子どもと音楽に関する本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回のテーマは「子どもと音楽の本」ですよね。書店の絵本コーナーに行ったら音の出る絵本がずらっと並んでいて、どれも同じに見えて、途中で選ぶのが嫌になっちゃいました。
佐藤メバル
あの棚はね、いちばん失敗しやすい場所なんだ。同じ「音が出る絵本」でも、童謡を歌って遊ぶためのもの、鍵盤を押して弾くためのもの、ことばやクイズまで入ったタブレット型と、役割がまったく違う。だから「音が出る」という一点だけで選ぶと、家に帰ってから「思っていたのと違う」が起きる。
橘ナナミ
たしかに。たとえば「たのしいにこにこおうたえほん」と「すてきなピアノえほんDX」って、同じコーナーに並んでいますけど別物なんですか?
佐藤メバル
別物だね。前者は0・1・2歳向けに、手遊びの歌を中心に16曲を集めた歌の絵本。後者は33曲を収録して、鍵盤の音色を切りかえながら弾く、ピアノあそびの入り口だ。書店員だったころ、「音が出ます」とだけPOPに書いて、お母さんに「思っていたのと違いました」と言われたことがあってね。それからは必ず収録曲と対象年齢を自分の目で確かめてから棚に出すようにしている。
橘ナナミ
そうなんですね。じゃあ、どういう順番で考えていけばいいんでしょう。
子どもと音楽に関する本の選び方
年齢・発達段階で選ぶ
橘ナナミ
まず年齢ですよね。0歳からでも大丈夫なんでしょうか。
佐藤メバル
0・1・2歳なら「たのしいにこにこおうたえほん」のように、収録曲が手遊び中心で、歌声も女声・男声・合唱と変わるものを選ぶといい。声の種類が変わるだけで赤ちゃんの反応が変わり、飽きにくいんだ。3〜5歳になって、まねっこが上手になってきたら「アンパンマンといっしょ てあそびうたえほん」のように、振り付けのイラストが付いたものが効く。知らない歌でも、絵を見ながら体が動くからね。
橘ナナミ
小学生はどうですか。歌の絵本はもう卒業しちゃった、という子もいそうです。
佐藤メバル
そこが分かれ目だね。小学生は仕組みを知りたがる時期だから、「楽しいオーケストラ図鑑」が刺さる。東京フィルハーモニー交響楽団の団員が自分の楽器を紹介していて、コンサートマスターや指揮者の役割、楽器の搬送やリハーサルの裏側まで載っている。文字が増えても、現場の写真と話で読ませるんだ。高学年なら「クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら」が読みやすい。総ルビだから低学年からも開ける。
橘ナナミ
総ルビ、大事ですね。もっと上になったら?
佐藤メバル
「小学生のためのはじめての「クラシック音楽」」や「親子で学ぶ音楽図鑑」は、大人が読んでも発見がある。後者は名前こそ親子向けだけれど、中高生の独習にも十分耐える作りだよ。
音楽とのかかわり方(聴く・歌う・奏でる・つくる)で選ぶ
橘ナナミ
さっきの「目的が違う」という話、もう少し掘りたいです。どう分類すればいいんでしょう。
佐藤メバル
私は「聴く・歌う・奏でる・つくる」の4つで考えるようにしている。聴くなら「チャイコフスキーのくるみ割り人形」。しかけを押すと音楽が流れて、クララと一緒にクリスマスの旅に出る気分になる。音を聴きながら物語を追えるのが強みだね。
橘ナナミ
歌うは? 佐藤メバル: 「ヤマハのおうたえほん」は20曲入りで、ハモリが鳴るモードがある。メロディにつられないように歌ってみる、逆にハモリを聴きながら重ねてみる、という遊びができる。歌う力と聴く力が同時に使われる。あとは「びじゅチューン!メロディえほん」も面白い。歌声は入っていなくて、歌詞を見ながら自分で歌う形。かけ声ボタンで声が乗るから、歌うのが恥ずかしい子でも参加できる。
橘ナナミ
奏でるは鍵盤の絵本ですよね。つくるは何を選べばいいんです?
佐藤メバル
つくるは数が少ないけれど、「親子で学ぶ音楽図鑑」にはメロディをつくる章もコードの章もある。音を出すだけでなく、組み合わせを変えてみる段階に進める。「うたとピアノの絵本(1) みぎて」も、歌ってから弾く流れで、自分の音を組み立てる感覚を育てる。
本の形式で選ぶ
橘ナナミ
形式の違いも教えてください。音の出る絵本以外だと、図鑑、楽典、楽譜……。
佐藤メバル
操作性を重視するなら「うたおう♪ はなそう! おうた & ことばタブレット」。30曲に加えて、動物や乗り物の名前やあいさつを日本語と英語で聞く機能、クイズも入っている。歌だけで終わらせないのがいい。「てあそびうた & ゆびあそびゲーム タブレット」は手遊び歌や指遊びに加えて、左右の認識や瞬発力を使うゲームまで付いている。
橘ナナミ
図鑑はどれが入りやすいですか。
佐藤メバル
「子ども 音楽事典 楽器」はA5サイズで持ち運びやすく、各楽器の音域や奏法が端的にまとまっている。エレクトーンやヴェノーヴァのような現代の楽器まで載っているのが今どきだね。楽典の入口は「キャラで楽しく学ぼう! 音楽記号図鑑」。記号をキャラクターとして覚える。楽譜そのものを渡すなら、「いっしょにうたおう! エリック・カール絵本うた ソングブック」が「はらぺこあおむし」の絵本うたを初級から中級のピアノ楽譜にしている。絵本で歌った曲を、次は自分で弾く側に回れるわけだ。
子どもの興味の入口で選ぶ
橘ナナミ
音楽そのものより、動物とか乗り物が好きな子も多いですよね。
佐藤メバル
そこは入口として優秀でね。「50の楽器の音色、きいてみない? どうぶつたちの音楽会」は、動物たちが世界の多彩な楽器を紹介して、QRで演奏まで聴ける。楽器名を覚えるより先に、「この音、好き」が出てくる。乗り物やクイズなら「うたおう♪ はなそう! おうた & ことばタブレット」が拾ってくれる。
橘ナナミ
絵やアートから入る子は?
佐藤メバル
「びじゅチューン!メロディえほん」は、歌詞と映像で美術作品を歌と一緒に覚えてしまう。音楽と絵を同時に楽しめる。入口は何でもいいんだよ。音楽に連れていくための、その子が好きな「取っ手」を選ぶ感覚だね。
使うシーン・予算・耐久性で選ぶ
橘ナナミ
贈りものや予算の話も聞きたいです。
佐藤メバル
まず耐久性。音の出る絵本はボタンやしかけが消耗する。毎日使うなら電池の種類と交換しやすさを確認しておくといい。長く使いたいなら「どうようクラシック 名曲ピアノえほん 新装版」のように、たっぷり37鍵盤で自動演奏も50曲入った、1台で完結するタイプが向く。
橘ナナミ
予算が限られているときはどうしましょう。
佐藤メバル
音の出ない本は、実は当たりが多い。「子どものための音楽の歴史」は古代の太鼓からデジタルビートまでを、専門用語を使わずにたどる。手拍子をしながら読めるから、音の出ない絵本でも音楽体験になる。シーンで言えば、出産祝いには0歳から使える歌絵本、入園祝いには手遊び歌、誕生日には鍵盤もの。相手の家の広さと電池事情まで想像して選ぶと、喜ばれ方が変わるよ。
子どもと音楽に関する本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
子どもと音楽に関する本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

たのしいにこにこおうたえほん―0・1・2才 (たまひよおうた絵本)
ベネッセコーポレーション 著|ベネッセコーポレーション
¥2,178(税込)
赤ちゃんに最初にきかせたい童謡を16曲集めた、たまひよの定番おうた絵本です。歌声は女声・男声・合唱と切り替わり、同じ曲でも雰囲気が変わるので飽きがきません。カラオケモードやおうたメドレー、音量調整までついて、おはようからおやすみまで一日の流れに沿って使えます。歌詞つきの絵本パートには遊び方のヒントも載っていて、寝かしつけのときは見るだけ、少し大きくなったら手遊び、と長く寄り添ってくれます。手遊び・からだあそび・人気のおうたという構成なので、初めての1冊として迷いにくいのも魅力です。
こんな人におすすめ
0・1・2歳の初めての音の出る絵本を探している家庭に。寝かしつけや朝夕の支度の場面で、歌いながら生活リズムをつくりたいときに。祖父母からの出産祝いや誕生日プレゼントにも向き、歌詞を見ながら大人も一緒に口ずさめます。
良い点
- 定番童謡16曲を女声・男声・合唱で収録
- カラオケ・メドレー・音量調整つき
- 手遊びのヒントで長く遊べる
気になる点
- 曲数は16曲としぼられている
- 対象は0・1・2歳中心で就学後は物足りない
- 電池が切れると音が止まる
出版社
ベネッセコーポレーション
発売日
2013年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
0歳児って、まだ歌なんて分からないんじゃないですか? 佐藤さん、こんなに早くからおうた絵本って意味があるんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。分かって歌うわけじゃなくても、同じ旋律が毎日同じように流れること自体が赤ちゃんには安心なんです。
この本は女声・男声・合唱と声が変わるので、声色の違いを耳で拾う練習にもなります。しかも歌詞のページに手遊びのヒントがついているので、寝かしつけはBGM、少し大きくなったら手遊び、と使い道が育っていく。1冊で長く付き合えるタイプですよ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ買い替えずに済むんですね。似た絵本がたくさんあって選べないんですが、この本の決め手はどこですか?
佐藤メバル
決め手は「毎日の生活に沿っていること」かな。おはようからおやすみまで、と紹介されている通り、朝の歌と夜の歌が自然に分かれているんです。
曲数を増やしたいなら、ことばや英語も入ったタブレット型に進む手もあります。ただ最初の1冊は、曲が絞られていて操作がシンプルなほうが、赤ちゃんも大人も混乱しません。

【音でる♪知育絵本】 うたおう♪ はなそう! おうた & ことばタブレット (音でる 知育絵本)
朝日新聞出版 著|朝日新聞出版
¥2,640(税込)
童謡だけでなく英語の歌やクラシックまで全30曲を収録した、タブレット型の音のでる絵本です。歌声モードとカラオケモードを切り替えられ、動物や乗り物の名前、あいさつを日本語と英語の両方で聞けるのが大きな特徴。クイズも多数収録されているので、聞く→答えるという遊びに発展します。歌からことばへ、ことばから英語へと関心が移る時期に、同じ端末でステップアップできるのが強み。うただけの絵本より情報量が多く、長く遊べる1冊です。
こんな人におすすめ
1歳から3歳ごろ、歌に加えてことばや英語にも触れさせたい家庭に。外出先や移動中の待ち時間、静かに遊ばせたい場面にも向きます。日本語と英語を同時に聞かせたい、英語に苦手意識のある大人の学び直しにも使いやすいです。
良い点
- 歌・英語・クラシックを全30曲収録
- ことばを日本語と英語で聞ける
- クイズで聞く遊びが広がる
気になる点
- 収録曲が多くて最初は戸惑う
- ページをめくる絵本体験は薄め
- 対象年齢を過ぎると物足りない
出版社
朝日新聞出版
発売日
2016年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
30曲も入っていると、逆に何から遊べばいいか迷いませんか? 私なら全部押したくなっちゃいます。
佐藤メバル
そこは大丈夫でね、歌声モードとカラオケモードを切り替えられるから、まずは歌声で一緒に歌って、慣れたらカラオケで子どもの声を聴く、という順番が自然です。
動物や乗り物の名前を日本語と英語で聞けるので、歌のあとに「これは英語で何て言う?」と広げられる。
クイズも入っているので、2歳を過ぎても遊びが尽きません。
橘ナナミ
英語の歌まで入っているんですね。自分の発音に自信がない親は、どう向き合えばいいんでしょう?
佐藤メバル
歌は正しさより一緒に口ずさむことが大事なので、機械の声に任せてしまって構いません。この本はあいさつや名前も日本語と英語で聞けるので、親が教えるというより、端末と子どものやり取りを横で見ている感覚でいいんですよ。
歌える曲が増えると、自然にことばへの関心も育ちます。
![アンパンマンといっしょ てあそびうたえほん(第2版) ([バラエティ])](https://img.shelf-y.com/items/23385.jpg)
アンパンマンといっしょ てあそびうたえほん(第2版) ([バラエティ])
やなせたかし 著|フレーベル館
¥2,398(税込)
「アンパンマンのマーチ」をはじめ全16曲の手遊び歌を、振り付けのイラストつきで掲載した絵本です。知らない歌でもイラストを見ながら真似できるのが心強いところ。音源は「歌」と「カラオケ」のモードを選べるので、まず聴いて覚え、次は自分で歌う、という流れがつくれます。収録曲は「いっぽんばし こちょこちょ」「むすんでひらいて」「おおきな くりの きの したで」など、家庭でも園でもおなじみのものばかり。親子のスキンシップや友だちとのやり取りにも使えます。
こんな人におすすめ
アンパンマンが好きな1歳から4歳ごろの子どもと、家で体を動かして遊びたい家庭に。保育園や幼稚園での活動のヒント探し、祖父母と孫の遊びの場面にも。歌とカラオケを切り替えられるので、まず大人が覚えてから一緒に遊べます。
良い点
- 全16曲に振り付けイラストつき
- 歌とカラオケのモード切替
- 定番の手遊びが一冊にまとまる
気になる点
- アンパンマン以外の曲は選べない
- 曲数は16曲で物足りなく感じることも
- 振り付けは大人が読んで伝える必要
出版社
フレーベル館
発売日
2023年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
手遊びって、歌だけ知っていても振りが分からないと困りますよね。私、子どものころ何となくでやってました。
佐藤メバル
そこを埋めてくれるのがこの本で、振り付けのイラストが曲ごとに載っているんです。だから「いっぽんばし こちょこちょ」のような短い歌でも、手の動かし方を確認しながら遊べる。
音源も歌とカラオケを切り替えられるので、親が先に覚えてから子どもと向き合う、という使い方もできますよ。
橘ナナミ
アンパンマンの曲も手遊びになるんですか? マーチは体操のイメージが強かったので、少し意外でした。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の面白さでね。「アンパンマンのマーチ」も「アンパンマンたいそう」も入っていて、体を大きく動かす遊びとして使えます。
逆に「あがりめ さがりめ」のような小さい手の動きもあって、その日の気分や場所に合わせて選べる。アンパンマンが入口になって、他の手遊びにも広がっていくのがいいところです。
![ヤマハのおうたえほん ([バラエティ])](https://img.shelf-y.com/items/23386.jpg)
ヤマハのおうたえほん ([バラエティ])
大黒達也 著|ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
¥3,520(税込)
20曲の童謡を、業界唯一というハモリ機能で遊べるおうた絵本です。カラオケ・うたごえ・ハモリ・ぜんぶの4モードを切り替えられ、ハモリを聴きながらつられずにメロディを歌う、メロディを聴きながらハモる、という練習ができます。歌う力と聴く力の両方を養う設計で、家族や友だちとゲーム感覚で遊ぶのも楽しい。リズムボタンで2種類の音を鳴らせば、リズム感も育ちます。対象は0~6歳で、英語版の姉妹本もあり長く使える造りです。
こんな人におすすめ
0歳から6歳まで、歌や音程に興味が出てきた子どもとその家族に。きょうだいで歌い分けたい家庭、音楽教室に通い始めた子の家庭練習、祖父母と一緒に歌う場面にも。単4電池2本で動くので、予備を用意しておくと安心です。
良い点
- ハモリ機能で歌と聴く力を育てる
- 4つのモードとリズムボタンつき
- 英語版の姉妹本で長く使える
気になる点
- 価格はやや高め
- 単4電池2本が必要
- 曲数は20曲に絞られている
出版社
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ハモリ機能って、小さな子どもに必要なんでしょうか? 正直、私でも難しそうで身構えてしまいます。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。ハモリは上手に歌うためというより、他の音を聴きながら自分の音を保つ練習なんです。
これができると、合唱でも合奏でも周りと合わせやすくなる。まずは「ぜんぶモード」で歌声とハモリと伴奏を一緒に流して、慣れたらハモリだけにして、つられないように歌ってみる。
ゲームみたいに遊べるのがこの本の狙いです。
橘ナナミ
なるほど、遊びながら耳が育つんですね。リズムボタンは、ふだんはどうやって使うものなんですか?
佐藤メバル
リズムボタンは2種類の音が鳴って、曲に合わせてたたくとリズム感が養えます。音楽が流れていないときは、いろいろな音を出して遊ぶだけでもいいんですよ。
たとえば「アイアイ」や「チェッチェッコリ」のような乗りのいい曲でたたいてみると、体で拍を取る感覚が自然についてきます。
長押しで20曲がランダムに流れる隠し機能もありますよ。

すてきなピアノえほんDX (たまひよ楽器あそび絵本)
ベネッセコーポレーション 著|ベネッセコーポレーション
¥2,970(税込)
ピアノあそびの決定版とされる、鍵盤つきの大型絵本です。定番の童謡からやさしいクラシックまでメロディを33曲収録し、鍵盤の音色はピアノ・てっきん・ドレミモード・わん・にゃん・ケロの6種類。押すたびに切り替わる「脳すくすくメロディ」や、音符と休符の基本がわかる「やさしいピアノレッスン」もついています。お気に入りのメロディを流すだけでも、楽譜を見ながら弾いてみてもよく、遊び方が何段階にも分かれているのが特徴。プレゼントにも向きます。
こんな人におすすめ
3歳から6歳で、そろそろ鍵盤に触らせたい家庭に。習い事の前に様子を見たい、きょうだいで長く使いたい、誕生日や入園祝いの贈り物を探している場面にも。音色を選ぶだけでも遊べるので、鍵盤が初めてでも取りかかりやすいです。
良い点
- メロディ33曲と鍵盤6音色
- 音符と休符のやさしいレッスンつき
- 遊び方が段階的に広がる
気になる点
- 本体が大きく置き場所を取る
- 価格はやや高め
- 本格的なピアノ練習には物足りない
出版社
ベネッセコーポレーション
発売日
2018年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
33曲も入っていると、どれから弾けばいいのか分からなくなりそうですが、子どもは自分で選べるんでしょうか?
佐藤メバル
むしろ選ばせるのがいいんですよ。この本は音色が6種類あって、同じ曲でもピアノや鉄琴、ドレミの声で鳴るので、まず好きな音を探すところから始められます。
弾けなくてもメロディを流して口ずさむだけでいい。そのうち「きらきらぼし」や「となりのトトロ」を楽譜どおりに押してみたくなる。段階があるのが強みです。
橘ナナミ
「やさしいピアノレッスン」というのは、具体的にどんな内容が書かれているんでしょうか? 家でも使えますか?
佐藤メバル
そこは音符と休符の基本がわかるように作られていて、記号の意味を確認しながら弾けるようになっています。
クラシックも「エリーゼのために」「トルコこうしんきょく」「こうきょうきょく だい9ばん」などが入っているので、大人が知っている曲を子どもと一緒に楽しむこともできます。
ただ、本格的に習うなら、この本は入口として使うのがちょうどいいと思います。
![ヤマハのピアノえほん【改訂版】 ([バラエティ])](https://img.shelf-y.com/items/23388.jpg)
ヤマハのピアノえほん【改訂版】 ([バラエティ])
かしわらあきお 著|ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
光る鍵盤で知らせる、ベストセラーのけんばん絵本の改訂版です。30曲の童謡やクラシックを、光った鍵盤を押すだけで伴奏つきで演奏できる練習モードに加え、豪華な自動伴奏で挑む演奏モード、どの鍵盤を押しても曲になる「らくらくモード」、ランダムなイントロを当てる「イントロクイズ」を新たに搭載。音色はピアノ・オルゴール・いぬ・ねこの4種類、速さは3段階で変えられます。30曲すべてがランダムに流れる全曲再生はCDのように楽しめます。
こんな人におすすめ
0歳から6歳の、ひとりで遊ばせたい場面が多い家庭に。ピアノを習い始めた子の自宅練習、2歳と6歳のきょうだいで長く使いたい場合、贈り物にも。音量がちょうどよいという声もあり、リビングに置いておきやすい1冊です。
良い点
- 光る鍵盤で演奏の疑似体験ができる
- らくらくモードとイントロクイズが新しい
- 音色4種・速さ3段階で長く遊べる
気になる点
- 単4電池2個が必要
- 本格的な指の練習にはならない
- 収録曲は30曲で打ち止め
出版社
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
発売日
2024年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
光る鍵盤って、ただ光った通りに押すだけのおもちゃに見えるんですが、本当に音楽の練習になるんでしょうか?
佐藤メバル
そこは侮れなくてね。光った場所を押すだけでも、伴奏と一緒に音を出す経験が積めるんです。自分が出した音が伴奏に混ざる感覚を知ると、次は音の長さや速さを意識するようになる。
しかも改訂版では「らくらくモード」が加わって、どの鍵盤を押しても曲になるので、うまく押せない子でも音楽の流れを味わえますよ。
橘ナナミ
なるほど。きょうだいで遊ぶときは、小さい子と大きい子でモードを分けてもいいんでしょうか?
佐藤メバル
いい使い方だと思います。小さい子はらくらくモード、上の子は練習モードや演奏モード、ひとり遊びのときはイントロクイズ、というふうに役割が分かれます。
音がうるさく感じにくい音量だという声もありますし、30曲すべてが流れる全曲再生は、寝る前のBGMのようにも使えます。
成長に合わせて遊び方が変わるのが長所です。

【音でる♪知育絵本】おうた&スイッチあそび (音でる♪知育絵本シリーズ)
瀧靖之 著|朝日新聞出版
¥2,420(税込)
指先あそびで脳を育てるという考えで作られた、スイッチつきの音のでる絵本です。3種のスイッチと動くビーズがつき、0歳から遊べる設計。歌声入りの曲26曲にクラシック4曲を加えた全30曲を収録しています。脳科学者の東北大学教授・瀧靖之氏が監修している点も特徴で、歌を聴かせるだけでなく、指で押す・つまむといった動作を組み合わせて楽しめます。同じ朝日新聞出版の「おうた&ことばタブレット」より、体を使った遊びに寄せた1冊です。
こんな人におすすめ
0歳から2歳ごろの、指先を使う遊びを始めたい家庭に。寝かしつけだけでなく、起きている時間に手を動かして遊ばせたい場面、初めての知育絵本を探しているときにも。歌と手の動きを同時に楽しめるので、ひとり遊びの導入にもなります。
良い点
- スイッチ3種と動くビーズつき
- 歌声26曲とクラシック4曲の30曲
- 脳科学者の監修という安心感
気になる点
- 歌詞カードとしての作りは控えめ
- 曲数は多いが選曲は絞られる
- スイッチ遊びは対象年齢が早め
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「指先あそびで脳を育てる」とありますが、歌の絵本なのに、なぜスイッチやビーズがついているんでしょう?
佐藤メバル
いい質問だね。赤ちゃんは音を聞くだけより、自分で押して音が出るほうがずっと夢中になるんです。
この本は3種類のスイッチと動くビーズがついていて、指でつまむ、押す、転がすといった動きが音と結びつく。
そこに歌声の曲26曲とクラシック4曲が乗ってくるので、聴覚と手の動きを同時に使える作りになっています。
橘ナナミ
同じ『音でる知育絵本』シリーズに、ことばのタブレットもありましたよね。どう選べばいいんでしょう?
佐藤メバル
使い分けははっきりしていて、ことばや英語も視野に入れるならタブレット型、まず手を動かす遊びから入るならこちらです。
監修が脳科学の先生なので、遊び方に迷ったときの指針があるのも心強い。0歳のうちはビーズを転がすだけ、1歳を過ぎたらスイッチを押して曲を選ぶ、というふうに育っていきますよ。

てあそびうた & ゆびあそびゲーム タブレット (音でる♪知育絵本)
瀧靖之 著|朝日新聞出版
¥2,420(税込)
人気の手あそび歌と指あそびゲームができる、あそび歌バージョンのタブレット型絵本です。手あそび歌14曲、指あそび歌6曲、カラダあそび歌6曲に英語のあそび歌4曲を加えた30曲に、あっちむいてホイや旗上げゲームなど6種の遊びが収録されています。さらに「みぎ・ひだり・うえ・したゲーム」「動物の声あてっこ」「じゃんけんゲーム」など、左右の認識や瞬発力、記憶力を意識した5種類のかんたんなゲームも大人が楽しめます。監修は東北大学の瀧靖之教授です。
こんな人におすすめ
2歳から5歳ごろ、親子で手と指を動かして遊びたい家庭に。雨の日の室内遊び、複数の子どもが集まる場、祖父母と孫の遊びの時間にも向きます。ゲームは大人も一緒に楽しめるので、きょうだいや友だち同士でも盛り上がります。
良い点
- 手あそび・指あそび・カラダあそびを30曲
- あっちむいてホイなど6種のゲームつき
- 左右の認識や判断力を意識した設計
気になる点
- タブレット型で持ち運びはやや重い
- ゲームは大人が一緒のほうが楽しい
- 歌詞の世界をじっくり読む作りではない
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
手あそび歌と指あそび歌って、何が違うんでしょう? 同じ手を使うのに分かれているのが不思議です。
佐藤メバル
そこは動きの大きさが違うんですよ。手あそびは「むすんでひらいて」のように手を大きく開いたりたたいたり、指あそびは「ずいずいずっころばし」のように指先を細かく動かすもの。
この本は手あそび14曲、指あそび6曲、カラダあそび6曲と分けて収録しているので、その日の様子に合わせて選べます。
指先の細かい動きは、後の鉛筆持ちにもつながります。
橘ナナミ
ゲームが5種類も入っているんですね。あっちむいてホイは、きょうだいや友だち同士でも盛り上がりますか?
佐藤メバル
盛り上がりますよ。あっちむいてホイや旗上げゲームは瞬発力や判断力、じゃんけんゲームは指示を聞いて動きを抑える練習になるとされています。
ひとりでも遊べますが、誰かと向かい合ったほうが断然楽しい。雨の日や、ちょっと体を動かしたい時間に、歌からゲームへ流れていくのがこの本の使い方です。

どうようクラシック 名曲ピアノえほん 新装版 (おととあそぼうシリーズ 49)
はっとりななみ 著|ポプラ社
¥6,578(税込)
折りたたみ式でたっぷり37鍵盤を備えた、本格志向のピアノ絵本です。ピアノ・オルガン・鉄琴の3つの音色を選べ、ボリュームとテンポも調整可能。童謡からアニメソング、英語の歌、クラシックまで全50曲の自動演奏を収録し、楽譜にはドレミのマークと指番号がついているので、小さな子でもすぐに弾き始められます。「さんぽ」「となりのトトロ」「レット・イット・ゴー」など、家族で知っている曲が多いのも魅力。贈り物にも向く1冊です。
こんな人におすすめ
4歳から小学生まで、本格的な鍵盤に触れさせたい家庭に。発表会や習い事の前に自宅で試したい、きょうだいや大人も一緒に弾きたい、入学祝いの贈り物を探している場面にも。自動演奏があるので、まず聴いてから弾くという順番も取れます。
良い点
- 37鍵盤で和音も弾ける
- 自動演奏50曲とドレミ・指番号つき
- ピアノ・オルガン・鉄琴の3音色
気になる点
- 価格は高め
- 本体が大きく折りたたみでも場所を取る
- 本格的な教則本ではない
出版社
ポプラ社
発売日
2024年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
37鍵盤って、普通のピアノに比べたらだいぶ少ないですよね。それでも和音が弾けるんでしょうか?
佐藤メバル
そこがこの本の面白いところで、和音もひけると紹介されている通り、両手で音を重ねる経験までできる設計なんです。
鍵盤が折りたたみ式なので、置き場所を選ばずに出したりしまったりできる。楽譜にドレミのマークと指番号がついているから、文字が読める年齢なら自分で進められます。
ただ、指の形を一から教える本ではないので、そこは別の教則本に任せるといいですね。
橘ナナミ
50曲も入っていると、アニメソングがあるのも嬉しいですね。子どもが自分から弾きたくなりそうです。
佐藤メバル
そう、そこが大きいんですよ。「さんぽ」や「ミッキーマウス・マーチ」、「レット・イット・ゴー」のような知っている曲があると、練習というより「弾けた」という体験になります。
童謡もクラシックも同じ本に入っているので、幼稚園で歌った曲を家で探す、という使い方もできます。長く使えるぶん、贈り物にも向きますよ。

いっしょにうたおう! エリック・カール絵本うた ソングブック
エリック・カール 著|コンセル
¥1,650(税込)
『できるかな?』『はらぺこあおむし』の同名の絵本うたを収載した、ピアノ曲集です。小さな子ども、お母さん、幼稚園や学校の先生が弾きやすいようにという点を考慮して編曲され、初級から中級のピアノ楽譜が並びます。音のでるおもちゃではなく楽譜である点が、他のうた絵本とは大きく違うところ。絵本で親しんだ歌を、自分で弾いて子どもに聴かせたいという願いを叶えてくれる一冊です。歌の場面を思い浮かべながら鍵盤に向かえます。
こんな人におすすめ
エリック・カールの絵本を子どもと読んでいる、ピアノを弾ける大人に。保育園や幼稚園、学校で弾く曲を探している先生、発表会や読み聞かせの場に音楽を添えたい場面にも。絵本の世界を音で再現できるので、読み聞かせの幅が広がります。
良い点
- 絵本うたを初級から中級で収載
- 先生や保護者向けに弾きやすく編曲
- 絵本と音楽を結びつけられる
気になる点
- 音のでるおもちゃではない
- ピアノが弾けないと楽しみにくい
- 収録曲は絵本うたに限られる
出版社
コンセル
発売日
2007年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、音の出る絵本ではなくて楽譜なんですね。『はらぺこあおむし』のうたって、そもそも知られてるんでしょうか?
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。エリック・カールの絵本には同名のうたがあって、この本はそのピアノ楽譜を初級から中級で収めているんです。
歌を知らない人でも、絵本の場面を思い浮かべながら弾けば、読み聞かせの背景音楽のように使えます。音のでる絵本とは役割が違って、弾く人が主役になる1冊です。
橘ナナミ
なるほど、絵本を読むときに横で弾くイメージですね。子どもが小さいうちでも大丈夫でしょうか?
佐藤メバル
大丈夫ですよ。編曲の段階が初級から中級に分かれているので、弾ける範囲から選べます。赤ちゃんのときは静かに聴かせるだけでもいいし、少し大きくなって歌を覚えたら一緒に歌う。
絵本は読むもの、この本は弾くもの、と分けて持っておくと、読み聞かせの時間がぐっと豊かになります。

チャイコフスキーのくるみ割り人形 (音のでるしかけえほん)
ケイティ・フリント 著|大日本絵画
¥3,300(税込)
チャイコフスキーが作曲した三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」を、音のでるしかけ絵本にした1冊です。E.T.A.ホフマンの童話をもとに作曲された物語を、主人公クララと一緒にクリスマスの魔法の旅へ出かける形でたどれます。舞台の上のおどり手の思いをわかりやすく伝えてくれる構成で、物語を読みながらその場面の音楽が鳴ります。クラシックを「聴く」だけでなく「物語として追う」体験ができ、初めてのクラシック絵本として選びやすいです。
こんな人におすすめ
4歳から8歳で、物語つきのクラシックに触れさせたい家庭に。クリスマスシーズンの読み聞かせ、バレエやコンサートへ行く前の予習、音楽好きな子どもへの贈り物にも。しかけを大人が担当すれば、小さな子でも一緒に楽しめます。
良い点
- 名作バレエを音つきで追える
- ホフマンの童話に沿った物語構成
- クリスマスの贈り物にも向く
気になる点
- 収録される曲は物語に沿った範囲
- しかけ部分は丁寧に扱う必要
- 対象年齢より小さいと壊しやすい
出版社
大日本絵画
発売日
2017年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『くるみ割り人形』って、曲は知っていてもお話はよく知らないんですよ。この絵本を読めば分かるんでしょうか?
佐藤メバル
そこがちょうど埋まる本でね。E.T.A.ホフマンの童話をもとに作曲された経緯から紹介されていて、クララと一緒に旅する形で物語が進みます。
音が出るしかけなので、場面が変わるたびに音楽が鳴り、バレエの踊り手が何を表現しているのかも伝わってくる。
コンサートの前に読んでおくと、聴こえ方が変わりますよ。
橘ナナミ
なるほど。うちの子はまだ3歳なんですが、早いでしょうか? しかけを壊しそうで心配です。
佐藤メバル
3歳だと、しかけを引っ張ってしまって心配な時期ではありますね。ただ、音を鳴らすところを大人が担当して、物語は読み聞かせる、という分担なら十分楽しめます。
クリスマスの時期に毎年出してくる、という使い方なら、年々わかる部分が増えていきます。無理に早く与えなくても、興味が出たときが合図ですよ。

びじゅチューン!メロディえほん (音が出る・絵本)
JTBパブリッシング 著|JTBパブリッシング
¥2,420(税込)
NHK Eテレの人気番組「びじゅチューン!」から12曲を収載した、音のでる絵本です。6つのメロディボタンを押して12曲が流れる仕組みで、音源には歌声が入っていないので、絵本にのった歌詞を見ながら自分で歌えます。かけ声ボタンでは井上涼氏の声、リズムボタンでは効果音が出せて、好きなタイミングで参加できるのが楽しいところ。「見返りすぎてほぼドリル」「曜変天目ディスコ」など、美術作品から生まれた曲名が並びます。
こんな人におすすめ
4歳から小学生で、歌って笑える音楽絵本を探している家庭に。番組が好きな子の復習、美術館や展覧会に行く前の予習、きょうだいや友だちと一緒に盛り上がる場面にも。歌詞を見ながら自分で歌えるので、ひとりでも家族でも遊べます。
良い点
- 12曲のメロディとかけ声・リズムボタン
- 歌詞つきで自分で歌える
- 美術作品に親しむ入口になる
気になる点
- 歌声は収録されていない
- 番組を知らないと曲の面白さが伝わりにくい
- 曲数は12曲とコンパクト
出版社
JTBパブリッシング
発売日
2024年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
歌詞がのっているのに歌声が入っていないんですね。自分で歌うのって、意外とハードルが高くないですか?
佐藤メバル
そこは狙いなんですよ。歌声がないぶん、自分のタイミングで歌い出せるし、かけ声ボタンで井上涼氏の声を差し込んだり、リズムボタンで効果音を足したりできる。
つまり鑑賞ではなく参加型なんですね。番組で覚えた曲なら、絵本を見ながらでも歌えます。家族で替え歌を作るのも楽しいですよ。
橘ナナミ
曲名が『見返りすぎてほぼドリル』とか、ちょっとふざけてて気になります。美術の本でもあるんですか?
佐藤メバル
そう、もとの美術作品がちゃんとあるんです。絵本にはアニメ映像と歌詞がのっていて、曲の元になった作品を見ながら聴けます。
だから美術館に行ったときに「これ、びじゅチューンで見た」と結びつく。音楽から入って美術に興味が広がる、という順番がこの本の面白さです。

クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら
飯田有抄 著|音楽之友社
¥2,200(税込)
クラシック音楽ファシリテーターとして活躍する著者が、小・中学生に向けてクラシックの魅力を語る入門書です。楽しい10章を、見開き50テーマで構成し、かわいいイラストを添えています。どんな楽器があるのか、作曲家はどんな人たちだったのか、音楽の歴史を旅する章、ジャンルの話、行ってみたい国や都市など、話題が横に広がる作り。総ルビなので小学校低学年から読め、大人の学び直しにも向きます。プレゼントにも選びやすい1冊です。
こんな人におすすめ
小学5・6年生を中心に、初めてクラシックに触れる子どもへ。小学校低学年でルビを頼りに読み進める子、指導者が子どもに教えるときの手引き、大人が基礎から学び直したい場面にも。総ルビなので、読むのがゆっくりな子でも取り組みやすいです。
良い点
- 見開き50テーマで読み進めやすい
- 総ルビで低学年から読める
- 大人の学び直しにも使える
気になる点
- 楽譜や理論の解説は中心ではない
- 曲を実際に聴くには別途音源が必要
- 対象は小・中学生向けの語り口
出版社
音楽之友社
発売日
2025年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
総ルビの本って、意外と少ないですよね。小さい子でも読めるクラシックの本は貴重な気がします。
佐藤メバル
まさにそこが選ばれる理由でね。見開き50テーマで、どのページから開いても読める作りなんです。
楽器の話、作曲家の話、音楽の歴史、ジャンル、行ってみたい都市まで、話題が次々に変わるから、飽きずに読み進められる。
かわいいイラストも多いので、字が多くても手に取ってくれますよ。
橘ナナミ
ただ、読んでいるだけでは曲が聴けないですよね。どう組み合わせればいいんでしょう?
佐藤メバル
この本は、読んで知ってから聴くタイプの入門書です。たとえば楽器の話を読んでから、その楽器が活躍する曲を探して聴いてみる。
作曲家の章を読んだら一曲だけ流してみる。全部を一度に聴こうとしなくていいんです。本棚に置いて、気になったページから何度も開ける作りなので、長く付き合えますよ。

小学生のためのはじめての「クラシック音楽」 知っておきたい基本を楽しく学べる (まなぶっく)
「子どもとクラシック音楽」研究会 著|メイツ出版
¥1,793(税込)
バロック派・古典派・ロマン派という時代ごとの音楽の特徴、作曲家のエピソードや名曲、オーケストラのしくみと各楽器の役割を、一冊で見渡せる入門書です。音楽の授業でレコードを聴いた記憶から語り起こす序文が親しみやすく、中世・ルネサンスから近・現代までの流れ、作曲家年表、弦楽四重奏やホルン・トロンボーンの話まで章立てで整理されています。「G線上のアリア」「幻想交響曲」など実際の曲も取り上げ、コンサートに行く前の準備まで触れています。
こんな人におすすめ
小学生から中学生で、音楽の授業よりもう一歩深く知りたい子に。クラシックの歴史と楽器をまとめて押さえたい、保護者が子どもと一緒に学び直したい場面、調べ学習の資料としても。章立てで整理されているので、知りたい項目から開けます。
良い点
- 時代ごとの特徴を体系的に学べる
- 作曲家のエピソードと名曲を紹介
- オーケストラと各楽器の役割まで
気になる点
- イラスト中心の絵本ではない
- 音源自体は付属していない
- CDや配信の併用が前提になる
出版社
メイツ出版
発売日
2022年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じクラシックの入門書でも、こちらは『小学生のためのはじめて』とありますね。さっきの本と何が違うんでしょう?
佐藤メバル
いい比較だね。こちらは音楽の歴史と体系に重心を置いています。バロック、古典派、ロマン派と時代を追い、作曲家のエピソード、オーケストラの配置や弦楽四重奏の話まで章立てで並ぶ。
調べたいことが出てきたときに開く辞書のような使い方ができます。読み物として通読するなら前の本、知りたい項目から引くならこちらが向いています。
橘ナナミ
なるほど、性格が違うんですね。子どもがひとりで読むなら、どちらが向いているんでしょう?
佐藤メバル
ひとりで気楽に読み始めるなら前の本、学校の授業や調べ学習に結びつけたいならこちらです。この本は「G線上のアリア」や「月光」「展覧会の絵」など具体的な曲名が並び、コンサートに行く前の準備という章まであるので、聴く予定があると俄然おもしろくなります。大人が読んでも学び直しになりますよ。

子どものための音楽の歴史:古代の太鼓からデジタルビートまで、音・歌・楽器をめぐる楽しいタイムトラベルの冒険
小野田夏希 著|Hidden Voices
¥980(税込)
太古の洞窟に響いた太鼓から、現代のデジタルビートまで、音楽の歴史をタイムトラベルの冒険として描く一冊です。専門用語を使わず、身近な遊びに例えながら進むので、手拍子やリズムの真似をしながら体全体で読めます。楽譜という仕組みが音を記録し、合唱や合奏に発展した過程、録音技術が一度きりの音を遠くへ届けた瞬間、ゲーム音楽や動画のBGMまで、話題が時代を横断します。親子のドライブや寝る前の時間にも合う語り口です。
こんな人におすすめ
小学生と、親子で一緒に読む時間をつくりたい家庭に。音楽が苦手な大人が、子どもと一緒に基礎から触れたい場面、ドライブや休日前のリラックスタイムにも。専門用語が少ないので、音楽に自信がない大人でも読み聞かせの途中で止まらずに進められます。
良い点
- 専門用語を使わず遊びで例える
- 楽譜・録音・デジタルの流れを追う
- 親子で読める語り口
気になる点
- 図版中心の資料本ではない
- 特定の作曲家の詳細には踏み込まない
- 音源自体は付属しない
出版社
Hidden Voices
発売日
2026年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
音楽の歴史って、学校で習うと年号の暗記みたいになりがちですよね。これは読み物として楽しめるんでしょうか?
佐藤メバル
まさにそこを狙った本で、専門用語を使わず身近な遊びに例えながら進んでいきます。たとえば手拍子をしたりリズムを真似したり、体を動かしながら読める。
太鼓から楽譜の発明、録音技術、ゲーム音楽まで一気にたどるので、年号を覚えるというより、音がどう広がってきたかの物語として読めます。
橘ナナミ
録音技術の話まで出てくるのが意外でした。そういう仕組みの話も、子どもにちゃんと分かるんでしょうか?
佐藤メバル
そこがこの本のいいところで、一度きりの音が未来や遠くへ届くようになった瞬間として描かれているんです。
目の前で鳴っている音しか残せなかった時代から、録音という仕組みが生まれるまでの変化は、子どもにも実感しやすい話です。
最後にはゲーム音楽や動画のBGMにも触れるので、今聴いている音楽と地続きだと分かりますよ。

楽しいオーケストラ図鑑
東京フィルハーモニー交響楽団 著|小学館
¥2,420(税込)
日本でもっとも古く、日本を代表するオーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団が監修した本格的な音楽図鑑です。楽団員が自分が演奏する楽器を紹介しているのが最大の特徴で、楽器のしくみや細かい部分まで覗けます。指揮者やコンサートマスターの役割、コンサートがどうつくられるか、さらに楽器の搬送やリハーサルの様子まで収録。音楽の教科書では触れないオーケストラのおもしろ話が詰まっていて、楽器を習っている子にも入門としても最適です。
こんな人におすすめ
小学生から中学生で、オーケストラや楽器に興味を持ち始めた子に。これから楽器を習いたい子、コンサートに初めて行く前の予習、プロの仕事を知りたい場面にも。写真や図が多く、コンサートに行く前に家族で眺めるのも楽しい1冊です。
良い点
- 楽団員本人が楽器を解説
- コンサートの裏側まで紹介
- 指揮者・コンサートマスターの役割も
気になる点
- 特定の楽団の視点が中心
- 音源自体は付属しない
- 図鑑なので通読には向きにくい
出版社
小学館
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
プロの楽団員の人が自分の楽器を紹介しているんですね。普通の楽器図鑑と何が違うんでしょう?
佐藤メバル
そこが決定的に違います。ふつうの図鑑は楽器の形と音域を並べますが、この本は演奏している人が語るんです。
だから、この楽器はここが難しい、この部分が面白い、という生の声が入る。コンサートマスターや指揮者の役割、コンサートがどうつくられるかまで書かれているので、舞台の全体像が見えてきます。
橘ナナミ
楽器の搬送やリハーサルの話まで載っているのは珍しいですね。そういう裏側は子どもも喜びますか?
佐藤メバル
喜びますよ。ふだんは見られない世界だからこそ、子どもは食いつきます。大きな楽器をどう運ぶのか、リハーサルで何を確認するのか、そういう話を知ってからコンサートに行くと、演奏を聴く耳が変わります。
楽器を習っている子なら、自分の楽器のページを探すだけでも楽しいはずです。

子ども 音楽事典 楽器 ~オールカラーでわかりやすい~
飯田真樹 著|ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
¥1,540(税込)
全ページオールカラーで持ち運びやすいA5サイズの、子ども向け楽器事典です。弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器・鍵盤楽器というジャンルごとに、名前や音域、奏法を端的に解説。エレクトーンやヴェノーヴァといった現代の楽器も収録し、覚えたい言葉を赤シートで隠せる仕様です。「きいてみよう」のコーナーでは、その楽器が活躍する曲を譜例で紹介するので、音源を探して聴いたり、キーボードで弾いたりと理解を深められます。移調楽器の仕組みや編成の話まで踏み込んでいます。
こんな人におすすめ
楽器を習い始めた小中学生が、レッスンのかばんに入れて使うのに向きます。家庭学習や調べ学習、発表前の確認、楽器に興味を持った子へのプレゼントにも。A5サイズなので、教室と家の往復で持ち歩いても負担になりにくいのが助かります。
良い点
- A5サイズで持ち運びやすい
- 全ページオールカラーで見やすい
- 赤シートで用語チェックができる
気になる点
- 赤シートは付属していない
- 音源自体は付属しない
- 写真中心の大型図鑑ではない
出版社
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
発売日
2023年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
赤シートで隠せる仕様とありますが、赤シートって付いてこないんですね。ちょっと不親切な気もします。
佐藤メバル
そう、そこは注意点でね。本の仕様としては赤いシートを重ねると文字が消える作りですが、シート自体は付属していません。
ただ、オールカラーで名前・音域・奏法が端的にまとまっているので、隠さなくても読み返すだけで十分覚えられます。
持ち歩ける大きさなので、レッスンの合間に開く使い方が一番向いていますよ。
橘ナナミ
エレクトーンやヴェノーヴァまで載っているのが意外です。クラシックの楽器だけを扱っているわけではないんですね。
佐藤メバル
そうなんです。弦・木管・金管・打楽器・鍵盤というジャンルを押さえたうえで、現代ならではの楽器も入れている。
しかも「きいてみよう」で、その楽器が活躍する曲を譜例で示してくれるので、CDや配信で探して聴いたり、多音色のキーボードで弾いたりできます。
辞典として引くだけで終わらないのがいいところです。

親子で学ぶ音楽図鑑:基礎からわかるビジュアルガイド
キャロルヴォーダマン 著|創元社
音楽のしくみや成り立ち、楽譜の読み方と書き方、音楽理論、楽器の構造から歴史まで、幅広いテーマを豊富なビジュアルでまとめた参考書です。音の高さ、リズム、音階、メロディ、和音、形式、楽器と声楽、スタイルとジャンルという8つの章で構成され、バッハからマイケル・ジャクソンまで時代を超えた例が並びます。特設サイトからダウンロードできる音源サンプルが付くのも特徴で、耳で確かめながら学べます。親子はもちろん独習用にも向く一冊です。
こんな人におすすめ
音楽を習っている小中学生と、その横で一緒に学びたい大人に。楽譜の読み方を基礎から押さえたい、理論の用語でつまずいた、独学で音楽を深めたい場面にも。音源サンプルがあるので、親子で交互にページをめくりながら確かめられます。
良い点
- 音・リズムからジャンルまで8章構成
- 音源サンプルで耳から確かめられる
- 子どもから大人まで使える
気になる点
- ページ数が多く通読には根気がいる
- 音源は特設サイトのダウンロード
- 内容はやや本格的
出版社
創元社
発売日
2016年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ページ数がかなりあるんですね。音楽理論って聞くだけで身構えてしまうんですが、子どもに分かりますか?
佐藤メバル
構成がうまいんですよ。音の高さ、リズム、音階、メロディ、和音、形式と、小さな単位から積み上げていく順番になっているので、前から読めば自然に理解がつながります。
しかも音源サンプルが付いていて、目で見た記号を耳で確かめられる。理論書というより図鑑なので、気になるページから開いても大丈夫です。
橘ナナミ
バッハからマイケル・ジャクソンまで出てくるのが面白いですね。クラシックの本ではないんですか?
佐藤メバル
クラシックを軸にしつつ、ジャズやポピュラー、ワールド・ミュージックまで扱っています。だから普段聴いている曲と地続きで理論が入ってくる。
たとえばコードの章を読んでから好きな曲を聴くと、音の重なりが急に見えてきます。ヴァイオリニストの松尾依里佳氏が推薦しているのも、そういう懐の広さがあるからだと思います。

50の楽器の音色、きいてみない? どうぶつたちの音楽会
OleKonnecke 著|河出書房新社
¥2,178(税込)
動物たちが世界の多彩な楽器の歴史と魅力を紹介し、QRコードで全演奏を聴ける新感覚の絵本です。楽器の説明を読みながら、その場で実際の音を確かめられる流れになっているのが特徴。絵本として物語を追いながら、世界の楽器がどんな場面で生まれ、どう使われてきたのかに触れられます。図鑑のように種類を並べるのではなく、音楽会という形で音の世界へ誘う構成。音と物語を同時に楽しみたい子に向いています。
こんな人におすすめ
小学生で、音を実際に聴きながら読みたい子に。世界の楽器や珍しい音に興味が出てきた時期、親子で「次はどれを聴こう」と選ぶ時間、読み聞かせのあとの音遊びにも。QRを読み取る端末があれば、読みながらすぐ音を確かめられます。
良い点
- QRで全演奏を聴ける
- 世界の楽器の歴史と魅力を紹介
- 動物たちが案内する物語仕立て
気になる点
- QR再生には端末と通信が必要
- 楽器の網羅的な事典ではない
- 音を出す準備が必要な場面もある
出版社
河出書房新社
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
QRコードで全部の演奏が聴けるんですね。図鑑と違って、読みながら音が確かめられるのがいいなと思いました。
佐藤メバル
そこがこの本の新しいところでね。世界の楽器の話を読みながら、その場で実際の音色を聴けるので、頭の中の想像と本物の音がすり合わさっていきます。
動物たちが案内役になっているから、次はどの楽器を聴こうかとページをめくるのが楽しくなる。音から入れる子と、物語から入れる子、どちらにも合いますよ。
橘ナナミ
50種類もあって、聞いたことのない楽器も多そうです。子どもは飽きずに最後まで追えそうでしょうか?
佐藤メバル
一気に全部読む必要はありません。気になった動物のページを開いて、その楽器の音をひとつ聴く、で十分なんです。
読むたびに違う音に出会えますし、世界の楽器の歴史という縦軸もあるので、何度も戻ってこれます。通信環境が必要なので、家でゆっくり聴く時間に使うのがおすすめです。

音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑
反田恭平 著|KADOKAWA
¥1,485(税込)
人気の「すごすぎる図鑑」シリーズに音楽が登場した一冊で、ピアニストの反田恭平氏と、氏が主宰するジャパン・ナショナル・オーケストラが全面協力しています。クラシックを主軸に、音楽の起源や楽譜の読み方といった基礎から、現役の演奏家ならではの感性によるトリビアまで幅広く扱うのが特徴。楽器を習っていない子どもや大人でも楽しめるように作られ、ビジュアルと音で音楽の世界を見せてくれます。読み物としても図鑑としても使える176ページです。
こんな人におすすめ
小学生から大人まで、音楽に詳しくないけれど興味がある人に。楽器を習っていない子が最初に手に取る本、家で音楽の話をしたい場面、図鑑好きの子へのプレゼントにも。写真や図が多いので、字を読むのが得意でない子でも眺めて楽しめます。
良い点
- 現役演奏家とオーケストラが協力
- 基礎からトリビアまで幅広い
- ビジュアル中心で読みやすい
気になる点
- クラシック中心の構成
- 音源自体は付属しない
- 網羅的な事典ではない
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
反田恭平さんと、そのオーケストラが全面協力しているんですね。演奏家の視点って何が違うんでしょう?
佐藤メバル
現役の演奏家ならではの感性が入るのが大きいですね。ふつうの図鑑は楽器の形や音域を並べますが、ここでは「この音はこう鳴る」「この曲のここがすごい」という演奏する側の実感が語られる。
音楽の起源や楽譜の読み方といった基本も押さえているので、楽器を習っていない子でも入っていけます。
橘ナナミ
同じ「すごすぎる図鑑」シリーズに絵画の巻もあるそうですね。並べて比べながら読むのも楽しそうです。
佐藤メバル
シリーズで並べると、視覚と聴覚で芸術の入口がふたつできる感じがしますね。この本はトリビアが多く、読み飛ばしても拾い読みしても楽しめる作りです。
まずは好きなページを開いて、知らない言葉をひとつ覚える。そういう付き合い方でいいと思います。気になったら音を探して聴いてみてください。

キャラで楽しく学ぼう! 音楽記号図鑑
とくながあきこ 著|シンコーミュージック
¥1,760(税込)
ト音記号やシャープ、アンダンテなど、楽譜に書き込まれた音楽記号を、役割やイメージを擬人化したキャラクターのイラストとともに解説する入門書です。音符・休符、変化記号、強弱記号、奏法記号、反復記号、発想記号、速度記号という7つのパートに分かれ、各パートにコラムとクイズも用意されています。監修は筑波大学附属小学校の音楽科教諭で、NHK教育番組の企画協力も務めた高倉弘光氏。ピアノを習い始めた子の副読本として使いやすい一冊です。
こんな人におすすめ
ピアノや楽器を習い始めた小学生と、記号の意味でつまずいている子に。レッスン前の予習復習、家での練習の確認、大人の入門者にも。楽譜を前にして「これ何だっけ」と止まったとき、すぐ開ける副読本として便利です。
良い点
- 擬人化キャラで記号が頭に残る
- 7パート構成で整理されている
- クイズとコラムで確かめられる
気になる点
- 楽譜の実例は限られる
- 演奏技術そのものを教える本ではない
- 記号の網羅性は入門レベル
出版社
シンコーミュージック
発売日
2019年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
音楽記号って、記号のままだと覚えられないんですよね。キャラクターだと本当に覚えられるんでしょうか?
佐藤メバル
覚えやすさは比べものにならないと思いますよ。たとえば強弱記号なら、フォルティッシモとピアニッシモがそれぞれ性格を持ったキャラとして並ぶので、強さの違いがイメージで入ってくる。
しかも各パートの最後にクイズがあるから、覚えたかどうかを自分で確かめられます。監修が小学校の音楽の先生なのも心強いですね。
橘ナナミ
速度記号のアンダンテとか、言葉で説明されてもピンとこなかったんですが、キャラなら分かりそうです。
佐藤メバル
そうなんです。ラルゴ、アダージョ、アンダンテ、モデラート、アレグロ、プレストと並ぶと、速さの目安がつかみにくい。
そこをキャラの表情で示してくれるので、感覚として持てるようになります。コラムに速さの目安の話もあって、大人が読んでも「そうだったのか」と思える内容ですよ。

うたとピアノの絵本(1) みぎて アキピアノ教本 導入編(3~7歳)
呉暁 著|音楽之友社
¥1,430(税込)
歌詞のついた短い旋律を、歌ったりピアノで弾いたりしながら、音楽と読譜力と弾くテクニックを一緒に身につける教本です。全巻全頁カラー刷りの音楽絵本で、導入編は3~7歳を対象としています。まず右手だけで旋律を歌うところから始まるので、いきなり両手で苦労することがありません。52ページと無理のない分量で、音符を読む力と、音を出す力、そして歌う楽しさを並行して育てる構成。ピアノの最初の一歩に置きやすい1冊です。
こんな人におすすめ
3歳から7歳で、ピアノを始めたばかりの子と、その練習を見る保護者に。まだ両手で弾くのが難しい時期、音符を読むのがゆっくりな子、家庭で歌いながら練習したい場面にも。全頁カラーなので、楽譜に不慣れな大人も一緒に開きやすいです。
良い点
- 歌詞つきで歌いながら弾ける
- 全巻全頁カラーで親しみやすい
- 右手から始める無理のない流れ
気になる点
- 右手編で両手の曲は入らない
- 音源自体は付属しない
- 教本なので読み物ではない
出版社
音楽之友社
発売日
1998年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『みぎて』というのは、右手だけを練習する巻なんですね。片手だけだと、子どもは飽きてしまわないでしょうか?
佐藤メバル
そこがよく考えられていてね。歌詞のついた短い旋律を歌ってから弾く流れになっているので、片手でもメロディが歌として完成しているんです。
指を動かす前に耳で覚えているから、弾けたときの満足感が違う。しかも全頁カラーなので、曲の雰囲気が絵で伝わります。
導入期に欲しいのは、両手で弾けることより「音を出せた」という体験です。
橘ナナミ
なるほど、歌ってから弾くんですね。家で練習を見る親も、楽譜が読めないと厳しいでしょうか?
佐藤メバル
歌詞がついているのが助けになります。楽譜が読めなくても、歌を知っていれば「ここで息をする」「ここはゆっくり」と声をかけられます。
52ページと薄いので、一日一曲ずつでも進みます。教本と併せて、リズムや音符の読み方を確かめるワークブックを使うと、理解が定着しやすいですよ。

子供のバイエル 上
全音出版部 著|全音楽譜出版社
¥1,210(税込)
五線のおはなし、音符のおはなし、よい姿勢、鍵盤と譜表との関係から始まる、長く使われてきたピアノ教則本の上巻です。右手の練習、左手の練習、両手の練習と一段ずつ積み上げる構成で、途中には「ちょうちょう」「かっこう」「ABCの歌」などの曲や連弾曲も入ります。拍子と小節、音符と休符、付点二分音符、和音、タイ、加線といった基本が、練習曲の合間に説明されるので、弾きながら知識が定着します。全128ページです。
こんな人におすすめ
ピアノを始めた小学生と、基礎から体系立てて学びたい人に。独学で指の基礎を作りたい大人、昔習っていた人が弾き直す場面、教室の指定教材としても。曲と練習曲が交互に並ぶので、ひとりでも進めやすい構成です。
良い点
- 五線から順に積み上げる構成
- 曲と練習曲が交互に並ぶ
- 拍子・和音・タイまで解説
気になる点
- 見た目は素朴で絵は少ない
- 曲はクラシックの基礎中心
- 音源自体は付属しない
出版社
全音楽譜出版社
発売日
1955年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
バイエルって、名前だけは聞いたことがあります。昔からある教則本なんですよね。今でも使われているんでしょうか?
佐藤メバル
使われていますよ。理由は一段ずつ積み上げる構成がはっきりしているからで、五線の話、よい姿勢、鍵盤と譜表の関係から始まり、右手、左手、両手と進みます。
途中で拍子や小節、付点二分音符、和音、タイ、加線といった知識が差し込まれるので、弾きながら理屈も身につく。地味ですが、土台づくりに向いています。
橘ナナミ
なるほど。でも、絵が少ないと子どもが嫌がりませんか? 最近はかわいい教本もたくさんありますよね。
佐藤メバル
そこは正直なところで、子どもによって向き不向きがあります。ただ「ちょうちょう」「かっこう」「ABCの歌」のような知っている曲が入っているので、そこを目標に進められます。
カラーの教本と並行して使うのも手です。バイエルは曲を楽しむ本というより、指と読譜の基礎を作る本だと捉えておくといいと思います。

はじめてのギロック: ビギナーのためのピアノ小曲集 (Zen-on piano library)
安田裕子 著|全音楽譜出版社
¥1,540(税込)
ビギナーのためのピアノ小曲集として、「さあワルツを踊ろう」「道化師たち」「おばけの足あと」など44曲を収めた一冊です。「新しいローラースケート」「サーカスのピエロ」「雪すべり」など、タイトルから場面が浮かぶ曲が並び、ただ指を動かすだけでなくイメージを持って弾けるのが魅力。ガボットやメヌエットといった古典的な形式の曲も含まれ、初級のうちから音楽の表情を学べます。64ページで、発表会の曲探しにも向きます。
こんな人におすすめ
ピアノを数年続けている小学生で、曲のイメージを膨らませたい子に。発表会やコンクールの選曲、教則本に飽きてきた時期の気分転換、大人の初級者にも。タイトルを見て「これ弾いてみたい」と自分で選べるのが、続ける力になります。
良い点
- タイトルから場面が浮かぶ44曲
- 初級でも表情をつけて弾ける
- 発表会の選曲にも使える
気になる点
- 教則本ではないので順序立ては薄い
- 難易度は曲ごとに幅がある
- 音源自体は付属しない
出版社
全音楽譜出版社
発売日
1997年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『はじめてのギロック』って、ギロックという作曲家の本なんですよね。名前は聞いたことがある気がします。
佐藤メバル
そう、子どものピアノ曲でよく弾かれる作曲家でね。この本は44曲のタイトルから場面が浮かぶのが魅力です。
「おばけの足あと」「サーカスのピエロ」「東洋の市場」なんて、音を出す前に想像が始まる。初級でも表情をつけて弾けるように書かれているので、ただ音符をなぞる段階から一歩進めます。
橘ナナミ
なるほど。曲名があると、子どもも弾く前にイメージを持てますね。発表会の選曲にも使えそうですか?
佐藤メバル
使えますよ。「ガボット」「ミュゼット」「女王様のメヌエット」のような古典的な形式の曲も入っているので、発表会で一曲選ぶときに、華やかな曲と落ち着いた曲の両方から選べます。
まずは気に入ったタイトルを3つくらい弾いてみて、しっくりくるものを本番に持っていく、という探し方をおすすめします。

新版 みんなのオルガン・ピアノの本 ワークブック1
- 著|ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
¥1,320(税込)
「新版 みんなのオルガン・ピアノの本」に完全対応したワークブックです。テキストの楽曲のなかから、とくに学習したいポイントを課題として取り出し、楽譜どおりに弾くだけでは終わらない構成にしています。音符読みや、楽譜全体を読み解く力を伸ばすことが目的で、よりよい演奏のための奏法のヒントも掲載。子どもに伝えやすいよう、オールカラーのイラストで解説し、レッスンへのヒントも豊富です。グレードは初級、64ページ。テキストの進度に合わせて使います。
こんな人におすすめ
「みんなのオルガン・ピアノの本」で習っている初級の子と、その練習を家で支える保護者に。音符を読むのが遅い子、レッスンと家の練習をつなげたい場面、教える立場の人の手引きとしても。オールカラーなので、子どもと一緒に開いて確認しやすいです。
良い点
- テキストに完全対応した構成
- 音符読みと読譜力を伸ばす課題
- オールカラーで子どもに伝えやすい
気になる点
- テキスト本体は別売り
- 単独では使えない
- 演奏曲そのものは載っていない
出版社
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
発売日
2022年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これはワークブックだから、テキストとは別に買う必要があるんですね。単体では使えないんでしょうか?
佐藤メバル
そう、「みんなのオルガン・ピアノの本」に完全対応しているので、テキストと並べて使うのが前提です。
テキストの曲のなかから、とくに学習したいポイントが課題として取り出されていて、弾くだけでは見落としがちな読みの力が鍛えられる。
単体でも音符の勉強にはなりますが、進度に合わせて使うほうが効果的です。
橘ナナミ
なるほど。子どもに教えるのは親の役割になりがちですが、この本があればちゃんと分かるんでしょうか?
佐藤メバル
そこを意識して作られていて、オールカラーのイラストで解説し、レッスンへのヒントも載っています。
だから楽譜が読めない保護者でも、隣で一緒に確認できます。テキストに合わせて進めれば、弾ける曲が増えるのと同時に、楽譜全体を読み解く力がついてきます。
教える側の負担が減るのが、ワークブックのありがたいところです。
予算別・目的別の早見マトリクスで迷いを減らす
橘ナナミ
25冊もあると、結局どれを買えばいいのか分からなくなりそうです。整理する方法はありませんか。
佐藤メバル
表を頭の中に3つ持つといい。縦軸が年齢、横軸が目的、そして下にもう一行「予算」を足す。たとえば0〜2歳で「歌う」、予算を抑えたいなら歌中心の音の出る絵本。同じ0〜2歳でも「指先を動かしたい」なら「おうた&スイッチあそび」のようにスイッチと動くビーズが付いたタイプが入る。3〜5歳で「奏でる」なら、鍵盤が光る「ヤマハのピアノえほん」のように、弾けなくても曲になる設計のものを選ぶ。
橘ナナミ
弾けなくても曲になる、というのがポイントなんですね。
佐藤メバル
そう。習い事の前段階でいちばん大事なのは、「自分が押したら音が変わった」という手応えなんだよ。小学生で「知る」なら図鑑と事典、そこで予算に余裕があるなら「親子で学ぶ音楽図鑑」の音源サンプル付きまで手を伸ばす。大人の学び直しにも使えるから、結果的に1冊あたりの働きが大きい。
音の出る絵本の功罪、習い事とのつなぎ方、読み聞かせでの橋のかけ方
橘ナナミ
音の出る絵本って、音楽教育にとっては功罪あるんでしょうか。
佐藤メバル
功は、歌詞とメロディと操作が一致すること。ボタンを押せば同じ歌が同じ形で返ってくるから、ことばと音の結びつきが安定する。罪は、音量と依存。「ヤマハのおうたえほん」には音量を変える機能があるし、「たのしいにこにこおうたえほん」にも音量調整機能が付いている。そういう調整ができるものを選んで、機械の音と、生の声や楽器を必ず行き来させる。機械音だけでは、音の立ち上がりの違いや息づかいが入ってこないからね。
橘ナナミ
ピアノを習い始めたあとの使い方も気になります。
佐藤メバル
導入前は「うたとピアノの絵本(1) みぎて」のような、歌詞のついた短い旋律で読譜に慣れる本。「子供のバイエル 上」のように、五線や音符、よい姿勢から順に積む本も昔から使われている。始めたあとに練習が嫌になったら、「ヤマハのピアノえほん」のらくらくモードで遊び直す、テキストに対応した「新版 みんなのオルガン・ピアノの本 ワークブック1」で書き込みに切りかえる。弾く以外の入口を残しておくのが、いちばんの練習嫌い対策だよ。
橘ナナミ
読み聞かせのときに音楽の本をどう使えばいいんでしょう。
佐藤メバル
順番を変えるだけでいい。いつもは絵を見てから音、今日は音を先に出してからページをめくる。あるいは歌ってから、同じ絵本の楽譜を開いてみる。「いっしょにうたおう! エリック・カール絵本うた ソングブック」は、まさにその橋をかけやすい。読み聞かせの延長に、弾くという選択肢が置いてある。
シーン別の贈り方、絶版本の入手、多様性に配慮した選書
橘ナナミ
贈りものの場面も具体的に知りたいです。
佐藤メバル
出産祝いは0歳から使えて音量調整のある歌絵本、入園祝いは手遊び歌、誕生日なら鍵盤ものか図鑑。名入れやカードより、その家の生活リズムに合うかを優先してほしい。夜に鳴ると困る家もあるから、音量が変えられるかは必ず確認する。
橘ナナミ
絶版になってしまった本は、どう探せばいいですか。
佐藤メバル
出版社の在庫を確認して、書店で取り寄せ、だめなら中古、図書館、そして新版や改訂版が出ていないかを調べる。「どうようクラシック 名曲ピアノえほん 新装版」は、以前の改訂版とほぼ同じ内容で新装版として出ている例だね。同じ中身が形を変えて残っていることが多いから、絶版と決めつける前に版の履歴を見てほしい。
橘ナナミ
障害や発達特性のある子への配慮はどう考えますか。
佐藤メバル
自分で押せる、音量を変えられる、光や音が同時に来る——この3つは支援にも使いやすい要素だよ。「ヤマハのピアノえほん」は鍵盤が光るから、目で追いながら押せる。「おうた&スイッチあそび」は指先のスイッチ遊びになっている。逆に大きな音が苦手な子には、自動演奏を切って一緒に歌うところから始める。多様性という意味では、「50の楽器の音色、きいてみない?」や「親子で学ぶ音楽図鑑」のワールド・ミュージック、ブルースとジャズ、ロック・バンドの章まで開くと、クラシック一本ではない音楽の広がりが見えてくる。
よくある質問
子ども向けの音楽絵本は何歳から読ませるのがよいですか?
橘ナナミ
子ども向けの音楽絵本は何歳から読ませるのがよいですかについて教えてください。
佐藤メバル
0歳から使えるものはあります。「たのしいにこにこおうたえほん」は0・1・2才向けとして作られ、手遊びの歌を中心に16曲を収録しています。ただしボタンを押す力やページをめくる動作には個人差があるので、最初は大人が押して一緒に歌うところから始め、指が届くようになったら子どもに渡すのが現実的です。
音の出る絵本は音楽教育にとって効果があるのですか?
橘ナナミ
音の出る絵本は音楽教育にとって効果があるのですかについて教えてください。
佐藤メバル
効果を断定するより、何を経験させるかで考えるほうが役に立ちます。「ヤマハのおうたえほん」はハモリを聴きながらメロディを歌う、リズムボタンで拍をとる、といった設計になっています。「たのしいにこにこおうたえほん」のように音量を調整できるものを選び、生の声や楽器の音と行き来させるのがおすすめです。
ピアノを習い始める前に読ませる本はありますか?
橘ナナミ
ピアノを習い始める前に読ませる本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
鍵盤に触れる入口として「すてきなピアノえほんDX」や「ヤマハのピアノえほん」があります。前者は音色を6種類に切りかえられ、音符や休符の基本がわかるやさしいピアノレッスン付き。後者は鍵盤が光るので、弾けなくても曲になります。教本なら3〜7歳向けの導入編「うたとピアノの絵本(1) みぎて」が歌から入れる形です。
作曲家の伝記絵本はどれを選べばいいですか?
橘ナナミ
作曲家の伝記絵本はどれを選べばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
作曲家と作品をセットで味わえるものなら「チャイコフスキーのくるみ割り人形」が分かりやすい例です。ホフマンの童話をもとにしたバレエ音楽の物語を、音を鳴らしながら追えます。人物のエピソードを読みたい場合は「小学生のためのはじめての「クラシック音楽」」や「クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら」のように、作曲家の逸話と作品解説をあわせて扱う本を選ぶとよいでしょう。
小学生が音楽に興味を持つきっかけになる図鑑は?
橘ナナミ
小学生が音楽に興味を持つきっかけになる図鑑はについて教えてください。
佐藤メバル
「楽しいオーケストラ図鑑」は東京フィルハーモニー交響楽団の団員が自分の楽器を紹介し、指揮者やコンサートマスターの役割、楽器の搬送やリハーサルの様子まで載っています。「音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑」は音楽の起源や楽譜の読み方から入れる構成。「子ども 音楽事典 楽器」はA5で持ち運びやすく、索引的に使えます。
出産祝いや入園祝いに音楽の本を贈ってもいいですか?
橘ナナミ
出産祝いや入園祝いに音楽の本を贈ってもいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
かまいません。0歳児には音量調整ができる歌絵本、入園前後なら手遊び歌の絵本が喜ばれます。「アンパンマンといっしょ てあそびうたえほん」は振り付けのイラスト付きで、歌とカラオケのモードを切りかえられます。贈る前に、電池の種類と音量が変えられるかだけ確認しておくと安心です。
子どもが音楽を好きになる本の選び方のコツは?
橘ナナミ
子どもが音楽を好きになる本の選び方のコツはについて教えてください。
佐藤メバル
収録曲数や豪華さより、その子が好きなものから入ることです。動物が好きなら「50の楽器の音色、きいてみない?」、絵が好きなら「びじゅチューン!メロディえほん」、乗り物やクイズなら「うたおう♪ はなそう! おうた & ことばタブレット」。音楽の入口は、音楽以外の好きなものの中にあります。
絶版になった音楽絵本はどこで手に入りますか?
橘ナナミ
絶版になった音楽絵本はどこで手に入りますかについて教えてください。
佐藤メバル
まず出版社に在庫を確認し、書店で取り寄せ、難しければ中古書店や図書館を当たる順番になります。その前に必ず版の履歴を見てください。「どうようクラシック 名曲ピアノえほん 新装版」は、以前の改訂版と同じ内容で新装版として刊行された例です。中身が形を変えて残っていることが少なくありません。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、音の出る絵本が「おもちゃ」と「最初の楽器」の間にあるものだって分かりました。
佐藤メバル
そう捉えるといい。0歳の子がボタンを押す、その一回が最初の演奏なんだ。だから選ぶときに見るべきは、派手さより「その子の手で届くか」だね。
橘ナナミ
私はつい、収録曲の多さで選びそうになっていました。
佐藤メバル
曲数は正義じゃない。16曲を毎日歌う子もいれば、30曲をランダム再生で聴き流す子もいる。どちらが良いではなく、その家の音楽の入り口がどっちなのか、だよ。
橘ナナミ
図鑑や事典を「まだ早い」と後回しにしなくていいのも、意外でした。
佐藤メバル
開いて絵を見るだけでも十分。棚に並べておいて、いつか手に取る日を待てばいい。本は逃げないからね。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、まずは家にある絵本を一冊、歌ってみるところから始めてみます。
佐藤メバル
それがいい。音楽の本は、開いた瞬間に始まる演奏会じゃない。ページのすきまに小さな音が残っていて、子どもが大きくなるたびに、その音が少しずつ増えていく——そういう本棚の作り方を、これからも一緒に考えていこう。
