ヨーテル麻雀本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のテーマは「ヨーテル」さんの麻雀本ですよね。ヨーテルさんって、そもそもどんな人なんですか? YouTubeで名前は見たことがあるんですけど……。
佐藤メバル
いい質問だね。ヨーテルさんは第18代天鳳位で、麻雀講座のYouTuberとしても活躍している人。天鳳はネット麻雀の頂点のひとつで、そこを取った人が、動画でも解説を続けている。だから本も、実際の対局で使える形に落とし込まれているんだよ。
橘ナナミ
なるほど! で、本は何冊くらい出ているんでしょうか。
佐藤メバル
当記事で扱うのは、『上級者だけが知っている麻雀戦術論』と『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』の2冊。前者は「ルールを覚えて初級の域は脱したけど、思うように勝てない」という人に向けた戦術論で、章立ては攻撃・ベタオリ・押し引き・読み・ルール対応の5本。後者はタイトルどおり「読み」に特化していて、読みとは何か、手牌読み、山読み、展開読み、人読みを扱う。テーマがはっきり分かれているのが特徴だね。
橘ナナミ
読みに特化した本って、ちょっと難しそう……。初心者が読んでも大丈夫なんですか?
佐藤メバル
そこが今日いちばん大事なところ。ヨーテルさんの本は中級者向けなんだ。実際、『上級者だけが知っている麻雀戦術論』は「初級の域は脱したけど」という読者を想定して書かれている。だから牌効率の土台がない人がいきなり開くと、言葉が滑っていく。選び方の軸を追いながら、順番に見ていこう。
橘ナナミ
お願いします!
ヨーテル麻雀本の選び方
自分のレベルで選ぶ
橘ナナミ
まず、レベルで選ぶとしたらどう分ければいいんですか?
佐藤メバル
ざっくり3つだね。「初級を脱したて」なら、まだヨーテル本は早い。たとえば平澤元気さんの『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』で、孤立牌から切る、5ブロックで考える、といった手組みの基本を先に固める。『麻雀1年目の教科書』のように、リーチ・鳴き・守備・心構えの4章で攻守の基本だけに絞った本も、この段階では心強いよ。
橘ナナミ
じゃあ「中級」は?
佐藤メバル
中級の入り口が『上級者だけが知っている麻雀戦術論』。攻撃・ベタオリ・押し引き・読み・ルール対応と論点がひととおり入っているから、自分の穴を探すのに向いている。そのうえで読みを掘りたくなったら『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』へ。上級手前なら、渡辺太さんの『渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解』のように、局面を絞って最適解を突き詰める本が合ってくる。
学びたいテーマで選ぶ
橘ナナミ
テーマで選ぶなら、どう切り分けますか?
佐藤メバル
ヨーテル本でいえば、攻守の総合なら『上級者だけが知っている麻雀戦術論』、読みなら『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』。押し引きだけを体系的にやりたいなら、福地誠さんの『令和版 現代麻雀押し引きの教科書』が、自分の手牌だけの押し引き→相手が絡む押し引き→順位が絡む押し引き→応用問題、という順番で整理されている。白鳥翔さんの『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』は押し引きを論理的に解説した一冊だね。牌姿を大量に解きたいなら、ウザクさんの『麻雀 傑作「何切る」300選』や『麻雀 定石「何切る」301選』。
橘ナナミ
鳴き読みをやりたいときは?
佐藤メバル
ヨーテル本なら、『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』の手牌読みの章がそこに効いてくる。ただ、鳴きに特化した本は別に探したほうが早い。テーマを決めてから棚を見ると、無駄な1冊を買わずに済むよ。
どの1冊から入るか(読む順番)
橘ナナミ
順番、気になります!
佐藤メバル
基本は『上級者だけが知っている麻雀戦術論』→『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』の順。前者で攻守の全体像と言葉を揃えてから、後者で「読みは可能性を否定するために使うもの」という考え方に入る。逆から読むと、読みの前提になる押し引きやベタオリの言葉が抜けたままになるから、定着しにくいんだ。
橘ナナミ
「逆再生」っていうのも聞いたことがあります。
佐藤メバル
そう、『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』では、手牌構成をさかのぼって読む「逆再生」がたびたび使われる。捨て牌の並びを後ろから見る発想だから、押し引きやベタオリの感覚がないと「で、どう打つのか」に繋がりにくい。順番が大事なのはそこなんだよ。
媒体と価格で選ぶ
橘ナナミ
紙と電子、どっちがいいんでしょう?
佐藤メバル
麻雀本は図があるから、ぼくは紙を勧めることが多い。ただ、通勤中に片手で読みたいなら電子もアリ。注意したいのは、定価や配信状況は変わるし、電子版の有無や読み放題の対象かどうかもタイミングで動くこと。買う前に必ずストアのページで確認してほしい。紙と電子で価格が同じとは限らないから、そこも見比べてね。
橘ナナミ
読み放題で読めたらうれしいですけど。
佐藤メバル
そこは断言できない。対象は入れ替わるから、「対象のはず」と思い込まずに、購入前にストアで検索して表示を確かめるのがいちばん確実だよ。
牌姿・データの量か、文章の読みやすさか
橘ナナミ
「ヨーテル本は牌姿が少ない」ってレビューを見たんですが……。
佐藤メバル
ああ、それは感じる人はいるね。ヨーテルの本は、どちらかというと「なぜそう考えるのか」という理屈と、河から何を拾うかという読みの筋道を丁寧に説明するタイプ。大量の何切るを解いて手を動かしたい人には物足りないかもしれない。逆に、理屈から理解したい人には刺さる。だから併読で補うんだ。
橘ナナミ
具体的には?
佐藤メバル
『麻雀 傑作「何切る」300選』は打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示されているから、理屈を数字で裏づけられる。とつげき東北さんの『科学する麻雀』のように、読みやベタオリを数理の側から論じる本を横に置くと、ヨーテル本の抽象度がぐっと下がる。『麻雀 定石「何切る」301選』は、解説に現代麻雀技術論のネマタさんや天鳳位のプレイヤーが関わり、4人の意見が一致した問題だけを載せていると紹介されている。答えが割れない問題で練習したい人に向いているよ。
併読する他著者本との組み合わせ
橘ナナミ
セットで買うなら、どんな組み合わせがいいですか?
佐藤メバル
中級の定番は、『上級者だけが知っている麻雀戦術論』+『麻雀 傑作「何切る」300選』。理屈と反復を1冊ずつだね。読みを伸ばしたいなら『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』+勝又健志さんの『麻雀IQ220の選択』。勝又さんの本は26の場面が問題形式で、ツモ切りリーチをどう読むか、仮テンでリーチを受けたらどうするか、といった実戦で迷う局面を扱っている。解いたあとにヨーテルの読みの章へ戻ると、頭の使い方が揃ってくる。
橘ナナミ
なるほど……! 組み合わせで考えると、買い方が見えてきますね。
ヨーテル麻雀本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
ヨーテル麻雀本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
瑞原明奈のロジカル麻雀入門
瑞原明奈 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
Mリーガーの瑞原明奈プロが、オンライン麻雀「天鳳」で九段という実力を背景に、Mリーグの実戦譜を題材にして「何を考えて打っているか」を言語化した初の戦術書です。キーワードはロジカル。配牌のカテゴライズから、手組み、安全牌の保持、方針転換、テンパイ時の選択、副露判断、押し引き、仕掛け対応まで、シャンテン数に応じて筋道立てて選ぶ思考が章ごとに整理されています。感覚ではなく理由から一手を選びたい人に向く一冊で、コラム「人生の選択」も収録されています。
こんな人におすすめ
入門書を読み終えて、そろそろ「なぜその牌を切るのか」を説明できるようになりたい人。ネット麻雀で打ちながら自分の選択に自信が持てない人。Mリーグの実戦譜を教材にして、プロがどんな順番で考えているかを追いかけたい人に。
良い点
- 実戦譜ベースで思考の流れが追える
- シャンテン数ごとに章が整理されている
- 押し引き・副露まで一冊でカバー
気になる点
- 初めて麻雀を触る人には難しい
- 用語の前提知識が多少必要
- 点数計算の解説は含まれない
出版社
マイナビ出版
発売日
2022年01月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、これはMリーガーの人が書いた戦術書ですよね。入門書の次に読むなら、こういう本でいいんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。瑞原プロは天鳳で九段という実力の人で、この本はMリーグの実戦譜を題材にしているんだ。配牌をカテゴライズするところから始まって、方針の切り替え、テンパイ時の選択、押し引きまで、局面ごとにどう考えるかが並んでいる。
感覚ではなく筋道で一手を選ぶ練習になるよ。
橘ナナミ
配牌の時点でカテゴリーに分けるんですね。私、いつもなんとなく手を進めちゃってました。
佐藤メバル
そう、そこが大事なところ。刻々と状況が変わるからこそ、まず型に当てはめて考える。第6章では自分なりの副露基準を設ける話もあって、他人の基準を丸暗記するのではなく自分の判断軸を作る構成になっているよ。
イラスト見るだけ! Mリーガー佐々木寿人の麻雀入門
佐々木寿人 著|日東書院本社
¥1,650(税込)
Mリーガーの佐々木寿人プロが先生を務める「ヒサト麻雀教室」を舞台にした、ストーリー仕立ての超初心者向け入門ガイドです。イラストと会話文のわかりやすい誌面構成で、麻雀用語からルール、アガリ役、点数計算まで、知識ゼロの状態でもすぐ打てるようにレクチャーしていきます。Mリーグを観て麻雀を知りたくなった人に向けた内容で、漫画を読む感覚で読み進められるのが、項目立てで積み上げるタイプの入門書との違いです。
こんな人におすすめ
Mリーグを観ていて「ルールが分かればもっと楽しいのに」と思っている人。文字だけの解説書で途中で挫折してしまった人。まず全体像をつかんでから、実際に卓についてみたい人に。
良い点
- イラストと会話で読みやすい
- 用語・ルール・アガりまで一冊
- Mリーグ観戦の入口になる
気になる点
- 実戦の押し引きには触れない
- 細かい点数計算は物足りない
- 網羅性より読みやすさ重視
出版社
日東書院本社
発売日
2023年09月12日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、これは漫画みたいに読める入門書ですね。Mリーガーが先生役で教えてくれるってことですか?
佐藤メバル
そう。Mリーグの佐々木寿人プロが先生を務める「ヒサト麻雀教室」という教室が舞台になっていて、ストーリーを追いながら麻雀用語やルール、アガり方を覚えていく形なんだ。
イラストと会話文が中心だから、知識ゼロの状態でも置いていかれない。観戦が好きな人ほど入りやすいと思うよ。
橘ナナミ
麻雀用語って最初の壁ですよね。観ていても「ツモ」と「ロン」の違いあたりで止まっちゃいます。
佐藤メバル
その辺を会話でかみ砕いてくれるのが強みだね。基本知識から点数計算まで触れているけれど、あくまで最初の一歩が目的。
まずは全体の流れをつかんで、それから実際に打ってみる。わからなくなったらまた戻ってくる、そんな使い方がいいと思う。
白鳥翔のとにかくわかりやすい麻雀入門
白鳥翔 著|ナツメ社
¥1,100(税込)
白鳥翔プロがナビゲートする麻雀入門書です。座り順の決め方や親と子の関係、ツモり順といったごく基本のことから、リーチ・ピンフ・タンヤオなどの役の紹介、実際のゲームの進め方、あがり方、そして点数計算まで、初心者でもわかるように解説しています。翻数と符の計算という難関を、楽しいイラストを配しながら根気よく学べる構成で、基本から順に積み上げたい人に向きます。
こんな人におすすめ
何人かで卓を囲み始めたばかりの人。役の数が多くて覚えられずに困っている人。点数計算の章で何度もつまずいてきた人。基本から順番に、抜けなく積み上げていきたい人に。
良い点
- 基本から点数計算まで段階的
- イラストで役の形が頭に入る
- 実戦に役立つ知識の章がある
気になる点
- 戦術の深い話は少なめ
- すでに打てる人には物足りない
- ページ数の関係で簡潔な説明
出版社
ナツメ社
発売日
2024年05月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これも入門書ですけど、さっきのとは雰囲気が違いますね。こっちは項目がきっちり分かれている感じがします。
佐藤メバル
そう、白鳥プロの本は章立てがはっきりしていてね。1章で麻雀がどんなゲームかを押さえて、2章で基本ルール、3章で役の種類、4章で点数計算、5章で実戦の知識と進む。
役と点数計算という二大関門を、順番に片づけられる作りなんだよ。
橘ナナミ
点数計算の章があるのは助かります。私、そこだけ何回も挫折して、いまだに苦手意識があるんです。
佐藤メバル
そこは根気よく覚えて実戦で慣れるしかない部分だから、丁寧に置いてくれているのはありがたいね。翻数と符の数え方を、楽しく学べるように解説してくれている。
まずは役の形を見て言えるようになる、そこからで十分だよ。
初めてでもすぐ、よくわかる! 中田花奈の麻雀入門
中田花奈 著|ワニブックス
¥1,540(税込)
中田花奈プロが、初心者でもよくわかるように教える麻雀入門です。ゲームの進め方からアガリ役一覧まで、マスターしておきたいことが一冊にまとまっており、覚えたあとに復習できる点数計算ドリルが付いています。さらに「アガリ役一覧表」と「点数計算表」が折り込みで付属するのが実用面の強みです。役表を手元に置きながら打ちたい人にとって、他の入門書とひと味違う使い勝手があります。
こんな人におすすめ
覚えたてで、打ちながらすぐ役や点数を確認したい人。役表や点数表を手元に置いておきたい人。家族や友人と卓を囲む前に、ひととおり押さえておきたい人に。
良い点
- 折り込みの役一覧表が実用的
- 点数計算ドリルで復習できる
- ゲーム進行から丁寧に説明
気になる点
- 折り込みを失うと弱くなる
- 上級戦術には触れない
- ドリルは反復が前提になる
出版社
ワニブックス
発売日
2025年01月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あ、これ折り込みが付いてるって書いてありますね。表を手元に置けるの、地味にありがたいです。
佐藤メバル
そう、アガリ役一覧表と点数計算表が折り込みで付いている。実戦中にさっと確認できるのは大きいよ。しかも覚えたあとに復習できるように点数計算ドリルも用意されている。
学んで、確かめて、練習するという流れが一冊で回るようになっているんだ。
橘ナナミ
役の一覧って、スマホで調べながら打つのもけっこう手間じゃないですか。手元にあると全然違います。
佐藤メバル
ドリル形式なのもいいところでね。読むだけだと覚えたつもりで終わってしまうけれど、問題を解くと抜けが見える。
派手な戦術書ではないけれど、最初の土台を固める本として素直に薦められる一冊だよ。
Mリーグルールですぐできる麻雀入門
張敏賢 著|ART NEXT
¥1,320(税込)
張敏賢氏による、Mリーグの公式ルールに完全準拠したとされる入門書です。Mリーグルールが一般のルールやネット麻雀とどう違うのかを一目でわかるように示し、さらにMリーグ創設以来のアガリを集計して役の出現率をデータで掲載しています。序盤・中盤・終盤で考えるべきことの違いや、現物・字牌・スジ・壁といった守備の基本にも触れていて、観戦と実戦の両方に橋をかける構成です。
こんな人におすすめ
Mリーグを観ながら麻雀を覚えたい人。家族や孫と麻雀を楽しみたい人。ネット麻雀とMリーグルールの違いが気になっている人。役を覚える順番をデータで決めたい人に。
良い点
- 役の出現率データを掲載
- 公式ルールと用語解説つき
- 守備の基本まで踏み込む
気になる点
- ローカルルールの話は薄い
- データ部分はやや硬い
- 入門には情報量が多い
出版社
ART NEXT
発売日
2024年12月16日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、Mリーグのルールに完全準拠って書いてありますけど、普通の麻雀とはそんなに違うんですか?
佐藤メバル
けっこう違うんだよ。赤牌や自動配牌卓の扱い、クイタンや後付けの有無、途中流局の有無、ダブロンやトリプルロンの扱いなど、細かい点が一般ルールと異なる。
この本はそこを対比で示してくれるから、観戦中に「あれ?」と思ったときに助かるよ。
橘ナナミ
役の出現率まで載ってるんですね。リーチや役牌から覚えればいいって、データで裏づけられるのは心強いです。
佐藤メバル
Mリーグ創設以来のアガリを集計して、どの役が多いかを示しているのは珍しい試みだね。そのうえで守備の基本まで触れているから、攻めるだけの入門書で終わっていない。観戦のお供としても使いやすいと思うよ。
ネット麻雀天鳳で覚える麻雀入門
近代麻雀編集部 著|竹書房
¥1,760(税込)
近代麻雀編集部による、麻雀をゼロから覚えたい人に向けた入門書です。全ページフルカラーで、ネット麻雀「天鳳」のアカウント作成からテストプレイ、アガリの形、リーチ・役牌・タンヤオ、ドラ、ゲームの終わり方、実戦、そして負けないためのオリまで14章で順に進みます。まずリーチを覚えることから始めようという割り切った導入が、最初の一歩を軽くしてくれます。
こんな人におすすめ
ネット麻雀で手軽に始めてみたい人。人と卓を囲む前に、ひとりで練習しておきたい人。スマートフォンやパソコンで打ちながら、少しずつ覚えていきたい人に。
良い点
- アカウント作成から始められる
- フルカラーで読みやすい
- オリの感覚まで触れている
気になる点
- ネット環境が前提になる
- 対面ならではの作法は薄い
- 紙の解説書との連動は弱い
出版社
竹書房
発売日
2020年09月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ネット麻雀から入る前提の入門書って、ちょっと珍しいですよね。アカウントの作り方から載っているんですか。
佐藤メバル
そう、第1章が天鳳のアカウント作成なんだ。そこからテストプレイを試して、アガりの形は3・3・3・3・2、アガりはツモかロン、というところを順に確認していく。
最初に「リーチさえすればアガれる」と腹をくくらせてくれるのが初学者にはありがたいところだね。
橘ナナミ
最後のほうに「負けないためにオリてみよう」って章があるのが渋いです。勝ち方より先に降り方なんですね。
佐藤メバル
そこが実は大事でね。アガリ率は高い人でも思ったほど高くない。だから降りる技術を知っているかどうかで成績が変わる。
入門の段階でその感覚に触れておくと、後で戦術書を読んだときにすっと入るよ。
麻雀1年目の教科書
千羽黒乃 著|竹書房
¥1,320(税込)
麻雀を覚えて1年目の人が、まず何を覚えるべきかに絞った教科書です。役を全部覚える必要はないと割り切り、相撲の決まり手が82あっても全部覚える必要はないのと同じだと説きます。リーチ編・鳴き編・守備編・心構え編の4章で、攻撃の基本とベタオリの考え方、そして心の持ち方までを扱います。細かいテクニックを足さず、基本をしっかり押さえれば十分楽しめるという立場が貫かれています。
こんな人におすすめ
覚えたてで、何から手をつければいいか迷っている人。役を全部覚えようとして挫折した経験がある人。攻めるだけでなく、降り方も早めに知っておきたい人に。
良い点
- 覚える範囲を絞ってくれる
- 守備の考え方に章を割く
- 分量が多くないので読み切れる
気になる点
- 上級テクニックは載らない
- 網羅性は高くない
- 物足りなさを感じる人も
出版社
竹書房
発売日
2022年05月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『1年目の教科書』って、対象がはっきりしていて分かりやすいです。まさに私みたいな打ち始めたばかりの人向けかも。
佐藤メバル
そこがこの本の良さでね。役を全部覚える必要はない、相撲の決まり手だって82あるけれど全部覚える必要はない、というたとえで読者を安心させてくれる。
まずリーチ、次に鳴き、そしてベタオリ。攻撃と守備の基本を押さえれば十分楽しめるし勝てる、という立場なんだ。
橘ナナミ
守備の章があるのがいいですね。初心者のうちは、とりあえず突っ張って痛い目に遭うことが多いじゃないですか。
佐藤メバル
その通りで、攻撃を覚えたら次は降り方を知る。心構え編まで含めて4章だからこそ、最後まで読み切れる。読み終えたときに次は何を勉強すればいいかが見えるのも、この本が1年目向けと呼ばれるゆえんだと思うよ。
初心者でも上級者に勝てる 麻雀の基本セオリー
クリアレイン 著|日本文芸社
¥1,430(税込)
人気麻雀YouTuber・クリアレイン氏が、勝敗を大きく左右するセオリーを伝授する解説本です。牌効率、ベタオリ、押し引き判断、リーチ判断、鳴き判断という5つのテーマをPARTごとに整理し、巻末付録として今すぐ覚えるべき多面待ち23選を収録しています。「何切る」に特化した前著に対し、こちらは押し引きや降り方まで指針の射程が広いのが違いで、丁寧な解説で知られる著者の下地が生きています。
こんな人におすすめ
ルールを覚えたての初級者で、次に何を学ぶか決めきれない人。仲間内で打つとトータルでは負け越している人。押し引きやリーチ判断など、決めるべき場面の指針を先に手に入れたい人に。
良い点
- 判断の指針が項目別に整理
- 多面待ちの付録が実用的
- 動画の丁寧な解説が下地
気になる点
- 問題演習の量は多くない
- 上級者には易しめ
- 前提知識が少し要る
出版社
日本文芸社
発売日
2024年10月29日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
YouTuberの人が書いた本なんですね。動画の丁寧な説明が評判みたいで、本でも読みやすいのか気になります。
佐藤メバル
動画の解説が丁寧だと評判の人でね。この本は牌効率、ベタオリ、押し引き判断、リーチ判断、鳴き判断という勝敗を分ける判断をPARTごとに並べ直してくれている。
難易度はルールを覚えたてくらいから、仲間内で打つと負け越している人あたりを想定しているよ。
橘ナナミ
巻末に多面待ちの付録があるんですね。待ちの形を覚えるのって、実戦だとどうしても後回しにしがちです。
佐藤メバル
それでいいんだよ。押し引きやリーチ判断は頭で分かっていても実行が難しい。まず決めるべき場面を言語化しておいて、それを実戦で当てにいく。
付録の23選は丸暗記というより、形を見て「これは広い」と気づくための材料だね。
マンガでわかる!東大式麻雀点数計算入門
井出洋介 著|池田書店
¥990(税込)
井出洋介氏による、点数計算に絞った入門書です。麻雀のルールを覚えたての人や、打ち方はわかるのに点数計算が苦手という人に向けて、基本と素早く簡単に計算するコツを会話形式で解説します。後半は点数計算を活かした打ち方に入り、アガリ役のおさらいと用語集も収録。自分で計算できると、得点を高くする方法や状況に応じて必要な手が見えるようになり、勝率が上がるというのが本書の主張です。
こんな人におすすめ
点数計算だけが苦手で、そこが壁になっている人。ネット麻雀で計算を任せきりにしてきた人。得点を高くする打ち方や、状況に応じて必要な手の大きさを知りたい人に。
良い点
- 会話形式で教わる感覚
- 練習問題が豊富
- 役のおさらいも付く
気になる点
- 牌効率の話は扱わない
- 分量は計算中心に偏る
- マンガの好みが分かれる
出版社
池田書店
発売日
2014年12月10日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
点数計算だけを扱った本って、需要あるんですね。本当に私にとっては、そこがずっと乗り越えられない壁です。
佐藤メバル
この本は会話形式で進むから、詳しい人に横で教わっている感じで読める。計算の基本を押さえたら、後半は点数計算を活かした打ち方に入る。
自分で計算できると、必要な手の大きさが見えてくる。そこが勝率に効いてくるという筋立てなんだ。
橘ナナミ
自分で計算できると、何を目指せばいいか分かるようになるんですね。ただの面倒な作業だと思ってました。
佐藤メバル
そう、そこが大事。得点を高くする方法や、状況に応じてどんな手が必要かが見えてくる。まずは点数計算講座を読んで、次の問題集で手を動かす。
役のおさらいと用語集も付いているから、辞書がわりにも使えるよ。
科学する麻雀
とつげき東北 著|講談社
¥1,100(税込)
とつげき東北氏が、読みやツキの操り方といった一般化が難しいとされてきた領域に踏み込み、数理・統計の根拠から「どんな場合に、何を基準に、どう考えるか」を示した一冊です。裏スジは危険ではない、回し打ちは無意味だ、ベタオリには法則がある、といった主張をデータで裏づけます。ピンフのみのテンパイでリーチすべきか、安全牌がないときどうするか、といった問いに答えを与える姿勢が、後の戦術書の土台になりました。
こんな人におすすめ
根拠のある打ち方を知りたい人。感覚的な上達論にどうも納得できない人。ネット麻雀のデータと向き合いながら、押し引きや待ちの評価基準を自分の中に持ちたい人に。
良い点
- 主張の根拠が数理と統計
- 押し引きの考え方が明確
- 後続の戦術書の土台になった
気になる点
- 文体はやや硬め
- 統計の前提を読む必要
- 実戦譜の解説は少ない
出版社
講談社
発売日
2004年12月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、けっこう前に出た本ですよね。今から読んでも意味があるんでしょうか。内容が古びてないか気になります。
佐藤メバル
いい質問だね。この本がやったのは、読みやツキの話ではなく、数理と統計で答えを出すという土台を作ったこと。
裏スジは危険ではない、回し打ちは無意味だ、ベタオリには法則がある、といった主張が根拠つきで並んでいる。
今の戦術書が前提にしている考え方の多くが、ここで言語化されたんだ。
橘ナナミ
なるほど。今の戦術書を読む前に、その土台を一度知っておく感じなんですね。遠回りに見えて近道かも。
佐藤メバル
そう思うよ。序章で「なぜ彼らは曖昧なのか」と問いを立てて、データが麻雀を理性化するという流れで進む。
最後に麻雀の思想的側面まで触れる構成も面白い。読み物としても通るから、統計が苦手でも眺めてみる価値はあるよ。
ウザク式麻雀学習 牌効率
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
G・ウザク氏が、もっとも早くテンパイするための考え方、つまり牌効率をやさしく解説した一冊です。問題集スタイルの「何切る」シリーズに対して参考書的な位置づけにあり、難解だった問題が理解できるように組まれています。例題をまとめてインデックス的に再掲しているので繰り返し解くことができ、イラスト入りで初心者でもすらすら読めるのが特徴。シリーズ本の理解を一段深めてくれます。
こんな人におすすめ
何切る本を買ったものの、解説を読んでも飲み込めなかった人。受け入れ枚数や牌効率の考え方を、体系立てて理解したい人。独学で手組みの基礎を固めたい人に。
良い点
- 何切る本との往復に最適
- 例題を繰り返し解ける
- 受け入れの考え方を体系的に
気になる点
- 問題数は多くない
- 実戦判断までは踏み込まない
- シリーズ本が前提に近い
出版社
三才ブックス
発売日
2019年03月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、問題集ではなく参考書なんですよね。同じ著者の何切る本と並べると、役割が違うんでしょうか。
佐藤メバル
まさにそこがポイントで、何切るシリーズに対して理解を助ける側に立っている本なんだ。受け入れ枚数という考え方をやさしく解説してくれるから、問題集で「なぜこの牌なのか」と止まっていた人が、すっと腹に落ちるようになる。
例題はインデックス的に再掲されているから、繰り返し解くのにも向いているよ。
橘ナナミ
問題集とセットで使うと、ちょうどよさそうですね。私、解説を読んでもぴんとこないことが多いので。
佐藤メバル
そういう人は多いと思うよ。イラストも入っているから、初心者でもすらすら読める。ただ、実戦の押し引きまで扱う本ではないから、そこは別の一冊で補うといい。
まず速くテンパイするという一点に絞って学ぶ、その集中がこの本の持ち味だね。
令和版 現代麻雀押し引きの教科書
福地誠 著|鉄人社
¥935(税込)
福地誠氏による押し引きの戦術書で、押し引きとはここまでシンプルに整理できるのかと衝撃を与えたベストセラーの文庫化です。「相手の捨牌なしで押しか引きか判断せよ」という問題設定が特徴で、自分の手牌だけの押し引き、相手が絡む押し引き、順位が絡む押し引き、応用問題というわかりやすい段階構成を取っています。捨て牌を読む前に、まず自分の手で判断する練習をしたい人に向く一冊です。
こんな人におすすめ
押し引きの判断が毎回あいまいになってしまう人。捨て牌を読む前に、自分の手牌だけで押すか引くかを決める練習をしたい人。文庫サイズで持ち歩き、繰り返し読み返したい人に。
良い点
- 判断の段階が明確
- 文庫サイズで持ち歩ける
- 問題形式で考え方が身につく
気になる点
- 牌効率の解説はない
- 初級者にはやや難しい
- 実戦譜は収録されていない
出版社
鉄人社
発売日
2021年03月23日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『相手の捨牌なしで押し引きを判断せよ』って、それってどういう意味ですか? 捨て牌を見ないんでしょうか。
佐藤メバル
そうなんだ。まず自分の手牌だけで押すか引くかを決める。そこを出発点にすることで、判断の中身が整理される。
第一章は自分の手牌だけの話、次に相手が絡む話、そして順位が絡む話、最後に応用問題。段階を踏んで練習できる構成になっているのが強いところだね。
橘ナナミ
順位が絡む押し引きは、私まだ全然考えたことがありません。オーラスになると、いつも頭が真っ白になってしまいます。
佐藤メバル
そこは多くの人がつまずくところでね。押し引きをこんなにシンプルに整理できるのか、と読者が驚いたという声が伝わってくる本だよ。
問題を解く形で読むから、知識として覚えるのではなく、場面を見たときの判断の順番が身につく。文庫になったので通勤の鞄にも入れやすいね。
麻雀 傑作「何切る」300選
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
G・ウザク氏と福地誠氏による「何切る」の決定版です。10年かけてストックした1000問以上から厳選した300問を掲載し、同じトリックを使った問題は減らすなど、一問ごとに内容を吟味しています。解答ページには打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示され、5ブロック理論や2ヘッド理論といった最新の打法がコラムで説明されます。問題を解きながら理論が叩き込まれる、情報量の桁違いな一冊です。
こんな人におすすめ
何切るを量と質の両面でやり込みたい人。打牌ごとの受け入れ枚数を数字で確認しながら学びたい人。中級から上級へ、まとまった時間を投資してでも強くなりたい人に。
良い点
- 300問という圧倒的な問題数
- 受け入れ枚数が数字で示される
- 理論コラムが充実
気になる点
- 初心者には重い
- 解説はコンパクト
- 継続的な取り組みが必要
出版社
三才ブックス
発売日
2016年08月06日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
300問って、なかなかの量ですよね。でも『量だけじゃなく質もすごい』と書いてあるのが、気になります。
佐藤メバル
そこがこの本の核心でね。同じトリックを使った問題は減らし、大事なものは前半と後半に一問ずつ置くなど、一問ごとに吟味されている。
解答ページでは打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示されるから、「リャンメンを崩しても枚数は同じなのか」といった発見がしょっちゅうあるんだ。
橘ナナミ
数字で見せられると納得感が違いますね。これまでの自分がいかに感覚で切っていたか、怖くなってきます。
佐藤メバル
5ブロック理論や2ヘッド理論、3ヘッド最弱理論といった考え方が、名前は違っても同じことを言っているとコラムで説明されている。
問題を解きながらその共通点に気づけるようになっているんだ。時間はかかるけれど、取り組んだ分だけ返ってくる一冊だよ。
麻雀 定石「何切る」301選
G・ウザク 著|三才ブックス
¥1,760(税込)
「麻雀 傑作何切る300選」の第2弾にあたる問題集です。より実戦的で洗練された301問を選び、301問すべてを最前線で活躍する麻雀研究者が精査。現代麻雀技術論のネマタ氏、天鳳位のタケオしゃん氏、麻雀ライターの福地誠氏と著者のウザク氏という4人の意見が一致した問題だけを掲載しています。現在答えが出ている問題のみを集めているので、無駄なく雀力を上げられるのが持ち味です。
こんな人におすすめ
300選を解き終えて、次に取り組む問題集を探している人。答えが定まった問題だけを効率よく学びたい人。実戦に近い形を数多く練習して、判断の引き出しを増やしたい人に。
良い点
- 複数の研究者の合意で選ばれた問題
- 実戦寄りの形が増えている
- 前作と同じ調子で進められる
気になる点
- 前作を終えた人向け
- 易しい問題は少ない
- 分量はやはり多い
出版社
三才ブックス
発売日
2017年07月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
正直、前の300選の続きなんですね。やはり1冊目をやってからでないと、ついていけない感じでしょうか。
佐藤メバル
順番に進めるのが自然だね。ただ、こちらはより実戦的で洗練された問題を選んでいるのが特徴だよ。4人の意見が一致した問題だけを掲載するという方針で、現代麻雀技術論のネマタ氏、天鳳位のタケオしゃん氏、麻雀ライターの福地誠氏と著者のウザク氏が精査している。
無駄なく雀力を上げられると断言されているよ。
橘ナナミ
複数の人が見て一致した問題だけって、逆にすごく絞られてそうですね。解く側としてはありがたいです。
佐藤メバル
そう、そこが第2弾の売りなんだ。答えが出ている問題だけを集め、優先して覚えるべきことを中心に解説している。
問題を解いて解説を読む、その繰り返しで確実に強くなる。前作で土台を作った人が、次に挑む一冊としてちょうどいいと思うよ。
渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解
渡辺太 著|竹書房
¥2,200(税込)
天鳳位を3度獲得し、プロ入り1年目にして全プロの中からわずか40名しか選ばれないMリーガーとして指名された渡辺太氏による一冊です。Mリーグの打牌から、序盤の構想、鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応、オーラスの攻防まで、勝率を変える65の一打を厳選して示します。局面の迷いを断ち切る判断の筋道が学べる、最新のバイブルとされる内容です。
こんな人におすすめ
牌効率を学び終えて、実戦の判断で止まることが増えた人。中盤以降の一手に自信が持てない人。Mリーグの打牌を教材にして、プロの思考の筋道を追いたい人に。
良い点
- 局面を6つに分けて解説
- 実戦の迷いどころが題材
- 著者の実績が明確
気になる点
- 入門者には難易度が高い
- 読み物としては硬め
- 問題数は多くない
出版社
竹書房
発売日
2026年09月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
天鳳位を3回というのがまずすごいですけど、プロ1年目でMリーガーに選ばれた人なんですよね。経歴だけで読みたくなります。
佐藤メバル
そう、オンライン麻雀で数十万人の頂点である天鳳位を3度獲って、プロ入り1年目に全プロの中から40名しか選ばれないMリーガーとして指名された異例の人なんだ。
この本ではMリーグの打牌から65の場面を厳選して、その一打に至るロジックを解説している。序盤の構想からオーラスの攻防まで並んでいるよ。
橘ナナミ
オーラスの攻防まで章があるんですね。あの場面って、戦術書では意外とさらっと流されがちじゃないですか。
佐藤メバル
そこを独立した章にしているのがいいところでね。鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面での選択、対リーチの対応と、実戦で止まりやすい場所が順に並んでいる。
トッププロが信頼を寄せるという触れ込みどおり、判断の筋道を追う読み方に向いた一冊だよ。
渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80
渡辺太 著|KADOKAWA
¥1,540(税込)
トリプル天鳳位・ダブル魂天で「ネット最強雀士」の異名を持つ渡辺太氏が、麻雀AI「NAGA」の5タイプで答えが割れた局面を取り上げ、どの牌を選ぶべきか、なぜAIと同じ/異なるのかを徹底解説した一冊です。第1部では開発責任者・小田桐優理氏が、NAGAとは何か、5タイプの違い、一致率や類似度、悪手率、Mリーガーとの打ち筋の違いを解説。第2部は厳選80問の実践何切るです。
こんな人におすすめ
AIの考え方と自分の判断を比べてみたい人。何切るを、より深い視点から学び直したい人。一致率や類似度といったデータの見方に関心がある人に。
良い点
- AIの5タイプの違いが分かる
- 開発者による解説が読める
- 実践何切るが80問収録
気になる点
- AI用語に慣れが必要
- 上級者向けの内容
- ネット環境があると理解が早い
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年03月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
AIが迷う局面を集めた本って、不思議な切り口ですね。AIって常に正解を出せるわけじゃないんですか。
佐藤メバル
NAGAには5つのタイプがあってね、同じ局面でも答えが割れることがあるんだ。この本はその割れた場面を題材にして、なぜAIの選択と違うのか、同じなのかを渡辺太氏が解説している。
第1部は開発責任者の小田桐優理氏が、NAGAとは何か、一致率や類似度、悪手率といった見方を説明しているよ。
橘ナナミ
一致率とか悪手率って、自分の打牌を採点するような考え方ですよね。それがあると練習の効果が測れそうです。
佐藤メバル
そういう使い方ができるのが面白いところでね。チートイツで残す牌の考え方、鳴いたあとの進め方、オーラスの条件作り、勝負手で危険牌を押すか、誰に対する安全牌を残すか、といった場面が80問並んでいる。コラムの勉強法の話も参考になるよ。
麻雀・捨て牌読みの傾向と対策
ヨーテル 著|マイナビ出版
¥1,848(税込)
第18代天鳳位であり、麻雀講座のYouTuberとしても活躍するヨーテル氏による読みの戦術書です。著者は「読みは見えない何かを当てるためのものではなく、可能性を否定するために使うもの」と言います。捨て牌にトイツ落としがあればチートイツではないと否定できる、というように材料から危険を消していく考え方を、手牌読み・山読み・展開読み・人読みに分けて解説。逆再生という読解の型や練習問題も収録されています。
こんな人におすすめ
捨て牌を眺めても何も見えてこない人。危険牌をつい通してしまい、当たり牌だけ止めたいと思っている人。読みを根拠づけて、危険度を自分の言葉で説明できるようになりたい人に。
良い点
- 読みを否定の道具として整理
- 逆再生という読解の型がある
- 練習問題で手を動かせる
気になる点
- 推測には例外がつきもの
- 前提となる牌理の知識が要る
- 読みに頼りすぎるのは禁物
出版社
マイナビ出版
発売日
2024年08月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、ヨーテルさんの本ですね。『読みは可能性を否定するために使う』って、どういうことなんですか?
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。たとえば中張牌をバラ切りした人の河からリーチが来て、1枚切れの西を切って刺された、という苦い経験があるとする。
でもその捨て牌にトイツ落としがあれば、チートイツではないと否定できる。消去できた分だけ、その牌は前より安全になる。そういう読み方なんだ。
橘ナナミ
当てるんじゃなくて、選択肢を消していく作業なんですね。それなら私にも少しできそうな気がしてきました。
佐藤メバル
その感覚でいいと思う。手牌構成をさかのぼって読む「逆再生」というやり方も出てきて、上級者がどう考えているかの構造が見える。
山読み、展開読み、人読みと続く構成で、練習問題も用意されているから、材料の集め方と処理の仕方を一緒に練習できるよ。
上級者だけが知っている麻雀戦術論
ヨーテル 著|マイナビ出版
¥1,804(税込)
第18代天鳳位で麻雀講座のYouTuberとしても活躍するヨーテル氏の戦術本です。ルールを覚えて初級の域は脱したけれど思うように勝てない、という人に向けて、高打点を狙う手組み、メンツ手と順子手の複合形の扱い、リーチをするしないの判断基準などを紹介します。いつも勝っているあいつが持っているのは運ではなく知識という視点で、安全に形式テンパイを取る方法や正しいベタオリの仕方まで扱います。
こんな人におすすめ
初級の域を脱したけれど、勝ちきれずにいる人。攻撃と守備の両方を、バランスよく整え直したい人。リーチ判断やベタオリに、自分なりの理由を持ちたい人に。
良い点
- 攻守を5章でバランスよく
- リーチ判断の基準が具体的
- ベタオリの作法まで解説
気になる点
- 完全な入門書ではない
- 内容の難易度は中級以上
- 読みの深掘りは別冊
出版社
マイナビ出版
発売日
2023年10月13日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『上級者だけが知っている』って、正直少し身構えてしまいます。打ち始めたばかりの私でも大丈夫でしょうか。
佐藤メバル
対象はルールを覚えて初級の域は脱したけれど、思うように勝てないと感じている人だね。第1章で高打点を狙う手組みや複合形の扱い、リーチの判断基準を扱い、第2章で安全に形式テンパイを取る方法や正しいベタオリの仕方を解説している。
攻守の両方を一冊で整えられる構成なんだ。
橘ナナミ
形式テンパイの取り方って、地味ですけど大事ですよね。あれで順位が変わることも、けっこうありますし。
佐藤メバル
そこを丁寧に書いてくれているのがいいところだね。押し引きの章、読みの章、ルール対応の章と続いて、最後には「あいつはツイている」と言われる側になるための考え方が並んでいる。
知識がそのうち会心の一局を生んでくれる、というのが著者のメッセージだよ。
「統計学」のマージャン戦術
みーにん 著|竹書房
¥1,650(税込)
東大卒の麻雀研究者・みーにん氏が、3100万局という膨大な牌譜データを徹底分析した統計的な戦術書です。カンチャンリーチのアガリ率は43%、もろ引っ掛けの危険度は8.4%、開局で2千点アガったときのトップ率は30%といった具体的な数字を提示し、体感ではなくデータで判断の物差しを与えてくれます。史上初とされる規模の分析から「麻雀の絶対正解」に迫る、ほかに類を見ない一冊です。
こんな人におすすめ
数字で裏づけられた指針が欲しい人。麻雀の通説を一度疑って確かめてみたい人。ネット麻雀のデータに関心があり、判断の物差しを自分の中に持ちたい人に。
良い点
- 桁違いのデータ量が根拠
- 具体的な数値が並ぶ
- 通説を検証する姿勢
気になる点
- 数値の読み取りに慣れが要る
- 実戦譜の解説は少ない
- データが前提の内容
出版社
竹書房
発売日
2017年08月12日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
3100万局って、桁がもう想像できないんですけど。そこまで調べると、いったい何が見えてくるんでしょう。
佐藤メバル
たとえばカンチャンリーチのアガリ率は43%で、これは高いと評価されている。もろ引っ掛けの危険度は8.4%で危険だとされる。
開局で2千点アガったときのトップ率は30%で、これも高い。数字が出ると、体感の誤りに気づけるんだ。
橘ナナミ
43%が高いのか低いのか、私ひとりでは判断できません。その物差しをくれるのが、ありがたいですね。
佐藤メバル
そう、麻雀の絶対正解を探そうという本だからね。東大卒の麻雀研究者がデータを徹底分析したという触れ込みで、通説を一つずつ検証していく。
読むのに少し根気は要るけれど、押し引きや待ちの評価について、自分のなかに基準を持てるようになるよ。
麻雀IQ220の選択
勝又健志 著|竹書房
¥1,650(税込)
MリーグでEX風林火山に所属する勝又健志プロの初の麻雀戦術書です。「プロが強いと思うプロ」で1位に輝き、100人のプロのうち28人が著者の名前を挙げたと紹介される著者が、Mリーグの牌譜を使いながら実戦でよく出てくる迷う場面を26問の形で解説します。七対子ど真ん中待ちのリーチ判断、ツモ切りリーチの読み、同巡2鳴きの可否、ブラフの捨て牌の作り方まで題材が幅広いのも魅力です。
こんな人におすすめ
牌効率を一通り学び、次は実戦で勝ちたいと考えている中級者。勝率をもう一段上げたい上級者。問題を解きながら、迷う場面の答え合わせをしていきたい人に。
良い点
- 26の場面が問題形式
- Mリーグの牌譜が題材
- 中級者から上級者向け
気になる点
- 前提となる牌効率の知識が要る
- 答えの暗記では意味が薄い
- 難易度は高め
出版社
竹書房
発売日
2019年08月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『プロが強いと思うプロ』で1位って、その言い方が気になりますね。同業者に評価されているってことですよね。
佐藤メバル
そう、100人のプロのうち28人が著者の名前を挙げたという紹介がついている。その勝又健志プロがMリーグの牌譜を使い、実戦でよく出てくる迷う場面を26問にして解説しているんだ。
解きながら読む形式だから、読むだけの本より身につきやすいよ。
橘ナナミ
同巡2鳴きとか、ブラフの捨て牌の作り方とか、聞いただけで面白そうです。そういうのは本でしか学べない気がします。
佐藤メバル
そういう細かい判断は実戦だけでは出会えないからね。ツモ切りリーチをどう読むか、トップ目で役牌ドラをいつ切るか、仮テン時にリーチを受けたらどうするか。
牌効率を一通り勉強して、さらに実戦で勝てるようになりたい人が読むと、成績が変わりやすい一冊だと思うよ。
よくわかる麻雀の勝ち方 〜牌効率から読みまで極める30の技術〜
平澤元気 著|マイナビ出版
¥1,639(税込)
平澤元気氏が、麻雀の攻撃における思考経路を「牌効率」→「牌理」→「状況判断」の3段階に整理して提示した一冊です。情報は薬のようなもので、摂取するタイミングと分量が重要だという立場から、ブロック数の把握、浮牌やブロック同士の比較、リーチ判断、副露基準、場況読みを30の技術として並べます。情報を「得る」だけでなく「使いこなす」ための整理術が学べます。
こんな人におすすめ
ネットの情報を集めても、雀力が上がった実感がない人。手組みと状況判断を、頭の中でつなげられるようにしたい人。独学の順番に迷っていて、立ち返る一冊が欲しい人に。
良い点
- 思考の段階が明示される
- 30の技術として整理
- データ編の座談会も収録
気になる点
- 情報量が多く読み応えが要る
- 初級者にはやや速い
- 実戦経験があるほど刺さる
出版社
マイナビ出版
発売日
2016年08月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『情報は薬のようなもの』って、この引用が妙に刺さります。私、動画も本も詰め込みすぎて混乱しているので。
佐藤メバル
まさにその状態の人に向けた本でね。牌効率で受け入れ枚数を数え、牌理で速度と打点のバランスを取り、状況判断で読みやルール対応を加える。
この3段階を分けて考えることで、情報過多で混乱するのを防ごうという構成なんだ。
橘ナナミ
ブロック数を把握して、4ブロック以下なら浮牌を比べる、というふうに手順になっているのが助かります。
佐藤メバル
意識せずにやっていた人も多いと思うけれど、言語化して整理すると戦術として使えるようになる。第5章のデータ編では麻雀研究者の座談会も収録されていて、そこも読みどころだね。
常に立ち返ることのできる一冊として手元に置いておくといいよ。
麻雀・一番やさしい牌効率の教科書
平澤元気 著|マイナビ出版
¥1,749(税込)
平澤元気氏による初級者向けの牌効率の教科書です。麻雀の戦術本を読んでみたけれど難しくてよくわからなかった、という人を対象に、まず最速テンパイを目指すことから始め、孤立牌から切る、好形を残せば受け入れ枚数が多い、シャンテン数が上がる形を選ぶといった手組みの基本を説明します。後半はブロック数に注目した効率のよい打ち方に入り、各項に練習問題が用意されています。
こんな人におすすめ
戦術書を手に取ったものの、難しくて途中で止まってしまった初級者。手組みの基本を、順番に抜けなく学び直したい人。練習問題を解きながら、自分のペースで進めたい人に。
良い点
- 初級者を対象に明記
- 各項に練習問題がある
- 丸暗記すべき形も収録
気になる点
- 上級内容は扱わない
- 押し引きは別の一冊
- 易しいぶん反復が要る
出版社
マイナビ出版
発売日
2023年03月28日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『戦術本を読んでみたけど難しくてよくわからなかった』という人向け、という説明が私のことすぎます。
佐藤メバル
そこを拾ってくれる本だね。まずは最速テンパイを目指すと決めて、孤立牌から切る、好形を残せば受け入れ枚数が多い、これを切ればシャンテン数が上がる、といった基本を順番に説明してくれる。
中盤ではブロック数を数えるという考え方に入っていくよ。
橘ナナミ
ヘッドレスとか3枚1ブロック理論とか、聞いたことはあるけど意味は分かっていなかった言葉が出てきます。
佐藤メバル
そういう言葉を、初級者でも使えるように説明してくれるのがいいところ。いきなり全部を理解する必要はなくて、各項の練習問題を解きながら進めばいい。
第5章には丸暗記すべき形も並んでいるから、形から入って理屈を後追いするやり方もできるよ。
麻雀・一番やさしい押し引きの教科書
平澤元気 著|マイナビ出版
¥2,200(税込)
平澤元気氏による初級者向けの押し引きの戦術書です。好評だった『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』の第2弾として、相手の打点予測、自分の手牌価値、さらに勝負する牌の安全度といった要素をもとに、実戦における押し引きの判断基準を提示します。守るべきところはしっかり守り、押すべき局面ではしっかり押すという理想の打ち手を目指す構成です。
こんな人におすすめ
押し引きを体系的に学びたい初級者。攻めるばかりで失点がかさみがちな人。牌効率の本を終えて、次は守りと押しの基準を作りたい人に。
良い点
- 判断の要素が3つに整理
- 前作と同じ読みやすい構成
- 初級者向けに絞られている
気になる点
- 高度な読みには踏み込まない
- 牌効率の知識が前提
- 発展問題は少なめ
出版社
マイナビ出版
発売日
2026年08月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
前作の牌効率の続きなんですね。牌効率をやってから押し引きに進むのが、自然な順番なんでしょうか。
佐藤メバル
自然な流れだと思うよ。まず手を速くする技術を覚えて、そのうえで押すか引くかを決める。この本は相手の打点予測、自分の手牌価値、勝負する牌の安全度という三つの材料から判断基準を示してくれる。
初級者向けに絞ってあるから、無理なく読み進められるよ。
橘ナナミ
打点予測って、自分の手でいっぱいいっぱいだと全然できないんですよね。相手の手まで見る余裕がないです。
佐藤メバル
だから材料を絞って順番に考えるのが大事なんだ。守るべきところはしっかり守り、押すべき局面ではしっかり押す。
そういう打ち手を目指すための本だから、まず自分の押し引きがどちらに偏っているかを意識しながら読むといいよ。
トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論
白鳥翔 著|彩図社
¥1,430(税込)
現役最強との呼び声も高い白鳥翔プロの初の著書です。麻雀で勝ち組になるために絶対に必要な押し引きの技術を、論理的に解説しています。初心者から上級者まで、どのレベルの読者にとっても上達の種となる戦術や思考が惜しみなく記されているとされ、戦術だけでなく自身の熱戦を振り返るコラムも満載です。押し引きを軸に据えて、迷う場面の判断を整理したい人に向きます。
こんな人におすすめ
押し引きを軸にして上達したい人。白鳥翔プロがどう考えているのかを知りたい人。入門書の次に、最初の戦術書として何を読むか迷っている人に。
良い点
- 押し引きに焦点を絞った構成
- 幅広いレベルに対応
- 本人の対局を振り返るコラム
気になる点
- 刊行から年数がたっている
- 網羅的な入門書ではない
- 読みの解説は中心ではない
出版社
彩図社
発売日
2018年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
白鳥翔さんの本でも、さっきの入門書とはずいぶん雰囲気が違いますね。こちらは戦術書なんですね。
佐藤メバル
そう、これが白鳥プロの初の著書でね。現役最強との呼び声も高いと紹介されている人の、押し引きに絞った理論書なんだ。
初心者から上級者まで、どのレベルでも上達の種になるように書かれているという触れ込みで、押し引きを論理的に整理するのが狙いだよ。
橘ナナミ
プロ自身が熱戦を振り返るコラムが入っているのも気になります。理論だけだと、どうしても疲れてしまうので。
佐藤メバル
そこは読み物としての魅力だね。押し引きの技術は勝ち組になるために絶対に必要なものだと著者は言っている。
入門書で全体像をつかんだ人が、次に「押すか引くか」という一番迷う部分を掘り下げるために読む、そんな順番が合いそうだよ。
人気麻雀YouTuberが教える 1冊で上級者になる方法
平澤元気 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
人気麻雀YouTuber・平澤元気氏による、中級者が上級者になるための上達法をまとめた一冊です。雀魂なら雀豪から雀聖へ、天鳳なら特上卓から鳳凰卓へ、リアル麻雀ならセット要員からセットの勝ち組へ、という具体的な目標を掲げ、手組み・押し引き・読み・ルール対応を論理的に解説します。初級者からは脱出したけれど、その先で伸び悩んでいる人の道筋を示します。
こんな人におすすめ
初級を脱して、次の壁にぶつかっている人。上達の順番に迷い、何を鍛えるべきか整理したい人。ネット麻雀とリアルの両方で打っていて、共通する指針が欲しい人に。
良い点
- 目標が具体的に示される
- 4分野を論理的に解説
- 著者の動画と併用できる
気になる点
- 初級者には早い
- 網羅性より指針が中心
- 実戦経験が前提になる
出版社
マイナビ出版
発売日
2022年03月23日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
雀豪から雀聖、特上卓から鳳凰卓って、到達点が具体的に書いてあると、妙にやる気が出てきますね。次はそこか、と思えます。
佐藤メバル
対象がはっきりしているのがいいところだね。初級者から脱出した人が、次のレベルへ突き進むための内容になっている。
手組み、押し引き、読み、ルール対応の4本柱で、ネット麻雀とリアルの両方を想定しているから、自分の環境に置き換えて読めるよ。
橘ナナミ
YouTubeで学んできた人が、次に本で整理する、という流れなんですね。動画だと断片的になりがちですし。
佐藤メバル
そう、動画や易しい入門書で学んで、初級は抜けた。でもその先が伸びない、という人に向けている。著者の普段の講座と同じ調子で、論理的に解説してくれるから、読み終えたときに自分がどこを鍛えればいいかが見えてくると思うよ。
章立てを横断比較——重複しているのはどこか
橘ナナミ
2冊の目次を見比べると、重なっているところはあるんですか?
佐藤メバル
『上級者だけが知っている麻雀戦術論』は、第1章 攻撃の戦術論、第2章 ベタオリの戦術論、第3章 押し引きの戦術論、第4章 読みの戦術論、第5章 ルール対応の戦術論。『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』は、第1章 読みとは何か?、第2章 手牌読み、第3章 山読み、第4章 展開読み、第5章 人読み。重なるのは読みの部分だけで、しかも前者は読みに1章、後者は5章すべてを読みに割いている。後者は前者の第4章を拡張した続編、と考えるとわかりやすい。
橘ナナミ
じゃあ、読みの章だけ読めばいいってことには?
佐藤メバル
ならないんだ。『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』の第1章では、読みは見えない何かを当てるためのものではなく、可能性を否定するために使うものだと定義している。この「否定によってわかるもの」という言い方が全編の土台になっていて、攻守の判断がわかっていないと、どこで使う道具なのかが見えてこない。前の1冊を飛ばすと、道具だけ持って使いどころがわからない状態になりやすいんだよ。
橘ナナミ
具体的には、どんな場面で効くんですか?
佐藤メバル
たとえば、中張牌をバラ切りした河からリーチが来て、一発目に1枚切れの西をツモった場面。安全牌のつもりで切ったら「リーチ、一発、チートイ、ドラ2、ハネマン」だった、という苦い経験が例に挙がっている。ところがその捨て牌にトイツ落とし——同じ牌が2枚あって2枚目が手出し——があれば、トイツ落としがある捨て牌ならチートイツではないはず、というロジックが立つ。だから西はいつも以上に安全になる。これが否定によってわかる、ということだね。
橘ナナミ
なるほど……! 牌姿が少ないと言われる理由も、腑に落ちました。読む場所が理屈なんですね。
佐藤メバル
そう。押し引きの章では、安全に形式テンパイを取る方法や正しいベタオリの仕方まで踏み込んでいるから、攻撃だけの本だと思って読むと損をする。逆にいえば、攻守のどこに穴があるかを自分で見つけやすい作りなんだ。
他著者本との用途別マップ——次に読む1冊の決め方
橘ナナミ
伸び悩みのフェーズ別に、次に読む1冊を整理してもらえますか?
佐藤メバル
いいよ。まず牌効率がまだ曖昧なら、『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』や『麻雀1年目の教科書』。手を動かしたいなら『麻雀 傑作「何切る」300選』『麻雀 定石「何切る」301選』。座学で牌効率の考え方を押さえたいなら、G・ウザクさんの『ウザク式麻雀学習 牌効率』——これは問題集ではなく参考書の位置づけだと紹介されている。
橘ナナミ
押し引きは?
佐藤メバル
『令和版 現代麻雀押し引きの教科書』や『トッププロが教える最強の麻雀押し引き理論』。Mリーグの実戦を題材にしたいなら、瑞原明奈さんの『瑞原明奈のロジカル麻雀入門』がいい。配牌からの構想、手組み、安全牌の保持、方針の切り替え、テンパイ時の選択、副露判断、押し引き判断、仕掛けへの対応と、局面ごとに章が分かれている。中田花奈さんの入門書やMリーグ公式ルールに沿った入門書は、そもそもルール側から入りたい人向けだね。
橘ナナミ
AI関連はどうですか?
佐藤メバル
『渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80』は、NAGAの5タイプの答えが割れた局面を扱い、なぜAIの選択と同じか、異なるのかまで踏み込む。第1部でNAGAの仕組みや一致率・類似度・悪手率、Mリーガーとの打ち筋の違いが整理されているから、AIの答えを鵜呑みにしないための土台になる。さらに新しい『渡辺太が導く新時代の麻雀ロジック 最適解』は、序盤の構想から鳴きの判断、中盤の悩みどころ、リーチ場面、対リーチ、オーラスの攻防まで、局面別に一打を示す。ヨーテル本で「なぜ」を学んだ人が、ここで「いま何を切るか」を詰める順番がきれいだよ。
橘ナナミ
データで裏を取りたい人は?
佐藤メバル
みーにんさんの『「統計学」のマージャン戦術』や、とつげき東北さんの『科学する麻雀』。『科学する麻雀』は、裏スジは危険ではない、回し打ちは無意味だ、ベタオリには法則がある、読みなど必要ない、と従来の戦術書への反論から始まる。ヨーテル本と真逆に見えるけど、読みの限界を知るために読むと、かえって読みの使いどころがはっきりする。これが併読の面白さだよ。
購入前に確認したいこと——試し読み・レビュー・動画の使い分け
橘ナナミ
買う前に見るべきポイントはありますか?
佐藤メバル
試し読みでは、目次の次に第1章の冒頭を読んでほしい。ヨーテル本は理屈から入るから、その文体が合うかどうかで最後まで読めるかが決まる。レビューは「牌姿が少ない」「中級者向け」という指摘が多いけど、それは欠点というより対象レベルの話。自分がどの段階かを先に決めてから読むと、評価がぶれないよ。
橘ナナミ
YouTube動画との使い分けは?
佐藤メバル
動画は流れで理解するのに向いている。本は戻れるのが強み。読みの手順のように、前の章に立ち返りながら積む内容は本で、雰囲気や全体像は動画で。動画で興味を持ってから本を開く、本で詰まった章を動画で見直す、どちらでもいい。ただ、動画は情報が流れていくから、手元に残しておきたい論点は本で確認するのが確実だね。
橘ナナミ
電子版と紙版は、結局どっちがいいんでしょう?
佐藤メバル
牌姿や図を指で追いたいなら紙。移動中や収納を考えたいなら電子。価格も配信状況も動くから、カートに入れる前に同じストアで両方を見比べるのがおすすめだよ。
よくある質問
ヨーテルの麻雀本は初心者でも読めますか?
橘ナナミ
ヨーテルの麻雀本は初心者でも読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
『上級者だけが知っている麻雀戦術論』は、「ルールを覚えて初級の域は脱したけど、思うように勝てない」という読者を想定して書かれています。ルールを覚えたばかりの段階だと、押し引きやベタオリの前提がまだないので負担になりやすいです。先に『麻雀1年目の教科書』のようにリーチ・鳴き・守備・心構えに絞った入門書や、『麻雀・一番やさしい牌効率の教科書』で手組みの基本を固めてからのほうが、同じ1冊が何倍も読めます。
ヨーテルの本はどれから読むべきですか?
橘ナナミ
ヨーテルの本はどれから読むべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
基本は『上級者だけが知っている麻雀戦術論』から。攻撃・ベタオリ・押し引き・読み・ルール対応という攻守の全体像と言葉を揃えられます。そのうえで『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』へ進むと、読みとは何か、手牌読み、山読み、展開読み、人読みという流れが素直に入ってきます。順番を逆にすると、読みの前提になる押し引きの言葉が抜けたままになり、定着しにくくなります。
上級者だけが知っている麻雀戦術論はKindle Unlimitedで無料で読めますか?
橘ナナミ
上級者だけが知っている麻雀戦術論はKindle Unlimitedで無料で読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
申し訳ありませんが、配信状況は時期によって入れ替わるため、こちらで断定はできません。購入前にAmazonの商品ページを開き、対象なら表示される読み放題のボタンや表記を必ずご自身で確認してください。紙版・電子版で価格が異なることもあるので、同じ画面で見比べてから決めるのがおすすめです。
ヨーテル本とネマタ・ウザク本はどっちがおすすめですか?
橘ナナミ
ヨーテル本とネマタ・ウザク本はどっちがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違うので、どちらか一方というより順番と組み合わせで考えます。理屈と読みの組み立てならヨーテル本、反復と受け入れ枚数の確認ならウザクさんの『麻雀 傑作「何切る」300選』や『麻雀 定石「何切る」301選』。301選のほうは、解説に現代麻雀技術論のネマタさんや天鳳位のプレイヤーが関わり、4人の意見が一致した問題だけを載せていると紹介されています。理屈で納得してから数字で裏を取る、という流れが迷いません。
ヨーテル本は牌姿が少ないと聞きますが初心者に不利ですか?
橘ナナミ
ヨーテル本は牌姿が少ないと聞きますが初心者に不利ですかについて教えてください。
佐藤メバル
不利というより、手を動かす量が足りないだけです。ヨーテル本は「なぜそう考えるのか」という理屈と、河から何を拾うかという読みの筋道を説明するタイプなので、大量の何切るを解きたい人には物足りなく感じられます。そこで『麻雀 傑作「何切る」300選』のように打牌ごとの受け入れ枚数が数字で示される問題集や、『「統計学」のマージャン戦術』のようなデータ本を横に置くと、抽象度が下がって読みやすくなります。
ヨーテルの3冊は内容が重複していますか?
橘ナナミ
ヨーテルの3冊は内容が重複していますかについて教えてください。
佐藤メバル
扱う『上級者だけが知っている麻雀戦術論』と『麻雀・捨て牌読みの傾向と対策』でいえば、重なるのは読みの部分だけです。前者は読みに1章を割き、後者は読みとは何か、手牌読み、山読み、展開読み、人読みと5章すべてを読みに使っています。つまり後者は前者の読みの章を大きく拡張した続編の関係。丸ごと重複する巻はないので、順番どおり読めば二度手間にはなりません。
中級者がヨーテル本の次に読むべき麻雀本は?
橘ナナミ
中級者がヨーテル本の次に読むべき麻雀本はについて教えてください。
佐藤メバル
「いま何を切るか」を詰める段階に進むのがおすすめです。『渡辺太×麻雀AI「NAGA」 AIが迷う何切る80』はNAGAの5タイプの答えが割れた局面を扱い、一致率・類似度・悪手率の考え方も第1部で整理されています。勝又健志さんの『麻雀IQ220の選択』は26の場面が問題形式で、ツモ切りリーチの読み方や仮テンでリーチを受けたときの対応を練習できます。データ側から押さえるなら『「統計学」のマージャン戦術』や『科学する麻雀』を併読すると、読みの限界も見えてきます。
電子版と紙版はどちらがおすすめですか?
橘ナナミ
電子版と紙版はどちらがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
牌姿や図を指で追いながら読みたいなら紙版が向いています。移動中や収納を考えたいなら電子版が便利です。ただし定価や配信状況は変わるので、購入前に同じストアで紙と電子を並べて確認してください。読み放題の対象かどうかもタイミングで入れ替わるため、「対象のはず」と思い込まずに表示を見てから決めるのが確実です。
まとめ
橘ナナミ
今日は、ヨーテルさんの本を「順番」で考える大切さがよくわかりました。
佐藤メバル
うん。良い本かどうかは、その本が誰の、どんな場面に効くかで決まる。ヨーテル本は、牌効率の土台がある人が、攻守の理屈と読みを組み立てるための本だよ。
橘ナナミ
最初の1冊に手を出す前に、自分のレベルを確認しないといけないですね。
佐藤メバル
そう。そして読んだら、必ず実戦で試す。理屈は、打たないと身につかないからね。書店員だったころ、棚でいちばん売れている戦術書を新人さんに勧めて、途中で止まってしまったことがあった。あとで聞いたら、前提になる牌効率の本を飛ばしていたんだ。それ以来、順番を先に確認するようにしている。
橘ナナミ
わかりました! まずは何切るで手を動かしてから、ですね。
佐藤メバル
そうだね。麻雀は配牌を選べないゲームだ。配られた手で、何を切るかを決める。本を選ぶのも同じで、いまの自分の手札に合う1冊から始めればいい。焦って全部を揃える必要はないよ。
