麻雀多井本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回のお題は「麻雀 本 多 井」。多井隆晴さんの麻雀本を探している人向けの記事ですよね。でも書店の麻雀コーナーって、似た雰囲気の本がずらっと並んでいて、どれが多井さんの本なのか正直わからないです。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。多井さんの名前でたどると、戦術書もエッセイも出てくるし、同じ「多井本」でも性格がまるで違う。しかも棚には他のMリーガーや研究者の本も並んでいる。だから当記事のランキングは、多井さん本人の著書だけでなく、その周辺の一冊までまとめて扱っているんだ。「多井さんの考え方に触れたい」のか「守備や押し引きを鍛えたい」のかで、選ぶべき本は変わってくるよ。
橘ナナミ
なるほど……「多井隆晴」で一括りにしちゃいけないんですね。じゃあ、多井さんご本人の本で、いちばん入口になりそうなのはどれですか?
佐藤メバル
今回のランキングで扱っている多井さん本人の著書は『全速力』だ。Mリーグ2018で個人1位、シーズンMVPを獲得した時期に書かれた一冊で、中身は戦術書じゃない。否定されたところからスタートした話、無我夢中で自分を売り込んだ時期、効率のいい努力、緊張をどう扱うか——そういう勝ち続けるメンタルの話が並んでいる。サイバーエージェントの藤田晋さんとの初対談も収録されている。
橘ナナミ
それ気になります! 麻雀の本なのに、牌が出てこないタイプなんですね。
佐藤メバル
そう。書店員だったころ、麻雀の棚は「戦術」と「読み物」で分けていたんだけど、『全速力』は後者の棚だ。著者自身が麻雀ファンだけでなくビジネスパーソンにも読んでほしいと書いているから、「強くなりたい」目的だけで開くと少し肩透かしを食うかもしれない。逆に、調子を崩しているときや努力の方向に迷っているときに読み返すとよく効く。良書かどうかは、その本が誰の、どんな場面に効くかで決まる——これが僕の持論なんだ。
橘ナナミ
じゃあ、実際に手を動かして強くなりたい人は、どこから見ればいいんですか?
佐藤メバル
そこは目的別に分けよう。このあと軸ごとに、具体的な書名を挙げて整理していくよ。
麻雀多井本の選び方
守備と押し引きの判断力を上げたい人へ
橘ナナミ
守備とか押し引きって、どの本で学ぶんですか?
佐藤メバル
判断の型を作るなら、白鳥翔プロの『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』。押し引きに絞って論理的に解説していて、初心者から上級者まで読める作りだ。もう一冊、馬場裕一プロの『対応力に差がつく現代麻雀の常識次の一手』は、相手の捨て牌への対応、リーチを受けたときの対応、仕掛けが入ったときの対応を、108題の問題で鍛える。多井さんの思考を知ったうえで、判断の基準を補う位置づけだね。
何切る筋力を問題形式で鍛えたい人へ
橘ナナミ
何切る本は数が多すぎて、どれを選べばいいか分からないです。
佐藤メバル
目的で分けよう。手順そのものを体に入れたいなら『麻雀 傑作「何切る」300選』と『麻雀 定石「何切る」301選』。300選は受け入れ枚数を数字で示しながら解説し、5ブロック理論などの考え方もコラムで押さえられる。301選は、最前線で活躍する4人の意見が一致するように調整された問題だけを載せているのが特徴だ。もっと実戦寄りを好むなら『ウザク式麻雀学習 何切る 金』。似た形の問題を並べて比較しやすくしてあり、フリテンや喰い替えといった特殊な鳴きを意識した問題も入っている。
実戦さながらの総合判断を試したい人へ
橘ナナミ
問題を解くだけで終わらせたくないんですけど、実戦に近い練習ができる本はありますか?
佐藤メバル
勝又健志プロの『麻雀IQ220の選択』は、Mリーグの牌譜を使った26の場面が問題形式になっている。七対子ど真ん中待ちでリーチをかけるか、仮テンでリーチを受けたらどうするか、といった実戦でよく迷う場面が並び、中級者から上級者向けの作りだ。渡辺太プロの『渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解』も同系統で、序盤の構想から鳴きの判断、オーラスの攻防まで、局面ごとの一打をまとめて扱っている。
多井隆晴の人物と思考を知りたい人へ
橘ナナミ
強くなる前に、多井さんってどんな人なのかを知りたいです。
佐藤メバル
それなら『全速力』が正面から応えてくれる。あわせて読みたいのは佐々木寿人プロの『ヒサトノート』で、激しい攻めを支えるメンタル理論を扱った本だから、『全速力』と並べると勝ち続ける人の内側が対比で見えてくる。園田賢プロの『あなたは麻雀の神様の前髪をつかめますか?』は、運やメンタルを心理学・脳科学の知見から扱った物語仕立ての一冊で、こちらは読み物としても楽しめる。
予算を抑えて始めたい人へ
橘ナナミ
いきなり何冊も買うのは勇気がいります……。
佐藤メバル
まず電子の読み放題サービスを確認する。ただし対象作品は時期で入れ替わるから、購入前に必ず「読み放題」の表示を確かめること。中古は状態と版の確認が必要で、問題集は書き込みの有無で当たり外れが出る。紙と電子の使い分けは、解いて書き込む本は紙、通読や検索は電子、と決めておくと失敗しにくいよ。
麻雀多井本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
麻雀多井本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
麻雀IQ220の選択
勝又健志 著|竹書房
¥1,650(税込)
MリーグでEX風林火山に所属する勝又健志プロの初の麻雀戦術書。「プロが強いと思うプロ」で1位に輝いた——100人のプロのうち28人が著者の名前を挙げた——麻雀の知能指数が高いと言われる著者が、Mリーグの牌譜を使い、実戦でよく出てくる迷う場面を26問の問題形式で解説する。七対子ど真ん中待ちはリーチすべきか、ふんわり暗刻にしていた牌が4枚になったら、仮テン時にリーチを受けたら、ツモ切りリーチをどう読むか、同巡2鳴きの可否、トップ目での役牌ドラの切り時、ブラフの捨て牌の作り方——牌効率を一通り学び、実戦で勝ちたい中級者と勝率を上げたい上級者に向く。
こんな人におすすめ
牌効率を一通り勉強し終えて、そこから先の実戦判断に進みたい中級者。すでにある程度打てていて、勝率をもう一段上げたい上級者。Mリーグの牌譜を題材に、現場で迷う局面の答え合わせをしたい人。
良い点
- 26問の問題形式で実戦判断を反復できる
- Mリーグの牌譜が題材で再現性が高い
- 「プロが強いと思うプロ」1位の著者
気になる点
- 牌効率の基礎は別の一冊が必要
- 問題の難度は初級者には高め
- 通読向きではなく解答を進める形
出版社
竹書房
発売日
2019年08月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「麻雀IQ220の選択」って、タイトルのIQ220がまず謎なんですけど……。勝又健志プロのお名前はMリーグで見た気がします。どんな本なんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。これはMリーグでEX風林火山に所属する勝又健志プロの、初の麻雀戦術書なんだ。「プロが強いと思うプロ」というアンケートで1位に輝いた——100人のプロのうち28人が著者の名前を挙げている——麻雀の知能指数が高いと言われる人でね。
Mリーグの牌譜を使いながら、実戦でよく出てくる迷う場面を26問の問題形式で解説している。七対子ど真ん中待ちはリーチすべきか、ふんわり暗刻にしていた牌が4枚になったらどうするか、仮テン時にリーチを受けたら——といった場面が並ぶんだ。
橘ナナミ
26問って、けっこう絞られているんですね。読み物として読むより、問題を解き進める使い方ですか?
佐藤メバル
そのとおり。ツモ切りリーチをどう読むか、同巡2鳴きはありか、トップ目での役牌ドラの切り時、ブラフの捨て牌の作り方——実戦で必ず迷うところが選ばれている。
牌効率を一通り勉強して、そこから実戦で勝ちたい中級者や、すでにある程度打てていて勝率をもう一段上げたい上級者に向いている一冊だよ。
ゼロ秒思考の麻雀手牌読みの法則
ZERO 著|竹書房
¥1,980(税込)
冒頭で「麻雀で大事なのは牌効率と押し引きですが、この本にそれは載ってません」と言い切った、手牌読みに特化した一冊。ある程度打った人なら牌効率と押し引きはマスターできているからこそ、その後に差がつく部分に絞ったという立場だ。手牌読みはどれくらい信用できるのか、実戦で使えるのか——諸説あって皆が迷っている状態のテーマを40の法則に整理し、信用度や使うポイントを丁寧に解説。例題を解くことで実戦で使えるように手助けし、途中に入る著者イラストも見どころになっている。
こんな人におすすめ
牌効率と押し引きをすでにマスターしている中級者以上。読みを「当てる」ではなく実戦で使える形に整えたい人。繰り返し読んで手に馴染ませたい人。
良い点
- 手牌読みだけに特化した思い切った構成
- 40の法則と例題で実戦に接続できる
- 繰り返し読む前提で作られている
気になる点
- 牌効率と押し引きは一切扱わない
- 読みがまだの人にはすすめられない
- 刊行が先で実物は予約情報の段階
出版社
竹書房
発売日
2026年02月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゼロ秒思考の麻雀手牌読みの法則」って、タイトルからして上級者向けの匂いがします。牌効率を覚えている途中の私が手を出したら、まだ早いですか?
佐藤メバル
そこは編集部としてもはっきり言っておきたいところでね。この本、冒頭で「麻雀で大事なのは牌効率と押し引きですが、この本にそれは載ってません」と書いてあるんだ。
理由も明快で、ある程度麻雀を打った人ならそこはマスターできているから。だから牌効率と押し引きがまだの人はすすめない、と著者自身が言い切っている。
橘ナナミ
逆に、そこを越えた人が読むと何が得られるんでしょう?
佐藤メバル
その後に差がつく部分——手牌読みに絞っていることだね。手牌読みはどれくらい信用できるのか、実戦で使えるのか、これは諸説あって皆が迷っている状態。
それを40の法則に絞り、信用度や使うポイントを丁寧に解説し、例題で実戦で使えるように手助けしてくれる。
途中に入る著者イラストもおすすめで、一度だけ読むより何度も繰り返し読んでほしい本だと紹介されているよ。
「自然体」がいちばん強い
桜井章一 著|日本実業出版社
¥1,518(税込)
麻雀の裏プロの世界で20年間無敗という「雀鬼」桜井章一が語る、力まず、シンプルに、運を呼び寄せる生き方の本。もとになっているのは「プレッシャーも、緊張もすべて自分でつくっている」という捉え方で、勝負の場に臨む心の持ちようを正面から扱う。牌譜や打牌の技術ではなく、力まない姿勢とシンプルさを説く内容だから、麻雀の戦術書を読む合間に開くと視点が切り替わる。麻雀から離れた場面でも同じように効いてくる。
こんな人におすすめ
勝負どころで力んでしまう人。緊張やプレッシャーと付き合い方を変えたい人。技術書ではなく心の整え方を読みたい人。
良い点
- 20年間無敗という稀有な実績が背景
- 緊張を自分の側から見直せる視点
- 麻雀を知らなくても読める内容
気になる点
- 牌譜や戦術の解説は含まれない
- 具体的な打ち方は学べない
- 抽象的に感じる人もいる
出版社
日本実業出版社
発売日
2017年08月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
桜井章一さんって、麻雀の世界ではすごく有名な方ですよね。でも「自然体がいちばん強い」って、これは戦術の本ではないですよね?
佐藤メバル
そう、打牌の技術を教える本じゃない。麻雀の裏プロの世界で20年間無敗——「雀鬼」と呼ばれた桜井章一が語る、力まず、シンプルに、運を呼び寄せる生き方の本なんだ。
もとになっているのは「プレッシャーも、緊張もすべて自分でつくっている」という捉え方でね。
橘ナナミ
緊張って、相手や場の空気から来るものだと思っていました。自分でつくっている、というのはどういうことでしょう?
佐藤メバル
そこがこの本の核だね。勝負の場に臨む心の持ちようを、麻雀という具体から少し離れた形で語っている。だから牌譜も打牌の解説も出てこないけれど、逆に言えば、発表や面接のような場面でも同じように効いてくる。
技術書に疲れたときに開く一冊として、棚に置いておく価値があると思っているよ。
全速力
多井隆晴 著|サイゾー
¥1,650(税込)
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」で個人1位となりシーズンMVPを獲得した多井隆晴が、麻雀ファンだけでなく世のビジネスパーソンに向けて書いた一冊。全国2000人の麻雀プロの頂点に立った男の「常に勝ち続けるメンタル」の秘訣を、否定されたところからスタートする、無我夢中で自分を売り込んだ時期、絶好の配牌をもらっても勝てない人たち、効率のいい努力、緊張は不安の一種、といった項目で語っていく。藤田晋氏との初対談も収録されている。
こんな人におすすめ
勝負事のメンタルを仕事に引き寄せて読みたい人。麻雀ファンでMリーグの背景を知りたい人。結果が出ない時期の立て直し方を探している人。
良い点
- Mリーグ個人1位・MVPの実績が背景
- メンタル論として仕事にも通じる
- 藤田晋氏との初対談を収録
気になる点
- 打牌の技術解説が中心ではない
- 自伝色が強く人名も多い
- 麻雀を知らないと人物像が掴みにくい
出版社
サイゾー
発売日
2019年11月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「全速力」は多井隆晴さんの本ですよね。「最速最強」というキャッチフレーズは聞いたことがあります。これは麻雀の戦術書なんですか?
佐藤メバル
いや、戦術書ではないんだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」で個人1位となりシーズンMVPを獲得した多井隆晴が、麻雀ファンだけでなく世のビジネスパーソンに向けて書いた一冊でね。
全国2000人の麻雀プロの頂点に立った人が「常に勝ち続けるメンタル」の秘訣を明かしている。
橘ナナミ
ビジネスパーソン向け、というのは具体的にどんな話が並ぶんですか?
佐藤メバル
章立てを見ると「否定されたところからスタートする」「無我夢中で自分を売り込んだ時期がありました」「効率のいい努力」「緊張というのは、言ってしまえば不安の一種」といった項目が並んでいる。
絶好の配牌をもらっても勝てない人たちの話もあって、勝負事の心構えとして読める。サイバーエージェント代表取締役社長でMリーグチェアマンの藤田晋さんとの初対談も収録されているよ。
あなたは麻雀の神様の前髪をつかめますか? 〜運がいい麻雀打ちになるためのデジタルアプローチ〜
園田賢 著|星天出版
¥1,870(税込)
人気Mリーガー・園田賢が「麻雀における運の正体」を解説する一冊。心理学・脳科学の知見を交え、感情の調整、思考の質向上、脳のパフォーマンス向上という3つの観点から、実力をきちんと出し切るためのテクニックを紹介する。運が良くなる方法を教える本ではないと明言し、運の捉え方を変える方向に舵を切っているのが特徴だ。大学生のケンと「幸運の神」カイロスとの対話という物語仕立てで、深呼吸やセルフ実況、姿勢を正すといった対局中にすぐ使える具体策が並ぶ。
こんな人におすすめ
不運が続いて打牌が乱れがちな人。対局中のメンタルを整えて安定させたい人。実用書でありながら読み物としても麻雀本を楽しみたい人。
良い点
- 対局中すぐ使える具体策が満載
- 物語仕立てで読み進めやすい
- 脳科学・心理学の知見を導入
気になる点
- 打ち方そのものを教える本ではない
- 「運が良くなる方法」ではない点に注意
- 研究事例の紹介は簡潔にまとまる
出版社
星天出版
発売日
2025年09月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「あなたは麻雀の神様の前髪をつかめますか?」って、すごいタイトルですよね。これは運の話なんですか、技術の話なんですか?
佐藤メバル
どちらかと言えば運の話で、しかも「運が良くなる方法」を教える本ではないんだ。園田賢プロが「麻雀における運の正体」を解説して、心理学や脳科学の知見を交えながら、感情の調整、思考の質向上、脳のパフォーマンス向上という3つの観点で、実力をきちんと出し切るためのテクニックを紹介している。
橘ナナミ
具体的にはどんなテクニックなんですか? 精神論で終わってしまうと、実戦では使えない気がして。
佐藤メバル
そこがかなり具体的でね。「熱くなってたら、10秒深呼吸して、ニヤリ」「緊張で指が震えてきたら、自分を実況中継」「不安なときは、背筋を伸ばす」——対局中にすぐ使えるものが満載なんだ。
大学生のケンと「幸運の神」カイロスとの対話という物語仕立てで進むから、読み物としても楽しめる。U-NEXT Piratesの小林剛さんや麻雀YouTuberの千羽黒乃さんも推薦の言葉を寄せているよ。
時給40円の麻雀プロ
角谷ヨウスケ 著|竹書房
¥1,980(税込)
不動産屋で職業を聞かれ「麻雀プロです」と言ったら少し間があった——というまえがきから始まる、画面に映らない麻雀プロの仕事と生活を書いた一冊。Mリーガーは麻雀プロの約1%に過ぎないという現実を踏まえ、20年前に「麻雀が楽しい」という理由だけでプロの世界に入った著者が、地元のお店で働き麻雀牌を磨く日々を綴る。業界史でも戦術書でもないと本人が明言しており、麻雀を知らなくても読める暮らしの記録になっている。
こんな人におすすめ
麻雀プロの実情を暮らしの側から知りたい人。麻雀を知らないけれど業界の話を読んでみたい人。「好きなことを仕事にする」を考えている人。
良い点
- 戦術書ではない異色の一冊
- 麻雀を知らなくても読める
- Mリーガーが約1%という現実が見える
気になる点
- 打ち方は一切学べない
- 業界史としてまとめた本ではない
- 読む人によっては重く感じる
出版社
竹書房
発売日
2026年08月21日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「時給40円の麻雀プロ」……このタイトル、ちょっと衝撃なんですけど。時給40円って、いったいどういうことなんでしょう?
佐藤メバル
これは麻雀の戦術書じゃないんだ。著者の角谷ヨウスケさんが、まえがきで不動産屋で職業を聞かれて「麻雀プロです」と言ったら少し間があった、という場面から始まる。
Mリーグの影響で「麻雀プロ=テレビで対局する人」というイメージが広がったけれど、Mリーガーは麻雀プロの約1%に過ぎない。
画面に映らないプロの仕事や生活を書いている。
橘ナナミ
じゃあ、麻雀をまったく知らない人でも読めるんですか?
佐藤メバル
本人が「業界の歴史をまとめた本でもなければ、戦術書でもない。麻雀を知らなくても読める(と思う)」と書いているくらいでね。
20年前に「麻雀が楽しい」という理由だけでプロの世界に入り、ほとんどの時間は地元のお店で働き麻雀牌を磨く日々——その中で「人生は麻雀だけでは進んでいかない」という事実もあったと綴られる。
「へぇ、麻雀プロの暮らしってこんな感じなんだ」と読める本だよ。
科学する麻雀
とつげき東北 著|講談社
¥1,100(税込)
「裏スジは危険ではない」「回し打ちは無意味だ」「ベタオリには法則がある」「『読み』など必要ない」——従来の戦術書が「読み」や「総合的な判断」や「ツキの操り方」といった一般化が不可能な個人レベルの技術だけで麻雀を論じてきたことに対し、どんな場合に何を基準にどう考えるかという「麻雀の答え」を数理・統計の根拠から明示した一冊。ピンフのみのテンパイをリーチすべきか、役牌が持ち持ちになる確率、他家リーチに安全牌がないときの判断などが並ぶ。
こんな人におすすめ
「読み」や「ツキ」の扱いに違和感を覚えてきた人。数字から麻雀を組み立て直したい人。戦術書の前提そのものを一度考えてみたい人。
良い点
- 数理・統計の根拠が明示される
- 曖昧な記述を排した構成
- 後のデジタル麻雀の出発点
気になる点
- 数値は刊行当時のものになる
- 読みを重んじる人には刺激的
- 文体に独特のクセがある
出版社
講談社
発売日
2004年12月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「科学する麻雀」って、だいぶ前の本ですよね。いま読んでも意味があるんでしょうか?
佐藤メバル
あるよ。むしろ今読む人が増えていると感じる。これは「裏スジは危険ではない」「回し打ちは無意味だ」「ベタオリには法則がある」「『読み』など必要ない」と、従来の戦術書が前提にしてきたものを正面から問い直した本でね。
「読み」や「総合的な判断」や「ツキの操り方」は一般化が不可能な個人レベルの技術だと指摘して、どんな場合に何を基準にどう考えるかを明示していく。
橘ナナミ
具体的には、どんな問いに答えてくれるんですか?
佐藤メバル
たとえばピンフのみのテンパイをリーチすべきか、役牌が持ち持ちになっている確率はどれくらいか、チートイツは全和了の何%を占めるか、他家リーチに対して安全牌がないときどうするか——こうした問いに、理論的・数理的・統計的な根拠をもとに答えを示す。
いわゆるデジタル麻雀の出発点になった一冊で、いまAIの話を読むときにも土台として効いてくるよ。ただし数値は当時のものだから、そこは前提として読んでほしい。
麻雀絶対定跡
梶本琢程 著|マイナビ出版
¥1,639(税込)
「麻雀の定跡が常に好結果を引き出すものではない。しかし、定跡を知らない打ち手はトータルでは確実に負ける」——まえがきのこの言葉がすべてを語る一冊。「かじやん」の愛称で知られる梶本琢程プロが、勝つための必要条件=「絶対定跡」50項目を、序盤、手作り、ドラとリーチ、押し引き、ゲーム回しという流れで丁寧かつ詳細に解説する。初級者を脱して中級以上を目指すための基本戦術書として位置づけられている。
こんな人におすすめ
初級者を卒業して中級以上を目指したい人。最近勝てずに基本を見直したい人。知っている定跡を改めて確認したい経験者。
良い点
- 50項目を丁寧かつ詳細に解説
- 序盤からゲーム回しまで網羅
- 初級者にも中級者にも有用
気になる点
- 偶然の要素までは消せない
- 最新のAI理論とは別系統
- 網羅的で通読には時間がかかる
出版社
マイナビ出版
発売日
2014年10月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「麻雀絶対定跡」って、絶対と付くくらいですから、これを覚えれば勝てるようになるんですか?
佐藤メバル
そこはまえがきが正直でね。「麻雀の定跡が常に好結果を引き出すものではない。しかし、定跡を知らない打ち手はトータルでは確実に負ける」と書いてある。
麻雀は1回1回の勝負では偶然が大きく作用するけれど、回数を重ねるごとに実力差が現れるゲーム。必勝法=十分条件はまだ見つかっていないが、勝つための必要条件は確実に存在する。それが定跡なんだ。
橘ナナミ
必要条件、つまり「これがなければ勝てない」というラインを教えてくれる本だと。
佐藤メバル
そう。「かじやん」のニックネームで知られる梶本琢程プロが、50の必要条件を序盤、手作り、ドラとリーチ、押し引き、ゲーム回しという流れで解説している。
初級者はこれまで知らなかった手順を学ぶために、中級以上は知っていた定跡を確認して基本を見つめ直すために使える。
最近勝てていないと感じたら、まずここに戻るのがいいと思うよ。
「統計学」のマージャン戦術
みーにん 著|竹書房
¥1,650(税込)
カンチャンリーチのアガリ率は43%——「高い!」、もろ引っ掛けの危険度は8.4%——「危険!」、開局で2千点アガったときのトップ率は30%——「凄く高い!」。3100万局という膨大な牌譜データを東大卒の麻雀研究者が徹底分析し、数字で麻雀の答えを出す一冊。史上初と銘打たれた分析で、感覚で語られてきたリーチや押し引きの判断に具体的な数値を与えてくれる。同じ数字を自分の打ち方と照らし合わせながら読める。
こんな人におすすめ
感覚ではなく数字を根拠に判断したい人。リーチや押し引きの基準を自分の中に持ちたい人。データを眺めること自体に抵抗がない人。
良い点
- 3100万局という規模のデータ
- 具体的な数値で判断を裏づけ
- アガリ率や危険度が一目でわかる
気になる点
- 数値は分析時点のものになる
- データを好まない人には不向き
- 打ち方を一から教える構成ではない
出版社
竹書房
発売日
2017年08月12日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「統計学のマージャン戦術」、カンチャンリーチのアガリ率が43%って紹介に書いてあるんですけど、これって高いんですか、低いんですか?
佐藤メバル
著者自身が「高い!」と書いているくらいでね。さらに、もろ引っ掛けの危険度は8.4%——「危険!」、開局で2千点アガったときのトップ率は30%——「凄く高い!」という具合に、数字と感想がセットで出てくる。
3100万局という膨大な牌譜データを、東大卒の麻雀研究者が徹底分析した本なんだ。
橘ナナミ
3100万局って、想像がつかない量です。それだけあると何が変わるんでしょう?
佐藤メバル
「なんとなく危ない気がする」という感覚に、具体的な数値の裏づけが付く。リーチすべきか、押すべきかという判断の土台が変わるんだよね。
史上初と銘打たれた分析で、「麻雀の絶対正解」という言葉を掲げている。データを眺めているだけでも面白いけれど、自分の打ち方と照らし合わせながら読むと、どこで判断を間違えていたかに気づけると思うよ。
リーチ麻雀論改革派
天野晴夫 著|南雲堂
¥939(税込)
江戸前の切り口で著名プロのヘボぶりを暴きながら、マージャンの真理を示すという一冊。「今までどうしても勝てなかった人も、勢いだけで打っている人も、これが勝てるマージャンなのかとおわかりいただける究極のマージャン・テクニック」をぎっしり満載し、初級者から上級者まで偏差値を100%アップさせると掲げる。いまの読者に優しい戦術書とは違い、容赦なく切っていく辛口の語り口が最大の持ち味で、当時の麻雀論の空気がそのまま残っている。
こんな人におすすめ
辛口の論評を痛快に読みたい人。古い麻雀論に触れて視野を広げたい人。自分の打ち方を一度きつく否定されてみたい人。
良い点
- 江戸前の辛口な語り口が痛快
- 当時の麻雀論の空気が伝わる
- 初級者から上級者までを対象に掲げる
気になる点
- 初版が古く環境が大きく違う
- 現代の理論とは前提が異なる
- 表現がかなり刺激的に感じられる
出版社
南雲堂
発売日
1990年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「リーチ麻雀論改革派」って、だいぶ昔の本ですよね。私、生まれてもいないんですけど……読んで意味ありますか?
佐藤メバル
はは、そうなるよね。これは江戸前の切り口で著名プロのヘボぶりを暴きながら、マージャンの真理を示すという一冊でね。
当時の麻雀論の空気がそのまま残っている。「今までどうしても勝てなかった人も、勢いだけで打っている人も、これが勝てるマージャンなのかとおわかりいただける究極のマージャン・テクニック」をぎっしり満載、初級者から上級者まで偏差値を100%アップさせる、と帯に書かれているような本なんだ。
橘ナナミ
ヘボぶりを暴く、って、相当きついことが書いてありそうですね。
佐藤メバル
そこがこの本の味でもある。いまの本は読者に優しいけれど、これは容赦なく切っていく。現代の理論とは前提が違うところもあるから、そのまま真に受ける必要はない。
ただ、自分の打ち方を一度きつく否定されてみたい人には、不思議と効くんだよね。書店の棚でも、こういう本は必ず手に取る人がいた。歴史として読むのも面白いよ。
渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解
渡辺太 著|竹書房
¥2,200(税込)
天鳳位を3度獲得し、麻雀プロ入り一年目にして全麻雀プロ約3000名からわずか40名しか選ばれないMリーガーとしてドラフト指名を受けた渡辺太が、Mリーグ2025-26の打牌から厳選した65の「最適解」を伝授する一冊。序盤の構想、鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応、オーラスの攻防という6章構成で迷いを断ち切る一打を示していく。トッププロが信頼を寄せるロジックに触れられる最新の一冊だ。
こんな人におすすめ
局面ごとの判断基準を持ち帰りたい人。鳴きの可否やオーラスの攻防を整理したい人。最新のトッププロの思考に触れてみたい人。
良い点
- 局面を6章に分けた整理された構成
- Mリーグ2025-26の打牌が題材
- 天鳳位3度の実績に裏打ちされている
気になる点
- 前提となる牌効率の知識が要る
- 刊行が先で予約情報の段階
- 問題集形式ではなく解説が中心
出版社
竹書房
発売日
2026年09月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
渡辺太プロって、天鳳位を3度獲った人ですよね。その人が「最適解」を出す本というと、どんな構成になっているんですか?
佐藤メバル
まず経歴を正確に言っておくと、オンライン麻雀「天鳳」で数十万人のプレイヤーの頂点である天鳳位を3度獲得し、麻雀プロ入り一年目にして、全麻雀プロ約3000名の中からわずか40名しか選ばれないMリーガーとしてドラフト指名を受けた——という異例の抜擢をされた人なんだ。
その渡辺太がMリーグ2025-26の打牌から65の一打を厳選して伝授している。
橘ナナミ
65問が、章ごとに分かれているんですね。
佐藤メバル
序盤の構想、鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応、オーラスの攻防——この6章立てで、局面の迷いを断ち切る一打を示していく。
トッププロが信頼を寄せる圧倒的ロジックが身につく最新バイブル、という位置づけだね。共著が梶本琢程プロだから、問いの立て方も整理されている。
ただ前提として牌効率の知識は要るから、そこは別の一冊で埋めておいてほしい。
トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論
白鳥翔 著|彩図社
¥1,430(税込)
現役最強との呼び声も高い白鳥翔プロの初の著書。麻雀で勝ち組になるために絶対に必要な押し引きの技術を、論理的に解説していく一冊だ。初心者から上級者までどのレベルの読者にとっても上達の種になる戦術や思考が惜しみなく記され、戦術だけでなく自身の熱戦を振り返るコラムも収録されている。押し引きに絞ることで、攻守の切り替えという一番迷いやすい部分を正面から扱っている。
こんな人におすすめ
押し引きの基準を言葉にして持ちたい人。攻守の切り替えでいつも迷ってしまう人。トッププロの熱戦の振り返りを読み物として楽しみたい人。
良い点
- 押し引きに絞った論理的な解説
- 初心者から上級者まで射程に入る
- 熱戦を振り返るコラムを収録
気になる点
- 牌効率の基礎は別途必要
- 押し引き以外の扱いは薄め
- コラムの分量は多くない
出版社
彩図社
発売日
2018年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
押し引きって、結局そのときの勘みたいなところがあると思っていたんですが、論理的に解説できるものなんですか?
佐藤メバル
できるから本になっているんだよね。「現役最強との呼び声も高い」と言われる白鳥翔プロの初の著書で、勝ち組になるために絶対に必要な押し引きの技術を論理的に解説している。
ポイントは、初心者から上級者までどのレベルの読者にとっても上達の種になるように書かれていること。だから「なんとなく押した」が「ここは押す条件が揃っている」に変わっていく。
橘ナナミ
戦術だけだと硬くなりそうですが、読み物としても楽しめますか?
佐藤メバル
そこはうまくできていてね。戦術の合間に、白鳥プロが自身の熱戦を振り返るコラムが入っている。あの一打をどう考えていたのかが本人の言葉で語られるから、理論と実戦がつながるんだ。
牌効率がある程度分かっている人が、勝負どころの判断を整えるために読むのがいちばん効くと思うよ。
麻雀・捨て牌読みの傾向と対策
ヨーテル 著|マイナビ出版
¥1,848(税込)
「読みは見えない何かを当てるためのものではなく、可能性を否定するために使うもの」——著者のこの立場が全編を貫く。危険牌をビシバシ通して当たり牌だけを止めるのは読みの達人でも無理だとしたうえで、中張牌をバラ切りした河からリーチが入った場面などを例に、トイツ落としがあればチートイツではないはず、という否定のロジックを積み上げていく。第1章の読みとは何かに始まり、手牌読み、山読み、展開読み、人読みまでを扱い、練習問題も用意されている。
こんな人におすすめ
読みを「当てる」から「絞る」へ変えたい人。捨て牌の見方を体系化したい人。練習問題で手を動かしながら読みを身につけたい人。
良い点
- 「否定で読む」という一貫した軸
- 手牌・山・展開・人読みを網羅
- 練習問題つきで手を動かせる
気になる点
- 推測には例外があり自己責任とされる
- 牌効率の前提知識が要る
- 読みに頼りたくない人には不向き
出版社
マイナビ出版
発売日
2024年08月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「捨て牌読み」って、当てものっぽくて苦手なんです。そもそも読むって、当たるものなんですか?
佐藤メバル
この本はまさにその疑問から始まるんだ。著者のヨーテルさんは「読みは見えない何かを当てるためのものではなく、可能性を否定するために使うもの」と言っている。
危険牌をビシバシ通して当たり牌だけ止める——そんなのは読みの達人でもできない。でも、トイツ落としがある捨て牌ならチートイツではないはず、というロジックは成り立つ。
そうやって危険を一つずつ消していくのが読みなんだ。
橘ナナミ
否定していく、という発想は持っていませんでした。構成はどうなっているんですか?
佐藤メバル
読みとは何か、から始まって、手牌読み、山読み、展開読み、人読みと続く。手牌構成をさかのぼって読む「逆再生」というコツがたびたび使われていて、上級者がどう読んでいるかの思考の構造が見えるんだ。
練習問題も用意されているから、材料の集め方と処理の仕方を手を動かして覚えられる。推測に例外はつきもので「読みは結局、自己責任」とコラムで笑っているあたりも、この本らしい正直さだよ。
新次元麻雀
ASAPIN 著|マイナビ出版
¥1,639(税込)
初代天鳳位・ASAPINの精密な麻雀テクニックをまとめた一冊。第1章の超精緻麻雀・実戦編では、切れない牌を起点にした自身の手組み、放銃リスクを極限まで下げながらアガリを見るべき場面、危険牌のコンビネーションの考え方を扱う。第2章では「ケイテンの価値」という章を立て、ケイテンを取るべき基準、打点・受け入れと巡目による判断を掘り下げ、第3章で超実戦として新次元への挑戦を描く構成になっている。
こんな人におすすめ
手組みの精度を一段上げたい人。危険牌を一枚ずつではなく組み合わせで考えたい人。上級者の判断基準を覗いてみたい人。
良い点
- 初代天鳳位の精密な思考を収録
- ケイテンの価値を章立てで整理
- 実戦編から超実戦までを追える
気になる点
- 中級者以上向けの内容
- 図版を前提にした解説もある
- 網羅的な入門書ではない
出版社
マイナビ出版
発売日
2014年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
初代天鳳位のASAPINさんって、名前だけは聞いたことがあります。「新次元麻雀」というタイトルは、かなり攻めた感じがしますね。
佐藤メバル
タイトルどおり、精密すぎる麻雀テクニックを見せにいく本だね。第1章の超精緻麻雀・実戦編では、切れない牌を起点に自分の手組みをどう組むか、放銃リスクを極限まで下げながらアガリを見るべき場面はどこか、危険牌のコンビネーションをどう考えるかが扱われる。
橘ナナミ
コンビネーション、というのは一枚ずつではなく組み合わせで見るということですか?
佐藤メバル
そういうこと。そして第2章が面白くてね、「ケイテンの価値」という章を立てて、ケイテンを取るべき基準、打点や受け入れと巡目による判断を掘り下げている。
第3章は超実戦として新次元への挑戦。初代天鳳位という立場の人が、どこを重く見ているかが章立てから見えてくる。
中級者以上が読むと、自分の判断の粗さに気づける一冊だと思うよ。
対応力に差がつく現代麻雀の常識次の一手
馬場裕一 著|マイナビ出版
¥1,254(税込)
自分の手牌だけを見て、牌効率と打点だけを考え、リーチが入ってからはじめて考える——これでは勝ち組にはなれない。現代麻雀で重要なのは「対応力」だとして、相手の捨て牌への対応、リーチを掛けられたときの対応、仕掛けが入ったときの対応を鍛える問題108題を収録する。テレビや雑誌で活躍中の「バビィ」こと馬場裕一プロによる一冊で、対局中に起きる事態を先に経験しておく感覚で解き進められる。
こんな人におすすめ
面前の手組みはできるのに場の変化に弱い人。リーチが入ったときの判断を具体例で鍛えたい人。問題を解きながら手を動かして学びたい人。
良い点
- 108題という問題量で反復できる
- 捨て牌・リーチ・仕掛けへの対応を網羅
- 対局を想定した実戦的な出題
気になる点
- 対象は初級を抜けたあたりから
- 牌効率そのものの解説が中心ではない
- 図を追う根気が求められる
出版社
マイナビ出版
発売日
2017年01月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「対応力」って、麻雀でそんなに大事なんですか? 手牌を早く整えるほうが重要だと思っていました。
佐藤メバル
この本の出発点はそこへの反省なんだ。自分の手牌だけ見て、牌効率と打点だけを考え、リーチが入ったらはじめて考える——これでは勝ち組にはなれない、と。
現代麻雀で重要なのは対応力で、相手の捨て牌への対応、リーチを掛けられたときの対応、仕掛けが入ったときの対応の三つを鍛える必要がある。
橘ナナミ
それを108題で鍛える、と。テレビや雑誌で活躍されている馬場裕一プロの本ですよね。
佐藤メバル
「バビィ」の愛称で知られる馬場プロだね。問題を解きながら、正しい対応を身につけていく構成になっている。
手牌を整える力はあっても、場の変化に反応するのが遅い——そういう人にとっては、いちばん効く種類の練習になる。
対局中に起きる事態を先に経験しておくような感覚で解いていけるよ。
ヒサトノート
佐々木寿人 著|竹書房
¥1,430(税込)
麻雀界最高峰とされる佐々木寿人の「激攻撃」を支えるメンタル理論をまとめた一冊。「机上の戦術とは一線を画すヒサトの刹那の一打」という言葉が添えられ、打牌の手順そのものよりも、その一打を支えている強心臓に迫る構成になっている。進む道を模索する初心者、上達の壁にぶつかった中級者、打つ楽しさを忘れかけた上級者へ贈る麻雀戦術書として、押し引きの数値ではなく打ち手の内側に焦点を当てている。
こんな人におすすめ
攻める姿勢を支える心構えを知りたい人。上達の壁にぶつかって足踏みしている人。打つ楽しさを思い出したい上級者。
良い点
- 「激攻撃」の背景にある思考が読める
- 初心者から上級者までを対象にする
- 机上の戦術との違いが際立つ
気になる点
- 数値による理論解説ではない
- 再現には本人の経験が必要
- 体系的な戦術書を求める人には不向き
出版社
竹書房
発売日
2016年08月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐々木寿人プロの「激攻撃」って、見ていて気持ちいいくらい攻めますよね。この本は、あの打ち方を教えてくれるんですか?
佐藤メバル
近いけれど、少し違うんだ。「机上の戦術とは一線を画すヒサトの刹那の一打」という言葉が添えられていてね。
打牌の手順よりも、その一打を支えている強心臓に迫る本なんだ。麻雀界最高峰と言われる佐々木寿人の「激攻撃」を支えるメンタル理論をまとめた、という位置づけになる。
橘ナナミ
メンタル理論、と。誰に向けて書かれたんでしょう?
佐藤メバル
進む道を模索する初心者、上達の壁にぶつかった中級者、打つ楽しさを忘れかけた上級者へ贈る、と紹介されている。
押し引きを数値で整理するタイプの本とは方向が違って、打ち手の内側に焦点を当てている。だから「なぜこの人はここで押せるのか」を考えながら読むと、自分の打ち方の迷いにも効いてくると思うよ。
麻雀 定石「何切る」301選
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
「こんなクオリティの高い何切る本は見たことがない」と各所で絶賛された『麻雀 傑作「何切る」300選』の第2弾。より実戦的でより洗練された問題を、膨大なストックから301問セレクトしている。「現在答えが出ている問題のみを集め、優先して覚えるべきことを中心に解説しました」と述べられ、現代麻雀技術論のネマタ、天鳳位のタケオしゃん、麻雀ライターの福地誠と著者の4人の意見が一致するように調整された問題だけを掲載する。
こんな人におすすめ
何切る本を次の段階へ進めたい人。答えの定まった問題で効率よく学びたい人。前作『300選』を解き終えた人。
良い点
- 4人の意見が一致した問題のみ掲載
- 301問という圧倒的な問題数
- 前作から実戦性と洗練度が向上
気になる点
- 前作を解いていないと物足りない面も
- 解説はコンパクトにまとまる
- 単独では牌効率の体系までは学べない
出版社
三才ブックス
発売日
2017年07月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
何切る本って、たくさん出ていますよね。「定石」と「傑作」、どちらから読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
この『定石「何切る」301選』は、『麻雀 傑作「何切る」300選』の第2弾にあたる。より実戦的でより洗練された問題を、膨大なストックから301問セレクトしたものだ。
著者の言葉では「現在答えが出ている問題のみを集め、優先して覚えるべきことを中心に解説しました」とある。
橘ナナミ
「答えが出ている問題のみ」というのは、どういう意味なんですか?
佐藤メバル
301問すべてを最前線で活躍中の麻雀研究者が精査していてね。現代麻雀技術論のネマタさん、天鳳位のタケオしゃん、麻雀ライターの福地誠先生、それに著者のG・ウザク——この4人の意見が一致するように調整された問題だけを掲載しているんだ。
だから議論が割れる問題で悩む時間がなく、覚えるべきところに集中できる。前作を解き終えた人が次に進む一冊として、とても筋がいいと思うよ。
麻雀 傑作「何切る」300選
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
「何切る」職人が10年かけてストックした1,000問以上から厳選した300問を掲載し、打牌ごとの受け入れ枚数をすべて数字で表示する。「リャンメンを崩しても枚数は一緒?」といった意外な数字がしょっちゅう出てくるのが特徴で、その数字をベースに解説がコンパクトに示される。コラムでは5ブロック理論、2ヘッド理論、3ヘッド最弱理論、1シャンテンピーク理論などが説明され、問題を解くうちに叩き込まれる構成になっている。
こんな人におすすめ
何切るを初めて本格的に学ぼうとしている人。感覚ではなく受け入れ枚数で納得したい人。現代の打法の理論を問題を通して覚えたい人。
良い点
- 受け入れ枚数を全問で数値表示
- 1000問以上から厳選した300問
- 最新理論がコラムで整理される
気になる点
- 解説はコンパクトにまとまる
- 手を動かす前提の問題集である
- 読み物としての通読には向かない
出版社
三才ブックス
発売日
2016年08月06日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「何切る」の本って、結局どれも同じに見えてしまうんですが、この300選は何が違うんですか?
佐藤メバル
いちばん分かりやすいのは、解答ページに打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示されていることだね。「リャンメンを崩しても枚数は一緒?」みたいに、意外な数字がしょっちゅう出てくる。
その数字をベースにして解説がコンパクトに示されるから、感覚ではなく枚数で納得できる。
橘ナナミ
数字があると、納得感がまったく違いますね。
佐藤メバル
それと、コラムで5ブロック理論、2ヘッド理論、3ヘッド最弱理論、1シャンテンピーク理論といった最新の打法の考え方が説明される。
名前は違っても同じことを言っている、と著者は書いていてね。問題を解き進めると、それが自然に叩き込まれるようになっている。
10年かけてストックした1,000問以上から選ばれた300問だから、内容の重複も抑えられている。『定石』と並ぶ決定版だよ。
「何切る」で覚える 麻雀基本手筋コレクション
日本プロ麻雀連盟 著|マイナビ出版
¥1,639(税込)
日本最大の麻雀プロ団体、日本プロ麻雀連盟が贈る一冊。それぞれの手筋について何切る問題を解き、その解説を読み進めることで次々に手筋が覚えられる構成になっている。第1章で最も基本的な牌効率の手筋を学び、それを踏まえて第2章で打点も考慮した手筋、第3章でチーやポンといった仕掛けの手筋を扱い、一冊を通して自分の手のプラスをどう最大化するかが身につく内容だ。
こんな人におすすめ
今よりさらに上を目指したい初・中級者。手筋という単位で知識を整理して覚えたい人。仕掛けの使いどころを学びたい人。
良い点
- 問題と解説で手筋が順に身につく
- 牌効率から打点、仕掛けへの三段構成
- 最大のプロ団体が手がけた一冊
気になる点
- 上級者には物足りない可能性
- 網羅的な戦術書ではない
- 実戦での応用は別途必要
出版社
マイナビ出版
発売日
2017年02月23日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「手筋」って言葉をよく聞くんですけど、いまいちピンとこなくて。何切るの問題集と何が違うんですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この本は手筋の解説そのものが目的なんだ。それぞれの手筋について何切る問題を解いて、その解説を読み進めると、次々に手筋が覚えられる構成になっている。
問題を解くこと自体が目的ではなく、手筋という単位で知識を積み上げていく。
橘ナナミ
順番も決まっているんですか?
佐藤メバル
第1章で最も基本的な牌効率の手筋を学び、それを踏まえて第2章で打点も考慮した手筋、第3章でチーやポンといった仕掛けの手筋を学ぶ。
一冊を通して読むと、自分の手のプラスをどう最大化するかが身につく。日本最大の麻雀プロ団体、日本プロ麻雀連盟が手がけているだけあって、基礎の並べ方が素直なんだよね。
今よりさらに上を目指したい初・中級者にちょうどいい。
誰でもすぐ上達! 二階堂亜樹のひと目の何切る
二階堂亜樹 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
麻雀というゲームは何切る問題の連続であり、何気なく打ってしまった一打のミスがそのまま半荘の勝敗に直結することも少なくない——その前提から、二階堂亜樹プロが基本的な何切る問題を出しながら、勝つための考え方を優しく教える一冊。コース分け、安全牌の持ち方、狙いの切り替え、ベタオリ、形式テンパイ粘りなどを扱い、序盤・中盤・終盤と変化する状況の中で自然に切るべき牌へ手が行くように導く。
こんな人におすすめ
何切るを基礎からやさしく学びたい人。序盤から終盤までの判断を整理したい人。形式テンパイの扱いまで押さえたい人。
良い点
- 「ひと目」で切れるように導く構成
- 状況別の考え方をやさしく解説
- 形式テンパイ粘りまで扱う
気になる点
- 上級者には易しすぎる可能性
- 問題数は絞られている
- 理論の掘り下げは控えめ
出版社
マイナビ出版
発売日
2017年07月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ひと目の何切る」って、ひと目で分かるようになる、という意味ですよね。私、いつも長考してしまうので、そういう本はありがたいです。
佐藤メバル
まさにその悩みに効く本だね。出発点は「麻雀というゲームは何切る問題の連続で、何気なく打ってしまった一打のミスがそのまま半荘の勝敗に直結することも少なくない」というところ。
「あのとき、あれを切っておけば良かった」と後悔したことは、麻雀をやる人なら全員あるでしょう、と書かれている。
橘ナナミ
二階堂亜樹プロが、その失敗をしないための問題を出してくれるんですね。
佐藤メバル
そう。コース分け、安全牌の持ち方、狙いの切り替え、ベタオリ、形式テンパイ粘りといったテーマを、基本的な何切る問題と一緒に、やさしく教えてくれる。
序盤、中盤、終盤と変化する状況の中で、自然に切るべき牌に手が行くようになるのが目標だね。上級者には易しく感じるかもしれないけれど、基礎の確認としてはむしろ最適だと思うよ。
麻雀「何切る」200人に聞きました!
佐々木寿人 著|CCCメディアハウス
¥1,430(税込)
札幌の雀荘「ハートランド」が2000年8月から続けてきたウェブ上の人気コンテンツ「真説 何を切る?」から、より抜きの100問を紹介する一冊。レベル1から10まで各10問という構成で、各問題には一般ユーザーだけでなく店のスタッフや麻雀プロなど著名人、のべ800人が回答し、その理由も明示されている。打牌別のパーセンテージを円グラフで表示しているのも特徴で、麻雀界で人気の男女プロがキャラクター化されて50問ずつコメントする。
こんな人におすすめ
同じ局面をほかの人がどう切るか比べてみたい人。多数派と少数派の理由を読み比べたい人。円グラフで直感的に理解したい人。
良い点
- のべ800人の回答と理由を収録
- 打牌別の割合を円グラフで表示
- レベル1〜10の段階的な100問
気になる点
- 多数決が常に正解とは限らない
- 最新のAI理論とは別の視点
- 解説は回答コメントが中心になる
出版社
CCCメディアハウス
発売日
2018年02月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「200人に聞きました!」って、アンケート形式の本なんですか? 麻雀の本でそれは珍しい気がします。
佐藤メバル
もとになっているのは、札幌の雀荘「ハートランド」が2000年8月から続けているウェブ上の人気コンテンツ「真説 何を切る?」でね。
そこからより抜きの100問を、レベル1から10まで各10問ずつ紹介している。各問題には一般ユーザーだけでなく、店のスタッフや麻雀プロなど著名人、のべ800人が回答していて、その理由も明示されているんだ。
橘ナナミ
のべ800人。人数が多いと、何が見えてくるんでしょう?
佐藤メバル
打牌別のパーセンテージが円グラフで表示されているのが特徴で、同じ手牌でも人によって切る牌がこれだけ割れるのか、と分かる。
しかも麻雀界で人気の男女プロに登場してもらって、キャラクターをイラスト化し、それぞれ50問ずつコメントしている。
多数派が常に正解とは限らないから、理由を読み比べるのが面白い。自分の感覚が多数派なのか少数派なのか、確認するだけでも楽しいよ。
ウザク式麻雀学習 何切る 金(ゴールド)
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
『麻雀 傑作「何切る」300選』『麻雀 定石「何切る」301選』で多くのプレーヤーの実力を底上げしてきた著者による最新刊。同じような手でも戦局によって切る牌が変わるという麻雀の難しさを、比較しやすいように似た手の問題を並べて掲載することで、牌効率への理解の解像度を高める狙いがある。従来の何切るにはない、フリテンや喰い替えといった特殊な鳴きを意識した問題や、平面では答えを出しづらい問題も収録する。
こんな人におすすめ
何切る本を何冊か解いてきた人。牌効率の理解を一段深めたい人。フリテンや喰い替えなど特殊な鳴きの扱いまで押さえたい人。
良い点
- 似た手を並べた比較形式が新しい
- 牌効率の解像度が上がる構成
- フリテンや喰い替えの問題も収録
気になる点
- 初心者が最初に選ぶ本ではない
- 前2作を読んでいる前提がある
- 問題の難度は高めに設定されている
出版社
三才ブックス
発売日
2024年08月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
またウザクさんの何切る本ですね。300選、301選とあって、今回は何が新しいんですか?
佐藤メバル
今回は並べ方が新しいんだ。同じような手でも戦局によって切る牌は変わってくる——これが麻雀の難しくも楽しいところなんだけど、比較しやすいように似たような手の問題を並べて掲載している。
だから「さっきと何が違うから答えが変わるのか」が見える。これで牌効率への理解の解像度がぐっと上がるはずだと。
橘ナナミ
比較できると、覚え方も変わりそうですね。
佐藤メバル
それと、従来の何切るにはなかった問題も入っている。フリテンや喰い替えといった特殊な鳴きを意識した問題や、平面では答えを出しづらい問題だね。
初心者はもちろん、中・上級者も満足できる、解いていて楽しくなるハイスペックな何切る本、という触れ込みどおりの作りだよ。
300選や301選を解いた人が次に進む先として、ちょうどいい。
渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80
渡辺太 著|KADOKAWA
¥1,540(税込)
トリプル天鳳位・ダブル魂天にして「ネット最強雀士」の異名を持つMリーガーの渡辺太が、麻雀AI「NAGA」の5タイプの答えが割れた局面から、どの牌を選ぶべきか、なぜAIの選択と同じなのか、あるいは異なるのかを徹底的に解説する。第1部ではNAGAの開発責任者・小田桐優理がNAGAの5タイプや一致率・類似度・悪手率、Mリーガーとの打ち筋の違いを解説し、第2部に厳選80問を収録する。
こんな人におすすめ
AIの判断を自分の勉強に取り込みたい人。答えが割れる局面の考え方を知りたい人。渡辺太の思考を問題形式で追いたい人。
良い点
- AIの答えが割れた局面だけを収録
- 開発責任者によるNAGA解説つき
- 各種データや考察も収録される
気になる点
- AI関連の用語に慣れが必要
- 牌効率の基礎は別途必要
- 答えを暗記するための本ではない
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年03月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
麻雀AIの「NAGA」って名前は聞いたことがあります。AIの答えって一つに決まるものだと思っていたんですが、5タイプの答えが割れる、というのが引っかかります。
佐藤メバル
そこがこの本の狙いなんだ。NAGAには5つのタイプがあって、同じ局面でも答えが割れることがある。その割れた局面を取り上げて、どの牌を選ぶべきか、なぜAIの選択と同じなのか、あるいは異なるのかを渡辺太が徹底解説している。
判断をAIに預けるのではなく、割れた理由を考える教材にしているんだ。
橘ナナミ
開発者の方の解説も入っているんですか?
佐藤メバル
第1部が小田桐優理さんによるNAGAの解説でね。NAGAとは何か、5タイプの違い、一致率・類似度・悪手率、Mリーガーとの打ち筋の違い、そして各種データの公開や考察が収録されている。
第2部が渡辺太による実践何切る80問で、チートイツで残す牌の考え方、鳴いたあとの進め方、オーラスの条件作り、勝負手で危険牌を押すかどうか、誰に対する安全牌を残すか——といった場面が並ぶ。
強くなるための勉強方法や、解析や類似度との向き合い方についてのコラムも入っているよ。
ウザク式麻雀学習 牌効率
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
「もっとも早くテンパイするには?」「アガリへの効率的な考え方とは?」——これまで発行した『麻雀傑作何切る300選』『麻雀定石何切る301選』の理解がぐっと深まる「牌効率」の考え方をやさしく解説する。問題集スタイルの何切るシリーズに対して参考書的な立ち位置にあり、例題をまとめてインデックス的に再掲して繰り返し解けるようにし、イラストも入れて初心者でもすらすら読めるように工夫している。
こんな人におすすめ
何切る本の答えに納得がいかないまま進んできた人。牌効率を体系立てて理解したい人。問題集と行き来しながら学びたい人。
良い点
- 何切るシリーズの参考書的位置づけ
- 例題をインデックス的に再掲
- イラスト入りで読みやすい
気になる点
- 問題数そのものは多くない
- 押し引きや読みは扱わない
- 前2作があると効果が増す
出版社
三才ブックス
発売日
2019年03月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「牌効率」って、いままでは何切るの問題を解きながらなんとなく覚えてきたんですが、改めて参考書で読む意味ってあるんでしょうか?
佐藤メバル
この本はまさにその往復のためにあるんだ。これまで出た『麻雀傑作何切る300選』『麻雀定石何切る301選』の理解がぐっと深まるように、牌効率の考え方をやさしく解説している。
問題集スタイルの何切るシリーズに対して、参考書的な立ち位置の一冊なんだよね。
橘ナナミ
なるほど。問題を解いていて「なぜこれが正解なのか」がもやっとすることがあるので、そこを埋めてくれそうですね。
佐藤メバル
そこだと思う。例題をまとめてインデックス的に再掲しているから、繰り返し解くこともできる。イラストも入っていて初心者でもすらすら読めるように作られている。
もっとも早くテンパイするにはどうするか、アガリへの効率的な考え方とは何か——この二つを軸に、何切るの答えの背景を言葉にしてくれる。
問題集と行き来しながら読むと、吸収がまるで違ってくるよ。
麻雀・一番やさしい牌効率の教科書
平澤元気 著|マイナビ出版
¥1,749(税込)
「麻雀の戦術本を読んでみたけど、難しくてよくわからなかった」——そういう初級者を対象に据えた一冊。まずは「最速テンパイを目指す」ことを目標にして、孤立牌から切る、好形を残せば受け入れ枚数が多い、これを切ればシャンテン数が上がるといった手組みの基本から説明していく。後半はブロック数に注目して効率のよい打ち方を紹介し、各項に練習問題が用意されているので解きながら楽しく上達できる。
こんな人におすすめ
戦術書で一度挫折した初級者。手作りの基本を順序立てて学び直したい人。読みっぱなしにせず、練習問題を解きながら進めたい人。
良い点
- 初級者向けに絞ったやさしい説明
- 前半は手組みの基本から始まる
- 各項に練習問題が用意されている
気になる点
- 中級者以上には易しい内容
- 押し引きや読みは範囲の外
- 網羅性より入門に特化している
出版社
マイナビ出版
発売日
2023年03月28日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
私、麻雀の本を何冊か買ったんですけど、途中で分からなくなって積んじゃったんですよね。「一番やさしい」という言葉に、ついすがりたくなります。
佐藤メバル
その言葉は伊達じゃなくてね。対象がはっきり書いてあるんだ。「麻雀の戦術本を読んでみたけど、難しくてよくわからなかった」という人に向けて書かれている。
まずは最速テンパイを目指すことを目標にして、孤立牌から切る、好形を残せば受け入れ枚数が多い、これを切ればシャンテン数が上がっていく——手組みの仕方を基本から説明していく。
橘ナナミ
後半はどうなるんですか?
佐藤メバル
後半はブロック数に注目して、効率のよい打ち方を紹介している。中盤はブロック数を数える、とりあえず5ブロックにしよう、といった調子で進む。
各項に練習問題が用意されているから、読みっぱなしにならず、解きながら楽しく上達できる。手作りの基本をマスターしたい人が、最初に開く一冊としてよくできているよ。
多井本は「牌効率→押し引き→何切る→実戦」の順で読む
橘ナナミ
結局、読む順番ってあるんですか?
佐藤メバル
ある。ただし「多井本だけを順番に」ではなく、麻雀の棚全体で組み立てる。まず手組みの前提を固めるなら平澤元気の『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』、あるいは『ウザク式麻雀学習 牌効率』。後者は問題集スタイルの何切るシリーズに対して参考書の位置づけで、難解だった問題が理解できるように作られている。次に押し引きの判断基準を『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』で入れ、そのうえで何切るを反復して手順を反射にする。最後に『麻雀IQ220の選択』や『最適解』で実戦の迷い場面を通す。『全速力』はこのロードマップの外側にあって、調子が落ちたときに戻ってくる本だ。
橘ナナミ
同じ「何切る」でも、300選と301選と金は内容がかなり重なるんですか?
佐藤メバル
重なる部分はあるから、全部を並行してやる必要はない。301選は4人の意見が一致した問題だけを載せている点、金は似た形を並べて比較しやすくしている点と、フリテンや喰い替えといった特殊な鳴きを意識した問題を入れている点が違う。一冊をやり切ってから次に足す、で十分だよ。
棚のなかでの多井本の立ち位置と、見落としやすい注意点
橘ナナミ
他のMリーガーの本と比べると、多井さんの本はどういう位置なんですか?
佐藤メバル
多井さん本人の著書として今回扱っているのは『全速力』で、これは打ち筋ではなくキャリアとメンタルの本だ。攻めとメンタルなら『ヒサトノート』、押し引きなら白鳥翔プロの一冊、ロジックとAIなら渡辺太プロの本、読みならヨーテルの『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』——そう並べると、多井本は「考え方の土台」を担う位置だと言える。
橘ナナミ
買うときに気をつけることはありますか?
佐藤メバル
三つある。ひとつは読み放題の対象が入れ替わること。次に中古は書き込みや解答の切り取りがないか。そして旧刊は用語や前提が今と違うことがあるから、入門者が最初に手を出すより、基本を一通り入れたあとに読むほうが活きる。手元に届いたら、問題集は一周目に解説を隠して解き、間違えた番号に印をつけて二周目を解く。これだけで定着が変わる。
橘ナナミ
逆に、読んでも伸びない人ってどんな人ですか?
佐藤メバル
読んで「へえ」で終わる人だね。覚えた知識はその日の卓で試して初めて自分のものになる。あとは自分のミスを記録しない人。園田賢プロの『あなたは麻雀の神様の前髪をつかめますか?』にも、読みが当たったかどうかより「なぜそう読んだか」に価値がある、という振り返りの話が出てくる。読みっぱなしにしないことだ。
よくある質問
多井隆晴の麻雀本はどれから読めばいいですか?
橘ナナミ
多井隆晴の麻雀本はどれから読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
まず目的を決めるのが早道です。考え方やキャリアに触れたいなら『全速力』。実際の打ち方を鍛えたいなら、押し引きや何切るの本を先に置く。当記事のランキングで扱っている多井隆晴本人の著書は『全速力』なので、そこから入って物足りなくなったら戦術書の棚へ、という順番が現実的です。
麻雀無敗の手筋と無敵の麻雀の違いは何ですか?
橘ナナミ
麻雀無敗の手筋と無敵の麻雀の違いは何ですかについて教えてください。
佐藤メバル
この2冊は当記事のランキングには収録していないため、内容の細部をここで断定することは避けます。選ぶときのコツは、書店で目次と対象レベルを確認し、いま自分の放銃が減らないのか、アガリが遠いのか、悩みが大きいほうから入ること。タイトルの印象だけで決めず、自分の課題と照らし合わせるのが失敗しない選び方です。
多井隆晴の本はKindle Unlimitedで無料で読めますか?
橘ナナミ
多井隆晴の本はKindle Unlimitedで無料で読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
読み放題の対象作品は時期によって入れ替わるため、「多井本は対象」と断定できません。購入前に必ず「読み放題」の表示を確認してください。見つけたら早めに読むのがおすすめです。
麻雀初心者でも多井隆晴の本は理解できますか?
橘ナナミ
麻雀初心者でも多井隆晴の本は理解できますかについて教えてください。
佐藤メバル
『全速力』は麻雀の用語が分からなくても読める読み物なので、初心者でも問題ありません。一方で戦術書は対象レベルがはっきり分かれているので、まずは平澤元気の『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』のように、戦術本で難しく感じた人に向けて書かれた一冊から入るのも手です。
多井隆晴の何切る本と実戦対局問題集はどう使い分けますか?
橘ナナミ
多井隆晴の何切る本と実戦対局問題集はどう使い分けますかについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違います。何切るは1問1答で手順の反射を作る反復練習、実戦問題集は局面を通して総合判断を試す応用です。たとえば『麻雀 傑作「何切る」300選』で手順を固め、『麻雀IQ220の選択』で実戦の迷い場面を通す、という順番が吸収しやすくなります。
多井隆晴の本は電子書籍版と紙版どちらがおすすめですか?
橘ナナミ
多井隆晴の本は電子書籍版と紙版どちらがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
解いて書き込む問題集は紙が向いています。通読する読み物や、キーワードで探し直したい本は電子が便利です。両方を使うなら、通読用は電子、練習用は紙、と役割で分けておくと迷いません。
多井隆晴の本を中古で安く買うならどこがおすすめですか?
橘ナナミ
多井隆晴の本を中古で安く買うならどこがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
店を選ぶ以上に、状態の確認を優先してください。問題集は書き込みや解答の切り取りがあると練習にならないので、状態の説明をよく読みます。旧刊は中古が中心になるため、まず基本書を一冊入れてから探しにいくほうが無駄がありません。
多井隆晴の本を読んだ次に読むべき本はありますか?
橘ナナミ
多井隆晴の本を読んだ次に読むべき本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
伸ばしたい方向で変わります。押し引きなら白鳥翔プロの『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』、対応力なら馬場裕一プロの『対応力に差がつく現代麻雀の常識次の一手』、読みならヨーテルの『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』、AI視点なら渡辺太プロの『渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80』。人物本を続けるなら『ヒサトノート』が対比になって面白いです。
まとめ
橘ナナミ
だいぶ整理できました! でも最後にひとつ、『全速力』を読んだあとの次の一冊はどう選べばいいんでしょう?
佐藤メバル
まず「いまの自分の悩み」を言葉にすること。放銃が減らないなら押し引きの本、アガリが遠いなら牌効率と何切る、実戦で迷うなら『麻雀IQ220の選択』や『最適解』、気持ちが折れているなら『全速力』や『ヒサトノート』。本は薬と同じで、症状に合わないと効かないんだ。
橘ナナミ
なるほど……。棚の前で、いきなり「多井さんの本ください」って言わなくてよさそうですね。
佐藤メバル
そのとおり。麻雀は配牌を選べないけれど、何を切るかは選べる。同じように、どんな本に出会うかも選べる。棚を山だと思って、いまの自分の手に合う一枚をツモるつもりで選んでみてほしい。多井本の棚は、その最初の一枚を探す場所だよ。
