ゴルフスイング理論を学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、「ゴルフ スイング 理論 本」で検索してみたら、物理学、解剖学、骨格、気の理論……同じスイングの話なのに、出てくる本のジャンルがばらばらで、どれが自分に必要か分からなくなりました。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。スイング理論本は、「同じことを別の言葉で説明している本」と「前提そのものがぶつかり合っている本」が同じ棚に並んでいる。だから最初に流派の地図を持ってしまうのが、いちばんの近道なんだ。
橘ナナミ
流派……ゴルフにも流派ってあるんですか?
佐藤メバル
あるよ。たとえば小澤康祐さんの『ゴルフスイング物理学』は、まずクラブという道具があり、その使い方である技術があり、最後に体がある、という順番で組み立てる。逆に内藤雄士さんの『正しいスイングは「骨格」で理解する!』は、骨と関節の動きから入ってスイングを導く。入口が真逆なんだ。
橘ナナミ
入口が違うだけで、たどり着く先は同じかもしれない、ということですか?
佐藤メバル
そう。だから「どれが正解か」を決めるより先に、「自分はどの入口から入るのが楽か」を考える。それがこのジャンルでいちばん大事な選び方なんだ。
ゴルフスイング理論を学べる本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
目的別だと、選び方はどう変わりますか?
佐藤メバル
スイングそのものを直したいなら、宮本大輔さんの『ゴルフスイング解析図鑑』のように、クラブの特性とインパクトの原理原則から入る本が向いている。飛距離を伸ばしたいなら、菅原大地さんの『最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!』のように「最大効率」という言い方で組み立てた本。スコアメイクまで見たいなら、桑田泉さんの『クォーター理論 基本編』はパッティング編・アプローチ編からスウィング編へ進む構成だから、打つ以外の得点源まで届く。
レベル別に選ぶ
橘ナナミ
これからラウンドデビューする人と、90切りを狙う人では違いますか?
佐藤メバル
変わる。始める前なら、てらゆーさんの『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』。B5の大判・全ページカラーで、ポジションごと・クラブ別のチェックポイントと反復ドリルが並んでいる。土台の抜けを潰す使い方に向いている。100切り前後なら、大塚友広さんの『スモールスイング・レボリューション』のように、インパクトから逆算して小さく振る発想の本が効く。小澤康祐さんの『ゴルフスイング物理学』は、大人になってから始めた人が最速でシングルを目指す、という入り口の立て方をしている。
理論系統別に選ぶ
橘ナナミ
さっきの「流派」をもう少し教えてください。
佐藤メバル
三觜喜一さんの『ゴルフは直線運動で上手くなる!』は、形にこだわると体の動きが止まると指摘して、運動連鎖のうねりスイングを提唱する。和田泰朗さんの『キープレフト理論』は、スイングを振り子ではなく吊り子として捉える。板橋繁さんの『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』は、リストを返さない、ヘッドを走らせない、トップをつくらない、と日本の常識を反転させる。答えが違うところが対立軸なんだ。
橘ナナミ
逆に、共通点はあるんですか?
佐藤メバル
ある。小澤さんの『「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実』も、板橋さんの本も、宮本さんの本も、クラブを間違って扱えば道具が敵になると言っている。流派が違っても、道具の構造を無視してはいけない点では一致している。
形式別に選ぶ
橘ナナミ
図解中心か、文章中心か、でも変わりますよね。
佐藤メバル
感覚を絵で掴みたいなら、奥嶋誠昭さんの『ゴルフ 当たる! 飛ばせる! スイング解剖図鑑』。手や足が感じる感覚をイラストで具体化しようとしている本で、珍しい切り口なんだ。動画とセットで動きたいなら、板橋さんの『+50ヤード飛ぶ! 超図解・欧米トッププロスイング』や三觜さんの『スウィングの流儀』、菅原さんの『サイコースウィングで飛ばせ!』のように誌面と動画が連動する本がある。因果を文章で追いたいなら、マツモトタスクさんの『ゴルフサイエンス ファンダメンタルズ』が合う。
著者の立場別に選ぶ
橘ナナミ
著者がコーチなのか研究者なのかでも、信頼の置き方が違いますね。
佐藤メバル
ツアーコーチなら辻村明志さんの『スウィングの真髄』。上田桃子、小祝さくら、永井花奈といったトッププロを指導してきた人で、野球界の荒川博に師事した経験が下敷きになっている。理論派のプロなら和田泰朗さんの『キープレフト理論』。研究者側から来るなら、マーク・ブル博士の『最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学』で、解剖学や運動生理学の視点から分析し、吉田洋一郎さんが実践ドリルに落とし込んでいる。スポーツ科学の考証を足した例なら、内藤さんの『骨格』の本にコナミスポーツの協力が入っている。
入手性・コスト別に選ぶ
橘ナナミ
手に入れやすさも大事ですよね。
佐藤メバル
大事。ホーガンの『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』は、いわゆる幻の名著が復刊されて読めるようになった例。バーゲン本として出回っている本もあるから、まず書名で検索して流通を確かめるといい。逆に、桑田さんや三觜さんの大型本は造本そのものが贅沢で、価格もそれなりにする。図書館で内容を確かめてから、手元に置きたい1冊だけ買う。この順番なら失敗が少ないよ。
ゴルフスイング理論を学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
ゴルフスイング理論を学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
ゴルフスイング物理学
小澤康祐 著|実業之日本社
¥1,430(税込)
甲子園を目指した野球少年が、24歳でゴルフに出会い、理工学部で培った物理の視点から「水平面上の遠心力」にたどり着くまでの記録です。道具(クラブ)→技術(動作)→カラダの順で考える方法論が軸で、既成概念に縛られないからこそ「なぜスライスするのか」が頭で理解できる。感覚派のレッスン書とは違い、納得してから動かすタイプの人に向く一冊です。
こんな人におすすめ
大人になってからゴルフを始めた方、野球など他のスポーツ経験があり体は動くのに球が曲がってしまう方、感覚より理屈で覚えたい独学ゴルファー。練習場で悩みの原因を言葉にして整理したい場面や、レッスン書の説明に納得がいかないときに向きます。
良い点
- 「道具→技術→カラダ」の順で考えられる
- 水平面上の遠心力という明確な指針
- 理系・体育会系どちらにも刺さる説明
気になる点
- 物理の記述にやや集中力が要る
- 上級者向けの内容は少なめ
- 写真より図解中心で好みが分かれる
出版社
実業之日本社
発売日
2018年09月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゴルフスイング物理学」って、名前からして難しそうです。でも著者は野球からゴルフに転向した人なんですよね?
佐藤メバル
そう、小澤康祐さんは高校時代に甲子園を目指して野球に打ち込み、スポーツトレーナーになってから24歳でゴルフと出会った人です。
最初は「飛ぶけどOB連発」の典型的な野球部ゴルファーだった。そこで理工学部出身の知識を総動員して、フェースがスクエアになる力の方向を考え始め、たどり着いたのが「水平面上の遠心力」でした。
この本は、まず道具があり、それを前提に技術、そしてカラダという順番で組み立てています。頭が納得すればカラダは動く、というのが著者の立場ですね。
橘ナナミ
水平面上の遠心力……それってどういう意味ですか? 私はまだ始めたばかりなんですが、理屈で直せるなら安心です。
佐藤メバル
遠心力が水平な面で働くと考えると、クラブがどう動けばフェースが返ってくるかが見えてくるんです。この本はPART1で理論が生まれた気づきを振り返り、PART2で競技特性と道具からさかのぼり、PART3で手と腕、PART4で体幹と下半身と、上から下へ積み上げていく構成です。
既成概念にとらわれないぶん、レッスン書でモヤモヤしていた人ほど「なぜ今までスライスOBを連発していたか」が腑に落ちるはずですよ。
ベン・ホーガン パワー・ゴルフ
ベン・ホーガン 著|筑摩書房
¥1,870(税込)
『モダン・ゴルフ』の10年前に書かれていた、ベン・ホーガン自身のスウィングがどう生まれたかを記した一冊です。グリップ、クラブ、スタンス、ショットに加えてコースでの実践まで、スウィングとスコア改善の要点が網羅されています。生誕100年を機に蘇った幻の名著で、理論の原型をたどれるのが最大の読みどころ。現代のメソッド本の「なぜそうなのか」を確認したい人に向きます。
こんな人におすすめ
ゴルフ史に残る名手の思考をじっくり追いたい方、レッスン書を何冊も読んで原理に戻りたくなった中級者以上、クラブ選びからコースでの実践まで一冊で押さえたい人。史料的に読む楽しみもあるので、読み物として味わいたい場面にも向きます。
良い点
- ホーガンの思考の原型が読める
- グリップからコース実践まで網羅
- 復刊で手に取りやすくなった
気になる点
- 現代のクラブ前提ではない
- 文章が硬く読み進めにくい箇所も
- 写真解説は多くない
出版社
筑摩書房
発売日
2012年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ベン・ホーガンって、ゴルフをやらない私でも名前は聞いたことがあります。『パワー・ゴルフ』は有名な『モダン・ゴルフ』とは違う本なんですか?
佐藤メバル
いいところに気づきましたね。『モダン・ゴルフ』の10年前に、ホーガン自身が自分のスウィングがどう生まれたかを書き記していたのがこの本です。
生誕100年を機に幻の名著として蘇りました。グリップ、クラブ、スタンス、ショットはもちろん、コースでの実践まで踏み込んでいる。
史上最強ともいわれるショットメーカーが、完成形ではなく過程を語っているのが貴重なんです。
橘ナナミ
完成形じゃなくて過程、というのが面白いですね。今のレッスン書を読む前に、先に読むべき本なんでしょうか?
佐藤メバル
順番としては、現代の本で疑問を持ったときに戻ってくる読み方がおすすめです。たとえば「なぜグリップをこう握るのか」と感じたら、この本の記述に当たると、当時のクラブやボールの条件まで含めて背景が見えてきます。
スウィングとスコア改善のポイントが一冊にまとまっているので、原理に戻るための座標軸として棚に置いておくと心強いですよ。
ゴルフサイエンス ファンダメンタルズ
マツモトタスク 著|日経BP
¥4,950(税込)
元国際金融マンが50代半ばでティーチングプロ資格を取得し、米国Jacobs 3D Golfで学んだ科学的スイング理論を体系化した一冊。クラブの重心点に働く6種類の力や、グリップ部の力学的入力データをもとに、クラブがどう力を受け取りボールへ伝えるかを物理と感覚の両面から解きます。「形を追うゴルフ」から条件を整えるゴルフへ視点を移したい人に。
こんな人におすすめ
感覚ではなく仕組みから理解したい独学者、フォームを直しても再現しないと悩む方、仕事の合間に学び直しとしてゴルフを捉えたいビジネスパーソン。データやルールの話も出てくるので、じっくり読む時間の取れる週末に向きます。
良い点
- Jacobs3Dのデータに基づく
- ルールやクラブ設計にも言及
- 再現性の考え方が学べる
気になる点
- 価格帯が高め
- 前提知識がやや必要
- 読み物としての軽さはない
出版社
日経BP
発売日
2026年03月27日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ずいぶん本格的な作りの一冊ですね。ゴルフ本としてはかなり専門的に見えますが、どんな経歴の人が書いているんでしょうか?
佐藤メバル
著者のマツモトタスクさんは、長年欧州で活躍した元国際金融マンです。キャリアの傍ら米国Jacobs 3D Golfで科学的なスイング理論を学び、50代半ばでティーチングプロ資格を取得しました。
本書はクラブの重心点に働く6種類の力(Force & Torque)を解析し、グリップ部の力学的入力データから、クラブが力をどう受け取りボールへ伝えるかを解説します。
「なぜ昨日は飛んで今日は当たらないのか」に、感覚ではなく科学で答えてくれる一冊です。
橘ナナミ
ForceとTorque……聞き慣れない言葉です。でも「昨日は飛んだのに今日は当たらない」は、経験者なら誰でも思うことですよね。
佐藤メバル
そこが本書の入口です。スイングを「ボールにエネルギーを伝えるシステム」として捉え直し、原因を整えれば結果は自然に整うと考えます。
章立ても第1章でエネルギーのマネジメント、第2章でクラブと人のインターフェース、第3章で力学、第4章で再現性と効率性と積み上げ、最後は学び直しの話で締める。
R&Aルールに基づくクラブ設計の思想まで触れているので、道具の進化を追いかけている人にも面白いはずです。
「物理学」×「クラブの構造」で解き明かす ゴルフスイングの新事実
小澤康祐 著|KADOKAWA
¥1,650(税込)
小澤康祐さんが『運動学』と『物理学』の視点から、クラブという道具の構造と使い方を徹底分析した一冊。クラブの面は上を向いている、先端は折れ曲がっている、シャフトの加速減速でフェースは開閉するといった道具の真実から、インパクト、操作法、体の使い方、そしてPGAツアー選手の分析まで進みます。最新スイングはフェースを返さない・テコを使わない。
こんな人におすすめ
クラブの構造を理解してから練習したい方、新しいクラブに替えたのに球が曲がってしまう人、ダスティン・ジョンソンやジョン・ラームらPGAツアー選手の動きを理論で読み解きたい中級者以上。道具への投資を無駄にしたくない場面にも。
良い点
- クラブ側から見た分析が新鮮
- PGA選手の具体例が豊富
- 前著の理論がさらに具体化
気になる点
- 前著を読んでいる前提の記述も
- 図版が多いぶん通読は重い
- 体の使い方はPART4に集中
出版社
KADOKAWA
発売日
2021年02月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じ小澤康祐さんの本がもう一冊あるんですね。今度はクラブの構造から入るタイプで、理論書というより道具の解説本なんでしょうか?
佐藤メバル
まさにそこが違いです。ゴルフはクラブを使うスポーツで、クラブの構造を知らないと上達への道は開かれない、というのが著者の立場。
PART1では面が上を向いていること、先端が折れ曲がっていること、シャフトの加速と減速でフェースが開閉してしまうことなど、道具の真実から始まります。
そのうえでインパクトの物理、クラブの操作法、体の使い方へ進む。前著『ゴルフスイング物理学』の理論を、道具側から具体化した続編ですね。
橘ナナミ
「フェースを返さない」「テコを使わない」って、普通のレッスンと逆のような気がします。それで本当に飛ぶんですか?
佐藤メバル
そこがPART5の見どころです。ダスティン・ジョンソン、キャメロン・チャンプ、ジョン・ラーム、マシュー・ウルフ、ジム・フューリックといったPGAツアー選手が、体の個性や感覚に合ったスイングをどう完成させているかを例に分析しています。
グリップエンドを引っ張り続けるという感覚や、クラブ操作の基本は円錐振り子だという説明まで、クラブが味方か敵かという問いが最後まで貫かれていますよ。
最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学
マーク・ブル 著|池田書店
¥1,320(税込)
ジャスティン・ローズらを指導する英国の動作分析の権威マーク・ブル博士が、解剖学・運動生理学・心理学からスイングを分析し、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が実践ドリルに落とし込んだ一冊。エラーの原因はスイング中の動きではなく、大半はアドレスに潜むという指摘が核です。アドレスの問題で回転が阻害され代替動作が起こる、という整理が目から鱗。
こんな人におすすめ
何年も同じミスを繰り返している方、レッスンで「ボールをよく見ろ」と言われて止まっている人、体の感覚を言葉で整理したい人。ドリル集を毎日の練習メニューとして使いたい場面や、アドレスを見直すきっかけが欲しいときに向きます。
良い点
- 原因はアドレスという整理が明快
- 脳と体をつなぐドリルが付属
- PGA選手指導の知見が背景
気になる点
- 解剖学の用語がやや多い
- 飛距離特化で総合設計ではない
- 文章より図の比重が大きい
出版社
池田書店
発売日
2022年07月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「解剖生理学」って、ゴルフの本なのに体の教科書みたいなタイトルです。筋肉の使い方の話なんでしょうか?
佐藤メバル
いい質問です。著者のマーク・ブル博士は、ジャスティン・ローズなど多数のPGAツアー選手を指導する英国の動作分析の権威で、解剖学や運動生理学、心理学まで動員してスイングを分析しています。
キーポイントは、エラーの原因はスイング中の動きではなく大半がアドレスに潜んでいるという指摘です。
スイングは関節の回転動作の集合体なので、アドレスに問題があるとどこかの回転が阻害され、代替動作が起きてしまうんですね。
橘ナナミ
それ、耳が痛いです。私もアドレスはなんとなく立っていました……。じゃあアドレスさえ直せば、動きは自然についてくるんですか?
佐藤メバル
原因がわかっても、脳が新しい動作を認知しないかぎり思い通りには動かない、というのがもう一つの軸です。
だから本書は第3章でアドレスのエラー排除、第4章で必要な動きの意識づけ、第5章で脳と体をつなぐドリル集という構成になっています。
吉田洋一郎さんが具体的なエラー排除法と実践ドリルを担当しているので、読んで終わりにせず、練習場で試せるのが助かりますね。
ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全
てらゆー 著|KADOKAWA
¥1,980(税込)
YouTube登録者60万人を超えるトレーナーてらゆーが、スイングを「振り子」「回転」「足の動き」の3つの土台に整理した一冊です。当てたい気持ちで回転が止まり、飛ばしたい気持ちで腕に力が入って振り子が壊れる——というアマチュアの典型を、大判・全ページカラーの大きな写真で解いていきます。勝手に当たる、力まなくても飛ぶ感覚へ導く構成が魅力。
こんな人におすすめ
動画で見て分かったつもりになる前に手元に置きたい方、ポジションごと・クラブごとのチェックポイントが欲しい人、反復ドリルを決めて練習したい初心者から中級者。スイングの土台を一度全部そろえたい場面に向きます。
良い点
- 大判カラーで動きが追いやすい
- 振り子・回転・足の3分類が明快
- クラブ別と弱点克服まで網羅
気になる点
- 内容量が多く通読は重い
- 基本重視で応用は控えめ
- 動画と併用が前提の面も
出版社
KADOKAWA
発売日
2023年03月01日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
てらゆーさんって、YouTubeでよく見る名前です。チャンネル登録者60万人ってすごい。本は動画の焼き直しですか?
佐藤メバル
焼き直しではなく、メソッドとして整理し直した一冊です。著者はスイングを「振り子」「回転」「足の動き」の3つに分け、これを3つの土台と呼びます。
アマチュアの多くはこのうちどれかができていない。原因は「当てたい」気持ちで回転や足が止まったり、「飛ばしたい」と思って腕に力が入り振り子が壊れることだと指摘します。
大判で全ページカラーという造本も、動きを目で追うのに向いています。
橘ナナミ
振り子に回転に足。シンプルに聞こえますけど、実際はどれかが抜けてしまうものなんですね。どこから読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
順番に読むなら第1章の振り子、第2章の回転、第3章の下半身と土台を積み上げ、第4章のポジション別、第5章のクラブ別チェック、第6章の反復ドリルで仕上げる流れです。
自分に足りない部分だけを練習するという著者の考え方があるので、全部を一遍にやろうとしないのがコツ。
弱点克服の章があるので、スライスやダフリに悩む人がそこから入るのも手ですよ。
世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論
和田泰朗 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
クラブを体の左サイドにキープして振る、という着想から生まれた「キープレフト理論」。一般的にスイングは振り子運動とされますが、本書はこれを吊り子運動として捉え、寺の鐘を棒でつくイメージで説明します。振り子に比べてリストコックやアームローテーションへの意識が不要で、動きがシンプル、再現性が高いのが特徴。二点吊り子とチルトでセットアップを作る発想が独特です。
こんな人におすすめ
スイングに不安を抱えて迷子になっているアマチュア、意識することが多くて体が止まってしまうタイプ、写真を追いながら新しい動きの型を一から入れてみたい人。レッスンの方向性を一度変えてみたい場面に向きます。
良い点
- 吊り子という発想が新しい
- 写真を多用した手順解説
- 意識する点が少なく再現性重視
気になる点
- 独自理論ゆえ賛否が分かれる
- 既存スイングからの移行は時間が要る
- 上級者の微調整には物足りない
出版社
日本文芸社
発売日
2019年09月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「キープレフト理論」って、何を左にキープするんですか? 名前だけだと全然イメージが湧きません。ゴルフは右に振るスポーツだと思っていたので余計に。
佐藤メバル
クラブのグリップエンドからシャフトがもっと長くのびていて、それが体の左サイドにずっとあるように振る、というイメージなんです。
著者はスイングを振り子ではなく吊り子運動として捉えます。寺の鐘を棒でつく動きを思い浮かべると分かりやすい。
リストコックやアームローテーションを意識しなくてよくなるぶん、動きがシンプルで再現性が高いとされています。
考案者の和田泰朗プロは世界的ティーチングプロ団体でマスター資格を取得した人ですね。
橘ナナミ
寺の鐘を突く動き……なんだか急に掴めた気がします。でも、それって普通のスイングとけっこう違うんじゃないですか?
佐藤メバル
違うからこそ、スイングに不安を抱えている人ほど試す価値がある、というのが著者の主張です。PART3で二点吊り子とチルトのセットアップを説明し、PART4ではフェースを開いてフル回転させるポイント、PART5でメカニズムの真髄、PART6でマスタードリルという流れで、習得の順番を飛ばさない構成になっています。
写真が多いので、頭で分かってから体に移しやすいですね。
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法
板橋繁 著|講談社
¥1,320(税込)
「リストを返す」「ヘッドを走らせる」「トップをつくる」——日本人ゴルファーの常識を次々に否定し、世界標準のスイングとして「リストは返さない」「ヘッドは走らせない」「グリップをヘッドより先行させる」を掲げる一冊。日体大で身体動作学を学び、豪州でジェイソン・デイの母校のゴルフ部監督を務めた著者のメソッドは、クラブの設計と構造を最大限に活かす発想です。
こんな人におすすめ
日本のレッスン書で伸び悩んだ経験のある方、手首の使い方やインパクトの再現性に悩む人、常識を理詰めで一度疑ってみたい中級者以上。クラブの設計に逆らわない打ち方を知りたい場面や、指導者と意見が食い違ったときの判断材料にもなります。
良い点
- 常識の裏側がはっきり示される
- 著者の指導歴に裏打ちされている
- トップアマの声が収録
気になる点
- 極端な表現に戸惑う人も
- 動画前提の部分がある
- 初心者には前提知識が要る
出版社
講談社
発売日
2019年04月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「日本人の99%は間違ったスイングをしている」って、この帯の言葉が強烈すぎませんか? ちょっと大げさな気もします。
佐藤メバル
強く出ていますが、中身は具体的です。著者は「リストを返す」「ヘッドを走らせる」「トップをつくる」「クラブを立てて使う」「インパクトでアドレスを再現する」という日本でよく言われる項目を挙げ、その一つひとつに対して世界標準では逆だと示します。
リストは返さない、ヘッドは走らせない、クラブは寝かせてから振る。クラブの設計と構造を最大限に活かすという軸が一貫しています。
橘ナナミ
クラブを寝かせてから振る、か……。でも、それで飛距離が出るんですか? 手元が先に行ったらパワーが逃げそうな気がするんですけど。
佐藤メバル
そこを科学的に説明するのが本書の役割です。著者は日体大の大学院でトレーニング論と身体動作学を学び、ゴルフ部のコーチや監督を経て、豪州に渡ってジェイソン・デイの母校のゴルフ部監督を務めた人。
運動力学を主体にした独自のコーチング理論を確立しています。日本を代表するトップアマが「飛ぶ、曲がらない」と語っているのもクラブの設計に逆らわないからで、感覚ではなく原理の話なんですよ。
内藤雄士 ゴルフ 正しいスイングは「骨格」で理解する!
内藤雄士 著|池田書店
¥990(税込)
体型や筋力、柔軟性に差があっても、骨や関節の動きは人間である以上だれでも同じ——というところから始まる一冊。ツアープロコーチの内藤雄士氏の理論に、コナミスポーツの全面協力によるスポーツ科学の考証が加わっています。アドレスを骨格のポジショニングとして捉え直し、間違ったスイングの多くは代償動作でできていると説明する整理が明快です。
こんな人におすすめ
体格や柔軟性の違いに悩んでいる方、正しい動きを真似しても再現できない人、エクササイズから体を作り直したい40代以上のゴルファー。腰や股関節の硬さを自覚している人が、スイングの前提を整える場面に向きます。
良い点
- 骨格という万人共通の基準で語る
- 代償動作という視点が役立つ
- エクササイズ章で体作りまで
気になる点
- 写真より図解中心の構成
- 筋力差の話は簡潔に留まる
- 上級テクニックの記述は少ない
出版社
池田書店
発売日
2019年08月09日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「骨格で理解する」って、体型が違っても同じスイングでいいってことですか? 私は背が低い方なので、そこは気になります。
佐藤メバル
まさにその疑問に答える本です。著者は、太っている人もやせている人も背の高い人も低い人も、骨や関節の位置と役割は数千年前から変わっていない、と言います。
だから骨と関節という共通点で「正しいスイング動作」を考えれば、万人が採り入れられる。間違ったスイングの大部分は代償動作でできているという整理も印象的で、動きを取り違えると別の場所が埋め合わせをしてしまうんですね。
橘ナナミ
代償動作……思い当たります。股関節が固くて、いつも腰で回している気がします。それって直せますか?
佐藤メバル
本書はそこを段階的に扱います。まず第3章でアドレスを骨格のポジショニングとして捉え直し、第4章で骨格から見たベストスイングを示し、第5章でそれに近づくためのエクササイズを紹介する流れです。
コナミスポーツの協力でスポーツ科学の考証が入っているので、体の制限を前提にスイングを設計する考え方が学べます。
ツアープロコーチの理論とスポーツ科学が融合した一冊ですね。
ゴルフのトップコーチが教える スウィングの真髄
辻村明志 著|日本文芸社
¥1,210(税込)
上田桃子、小祝さくら、永井花奈らトッププロを指導する辻村明志氏が、王貞治の一本足打法を作り上げた元巨人軍打撃コーチ・荒川博氏に師事し、そのエッセンスをゴルフに取り入れたメソッドを解説します。「構えで勝負は決まっている」「ヘソとグリップはつないでおく」といった言葉とともに、氣のスウィング理論という他に類を見ない視点を扱う一冊です。
こんな人におすすめ
技術だけでなく体の内側の感覚から整えたい方、野球経験があり打撃の感覚をゴルフに活かしたい人、武道や合氣道の考え方に惹かれる読者。言葉にできない感覚を大事にしたい場面や、メンタル面を立て直したいときに。
良い点
- 荒川博イズムの系譜が読める
- トッププロ指導の言葉が具体的
- メンタル面の記述が厚い
気になる点
- 「氣」の解釈は好みが分かれる
- 物理的な解説は控えめ
- 練習法の分量は中程度
出版社
日本文芸社
発売日
2019年12月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「氣のスウィング」って……スピリチュアルな話ですか? ゴルフの技術書でその言葉が出てくるのが意外です。
佐藤メバル
そこがこの本の面白さです。著者の辻村明志さんは、上田桃子、小祝さくら、永井花奈らトッププロを指導するコーチですが、元巨人軍打撃コーチの荒川博さんに師事した人なんです。
王貞治選手の一本足打法を作り上げた荒川さんのエッセンスを、ゴルフの指導に取り入れています。ゴルフは合氣道に通じる武道であるという章から始まり、「氣」を身体感覚として捉え直していく構成です。
橘ナナミ
野球の打撃コーチの教えがゴルフに、というのが不思議です。「ヘソとグリップはつないでおく」という言葉は、なんとなく動きのイメージが湧きます。
佐藤メバル
そうやって体のつながりで考えるのが、荒川イズムの中心です。第2章で氣のスウィング理論を、第3章では荒川さんが遺した18の名言と箴言を紹介しています。
構えで勝負は決まっているという言葉も、技術の前に姿勢を整えるという意味で、多くのレッスン書と通じるものがありますよ。
メソッドが確実に身につく練習方法も数多く載っています。
三觜喜一 スウィングの流儀
三觜喜一 著|日本文芸社
¥1,100(税込)
予約の取れない人気レッスンプロ・三觜喜一氏の連載をMOOK化した一冊。漫画のレッスン、撮りおろしのグラビアレッスン、動画解説を組み合わせたハイブリッド構成で、スイングの基本を集中して扱います。登録者約30万人のYouTubeチャンネルの再生回数上位テーマを誌上解説し、どうしたらクラブは倒れるのかといった具体テーマから入れるのが親切です。
こんな人におすすめ
動画で見たテーマを紙で復習したい方、漫画から入って動きの意味を掴みたい初心者、ドライバーの曲がりやバンカーなど悩みがはっきりしている中級者。症状別にページを開いて、その日の練習メニューを決めたい場面に向きます。
良い点
- 漫画・写真・動画の三重構成
- YouTube人気テーマの解説付き
- アドレスでミスを直す視点
気になる点
- MOOKゆえ体系性は緩め
- ページ数の割に情報密度が高い
- 上級者には基本すぎる面も
出版社
日本文芸社
発売日
2020年12月17日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは本というよりMOOKですね。漫画のレッスンって、動きの解説として本当に役に立つんでしょうか? 絵だと細かい動きは伝わりにくい気もします。
佐藤メバル
漫画でつかんで、写真と動画で詰めるという役割分担になっています。三觜喜一さんは『ゴルフレッスンプラス』で人気連載を持ち、予約が取れないと言われるレッスンプロ。
本書は漫画に加えてグラビアレッスンと動画レッスンを大幅に撮りおろしています。登録者約30万人のYouTubeチャンネルの再生回数上位を誌上解説していて、どうしたらクラブは倒れるのかというテーマから読み始められるのも嬉しいところです。
橘ナナミ
「スライスボールもたった3秒で真っすぐに」という見出しもありますね。こういう具体的な悩みの言葉があると、読んでみたくなります。
佐藤メバル
そこがこのMOOKの強みで、ミスショットを減らし飛距離を伸ばすという目的がはっきりしています。飛距離アップの章では、飛ばしたければクラブを速く振ることだけを考える、飛ばしに必要なのはフェースターンとアーリーリリース、といった主張も展開されます。
アナタのミスをアドレスで直しますという考え方も一貫しているので、症状から逆引きして使えますよ。
最大効率ゴルフスイングでゼロからやり直す!
菅原大地 著|KADOKAWA
¥1,650(税込)
YouTube総再生回数1億2,000万回超、行列のできるレッスンで話題の若手プロ・菅原大地が、ショットの精度が格段に高まる「サイコースイング」の習得方法をフォーム解析写真と動画で解説します。構え方やグリップといった基礎から、意味のある練習法、さらにスコアメイクの鍵となるパッティングまで一章を使う構成。ゼロからやり直す人向けの教科書です。
こんな人におすすめ
コロナ禍でゴルフを始めた初心者、一度離れて戻ってきた出戻りゴルファー、基礎から順番に積み直したいが何から手をつけるか迷っている人。独学の抜けを埋めたい場面や、練習の意味を考え直したいときに向きます。
良い点
- 基礎から練習法まで一冊で完結
- パッティングに一章を割く
- 写真と動画で確認しやすい
気になる点
- 網羅的ゆえ通読に時間がかかる
- 上級者には物足りない内容も
- 厚みがあり持ち歩きにくい
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年06月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゼロからやり直す」というタイトル、初心者にはありがたいです。でも1億2,000万回再生って、そんなに人気なんですか?
佐藤メバル
菅原大地さんは行列のできるレッスンで話題の若手プロで、YouTubeの総再生回数は1億2,000万回を超えています。
本書はその「サイコースイング」を、構え方やグリップといった基礎から、本当に意味のある練習法まで、フォーム解析写真と動画で解説しています。
ショットの精度を高めるという目的が最初から最後までぶれないので、自己流が固まる前に読む価値があります。
橘ナナミ
パッティングにも一章を丸ごと使っているのが意外でした。スイングの本なのに、そこまで踏み込むんですね。
佐藤メバル
スコアメイクの鍵だからです。何度もやり直す人ほど、ドライバーばかり練習してパットが疎かになりがちで、そこを最初から組み込んでいるのは実践的ですね。
コロナ禍で始めた初心者も、再びやり始めた出戻りゴルファーも必読、という位置づけの一冊です。最初からそれを知っていればと思える情報が詰まっているので、基礎の抜けを埋める用途にも向きますよ。
クラブ特性 インパクト 操作法 ゴルフスイング解析図鑑
宮本大輔 著|イースト・プレス
¥1,760(税込)
登録者10万人の「みやもとゴルフch.」の宮本大輔プロが、クラブの特性・インパクトの原理原則・クラブの操作概念をイラスト図解で解説します。クラブの操作には1つだけ正解があるが、それに合わせた体の動かし方は人それぞれ違ってよい、という立場が核。PART6のミスショット分析と改善法、巻末のQ&Aまで逆引きで使える構成です。
こんな人におすすめ
クラブ操作の正解を知りたいのに体の使い方で迷っている方、イラストで視覚的に理解したい人、スライスやダフリを症状別に分析したい中級者。練習方法を選ぶ前に、自分のミスの分類をしたい場面に向きます。
良い点
- イラスト図解で分かりやすい
- 操作と体の切り分けが明確
- ミス分析とQ&Aが実用的
気になる点
- 文章で読み込みたい人には不向き
- ドリルはPART5にまとめて
- クラブ別の記述は限られる
出版社
イースト・プレス
発売日
2023年07月07日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「クラブの操作には1つだけ正解がある」……でも体の動かし方は人それぞれ、というのがこの本の主張なんですか?
佐藤メバル
その通りで、そこが気持ちいいくらい割り切られています。著者の宮本大輔さんは登録者10万人の「みやもとゴルフch.」で知られるレッスンプロです。
PART1でゴルフクラブを知り、PART2でインパクトの原理原則、PART3で操作概念、PART4で習得方法、PART5でドリル、PART6でミスショットの分析と改善という流れ。
正解は操作に一つ、体の動かし方は人それぞれという整理が全編を貫いています。
橘ナナミ
じゃあ、プロの真似をして体の形を作る必要はないんですね。ちょっと気が楽になりました。イラストも多いし読みやすそうです。
佐藤メバル
イラスト図解で徹底解説というのが本書の売りなので、動きのイメージを掴むのに向いています。巻末にはQ&Aもあり、出てくる疑問を先回りして拾ってくれる。
おすすめの練習方法もたくさん紹介されていますから、読んで理解したあとに練習場で試す流れが作りやすいですね。
クラブの正しい使い方を学び、自分に合った体の動かし方を見つける、というのが著者の願いです。
ゴルフ 当たる! 飛ばせる! スイング解剖図鑑
奥嶋誠昭 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
写真や動画では「インパクトを感じる手の感覚」「インパクト時の足の感覚」までは伝えにくい——という問題意識から生まれた一冊。スイング解析システムでプロ・アマ問わず分析する奥嶋誠昭プロが、クラブ・指・手首・ヒジ・肩・体幹・股関節・ヒザ・足首と部位ごとに動きをイラストで解剖します。付録にPGAツアープロの体の動きの平均データがあるのも貴重です。
こんな人におすすめ
動きは分かっているのに感覚がつかめない方、体のどの部位をどう動かすか細かく知りたい人、球を曲げる調整法まで理解したい上級者。写真や動画を見ても正解が分からず迷うときに、感覚の言葉を探す場面に向きます。
良い点
- 部位ごとに分けた解剖が明快
- 感覚の言語化に踏み込む
- PGA選手の平均データ付き
気になる点
- 図版中心で文章は控えめ
- 初心者には情報量が多い
- 全体像より細部の解説に重心
出版社
日本文芸社
発売日
2022年12月23日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「解剖図鑑」って、さっきの骨格の本と似ているようで違いますよね。こちらは体の部位ごとに分けてあるんですか?
佐藤メバル
そう、章立てがクラブの動き、指、手首、ヒジ、肩関節、体幹、股関節、ヒザ、足首と、部位ごとに細かく分かれています。
著者の奥嶋誠昭プロはスイング解析システムを駆使して多くのゴルファーを分析してきた人。写真や動画ではインパクトを感じる手の感覚までは伝えにくいので、そこをイラストで具体化しようという試みなんです。
付録にPGAツアープロの平均データが付くのも貴重ですね。
橘ナナミ
平均データが付録にあるんですか。プロでも体の動きに共通する数値があるということですよね? それはちょっと見てみたいです。
佐藤メバル
そこがこの本の裏付けになっています。そして第10章では飛距離と精度を上げる考え方を扱い、巻末には球を曲げて打つときにどう調整して意図どおりのインパクトを作るかを解説する「曲げるスイング図鑑」も収録されています。
感覚をつかむことを目的にした一冊なので、フォームの写真を見ても正解が分からずモヤモヤするタイプの人は、こちらが効くかもしれません。
ゴルフは直線運動で上手くなる!
三觜喜一 著|日本文芸社
¥1,100(税込)
トップやインパクトといった形にこだわって覚えると、体の動きが止まりスムーズにクラブを振れなくなる——という問題提起から始まる一冊。著者は「運動連鎖」と呼ばれる動きでうねりスイングを提唱し、写真で分かりやすく解説します。アドレスとグリップの基本、スイング作りの基本、ミスショットの修正法という順序で、形より流れを重視する考え方が貫かれています。
こんな人におすすめ
ポジション練習で体が固まってしまった方、スイングを分割して覚えるやり方に限界を感じている人、修正法を症状別に知りたい中級者。形の練習をいったんやめて、動きの流れから組み直したい場面に向きます。
良い点
- 運動連鎖という視点が明快
- 練習ドリルを多数掲載
- 修正法の章が実践的
気になる点
- 前著・後著と重なる内容も
- 形の細かい指定は少なめ
- 動きの感覚に頼る面がある
出版社
日本文芸社
発売日
2017年06月26日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「直線運動で上手くなる」って、スイングは回転運動だと習いませんでしたっけ? タイトルが真逆に感じるんですが。
佐藤メバル
そこが著者の言いたいところで、形にこだわって覚えると体の動きが止まり、スムーズにクラブを振れなくなる、という問題提起なんです。
三觜喜一さんは「運動連鎖」という動きでうねりスイングを提唱しています。関節が順番に連鎖して動くことで、大きな動きを意識せずにクラブが走る。
序章でスイング動作のイメージを示し、第1章でアドレスとグリップ、第2章でスイング作りの基本、第3章でミスショットの修正法、第4章に対談を置く構成です。
橘ナナミ
ミスショットの修正法があるのは嬉しいですね。ポジション練習ばかりで固まっていたので、流れで振る感覚を試してみたくなりました。練習ドリルも多いんですか?
佐藤メバル
練習ドリルは多数掲載されています。この本のあとに刊行された『最強インパクトを作る うねりスイング』がこの考え方を補完する続編になっていて、そちらでは4つの連続動作という整理やカラー写真、動画も使った解説に進みます。
まずは形をなぞる練習から離れてみるという入口として、この一冊から入るのがおすすめですよ。
クォーター理論 基本編
桑田泉 著|日本文芸社
¥11,000(税込)
「ボールをよく見ろ」「ヘッドアップするな」という定番のアドバイスを実践しても手応えがない——その原因を、再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして練習しているからだと指摘する一冊。著者が生み出した「クォーター理論」の標語は「ボールを見るな!」「ダフれ!」「手打ちしろ!」。スピードが乗った時の実際の動きに頭のイメージを合わせる発想が核です。
こんな人におすすめ
定番レッスンを何年も続けてきたのに伸びないベテラン、理論の前提から組み替えたい人、パッティングからフルスイングまで一貫した体系を求める読者。スイングの常識を根本から疑ってみたい場面に向きます。
良い点
- 標語の逆転が強烈に記憶に残る
- パットからフルスイングまで一貫
- 大著で読み応えがある
気になる点
- 厚さと価格は覚悟が要る
- 独自理論ゆえ賛否が分かれる
- 基本編のため実践編は別途必要
出版社
日本文芸社
発売日
2020年10月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この厚さには驚きました。「ボールを見るな!」「ダフれ!」という標語も衝撃的です。普通のレッスンと真逆ですよね。
佐藤メバル
この本はB5判の大きな紙面、250ページを超えるボリュームで、読み応えのある一冊です。著者の桑田泉プロは、定番のアドバイスを実践しても手応えがないのは、再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして練習しているからだと指摘します。
ボールを見るな、ダフれ、手打ちしろという言葉は、荒っぽく聞こえて実はスピードが乗った時の実際のスイングに頭のイメージを合わせるためのものなんです。
橘ナナミ
逆を言っているようで、実際の動きに合わせるための言葉なんですね。でも、これから始める初心者が読んでも大丈夫なんでしょうか?
佐藤メバル
基本編はまさに初心者からキャリア数十年の人までを対象にしています。第1章でパッティング、第2章でアプローチ、第3章から第6章でS1、S2、S3、基本スウィングと段階を踏み、第7章でスコアメイクへ進む構成です。
理論の第1ステップがパットのストローク、第2ステップがアプローチ、最終段階がフルスイングという順番なので、小さな動きから積み上げる設計になっています。
ゴルフプロのダウンブロー最新理論
森守洋 著|青春出版社
¥1,047(税込)
「つぶす」「打ち込む」というひと昔前のダウンブローのイメージから脱却し、本当のダウンブローを身につければスピンの利いた高弾道ショットが打ててミスショットも減る、という一冊。アイアンで球を捉える感覚を整理したい人にとって、打ち込むのではなく、どこから入れてどこで捉えるかを考え直すきっかけになります。
こんな人におすすめ
アイアンが薄く当たったりダフったりする方、ダウンブローという言葉の意味を正しく押さえたい人、高さのあるショットを打ちたい中級者。苦手な番手を一つ克服したい場面や、練習前の確認に使いたいときに向きます。
良い点
- ダウンブローの誤解を整理できる
- 高弾道とスピンの話が具体的
- 短く読みやすい分量
気になる点
- ページ数は多くない
- ドライバー中心の人には対象外気味
- 図版は簡素
出版社
青春出版社
発売日
2011年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ダウンブローって、上から打ち込むことですよね? ゴルフ用語は何となく知っているんですが、本一冊になるほど奥が深いんですか?
佐藤メバル
そこがポイントで、この本はひと昔前の「つぶす」「打ち込む」というイメージから脱却しよう、と説きます。
本当のダウンブローを身につければ、スピンの利いた高弾道ショットが打てるうえ、ミスショットも減るというのが著者の主張です。
上から叩きつける動きと、クラブがボールにどう入ってどう捉えるかは別の話で、そこを混同していると球が思ったように上がらないんですね。
橘ナナミ
なるほど。私も「上から打て」とだけ言われて、地面を叩いたりしていました。アイアンが苦手な人向けですか?
佐藤メバル
アイアンやウェッジで球を捉える感覚を整理したい人にぴったりです。ワンランク上のスイングを手に入れる、というのが本書の狙いなので、ドライバーの飛距離を伸ばしたい人より、番手なりに高さと止まりを出すショットを求める人に向きます。
短くまとまった分量なので、練習の前後にさっと読み返す使い方もできますよ。
【バーゲン本】今どきクラブの最新スイング理論
関雅史 著|(株)主婦の友社
¥467(税込)
常に進化するゴルフクラブに合わせた最新スイング論。かつて大活躍したプロが今苦しんでいるのはなぜか——それはパーシモン時代のスイングから、今の最新クラブに対応したスイングへの移行ができなかったからだ、という指摘が核心です。最新クラブと10年前、20年前のクラブは別モノだという前提で、クラブは簡単になったのに難しく考えているのは自分だと気づかされます。
こんな人におすすめ
長く同じスイングで来て最近球が合わないと感じるベテラン、新しいクラブの性能を引き出したい人、手頃な価格で読み物を一冊足したい方。買い替えの前に、道具とスイングの関係を整理したい場面に向きます。
良い点
- クラブ進化とスイングの関係が明快
- 価格が手頃で試しやすい
- ベテランの悩みに直球で答える
気になる点
- バーゲン本のため在庫は限られる
- 発行からの時間経過はある
- 細かい技術解説は多くない
出版社
(株)主婦の友社
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
バーゲン本になっているんですね。価格が下がっているぶん、内容が古くなっていないかが気になります。
佐藤メバル
扱っているテーマは今でも古びません。著者は、かつて大活躍したプロが今苦しんでいるのは、パーシモン時代のスイングから、今の最新クラブに対応したスイングへ移行できなかったからだ、と指摘します。
それほど最新クラブと10年、20年前のクラブは別モノだというわけです。クラブは簡単になったのに、難しく考えているのはあなたという言い方が、この本の立ち位置をよく表しています。
橘ナナミ
クラブの進化にスイングが追いついていない、というのは耳が痛い話です。古い感覚のまま振っている気がしてきました。
佐藤メバル
そういう自覚がある人ほど、この本は効きます。新しい道具を使っているのに結果が変わらない、というモヤモヤの原因を、道具とスイングのミスマッチとして説明してくれるからです。
まとまった読み物としても軽く読めるので、クラブの性能を前提に組み直すという視点を持っておくと、次の買い替えのときにも判断の軸になりますよ。
理学療法士が教えるゴルフ スパイラルメソッド
山本正彦 著|大泉書店
¥1,430(税込)
理学療法士の著者が、身体に負担の少ない動きである「スパイラルメソッド」を用いて、筋力や関節の動きを最大限に引き出す方法を紹介します。飛距離が伸び、ショットが安定し、スコアアップにつながるとして、基本編・理論編・トレーニング・テクニック・お悩み解決という流れで構成。負担の少ない動きという切り口が、他のスイング本との大きな違いです。
こんな人におすすめ
体の痛みや硬さを抱えながらゴルフを続けたい方、ケガの予防を意識したい40代以上、トレーニングから入って動きを作りたい人。長く続けたい人が、スイングの形より先に体の土台を見直したい場面に向きます。
良い点
- 理学療法士の視点で安心感がある
- トレーニング章が具体的
- お悩み解決の章が実用的
気になる点
- スイング理論の深掘りは控えめ
- 競技志向の人には物足りない
- 写真の量は中程度
出版社
大泉書店
発売日
2013年05月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
理学療法士が書いたゴルフ本って、ちょっと珍しい気がします。ケガをした人のリハビリの話なんでしょうか?
佐藤メバル
リハビリというより、身体に負担の少ない動きの「スパイラルメソッド」を使って、筋力や関節の動きを最大限に引き出そうという本です。
飛距離が伸びる、ショットが安定する、スコアアップにつながるという三つの効果を掲げています。身体に負担の少ない動きという切り口は、パワーで振る前提の本とは根本的に違うところですね。
基本編、理論編、トレーニング、テクニック、お悩み解決と、順番に読み進められる構成です。
橘ナナミ
年齢が上がってからも続けたい人には良さそうですね。私も運動不足なので、体の使い方から入るのはむしろ安心です。
佐藤メバル
そこがこの本の狙いです。LESSON3でスイングのトレーニング、LESSON4でボールコントロール法、LESSON5でお悩み解決と新常識を扱っていて、動きを作るところから始めるのが特徴。
スイングの形を先に覚えてから体を鍛える、という順番の本が多いなかで、逆から入れるのは貴重です。長くゴルフを続けたい人の土台作りに向いていますよ。
最強インパクトを作る うねりスイング
三觜喜一 著|日本文芸社
¥3,960(税込)
スイング習得にはスイング中の4つの連続動作を行うことが重要——という著者の理論を、数多くのカラー写真で解説する一冊。QRコードで連続動作の動画が見られるのが大きな特徴です。「うねりドリル」「かご練」など独自の練習ドリルも収録し、300ページ近いボリューム。前著を補完し、スイングメソッドを完全解説する位置づけです。
こんな人におすすめ
前著『ゴルフは直線運動で上手くなる!』を読んで実践したい方、写真と動画で連続動作を確認したい人、300ページ級の厚い解説を求める中級者以上。自宅で腰を据えてスイングを見直したい場面に向きます。
良い点
- QRコードで動画を確認できる
- 4つの局面という整理が分かりやすい
- チェックシート付きで復習しやすい
気になる点
- 価格がやや高め
- 厚みがあり持ち歩きにくい
- 前著の内容を前提とする部分も
出版社
日本文芸社
発売日
2019年02月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じ三觜さんの本で、こちらはQRコードで動画が見られるんですね。紙と動画の組み合わせは便利なんでしょうか?
佐藤メバル
連続動作の確認には動画がいちばん効きますから、そこを押さえたのは大きいですね。この本は、スイング習得にはスイング中の4つの連続動作を行うことが重要だという理論を、数多くのカラー写真と動画で示します。
B5判で300ページ近いボリュームがあり、前著『ゴルフは直線運動で上手くなる!』を補完する位置づけ。
序章で4つの局面を示し、以降はキーワード、アドレス、飛距離、ハンドファーストインパクトと進みます。
橘ナナミ
各章にチェックシートが付いているのも気になりますね。自分の理解を確認しながら読み進められるのは、独学だと助かりそうです。
佐藤メバル
そこが独学者に向いている理由です。「うねりドリル」「かご練」といった独自の練習ドリルも収録されているので、読んで終わりにならない。
初心者から経験者まで、スイングを見直したい人に役立つとされています。ゼロから覚える章も用意されていますから、途中で分からなくなったら戻れる安心感がありますよ。
ただ厚いので、置いて読む本だと思ってください。
スモールスイング・レボリューション 新装版 ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ
大塚友広 著|幻冬舎
¥1,320(税込)
普通のビジネスマンが1年で70台を達成したというメソッドを紹介する一冊。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない、小さなスイングを極めることがプロの美しいショットへの入り口だという主張が軸です。インパクトから逆算してスイングを構築し、10〜30ヤードのショットをやり抜く。小さなスイングでブレイクスルーという発想が特徴です。
こんな人におすすめ
練習時間が限られている社会人、100切りを最速で目指したい人、ドライバーのミスを減らして大崩れを防ぎたいゴルファー。短い練習でも中身を濃くしたい場面や、コースマネジメントまで視野に入れたいときに向きます。
良い点
- インパクトから逆算する考え方が明快
- 限られた練習時間でも試せる
- パットまで含めたスコア設計
気になる点
- 飛距離志向の人には不向き
- 理論の独自性は高め
- 上級者の技術解説は少ない
出版社
幻冬舎
発売日
2020年10月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゴルフ歴1年で70台に突入できる」って、かなり強い断言ですよね。普通のビジネスマンが、という但し書きも気になります。
佐藤メバル
その前提がこの本の核です。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない、小さなスイングを極めることがプロのような美しいショットへの入り口だ、という考え方なんです。
STEP1ではインパクトから逆算してスイングを構築し、STEP2ではドライバーはインパクト後の50センチという見方でミスを減らす。
10〜30ヤードのショットをやり抜く勇気という言葉が印象的ですね。
橘ナナミ
小さく振る勇気、か。練習場だとつい大きく振りたくなってしまうので、その言葉は刺さります。
佐藤メバル
STEP3でスモールスイングによるブレイクスルー、STEP4で70台の世界を見る方法という流れで、ゴルフの物理を理解するところからコースマネジメントが始まると説きます。
すべてのショットが集約されたパターはインパクト後の10センチだという指摘も、スコアメイクを考える人には効くはずです。
時間が取れない社会人ほど、この順番が現実的だと思いますよ。
ゴルフ+50ヤード飛ぶ!超図解・欧米トッププロスイング
板橋繁 著|池田書店
¥1,320(税込)
オーストラリアのカリスマコーチ板橋繁プロが提唱する「G1メソッド」を、動画と精細なイラスト図解で解説する一冊。手首を返さず、クラブヘッドの裏側が地面方向を向いたままダウンスイングし、フィニッシュまでヘッドが背中側にあるという驚きのスイングです。イラストは10年以上G1メソッドを学んだイラストレーターが3Dモデルから起こした、正確無比な描写が持ち味。
こんな人におすすめ
欧米トッププロと日本式スイングの違いを知りたい方、手首の返しに悩んでいる人、動画と図解を突き合わせて動きを理解したい中級者以上。独学で極端な動きに挑戦してみたい場面や、レッスンの合間の確認にも向きます。
良い点
- QRコードで撮りおろし動画が見られる
- 3Dモデル由来の精密なイラスト
- 反復ドリル12種を収録
気になる点
- 極端な動きに戸惑う読者も
- 前提知識が必要な箇所がある
- 動画視聴の環境が要る
出版社
池田書店
発売日
2021年02月10日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「フィニッシュまでクラブヘッドが背中側にあって、身体の前には出てこない」……そんなスイング、本当に成立するんですか?
佐藤メバル
よく聞かれる疑問だそうで、著者も「そんな動きは不可能だ」「極端なシャロースイングでボールに当たるわけがない」という声を紹介しています。
それに答えるため、板橋繁プロによる動きとメカニズムの解説を収録した特別撮りおろし動画が付き、QRコードから視聴できます。
イラストは板橋プロのもとで10年以上G1メソッドを学んだイラストレーターが3Dモデルから起こしたもので、正確無比とされています。
橘ナナミ
動画とイラストが連動しているんですね。それなら、動きの細部も追えそうです。練習ドリルも入っているんですか?
佐藤メバル
第5章に反復ドリルが12種収録されています。巻頭カラーでG1スイングを示し、序章で板橋プロのゴルフストーリー、第1章から第3章で欧米トッププロのスイングと日本式との違いを扱い、第4章が超図解という流れです。
欧米トッププロのスイングの秘密を、動画と精密イラスト、練習メニューの三つで押さえる構成になっていますよ。
菅原大地の“サイコースウィング”で飛ばせ!
菅原大地 著|日本文芸社
¥1,320(税込)
レッスン界の風雲児と呼ばれる菅原大地プロが、力がなくても飛ばせる「最大効率スウィング」=サイコースウィングのメカニズムを丁寧に解説します。チャンネル登録者34万人超のYouTubeで支持を集める教え方が紙になった一冊で、オリジナルのレッスン動画とカラー写真も充実。飛距離を伸ばすための効率という考え方が軸です。
こんな人におすすめ
パワーに頼らず飛距離を出したい方、曲がりを抑えつつ飛ばしたい人、動画と紙を併用して練習メニューを組みたい40代以上。飛距離の伸び悩みを、練習量ではなく効率で解決したい場面に向きます。
良い点
- 最大効率という目的が明確
- 飛距離と曲がり抑制の両方を扱う
- オリジナル動画が付属
気になる点
- 同じ著者の入門書と内容が重なる
- ドリルはPART5に集中
- 非力さの度合いで効果に差
出版社
日本文芸社
発売日
2021年12月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
菅原大地さん、さっきの『ゼロからやり直す!』と同じ人ですよね。こちらは飛距離に特化した本なんですか?
佐藤メバル
そう、こちらは飛ばす方に振り切った一冊です。目指すのは「力がなくても飛ばせるスイング」、つまり最大効率=サイコースウィング。
著者はゴルフレッスン界の風雲児とも呼ばれ、アマチュアに寄り添った理論と分かりやすい教え方で支持を集めています。
効率のいいスイングの実現が飛距離を伸ばすことにつながるというのが一貫した主張で、曲がりを抑えてさらに伸ばす章まで用意されています。
橘ナナミ
「力がなくても飛ばせる」というのは、非力な人には希望の言葉です。レッスン動画も付いているんですか?
佐藤メバル
二次元コードから本書オリジナルのレッスン動画が見られます。カラー写真も充実しているので、ビジュアル面でも理解しやすい作りです。
PART1でサイコースウィングの実現方法、PART2で飛距離アップ、PART3で曲がりを抑えてさらに伸ばす、PART4でスコアアップの実戦練習、PART5で厳選ドリルと、目的別に章が分かれているので、今日は飛距離、今日は曲がり止め、と使い分けられますよ。
ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイン
菅原大地 著|池田書店
¥1,100(税込)
身長170cm、体重62kgと小柄で、腕相撲では女性に負けた覚えもあるほど腕力や握力が弱い——それでもドライバーの平均飛距離は300ヤードを超えるという著者が、その理由を解説する一冊。飛距離の約9割を生み出す足の大きな力を、最大効率でクラブに伝えているからだといいます。足の力を使うという一点に絞ったメカニズム解説が持ち味です。
こんな人におすすめ
体格や腕力に自信がない方、飛距離の源がどこにあるのか知りたい人、メカニズムから学んで非力さを補いたいゴルファー。ドライバーが思うように飛ばないと悩む場面や、力みを抜くきっかけを探すときに向きます。
良い点
- 非力でも飛ばせる理由が具体的
- メカニズムから動きを分解
- 悩み解消のQ&A付き
気になる点
- 著者の他書と重なる部分もある
- 上級ショットの話は少ない
- QRコード視聴の環境が要る
出版社
池田書店
発売日
2020年09月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
平均300ヤードって……身長170cmで体重62kgで、腕相撲で女性に負けたこともある人が、そんなに飛ぶんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の出発点です。理由は単純で、飛距離の約9割を生み出す足の大きな力を、最大効率でクラブに伝えているから。
著者はそれを最大効率スイング理論=サイコースイングと呼び、メカニズムを一つひとつ解説し、動きを細かく分解していきます。
腕力や握力の弱さを体格で補うのではなく、効率で補うという考え方なんですね。
橘ナナミ
足の力が9割、というのは意外でした。そこを意識した練習をしたことがなかったので、ドリルがあるなら試してみたいです。
佐藤メバル
第1章でメカニズム、第2章で動きを分解、第3章で身につける方法、第4章で悩み解消のQ&Aという構成で、効率よく身につけるための練習ドリルも多数紹介されています。
レッスン動画が見られるリンクのQRコードも付いていますから、体の使い方を動きで確認しながら進められます。
小柄な人や力に頼りたくない人にとって、根拠のある一冊ですよ。
SHINSEI Health and Sports ゴルフスイング最終形 50歳・60歳・70歳でも飛距離は伸びる
新井真一 著|新星出版社
¥1,078(税込)
還暦を目前にドラコンに参加を開始し、スイングの考え方を変えたことで低下していた飛距離が300ヤードを記録するまでになった新井真一プロ。40歳、50歳を過ぎて筋力が衰えても、クラブの性能は上がっており、それに合わせたスイングをすれば飛距離は伸びるという主張です。スイング動作はゴルフに特化されたものではないという視点が核。
こんな人におすすめ
加齢で飛距離が落ちてきた50代以上の方、シャローイングに挑戦して崩れた経験のある人、長く続けられるスイングを探しているシニアゴルファー。若い頃の打ち方を手放して、これからの型を作りたい場面に向きます。
良い点
- 年齢と飛距離の関係を前向きに捉える
- スイングの概念を一度捨てる提案
- 他のスポーツと共通の動きに注目
気になる点
- 若い読者には響きにくい面も
- 具体的数値の話は限られる
- 上級テクニックの解説は少なめ
出版社
新星出版社
発売日
2022年07月13日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「50歳・60歳・70歳でも飛距離は伸びる」って、シニア向けの本なんですね。私にはまだ関係ないかなと思ったんですが……。
佐藤メバル
実は若い人にも通じる話なんです。著者の新井真一プロは還暦を目前にドラコンに参加を始め、スイングの考え方を変えたことで、低下していた飛距離があわや300ヤードを記録するまでになった人です。
プロでも年齢に伴う筋力の衰えは同じで、上から打ち込むスイングは難しくなる。そこでスイング動作はゴルフに特化されたものではなく、他のスポーツや生活にもある普遍的な動きだという視点に立ち返るんです。
橘ナナミ
ゴルフだけの特別な動きじゃない、という言い方、いいですね。でもシャローイングって最近よく聞きますよね。
それが落とし穴だとも書いてあるんですか?
佐藤メバル
書いてあります。PGAでも国内でもよく耳にするシャローイングには大きな落とし穴があるとして、フォームにこだわった改造はスイング崩壊につながると警告します。
まず今までのスイングの概念をなくすことが大切だ、というのが著者の立場です。今こそ、飛んで曲がらないスイングを手に入れよう、というメッセージが全編を貫いていますよ。
流派マップで対立軸と共通点を俯瞰する
橘ナナミ
ここまで聞いて、流派がいくつかあるんだなと見えてきました。でも対立している本を並べると、どれを信じればいいのか分からなくなります。
佐藤メバル
そこで効くのが、原因の置き場所を比べる見方なんだ。回転を原因とみなす本、直線的な動きを原因とみなす本、クラブの操作を原因とみなす本、体の骨格を原因とみなす本。並べると、争点は「体をどう動かすか」ではなく「何が結果を決めていると考えるか」だと分かる。
橘ナナミ
データで決着はつかないんですか?
佐藤メバル
つきかけている部分もある。マツモトタスクさんの『ゴルフサイエンス ファンダメンタルズ』は、クラブの重心点に働く6種類の力や、米国研究機関によるグリップ部の入力データをもとに、クラブは押されないでグリップで引かれて加速する、という言い方で整理していく。スイングプレーンは1枚の平面に固定できない、人間の身体は回転体ではない、という指摘まで踏み込む。理論の賞味期限を意識させてくれる本なんだ。ただ、これも1つの立場だから、対立する本と並べて読むと厚みが出る。
橘ナナミ
なるほど……1冊を正解として読まないほうがいいんですね。
佐藤メバル
うん。クラブそのものが進化しているという論点も忘れちゃいけない。関雅史さんの『今どきクラブの最新スイング理論』は、クラブは簡単になったのに難しく考えているのはあなたです、という言い方で、昔のクラブを前提にしたスイング論とのズレを突く。理論書を選ぶときは、その本がどの時代のクラブを前提に書かれたかも見ておきたいね。
名著は今読む価値があるか、入手性まで含めて
橘ナナミ
古い本って、やっぱり古いんでしょうか。
佐藤メバル
一概にそうとは言えない。ホーガンの『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』はグリップ、クラブ、スタンス、ショットに加えてコースでの実践まで扱っていて、原典としての重みがある。辻村明志さんの『スウィングの真髄』は、氣という言葉でゴルフを合氣道に通じる武道として語り、荒川博の言葉を18の名言として残している。数値で測る理論とは別の柱だね。
橘ナナミ
古い本と新しい本は、どう混ぜればいいですか?
佐藤メバル
原典で「問い」を掴んで、新しい理論で「答えの更新」を確かめる。この順番が強い。入手性でいえば、復刊された本は書店で買える。バーゲン本は流通が限られる。桑田さんの『クォーター理論 基本編』のように大判でページ数も多い本は、図書館で確かめてから決めるのが現実的だよ。
悩み別の逆引きと、読む順番のロードマップ
橘ナナミ
逆引きがあると助かります。スライスなら?
佐藤メバル
三觜喜一さんの『スウィングの流儀』は、動画チャンネルの再生数上位を誌上で解説していて、どスライスのドライバーが大きく飛距離アップした回や、曲げないコツが並んでいる。ダフリなら森守洋さんの『ゴルフプロのダウンブロー最新理論』。つぶす・打ち込むという古いダウンブローのイメージから脱却する、という立て方だ。飛距離なら菅原大地さんの『ゴルフ 誰でも280ヤード! サイコースイン』、年齢で悩むなら新井真一さんの『ゴルフスイング最終形』。シャローイングには落とし穴があるという視点から、50代・60代・70代でも飛距離は伸びるという主張を組み立てている。
橘ナナミ
読む順番はどう組めばいいですか?
佐藤メバル
1冊目は型と基本、2冊目はなぜそうなるかの理屈、3冊目は体の理解とドリル。たとえばてらゆーさんで土台を作り、小澤さんの『ゴルフスイング物理学』で理屈を入れ、内藤さんの『骨格』やマーク・ブル博士の本で体を知り、宮本さんの『解析図鑑』でドリルを引く。ここまで来てようやく、山本正彦さんの『理学療法士が教えるゴルフ スパイラルメソッド』のように身体に負担の少ない動きを狙う本や、菅原さんの『サイコースウィングで飛ばせ!』のような実戦練習に進むと迷わない。
橘ナナミ
読んで終わらせないコツは?
佐藤メバル
ノートは1冊に決めて、左に「本の主張」、右に「自分の球筋と試した結果」を書く。理論書の言葉を写すだけでは身につかない。あと、情報の鮮度も意識して。クラブもルールも動くから、買う前に版元で新しい版が出ていないかを確認する。これだけで随分変わるよ。
よくある質問
スイング理論の本は結局どれを最初に読めばいい?
橘ナナミ
スイング理論の本は結局どれを最初に読めばいいについて教えてください。
佐藤メバル
目的が「スイングを壊さず基本を入れる」ことなら、てらゆーさんの『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』のように、振り子・回転・足の動きという土台から始まる本が入りやすい。すでに自己流が固まっていて原理から組み直したいなら、小澤康祐さんの『ゴルフスイング物理学』が「クラブ→技術→カラダ」の順で筋道を立ててくれる。最初の1冊は上達の近道ではなく、今の自分の前提を整えるために選ぶのがコツです。
正反対の理論を説く本はどう読み分ければいい?
橘ナナミ
正反対の理論を説く本はどう読み分ければいいについて教えてください。
佐藤メバル
結論ではなく入口を比べます。三觜喜一さんの『ゴルフは直線運動で上手くなる!』は形を覚えると動きが止まるところから始まり、板橋繁さんの『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』はリストを返さないという前提から始まる。どちらもクラブの構造を無視しない点では共通しているので、何を原因とみなしているかを書き出して並べると、自分に必要なほうが見えてきます。
ベン・ホーガン『モダン・ゴルフ』は今でも読む価値がある?
橘ナナミ
ベン・ホーガン『モダン・ゴルフ』は今でも読む価値があるについて教えてください。
佐藤メバル
『モダン・ゴルフ』の10年前にホーガン自身が書いたのが『ベン・ホーガン パワー・ゴルフ』で、こちらは筑摩書房から復刊されて今も手に取れます。グリップ、クラブ、スタンス、ショットに加えてコースでの実践まで触れているので、今の理論が何を前提に積み上がっているかを知る原典として読む価値は十分あります。最新の計測理論と併読すると、どの主張が更新され、どこが変わっていないのかが見えてきます。
YouTubeのレッスン動画と本はどっちが上達に効く?
橘ナナミ
YouTubeのレッスン動画と本はどっちが上達に効くについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違います。動きのイメージは動画が強い。板橋さんの『+50ヤード飛ぶ! 超図解・欧米トッププロスイング』や菅原大地さんの『サイコースウィングで飛ばせ!』のように、本自体に動画が紐づいているものもあります。一方で「なぜそうなるのか」の因果は、文章と図解で整理したほうが定着しやすい。動画で見て、本で理由を押さえる順番が現実的です。
100切りに一番効く本はどれ?
橘ナナミ
100切りに一番効く本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
小さく振る発想に切り替えられるかが分かれ目なら、大塚友広さんの『スモールスイング・レボリューション』が分かりやすい。インパクトから逆算してスイングを組み立て、ドライバーはインパクト後の50センチという見方をします。もう一つ遠回りに見えて効くのは桑田泉さんの『クォーター理論 基本編』で、パッティングとアプローチから入ってスコアメイクまで扱う構成だから、100切りの得点源を先に押さえられます。
洋書の原著や専門書は読むべき? 電子書籍と紙ならどっち?
橘ナナミ
洋書の原著や専門書は読むべき? 電子書籍と紙ならどっちについて教えてください。
佐藤メバル
まず日本語で書かれた、一次情報に近い本から入るのが現実的です。マーク・ブル博士の『最大飛距離が伸びる!ゴルフスイング解剖生理学』は、英国の動作分析の知見を吉田洋一郎さんが実践ドリルに落とし込んだ構成で、原著の考え方を日本語で追えます。電子か紙かは「図を見ながら体を動かすか」で決めればいい。練習場に持ち込んで開くなら紙、移動中に読み込むなら電子。版元によって電子版の有無は違うので購入前に確認を。
絶版・中古でしか手に入らない名著はどう探す?
橘ナナミ
絶版・中古でしか手に入らない名著はどう探すについて教えてください。
佐藤メバル
まず復刊されているかを確認します。ホーガンの『パワー・ゴルフ』は幻の名著として復刊された例。バーゲン本として出回っている本もあるので、書名で検索して版元と流通を確かめるのが早いです。図書館で借りて内容を確かめてから、手元に置きたい1冊だけ買う。この順番なら、高いお金を払って「自分には合わなかった」という事故を避けられます。
理論書ばかり読んで練習に活かせないときはどうすればいい?
橘ナナミ
理論書ばかり読んで練習に活かせないときはどうすればいいについて教えてください。
佐藤メバル
読む冊数を増やすのを一度やめて、ミスを1つに絞ります。三觜喜一さんの『スウィングの流儀』や宮本大輔さんの『ゴルフスイング解析図鑑』のように、ミスショットの分析・改善とドリルがセットになっている本を1冊選び、ドリルだけを抜き出してノートに書き、練習場で1つずつ試す。理論は読んで分かるものではなく体で確かめるものなので、本は開いたまま練習メニューとして使うくらいがちょうどいいです。
まとめ
橘ナナミ
聞いているうちに、本って「読む順番」でまったく別のものになるんだなと思いました。
佐藤メバル
そうなんだ。書店員だったころ、スイング理論書をまとめて同じ平台に積んでいた時期があってね。お客さんが相反する2冊を同時に買っていって、翌週に「どっちが正しいんですか」と戻ってきたことがあった。
橘ナナミ
それ気になります! どう答えたんですか?
佐藤メバル
「今、あなたの球はどっちに曲がりますか?」と聞いた。そこで初めて、本を選ぶ軸が「正しさ」ではなく「自分の現在地」に変わる。スライスで悩むなら『スウィングの流儀』、ダフリなら『ダウンブロー最新理論』、飛距離なら新井さんの『最終形』。同じ棚の本でも、効く場面は全然違うんだ。
橘ナナミ
本の棚が、急に道具箱に見えてきました。
佐藤メバル
まさにそれ。理論書は、クラブセットと同じなんだよ。14本を一度に振る人はいない。その日のライと風に合わせて1本を選ぶ。あなたのスイングというコースを歩くとき、いま手に取るべき1本を選べばいい。
