型の入門書と違い、練習問題で手を動かしながら覚える構成なので、読んで終わりにしたくない人に向きます。

こんな人におすすめ

これから碁を始めたいが、どの本を最初に読めばいいか迷っている人。スマホやパソコンの囲碁アプリと並行して、実際に19路盤を打てるようになりたい人。ルールだけ覚えて止まっている初心者が、対局の終わり方まで一気に進みたい場面。

良い点

  • 1冊でルールから19路盤の実戦まで通せる
  • 石を取る練習問題で手を動かして学べる
  • 置き碁のすすめまで載り挫折しにくい

気になる点

  • 格言や棋理の深い話は少なめ
  • 実戦の分岐解説は最小限
  • 紙面は図中心で文章量は多くない

出版社

池田書店

発売日

2011年03月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

囲碁って入門書がいっぱいあって、最初の1冊でけっこう迷う気がします。ルールを覚えるだけなら動画でもいいのかなって…。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。動画は雰囲気をつかむにはいいけれど、手を止めて自分のペースで確認するには本が向いている。

この本は序章で基礎知識、第1章でルールと2つの決まりごと、終局の仕方まで整理して、第2章で「石を取る」、第3章で19路盤の流れと置き碁に進む。

ゴールが19路盤に置かれているから、小さい盤で満足して止まりにくいんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど! 「石を取る」って章があるのがいいですね。取るのって、そんなに大事なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

大事だよ。第2章では石を取るコツとテクニック、そして「石には生きと死がある」という考え方を扱っている。

相手の石を取れれば地になるし、自分の石が死ななければ負けない。この感覚が入ると、後の布石やヨセの話もすっと届くようになる。

書店員時代、この本を「まず1冊」と渡すことがいちばん多かったんだ。

マンガで覚える図解囲碁の基本
2

マンガで覚える図解囲碁の基本

知念かおり 著|つちや書店

¥1,320(税込)

4.7

「囲碁は難しくなく、相手より広い陣地を作ったほうが勝ち」というだれでも楽しめるゲームだ、という一行から始まるのが本書。基本の考え方、対局、19路盤についてマンガをまじえて紹介し、用語集も収録しています。読みどころは、文字だけだとつまずきやすい「陣地を囲う」感覚を、絵の流れで先に体に入れられるところ。図解中心の入門書と似ていますが、マンガという物語の導線があるぶん、活字の説明が苦手な人でも最後までたどり着きやすい。対局の場面と用語集が同じ1冊に収まっているのも心強いところです。

こんな人におすすめ

活字の説明で囲碁の本を何度も挫折した人。小中学生の子どもと一緒にルールを覚えたい親。囲碁アプリで打ち始めたけれど、陣地の数え方や用語があいまいなまま進んでいる人が、対局の流れを一度整理したい場面。

良い点

  • マンガの導線で最後まで読み切りやすい
  • 用語集つきで対局中に言葉を確認できる
  • 19路盤まで一冊で触れられる

気になる点

  • 細かい手筋の解説は入門レベルまで
  • 練習問題の量は多くない
  • 棋力向上を狙うには物足りない

出版社

つちや書店

発売日

2013年08月01日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

正直に言うと、囲碁の本って文字がびっしりで、開いた瞬間に閉じたくなったことがあります…。こういう人でも読めますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

それでいいんだよ、正直で。この本は「囲碁は難しくなく、相手より広い陣地を作ったほうが勝ち」というところから始まる。

基本、対局、19路盤をマンガをまじえて紹介して、巻末に用語集も入っている。絵で先に流れを見てから文章に戻れるから、活字が苦手な人ほど助かる構成なんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

用語集があるの、地味にうれしいです。対局中に「これ何だっけ」って止まっちゃうので。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこだよね。囲碁は用語が多いから、覚えている途中で言葉に詰まると手が止まる。手元に置いて、対局のあとに引き直す使い方ができる。

マンガだから内容が薄いということはなくて、19路盤までちゃんと触れているから、子どもと一緒に読むのにも向いているよ。

囲碁 打ち方の教科書
3

囲碁 打ち方の教科書

高尾紳路 著|池田書店

¥1,320(税込)

4.6

「布石、闘い、ヨセ」という一局の中で大事なエッセンスを、ルールを覚えたばかりの人でも読めるように丁寧に解説した一冊。1章で19路盤を終局まで打てるようにし、2章で布石・序盤、3章で戦い・中盤、4章でヨセ・終盤と、一局の流れを順番に追います。読みどころは中盤の章で、模擬対局を参考に基礎から解説してくれるところ——ここは多くの入門書が手薄にする部分です。ベーシックな手からAIが生み出した最新の手まで触れているので、古い常識のまま止まらないのが強み。布石だけを深く掘る本とは役割が違います。

こんな人におすすめ

ルールを覚えて何局か打ったが、中盤で何をしていいか分からず負けてしまう人。一局の流れを最初から最後まで一本の線で理解したい人。序盤だけでなく、ヨセで得する打ち方まで知っておきたい級位者。

良い点

  • 一局を序盤から終盤まで通して学べる
  • 中盤の解説が丁寧で手薄な層を埋める
  • AIが生み出した最新の手にも触れる

気になる点

  • 定石だけを網羅する本ではない
  • 実戦経験がゼロだとやや早い
  • 詰碁のような反復練習は別途必要

出版社

池田書店

発売日

2019年08月09日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

囲碁の本って「布石」とか「ヨセ」とか、部分ごとに分かれているものが多い気がします。全部を1冊でやるのって、詰め込みすぎになりませんか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。たしかに分冊のほうが深くは行ける。でもこの本は逆で、一局の流れを切らずに見せることを選んでいる。

1章で19路盤を終局まで打てるようにして、2章が布石・序盤、3章が戦い・中盤、4章がヨセ・終盤。中盤を基礎から解説しているのが珍しくて、ここで手が止まる人がとても多いんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

中盤って、なんとなく一番もやっとするんですよね。どこが良くてどこが悪いのか、自分では分からなくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこなんだ。模擬対局を参考に、局面の見方を基礎から説明してくれる。しかもベーシックな手からAIが生み出した最新の手まで触れているので、覚えた常識がそのまま古びない。

ヨセでどう得するかを1手1手解説している章も、勝ち負けに直結するから読んでいて気持ちがいいよ。

この手は何点? 囲碁・良い打ち方と悪い打ち方
4

この手は何点? 囲碁・良い打ち方と悪い打ち方

マイナビ出版

¥1,749(税込)

4.4

AIの評価値をそのまま眺めても「よく分からない」という声に応え、鶴山淳志プロが評価値を独自に点数化した一冊。正解手を5点として、そこから評価値が何%落ちたかで1〜4点をつけ、良い手と悪い手を並べていきます。読みどころは、「弱い石を作る」「カス石を助ける」といったやりがちな間違いが何点の減点なのか、数字で見えるところ。新定石と旧定石の差、形・手筋・石の方向・棋理のどのミスが一番重いかまで比較できます。点数という共通のものさしで自分の手を振り返れるのが、問題集型とも棋書とも違う独自性です。

こんな人におすすめ

AIと打っているが、評価値の数字が頭に入ってこない人。自分の一手がどれくらい損かを感覚ではなく数字で知りたい人。なんとなく打ってきた手を、あとから見直して言葉にしたい級位者から有段者まで。

良い点

  • 良い手と悪い手の差が点数で見える
  • やりがちなミスの重さを比較できる
  • 新旧定石の差まで数字で確認できる

気になる点

  • 囲碁用語の前提知識が少し要る
  • 読み切る力の訓練にはならない
  • 点数化の基準に慣れるまで戸惑う

出版社

マイナビ出版

発売日

2020年09月09日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

AIの評価値って、見ても「で、どれくらい悪いの?」ってなるんですよね。数字が大きいのか小さいのか、感覚がつかめなくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこを埋めにいった本だね。鶴山淳志プロが評価値を独自に点数化していて、正解手を5点、そこから評価値が何%落ちたかで1〜4点をつける。

減点の大きさが一目で分かるから、自分の手の重みを測れる。弱い石を作る、カス石を助ける、といった誰もがやりがちなミスが何点なのか見えるのは面白いよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

新定石と旧定石の比較も載っているんですか。なんとなく古い定石を覚えてしまっている気がして、ちょっと怖いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

その不安にそのまま答えてくれる。旧定石がどれくらい損なのかも数字で示される。さらに形のミス、手筋のミス、石の方向のミス、棋理のミス——どの種類のミスが一番悪いのかまで比べられる。

人間の視点でAIを噛み砕いてくれているから、評価値の数字が苦手だった人ほど読む価値があるよ。

布石の打ち方
5

布石の打ち方

石倉昇 著|自由国民社

¥1,760(税込)

4.3

日本囲碁連盟の研究誌でもおなじみの石倉昇九段が、布石の基本から応用、そしてその後の打ち方まで、優しい語り口で丁寧に解説する「碁の教科書」シリーズの第1作。三連星・二連星、小林流と三々入り対策、大場と急場の発見法、両ガカリの打ち方と対策、足早実利戦法という6つのテーマを、講座のあとに練習問題をセットする形で進みます。読みどころは「大場と急場の発見法」——どちらを先に選ぶかで形が変わる判断を、級位者でも追える言葉で説明してくれるところ。布石だけを腰を据えて学ぶ、定石集とも入門書とも違う一冊です。

こんな人におすすめ

なんとなく布石を打っているが、なぜその手なのかを説明できない人。三連星や小林流のような型を、丸暗記ではなく意図から理解したい人。級位者のうちに布石の土台を固めて、その後の碁を楽にしたい場面。

良い点

  • 布石の型を意図から理解できる
  • 講座の後に練習問題で定着を図れる
  • 語り口がやさしく級位者でも追える

気になる点

  • 布石以外の局面は扱わない
  • 中盤の戦い方は別途学びが必要
  • 問題数は多くなく反復は自分次第

出版社

自由国民社

発売日

2010年09月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「三連星」とか「小林流」って、聞いたことはあるんですけど、名前だけで終わっています。覚えるべきなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

覚えるというより、意図を知ると強くなる。この本は石倉昇九段が、三連星・二連星から小林流と三々入り対策、両ガカリ、足早実利戦法まで6つのテーマで布石を語ってくれる。

講座のあとに練習問題が付く構成だから、読んで分かったつもりで終わらない。布石は最初の数十手なのに、その後の碁の苦しさをほぼ決めてしまうんだよね。

橘ナナミ

橘ナナミ

序盤で失敗すると、あとずっと苦しい感じ、分かります…。「大場と急場」っていうのも気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが読みどころの一つだね。どちらを先に打つかで形が変わる場面を、発見の仕方として説明してくれる。言葉がやさしいから級位者でも置いていかれない。

ただ布石に特化した本だから、中盤の戦いは別の一冊で補う必要がある。序盤の土台をつくる本だと思って読むといいよ。

【バーゲン本】12の定石で身につく筋の良い序盤の打ち方
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【バーゲン本】12の定石で身につく筋の良い序盤の打ち方

横田茂昭 著|マイナビ

¥874(税込)

4.1

基本定石を題材に、その手順を一つ一つやさしく噛み砕いて説明することで、いろいろな場面に応用できる知識を身につけられる一冊。著者は横田茂昭九段で、独特の囲碁理論と歯切れの良い解説が持ち味です。12という絞った数の定石を、手順の意味まで降りて説明するので、暗記ではなく「なぜそこに打つのか」が残ります。読みどころは、定石の途中で相手が外れてきたときに何を優先するかという判断。筋の良い序盤という言葉どおり、形の良し悪しを意識しながら組み立てられるようになります。網羅型の定石辞典とは狙いが違います。

こんな人におすすめ

定石を覚えても、実戦で違う手が来ると崩れてしまう人。12に絞って手順の意味から理解したい人。序盤で形の良い手を選べるようになり、相手に付け入る隙を与えたくない級位者。

良い点

  • 12に絞った定石を手順から理解できる
  • 応用が利く考え方を身につけられる
  • 解説が歯切れよく読み進めやすい

気になる点

  • 定石の網羅性は高くない
  • 中盤以降の話題は少なめ
  • 定石名の予備知識があると尚良い

出版社

マイナビ

発売日

詳細情報なし

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

定石って、覚えても実戦で違う手を打たれると、もう分からなくなります。覚え方が間違っているんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

覚え方というより、覚える量を絞ったほうがいいのかもしれないね。この本は12の定石に絞って、手順を一つ一つ噛み砕いて説明する。

手順の意味が残るから、相手が外れても何を優先すべきか判断できるようになる。横田茂昭九段の歯切れの良い解説で、独特の囲碁理論に触れられるのも楽しいところだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

12個なら、私でも希望が持てそうです。「筋の良い」っていうのは、どういう意味なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

形として無理がなく、あとで利いてくる手を選べているかどうか、という感覚だね。序盤で筋の良い手を重ねられると、相手は付け入る場所を探しにくくなる。

網羅型の定石辞典は辞書として手元に置くもの、これは読み物として頭に入れる本。役割が違うから、両方あって困ることはないよ。

【バーゲン本】誰でもカンタン!図解で分かる囲碁AI流の打ち方
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【バーゲン本】誰でもカンタン!図解で分かる囲碁AI流の打ち方

山田晋次 著|マイナビ

¥874(税込)

4.1

囲碁は現在大きく変化し、戦略の幅が広がっている——AI流を身につければ現代囲碁の最先端を走ることができ、難敵を倒すことも夢ではない、と説く一冊。定石の手順はもちろん、周囲の状況によって気をつけることや、定石を打ったあとの狙いまでを図解で丁寧に解説します。読みどころは「新戦術を知る」で終わらせず、実戦で使えるレベルまで引き上げてくれるところ。覚えたてのAI流の手を、そのまま盤上で試せる形にしてくれます。布石の考え方を人間の言葉で説く本とは違い、いま碁がどう変わったのかを軸に据えたAI流ガイドです。

こんな人におすすめ

AIの手を見て「これまでの定石と違う」と感じている人。図解で視覚的にAI流の形を覚えたい人。新しい戦術を知識として持つだけでなく、対局で実際に打てるようにしたい級位者から有段者。

良い点

  • AI流の手順と狙いが図解で分かる
  • 定石後の狙いまで踏み込んでいる
  • 実戦で使える形まで導いてくれる

気になる点

  • 基本ルールの説明は前提になっている
  • AIの考え方の背景は簡潔め
  • 昔の定石の詳説は範囲外

出版社

マイナビ

発売日

詳細情報なし

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

AI流って言葉はよく見ますけど、正直「人間には真似できない手」という印象でした。覚えても使えないんじゃないかって。

佐藤メバル

佐藤メバル

その印象はもっともだね。この本はそこを埋めにいく。定石の手順だけでなく、周囲の状況で何に気をつけるか、打ったあとに何を狙うかまで図解で説明する。

知識を実戦で使える形に落としてくれるのが持ち味なんだ。囲碁が変わって戦略の幅が広がった、という前提から書かれている。

橘ナナミ

橘ナナミ

図解なのがありがたいです。文字だけだと、盤の上でどうなっているのか想像できなくて、途中で分からなくなってしまうので。

佐藤メバル

佐藤メバル

囲碁は盤面の絵が命だからね。図で形を見ながら読み進められるのは大きい。新戦術を知るだけで満足せず、実際に打てるようになることを狙っている本だから、AIの手を試してみたい人に向いている。

ただ基本ルールの説明は前提になっているので、まったくの初めてなら別の入門書と組み合わせるといいよ。

すぐに役立つ! 囲碁・形でわかる接近戦の打ち方
8

すぐに役立つ! 囲碁・形でわかる接近戦の打ち方

宮岸黎明 著|マイナビ出版

¥1,749(税込)

3.9

「囲碁は好きだけど、読むのは嫌い」という人に向けて書かれた一冊。数十手先を正確に読むのは人間には至難の業だとして、接近戦で生じる「よくある形」を覚えることで読みを省略できるように導きます。ダメの数で危険度を測る基本知識、コスミツケに利かされない手法、カカリの石からのサバキ方、打ち込みに切り返す手法、カタツキか打ち込みかの判断など、テーマごとにふりかえり練習問題が付く構成。読みどころは形という知識で戦うという割り切りで、配石が違っても基本が効くこと。読みの訓練本とは発想が逆の、実戦的な一冊です。

こんな人におすすめ

先を読むのが苦手で、戦いになると焦ってしまう人。形を覚えて反射で打てる手を増やしたい人。打ち込みやワリウチの局面で、毎回ゼロから考えるのをやめたい級位者。

良い点

  • よくある形を覚えて読みを省ける
  • テーマごとに練習問題で確認できる
  • 模様攻略の判断基準が具体的

気になる点

  • 形の丸暗記に偏ると応用が利かない
  • 序盤の布石の話は中心ではない
  • 読みの訓練をしたい人には不向き

出版社

マイナビ出版

発売日

2023年05月15日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

囲碁って「読む」のが基本って言われますけど、私、三手先でも怪しいんです。それで勝てるようになるんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

なるよ、というのがこの本の立場だね。数十手先を正確に読むのは人間には難しい。だから接近戦でよく出る形を覚えてしまって、知識で戦おうという。

ダメの数で危険度を測るといった基本から入って、コスミツケ、カカリからのサバキ、打ち込みへの切り返しまで、テーマごとに練習問題が付いている。

橘ナナミ

橘ナナミ

「よくある形」って、そんなに何度も出るものなんですか? 覚えても、実戦で出会わないと意味がない気がするんですけど。

佐藤メバル

佐藤メバル

出るんだよね、これが。囲碁は似た形が繰り返し現れる。覚えておけば、配石が違っても基本の打ち方が効く。

完成した模様には打ち込み厳禁、といった判断の基準ももらえる。先を読む訓練の前に、形の引き出しを増やしたい人に向いているよ。

巻末のコラムも、棋士の師弟関係がのぞけて読み物として面白い。

うわ手は何を考えているのか? 置碁で身につく基本作戦集
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うわ手は何を考えているのか? 置碁で身につく基本作戦集

水間俊文 著|マイナビ出版

¥1,749(税込)

3.9

「白に打たれたらどの手も正しく見えてしまう」——そんな経験に答える一冊。同じ盤面を見ているはずなのに、強い人は「石の強弱」「大きい場所と小さい場所」「要石とカス石」といった様々な情報を同時に手に入れている。本書は置碁を題材に、黒に見えている情報と比較しながら、どこで差がつくのかを抽出していきます。読みどころは、考え方を学んだあとに手筋・死活・ヨセ・攻め合いといった即効性の高い技術まで紹介される構成。盤面を見る目そのものを入れ替えにいく本で、手順を覚えるタイプの棋書とは趣が異なります。

こんな人におすすめ

級位者を抜けたいが、盤面のどこを見ればいいのか分からない人。置碁の黒の立場から、上級者が何に注目しているかを知りたい人。手筋や死活を、実戦で使う場面とセットで身につけたい人。

良い点

  • 強い人が盤面で見ている情報が分かる
  • 置碁を題材に差がつく点を抽出
  • 手筋・死活・ヨセまで実戦的に学べる

気になる点

  • 互先の対局が中心の人は遠回り
  • 初級者にはやや難所がある
  • 詰碁のような反復は別途必要

出版社

マイナビ出版

発売日

2020年12月23日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

強い人と並んで盤を見ているはずなのに、見えているものが全然違う気がします。あれって、才能なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

才能ではなくて、見ている情報の数なんだよね。この本は、強い人が盤面を見て考えていることを明かす。石の強弱、大きい場所と小さい場所、要石とカス石——そういう情報を同時に拾っている。

置碁を題材にして、黒に見えている情報と突き合わせながら、どこで差がつくのかを抽出していく。

橘ナナミ

橘ナナミ

置碁を題材にするのは、なぜなんですか? 互先の棋書のほうが、実際の対局に近い気がするのですが。

佐藤メバル

佐藤メバル

黒と白で立場がはっきりしているから、比較しやすいんだね。考え方を学んだあとは、手筋、死活、ヨセ、攻め合いといった即効性の高い技術も紹介される。

著者の水間俊文八段は長く囲碁指導に携わってきた人で、前著も好評だったそうだ。盤面を見る目を上級者側に引き上げてくれる一冊だよ。

瀬戸大樹布石の打ち方が変わる!
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瀬戸大樹布石の打ち方が変わる!

瀬戸大樹 著|NHK出版

¥1,430(税込)

3.9

三連星、中国流、ミニ中国流、そしてシマリの考え方まで、布石の打ち方が変わるという切り口でまとめた一冊。第1章では三連星を「盤上の司令塔」ととらえ、三々入りと模様の関係、正しいヒラキのすすめを解説。第2章では何でも対応できる懐の深さが魅力の中国流と、一路ズラす最新形まで踏み込みます。読みどころは第3章のシマリの考え方で、シマリ方ひとつで碁が大きく変わるという視点を与えてくれるところ。布石の型を並べるだけでなく、その後の展開まで見据えさせる構成が、型の解説本との違いです。

こんな人におすすめ

三連星や中国流を打っているが、その後の展開で迷う人。シマリの選び方で形が変わると知りたい人。布石を型として覚える段階から、意図を持って選ぶ段階へ進みたい級位者。

良い点

  • 三連星・中国流を掘り下げて解説
  • シマリの考え方まで踏み込む
  • 最新形や秀策流にも触れる

気になる点

  • 布石以外の局面は扱わない
  • 型の名前の予備知識があると良い
  • 詰碁的な反復練習はない

出版社

NHK出版

発売日

2014年06月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「中国流」って名前だけは聞いたことがあります。でも、なぜ流行るのかは全然知りませんでした。懐が深い、というのはどういう意味ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

相手がどこから来ても対応できる、という意味だね。この本は三連星、中国流、ミニ中国流、シマリの考え方という順に布石を組み立てている。

三連星を盤上の司令塔ととらえて、三々入りと模様の関係や正しいヒラキまで説明してくれるのが面白い。

中国流は一路ズラした最新形まで触れているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

シマリって、地を確保するだけの手だと思っていました。そんなに碁が変わるものなんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

変わるんだよ。どこにシマるかで、そのあと相手が動いてくる場所も、自分の攻めの向きも変わる。この本はシマリ方を「考え方」として扱っていて、白のワリ打ちのあとをどうするかまで書いてある。

秀策流を基本から現代版まで見直す章もあって、布石の景色が一段変わって見えるようになるよ。

何から学ぶか、挫折しない学習スケジュール

橘ナナミ

橘ナナミ

結局、何から順にやればいいんでしょう。1日どれくらいやれば追いつきますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

順番は「ルール→石を取る→19路盤で最後まで打つ→布石→接近戦」。1日なら15分から20分、詰碁を足すなら3問から5問で十分。週に一度は実戦を入れて、負けた碁を1局だけ並べ直す。これ以上詰め込むと、たいてい3週間で止まる。

橘ナナミ

橘ナナミ

3週間……心当たりがありすぎます。

佐藤メバル

佐藤メバル

挫折の原因はだいたい3つで、分からない問題を1問に30分かける、いきなり19路盤の定石から入る、負けた碁をそのままにする。離脱防止は簡単で、悩んだら答えを見て先へ進む、苦しくなったら9路盤に戻る、負けた碁は1手だけ並べれば良しとする。初段までは1冊で届くものではなく、入門1冊+布石1冊+問題集1冊+詰碁1冊の4冊前後を、半年から1年半ほどかけて往復するのが現実的だよ。冊数を増やすより、同じ本を3周するほうが近道になる。

AI時代の布石と、本・動画・アプリの役割分担

橘ナナミ

橘ナナミ

AIの本って、初心者が読んでも大丈夫ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

『誰でもカンタン!図解で分かる囲碁AI流の打ち方』は、定石手順だけでなく、周囲の状況によって気をつけることや定石後の狙いまで解説している。『この手は何点?』はAIの評価値を鶴山淳志プロが独自に点数化した本で、旧定石がどれくらい悪いかまで見える。ただし両方とも、布石の基礎がある程度ないと点数や手順が頭に残らない。瀬戸大樹さんの『瀬戸大樹布石の打ち方が変わる!』で三連星や中国流の感覚を作ってから開くほうが効くよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

動画やアプリとは、どう分けるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

動画は1手の意味を掴む、アプリは反復と対局量、本は考え方の整理。動画で「なるほど」と思った手を、盤に並べて確かめるのが本の仕事だね。

子ども・シニア・大人、それぞれの入口

橘ナナミ

橘ナナミ

子ども向け、シニア向けで、選ぶ本は変わりますか? 私はどちらの当事者でもないので、読者を思い浮かべながら聞いています。

佐藤メバル

佐藤メバル

変わるね。子どもは図やマンガの比重が高い『マンガで覚える図解囲碁の基本』から入りやすい。シニアの方は、図版が多く説明が丁寧な本、それから置き碁を題材にした『うわ手は何を考えているのか?』のように「なぜその手か」を語ってくれる本が向いている。大人は目的がはっきりしているぶん、詰碁や手筋を後から足す流れが組みやすい。

橘ナナミ

橘ナナミ

本だけで初段になるのは、やっぱり無理がありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

本は知識をくれるけれど、対局量はくれない。だから本だけで、は現実的じゃない。でも本を土台にすると、同じ対局でも学びの密度が変わる。初段は本の冊数では決まらない、というのが盤を並べて確かめてきた実感だよ。

よくある質問

囲碁を始めるのに最初に読むべき本はどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

囲碁を始めるのに最初に読むべき本はどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

ルールも打ち方も分からない段階なら、依田紀基さんの『はじめての囲碁入門』が起点になります。囲碁の基本ルール、対局の決まりごと、石を取る考え方、終局の仕方、そして19路盤の対局の流れと置き碁のススメまで一冊でつながっている。1冊で19路盤まで行ける構成なので、まずここを通すと次の本が選びやすくなります。

マンガの入門書と文字中心の入門書はどちらがおすすめですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

マンガの入門書と文字中心の入門書はどちらがおすすめですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

入口のハードルで選ぶのが現実的です。知念かおりさんの『マンガで覚える図解囲碁の基本』は、囲碁の基本から対局、19路盤までをマンガをまじえて紹介し、用語集も収録しています。文字中心の本は考え方の説明密度が高いぶん、最初の数十ページで止まりやすい。入口はマンガ、深掘りは文字と役割を分けると続きます。

本だけで初段になることは可能ですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

本だけで初段になることは可能ですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

本は知識をくれますが、対局量はくれません。だから本だけで、というのは現実的ではありません。ただ、『布石の打ち方』や『うわ手は何を考えているのか?』のような本を土台にすると、同じ対局でも振り返りの密度が変わります。アプリや実戦と併用する前提で読むのが近道です。

詰碁はいつから始めればよいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

詰碁はいつから始めればよいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

ルールと終局の流れが分かり、19路盤を最後まで打てるようになってからで十分です。今回は詰碁の専門書がラインナップに入っていないので、入門書で「打てる」を作ったあとに別ジャンルとして足す順序になります。1日3問から5問を、考えすぎずに毎日続けるほうが力になります。

電子書籍と紙の本はどちらが学習に向いていますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

電子書籍と紙の本はどちらが学習に向いていますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

盤に石を並べながら反復する本は紙が向いています。書き込みや付箋で、同じ図を行き来できるからです。一方で用語の確認や移動中の読み進めは電子が便利。反復する本は紙、辞書的に引く本は電子と分けると、どちらも無駄になりません。

中古で安く囲碁の本を揃えるにはどうすればよいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

中古で安く囲碁の本を揃えるにはどうすればよいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

定石や布石の本は型が長く残るので、中古と相性がよい分野です。『12の定石で身につく筋の良い序盤の打ち方』のようにバーゲン本として出回っているものもあります。ただし盤面図の印刷が潰れていないか、書き込みが答えを先に書いていないかは必ず確認を。図が読めない中古は、安さより損失です。

子どもが始める場合のおすすめの本はありますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

子どもが始める場合のおすすめの本はありますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

図やマンガの比重が高い本から入るのが自然です。『マンガで覚える図解囲碁の基本』は、囲碁が「相手より広い陣地を作ったほうが勝ち」というシンプルなゲームだと伝えるところから始まり、用語集もついています。まずは石を取る楽しさから入り、19路盤は後からで大丈夫です。

定石は初心者のうちから覚えるべきですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

定石は初心者のうちから覚えるべきですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

先に布石の考え方をつかんでからのほうが定石が頭に残ります。石倉昇九段の『布石の打ち方』は実戦布石の基本から応用までを丁寧に解説し、講座のあとに練習問題が付く構成です。定石本は、『12の定石で身につく筋の良い序盤の打ち方』のように手順を一つずつ噛み砕いてくれるものを選ぶと、丸暗記ではなく理由が残ります。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今日の話を聞いて、最初の一冊は『はじめての囲碁入門』に決めました。詰碁は後からでいいんですよね?

佐藤メバル

佐藤メバル

いいね。ルールと終局までを1冊で通して、19路盤で最後まで打てるようにする。それが済んでから石倉昇九段の『布石の打ち方』で序盤の感覚を作り、余裕が出たら『すぐに役立つ! 囲碁・形でわかる接近戦の打ち方』で形を覚える。順番を守るだけで、同じ1冊の効き方が変わるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

途中で分からなくなったら、戻ればいいんですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。読んで分からないページは、棋力が足りないんじゃなくて、まだその本を開く順番じゃなかっただけ。書店員時代、棚で一番売れていた入門書も、買った全員が初段になったわけじゃなかった。でも、分からなくなって戻ってきた人は、たいてい続いていたよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なんだか安心しました。本選びも、布石みたいですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。最初の一冊は、隅の一手。打った瞬間に強くなる石じゃないけれど、そのあとの碁全部に効いてくる。1冊目を選び終えたら、あとは盤の上でゆっくり育てていこう。

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Editorial Team

編集に関わる専門家