近ゴルフ本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のお題は「近 本 ゴルフ」ですよね。これ、検索している人は何を知りたいんでしょう。「近くの本屋にあるゴルフ本」? それとも「最新のゴルフ本」?
佐藤メバル
いい質問だね。実際の検索意図は両方が混ざっているんだよ。ひとつは「今、店頭に並んでいる新しいゴルフ本」を知りたい。もうひとつは「自分が次に読むべき一冊」を探したい。だから僕らは、近刊の新しさと、読み継がれてきた定番の本を、同じ地図の上に置いて案内する必要がある。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ「新しい順に並べる」だけじゃダメなんですね。
佐藤メバル
そう。たとえば中井学プロの「【新装版】誰もいわなかったゴルフの基本」は、伸び悩んだ人が原点に戻るための一冊として読まれてきた本が、新装版として出たもの。逆に三觜喜一プロの「アマチュアが知らないゴルフの超基本」は、ボールを打つ以前のアドレスやグリップ、テイクバックに焦点を当てた新しい本だ。同じ「新しい」でも中身がまったく違う。
橘ナナミ
たしかに。「新刊」と「定番の新版」は別物ですね。
佐藤メバル
だからこの記事では、まず自分のレベルと目的を決めて、そのうえで読む順番を組む。書店員時代、棚の前で立ち尽くしているお客さんに何度も出会ったけれど、迷いの正体はたいてい「順番がわからない」だったんだよ。
橘ナナミ
じゃあ、選び方から教えてください!
近ゴルフ本の選び方
レベル別に選ぶ
橘ナナミ
レベルって、どう分ければいいんでしょう。
佐藤メバル
大きく三段階だね。まず超初心者は「いちばんわかりやすいゴルフ入門」のような、マナーやスコアカードの書き方、道具の選び方から打ちっぱなしの練習法までを一冊で覆う入門書。巻頭に用語の説明があるから、辞書代わりにも使える。
橘ナナミ
コースデビュー前はそこから、と。
佐藤メバル
次が100切り前後。ここは「ゴルフには上手くなる「順番」がある」が効く。藤田寛之プロが、スイングメカニズムからドライバー、フェアウェイウッドとアイアン、ショートゲーム、そして実践までを段階で切って整理している。順番を示してくれる本は、伸び悩みの原因が「早い段階を飛ばしたこと」だと気づかせてくれる。
橘ナナミ
80〜90切りを狙う段階は?
佐藤メバル
そこは理論書とメンタル書に分かれていく。板橋繁氏の「世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法」や小澤康祐氏の「ゴルフスイング物理学」のように、体の動かし方を原理から組み直す本。そして「ゴルフが上達する自律神経72の整え方」のように、乱れた状態そのものを整える本。技術より再現性がテーマになってくるんだね。
目的別に選ぶ
橘ナナミ
スイングを直したい、スコアを作りたい、メンタルを何とかしたい……目的でも分かれますよね。
佐藤メバル
スイング改善なら三觜喜一プロの「アマチュアが知らないゴルフの超基本」。プロとアマチュアを比較した写真が随所にあって、自分の修正箇所に気づきやすい。芹澤信雄プロの「次のラウンドが絶対変わる!! 今すぐやっておきたい 体が忘れないゴルフの基本」は、プロ生活40年の集大成として、現場で効く実践テクに寄っている。
橘ナナミ
感覚で掴みたい人と、理屈で納得したい人で違う気がします。
佐藤メバル
まさにそこが分かれ目。理屈なら「「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実」、感覚なら奥嶋誠昭プロの「ゴルフ 当たる! 飛ばせる! スイング解剖図鑑」で、インパクトの手の感覚や足の感覚をイラストで具体化している。スコアメイクならパッティングの本——「入っちゃう!パットの法則」や「ゴルフ 次のラウンドから結果が出るパッティングの新しい教科書」——が費用対効果の高い領域だ。
形式別に選ぶ
橘ナナミ
紙か電子か、読み放題か、という話も気になります。
佐藤メバル
スイング本は図版と写真の位置関係が重要だから紙が向く。ただ練習場に持ち込むなら電子が強い。スマホで見開きをすぐ開けるからね。読み放題は「まず試す」には便利だけど、何度もめくる本は手元に置きたくなる。
橘ナナミ
オーディオは?
佐藤メバル
メンタル本や自律神経の本は耳から入るのも相性がいい。逆にスイングの手順書を音声だけで追うのは難しい。この本は紙、これは音、と用途で分けるのが現実的だね。
著者・監修者で選ぶ
橘ナナミ
著者の信頼性って、どう見ればいいんでしょう。
佐藤メバル
僕は三つ見ている。誰を指導してきたか、どこで教えているか、どんな前提で書いているか。永井哲二プロなら「岩井ツインズを育てた」という指導の現場がある。辻村明志氏なら上田桃子、小祝さくら、永井花奈らを指導してきた実績がある。マーク・ブル博士なら動作分析の研究者としての立場だ。立場が違えば、同じ「基本」でも中身が変わる。
読みやすさで選ぶ
橘ナナミ
マンガや図解の本も多いですよね。
佐藤メバル
桑田泉氏の「世界最速のゴルフ上達法クォーター理論」はストーリーマンガで理論を追える。三觜喜一プロの「三觜喜一 スウィングの流儀」は漫画レッスンにグラビア、そして動画連動のハイブリッドだ。文字が苦手でも入り口になる。逆にデータで納得したい人には「最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学」のような研究ベースの本がいい。
近ゴルフ本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
近ゴルフ本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
いちばんわかりやすいゴルフ入門
西尾和也 著|成美堂出版
¥1,430(税込)
「ゴルフのマナー」「スコアカードの書き方」「道具の選び方」といった基礎から、打ちっぱなしでの練習法、状況別スイングまで、コースデビューまでに必要なことを一冊で網羅した入門書です。クラブ各部位の名称と役割、持ち込むクラブの決め方、グリップの握り方、そして「プレーファストの心得1〜10」まで段階を追って解説。初心者が陥りやすいポイントを完全フォローし、用語もわかりやすく説明してくれるので、右も左もわからない状態から最初のラウンドへ向かう道筋がはっきり見えます。
こんな人におすすめ
「これからゴルフを始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」という方。初ラウンドの前にマナーやスコアカードの書き方を不安なく押さえておきたい人、道具選びの基準がほしい人、打ちっぱなしでの練習の順番を知りたい人に向いています。
良い点
- 基礎から実践まで一冊で網羅
- 用語とマナーをやさしく解説
- カラダづくりの章も収録
気になる点
- 上級者のスコアアップには物足りない
- 内容が広くスイングは概要中心
- 読み物としての深掘りは少なめ
出版社
成美堂出版
発売日
2023年03月14日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、ゴルフってクラブもマナーもスコアカードもあって、何から覚えればいいのか途方に暮れてます……。最初の一冊を教えてください!
佐藤メバル
いい質問だね。まずはこの一冊がいい。コースデビューまでのすべてがわかる入門書で、マナーやスコアカードの書き方、道具の選び方という基礎から、打ちっぱなしでの練習法、状況別スイングまでを順番に並べてくれている。
クラブ各部位の名称と役割、持ち込むクラブの決め方、グリップの握り方まで丁寧で、初心者が陥りやすいポイントを完全フォローしているんだ。
用語の説明もやさしいから、予習として頼れる一冊になるよ。
橘ナナミ
なるほど! えっと、マナーって本で読んでもピンとこない気がするんですけど、そこも載ってるんですか?
佐藤メバル
載っているよ。ドレスコードのこと、ゴルフは時間の管理がとても重要なスポーツだということ、プレーファストの心得、グリーン上で守るべきマナーまで、実際の場面を想定して書かれている。
初ラウンドではスコアよりもプレーテンポが大切だと明言しているのも、初心者にはありがたいよね。読んでから行くと、まったく知らないまま行くより安心感が段違いだよ。
【新装版】誰もいわなかったゴルフの基本
中井学 著|河出書房新社
¥1,320(税込)
大人気プロゴルファー・コーチの中井学さんのエッセンスが満載の一冊。伸び悩んだら勇気をもって基本に戻る、そのための原点として、またビギナーの最初の一冊として、多くの迷えるアマチュアゴルファーを救ってきた「ゴルフの基本」が新装版で登場しました。「1ヵ月でコースデビューOK」を掲げ、派手な裏技ではなく基本の強度を高めることに徹しているのが特徴。引き出しを増やす前に、いま持っている引き出しの中身を整えたい人へ。
こんな人におすすめ
スコアが頭打ちになって「何かが足りない」と感じている人。基本に立ち返ってスイングを立て直したい中級者、これから始めるビギナー、そして1ヵ月でコースデビューを目標にしている人。派手なテクニック本に疲れたときに読むと、自分の立ち位置が整理されます。
良い点
- 中井学のエッセンスを凝縮
- 1ヵ月でコースデビューを掲げる
- 新装版で入手しやすくなった
気になる点
- 目新しい技術解説は少ない
- 飛距離アップ特化ではない
- 基本の反復が前提の内容
出版社
河出書房新社
発売日
2020年11月11日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スコアが全然伸びなくて、新しいテクニックを覚えたほうがいいのか悩んでます。何か足すべきなんでしょうか。
佐藤メバル
そういうときこそ、順番があるんだよ。中井学プロのこの本は、伸び悩んだときに戻る原点として、そしてビギナーの最初の一冊として、多くの迷えるアマチュアを救ってきた。
1ヵ月でコースデビューOKと掲げているくらいだから、覚えることを絞って基本の質を上げることに集中させてくれる。
新しい引き出しを増やす前に、いま持っている引き出しの中身を整える感覚だね。
橘ナナミ
なるほど……でも基本の本って、正直地味なイメージがあるんですけど、最後まで読めますかね?
佐藤メバル
そこがこの本の面白いところでね。新装版として出ているから手に取りやすいし、何より「誰もいわなかった」と題しているだけあって、教わったつもりで抜けていた部分に気づかされる。
地味なのではなく、土台の話を真正面からやっているんだ。僕も書店員時代、伸び悩んだ常連さんに何度も返してきた一冊で、読むたびに戻る場所が違うのがいいんだよ。
アマチュアが知らないゴルフの超基本
三觜喜一 著|日本文芸社
¥1,980(税込)
登録者40万人以上を誇るゴルフ系YouTubeでも有名で、数多のプロ指導で実績を残す三觜喜一氏の最新書。これまでの書籍や動画で語られなかった「三觜流の超基本」を初公開し、テイクバックやバックスイング、クラブの扱い方など、ボールを打つ以前の部分に焦点を当てています。写真を多用し、プロとアマを比較した写真も随所に掲載。面を考えず「強く叩く」ことを意識するインパクト論まで、パートごとに超基本が並びます。
こんな人におすすめ
スイングが安定せず「形作り」に迷子になっている人。アドレスやグリップなど、ボールを打つ前の段階から見直したい中級者。YouTubeで見てきた内容を、あとから体系立てて復習したい人にも向いています。スイングの形を追いかけるのに疲れたタイミングで開くと、戻る場所が見つかります。
良い点
- 写真とプロ比較で気づきやすい
- 打つ以前の基本に特化
- インパクトまで7パート構成
気になる点
- ラウンド戦略の話は少ない
- 初心者にはやや踏み込んだ内容
- 動画併用が前提の面もある
出版社
日本文芸社
発売日
2024年03月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三觜喜一さんの本が2冊あるんですね。こっちは2024年だから新しいほうですか? どう違うのか気になります。
佐藤メバル
そう、こちらが最新の一冊。テイクバックやバックスイング、クラブの扱い方といった、ボールを打つ以前の部分に焦点を当てたのが最大の特徴だね。
アドレス、グリップ、テイクバック、バックスイング、切り返し、インパクトとパートが分かれていて、しかもプロとアマを比較した写真が随所にある。
自分のどこが違うのかに気づきやすい見せ方になっているよ。
橘ナナミ
打つ前って、そんなに大事なんですか? 正直、振り方だけ見てもらえばいいのかと思ってました。
佐藤メバル
むしろそこが土台だよ。この本では「どうすればクラブを最も強く引っ張れるかにこだわる」なんてコラムもあってね、フォームの形を作るのではなく、動作の目的を知ったうえで練習しようと繰り返し語られる。
実はプロでもできていない人がいる超基本だそうで、アマチュアだけのものではないのが面白いところだね。
次のラウンドが絶対変わる!! 今すぐやっておきたい 体が忘れないゴルフの基本
芹澤信雄 著|河出書房新社
¥1,452(税込)
プロ生活40年の集大成として、指導者としても日本でトップクラスの評価を持つ芹澤信雄プロが、自身が主宰する「チームセリザワ」でアマチュアに本当に役立つ実践テクを惜しみなく伝える一冊。常時80台は誰でも出せるようになる、というメッセージどおり、次のラウンドで即使える内容に絞られています。体が忘れない基本という切り口で、頭で理解するだけでなく動きとして定着させることを重視した構成です。
こんな人におすすめ
練習はしているのにスコアが安定しない人。次のラウンドに備えてすぐ試せる実践テクがほしい中級者、常時80台を目標にしているゴルファー、そして指導者の言葉から実践の勘所をつかみたい人に向いています。
良い点
- プロ生活40年の集大成
- 実践テクに絞った構成
- 次のラウンドに直結する内容
気になる点
- 初心者には前提知識が要る
- 理論の掘り下げは控えめ
- オフ向けの基礎練は少なめ
出版社
河出書房新社
発売日
2022年04月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「常時80台は誰でも出せる」って、ちょっと信じがたいんですけど……本当にそんなに変わるものなんですか?
佐藤メバル
その言葉、僕も最初は身構えたよ。でも芹澤プロはプロ生活40年で、指導者としても日本でトップクラスの評価を得ている人。
この本はその集大成で、チームセリザワでアマチュアに本当に役立ったテクニックだけを伝えている。腕組みして読むような理論書じゃなく、次のラウンドで試すことを前提にした実践メソッド集なんだ。
橘ナナミ
なるほど! でも「体が忘れない」って、どういう意味なんですか? 忘れっぽい自分には刺さります。
佐藤メバル
覚えたつもりが体に残っていない、というのがアマチュアの典型的な悩みでね。だからこの本は、頭で理解するだけでなく動きとして定着させることを大事にしている。
すぐできるゴルフメソッドと銘打っているとおり、ハードルの低いものから入れるのがいいところだよ。読んで終わりにせず、練習場やラウンドで確かめたくなる構成だね。
岩井ツインズを育てた ゴルフの絶対基本
永井哲二 著|河出書房新社
¥1,650(税込)
米ツアーで活躍し、ともに優勝を成し遂げた双子姉妹、岩井明愛・千怜。ふたりを8歳の頃から育てた永井哲二プロが、シンプルでありながら基本の強度が上がる永井メソッドを、岩井ツインズの逸話とともに解説します。米ツアーで活躍中の姉妹に伝えたエッセンスを凝縮した一冊で、基本の見直しこそが最強という立場が全編に貫かれています。強いゴルフの仕組みを、育成の現場から語る内容です。
こんな人におすすめ
お子さんやジュニアにゴルフを教えている人。長い目で基本を積み上げたい指導者、そして基本の強度を上げたいすべてのゴルファー。岩井ツインズの育成過程に関心がある人にも向いています。逸話が具体的なので、メソッドが体でイメージしやすいのも嬉しいところです。
良い点
- 岩井姉妹の育成逸話つき
- 基本の強度を上げる構成
- 8歳から育てた視点が貴重
気になる点
- ジュニア前提の記述もある
- 短期的なスコア本ではない
- 上級者向けの応用は少なめ
出版社
河出書房新社
発売日
2026年02月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
岩井ツインズって、米ツアーで活躍してるあの双子の姉妹ですよね。その人たちを育てた本……気になります!
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。ふたりを8歳の頃から育てた永井哲二プロが、姉妹に伝えたエッセンスを凝縮した一冊だよ。
シンプルでありながら基本の強度が上がる永井メソッドを、岩井ツインズの逸話と一緒に解説している。ともに米ツアーで優勝を成し遂げた選手を育てた人だからこそ、基本の見直しこそが最強、という立場が説得力を持つんだ。
橘ナナミ
ジュニアを育てる人向けの本なんでしょうか? 自分はまだ子どもがいないので、ちょっと遠い話かなとも思うんですけど。
佐藤メバル
もちろん子育て中のゴルファーには響くと思う。でも「強いゴルフの仕組み」として読むと、大人にも十分効くんだよ。
基本を薄く広くではなく、強度を上げて積むという考え方は年齢を問わない。当事者でなくても、一流を育てた人の順序立てから学べることは多いと思うよ。
ゴルフには上手くなる「順番」がある
藤田寛之 著|ベストセラーズ
¥1,100(税込)
ゴルフの“基本の「き」”から、“パワーフェード”の打ち方まで、スピード上達する77ポイントをレベル1からレベル5までの段階で示した一冊。序章は「私が『賞金王』になれた理由」から始まり、スイングメカニズム、ドライバーショット、フェアウェイウッド&アイアン、ショートゲーム、実践と続きます。覚える順番そのものを整理しているのが特徴で、何を先に、何を後にやるのかが見える構成です。
こんな人におすすめ
練習メニューの順番に迷っている人。何から手をつけるかを決めたい初心者から中級者、ショートゲームから実践まで一貫した道筋がほしい人、スピード上達の77ポイントを地図として手元に置いておきたい人に向いています。
良い点
- 5レベルで順番を明示
- 基本からパワーフェードまで
- 道筋が一本で見通せる
気になる点
- 発売から年数が経っている
- 最新クラブ前提ではない
- 細かい練習法は簡潔め
出版社
ベストセラーズ
発売日
2014年06月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「順番がある」って題名が気になります。順番を間違えると、それだけ伸びないってことなんですか?
佐藤メバル
まさにそういう本だね。レベル1はスイングメカニズム、レベル2はドライバーショット、レベル3はフェアウェイウッドとアイアン、レベル4はショートゲーム、レベル5は実践。
それぞれに覚えるべき順番があると整理している。基本の「き」からパワーフェードの打ち方まで、スピード上達する77ポイントが段階で並んでいるんだ。
橘ナナミ
へえ、ドライバーより先にスイングの仕組みから入るんですね。順番を飛ばすと遠回りになりそう。
佐藤メバル
そう、そこが肝心。序章で「私が『賞金王』になれた理由」から語り始めるのも、順番を大切にしてきた人だからこそだと思うよ。
何を先に積むかを迷っている人には、地図として手元に置いてほしい一冊だね。読み返すたびに、いま自分がどの段階にいるかを確かめられるはずだよ。
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法
板橋繁 著|講談社
¥1,320(税込)
「日本人の99%は間違ったスイングをしている」という強い問題提起で始まる一冊。リストを返す、ヘッドを走らせる、トップをつくる、クラブを立てて使う、インパクトでアドレスを再現する——という常識に対し、世界標準ではリストは返さない、ヘッドは走らせない、トップはつくらない、クラブは寝かせてから振る、グリップをヘッドより先行させる、と真逆の原則を示します。クラブの設計と構造を最大限に活かす考え方です。
こんな人におすすめ
自己流のスイングに限界を感じている人。これまでの常識を疑ってみたい中級者以上、体の使い方を理論から組み直したい人、世界基準の考え方に触れてみたい読者に向いています。読むには覚悟が要りますが、その分だけ視界が開けます。
良い点
- 常識と世界標準を対比
- 身体動作学に基づく説明
- 著者の指導歴が厚い
気になる点
- 考え方を変える抵抗感がある
- 短期のスコア本ではない
- 読み込みに時間がかかる
出版社
講談社
発売日
2019年04月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「日本人の99%は間違ったスイングをしている」……これ、さすがに言い過ぎじゃないですか?
佐藤メバル
強い言葉だよね。でもこの本は、リストを返す、ヘッドを走らせる、トップをつくるといった日本の常識に対して、世界標準ではリストは返さない、ヘッドは走らせない、トップはつくらないと、真逆の原則を並べていく。
クラブの設計と構造を最大限に活かそうという立場なんだ。著者は日本体育大学大学院で身体動作学を学び、運動力学を主体にした独自のコーチング理論を確立した人だよ。
橘ナナミ
なるほど……世界のトッププロが実践している方法だとしたら、無視できませんね。
佐藤メバル
日本を代表するトップアマが大絶賛しているのも納得でね。ひとりのトップアマは、右手の使い方がいちばん変わったと語っている。
ただし読むには覚悟がいる。これまでの自分の常識を一度脇に置く必要があるからね。飛距離プラス50ヤード、スコアマイナス20を最速で、という言葉を額面どおり受け取るのではなく、原則の違いを味わってほしいんだ。
ベン・ホーガン パワー・ゴルフ
ベン・ホーガン 著|筑摩書房
¥1,870(税込)
「史上最強」ともいわれるショット・メーカー、ベン・ホーガンが、有名な『モダン・ゴルフ』の10年前に、自分のスウィングが生まれた詳細を書き記していた幻の名著。グリップ、クラブ、スタンス、ショットはもちろん、コースでの実践まで、スウィングとスコア改善のポイントがすべて明らかにされます。生誕100年を機に蘇った一冊で、原理を突き詰めたい読者にとっては古典でありながら現役の教科書です。
こんな人におすすめ
ゴルフの古典を読んでおきたい人。スイングの原理を原典で確かめたいベテラン、指導者、技術史に関心のある読者に向いています。現代のクラブ前提ではありませんが、原理を突き詰める姿勢は今も色あせません。
良い点
- ホーガン自身の記述で読める
- スコア改善まで網羅
- 古典としての価値が高い
気になる点
- 現代の道具前提ではない
- 文体がやや古風
- 初心者には難解な面もある
出版社
筑摩書房
発売日
2012年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ベン・ホーガンって、名前だけは聞いたことがあります。伝説の人なんですか?
佐藤メバル
史上最強ともいわれるショット・メーカーだね。この本は、有名な『モダン・ゴルフ』より10年前に、彼が自分のスウィングがどう生まれたかを詳細に書き記していたものなんだ。
生誕100年を機に幻の名著が蘇ったという位置づけで、グリップ、クラブ、スタンス、ショット、そしてコースでの実践まで、スコア改善のポイントが全部書かれている。
橘ナナミ
10年前に書いていたものが残っていて、後の『モダン・ゴルフ』に繋がるんですね……読み比べたくなります。
佐藤メバル
そこが醍醐味だね。現代のクラブ前提ではないけれど、原理を突き詰める姿勢は今も色あせない。書店員時代、技術書の棚でこの本を手に取る人は、たいてい覚悟が決まっている顔をしていたよ。
じっくり付き合う価値のある一冊で、読むたびに発見が変わるんだ。
ゴルフスイング物理学
小澤康祐 著|実業之日本社
¥1,430(税込)
高校時代は甲子園を目指して野球に打ち込み、その後スポーツトレーナーとなった著者が24歳でゴルフに出会い、「飛ぶけどOB連発」に苦しんだ経験から生まれた理論。運動能力に自信があっただけに心が折れそうになり、フェースがスクエアになる力の方向を考え抜いて見つけたのが水平面上の遠心力です。道具、技術、カラダの順に考える方法論で、頭が納得すればカラダは動くという立場を取ります。
こんな人におすすめ
理屈から理解したい人。野球や他のスポーツ経験がある社会人ゴルファー、感覚より物理で納得したいタイプ、大人になってから始めて最短でうまくなりたい人に向いています。
良い点
- 理系視点の独自理論
- 道具から考える順序立て
- 挫折体験が土台にある
気になる点
- 物理の説明はやや硬い
- 感覚派には遠いかもしれない
- 実践パートは簡潔め
出版社
実業之日本社
発売日
2018年09月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゴルフスイング物理学」って、理系じゃないと読めないやつですか……? 私はどちらかというと文系で。
佐藤メバル
そこまで身構えなくていいよ。著者は高校時代に甲子園を目指して野球をやり、スポーツトレーナーになってから24歳でゴルフに出会った人。
最初は飛ぶけどOB連発の典型的な野球部出身ゴルファーだったんだ。そこでフェースがスクエアになる力の方向を考え抜いて見つけたのが、水平面上の遠心力。これが核になっている。
橘ナナミ
野球出身の人の話なんですね。なんだか親近感がわきます。スライスに悩んだ末の理論なのか……。
佐藤メバル
そう、そこが読みやすいところ。この本はまず道具があり、それを前提に技術、そしてカラダの順に考える。頭が納得すればカラダは動くという立場なんだ。
運動能力に自信があったのに心が折れかけた、という実感から出発しているから、理屈と実感のバランスがいい。
既成概念にとらわれない発想に触れられるよ。
世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論
和田泰朗 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
「キープレフト理論」とは、クラブを体の左サイドにキープして振るという考え方。グリップエンドからシャフトがもっと長くのびていて、それが体の左サイドにずっとあるように振るイメージです。一般に振り子運動ととらえられるスイングを、吊り子運動として捉え直すのが特徴で、リストコックやアームローテーションへの意識が不要になり、動きがシンプルで再現性が高いとされます。写真を多用した解説で、ドリルまで収録しています。
こんな人におすすめ
スイングに不安を抱えている人。動きを減らしてシンプルにしたいアマチュア、再現性を最優先したい人、意識するポイントを絞り込みたいゴルファーに向いています。写真が多いので、動きの確認もしやすい一冊です。
良い点
- 吊り子運動という独自の視点
- 写真多用でわかりやすい
- 再現性を重視した設計
気になる点
- 感覚の言語化が多い
- 既存理論との併用は要注意
- 飛距離特化の内容ではない
出版社
日本文芸社
発売日
2019年09月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
キープレフト理論……クラブを左サイドにキープして振るって、どういうことなんですか? 想像がつかなくて。
佐藤メバル
グリップエンドからシャフトがもっと長くのびていて、それが体の左サイドにずっとあるように振るイメージだよ。
一般的にスイングは振り子運動ととらえられるけど、この理論は吊り子運動として考える。お寺の鐘を棒でつく動きだね。
振り子運動に比べてリストコックやアームローテーションへの意識が要らないから、シンプルで再現性が高いとされている。
橘ナナミ
なるほど! 意識することが減るのは、アマチュアにはありがたいですね。
佐藤メバル
そうだね。考案した和田泰朗プロは世界的なティーチングプロ団体で、会員の1%しかいないマスターの資格を取得し、理論が認められてトップ100にも選ばれている。
アドレスからフィニッシュまでの概略、セットアップ、マスタードリルまで写真を多用して解説してくれるから、動きの引き算をしたい人に向いているよ。
三觜喜一 スウィングの流儀
三觜喜一 著|日本文芸社
¥1,100(税込)
『ゴルフレッスンプラス』で大人気だった連載がMOOK化された一冊。予約の取れない超人気レッスンプロの漫画でのわかりやすいレッスンに加え、グラビアレッスン・動画レッスンを大幅に撮りおろし、スウィングを集中レッスンします。登録者約30万人のYouTubeチャンネルとコラボし、再生回数BEST10を誌上解説。初心者から中級者まで幅広く役立つハイブリッドな構成です。
こんな人におすすめ
動画で見てきた内容を誌面で整理したい人。漫画から入りたい初心者、飛距離アップのコツを知りたい中級者、練習の合間に読み返したい人に向いています。スウィングに内容を寄せているぶん、コース戦略は別の一冊で補うとよいでしょう。
良い点
- 漫画レッスンで入りやすい
- 動画と連動した企画
- スウィングに集中した構成
気になる点
- MOOKなので通史性は薄い
- コース戦略の話は少ない
- 情報がやや断片的
出版社
日本文芸社
発売日
2020年12月17日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
また三觜さんの本! でもこっちは漫画のレッスンなんですね、入りやすそうで嬉しいです。
佐藤メバル
そう、これはMOOKでね。予約の取れない超人気レッスンプロの漫画レッスンに加えて、グラビアと動画のレッスンを大幅に撮りおろしている。
YouTubeチャンネルとコラボして、再生回数BEST10を誌上解説しているのも面白いところだよ。「どうしたらクラブは倒れるのか?」みたいな人気テーマが並んでいる。
橘ナナミ
動画の内容が誌面になってるなら、あとから見返しやすいですね。スマホと行き来しながら読めそうです。
佐藤メバル
そこがこの一冊の価値だね。スウィングを集中レッスンというテーマどおり、内容がスウィングに寄っているから、コースマネジメントを知りたい人には物足りないかもしれない。
でも初心者から中級者まで、幅広く役立つハイブリッドな作りになっているよ。
ゴルフのトップコーチが教える スウィングの真髄
辻村明志 著|日本文芸社
¥1,210(税込)
上田桃子、小祝さくら、永井花奈らトッププロを指導する辻村明志氏が、自らのスイングメソッドをアマチュアにもわかりやすく解説。「構えで勝負は決まっている」「ヘソとグリップはつないでおく」「クラブはスパッと鋭く振り下ろす」といった独自のコーチングに加え、王貞治選手の一本足打法を作り上げた元巨人軍打撃コーチ・荒川博氏に師事したエッセンスが語られます。合氣道に通じる武道としてのゴルフ論も収録。
こんな人におすすめ
メンタルと身体を一体で捉えたい人。指導者の言葉から学びたい中級者以上、独自理論に触れてみたい読者、体の芯からスイングを変えたい人に向いています。数値で納得したい人には、やや遠い内容かもしれません。
良い点
- トッププロ指導の実績
- 荒川博氏のエッセンス
- 氣という独自の視点
気になる点
- 抽象的で好みが分かれる
- 物理的な解説は少ない
- 練習法は限定的
出版社
日本文芸社
発売日
2019年12月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「氣で打ち飛ばす」って……ゴルフと氣って、どう結びつくんですか? 想像が追いつかないです。
佐藤メバル
そこがこの本の面白さだね。著者の辻村明志コーチは上田桃子、小祝さくら、永井花奈らトッププロを指導してきた人で、王貞治選手の一本足打法を作り上げた元巨人軍打撃コーチの荒川博氏に師事している。
そのエッセンスをゴルフの指導に取り入れて、ゴルフは合氣道に通じる武道だという立場で書いているんだ。
橘ナナミ
野球の名コーチの教えが、ゴルフに……。構えで勝負は決まっている、という言葉が重いですね。
佐藤メバル
そう、ヘソとグリップはつないでおく、クラブはスパッと鋭く振り下ろす、といった言葉が並ぶ。荒川語録として18の名言と箴言を紹介する章もあるよ。
数値や物理で納得したい人には遠いかもしれないけれど、体の芯からスイングを変えたい人には刺さる一冊だね。
「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実
小澤康祐 著|KADOKAWA
¥1,650(税込)
運動学と物理学の視点でスイング改善を研究する小澤康祐氏による最新のスイング理論。ゴルフはクラブを使うスポーツだからこそ、クラブの構造を知らないと上達への道は開かれないという立場です。道具の形状の理由から、打球の方向と飛距離を決めるインパクト、クラブの動かし方、体の使い方、そしてPGAツアープロの分析まで。フェースを返さないという最新の考え方を示します。
こんな人におすすめ
クラブへの理解を深めたい人。物理と構造からスイングを組み立てたい中級者以上、PGAプロのスイング分析に興味がある読者、前著を読んでさらに踏み込みたい人に向いています。
良い点
- クラブ構造から解き明かす
- PGAプロの分析つき
- 前著より踏み込んだ内容
気になる点
- 前提知識がやや必要
- 読了に集中力が要る
- 感覚派には硬い
出版社
KADOKAWA
発売日
2021年02月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
小澤さんの本、2冊目ですね。さっきの『ゴルフスイング物理学』と何が違うんですか? 読むならどっちからでしょうか。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。こちらは物理学に加えてクラブの構造そのものから迫っている。まず道具の形状の理由や意味を理解するところから始めて、インパクト、クラブの動かし方、体の使い方、そしてPGAツアープロのスイング分析へと進む。
フェースを返さない、テコを使わない、グリップを引っ張り続ける——それが圧倒的な飛距離を生むという立場なんだ。
橘ナナミ
クラブの面が上を向いているとか、先端が折れ曲がっているとか、聞いただけで面白いです。道具から入るの、新鮮ですね。
佐藤メバル
そこが読みどころだね。ダスティン・ジョンソンやジョン・ラームなど、具体的なプロの名前を挙げて分析している章もある。
クラブが味方になっているか、敵になっているか——という問いかけが全編を貫いている。先に前著を読んでからこちらに進むと、理解が重なって腑に落ちやすいと思うよ。
ゴルフ 当たる! 飛ばせる! スイング解剖図鑑
奥嶋誠昭 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
多くのゴルフ書は写真や動画で体の動きを解説しますが、それでは「インパクトを感じる手の感覚」「インパクト時の足の感覚」といった体が感じる感覚までは伝えづらい。そこで本書は、スイングで体感する手や足の感覚をイラストで具体化しました。クラブ、指、手首、ヒジ、肩関節、体幹、股関節、ヒザ、足首と部位ごとに章を分け、付録にPGAツアープロの体の動きの平均データも収録しています。
こんな人におすすめ
感覚をつかめずに悩んでいる人。動きを言葉と絵で確認したい中級者、体の部位ごとに整理して理解したい読者、球を曲げる調整まで知りたい人に向いています。数字は参考値として眺めるのがおすすめです。
良い点
- 感覚をイラスト化した珍しい構成
- 部位ごとに丁寧な章立て
- PGAの平均データを付録収録
気になる点
- 写真派にはやや不慣れかも
- スイング以外の要素は少ない
- データは参考値として見たい
出版社
日本文芸社
発売日
2022年12月23日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イラストで解剖するって、写真のレッスン本と何が違うんでしょう? そこが知りたいです。
佐藤メバル
そこがよく練られていてね。写真や動画だと、手や足の動かし方は見えても、インパクトを感じる手の感覚や足の感覚までは伝わりにくい。
この本は、スイングで体感する感覚をイラストでできる限り具体化しようとしているんだ。著者はスイング解析システムを駆使して、プロもアマチュアも数多く分析してきた奥嶋誠昭プロだよ。
橘ナナミ
指、手首、ヒジ、肩、体幹、股関節……部位ごとに分かれてるんですね。自分のどこが動いてないか探せそうです。
佐藤メバル
そう、クラブの動きから足首まで10章。球を曲げたいときの調整を扱った「曲げるスウィング図鑑」や、PGAツアープロの体の動きの平均データという付録もついている。
自分の感覚に名前をつけたい人にちょうどいい一冊だね。
最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学
マーク・ブル 著|池田書店
¥1,320(税込)
ジャスティン・ローズなど多数のPGAツアー選手を指導する英国の動作分析の権威、マーク・ブル博士が、解剖学や運動生理学、心理学の視点から分析したスイング研究を紹介。ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が、具体的なエラー排除法とドリルを担当します。スイングの問題は大半がアドレスに潜んでいるという指摘が核。脳が新しい動作を認知しない限り動かない、という視点も示されます。
こんな人におすすめ
原因不明のミスに悩む人。アドレスから見直したい中級者、体の仕組みと脳の働きから学びたい読者、感覚ではなく根拠がほしいゴルファーに向いています。すぐ効くというより、じわじわ効いてくるタイプの一冊です。
良い点
- PGA選手指導の知見が土台
- アドレスに着目した構成
- 実践ドリル集を収録
気になる点
- 専門用語がやや多い
- 即効性は緩やか
- 図解中心で読み込みが必要
出版社
池田書店
発売日
2022年07月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
解剖生理学って、なんだか学校の授業みたいで身構えちゃいます……。普通のレッスン本と何が違うんですか?
佐藤メバル
でも中身はとても実践的だよ。ジャスティン・ローズなど多数のPGAツアー選手を指導する英国の動作分析の権威、マーク・ブル博士の研究成果を、吉田洋一郎さんが具体的なドリルに落とし込んでいる。
いちばんの核は、スイングのエラーの原因はスイング中の動きではなく、大半がアドレスに潜んでいるという指摘なんだ。
橘ナナミ
アドレスに原因が……。振り方を直そうとばかりしてました。思い当たる節がありすぎます。
佐藤メバル
それがよくある遠回りなんだね。アドレスに問題があると、どこかの回転動作が阻害されて代替動作が起こる。
しかも脳が新しい動作を認知しないかぎり思い通りに動かないから、意識づけの章とドリルの章が用意されている。
解剖生理学、運動生理学、アドレス、意識づけ、ドリルと5章立てで、体と脳の両方から攻める構成になっているよ。
スモールスイング・レボリューション 新装版 ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ
大塚友広 著|幻冬舎
¥1,320(税込)
普通のビジネスマンが1年で70台を達成したというメソッド。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない、小さなスイングを極めることがプロの美しいショットに近づく入り口だという立場です。インパクトから逆算してスイングを構築し、ドライバーはインパクト後の50センチ、パターはインパクト後の10センチという視点で、10〜30ヤードのショットをやり抜く勇気を問いかけます。
こんな人におすすめ
練習量を確保しにくい人。短い時間で上達したい社会人、フルスイングの練習に疑問を感じている人、スコアの作り方を根本から考え直したいゴルファーに向いています。
良い点
- 30cmという明確な尺度
- インパクトからの逆算で組み立て
- 新装版で手に取りやすい
気になる点
- 飛距離を求める人には不向き
- 地味な練習が前提になる
- スコア急変は保証されない
出版社
幻冬舎
発売日
2020年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「30cmトレ」って、30センチの何を練習するんですか? タイトルだけだと見当がつかなくて。
佐藤メバル
発想が面白いよね。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない、小さなスイングを極めることがプロの美しいショットに近づく入り口だという考え方なんだ。
インパクトから逆算してスイングを構築して、ドライバーはインパクト後の50センチ、パターはインパクト後の10センチを見る。
10〜30ヤードのショットをやり抜く勇気があるかどうか、と問いかけてくるよ。
橘ナナミ
1年で70台って、普通のビジネスマンが……。にわかには信じがたいです。
佐藤メバル
そこは著者の実践の記録として読むといい。STEP1からSTEP4まで、目標軸の話、ドライバーのミスを減らす話、コースマネジメントの話と積み上がっていく。
派手さはないけれど、短い距離を丁寧に積む人ほど向いている内容だね。練習場に行く時間が取れない人には、希望になる一冊だと思うよ。
世界最速のゴルフ上達法クォーター理論
桑田泉 著|日本文芸社
¥880(税込)
「ボールは見るな!」「手打ちをしろ」など、従来の指導法では決して言われないセオリー壊しの理論がクォーター理論です。パターから始めてアプローチで基礎を固める進め方も画期的で、これまでさまざまな練習をしてきたのに上達しないアマチュアを救ってきたとされます。本書は著者を主人公にしたストーリーマンガで理論を解説し、写真でもポイントを紹介。壁に突き当たっているゴルファー向けの一冊です。
こんな人におすすめ
これまでの練習法で伸び悩んでいる人。発想を変えたい中級者、漫画で読み進めたい読者、壁に突き当たって停滞感のあるゴルファーに向いています。理論の賛否は分かれるので、思考の枠を外すきっかけとして読むのがおすすめです。
良い点
- パターから始める順序が画期的
- 漫画で理論が追える
- 価格が手頃で試しやすい
気になる点
- 理論の賛否は分かれる
- 写真パートは補助的
- 上級者向けの応用は少ない
出版社
日本文芸社
発売日
2016年01月29日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ボールは見るな!」「手打ちをしろ」って……正反対すぎません? 逆に気になってきました。
佐藤メバル
そこがクォーター理論の面白さでね。従来の指導法では決して言われないことを、あえて提示する。パターから始めてアプローチで基礎を固めるという進め方も画期的で、これまでさまざまな練習をしてきたのに上達しないアマチュアを救ってきたとされているよ。
壁に突き当たっている人ほど読んでほしい一冊だね。
橘ナナミ
著者が主人公のストーリーマンガなんですね。読みやすそう! 入り口としてはハードル低いかも。
佐藤メバル
そう、漫画でぐいぐい読めるのがいいところ。パター、S1とS2のアプローチ、S3のフルスイング、そしてスウィング全般の基礎知識という章立てに、写真のレッスンと名アドバイス集が添えられている。
理論に同意するかはさておき、思考の枠を外したいときに向いているよ。
日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30
堀川未来夢 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
「練習のための練習、は死んでも行わない」をモットーにするトッププロが、スコアに即効の上達法を30項目で伝授。最小限のお金と時間で最大限のスコアアップを目指す内容です。読者から寄せられた変化の声も収録され、ティーの高さを変えただけで平均スコアが縮んだ、パター練習をラウンド前にしたら平均が変わった、といった具体例が並びます。1球打つごとにうまくなる世界へ誘う一冊。
こんな人におすすめ
練習時間が取れない人。効率よくスコアを縮めたい社会人、即効性のあるヒントを探している中級者、パッティングから立て直したいゴルファーに向いています。練習不要という意味ではない点だけは、誤解しないでおきましょう。
良い点
- 30項目で整理されている
- 読者の変化の声を収録
- パッティングの章が充実
気になる点
- 再現性は個人差が大きい
- 基礎からの解説は薄め
- 練習不要という誤解に注意
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年11月04日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「日本一練習しないプロ」って、逆にすごいキャッチコピーですね……。練習しないでうまくなるなんてこと、あるんでしょうか。
佐藤メバル
そう、練習のための練習は死んでも行わない、がモットーのトッププロなんだ。最小限のお金と時間で最大限のスコアアップを、というのがこの本の立場だね。
読者から寄せられた変化の声も載っていて、ティーの高さを変えただけで平均スコアが縮んだ、パター練習をラウンド前にしたら平均が変わった、といった具体例が並んでいる。
橘ナナミ
すごく実践的そう。でも、練習しなくていいってことではないですよね? そこは気になります。
佐藤メバル
もちろん、そこは誤解しないでほしい。再現性の鬼と化すスイングの基本、スライス知らずの体質づくり、地味にスコアを縮めるスナイパーパッティング術、シーン別の小技と、30項目で道具立てが示されている。
1球打つごとにうまくなる世界へ、という言葉どおり、密度の話をしているんだね。
ゴルフが上達する自律神経72の整え方
小林弘幸 著|株式会社法研
¥1,650(税込)
自律神経研究の第一人者で大のゴルフ愛好家でもある順天堂大学医学部の小林弘幸教授が、研究と自身のゴルフ経験を踏まえ、スコアアップにつながる整え方を72のポイントにまとめた一冊。ラウンド中に乱れる理由は「プレーに余裕がない」「判断に迷いがある」などに集約され、ほとんどのミスは打つ前に理由があると説きます。前夜の過ごし方から同伴者対策まで扱います。
こんな人におすすめ
練習では打てるのに本番で崩れる人。流れの悪さを立て直したいゴルファー、生活習慣から見直したい人、ラウンド前日の過ごし方に悩んでいる人に向いています。技術指導は含まれないので、そこは別の一冊で補いましょう。
良い点
- 72ポイントで整理されている
- 前夜から当日まで網羅
- 医学研究に基づく説明
気になる点
- 技術指導は含まれない
- 実践には習慣化が必要
- 内容がやや細かい
出版社
株式会社法研
発売日
2022年12月16日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
自律神経でゴルフが上達するって、ちょっと意外というか……本当なんですか?
佐藤メバル
この本の主張は明快でね。ミスをするのはスイングが悪いわけでも技術不足でもなく、ほとんどのミスは打つ前に理由がある、というんだ。
ラウンド中に自律神経が乱れる理由は、プレーに余裕がない、判断に迷いがある、欲をかいた、人前で見栄を張る、ボールの状況が悪い、のどれかに集約されるそうだよ。
橘ナナミ
では、練習では打てるのに本番で崩れるのは、技術の問題じゃないかもしれないんですね。
佐藤メバル
まさにそこが主題だね。著者は順天堂大学医学部の小林弘幸教授で、自律神経研究の第一人者でありながら大のゴルフ愛好家でもある。
前夜の過ごし方、朝食、車の運転、雨や風の日の備え、そして同伴者との付き合い方まで、72のポイントで整え方を示しているよ。
ゴルフは「心の練習」で上手くなる
児玉光雄 著|河出書房新社
¥1,760(税込)
スイングより、なぜ「心」なのか。どうすれば潜在能力をフルに引き出せる心理状態に持っていけるのか。ミスショットが激減し、スコアがととのう脳科学に基づいた心のスキルを教える一冊です。感情を抑え込む技術、ミスで乱れた心を整理する方法、ゾーンに入る秘訣など、アベレージゴルファーが自身のベストスコアを更新できる心の整え方を扱います。
こんな人におすすめ
メンタルの波に悩む人。ミスの後を引きずりやすいゴルファー、本番で力を出し切れない読者、感情の扱い方を技術として学びたい人に向いています。読むだけで変わるものではないので、実践とセットでどうぞ。
良い点
- 脳科学ベースの説明
- ミス後の立て直しに強い
- ゾーンの扱いが具体的
気になる点
- 技術面の解説はない
- 効果に個人差がある
- 読むだけでは変化しにくい
出版社
河出書房新社
発売日
2024年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「心の練習」って、具体的には何をするんですか? 座禅とかですか……?
佐藤メバル
感情を抑え込む技術、ミスで乱れた心を整理する方法、そしてゾーンに入る秘訣。スイングより、なぜ心なのかを突き詰めていく内容だよ。
どうすれば潜在能力をフルに引き出せる心理状態に持っていけるのか、脳科学に基づいた心のスキルとして整理されている。
ミスショットが激減し、スコアがととのうと謳っている一冊だね。
橘ナナミ
なるほど! ミスしたあとの立て直しに効きそうですね。そこが一番の課題なので。
佐藤メバル
そこが実用的なところ。感情を抑え込むのではなく整える、という方向性が、さっき紹介した自律神経の本とはまた違う角度から効いてくる。
アベレージゴルファーがベストスコアをたちどころに更新できる心の整え方を教える、と著者は言っているよ。
技術は足りているのに結果が出ない人ほど読む価値があるね。
ゴルフのメンタルトレーニング
デーヴィト・グレーアム 著|大修館書店
¥1,980(税込)
精神力の強さが安定したスイングを生む——メンタル強化書というより、これはもうゴルフ哲学書だと評される一冊。序章「新時代のゴルフ」に始まり、なぜゴルフは難しいのか、メンタル・タフネスの要素、ゾーンの威力、心の総合力、勝利の秘訣、そしてゾーンに入る秘訣までを扱います。偉大なプレーヤーはどこが違うのかを軸に、心の状態を体系的に整理した内容です。
こんな人におすすめ
メンタルを体系的に学びたい人。古典から土台を作りたい読者、競技志向のゴルファー、ゾーンという状態に関心がある人に向いています。最新研究を求めるより、厚みを求める人に合う一冊です。
良い点
- ゾーン研究の古典
- 章立てが体系的
- 競技志向に応える内容
気になる点
- 発売から年数が経つ
- 訳文がやや硬め
- 最新研究は含まれない
出版社
大修館書店
発売日
1992年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1992年の本なんですね。そんなに前の本が今も読まれてるんですか?
佐藤メバル
読まれているんだよ。精神力の強さが安定したスイングを生むという立場で、メンタル強化書というよりゴルフ哲学書だと評されるほど。
序章の新時代のゴルフ、なぜゴルフは難しいのか、偉大なプレーヤーはどこが違うのか、ゾーンの威力、心の総合力、そしてゾーンに入る秘訣まで、章立てがしっかりしている。
橘ナナミ
ゾーンって、あのゾーンですよね。入る秘訣が知りたいです。
佐藤メバル
そこが読みどころだね。最後にはメンタル・タフネス度のチェックまで用意されている。さっきの脳科学の本と読み比べると、時代をまたいで同じ結論に辿り着いているのが面白い。
新しさより厚みを求める人に向いているよ。
ゴルフ頭脳革命
アラン・ファイン 著|大修館書店
¥1,540(税込)
脳は、私たちの行動、スイングやパット、心の状態など、そのすべてをコントロールしている。この脳を効果的に働かせれば、メンタル面も技術面も驚くほど向上する——という立場の一冊です。「100時間の練習よりこの1冊」と謳われ、インナーゲームの著者ティモシー・ガルウェイに直接師事した著者が、インナーゲームセオリーをゴルフのメンタルトレーニングに応用しています。
こんな人におすすめ
インナーゲームに興味がある人。練習の質を変えたい中級者以上、脳と心の使い方を学びたい読者、メンタルと技術を切り離さずに考えたいゴルファーに向いています。抽象度が高いぶん、じっくり読む時間を確保してどうぞ。
良い点
- ガルウェイ直伝の系譜
- 脳の働きから迫る構成
- メンタルと技術を横断
気になる点
- 発売から年数が経つ
- 抽象度が高い
- 即効ドリルは少なめ
出版社
大修館書店
発売日
1996年05月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
インナーゲーム……聞いたことはあります。テニスの本でしたっけ? ゴルフにもあるんですね。
佐藤メバル
そう、ティモシー・ガルウェイの有名な考え方だね。この本の著者はそのガルウェイに直接師事した人で、インナーゲームセオリーをゴルフのメンタルトレーニングに応用している。
脳は私たちの行動、スイングやパット、心の状態まですべてをコントロールしているというのが出発点なんだ。
橘ナナミ
「100時間の練習よりこの1冊」って、すごい言い切りですね。そこまで言われると読みたくなります。
佐藤メバル
その言葉どおり、練習の量より質を問い直す本だよ。脳を効果的に働かせればメンタル面も技術面も向上する。
さっきのメンタル本と並べて読むと、源流と応用の関係が見えて面白いと思うよ。
入っちゃう!パットの法則
星谷孝幸 著|ゴルフダイジェスト社
¥935(税込)
打ち方はもちろん、狙い方、ラインの読み方、パター選び、練習方法、ラウンド前の準備まで、パッティングを科学として捉えて上達させる一冊。2支点縦振り子ストロークで距離を打ち分ける基本から、芯でとらえるコツ、スピード加減での距離感調整、ネック形状と打ち方の関係、グリーン上の作法まで。3パットしないパター選びという視点が独特です。
こんな人におすすめ
パットでスコアを落としている人。距離感を安定させたいゴルファー、パター選びに迷っている人、ラウンド前の準備を見直したい人に向いています。用具の情報は発売当時のものなので、そこは最新の情報と照らし合わせて。
良い点
- ストロークと選び方を網羅
- 距離感の作り方が具体的
- 手頃な価格で試しやすい
気になる点
- スイング全般は扱わない
- 用具の情報は更新が必要
- 読み方の深掘りは中程度
出版社
ゴルフダイジェスト社
発売日
2017年06月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
パットって、センスだと思ってました……科学なんですね。ちょっと意外です。
佐藤メバル
そこを体系立ててくれるのがこの本でね。まず2支点縦振り子ストロークで距離を打ち分ける基本があって、ボールを真っすぐ押し出すアドレスの作り方、芯でとらえるコツ、スピード加減で距離感を調整する考え方が続く。
狙い方もラインの読み方も、感覚任せにしないんだ。
橘ナナミ
パター選びまで載ってるのが意外です。ネック形状で打ち方が変わるんですか?
佐藤メバル
そう、デカヘッドとの相性は軌道で決まる、といった話が章になっている。さらに「パットを入れにいくと3パットを招く」といった作法の章もあってね。
ラウンド前の準備まで含めて、グリーン上の判断を整理したい人に向いているよ。
ゴルフ 次のラウンドから結果が出るパッティングの新しい教科書
小野寺誠 著|青春出版社
¥1,100(税込)
グリーンでラインを読み始めるのでは、もう遅い——という一言がこの本の立場を表しています。ラインの読み方、グリップ、ストロークからメンタルまで、パッティングに関する最新知識を網羅的に解説。スコアの約4割を占めるパッティングを磨くことで、見えない壁を破る方法を伝授します。次のラウンドから結果を出すことを前提にした実践的な教科書です。
こんな人におすすめ
スコアの壁を破りたい人。パッティングを一から組み直したい中級者、グリーン上の判断を事前に準備しておきたい読者、ラウンド前の過ごし方から見直したい人に向いています。
良い点
- 読み方からメンタルまで網羅
- 事前準備を重視した構成
- 最新知識をまとめた教科書
気になる点
- 打球技術の一部は簡潔
- 実践には反復が必要
- 用具情報は別途必要
出版社
青春出版社
発売日
2019年07月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「グリーンでラインを読み始めるのでは、もう遅い」……じゃあ、いつ読むんですか?
佐藤メバル
いいところに食いついたね。つまりグリーンに上がる前から情報を集めておけということなんだ。ラインの読み方、グリップ、ストロークからメンタルまで、パッティングの最新知識を網羅的に解説している。
スコアの約4割を占めるパッティングを磨けば、見えない壁を破れると説いているよ。
橘ナナミ
4割って大きい……。ここを変えるだけでスコアが変わりそうですね。
佐藤メバル
そう思って作られた教科書だね。さっきの『入っちゃう!パットの法則』がストロークと用具の科学に寄っているのに対して、こちらは準備と判断を含めた全体を扱う。
ラウンド前の過ごし方から見直したい人にぴったりだよ。
30cmのパットが確実に入れば、飛距離は必ず伸びる
新井真一 著|新星出版社
¥935(税込)
練習場に行かなくてもうまくなる——パターからのスイング改造という逆転の発想で、ゴルフが変わる「魔法の30cm」を説く一冊。ショートストロークから始める楽々スイングメイクのメリット、スイング前にミスショットが決まっているというアドレスのズレ、パッティングを変えたらスイングがよくなった実例、共通する正しいグリップとアドレス、体幹の動き、振り幅の感覚までを段階で追います。
こんな人におすすめ
練習場に通う時間がない人。家でできることから始めたい社会人、パットとスイングを別物と考えている人、30センチから手をつけたい初心者・中級者に向いています。
良い点
- パットからスイングへ橋渡し
- 30cmという明確な尺度
- 練習場不要を掲げる内容
気になる点
- 飛距離の即効性は緩やか
- 実例中心で理論は簡潔
- 感覚の言語化が多め
出版社
新星出版社
発売日
2015年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
30cmのパットが入ると飛距離が伸びる……因果関係がわからないんですけど!
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。著者はパターからのスイング改造という逆の発想を取る。ショートストロークから始める楽々スイングメイクのメリットを説き、スイング前にミスショットは決まっているとしてアドレスのズレを扱う。
正しいグリップとアドレスはすべてのショットに共通する、というのが土台なんだ。
橘ナナミ
なるほど……同じ体の動きだから、小さく始めるほど誤差が見えるんですね。
佐藤メバル
そういうこと。パッティングを変えたらスイングがよくなった実例も載っているし、体幹の動きをショートストロークで身につけて、最後にストロークより広い振り幅の感覚へ進む構成だよ。
練習場に行かなくてもうまくなる、という言葉が励みになる人も多いはずだね。
ゴルフ本のジャンル全体像と「読む」上達ロードマップ
橘ナナミ
本屋のゴルフ棚って、入門書も理論書もメンタル本も一緒に並んでいて、地図がないです。
佐藤メバル
だから整理しよう。大きく六つ。入門・基本の総合書、スイングの基本とドリル、スイング理論と物理・解剖、スコアメイクとコースマネジメント、パッティング、メンタル。これを「読む順番」に並べ替えると、上達ロードマップになる。
橘ナナミ
順番って、たとえば?
佐藤メバル
まず「いちばんわかりやすいゴルフ入門」で用語とマナーと道具を押さえる。次に「【新装版】誰もいわなかったゴルフの基本」か「アマチュアが知らないゴルフの超基本」で、アドレス・グリップ・テイクバックという土台を固める。ここを飛ばしていきなり理論書に行くと、たいてい迷子になる。
橘ナナミ
書店員時代、そういうお客さんを見たんですか?
佐藤メバル
見たよ。分厚い理論書を抱えて、二週間後に「わからなくなった」と戻ってきた。悪い本じゃない、順番が違っただけなんだ。土台の次は「次のラウンドが絶対変わる!!」のような実践本か、「世界最速のゴルフ上達法クォーター理論」のようにパターから積み上げる本で、小さく振る感覚を作る。そこで初めて理論書が効いてくる。
橘ナナミ
クォーター理論は、パターからS1、S2、S3と段階を踏む構成でしたね。
佐藤メバル
そう。同じ発想で「30cmのパットが確実に入れば、飛距離は必ず伸びる」も、パターからスイングを作り替えていく。逆に「スモールスイング・レボリューション」は、普通のビジネスマンが1年で70台を達成したという前提で、インパクトから逆算してスイングを組み立てる。ゴールから逆算するタイプだね。
理論派と感覚派、名著と最新版の位置づけ
橘ナナミ
理論書がたくさんあって、どれも正しそうに見えるんですけど。
佐藤メバル
対立軸で見ると整理しやすい。ひとつは「従来の常識を疑う」タイプ。板橋繁氏の本は、リストを返す、ヘッドを走らせる、といった言い方を否定し、クラブの構造を活かす動かし方を説く。小澤康祐氏の二冊も、クラブの構造と物理から「フェースを返さない」「テコを使わない」を導く。和田泰朗プロの「キープレフト理論」は、スイングを振り子ではなく吊り子として捉える。共通するのは腕で操作しないという方向だ。
橘ナナミ
逆に、感覚や体の使い方から入る本は?
佐藤メバル
「ゴルフ 当たる! 飛ばせる! スイング解剖図鑑」は、インパクトの感覚をイラストで具体化する。「最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学」は解剖学や運動生理学、さらには心理学まで使って、エラーの原因は大半がアドレスに潜んでいると説く。辻村明志氏の「ゴルフのトップコーチが教える スウィングの真髄」は、元巨人軍打撃コーチの荒川博氏に師事した経験から、武道や「氣」の言葉で語る。これは完全に感覚派の系統だね。
橘ナナミ
名著と呼ばれるものは?
佐藤メバル
ベン・ホーガンの「ベン・ホーガン パワー・ゴルフ」は、『モダン・ゴルフ』の10年前に、自分のスウィングがどう生まれたかを書き記していたもの。何十年も前に書かれた本が今も読まれているのは、理論が古びていないからだ。メンタルなら「ゴルフのメンタルトレーニング」と「ゴルフ頭脳革命」。後者はインナーゲームのティモシー・ガルウェイに直接師事した著者による一冊だ。
橘ナナミ
古い本と新しい本、どっちを買えば?
佐藤メバル
見分け方は「改訂・新装版かどうか」と「著者が今も現場にいるか」。中井学プロの本は新装版として出ているし、芹澤プロの本はプロ生活40年の集大成として書かれたものだ。心の領域は「ゴルフは「心の練習」で上手くなる」のように、脳科学の言葉で新しく書かれた本もある。定番は原理、新刊は今の状況。両方を持つ意味がある。
読了後どう実践につなげるか、買う順番
橘ナナミ
読んで終わりにしないコツはありますか?
佐藤メバル
一冊につき、練習場で試すことを一つか二つに絞る。「アマチュアが知らないゴルフの超基本」ならアドレスの写真比較、「ゴルフには上手くなる「順番」がある」ならレベル1の項目だけ、といった具合にね。全部やろうとすると、また次の本が必要になってしまう。
橘ナナミ
予算の配分は?
佐藤メバル
最初は入門書と基本書、そしてパッティング本に厚く置くといい。パッティングはスコアの約4割を占めると言われる領域で、しかも自宅でも練習できる。「入っちゃう!パットの法則」は狙い方、ラインの読み方、パター選び、ラウンド前の準備まで扱っている。ここで作った感覚は、そのままスイングにも効いてくる。
橘ナナミ
クラブセッティングを学べる本はありますか?
佐藤メバル
独立した一冊としては多くないけれど、「アマチュアが知らないゴルフの超基本」には「クラブのトリセツ」というパートがある。「「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実」はクラブの構造そのものを丁寧に解説するから、道具の理解を深めたい人に向く。「いちばんわかりやすいゴルフ入門」にも、道具の選び方と必要なクラブの話がある。セッティングを体系的に組む前に、この三冊を読むのが順当だと思う。
橘ナナミ
Kindle Unlimitedみたいな読み放題は、どう使い分けます?
佐藤メバル
読み放題は試し読みの延長として優秀だね。ただゴルフ本は何度も同じページに戻るから、手元に置きたい一冊は買う。オーディオは移動中に耳から入れる用。練習場はスマホやタブレット、自宅は紙——これが僕の現実的な落としどころだ。
よくある質問
ゴルフ初心者におすすめの本はどれですか?
橘ナナミ
ゴルフ初心者におすすめの本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは「いちばんわかりやすいゴルフ入門」です。マナーやスコアカードの書き方、道具の選び方といった基礎から、打ちっぱなしでの練習法、状況別スイングまでを一冊で覆い、巻頭には覚えておきたい用語の解説もあります。次に「【新装版】誰もいわなかったゴルフの基本」でアドレスやグリップの土台を固めると、スムーズに次の一冊へ進めます。
100切りに役立つ本はありますか?
橘ナナミ
100切りに役立つ本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
段階を整理したい人には藤田寛之プロの「ゴルフには上手くなる「順番」がある」が向きます。スイングメカニズムからドライバー、アイアン、ショートゲーム、実践へと順番で示してくれるからです。即効性を求めるなら「日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30」、土台から見直すなら芹澤信雄プロの「次のラウンドが絶対変わる!!」が候補になります。
クラブセッティングを学べる本はありますか?
橘ナナミ
クラブセッティングを学べる本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
セッティング専門の一冊は多くありませんが、「アマチュアが知らないゴルフの超基本」には「クラブのトリセツ」というパートがあります。「「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実」はクラブの構造を掘り下げ、ライ角や芯、シャフトの動きまで解説します。「いちばんわかりやすいゴルフ入門」にも必要なクラブや道具の選び方の章があります。
スイング理論でおすすめの名著は?
橘ナナミ
スイング理論でおすすめの名著はについて教えてください。
佐藤メバル
ベン・ホーガンの「ベン・ホーガン パワー・ゴルフ」は外せません。『モダン・ゴルフ』の10年前に、グリップやスタンス、ショット、コースでの実践までを自ら書き記した一冊です。現代の理論書と読み比べると、何が変わって何が変わっていないかが見えてきます。
ゴルフ本は紙と電子書籍、どちらがいいですか?
橘ナナミ
ゴルフ本は紙と電子書籍、どちらがいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
スイング本は図版と写真の配置を追う必要があるため紙が向きます。一方、練習場に持ち込んで手順を確認するなら電子書籍が便利です。メンタルや自律神経の本はオーディオとも相性がよく、移動中に耳から入れておいて、必要な箇所だけ紙で読み返す使い方も現実的です。
Kindle Unlimitedで読めるゴルフ本はありますか?
橘ナナミ
Kindle Unlimitedで読めるゴルフ本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
読み放題の対象作品は時期によって入れ替わるため、当記事で断定はできません。気になる書名があれば各ストアで配信状況を確認してください。読み放題は「まず試す」用途に向き、何度も同じページに戻る一冊は購入して手元に置くのがおすすめです。
ゴルフは本だけで独学できますか?
橘ナナミ
ゴルフは本だけで独学できますかについて教えてください。
佐藤メバル
考え方を学ぶことはできますが、一人での独学には限界があります。本は地図、練習場とラウンドが実際の道です。「30cmのパットが確実に入れば、飛距離は必ず伸びる」のように、パターという小さな動きから始めて、練習場で試し、スコアカードに結果を書き戻す。この往復があれば、独学でも進める速度は大きく変わります。
定番本の最新改訂版はどれを選べばいいですか?
橘ナナミ
定番本の最新改訂版はどれを選べばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
まず「改訂」「新装版」と書かれた版かどうかを確認してください。中井学プロの「【新装版】誰もいわなかったゴルフの基本」や「スモールスイング・レボリューション 新装版」は、読み継がれてきた内容が新装版として手に入る例です。原理は古い名著、今の状況は新刊というように、役割を分けて持つのが失敗しない選び方です。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、今日の話を聞いて、ゴルフ本って“読む練習”なんだなと思いました。
佐藤メバル
そうだね。スイングは一日では変わらないけれど、考え方は一冊で変わる。読み方が変われば、次のラウンドの判断も変わる。
橘ナナミ
でも本だけだと、途中で挫折しそうで怖いです。
佐藤メバル
それでいいんだよ。本だけで独学できるかと聞かれたら、正直に「一人では限界がある」と答える。本は地図で、練習場とラウンドが実際の道。地図を眺めるだけでは歩けないけれど、地図がなければ同じ場所をぐるぐる回ってしまう。
橘ナナミ
じゃあ、まず一冊選んで、次のラウンドで一つだけ試す、と。
佐藤メバル
それがいちばん速い。読んだらクラブハウスで一項目だけ思い出す。スコアカードに結果を書いて、また本に戻る。読み返すたびに、同じページの意味が変わっていくんだ。
橘ナナミ
なんだか、18ホールを一冊で回るようなものですね。読む、打つ、また読む。それを繰り返すうちに、本の背表紙が擦り切れていく。
佐藤メバル
いいね、それ。擦り切れた一冊は、たぶんその人のベストスコアと同じだけの価値があるよ。
