株の知識が身につく本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今度「株の知識が身につく本」のランキング記事を作るんですよね。でも書店の株コーナーって、マンガの入門書から分厚いチャート本まで並んでいて、正直どこから手をつければいいのか分からなくて……。
佐藤メバル
いい質問だね。あの棚は「同じに見えて、まったく別のことを書いている本の集まり」なんだ。たとえば『0からわかる! 株超入門』は株式投資という行為そのものを俯瞰する本で、『世界一やさしい株価チャートの本』はローソク足の読み方だけを集中して鍛える本。目的が違うから、両方を同時に読む必要はないんだよ。
橘ナナミ
じゃあ最初に「自分は何を知りたいのか」を決めるのが大事なんですね。
佐藤メバル
そう。書店員だった頃、株コーナーの前で立ち止まるお客さんに必ず聞いていたのは「値動きを見たいのか、会社の中身を見たいのか」だった。そこが決まると、棚の見え方ががらっと変わるよ。
株の知識が身につく本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
目的別って、具体的にはどう分けるんですか?
佐藤メバル
大きく五つだね。お金の教養、制度の理解、銘柄の選び方、分析手法、そして投資メンタル。会社の中身から銘柄を選びたいなら『会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい 改訂版』、値動きからタイミングを測りたいなら『買い時・売り時がひと目でわかる株価チャート大全』。逆に「なぜ人は高値で買ってしまうのか」を知りたいなら『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』のようなメンタル系に進む。同じ「株の本」でも別ジャンルだと思ってほしい。
レベル別で選ぶ
橘ナナミ
未経験の人と、少し売買したことがある人でも違いますか?
佐藤メバル
全然違う。未経験なら『ゼロから始められる! マンガ 株 超入門』や『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門 改訂第3版』のように、口座開設から注文まで一本道で案内してくれる本。売買経験が1年を超えたら『株式投資1年目の教科書』のように、四季報・IR資料・ファンダメンタルズとテクニカルの基本を一冊で横断する本が効く。5年以上なら『株式売買で勝つための 移動平均線の読み方』のように指標を一点集中で掘るか、『テクニカル分析 最強の組み合わせ術』で弱点を補う段階だね。
投資スタイル別で選ぶ
橘ナナミ
長期の積立と、短い期間で売買する人では読む本が変わりそうですね。
佐藤メバル
そこは選書の分かれ道だよ。長期で積み立てるなら『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>』のように、インデックス投資がなぜ強いのかをデータで論じる本が土台になる。配当や優待で持ち続けるなら『7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本』の資金管理や制度の章が実用的。成長株を狙うなら『オニールの成長株発掘法 第4版』や『バフェット流株式投資入門』、短期の値動きなら『マンガでわかるテスタの株式投資』のような実践者の思考が参考になる。型が決まらないうちは、分析本より超入門を一冊読むほうが早い。
鮮度で選ぶ(制度本と古典の見分け方)
橘ナナミ
古い本って、やっぱり避けたほうがいいんですか?
佐藤メバル
そこは分けて考えてほしい。制度・税制・NISAの話は改訂版が命で、『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』は改訂第3版、『会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』も改訂版が出ている。一方で『株式成功実践論』のように「努力が実るのは正しい筋道を行ってこそ」という思想を語る本は、年数が経っても価値が落ちない。目次に「NISA」「iDeCo」「制度」があれば改訂年を確認、無ければ古典として読む。これが賞味期限の見分け方だよ。
媒体・予算別で選ぶ
橘ナナミ
紙と電子、中古や図書館だとどう選べばいいんでしょう?
佐藤メバル
図解やチャートを眺める本は紙が圧倒的に向いている。『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』のような本は、ページを行き来しながら見るものだからね。逆に『日経記者に聞く投資で勝つ100のキホン』のようなQ&A形式は電子でも読みやすい。予算1500円以下なら超入門や図解本、3000円を超えるなら『オニールの成長株発掘法』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』のような、何度も戻ってくる座右の書に充てる。中古と図書館は改訂の有無だけ確認して、まずは1冊を手元に置くことから始めよう。
株の知識が身につく本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
株の知識が身につく本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
株式投資1年目の教科書
河北博光 著|東洋経済新報社
¥1,980(税込)
『会社四季報』編集長が推薦する超入門書です。株はなぜ上がるのか、なぜ下がるのかという素朴な疑問から始まり、貯蓄だけではいけない理由、株式市場は経済と感情の鏡だという捉え方、株の買い方・売り方、四季報や日経新聞、業界紙の読み方、IR資料の活かし方まで一冊でつながります。ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の基本、投資における“自分ルール”のつくり方、成功者の思考法、そして付録では口座開設とNISAの活用まで。入門書でありながら情報源の読み方に踏み込むのが他書との違いです。
こんな人におすすめ
これから証券口座を開く人、投資を始めたばかりで用語と情報源の読み方を同時に押さえたい人、NISAの枠をどう使うか決めかねている人、独学で基礎を固めたい社会人、配属されたばかりで金融の言葉につまずいている若手に向きます。
良い点
- 網羅性が高く一冊で基礎がつながる
- 情報源の読み方まで踏み込む
- 付録でNISAと口座開設を補える
気になる点
- 網羅型ゆえ読み通す体力が要る
- チャートの実例演習は少なめ
- 値動きの実践感覚は別書で補う
出版社
東洋経済新報社
発売日
2026年06月24日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、私みたいに株をまったく触ったことがない人間でも、最初に読んで大丈夫な本ってあるんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。この本はまさにそこを想定していて、『株はなぜ上がる? なぜ下がる?』という素朴な疑問から始まります。
貯蓄だけではいけない理由、株式市場が経済と感情の鏡だという話、買い方・売り方の基本、そして四季報や日経新聞、業界紙、IR資料の読み方まで一冊でつながる。
情報の取り方から教えてくれる入門書は意外と少ないんです。
橘ナナミ
情報源の読み方まで入っているんですね。ニュースを見ても、どこが大事なのか全然わからなくて。
佐藤メバル
そこがこの本の強みでね、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の基本、投資の“自分ルール”のつくり方、成功者の思考法まで並んでいる。
付録には口座開設とNISAの活用もあるから、読み終えたら次に何をすればいいかまで見える。まず全体像をつかむ一冊として薦めています。
0からわかる! 株超入門
グローバルファイナンシャルスクール校長市川雄一郎 著|ソシム
¥1,650(税込)
日本最大のオンライン投資スクールの校長が教える株の超基本。値上がり益、株主優待、NISAという三つの入口を示し、あなたに合った目的と楽しみ方から入るのが特徴です。株式投資のスタイル、メリットとデメリット、証券口座の開設の流れ、銘柄選び、分析の方法、売買のタイミングまで一通り。教室で教えてきた人ならではの、つまずく順番を先回りした構成になっています。
こんな人におすすめ
何のために株をやるのか決まっていない人、講義のように順序立てて学びたい人、口座開設から売買まで一気に見通したい人、短期的な損得より目的を持って続けたい人に向きます。
良い点
- 目的別にスタイルを選べる
- 口座開設から売買まで通し
- デメリットもきちんと説明
気になる点
- スクール色を感じる構成
- 上級者の深掘りには不足
- チャートの実例は少なめ
出版社
ソシム
発売日
2023年06月02日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
日本最大のオンライン投資スクールの校長、という肩書きが気になります。教室で教えている人が書いた本って、やっぱり順番が親切なんですか?
佐藤メバル
そうだね、講義の流れを知っている人の本は“つまずく順番”を分かっている。この本は値上がり益、株主優待、NISAという入口を先に示して、自分は何を楽しみたいのかを決めさせてから、口座開設、銘柄選び、分析、売買タイミングへ進みます。
橘ナナミ
優待目当てで始めるのも、変な動機じゃないんですね。ちょっと安心しました。
佐藤メバル
むしろ動機がはっきりしている人ほど続くよ。メリットとデメリットもセットで書いてあるから、都合のいい話だけを信じて飛び込む事故が減る。
入門書は“何を学ぶか”より“何のためにやるか”から始めたほうが迷わないんです。
ゼロから始められる! マンガ 株 超入門
ファイナンシャルアカデミー代表泉正人 著|西東社
¥1,540(税込)
知識ゼロのマンガ家・アベナオミが、お金のプロ泉正人から教わる形で進むマンガ入門。「株ってぶっちゃけ、ギャンブルと一緒?」という素朴な疑問から、株で失敗する人の共通点、初心者が買うべきは大型株か小型株か、教訓「株に惚れるべからず」、いくらあれば始められるか、証券会社の選び方、NISA、チャートの見方、リスク管理は「買いの理由を明確に」まで並びます。情報は2025年時点の最新法令に準拠しています。
こんな人におすすめ
活字の入門書で挫折した人、絵で流れをつかみたい人、家計や家族と株の話を共有したい人、通勤や寝る前の隙間時間で少しずつ学びたい人に向きます。
良い点
- マンガで挫折しにくい
- 素朴な疑問を全部拾う
- 最新法令に準拠した情報
気になる点
- ページ数の割に情報密度は中
- 数値の深掘りは少なめ
- 読み返して引く使い方はしにくい
出版社
西東社
発売日
2021年06月21日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガの入門書って、正直“読んだ気になるだけ”のものもある気がしてて。これはどうなんですか?
佐藤メバル
そこは実際に読んで確かめてほしいところだけど、この本はマンガ家のアベナオミさん自身がゼロから教わる側で、「株に惚れるべからず」といった教訓まで物語の中で出てくる。
だから知識が先に浮かず、感情の流れとセットで残るんだよね。
橘ナナミ
なるほど。いくらあれば始められるか、みたいなお金の話も出てくるのが助かります。
佐藤メバル
そう、そこが実用的でね。証券会社の選び方やNISA、チャートの見方、リスク管理まで一通り。特に「買いの理由を明確に」というリスク管理の考え方は、マンガの軽さの中にある種の芯だと思うよ。
眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話
二階堂重人 著|日本文芸社
¥1,089(税込)
図解とイラストで、株式投資の基本的な考え方、必要な知識としくみ、具体的な始め方、買い方、売り方、管理、続けるコツまでを追う一冊です。コラムの切り口が独特で、「インフルエンサーの推奨銘柄で儲かるのか」「大谷翔平選手が注目されて、まったく関係のない“大谷工業”の株価が上がった話」など、相場の空気まで伝わります。ファンダメンタル分析とテクニカル分析の使い分け、儲けるコツまで。「8割の投資家が損をする」と言われる現実からも目をそらしません。
こんな人におすすめ
まず読み物として株式投資に親しみたい人、専門用語の前に相場の空気を知りたい人、図やイラストで直感的に理解したい人、入門書の合間に軽い一冊を挟みたい人に向きます。
良い点
- コラムが読み物として面白い
- 図解中心で直感的にわかる
- 現実的な注意も書かれている
気になる点
- 体系的な網羅性は低め
- 実践の深さは入門レベル
- 細かな注文方法までは扱わない
出版社
日本文芸社
発売日
2026年08月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“眠れなくなるほど面白い”って、ちょっと大げさなタイトルですよね。本当に読み物として面白いんですか?
佐藤メバル
このシリーズは図解の見せ方がうまいんだけど、この本は特にコラムがいい味を出していてね。インフルエンサーの推奨銘柄を鵜呑みにしていいのか、とか、大谷翔平選手が話題になって無関係の会社の株が上がった、なんて話まで拾っている。
橘ナナミ
あ、それ気になります! ニュースと株価が結びつく瞬間って、見ていて不思議ですもんね。
佐藤メバル
そういう相場の空気を先に知っておくと、分析の数字も腹に落ちやすくなる。ただ体系立てて学ぶ本ではないから、最初の一冊か、入門書の合間に読む二冊目がちょうどいいと思うよ。
プロが教える株式投資の基礎知識新常識
林知之 著|マイルストーンズ
¥1,650(税込)
「一生稼ぐ! 相場の教科書」を掲げ、入門書に書いていない“儲ける”ための基礎を扱う一冊。計画的ナンピンと“ヤラレ”ナンピンの違い、「株は安く買って高く売るもの」という誤解、移動平均線の実用性と予測の限界、正しいトレードでは損が先行する、日柄を見る、利食いドテンの是非など、常識とされてきた話を疑い直します。指し値注文の技法、分割売買、ツナギ、うねり取り、そして「引き算」の思考まで。
こんな人におすすめ
入門書を一通り読んだ人、損切りやナンピンで同じ失敗を繰り返した人、注文の出し方やポジション操作を技術として学びたい人、自分の相場観を一度疑ってみたい人に向きます。
良い点
- 常識を疑う視点が得られる
- 注文技法まで踏み込む
- 心理と技術を結びつける
気になる点
- 初心者にはやや難解
- 具体銘柄の例は少ない
- 刊行からの年数は経過している
出版社
マイルストーンズ
発売日
2019年12月09日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“新常識”って言葉に引っかかりました。入門書に書いてあることって、間違っていることもあるんですか?
佐藤メバル
間違いというより、前提が抜けていることが多いんだよね。たとえばナンピン。計画してやるのと、含み損に耐えられずにやってしまうのでは、まったく別物になる。この本はその違いを正面から書いている。
橘ナナミ
私はまだ損切りもしたことないんですけど、その“ヤラレ”になりそうな予感しかしません……。
佐藤メバル
その予感は大事にしたほうがいい。値頃感で相場を張るな、過去は未来を映す鏡ではない、なんて章題も並んでいてね。
プロの視点を借りて、自分の癖を先に知るための本だと思って読むといいよ。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門 改訂第3版
ダイヤモンド・ザイ編集部 著|ダイヤモンド社
¥2,090(税込)
雑誌『ザイ』編集部が作った入門書の改訂第3版です。フルカラーでイラストと図版が豊富、誌面そのものが楽しい。そもそも株ってなに? から始まり、スマホで口座開設、目指せ10倍株という「いい株」の見極め、割安な株の選び方、配当と優待でほったらかしでもトクをする考え方、株価チャートのテクニック、儲けるための知恵袋まで。長く改訂を重ね、銘柄も最新のものに入れ替えています。
こんな人におすすめ
雑誌を読む感覚で気軽に学びたい人、画面や図版の多さを重視する人、配当と優待に関心がある人、本棚に置いて時々めくりたい人に向きます。
良い点
- フルカラーで読みやすい
- 配当・優待の章が実用的
- 改訂で情報が更新されている
気になる点
- ページ数の割に深さは浅め
- テクニカルは入門レベル
- 雑誌的な軽さが好みを分ける
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2022年05月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
雑誌の編集部が作った本って、本というより雑誌の延長みたいな感じなんですか?
佐藤メバル
まさにそこが持ち味でね、フルカラーで図版が多いから、開いた瞬間のとっつきやすさが違う。口座開設をスマホの画面で説明する章なんて、雑誌づくりのノウハウが出ているよ。
橘ナナミ
配当と優待の章があるのも気になります。ほったらかしでもトクをする、っていう言葉に弱いです。
佐藤メバル
そこはこの本の性格が出ているね。短い期間で狙う話と、持ちながら受け取る話を両方並べている。改訂を重ねているぶん、読み手の反応を見ながら中身を更新してきた本だとも言えるよ。
7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本
梶田洋平 著|ソーテック社
¥1,628(税込)
「株を始めたいけど怖い」「初心者向けの本すら理解できない」という人に向けて、投資学習アドバイザーが会話形式でやさしく導く一冊。0日目から7日目までの段取りがあり、ライフプランと投資計画、口座と発注のしかた、個別株・ETF・海外株といった投資スタイル、テクニカル分析の基本、売買サインの実戦、ファンダメンタル分析、資金管理とiDeCo・NISAまで進みます。貯金がない人向けに、資産形成の手順から説いています。
こんな人におすすめ
用語で挫折した経験がある人、1日ずつ区切って学習のリズムを作りたい人、貯金と投資の順番に悩んでいる人、独学の計画が立てられずにいる人に向きます。
良い点
- 日割りで進めやすい
- 会話形式で挫折しにくい
- 資金形成から説く順序
気になる点
- 優しい語り口ゆえ物足りない層も
- 実例チャートは限られる
- 索引的に引く使い方はしにくい
出版社
ソーテック社
発売日
2022年08月03日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“7日でマスター”って、正直うさんくさい気もするんですけど、本当に7日で終わるものですか?
佐藤メバル
うん、そこは誤解のないように言うと、7日で相場の全体像に触れる、という意味だね。0日目でライフプランを立てるところから始まって、テクニカル、ファンダメンタル、資金管理と順に進む。読み切るための区切りがあるのがいい。
橘ナナミ
株の前に貯金の話から始まるのが意外でした。いきなり“買え”じゃないんですね。
佐藤メバル
そう、そこが誠実なところでね。資産の形成をしてから株を買う手順、そして安全なリスクの分散の話まで置いてある。
会話形式だから、理解できないまま進む気まずさも感じにくいと思うよ。
めざせ「億り人」!マンガでわかる最強の株入門
安恒理 著|新星出版社
¥1,540(税込)
ベストセラー『いちばんカンタン! 株の超入門書』の安恒理氏と、プロマンガ家・吉村佳氏がタッグを組んだマンガ入門です。堀江貴文氏の推薦の言葉が付き、「興味があるなら今すぐ始めるべき。必要なことはこの本にすべて載っている」と紹介されています。絵で流れを追いながら、株式投資の入口となる考え方を最後まで読み切れる構成で、最初の一冊のハードルを大きく下げてくれます。
こんな人におすすめ
マンガで腰を据えて学びたい人、「億り人」という言葉に惹かれるが仕組みも知りたい人、分厚い入門書を開く前に一冊読み切りたい人、若いうちに投資の感覚を持ちたい人に向きます。
良い点
- マンガで最後まで読める
- 推薦の言葉が後押しになる
- 入門の入口を一冊で押さえる
気になる点
- 刊行からの年数は経過している
- 制度の最新情報は別途確認が必要
- 内容の深掘りは控えめ
出版社
新星出版社
発売日
2017年05月31日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“億り人”って言葉、SNSでよく見ます。でもマンガで本当にそこまで行ける気がするのかなって……。
佐藤メバル
タイトルほど軽くはなくてね、堀江貴文氏の推薦の言葉が付いているのもうなずける。マンガを入口に、株式投資の考え方を最後まで引っ張っていく作りなんだ。
橘ナナミ
なるほど。マンガだと“なんとなくわかった”で終わりがちなのが不安で。
佐藤メバル
それは読み方次第だよ。絵で流れをつかんだあとに、気になった言葉を拾って別の本で深掘る。最初の一冊は“読み切れた”という体験のほうが大事だから、こういう本は馬鹿にできないんだよね。
マンガでわかるテスタの株式投資
テスタ 著|大和書房
¥1,760(税込)
「負けなければおのずと勝ちとなる」——累計利益100億円のカリスマトレーダー、テスタ氏の知識と思考をマンガで案内する一冊。主人公の善場利恵がテスタ氏に教わりながら株を始める物語で、「超ど素人が始めるなら何から?」「金利や為替がやこしい」「決算書の読み方がわからない」といった疑問に応えます。チャートを見て買うとはどういうことか、初心者にありがちな誤った行動、勝てる投資家が重視していることまで、絵を中心に読み進められます。
こんな人におすすめ
投資の話についていけず焦りを感じている人、損をすることへの不安が先に立つ人、決算書や金利の話に苦手意識がある人、学校で学べないお金のリテラシーを押さえたい人に向きます。
良い点
- マンガで最後まで読みやすい
- 初心者の誤った行動を押さえる
- 思考の軸が伝わる
気になる点
- 手法の再現性までは示されない
- 制度の詳細は別書が必要
- 相場観は個人差が大きい
出版社
大和書房
発売日
2024年10月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“負けなければおのずと勝ちとなる”って、ちょっと禅みたいですね。勝ち方を教える本じゃないんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。勝ちにいく前に、負けをどう避けるかを先に置いている。主人公の善場利恵がカリスマトレーダーのテスタ氏に教わる形で、金利や為替、決算書の読み方まで入っていく。
橘ナナミ
決算書、私も全然わからなくて。数字が並んでいると、もう目が滑ります。
佐藤メバル
その感覚を前提に書かれているから安心していいよ。株って何、どうやったら買えるの、というところから、初心者にありがちな誤った行動まで拾っている。
読み終わったあと、相場の見方が少し静かになる本だと思うよ。
世界一やさしい株価チャートの本
岩本秀雄(経済ジャーナリスト) 著|東洋経済新報社
¥1,540(税込)
株式投資の極意は「安いところで買って、高くなったら売る」こと。けれど最も難しいのがタイミングの判断です。その目安になるローソク足に絞って解説するのがこの本。底(買い時)、天井(売り時)、転機を示す特徴的な15のサインを中心に、株価の動きを読む基本、ローソク足の基本編と応用編、必要な指標、そして練習問題51問。日本古来の手法を、実例で手を動かしながら身につける構成です。
こんな人におすすめ
チャート本が難しくて放り投げた人、買い時・売り時の判断を練習問題で鍛えたい人、指標を絞って確実に覚えたい人、日本発祥の手法の背景から知りたい人に向きます。
良い点
- ローソク足に絞って集中できる
- 練習問題51問で手が動く
- 日本伝来の手法の背景も語る
気になる点
- 移動平均線などの他指標は少なめ
- 値動きの背景説明は控えめ
- 読むだけでは身につかない
出版社
東洋経済新報社
発売日
2014年11月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
練習問題が51問も入っているチャート本って、珍しい気がします。クイズみたいな感じですか?
佐藤メバル
近いかもしれないね。ローソク足が発するシグナルを見つけるには慣れが要るから、実例に基づいた問題を解いて目を鍛える。
この“慣れ”を飛ばすと、本を読んだだけでは使えるようにならないんだよ。
橘ナナミ
確かに、チャートの形は覚えても、実際の画面で見つけられる気がしないです。
佐藤メバル
そこを埋めにいった本でね。買い時、売り時、転機の15のサインを軸にしている。日本古来のローソク足は、相場の微妙な変化を目で判断できる優れた手法だと、改めて思わせてくれるよ。
株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書
足立武志 著|ダイヤモンド社
¥2,090(税込)
『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』のシリーズ第2弾として、「株価チャート」を基礎から実践法、特殊なケースまで一気に学べる構成にした一冊。投資家からの需要が高いテーマを、初心者からセミプロまで幅広い層に評価される語り口でまとめています。財務や業績を見る目を押さえた人が、売買のタイミングを見る側へ進むための橋渡しになる位置づけです。
こんな人におすすめ
財務や業績の見方を学んだ次に値動きへ進みたい人、チャート本を一冊だけ手元に置きたい人、我流ではなく体系立てて学び直したい中級者、独学で順番に積み上げたい人に向きます。
良い点
- 基礎から実践まで一冊で通す
- 特殊なケースまで触れる
- シリーズで役割が明確
気になる点
- 刊行からの年数は経過している
- 図版の鮮度は最新本に劣る
- 読み通すには気力が要る
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2015年06月25日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“最低限知っておきたい”って言いながら教科書って、最低限じゃない気がします……。
佐藤メバル
はは、そこは正直でね。チャートを“なんとなく”で済ませないための線引きをしたタイトルなんだ。
基礎から実践、特殊なケースまで一気に通す構成だから、分厚いわりに道筋ははっきりしている。
橘ナナミ
前にファンダメンタルズの本を読んだんですけど、数字はわかっても、いつ買えばいいかで止まってしまって。
佐藤メバル
まさにその人のための第2弾なんだよ。財務を見る目と値動きを見る目、両方揃って初めて判断が立つ。順番に学べるシリーズものは、独学の人にはありがたいと思うよ。
買い時・売り時がひと目でわかる株価チャート大全
戸松信博 著|池田書店
¥1,650(税込)
「思うように利益を出せていない」人の“武器を増やす”ための一冊。チャートのパターンを100種も収録し、図をふんだんに使って直感的にわかる誌面にしています。「ここで買いが集まったのか」「みんな、売るのをためらっているな」と投資家の気持ちをイラストで添えるのが特徴。窓開け、たくり線、三尊、ダブルトップ、ソーサーウィズハンドル、パーフェクトオーダー、ボリンジャーバンドの±3σ、セルインメイのアノマリーまで、状況別に引ける構成です。
こんな人におすすめ
噂や市場の雰囲気に流されず判断したい人、パターンを辞書的に引ける一冊がほしい人、ドリルで実戦力をつけたい人、チャートの型をある程度そろえたい人に向きます。
良い点
- 100種という圧倒的な網羅性
- 投資家心理のイラスト解説
- おさらいではないドリル付き
気になる点
- 網羅型ゆえ通読は重い
- 理論の掘り下げは控えめ
- 指標の計算までは踏み込まない
出版社
池田書店
発売日
2021年11月12日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
100パターンって、多いですよね。覚えきれる気がしません。
佐藤メバル
全部を暗記する本ではないよ。辞書として手元に置いて、気になる形が出たら引く。この本はそこを想定していて、投資家の気持ちをイラストで添えているのがうまいんだ。
橘ナナミ
投資家の気持ち、ですか。数字より、そっちのほうが知りたいかも。
佐藤メバル
「ここで買いが集まったのか」「みんな、売るのをためらっているな」と読めるようになると、チャートが急に人間くさくなる。
増資の発表で急落した局面や、経済ショックで相場が変わった例も入っているから、状況別に引けるのも便利だよ。
株価チャート分析の教科書
藤本壱 著|自由国民社
¥1,815(税込)
新NISAの成長投資枠が広がり個人投資家が増えるなか、「株の買い時・売り時」をつかむための主要35テクニカル指標を一冊にまとめた本です。ローソク足、グランビルの法則、移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、MACD、平均足、パラボリック、RSI、RCI、ストキャスティクス、DMI、出来高系、市場全体の指標まで。実例を交えて各指標の使い方と売買サインを示し、複数の指標の組み合わせ方まで踏み込みます。
こんな人におすすめ
指標の名前は知っているが使い分けが曖昧な人、チャート早見帖として手元に置きたい人、FXや暗号資産にも応用したい人、得意技を一つ決めたい人に向きます。
良い点
- 35指標を網羅的に解説
- 指標の組み合わせまで踏み込む
- 他市場にも応用できる
気になる点
- 各指標の深掘りは限られる
- 通読には相当な根気が要る
- 指標の優劣は自分で判断する
出版社
自由国民社
発売日
2023年12月28日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
指標が35個って、多すぎませんか? 全部使う人なんていないですよね。
佐藤メバル
そのとおりで、全部を使う必要はない。自分の得意技を一つ見つけるためのカタログだと思って読むといい。
移動平均線からオシレーター系、出来高系、市場全体の指標まで並んでいる。
橘ナナミ
なるほど、選ぶための本なんですね。指標って、どの本でも“これが最強”みたいに書いてあって混乱していました。
佐藤メバル
だから複数の指標を組み合わせる章が最後に置いてあるんだ。ただ、この本は以前に出た本を改訂のうえ改題したものだから、実例の時期は意識して読んでほしい。考え方自体は長く使えるよ。
株式売買で勝つための 移動平均線の読み方
著:テクニカル分析研究会監修:和島英樹 著|技術評論社
¥1,320(税込)
人気の「スピードマスター」シリーズから、移動平均線だけに焦点を当てた一冊です。仕組みや見るべきポイント、パラメーター設定のコツ、実践での役立て方を丁寧に解説します。チャート画面の基本要素、テクニカル分析で何がわかるのか、ローソク足との併用、価格の傾向と今後のトレンドの把握、短期・中期・長期の3本の使い方、グランビルの法則、GCとDC、パーフェクトオーダー、RSIやボリンジャーバンド、MACDとの組み合わせまで。
こんな人におすすめ
チャートは見ているが線の意味を説明できない人、指標を絞って確実に身につけたい人、押し目買いの根拠を持ちたい人、設定をいじるのが怖くて放置している人に向きます。
良い点
- 移動平均線を徹底的に掘る
- パラメーター設定の解説が丁寧
- 実例で買いと売りを並べる
気になる点
- 他指標は補完程度の扱い
- ページ数はコンパクト
- 相場全体の俯瞰は別書が必要
出版社
技術評論社
発売日
2021年02月15日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
移動平均線って、チャートに線が何本も出ていて、正直どれを見ればいいのかわかっていませんでした。
佐藤メバル
そこを一冊かけて埋める本だね。5日、25日、200日といった期間ごとの特徴から、短期・中期・長期の3本を同時に見る意味まで。
25日が使いやすいという話も、根拠とともに書いてある。
橘ナナミ
設定を変えられるのは知っていたんですけど、変えていいのか怖くて触っていませんでした。
佐藤メバル
その怖さは正しい感覚で、表示する時間軸によってパラメーターは変えていい。買いの例、売りの例が局面ごとに並んでいるから、自分の見方と照らし合わせながら読むと発見があるよ。
テクニカル分析 最強の組み合わせ術
福永博之 著|日本経済新聞出版社
¥1,760(税込)
テクニカル指標にはそれぞれ強みと弱みがあり、ひとつの指標に頼ると売買判断に限界が出る。だからこそ「組み合わせ」が重要だ——この主張を軸に、トレンド系とオシレーター系の強みと弱み、局面・トレードスタイル・銘柄規模別の最適な組み合わせを豊富な事例で示します。主力株の急騰時・急落時には移動平均線×MACD、中期投資には移動平均線×ストキャスティクス、新興市場銘柄にはボリンジャーバンド×MACDなど、条件別に提示します。
こんな人におすすめ
ひとつの指標で失敗が続いている人、自分の局面に合う組み合わせを探したい人、トレードスタイルを固めたい人、ダマシに何度も引っかかってきた人に向きます。
良い点
- 組み合わせという切り口が実践的
- 局面・スタイル別に整理
- 大型・中型・小型株別の指針
気になる点
- 指標単体の前提知識が要る
- 事例の時期はやや古い
- 最終的な検証は自分で必要
出版社
日本経済新聞出版社
発売日
2018年06月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
移動平均線とMACDを組み合わせる、みたいな話は聞いたことがあるんですけど、なぜ組み合わせるのかはわかっていませんでした。
佐藤メバル
そこがこの本の中心でね。指標には強みと弱みがあって、弱点を補い合うとダマシを避けやすくなる。
性質の違うトレンド系とオシレーター系を重ねる意味が、事例で見えてくる。
橘ナナミ
自分がどのやり方に向いているか、まだわからないんですけど、それでも読めますか?
佐藤メバル
スタイル別、銘柄規模別の章があるから、まず自分の条件を探すところから始められる。ただ最終的には自分の検証が要る。
この本は答えより、検証の設計図を渡してくれるタイプだよ。
バフェット流株式投資入門 優れた企業を見つける方程式
メアリー・バフェット 著|パンローリング
¥1,980(税込)
世界的な投資家バフェットの選別的な逆張り投資——下降相場を徹底的に利用したバリュー投資を具体的に解説する一冊です。バフェット自らが実践した財務データの利用法をはじめ、有望株の買い時と保有株の売り時を判断する基準や方程式が順を追って述べられています。最近の投資企業の分析にも触れ、ほとんどリスクをとらないで利益を上げるアービトラージ手法も参考になります。どの局面にも対処できるロードマップです。
こんな人におすすめ
割安かどうかを自分の物差しで測りたい人、下がっているときこそ動きたい人、財務データから企業を見る練習をしたい人、目の前の値動きに振り回されたくない人に向きます。
良い点
- 判断基準が方程式で示される
- 売り時の基準まで書かれている
- 局面を問わない地図になる
気になる点
- 数値の前提は自分で確認が必要
- 短期の値動きには不向き
- 銘柄分析の手間は大きい
出版社
パンローリング
発売日
2024年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“下降相場を徹底的に利用する”って、私だったら怖くて逃げ出したくなる場面なんですけど……。
佐藤メバル
そこがバリュー投資の胆でね。市場が悲観に傾いたときこそ、選別して買う余地が生まれる。この本は精神論ではなく、財務データをどう使うか、買い時と売り時をどう判断するかを手順として書いている。
橘ナナミ
方程式が出てくるんですか。大学院で統計は触ったので、たぶん大丈夫です。
佐藤メバル
その下地があれば読みやすいと思うよ。ただ、著者が示す前提は自分で確かめるつもりで読んでほしい。どのような相場の局面にも対処できる道路地図、というたとえがぴったりの本だから。
オニールの成長株発掘法第4版
ウィリアム・J.オニール 著|パンローリング
¥4,180(税込)
アメリカ屈指の投資家オニールが、大化け銘柄の発掘法をやさしく解説した第4版です。CAN-SLIMという銘柄選択の枠組み——当期四半期のEPSと売上、年間EPSの増加、新興企業や新製品、正しいベースを抜けた新高値、需給、主導銘柄か停滞銘柄か、機関投資家の保有、市場の方向——を順に示します。2000年と2008年のような大暴落から身を守る方法、1880〜2009年に大化けした銘柄の解説付きチャート100枚も収録しています。
こんな人におすすめ
成長している企業を自分で見つけたい人、急落局面でどう身を守るかを知りたい人、チャートの実例を大量に見て目を養いたい人、銘柄選択の型を持ちたい人に向きます。
良い点
- 銘柄選択の枠組みが明快
- 暴落局面の防御にも触れる
- チャート100枚の実例
気になる点
- 事例が過去の時代に偏る
- ボリュームが大きく時間が要る
- 日本市場にそのままは当てはめにくい
出版社
パンローリング
発売日
2011年05月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“大化け銘柄”って、後から見ればわかるけど、その時にはわからないものですよね。
佐藤メバル
だからこの本は“後から”を先に渡してくれる。CAN-SLIMという七つの視点で、業績の伸び、新しさ、需給、主導銘柄かどうか、機関投資家の保有、そして市場全体の方向を順に確かめる。判断の型を持つと迷いが減るんだ。
橘ナナミ
チャートが100枚載っているのも気になります。眺めるだけでも勉強になりそう。
佐藤メバル
そう、目で覚えるのが近道だからね。ただ収録されている事例はかなり前の時代のものだから、そこは割り引いて。
それでも大暴落から身を守る方法まで書いてある本は貴重だよ。
伝説の編集長が教える会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい 改訂版
山本隆行 著|東洋経済新報社
¥2,200(税込)
『会社四季報』のベテラン編集者による「超」活用術です。人と10倍も100倍も差を付けるという言葉どおり、お宝銘柄、大化け候補、割安株の見つけ方を伝えます。毎号読むから意味があるという基本、各号の特徴を生かした発掘、1冊だけ買うなら何を買うか、業績欄の読み方、キャッシュフローでわかる儲けのウソ・ホント、最高益企業、「フル生産」の落とし穴、年収の変化、売上高の不思議、割安株の本当の探し方まで。
こんな人におすすめ
四季報を買ったが読めていない人、数字から会社を選ぶ練習をしたい人、割安株の探し方を知りたい人、決算資料とにらめっこする前に道しるべがほしい人に向きます。
良い点
- 業績欄の読み方が具体的
- キャッシュフローまで踏み込む
- 章ごとにテーマが明快
気になる点
- 四季報が手元にないと実感しにくい
- チャートの扱いは一章のみ
- 編集者視点の独特な言い回しもある
出版社
東洋経済新報社
発売日
2024年11月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
四季報って、分厚い電話帳みたいな見た目で……正直、買ったことがありません。買う人ってすごいなって思っていました。
佐藤メバル
その分厚さが壁に見えるよね。この本はどこだけ見ればいいかに絞っているから、最初の一冊に向いている。
毎号読むことに意味があるという前置きから始まって、業績欄やキャッシュフローの見方まで進む。
橘ナナミ
キャッシュフローで儲けのウソ・ホントがわかる、という章題が気になります。
佐藤メバル
そこは大事でね、利益が出ていても現金が回っていない会社はある。売上高の不思議、年収の変化、フル生産の落とし穴なんて章も、現場を知っている人ならではの切り口で面白いよ。
成長株投資の神
マーク・ミネルヴィニ 著|パンローリング
¥3,080(税込)
実際にトレードをしているあらゆるレベルの人から寄せられた130の質問に、アメリカ最高のモメンタム投資家4人が四者四様に答える形式の一冊です。銘柄選択、ポジションサイズ、テクニカル分析、ファンダメンタルズ、株式市場全般、仕掛けの基準、リスク管理、トレード管理、心理という章立てで、隠すことなく赤裸々に語られます。同じ問いに複数の答えが並ぶから、共通点と相違点が浮かび上がります。
こんな人におすすめ
実践の細かい疑問を抱えている人、同じ問いに複数の答えを並べて読みたい人、リスク管理と心理で行き詰まっている人、ポジションの取り方を誰かに聞きたかった人に向きます。
良い点
- Q&A形式で引きやすい
- 4人の答えを比較できる
- リスク管理と心理に厚い
気になる点
- 体系立ててはいない
- ある程度の前提知識が必要
- 日本市場との違いは意識したい
出版社
パンローリング
発売日
2016年09月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“神”ってタイトル、強いですね。4人で答えるって、言うことがバラバラになったりしませんか?
佐藤メバル
そこが面白いところでね。同じ質問に4人がそれぞれ答えるから、共通点と相違点が浮かび上がる。銘柄選択からポジションサイズ、心理まで、130問が並んでいる。
橘ナナミ
ポジションサイズって、どこにいくら買うか、ですよね。そこを正面から聞ける本は少ない気がします。
佐藤メバル
そう、意外とみんな聞けない。だから“どれが正解か”を探すより、自分ならどう答えるかを考えながら読むといい。
リスク管理とトレード管理の章は、何度も読み返す価値があると思うよ。
株式投資の理論と実際
佐々木浩二 著|創成社
¥2,200(税込)
株式投資に関するスタンダードな知識をコンパクトにまとめた教科書です。B5判で余白にメモしやすく、各章10ページほどで読み疲れしない設計。金融商品取引所、リスクとリターン、ポートフォリオ、資本市場線、証券市場線といった資格試験でよく出る用語を丁寧に解説し、テクニカル分析、ファンダメンタル分析、パッシブ運用も概説します。結論の式だけ見せず途中の式を追い、実例も多く挙げて机上の空論にならないよう配慮しています。
こんな人におすすめ
大学で株式投資を学ぶ学生、証券外務員やFP、証券アナリストの資格に関心がある人、数式から逃げずに理論を押さえたい人、金融機関への就職やインターンを控えた人に向きます。
良い点
- 用語と理論を体系的に整理
- 式の途中を省かない丁寧さ
- メモしやすい判型と章構成
気になる点
- 実践の相場感は扱わない
- 数式が苦手だと重く感じる
- 個別銘柄の事例は多くない
出版社
創成社
発売日
2017年09月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、普通の入門書と全然雰囲気が違いますね。大学のテキストみたいです。
佐藤メバル
実際そういう本でね、資本市場線や証券市場線など、資格試験で出る用語を丁寧に押さえる。数式は結論だけ見せずに途中を追うから、中学や高校で学んだ確率・統計と微分の基礎があれば読み通せる。
橘ナナミ
私、研究で統計は使っているので、そこは助かりそうです。でも相場で勝てるようになる本ではないですよね?
佐藤メバル
その通り、ここは理論と実際を学ぶ場所。実践の感覚は別の本で補うとして、言葉の定義を曖昧にしたまま相場に入るより、一度ここを通っておくほうが後で楽になると思うよ。
株式成功実践論
林輝太郎 著|同友館
¥2,200(税込)
株式投資における成功と敗残の分岐点を問う一冊です。「まちがった筋道ではいくら努力しても花は咲かない」という立場から、努力が実るのは正しい筋道を行ってこそだと述べます。株式売買の基本、株式取引をめぐる環境、情報と資料、勉強と上達という四つの章で、正しい道筋をホンネで書いた構成。制度やツールが変わっても読み継がれる、姿勢と積み上げの話です。
こんな人におすすめ
長く相場と向き合う覚悟を持ちたい人、努力の方向が合っているか確かめたい人、情報との付き合い方を見直したい人、短期的な勝ち負けに疲れた人に向きます。
良い点
- 姿勢と筋道に焦点を当てる
- 情報と資料の扱いを説く
- 時代を越えて読める内容
気になる点
- 刊行からの年数は大きく経過
- 現在の制度には直接触れない
- 具体的な手法の説明は限られる
出版社
同友館
発売日
1997年01月01日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1990年代の本って、さすがに古くないですか? ネット証券もなかった時代ですよね。
佐藤メバル
制度やツールは変わったけど、努力の方向が間違っていれば花は咲かない、という主題は古びない。売買の基本、取引をめぐる環境、情報と資料、勉強と上達——四章だけの薄い本だけど、芯が通っている。
橘ナナミ
“上達”という言葉が入っているのがいいですね。投資って才能の話にされがちで、少し寂しかったので。
佐藤メバル
そこだよね。相場は才能ではなく積み上げだと、この本は言い切っている。今の制度に合わせて読み替えながら読む、骨太な一冊だよ。
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>
バートン・マルキール 著|日経BP 日本経済新聞出版
¥2,970(税込)
1973年の初版以来、全米で累計200万部を超える投資の名著の最新版です。主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものですが、なぜ他の方法が劣るのかをデータで論じる点が類書と違います。アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを示し、猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しいと断じる痛快さ。チューリップからITまでのバブル史も読ませます。50周年の記念版で、暗号通貨、NFT、ミーム株にも触れています。
こんな人におすすめ
長期で資産をどう持つか決めたい人、銘柄選択やチャート分析に疲れた人、読み物として投資の歴史を味わいたい人、流行りのテーマに流されそうな人に向きます。
良い点
- データで主張を裏づける
- 投資史としても読み物として面白い
- 50周年版で話題も更新
気になる点
- 短期売買の役には立たない
- 日本の税制は別途確認が必要
- 断定調が好みを分ける
出版社
日経BP 日本経済新聞出版
発売日
2023年05月29日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい”って、ずいぶん思い切った言い方ですね。怒る人もいそうです。
佐藤メバル
そこが痛快でね。主張はシンプルで、なぜ他の投資方法が劣るのかをデータで示すから説得力がある。
テクニカル分析やファンダメンタル投資の章も、ちゃんと検証している。
橘ナナミ
初版から読んでいる人と、今読む人とで、受け取り方が変わりそうです。
佐藤メバル
まさにそこが名著の面白さで、最新版は50周年の記念版だから暗号通貨やNFT、ミーム株にも触れている。
昔のバブルと今の熱狂を並べて読むと、人間って同じことを繰り返すんだなとしみじみするよ。
日経記者に聞く投資で勝つ100のキホン
日本経済新聞社 著|日本経済新聞出版社
¥770(税込)
日経新聞のベテラン記者が、投資に必要な基本知識を100項目のQ&Aに厳選して答える一冊です。1問2ページの読み切りで、どこからでも読めます。営業利益と純利益の違い、PER・PBR・配当利回りの見方、円安が企業業績に与える影響、ローソク足の読み方、業績修正、株式分割、自社株買い、IPO、NISA、投資信託やREITの選び方まで、たとえ話と仕組み図で解きほぐします。100の解を通して600以上のキーワードに触れられます。
こんな人におすすめ
ニュースの投資記事が読みこなせずにいる人、辞書代わりに手元に置きたい人、決算資料を独力で読み解けるようになりたい人、用語の確認に時間を取られたくない人に向きます。
良い点
- 読み切り形式で引きやすい
- 図表が資料として使える
- 新聞記事の理解に直結する
気になる点
- 体系的な順番では並んでいない
- 刊行からの年数は経過している
- 各項目は2ページまでの深さ
出版社
日本経済新聞出版社
発売日
2017年07月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1問2ページの読み切りって、最初から通読しなくていいんですか?
佐藤メバル
いいんだよ。気になった問いから開けばいい。営業利益と純利益はどちらが大事なのか、なんて素朴な疑問から、PER、PBR、ROE、IPO、投資信託の選び方まで並んでいる。
橘ナナミ
“決算資料も独力で読み解けるようになる”って書いてあって、そこはすごく惹かれます。
佐藤メバル
図表が豊富でね、参照ページや索引も工夫されているから、設問から設問へ横断して読める。日経新聞の投資記事をすらすら読みたい人には、ちょうどいい道案内になるよ。
勝てる投資家は、「これ」しかやらない
上岡正明 著|PHP研究所
¥1,760(税込)
勝ち続ける投資家が大事にしているのは“再現性”だという視点から書かれた一冊です。株式投資は投機とは違い、ギャンブルではない。その立場で、ビギナーにもわかるテクニカル分析の全技法と、投資マインドを醸成するための勉強法を並べます。株式投資歴23年で培った経験、MBA理論に裏づけられた独自のメソッドを、難解なチャート解説や専門用語をほとんど使わずに示すのが特徴。経営者としての顔も持つ著者ならではの視点も入ります。
こんな人におすすめ
感覚ではなく手順で勝ちたい人、相場でスランプを感じている人、仕事と両立しながら投資を続けたい人、マインドの整え方から知りたい人に向きます。
良い点
- 再現性という軸が一貫している
- 専門用語を抑えた説明
- 勉強法とマインドに触れる
気になる点
- 個別の手法は広く浅い
- やや断定的な言い回しもある
- 検証データの提示は限られる
出版社
PHP研究所
発売日
2021年12月23日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“これしかやらない”って、何かを極めるという意味ですか? それとも、やらないことを決めるという意味ですか?
佐藤メバル
近いのは後者でね、大事なのは勝ち方を再現できる形にすること。感覚で当てた一度の成功は資産にならない、というのがこの本の立場なんだ。
橘ナナミ
仕事と投資の両立って、私にはまだ遠い話ですけど、勉強法の話は気になります。
佐藤メバル
そこが読みどころで、テクニカル分析の技法と、投資マインドをどう育てるかの話が並んでいる。難解なチャート解説を避けているぶん、最初の手引きとしても、スランプ気味の人にも効く作りだよ。
超実践株式投資のプロ技
高野譲 著|彩図社
¥1,760(税込)
元証券ディーラーが常勝プロの手法を公開する一冊です。「高く買って高く売る」という、入門書の「安く買って高く売る」とは逆の発想から始まり、プロが重視する情報源、厳選したテクニカル分析、利確と損切の最適な時期、プロのメンタル管理までを扱います。巷間にあふれる初心者向けの入門書とはまったく違う、本気で勝ちたい人に送る実践テクニックの書です。
こんな人におすすめ
入門書を卒業して実践に踏み出したい人、損切りと利確のタイミングで迷い続けている人、情報源を絞り込みたい人、メンタル面の崩れを自覚している人に向きます。
良い点
- 発想の転換が得られる
- 利確と損切の実践に踏み込む
- メンタル管理まで扱う
気になる点
- 前提知識がないと辛い
- 刊行からの年数は経過している
- 手法の細部は限られる
出版社
彩図社
発売日
2018年05月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“高く買って高く売る”って、誤植ですか? ふつう安く買うものですよね。
佐藤メバル
誤植じゃなくて、そこがこの本の入口なんだ。上がっているから買う、さらに上がるから売る——勢いのあるところに乗るという発想。プロの現場ではよくある考え方だよ。
橘ナナミ
でもそれ、素人が真似したら高値づかみになりませんか……?
佐藤メバル
だから情報源や損切りの話がセットで置いてある。元ディーラーが、利確と損切の最適な時期、そしてメンタル管理まで書いている。
入門書を一通り読んだ人が、次に何を疑えばいいかを知るための本だと思うよ。
挫折しない「読む順番」——3ヶ月プランと1年プラン
橘ナナミ
本っていっぱいありますけど、結局どの順番で読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
処方箋を出そうか。最初の1ヶ月は超入門を1冊、たとえば『0からわかる! 株超入門』や『ゼロから始められる! マンガ 株 超入門』で「株とは何か」「注文の出し方」を通す。2ヶ月目は制度と資金管理、『7日でマスター 株がおもしろいくらいわかる本』の後半や『株式投資1年目の教科書』の付録で口座とNISAを押さえる。3ヶ月目にようやく分析へ進んで、『日経記者に聞く投資で勝つ100のキホン』で決算用語に慣れる。ここまでで土台は完成だね。
橘ナナミ
じゃあ1年目はどう動くんですか?
佐藤メバル
4〜6ヶ月で自分の型を決める。長期なら『ウォール街のランダム・ウォーカー』、個別なら『会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』、値動きなら『株価チャート分析の教科書』。7〜12ヶ月で型に合った専門書を1冊だけ深く読む。『株式売買で勝つための 移動平均線の読み方』のように、一つの指標を最後まで使い切る経験のほうが、10冊を浅く流すより効くんだよ。
名著にもある落とし穴と、著者の立場の見極め方
橘ナナミ
名著って呼ばれる本を読めば安心、とはいかないんでしょうか。
佐藤メバル
名著にも限界はある。たとえば『オニールの成長株発掘法』は大化け銘柄の事例とチャートが並ぶけれど、生き残った成功例を並べた本は、同じ手法で外した人を映していない。読むときは「この手法が効かなかった場面はどこか」を自分で探すつもりで読むといい。『株式成功実践論』のような古典も、書かれた時代の売買環境が前提にある。思想は受け取る、数字や制度は疑う。この切り分けが大事だね。
橘ナナミ
著者の立場も見たほうがいいんですか?
佐藤メバル
見てほしい。編集部の人間として言うと、著者が何で生活しているかで本の性格が変わる。『世界一やさしい株価チャートの本』の著者は経済ジャーナリスト、『日経記者に聞く投資で勝つ100のキホン』は新聞社の編集部、『マンガでわかるテスタの株式投資』は現役のトレーダー、『0からわかる! 株超入門』は投資スクールの校長だ。教える立場の人が書いた本は体系立ててあるが、自分の商売と重なる部分は差し引いて読む。紹介されている銘柄や推奨は特にそう。
日本株本と米国株本の使い分け、そして「読んで終わらせない」工夫
橘ナナミ
日本株と米国株って、本も分けたほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
分けたほうがいいね。日本株は四季報やIR資料、決算短信という「読むべき資料」がはっきりしているから、『会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』や『日経記者に聞く投資で勝つ100のキホン』が効く。米国株は制度も情報の出方が違うから、『バフェット流株式投資入門』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』のような考え方の本から入る。同じ「株の知識」でも、読む資料が別物なんだ。
橘ナナミ
本を読んでも勝てない、という声も聞きます。
佐藤メバル
それは読むだけで終わっているからだね。同じ著者の本が何冊も並んでいるときは、最新の改訂版を1冊選べば十分で、内容が重なる部分は思い切って飛ばしていい。読んだら、少額でもいいから自分の資金で1銘柄を買い、買った理由をノートに書く。『株式投資1年目の教科書』にも「投資における“自分ルール”のつくり方」が章として置かれているけれど、本は答えではなく、自分のルールを書くための白紙を渡してくれるものなんだよ。
よくある質問
株の知識ゼロでも読める本はどれですか?
橘ナナミ
株の知識ゼロでも読める本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
マンガや図解から入るのが負担が少ないです。『ゼロから始められる! マンガ 株 超入門』は株初心者のマンガ家が教わる形で進み、『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』は図解とイラスト中心。「株って何?」という前提から説明してくれるので、用語を覚える前に全体像をつかめます。
最初に読むべき1冊は結局どれですか?
橘ナナミ
最初に読むべき1冊は結局どれですかについて教えてください。
佐藤メバル
目的が決まっていないなら、株式投資という行為全体を俯瞰できる1冊が向いています。『0からわかる! 株超入門』は株式投資のスタイル、メリットとデメリット、口座開設の流れ、銘柄選び、分析、売買タイミングまでを一冊で通します。まず自分の関心がどこにあるかを確認する地図として使うのがおすすめです。
株・投資本は何冊くらい読めばいいですか?
橘ナナミ
株・投資本は何冊くらい読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
冊数より「型をひとつ決めること」が大切です。超入門1冊、制度と資金管理1冊、分析1冊、自分の投資スタイルに合った専門書1冊。合計4冊前後で土台は組めます。同じ著者の本が複数ある場合は内容が重なることも多いので、最新の改訂版を1冊選ぶだけで十分です。
新NISA対応で最新のおすすめ本は?
橘ナナミ
新NISA対応で最新のおすすめ本はについて教えてください。
佐藤メバル
制度に関わる本は、必ず改訂の新しいものを選んでください。『株式投資1年目の教科書』は付録で口座開設とNISAの活用を扱い、『株価チャート分析の教科書』は新NISAの成長投資枠を前提にテクニカル指標を解説しています。目次に「NISA」「iDeCo」がある本は、版の新しい順に確認するのが安全です。
マンガでわかる株の入門書はありますか?
橘ナナミ
マンガでわかる株の入門書はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
何冊かあります。『めざせ「億り人」!マンガでわかる最強の株入門』はプロのマンガ家と株の入門書の著者が組んだ一冊、『マンガでわかるテスタの株式投資』は現役トレーダーの思考をマンガで追えます。読むだけで満足せず、気になった章を実際のチャートで見返すと定着します。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』など古典は今も役立ちますか?
橘ナナミ
『ウォール街のランダム・ウォーカー』など古典は今も役立ちますかについて教えてください。
佐藤メバル
役立ちます。ただし役割は「最新情報」ではなく「考え方の土台」です。原著第13版では暗号通貨やミーム株にも触れ、それらを踏まえてインデックスファンド投資の論を展開しています。制度や銘柄の話は別の新しい本で補い、思想はこの古典から受け取る、という分担が現実的です。
中古や電子書籍・図書館で買っても内容は古くなりませんか?
橘ナナミ
中古や電子書籍・図書館で買っても内容は古くなりませんかについて教えてください。
佐藤メバル
見分けるポイントは2つだけです。制度・税制・NISAが主題なら改訂版を選ぶ、投資哲学や分析の考え方なら古くても使えます。たとえば制度を扱う本は中古だと古い版の可能性があるので、図書館で内容を確認してから手元用に新しい版を買う、という使い分けが安全です。
本を読んだあと、実際に何から始めればいいですか?
橘ナナミ
本を読んだあと、実際に何から始めればいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
読むだけで終わらせない工夫が必要です。証券口座を開いて少額で1銘柄を買い、買った理由と売る条件をノートに書き残す。『株式投資1年目の教科書』にも「投資における“自分ルール”のつくり方」が章として置かれています。本は答えではなく、自分のルールを書くための白紙だと考えてください。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、最初は「株の本」ってひとつのジャンルだと思っていたんです。でも聞いているうちに、教養・制度・銘柄・分析・メンタルって、まったく別の地図を渡してくれる本なんだと分かってきました。
佐藤メバル
そう、それが今日いちばん伝えたかったことだよ。本を選ぶときは「何位か」より「自分は今どこに立っているか」を先に考える。今日は一冊も「これを読めば勝てる」とは言っていないでしょう。
橘ナナミ
言ってないですね。むしろ「名著でも外した人は映っていない」って話が、いちばん刺さりました。
佐藤メバル
書店の棚も同じでね。あの分厚い本たちは、著者が自分の失敗を積み上げて書いたものなんだ。だから読者は、その山を一から登り直さなくていい。先人の地図を借りて、自分の足で一歩だけ歩けばいい。
橘ナナミ
なるほど……。本は地図で、実際に歩くのは自分、ですね。
佐藤メバル
そういうこと。株の知識本は宝の地図というより、他人が歩いた足跡をなぞるための地形図だ。足跡の上を歩いても景色は同じだが、地図を持たずに崖へ向かうよりはずっといい。まず1冊、自分の現在地が書かれた本を選ぶところから始めよう。

