科学漫画サバイバル本のおすすめ人気ランキング19選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、書店で「科学漫画サバイバル」の棚を見たら、同じシリーズなのにテーマが多すぎて、どれから読めばいいのか分からなくなってしまいました。あれって、上の巻から順に読んでいくものなんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。先に結論を言うと、決まった順番はない。あれは1冊ずつ完結する物語で、巻ごとに主人公も舞台も入れ替わる。『無人島のサバイバル』はレオ一家が座礁して島に漂着するところから始まるし、『人体のサバイバル』はジオが血管の中を迷う話。前の巻を読んでいなくても、途中から入れる作りになっているんだ。
橘ナナミ
なるほど!それなら気になった巻から買っても大丈夫なんですね。
佐藤メバル
大丈夫。ただ、書店員だった頃に棚の前で必ず聞いていたのは「どの巻が人気か」ではなく「何が好きか」だった。虫が好きな子、体の話が気になる子、地震や火山が怖いけれど知りたい子。興味の入口が違えば、刺さる1冊は変わる。まずはそこを決めるのが近道だよ。
橘ナナミ
たしかに、「勉強のため」で選ばれると、ちょっと身構えちゃいます。
佐藤メバル
そう、そこは大事なところだね。サバイバルは教材である前に、ピンチを切り抜ける物語だ。だから選び方も「物語として」「学びの素材として」の両方から考えたほうが失敗しない。順番に見ていこう。
科学漫画サバイバル本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
目的で選ぶとしたら、どんな分け方になりますか?
佐藤メバル
大きく4つだね。純粋に冒険を楽しむなら『無人島のサバイバル』。目次を見ると「難破」「火起こし」「いかだ作り」と行動が細かく並んでいて、読後感がまるごと冒険そのものなんだ。理科の予習復習なら『水不足のサバイバル』や『エネルギー危機のサバイバル』。前者は脱水症状や水の循環、後者は発電とブラックアウトの仕組みが物語に組み込まれている。中学受験を意識するなら『異常気象のサバイバル』『大噴火のサバイバル』『海面上昇のサバイバル』のような環境・防災系。防災教育が目的なら、クイズ形式で出題される『身近な危険のサバイバル』が入りやすい。
興味テーマ別で選ぶ
橘ナナミ
生き物好き、体の話、災害……と分けるとどうなりますか?
佐藤メバル
生き物なら『危険生物のサバイバル』『鳥のサバイバル』『水族館のサバイバル』『干潟のサバイバル』。鳥の巻は渡り鳥や弱肉強食の世界まで踏み込む。体と健康なら『人体のサバイバル』『下水道のサバイバル』『有害物質のサバイバル』で、下水道は使った水がどこへ流れてどう処理されるかを追える。災害なら『大噴火』『山火事』『超高層ビル』、宇宙と技術なら『宇宙のサバイバル』『AIロボット世界のサバイバル』、環境なら『異常気象』『氷河のサバイバル』。この並べ方だけで、棚の見え方が変わるはずだよ。
読書レベル別で選ぶ
橘ナナミ
同じシリーズでも、読みやすさは違うんでしょうか。
佐藤メバル
違う。判断の手がかりは目次だ。章が細かく分かれている巻は1話が短く、寝る前でも区切りやすい。『無人島のサバイバル』や『水不足のサバイバル』は章立てが細かい。逆に『宇宙のサバイバル』のように訓練と選抜を追う長編構成の巻は、文章の分量が増えて読みごたえがある。まずは短い章の巻で「1人で読み切れた」という成功体験を作ってから、長い巻に移るのがおすすめだ。
形式別で選ぶ
橘ナナミ
クイズ版があると聞いたのですが、同じシリーズなんですか?
佐藤メバル
『身近な危険のサバイバル』は、あやしい人への対処やSNS投稿、電車のマナーまでクイズ形式で出題する作りで、物語を読み進めるタイプとは性格が違う。だから「物語を読みたいのか、クイズで確認したいのか」を先に決めると迷わない。電子版の配信状況や図書館の所蔵は巻や地域で変わるから、買う前に配信ページや蔵書検索で確認するのが確実だよ。
巻数とコスパで選ぶ
橘ナナミ
全巻そろえるべきか、1冊から始めるかで悩みます。
佐藤メバル
1冊ずつ完結しているから、まずは1冊でいい。価格帯は巻によって少し差があり、新しい巻ほどやや高め。まとめ買いは「読む速度」と相談だね。書店員時代、セット購入したのに3冊目で止まっている家庭をたくさん見た。1冊読んでから次を買うほうが、結果的に安くつく。
主導権別で選ぶ
橘ナナミ
子どもに選ばせるか、親が選ぶか。どちらがいいんでしょう。
佐藤メバル
入口は子どもに選ばせるのがいい。興味のある巻は吸収が早い。ただし最初の1冊だけは、親が目次をめくって章の長さと絵の量を確認してあげてほしい。物語の勢いで読み始めて、途中で分厚さに負けるのがいちばんもったいないからね。
科学漫画サバイバル本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、19冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
科学漫画サバイバル本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
人体のサバイバル(2)
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
大腸からの脱出に失敗したヒポクラテス号が、今度は血管に吸収されてしまう。白血球という細菌のハンターに追われ、心臓の激しい拍動から逃げ、毛細血管へ——体全体に張りめぐらされた血管の迷路を抜けられるのか。体内を“脱出ルート”として描く構成が痛快で、人体のしくみが物語の緊張感と一緒に頭に入る。失敗が続くジオの立て直しも見どころ。
こんな人におすすめ
人体のしくみを暗記ではなく物語で覚えたい小学生に。理科の血液や心臓の単元に入る前の予習としても、苦手意識のある子の復習としても使える。図鑑で挫折した子が、まず物語から体の中へ入っていく入口としても頼れる一冊。
良い点
- 体内が冒険の舞台になる
- 白血球や心臓が敵役として迫る
- 失敗しても立ち向かう姿が描かれる
気になる点
- 血液や心臓の用語はやや多い
- 2巻なので前巻の流れが前提
- 刺激の強い描写がある
出版社
朝日新聞出版
発売日
2011年01月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
血管の中って、そんなに長く冒険できる場所なんですか? 2巻は大腸から脱出できなくて、そのまま吸収されちゃうんですよね。
佐藤メバル
そう、そこが2巻の面白さでね。ヒポクラテス号が血管に吸収されてしまう。白血球という細菌のハンターに追われ、心臓の激しい拍動から逃げて、毛細血管へ向かう。
体全体に張りめぐらされた血管は、まるで迷路なんだ。図鑑で見る血管の絵より、逃げながら通る血管のほうがずっと記憶に残るよ。
橘ナナミ
迷路と言われると、急に自分ごとに感じます。前に失敗しているジオが、今回はうまくいくのかも気になります。
佐藤メバル
そこも見どころ。1巻でうまくいかなかった子が、今回はどう動くか。失敗が続く主人公の立て直しが物語の芯にあるから、理科が苦手な子にも気持ちが入りやすい。
心臓の拍動や血液の流れを、追いかけられる怖さとして描いているのがこの巻の上手さだね。
異常気象のサバイバル(1)
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
クルーズ旅行のご褒美から一転、ホワイトスコールに巻き込まれたジオが、チェリストのドンギョン、冷静なケンジとともに不思議な空間へ飛ばされる。人間には耐え難い暑さと湿度、落雷、生態系の破壊、荒廃した土壌の洪水——温暖化が進む地球で起こりうる現象が次々と三人に襲いかかる。環境の本とは違い、異常気象を体で感じられる構成。
こんな人におすすめ
天気や環境の変化をニュースで見て、理由を知りたくなった子に。夏休みの自由研究や環境学習の入口としても使いやすい。気候変動を怖がらせずに伝えたい家庭や、理科の天気の単元に入る前に感覚をつかませたい読者にも向く。
良い点
- 異常気象が体感として伝わる
- 三人の掛け合いが軽快
- 環境問題の入口になる
気になる点
- 現象の説明はやや駆け足
- 1巻からの流れが前提
- 科学用語は多め
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010年04月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
異常気象ってニュースでよく聞きますけど、この巻はクルーズ旅行から始まるんですか。なんだか落差がすごいですね。
佐藤メバル
そこがいいんだよ。ウイルスから世界を救ったご褒美のクルーズ旅行が、ホワイトスコールで一変する。ドンギョンとケンジと一緒に、人間には耐え難い暑さと湿度の空間へ飛ばされるんだ。
落雷、生態系の破壊、荒廃した土壌で起こる洪水と、現象が順に襲ってくる。
橘ナナミ
温暖化って数字で聞いてもピンとこないですけど、体で感じる話になっているんですね。
佐藤メバル
まさにそこ。気温が上がると何が起きるのかを、体感で示してくれる。環境の本を読む前に、この巻で「暑さってこういうことか」と掴んでおくと、その後の頭への入り方が変わると思うよ。
宇宙のサバイバル(1)
洪在徹 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
韓国の代表としてロシアのガガーリン宇宙センターへ赴いたマルとスージー。エリート操縦士一家出身のシャシャとともに、人間がそのままでは生きられない宇宙空間で生き残るための高度な教育と訓練を受ける。しかしソユーズで宇宙ステーションに行けるのはたった一人——選抜の緊張と極限環境が同時に描かれる。訓練の描写が具体的で、宇宙飛行士の準備がイメージできる。
こんな人におすすめ
宇宙飛行士に憧れて、その先の現実を知りたい子に。訓練や選抜のリアルを物語で追いたい小学生に向く。宇宙ステーションの前提知識を先に掴んでおきたい読者にも、夢を壊さず準備の厳しさを見せてくれる。
良い点
- 訓練の過程が具体的
- 選抜の緊張感がある
- 宇宙空間の危険が伝わる
気になる点
- 打ち上げ後は駆け足気味
- 人名が覚えにくい
- 1巻で物語は続く
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
宇宙のサバイバルって、いきなり宇宙に行く話じゃないんですね。訓練から始まるって知って驚きました。
佐藤メバル
そう、ガガーリン宇宙センターでの教育と訓練が丁寧に描かれる。マルとスージー、それにエリート操縦士一家出身のシャシャ。
人間がそのままでは生きられない極限の宇宙空間で生き残るために、体と頭を鍛えていく工程が見えるんだ。
橘ナナミ
でもソユーズに乗れるのは一人だけ、というのは残酷ですね。そこにドラマがあるんですか。
佐藤メバル
あるよ。誰が行くのか、という緊張が物語を引っ張る。宇宙飛行士は急に宇宙へ行くわけじゃない、という当たり前のことが実感できる。
宇宙に憧れている子には、夢の前段階を見せてくれる一冊だね。
危険生物のサバイバル1
パク・ソンイ 著|朝日新聞出版
¥1,430(税込)
研究に必要な植物を集めに山へ入ったノウ博士だが、なぜかその植物は姿を消していた。ジオが教えたのは、危険な動物や植物を集めた「デオプル」という場所。ちょうどサバイバルチャレンジが開催されていて、ジオとピピも同行することに。挑戦者であふれる会場で二人が何に出会うかが、危険生物の知識と重なって進む。シリーズ最新作ならではの新しい舞台設定が光る。
こんな人におすすめ
図鑑で生き物を見るのが好きで、そろそろ読み物にも進みたい子に。危険生物の見分け方を楽しみながら知りたい小学生に向く。植物と動物の両方が気になる子にもよく、シリーズを読み続けているファンが最新巻として手に取るのにもちょうどいい。
良い点
- 危険生物がテーマで引きが強い
- デオプルという新舞台が魅力
- ジオとピピの掛け合いが軽い
気になる点
- 新刊なので予約が前提
- 植物と動物で情報量多め
- 低学年にはやや重い
出版社
朝日新聞出版
発売日
2026年10月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
危険生物のサバイバルって新しい巻なんですよね。デオプルって、いったい何なんですか?
佐藤メバル
危険な動物や植物を集めた場所でね。ノウ博士が研究用の植物を探しに山へ入ったら、なぜかその植物が消えていた。
そこでジオがデオプルを教える。ちょうどサバイバルチャレンジが開かれていて、ジオとピピも同行することになる。
大勢の挑戦者でにぎわう会場という舞台が、これまでと少し違うんだ。
橘ナナミ
チャレンジって競技みたいなもので、危険生物とどう絡むんでしょう。想像するだけで落ち着きません。
佐藤メバル
そこは読んでのお楽しみだけど、危険を見分ける力が試される場面が続く。植物と動物の両方が出てくるから情報量は多いけれど、その分、図鑑の次に読む本としてちょうどいい厚みがあるよ。
無人島のサバイバル
崔徳煕 著|朝日新聞出版
¥1,210(税込)
昆虫採集のため船で出たレオ一家は、座礁して無人島に漂着する。家作り、飲み水探し、浄水、火起こし、塩探し、天気予測、いかだ作り——目次そのものがサバイバルの手順書になっているのがこの巻の特徴で、知識と常識を総動員して一歩ずつ環境を攻略していく。遭難という非日常を、科学的な手順で解いていく読み味が痛快。
こんな人におすすめ
キャンプやアウトドアに興味が出てきた子に。身の回りの道具で何ができるかを考えたい小学生に向く。理科の知識が生きる場面を味わいたい読者にもよく、家族で防災について話すきっかけがほしい家庭にも、手順を追ううちに準備の大切さが伝わる。
良い点
- 手順が具体的で真似しやすい
- 目次だけで学びが見える
- 家族で読める構成
気になる点
- 文章量は少なめ
- 古い巻で入手に手間
- 危険描写は淡々と進む
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
無人島のサバイバルって、目次を見ただけでワクワクしました。家作り、浄水、火起こし……順番に並んでいるのが面白いですね。
佐藤メバル
そこがこの巻の最大の特徴でね。目次そのものがサバイバルの手順書になっている。昆虫採集の船が座礁して漂着し、飲み水を探し、浄水し、貝を掘り、釣りをし、火を起こす。ひとつずつ環境を攻略していくんだ。
橘ナナミ
科学の知識が総動員されるって、まさにそういうことなんですね。読んでいたらキャンプに行きたくなりそうです。
佐藤メバル
実際、知識と常識を総動員しないと生き残れない。塩を探し、天気を予測し、いかだを作って脱出する。非日常を手順で解いていく読み味は、冒険譚というより科学の実践編だね。
大噴火のサバイバル
洪在徹 著|朝日新聞出版
¥1,430(税込)
「巨大地震のサバイバル」を経験したダイヤ、マーレ、キュリの三人が、地震の仕組みへの興味から火山ツアーに参加する。火山が生む自然の美しさや地形の面白さに触れた直後、噴火口で激しい噴火が起きる——噴煙、噴石、火山灰、火山弾、火砕流、土石流と、災害が段階的に襲ってくる構成が圧巻。美しさと恐ろしさの落差が、火山というテーマの核になる。
こんな人におすすめ
火山や地震のニュースが気になって仕方ない子に。防災を物語で学びたい小学生に向く。噴火の現象を順序立てて知りたい読者にも、前作から読み続けている子が続きとして手に取るのにも合う。現象ごとに逃げ方が違うことを体感できる。
良い点
- 災害の種類を順に学べる
- 火山の美しさも描かれる
- 既刊と人物がつながる
気になる点
- 新刊で予約が前提
- 前作を知らないと曖昧
- 描写は迫力重視
出版社
朝日新聞出版
発売日
2026年05月20日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
大噴火のサバイバルって、前に出た「巨大地震のサバイバル」と同じ三人なんですか。つながっているんですね。
佐藤メバル
そう、ダイヤ、マーレ、キュリの三人。地震の仕組みに興味を持ったことがきっかけで火山ツアーに参加する。
火山が生む自然の美しさや地形の面白さに触れた直後に、噴火口で激しい噴火が起きる。噴煙、噴石、火山灰、火山弾、火砕流、土石流と、現象が段階的に来るんだ。
橘ナナミ
美しさと怖さの落差がすごい。災害って種類ごとに逃げ方も違いますもんね。
佐藤メバル
そう、だから順番に描かれている意味が大きい。何がどう襲ってくるかを知っているだけで、判断が変わる。防災を学ぶ入口として、体験談を読むより頭に入りやすい形だと思うよ。
水不足のサバイバル
スウィートファクトリー 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
乾燥警報が出るほどの水不足で、体を洗うこともトイレの水を流すこともできない。ノウ博士が発明した水探知ロボット「ロボ」が地中の水を見つけ、ジオ、ケイ、ピピと掘り始めた矢先、地面が崩れて深い穴の奥へ落ちてしまう。脱水症状の恐ろしさや汚れた水がもたらす病気まで、水をめぐる現実的な危険が詰まっている。怪しい水売りや地下タンクの真相など社会性のある展開も特徴。
こんな人におすすめ
SDGsや水の問題を調べている子に。災害時の水の備えを家庭で考えたいときにも役立つ。保健で脱水症状を学ぶ前の導入としても、乾燥や砂嵐が起きる地域の気候に関心を持った読者にも使いやすい。水をめぐる社会の仕組みまで見えてくる。
良い点
- 水の大切さが体感で伝わる
- 脱水症状の説明が具体的
- 社会派の展開も混ざる
気になる点
- 衛生描写がやや生々しい
- 登場人物が多い
- 話が二転三転する
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016年08月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
水不足のサバイバルって、トイレの水も流せないって書いてあって。そこまで想像したことがなかったです。
佐藤メバル
そこがこの巻の核心でね。乾燥警報が出るほどの水不足の中、ノウ博士の発明したウォーターロボットのロボが地中の水を見つける。
ジオ、ケイ、ピピと掘り始めたら地面が崩れて、深い穴の奥へ落ちてしまう。脱水症状の恐ろしさや、汚れた水がもたらす病気まで描かれるんだ。
橘ナナミ
水って、あるのが当たり前だと思っていました。怪しい水売りが出てくるのも気になります。
佐藤メバル
そこも現実的でね。地下タンクの真実にたどり着くところまで含めて、水をめぐる社会の話になっている。SDGsを調べている子が読むと、言葉だけでは掴めない実感が得られるよ。
海面上昇のサバイバル1
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
潜水艇の操縦者になったジオは、ケイと深海探査に向かうためある島を訪れる。ところがその島は海面上昇で村全体が海に沈みつつあり、村人と防波堤づくりを進めるピピの姿があった。深海へ向かうジオと、島に残るピピ——二つの視点が並走し、海の変化が「遠い未来」ではなく目の前の出来事として描かれる。海の科学と気候の話が同時に学べる構成。
こんな人におすすめ
海の変化や地球温暖化の影響を知りたい子に。防波堤や護岸の意味を考えたい読者にも向く。海の生き物が好きな子が環境の問題へ自然に入っていける入口としても、深海探査の世界をのぞいてみたい子にもちょうどいい。
良い点
- 海面上昇が具体的に描かれる
- 深海探査の描写が魅力的
- 二つの視点で読ませる
気になる点
- 続きが前提の1巻
- 専門用語はやや多い
- 村の事情は簡潔な説明
出版社
朝日新聞出版
発売日
2024年07月05日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
海面上昇のサバイバルって、島が沈む話なんですね。防波堤を作っている最中だというのも、他人事に思えないです。
佐藤メバル
ジオが潜水艇の操縦者になって、ケイと深海探査に向かうために島を訪れる。ところがその島は海面上昇で村全体が海に沈みつつあって、村人と防波堤づくりを進めるピピの姿がある。
深海へ向かうジオと、島に残るピピ、二つの視点が並走するんだ。
橘ナナミ
防波堤って、作れば安心できるものなんですか? 素人目には完成すれば終わりに見えます。
佐藤メバル
そこを単純に解決しないのがこの巻の誠実さでね。作っている最中にも海は変化する。海の変化を、遠い未来ではなく目の前の出来事として描いている。
海の生き物が好きな子が、環境の話にも自然に入っていける構成だよ。
エネルギー危機のサバイバル(1)
金政郁 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
休暇中のケイを追ってスキー場に来たジオたちは、ペンションの管理人に電気の使い方を注意されながら、孫娘のジュールとの体験飛行を楽しむ。だが夜景も束の間、ブラックアウトが発生して街は大混乱に。緊急着陸、暗闇のエレベーター、電気が消えた家、非常食の確保と、停電が生活をどう壊すかが順を追って描かれる。エネルギーを「使う側」の視点で学べる巻。
こんな人におすすめ
電気や発電のしくみに興味を持ち始めた子に。防災の備蓄を見直したい家庭にも役立つ。冬の停電を想像して備えを考えたい読者や、エネルギーを生活の視点で捉え直したい大人にも。暗い部屋で何に困るかが具体的に見えてくる。
良い点
- 停電の影響が具体的
- 非常食など実用知識も
- 体験飛行の導入が楽しい
気になる点
- 発電の仕組みは概要中心
- 管理人との会話が長め
- 1巻で物語は続く
出版社
朝日新聞出版
発売日
2014年03月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
エネルギー危機のサバイバルって、スキー場から始まるんですか。冬の話なんですね。
佐藤メバル
休暇中のケイを追いかけてスキー場に来たジオたちが、ペンションの管理人に電気の使い方を注意される。孫娘のジュールと体験飛行を楽しんでいたら、ブラックアウトが起きて街が大混乱する。
緊急着陸、暗闇のエレベーター、電気が消えた家、非常食の確保と続くんだ。
橘ナナミ
停電って、明かりが消えるだけじゃないんですね。エレベーターに閉じ込められるのは想像するだけで怖いです。
佐藤メバル
そう。電気に頼りきった生活の弱さが、順番に見えてくる。エネルギーの話というと発電の仕組みに目が行きがちだけど、この巻は使う側の視点で描いている。冬の備えを見直すきっかけにもなるよ。
鳥のサバイバル(1)
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
ノウ博士の発明品を届けるため、「鳥の楽園」と呼ばれる孤島へ向かうジオとケイ。着れば空を飛べるという発明品に興味津々のジオに対し、ケイはいやな予感しかしない。渡り鳥の観察から、タカの目、カラスの攻撃、空の狩人オジロワシまで、鳥の世界の弱肉強食が次々と迫る。インコの課外授業やココナッツの食べ方など、小ネタの豊富さも楽しい。
こんな人におすすめ
鳥や生き物の観察が好きな子に。渡り鳥や食物連鎖を物語で知りたい小学生に向く。公園や通学路で鳥を見かけるたびに気になる読者や、図鑑の次に読み物へ進みたい子にもちょうどいい。身近な鳥と野生の鳥が地続きに感じられる。
良い点
- 鳥の生態を多角的に学べる
- 発明品の仕掛けが楽しい
- 小ネタが豊富
気になる点
- 鳥の種類が多く覚えにくい
- 1巻で物語は未完
- 捕食描写はやや刺激的
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016年02月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
鳥のサバイバルって、空を飛べる服が出てくるんですか。そんな発明品があるなら、私も着てみたいです。
佐藤メバル
ノウ博士の発明品でね、着れば空を飛べる。それを届けるために「鳥の楽園」と呼ばれる孤島へ向かう。興味津々のジオに対して、ケイはいやな予感しかしない。
渡り鳥の観察から、タカの目、カラスの攻撃、空の狩人オジロワシまで、鳥の世界の弱肉強食が次々と来るんだ。
橘ナナミ
カラスって毎日見かけるのに、攻撃してくる側として描かれると印象が変わりますね。
佐藤メバル
インコの課外授業や、変わったココナッツの食べ方みたいな小ネタも挟まって賑やかでね。見慣れた鳥も、野生の鳥も、同じ鳥の世界として描かれている。公園で鳥を見る目が変わると思うよ。
氷河のサバイバル
崔徳熙 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
犬ぞり大会に参加するため、レオは一行とアラスカへ飛ぶ。ヘリで競技コースを視察中に思わぬ故障が起き、真っ白な氷河へ墜落する。氷山と氷の海が広がる北極で、またもレオのサバイバルが始まる。暑さや水不足を扱った巻とはまったく違い、環境が変われば必要な判断も変わることを見せてくれる。極地という舞台そのものが新鮮。
こんな人におすすめ
雪や氷の環境に憧れる子に。寒さへの備えを知りたい読者にも向く。極地の気候を物語で体感したい小学生や、暑さや水不足の巻と読み比べて環境の違いを考えたい子にも合う。体温を保つ視点が印象に残る。
良い点
- 極寒のサバイバルが新鮮
- 氷河の地形が印象的
- 環境の違いを比べられる
気になる点
- 前作前提の人物関係
- 専門用語は多め
- 展開はやや淡々
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
氷河のサバイバルって、アラスカで犬ぞり大会の話から始まるんですね。暑い場所の巻が多いのに、真逆で面白いです。
佐藤メバル
レオがヘリで競技コースを視察しているときに故障して、真っ白な氷河へ墜落する。氷山と氷の海の北極で、またサバイバルが始まる。
暑さや水不足を扱った巻とは、まったく違う種類の環境なんだ。
橘ナナミ
寒さって、我慢すればいいだけじゃないですもんね。環境が変わると、必要な知恵も全然違ってきそうです。
佐藤メバル
そう、そこが見どころ。環境が変われば必要な判断も変わる。レオのシリーズは舞台の違いがはっきりしているから、読み比べると科学の引き出しが増えるよ。
下水道のサバイバル1
ポドアルチング 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
「下水道に怪物がいる」と信じるスリに巻き込まれ、ヒポクラテス号に乗ったジオとケイは、ナノサイズに小さくされて便器へ流されてしまう。汚物や細菌、有毒ガスがあふれる下水道を抜けられるのか——私たちが使った水がどこへ流れ、どう処理されるのかが物語の進行と重なって見えてくる。上下水道という普段は見えないインフラを体感できる構成が特徴。
こんな人におすすめ
家の水がどこへ行くのか疑問に思った子に。社会科の下水道や浄化の単元の導入としても使いやすい。インフラや環境を将来の仕事として考えたい読者や、普段は見えない仕組みを覗いてみたい子にも向く。
良い点
- 水の行方が具体的にわかる
- ナノサイズの設定が痛快
- 社会の仕組みにつながる
気になる点
- 描写がやや不衛生
- 1巻で物語は続く
- 細菌の話は難しい
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023年12月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
下水道のサバイバルって、ナノサイズになって便器に流されるんですよね。しかも怪物がいると信じられてる場所だなんて、想像しただけで嫌です……。
佐藤メバル
そこがこの巻の狙いでね。「下水道に怪物がいる」と信じるスリに巻き込まれ、ヒポクラテス号に乗ったジオとケイが、ナノサイズに小さくなって流されてしまう。
汚物や細菌、有毒ガスがあふれる下水道を抜けられるのか、という話なんだ。
橘ナナミ
でも、自分たちが使った水がどこに行くかって、確かに知らないままです。蛇口の先は見たことがありません。
佐藤メバル
そう、使った水の行方と処理の仕組みが、逃げながら見えてくる。社会科で下水道を習う前に読むと、図の意味がすっと入る。
少し不衛生な描写はあるけど、そこも含めて現実を知る一冊だね。
有害物質のサバイバル
スウィートファクトリー 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
ケイとミキの言い合いに巻き込まれ、化学博物館へ来たジオとピピ。ところが館内でピピやほかの子どもたちが突然倒れてしまう。ジオとミキは原因究明に乗り出すが——。身の回りにある有害物質の危険性と、自分の身を守る方法が、ミステリー仕立てで進む。事故の原因を推理しながら読めるので、理屈で納得したい子に向く一冊。
こんな人におすすめ
家の中の危険が気になり始めた子に。化学物質の基礎を物語で知りたい小学生に向く。防災や安全の学習を事故の原因から考えたい読者や、ミステリーの形で理科に入っていきたい子にも合う。
良い点
- 原因究明のミステリー仕立て
- 身近な危険がテーマ
- 守る方法まで描く
気になる点
- 化学の用語はやや多い
- 倒れる場面は刺激的
- 解決は駆け足気味
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018年04月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
有害物質のサバイバルって、博物館で子どもが倒れるところから始まるんですね。事件みたいで、ページをめくる手が止まらなそうです。
佐藤メバル
ケイとミキの言い合いに巻き込まれて化学博物館に来たジオとピピ。ところが館内でピピやほかの子どもたちが突然倒れてしまう。
ジオとミキが原因を突き止めようと動き出す。原因がわからないまま進む緊張感が、この巻の読みどころなんだ。
橘ナナミ
原因を考えるって、理科の勉強そのものですね。答えが出るまで気になって仕方なさそうです。
佐藤メバル
そう。身の回りにある有害物質の危険性と、自分の身を守る方法まで描かれる。事故を推理しながら読むから、理屈で納得したい子に向いている。
読み終わったあとに、家の中を確認したくなると思うよ。
身近な危険のサバイバル
国崎信江 著|朝日新聞出版
¥1,100(税込)
あやしい人についていかれたら? 留守番中にインターホンが鳴ったら出てもいい? SNSで投稿してはいけない情報は?——身の回りのピンチをクイズ形式で出題し、答えを考えながら対処法を身につける構成。犯罪から学校生活のトラブル、交通ルール、電車のマナー、ネットリテラシーまで守備範囲がとても広い。物語を追う巻とは違い、親子で問答しながら読める点が特徴。
こんな人におすすめ
小学生の子どもに安全の約束を伝えたい家庭に。留守番や登下校のルールを親子で確認したいときにちょうどいい。SNSの使い方を教える前の導入としても、学校生活のトラブルを事前に考えておきたい読者にも使いやすい。
良い点
- クイズなので会話が生まれる
- ネットリテラシーまで扱う
- 繰り返し読める
気になる点
- 物語を期待すると物足りない
- 質問数が多く一度では重い
- 答えは簡潔
出版社
朝日新聞出版
発売日
2025年07月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
身近な危険のサバイバルって、物語じゃなくてクイズ形式なんですね。あやしい人についていかれたら、とか、聞くだけで緊張します。
佐藤メバル
そう、身の回りのピンチをクイズで出題する形でね。留守番中のインターホン、SNSで投稿してはいけない情報、学校でおなかが痛くなったとき、交通ルール、電車のマナー。
犯罪から日常のトラブルまで幅広く扱うんだ。
橘ナナミ
小さい子に伝えるのって、どうしても説教っぽくなっちゃいそうで難しそうです。私だったら何と言えばいいんだろう。
佐藤メバル
そこがクイズの強みでね。親子で問答しながら読めるから、押しつけにならない。答えを覚えるというより、その場で考える練習になる。
一度読んで終わりではなく、繰り返し開ける作りなのがいいと思うよ。
AIロボット世界のサバイバル1
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,430(税込)
自分がディープフェイクの被害に遭っていたことを知ったジオは、悩んだ末にAIテーマパークで出会ったジュノに連絡し、人気モバイルゲームのイベントに参加する。ゲームの世界でサバイバルするという入れ子の構造の中で、AIの便利さと危うさが同時に描かれる。フェイク情報にどう向き合うかという、今の子どもたちに切実なテーマを物語で扱っている点が新しい。
こんな人におすすめ
AIやネットの話題を身近に感じている子に。フェイク情報の見分け方を考えたい小学生に向く。情報リテラシーを物語で学びたい読者や、ゲームが好きで読み物の入口を探している子にも合う。
良い点
- AIの光と影を扱う
- ゲーム世界の設定が楽しい
- 情報リテラシーに効く
気になる点
- 1巻で物語は続く
- AI用語は多め
- 低学年には難しい
出版社
朝日新聞出版
発売日
2025年05月30日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
AIロボット世界のサバイバルって、ディープフェイクの話から始まるんですか。いきなり現実的で驚きました。
佐藤メバル
自分がディープフェイクの被害に遭っていたと知ったジオが、AIテーマパークで出会ったジュノに連絡して、人気モバイルゲームのイベントに参加する。
ゲームの世界でサバイバルするという入れ子の構造になっているんだ。
橘ナナミ
AIって便利なイメージでしたけど、フェイクに使われる側の話でもあるんですね。他人事に思えません。
佐藤メバル
そこが今の子に切実なところでね。AIの便利さと危うさを同時に描いている。フェイク情報にどう向き合うかというテーマを、物語として読める。
ネットに慣れている子ほど、読みながら自分に置き換えると思うよ。
干潟のサバイバル 1
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
干潟体験に向かう途中、偶然ケイのカバンを預かったジオ。自分をばかにしたサラと海鮮を相手に勝負をすることになり、ふとしたはずみでケイの服を着るが、それはノウ博士の新しい発明品だった。服から出る怪しい光——何か前にもこんなことがあったような。干潟という舞台と、発明品が起こす騒動が同時に進む、シリーズらしい賑やかな一冊。
こんな人におすすめ
潮干狩りや海の生き物が好きな子に。干潟の生態系を知りたい小学生に向く。シリーズの発明品ネタが好きなファンにも、海辺の危険を遊びに行く前に確認しておきたい家庭にもいい。
良い点
- 干潟という珍しい舞台
- 発明品の展開が楽しい
- 掛け合いが賑やか
気になる点
- 1巻で物語は続く
- 干潟の説明は少なめ
- 人物関係は既刊前提
出版社
朝日新聞出版
発売日
2011年07月頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
干潟のサバイバルって、干潟体験に行く話なんですよね。でも服から怪しい光が出るって、何が起きるんでしょう。
佐藤メバル
偶然ケイのカバンを預かったジオが、自分をばかにしたサラと海鮮を相手に勝負をすることになってね。ふとしたはずみで着た服が、ノウ博士の新しい発明品だった。
そこから怪しい光が出るという展開になるんだ。
橘ナナミ
「前にもこんなことなかった?」という一文が気になります。シリーズを読んでいる人向けの話ですか?
佐藤メバル
既刊を知っているとニヤリとするところだけど、初めてでも十分楽しめる。干潟という舞台と、発明品が起こす騒動が同時に進む。
海辺の自然とシリーズおなじみの騒がしさが両方味わえる一冊だよ。
水族館のサバイバル2
ゴムドリco. 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
水族館のサメが泳ぐ水槽に落ちてしまったジオと海鮮。しかも水槽には「人食いザメ」として有名なホホジロザメもいた。二人はこのピンチをどう脱するのか——水族館という安全なはずの場所が、一瞬で危険な現場に変わるスリルが軸。サメの体のつくりや生態に詳しくなれる構成で、逃げながら学べる読み味になっている。
こんな人におすすめ
水族館が好きで、生き物のことをもっと知りたい子に。サメの生態を物語で学びたい小学生に向く。夏に水族館へ行く前の予習として読めば、展示の見え方が変わる。サメの仲間や水槽の生き物に関心のある読者にも合う。
良い点
- サメの知識が具体的
- 水槽内の緊迫感が強い
- 水族館の見方が変わる
気になる点
- 2巻で前巻が前提
- サメの描写は刺激的
- 細部の説明は多め
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020年10月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
水族館のサバイバル2って、水槽に落ちるんですね。しかもホホジロザメが同じ水槽にいるなんて、怖すぎます。
佐藤メバル
水族館でサメが泳ぐ水槽に落ちてしまったジオと海鮮。「人食いザメ」として有名なホホジロザメも同じ水槽にいる。
二人がこのピンチをどう脱するのか、というのがこの巻の軸なんだ。
橘ナナミ
水族館って安全な場所だと思っていましたけど、見方が変わりそうです。次に行くときは水槽をじっくり見てしまいそう。
佐藤メバル
安全に見える場所が一瞬で危険に変わる、というスリルが効いている。サメをはじめ水族館の生き物の知識が、逃げながら身につくようになっている。
夏に水族館へ行く前に読むと、展示の見え方がまるで変わると思うよ。
超高層ビルのサバイバル2
ポップコーン・ストーリー 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
世界でもっとも高いビル、摩天楼タワーで爆弾が見つかる。次々に襲い掛かる災難の中、全員を無事に避難させなければならない——逃げるだけでなく、人を導く側に回るのがこの巻の軸。高層建築の避難を、緊張感のある物語として追える。シリーズは累計1000万部を突破した看板作で、これはその中の一冊にあたる。
こんな人におすすめ
高層ビルや都市の構造に興味がある子に。防災や避難を物語で考えたい読者に向く。ビルの高さや避難経路に関心を持った小学生や、シリーズを長く読んでいるファンが続けて手に取るのにも合う。
良い点
- 避難という視点が新鮮
- 建物の科学が学べる
- 緊張感が最後まで続く
気になる点
- 2巻で前巻が前提
- 爆弾という設定は刺激的
- 説明はやや細かい
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021年02月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
超高層ビルのサバイバル2って、世界一高いビルで爆弾が見つかるんですよね。逃げるだけでも大変なのに、全員を避難させる側になるなんて想像できません。
佐藤メバル
世界でもっとも高いビル、摩天楼タワーで爆弾が見つかる。次々に襲い掛かる災難の中、全員を無事に避難させなければならない。
逃げるだけでなく、人を導く側に回るのがこの巻の軸なんだ。
橘ナナミ
自分が逃げるだけでも精一杯なのに、全員を、となると判断がすごく重いですね。
佐藤メバル
そう、だから建物の構造や避難の順序、エレベーターの限界といった知識が生きてくる。建物の科学を、緊張感のある物語として読める。
このシリーズは累計1000万部を突破している看板作で、これはその中の一冊だよ。
山火事のサバイバル2
ポドアルチング 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
山火事の鎮圧を手伝うため、フォレスト博士と山に登ったジオとケイ。だがそれはあまりに危険すぎる仕事だった。ついに火の手は町にも及び、人助けをしているうちに脱出が難しくなる。絶体絶命の状況で、火の進む方向や風、逃げるタイミングが問われる。災害の中でも「いつ逃げるか」を考えさせる点が、他のサバイバル巻とひと味違う。
こんな人におすすめ
森林や自然災害に関心がある子に。火災時の避難判断を考えたい読者に向く。ボランティアや助け合いをテーマに読ませたい家庭や、山に出かける季節に自然の怖さを伝えたいときにも合う。
良い点
- 火災の進み方が具体的
- 避難判断を考えさせる
- 助け合いが軸になる
気になる点
- 2巻で前巻が前提
- 火災描写は緊迫
- 煙や延焼の説明が細かい
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021年10月07日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
山火事のサバイバル2って、鎮圧を手伝いに行くんですよね。そんな危ないことに、よく飛び込んでいくなあと思ってしまいました。
佐藤メバル
フォレスト博士と山に登ったジオとケイだけど、それはあまりに危険すぎる仕事だった。ついに火の手は町にも及び、人助けをしているうちに脱出が難しくなる。
火の進む方向や風を読みながら、逃げるタイミングが問われるんだ。
橘ナナミ
助けたい気持ちと、逃げなきゃという判断がぶつかりそうですね。読んでいて苦しくなりそうです。
佐藤メバル
まさにそこがこの巻の芯。災害の中で「いつ逃げるか」を考えさせるのは、他のサバイバル巻にはない角度だね。
山火事がどう広がるかを知っているだけで、判断は変わる。自然災害を他人事にしない一冊だと思うよ。
シリーズ全体像とキャラクターの系譜
橘ナナミ
登場人物が巻ごとに違うのが不思議です。ジオって名前は何度も出てきますよね。
佐藤メバル
そこがこのシリーズの面白さだね。ジオは『人体のサバイバル』『異常気象』『下水道』『海面上昇』『AIロボット世界』など多くの巻をまたいで登場する。相棒も巻ごとに変わる。ケイ、ピピ、ミキ、ノウ博士、あるいは『大噴火のサバイバル』のダイヤ・マーレ・キュリのように、前の災害を経験した3人が次のテーマへ進むこともある。つまり続き物ではなく、同じ世界を共有した連作なんだ。
橘ナナミ
作家さんも何人もいますよね。
佐藤メバル
そう。ゴムドリco.と韓賢東のコンビが多くの巻を担当し、洪在徹さん、崔徳煕さん、ポドアルチングさん、スウィートファクトリーさん、パク・ソンイさん、そして防災の巻では国崎信江さんのように、関わる作り手がテーマごとに入れ替わる。だから絵の雰囲気や話の運び方にも個性が出る。これは弱点ではなく、図鑑を引き継ぐように読む楽しさだと思う。ちなみに『超高層ビルのサバイバル』の紹介には、シリーズ累計1000万部を突破したと記されている。数字そのものより、ここまで息が長いシリーズだという証だね。
理科・中学受験との接続と、科学監修という評価軸
橘ナナミ
「理科の勉強に役立つ」と言われますが、どのあたりが効くんでしょう。
佐藤メバル
中学受験の理科は生物・地学・物理・化学の4分野に分かれる。このシリーズはそこにきれいに対応する。生物なら『鳥のサバイバル』『水族館のサバイバル』、地学なら『大噴火』『山火事』『氷河』『異常気象』、物理は『エネルギー危機』の電気、化学は『有害物質』や『下水道』の水質が近い。導入として「見たことがある」状態を作るのが、この本のいちばんの使い方だ。
橘ナナミ
内容の正確さは、どう見ればいいんでしょう。
佐藤メバル
ひとつの目安は「扱っているテーマが、時間が経っても変わらないかどうか」。『水不足のサバイバル』の脱水症状や汚れた水がもたらす病気は、体の仕組みとして今も通用する。逆に『AIロボット世界のサバイバル』が扱う技術は動きが速いから、刊行時点の情報として読む。帯や奥付に協力者のクレジットがある巻は、買う前にそこを確かめておくと安心だよ。
橘ナナミ
なるほど、新しいかどうかで見るんですね。
佐藤メバル
そう。あと版について。同じテーマでも版によって表紙や判型が違うことがあるから、中古で買うときは奥付の発行年月と版元のページを見比べて、新しい版を選ぶのが安全だ。内容に大きな差があるかは巻によるので、迷ったら書店で本文を開いて比べるのがいちばんだよ。
買い方の実務と、親が気になる表現、そして次の一冊
橘ナナミ
電子版や図書館を使うのはありですか?
佐藤メバル
ありだよ。ただし配信状況や所蔵は巻ごと・地域ごとに違うから、買う前に確認する。中古は書き込みとカバーの傷み、そして版の古さの3点を見る。これは実務として覚えておいて損はない。
橘ナナミ
親としては、下ネタや怖い描写が気になります。
佐藤メバル
下水道や有害物質を扱う巻は、汚物や有毒ガス、体調を崩す場面がはっきり描かれる。災害系はピンチが連続する。だから買う前に、親が目次と気になるページを数分だけ確認しておくといい。防災の巻は、読んだあとに「家ならどこに逃げる?」と一緒に話すところまでがセットだと思っている。
橘ナナミ
読み終わったら、次は何を読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
同じシリーズの未読テーマへ広げるのが最初の一歩。そのあと、扱ったテーマの図鑑を隣に置くと理解が定着する。『鳥のサバイバル』のあとに鳥の図鑑、『大噴火』のあとに火山の本。物語で興味の火をつけて、図鑑で知識を太くする。この往復が、いちばん贅沢な読書計画だよ。
よくある質問
科学漫画サバイバルは何歳から読めますか?対象年齢の目安は?
橘ナナミ
科学漫画サバイバルは何歳から読めますか?対象年齢の目安はについて教えてください。
佐藤メバル
出版社の想定は巻によって差があるので、年齢だけで決めず、本文のルビの量と1話のページ数で判断するのが確実です。低学年なら親子で読み聞かせ、中学年以降はひとりで、という段階の作り方が現実的。まずは章が細かく分かれた巻から試すと挫折しにくいです。
はじめてならどの巻から読めばいいですか?
橘ナナミ
はじめてならどの巻から読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
生き物が好きなら『危険生物のサバイバル』や『鳥のサバイバル』、体に興味があれば『人体のサバイバル』、災害を知りたいなら『大噴火のサバイバル』。どの巻も1冊で完結しているので、いちばん興味の強いテーマから始めるのがいちばんです。
全巻揃えるべき?途中の巻から買っても大丈夫?
橘ナナミ
全巻揃えるべき?途中の巻から買っても大丈夫について教えてください。
佐藤メバル
途中からで問題ありません。このシリーズは1冊ずつ完結する連作で、前の巻を読んでいなくても物語に入れます。むしろ最初からセットで買うと読む速度に追いつかず止まりがちなので、1冊読んでから次を選ぶほうが結果的に無駄が少ないです。
旧版と改訂版はどちらを買うべき?見分け方は?
橘ナナミ
旧版と改訂版はどちらを買うべき?見分け方はについて教えてください。
佐藤メバル
基本は新しい版がおすすめです。見分け方は奥付の発行年月と、版元の公式ページに載っている現在の版を照合するのが確実。同じテーマでも表紙や判型が違うことがあるので、中古で買うときは特にこの確認を省かないようにしてください。
決まった読む順番はありますか?飛ばし読みでも理解できますか?
橘ナナミ
決まった読む順番はありますか?飛ばし読みでも理解できますかについて教えてください。
佐藤メバル
順番はありません。主人公も舞台も巻ごとに独立しているので、飛ばし読みでも物語は通じます。ただし『大噴火のサバイバル』のように過去の災害を経験した3人が再登場する巻は、先にその1冊を読むと人物関係がより楽しめます。
電子版やKindle Unlimited、図書館でも読めますか?
橘ナナミ
電子版やKindle Unlimited、図書館でも読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
配信状況や図書館の所蔵は巻ごと・地域ごとに異なるため、購入前に各配信ページや蔵書検索で確認してください。中古は価格が魅力ですが、書き込み・カバーの傷み・版の古さの3点を必ずチェックすると失敗しにくいです。
中学受験や理科の勉強に本当に役立ちますか?
橘ナナミ
中学受験や理科の勉強に本当に役立ちますかについて教えてください。
佐藤メバル
単元の導入として有効です。生物は鳥や水族館、地学は大噴火や氷河、物理はエネルギー危機、化学は有害物質や下水道と、中学受験理科の4分野におおよそ対応します。ただし暗記用ではなく、実験や図鑑へ進むための入口として使うのが効果的です。
下ネタや怖い表現は大丈夫?親として気になる点は?
橘ナナミ
下ネタや怖い表現は大丈夫?親として気になる点はについて教えてください。
佐藤メバル
下水道や有害物質を扱う巻は、汚物や有毒ガス、体調を崩す場面がはっきり描かれます。災害系はピンチの連続です。買う前に親が目次と気になるページを数分確認し、読後に防災の話へつなげるのがおすすめです。
サバイバル以外に読み進めるなら次のシリーズは?
橘ナナミ
サバイバル以外に読み進めるなら次のシリーズはについて教えてください。
佐藤メバル
まずは同じシリーズの未読テーマに広げるのが自然です。そのうえで、読んだテーマと同じ分野の図鑑を隣に置くと理解が定着します。鳥の巻のあとに鳥の図鑑、火山の巻のあとに火山の本という順番が、いちばん無理のない次の一歩です。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、最初は「どれから読めばいいか分からない」だったのが、いまは「次はどれにしよう」に変わってきました。
佐藤メバル
それでいいんだよ。棚の前で立ち止まる時間は、嫌な時間じゃなくて選んでいる時間だからね。
橘ナナミ
でも、全部は読めないと思うんです。それって後悔しませんか?
佐藤メバル
しない。サバイバルは、頭の中に貼っておく非常口の案内図みたいなものだ。全部の出口を実際に通る人はいないけれど、一度でも見ておけば、いざというときに体が動く。『水不足のサバイバル』で覚えた脱水の怖さも、『身近な危険のサバイバル』のクイズも、読んだぶんだけ備えが増える。
橘ナナミ
非常口の案内図か。なんだか、読んでいない巻にも意味がありそうですね。
佐藤メバル
そう。今日は読まない巻が、来年の「知りたい」を待っている。棚はそういう場所だ。まず1冊、興味のある扉を開けてみて。その先で、次の非常口が光っているから。
