ゴルフスイングの手本が学べる本のおすすめ人気ランキング17選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、ゴルフを始めた友人に「スイングの手本になる本を教えて」と頼まれたんです。でもスイングって体の動きじゃないですか。本で学べるものなんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。本は「動きの設計図」を渡してくれる。でも設計図だけでは家は建たない。だから最近の本は写真や動画で動きを補っているんだ。たとえば『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』はB5の大判、全ページカラーで大きな写真を使い、176ページで動きを追えるつくりになっている。
橘ナナミ
なるほど! でも動きを見るなら動画のほうが早い気もします。本を挟む意味ってなんですか?
佐藤メバル
動画は「見た気になる」のが弱点で、本は順番と理屈を残せる。たとえば『予約が取れないレッスンプロが教える ゴルフ1年生のためのスイングの教科書』は、クラブ選びと診断からスイング作りの基本、ドライバー、ユーティリティ、アプローチ&パターへと並んでいる。この並び順そのものが、手本を自分の体に落とす地図になるんだ。
橘ナナミ
順番……たしかに、いきなりドライバーから振りたくなっていました。
佐藤メバル
書店員時代、そういう読者をたくさん見てきたよ。だから今日は順位の話ではなく、あなたの今の体と目的に効く一冊はどれか、という軸で整理していこう。
ゴルフスイングの手本が学べる本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
目的って、それほど分かれるものですか?
佐藤メバル
分かれるよ。「スイングを作りたい」なら設計図から入る『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』で、これは振り子・回転・足の動きという3つの土台から始まる。飛距離なら体幹の使い方を説く『驚くほどスイングが変わる! ゴルフ体幹革命』、スコアをまとめたいならアプローチ&パターまで踏み込む『ゴルフ1年生のためのスイングの教科書』。出口が違うんだ。
レベル別に選ぶ
橘ナナミ
初心者と、自己流が染みついた人でも違いますか?
佐藤メバル
違うね。1年生向けなら『ゴルフ1年生のためのスイングの教科書』、根本から入れ替えたいなら『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』。後者は「リストを返す」「トップをつくる」といった日本の常識を一つずつ否定する構成だから、自己流の矯正に向いている。
形式別に選ぶ
橘ナナミ
紙か電子か、動画連動か、で迷います。
佐藤メバル
動きを覚える段階は大判の紙が強い。『てらゆーのゴルフスイング大全』は大判カラーの176ページ。逆に読み込む理論書は持ち歩き優先で電子もいい。ただ『クォーター理論 基本編』は250ページを超える大判の造本で、じっくり紙で読むタイプだね。
体格・体力別に選ぶ
橘ナナミ
僕は非力なので、飛ばす前提の本を読んでも真似できない気がします。
佐藤メバル
そこは大事で、筋力前提の本を選ぶと崩れる。『ゴルフ体幹革命』は「体が小さくて非力な女子プロが、なぜ男性アマより飛ばせるのか」という問いから体幹の使い方を説く。『私のゴルフ研究 ―基本の分析とスイングコントロール―』は、加齢による筋力と柔軟性の低下を分析し、高齢になっても90台で楽しむ基本を提案している。
理論タイプ別に選ぶ
橘ナナミ
理論にも流派があるんですね。
佐藤メバル
あるよ。体の回転を軸にする系統、スイングを「吊り子運動」と捉える『キープレフト理論』、物理学から組み立てる『ゴルフスイング物理学』、身体の使い方から入る『スパイラルメソッド』。自分の言葉に反応する系統を選ぶと続くんだ。
役割別に選ぶ
橘ナナミ
1冊で全部まかなえますか?
佐藤メバル
まかないにくい。入門総合書で土台、理論書で理屈、ドリル本で反復という役割分担だね。『ボディフロー・ラーニング』のようにクラブを持たずに体の動きを覚える本は、反復用の一冊として効くよ。
ゴルフスイングの手本が学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、17冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
ゴルフスイングの手本が学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全
てらゆー 著|KADOKAWA
¥1,980(税込)
スイングを「振り子」「回転」「足の動き」という3つの土台に分解し、どれが欠けているかを自分で見つけられる構成が核。B5の大判・全ページカラー176ページで大きな写真が並び、ポジション別のチェックポイント、クラブ別のポイント、弱点克服の反復ドリルまで一冊でたどれる。多くの教則本が「こう振る」という結論だけを示すのに対し、本書は土台のどこが止まっているから当たらないのか、原因から入る。YouTubeチャンネル登録者数60万人越えのトレーナーのメソッドを、紙で確認できる。
こんな人におすすめ
動画で見た動きを自分の体で再現できず迷子になっている人、基本を一度ゼロから積み直したい人、練習場で何を反復すればいいか決めたい人。鏡の前でポジション別チェックをしながら読み進める使い方が向く。
良い点
- 写真が大きく動きが追いやすい
- 土台から原因を切り分ける構成
- クラブ別・ポジション別に整理
気になる点
- 動画ほどの連続性はない
- 大判で持ち歩きは重め
- 上級者には基本すぎる面も
出版社
KADOKAWA
発売日
2023年03月01日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この本、タイトルに「大全」って付いてますけど、本当に一冊で全部入ってるんですか?動画チャンネルの本だと、ざっと流してるだけのものもありそうで。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この本は3つの土台という軸を先に置いているのが特徴で、振り子・回転・足の動きのどれかが止まっているから当たらない、という順番で読み進めるんだ。
だから「大全」と言っても網羅の羅列ではなく、自分に足りない部分を探す地図になっている。B5の大判で全ページカラー、176ページというのは、写真を見ながら練習する用途を想定した造りだと思うよ。
橘ナナミ
なるほど、頭から全部読む本というより、自分のクセを探す辞書みたいな使い方なんですね。ドリルも入ってるなら練習場に持っていけそうです。
佐藤メバル
そう、弱点克服の反復ドリルは練習場向き。ただ、紙では動きの連続性が追いにくいから、動画との併用が現実的だね。
書店員時代、こういう大判カラーの教則本は棚で開いてもらいやすい反面、家で開かずに終わる人も多かった。
買ったら最初にポジション別チェックの章だけでも読んでおくと、迷わず使えるようになるよ。
予約が取れないレッスンプロが教える ゴルフ1年生のためのスイングの教科書
浦大輔 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
スイングの前に「自分に合ったクラブを知る」「アライメントを調整する」から始めるのがこの本の核。スイングは一つではないという考えで、各番手によって振り方を変える意識を持ち、番手ごとのヤード数を把握する。PART1クラブ選びと診断、PART2スイング作りの基本の基、PART3ドライバー、PART4ユーティリティ、PART5アプローチ&パターという順番で、1年生がつまずく場所だけを追う。170cm弱で400ヤード以上飛ばすことで話題になり、予約が取りづらいことでも知られるプロのメソッドを紙で読める。
こんな人におすすめ
ゴルフを始めたばかりで、どのクラブを買えばいいかから迷っている人、100切りを目標に番手ごとの距離感を作りたい人、練習してもスコアが動かない人。
良い点
- クラブ選びから始まる構成
- 番手別に整理された実践内容
- アプローチとパターまで網羅
気になる点
- 上級者の伸びしろには物足りない
- 打ち方の細部は動画に譲る面
- 道具選びは買い替え前提にも映る
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年10月02日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゴルフ1年生のための」って書いてありますけど、私みたいに打ちっぱなしに数回行っただけでも読めますか?
佐藤メバル
むしろその段階が一番効くね。この本はスイングの話よりも前に、自分に合ったクラブを知ることとアライメント調整を置いている。
最初に買ったクラブが合わないまま練習を重ねると、変な動きが固定されてしまうから、順番としてとても誠実なんだ。
橘ナナミ
クラブってそんなに大事なんですか。重さとか硬さの違いくらいしかわからなくて。
佐藤メバル
スイングは一つではないというのが著者の立場で、各番手によって振り方を変える意識を持ち、番手ごとのヤード数を把握するだけでスコアに直結すると説いている。
クラブが変われば振り方も変わる、という前提に立っているわけだね。ドライバー、ユーティリティ、アプローチ、パターとPARTが分かれているから、苦手な番手から開くのもいい。
菅原大地 ゴルフの基本
菅原大地 著|河出書房新社
¥1,452(税込)
菅原大地の代名詞である「最大効率(サイコー)スイング」を、土台からわかるようにした基礎編。体の力みを取って効率よく飛ばすという一点に絞り、ゴルフの基礎を作るところから始める。YouTube登録者数40万人超えのコーチの教えを、動画ではなく本で順番に追えるのが読みどころ。スイングの形を覚える本が並ぶなか、この本は「力みを抜く」「効率で飛ばす」という方向から基本を組み直すのが違い。これから基礎を作る人にも、一度基本に戻りたい人にも向く。
こんな人におすすめ
力むと飛ばないタイプだと自覚している人、動画で見た教えを順番に整理したい人、スイングを壊さずに基礎から作り直したい人。
良い点
- 「効率」という軸が明確
- 動画視聴者にも入りやすい
- 基礎編として迷いが少ない
気になる点
- 上級者向けの応用は薄い
- 目次情報が少なく全体像は要確認
- 人によっては内容が軽く感じる
出版社
河出書房新社
発売日
2022年10月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「サイコー」って、褒め言葉ですか?それとも何かの略語ですか?
佐藤メバル
最大効率の「最高」で、サイコーと読ませている。体の力みを取って効率よく飛ばすのが狙いで、腕で振らずに体の使い方で飛ばす方向に寄せた基礎編だね。
橘ナナミ
飛ばしたいのに、力むのをやめるっていうのがまだピンときません。
佐藤メバル
そこがこの本の入口。基礎を作る段階で余計な力が入ると、いくら振っても効率が落ちてしまう。だから土台から積み直す順番で教えている。
YouTube登録者数40万人超えのコーチの代名詞を、本で順番に追えるのはありがたいところだよ。
世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法
板橋繁 著|講談社
¥1,320(税込)
シリーズ累計10万部を突破し、YouTube総再生回数7000万回を超えるという、書籍化の中では異例の実績を持つ一冊。核は「クラブの設計・構造を最大限に活かす」世界標準のスイングで、リストを返す・ヘッドを走らせる・トップをつくるといった日本の常識を全部疑うところから入る。リストは返さない、トップはつくらないという逆転の項目が並ぶ構成は、他の教則本との違いがはっきりしている。著者は全米ゴルフ教師インストラクター協会日本支部の主席試験官を務め、日体大では細川和彦プロや平塚哲二プロを指導した経歴を持つ。
こんな人におすすめ
これまでの常識が通用しなくなった中級者以上、理論から納得しないと動きを変えられない人、飛距離と再現性を同時に上げたい人。
良い点
- 常識との対比で論点が明確
- 著者の指導歴が裏付けになる
- 身体動作学の言葉で整理
気になる点
- 前提知識がないと重い
- 用語の壁を感じる箇所がある
- 動画併用が前提になりがち
出版社
講談社
発売日
2019年04月17日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
帯に「日本人の99%は間違ったスイングをしている」って書いてあって、ちょっとドキッとしました。
佐藤メバル
その言い切りの強さがこの本の性格だね。リストを返す、ヘッドを走らせる、トップをつくる、という常識として並べられる項目を、ひとつずつ疑っていく構成になっている。
リストは返さない、トップはつくらない――言葉だけ見ると真逆だけど、クラブの設計と構造を活かすという一本の筋で説明されている。
橘ナナミ
そこまで違うことをしていいんですか。プロでも意見が分かれる部分ですよね。
佐藤メバル
著者は全米ゴルフ教師インストラクター協会日本支部の主席試験官で、日体大のコーチ時代に細川和彦プロや平塚哲二プロを指導している。
運動力学をベースにした理論だから、感覚の話ではなく理屈で腹落ちさせたい人向けだよ。
ゴルフスイング物理学 7つの上達ドリル
小澤康祐 著|実業之日本社
¥1,430(税込)
著者は高校まで野球に没頭し、大学で物理学を専攻してスポーツトレーナーになった人。ゴルフを始めたのは24歳で、当時は「飛ぶけどOB連発」の典型的な野球部出身ゴルファーだったという。なぜスライスしか打てないのかを物理的に突き詰め、フェースがスクエアになる力の方向として「水平面上の遠心力」に行き着くまでの過程が読みどころ。動画レッスンを書籍化した同名書の続編で、こちらは理解を深めて「結果がそろうスイング」を作るための7つのドリルを扱う。理論と練習をつなぐ位置づけが、他の物理学系の本との違い。
こんな人におすすめ
なぜ曲がるのか理由を知りたい人、理屈から入らないと練習が続かない人、野球など他のスポーツ経験がある人。
良い点
- スライスの原因を言葉で説明
- 理論とドリルが一冊でつながる
- 著者自身の失敗談が入り口になる
気になる点
- 物理の記述に人を選ぶ
- 前著を読む前提の箇所がある
- 感覚派には回りくどい
出版社
実業之日本社
発売日
2020年09月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「物理学」って聞くと身構えちゃうんですが、ゴルフに物理って必要なんでしょうか。
佐藤メバル
この著者の場合は必要だったんだね。高校まで野球で、大学で物理学を専攻してスポーツトレーナーになった人が24歳でゴルフを始めて、飛ぶけどOB連発だった。
なぜスライスしか打てないのかを突き詰めた先に見つけたのが、フェースがスクエアになる「水平面上の遠心力」という考え方なんだ。
橘ナナミ
自分の失敗から始まってるんですね。理屈っぽい本より親しみやすいかも。
佐藤メバル
そう。動画レッスンを本にした前の本が話題になって、こちらは7つのドリルで理解を深める続編という位置づけ。
ツアープロからも注目される理論だけど、入口はあくまで「なんで曲がるんだろう」という素朴な疑問なんだよ。
世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論
和田泰朗 著|日本文芸社
¥1,540(税込)
クラブを体の左サイドにキープして振る、という一点に絞った理論。一般的なスイングは振り子運動ととらえられるが、この理論は吊り子運動として考える。寺の鐘を棒でつくイメージで、リストコックやアームローテーションへの意識が不要になり、動きがシンプルで再現性が高いのが特徴だ。グリップエンドからシャフトがもっと長く伸びていて、それが体の左サイドにずっとあるように振るイメージだと説明される。考案者は会員数3万8000人のWGTFで会員の1%しかいないマスター資格を取得し、2019年にティーチングプロ・トップ100に選ばれている。写真を多用し、アドレスからフィニッシュまでを追う。
こんな人におすすめ
リストコックがわからず手首を意識しすぎている人、動きが多くて再現できない人、シンプルな一つの型に絞って練習したい人。
良い点
- 動きが少なく再現性が高い
- 写真中心で追いやすい
- 理論の出どころが明確
気になる点
- 合わない人には違和感が残る
- 他の理論との併用は難しい
- 感覚の言葉に頼る面がある
出版社
日本文芸社
発売日
2019年09月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「キープレフト」って、野球のサインみたいですね。クラブを左に置いておくってことですか?
佐藤メバル
近いよ。グリップエンドからシャフトがもっと長く伸びていて、それが体の左サイドにずっとあるように振るイメージ。
普通はスイングを振り子運動として説明するけど、この理論は吊り子運動として捉える。寺の鐘を棒でつく感じだね。
橘ナナミ
それだと手首は使わないんですか?
佐藤メバル
リストコックやアームローテーションへの意識が要らなくなるから、動きがシンプルで再現性が上がる。考案者は会員数3万8000人のWGTFで会員の1%しかいないマスター資格を持ち、2019年にはティーチングプロ・トップ100に選ばれている。
手首の使い方が分からなくなった人ほど試す価値があるよ。
会心のショットが百発百中になる完全なゴルフスイング ボディフロー・ラーニング編
安藤秀 著|現代書林
¥1,650(税込)
筑波大学で体育学博士を取得した唯一のプロゴルファーとして知られる著者が、19冊目として世に放った一冊。核心は「クラブを持たないこと」。ボールを打たず、クラブも持たない状態で体の動きを覚えるという発想で、方向や球筋という結果が見えないぶん、腕で調節しようとする癖が入らないのが利点だ。1つの動作はたった4秒、1セット10回で約40秒、20秒のインターバルを挟んで12のドリルを回すと12分間。これを2ヵ月続けると正しい動きが習慣化するという設計で、ミスショット矯正編まで含む。
こんな人におすすめ
自宅でクラブを振る時間が取れない人、球筋に一喜一憂して動きが固まらない人、道具なしで体の使い方を覚え直したい人。
良い点
- 道具なしで場所を選ばない
- 12分という設計が続けやすい
- ミスショット矯正まで範囲が広い
気になる点
- ボールを打つ感覚は別で必要
- ドリルの意味を誤解しやすい
- 上達実感まで時間がかかる
出版社
現代書林
発売日
2017年04月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クラブを持たずに上達するって、矛盾してませんか?素振りならまだしも。
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。ボールを打たず、クラブも持たない状態で体の動きを覚える。逆にクラブを持ってボールを打つと、方向や球筋という結果が見えてしまうから、腕で調節しようとしてしまう。動きだけに集中できる環境を作るわけだ。
橘ナナミ
なるほど。でも自宅でやるとなると、どれくらい時間がかかるんでしょう。
佐藤メバル
1つの動作が4秒で、1セット10回が約40秒、間に20秒のインターバル。12のドリルで12分間と設計されている。
それを2ヵ月続けると動きが習慣化して、必要な筋力やバランス感覚、柔軟性も上がってくる。体育学博士のプロが19冊目に書いた、ちょっと珍しい切り口だよ。
理学療法士が教えるゴルフ スパイラルメソッド
山本正彦 著|大泉書店
¥1,430(税込)
理学療法士の著者が、身体に負担の少ない動きとして「スパイラルメソッド」を紹介する一冊。筋力や関節の動きを最大限に引き出すという発想で、飛距離を伸ばしショットを安定させる方向へ導く。基本編、理論編、トレーニング、ボールコントロール法、お悩み解決&新常識というLESSON構成で、体の使い方を理論から練習へつなげるのが特徴だ。スイングの形を教える本が多いなか、身体の動かし方そのものを出発点にする点が違い。身体に不安を抱えながら続けたい人にも読みやすい。
こんな人におすすめ
体が硬い・痛みが不安で振り切れない人、力任せのスイングを直したい人、年齢を重ねてもゴルフを続けたい人。
良い点
- 身体の負担軽減から入る
- 理論と実践が段階的
- お悩み解決の章が実用的
気になる点
- 発売から年数が経っている
- 最新クラブの前提とは差がある
- 理論の説明はやや専門的
出版社
大泉書店
発売日
2013年05月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
理学療法士が書いたゴルフ本って珍しい気がします。身体の専門家が教えるスイングってどういうものなんですか?
佐藤メバル
身体に負担の少ない動きから入るのが特徴だね。筋力や関節の動きを最大限に引き出すのが狙いで、飛距離を伸ばしながらショットを安定させる。
スイングの形を先に決めるのではなく、体の使い方を先に整える順番なんだ。
橘ナナミ
肩が痛いとか、腰が不安という人には助かりそうです。
佐藤メバル
そこがこの本の居場所だと思う。基本編、理論編、トレーニング、ボールコントロール法、そしてお悩み解決と新常識というLESSON立てで、無理なく段階を追える。
発売から年数が経っているので、クラブの前提が今と少し違う点だけ頭に置いておくといいよ。
驚くほどスイングが変わる! ゴルフ体幹革命
関浩太郎 著|PHP研究所
¥1,430(税込)
「なぜ体が小さくて非力な女子プロが、男性アマよりはるかに飛ばせるのか」という問いから始まる一冊。答えは体幹を使っているからで、その「使う」とはどういうことかを、感覚の話ではなく写真で目に見える形で解説するのが読みどころ。体幹スイングが身につくと、飛距離・正確性・安定感が上がるだけでなく、打感が変わり、無駄な力が抜けてシャフトのしなりやボールのスピンを感じ取れるようになるという。練習法も「右腕1本スイング」「動きながらの連続ボール打ち」とユニーク。体が硬くてもパワーがなくても、1〜2カ月で打った瞬間に違いを感じられると説く。
こんな人におすすめ
非力で飛距離に悩む人、腕に頼ったスイングを体の使い方に変えたい人、打感やフィーリングを大事にしたい人。
良い点
- 写真で体幹の動きを確認
- 練習法が具体的で珍しい
- 体力に不安があっても入れる
気になる点
- 体幹の感覚は個人差が大きい
- 効果の実感に練習期間が要る
- 上級者には既知の内容も
出版社
PHP研究所
発売日
2019年02月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
女子プロが男性アマより飛ばす理由って、体格じゃないんですね。じゃあ何なんですか?
佐藤メバル
著者の答えは体幹を使っているから。この本はその「使う」を、感覚の言葉だけで済ませずに写真で見せようとしている。
右腕1本スイングとか、動きながら連続でボールを打つとか、練習法も特徴的だね。
橘ナナミ
右腕1本で振るって、難しそうだけど効果はありそうです。
佐藤メバル
体幹が使えるようになると、飛距離と正確性と安定感がそろって上がる、打感が変わる、無駄な力が抜けてシャフトのしなりやスピンまで感じられるようになると書かれている。
体が硬くてもパワーがなくても、1〜2カ月で「なにこれ、全然違う」と感じる瞬間が来る、というのが著者の言い分だよ。
クォーター理論 基本編
桑田泉 著|日本文芸社
¥11,000(税込)
「ボールをよく見ろ」「ヘッドアップするな」という定番のアドバイスを実践しても手応えがないのはなぜか。著者はその原因を、再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして練習しているからだと指摘する。そこから生まれたのが「ボールを見るな!」「ダフれ!」「手打ちしろ!」という一見逆説の標語だ。スピードが乗ったときの実際のスイングと頭の中のイメージを合わせるための言葉で、体が反応してボールを打てるようになるという。パターのストローク、アプローチショット、フルスイングと段階を追い、B5判で250ページを超える造本になっている。
こんな人におすすめ
定番のアドバイスで伸び悩んでいる人、練習量はあるのに結果が変わらない人、理論を腰を据えて読み込みたい人。
良い点
- 常識を疑う切り口が鮮烈
- パットから順に段階を追える
- 紙面が大きく読みやすい
気になる点
- 価格が高く手を出しにくい
- 標語だけが独り歩きしやすい
- 考え方の転換に時間が要る
出版社
日本文芸社
発売日
2020年10月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ボールを見るな」「ダフれ」「手打ちしろ」って、全部これまでの常識の逆ですよね。しかもこの価格で、正直びっくりしました。
佐藤メバル
内容の密度を考えると、B5判で250ページを超える造本だからね。著者は、定番のアドバイスを実践しても手応えがないのは、再現が難しいスピードが乗った状態をイメージして練習しているからだと指摘する。
標語はそのズレを合わせるための言葉なんだ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ標語だけ真似すると危ないですね。
佐藤メバル
そう、そこは気をつけたい。パターのストローク、アプローチ、フルスイングと第1ステップから順に積む構成になっているから、順番どおりに読むのが前提だよ。
初心者からキャリア数十年の人まで、という触れ込みだけど、値段も含めて覚悟が要る一冊だね。
モデリング
室田一雄 著|近代科学社
¥3,080(税込)
これはゴルフの技術書ではない。日本オペレーションズ・リサーチ学会の創立60周年記念事業のシリーズ第1巻で、分野の碩学や第一線で活躍する研究者によるモデリングの論考を集めた学術書だ。ただし第1章が「モデリングの技:ゴルフスイングの解析を例として」で、赤池弘次がゴルフスイングを数理モデルの題材として扱っている。AICとMDLとBIC、都市空間のモデル化、手術室のスケジューリング支援などが並び、最適化や問題解決に関心のある読者に向く。スイングを一段上から眺めたい人には面白いが、技術を直接教える本ではない点ははっきりさせておきたい。
こんな人におすすめ
スイングを数理的に眺めてみたい人、モデリングや最適化に関心のある読者、オペレーションズ・リサーチや応用数理を学ぶ学生・研究者。
良い点
- ゴルフスイングを解析の題材に
- 第一線研究者の論考を収録
- 問題解決の視点が広がる
気になる点
- ゴルフ教則本ではない
- 専門用語が多く前提知識が要る
- 価格が高め
出版社
近代科学社
発売日
2015年03月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、これってゴルフの本なんですか?表紙にゴルフらしい言葉が見えないんですけど。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。これはゴルフの技術書ではなくて、オペレーションズ・リサーチ学会の創立60周年記念事業のシリーズ第1巻。
ただし第1章が「モデリングの技:ゴルフスイングの解析を例として」で、赤池弘次がゴルフスイングを数理モデルの題材にしている。
橘ナナミ
なるほど、スイングを教える本じゃなくて、スイングを材料に考える本なんですね。
佐藤メバル
そう。AICやMDL、都市空間のモデル化、手術室のスケジューリングなんかが並ぶ論考集で、最適化や問題解決に関心のある人が読む本だよ。
並べるなら「スイングを一段上から眺めたい人向け」と正直に書いておきたい。買ってから違うと気づくと悲しいからね。
【POD】私のゴルフ研究ー基本の分析とスイングコントロールー
河原田弘 著|パブファンセルフ
¥3,300(税込)
東工大名誉教授の著者が、協力を得たティーチングプロとともに、プロのスイングを毎秒1000コマの高速度ビデオで観察しながら、ゴルフを物理学・生理学・心理学の面から分析した研究書。科学に裏付けられた基本を知れば、よくないスイングが身につかずミスショットが減るという立場で、アドレスとスイングの基本とコツを詳細に説明する。打球の物理、スイング軌道とプレーン、コックと腕の返し、番手別のコントロール、傾斜地やバンカーまで及び、加齢による筋力と柔軟性の低下を分析して高齢になっても90台で楽しめる提案をする章が独自。
こんな人におすすめ
理屈から納得したい中・上級者、加齢で飛距離が落ちてきた人、データと分析を読むのが苦にならない人。
良い点
- 高速度撮影に基づく分析
- 高齢者の視点が明確
- 基本から応用まで網羅
気になる点
- 文章量が多く読み応えが要る
- PODのため入手性に波がある
- 価格が高め
出版社
パブファンセルフ
発売日
2024年09月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
東工大の名誉教授が書いたゴルフ本……しかもPODって書いてあります。これ、普通のレッスン本とは違うんですよね。
佐藤メバル
そう、研究書だね。プロのスイングを毎秒1000コマの高速度ビデオで観察して、物理学、生理学、心理学の面から分析している。
科学に裏付けられた基本を知れば、よくないスイングが身につかずミスショットが減るというのが著者の立場だ。
橘ナナミ
毎秒1000コマってすごい。で、高齢者の章があるのが気になりました。
佐藤メバル
そこが独自の部分で、加齢による筋力と柔軟性の低下を分析して、高齢になっても90台で楽しめるクラブ選択とスイングを提案している。
飛距離は落ちても、精度と安定性はそれほど落とさずにできる、という考え方だね。読み応えはしっかりあるから、通読するつもりで向き合う本だよ。
ゴルフプロのダウンブロー最新理論
森守洋 著|青春出版社
¥1,047(税込)
「つぶす」「打ち込む」というひと昔前のダウンブローのイメージから抜け出し、本当のダウンブローを身につけるための一冊。それを習得すれば、スピンの利いた高弾道ショットが打てるようになり、ミスショットが減るというのが著者の主張だ。アイアンで悩む人が最初に疑うべき「打ち込む」という感覚そのものを組み替える点が、他のスイング本との違い。価格も手頃で、まず一冊試したいときの入り口になる。
こんな人におすすめ
アイアンがダフったりトップしたりする人、打ち込み型のスイングから抜けたい人、手頃な価格で一冊試したい人。
良い点
- 論点がダウンブローに絞られる
- 手頃な価格で試しやすい
- アイアンの悩みに直結する
気になる点
- ページ数は多くない
- 写真の量は要確認
- 発売から年数が経っている
出版社
青春出版社
発売日
2011年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ダウンブロー」って、上から打ち込むことですよね?それの最新理論ってどういうことでしょう。
佐藤メバル
そこがこの本の狙いで、ひと昔前の「つぶす」「打ち込む」というイメージから一度離れて、本当のダウンブローに組み替えようという話なんだ。
そうするとスピンの利いた高弾道が打てて、ミスショットが減るという主張だね。
橘ナナミ
打ち込むのが正しいと思って練習していました……。
佐藤メバル
アイアンでダフったりトップしたりする人ほど、その思い込みが邪魔をしていることがある。価格も手頃だから、まず一冊試す入り口としてもいい。
発売から年数が経っているぶん、写真や紙面の量は書店で確認してからでも遅くないよ。
【POD】ゆったり大きなスウィングを身につけよう。
西尾和也 著|ドゥ・ハウス
¥1,210(税込)
「ゴルフ大好き100P新書」というシリーズの一冊で、ゆったり大きなスウィングを身につけることをテーマに据える。Webページの記事に近い読み味で、ドライバーで安定して200ヤード飛ばしたい、7番アイアンできれいに上げたい、バンカーから確実に脱出したいといった、ゴルファーの生のウォンツを拾い上げて応えていく構成だ。前半がその巻のテーマ、後半がシリーズ共通の「基本の『き』」になっていて、自習用のテキストとしても使える。マーケティング会社との共同事業として作られている点も、他の教則本とは成り立ちが違う。
こんな人におすすめ
切り返しで力んでしまう人、ドライバーで安定した距離を出したい人、薄くて読みやすいテキストを自習用に欲しい人。
良い点
- 願いに沿ったテーマ設定
- 後半が基本の復習になる
- 薄くて持ち歩きやすい
気になる点
- ページ数が少なめ
- 内容が記事に近く軽い
- PODのため入手性に波がある
出版社
ドゥ・ハウス
発売日
2018年02月09日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「100P新書」って書いてあります。100ページくらいの新書ってことですか?
佐藤メバル
そういうシリーズでね、Webページの記事に近い読み味なんだ。テーマはゆったり大きなスウィングを身につけること。
ドライバーで安定して200ヤード飛ばしたい、7番アイアンできれいに上げたい、バンカーから確実に脱出したい、といったゴルファーの願いを拾って応えていく。
橘ナナミ
願いベースなのがいいですね。後半は基本の復習になるって書いてあります。
佐藤メバル
前半がその巻のテーマ、後半がシリーズ共通の「基本の『き』」。だから自習用のテキストとしても使える。マーケティング会社との共同事業として作られている、少し変わった成り立ちの本だよ。
【バーゲン本】今どきクラブの最新スイング理論
関雅史 著|(株)主婦の友社
¥467(税込)
常に進化するクラブに合わせた最新スイング論。クラブは簡単になったのに、難しく考えているのはあなたというメッセージが軸で、なぜかつて大活躍したプロが今苦しんでいるのか、という問いから入る。答えとして、パーシモン時代のスイングから、今の最新クラブに対応したスイングへの移行ができなかったからだと指摘する。10年前、20年前のクラブと最新クラブは別物だという前提に立ち、道具が変われば振り方の正解も変わるという視点を示す。バーゲン本として手頃に入手できるのも特徴。
こんな人におすすめ
古いスイングのままクラブだけ新しくした人、かつて活躍した時代の感覚が抜けない人、手頃な価格で理論を確認したい人。
良い点
- 道具と理論の関係を整理
- 価格が手頃
- プロの停滞を例に説明
気になる点
- ページ構成の情報が少ない
- 発売年が明記されていない
- 内容の網羅性は限定的
出版社
(株)主婦の友社
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「クラブは簡単になったのに、難しく考えているのはあなた」って、なかなか手厳しい一文ですね。
佐藤メバル
そこがこの本の言いたいところ。かつて大活躍したプロが今苦しんでいるのは、パーシモン時代のスイングから、今の最新クラブに対応したスイングへの移行ができなかったからだという見方をしている。
10年前、20年前のクラブと最新クラブは別物だ、という前提だね。
橘ナナミ
道具が変わったら振り方の正解も変わる、ということか。バーゲン本なのもありがたいです。
佐藤メバル
手頃に読めるのはいいところだね。ただページ構成や発売年の情報が少ないから、内容の網羅性は過度に期待しないほうがいい。
理論の方向性を確かめる一冊として捉えるのが現実的だよ。
【バーゲン本】一生役立つゴルフ スイングタイプ上達法
マーク金井 著|マイナビ
¥539(税込)
ゴルファーのほとんどはアウトサイドインかインサイドアウトのスイングタイプに分けられ、弾道はそのタイプとインパクトのフェースの向きで決まる――という前提から始まる一冊。自分のタイプに合わない練習をしていても、それは時間の無駄だというのが著者の主張で、タイプの見つけ方からタイプ別の特徴と練習方法までをやさしく解説する。万人に同じ練習を勧める本が多いなか、「あなたはどっちか」を先に決める点が違い。バーゲン本で手に入れやすいのも特徴だ。
こんな人におすすめ
練習しても弾道が変わらない人、レッスンで言われることが人によって違って混乱している人、自分のタイプを先に知りたい人。
良い点
- タイプ診断から入る構成
- 練習の取捨選択ができる
- 価格が手頃
気になる点
- 出版年の情報がない
- 二分類の割り切りが強い
- 最新クラブの話題は少ない
出版社
マイナビ
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
アウトサイドインとかインサイドアウトとか、よく聞きますけど、自分がどっちなのか正直わかってないです。
佐藤メバル
そこを最初に決めようというのがこの本。自分のタイプに合わない練習をしていても、それは時間の無駄というのが著者の言い分で、タイプの見つけ方からタイプ別の特徴と練習方法までをやさしく解説している。
弾道はタイプとインパクトのフェースの向きで決まる、という整理だね。
橘ナナミ
万人に同じ練習を勧める本が多いですもんね。二つに分けるのは割り切りすぎな気もしますけど。
佐藤メバル
そこは承知しておくといい。単純な二分類だと感じる人もいるだろうし、出版年の情報もない。でも、自分のタイプを知って練習を選ぶという発想自体は、迷っている人には効くんだよ。
プロの教えの「盲点」をつくゴルフ夢の上達スウィング
梅本晃一 著|文芸社
¥1,540(税込)
「どんなにゴルフの本を読んでも、何年ゴルフをやっても上達できない、上手く飛ばせない」という悩みを解消することを掲げた上達マニュアル。プロの教えの「100年の盲点」をつくという第1章の構えが特徴で、飛ばしの奥義から入る。さらに「ゴルフメモ」のシナリオで上手くなる、上達への特効薬となる「ゴルフ体操」、健康体づくりが身近な上達への道になる、といった章が続き、最後は定年後こそ面白いという人生論に着地する。技術と体づくり、そして楽しみ方までを一冊でつなげる構成が、他のスイング本との違い。
こんな人におすすめ
長年上達を実感できずにいる人、体づくりから見直したい人、年齢を重ねてゴルフとの付き合い方を考えたい人。
良い点
- 技術と体づくりを一冊で
- メモという実践的な道具立て
- 年代の視点が入る
気になる点
- スイング論の詳細は薄め
- 内容の評価が分かれやすい
- タイトルの主張が強い
出版社
文芸社
発売日
2015年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「プロの教えの盲点をつく」って、大胆なタイトルですね。プロの教えが間違ってるってことですか?
佐藤メバル
そこまで言い切る本ではないけれど、第1章にプロの教えの「100年の盲点」をつくという構えが置かれていて、飛ばしの奥義から入る。
ただ、その後の章立てが面白くて、ゴルフメモのシナリオ、ゴルフ体操、健康体づくり、そして自分に合ったゴルフを見つける、と話が広がっていくんだ。
橘ナナミ
スイングの本なのに、最後は体づくりとか生き方の話になるんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の性格で、定年後こそ面白いというところまで書いてある。技術書として深掘りしたい人には物足りないかもしれないけれど、長く付き合う前提でゴルフを見直したい人には合うと思うよ。
スイング理論の系譜を俯瞰してから一冊目を選ぶ
橘ナナミ
本屋に並ぶスイング本って、どれも「これが正解」と言っているように見えるんです。
佐藤メバル
そう見えるよね。でも系譜で捉えると整理できる。体の回転で振る系統、クラブを左サイドに保つ吊り子系の『キープレフト理論』、物理学から組み立てる『ゴルフスイング物理学』、体幹と身体の使い方から入る『ゴルフ体幹革命』や『スパイラルメソッド』、ダウンブローの捉え方を見直す『ゴルフプロのダウンブロー最新理論』。さらにクラブの進化に合わせて理論も更新されてきた流れがある。
橘ナナミ
名著やバイブルと呼ばれる本は、系譜のどこに置けばいいんですか?
佐藤メバル
名著は「正解」ではなく、書かれた時代の前提が残った記録として読むと強い。基礎が入ってから読むと、今の理論との差分が見えて面白いよ。
橘ナナミ
レビュー本と理論本の役割の違いも知りたいです。
佐藤メバル
レビュー本は選択肢を比べるため、理論本はなぜそう振るのかを腹に落とすため。読む順番としては、レビュー本で当たりを付け、理論書で一本に絞る。ちなみにスイングは古くから分析対象で、オペレーションズ・リサーチの専門書『モデリング』にはゴルフスイングの解析を例にした章まで収められているほどなんだ。
「見る×読む×振る」の実践フローとドリルの紐付け
橘ナナミ
動画と本、どちらを先にすればいいですか?
佐藤メバル
読む→見る→振る、の順がおすすめ。先に本で「今日は下半身の入れ替え」と論点を決め、動画で動きを確認し、最後に素振りで振る。目的が決まっていると、動画を延々見る迷子を防げるんだ。
橘ナナミ
読後に何を練習するかまで決まっている本は助かりますね。
佐藤メバル
そう。『ボディフロー・ラーニング』は「クラブを持たないこと」を特徴にしていて、1つの動作4秒、1セット10回、20秒のインターバルで12のドリルが12分。この12分を2ヵ月続ける設計になっている。『ゴルフは基本がすべて!』にも反復上達ドリルの章がある。理論とドリルが同じ本に入っているかを確認すると迷いにくい。
橘ナナミ
レベル診断から次の一冊を決める流れも欲しいです。
佐藤メバル
まず現状を「当たらない」「飛ばない」「まとまらない」のどれかに置く。当たらないなら基本の総合書、飛ばないなら体幹や物理の本、まとまらないならアプローチとパターを含む本。そして読後は、素振り→球数少なめの練習→ラウンドで検証、の順で確かめるといい。
真似すると危険な手本と、買い方の注意
橘ナナミ
真似しないほうがいい手本ってありますか?
佐藤メバル
プロと同じ動きをそのまま要求するタイプは危ない。柔軟性や筋力が前提の動きを、体格も年齢も無視して真似するとケガにつながる。理屈を飛ばして形だけ真似るのも同じだよ。
橘ナナミ
女子プロと男子プロ、手本にするならどちらでしょう?
佐藤メバル
女子プロは非力でも飛ばす合理性の参考に、男子プロは回転量や出力の上限を知る参考になる。『ゴルフ体幹革命』が突っ込むのは前者の問いだね。ただ大事なのは誰かではなく、自分の体で再現できるかどうか。
橘ナナミ
買い方はどう考えますか?
佐藤メバル
読み返す理論書は紙、調べる用は電子、バーゲン本は試し読みの入口。ただし安さで理論が古い本を選ぶと、クラブの前提がずれていることがある。まずは手元に置いて何度も開ける一冊を決めるのが先だよ。
よくある質問
ゴルフスイングの手本にすべき本はどれが最初の一冊ですか?
橘ナナミ
ゴルフスイングの手本にすべき本はどれが最初の一冊ですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは土台を一冊で押さえられる総合書がよいと思います。たとえば『ゴルフは基本がすべて! てらゆーのゴルフスイング大全』は、振り子・回転・足の動きという3つの土台から入り、ポジション別・クラブ別のチェックポイントまで並んでいます。順番どおりに進められる構成かどうかを、最初の一冊では重視してください。
女子プロと男子プロ、手本にするならどちらの書籍がいいですか?
橘ナナミ
女子プロと男子プロ、手本にするならどちらの書籍がいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
優劣ではなく目的で選ぶとよいです。非力でも飛ばす合理性を知りたいなら、体が小さくて非力な女子プロがなぜ飛ばせるのかという問いから説く『驚くほどスイングが変わる! ゴルフ体幹革命』のような本が向きます。回転量や出力の上限を知りたいなら男子プロの動きが参考になります。
非力でも飛距離が出るスイング本はありますか?
橘ナナミ
非力でも飛距離が出るスイング本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
あります。体幹の使い方から入る『驚くほどスイングが変わる! ゴルフ体幹革命』は、右腕1本スイングや動きながらの連続ボール打ちといった練習法を紹介しています。物理学と解剖学に則った理論を扱う『ゴルフスイング物理学 7つの上達ドリル』も、力に頼らない考え方を知る入口になります。
動画付きのゴルフ本と動画だけのレッスン、どちらが上達しますか?
橘ナナミ
動画付きのゴルフ本と動画だけのレッスン、どちらが上達しますかについて教えてください。
佐藤メバル
併用が前提で、役割が違います。本で論点と順番を決め、動画で動きを確認し、素振りで振る。本は順番と理屈を残せるぶん、今日は何を直すのかを見失いにくい。動画だけだと、見ているうちに論点がぼやけがちです。
体の回転で振るタイプと、吊り子のように振るタイプはどう見分けますか?
橘ナナミ
体の回転で振るタイプと、吊り子のように振るタイプはどう見分けますかについて教えてください。
佐藤メバル
素振りをしたとき、背骨を中心に体を入れ替える感覚が掴みやすいなら回転系、クラブを一定の位置に保つイメージが合うなら吊り子系が向きます。後者の代表が『キープレフト理論』で、スイングを吊り子運動として捉え、リストコックなどへの意識を不要にしようとする考え方です。
50代・シニアでも真似できるスイングの本はありますか?
橘ナナミ
50代・シニアでも真似できるスイングの本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
あります。『私のゴルフ研究 ―基本の分析とスイングコントロール―』は、加齢による筋力と柔軟性の低下による影響を分析し、高齢になっても90台のスコアで楽しめるクラブ選択やアドレス、スイングの基本を提案しています。年齢を前提に書かれている本を選ぶのが安全です。
名著・バイブルと呼ばれるスイング本は読むべきですか?
橘ナナミ
名著・バイブルと呼ばれるスイング本は読むべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
基礎が入ってからなら読む価値があります。名著は正解集ではなく、書かれた時代の前提が残った記録として読むと、いまの理論が何を引き継ぎ何を手放したのかが見えてきます。最初の一冊として単独で使うより、二冊目の位置づけが合います。
スイング本を読んでも上達しないときの使い方は?
橘ナナミ
スイング本を読んでも上達しないときの使い方はについて教えてください。
佐藤メバル
読む範囲を狭めてください。1冊を丸ごと実践しようとすると動きが混ざります。たとえば『ボディフロー・ラーニング』なら、1つの動作4秒・1セット10回の12分トレーニングを2ヵ月続ける、といった単位で区切る。読後に何を練習するかが決まっている本は、その単位に従うのが近道です。
まとめ
橘ナナミ
まとめると、手本を「真似する対象」ではなく「設計図」として選ぶ、ということですか?
佐藤メバル
そう。スイングは一冊で完成しない。入門書で土台、理論書で理屈、ドリル本で反復。買い足しの順番は、まず総合書を一冊、次に自分の課題に合った理論書、最後にドリルが充実した本。中古や電子も含めて、何度も開ける一冊を選んでほしい。
橘ナナミ
名著はいつ読むんですか?
佐藤メバル
基礎が入ってからだね。順番を飛ばすと、ただの懐かしい話で終わってしまう。逆に基礎のあとで読むと、いまの理論が何を引き継ぎ、何を手放したのかが見えてくるよ。
橘ナナミ
最初の一冊を選ぶとき、いちばん大事なのは何でしょう。
佐藤メバル
再現性だね。かっこいいスイングかどうかより、自分の体で何度も同じ動きを再現できるかどうか。手本は、ティショットの前に頭の中で一球だけ打つ「素振りの型」だと思えばいい。その一球を毎回同じに打てるようになるための本を、最初の一冊に選んでほしい。
