ゴルフ明夏本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回のテーマなんですけど……「ゴルフ 本 明 夏」で検索したら、上に出てくるのが選手の名前で、ちょっと戸惑ってしまって。これって、ゴルフ本の記事で合っているんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。そこは最初にほどいておこう。「本明夏」という言葉には二つの読み方がある。ひとつは人名としての「本明夏」——ゴルフの話題で名前が挙がる若手選手のこと。もうひとつは「本」+「明夏(来夏)」、つまり来年の夏に向けて読みたいゴルフ本のことだ。この記事が扱うのは後者のほう。ただ、人名でたどり着いた人にも「若い選手は何を考えてゴルフと向き合っているのか知りたい」という気持ちがあるはずだから、その入口もこの中で回収していくよ。
橘ナナミ
なるほど! じゃあ、選手の名前で検索して来た人も、読み進めれば損はないんですね。
佐藤メバル
そう。書店員時代、ゴルフの棚は「上手くなりたい人」と「ゴルフという世界をもっと知りたい人」が混ざる棚だった。だから棚を作るときは、技術書の隣にルールや歴史の本、そしてプロの思考を綴った本を必ず並べていた。僕の持論で言えば、良書かどうかは、その本が「誰の、どんな場面」に効くかで決まる。ゴルフ本は、この基準がいちばん効きやすいジャンルなんだ。
橘ナナミ
たしかに、スコアに悩んでいる人と、これから始める人では、欲しい本がまったく違いますもんね。じゃあ、選び方を整理していきましょう!
ゴルフ明夏本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
まず目的から知りたいです。ひとくちにゴルフ本といっても、目指すゴールが違いますよね。
佐藤メバル
大きく五つに分かれる。スコアアップなら『ゴルフ上達の早道』(長谷部道明)のように練習法を丁寧に説く本。メンタルなら『ゴルフが上達する自律神経72の整え方』(小林弘幸)や、言葉と感覚からプレーを組み替える『ゴルフは突然うまくなる』(佐久間馨)のNLPゴルフ。戦術・コースマネジメントなら『上達の早さは逆算思考で決まる! てらゆーのゴルフスコアメイク大全』や『タケ小山のゴルフ超上達ノート』。「人のプレーを見て情報を集める」という発想が面白い一冊だよ。ルール・用語なら『いちばんわかりやすいゴルフ入門』(西尾和也)、歴史や教養なら『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』のように古典に触れると視野が広がる。
レベル別に選ぶ
橘ナナミ
初心者と中級者でも、選ぶ本は変わりますか?
佐藤メバル
変わる。未経験から初級は『いちばんわかりやすいゴルフ入門』や『Cool Golf はじめてのゴルフレッスン』(新井真一)のように、マナーや道具、打ちっぱなしでの練習まで一冊で覆う本が安心だ。中級は『予約が取れないレッスンプロが教える ゴルフ1年生のためのスイングの教科書』(浦大輔)のように「番手ごとに振り方を変える」一歩先の視点が効く。飛距離に悩むなら『ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイン』(菅原大地)、実戦の引き出しを増やすなら『上達速度を爆上げする! ズルいゴルフ技大全』(小宮拓郎)がいい。上級は『世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論』のように理論そのものを問い直す本が伸びしろになる。
形式別に選ぶ(紙・電子・オーディオ)
橘ナナミ
電子書籍と紙、どちらがいいんでしょうか。練習場に持っていくなら電子が楽そうですけど。
佐藤メバル
使い分けが現実的だ。写真や図を眺めながら動きを確認する『正しい打ち方教えます 飯島茜のゴルフ上達レッスン』や『最強インパクトを作る うねりスイング』(三觜喜一)は、紙のほうがページを行き来しやすい。一方、ラウンド前の移動中に読み返すなら電子が強い。耳で学ぶオーディオブックは、自律神経やメンタルの本と相性がいいね。同じ本を紙と電子で持つ人も多いよ。
著者別に選ぶ
橘ナナミ
著者がツアープロかコーチかでも、印象が違いますね。
佐藤メバル
ツアープロの本は『ゴルフには上手くなる「順番」がある』(藤田寛之)のように実戦の感覚が濃い。コーチの本は『ゴルフのトップコーチが教える スウィングの真髄』(辻村明志)のように指導の言葉が丁寧に整理されている。逆に『マンガで身につく! 普通のビジネスマンがゴルフ歴たった1年でスコア70台を出したメソッド。』のようなアマチュア視点の本は、同じ立場の読者に刺さる。誰の言葉で学びたいかで選ぶといい。
発行年・版で選ぶ
橘ナナミ
昔の本でも大丈夫なんですか?
佐藤メバル
名著は古びない。『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』は、あの『モダン・ゴルフ』の10年前に著された内容が、いま再び読まれている。ただし改訂版や新装版が出ているものは、新しいほうを選ぼう。『スモールスイング・レボリューション 新装版』は新装版として手に取りやすくなった例だ。入手しづらい本は、図書館も選択肢に入れてほしい。
ゴルフ明夏本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
ゴルフ明夏本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
いちばんわかりやすいゴルフ入門
西尾和也 著|成美堂出版
¥1,430(税込)
マナーやスコアカードの書き方、道具の選び方といった基礎から、打ちっぱなしでの練習法、状況別スイングまで、コースに出るまでに必要なことを一冊で通せる入門書です。目次を見ると、ゴルフ場は歩いて回ると約10kmあるという前提から始まり、クラブ各部位の名称、グリップの握り方、8時4時スイングやL字スイングといったドリル、そしてプレーファストの心得まで順番に積み上がります。初心者が陥りやすいポイントを完全フォローしているので、用語の意味をその都度調べ直す手間が省けます。
こんな人におすすめ
これからゴルフを始める人、誘われてコースデビューが決まった人、用語やマナーを一度まとめて押さえたい人。家族や友人と初ラウンドを控えた社会人にも向いています。
良い点
- コースデビューまでの流れが一本道
- マナーと用語の説明が丁寧
- ドリルと体づくりまで収録
気になる点
- 上級者のスコアアップには物足りない
- スイング論の深掘りは控えめ
- 図解中心で写真は少なめ
出版社
成美堂出版
発売日
2023年03月14日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ゴルフの本って、いきなりスイングの話から始まるイメージだったんですけど、これは用語の説明から入るんですね。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の親切なところです。まずゴルフ場は歩いて回ると約10kmあると書いてあって、コースには必ず攻略法と仕掛けがある。
そのうえでスコアカードの書き方や持ち物の話に入る。いきなりクラブを振る前に、これから何をするのかがわかる構成なんですよ。
書店員時代、初ラウンド前に駆け込みで買っていくお客さんを何人も見ました。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、途中に出てくる8時4時スイングとかL字スイングって、どんな練習なんですか?名前だけだと想像できなくて。
佐藤メバル
時計の文字盤をイメージして、腕と体が同調して振れる範囲だけを往復するドリルです。8時4時なら小さく、9時3時ならもう少し大きく。
ボールをいきなり強く打つのではなく、体幹の回転で振る感覚を先に養う。後半には腕の力みがミスの原因だと書かれていて、脱力を覚えてクラブに仕事をさせる流れにつながります。
体づくりの章では、膝にボールを挟む、メディシンボールを使うといった家でできる運動も紹介されています。
Cool Golf はじめてのゴルフレッスン
新井真一 著|新星出版社
¥1,320(税込)
自宅と練習場だけでコースデビューを目指す、最短ルートの練習法をまとめた一冊です。部屋の中でもできるスイングメイクから、練習場でボールを打って確認するところまで段階が切られ、基本の7番アイアン、9番アイアン、ユーティリティ、ドライバーという順番で身につけていきます。アプローチとパッティングのストロークの基本も同じ流れで押さえられる。動きを動画で確認できるQRコード付きなのが心強いところです。
こんな人におすすめ
練習場に通う時間が取りづらい人、まず家で素振りから始めたい人、まだクラブを揃えていない初心者。仕事の合間に短時間で形を作りたい社会人、コースデビューを近い目標にしている人にも向きます。
良い点
- 自宅練習から始められる構成
- 番手ごとに順番が決まっている
- QRコードで動きを確認できる
気になる点
- 上級者向けの発展内容はない
- 動画視聴が前提の部分がある
- コースマナーの記述は薄め
出版社
新星出版社
発売日
2018年02月09日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「Cool Golf」ってタイトルがまず気になるんですけど、これは家で練習する前提の本なんですか?部屋で振るって、けっこう勇気がいりますよね。
佐藤メバル
そこを突いた本でね。部屋の中でもできるスイングメイクから入って、練習場でボールを打って確認する、という二段構えになっています。
順番も決まっていて、基本の7番アイアン、9番アイアン、ユーティリティ、ドライバー。番手を増やす前に形を固めるという考え方です。
アプローチとパッティングのストロークも同じ流れで載っていて、動きはQRコードから動画で見られます。
橘ナナミ
7番アイアンが最初っていうのは意外でした。初心者って、ついドライバーから練習したくなりませんか?格好いいですし。
佐藤メバル
そうなりがちですよね。でも短いクラブで当てる感覚を作ってから長いクラブに移ったほうが、結果的に早いんです。
この本もドライバーは後半に置かれている。振り幅と番手を一つずつ上げる設計で、焦って飛ばそうとする人ほど順番を守ったほうが近道になります。
書店でも「ドライバーだけ練習してます」という方に、まずアイアンから、とお伝えしていました。
予約が取れないレッスンプロが教える ゴルフ1年生のためのスイングの教科書
浦大輔 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
170cm弱の体格で400ヤード以上飛ばすことで話題になり、レッスン予約が取れないことでも知られる浦大輔氏が、初心者向けにスイングの超基本をまとめた一冊です。特徴は「スイングは一つではない」という立場で、各番手によって振り方を変える意識を持つことで上達が早まると説く点。クラブの選び方とアライメント調整から始まり、ドライバー、ユーティリティ、アプローチ&パターへと、初心者が見落としがちな順番で進みます。
こんな人におすすめ
これからクラブを買う人、番手ごとの打ち分けが分からず迷っている人、自己流のスイングを一度整理したい初級者。週末しか練習できないなど、限られた時間で効率よく上達したい人にも向きます。
良い点
- クラブ選びから始まる構成
- 番手ごとの打ち分けを解説
- 100切りを目標に置いている
気になる点
- 人気ゆえ本人に習うのは難しい
- 上級者には物足りない内容
- スイング論はやや簡潔
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年10月02日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
170cm弱で400ヤード以上って、数字だけ聞いても正直ピンとこないんですけど……それって本物なんですか?
佐藤メバル
そこが話題になった方で、レッスンの予約が取れないことでも知られています。この本の面白さは飛距離の話より前段で、まず自分に合ったクラブを知り、アライメントを調整するところから始まるんです。
スイングは一つではない、各番手で振り方を変える意識を持つと上達が早い、と。そして各番手の自分のヤード数を把握すればスコアに直結する、100切りも夢じゃない、というのが通底する主張です。
橘ナナミ
自分のヤード数って、みんな把握していないものなんですか?私だったら、たぶん一つも答えられないです。
佐藤メバル
まさにそこが落とし穴で、番手ごとに何ヤード飛ぶかを知らないまま大きいクラブを持って大怪我をする。この本はクラブの知識と番手選び、練習法まで含めて最短で上達するための考え方としてまとめられています。
流れはクラブ、スイングの基本、ドライバー、ユーティリティ、アプローチ&パター。道具の理解が先というのが浦メソッドの軸なんです。
ゴルフは突然うまくなる
佐久間馨 著|現代書林
¥1,430(税込)
「どんな言葉や感覚要素を使ってプレーすれば、その人のゴルフのあり方が変わるか」を扱う、NLPゴルフの考え方を紹介する一冊です。多くのゴルファーが「〜してはいけない」「〜しないとうまくいかない」という否定的な言い方をしている点に注目し、誰にでも上達できるストラクチャーが潜在的に備わっていると説きます。技術書ではなく、プレー中の言葉と感覚を組み替える視点が核になっています。
こんな人におすすめ
練習では当たるのに本番で崩れる人、ラウンド中に考えすぎて体が固くなる人、技術書を何冊読んでも変わらなかった人。スイングをいじる前に、プレー中の言葉と感覚を変えてみたい人に向きます。
良い点
- 否定語を手放す視点が得られる
- スイング本に飽きた人に新鮮
- 短時間で読める分量
気になる点
- 技術的な上達は望めない
- 効果に個人差がある
- 発売から年数が経っている
出版社
現代書林
発売日
2007年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
NLPって名前は聞いたことがあるんですけど、それがゴルフとどうつながるのか、全然想像できなくて。自己啓発の話ですか?
佐藤メバル
いい質問だね。ここで扱っているのは、プレー中にどんな言葉や感覚を使うかでゴルフのあり方が変わる、という考え方です。
多くの人は「振り遅れてはいけない」「力んではいけない」と否定形で考えている。でも、その言い方自体が体を硬くしているかもしれない。
誰にでも上達できるストラクチャーが備わっていて、湧き出てくる言葉と感覚を変えればプレーが変わる、というのがこの本の主張です。
橘ナナミ
否定形で考えると硬くなる……それ、研究で締め切りに追われているときの自分と同じかもしれないです。余計なこと考えてミスするので。
佐藤メバル
まさにその感覚に近い。ゴルフは打つ前に時間があるぶん、余計な言葉が入りやすいスポーツなんです。この本は技術を積むのではなく、自分の内側から出てくる言葉を整える方向からアプローチします。
ラウンド中の独り言を変えるだけで流れが変わった、という体験をした人には刺さりますよ。
ゴルフには上手くなる「順番」がある
藤田寛之 著|ベストセラーズ
¥1,100(税込)
基本の「き」から、パワーフェードの打ち方まで、スピード上達する77ポイントをまとめた一冊です。最大の特徴は、スイングメカニズム、ドライバーショット、フェアウェイウッド&アイアン、ショートゲーム、実践という5つのレベルを覚える順番どおりに積み上げる構成。序章では「私が賞金王になれた理由」に触れ、理論と実戦が地続きであることを示します。順番を飛ばすと遠回りになる、と教えてくれる本です。
こんな人におすすめ
独学で寄せ集めた知識を整理したい人、上達の順番が分からず迷子になっている中級者、基本に立ち返りたい経験者。ラウンドで崩れる原因を、順を追って潰していきたい人に向きます。
良い点
- レベル別に順番が明示される
- 77項目で細かく区切られている
- 実戦パートまで一冊で届く
気になる点
- ビジュアルは控えめ
- 初心者にはやや難所がある
- 発売から年数が経っている
出版社
ベストセラーズ
発売日
2014年06月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「順番」って、そんなに大事なんですか? 上達したいなら、いい練習をたくさんすればいいのかと思っていました。
佐藤メバル
そこなんですよ。この本はスイングメカニズム、ドライバー、フェアウェイウッド&アイアン、ショートゲーム、実践という5つのレベルを用意して、覚える順番どおりに積むことを勧めています。
77ポイントに細かく切ってあるので、今の自分がどこで止まっているかも見える。序章で「私が賞金王になれた理由」に触れているのも面白く、才能の話ではなく順番の話として読めます。
橘ナナミ
順番を飛ばすと、遠回りになるってことですね。なんだか、大学院で勉強の計画を立てるのと似ているかもしれないです。
佐藤メバル
近いと思います。たとえばショートゲームが弱いのにドライバーばかり練習しても、スコアは動かない。この本はフェアウェイウッドやアイアンの項目を挟んでからショートゲームに進ませる。
土台を先に置くという設計思想なんですね。順番が分からなくなったときに開くと、戻る場所がはっきりしますよ。
ゴルフ上達の早道
長谷部道明 著|メトロポリタンプレス
¥880(税込)
日本プロゴルフ協会のティーチングプロとして、プロ入会から長年初心者を教えてきた著者が、本当に役立つ練習方法を伝える一冊です。派手な新理論ではなく、初心者から悩める中級者までを想定して、わかりやすく丁寧に書かれているのが身上。スコアメイクに効く練習を選び抜いた内容で、価格も手に取りやすい。指導の現場で何度も言われてきたことが、そのまま文章になっている印象です。
こんな人におすすめ
練習メニューが定まらず、なんとなく球を打っている人、独学の練習に疑問を持ち始めた初級〜中級者、レッスンに通う前に基礎を固めたい人。費用を抑えて一冊目を選びたい人にも向きます。
良い点
- 教える現場目線の練習法
- 価格が手に取りやすい
- 初心者から中級者まで対応
気になる点
- 写真や図は多くない
- 上級者向けの内容は少ない
- スイング論は王道に徹する
出版社
メトロポリタンプレス
発売日
2015年02月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ティーチングプロが書いた本って、たくさんありますよね。この本は何が違うんでしょうか。値段も手頃ですし。
佐藤メバル
この方はプロ入会から長年、初心者に教えてきた方で、その現場で本当に役立つと思った練習だけを選んでいる。
新理論を打ち出す本ではなく、地味でも効く練習を丁寧に並べた一冊です。実際、派手なメソッドに疲れた人が戻ってくる本でもあります。
書店員時代、初心者の方に「まずこれ」と渡していたうちの一冊でした。
橘ナナミ
派手じゃないほうが、かえって信頼できる気がします。長く教えてきた人の言葉って、やっぱり重いんですね。
佐藤メバル
そう思います。ここで言われているのは、初心者から悩める中級者まで、スコアメイクに役立つ練習を選びなさい、ということ。
練習の目的をはっきりさせるのが軸なんですよ。何となく球を打つのをやめたい時期に開くと、やることが絞られます。
40歳から劇的にスコアを伸ばすゴルフの組み立て方
深堀圭一郎 著|ベストセラーズ
¥1,155(税込)
飛距離をあきらめず、小技を極める。これまで取り組んできたゴルフの組み立て方を少し変えるだけでスコアが伸びる、というのがこの本の主張です。グリップ&アドレス、アイアン、ドライバー、フェアウェイウッド&ユーティリティ、ウェッジ、パターと、40歳からという視点で一章ずつ組み直す構成。体力の変化を受け入れつつ、飛ばなくなることを前提にしない組み立て方が読みどころです。
こんな人におすすめ
40代以降で飛距離の低下を感じ始めた人、スイングより組み立てでスコアを作りたい人、小技を武器にしたい中級者。若い頃の感覚のままラウンドして崩れている人にも、戻る場所として向きます。
良い点
- 年齢を前提にした組み立て
- クラブ別に章が分かれる
- 小技の比重が大きい
気になる点
- 若い読者には響きにくい
- 飛距離の絶対量は伸びない
- スイング改造本ではない
出版社
ベストセラーズ
発売日
2017年05月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「40歳から」って区切るのって、思い切りが必要ですよね。若い人には関係ない本なんでしょうか。
佐藤メバル
いや、読み方はいろいろあってね。大事なのは年齢で諦める前提を外していることです。この本は飛距離をあきらめず、小技を極めるという立場で、グリップ&アドレスからパターまで、6つの章で組み立てをやり直させる。
ドライバーで飛ばなくなった人に役立つ組み立て、ウエッジで作るスコアメイク、2パットが普通になるパター、と対象が細かいんです。
橘ナナミ
「2パットが普通になる」という言葉が刺さります。私、パターをちゃんと練習したことが一度もないので、余計に。
佐藤メバル
パターを組み立てとして捉えるのがこの本らしいところです。飛距離を追う章と小技の章が同じ重さで並んでいるので、どこを削ってどこを残すかを自分で決められる。
40代で一度スコアが止まった人が、順番を組み替えるために読む本だと思います。
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法
板橋繁 著|講談社
¥1,320(税込)
シリーズ累計10万部を超え、YouTube総再生回数7000万回を超える著者が、クラブの設計と構造を最大限に活かす「世界標準のスイング」をまとめた一冊です。日本人の99%は間違ったスイングをしているという強い問題提起から始まり、リストを返す、ヘッドを走らせる、トップをつくるといった日本の常識を次々に反転させます。身体動作学を専門としてきた著者の経歴も、理論の裏づけとして効いています。
こんな人におすすめ
これまでのレッスンで伸び悩んだ人、スイング理論の前提から疑ってみたい中級者、飛距離と方向を同時に欲張りたい人。独学で参考書を渡り歩いてきた人ほど、反転の気持ちよさを感じられるはずです。
良い点
- 常識を反転させる迫力がある
- 著者の専門的な裏づけ
- 参考書を読んだ人に新鮮
気になる点
- 真逆の教えに戸惑う人もいる
- 実践には時間がかかる
- 用語がやや専門的
出版社
講談社
発売日
2019年04月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「リストは返さない」「ヘッドは走らせない」って、今まで聞いたことと真逆なんですけど、大丈夫なんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の肝で、ゴルフクラブの設計と構造から逆算するとそうなる、という主張なんです。日本人の99%は間違ったスイングをしている、という強い言い方で始まりますが、著者は身体動作学を専門にしてきた人で、大学でコーチや監督を務め、渡豪してジュニアの育成にも関わった経歴があります。
飛距離プラス50ヤード、スコアマイナス20を最速で、というのがうたい文句ですね。
橘ナナミ
トップをつくらない、まで来ると、もう別のスポーツみたいに感じます。それで本当に飛ぶんでしょうか。
佐藤メバル
世界のトッププロが実践し、欧米のレッスンプロが教えている、というのが著者の説明です。この本、シリーズで累計10万部を超えていて、読む前と後で前提が入れ替わるタイプの一冊。
理解が先で体が後、という順番がはっきり書かれているので、読んだあとに練習場で確かめたくなりますよ。
タケ小山のゴルフ超上達ノート
タケ小山 著|日本文芸社
¥1,210(税込)
ゴルフが上手くなる条件を「他の人のプレーをよく見ること」と定義した、少し変わった一冊です。いかに人のプレーから情報を集め、使いこなすか。スイング技術の解説ではなく、アプローチの確率が劇的に上がる考え方など、スコアアップに直結する知恵を具体例で示します。ティーイングエリア、バンカー、傾斜地といったコース上の判断も章を分けて扱っていて、実戦の教科書として読めます。
こんな人におすすめ
同伴者のプレーを見る余裕がなく、自分の球だけ追っている人、コースでの判断に迷いが多い中級者、練習場では打てるのにコースで崩れる人。ラウンド前日に読み返したい人にも向きます。
良い点
- 他人のプレーを教材にする視点
- コース上の判断が具体的
- マネジメント章が実践的
気になる点
- スイング技術の解説は少ない
- 経験者向けの内容が多い
- 初心者にはやや早い
出版社
日本文芸社
発売日
2019年11月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「他の人のプレーをよく見る」って、それだけで上手くなるものなんでしょうか。なんとなく受け身な気がして。
佐藤メバル
これが意外と深くてね。彼の言い方では、いかに人のプレーから情報を集め、使いこなすかが大事だということなんです。
自分の球だけ追っていると、同じ失敗を何度も繰り返す。でも、同伴者がどういう状況で何を選び、どうなったかを見れば、自分の番に使える材料が増える。
ショット、アプローチ、パッティング、マネジメント、スコアアップと章が分かれています。
橘ナナミ
なるほど、観察そのものが練習になるんですね。それって、研究で先行事例を読むのに近いかもしれないです。人の失敗から学ぶ感じで。
佐藤メバル
そう、まさにその発想です。アプローチの確率が劇的に上がる方法など、数字で語られる場面が多いのも特徴で、感覚だけでなく根拠を持って選べるようになる。
バンカーや傾斜地の打ち方も、コース上で思い出せる形で整理されています。ラウンド中に思い出せる本は強いですよ。
慶應大学法学部卒女子プロが教える ゴルフ「脳内整理」メキメキ上達術
永野千秋 著|財界展望新社
¥1,430(税込)
大学時代にクラブを握り、遠回りしながら女子プロになった著者が、今さら他人には聞けない基本を丁寧に解説する一冊です。スイングづくりはパッティングから、という順番が特徴で、セットアップをグリップ、姿勢、アライメントと章を分けて確認します。さらにスコアメイクの要所であるショートゲームの攻略法へ進み、コースでは100%を望まないという章で締める構成が印象的です。
こんな人におすすめ
レッスン本を何冊も読んで情報が混線している人、基本に戻って頭を整理したい中級者、ショートゲームで稼ぎたい人。小手先のテクニックより土台を固めたい人に向きます。
良い点
- 情報整理を目的にした構成
- パッティングから始まる順番
- セットアップを3章で確認
気になる点
- 上級者には易しい内容
- 図版中心で文章は簡潔
- 最新の理論ではない
出版社
財界展望新社
発売日
2020年03月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「脳内整理」ってタイトルが面白いです。レッスン本を読んでも、逆に混乱することってあるんですか?情報が多すぎて。
佐藤メバル
むしろそこが著者の出発点なんです。レッスンは進化して教え方も多様化したけれど、一時的にうまくいっても元の木阿弥という人が少なくない、と。
だからこの本は、今さら人には聞けない基本を先に置き直す。しかもスイングづくりはパッティングから始めるという、少し意外な順番なんですよ。
グリップ、姿勢、アライメントと3章に分けてセットアップを確認します。
橘ナナミ
パッティングから始まるって、地味なところから入りますね。でも確かに、研究でも土台が崩れると全部やり直しになります。
佐藤メバル
そこなんですよ。さらにスコアメイクの要所としてショートゲームの攻略法が置かれ、最後にコースでは100%を望まないという章が来る。
技術と心構えが一本につながっているんですね。混線したときに戻る先として、手元に置いておく価値のある一冊です。
マンガで身につく! 普通のビジネスマンがゴルフ歴たった1年でスコア70台を出したメソッド。
大塚友広 著|幻冬舎
¥1,540(税込)
90台から110前後で止まっている人向けに、インパクトの前後30cmをベースとしたスイングの最適化をマンガで解説した一冊です。体格や運動能力に特別なアドバンテージがない普通のビジネスマンが、1年で70台前半に到達した実話が土台。インパクト前後の30センチを軸に、一軸スイング、目線を軸に据える考え方、河川敷コースの使い方、一点突破クラブ、小は大を兼ねる発想まで展開します。
こんな人におすすめ
マンガから入りたい人、理論書で挫折した経験がある中級者、短い時間で要点をつかみたい人。ラウンド前後の移動や寝る前に、さっと読み返したい人にも向きます。
良い点
- マンガで導入が軽い
- 実話ベースで説得力がある
- 各章にチェックポイント
気になる点
- 文章量は多くない
- 上級者には物足りない
- 展開が速く感じる人も
出版社
幻冬舎
発売日
2020年06月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ゴルフの本でマンガ形式って、逆に内容が浅くなったりしないんでしょうか。読みやすいのは魅力的ですけど。
佐藤メバル
ここはそうでもなくて、もとになった本があるんです。90台から110前後を抜け出すには、インパクトの前後30センチをベースにスイングを最適化するのが鍵だ、という理論をマンガ化したもの。
しかも普通のビジネスマンが1年で70台前半に到達した実話が土台で、一軸スイングや目線を軸にする話、河川敷コースで積極的にプレーする話まで入っています。
橘ナナミ
「小は大を兼ねる」って章題も気になります。小さなスイングを徹底するという意味なんでしょうか。
佐藤メバル
そのとおりで、スモールスイングを徹底し、ライと対話し、目的を明確にして練習する。最後はパッティングを制する者はゴルフを制す、で締まります。
各章にチェックポイントが用意されているので、読んで終わりにしないつくりなんですよ。マンガだからと侮れない、実践的な一冊です。
日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30
堀川未来夢 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
「練習のための練習は死んでも行わない」をモットーにするトッププロが、最小限の時間とお金で最大限のスコアアップを狙う上達法をまとめた一冊です。読者からは「アドレスを変えてベストスコアを更新した」「ティーの高さを変えただけで平均スコアが縮んだ」といった声が並びます。内容は再現性の高いスイングの基本、スライス対策、スコアを縮めるパッティング術、シーン別の小技という構成です。
こんな人におすすめ
練習時間を思うように取れない人、ラウンド前の短い時間で何とかしたい社会人、球数を打つ練習に疲れた人。限られた条件で効率よくスコアを縮めたい中級者に向きます。
良い点
- 時間がない人に寄り添う
- 読者の変化の声が具体的
- パッティング章が実用的
気になる点
- 練習量が前提の人には物足りない
- プロの感覚依存の部分がある
- 上級者向けの深掘りは少ない
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年11月04日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「日本一練習しない」って、プロなのに大丈夫なんですか? むしろ逆に不安になるんですけど、そこが売りなんですよね。
佐藤メバル
そこが売りなんです。モットーは「練習のための練習は死んでも行わない」。最小限のお金と時間で最大限のスコアアップという考えで、再現性の高いスイングの基本、スライスしない体質づくり、地味にスコアを縮めるパッティング術、シーン別の小技という並びになっています。
読者の声も「ティーの高さを変えただけで平均スコアが縮んだ」など、変化が具体的です。
橘ナナミ
ティーの高さを変えるだけで、スコアが変わるものなんですか? そんな小さなことで変わるなら、試してみたいです。
佐藤メバル
そういう小さな調整の積み重ねが、この本の主張なんですよ。1球打つごとにうまくなる世界に、という言い方もしています。
絶不調でも100切りを狙う再現性の話から、プロがこっそり使う小技まで順番に並んでいる。練習量を誇るのではなく、ラウンドで結果を出すための本だと思って読むといいですよ。
ゴルフが上達する自律神経72の整え方
小林弘幸 著|株式会社法研
¥1,650(税込)
自律神経研究の第一人者で、自身もゴルフを愛する順天堂大学医学部の教授が、スコアアップにつながる自律神経の整え方を72のポイントにまとめた一冊です。前日の過ごし方、車の運転、朝食、クラブハウスでの時間といった準備から、スタートホールの入り方、天候への対処、同伴者との関係まで扱います。ミスは打つ前に理由があるという視点が全編を貫いています。
こんな人におすすめ
練習では打てるのに本番で崩れる人、悪い流れを引きずりやすい人、体調や生活リズムとゴルフの関係を知りたい人。ラウンド前日の過ごし方から見直したい人に向きます。
良い点
- 医学の知見が土台にある
- 72項目で細かく区切られている
- 準備と当日の両方を扱う
気になる点
- 技術的な上達は扱わない
- 項目が多く通読は重い
- 実践には習慣化が必要
出版社
株式会社法研
発売日
2022年12月16日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
自律神経って、ゴルフとどう関係するんでしょうか。体調管理の話なら分かるんですけど、スコアに効くものなんですか?
佐藤メバル
ここが面白いところで、ラウンド中に自律神経が乱れる理由は、そのほとんどがプレーに余裕がない、判断に迷いがある、欲をかいた、人前で見栄を張る、ボールの状況が悪いのどれかだと著者は言うんです。
つまりミスはスイングのせいでも技術不足でもなく、ほとんどは打つ前に理由がある。前日の深呼吸や食事の時間、運転の仕方まで含めて72項目で整理しています。
橘ナナミ
「打つ前に理由がある」って言われると、ちょっと身構えますね。研究でも焦っているとミスを繰り返すので、覚えがありすぎて。
佐藤メバル
それでいいんだと思います。この本は1番でボギーを取る、100切りはボギーが基準、といった考え方も出てきて、スコアの作り方そのものを落ち着かせる方向に導く。
順天堂大学医学部の教授が、自身のゴルフでの取り組みも踏まえて書いているので、説教くさくならないのがいいんですよ。
正しい打ち方教えます 飯島茜のゴルフ上達レッスン
飯島茜 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
ツアー7勝の女子プロが開設したYouTubeチャンネルは登録者20万人以上、最高視聴数は約400万回。その人気レッスンを本にまとめた一冊です。プロでも間違いがちな正しい構えとアドレスから入り、ボディーターン、ドライバーの飛距離アップ、ラウンドマネジメントへと進みます。写真だけで分かる構成を軸に、ポイントを絞って見てすぐ理解できるようにしてあるのが特徴です。
こんな人におすすめ
動画で見てから本で確認したい人、アドレスの違和感を直したい初級〜中級者、ドライバーの飛距離を伸ばしたい人。ラウンドマネジメントまで一冊で押さえたい人にも向きます。
良い点
- 写真中心で分かりやすい
- アドレスから丁寧に解説
- ラウンド術まで収録
気になる点
- 文章量は少なめ
- 上級者向けの応用は限られる
- 動画併用が前提の面がある
出版社
マイナビ出版
発売日
2023年09月26日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
YouTuberの方の本って、動画があるなら本はいらないかな、と思ってしまうんですけど。この本はどうなんですか?
佐藤メバル
ここは役割が違うんです。チャンネルは登録者20万人以上、最高400万回という人気で、動画は流れで見るもの。
本のほうは写真だけで分かる、見てすぐ分かるようにポイントを絞って並べ直しているので、練習場に持って行って開けるんですよ。
プロでも間違いがちな正しい構えとアドレスから始まるのが、まず安心できます。
橘ナナミ
アドレスって、そんなに大事なんですか? どちらかというと振り方のほうが気になってしまいます。
佐藤メバル
この本はそこを「ゴルフ上手の決め手は茜流・アドレスにあり」と一章まるごと使って説きます。ボディーターンを徹底的にマスターする章、ドライバーで最大級の飛ばしを目指す章、そしてコースでのラウンドマネジメントの章へ。
構えが決まれば振りが決まるという順番なんですね。動画と本を行き来すると理解が深まりますよ。
上達の早さは逆算思考で決まる! てらゆーのゴルフスコアメイク大全
てらゆー 著|KADOKAWA
¥2,200(税込)
チャンネル登録者75万人を超える人気ゴルフトレーナーが、マネジメントとメンタルを軸にスコアメイク術をまとめた一冊です。ゴルフはスイングの美しさや飛距離ではなく、いかに少ないスコアで上がるかを競うスポーツだという立場から、ティーショット、セカンド、ラウンド前のドリル、アプローチ、バンカー、パッティングと場面ごとに整理します。マネジメント力とメンタルの強さを同時に鍛えるのが狙いです。
こんな人におすすめ
100を切るかどうかの瀬戸際にいる人、スイング練習ばかりでスコアが動かない中級者、コースでの判断を学びたい人。ラウンド前の準備を自分なりに体系化したい人にも向きます。
良い点
- マネジメントとメンタルに特化
- 場面ごとの章立てが明快
- アベレージ100前後に向く
気になる点
- スイングの深掘りは控えめ
- 価格はやや高め
- 初心者には判断の前提が必要
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年02月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スコアメイクって聞くと、テクニックの話かと思っていたんですけど、マネジメントとメンタルが特効薬なんですか?
佐藤メバル
そうなんです。この人は、スコアを上げるにはスイングの完成だけでは足りない、どのクラブでどこにボールを運ぶかというマネジメント力と、どんな場面でも自分のプレーを遂行できるメンタルの強さが効く、という立場なんですよ。
アベレージで100を切れる人と切れない人のコースマネジメントの違いから説き起こして、ショートゲームやラインの読み方まで並べています。
橘ナナミ
アベレージ100を行き来している人、と対象がはっきりしていると、自分のための本だと思えますね。迷わなくて済みそう。
佐藤メバル
そこは強みです。内容も、劇的にスコアが安定するティーショット、スコアを作るセカンド、ラウンド前の練習ドリル、状況別のバンカー、パッティングと、実際の順番に近い並び。
苦手な場面から逆算して読めるのもいいところです。逆算思考というタイトルどおりの構成ですね。
エイジシュート達成を目指せ! 〈50歳からの〉科学的ゴルフ上達法
板橋繁 著|講談社
¥2,200(税込)
シリーズ累計12万部を超えた理論書に待望のシニア編が加わった一冊です。世界標準のスイングを軸に、全ゴルファー憧れの大記録・エイジシュートの達成を目指すという、目標がはっきりした構成。年齢による変化を前提にしながら、クラブの設計を活かす動きをどう保つかに焦点を当てます。前の巻を読んだ人が、自分の年代に合わせて読み直すための一冊です。
こんな人におすすめ
50代以降でスコアの伸びを感じなくなった人、エイジシュートという目標を立てたい経験者、シニア向けの理論書を探している人。若い頃に読んだ理論を今の体で更新したい人に向きます。
良い点
- シニア向けに焦点が絞られている
- 目標がエイジシュートと明確
- シリーズの理論を継承
気になる点
- 若い読者には対象外
- 前巻を読んでいると重複感
- 実践には時間がかかる
出版社
講談社
発売日
2024年04月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
エイジシュートって、何歳のスコアで上がる、みたいなものですか? 名前は聞いたことがあるんですけど。
佐藤メバル
自分の年齢以下のスコアでラウンドする、という大記録です。この本はそこを目標に置いて、世界標準のスイングをシニアの体でどう成立させるかをまとめています。
シリーズは累計12万部を突破していて、これは待望のシニア編。年齢による変化を前提にしながら、クラブの設計と構造を活かすという前からの考え方を引き継いでいます。
橘ナナミ
なるほど。年を重ねても目標を持ち続けられるのって、いいですね。研究も長く続けたいと思っているので、少し励まされます。
佐藤メバル
その姿勢がこの本に合っていると思います。ただ、前提として理論を一通り理解している人向けなので、最初の一冊というより二冊目に向くかもしれません。
若い頃に身につけた動きを、今の体に合わせて組み直す。そういう読み方ができる本ですよ。
ゴルフの上達に一番必要な「回さない」という基本
小泉智之 著|日本文芸社
¥1,980(税込)
スイング本は大きく二つ、スイングに重点を置くものと体の動きに重点を置くものに分かれる。そのどちらにも欠けているテーマが「回さない」だ、という問題提起から始まる一冊です。回す意識がシャンクやトップを生むと指摘し、ボールは前や後ろではなく下にあるのだから、下への意識が先だと説きます。ブレーキを知る章、ブレーキの練習、振り方の練習と段階が続きます。
こんな人におすすめ
回転を意識しすぎてシャンクやトップに悩む人、スイング理論の掛け算に疲れた中級者、体の動かし方から見直したい人。著者が遠回りした練習の記録を読みたい人にも向きます。
良い点
- 逆張りのテーマが新鮮
- ブレーキとアクセルで整理
- 著者の体験談コラムがある
気になる点
- 発想の転換に時間がかかる
- 初心者には前提が必要
- 図解の好みが分かれる
出版社
日本文芸社
発売日
2026年06月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「回さない」って、ゴルフは体を回すスポーツだと聞いたことがあるんですけど、正反対ですよね。それで飛ぶんですか?
佐藤メバル
ここがこの本の出発点で、回す意識があることでの弊害がシャンクやトップだと指摘するんです。ボールは前や後ろではなく、下にある。
だから下にあるボールをしっかり打つことを会得しないと上達しない、と。前への意識より下への意識、回す動きより回さない動き。
言われてみれば確かに、という点が多いと思います。
橘ナナミ
ブレーキを知る、練習する、そのあとで振り方の練習、という順番も面白いですね。先に止め方を覚えるんですね。
佐藤メバル
そう、アクセルの前にブレーキなんですよ。基本メソッドを示し、ブレーキを知り、それを練習してから振り方へ進む。
巻末には著者自身が遠回りした練習や、レッスンの現場で教えられたことのコラムもあって、理論と実感が往復する構成になっています。
上達速度を爆上げする! ズルいゴルフ技大全
小宮拓郎 著|宝島社
¥1,375(税込)
シミュレーションゴルフの普及でカジュアルな趣味としても広がるゴルフで、コースに出てみたいという中級者に向けた一冊です。基本フォームのおさらい、自宅や練習場でできる効果的な練習法、そしてコースでスコアを縮めるためのクラブ別の上達ワザまでを、最短でスコアアップを狙う順番で並べています。新しいタイプの教科書として、気軽さと実用性を両立させた構成です。
こんな人におすすめ
インドアゴルフからコースデビューしたい人、ラウンド経験が浅くスコアがまとまらない中級者、自宅練習の引き出しを増やしたい人。短い時間でコツを拾いたい人に向きます。
良い点
- カジュアル層に向けた入口
- 自宅と練習場の両方を扱う
- クラブ別のワザが並ぶ
気になる点
- 上級者には物足りない
- 深い理論の説明は少ない
- 網羅性より実用性重視
出版社
宝島社
発売日
2026年09月09日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ズルい」って言葉が気になるんですけど、反則っぽい裏技が載っているんですか? ちょっとわくわくします。
佐藤メバル
そこは言葉の勢いで、ずる賢く効率よく、という意味ですね。シミュレーションゴルフが広がって、コースに出てみたいという中級者に向けて、最短でスコアアップを狙う方法をまとめた教科書です。
基本フォームのおさらい、自宅や練習場でできる練習法、クラブ別の上達ワザと並んでいて、気構えずに読めるのがいいところです。
橘ナナミ
インドアで打ちっぱなしの感覚を覚えた人が、外のコースに出ると全然違う、という話はよく聞きます。その差は埋まるものですか?
佐藤メバル
その差を埋めるのが、この本の後半です。クラブ別のワザはコースで起きる場面を想定して並んでいて、家で腕を磨いて外で使うという流れが作れる。
中級者向けと銘打っているぶん、基礎の説明は短く、実践のコツに紙幅を割いています。道具として持っておく一冊ですね。
ベン・ホーガン パワー・ゴルフ
ベン・ホーガン 著|筑摩書房
¥1,870(税込)
史上最強ともいわれるショットメーカーが、『モダン・ゴルフ』の10年前に、自分のスウィングがどう生まれたかを書き記していた一冊です。グリップ、クラブ、スタンス、ショットはもちろん、コースでの実践まで、スウィングとスコア改善のポイントが並びます。生誕100年を機に幻の名著が蘇ったという経緯も含めて、理論書の原典として読む価値があります。
こんな人におすすめ
理論書の原典を読んでみたい人、ゴルフの教えがどこから来たのかを知りたい人、長く読み継がれる一冊を手元に置きたい経験者。読み物としてじっくり楽しみたい人に向きます。
良い点
- 原典としての価値が高い
- スウィングから実践まで網羅
- 読み物としても面白い
気になる点
- 文体と図版は古い
- 初心者には前提知識が要る
- 現代の道具とは前提が違う
出版社
筑摩書房
発売日
2012年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ベン・ホーガンって名前は聞いたことがあります。でも「パワー・ゴルフ」は知らなかったです。有名な本なんですか?
佐藤メバル
有名なのは『モダン・ゴルフ』で、こちらはその10年前に書かれていたものなんです。自分のスウィングが生まれた詳細を本人が書き記していた、と。
グリップ、クラブ、スタンス、ショット、そしてコースでの実践まで、スウィングとスコア改善のポイントが明らかにされている。
長く幻の名著と言われていたものが、生誕100年の機会に蘇ったという経緯があります。
橘ナナミ
10年前の本が残っているのって、やっぱり読む価値があるからなんですね。道具も違うのに、古さは気になりませんか?
佐藤メバル
前提は違いますが、体の使い方やコースでの考え方は今読んでも古びません。ただ、最初の一冊というより、他の理論書を何冊か読んだあとに向き合うほうが味わい深いと思います。
原典を知ると、今の教えがどこから来たのかが見えてくるんですよ。
ゴルフスイング物理学
小澤康祐 著|実業之日本社
¥1,430(税込)
高校時代は甲子園を目指して野球に打ち込み、スポーツトレーナーになった著者が、24歳でゴルフに出会い、理系の知識を総動員してたどり着いた「水平面上の遠心力」を軸にした一冊です。道具ありきで技術、そのうえでカラダという順番で考えるのが特徴。フェースがスクエアになる力の方向を物理で説明し、既成概念に縛られない上達法として提示します。
こんな人におすすめ
理屈が分からないと体が動かない人、感覚より原理から理解したい独学者、野球など別の競技からゴルフに転向した人。頭で納得してから練習に進みたい人に向きます。
良い点
- 理系の視点が一貫している
- 道具から考える順番が明快
- 別競技からの転向者に合う
気になる点
- 物理の説明に集中が要る
- 感覚派には遠回りに感じる
- 図の理解に時間がかかる
出版社
実業之日本社
発売日
2018年09月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「水平面上の遠心力」って、急に物理の授業みたいになってきました。それでスライスが直るんですか?
佐藤メバル
著者自身が典型的な野球部出身ゴルファーで、最初は飛ぶけどOB連発だったそうなんです。運動能力には自信があったのに、真っすぐ飛ばない。
そこでフェースがスクエアになる力の方向を物理的に考え始めたのがきっかけで、水平面上の遠心力に気づいた、と。
理系出身だったこともあって、そこから上達の考え方が組み上がっていきます。
橘ナナミ
道具、技術、カラダ、という順番で考えるのも面白いです。普通は体の使い方から入りそうですけど、逆なんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の骨格です。まずクラブという道具があり、それを前提に動作があり、最後にカラダ。順番を逆にすると迷いが生まれるというわけです。
パートも理論構築の気づき、競技特性と道具、手と腕、体幹と下半身、そして悩みを減らす話へと進みます。頭が納得すればカラダは動く、という言葉が軸ですね。
最強インパクトを作る うねりスイング
三觜喜一 著|日本文芸社
¥3,960(税込)
ゴルフスイングの習得には、スイング中の4つの連続動作を行うことが重要だという著者の理論を、多くのカラー写真とともに解説する一冊です。QRコードから連続動作の動画も見られ、うねりドリルやかご練といった独自の練習法も収録。前著を補完する位置づけで、アドレスでエラーを防ぐ章から、飛距離アップ、ハンドファーストインパクトの完成まで進みます。
こんな人におすすめ
写真と動画を往復しながら覚えたい人、インパクトの形を根本から作りたい中級者、ドリルの引き出しを増やしたい人。大きくて厚い一冊を手元に置いて練習したい人に向きます。
良い点
- カラー写真と動画を併用できる
- 独自ドリルが複数収録
- チェックシートで確認できる
気になる点
- 価格は高めで判型も大きい
- 理論の前提にやや癖がある
- 持ち歩きには不向き
出版社
日本文芸社
発売日
2019年02月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
4000円近いゴルフ本って、なかなか思い切りがいりますね。それだけの厚みと中身があるんでしょうか。
佐藤メバル
判型が大きくて300ページ近くあるので、手元に置いて繰り返し開く前提の一冊です。軸になっているのは、スイングを4つの連続動作の流れとして捉える考え方。
カラー写真が多く、QRコードから連続動作の動画も見られます。アドレスでエラーを防ぐ章、ゼロから覚える章、飛距離アップの章、ハンドファーストインパクトの完成と続きます。
橘ナナミ
「うねりドリル」とか「かご練」って、名前からして独特ですね。普通の練習とは何が違うんでしょうか。
佐藤メバル
そこが著者独自の部分で、スイング作りに不可欠なものとして収録されています。前著を補完する位置づけなので、理論の全体像と練習法が一冊でつながる構成なんですよ。
各章にチェックシートが付いていて、できているかを確認しながら進められる。読む本というより、練習の伴走者みたいな本です。
世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論
和田泰朗 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
クラブを体の左サイドにキープして振る、という「キープレフト理論」を解説する一冊です。グリップエンドからシャフトがもっと長く伸びていて、それが左サイドにずっとあるように振るイメージ。振り子運動ではなく寺の鐘を棒で突くような吊り子運動と捉えるため、リストコックやアームローテーションへの意識が不要になり、動きがシンプルで再現性が高まるといいます。
こんな人におすすめ
スイングに不安を抱え、シンプルな動きに絞りたい人、リストの使い方で迷っている中級者、再現性を最優先したい人。理屈より動きのイメージで覚えたい人に向きます。
良い点
- 動きがシンプルで再現性重視
- 写真を多用した解説
- 練習ドリルまで収録
気になる点
- 独自理論に慣れが必要
- 一般的な教えと異なる部分
- 中級者以上が前提
出版社
日本文芸社
発売日
2019年09月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「キープレフト」って、最初は政治の話かと思いました。ゴルフだと何を左にキープするんでしょうか。
佐藤メバル
クラブそのものを体の左サイドにキープして振る、という考え方です。グリップエンドからシャフトがもっと長く伸びていて、それが左サイドにずっとあるように振るイメージ。
普通はスイングを振り子運動と捉えますが、こちらは寺の鐘を棒で突くような吊り子運動として捉えるんです。
リストコックやアームローテーションを意識しなくてよくなる。
橘ナナミ
意識することが減るのは魅力的ですね。覚えることが多いと、本番で何も考えられなくなりそうなので。
佐藤メバル
そこが狙いで、動きがシンプルで再現性が高いスイングになる、というのが売りです。考案者は世界的なティーチングプロ団体で、会員の1%しかいないマスターの資格を取得した人。
理論が認められてトップ100に選ばれたという経緯もあって、アマチュアの不安に応える内容になっています。
ゴルフのトップコーチが教える スウィングの真髄
辻村明志 著|日本文芸社
¥1,210(税込)
上田桃子、小祝さくら、永井花奈といったトッププロを指導してきたコーチが、自身のメソッドの元になる考え方を解説する一冊です。王貞治選手の一本足打法を作り上げた元巨人軍打撃コーチに師事し、そのエッセンスをゴルフに取り入れたという経緯が核。構えで勝負は決まっている、ヘソとグリップはつないでおく、クラブはスパッと鋭く振り下ろす。合氣道に通じる武道としてのゴルフ観が展開します。
こんな人におすすめ
技術以前に体の軸や姿勢を整えたい人、指導者の思想から学びたい中級者以上、野球とゴルフの共通点に興味がある人。読み物として深く味わいたい人に向きます。
良い点
- トッププロ指導者の思想が読める
- 野球とゴルフの接点が面白い
- 練習法も紹介される
気になる点
- 抽象度が高く好みが分かれる
- 初心者には遠い内容
- 実践の前段が長い
出版社
日本文芸社
発売日
2019年12月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
上田桃子プロを指導していた方なんですね。でも「氣」って、ちょっと抽象的でつかみどころがないです。
佐藤メバル
そこがこの本の個性です。著者は、王貞治選手の一本足打法を作り上げた元巨人軍の打撃コーチに師事して、そのエッセンスをゴルフの指導に取り入れた。
ゴルフは合氣道に通じる武道であるという捉え方なんですよ。構えで勝負は決まっている、ヘソとグリップはつないでおく、クラブはスパッと鋭く振り下ろす、といった言葉が並びます。
橘ナナミ
野球の打撃コーチの教えがゴルフに、というのが意外です。ボールの位置も道具も違うのに、共通するものがあるんですね。
佐藤メバル
打つ瞬間の体の使い方や、間の取り方ですね。この本はプロローグでその出会いを語り、氣のスウィング理論へ進み、最後は荒川博が遺した18の名言と箴言で締めます。
メソッドが身につく練習法も紹介されているので、思想だけで終わらない。読み物としても面白い一冊です。
ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイン
菅原大地 著|池田書店
¥1,100(税込)
登録者20万人以上、総再生回数5000万回を超える人気チャンネルのスイング理論をまとめた一冊です。身長170cm、体重62kgと小柄で、腕相撲では女性に負けた覚えもあるという著者が、ドライバーの平均飛距離300ヤードを超える。その理由を、飛距離の約9割を生み出す足の力を最大効率でクラブに伝えることにあると説きます。動きを分解し、練習ドリルも多数紹介します。
こんな人におすすめ
体格や腕力に自信がなく、飛距離を諦めかけている人、理屈から飛ばし方を知りたい中級者、自宅でできるドリルを探している人。非力でも飛ばしたい人に向きます。
良い点
- 非力な人に向けた理論
- 動きの分解が丁寧
- QRコードで動画も見られる
気になる点
- 飛距離特化でスコア論は薄い
- 実践には体の慣れが必要
- 理論の前提を理解する必要
出版社
池田書店
発売日
2020年09月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
280ヤードって、タイトルからして強気ですね。小柄な方が300ヤード超えって、信じていいんでしょうか。
佐藤メバル
そこがこの本の説得材料で、身長170cm、体重62kg、腕相撲では女性に負けた覚えもある、という人が平均300ヤードを超える。
なぜかというと、飛距離の約9割は足の力が生んでいて、それを最大効率でクラブに伝えているからだ、という説明なんです。
身体とクラブを最大効率に使う、というのがサイコースイングの考え方です。
橘ナナミ
9割が足って、想像以上ですね。腕の力じゃないんだと思うと、非力な人にはちょっと救われます。
佐藤メバル
そう思ってもらえたら本の狙いどおりで、メカニズムの章、動きを分解する章、身につける章、そして悩み解消のQ&Aという流れです。
動きを一つずつ分解して説明し、効率よく覚えるためのドリルも多数。レッスン動画が見られるQRコードも付いているので、文字で分かりにくいところを映像で補えますよ。
スモールスイング・レボリューション 新装版 ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ
大塚友広 著|幻冬舎
¥1,320(税込)
普通のビジネスマンが1年で70台を達成したメソッドを、新装版としてまとめた一冊です。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない、小さなスイングを極めることがプロの美しいショットに近づく入り口だ、という立場。インパクトから逆算してスイングを構築する考え方から始まり、ドライバーはインパクト後の50センチ、パターはインパクト後の10センチへと絞り込んでいきます。
こんな人におすすめ
練習量は確保できないが70台を目指したい人、大振りで安定しない中級者、理論を小さな単位で理解したい人。マンガ版より文章でじっくり読み込みたい人に向きます。
良い点
- 狙いが30センチと明快
- STEPで段階的に学べる
- 具体距離で示される理論
気になる点
- マンガ版と内容が重なる
- 上級者には物足りない
- 発想の転換に慣れが必要
出版社
幻冬舎
発売日
2020年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガのほうと同じ方が書いているんですね。あえて文章版を選ぶ意味って、あるんでしょうか。
佐藤メバル
同じメソッドでも、文章のほうが手順を追いやすいんです。こちらはインパクトから逆算してスイングを構築する考え方を示し、ドライバーはインパクト後の50センチ、スモールスイングによるブレイクスルー、そして70台の世界の見方へと進みます。
数字で区切られているぶん、どこを練習しているかがはっきりします。
橘ナナミ
50センチとか10センチとか、単位が小さくて逆に驚きます。その範囲だけ見ればいいんでしょうか。
佐藤メバル
発想としては、すべてのショットが集約されるパターはインパクト後の10センチ、というように、見る範囲を極端に狭めるところから始めるんです。
大振りで安定しない人ほど、この絞り込みが効きます。マンガ版とあわせて、自分に合うほうから入るのもいいと思いますよ。
名著が今のゴルフでも通用する理由
橘ナナミ
昔の名著って、クラブもボールも違う時代のものなのに、なぜ今も読まれるんでしょう?
佐藤メバル
名著が語っているのは、道具の話ではなく体の使い方や考え方の土台だからだ。『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』は、グリップやクラブ、スタンス、ショット、そしてコースでの実践までを一冊でたどれる。読み返すたびに、いま自分がやっていることの“元の形”が見えてくる。
橘ナナミ
なるほど。理論をゼロから組み立てる本も、名著の系譜なんですか?
佐藤メバル
そう言っていい。『ゴルフスイング物理学』(小澤康祐)は、まず道具があり、次に技術、最後にカラダ、という順番で考えを積み上げる。著者自身が野球から入ってスライスに苦しんだ経験があるから、理屈の運びが読者に寄り添っている。名著が「普遍」、新しい理論書が「翻訳」の役割を果たす。両方読むと理解が立体的になるよ。
上達段階別・来夏の読書ロードマップ
橘ナナミ
来夏までに読む順番みたいなものは、ありますか?
佐藤メバル
三つの段階で考えよう。まず未経験から初級は『いちばんわかりやすいゴルフ入門』でマナーと道具を押さえ、『Cool Golf はじめてのゴルフレッスン』で自宅と練習場の動きを固める。次の中級、100切りを狙う段階では『ゴルフには上手くなる「順番」がある』で土台を並べ替え、『上達の早さは逆算思考で決まる! てらゆーのゴルフスコアメイク大全』でマネジメントとメンタルを足す。時間が取れない人は『日本一“練習しない”プロが教える「科学的」ゴルフ上達法30』(堀川未来夢)が効く。年齢を意識するなら『40歳から劇的にスコアを伸ばすゴルフの組み立て方』(深堀圭一郎)や、シニア編の『エイジシュート達成を目指せ! 〈50歳からの〉科学的ゴルフ上達法』が道しるべになる。
橘ナナミ
上級者はどうでしょう?
佐藤メバル
理論そのものを問い直す番だ。『ゴルフの上達に一番必要な「回さない」という基本』(小泉智之)は、多くの本が「どう回すか」を説く中で、回す意識が生む弊害に目を向ける。『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』(板橋繁)も、常識とされてきた項目を一つずつ反転させていく。頭で引っかかりが生まれる本こそ、上級者の伸びしろになる。
価格帯と入手方法、口コミの見方
橘ナナミ
値段の幅もけっこうありますよね。
佐藤メバル
手頃な入門書から、カラー写真を多用した大判の理論書まで幅がある。まずは手頃な一冊で始めて、ハマったら大判のものを、という順番でいい。新装版や復刊で手に入りやすくなった本もあるから、探すときは版の表示を確認しよう。買えないときは図書館、という選択肢も忘れずに。
橘ナナミ
口コミはどう見ればいいですか?
佐藤メバル
参考になるのは、具体的な変化が書かれている声だ。たとえば堀川未来夢プロの著書には、著者のSNSやオンラインサロンに寄せられた
「アドレスを変えてベストスコアを103→95に更新」
といったコメントが並んでいる。「ためになった」より、何がどう変わったかが書かれているレビューを探すといい。
よくある質問
ゴルフ初心者におすすめの本は何ですか?
橘ナナミ
ゴルフ初心者におすすめの本は何ですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは『いちばんわかりやすいゴルフ入門』(西尾和也)が挙げられます。マナーやスコアカードの書き方、道具の選び方から、打ちっぱなしでの練習法、状況別スイングまでを一冊で覆っています。自宅で動きを確認したいなら、QRコードで動画を見られる『Cool Golf はじめてのゴルフレッスン』(新井真一)も心強い相棒になります。
スコアが伸びる(上達する)ゴルフ本はありますか?
橘ナナミ
スコアが伸びる(上達する)ゴルフ本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
練習法を体系的に学ぶなら『ゴルフ上達の早道』(長谷部道明)、コースでの組み立てを変えるなら『上達の早さは逆算思考で決まる! てらゆーのゴルフスコアメイク大全』が向いています。スイングの順番を整理したい人には、藤田寛之さんの『ゴルフには上手くなる「順番」がある』が読みやすいですよ。
メンタルを鍛えられるゴルフ本を教えてください
橘ナナミ
メンタルを鍛えられるゴルフ本を教えてくださいについて教えてください。
佐藤メバル
自律神経の観点から整え方を72のポイントにまとめた『ゴルフが上達する自律神経72の整え方』(小林弘幸)と、言葉と感覚からプレーを変える『ゴルフは突然うまくなる』(佐久間馨)が二枚看板です。どちらもスイングではなく心と体の状態に焦点を当てていて、練習では上手くいくのに本番で崩れる人に向いています。
ゴルフのルールがわかる本はどれがおすすめですか?
橘ナナミ
ゴルフのルールがわかる本はどれがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
『いちばんわかりやすいゴルフ入門』(西尾和也)は、覚えておきたい用語の解説からマナー、スコアカードの記入までを初心者向けに丁寧に説明しています。コースデビュー前の予習として読むのにちょうどよい構成です。
ゴルフ本は電子書籍と紙のどちらがおすすめですか?
橘ナナミ
ゴルフ本は電子書籍と紙のどちらがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
写真や図を見ながら動きを確認する本は紙、移動中やラウンド前に読み返す本は電子、という使い分けが現実的です。耳で学ぶオーディオブックは、自律神経やメンタル系の本と相性がいいですね。同じ本を両方で持つのも、意外と無駄になりません。
昔の名著ゴルフ本は今でも役に立ちますか?
橘ナナミ
昔の名著ゴルフ本は今でも役に立ちますかについて教えてください。
佐藤メバル
役に立ちます。『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』は、『モダン・ゴルフ』の10年前に著された内容が再び読まれている一冊で、グリップからコースでの実践までをたどれます。道具の進化を差し引いても、体の使い方の土台は今も通用します。
ゴルフ本はどこで買うのがおすすめですか?
橘ナナミ
ゴルフ本はどこで買うのがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
書店なら実際にページをめくって図や写真の見やすさを確かめられます。新装版や復刊で手に入りやすくなった本もあるので、版の表示を確認して選びましょう。手に入りにくいものは図書館も選択肢に入れてください。
「本明夏」で検索したら選手と出ますがゴルフ本の記事ですか?
橘ナナミ
「本明夏」で検索したら選手と出ますがゴルフ本の記事ですかについて教えてください。
佐藤メバル
はい、この記事はゴルフ本の紹介記事です。「本明夏」には人名としての読みと、「本」+「明夏(来夏)」=来夏に読みたい本という読みの二つがあります。選手の名前でたどり着いた方も、プロの思考法に触れられる本を選ぶ入口として楽しんでください。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、今日の話を聞いて、最初は「選手の名前の記事かな?」と思っていたのが、自分の目的で選べるようになりました。
佐藤メバル
それは何より。最後にひとつだけ、覚えておいてほしいことがある。
橘ナナミ
えっ、なんですか?
佐藤メバル
全部を読まなくていい、ということ。書店員だったころ、レッスン書を何十冊も買って、かえって迷子になる人を何人も見てきた。だからね、課題がひとつ決まったら、その一冊を何度も開く。課題が変わったら、次の一冊へ。それで十分なんだ。
橘ナナミ
なるほど……。じゃあ、来夏はまず一冊から始めてみます。
佐藤メバル
うん。キャディバッグにクラブを14本入れていても、その日の一打で選ぶのはいつも1本だけ。本も同じで、棚に並べた何冊かの中から、その日の自分に必要な一冊に戻れればいい。来夏のラウンドの途中でふと開く一冊が、あなたのゴルフを少しだけ前に進めてくれるはずだよ。
