歴史物の漫画本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今回のテーマは「歴史物の漫画」ですよね。でも書店の棚を見ると、学習まんがも、戦国を舞台にした少年漫画も、平安貴族の少女漫画も、全部いっしょくたに見えてしまって……。どこから手をつければいいのか、正直わからなくなりました。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。歴史漫画は「ひとつのジャンル」ではなくて、用途のまったく違う本が同じ棚に並んでいると考えたほうがいい。たとえば『少年少女日本の歴史』の別巻「人物事典」は、日本史の各時代の代表人物を一行メモや業績のまとめつきで解説する事典で、本巻のまんがと読み合わせて使う前提の造りになっている。一方で『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道を舞台に金塊をめぐる争奪戦を描く娯楽作品。読む目的がそもそも違うんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……! 同じ「歴史漫画」という括りでも、勉強の道具と、物語として楽しむ本は別物なんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。だから最初にやるのは順位を追うことじゃなくて、「自分は何のために読むのか」を決めること。書店員時代、受験生に勧める本と通勤中に読む本を同じ棚から選んでいたけれど、基準はまったく別だったよ。今日はその基準を、実際の作品名を挙げながら整理していこう。

橘ナナミ

橘ナナミ

お願いします! でも、いきなり大作に手を出すのは危ないですよね……。

佐藤メバル

佐藤メバル

巻数は想像以上に効いてくる。たとえば『ゴールデンカムイ』は、手に取る29巻で暗号が解け、鶴見・土方・杉元・ソフィアが函館・五稜郭に集結する——いわば終盤の入口だ。逆に児童向けの『三国志』は巻ごとに区切られ、最終巻が「怒濤の完結編」として物語を閉じる。読み切れるかどうかは、内容と同じくらい大事な選び方の軸なんだ。

歴史物の漫画本の選び方

目的別:教養・娯楽・受験

橘ナナミ

橘ナナミ

「教養のため」「純粋に娯楽として」「受験対策」って、具体的にどう選び分けるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

教養なら学習まんが。講談社の『学習まんが 日本の歴史』は「受験には情報量」を掲げ、第5巻「貴族の栄華」では清少納言『枕草子』や紫式部『源氏物語』が生まれた宮中を、監修者のことばつきで追える。娯楽なら『るろうに剣心』や『ゴールデンカムイ』。受験なら、まんが+年表・人物事典という記事ページの往復が使えるシリーズが強いよ。

レベル別:初めて/数冊読んでいる/考証も突き詰めたい

橘ナナミ

橘ナナミ

自分のレベルって、どう測ればいいんでしょう。

佐藤メバル

佐藤メバル

初めてなら『日本史探偵コナン』。縄文から昭和まで各時代1巻で完結し、ふりがな付きでコラムも多い。数冊読んでいるなら『あさきゆめみし』や『JIN-仁ー』のように、史実の骨格の上に物語を重ねた作品へ。突き詰めたい人には、山川出版社が関わる小学館版『学習まんが 日本の歴史』のような、監修体制が明示された最新シリーズが向いている。

史実度別:ほぼ史実/史実ベースのフィクション/IF・ファンタジー

橘ナナミ

橘ナナミ

どこまでが史実で、どこからが創作なのか、見分けがつかなくなりそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

学習まんがは年表や史跡の注記があるから、線引きを確認しながら読める。『逃げ上手の若君』は北条家の生き残りを捜す小笠原貞宗との犬追物の対決を描く、史実を土台にした少年漫画。『火の鳥』の「乱世編」は平清盛を主人公に平家の繁栄と没落を手塚治虫が描いたもので、作者の解釈が濃く出る。『磯部磯兵衛物語』のように江戸を舞台にしたギャグは、時代の空気を借りた別物と割り切るのが正解だよ。

形式別:紙で揃えたい/電子で安く/アプリの無料枠

橘ナナミ

橘ナナミ

紙と電子、どっちで揃えるべきですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

保存したいなら紙。『あさきゆめみし』は文庫化され、統一デザインで揃う造りになっている。集英社のコンパクト版は四六判・ソフトカバーで持ち歩きやすく、新規コラム「重要人物」「Q&A」も入る。電子は場所を取らず、セット購入の特典やデジタル版が付くシリーズもある。まず電子の試し読みで絵とテンポを確かめてから、気に入った作品だけ紙で揃えるのが失敗しない順番だね。

読者層別:小学生・中学生/高校生・受験生/大人

橘ナナミ

橘ナナミ

子どもと大人では、入口が違いますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

小学生なら『日本史探偵コナン』や『世界史探偵コナン』。後者は大ピラミッドを舞台に、怪盗キッドに操られた存在が妨害してくる冒険仕立てで、知識ゼロから楽しめる。中学〜高校なら『はじめての日本の歴史』全15巻で流れをつかんでから、講談社や小学館の新シリーズへ。大人には『火の鳥』、ポプラ社の『戦国人物伝』シリーズのように、一人の人物を一冊で追う読み方が心地いい。

読了コスト別:完結で一気読み/長期連載/1巻完結

橘ナナミ

橘ナナミ

積読が増えるのが怖いです……。

佐藤メバル

佐藤メバル

なら1冊で区切れる作品から。『日本史探偵コナン』は時代ごとに1巻で完結し、12巻通すとさらに楽しい重ね方になる。『三国志』は最終巻で物語が閉じる。長期で追うなら『青のミブロー新選組編』のように連載が続く作品で、油小路事件のような局面をじっくり待つ読み方もある。巻数と完結状況を先に確認するだけで、積読の量はかなり減らせるよ。

歴史物の漫画本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
逃げ上手の若君 2
逃げ上手の若君 2戦国史に興味を持ち始めた中学生・高校生、歴史まんがは敷居が高いと感じている大人、スピード感のある少年まんがが好きな人、そして北条家のその後を知りたい読者。史実の流れを追いながら物語も楽しみたい人に向く一冊です。¥484逃げが武器になる戦国絵巻
2
ゴールデンカムイ 29
ゴールデンカムイ 29長期連載を追い続けてきた読者、争奪戦ものの畳みかけを味わいたい人、史実の地名を物語の中で体験したい人。クライマックス前の高揚感を求める人に向きます。¥792金塊争奪、函館決戦へ
3
るろうに剣心 1
るろうに剣心 1幕末・明治の移り変わりに関心がある人、剣戟アクションと人間ドラマの両方を楽しみたい人、長編をこれから一気読みしたい読者。「強さ」の意味を考えたい人に向きます。¥484不殺を誓う伝説の剣客
4
青のミブロー新選組編ー(12)
青のミブロー新選組編ー(12)新選組を「強い隊士」ではなく人間関係から読みたい人、幕末の政治と組織の動きを物語で追いたい人、重いドラマをじっくり味わいたい読者。隊の内側の傷を見たい人に向きます。¥594油小路、新選組最大の悲劇
5
あさきゆめみし(1)
あさきゆめみし(1)源氏物語に挑戦して挫折した経験がある人、平安の宮廷文化と文学をまとめて味わいたい人、文庫で手元に置いて繰り返し読みたい読者。古典の世界に絵で入りたい人に向きます。¥726源氏物語をまんがで体感

歴史物の漫画本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

逃げ上手の若君 2
1

逃げ上手の若君 2

松井優征 著|集英社

¥484(税込)

4.8

「逃げる」を戦術として描く異色の歴史まんがです。第2巻では、北条家の生き残りを捜す信濃守護・小笠原貞宗が諏訪大社の催し「犬追物」に乱入し、半ば強引に弓矢勝負を仕掛けてきます。達人級の弓術を相手に、時行は容赦ない猛攻を躱しながら反撃の術を編み出せるのか。松井優征さんの筆致は、逃げる動きそのものを躍動として描き出すのが巧みで、読み終えると史実の側も確かめたくなります。学習まんがで北条家の流れを押さえてから読むと、貞宗の立場まで立体的に見えてくる。逃走を武器に変える少年の成長譚として、戦国入門の一冊目にも向きます。

こんな人におすすめ

戦国史に興味を持ち始めた中学生・高校生、歴史まんがは敷居が高いと感じている大人、スピード感のある少年まんがが好きな人、そして北条家のその後を知りたい読者。史実の流れを追いながら物語も楽しみたい人に向く一冊です。

良い点

  • 逃げの動きが絵として痛快
  • 史実を調べたくなる引き
  • 巻ごとの対決が明快

気になる点

  • 史実の予備知識は少なめ
  • 途中巻からだと説明不足
  • 通史の学習には不向き

出版社

集英社

発売日

2021年08月04日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「逃げ上手の若君」って、タイトルからして戦うより逃げる話なんですね。2巻では信濃守護の小笠原貞宗が諏訪大社の「犬追物」に乱入して、時行と弓矢勝負になると。犬追物って何なのか気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

細かい由来はさておき、この巻は「逃げながら反撃の糸口を探す」攻防が軸です。貞宗は弓術が達人級で、時行は容赦ない猛攻を躱し続ける。

松井優征さんの絵は、逃げる動きそのものが躍動として描かれていて、逃走を武器に変える少年の成長譚として読めます。

史実の枠を踏まえつつ足りない部分を想像力で埋めているので、読み終えたあとで時代の側を調べたくなるんですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど! 逃げることを弱点じゃなくて戦い方にしているんですね。それなら歴史モノが苦手でも入っていけそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。学習まんがで北条家の流れを軽く見てから読むと、貞宗が何を守ろうとしているのかまで見えてくる。まんがを先に読んでから史実を追う、という順番でも十分楽しめるタイプの作品だよ。

ゴールデンカムイ 29
2

ゴールデンカムイ 29

野田サトル 著|集英社

¥792(税込)

4.7

この巻の面白さは「集結」そのものです。暗号が解け、鶴見、土方、杉元、ソフィア——それまで別々に動いていた勢力が一斉に同じ場所へ寄ってくる。解読された暗号が物語の速度を一気に上げる瞬間で、舞台は函館の五稜郭。内容紹介にも「終わりが始まる第29巻」とある通り、ここから先は畳みかけです。長く追ってきた読者ほど、あの土地に全員が立つ絵にぞくっとするはず。だからこそ、ここから入るより少し前から追いかけたほうが断然おいしい巻でもあります。

こんな人におすすめ

長期連載を追い続けてきた読者、争奪戦ものの畳みかけを味わいたい人、史実の地名を物語の中で体験したい人。クライマックス前の高揚感を求める人に向きます。

良い点

  • 全勢力集結の高揚感が凄い
  • 暗号解読で物語が加速
  • 五稜郭の舞台が効く

気になる点

  • 単巻では人間関係不明
  • 長期連載の前提知識必須
  • 29巻なので物語は続く

出版社

集英社

発売日

2022年04月19日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

29巻……ってことは終盤ですよね。暗号が解けて、鶴見、土方、杉元、ソフィアが全部そろって函館・五稜郭に集結するって、もう最終盤の空気がすごいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻の主役は集合そのものなんです。各地で別々に動いていた勢力が、たった一度の解読をきっかけに同じ地点へ収れんしていく。

暗号の解読が、物語の速度を一気に上げる。舞台が函館の五稜郭というのも効いていて、「終わりが始まる」という言葉どおりの巻です。

ただ、人間関係の前提が重いので、ここから入るより少し前から追ったほうが断然おいしい。

橘ナナミ

橘ナナミ

たしかに、この巻だけ読んでも誰が誰だか分からなさそうです。でも「終わりが始まる」という言葉は、続きを読ませる力がありますね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。長い争奪戦を追ってきた人ほど、この集結の巻は効く。地名や時代の空気を確かめたくなったら、歴史の学習まんがを横に置いてみると、物語の重みがまた一段増すよ。

るろうに剣心 1
3

るろうに剣心 1

和月伸宏 著|集英社

¥484(税込)

4.6

第1巻の核は、最強だった男が「斬らない」と決めた後の生き方を描いていることです。緋村剣心は維新志士の中でも最強無比の伝説を持つ「人斬り抜刀斎」でありながら、逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う流浪人として人々を守り続ける。時代が変わったのに、変わった時代の中で自分が何をするかを選び直す物語なんです。幕末から明治への移り変わりを知っていると、剣心の葛藤がぐっと身近になります。1巻で世界観と人物が一気に立ち上がるので、入り口としても申し分ありません。

こんな人におすすめ

幕末・明治の移り変わりに関心がある人、剣戟アクションと人間ドラマの両方を楽しみたい人、長編をこれから一気読みしたい読者。「強さ」の意味を考えたい人に向きます。

良い点

  • 不殺という設定が芯になる
  • 幕末から明治の空気感
  • 1巻で世界観が掴める

気になる点

  • 絵柄に好みが分かれる
  • 長編ゆえ巻数が多い
  • 史実の解説は本編外

出版社

集英社

発売日

1994年09月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

るろうに剣心の1巻、1994年発売なんですね。逆刃刀を腰に下げて不殺を誓う剣心……人を斬らないのに最強、という設定がもう惹かれます。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻の核は、最強だった男が「斬らない」と決めた後の生き方です。剣心は維新志士の中でも最強無比の伝説を持つ「人斬り抜刀斎」だった人物で、維新後は逆刃刀を携えて人々を守り続ける。

時代が変わったのに、その中で自分が何をするのかを選び直す物語なんです。幕末から明治への流れを知っていると、剣心の葛藤がぐっと身近になりますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……幕末の動乱を「終わった側」から見る視点なんですね。学習まんがで幕末を通してから読むと、また違って見えそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。史実を先に知っていれば、剣心の過去がただの設定ではなく「あの時代を生きた人の記憶」として読める。

派手なアクションと静かな後悔が同居しているのが、この作品の持ち味だよ。

青のミブロー新選組編ー(12)
4

青のミブロー新選組編ー(12)

安田剛士 著|講談社

¥594(税込)

4.4

この巻は、仲間だった者同士が刃を向け合う直前を描いています。「京の人々を守る」という約束を伊東が反故にしたと土方が見て、覚悟を決める。まゆの死をきっかけにしたその変化が重い。大吉を失った御陵衛士の悲しみ、新選組へと向かっていく太郎の憎しみ、そして近藤に一人で呼び出される伊東——登場人物の感情のベクトルが全部違うまま、同じ場所へ向かっていく。新選組史上最大の悲劇「油小路事件」が始まる巻だからこそ、人間関係を追ってきた読者ほど胸が痛くなります。

こんな人におすすめ

新選組を「強い隊士」ではなく人間関係から読みたい人、幕末の政治と組織の動きを物語で追いたい人、重いドラマをじっくり味わいたい読者。隊の内側の傷を見たい人に向きます。

良い点

  • 隊内の人間模様が濃い
  • 油小路事件の緊張感
  • 悲しみと憎しみの描き分け

気になる点

  • 前巻までの流れが前提
  • 新選組の基礎知識が要る
  • 重い展開が続く

出版社

講談社

発売日

2026年09月16日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

青のミブロの新選組編、12巻で「油小路事件」が始まるんですね。まゆの死をきっかけに伊東への態度が変わる土方……かなり重い空気を感じます。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻は、仲間だった者たちが刃を向け合う直前を描いています。約束を反故にされたと土方が判断して覚悟を決め、御陵衛士は大吉を失って深い悲しみに沈み、太郎の憎しみは新選組へ向かっていく。

近藤に一人で呼び出された伊東——みんな向かう先が違うのに、同じ場所へ寄っていくんです。事件そのものより、そこへ至る感情の動きが見どころです。

橘ナナミ

橘ナナミ

新選組の話って「強い隊士」の話だと思っていましたけど、これは人間関係の話なんですね。幕末の流れを知ってから読むと、より刺さりそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

幕末の政治の流れと、隊の中の人間模様が同時に進むのがこのシリーズの強み。学習まんがで新選組のおかれた立場を押さえておくと、誰が何のために動いているのかがくっきりするよ。

あさきゆめみし(1)
5

あさきゆめみし(1)

大和和紀 著|講談社

¥726(税込)

4.3

この作品の凄みは、古典を「読める」形に翻訳したことに尽きます。源氏物語は登場人物が多く、呼び名も次々に変わるので、原文で挫折する人が少なくありません。大和和紀さんはそこを、人物の表情と宮廷の空気で一気にほどいてくれる。コミック化して1600万部を売り上げた超ベストセラーで、文庫化にあたってはデザインが統一され、保存しておきたくなる造本になっています。まず1巻で光源氏の幼さに触れ、気になる姫君の巻へ進む読み方も楽しい。古典の入り口として頼れる一冊です。

こんな人におすすめ

源氏物語に挑戦して挫折した経験がある人、平安の宮廷文化と文学をまとめて味わいたい人、文庫で手元に置いて繰り返し読みたい読者。古典の世界に絵で入りたい人に向きます。

良い点

  • 古典の壁を絵で越えられる
  • 文庫で保存しやすい
  • 宮廷の美意識が伝わる

気になる点

  • 人物の名前が多く混乱
  • 原文の味わいは薄まる
  • 巻数がそれなりにある

出版社

講談社

発売日

2001年07月31日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「あさきゆめみし」って名前だけは聞いたことがあります。源氏物語をコミック化した作品で、1600万部売れたんですよね。1巻から文庫で読めるのは嬉しいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

この作品の凄みは、古典を「読める」形に翻訳したことですね。源氏物語は人物が多く、呼び名も次々変わるので原文だと迷子になりやすい。

大和和紀さんはそこを、人物の表情と宮廷の空気で一気にほどいてくれる。文庫化でデザインも統一されて、手元に置いておきたくなる作りになりました。

1巻で光源氏の幼さに触れてから、気になる姫君の巻へ飛ぶ読み方も楽しいですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど! 平安の貴族って名前が変わっていくのが一番の壁ですもんね。人物関係が絵で分かるなら心強いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。先に学習まんがで摂関政治や国風文化の流れを見ておくと、「この頃の宮廷はこういう場所か」と景色が立ち上がる。

物語と歴史を往復できるのが、この本のいちばんいいところだよ。

火の鳥(7)
6

火の鳥(7)

手塚治虫 著|講談社コミッククリエイト

¥902(税込)

4.1

『火の鳥』は生と死を主題に時代を行き来する大きな物語で、この7巻はその中でも平清盛を主人公に据えた「乱世編」の前半を収録しています。平家一族の繁栄と没落を、清盛という一人の人物を通して描く。手塚治虫さんの歴史は、勝った側の物語ではなく「時代に呑まれていく人」の物語なんです。学習まんがで平家の流れを押さえてから読むと、清盛の選択が別の重みで見えてきます。巻ごとに時代が飛ぶシリーズなので、7巻から入っても成立するのがありがたいところです。

こんな人におすすめ

平家物語や源平の争乱に関心がある人、手塚治虫の長編をまとめて読みたい人、歴史を「人の物語」として味わいたい読者。重いテーマに向き合いたい人へ。

良い点

  • 清盛を主役に据える視点
  • 生死を貫く大きな物語
  • 手塚治虫の画力

気になる点

  • 乱世編は前半のみ
  • テーマが重い
  • 他巻と合わせて読む前提

出版社

講談社コミッククリエイト

発売日

2012年01月12日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

火の鳥の7巻は「乱世編」の前半で、平清盛が主人公なんですね。手塚治虫さんが平家一族の繁栄と没落を描いていると。

清盛が主役のまんがって、あまり見たことがないです。

佐藤メバル

佐藤メバル

火の鳥は生と死を主題に時代を行き来する大きな物語で、この7巻はその中でも平清盛を中心に据えた「乱世編」の前半です。

一族の栄華と翳りを、一人の人物を通して描く。手塚さんの歴史は勝った側の話ではなく、時代に呑まれていく人の話なんです。

学習まんがで平家の流れを押さえてから読むと、清盛の選択が別の重みで見えてきますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

「乱世編」の前半ということは後半も続くんですね。巻ごとに時代が飛ぶなら、7巻から入っても大丈夫なんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは大丈夫、7巻からでも成立する。ただ扱うテーマは重いから、軽い読み物を探しているときには向かないかもしれない。

逆に、歴史を「人の物語」として噛みしめたいときには、これ以上ない一冊だよ。

JIN-仁ー 11
7

JIN-仁ー 11

村上もとか 著|集英社

¥803(税込)

4.1

この巻の緊張感は、旅の和やかさと歴史の重さが同時に進むところにあります。慶応3年秋、坂本龍馬暗殺を阻止するため京を目指す仁友堂の一行は、「ええじゃないか」で賑わう道を各地で診療しながら下っていく。その途中で大政奉還の報せを聞き、徳川幕府の終焉を知る。そして京を目前にした雪の中で刺客に襲われ、仁は重傷を負う。「史実は変えられるのか」という問いが、旅の一歩ごとに重くなる巻です。幕末の流れを知っているほど、この旅の行き先が気になって仕方なくなります。

こんな人におすすめ

幕末の政治の動きを物語で追いたい人、医療と歴史の両方を楽しみたい人、タイムスリップものの緊張感が好きな読者。史実とフィクションの境界を味わいたい人へ。

良い点

  • 史実改変の緊張感
  • 旅と医療の描写が同居
  • 幕末終盤の空気感

気になる点

  • 途中巻なので前情報必要
  • 医療描写に好みが分かれる
  • 事件の重さが続く

出版社

集英社

発売日

2011年05月18日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

JIN-仁の11巻、慶応3年秋で、龍馬暗殺を阻止しようと京を目指す旅の途中なんですね。「ええじゃないか」で賑やかな旅路というのが、逆に気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻は旅の和やかさと歴史の重さが同時に進みます。各地で診療しながら東海道を下り、大政奉還の報せを聞いて幕府の終焉を知る。

京を目前にした雪の中で刺客に襲われ、仁は重傷を負う。「史実は変えられるのか」という問いが、一歩ごとに重くなる巻です。

幕末の流れを知っていると、この旅がどこへ着くのか読む手が止まらなくなりますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

医者が幕末にタイムスリップして歴史を変えようとする話ですもんね。大政奉還の報せを聞く場面、想像しただけで切ないです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。学習まんがで開国から大政奉還までを頭に入れておくと、登場人物たちの焦りがよく分かる。医療の描写と歴史の描写を同じ熱量で楽しめる、珍しいバランスの作品だよ。

三国志(7) -死生の巻ー
8

三国志(7) -死生の巻ー

小沢章友 著|講談社

¥715(税込)

3.9

物語が「死」を軸に畳まれていく完結編です。魏の曹操と密約を結んでいた呉の孫権に荊州を襲われ、関羽を失った劉備軍。悲しみに暮れる劉備は復讐を優先させようとし、孔明は冷静な作戦を伝えようとする——この温度差が蜀の行く末を左右します。児童向けと聞いて侮ってはいけなくて、山田章博さんの描く人物の存在感がとても強い。三国の戦いがクライマックスへ向かう巻なので、通して読んできた人にも、最後の一冊として手に取る人にも効く作りです。

こんな人におすすめ

三国志をまず通しで読んでみたい小中学生、登場人物が多くて挫折した大人の再入門、関羽亡き後の蜀の行方を知りたい読者。物語の終わりをきちんと受け取りたい人へ。

良い点

  • 児童向けで関係が整理
  • 関羽喪失後の蜀が軸
  • 完結編としての締まり

気になる点

  • 大人には物足りない箇所
  • 前巻の流れが前提
  • 1巻から読むと長い

出版社

講談社

発売日

2010年02月16日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これ、児童向けの三国志なんですね。7巻は関羽を失った劉備軍が復讐を優先しようとする話で、完結編と。児童向けだと関係が追いやすいんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、物語が「死」を軸に畳まれていく完結編です。曹操と密約を結んでいた孫権に荊州を襲われ、関羽を失う。

悲しみに暮れる劉備は復讐へ傾き、孔明は冷静な作戦を伝えようとする。この温度差が蜀の行く末を決めていくんです。

児童向けと侮ってはいけなくて、山田章博さんの描く人物の存在感がとても強い。入門としても、最後の一冊としても効きますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

児童向けだと人物の関係が整理されていて入りやすいですね。魏・呉・蜀の争いがクライマックスというのも惹かれます。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん。まず流れをつかんでから、大人向けの三国志に進むという順番もいい。孔明と劉備のすれ違いは、年齢を重ねてから読み返すとまた違って見えるよ。

なんて素敵にジャパネスク 8 〈炎上編〉-新装版ー なんて素敵にジャパネスク シリーズ(10)
9

なんて素敵にジャパネスク 8 〈炎上編〉-新装版ー なんて素敵にジャパネスク シリーズ(10)

氷室冴子 著|集英社

¥748(税込)

3.9

この巻は、陰謀を暴いて出家を約束させたはずなのに、なぜか瑠璃姫の心が晴れない——という引っかかりから始まります。そして予感は的中し、陰謀に隠された衝撃の真相が出てくる。「一件落着」の後に本当の事件が待っているという構成が巧いんです。氷室冴子さんの軽やかな会話と、後藤星さんの華やかな絵で、平安の宮廷がぐっと身近になる。<帥の宮>編の締めくくりですから、ここまで読んできた人ほど効く一冊です。新装版できれいに揃えられるのもうれしいところ。

こんな人におすすめ

平安時代を舞台にした少女小説の名作を読んでみたい人、宮廷の人間模様と恋愛を物語で味わいたい人、シリーズを追いかけてきた読者。編の締めくくりを丁寧に読みたい人へ。

良い点

  • 姫君の心情が細やか
  • 宮廷の華やかさが魅力
  • 編の完結として満足度

気になる点

  • 前巻までが前提になる
  • 古典用語に戸惑うかも
  • 少女小説の好みが分かれる

出版社

集英社

発売日

1999年10月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「なんて素敵にジャパネスク」って、平安時代の姫君の話ですよね。新装版の8巻で<帥の宮>編が完結すると。

「一件落着かと思われたが」という一文が気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが上手いんですよ。陰謀を暴いて出家を約束させたのに、なぜか瑠璃姫の心はすっきりしない。そして予感は的中し、陰謀に隠された衝撃の真相が出てくる。

「一件落着」の後に本当の事件があるという構成なんです。氷室冴子さんの軽やかな会話と、後藤星さんの絵の華やかさで、平安の宮廷がぐっと身近になります。

編の締めくくりですから、追ってきた人ほど効きますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

ラノベの元祖みたいな作品ですよね。平安時代を舞台にした少女小説って、今読むと逆に新鮮かもしれないです。

佐藤メバル

佐藤メバル

先に学習まんがで平安の貴族社会を眺めておくと、姫君の立場や宮中の作法が立体的に分かる。教科書には載らない「暮らしの温度」が、ここにはあるよ。

磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 8
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磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 8

仲間りょう 著|集英社

¥528(税込)

3.9

この巻は、江戸の治安を守るためとして「春画=悪い=処す」という御触れが出たところから始まります。磯兵衛をはじめ春画を愛する者たちが規制をなくそうと集結し、春画一揆を起こすという、とことん馬鹿げた展開。江戸の風俗と規制そのものを、笑いのネタに変えてしまうのがこの作品の胆です。江戸の町人文化や出版の話を少し知っていると、笑いの角度がもっと鋭くなる。1話が短く線も軽いので、疲れた日に1話ずつ摘まむ読み方も楽しい一冊です。

こんな人におすすめ

江戸の町人文化を笑いから入りたい人、堅い歴史まんがに疲れた読者、短い単位で少しずつ読み進めたい人。時代の空気を娯楽として吸収したい人へ。

良い点

  • 1話が短く読みやすい
  • 江戸の風俗を笑える
  • 規制ネタが風刺になる

気になる点

  • ギャグの好みが分かれる
  • 史実の学習には不向き
  • 下ネタが苦手な人に

出版社

集英社

発売日

2015年10月03日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「磯部磯兵衛物語」……江戸で春画が規制されて、春画一揆を起こすんですか。ぐだぐだ浮世絵戯言、という添え字もすごいですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、「春画=悪い=処す」という御触れが出たところから、磯兵衛たちが規制をなくそうと結託して一揆を起こす。

とことん馬鹿げた展開なんですけど、江戸の風俗と規制を笑いのネタに変えてしまうのがこの作品の胆なんです。

江戸の町人文化や出版の話を少し知っていると、笑いの角度がもっと鋭くなる。1話が短いから、疲れた日に1話ずつ読むのもいいですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

歴史まんがの真面目な路線とは真逆ですね。でも江戸の空気って、こういう笑いから入るのも面白そうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、浮世絵や町人文化に興味が出てきたら、学習まんがの江戸の巻を開いてみるといい。笑いながら時代の空気を吸ったあとだと、教科書の記述が急に生々しく読めるようになるよ。

少年少女日本の歴史(別巻1)増補版
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少年少女日本の歴史(別巻1)増補版

児玉幸多 著|小学館

¥836(税込)

3.7

この別巻の使い方は「辞書」に近い。人物から歴史に入り直せるのが強みで、各時代の代表人物をわかりやすく解説し、重要な人物には1行メモや主な業績のまとめが付くので覚えやすい。旧国名と現在の都道府県名の対照表、江戸時代のおもな城下町のページもあり、地図と一緒に見ると頭に入ります。本巻のまんが版と読み合わせる前提で作られているので、物語で出会った人物をここで確認する往復が効率的。35年以上読み継がれてきたシリーズの別巻だけあって、作りが安定しています。

こんな人におすすめ

日本史の人物名が覚えられずに困っている受験生、まんが本編とセットで使いたい中学生、好きな人物から歴史に親しみたい大人。人物から通史へ広げたい人へ。

良い点

  • 人物から歴史に入れる
  • 業績メモで覚えやすい
  • 対照表や地図が便利

気になる点

  • 通史は本巻に譲る
  • 索引的に使う一冊
  • まんが量は少なめ

出版社

小学館

発売日

1998年02月04日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

この別巻は「人物事典」なんですね。各時代の代表人物を解説していて、1行メモや業績のまとめもあると。35年以上のベストセラーで、シリーズ累計2000万部というのもすごいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

使い方としては辞書に近いですね。人物から歴史に入り直せるのが強みで、重要な人物には1行メモや主な業績のまとめが付くから覚えやすい。

旧国名と現在の都道府県名の対照表や、江戸時代のおもな城下町のページもあるので、地図と見比べると頭に入ります。

本巻のまんがと読み合わせる前提で作られているから、物語で出会った人物をここで確認する、という往復が効率的ですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、いきなり通史を読むより、好きな人物から広げたほうが続きそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。この別巻は長くその入り口として使われてきた一冊。まんが本編と並べて手元に置いておくと、調べるたびに開くことになるよ。

日本の歴史 戦国大名の争い
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日本の歴史 戦国大名の争い

児玉幸多 著|小学館

¥913(税込)

3.7

戦国時代を「人物の争い」として一望できる巻です。鉄砲とキリスト教の伝来を軸に、戦国の動きを立体的に描く。小田原を攻略した北条早雲、三本の矢で知られる毛利元就、川中島で激闘を繰り返した武田信玄と上杉謙信、桶狭間で今川義元を破った織田信長——名前を聞いたことのある武将たちの戦いぶりが並びます。ザビエルの布教や天正の少年使節、南蛮文化まで入っていて、合戦の話だけで終わらない。巻末の史跡・資料館の案内まで含めて、調べ学習にそのまま使える構成です。

こんな人におすすめ

戦国武将の名前は知っていても順番がごちゃごちゃな人、合戦と文化の両方を一度に押さえたい中学生、史跡めぐりの予習をしたい大人。戦国の全体像をつかみたい人へ。

良い点

  • 戦国の流れを一望できる
  • 南蛮文化まで収録
  • 史跡案内が付属

気になる点

  • 絵柄は古典的な学習版
  • 人物の掘り下げは浅め
  • 発売から年数が経つ

出版社

小学館

発売日

1998年02月04日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

この巻は戦国時代なんですね。北条早雲の小田原攻略、三本の矢の毛利元就、川中島の武田信玄と上杉謙信、桶狭間の織田信長……知ってる名前がどんどん出てきます。

佐藤メバル

佐藤メバル

戦国時代を人物の争いとして一望できる巻です。鉄砲とキリスト教の伝来を軸に、戦国の動きを立体的に描く。

ザビエルの布教や天正の少年使節、南蛮文化まで入っているので、合戦の話だけで終わりません。巻末には歴史博士のものしり教室や、よろい・かぶとの移り変わり、史跡・資料館の案内も付いていて、調べ学習にそのまま使える構成なんですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

戦国武将の名前は聞いたことがあっても順番がごちゃごちゃなので、年表と一緒に追えるのはありがたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

このシリーズは長く読み継がれてきただけあって、流れの整理がうまい。気になる武将ができたら、人物伝のまんがに横に広げるのがおすすめだよ。

開国と幕府の滅亡 学習まんが 日本の歴史(12)
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開国と幕府の滅亡 学習まんが 日本の歴史(12)

八坂考訓 著|集英社

¥1,100(税込)

3.7

「揺れる」時代を丁寧に追う巻です。外国船が日本近海に現れて通商を迫り、開国か攘夷かで国内の意見がまっぷたつに割れ、その争いの中で幕府がしだいに力を失っていく。押しよせる外国船、黒船と開国、尊王攘夷、倒幕、大政奉還と戊辰戦争という5章の流れで、幕末の骨格がまっすぐ見えてきます。集英社創業90周年記念の全20巻シリーズの第12巻で、巻ごとの作りが安定しているのも安心材料。幕末ものを読む前の土台として頼れます。

こんな人におすすめ

幕末の用語が多くて挫折した人、龍馬や新選組の物語を読む前に時代の流れを押さえたい読者、日本史を学び直したい大人。幕末の骨格を一本の線で理解したい人へ。

良い点

  • 幕末の骨格がまっすぐ見える
  • 章立てが明快
  • シリーズの作りが安定

気になる点

  • ドラマ性は控えめ
  • 人物の内面は薄め
  • 入門としてはやや硬い

出版社

集英社

発売日

2016年10月28日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

集英社の学習まんがの12巻で、開国と幕府の滅亡。黒船が来て、開国か攘夷かで意見が真っ二つになる時代ですね。

幕末って用語が多くて、私はいつも途中で分からなくなるんです。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻は「揺れる」時代を丁寧に追います。外国船が近海に現れて通商を迫り、国内の意見が割れ、その争いの中で幕府が少しずつ力を失っていく。

押しよせる外国船、黒船と開国、尊王攘夷、倒幕、大政奉還と戊辰戦争という5章の流れで、幕末の骨格がまっすぐ見えてきますよ。

集英社の創業90周年記念の全20巻シリーズで、巻ごとの作りも安定しています。

橘ナナミ

橘ナナミ

章立てが「開国→攘夷→倒幕」って並んでいると、たしかに追いやすいですね。まずここから読むのが良さそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。龍馬や新選組の物語を読む前にこの巻を通しておくと、彼らが何に反応していたのかが分かる。順番としてはここから入るのがおすすめだよ。

角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 3 雅なる平安貴族 平安時代前期
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角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 3 雅なる平安貴族 平安時代前期

山本博文 著|KADOKAWA

¥1,100(税込)

3.7

この巻のいいところは、政治の骨格と文化の華を1冊で並べていることです。桓武天皇が都を奈良から京都へ移して平安時代が始まり、藤原氏が天皇の外戚として摂政・関白の地位にのぼって権勢を誇る。その一方で遣唐使が廃止され、国風文化が花開き、新しく考案された仮名文字を使って『源氏物語』が生まれる。第3章の摂関政治と第4章の国風文化が並ぶことで、教科書で暗記になりがちな部分が物語として残ります。地方で武士が力をつけ始める流れまで入っています。

こんな人におすすめ

平安時代の政治と文学をまとめて押さえたい中学生、道長の摂関政治を物語として味わいたい人、文学と歴史のつながりを知りたい読者。雅な時代の骨組みを知りたい人へ。

良い点

  • 政治と文化を1冊で
  • 道長と源氏物語が並ぶ
  • 章立てが追いやすい

気になる点

  • 細部の描写はあっさり
  • 人物の感情は少なめ
  • 他社版と比較されがち

出版社

KADOKAWA

発売日

2015年06月29日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「雅なる平安貴族」ってタイトルの時点でもう優雅ですね。桓武天皇が都を京都に移して、藤原氏が摂政・関白に上っていく時代だと。

道長の摂関政治と源氏物語が同じ巻に入っているのが珍しい気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの巻の手柄ですね。政治の骨格と文化の華を1冊で並べている。藤原氏が外戚として摂政・関白にのぼっていく流れと、遣唐使の廃止をきっかけに国風文化が花開き、仮名文字で『源氏物語』が生まれる流れが、章立てで追えるんです。

第4章「栄える国風文化」があるから、暗記になりがちな部分が物語として残りますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、政治と文学がつながって見えるんですね。物語まんがと並べて読んだら、もっと宮廷の空気が分かりそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにその行き来が大事。『あさきゆめみし』のような作品と並べて読むと、平安の景色が具体的になるよ。地方で武士が力をつけ始める流れまで入っているので、次の時代への橋渡しにもなる。

小学館版学習まんが 日本の歴史 4 平安王朝と貴族政治
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小学館版学習まんが 日本の歴史 4 平安王朝と貴族政治

山川出版社 著|小学館

¥968(税込)

3.7

2022年に出た新しいシリーズの第4巻で、監修は九州大学名誉教授の坂上康俊先生、作画はあおきてつおさん。薬子の変、藤原良房と基経、菅原道真、天慶の乱、藤原道長、そして奥州のふたつの合戦まで、平安前期の政治史が濃密に並びます。40年以上愛された旧版『少年少女日本の歴史』を全面リニューアルしたもので、旧版のイラストが記事ページのどこかに残されているという遊び心も。あおきてつおさんの筆で貴族たちがなまめかしく、りりしく描かれるのが見どころです。

こんな人におすすめ

平安前期の政治事件を順序立てて理解したい高校生・大人、遷都の理由から武士の出現まで一本で追いたい人、絵の華やかさも重視する読者。最新の研究に触れたい人へ。

良い点

  • 最新研究を反映
  • 事件と武士出現が繫がる
  • 作画が美麗

気になる点

  • 情報量が多く重い
  • 前巻からの流れが前提
  • 価格はやや高め

出版社

小学館

発売日

2022年12月01日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これは2022年発売の新しいシリーズで、監修が九州大学名誉教授の坂上康俊先生、作画があおきてつおさん。

旧版の「少年少女日本の歴史」をリニューアルしたものなんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、旧版のDNAを引き継ぎつつ全面リニューアルした巻で、古いイラストが記事ページのどこかに残されているという遊び心もある。

薬子の変、藤原良房と基経、菅原道真、天慶の乱、藤原道長、そして奥州のふたつの合戦まで、平安前期の政治史が濃いんです。

あおきてつおさんの作画で、貴族たちがなまめかしくもりりしく描かれているのが見どころですね。

橘ナナミ

橘ナナミ

長岡京から平安京へ、という都の話から入るんですね。遷都の理由まで追えるのは面白いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、政治の事件と武士の出現が同じ巻でつながるのが強み。歴史の転換点を感じたい人に向いているよ。

集英社 コンパクト版 学習まんが 日本の歴史 4 平安京と貴族の世
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集英社 コンパクト版 学習まんが 日本の歴史 4 平安京と貴族の世

早川恵子 著|集英社

¥825(税込)

3.5

ハードカバー版が四六判・ソフトカバーのコンパクト版になったもので、新規コラム「重要人物」と「Q&A」で学習効果が上がるのがこの版の売りです。仏教勢力を奈良に残して都が平安京へ移り、藤原氏が100年ものあいだ摂政と関白を独占する摂関政治が描かれる。遣唐使の中止を経て優美な国風文化が栄え、かな文字の発明で自由な表現が可能になり『源氏物語』や『枕草子』が生まれるところまでを扱います。カバーイラストは椎名軽穂さん。持ち歩きやすいので通学のお供にもなります。

こんな人におすすめ

平安時代をまず軽く通したい中学生、通学中や移動中に少しずつ読みたい人、少女まんがの絵柄で歴史に入りたい読者。負担なく平安の流れをつかみたい人へ。

良い点

  • コンパクトで持ち歩ける
  • 新コラムで理解が深まる
  • カバー絵が親しみやすい

気になる点

  • ハード版より情報少なめ
  • 平安の前後は別巻
  • 文章量は控えめ

出版社

集英社

発売日

2021年06月15日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これ、ハードカバー版がコンパクト版になったものなんですね。四六判のソフトカバーで、カバーイラストは椎名軽穂先生。持ち歩きやすそうで嬉しいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

サイズが小さくなって通学のお供にもなり、新規コラム「重要人物」と「Q&A」で学習効果が上がるのがこの版の売りです。

内容は、仏教勢力を奈良に残して都が平安京へ移り、藤原氏が100年ものあいだ摂政と関白を独占する摂関政治が描かれます。

遣唐使の中止を経て国風文化が栄え、かな文字の発明で『源氏物語』や『枕草子』が生まれるところまで、きちんと押さえていますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

カバーが椎名軽穂先生なのも嬉しいですね。少女まんがの絵で平安に入れるのは、抵抗がない人には大きいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、入口としての心理的なハードルを下げてくれる。ただ中身はきちんと歴史の骨格を追っているから、見た目の軽さに騙されないでほしいところだよ。

講談社 学習まんが 日本の歴史(5) 貴族の栄華
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講談社 学習まんが 日本の歴史(5) 貴族の栄華

池沢理美 著|講談社

¥935(税込)

3.5

この巻は、文学作品が生まれた現場を歴史として描くのが面白いところです。紀貫之が仮名で日記を書く場面、関東と瀬戸内で武士団が朝廷に反旗をひるがえす承平・天慶の乱、宮中に仕える清少納言の随筆、中宮・彰子の教育係となった紫式部——と章ごとに視点が動きます。監修の遠藤慶太先生は、和と漢のどちらかを選ぶのではなく朝廷の要望に応じた外来文化の選択だったと語り、『源氏物語』の「やまとだましい」の解釈まで踏み込む。院政と武士の台頭まで入り、次の時代への橋渡しにもなります。

こんな人におすすめ

古典文学と歴史をセットで理解したい高校生・大学生、近年の研究で平安の見方が変わったことを知りたい人、宮廷文学の背景を詳しく知りたい読者。文学の生まれる現場を覗きたい人へ。

良い点

  • 文学が生まれる場面を描く
  • 監修者の言葉が深い
  • 章の視点が多彩

気になる点

  • 情報密度が高め
  • 平安の前提知識が要る
  • 絵柄の好みが分かれる

出版社

講談社

発売日

2020年07月03日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

講談社のこのシリーズ、スタディサプリの伊藤賀一先生が絶賛していると書いてあります。5巻は清少納言の枕草子と紫式部の源氏物語が軸なんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

この巻は文学作品が生まれた現場を、歴史として描くのが面白い。紀貫之が仮名で日記を書く場面、承平・天慶の乱、宮中に仕える清少納言の随筆、中宮・彰子の教育係となった紫式部——章ごとに視点が動きます。

監修の遠藤慶太先生が「和・漢いずれかを選ぶのではなく、朝廷の要望に応じた外来文化の選択」と語っているのが、この巻の芯なんですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど、平安って国風文化で和風に振り切ったわけじゃないんですね。漢籍の知識も必要だったと。そこは知らなかったです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが近年の研究で変わってきたところ。『源氏物語』の「やまとだましい」の解釈まで踏み込んでいるから、教科書より一歩深い。

院政と武士の台頭まで入っていて、次への橋渡しもしてくれるよ。

小学館版 学習まんが はじめての日本の歴史 3
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小学館版 学習まんが はじめての日本の歴史 3

山本博文 著|小学館

¥858(税込)

3.5

まず流れをつかむことを優先した作りの巻です。東大史料編纂所教授の山本博文先生が総監修、奈良文化財研究所の渡辺晃宏先生がこの巻を監修しているのが安心材料。坂上田村麻呂を征夷大将軍にした蝦夷討伐、二度も新しい都をつくろうとした桓武天皇の狙い、空海と最澄の修行と交流、菅原道真がなぜ大宰府に左遷されたのか、平将門の乱と藤原純友の乱、藤原氏の栄華——「なぜ?」の形で問いが並ぶので、初めての人がつまずかない。なるほどコラムや史跡地図も付いています。

こんな人におすすめ

日本史をはじめて通して読む小学生高学年、年号より理由から覚えたい人、大人の学び直しの最初の一冊が欲しい読者。「なぜ?」から歴史に入りたい人へ。

良い点

  • なぜ?から入れる構成
  • 監修が精密
  • コラムと地図が充実

気になる点

  • 内容はやさしめ
  • 受験対応は本家に譲る
  • 巻数は15巻と多め

出版社

小学館

発売日

2015年08月26日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「はじめての日本の歴史」というシリーズで、旧シリーズの弟分にあたるんですね。3巻は桓武天皇の蝦夷討伐から、空海と最澄、菅原道真、平将門の乱、藤原道長まで入っていると。

佐藤メバル

佐藤メバル

まず流れをつかむことを優先した作りで、東大史料編纂所教授の山本博文先生が総監修、奈良文化財研究所の渡辺晃宏先生がこの巻を監修している。

坂上田村麻呂を征夷大将軍にした蝦夷討伐、二度の遷都の狙い、空海と最澄の修行と交流、道真がなぜ大宰府に左遷されたのか——問いの立て方がやさしくて、初めての人がつまずかないんです。

なるほどコラムや史跡地図も付いていますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

「なぜ?」が並んでいるのがいいですね。年号を覚える前に、理由から入れるのは助かります。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん。このシリーズで全体像をつかんでから、詳しい巻に進むという順番が、いちばん遠回りに見えて近道だよ。

日本史探偵コナン 1 縄文時代
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日本史探偵コナン 1 縄文時代

青山剛昌 著|小学館

¥1,078(税込)

3.5

このシリーズの強みは全12巻という短さで通史を一気に走れること。時代ごとに1巻で完結するので、縄文だけ読みたい人も、12巻通して読みたい人もどちらでも成立します。第1巻は縄文時代で、過去の時代へ飛ばされた少年少女=タイムドリフターが、名探偵コナンの助けを借りて現代へ戻ろうとする物語。目にやさしい紙でふりがな付き、小学校入学と同時にチャレンジできる作りです。コラムページも豊富で、巻末には縄文時代年表が付いているので読み終わりに整理できます。

こんな人におすすめ

小学校低学年で初めて日本の歴史に触れる子、コナンが好きで読み物に慣れてきた子、短いシリーズで通史を眺めたい保護者。物語として歴史を楽しみたい人へ。

良い点

  • 12巻で通史を走れる
  • ふりがな付きで読みやすい
  • 年表で締められる

気になる点

  • 描写的にはあっさり
  • コナンを知らないと辛い
  • 内容は小学生向け

出版社

小学館

発売日

2017年11月27日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

コナンが歴史まんがのナビゲートをするんですね。1巻は縄文時代で、全12巻シリーズ。過去に飛ばされた少年少女が現代に戻るために……というストーリーなんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

このシリーズの強みは、全12巻という短さで通史を一気に走れることです。時代ごとに1巻で完結するので、縄文だけ読みたい人も、12巻通して読みたい人も、どちらでも成立する。

目にやさしい紙でふりがな付きだから、小学校入学と同時にチャレンジできる作りなんです。コラムページも豊富で、巻末には縄文時代年表が付いているので、読み終わりに整理できますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

12巻なら、絵本から児童書に移るタイミングでも無理なく読めそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。まず縄文から始めて、気に入ったら時代を飛ばして読むのもあり。ただ前後の巻とつながるストーリーになっているから、順番に読むとより楽しいよ。

世界史探偵コナン 1 大ピラミッドの真実
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世界史探偵コナン 1 大ピラミッドの真実

青山剛昌 著|小学館

¥1,078(税込)

3.5

前シリーズ『日本史探偵コナン』が累計191万部を突破し、その流れで生まれた世界史版の第1巻です。怪盗キッドに操られた謎の存在が、行く手を妨害してくるという仕掛けがあって、歴史の知識が謎解きと一緒に入ってくる。コナンと少年探偵団は、過去へ飛ばされた「時の漂流者=タイムドリフター」とともにエジプトへ向かい、消えた阿笠博士を追いながら少年王とピラミッドの物語が進みます。コラム「コナンの推理ノート」も知識の補給になり、知識ゼロからでも楽しめる作りです。

こんな人におすすめ

日本史版を読み終えて次を探している子、世界史に早く触れさせたい保護者、歴史を謎解きとして楽しみたい読者。冒険として世界史に入りたい人へ。

良い点

  • 謎解きと歴史が同時に進む
  • 前作の流れを継ぐ構成
  • 推理ノートが役立つ

気になる点

  • 史実の解説はあっさり
  • 物語優先の作り
  • 全12巻前提の構成

出版社

小学館

発売日

2020年11月11日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

こちらは世界史版で、1巻がエジプトの大ピラミッド。ナイルの少年王とか、ネフェル王国の危機とか、物語としても動きがありそうですね。

前のシリーズは191万部を超えたと書いてあります。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、前シリーズの流れを受けて生まれた世界史版で、怪盗キッドに操られた謎の存在が行く手を妨害してくるという仕掛けがあります。

だから歴史の知識が謎解きと一緒に入ってくる。消えた阿笠博士を追いながら、ファイル1から6まで少年王とピラミッドの物語が進む構成で、コラム「コナンの推理ノート」も知識の補給になりますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

前シリーズを読んだ子も、そうでない子も楽しめるんですね。日本史と世界史を並行して読むのも面白そうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん、縄文とピラミッドを同じ時期に読むと、世界の同時代性が見えてくる。まず物語として楽しんで、そのあと年表で確かめるのがいいよ。

戦国人物伝 島津義弘
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戦国人物伝 島津義弘

加来耕三 著|ポプラ社

¥1,320(税込)

3.5

南九州から九州制覇をめざした四兄弟の次男という視点が効いた人物伝です。島津義弘は、兄や弟たちとともに薩摩・大隅・日向の三州統一を進め、戦国の世を戦い抜いた猛将。鬼と呼ばれるほどの強さで知られ、関ヶ原の合戦の敵中突破でも有名です。地元・九州の側から戦国を見られる人物伝は貴重で、中央の武将の話に少し飽きてきた人ほど新鮮に感じるはず。まんが本編に加えて解説や豆知識、年表のページもあるので、調べ学習にもそのまま使えます。

こんな人におすすめ

九州・薩摩にゆかりのある人、中央以外の視点で戦国を眺めたい読者、関ヶ原の敵中突破を詳しく知りたい人。地域から戦国を辿りたい人へ。

良い点

  • 九州視点の戦国が見える
  • 敵中突破の臨場感
  • 解説と年表が付属

気になる点

  • 中央の武将話ではない
  • まんが量は中程度
  • 島津家の前提知識が要る

出版社

ポプラ社

発売日

2013年09月30日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

島津義弘、九州最強の島津家の猛将で「鬼」と呼ばれた人ですか。関ヶ原の敵中突破で有名なんですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

この人物伝は、南九州から九州制覇をめざした四兄弟の次男という視点が効いています。兄や弟たちとともに薩摩・大隅・日向の三州統一を進め、戦国の世を戦い抜いた義弘が、関ヶ原では敵中突破をやってのける。

地元・九州の側から戦国を見られる人物伝は貴重で、中央の武将の話に飽きてきた人ほど新鮮に感じるはずですよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

織田でも豊臣でも徳川でもないところから戦国を見るの、面白そうですね。三州統一という目標も地に足がついています。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。九州の勢力図を先に学習まんがで見ておくと、敵中突破の意味がよく分かる。この本とあわせて読むと厚みが出るよ。

戦国人物伝 徳川秀忠
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戦国人物伝 徳川秀忠

加来耕三 著|ポプラ社

¥1,320(税込)

3.5

「地味な二代目」を新たな視点で描き直す人物伝です。徳川家康の三男として生まれた秀忠は、長兄・信康の非業の死と、次兄・秀康が結城家の養子となったことから後継者として育てられる。天下分け目の関ヶ原の合戦に間に合わなかった——武将としては名を残していない秀忠が、家康の天下統一を支え、江戸の街をつくり、家康の死後は血縁や近臣であっても幕府を揺るがす存在には大鉈を振るい、260年続く江戸幕府の礎を完成させた人物として描かれます。まんがに加えて解説・豆知識・年表が付いています。

こんな人におすすめ

江戸幕府の仕組みがどう整ったのか知りたい人、家康の本を読んだ次の一冊を探している読者、「二代目」の役割に関心があるビジネス書読者。評価の低い人物を見直したい人へ。

良い点

  • 二代目の評価を描き直す
  • 江戸の仕組みがわかる
  • 解説と年表が充実

気になる点

  • 派手な合戦は少なめ
  • 家康の知識が前提
  • 地味な印象は否めない

出版社

ポプラ社

発売日

2023年03月15日

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

徳川秀忠って「関ヶ原に間に合わなかった二代目」という印象しかなかったんですけど、この本はその評価をひっくり返す感じなんですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにそこが読みどころで、「地味な二代目」を新たな視点で描き直す人物伝です。長兄・信康の非業の死、次兄・秀康が結城家の養子になったことで後継者に育ち、家康の天下統一を支え、江戸の街をつくる。

家康の死後は、血縁や近臣であっても幕府を揺るがす存在には大鉈を振るい、260年続く幕府の礎を完成させた。

まんがに解説・豆知識・年表も付いていますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

「守りと仕組みを作った人」なんですね。派手な武将の話のあとに読むと、江戸時代の始まりが見えてきそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

うん。家康の本を読んだあとにこれを読むと、二代目が何を引き受けたのかが分かる。順番に読むと効果的な組み合わせだよ。

徳川家康天下太平
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徳川家康天下太平

小沢章友 著|講談社

¥748(税込)

3.5

「がまん」を軸に家康の人間像に迫る一冊です。幼いころに母と生き別れ、人質として苦労した竹千代と呼ばれた少年が、がまんにがまんを重ねて戦国の名将となり、すぐれた政治家になっていく。戦乱の世の後、260年続いた太平の時代、江戸時代のいしずえを築いた生涯を追います。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を一人1冊で描くシリーズの最後の作品で、資料や文献の読み込みを得意とする著者が独自の視点で人間像に迫る。有名なエピソードも「こういうことだったのか」と読める作りです。

こんな人におすすめ

戦国時代の三大武将を読み比べたい中学生、家康の人物像をドラマとして味わいたい大人、歴史上の人物をエンタメとして読みたい読者。「がまん」の意味を考えたい人へ。

良い点

  • がまんを軸に人間像へ
  • 少年期から追える
  • イラストが熱い

気になる点

  • 史実の網羅性は低め
  • 小説寄りの読み味
  • 揃えると値が張る

出版社

講談社

発売日

2012年03月16日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

「がまんだ。この世は思い通りにならないことばかりだ」という一節から始まるんですね。竹千代と呼ばれた少年時代、人質として苦労した話も入ると。

佐藤メバル

佐藤メバル

この本は「がまん」を軸に家康の人間像に迫る一冊です。幼いころに母と生き別れ、人質として苦労した家康が、がまんにがまんを重ねて戦国の名将となり、すぐれた政治家になっていく。

戦乱の世の後、260年続いた太平の時代、江戸時代のいしずえを築いた生涯を追います。資料や文献の読み込みを得意とする著者ならではの視点が効いていますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

イラストが週刊少年マガジンの棚橋なもしろさんというのも気になります。熱くてカッコいいヒーローになるんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、学習の本でありながらエンタメとして読ませる。有名なエピソードを「こういうことだったのか」と感じられる作りになっているよ。

信長と秀吉の巻と並べると、三人の生き方の違いがはっきり見えてくる。

幕末・維新人物伝 坂本龍馬
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幕末・維新人物伝 坂本龍馬

加来耕三 著|ポプラ社

¥1,320(税込)

3.5

このシリーズは歴史上の人物や事変を、斬新な絵柄でコミック化するのが持ち味で、第2期の幕開けを飾るのが坂本龍馬です。改革の熱き風を受け、新時代の海へこぎ出す——夢を追い、理想を求め、幕末・維新を駆け抜けた男たちの物語として描かれます。加来耕三さんが監修として入っているシリーズなので、人物の輪郭がぶれない。幕末の流れをざっと知ってから読むと、龍馬が何を動かそうとしていたのかがよく見えてきます。1冊1人で完結するので、人物から幕末に入りたい人に向きます。

こんな人におすすめ

幕末の人物が多すぎて覚えられない人、龍馬をきっかけに幕末全体へ進みたい中学生、人物伝を1冊ずつ読んでいきたい読者。人物から時代を掴みたい人へ。

良い点

  • 1冊1人で覚えやすい
  • 絵柄が斬新
  • 幕末の導入に最適

気になる点

  • 活躍の全部は入らない
  • シリーズ前提の作り
  • 史実の深掘りは控えめ

出版社

ポプラ社

発売日

2015年01月02日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

ポプラ社の人物伝シリーズの第2期1巻目が坂本龍馬なんですね。「改革の熱き風を受け、新時代の海へこぎ出す」という紹介文が好きです。

佐藤メバル

佐藤メバル

このシリーズは歴史上の人物や事変を、斬新な絵柄でコミック化するのが持ち味で、第2期の幕開けが龍馬です。

夢を追い、理想を求め、幕末・維新を駆け抜けた男たちの物語として描かれます。加来耕三さんが監修として入っているので人物の輪郭がぶれない。

幕末の流れをざっと知ってから読むと、龍馬が何を動かそうとしていたのかがよく見えてきますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

幕末は人物が多すぎて覚えられないので、1冊1人で読めるのは助かります。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、人物から入るほうが記憶に残る。龍馬のあとに慶喜を読むと、同じ時代を別の立場から見られて面白いよ。

幕末・維新人物伝 徳川慶喜
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幕末・維新人物伝 徳川慶喜

加来耕三 著|ポプラ社

¥1,320(税込)

3.5

大政奉還で幕府に終止符を打った男の、激動の人生を追う人物伝です。水戸藩主・徳川斉昭の七男として生まれ、御三卿・一橋家を相続し、やがて将軍の跡継ぎ候補として名をあげる。黒船が来航し尊皇攘夷論が吹き荒れる幕末に、弱体化した江戸幕府を支えようとしながら、外国の脅威から日本を守るために大政奉還という選択をする。その判断が賢明だったのか、逃げだったのか——読みながらずっと考えさせられる。日本史上最後の征夷大将軍という立場の重さが、まんがでぐっと近くなります。

こんな人におすすめ

幕府の頂点から幕末を見たい人、龍馬や志士側の物語に少し飽きた読者、評価の分かれる人物を多角的に考えたい人。判断の重さを追体験したい人へ。

良い点

  • 幕府側から幕末を見る
  • 慶喜の迷いに迫る
  • 最後の将軍の重み

気になる点

  • 龍馬本と重なる部分
  • 人物以外は簡潔
  • 評価が分かれる人物

出版社

ポプラ社

発売日

2014年07月31日頃

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

徳川慶喜、水戸藩主・徳川斉昭の七男で、一橋家を相続して将軍の跡継ぎ候補になる。黒船が来て尊皇攘夷が吹き荒れる中で、最後の征夷大将軍になった人ですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

この人物伝は大政奉還で幕府に終止符を打った男の、激動の人生を追います。弱体化した江戸幕府を支えようとしながら、外国の脅威から日本を守るために大政奉還という選択をする——それが賢明だったのか、逃げだったのか。

読みながらずっと考えさせられるんです。日本史上最後の征夷大将軍という立場の重さが、まんがでぐっと近くなりますよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

幕末の本でありがちな「志士サイド」じゃなくて、幕府の頂点の人の話なんですね。龍馬と並べると時代が立体的に見えそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、同じ時代を反対側から見ると、何が対立だったのかが具体になる。開国の巻で流れを押さえてから読むと、慶喜の迷いがよく伝わってくるよ。

史実とフィクションの境界線 — 脚色ポイントの見分け方

橘ナナミ

橘ナナミ

読んでいて「これ、本当にあったこと?」と不安になる瞬間があります。

佐藤メバル

佐藤メバル

その感覚は大事にしたほうがいい。見分けのコツは、巻末や欄外に年表・史跡・資料館の情報があるかどうか。小学館の『日本の歴史 戦国大名の争い』なら、川中島の戦いや桶狭間の戦いを大画面で描きつつ、巻末に歴史年表や「この巻の史跡・資料館・博物館」が付くから、まんがと史実の往復ができる。講談社や小学館の新シリーズも監修者が明記されている。逆に『火の鳥』の「乱世編」は、平清盛と平家の栄枯盛衰を手塚治虫が解釈した物語で、史実の年表とは役割が違う。

橘ナナミ

橘ナナミ

タイムスリップや転生ものは、どのへんに置けばいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

『JIN-仁ー』は慶応三年の旅路で大政奉還の報せを聞く場面が描かれ、現代の視点が幕末に入る構造そのものが面白さになっている。『日本史探偵コナン』も過去へ飛ばされた子どもたちが主人公だ。こうした作品は「現代の目で歴史を見直す装置」として読むと、史実の確認にも役立つよ。

積読コストと旧版・最新版の見分け方

橘ナナミ

橘ナナミ

学習まんがって、シリーズが多すぎてどれが新しいのかわからないです。

佐藤メバル

佐藤メバル

版元と刊行時期で判別するのが確実だね。小学館版『学習まんが 日本の歴史』は、40年以上愛された旧版『少年少女日本の歴史』を全面リニューアルしたもの。旧版のイラストが記事ページのどこかに残されていて、懐かしさも担保されている。一方、『少年少女日本の歴史』の別巻「人物事典」は増補版として出ており、こちらは本巻と読み合わせる前提の構成だ。旧版を持っている人が買い替えるか迷ったら、近現代史の記述がどこまで更新されているかを確認するといい。

橘ナナミ

橘ナナミ

巻数の見通しも立てたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

シリーズごとに設計が違う。講談社・小学館・集英社の学習まんがは全20巻、小学館の『はじめての日本の歴史』は全15巻、日本史・世界史の探偵コナンは各12巻、『少年少女日本の歴史』は全24巻。全巻セットに特典が付くシリーズもあるけれど、内容や期間は購入時期で変わるから、買う前に特設サイトで自分の目で確認して。

同じ人物・同じ題材を読み比べる

橘ナナミ

橘ナナミ

同じ人が題材でも、作品によって印象が違う気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが歴史漫画の醍醐味だよ。徳川家康なら、『徳川家康天下太平』は「がまんだ」という信念を軸に人質時代から描き、同じ徳川家でも『戦国人物伝 徳川秀忠』は二代目として江戸の街をつくり、幕府の仕組みを整えた側から見せる。幕末なら、『幕末・維新人物伝 坂本龍馬』と『幕末・維新人物伝 徳川慶喜』を並べると、同じ時代をまったく違う立場から眺められる。新選組なら『青のミブロー新選組編』の油小路事件、三国志なら関羽を失った劉備と孔明の判断。人物の多面性は、一冊では絶対に見えないんだ。

よくある質問

歴史漫画は本当に勉強や受験の役に立ちますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

歴史漫画は本当に勉強や受験の役に立ちますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

役立て方は読む順番しだいです。物語として読むだけでも時代の流れは頭に入りますが、年号や人物の整理は別の作業になります。学習まんがは巻末に歴史年表や史跡地図、人物クローズアップを載せているものが多く、まんがと記事ページの往復で知識が定着しやすくなっています。『少年少女日本の歴史』のように、本巻のまんがと別巻の人物事典を読み合わせる設計のシリーズもあります。ただし作品ごとに脚色があるので、史実の最終確認は学習まんがか年表で行うのが安全です。

歴史が苦手でも最後まで読める入門作はどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

歴史が苦手でも最後まで読める入門作はどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

1冊で時代が完結する『日本史探偵コナン』が入りやすいです。縄文時代から昭和時代まで各時代1巻で区切られ、ふりがな付きでコラムも豊富。まず1冊読んで、いちばん面白かった時代の隣の巻へ進むと、無理なく流れがつながります。

小学生・中学生が最初に読むならどのシリーズがよいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

小学生・中学生が最初に読むならどのシリーズがよいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

小学館の探偵コナンシリーズが入口として設計されています。『日本史探偵コナン』は全12巻で各時代1巻完結、『世界史探偵コナン』は大ピラミッドを舞台にした冒険仕立てで、いずれも読みやすい紙とふりがなで知識ゼロから楽しめます。もう少し詳しく知りたくなったら、全15巻の『はじめての日本の歴史』へ進むとよいです。

中学受験対策に使える学習漫画シリーズはどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

中学受験対策に使える学習漫画シリーズはどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

講談社の『学習まんが 日本の歴史』は受験には情報量を重視し、監修者も明示されています。小学館版『学習まんが 日本の歴史』は山川出版社が関わり、最新の研究を反映。『少年少女日本の歴史』は増補版の別巻「人物事典」で人物整理ができます。同じ平安時代でも巻の切り方が違うので、塾のテキストの時代区分と見比べて合うものを選ぶとよいでしょう。

1巻無料やサブスクでお得に試せる作品はどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

1巻無料やサブスクでお得に試せる作品はどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

試し読みやキャンペーンの内容は電子書店ごと、時期ごとに変わります。基本は1巻、あるいは1冊で完結する巻を試し読みして、絵とテンポが自分に合うかを確かめること。合わなければ買わない、で構いません。学習まんがは全巻セットに特典が付く場合があるので、購入前に各社の特設サイトで条件を確認してください。

完結済みで一気読みできるおすすめはどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

完結済みで一気読みできるおすすめはどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

児童向け『三国志』は最終巻で劉備・関羽・孔明の物語が閉じるので、一気読みに向きます。『あさきゆめみし』は文庫化され統一デザインで揃い、『るろうに剣心』は第1巻から維新後の物語が始まります。長期連載では『ゴールデンカムイ』が函館・五稜郭に各勢力が集結する終盤に入っており、区切りをつけながら追えます。

大人が読んでも恥ずかしくない名作はどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

大人が読んでも恥ずかしくない名作はどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

『火の鳥』の「乱世編」は、手塚治虫が平清盛を主人公に平家の繁栄と没落を描いた読み応えのある巻です。『あさきゆめみし』は源氏物語をコミック化し、保存を想定した文庫版として刊行されています。ポプラ社の『戦国人物伝』シリーズのように、一人の武将の生涯を一冊で追う読み方も大人向けです。

電子書籍と紙ではどちらが安く揃えられるでしょうか?

橘ナナミ

橘ナナミ

電子書籍と紙ではどちらが安く揃えられるでしょうかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

一概には言えません。紙は全巻セットに特典が付くことがあり、集英社のコンパクト版のように四六判・ソフトカバーで持ち歩きやすくした版もあります。電子は場所を取らず、セール時にまとめて入手できるのが利点です。試し読みは電子、愛蔵したい作品は紙という併用が、いちばん無駄が少ない揃え方です。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

最初は「どれが一番いいのか」を知りたいだけだったのに、今は「何のために読むか」を先に決めるほうが大事だと感じています。

佐藤メバル

佐藤メバル

それがわかってくれたなら今日の収穫は大きいよ。教養を積むなら監修者が明示された学習まんが、心を揺らしたいなら『るろうに剣心』や『ゴールデンカムイ』、古典に触れるなら『あさきゆめみし』。同じ「歴史漫画」でも、効く場面がまったく違う。

橘ナナミ

橘ナナミ

わたしはまず、1巻で完結する時代ものから試してみます。それで合わなかったら、そこで止めてもいいんですよね?

佐藤メバル

佐藤メバル

もちろん。読めなかった本は失敗じゃなくて、自分の好みの地図がひとつ埋まっただけ。書店員時代も、売れなかった本にこそ「この本を必要とする人は別の棚にいる」という発見があった。

橘ナナミ

橘ナナミ

なんだか気が楽になりました。

佐藤メバル

佐藤メバル

年表は、駅名だけが並んだ路線図のようなものだ。漫画は、その駅に実際に降りて、土の匂いや人の声を確かめる時間。路線図だけでは旅はできないけれど、旅だけでは自分がどこにいるかわからなくなる。だから、行き先を決める一冊と、降りて歩くための一冊を、別々に選んでいい。それが歴史漫画と長く付き合うコツだよ。

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編集に関わる専門家