サッカー漫画本のおすすめ人気ランキング11選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、検索で「サッカー 漫画 おすすめ 最近」が伸びてるんです。でもサッカー漫画って『キャプテン翼』のイメージが強くて……最近の作品は何が変わったんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。ひとことで言うと、描ける立場と舞台が一気に増えた。昔は「高校生が全国を目指す」が主流だったけど、いまはプロの監督、育成年代、ベンチ側まで主役を張れる。たとえば『ブルーロック』は、2018年のW杯で日本代表がベスト16で敗れたところから物語が始まる。日本フットボール連合がW杯優勝のために300人の高校生を集め、“エースストライカー”を1人つくろうとする。全員がエゴイストで、蹴落とし合いそのものが軸なんだ。
橘ナナミ
全員“俺様”って、青春ものとは真逆ですね……!
佐藤メバル
そう。同じ高校サッカーでも『カテナチオ』は、高校3年の最後の試合からプロ入りを目指す勝利への執念の物語。熱の質がまるで違う。だから「おすすめ」を探すときは、順位を追うより先に、自分の好みの軸を決めたほうが近道だよ。
橘ナナミ
じゃあ、その軸を教えてください!
サッカー漫画本の選び方
読みたい熱量で選ぶ
佐藤メバル
まず「超人プレーの爽快さ」か「戦術と組織のリアル」かで分かれる。爽快系の代表は『ブルーロック』で、主人公がエゴを武器に選別を勝ち上がっていく。リアル系なら『TIEMPO-ティエンポー』。ポジショナルプレーという戦術を信奉するチームに入った主人公が、BチームからAチーム昇格を目指す。その練習内容が驚くほどシンプルに描かれるのが面白いところだよ。
橘ナナミ
ポジショナルプレー……名前からして難しそうです。
佐藤メバル
だから漫画の出番なんだ。言葉で読むと硬い戦術も、練習と試合の場面なら体で追える。
主人公の立場で選ぶ
佐藤メバル
選手だけじゃない。『GIANT KILLING』は35歳の監督・達海猛が弱小プロクラブの監督に就任するところから始まる。『代表監督は11歳!』は、選手としてはちょっと下手だけど戦術なら誰にも負けない小学生が、日本代表の監督を任されてしまう話で、小学中級から読める。ベンチ側の目線を知ると、試合の見え方が変わるよ。
舞台で選ぶ
佐藤メバル
高校なら『カテナチオ』、プロクラブの内側なら『GIANT KILLING』、海外なら『キャプテン翼』シリーズ。『ROAD TO 2002』ではバルセロナでポジションを争う翼と、セリエA開幕戦に挑む日向が描かれる。『蒼く染めろ』は、海外の強豪から声がかかった兄が、あえて「落ちこぼれの弟が進学する日本の高校」を選ぶところから始まる、底辺からの下剋上だね。
読了コストと入手しやすさで選ぶ
橘ナナミ
長編だと、揃えるのが大変そうで……。
佐藤メバル
そこは大事なところ。まず1巻だけ買う、電子で試す、アプリの読み放題やレンタルを併用する。全巻を揃える前に試すのが鉄則だよ。『キャプテン翼』はワールドユース編、ROAD TO 2002、GOLDEN-23、ライジングサンと編が分かれているから、気になる年代から入るのも手だね。
感情の種類と、初めて読む人か再読かで選ぶ
佐藤メバル
泣きたいなら『蒼く染めろ』。主人公には絶対に勝たなければいけない“残酷な過去”があって、それが物語を突き動かす。熱くなりたいなら『カテナチオ』、笑いたいなら『代表監督は11歳!』。技術を知りたいなら漫画ではないけれど『ちょいテク』で、メッシや香川真司ら超一流の基本技術を子ども年代向けに紹介している。初めての人は1巻で雰囲気を確かめて、面白ければ続巻へ。再読派は、好きな試合の巻を単品で買い直すのもいい。
サッカー漫画本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、11冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカー漫画本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい
ブルーロック(1)
金城宗幸 著|講談社
¥627(税込)
2018年のW杯で日本代表がベスト16に終わったことから物語は始まります。日本フットボール連合がW杯優勝のために300人のユース年代を招集し、育成寮“青い監獄”を作る。コーチの絵心甚八は、日本に必要なのはエゴイズムにあふれるストライカーだと断言します。無名の高校2年生・潔世一は、己のエゴを以って299人を蹴落とし、最強のエースストライカーの道を駆け上れるのか。チームワークではなく個のエゴを軸にしたFW育成という設定が、他のサッカー漫画と一線を画します。登場人物が全員“俺様”という振り切った人物造形も見どころです。
こんな人におすすめ
“組織より個の力”で這い上がる物語を読みたい人、少年漫画らしい熱量を一気に浴びたい人、W杯を観て悔しさを抱えたサッカーファン、そしてエースFWが何を考えてゴールを狙うのかを知りたい現役プレーヤーに。
良い点
- FWだけを選別する独自設定
- 全員“俺様”の濃い人物造形
- 無名の高校生が主役の成長譚
気になる点
- エゴの描写が刺激的に映ることも
- チーム連携ものが好みだと物足りない
- 試合より選別の緊張感が中心
出版社
講談社
発売日
2018年11月16日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカー漫画って、仲間との絆とかチームワークが軸のイメージがあったんですけど、これは真逆なんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。これは2018年のW杯で日本代表がベスト16で敗れたところから始まるんだ。日本フットボール連合がW杯優勝のために300人のユース年代を招集して、“青い監獄”という育成寮を作る。
コーチの絵心甚八は、日本に必要なのはエゴイズムにあふれるストライカーだと断言する。仲間と協力して勝つのではなく、他人を蹴落としてでもゴールを奪う。
そこが他のサッカー漫画と大きく違うところだね。
橘ナナミ
潔世一って、最初から注目されるような選手なんですか? エース候補みたいな扱いなのかなって思ったんですけど。
佐藤メバル
そこが面白いところでね、彼はまだ無名の高校2年生なんだ。300人の中に放り込まれて、己のエゴを武器に299人を蹴落とせるか、というところから物語が動き出す。
登場人物が全員“俺様”という振り切った人物造形も読みどころだよ。あと、この本はカバーとほぼ同サイズの帯を含む帯付きのものが届く場合がある。
帯は宣伝物の一部で指定はできないけれど、手元に届くのを楽しみにしていいと思う。
GIANT KILLING(01)
ツジトモ 著|講談社
¥715(税込)
主人公は選手ではなく、35歳のサッカー監督・達海猛。イングランド帰りの彼が、弱小プロサッカークラブ『ETU イースト・トウキョウ・ユナイテッド』の監督に就任するところから始まります。好物は“番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリング”。ベンチから試合を変えていく指揮官の視点で描かれるため、采配や選手交代、戦術の駆け引きが読みどころになります。『U-31』の原作者とツジトモがタッグを組んだ作品で、ピッチの外側からサッカーを見る面白さを味わえるのが、選手目線の作品との大きな違いです。
こんな人におすすめ
戦術や采配に興味がある人、監督やコーチの立場からチームを見てみたい人、弱小クラブが這い上がる物語が好きな人、そしてスポーツ漫画で選手目線以外の切り口を探している人に。
良い点
- 監督視点という珍しい切り口
- 弱小クラブの逆転劇
- 采配や戦術の駆け引きが濃い
気になる点
- 主役が選手でないので好みが分かれる
- プレー描写よりベンチの描写が中心
- クラブ運営の話が多め
出版社
講談社
発売日
2007年04月23日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
主役が選手じゃなくて監督なんですね。サッカー漫画で指揮官が主人公って、珍しい気がします。
佐藤メバル
そう、そこがこの作品の肝なんだ。主人公は達海猛、35歳のサッカー監督。イングランド帰りで、弱小プロサッカークラブ『ETU イースト・トウキョウ・ユナイテッド』の監督に就任するところから始まる。
ベンチから試合を変えていく人を主役に据えているから、采配や選手交代、戦術の駆け引きが物語の中心になる。
ピッチの中ではなく外側からサッカーを見る面白さがあるね。『U-31』の原作者とツジトモが組んだ作品だよ。
橘ナナミ
ジャイアント・キリングって、タイトルにもなっていますけど、どういう意味なんですか? 聞いたことはある気がするんですけど……。
佐藤メバル
番狂わせの大物食い、つまり格上の相手を倒すことを指す言葉だね。達海は現役時代も監督になってからも、これが好物なんだ。
弱小クラブが上のクラブを食っていく、その痛快さがタイトルに込められている。本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる、というのがこの作品の掲げるテーマでもあるよ。
キャプテン翼<ワールドユース編> 1
高橋陽一 著|集英社
¥979(税込)
日本をW杯に連れていく——その夢のためにブラジルへ旅立った大空翼。そして翼に憧れ、同じ想いを胸にセリエAへ乗り込んだ少年・葵新伍。ふたりの海外挑戦を並行して描くのが、このワールドユース編の核です。世界の舞台で何が足りないのかを突きつけられながら、代表として戦っていく姿が続きます。読切『最強の敵! オランダユース』も収録され、1巻には倉敷保雄による巻解説が付くのも嬉しいところ。長いシリーズの入口として入りやすい一冊です。
こんな人におすすめ
少年スポーツ漫画の金字塔を今から読んでみたい人、海外挑戦や代表を描いた物語に胸が熱くなる人、長いシリーズを1巻から順に追いかけたい人、そしてサッカー漫画の原点に触れてみたい人に。
良い点
- 代表と海外挑戦を並行して描く
- 葵新伍という新しい視点
- 読切と巻解説も収録
気になる点
- シリーズが長く入口に迷いやすい
- 旧作の流れを知っているとより楽しい
- 絵柄の世代差は好みが分かれる
出版社
集英社
発売日
2004年08月10日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
キャプテン翼って名前は知っているんですけど、シリーズが多すぎて、どこから読めばいいのかずっと迷っていました。
佐藤メバル
そうだね、そこは迷いどころだと思う。このワールドユース編は、W杯に日本を連れていくという夢のためにブラジルへ旅立った大空翼と、翼に憧れて同じ想いを胸にセリエAへ乗り込んだ少年・葵新伍、このふたりの海外挑戦を並行して描いていくんだ。
読切『最強の敵! オランダユース』も収録されていて、1巻には倉敷保雄による巻解説も付く。長いシリーズの入口として、まずここから入るのは自然な選び方だと思うよ。
橘ナナミ
葵新伍って、翼とはまた別の主人公みたいな立ち位置なんですか? 名前を聞いたことがなくて、ちょっと気になります。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。翼がブラジルで、新伍がセリエAで、と別々の場所から世界を見ていく。憧れの存在を追いかけながら、自分もそこへ行こうとする少年の目線が入ることで、物語のスケールがぐっと広がるんだ。
まずは1巻で、この並行する二本の線を感じてみてほしい。
キャプテン翼 ROAD TO 2002 2
高橋陽一 著|集英社
¥1,034(税込)
舞台はバルセロナ。ポジションを獲得するために奮闘する翼の前に、世界No.1プレイヤーとされるリバウールが立ち塞がります。トップ下を取るのか、別のポジションを受け入れるのか——翼の選択と、それを見る監督の判断がこの巻の焦点です。並行して、日向がセリエA開幕戦に挑む展開も描かれ、複数の選手の挑戦を同時に追えます。巻末には川口能活のスペシャルインタビューが収録され、実在の選手の言葉と物語を重ねて読めるのが、この時期のシリーズならではの楽しさです。
こんな人におすすめ
海外リーグでの定位置争いを読みたい人、実在の選手の言葉にも触れたい人、翼だけでなく日向たち仲間の動向も同時に追いたい人、そしてシリーズを続けて読んでいるファンに。
良い点
- 世界No.1とのポジション争い
- 日向のセリエA編も並行して進む
- 川口能活のインタビューを収録
気になる点
- 前巻までの流れを知る前提がある
- シリーズ途中からの入門は不向き
- 試合以外の駆け引きの描写も多い
出版社
集英社
発売日
2008年01月18日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ROAD TO 2002って、タイトルからするとW杯本番そのものが舞台なのかなと思ったんですけど、どうなんですか?
佐藤メバル
この巻の中心はバルセロナでのポジション争いなんだ。ポジションを獲得しようと奮闘する翼の前に、世界No.1プレイヤーのリバウールが立ち塞がる。
トップ下を取るのか、別のポジションを受け入れるのか、翼の選択と、それを見る監督の判断が焦点になる。並行して、日向がセリエA開幕戦に挑む展開も描かれるよ。
橘ナナミ
巻末に川口能活選手のスペシャルインタビューが収録されているって、ちょっと意外でした。物語と並べて読めるんですね。
佐藤メバル
そこはこの時期のシリーズならではの楽しさだね。物語の外にいる実在の選手の言葉が巻末にあることで、フィクションと現実の距離が近くなる。
翼の選択を読みながら、実際に海外で戦った人の言葉にも触れられる。W杯へ向かう道のりを、二重の角度から味わえる一冊だと思うよ。
キャプテン翼 GOLDEN-23 1
高橋陽一 著|集英社
¥847(税込)
五輪の金メダルを目指し、翼たち黄金世代の新たな挑戦が始まります。代表に生き残るため、吉良監督の下で合宿に挑む選手たち。そこに驚異の技術を持つ新戦力も加わり、容赦なくふるいにかけられていきます。果たして誰が生き残るのか——選別そのものが物語の緊張感になっているのが特徴です。巻末にはEXILEのPerformer・USAのスペシャルインタビューが収録され、サッカー以外の世界で身体を極める人の言葉に触れられるのも、この巻ならではです。
こんな人におすすめ
代表メンバーの選考や競争を読みたい人、黄金世代のその後を追い続けている人、アーティストが身体や技術をどう語るのかに興味がある人、五輪を舞台にした物語が好きな人に。
良い点
- 代表生き残りを賭けた合宿
- 新戦力の登場で競争が激化
- EXILE・USAのインタビューを収録
気になる点
- キャラクターの前提知識が要る
- 長期シリーズの途中に位置する
- 試合より選考の描写が中心
出版社
集英社
発売日
2010年04月16日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“黄金世代”ってよく聞く言葉ですけど、この作品でも出てくるんですね。五輪が舞台なんですか?
佐藤メバル
そう、五輪の金メダルを目指して、翼たち黄金世代の新たな挑戦が始まる。代表に生き残るために、吉良監督の下で合宿に挑む選手たちが描かれていくんだ。
そこに驚異の技術を持つ新戦力も加わって、容赦なくふるいにかけられていく。誰が生き残るのか、という選別そのものが緊張感になっているのが特徴だね。
試合の勝ち負けとはまた違う、代表の椅子をめぐる物語なんだ。
橘ナナミ
巻末にEXILEのUSAという方のスペシャルインタビューが収録されているんですね。アーティストですよね、なぜここに?
佐藤メバル
そう、サッカー漫画の巻末に別ジャンルのトップランナーの話が載っている。これがなかなか貴重でね。何を語っているかは読んで確かめてほしいけれど、身体を極限まで使う人同士の共通点のようなものを感じられるんじゃないかな。
物語だけでなく、巻末まで含めて楽しめる一冊だよ。
キャプテン翼 ライジングサン 1
高橋陽一 著|集英社
¥506(税込)
ヨーロッパ移籍1年目にして、バルセロナのリーグ優勝に大きく貢献した大空翼。同じ頃、海外組が不在のままアジア予選を勝ち抜き、五輪出場を決めたU-23日本代表。最終強化合宿の地メキシコに、黄金世代の33名に及ぶ代表候補が結集し、そこからマドリッド五輪の代表選手が決まっていきます。海外で戦う翼と、国内中心で勝ち上がってきた代表——別々に進んだ2つの線が交わっていくのが見どころ。代表編の起点として位置づけを掴みやすい巻です。
こんな人におすすめ
代表の合宿と選考を読みたい人、海外組と国内組が合流する瞬間を追いたい人、五輪を舞台にした物語が好きな人、そして長期シリーズの現在地を確かめたい人に。
良い点
- 海外組不在の代表が勝ち上がる設定
- 33名からの選考という緊張感
- 翼のバルセロナ編と並行して進む
気になる点
- 途中の巻なので単独では入りにくい
- 登場人物が多く把握に時間が要る
- 試合より選考と合宿が中心
出版社
集英社
発売日
2014年05月19日頃
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ライジングサンって、タイトルからは明るい印象を受けますけど、この巻はどんな話なんですか?
佐藤メバル
ヨーロッパ移籍1年目にして、バルセロナのリーグ優勝に大きく貢献した大空翼。その同じ頃、海外組が不在のままアジア予選を勝ち抜いて五輪出場を決めたU-23日本代表がいる。
最終強化合宿の地メキシコに、黄金世代の33名に及ぶ代表候補が結集して、そこからマドリッド五輪の代表選手が決まっていく。
海外で戦う翼と、国内中心で勝ち上がってきた代表、別々に進んだ二つの線が交わっていくところが見どころだよ。
橘ナナミ
海外組が不在のまま五輪出場を決めた、というのが気になります。それって、どういう状態なんですか?
佐藤メバル
主力が海外にいる状態でアジア予選を戦い、それでも勝ち抜いて出場を決めた、ということだね。だからこそ合宿に集まったとき、海外組と国内組が初めて同じピッチに立つ。
33名もの候補から代表が絞られていく過程は、選ばれる側の緊張感がそのまま物語の推進力になる。代表編の起点として、位置づけを掴みやすい巻だと思うよ。
蒼く染めろ(20)
桜井ミヤト 著|講談社
¥594(税込)
世界一を夢見るサッカー好きの兄弟。兄は15歳ながら各国の強豪から声がかかる“日本サッカー界の至宝”で、行き先に日本中が注目していました。ところが選んだのは、落ちこぼれの弟が進学する日本の高校。「一緒にプレーしたいスゴイ奴がそこにいるからです!」——目指すのは底辺からの下剋上。新時代の“番狂わせ”サッカー漫画です。この巻では選手権1回戦vs.鷲見で1点リードの後半、翔凌が佐反と黒川の活躍で主導権を握る一方、トルマリは不気味に笑う。独りピッチを駆ける“雷鳴”には、勝たなければならない残酷な過去がありました。
こんな人におすすめ
兄弟の絆と下剋上を同時に味わいたい人、無名の高校から這い上がる物語が好きな人、選手権の緊張感ある一戦を追いたい人、そして連載を追いかけている読者に。
良い点
- “至宝の兄”が弟の高校を選ぶ設定
- 下剋上を掲げる新しさ
- 対戦相手との因縁が絡む試合描写
気になる点
- 途中の巻なので前巻までの流れが要る
- 人物の関係把握に少し時間が要る
- 続きを待つ形になる連載作品
出版社
講談社
発売日
2026年05月15日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルも表紙もきれいなんですけど、20巻ということは、物語はかなり進んだところなんですよね?
佐藤メバル
そうだね、これはシリーズのかなり先の巻になる。前提として、世界一を夢見るサッカー好きの兄弟がいて、兄は15歳ながら各国の強豪から声がかかる“日本サッカー界の至宝”。
行き先に日本中が注目する中で、彼が選んだのは、落ちこぼれの弟が進学する日本の高校なんだ。「一緒にプレーしたいスゴイ奴がそこにいるからです!」——その一言が物語の出発点になっている。
橘ナナミ
兄が、しかも海外の名門ではなく、落ちこぼれの弟が通う日本の高校を選ぶって、普通ならありえない選択ですよね。
佐藤メバル
だからこそ“番狂わせ”なんだよね。この巻では選手権1回戦、vs.鷲見で1点リードの後半、翔凌が佐反と黒川の活躍もあって主導権を握る一方、トルマリは頬を吊り上げて不気味に笑っている。
そして独りピッチを駆け抜ける“雷鳴”には、絶対に勝たなければいけない残酷な過去がある。底辺からの下剋上という看板に、因縁が重なっていく展開だよ。
カテナチオ 1
森本大輔 著|集英社
¥715(税込)
東條高校サッカー部に所属する嵐木八咫郎の夢は、世界最高峰の舞台、欧州の頂点に立つこと。高校3年の最後の試合、プロ入りを目指してスカウトの目に留まろうと奮闘する——その焦りと執念をまっすぐ描いた作品です。タイトルの“カテナチオ”はイタリアで育まれた守備重視の戦術を指す言葉で、勝利への渇きを軸に据えた硬質な雰囲気が特徴。華やかな才能の物語ではなく、這い上がろうとする高校生のラストイヤーに焦点を当てている点が、他の高校サッカー漫画との違いです。
こんな人におすすめ
最後の一年に懸ける主人公を応援したい人、派手さより泥臭い執念を読みたい人、スカウトや進路の現実が気になる高校生とその保護者、そして守備戦術に興味がある人に。
良い点
- 高校3年のラストイヤーが舞台
- スカウト視点の現実味
- 執念を軸にした熱量
気になる点
- 才能ものに比べ地味に感じる人も
- 守備戦術の予備知識があると尚良い
- 1巻時点では謎も多く残る
出版社
集英社
発売日
2023年03月17日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
カテナチオって、どこかで聞いたことはあるんですけど、意味をちゃんと説明できなくて……サッカーの言葉ですよね?
佐藤メバル
イタリアで育まれた、守備を重視する戦術を指す言葉だね。鍵をかけるという語感のとおり、ゴールを固めて勝ち切る考え方なんだ。
この作品は、東條高校サッカー部の嵐木八咫郎が、世界最高峰の舞台、欧州の頂点に立つことを夢見て、高校3年の最後の試合でプロ入りを目指し、スカウトの目に留まろうと奮闘するところから始まる。
勝利への執念をまっすぐ描いた焦熱のフットボール譚だよ。
橘ナナミ
高校3年の最後の試合から始まるんですね。卒業が近いっていうだけで、切実さがまるで違います……。
佐藤メバル
そこがこの作品の持ち味だと思う。華やかな才能の物語ではなく、這い上がろうとする高校生のラストイヤーに焦点を当てている。
スカウトに見られる、進路を決める、という現実が物語の重みになっているんだ。1巻の時点で、彼が何をつかんでいくのかを追いかけてみてほしいね。
TIEMPO-ティエンポー 2
飯野大祐 著|集英社
¥638(税込)
新設3年目の春日高校サッカー部に入部した瀬戸柚樹は、キャプテンの會澤要からレギュラー奪取を命じられ、まずはBチームからAチームへの昇格を目指すことになります。チームが信奉するのは“ポジショナルプレー”という未知の戦術。ところが練習の内容は驚くほどシンプルで、そこから戦術の本質が見えてくる構成が面白いところです。泣き虫のフットボリスタが奇跡を紡いでいく高校サッカー物語。戦術に寄り添った描き方ができるのは、この作品ならではの持ち味です。
こんな人におすすめ
戦術やポジショニングに興味がある人、地道な練習から成長していく物語を読みたい人、無名校の新設部を応援したい人、そして戦術を題材にした漫画の入り口を探している人に。
良い点
- ポジショナルプレーという題材
- シンプルな練習から本質を描く
- 泣き虫主人公の成長を追える
気になる点
- 戦術用語に馴染みがないと入口が重い
- 2巻なので1巻の流れが要る
- 派手な必殺技ものではない
出版社
集英社
発売日
2019年02月19日
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ポジショナルプレーって、よく耳にするんですけど、正直まだちゃんと説明できなくて……この作品で覚えられるものでもないですかね?
佐藤メバル
いい質問だね。この作品の面白さは、その理論を講義のように説明するのではなく、チームの練習として描いているところにある。
新設3年目の春日高校サッカー部に入部した瀬戸柚樹は、キャプテンの會澤要からレギュラー奪取を命じられ、まずBチームからAチームへの昇格を目指す。
チームが信奉するポジショナルプレーという未知の戦術の練習が始まるんだけど、その内容は驚くほどシンプルなんだ。
橘ナナミ
キャプテンにレギュラー奪取を命じられるって、なかなか厳しいですよね。しかもBチームからって。
佐藤メバル
そう、いきなりレギュラーではなく、まずは一段上がることから。泣き虫の主人公が奇跡を紡いでいく高校サッカー物語で、地道な積み上げがそのまま読みどころになっている。
戦術に寄り添った描き方ができるのは、この作品ならではの持ち味だよ。2巻なので、まず1巻で部の空気に慣れてから読むと入りやすいと思う。
ちょいテク
戸田邦和 著|カンゼン
¥1,320(税込)
これは漫画ではなく、サッカーに大切な基本技術を超一流プレーヤーから学ぶ実用書です。メッシ、クリスチアーノ・ロナウド、香川真司、遠藤保仁、長友佑都、シャビ・エルナンデス、イブラヒモビッチ、ファン・ペルシー、そしてFCバルセロナと、そうそうたる面々が並びます。子どもたちの年代でも試合で使える基礎的なテクニックを紹介し、基本技術に磨きをかける「ちょいコツ講座20」も収録。ジュニア年代の上達バイブルとして、漫画でサッカーに興味を持った子の次の一冊にも向いています。
こんな人におすすめ
小学生から中学生でこれから技術を伸ばしたい選手、子どもの練習を見守る保護者や指導者、漫画から一歩進んで実用書に触れてみたい人、そして親子で読む一冊を探している家庭に。
良い点
- 超一流選手の技術をまとめて学べる
- ジュニア年代向けに絞った内容
- 「ちょいコツ講座20」を収録
気になる点
- 漫画作品ではないので注意
- 対象はジュニア年代が中心
- 活字に抵抗がある子には不向き
出版社
カンゼン
発売日
2012年07月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、これって漫画じゃないんですね! サッカー漫画のランキングに実用書が混ざっているの、ちょっと意外です。
佐藤メバル
そう、ここだけ本の種類が変わるんだ。これはサッカーに大切な基本技術を、超一流プレーヤーから学ぶ実用書。
メッシ、クリスチアーノ・ロナウド、香川真司、遠藤保仁、長友佑都、シャビ・エルナンデス、ズラタン・イブラヒモビッチ、ロビン・ファン・ペルシー、そしてFCバルセロナが並ぶ。
子どもたちの年代でも試合で使える基礎的なテクニックを紹介しているよ。
橘ナナミ
名前を見るだけでテンションが上がります。これって、子どもが実際に真似できる内容になっているんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の狙いでね、ジュニア年代テクニック上達バイブルとして作られている。基本技術に磨きをかける「ちょいコツ講座20」も収録されていて、練習の場面で使える形になっているんだ。
漫画でサッカーに興味を持った子が、次に手に取る一冊としてもいいと思うよ。
代表監督は11歳!1 どうしてぼくが監督に?の巻
秋口ぎぐる 著|集英社
¥638(税込)
主人公・篠崎ヒロトは、サッカーのことなら何だって大好きな小学生。小学校のサッカークラブに所属していますが、選手としては残念ながらちょっと下手。けれど戦術に関しては誰にも負けません。ヒロトのアドバイスでチームは順調に勝ち、ネットサッカーゲーム『シャイニングイレブン』では監督として無敗のチームを率いています。そんな手腕が日本サッカー連盟の目に留まって——気づけば日本代表の監督に。プレーは下手でも頭は誰より働くという設定が痛快で、小学中級から読める児童書らしい読みやすさも魅力です。
こんな人におすすめ
サッカーが好きな小学生、選手として出られなくても活躍したいと思っている子、親子で読み聞かせや読書の入口を探している家庭、そして児童書から物語に入ってみたい子に。
良い点
- 11歳が代表監督という痛快な設定
- 戦術好きの主人公に共感できる
- 小学中級から読めるつくり
気になる点
- 大人向けの戦術書ではない
- シリーズ1巻なので続きが前提
- 小説なので漫画ほどの迫力はない
出版社
集英社
発売日
2011年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
11歳が日本代表の監督!? 設定がすごいですね。しかも選手としてはちょっと下手って、そのギャップが気になります。
佐藤メバル
主人公の篠崎ヒロトは、サッカーのことなら何だって大好きな小学生。小学校のサッカークラブに所属しているけれど、選手としては残念ながらちょっと下手なんだ。
でも戦術に関しては誰にも負けない。ヒロトのアドバイスでチームは順調に勝っているし、ネットサッカーゲーム『シャイニングイレブン』では監督として無敗のチームを率いている。
その手腕が日本サッカー連盟の目に留まって……という流れだよ。
橘ナナミ
ゲームで監督として無敗って、それだけで強そうに見えますけど、リアルとゲームってやっぱり別ですよね?
佐藤メバル
そこをどう埋めていくかが物語の面白さになるんだろうね。小学中級から読めるつくりで、選手として活躍できなくても、考える力でチームを動かせるという視点が痛快なんだ。
サッカーが好きな子が物語に入っていく入口としてもいい一冊だよ。
『狂気』『リアル』『戦術』『裏方』——4つの象限で地図をつくる
橘ナナミ
作品が多くて、どれから読めばいいか迷います。
佐藤メバル
そんなときは4つの象限に置いてみるといい。狂気は『ブルーロック』——エゴを肯定して蹴落とし合う世界。リアルは『蒼く染めろ』や『カテナチオ』で、下剋上や勝利への執念を描く。戦術は『TIEMPO-ティエンポー』、裏方は『GIANT KILLING』の監督視点や『代表監督は11歳!』。そして全部の起点にあるのが『キャプテン翼』という金字塔だね。新しい側から入るなら、『カテナチオ』や『蒼く染めろ』が近年の入口になる。
橘ナナミ
金字塔、というのは?
佐藤メバル
その後の作品が「翼と同じことを描く」か「翼と違うことを描く」かを選ばされる、という意味。ワールドユース編では葵新伍がセリエAに乗り込み、ROAD TO 2002では翼がリバウールとポジションを争う。世代を追いかける形で編が続いていくのが、この作品の強さだよ。出版社で色が分かれるのも面白いところで、集英社からは『キャプテン翼』シリーズや『カテナチオ』、講談社からは『ブルーロック』や『GIANT KILLING』が出ている。
橘ナナミ
なるほど。作画と原作が分かれている作品もありますよね。『GIANT KILLING』は綱本将也さんが原作、ツジトモさんが作画のタッグだと伺いました。
佐藤メバル
そう。脚本でぐいぐい引っ張られたい人は原作のある作品、絵で持っていかれたい人は作画の強い作品、と選ぶと失敗しにくい。サッカーの戦術に強い書き手が入ると、試合の説得力がまったく変わるんだ。
入手手段と“挫折ポイント”——揃える前に試す
橘ナナミ
全巻そろえるとお財布が……。電子書籍、アプリ、レンタル、中古ってどう使い分けるんですか?
佐藤メバル
順番はこうだよ。まず電子かアプリの試し読みで1巻を読む。刺さったら電子でまとめ買い、もしくは読み放題アプリに対象があるか確認。紙で手元に置きたい人だけ、中古も含めて紙を揃える。“読む前に買い揃えない”、これだけ守れば失敗は減る。
佐藤メバル
挫折ポイントも正直に言っておくと、長編は試合が長く続く巻で失速しやすい。逆に、編が分かれている『キャプテン翼』や、1巻でルールと登場人物が見える『ブルーロック』は区切りをつけやすい。通勤や休憩の合間に1話ずつ、で十分追いつけるよ。
まだ読んでいない人へ——女性・保護者・サッカー未経験者の入口
橘ナナミ
サッカーに詳しくない人や、女性の読者、子どもの本を選ぶ親御さんには何を勧めますか?
佐藤メバル
サッカーの用語が分からなくても、『代表監督は11歳!』は戦術が好きな小学生の物語として読める。サッカー未経験なら、まず『GIANT KILLING』の“監督がチームを立て直す”部分だけでも面白いはず。女性読者には、恋愛や人間関係より、組織の中で自分がどう動くかという視点が刺さりやすい。『TIEMPO-ティエンポー』や『GIANT KILLING』はその入口になる。
佐藤メバル
映像化やゲーム化された作品から入るのもいいけれど、映像は試合の細部が削られることが多い。原作に戻ると発見がある、という読み分けが基本だね。読み終えたら、狂気が好きならリアル系へ、リアルが好きなら狂気側へ——隣の象限に1冊ずらすと、次に読むものが自然に決まるよ。
よくある質問
サッカー漫画を一度も読んだことがない人が最初に読むべき1冊は?
橘ナナミ
サッカー漫画を一度も読んだことがない人が最初に読むべき1冊はについて教えてください。
佐藤メバル
目的で選ぶのが確実です。手に汗を握る選別劇なら『ブルーロック』、戦術や組織から入りたいなら『TIEMPO-ティエンポー』、とっつきやすさ重視なら小学中級から読める『代表監督は11歳!』。1巻だけ買って、合わなければそこで止めてよいのが漫画の気楽さです。
サッカーに興味がない人でも楽しめるサッカー漫画はある?
橘ナナミ
サッカーに興味がない人でも楽しめるサッカー漫画はあるについて教えてください。
佐藤メバル
あります。『GIANT KILLING』は弱いクラブの監督がチームを立て直していく話なので、サッカーを知らなくても組織と人の物語として読めます。『代表監督は11歳!』は戦術好きの少年が主人公。ボールの行方より、人の意思決定を追う読み方です。
ブルーロックとアオアシ、どちらから読むべき?違いは何?
橘ナナミ
ブルーロックとアオアシ、どちらから読むべき?違いは何について教えてください。
佐藤メバル
『ブルーロック』は、W杯優勝のために300人の高校生を集め、エゴイストのエースストライカーを1人つくろうとする蹴落とし合いの話。『アオアシ』はJユース=育成年代を舞台にした作品で、描かれる競争の質が違います。エゴを突き詰めたいなら『ブルーロック』、育成年代の現実から入りたいなら『アオアシ』。好みで選んで構いません。
全巻一気に買うと高い。電子書籍・アプリ・レンタル・中古はどれがお得?
橘ナナミ
全巻一気に買うと高い。電子書籍・アプリ・レンタル・中古はどれがお得について教えてください。
佐藤メバル
まず試し読みか電子で1巻、刺さったら読み放題アプリに対象があるか確認、紙で手元に置きたいなら中古も含めて紙、という順番が無駄がありません。『キャプテン翼』のように編が分かれる作品は、好きな編だけ買うのも有効です。「全巻揃える」をゴールにしないこと。
泣けるサッカー漫画・感動できる名作はどれ?
橘ナナミ
泣けるサッカー漫画・感動できる名作はどれについて教えてください。
佐藤メバル
『蒼く染めろ』は、主人公に絶対に勝たなければいけない“残酷な過去”があり、そこが物語の推進力になります。『カテナチオ』は高校3年の最後の試合からプロ入りを目指す、勝利への執念の物語。涙の種類が違うので、しんみりしたいか、燃えて泣きたいかで選ぶとよいです。
女子サッカーを題材にしたおすすめ漫画は?
橘ナナミ
女子サッカーを題材にしたおすすめ漫画はについて教えてください。
佐藤メバル
この記事で扱っているラインナップには、女子サッカーを正面から描いた作品は入っていません。ただ、サッカー漫画の面白さは性別と関係なく、「組織のなかで自分がどう動くか」にあります。まずは『GIANT KILLING』や『TIEMPO-ティエンポー』のような戦術・組織の物語から入り、そこから女子サッカーの作品を探してみるのがおすすめです。
短く完結していて一気読みしやすく、最近の作品で面白いものは?
橘ナナミ
短く完結していて一気読みしやすく、最近の作品で面白いものはについて教えてください。
佐藤メバル
完結状況は各巻の書誌で確認してほしいのですが、区切りをつけやすいのは編ごとに分かれた『キャプテン翼』シリーズ。ワールドユース編、ROAD TO 2002、GOLDEN-23、ライジングサンと編で分かれているので、1つの編だけ追う読み方ができます。新しい側なら『カテナチオ』や『蒼く染めろ』が入口です。
子ども(小学生・中学生)に買い与えるならどのサッカー漫画がよい?
橘ナナミ
子ども(小学生・中学生)に買い与えるならどのサッカー漫画がよいについて教えてください。
佐藤メバル
対象年齢が明示されているのは『代表監督は11歳!』で、小学中級から読めるつくりです。技術を伸ばしたい子には、メッシや香川真司ら超一流の基本技術を紹介する『ちょいテク』。戦術が好きな子なら『代表監督は11歳!』、体を動かすのが好きな子なら『ちょいテク』と、興味の向きで分けると長く続きます。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、今日いちばん驚いたのは、サッカー漫画が「高校サッカー」だけじゃなくなっていることでした。監督も、代表監督になる小学生も、戦術に夢中な選手もいる。
佐藤メバル
そう。ピッチの上にいる人だけを描く時代じゃないんだ。ベンチにいる人、スタンドから見ている人の物語も、ちゃんとサッカー漫画になる。
橘ナナミ
私、サッカーは詳しくないんですけど、それなら入っていけそうです。
佐藤メバル
大丈夫。ルールを知らなくても、『ブルーロック』の蹴落とし合いは手に汗を握るし、『GIANT KILLING』の監督の采配は組織を立て直す話として読める。『代表監督は11歳!』くらいの入口から入って、少しずつピッチの内側へ進めばいい。
橘ナナミ
まず1巻だけ、試しに読んでみます!
佐藤メバル
それがいい。サッカー漫画はキックオフのホイッスルと同じで、読み始めた瞬間からあなたの“試合”が動き出す。どの1冊を選んでも、最初のページが始まりの合図だよ。
