日向藍子麻雀本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のお題は「日向藍子 麻雀 本」なんですけど……調べていて混乱してしまって。麻雀の本が25冊あって、そのうち日向藍子さんの本は1冊だけなんです。これ、どういう記事になるんですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。ここで検索している人の目的は、実は3つに割れている。「日向藍子さんが書いた本を読みたい」「Mリーグをきっかけに麻雀を覚えたい」「麻雀は打たないけど日向藍子さんという人を読みたい」。似ているようで、まったく別の欲求なんだ。だから日向藍子さんの著書を軸に置いて、そこから「自分はどの一冊から入るか」を広げる構成にする。
橘ナナミ
軸は日向藍子さん、周りに麻雀の入門書や戦術書が並ぶ、というイメージですね。日向藍子さんの本って何冊あるんですか?
佐藤メバル
単著として名前が挙がるのは3冊。子ども向けの『5さいからはじめるマージャン』、入門書の『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』、そしてエッセイの『十人十色』だ。この3冊は、読む人がまったく違う。ここを整理しないまま「おすすめ」と言っても、読者の役には立たない。
橘ナナミ
同じ著者の本なのに、読む人が違うんですね。それは気になります!
佐藤メバル
書店員時代、子ども向けの本を大人が自分のために買ってしまったり、逆にエッセイから入ってルールが分からないまま終わってしまったり、そういう「もったいない買い方」をたくさん見てきた。だから先に選び方のものさしを渡してから、25冊を見ていく順番にするよ。
日向藍子麻雀本の選び方
読む人の年齢と前提知識で選ぶ
橘ナナミ
最初に切り分けるべきなのは、やっぱり年齢ですか?
佐藤メバル
年齢というより前提知識だね。大きく4つに分かれる。麻雀のルールをまったく知らない大人、ルールは知っているけど勝ち方が分からない初中級者、子どもに教えたい大人、そして麻雀を打たずに日向藍子さんを読みたいファン。この4つで選ぶ本が変わる。
橘ナナミ
子どもに教えたい大人、が独立してくるのが面白いですね。自分のためじゃないんですもんね。
佐藤メバル
そう。『5さいからはじめるマージャン』はタイトルが示すとおり、小さな子が自分でページを開くことを想定していて、ふりがなを頼りに読み進めるつくりになっている。つまり「親が読んで理解する本」ではなく「親が横に座って一緒に開く本」なんだ。逆に大人がゼロから覚えるなら、『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』のようにゲームの流れから役まで順に積み上げる入門書のほうが向いている。
橘ナナミ
同じ「はじめて」でも、読む姿勢が違うんですね。
目的で選ぶ
橘ナナミ
目的で選ぶ、というと「覚える」「教える」「推す」「補う」の4つ、みたいな感じですか?
佐藤メバル
そうだね。ゼロから覚えるなら入門書、子どもに教えるなら『5さいからはじめるマージャン』、推し活として読むなら『十人十色』やサイン本、そして点数計算だけ補強したくなったら専用の一冊を足す。大事なのは 一冊で全部をまかなおうとしないこと。
橘ナナミ
一冊で全部、を目指しちゃいそうです……。
佐藤メバル
点数計算は、入門書にも章はあるけれど、それだけで実戦で困らないレベルまで行くのはなかなか大変なんだ。中田花奈さんの『初めてでもすぐ、よくわかる! 中田花奈の麻雀入門』のように点数計算ドリルと折り込みの表がついた本を併用する、あるいは張敏賢さんの『Mリーグルールですぐわかる麻雀点数計算』のような書いて覚える専用本をつなぐ。目的を分けて2冊で組む。これが現実的だよ。
形式で選ぶ
橘ナナミ
形式、つまり本のつくりですね。これは書店で手に取らないと分からないですか?
佐藤メバル
手に取れるならそれが一番。ただ通販でも判型や紙面の情報からかなり見当がつく。ふりがな付きの絵本型、開いて置ける実用型、エッセイ型、マンガ型の4タイプだね。二階堂亜樹さんの『マンガでわかる! 二階堂亜樹 いちばんやさしい 麻雀入門』は各章にマンガが入り、さらにドリル形式で問題を解きながら進むから「読んで終わり」にならない。
橘ナナミ
麻雀って頭の中で牌を動かすゲームですもんね。
佐藤メバル
まさにそこ。 図やマンガで“動き”を見せてくれる本は、文字だけの本より頭に残る。逆に理屈からじっくり入りたい人は文章量のある本のほうが合う。ここは好みがはっきり出る。
媒体で選ぶ
橘ナナミ
紙か電子書籍かも悩みます。私は引っ越しが多いのでKindleばかり買ってしまうんですけど……。
佐藤メバル
麻雀の入門書は、紙が有利な場面が多い。理由は単純で、開いて横に置けるかどうかが学習効率に効くから。手牌を並べながら考えるゲームだから、本を片手で押さえていると手が足りないんだ。
橘ナナミ
あー、確かに。電車で用語を覚えるのはKindle、家で牌を並べるなら紙、ですね。
佐藤メバル
そういう使い分けでいい。あと、サイン本やイベントの記念として残したいなら当然紙だね。電子版の有無や価格は時期で変わるから、版元や各ストアの表示で確認してほしい。
子どもに教えるときの親の一冊
橘ナナミ
子どもに教えたいとき、親の側は何を読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
ここは誤解されやすい。子ども向けの本を親が読んでも、大人としての疑問は解決しないことが多い。だから「子ども用に一冊、親用に一冊」を勧めている。子どもには『5さいからはじめるマージャン』を一緒に開き、親は別途、大人向けの入門書でルールの抜けを埋めておく。
橘ナナミ
親が先に全部理解してから教えるほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
いや、並行がいい。麻雀は「役がないとアガれない」という一点を飲み込めれば、あとは実戦で覚えられる。教える側が完璧になってから始めると、たいてい始まらないよ。
予算と特典
橘ナナミ
予算と、サイン本や特典の話も気になります!
佐藤メバル
通常版か、サイン会などの参加券や特典がつく版か、という視点だね。ただし 特典やイベントの有無は時期によって変わるから、今も手に入るかは公式の告知や各ストアの商品ページで必ず確認してほしい。ここは推測で書くところじゃない。
橘ナナミ
私も「昔の特典が今も買えると思ってた」みたいな失敗、あります……。
佐藤メバル
誰でもあるよ。逆に言えば、特典がなくても中身の価値は変わらない。まず中身、次に特典。順番はそれでいい。
日向藍子麻雀本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
日向藍子麻雀本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
時給40円の麻雀プロ
角谷ヨウスケ 著|竹書房
¥1,980(税込)
「麻雀プロです」と名乗ったときの少しの間——そこから始まる一冊です。Mリーガーは麻雀プロ全体の約1%に過ぎず、大多数は地元の店で働きながら牌を磨く日々。著者は20年前に「麻雀が楽しい」という理由だけでプロの世界に入った人で、本書は業界史でも戦術書でもなく、画面に映らない麻雀プロの仕事と生活を綴ったもの。人生は麻雀だけでは進まないという実感まで含めて語られるので、麻雀を知らなくても読めます。
こんな人におすすめ
Mリーグを観て麻雀プロに興味を持った人、麻雀をまったく知らない読者、好きなことを仕事にすることに迷っている人、寝る前にエッセイを読みたい人。
良い点
- 戦術書ではなく読み物として楽しめる
- 麻雀未経験でも読み進められる
- プロの生活のリアルが具体的に語られる
気になる点
- 牌譜や戦術の解説はない
- Mリーグ中心の派手な話は少ない
- 上達を目的にすると方向が違う
出版社
竹書房
発売日
2026年08月21日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、タイトルがすごいですね。時給40円って……麻雀プロってテレビで見るイメージしかなかったので、え、と思うんですけど、まず誰が書いてるんですか?
佐藤メバル
著者の角谷ヨウスケさんは、20年前に「麻雀が楽しい」という理由だけでプロの世界に入った人です。不動産屋で職業を聞かれて「麻雀プロです」と言ったら少し間があった、というエピソードから始まる。
本書は業界史でも戦術書でもなく、画面に映らない麻雀プロの仕事と生活を書いたものです。Mリーガーは麻雀プロのおよそ1%だと著者は言っていて、大多数は地元の店で働きながら牌を磨いている。
その日々が淡々と、でもユーモラスに綴られます。
橘ナナミ
なるほど……。「好きなことを仕事にするのはやめた方がいい」ってよく言いますけど、この本はそれにどう答えてるんですか?
佐藤メバル
著者は「案外そうでもなかった」と書いています。ただ同時に、人生は麻雀だけでは進んでいかないという事実もあった、と。
だからこれは成功談でも自己啓発でもなくて、お金や生活の話も含めた等身大の記録なんです。麻雀を知らなくても読める、とまえがきで断っているので、読み物として手に取って大丈夫ですよ。
全速力
多井隆晴 著|サイゾー
¥1,650(税込)
『大和証券Mリーグ2018』で個人1位・シーズンMVPを獲得した多井隆晴が、勝ち続けるメンタルをビジネスパーソン向けに語った一冊。否定されたところからスタートした話、無我夢中で自分を売り込んだ時期、絶好の配牌をもらっても勝てない人たち、効率のいい努力、緊張は不安の一種——。麻雀の戦術書ではなく、負けを受け止めながら前に進む思考法の本です。サイバーエージェントの藤田晋氏との初対談も収録されています。
こんな人におすすめ
勝負事や仕事で結果を出したい人、メンタル面を整えたい人、Mリーグを観て多井隆晴という人柄を知りたいファン、自己啓発書の延長で読みたい人。
良い点
- 麻雀を知らなくても読みやすい
- 勝負メンタルの話が具体的
- 藤田晋氏との対談も収録
気になる点
- 牌譜や打ち方の解説はない
- 内容は著者の主観的な経験談
- 麻雀の技術書を期待すると外れる
出版社
サイゾー
発売日
2019年11月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは麻雀の本というより……自己啓発に近いんですか? 表紙からして、ちょっと普通の戦術書と違う気がします。
佐藤メバル
そう、これは戦術書ではありません。著者の多井隆晴さんは『大和証券Mリーグ2018』で個人1位となりシーズンMVPを獲った人で、キャッチフレーズは「最速最強」。
でも本人が「ビジネスパーソンにも読んでほしい」と書いている通り、中心にあるのは常に勝ち続けるメンタルの話です。
「否定されたところからスタートする」「効率のいい努力」「緊張は不安の一種」といった項目が並びます。
橘ナナミ
「絶好の配牌をもらっても勝てない人たち」って項目が気になります。いい手が来てるのに勝てない人、けっこういますよね……。
私もテスト勉強で同じようなことありました。
佐藤メバル
いい質問だね。そこは麻雀の話でありながら、そのまま仕事や勉強に置き換わる部分です。Mリーガーになるまでの過程や、自分を売り込んだ時期の話も入っていて、最後にはサイバーエージェントの藤田晋さん——Mリーグのチェアマンとの初対談も収録されています。
麻雀ファンは人柄を知る本として、そうでない人は勝負どころのマインドの本として読めますよ。
十人十色
日向藍子 著|竹書房
¥1,650(税込)
『だってネガティブなんだもん。何が悪いの?』——この一文に全てが凝縮された、日向藍子さんの初めての著書です。Mリーグ2022-23シーズンに渋谷ABEMASとして優勝した彼女が、Mリーグ、YouTube、最高位戦、母としての立場、これから先のことまで、どう考え、どう乗り越え、次のステップに変えてきたかを自分の言葉で語っています。つらいときに少しだけ元気がもらえる、そんな一冊です。
こんな人におすすめ
日向藍子さんを応援しているファン、がんばりすぎていると感じている人、ネガティブな自分の性格を責めてしまう人、寝る前に少し元気が欲しい人。
良い点
- 本人の言葉で語られる初の一冊
- 麻雀を知らなくても読める
- 気持ちが楽になるメッセージ
気になる点
- 戦術や打ち方の解説はない
- Mリーグの詳細な記録ではない
- 内容は本人の内面に集中している
出版社
竹書房
発売日
2023年12月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ついに日向藍子さんご本人の本ですね。表紙の「だってネガティブなんだもん。何が悪いの?」という一文が、もうすでに強いというか……。
佐藤メバル
これは日向藍子さんが初めて自分の言葉で語った一冊です。Mリーグ2022-23シーズンに渋谷ABEMASで優勝している人ですが、書かれているのは勝ち方ではなくて、Mリーグ、YouTube、最高位戦、母として——いくつもの立場をどう考え、どう乗り越えて次のステップに変えてきたか。
頑張らなくていいんだよ、生きてるだけで素晴らしい。そういうトーンなんです。
橘ナナミ
なるほど……。麻雀の本棚に置くにはちょっと意外な気もしますけど、逆にそういう本が読みたかった人、たくさんいそうです。
佐藤メバル
そう思います。つらいことがあったときに読むと、少しだけ元気がもらえるかもしれない。本人がそう言っている通り、これは麻雀の技術書ではなく人の本です。
だから日向藍子さんをまったく知らない人でも読めますし、むしろ守備範囲の広い一冊として棚に置いています。
滝沢和典のMリーグ戦記
滝沢和典 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
Mリーグ2018シリーズを盛り上げた立役者の一人、滝沢和典プロの戦記です。ドラフト時点では成績不振に苦しみ、自分が選ばれるとは思っていなかったと言い、初戦では少牌のミスもあった。そこからの復活劇が圧巻で、レギュラーシーズンは個人スコア2位、平均打点3位、4着回避率1位と3部門でベスト3入りし、ファイナルでもチームを準優勝に導きます。当時の心境と読みの両方が収録され、章立ては風林火山です。
こんな人におすすめ
Mリーグ創成期の熱を追いたいファン、精神面の立て直しを知りたい人、読みや押し引きの実戦的な考え方を学びたい中級者。
良い点
- 技術と心境の両方が読める
- 復活までの過程が具体的
- 章立てが風林火山で読みやすい
気になる点
- 入門者にはやや難しい内容
- Mリーグ2018シーズン限定の話
- 牌譜の前提知識が要る場面がある
出版社
マイナビ出版
発売日
2019年07月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「戦記」ってタイトルですけど、これは技術書なんですか? それとも読み物ですか?
佐藤メバル
両方です。滝沢和典さんはMリーグ2018シリーズを盛り上げた立役者の一人で、ドラフトの時点では成績不振に苦しんでいて、まさか自分が選ばれるとは思っていなかったと語っています。
初戦で少牌のミスもあった。そこからレギュラーシーズンで個人スコア2位、平均打点3位、4着回避率1位と3部門ベスト3に入り、ファイナルではチームを準優勝に導く原動力になりました。
大スランプからの復活劇と、トッププロの読みが同時に入っている本です。
橘ナナミ
へえ、じゃあ成績だけの話じゃなくて、打ち方の中身も見られるんですね。目次が風林火山なのも気になります。
佐藤メバル
そこが面白いところで、「徐かなること林の如し」「侵掠すること火の如し」といった章立てで、早いリーチに備える、親マークが基本、形式テンパイ論、受けの七対子……と論点が整理されています。
当時の心境まで余すところなく収録、というのが版元の説明です。Mリーグを観ながら読み返すと、あの一打の裏側が見えてきますよ。
瑞原明奈のロジカル麻雀入門
瑞原明奈 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
Mリーガー瑞原明奈プロによる初の戦術書です。オンライン麻雀「天鳳」で九段という実力を携えてMリーグでも活躍する著者が、自身の実戦譜を題材に、打つときに何を考えているかを解説します。キーワードは「ロジカル」。配牌をカテゴライズし、シャンテン数に応じて選択を変え、安全牌の持ち方、方針の切り替え、テンパイ時の分岐、副露判断、押し引きまで。「麻雀で勝つための思考法」を身につける構成です。
こんな人におすすめ
なんとなく打ってしまう癖を直したい初中級者、局面ごとの判断基準を持ちたい人、天鳳やネット麻雀からリアルに広げたい人。
良い点
- 実戦譜ベースで具体的
- 章立てが判断場面ごとに整理
- 入門から一歩進みたい層に合う
気になる点
- 完全な初心者には用語がやや多い
- 打牌の暗記本ではない
- コラム以外は思考法に集中
出版社
マイナビ出版
発売日
2022年01月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ロジカル」って、麻雀でいうとどういうことなんですか? なんとなくツキとか流れの話かと思ってました。
佐藤メバル
瑞原明奈さんはオンライン麻雀の「天鳳」で九段という実力を持ち、Mリーグでも活躍している方です。本書はその初の戦術書で、Mリーグの実戦譜を題材に、刻々と変わる状況の中でシャンテン数に応じた選択をする——その考え方を「ロジカル」と呼んでいます。
配牌をカテゴライズするところから始まって、方針の切り替えや押し引き判断まで、判断の場面ごとに章が分かれています。
橘ナナミ
配牌をカテゴライズ、というのはどういう作業なんですか? 最初に手のタイプを見極めるってことでしょうか。
佐藤メバル
そういうことです。まず配牌を見てどういう手を目指すかを決め、途中でツモが来たら方針を切り替え、安全牌はいつ持つか、鳴くか鳴かないか、先制リーチにどう対応するか——そういう順番で一冊が進みます。
最後に「人生の選択」というコラムが置かれているのもこの本らしいところですね。麻雀を打たない人でも、状況を分解して考える練習として読める部分があります。
初めてでもすぐ、よくわかる! 中田花奈の麻雀入門
中田花奈 著|ワニブックス
¥1,540(税込)
人気Mリーガー中田花奈さんが、初心者にわかるように教える麻雀入門です。ゲームの進め方やアガリ役一覧など、マスターしておきたいことが一冊にまとまっています。特徴は覚えたあとに復習できる点数計算ドリルがついていること。さらに初心者にうれしい「アガリ役一覧表」「点数計算表」が折り込みで付いているので、対局中にすぐ確認できます。
こんな人におすすめ
これから麻雀を始めたい人、点数計算が苦手な初心者、アガリ役を眺めて覚えたい人、手元に一覧表を置いておきたい人。
良い点
- 折り込みの一覧表が実用的
- 復習用のドリルつき
- 役と点数をまとめて学べる
気になる点
- 上級テクニックの解説はない
- 観戦向けの濃い話題は少ない
- 戦術書ではない
出版社
ワニブックス
発売日
2025年01月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
入門書ってたくさん出ていますけど、これは何が違うんですか?
佐藤メバル
中田花奈さんは人気のMリーガーで、この本はゲームの進め方やアガリ役一覧といった基本を、初心者にわかるようにまとめた入門書です。
違いは実用面で、覚えたあとに点数計算ドリルで復習できるようになっている。さらに「アガリ役一覧表」と「点数計算表」が折り込みでついていて、対局中にさっと開けるんですよ。
書店員時代、入門書は買ったけど点数計算で止まる人が本当に多かったので、これは効くと思います。
橘ナナミ
折り込みなのはいいですね。私もテスト前に公式集を机に貼ってました。点数計算表って、ちょっと見るだけでだいぶ違いますもんね。
佐藤メバル
そうそう。役の名前を覚えても、点数のところで「なんとなく」になってしまう人が多いんです。この本はそこを切り離さずに持っていける。
まず役を見て、次に点数を見て、最後にドリルで戻る——一冊で往復できる構成になっています。
マンガでわかる! 二階堂亜樹 いちばんやさしい 麻雀入門
二階堂亜樹 著|永岡書店
¥1,760(税込)
EX風林火山所属のプロ雀士・二階堂亜樹さんが、麻雀の基本をやさしく教える初心者向け入門書です。各章にマンガが収録されているので、ルールや対局の流れをイメージしながら学べます。さらにドリル形式で問題を解きながら進むため、「読んで終わり」にならず知識が定着する構成。牌の種類とそろえる形、対局前の準備、鳴いてメンツを完成させる、点数計算、ペナルティ、そして30問の点数計算ドリルまで。麻雀デビューしたい人の最初の一冊に向いています。
こんな人におすすめ
麻雀に興味はあるが難しそうと感じている人、Mリーグをきっかけに覚えたい人、昔あきらめたルールと役を一から学び直したい人。
良い点
- マンガで流れがつかめる
- ドリルで定着を確認できる
- 用語集と巻末付録が充実
気になる点
- 戦術の深い話は少ない
- マンガ中心で文章量は控えめ
- 上級者は物足りない
出版社
永岡書店
発売日
2026年08月10日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガでわかる、ってよく見ますけど、本当にマンガだけで覚えられるものなんですか?
佐藤メバル
この本は各章にマンガが入っていて、ルールや対局の流れをイメージしながら学べる作りです。二階堂亜樹さんはEX風林火山所属のプロ雀士で、基本をやさしく教えてくれます。
ただ、マンガだけじゃなくてドリル形式で問題を解きながら進むようになっているんですよ。だから「読んで終わり」にならない。
牌の種類、対局前の準備、鳴いてメンツを完成させる、点数計算、ペナルティまで、順番に積み上がります。
橘ナナミ
ドリルがあるのは安心ですね。30問の点数計算ドリルって書いてありますけど、それだけ解けばだいたい形になるんでしょうか。
佐藤メバル
全部を一気に、ではなくていいんです。巻末にはアガリ役一覧表、符計算の早見表、点数計算の早見表が付いているので、迷ったら戻れる。
用語集もありますから、辞書としても使える入門書です。麻雀に興味はあるけれど難しそう、と思っている人や、昔あきらめた人にいちばん向いていると思います。
白鳥翔のとにかくわかりやすい麻雀入門
白鳥翔 著|ナツメ社
¥1,100(税込)
人気Mリーガー白鳥翔さんがナビゲートする麻雀入門書です。座り順の決め方、親と子の関係、ツモり順といったごく基本から、役の紹介、実際のゲームの進め方、あがり方まで、これから麻雀をはじめる人に向けてとにかくわかりやすく解説しています。役の数が多い最初の関門も楽しいイラストを配して解説。次の難関である点数計算も、翻数と符の考え方から根気よく学べる構成です。
こんな人におすすめ
完全にゼロから麻雀を始めたい人、イラストで理解したい人、役の名前と点数計算を同時に押さえたい人、手頃な価格で入門書を選びたい人。
良い点
- イラスト中心で読みやすい
- 基本から点数計算まで一冊
- 章立てが5つで見通しがいい
気になる点
- 応用的な戦術は扱わない
- 文字量は少なめ
- 上達段階の二冊目には不足
出版社
ナツメ社
発売日
2024年05月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
白鳥翔さんって、押し引き理論の本も書いている方ですよね。入門書も出しているんですか。
佐藤メバル
そう、ナビゲート役としてこの入門書を出しています。座り順の決め方、親と子の関係、ツモり順といったごくごく基本から始まって、リーチ、ピンフ、タンヤオといった役、実際のゲームの進め方、あがり方まで。
これから麻雀をはじめようという人のために、とにかくわかりやすくという方針で書かれています。
橘ナナミ
役って数が多くて、最初の関門って書いてありますね。そこは大丈夫なんですか。
佐藤メバル
そこは楽しいイラストを配して解説しています。点数計算も次の難関として章が割かれていて、あがりの形、翻数、符の計算まで丁寧に。
ここは根気よく覚えて実戦で慣れるしかない、と正直に書いてあるのが誠実です。全5章で「麻雀とはどんなゲームか」から「実戦に役立つ知識」へ進む流れなので、最初の一冊の見通しが立てやすいですよ。
イラスト見るだけ! Mリーガー佐々木寿人の麻雀入門
佐々木寿人 著|日東書院本社
¥1,650(税込)
MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部所属の佐々木寿人プロが先生を務める「ヒサト麻雀教室」を舞台にした入門書です。イラストと会話文のわかりやすい誌面構成で、ストーリーを追いながら覚えていく超初心者向けガイド。麻雀用語からルール、アガり方までをレクチャーしていくので、知識ゼロでもすぐ打てることを目指しています。Mリーグを観て麻雀を知りたくなった人が、観戦の楽しみを保ったままルールに入っていける一冊です。
こんな人におすすめ
Mリーグ観戦がきっかけで麻雀を知りたい人、文字だけの説明が苦手な人、用語から丁寧に押さえたい人、子どもと一緒に覚えたい人。
良い点
- ストーリー仕立てで飽きにくい
- 用語からアガり方まで一冊
- イラストと会話文で読みやすい
気になる点
- 戦術の深掘りはない
- 点数計算の分量は控えめ
- ストーリー重視で網羅性は入門範囲
出版社
日東書院本社
発売日
2023年09月12日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「イラスト見るだけ!」って書いてありますけど、本当に見るだけで覚えられるんですか?
佐藤メバル
そこは少し補足が必要で、実際はストーリー仕立てなんです。MリーグのKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属する佐々木寿人プロが先生を務める「ヒサト麻雀教室」を舞台に、イラストと会話文で進んでいきます。
麻雀用語からルール、アガり方まで、知識ゼロでもすぐ打てるようにというのがコンセプトですね。
橘ナナミ
教室ものって、読んでると自分も生徒になった気分になれそうですね。Mリーグを観ていて麻雀を始めたくなった人、多いと思うんです。
佐藤メバル
まさにそういう人に向けた一冊です。「Mリーグを観て麻雀を知りたくなった」「はじめてみたいけど難しそう」という入口を想定しています。
用語でつまずく人でも、会話文だから流れで入っていける。観戦がもっと楽しくなるように、という作りになっていますよ。
Mリーグルールですぐできる麻雀入門
張敏賢 著|ART NEXT
¥1,320(税込)
Mリーグの公式ルールに完全準拠した麻雀入門書です。一般の麻雀ルールやネット麻雀のルールとどう違うのかが一目でわかる構成になっていて、Mリーグ創設以来のアガリの中でどの役が多かったかをデータで示す役の出現率まで収録。攻めと守りの基本、点数計算チャート、放送で使われる用語字幕の解説、公式ルールも掲載されています。観戦しながら覚えたい人にぴったりの一冊です。
こんな人におすすめ
Mリーグを観ながら麻雀を覚えたい人、ネット麻雀とリアルの違いを知りたい人、子どもや孫と麻雀を楽しみたい人。
良い点
- 公式ルール準拠で安心
- 役の出現率データが独自
- 用語辞典と公式ルールを収録
気になる点
- 一般ルールの細部は簡略
- 戦術の深い解説は控えめ
- 役満の実戦例は多くない
出版社
ART NEXT
発売日
2024年12月16日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
Mリーグルールに完全準拠、というのは、普通の麻雀と何が違うんですか?
佐藤メバル
そこがこの本のいちばん面白いところです。赤牌を使う、クイタンと後付けあり、リーチ一発と裏ドラあり、途中流局なし、ダブロンやトリプルロンなし——そうした違いが一目でわかるように整理されています。
しかも役の出現率がデータで示されていて、Mリーグ創設以来のアガリの中でどの役が多かったかがわかる。これは他の入門書にはない切り口です。
橘ナナミ
出現率があると、覚える順番も見えてきますね。リーチ、メンゼンツモ、役牌、タンヤオ、ピンフがまずは5つ、って書いてあります。
佐藤メバル
そう、まずその5つでいいと明示してくれるのが親切なんです。そのうえで狙いやすい役9つ、レアな役、偶然役、役満と段階が続く。
巻末には麻雀用語辞典とMリーグ公式ルールも付いていて、観戦のお供としても使えます。放送で出てくる用語字幕を全部紹介しているのもファンにはうれしいところですね。
Mリーグルールですぐわかる麻雀点数計算
張敏賢 著|ART NEXT
¥1,320(税込)
Mリーグ公式ルールに完全準拠した「書いて覚える」点数計算のマスター本です。一目で符の計算が必要かわかる点数計算チャートという新しい方式で、早覚えのコツから、満貫以上、ピンフとチートイツの例外、符計算が必要なケース、オーラスの条件計算まで扱います。練習問題は108問。アガリ役一覧や放送で使われる用語解説も掲載され、実戦デビュー前の不安を潰せます。
こんな人におすすめ
点数計算が不安でリアル対局に踏み出せない人、ネット麻雀から実戦へ移りたい初級者、オーラスの条件計算を身につけたい人。
良い点
- 書いて覚える形式で定着する
- 練習問題108問は圧巻
- 条件計算まで踏み込む
気になる点
- 役やルールの入門解説は別途必要
- 上級者の読みには触れない
- 計算中心で読み物性は低い
出版社
ART NEXT
発売日
2024年12月16日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、同じ著者の入門書とセットなんですか? 点数計算だけで一冊って、そんなに内容あるんでしょうか。
佐藤メバル
あるんですよ。この本は「書いて覚える」形式の点数計算マスター本で、一目で符の計算が必要かわかる点数計算チャートという方式を採っています。
ツモと鳴いたアガリはほぼ30符、メンゼンロンはほぼ40符、そこを起点に覚えて、あとはほぼ倍々ゲーム。
ピンフやチートイツは4ハンでも満貫にならない、といった例外も章で扱っています。
橘ナナミ
練習問題が108問って、けっこうな量ですね。オーラスの条件計算まで載ってるのが意外でした。
佐藤メバル
そう、そこが実戦的なんです。誰からアガれば逆転できるか、ツモなら足りるか、ターゲット直撃なら——そういうオーラスの条件を点差早見表を作りながら学べます。
実戦デビューでいちばん不安なのは点数計算ですから、ここを潰しておくと卓を囲むのがぐっと楽になりますよ。
VTuber×Mリーガー 上達レッスン 最速で強くなる麻雀
因幡はねる 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
VTuberの因幡はねるさんを生徒役に、トップMリーガーの松本吉弘選手が最速上達法を解説する初中級者向けの一冊です。相手より早くテンパイするコツ、配牌が悪いときの打ち方、初心者が悩みやすい鳴きの使い方、押し引きの危険度の比較まで、基礎から一段上の技術までを扱います。ネット麻雀がもっと楽しくなることを狙った、新しいタイプの教科書です。
こんな人におすすめ
ネット麻雀を打っていて伸び悩んでいる人、配牌が悪いときの打ち方を知りたい人、VTuberや配信者に親しみがある読者。
良い点
- 生徒役がいるので入りやすい
- 押し引きを危険度で比較
- 配牌別の作戦が学べる
気になる点
- 完全な初心者には少し速い
- 牌譜の前提知識が要る箇所がある
- キャラクター性が好みで分かれる
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年03月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
VTuberとMリーガーのコラボ、しかも生徒と先生の形式なんですね。これ、麻雀を知らない人でも読めますか?
佐藤メバル
1章に「麻雀ってどんなゲーム?」が置かれているので入口は開かれています。ただメインは初中級者向けで、相手より早くテンパイするコツ、配牌によって作戦を変える、鳴きの使い方、守備、押し引きの危険度の比較——と、一段上に上がる技術が並びます。
因幡はねるさんが生徒役なので、疑問が読者の疑問と重なりやすいんです。
橘ナナミ
押し引きを「危険度の比較」で見る、というのは具体的にどういうことなんでしょうか。
佐藤メバル
漠然と「押すか引くか」ではなくて、この牌とこの牌ならどちらが危ないか、を並べて比べていく。初心者がいちばん迷うところですよね。
序章には因幡はねるさんの上達日記も入っていて、上手くなっていく過程そのものが読める。ネット麻雀がもっと楽しくなるというのがこの本の狙いで、実際その通りだと思います。
VTuber×Mリーガー上達レッスン 麻雀「何切る」 攻撃の極意
渋谷ハル 著|KADOKAWA
¥2,090(税込)
VTuberの渋谷ハルさんの麻雀を、KADOKAWAサクラナイツの渋川難波選手が徹底分析する「何切る」問題集です。テーマは初中級者が学ぶべき牌効率と鳴き。特徴は正解・不正解の二択ではなく、有力な選択肢それぞれに渋川プロの感覚で点数が付けられていること。なぜその選択がだめなのかまでロジカルに説明され、テンパイ・1シャンテン・序盤・仕掛け・立体何切ると場面別に構成されています。
こんな人におすすめ
何切る本を一冊終えた人、自分の選択の良し悪しを段階で知りたい人、鳴きの判断を鍛えたい人、牌効率を実戦に落としたい初中級者。
良い点
- 選択肢に点数が付く独自形式
- 鳴きの章が充実している
- 場面別で実戦に近い
気になる点
- 入門者にはやや難易度が高い
- 正解暗記だけでは活かしにくい
- 価格はやや高め
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年03月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「何切る」の本って正解と不正解が載っているものだと思ってました。点数が付くってどういうことですか?
佐藤メバル
そこがこの本の新しいところです。著者の渋川難波選手が、正解だけではなく有力な選択肢それぞれに自分の感覚で点数を付けている。
100点の選択と90点の選択の違いは何か、30点や40点の選択をどう減らすか——そういう捉え方ができるようになるんです。
渋谷ハルさんの麻雀を徹底分析する形で進みます。
橘ナナミ
なるほど、点数があると自分の立ち位置がわかりますね。章もテンパイ、1シャンテン、序盤、仕掛け、立体何切る、と分かれているんですね。
佐藤メバル
そう、場面ごとに分かれているのが実戦的です。特に「仕掛けを極める!何鳴く問題」は、初中級者がいちばん迷うところを正面から扱っています。
ただ正解を学ぶだけでは自分の考えが育たない——という問題意識から作られた本なので、考える筋道を鍛えたい人に向いています。
追憶のM Mたちの人生を紐解く(5)
しおざき忍 著|竹書房
¥1,540(税込)
華やかなMリーグの舞台でチームを背負って戦うMリーガーたちの、これまでの人生を一人ずつ紐解いていくシリーズの第5巻です。どんな人生を送り、どうやって麻雀と出会ったのか——その打牌の背景にある物語に迫ります。戦績や技術の解説ではなく、人となりと来歴を読む本。シリーズを追っているファンはもちろん、推しのルーツを知ってから観戦したい人にも向いています。
こんな人におすすめ
Mリーグの選手の背景まで知りたいファン、推しのルーツを辿りたい人、シリーズを続けて読んでいる人、観戦前の予習をしたい人。
良い点
- 選手の来歴が丁寧に辿れる
- 麻雀と出会った経緯が読める
- 観戦がより深くなる
気になる点
- 第5巻なので単体では物足りない場合も
- 戦術や打牌の解説はない
- シリーズで読むのが前提
出版社
竹書房
発売日
2024年05月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは「(5)」って書いてあるので、シリーズの5巻目なんですね。麻雀の本というより人物の本ですか?
佐藤メバル
その通りです。Mリーグでチームを背負って戦うMリーガーたちの、これまでの人生を一人ずつ紐解いていくシリーズです。
どんな人生を送り、どうやって麻雀と出会ったのか。その華やかな舞台に立つまでの背景が書かれています。打ち方の話ではなく、人の話ですね。
橘ナナミ
ということは、Mリーグを観る前の予習みたいな読み方もできますね。知らない選手がいたら、その人から入る、みたいな。
佐藤メバル
それ、とてもいい読み方です。観戦って、その人の過去を知っているだけで打牌の重みが変わってくるんですよ。
書店員の頃、応援している選手の本を並べて特設コーナーを作ったら、びっくりするくらい動いたのを覚えています。
シリーズで追っている人なら、第5巻も迷わずどうぞ。
誰でもすぐ上達! 二階堂亜樹のひと目の何切る
二階堂亜樹 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
二階堂亜樹プロによる何切る問題集です。麻雀は何切る問題の連続で、何気ない一打のミスが半荘の勝敗に直結する——その前提から、基本的な何切る問題を出しながら勝つための考え方をやさしく教えてくれます。コース分け、安全牌の持ち方、狙いの切り替え、ベタオリ、形式テンパイ粘りまで。序盤・中盤・終盤と状況が変わる中で、自然に切るべき牌に手が行くように導く構成です。
こんな人におすすめ
何切るの基本を体系的に押さえたい初中級者、安全牌の持ち方に迷う人、ベタオリの判断を学びたい人。
良い点
- 状況別に判断が整理される
- 何切るに慣れるのに最適
- 終盤の粘り方まで扱う
気になる点
- 発展的な牌効率の深掘りは薄め
- 上級者には易しめ
- 問題数は網羅型より少なめ
出版社
マイナビ出版
発売日
2017年07月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ひと目の何切る」って、ひと目でわかるようになるってことですよね。それってどういう訓練なんですか?
佐藤メバル
二階堂亜樹さんが基本的な何切るを出しながら、勝つための考え方をやさしく教えてくれる本です。麻雀って何切る問題の連続で、何気なく打った一打が半荘の勝敗に直結することも少なくない。
だからコース分け、安全牌の持ち方、狙いの切り替え、ベタオリ、形式テンパイの粘り——そういう場面ごとに、自然に手が行く状態を目指します。
橘ナナミ
序盤、中盤、終盤で状況が変わるから、同じ手でも切る牌が変わるんですよね。それは実戦でかなり効きそうです。
佐藤メバル
そう、その変化に対応できるようにするのが目的です。あのとき切っておけばよかった、という後悔は麻雀をやる人なら全員あると思うんですけど、この本はその後悔を減らすために書かれています。
終盤のベタオリや形式テンパイまで扱っているので、勝ち切るための守りも身につきますよ。
手なりで勝つ!宮内こずえの牌効率完全マスターBOOK
宮内こずえ 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
史上初の女流桜花とプロクイーンの同時戴冠を達成した宮内こずえプロによる、牌効率を極める一冊です。「手なり女王」の異名を持つ著者は、麻雀は手なりで打って勝てればそれが理想だと言います。だからこそ基礎である牌効率を、300問の何切るで体に染み込ませる構成。繰り返し解いて瞬時に答えが見えるようになれば、安定して高い水準で打てるようになる、というのが本書の狙いです。
こんな人におすすめ
牌効率を基礎から固めたい人、何切るを大量に解きたい人、中級に上がったが安定しないと感じる人、手なりで打てるようになりたい人。
良い点
- 300問という圧倒的な問題量
- 牌効率に絞った構成
- 繰り返し解ける設計
気になる点
- 読み物としての要素は少ない
- 押し引きの深掘りは別途必要
- 問題を解く根気が要る
出版社
マイナビ出版
発売日
2018年02月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
300問って、かなり多いですね。牌効率って、そんなに問題を解かないと身につかないものなんですか?
佐藤メバル
宮内こずえさんは史上初めて女流桜花とプロクイーンを同時に戴冠した人で、「手なり女王」と呼ばれています。
その人が言うには、麻雀は手なりで打って勝てればそれが理想だと。でも中級クラスでも意外にここが身についていない人が多い。
だから300問の何切るで、瞬時に答えが見えるところまで持っていく。それがこの本です。
橘ナナミ
手なり、というのは、無理に狙わずに効率どおりに打つ、という意味ですよね。地味だけど一番大事な気がします。
佐藤メバル
まさにそこなんですよ。思い通りに行かない場面になって初めて戦術が必要になる。つまり手なりで打てることは、勝つための最も基礎的な部分なんです。
書店員時代、派手な戦術書ばかり売れる一方で、こういう地道な本を勧めるのがいちばん効きました。牌効率を体に入れたい人はこの一冊からどうぞ。
マンガでわかる小林剛の麻雀必勝法
谷和也 著|竹書房
¥1,430(税込)
マンガを読むだけで麻雀の基礎知識が身につく一冊です。それぞれの戦術が6ページずつのマンガでまとまっているので、どこから読んでも楽しく強くなれます。扱われるのは完全イーシャンテン、ピンフと役牌、河からツモれ、2鳴きはわがまま、5ブロック打法、ツモ切りリーチ。小林剛プロの必勝法が短い単位で区切られているため、通勤や休憩の合間に一つずつ消化していく読み方もできます。
こんな人におすすめ
戦術書の活字が苦手な人、スキマ時間に少しずつ学びたい人、5ブロック打法や完全イーシャンテンを聞いたことはあるが中身を知らない人。
良い点
- どこから読んでもよい構成
- 1テーマ6ページで区切りがいい
- 聞いたことのある用語を腹落ちさせられる
気になる点
- 網羅的な戦術書ではない
- マンガなので情報密度は低め
- 上級者には物足りない
出版社
竹書房
発売日
2023年10月25日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
小林剛さんの必勝法がマンガで読めるんですね。6ページずつ、というのが妙に具体的で気になります。
佐藤メバル
そういう作りなんです。それぞれの戦術が6ページずつのマンガでまとまっていて、どこから読んでも楽しく強くなれる。
テーマは完全イーシャンテン、ピンフと役牌、河からツモれ、2鳴きはわがまま、5ブロック打法、ツモ切りリーチ。
ひとつのテーマを短く完結させているので、通勤中に一つ、寝る前に一つ、という読み方ができます。
橘ナナミ
5ブロック打法とか、名前は聞いたことあるんですけど、ちゃんと説明できるかというと自信がなくて……。そういう人が読むとちょうどよさそうですね。
佐藤メバル
まさにそこを狙った本だと思います。名前だけ知っている用語を、マンガで腹に落とす。麻雀の本って分厚いものが多いですが、これは入り口のハードルを下げてくれます。
活字の戦術書で挫折した人が戻ってくるのにもいいですよ。
麻雀・トッププロ 近藤誠一の高打点打法
土井泰昭 著|マイナビ出版
¥1,749(税込)
近藤誠一プロのキャッチフレーズは「大きく打って、大きく勝つ」。メンゼン志向で手役を狙い、最終形が仕上がったらリーチをかけてツモりにいく——その打ち方を、理論派として知られる土井泰昭プロが考え方と具体的な打ち方に落とし込み、実戦譜で解説します。打点力を上げたい人のための一冊で、役牌の扱い、高打点打法の重点、Mリーグ実戦譜までを章立てで追えます。
こんな人におすすめ
安手で流れを切ってしまう自覚がある人、打点を上げたい中級者、メンゼンと鳴きの使い分けを学びたい人、近藤誠一の麻雀を分析したいファン。
良い点
- 打点に特化した構成
- 理論と実戦譜の両方がある
- 役牌の扱いを詳しく扱う
気になる点
- 守備の話は中心ではない
- 初心者には前提知識が要る
- 牌譜を読む前提がある
出版社
マイナビ出版
発売日
2023年07月25日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「大きく打って、大きく勝つ」って、聞いただけで気持ちがいいですね。でも実際にやるのは難しそうです。
佐藤メバル
近藤誠一さんはセガサミーフェニックスで5年間Mリーグで活躍した人で、クズ手に見える配牌から大三元をアガったり、オーラスに倍満をツモってトップを取ったり、アタリ牌だけをビタ止めして放銃を避けたり——豪快さと繊細さが同居する麻雀でファンを魅了しました。
この本は、理論派として知られる土井泰昭プロがその打ち方を言語化したものです。
橘ナナミ
メンゼンで手役を狙って、仕上がったらリーチしてツモりにいく、という方針なんですね。役牌の扱いの章があるのが気になります。
佐藤メバル
役牌をどう使うかは打点に直結しますからね。高打点打法の精神、役牌の扱い、重点、実戦的な打法、そしてMリーグ実戦譜、と段階を踏んで進みます。
安手で流してしまう癖がある人ほど、打点力が上がるはずですよ。
渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解
渡辺太 著|竹書房
¥2,200(税込)
オンライン麻雀「天鳳」で天鳳位を3度獲得し、魂天を極め、プロ入り一年目にして麻雀プロ全体からわずかしか選ばれないMリーガーにドラフト指名された渡辺太の一冊です。Mリーグ2025-26の打牌から、序盤の構想、鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応、オーラスの攻防まで、局面の迷いを断ち切る65の一打を伝授します。
こんな人におすすめ
何切るの先にある構想力を鍛えたい中級者以上、AI時代の打ち方に触れたい人、押し引きを局面別に整理したい人、渡辺太の思考を追いたいファン。
良い点
- 局面別に65問と実戦的
- 序盤からオーラスまで網羅
- 最新シーズンの打牌が題材
気になる点
- 中級者以上向けの難易度
- 前提となる用語知識が必要
- 価格はやや高め
出版社
竹書房
発売日
2026年09月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
天鳳位を3度って、しかもプロ入り一年目でMリーガーに指名された人なんですね。この本は何を扱っているんでしょうか。
佐藤メバル
渡辺太さんがMリーグ2025-26の打牌から選んだ65の「最適解」です。序盤の構想、鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応、オーラスの攻防——というふうに、局面の迷いを断ち切る一打が場面ごとに並びます。
単発の正解ではなくて、その局をどう捉えるかという話なんです。
橘ナナミ
なるほど、「何切る」というよりは、その手前の構想の話なんですね。AIが当たり前になった時代の打ち方、という感じがします。
佐藤メバル
そういう位置づけの本だと思います。天鳳位を3度獲って、プロ入り一年目でMリーガーに指名された人ですから、その判断を追うだけでも価値があります。
読み終えると、自分の打牌の理由を言葉にできるようになりますよ。
渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80
渡辺太 著|KADOKAWA
¥1,540(税込)
天鳳位を複数回獲得し「ネット最強雀士」の異名を持つ渡辺太が、麻雀AI「NAGA」の5タイプで答えが割れた局面から、どの牌を選ぶべきか、なぜAIと同じ/異なるのかを徹底解説します。AIの答えが一致しない場面を題材にしているのが大きな特徴で、第1部ではNAGAの開発責任者・小田桐優理さんが5タイプや一致率・類似度・悪手率を解説。厳選80問と勉強法のコラムも収録されています。
こんな人におすすめ
AI時代の麻雀の考え方に触れたい人、一致率や悪手率という言葉が気になる人、何切るを別の角度から解きたい中級者以上。
良い点
- AIが割れた局面という切り口が独自
- 開発者による解説が読める
- 80問とボリュームがある
気になる点
- NAGAに馴染みがないと入りにくい
- 中級者以上向けの内容
- 用語の前提知識が必要
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年03月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
AIのNAGAって聞いたことがあります。でも「AIが迷う」ってどういうことなんですか? AIなら答えが一つ出るのかと思ってました。
佐藤メバル
そこが面白いところで、NAGAには5つのタイプがあって、同じ局面でも答えが割れることがあるんです。この本は、AIの答えが一致しない局面を80問選んで、渡辺太さんがどれを選ぶか、なぜAIと同じ、あるいは異なるのかを解説しています。
第1部では開発責任者の小田桐優理さんが、5タイプや一致率、類似度、悪手率といった考え方を説明しています。
橘ナナミ
一致率とか悪手率とか、聞き慣れない言葉が出てきますね。そういう数字を見ながら自分の打ち方を振り返る感じなんですか?
佐藤メバル
その通りで、強くなるための勉強方法や、解析とどう向き合うかというコラムも入っています。AIの答えを鵜呑みにするのではなく、なぜ違うのかを考えるための本なんですよ。
何切る本を何冊か解いた人が、次に読むと視界が開けると思います。
令和の麻雀最新理論
土井泰昭 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
昭和から平成にかけて数多くの麻雀戦術を提唱してきた土井泰昭プロが、令和の最新戦術の主流とこれからの展開を検証する一冊です。昭和は打点重視、平成は効率重視、そして現在は一定の打点を確保した上での効率重視というハイブリッドな打ち筋が脚光を浴びている——という流れをユーモアを交えて解説。デジタル時代に排除された考え方が見直された経緯にも触れています。
こんな人におすすめ
戦術書を何冊か読んできた中級者、なぜ今の打ち方になったのかを知りたい人、流行の変遷を整理したい人、打点と効率のバランスに悩む人。
良い点
- 戦術史として整理されている
- 打点と効率の関係が腑に落ちる
- 著者の語りが読みやすい
気になる点
- 入門者には前提知識が必要
- 特定の打法の手順書ではない
- 発展的な牌譜解説は少ない
出版社
マイナビ出版
発売日
2020年02月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「令和の最新理論」って、昭和や平成と何が違うんですか? 麻雀の流行って変わるものなんですね。
佐藤メバル
土井泰昭さんは昭和から平成にかけて多くの戦術を提唱してきた人で、その流れを整理してくれます。昭和は打点重視、平成は効率重視。
そして今は一定の打点を確保した上での効率重視というハイブリッドな打ち筋が脚光を浴びている、と。
デジタル時代に昔の戦術が排除された時期もあったけれど、最近はメンゼンの大切さなどが見直されてきた、という話がまえがきに書かれています。
橘ナナミ
なるほど、流行が一周して戻ってきた部分もあるんですね。そういう背景を知ってから戦術書を読むと、納得感が変わりそうです。
佐藤メバル
そうなんです。なぜ今の打ち方が推奨されるのか、その理由がわかると、対局中の判断に一本の軸が通ります。
打点と効率のバランスで迷っている人に、ちょうどいい一冊だと思いますよ。
科学する麻雀
とつげき東北 著|講談社
¥1,100(税込)
「裏スジは危険ではない」「回し打ちは無意味だ」「ベタオリには法則がある」「『読み』など必要ない」——刺激的な言葉が並ぶ一冊ですが、中身は数理的・統計的な根拠から麻雀の答えを明示する試みです。リーチすべきかダマにすべきか、役牌が持ち持ちになっている確率、チートイツが全和了の何%を占めるか、安全牌がないときどうするか。根拠のない不明確な考え方を排した構成です。
こんな人におすすめ
感覚ではなく根拠が欲しい人、数字で麻雀を考えたい人、押し引きの基準をデータで持ちたい人、戦術論の歴史に関心がある人。
良い点
- 数理的・統計的な根拠が明確
- 押し引きの疑問に答えを出す
- 後年の戦術論の土台になっている
気になる点
- 発行から時間が経っている
- 当時のルール前提の記述がある
- 数式やデータが苦手だと重い
出版社
講談社
発売日
2004年12月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「読みなど必要ない」って、麻雀の本でそんなこと言っていいんですか? ちょっとびっくりしたんですけど。
佐藤メバル
とつげき東北さんが書いたこの本は、麻雀の答えを数理的・統計的な根拠から明示しようとした一冊です。
裏スジは危険ではない、回し打ちは無意味だ、ベタオリには法則がある——そういう主張が、根拠とともに出てきます。
リーチすべきかダマにすべきか、という判断にも具体的な答えを出しているんですよ。
橘ナナミ
なるほど、感覚の話じゃなくて、データの話なんですね。役牌が持ち持ちになっている確率、とか、チートイツが全和了に占める割合、とか、問題として挙がっているのが面白いです。
佐藤メバル
そう、そういう素朴な疑問に答えてくれるのが気持ちいいんです。発行から時間は経っていますから、当時のルール前提のところは差し引いて読む必要がありますが、根拠のない不明確な考え方を排すという姿勢は、今読んでも刺激になりますよ。
ウザク式麻雀学習 牌効率
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
これまで発行された「麻雀傑作何切る300選」「麻雀定石何切る301選」の理解がぐっと深まる、牌効率の考え方をやさしく解説した一冊です。問題集スタイルの何切る本に対して、こちらは参考書的な立ち位置。難解だった問題が理解できるようになり、例題がインデックス的に再掲されているので繰り返し解けます。イラストも入り、初心者でもすらすら読めるように作られています。
こんな人におすすめ
何切る本を買ったが解説の意味が曖昧だった人、牌効率の理屈から知りたい人、問題集の副読本を探している人、何切るが苦手な初心者。
良い点
- 何切る本の理解を深める設計
- 例題を繰り返し解ける
- イラストで読みやすい
気になる点
- 単体では問題量が足りない
- 牌効率を理解済みの人には物足りない
- 前提となる何切る本があると最適
出版社
三才ブックス
発売日
2019年03月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、何切るの問題集ではなくて参考書なんですね。問題集とどう使い分けるんでしょうか。
佐藤メバル
そこなんですよ。G・ウザクさんの「麻雀傑作何切る300選」「麻雀定石何切る301選」といった問題集の理解がぐっと深まるように、牌効率の考え方をやさしく説明した本です。
問題集に対して参考書的な立ち位置で、難解だった問題が「そういうことか」と腹に落ちるようにできています。
橘ナナミ
なるほど、問題集だけだと丸暗記になっちゃうことがあるので、理屈があると嬉しいです。例題がインデックス的に再掲されているのも便利そうですね。
佐藤メバル
そう、繰り返し解けるように同じ例題がまとめて載っているんです。イラストも入っていて、初心者でもすらすら読めるように作られています。
この本を読むと逆に何切る本が欲しくなる、と書かれている通り、二冊で一組の作りになっていますよ。
トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論
白鳥翔 著|彩図社
¥1,430(税込)
現役最強との呼び声も高い白鳥翔プロの初の著書です。麻雀で勝ち組になるために絶対に必要な押し引きの技術を、論理的に解説しています。初心者から上級者まで、どのレベルの読者にとっても上達の種になる戦術や思考が惜しみなく記されているのが特徴。自分の熱戦を振り返るコラムも満載で、打ち方と当時の判断を重ねて読める構成になっています。
こんな人におすすめ
押し引きの基準が曖昧な人、危険度を理屈で理解したい人、初心者から上級者まで幅広く、白鳥翔の実戦を追いたいファン。
良い点
- 押し引きに特化している
- 論理的に整理されている
- 本人の実戦コラムも読める
気になる点
- 牌効率の話は中心ではない
- 入門書の代わりにはならない
- 発行から時間が経っている
出版社
彩図社
発売日
2018年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
白鳥翔さん、さっき入門書も出していましたよね。こちらは押し引きの本なんですか。
佐藤メバル
こちらが白鳥翔さんの初の著書で、麻雀で勝ち組になるために絶対に必要な押し引きの技術を論理的に解説した一冊です。
現役最強との呼び声も高い人ですが、初心者から上級者までどのレベルでも上達の種になるように書かれているのが特徴ですね。
押し引きという一点に絞っているので、そこが知りたい人にはたまらないはずです。
橘ナナミ
押し引きって、結局その場の勘みたいになりがちだと思っていたんですけど、論理で説明できるものなんですね。
佐藤メバル
できますし、そこを突き詰めたのがこの本です。戦術だけでなく、これまでの熱戦を振り返るコラムも満載で、その場面でどう考えたかが読める。
理論と実例を往復できるのが強みですよ。理屈で押し引きを組み立てたい人におすすめです。
麻雀 傑作「何切る」300選
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
「何切る」職人として知られるG・ウザクさんが10年かけてストックした1000問以上から厳選した300問を収録した、決定版と言われる一冊です。打牌ごとの受け入れ枚数がすべて数字で示され、意外な数字がじゃんじゃん出てくる——それをベースに解説がコンパクトにまとまります。コラムでは5ブロック理論、2ヘッド理論、3ヘッド最弱理論、1シャンテンピーク理論なども説明されます。
こんな人におすすめ
何切るを量も質も欲しい人、受け入れ枚数で手を判断したい人、牌効率の理論名をまとめて押さえたい人、問題集を一冊目に選びたい人。
良い点
- 300問と圧倒的な物量
- 受け入れ枚数が数字で示される
- 理論のコラムも収録
気になる点
- 正解暗記だけでは応用が利きにくい
- 理屈の補助が別途欲しくなる
- ボリュームがあり途中で止まりやすい
出版社
三才ブックス
発売日
2016年08月06日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
300問って聞くと、さっきの牌効率の本と重なる気がするんですけど、何が違うんですか?
佐藤メバル
こちらは問題集そのものです。G・ウザクさんが10年かけてストックした1000問以上から300問を厳選していて、同じトリックを使った問題は減らしつつ、大事なものは前半と後半に1問ずつ置く、といった吟味がされている。
1問ずつのこだわりがすごいんですよ。
橘ナナミ
打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示されている、というのが気になります。なんとなくで切っていたので。
佐藤メバル
そこがこの本の核です。「リャンメンを崩しても枚数は一緒?」みたいな、意外な数字がしょっちゅう出てくる。
その数字をベースに解説がコンパクトにまとまります。途中のコラムで5ブロック理論、2ヘッド理論、3ヘッド最弱理論、1シャンテンピーク理論——名前は違っても同じことを言っている、と説明されるのも面白いところです。
何切るの決定版と言われるだけのことはありますよ。
日向藍子の3冊を「学習マップ」として並べ直す
橘ナナミ
3冊を順番に読むとしたら、どういう地図になりますか?
佐藤メバル
まず前提として、この3冊は難易度の階段になっているわけではないんだ。『5さいからはじめるマージャン』は未就学児がふりがなを頼りに開く入口、『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』は大人がゼロからルールと役を積み上げる本、『十人十色』は麻雀の知識がなくても読めるエッセイ。つまり 読者層の地図であって、難易度の地図ではない。
橘ナナミ
なるほど! 上に積むんじゃなくて、横に並んでいるイメージなんですね。
佐藤メバル
そう。だから「次はどれ」と悩むより「自分はどの列にいるか」を先に決める。子どもに教えたい人は『5さいから』、麻雀を覚えたい人は『推しと楽しむ』、Mリーグを見ていて日向藍子という人をもっと知りたい人は『十人十色』。この3つは重ならない。
橘ナナミ
『十人十色』は麻雀の知識ゼロでも読めるんですか?
佐藤メバル
内容紹介を読む限り、Mリーグ、YouTube、最高位戦、母としての立場、これから——と、さまざまなことをどう考え乗り越えてきたかを本人の言葉で綴った本で、戦術書ではないんだ。麻雀を知らなくても読めるし、「つらいことがあったとき読むと少しだけ元気がもらえるかもしれない」という位置づけの本だよ。
他Mリーガーの入門書と、日向藍子本が刺さる人
橘ナナミ
他のMリーガーの入門書と比べると、どう違うんでしょう?
佐藤メバル
同じ棚に並ぶものを整理しよう。佐々木寿人さんの『イラスト見るだけ! Mリーガー佐々木寿人の麻雀入門』は「ヒサト麻雀教室」を舞台にしたストーリー仕立てで、イラストと会話文で読ませる。白鳥翔さんの『白鳥翔のとにかくわかりやすい麻雀入門』は、座り順や親子の関係といったごく基本から、役、点数計算、実戦知識までを丁寧に積む。中田花奈さんの本は点数計算ドリルと折り込みの一覧表がついている。
橘ナナミ
けっこう性格が違うんですね。じゃあ日向藍子さんの本が刺さる人は?
佐藤メバル
「推しと一緒に覚えたい」という動機を持っている人だね。麻雀の入門書は、動機が弱いと途中で止まる。役の暗記は地味な作業だから、そこを「この人の書いた本だから読む」で越えられるかどうかは大きい。逆に、とにかく最短でルールを詰め込みたい人には、ストーリー仕立てやドリル主体の本のほうが合う。
橘ナナミ
優劣じゃなくて、入口の違いなんですね。
佐藤メバル
そう。そして女性Mリーガーの入門書も同じで、伊達朱里紗さん、二階堂亜樹さん、瑞原明奈さんと、それぞれ本の性格が違う。瑞原明奈さんの『瑞原明奈のロジカル麻雀入門』は入門書ではなく、配牌からの構想、押し引き判断、副露判断といった思考法を扱う戦術書だ。ここは完全に別の棚だと思ってほしい。
読了後のロードマップと、弱点の埋め方
橘ナナミ
入門書を1冊読み終えたあと、次は何を読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
まず点数計算を固める。『Mリーグルールですぐわかる麻雀点数計算』は書いて覚えるタイプで練習問題も多い。次に押し引きや牌効率。白鳥翔さんの『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』、宮内こずえさんの『手なりで勝つ! 宮内こずえの牌効率完全マスターBOOK』、G・ウザクさんの『ウザク式麻雀学習 牌効率』あたりが定番だ。
橘ナナミ
何切る問題集も気になります。
佐藤メバル
『麻雀 傑作「何切る」300選』や『VTuber×Mリーガー上達レッスン 麻雀「何切る」 攻撃の極意』のように、手を動かして解く本を1冊挟むと定着が早い。それと並行してエッセイを読むと息が切れない。多井隆晴さんの『全速力』、滝沢和典さんの『滝沢和典のMリーグ戦記』、角谷ヨウスケさんの『時給40円の麻雀プロ』など、打つ側の内側が分かる本は、技術書で疲れたときのいい休憩になる。
橘ナナミ
なるほど。読了後の道筋が分かると安心します。レビューはどう見ればいいですか?
佐藤メバル
数字だけを鵜呑みにしないこと。入門書のレビューは「分かりやすかった」に寄りやすく、それは麻雀を覚えたての人にとっては正しい感想でも、中級者が求める内容とは限らない。自分と同じ前提知識の人のレビューを探す。あとは、書店で中身を確認してから通販で買うのが、いちばん失敗が少ないよ。麻雀は思考力や判断力を養うと言われるけれど、それは牌を並べて初めて効いてくる。読むだけで終わらせない工夫が要るんだ。
よくある質問
日向藍子の麻雀本は何冊ありますか?
橘ナナミ
日向藍子の麻雀本は何冊ありますかについて教えてください。
佐藤メバル
単著として名前が挙がるのは3冊です。子ども向けの『5さいからはじめるマージャン』、入門書の『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』、エッセイの『十人十色』。難易度の階段ではなく読者層が違うので、自分がどの立場かを先に決めてから選ぶと迷いません。
麻雀がまったく初めてでも『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』で覚えられますか?
橘ナナミ
麻雀がまったく初めてでも『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』で覚えられますかについて教えてください。
佐藤メバル
タイトルどおり、前提知識ゼロを想定して書かれた入門書なので、最初の一冊として選んで問題ありません。ただし点数計算だけは、実戦で使えるレベルにするには別の一冊を併用する前提で考えておくと安心です。
『5さいからはじめるマージャン』は何歳から読めますか?大人が読んでも役立ちますか?
橘ナナミ
『5さいからはじめるマージャン』は何歳から読めますか?大人が読んでも役立ちますかについて教えてください。
佐藤メバル
タイトルが示すとおり未就学児からの入口で、ふりがなを頼りに自分でページを開くつくりです。まずは大人が横について一緒に開くのが基本。大人が一人で読んで戦術が分かる本ではありませんが、子どもにどう伝えるかの順番と語彙は持ち帰れます。
日向藍子の本と伊達朱里紗・二階堂亜樹の入門書はどっちがおすすめ?
橘ナナミ
日向藍子の本と伊達朱里紗・二階堂亜樹の入門書はどっちがおすすめについて教えてください。
佐藤メバル
二階堂亜樹さんの『マンガでわかる! 二階堂亜樹 いちばんやさしい 麻雀入門』は、各章のマンガで流れをつかみ、ドリルで定着させる構成です。日向藍子さんの本は動機から入るタイプ。どちらが上というより、自分が続けられる語り口を選ぶのが正解。書店で1章だけ立ち読みして、頭に入ってくるほうを選ぶのが確実です。
『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』のKindle版はありますか?紙とどっちを買うべき?
橘ナナミ
『推しと楽しむ ゼロからの麻雀入門』のKindle版はありますか?紙とどっちを買うべきについて教えてください。
佐藤メバル
電子版の有無や価格は時期で変わるため、版元や各ストアの商品ページで確認するのが確実です。使い分けの指針としては、持ち歩いて用語に慣れるなら電子、家で牌を並べながら読み込むなら紙。麻雀は本を横に開いて置けるかどうかが学習効率に効きます。
点数計算はこの本だけで覚えられますか?
橘ナナミ
点数計算はこの本だけで覚えられますかについて教えてください。
佐藤メバル
入門書にも点数計算の章はありますが、それだけで実戦で困らないレベルまで到達するのは現実的には難しいところです。点数計算ドリルと折り込みの一覧表がついた入門書や、書いて覚えるタイプの専用本を併用するのが早道です。
子どもに麻雀を教えたいとき、どの本から始めるべきですか?
橘ナナミ
子どもに麻雀を教えたいとき、どの本から始めるべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
子ども用に『5さいからはじめるマージャン』を一緒に開き、親の側は大人向けの入門書を別に一冊用意する、という二本立てがおすすめです。親が完璧になってから始めようとすると、たいてい始まらないままになります。
サイン本やイベント・特典は今も手に入りますか?
橘ナナミ
サイン本やイベント・特典は今も手に入りますかについて教えてください。
佐藤メバル
サイン会やイベント、特典の有無は時期によって変わるため、必ず公式の告知や各ストアの商品ページで確認してください。「昔の特典が今も買える」と思い込んでいた、というのはよくある話です。特典がなくても中身の価値は変わりません。
まとめ
橘ナナミ
3冊は横に並んでいる、というのがいちばん刺さりました。階段だと思っていたので。
佐藤メバル
そう。階段だと思うと「上級者になってからエッセイ」みたいに感じてしまうけれど、そうじゃない。『十人十色』は麻雀を知らない人が読んでもいい本だし、『5さいからはじめるマージャン』は大人が読んで戦術が分かる本ではない。それぞれ別の入口なんだ。
橘ナナミ
私、最初から完璧に理解してから始めようとして、結局始めないタイプでした……。
佐藤メバル
それ、麻雀でいちばんよくない手なんだよ。テンパイしていないのに「もっといい形になってから」と待ち続けると、そのまま流局する。まず一冊開く。分からないところは飛ばす。役を覚えてから点数計算に戻る。順番を気にしすぎないことが、結局いちばん早い。
橘ナナミ
流局……耳が痛いです。でも、たしかに本選びも同じですね。どれが正解かで止まるより、1冊開いたほうが先に進む。
佐藤メバル
うん。日向藍子さんの本は、麻雀の「配牌」を渡してくれるものだと思えばいい。配牌は自分では選べないけれど、そこから何を切るかは自分で決められる。3冊のうち、あなたの手にまず馴染む一枚を選んで、そこから打ち始めればいい。読み終えたときには、最初に見えていた牌の形が、少し違って見えているはずだよ。
