関根勤子育て本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のテーマは「関根勤さんの子育て本」。……正直に言うと、関根勤さんって“笑いの人”ですよね? 子育てのイメージがまだ結びつかなくて。
佐藤メバル
いい質問だね。関根さんが一貫して語ってきたのは、子育てに正解はないという前提なんだ。完璧な親を目指すより、家族で笑って、子どもの気持ちに共感する。その姿勢が結局は子育てをラクにする。だからこの記事では、関根さんの笑いと共感のスタンスを軸に、実際に手に取れる子育て本を25冊並べていくよ。
橘ナナミ
なるほど! でも、関根さん本人の本と、教育の専門家が書いた本って、同じ棚に並べていいんですか?
佐藤メバル
並べていい。役割が違うだけだよ。関根さんの著作は肩の力を抜くエッセイや人生相談の形が中心。いっぽう『子育てベスト100』(加藤紀子/ダイヤモンド社、344ページ)は、教育学や脳科学など200以上の資料から「本当にためになる」方法を厳選し、421の超具体策まで落とし込んだ1冊で、手順を知りたいときに効く。心の軸と具体策、両方あってはじめて子育ては回るんだ。
橘ナナミ
それ気になります! じゃあ最初の1冊は、どっちから読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
迷ったら「今いちばん困っていること」から選ぶ。イライラが止まらないなら叱り方の本、赤ちゃんなら0〜3歳の脳育ての本だね。書店員時代、育児書の棚の前で30分動けないお客さんを何人も見たよ。選べないのは本が多すぎるからで、あなたのせいじゃない。今日はその整理を手伝うね。
関根勤子育て本の選び方
目的別:笑いで家庭を明るくしたい/共感したい/自己肯定感を上げたい
橘ナナミ
目的別だと、どう分ければいいですか?
佐藤メバル
家庭の空気を明るくしたいなら、関根さんの笑いのエッセイと、成田奈緒子さんの『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』。この本は「親子が楽しめるポジティブな家庭の雰囲気をつくる」を6つのメソッドの一つに掲げていて、笑いを脳育ての側から後押ししてくれる。子どもの悩みに寄り添いたいなら大河原美以さんの『ちゃんと泣ける子に育てよう』、自分の自己肯定感を上げたいなら『子どもを否定しない習慣』(林健太郎)が向くよ。
著者別:関根勤本人の著作か、子育ての専門家の本か
橘ナナミ
著者で選ぶなら、どこを見ればいいですか?
佐藤メバル
関根さん本人か、専門家か。専門家もタイプが分かれていて、小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子さん、児童精神科医として50年活躍した佐々木正美さん、教育経済学の中室牧子さん、オックスフォード児童発達学博士の島村華子さん。同じ専門家でも、脳・心・データ・声かけと入口が違う。自分がどの言葉に納得できるかで選ぶといい。
形式別:エッセイ・新書・人生相談集・対談本のどれか
橘ナナミ
形式でも読み心地が変わりそうです。
佐藤メバル
変わるね。対談なら『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(講談社+α新書、208ページ)。山中伸弥さんと小児脳科学者の成田奈緒子医師が同級生どうしで語り合い、レジリエンス=乗り越える力に行き着く。文庫ならギノットの『子どもの話にどんな返事をしてますか?』、1項目ずつ引ける実用書なら『元保育士のグズらない声かけ145』。関根さんの本は読んで元気になる、専門家の実用書は手を動かす、と役割で覚えると迷わない。
読み方別:通読向きか、辞書的利用か
橘ナナミ
通読と辞書的、どっちで使う人が多いんですか?
佐藤メバル
両方いるよ。通読向きは『子育てのきほん』(佐々木正美)や、英国の心理療法士フィリッパ・ペリーが書いた『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』。辞書的に使うなら『子育てで絶対やってはいけない35のこと』(アグネス・チャン)や『カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑』。悩んだページに付箋を貼って、同じ場所に戻ってくるのが上手な使い方だよ。
入手性別:紙・電子・中古と価格帯
橘ナナミ
価格もばらつきがありますよね。
佐藤メバル
掲載している本は950円から2420円まで幅がある。990円の文庫もあれば、2420円の読み応えある1冊もある。電子版の対応は本によって違うから、購入前に各ストアで必ず確認してほしい。中古は安いけれど、付録カードつきの本は付属品の有無までチェックしてね。
子どもの年齢別:乳幼児期/小学生/思春期
橘ナナミ
年齢で選ぶと、どうなりますか?
佐藤メバル
0〜3歳なら『はじめてママ&パパのしつけと育脳』と『3歳までの子育ての教科書』、イヤイヤ期なら『はじめてママ&パパの1・2・3才 イヤイヤ期の育児』と『元保育士のグズらない声かけ145』。3〜12歳なら島村華子さんの『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』、小学校までなら天野ひかりさんの『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』。思春期は同じ著者の『思春期の子どもを伸ばす言葉』と『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』(10〜18歳)。1冊で全期間をカバーしようとしないのがコツだよ。
関根勤子育て本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
関根勤子育て本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
加藤紀子 著|ダイヤモンド社
¥1,230(税込)
「200以上の資料と膨大な取材から厳選した100の方法と、すぐ使える421の具体策を1冊に落とし込んだ“子育ての教科書”。家庭学習・遊び・習い事・ほめ方叱り方・読書・スマホ・ゲーム・食事・睡眠・運動まで、テーマの網羅性がずば抜けています。特定の流派に寄らず、複数の研究を突き合わせて常識を整理する構成なので、何から手をつければいいか分からないときの地図になります。100の方法に加えて、実行できる具体策が付いているのが心強い。
こんな人におすすめ
子育て本を初めて手に取る人、情報が多すぎて何を信じればいいか分からなくなった人、家庭学習や習い事など具体的な場面で「今は何をすればいいか」を知りたい人に。机の横に置いて辞書のように引く使い方も向いています。
良い点
- 100の方法と421の具体策を収録
- 家庭学習から食事・睡眠まで網羅
- 研究の裏付けを確認して厳選
気になる点
- 網羅的で通読にはやや重い
- 年齢別の細かい分岐は少なめ
- 流派の主張は控えめで物足りない人も
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、タイトルに「ベスト100」って入っているだけあって、子育ての何を調べても出てきそうですね。逆に、情報が多すぎて読む前から疲れちゃいそうなんですけど…。
佐藤メバル
わかるよ、その気持ち。でもね、これは“読む本”というより“引く本”に近いんです。家庭学習、遊び、習い事、ほめ方、叱り方、読書、スマホ、ゲーム、食事、睡眠、運動まで、テーマごとに分かれている。
しかも著者が200以上の資料と膨大な取材から、本当にためになるものだけを厳選しているので、目次から気になる章をつまみ食いすればいい。
橘ナナミ
なるほど、最初から最後まで読まなくていいんですね。じゃあ、初めて子育て本を買う人が最初に持つ一冊に向いていそう。
佐藤メバル
そう。何より特定の流派に偏らず、複数の研究を突き合わせて常識を整理するところがいい。花まる学習会の高濱先生が絶賛しているのも、その姿勢です。
100の方法に加えて、すぐできる421の具体策が付いているので、「で、今日は何をすれば?」までちゃんと返ってきます。

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
島村華子 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,760(税込)
オックスフォードの児童発達学博士が、モンテッソーリとレッジョ・エミリアの知見を「ほめ方・叱り方という声かけ」に落とし込んだ一冊。「すごい」「よくできたね」がなぜ自主性を奪うのかを、条件付き子育てのデメリットとして具体的に説明します。3〜12歳を対象に、褒美と罰の落とし穴、アクティブ・リスニングの4ポイント、年齢別のQ&Aまで実践的。叱り方の本としてはエビデンスの整理が丁寧なのが際立ちます。
こんな人におすすめ
褒めているのになぜか自信なさげな子を見ている人、自己肯定感という言葉に漠然と不安を感じている人、3〜12歳の日常の声かけを丸ごと見直したい人に。理論と具体例のバランスを取りたい人に向きます。
良い点
- エビデンスに基づく声かけが具体的
- 3〜12歳のQ&Aが実践的
- モンテッソーリ等の知見を翻訳
気になる点
- 対象年齢が3歳以上で乳児は薄い
- 理論パートはやや硬め
- 文化差を感じる場面もある
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2020年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「すごい!」って褒めるのがダメかもしれないって、ちょっとびっくりです。私、子どもの頃めちゃくちゃ言われてましたけど…。
佐藤メバル
そこがこの本の核心でね。安易な「ほめて伸ばす」には要注意、と著者は言うんです。「すごい」は結果への評価で、子どもの中に“評価されるためにやる”という条件付きの構えを作ってしまうことがある。
代わりに何を言えばいいかが、3種類のほめ方の比較で具体的に示されます。
橘ナナミ
じゃあ、褒めないほうがいいってことではないんですね。叱り方のほうも気になります。
佐藤メバル
叱り方も同じで、罰を与える叱り方には4つの理由でNGと明言しています。そして第4章がいいんですよ。
アクティブ・リスニング、つまり傾聴の4つのポイント。これは子どもだけでなく、大人の会話にもそのまま使えます。
モンテッソーリとレッジョ・エミリアの知見を、声かけという日常の粒度まで下ろしてくれた一冊です。

科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線
中室牧子 著|ダイヤモンド社
¥1,980(税込)
「学力」の経済学から9年、著者が世界の学術論文から信頼性の高いエビデンスを厳選し直した一冊。将来の収入につながる幼少期の過ごし方、非認知能力と結婚や寿命の関係、早生まれの不利、お金で釣る逆効果、別学と共学、男女差、教育政策の評価まで踏み込みます。“学校の中の成功”ではなく人生の本番で役立つ教育を問う構成が、他の子育て本と一線を画します。
こんな人におすすめ
感覚的な子育て論にどこか納得できていない人、習い事や教育投資をデータで判断したい人、学校選びや教育政策まで視野に入れて考えたい人に。根拠から納得したいタイプに向きます。
良い点
- 信頼性の高い論文を厳選
- 非認知能力の解説が詳しい
- 政策や学校選びまで射程
気になる点
- 数字が多く読み応えが要る
- 個々の家庭への処方は限定的
- 読後に結論が揺れる箇所も
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
教育経済学…って聞くと、なんだか数字ばかりの本なのかなって身構えちゃいます。子育ての本棚に置くイメージが湧かないんですけど。
佐藤メバル
いい質問だね。確かにデータは出てくるけれど、書かれているのは「では人生の本番で役立つ教育とは何か」という問いなんだ。
たとえば将来の収入を上げるために子どもの頃にやっておくべきこと、非認知能力が結婚や寿命とどう関係するか。
目標の立て方や、お金で釣ると逆効果になる場面まで、家庭で使える形で示してくれます。
橘ナナミ
非認知能力ってよく聞きますけど、テストの点では測れない力のことですよね。それって後からでも伸ばせるんですか?
佐藤メバル
そこを第3章が扱っています。音楽や美術、好奇心を伸ばす授業の効果など、非認知能力は働きかけ次第で伸びるという知見が並びます。
前著から9年ぶんのアップデートが効いていて、早生まれや別学・共学の話までエビデンスで見直せる。読み終わると、子育ての思い込みが一つ減っているはずですよ。

子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本
フィリッパ・ペリー 著|日経BP 日本経済新聞出版
¥2,420(税込)
英国の心理療法士が、長年向き合ってきた親子の実例から、なぜわが子へのいらだちが“自分が子どもだった頃の親との関係”に根を持つのかを解き明かす世界的ベストセラー。子育ての負の連鎖をどう断ち切るかを軸に、感情の受け止め方、妊娠・出産期の悩み、思春期の距離感、行動が変わる指針まで扱います。ハウツーより自分と向き合う本で、人間関係全般にも効くと評されるのが特徴です。
こんな人におすすめ
子どもの言動に必要以上に怒ってしまい自己嫌悪を繰り返している人、親との関係を引きずっている自覚がある人、妊娠期から思春期まで見通して関わり方を考えたい人に。自分史として読む覚悟がある人へ。
良い点
- 親子関係の根を丁寧に扱う
- 妊娠期から思春期まで射程
- 夫婦や職場にも応用が利く
気になる点
- 読み進めると動揺が大きい
- 具体策は少なめ
- 分厚く時間がかかる
出版社
日経BP 日本経済新聞出版
発売日
2023年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「自分の親に読んでほしかった」というタイトル、ちょっと心がざわっとしました。これ、子育て本というより自分史を読む感じですか?
佐藤メバル
近いかもしれない。著者は英国の心理療法士で、子どもの言動へのいらだちの原因は、目の前の子ではなく自分が子どもだった頃の親との関係にあるのでは、と問いかける。
子育ての負の連鎖をどう断ち切るかが全編の軸です。世界46カ国で読まれているのは、子育てを超えて人間関係に効くからでしょうね。
橘ナナミ
なるほど…。でも、そういう本って読んでつらくなりませんか?冒頭で「単純明快な子育てマニュアルではありません」と言い切っているみたいですし。
佐藤メバル
正直に言うと、動揺するよ。著者自身が「あなたは動揺し、怒りを覚えるかもしれない」と書いている。でも同時に、妊娠期の悩みの対処から思春期の距離感、子どもの行動が変わる指針まで、実践的な助言も満載なんです。
甘くないけれど、読み終わるころには自分の親にもわが子にも、少し違う目で向き合えているはずです。

世界標準の子育て
船津徹 著|ダイヤモンド社
¥1,210(税込)
日米で20年以上、4000名以上のアジア人の育成に携わった著者が、各国の教育の実情を踏まえて日本の子育ての思い違いを指摘し、後半でノウハウを体系化する構成。絵本の読み聞かせ方やしつけのタイミング、習い事、男女の育て方の違いまで、子どものステージごとに親のすべきことを整理しています。エリート育成ではなく、地頭の良さやあきらめない心、社交性を育てるのが狙いです。
こんな人におすすめ
日本の常識にどこか息苦しさを感じている人、海外の教育事情も踏まえて方針を立てたい人、読み聞かせや習い事の具体的なやり方を知りたい人に。方針と実行の両方が欲しい人へ。
良い点
- 各国比較で視野が広がる
- ステージ別に体系化
- 読み聞かせなど具体策が豊富
気になる点
- 海外の事例がやや断定的
- 年齢の区分が粗め
- 文化差の議論は好みが分かれる
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2017年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「世界標準」って大きく出ましたね。著者は日米で20年以上、4000人以上を育てた方だそうで…。日本の子育ての、何が間違いだと言っているんでしょう。
佐藤メバル
前半はアメリカ、イギリス、北欧、シンガポール、インド、中国、韓国といった国々の教育の実情を並べて、日本の思い違いを指摘する構成。
でも面白いのは後半で、絵本の読み聞かせ方やしつけのタイミング、習い事の選び方まで、ステージごとに体系化している。
批判で終わらせないところが信頼できます。
橘ナナミ
エリートを育てるための本ではない、というのも冒頭でわざわざ書いてありますね。地頭の良さとか、あきらめない心とか。
佐藤メバル
そう、そこが大事なところ。どんな環境の変化にも負けない子を育てるための基本方針として使ってほしい、というのが著者の立場です。
読み聞かせひとつとっても具体的な手順が示されるので、理念だけの本では物足りない人にも向いていますよ。

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る (講談社+α新書 770-2C)
山中伸弥 著|講談社
¥990(税込)
ノーベル賞科学者の山中伸弥教授が、神戸大学医学部時代の同級生で小児脳科学者の成田奈緒子医師と子育てを語り合う対談本。「ほったらかしが子どもを伸ばす」「親子でええかっこしいをやめる」といった提言が並び、二人が共通して重視するのは“レジリエンス=乗り越える力”。山中教授が子育てを語る初の一冊で、専門家の知見に本人が驚きながら質問していく様子が読みどころです。
こんな人におすすめ
著名人の子育て本は苦手だけれど科学の話は読みたい人、わが子の“折れにくさ”をどう育てるか考えたい人、対談形式で気楽に学びたい人に。208ページの新書なので移動中にも。
良い点
- 対談形式で読みやすい
- レジリエンスという軸が明快
- 小児脳科学の知見が入る
気になる点
- 体系的な教科書ではない
- 具体的な手順は少なめ
- 新書サイズで物足りない人も
出版社
講談社
発売日
2021年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ノーベル賞の山中先生が子育ての本を出していたなんて知りませんでした。しかも同級生の小児脳科学者との対談なんですね。これ、お堅い内容ですか?
佐藤メバル
いや、これが意外に砕けていてね。山中先生が「僕もけっして優等生ではありませんでした」と打ち明けたり、成田先生の新しい知見にワクワクしながら質問していく。
同級生の親密さがあるから、本音が出るんですよ。二人が共通してたどり着くのが「レジリエンス=乗り越える力」。
しぶとく生き抜く力こそ大切だという結論です。
橘ナナミ
ほったらかしが子どもを伸ばす、とか、親子でええかっこしいをやめる、とか、目次からして刺激的ですね。
佐藤メバル
そこが読みどころ。第一章の「ほったらかし」は放置ではなく、親が先回りしすぎないという意味なんです。良い習慣が脳を育てる、常識を疑える子に育てる、と章が続いて、最後はしぶとい子どもの目線の話へ。
対談なので一気に読めますし、山中先生が子育てを語った最初の一冊という意味でも貴重ですよ。

文庫 子どもの話にどんな返事をしてますか?: 親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる (草思社文庫 ギ 1-1)
ハイム・G・ギノット 著|草思社
¥990(税込)
親と子どもの関係に革命をもたらしたと評された世界的ベストセラーの文庫版。「どうしてそんなことをしたの?」と聞くのは意味がない——子どもの言葉には隠れた意味があり、気持ちをわかってやるだけで問題行動は自然に改善すると説きます。批判や説教や罰は怒りと恨みを買うだけ、感情は何であれ受け入れ行動だけを規制する。会話の具体例が延々と続く構成が、他の叱り方本と決定的に違うところです。
こんな人におすすめ
つい説教が長くなってしまう人、同じことを何度言っても伝わらないと感じている人、ねたみや不安、性の質問への答え方まで知りたい人に。返事の一文を変えたい人へ。
良い点
- 会話例が豊富で真似しやすい
- 感情と行動を分ける視点
- 幅広い場面をカバー
気になる点
- 時代を感じる表現がある
- 構成がやや冗長
- 日本の家庭に合わせにくい例も
出版社
草思社
発売日
2022年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「どうしてそんなことをしたの?」って聞くのは意味がない、という一文が刺さりました。私、たぶん聞いちゃう側でした。
佐藤メバル
そこなんだよね。この本は親と子どもの関係に革命をもたらしたと評された世界的ベストセラーで、文庫で読めるようになった。
子どもの言うことには隠れた意味がある、感情は何であれ受け入れて行動だけを規制する。この原則を、会話例を延々と見せながら体で覚えさせる構成になっています。
橘ナナミ
「罰しないでしつける方法」とか、ねたみと嫉妬への対応まで章があるんですね。テクニックというより、気持ちの扱い方が中心なんだ。
佐藤メバル
そう。批判や説教や罰は、子どもの怒りと恨みを買うだけと著者は言い切る。脅したり口やかましく言うと、かえって事態は悪化する。
読むと少し耳が痛いけれど、会話の具体例が豊富なので、明日の返事をひとつ変えるところから始められる。長く読み継がれている理由が分かりますよ。

子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」
伊藤徳馬 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,650(税込)
自治体や民間団体で実施され、受講者満足度98%を記録した子育て練習講座「ちはっさく」を紙面で再現した一冊。代わりの行動を教える、一緒にやってみる、気持ちに理解を示す、ほめるという基本カードと、待つ・落ち着く・聞くの逆転カードを、日常で起こりがちな場面設定で練習していきます。「ついどなる→後悔」のループから抜けるため、読むだけでなく手を動かす作りが特徴です。
こんな人におすすめ
頭では分かっているのにどなってしまう自分に自己嫌悪している人、講座に通う時間はないけれど練習形式で身につけたい人、夫婦で同じやり方に揃えたい人に。切り替えの合図を欲しい人へ。
良い点
- 講座を再現した練習形式
- 綴じ込みカード付き
- 切り替えの合図が具体的
気になる点
- 練習の手間がかかる
- 網羅的な育児書ではない
- カードをなくすと使いにくい
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2023年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「どならない叱り方」って、読むだけの本かと思ったら、練習講座を紙面で再現しているんですか。講座って聞くと、ちょっとハードル高いです…。
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。ちはっさくという子育て練習講座が、そのまま紙面になっている。基本カードは、代わりの行動を教える、一緒にやってみる、気持ちに理解を示す、環境をつくる、ほめるの5枚。
逆転カードは、待つ、落ち着く、聞く・考えさせる。読むというより、手を動かして身につける本なんです。
橘ナナミ
受講者の満足度98%って書いてありますね。カードが綴じ込みの付録で付いているのも、練習を想定しているからなんだ。
佐藤メバル
そう。カチンときてドッカーンとなりそうな瞬間からの逆転がテーマで、そこだけ集中的に練習する。
アンケートでは叱る頻度もどなる頻度も減って、ほめる頻度が増えたという結果が出ている。夫婦で同じやり方に揃えたい人にもいいし、上級編のダウンロード特典も付いていますよ。

子育てで絶対やってはいけない35のこと (単行本)
アグネス・チャン 著|三笠書房
¥1,360(税込)
トロント大学で児童心理学を学び、スタンフォード大学で教育学の博士号を取得、さらに3人の子育てを経験した著者が、やってはいけないことを35項目に絞って示す一冊。「子どもを他人と比べない」「勉強と遊びを区別しない」など、ついやりがちなNGが並びます。長男による「息子の視点」コメントが付き、親の意図と子どもの受け取り方のずれが見えるのが他書にない読みどころです。
こんな人におすすめ
良かれと思ってやっていることが急に不安になった人、NG行動を一覧で確認したい人、親の視点と子の視点の差を実感したい人に。3歳までに刺激を、8歳までに複雑な脳をという見通しも得られます。
良い点
- NGが35項目で明確
- 息子視点のコメントが貴重
- 児童心理学と教育学が土台
気になる点
- 断定調が合わない人もいる
- 根拠の提示は控えめ
- 3歳・8歳など年齢前提あり
出版社
三笠書房
発売日
2018年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
アグネス・チャンさんって、スタンフォードで教育学の博士号を取っていて、3人の息子さんを育てたんですね。説得力がすごいです。
佐藤メバル
しかもカナダのトロント大学で児童心理学を学んでいる。この本は「やってはいけない」に絞っているのが特徴で、子どもを他人と比べない、子どもの代わりに選択しない、同じような毎日を過ごさせない、といった35項目が並びます。
3歳までにさまざまな刺激を与え、8歳までに複雑な脳をつくる、という見通しも示されるんですよ。
橘ナナミ
長男の和平さんによる「息子の視点」コメントが付いているのが気になります。親が良かれと思ってやったこと、子どもはどう受け取っていたのか…。
佐藤メバル
そこが他の本にない持ち味です。同じ出来事でも、親の意図と子どもの受け取り方はずれる。そのずれを実例で見せてくれるから、35項目が単なる禁止リストで終わらない。
「文字嫌いな子にしてはいけない」あたりは、意外と身近に感じられるんじゃないかな。

改訂新装版 子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング: 育てにくい子ほどよく伸びる
成田奈緒子 著|合同出版
¥1,870(税込)
小児科医で発達脳科学者の著者が、発達が気になる子、不登校、すぐキレる子も「生活環境の改善」で変わると説く脳育てのメソッド。ブレない生活習慣の確立から親がブレない軸を持つことまで、6つのペアレンティングをイラストで紹介します。特別な教材や診断ではなく、家庭と学校で今日から取り組める関わりに落とし込んでいる点が、他の発達支援の本との違いです。
こんな人におすすめ
発達が気になりつつ何から手をつければいいか分からない人、生活リズムの乱れを立て直したい人、園や学校の先生と共通言語を持ちたい人に。何歳からでも始められる一冊です。
良い点
- イラストで取り組みやすい
- 生活習慣から入る筋道
- 何歳からでも変わると明言
気になる点
- 医学的な詳細は控えめ
- 152ページと簡潔
- 劇的な即効性は約束しない
出版社
合同出版
発売日
2023年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「育てにくい子ほどよく伸びる」という副題が気になります。これって、発達が気になる子向けの本なんですか?
佐藤メバル
発達が気になる、不登校、すぐキレる、そういう子も生活環境の改善で変わります、というのが著者の立場。小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子先生が、脳の育ちを意識した関わり=ペアレンティングを6つのメソッドにまとめている。
1番目が「ブレない生活習慣を確立する」、最後が「親はブレない軸を持つ」という並びが象徴的です。
橘ナナミ
特別な教材じゃなくて、生活習慣と親子関係から入るんですね。イラストで紹介されているのも、続けやすそう。
佐藤メバル
何歳からでもどんな状態でも変わっていくと明言されているのが心強いところ。調和の取れたコミュニケーション、怒りやストレスへの対処法の共有、ポジティブな家庭の雰囲気づくりまで、家庭と園・学校でかんたんに取り組める形にしてあります。
専門書を読む前に、まずここから手に取るといいですよ。

3歳までの子育ての教科書
アスコム 著|アスコム
¥950(税込)
脳科学者、脳神経外科専門医、教育カウンセラー、臨床心理士、ファイナンシャルプランナー、収納カウンセラーまで、総勢19名の専門家が3歳までの子育てのコツを持ち寄るアンソロジー。ひとつの流派に閉じず、生活・食事・片づけ・お金の準備まで含むところが、脳育て系の本との大きな違いです。「おとなしくて聞き分けのいい子ほど要注意」といった指摘も収録されています。
こんな人におすすめ
初めての子育てで、何が分からないかも分からない人、複数の専門家の見方を短時間で比べたい人、生活面も含めて準備したい人に。講義ごとに短く読めるのが魅力です。
良い点
- 19名の専門家の知恵が一冊
- 生活面まで射程が広い
- 各講義が短く読みやすい
気になる点
- テーマが広く深掘りは浅め
- 講義ごとに温度差がある
- 3歳までで内容が区切られる
出版社
アスコム
発売日
2012年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、19人の専門家がそれぞれ講義をする形式なんですね。脳科学者から収納カウンセラー、ファイナンシャルプランナーまでいるのが面白いです。
佐藤メバル
そう、それがこの本の狙いでね。ひとつの流派に閉じずに、生活・食事・片づけ・お金の準備まで含める。茂木健一郎さんの「子育てとは、親子で楽しむ宝探しです」という言葉から始まり、臨床心理士の「おとなしくて聞き分けのいい子ほど要注意」といった指摘まで入っています。
橘ナナミ
3歳までに絞っているぶん、初めての親が読むにはちょうどよさそう。何が分からないかも分からない状態ですもんね。
佐藤メバル
そういう人にこそ手に取ってほしい。各講義が短いので、通勤中に一つずつ読む使い方もできます。ただしテーマが広いぶん深掘りは浅めなので、気になった講義から専門書に進む入り口として使うのがおすすめですよ。

子育てのきほん 新装版 (一般書)
佐々木正美 著|ポプラ社
¥1,540(税込)
児童精神科医として50年活躍した著者がたどり着いた、圧倒的にシンプルな子育ての心構えを55のメッセージで綴る一冊。「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい」「子育ては過保護でいい」という言葉が軸にあり、子どもが望む親になるという視点が貫かれます。オールカラー化と描きおろし漫画が加わった新装版で、育児書の入門書として最初に勧めやすい造本です。
こんな人におすすめ
育児書を何冊も読む前にまず一冊に絞りたい人、抱き癖や甘やかしを心配している人、子育てで心が折れそうなときに支えがほしい人に。10年読み継がれてきた安心感があります。
良い点
- 55の短文で読みやすい
- オールカラーの新装版
- 最初の一冊に最適と明言
気になる点
- 具体的な手順は少ない
- 理論的な裏付けは控えめ
- 物足りなさを感じる人も
出版社
ポプラ社
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「子育ては過保護でいい」「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい」…これ、逆に不安になる人もいそうです。
佐藤メバル
でもそれが、佐々木正美先生が50年の臨床でたどり着いた結論なんだよね。子どもは、かわいがられるからいい子になる。
かわいい子だから、かわいがるのではない。この一文が全編を貫いています。55のメッセージが並ぶ構成で、新装版はオールカラーになり、漫画も加わりました。
橘ナナミ
「親が望む子どもに育てるのではなく、子どもが望む親になってください」というのも、しばらく考え込んでしまいそうな言葉です。
佐藤メバル
最初に読んでほしい育児書の入門書、という紹介文がそのまま当てはまる。家庭とは「ほかのどこにもないほど居心地のいい場所だ」と子どもに伝えることの大切さも、繰り返し書かれています。
物足りなさを感じたら、同じ著者の『子どもの心の育てかた』に進む流れが自然ですよ。

はじめてママ&パパのしつけと育脳 ― 0-3才までに絶対しておきたい「脳育て」のコツがよくわかる! (実用No.1シリーズ)
成田奈緒子 著|主婦の友社
¥1,980(税込)
累計25万部を超える「はじめてママ&パパ」シリーズの育脳編。0〜5歳まで見通せる発達カレンダーと、実例で見る1日の過ごし方から始まり、時期別の発達と脳育てのコツ、しつけの方法、頭のいい子が育つ食事、親子遊び、家庭教育と習い事までを、漫画・イラスト・写真・図解でまとめています。専門用語を避け、手元に置いて引きやすさを優先した一冊です。
こんな人におすすめ
0〜3歳の子を持つ初めての親、早寝早起きやトイレトレーニングなど生活面の迷いを整理したい人、入園までにやっておくことを確認したい人に。一家に一冊の保存版として使えます。
良い点
- 発達カレンダーが便利
- 図解と漫画で分かりやすい
- 食事や遊びまで具体的
気になる点
- 網羅的で通読はしにくい
- 専門的な深掘りは少ない
- 0〜3歳中心の内容
出版社
主婦の友社
発売日
2017年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
0〜5歳までの発達カレンダーが巻頭に付いているんですね。こういう一覧があると、今どこにいるのか分かって安心しそうです。
佐藤メバル
それがあって、この本は“保存版”として作られている。監修は小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子先生。0才からの脳育てルール、時期別の発達とコツ、しつけの方法、頭のいい子が育つ食事、親子遊び、家庭教育と習い事まで、漫画と図解で一通りそろうんです。
橘ナナミ
イヤイヤ期の困った!とか、おはしの持ち方、歯みがき、トイレトレーニングみたいに、日常の具体的なことが章に入っているのが助かります。
佐藤メバル
専門用語を使わず、漫画・イラスト・写真・図解で分かりやすくまとめる方針が効いていますね。巻末には児童精神科医の佐々木正美先生、花まる学習会の高濱先生、コーチングの菅原先生のインタビューも収録されている。
ただ網羅型なので、通読より辞書的な使い方が向いていますよ。

はじめてママ&パパの1・2・3才 イヤイヤ期の育児 (実用No.1シリーズ)
主婦の友社 著|主婦の友社
¥1,650(税込)
累計100万部のシリーズから生まれた、第一次反抗期=イヤイヤ期に特化した一冊。「何を言ってもイヤ!」に消耗する前に、この時期の心と体の成長を先に知る構成で、離乳食から幼児食、睡眠のリズム、トイレトレーニング、よい生活習慣、1〜3才でかかる病気とケアまでをカバーします。お茶の水女子大学の宮里暁美先生が総監修をつとめる、時期を絞った安心材料です。
こんな人におすすめ
魔の2歳児と呼ばれる時期に突入した家庭、かんしゃくや自己主張への対応に疲れている人、睡眠や離乳食など生活面をまとめて確認したい人に。先輩ママの声も心の支えになります。
良い点
- イヤイヤ期に内容を絞っている
- 生活面を幅広くカバー
- 先輩ママの声を収録
気になる点
- 1〜3才限定で長くは使えない
- 教育論には踏み込まない
- 病気の章は基礎的
出版社
主婦の友社
発売日
2023年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
魔の2歳児…。第一次反抗期って聞くだけで疲れそうなんですけど、この本はその時期だけを扱っているんですね。
佐藤メバル
そう、1〜3才のイヤイヤ期に絞った一冊。まずこの時期の心と体の成長を知るところから始まって、離乳食と幼児食、睡眠のリズム、トイレトレーニング、生活習慣、かかる病気とケアまで、暮らし全般をカバーしている。
お茶の水女子大学の宮里暁美先生が総監修です。
橘ナナミ
「自立と甘えを行き来しながら、その子らしさが育つとき」という説明が冒頭にある。乗り切るというより、いっしょに育つ時期なんですね。
佐藤メバル
先輩ママたちの声も集めているので、ひとりで抱え込まないで済むのがいい。ただ1〜3才限定なので、長く使うというより、今の時期を乗り切るための手元の材料としてどうぞ。
食べることと寝ることの章は、この時期の土台になりますよ。

育児の悩みスッキリ解決! 子どもの早寝メソッド
れーこ 著|講談社
¥1,540(税込)
小学校教諭を経て、5年間わが子の19時消灯を実践してきた著者が、誰でも早寝が叶う方法を公開する一冊。イヤイヤや癇癪、登園しぶり、体調不良までを“睡眠”から見直す発想が特徴で、夕食を30分で作る時短術や家事を手放す考え方、デジタルデトックスと読書まで含みます。理想の早寝を極める8つのステップという道筋が示されている点が、他の生活習慣本との違いです。
こんな人におすすめ
共働きやワンオペで時間に追われている家庭、子どもの不機嫌や体調不良の原因を探している人、まず生活リズムから立て直したい人に。ズボラな人こそすすめたいと書かれています。
良い点
- 時短術まで具体的
- 漫画で状況がつかめる
- 実体験に基づくメソッド
気になる点
- 19時消灯は環境を選ぶ
- 睡眠以外の育児は触れない
- 家庭ごとの調整が必要
出版社
講談社
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
19時消灯って、正直すごいですね。共働きやワンオペだったら無理では…と思ってしまうんですけど。
佐藤メバル
そこを想定して書かれているのがいい。著者は小学校教諭を経て、5年間、三姉妹で19時消灯を実践してきた人。
みんなが19時である必要はない、家事を手放していい、夕食は30分で作る、という現実的な前提が先に示されます。
イヤイヤや癇癪、登園しぶり、体調不良を、まず睡眠から見直すという切り口が一貫しているんです。
橘ナナミ
早寝とデジタルデトックスで本を読む子になる、という流れも気になります。宿題を朝やるようになる、というのも。
佐藤メバル
そう、そこが早寝の副産物として紹介されている。風邪をひきにくくなって通院が減る、朝は目覚ましなしで起きられる、親の自由時間も確保できる、と効果が並びます。
いきなり19時にしなくても、8つのステップで階段を上がれるのがいいところ。生活リズムから立て直したい家庭に向いています。

元保育士のグズらない声かけ145 イヤイヤ期のトリセツ
ふじこせんせい 著|講談社
¥1,760(税込)
元保育士で「イヤイヤ期ヲタク」を名乗る著者が、イヤイヤ期のシーン別に、発動のメカニズムと背景にある脳や体の発達を解説したうえで、そのまま使える声かけ145を並べる一冊。ご飯、着替え、お出かけ、マナー、トイレ、お風呂、ねんね、家での過ごし方と章が細かく分かれ、一部はQRコードから実践動画も見られます。声のトーンまで参考にできるのが強みです。
こんな人におすすめ
とにかく今すぐ使えるフレーズがほしい人、イヤイヤの理由から理解したい人、絵や漫画が多い本でないと続かない人に。その場で開いて真似する使い方に向きます。
良い点
- 145の声かけを場面別に収録
- 発達の解説付きで納得できる
- 動画で声のトーンも確認
気になる点
- 網羅的で通読には向かない
- 理論の深掘りは控えめ
- 年齢が幼児期に限定
出版社
講談社
発売日
2024年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「イヤイヤ期ヲタク」って肩書きがすごいですね。元保育士さんが、シーン別に声かけを145も並べているんですか。
佐藤メバル
ご飯、お着替え、お出かけ、マナー、トイレ、お風呂・歯磨き、ねんね、家でのこと、家族やお友だちのこと、と章が細かく分かれている。
しかもただのフレーズ集ではなく、イヤイヤや癇癪が発動するメカニズムと、背景にある脳や体の発達を先に解説してくれる。
だから、うちの子は今ここなのか、と腹に落ちるんです。
橘ナナミ
QRコードから、実際の声かけ動画が見られるページもあるんですね。文字だけだとトーンが分からないので、それは助かります。
佐藤メバル
声のトーンや表情まで参考にできるのが強みです。実際に真似した家庭からは、スムーズに次の行動に移れて親のストレスも減った、という声が届いている。
巻末には「イヤイヤにほとほと困ったときは」という章も用意されています。困ったときに開いて真似する、そういう使い方に向いた一冊ですよ。

子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑
てぃ先生 著|ダイヤモンド社
¥1,760(税込)
現役保育士として13年目の著者による、〇×形式の子育て図鑑。「ママお茶」「ママはお茶ではありません」のような日常の一言を変えるだけで親子が変わる技を、マンガで状況ごとに示します。自己肯定感、集中力、自制心、かんしゃく、叱る場所、怒鳴らなくなる呼吸法まで、保育の現場で効果があったものが軸。脳科学や心理学の根拠にも触れているのが頼もしいところです。
こんな人におすすめ
短い時間で気軽に読みたい人、園でのプロの対応を知りたい人、子どもへの声かけを遊び感覚で見直したい人に。一つだけ拾って試すのに向いています。
良い点
- 〇×とマンガで即分かる
- 現役保育士の実践ベース
- 科学的根拠にも触れる
気になる点
- 項目が多くやや散らかる
- 深い理論は期待できない
- 対象年齢は幼児中心
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2021年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
現役保育士のてぃ先生で、13年目なんですね。「ママ、お茶」「ママはお茶じゃありません」のやりとり、思わず笑ってしまいました。
佐藤メバル
ああいう日常の一言をちょっと変えるだけで、親子ともども成長できる。それが〇×形式で、マンガで状況が見えるから、うちならこうだな、と想像しやすい。
自己肯定感、集中力、自制心、かんしゃく、叱る場所、怒鳴らなくなる呼吸法まで、保育の現場で効果があったものが並びます。
橘ナナミ
「ごほうび」の話もあるんですね。危ないごほうびって、何だろう。
佐藤メバル
そこは他の章とつながっていて、叱ると逆に増える行動など、逆効果になる関わりを先に外していく構成なんです。
項目が多くて少し散らかるけれど、辞書的に開くには困らない。忙しい毎日のなかで、一つだけ拾って試すのに向いていますよ。

「自分でできる子」に育つスゴい習慣 スタンフォード大学博士が教える最新脳科学×子育てメソッド
キム・ボギョン 著|U-CAN
¥1,760(税込)
スタンフォード大学で博士号を取得した脳科学研究者が、自身の育児を織り交ぜながら、行動を変えるのは意志の力ではなく習慣だと説く一冊。「ごほうびシール」作戦が失敗する理由や、100回言っても変わらない3つの理由を脳の仕組みから説明し、集中・勉強・幸せの脳をつくる習慣へつなげます。叱るでも褒めるでもない第三の道を示すのが特徴です。
こんな人におすすめ
何度言っても動かない子に手を焼いている人、ごほうびや罰の限界を感じている人、3〜10歳の習慣づくりを腰を据えて設計したい人に。悪い子はいない、悪い習慣があるだけという視点が欲しい人へ。
良い点
- 脳科学の裏付けが明確
- 習慣づくりの5つの秘訣
- 育児経験を交えた記述
気になる点
- 360ページで読み応えがある
- 海外の事例で差を感じる面も
- 即効性は求めにくい
出版社
U-CAN
発売日
2025年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スタンフォードで博士号を取った脳科学者が、自分の育児も交えて書いているんですね。「ごほうびシール作戦が失敗する理由」って、うちの親がやりそうで少し笑ってしまいました。
佐藤メバル
そこが読みどころでね。行動を変えるのは意志の力でも、叱ることでも、ごほうびシールでもなく、日々の小さな行動のくり返し=習慣だ、というのが著者の主張。
100回言っても子どもが変わらない3つの理由を、脳の仕組みから説明してくれる。だから、なぜ今までうまくいかなかったのかが腑に落ちるんです。
橘ナナミ
集中する脳、勉強する脳、幸せな脳、と3つに分けて習慣を整理しているのも、わかりやすい構成ですね。
佐藤メバル
悪い子はいない、悪い習慣があるだけ、という言葉が全編を支えています。3〜10歳、大成する脳をつくる時期、という見取り図も示される。
360ページと読み応えはありますが、その分、家庭の習慣をゼロから設計し直す材料には困りませんよ。

新版 最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方
工藤勇一 著|SBクリエイティブ
¥1,760(税込)
「思いやりが大切」「みんな仲良く」といった正しいはずの言葉が子どもを追い詰めていないか、と問い直す一冊。学びと回復の前提条件である「自己決定」、深く考えるための「心理的安全性」、自分を俯瞰する「メタ認知」の三つを軸に、脳科学の視点から教育の常識を組み直します。「がんばれ」がなぜ逆効果になり得るのか、過剰な支援がなぜ主体性を奪うのかを、現場と科学の往復で言語化しています。
こんな人におすすめ
声かけの前に環境設計から考えたい人、不登校や登校しぶりに向き合っている人、学校や家庭の当たり前を一度疑ってみたい人に。家庭と学校の両方に効く視点が得られます。
良い点
- 自己決定・心理的安全性・メタ認知の軸
- 家庭と学校の両方に言及
- 現場の実践と科学を往復
気になる点
- 具体的な声かけは少なめ
- 抽象度が高く感じる場面も
- 元は新書の加筆修正版
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「思いやりが大切」「みんな仲良く」という正しい言葉が、子どもを追い詰めているかもしれない…という冒頭、ドキッとしました。
佐藤メバル
著者はその常識をいったん脇に置いて、脳科学から問い直す。鍵になるのが、自己決定、心理的安全性、メタ認知の3つ。
「がんばれ」「ちゃんとしなさい」がなぜ逆効果になり得るのか、過剰な大人の支援がなぜ主体性を奪うのかを、学校現場の実践と科学を往復しながら言葉にしていきます。
橘ナナミ
「選べない構造」に問題がある、という言い方が印象的です。子どもの心のせいにする前に、環境を設計するんですね。
佐藤メバル
そう。子どもが安心できる環境の設計図、メタ認知を育てるコーチングまで章が進みます。元は新書として出た本に加筆修正した単行本版なので、骨組みは読みやすい。
ただし抽象度が高いぶん、具体的な声かけは別の本で補うとバランスが取れますよ。

子どもの心の育てかた
佐々木正美 著|河出書房新社
¥1,430(税込)
幼児期から思春期まで、子どもの成長の季節を通して手元に置いてほしいと願って書かれた一冊。「教育と建築でいちばん大事なのは基礎、そして基礎はやり直すのが最も難しい」という視点から、トイレトレーニングの声かけ、反抗を喜ぶこと、過保護と過干渉の違い、思春期の恋愛までを説きます。144ページと薄く、愛着と心の土台に焦点を絞っているのが特徴です。
こんな人におすすめ
叱り方や声かけの前に、土台から考えたい人、思春期まで長く参照したい人、薄い一冊を繰り返し読み返したい人に。何度でも開ける短さが取り柄です。
良い点
- 基礎に絞った明快な構成
- 思春期まで言及
- 144ページで読み返しやすい
気になる点
- 具体策は多くない
- 図解などは少なめ
- 理論的説明は控えめ
出版社
河出書房新社
発売日
2016年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
144ページで、しかも児童精神科医として50年活躍した先生の本ですか。薄いのに、思春期の恋愛の話まで入っているんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の姿勢でね。幼児期から思春期まで、子どもの成長の季節を通して手元に置いてほしいと願って書かれている。
教育と建築でいちばん大事なのは基礎、基礎はやり直すのが最も難しい——この視点が全編を貫いています。
トイレトレーニングの声かけ、反抗を喜ぶこと、過保護と過干渉の違い。
橘ナナミ
「叱ってもすぐ忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」、それが幼児期の大きな利点だというところ、なんだか救われますね。
佐藤メバル
でしょ。同じ著者の『子育てのきほん』と並べると、こちらは心の土台にぐっと焦点を絞っている。創造性や独創性は「まね」から生まれるから、人をまねするなと子どもに言う必要はない、といった言葉も出てきます。
声かけの前に土台から考えたい人に、長く寄り添ってくれる一冊ですよ。

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある
大河原美以 著|河出書房新社
¥2,222(税込)
思いやりのある子、やさしい子に育ってほしいと願うほど、感情をコントロールできない子になってしまう——という逆説から始まる一冊。親には子どもの感情を育てる義務があるという立場で、泣くこと・怒ること・恐れることをどう受け止めるかを正面から扱います。しつけや声かけの前に、感情そのものの育ち方を問うところが、行動を扱う子育て本との決定的な違いです。
こんな人におすすめ
子どもが泣くとつい「泣かないの」と言ってしまう人、しつけと感情の区別がつかなくなっている人、子どもの不安や怒りにどう応えるか考えたい人に。泣かせることの意味を考えたい人へ。
良い点
- 感情の育て方に焦点
- 逆説的な気づきが多い
- 臨床の知見に基づく
気になる点
- 実践の手順は少なめ
- 文体がやや硬い
- 具体例は限られる
出版社
河出書房新社
発売日
2006年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルがずっしりきますね。「ちゃんと泣ける子に育てよう」。泣くことを推奨している本なんですか?
佐藤メバル
そのとおりでね。親には子どもの感情を育てる義務がある、という立場が副題にそのまま出ている。思いやりのある子になってほしいと願うほど、感情をコントロールできない子になってしまう。
この逆説が子育ての現実だと著者は言う。泣く、怒る、恐れる、そうした感情をどう受け止めるかを正面から扱います。
橘ナナミ
しつけや声かけの前に、そもそも感情ってどう育つの?というところから考えるんですね。他の本とは入口が違う気がします。
佐藤メバル
まさにそこ。行動を変える前に、感情の育ちを見直す本です。実践の手順は多くないけれど、「泣かないの」と口にした瞬間にハッとするはず。
読み終えると、子どもの泣き声の聞こえ方が変わる。そういう種類の一冊ですよ。

子どもを否定しない習慣
林健太郎 著|フォレスト出版
¥1,760(税込)
「褒める」「叱る」の論争のどちらでもなく、「否定しない」を軸にするという切り口が明確な一冊。エグゼクティブコーチングを手がける著者が、企業で人を育てるコミュニケーションの習慣を家庭に持ち込みます。自己肯定感や自尊心、チャレンジする姿勢、隠しごとをしなくなること、家庭の空気がよくなることまで、否定しない関わりが生む効果を具体的に並べています。
こんな人におすすめ
期待が大きいぶん厳しく当たってしまう人、言い訳ばかりする子への対応に困っている人、家庭の会話量そのものを増やしたい人に。職場の人間関係にも流用できるのが面白いところです。
良い点
- 「否定しない」という軸が明快
- コーチングの技法が使える
- 効果が箇条書きで見える
気になる点
- 「褒める」との違いは整理が必要
- 理論より実践寄り
- 子育て以外の例も多い
出版社
フォレスト出版
発売日
2024年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
褒めるでも叱るでもなく、「否定しない」が軸なんですね。この切り口は初めて聞きました。
佐藤メバル
そこが明快でね。親の願いが強ければ強いほど、期待が大きければ大きいほど、無意識に否定してしまう。著者は企業のエグゼクティブコーチングを手がけてきた人で、人を育てるコミュニケーションの習慣を家庭に持ち込んでいる。
自己肯定感や自尊心、チャレンジする姿勢、隠しごとをしなくなることまで、効果が具体的に並びます。
橘ナナミ
効果のリストが長いですね。家庭の空気がよくなって、チームワークもよくなる、というのは企業の言葉みたいで面白いです。
佐藤メバル
褒めるでも叱るでもない第三の道を、思ったことを話してくれるようになる、相談してくれるようになる、という日常の変化に落としているのがいい。
中長期的にいい家族関係を築きやすくなる、という見通しも示されます。子育て以外の例も多いので、職場に持ち帰っても使えますよ。

子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉【「考える子どもに導く7つのステップ〜小学校までに親にできること」DL特典付き】
天野ひかり 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,870(税込)
NHK「すくすく子育て」の元司会で、講座や講演で累計56,000人以上の親子の悩みに接してきた著者が、「認める(≠ほめる)」という考え方を軸に、よかれと思った声かけが実は否定になっているケースを示す一冊。ゲーム、宿題、片づけ、挨拶、きょうだいゲンカ、登園拒否、性の質問まで、親と子の視点の違いをマンガで見比べながら学べる構成です。
こんな人におすすめ
怒ってばかりで罪悪感を抱えている人、ほめているのに手応えがない人、今日から使える言い換えを知りたい人に。目次がそのまま困りごとの一覧になっているのが助かります。
良い点
- マンガで視点の違いが分かる
- 悩みの網羅性が高い
- 言い換え例が豊富
気になる点
- 対象は小学校までが中心
- 事例が多くやや長い
- 理論の深掘りは控えめ
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2023年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「認める(≠ほめる)」って、この不等号が気になります。認めると褒めるって、何が違うんでしょう。
佐藤メバル
天野さんはNHKの「すくすく子育て」の元司会で、講座や講演で累計56,000人以上の親子の悩みに接してきた人。
よかれと思って発した声かけが、実は自己肯定感を下げていた、というケースを、NGとOKの視点の違いをマンガで並べながら見せていきます。
認めるは子どもの側に主語がある、褒めるは評価なんですね。
橘ナナミ
「ゲームばかりのとき叱らずにやめさせられる?」とか、「宿題をやりたがらないときは?」とか、質問がそのまますぎて助かります。
佐藤メバル
そう、相談された悩みの中から多いものを集めているので、目次がそのまま困りごとの一覧になっている。小学校入学までにできるようにしておくたった一つのこと、という章もあって、不安の整理にも効きます。
購入者特典として、考える子どもに導く7つのステップの資料も付いていますよ。

思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉
天野ひかり 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,870(税込)
8万部を突破した『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』の思春期編。「言い聞かせる」のではなく本音を「引き出す」という方針で、10〜15歳前後の反抗期の子を持つ親に向けて、NGとOKを4コママンガで対比します。勉強・進路・部活に加えて、暴言、スマホ、不登校、お金、性・ジェンダー、夫婦関係まで踏み込み、相談先が見つかりにくいテーマを扱うのが特徴です。
こんな人におすすめ
返事がなくなった子にどう声をかけるか迷っている人、反抗を自分の育て方のせいだと感じている人、デリケートな話題を避けずに話したい人に。前作と並べて置く使い方が向きます。
良い点
- 4コマのNG/OK対比で即分かる
- 不登校や性まで扱う
- 前作と並べて使える
気になる点
- 思春期の子育ては正解が遠い
- 対象年齢が小5〜中3中心
- 事例数が多く感じる人も
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
返事がない、反抗する、暴言を吐かれる…。まだ子どもはいませんけど、思春期ってこうなるのか、と少し身構えてしまいました。
佐藤メバル
その構えは半分当たりで半分外れかな。この本は「子どもが反抗してくるのは自分の育て方のせい?」という問いに、そんなことはない、と答えるところから始まる。
前作と同じく、「言い聞かせる」のではなく本音を「引き出す」のが方針です。4コマのNGとOKの対比で、一目で分かる作りになっています。
橘ナナミ
勉強や進路だけじゃなくて、暴言、スマホ、不登校、お金、性・ジェンダー、夫婦関係まで扱っているんですね。
誰に相談していいかわからない話ばかりです。
佐藤メバル
そこが思春期編の価値でね。ほんの少し声かけを変えるだけで、思春期の子どもはありのまま伸びていく。対象はおおむね10〜15歳、小5から中3くらいを想定しています。
前作と並べて本棚に置いておくと、いざというときに開けますよ。

おうち性教育はじめます 思春期と家族編
フクチマミ 著|KADOKAWA
¥1,430(税込)
シリーズ第2弾として、10〜18歳までに育みたい性教育を、思春期の心と体の変化から親子の距離感まで全部マンガで描く一冊。なにが暴力や性被害かを知り、自分を守る考えを家庭で育てることを軸に、デートDVや性犯罪のニュースに揺れる親の不安にも応えます。性教育の本を一冊だけ選ぶなら、年齢が上がってからも使えるこれを、という位置づけです。
こんな人におすすめ
反抗期で子どもの考えが見えず不安な人、性や暴力の話題をどう伝えるか迷っている人、18歳で成人を迎えるまでに自分で生き抜く力を養いたい人に。家族の関係が変わっていく時期を共に学べます。
良い点
- 全編マンガで読みやすい
- デートDVや性被害も扱う
- 家族の変化まで射程
気になる点
- 性教育がテーマで好みが分かれる
- 医学的な詳細は少なめ
- シリーズ1作目と併読が前提
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
性教育って、学校で習うものだと思っていました。家庭で始めるとなると、何から話せばいいのか…。
佐藤メバル
この本はそこを助けてくれる。全編マンガで、10〜18歳までに育みたいことを、思春期の心と体の変化から親子の距離感まで描いている。
なにが暴力や性被害かを知り、自分を守るための考えを家庭で育てるというのが軸。デートDVや性犯罪のニュースに心が揺れる、という親の不安にも応えます。
橘ナナミ
反抗期で何を考えているか分からない、という時期の話も入っているんですね。性教育というより、家族の変化の話でもあるんだ。
佐藤メバル
そう、シリーズ第2弾の副題が「思春期と家族編」なのはそこなんです。子どもが自分の力で生き抜く力を養い、親は子の判断を受け止める。
18歳で成人を迎えるまでに、親も学びの一歩をふみ出す。性教育を一冊だけ選ぶなら、年齢が上がってからも使えるこれを、と薦めやすいですよ。
「正解がない」を前提にした関根勤の子育て哲学
橘ナナミ
関根さんの「正解がない」って、投げやりな意味じゃないですよね?
佐藤メバル
そう、そこが肝心。正解がないからこそ、目の前の子どもを見て、その場で笑いながら選び直す。関根さんの著作は、人間関係の作法を扱った『関根勤の嫌われない法則』、読者からの相談に答える形の『全肯定!関根流・ポジティブ人生相談』、その方向性が早くから表れていた初期の『バカポジティブ』と、いずれも正解を配る本ではなく、考え方の角度を変えてくれる本なんだ。手順書ではなく心の軸として読む。これが関根さん本の正しい位置づけだね。
橘ナナミ
関根さんの娘さんの麻里さんが話していた「楽しさ貯金」という言葉も、同じ話ですか?
佐藤メバル
通じるね。楽しい時間を貯めておくと、イヤイヤ期のような大変な時期にそれが支えになる、という考え方だ。イヤイヤ期は、子どもが自分と親は別の人間だと気づきはじめる時期でもある。だからこそ、その時期の困りごとには『はじめてママ&パパの1・2・3才 イヤイヤ期の育児』や『元保育士のグズらない声かけ145』のような、その場で使える声かけの実用書が強い。楽しさを貯める本と、目の前の一手を助ける本。両方あっていい。
笑いは本当に子育てに効くのか、科学の側から確かめる
橘ナナミ
「笑いが子育てに効く」って、感覚的な話ではないんですか?
佐藤メバル
感覚で終わらせないのが、この記事の売りだよ。たとえば成田奈緒子さんの『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』は、脳科学の知見をもとに、ポジティブな家庭の雰囲気をつくることを6つのメソッドの一つに数えている。中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』は、学力テストの点数だけでは測れない非認知能力がその後の人生と関わると、世界の学術論文から信頼性の高いデータを厳選して示す。島村華子さんの本も、エビデンスに基づく教育メソッドをほめ方・叱り方という声かけに落とし込んだものだ。笑いや前向きさは、気分の問題ではなく育ちの土台の問題として扱われはじめている。
橘ナナミ
それ気になります! でも、データばかりの本はちょっと身構えちゃいます。
佐藤メバル
それなら入口を変えよう。てぃ先生の『カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑』のようにマンガの〇×形式で読める本や、天野ひかりさんの『思春期の子どもを伸ばす言葉』のように4コマで「これ、うちのことだ」と気づける本もある。エビデンスを自分の言葉に翻訳できるかどうかが、読書の勝負だよ。
他の著名人の子育て本と、悩み別の逆引き
橘ナナミ
関根さん以外の有名人の本も多いですよね。
佐藤メバル
多い。だから同じ土俵で整理しよう。スタンフォード大学で教育学の博士号を取得し、3人の息子を育てたアグネス・チャンさんの『子育てで絶対やってはいけない35のこと』は、児童心理学の理論と実体験の両輪。佐々木正美さんの『子育てのきほん』は、児童精神科医として50年の結論が「過保護でいい」「いくら抱いてもいい」という圧倒的にシンプルな言葉に収まっている。天野ひかりさんはNHK「すくすく子育て」の元司会で、講座や講演で累計56,000人以上の親子の悩みに接してきた人だ。関根さんは笑いで肩をゆるめる、専門家は根拠と手順で支える、と役割で選ぶとわかりやすい。
橘ナナミ
逆引きだと、たとえば「怒鳴ってしまう」なら?
佐藤メバル
伊藤徳馬さんの『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」』。受講者満足度98%の子育て練習講座を紙面で再現し、カード形式で「待つ」「落ち着く」「聞く・考えさせる」を練習する。同じ悩みでも、ギノットの『子どもの話にどんな返事をしてますか?』は「子どもの感情は何であれ受け入れ、行動だけを規制する」という原則から入る。練習帳と原則論、どちらが自分に合うかで選ぶといい。読んだあとは、『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』のダウンロード特典を1週間だけ試す、冷蔵庫にカードを貼って夕食前の30分だけ使う——そんな一手で十分だよ。
よくある質問
関根勤の子育て本でいちばんおすすめなのはどれ?
橘ナナミ
関根勤の子育て本でいちばんおすすめなのはどれについて教えてください。
佐藤メバル
関根さんの著作は、特定の年齢や悩みに効く実用手順書ではなく、心の構えを整える読み物です。だから「1冊だけ」を選ぶなら、笑いと共感のスタンスがまっすぐ出ている関根さんの本を1冊選び、体系的に手順を知りたいなら『子育てベスト100』のような網羅型を1冊添える、この2冊持ちが現実的です。
『嫌われない法則』と『全肯定!』の違いは何?
橘ナナミ
『嫌われない法則』と『全肯定!』の違いは何について教えてください。
佐藤メバル
前者は人間関係のなかでどう振る舞うかを扱った本、後者は読者からの相談に答える人生相談の形をとった本です。前者が関係の作法、後者が読み物としての元気づけ、と役割が分かれます。どちらも正解を押しつけず、ものの見方をずらしてくれるタイプです。
関根勤の子育て術は実際に効果があるの?
橘ナナミ
関根勤の子育て術は実際に効果があるのについて教えてください。
佐藤メバル
関根さんの本は体験と語りが中心で、育児メソッドを検証した研究書ではありません。効果は読んだ人の受け取り方次第です。科学的な裏付けを知りたいなら、成田奈緒子さんの『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』、中室牧子さんの『科学的根拠で子育て』、島村華子さんの『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』を併せて読むのがおすすめです。
関根勤の本は何歳くらいの子どもがいる親に向いている?
橘ナナミ
関根勤の本は何歳くらいの子どもがいる親に向いているについて教えてください。
佐藤メバル
関根さんの語りは「子育てに正解はない」という前提の話なので、子どもの年齢を問わず読めます。実用的な手順を知りたいときは年齢で分けるとよく、0〜3歳なら『はじめてママ&パパのしつけと育脳』、小学校までなら『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』、思春期なら『思春期の子どもを伸ばす言葉』や10〜18歳を対象にした『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』が目安になります。
子育てに「正解がない」とはどういう意味?
橘ナナミ
子育てに「正解がない」とはどういう意味について教えてください。
佐藤メバル
何をしてもいいという意味ではなく、答えを外から持ってこないという意味です。子どもは一人ひとり違い、同じ子でも日々変わります。だから一般解を探して迷うより、その場で子どもを観察して選び直す。関根さんの笑いと共感のスタンスは、この考え方の上に立っています。
笑いで子育てするメリットは科学的に証明されている?
橘ナナミ
笑いで子育てするメリットは科学的に証明されているについて教えてください。
佐藤メバル
笑いそのものを直接検証した研究を根拠に断定することはできません。ただし、成田奈緒子さんはポジティブな家庭の雰囲気をつくることを6つのメソッドの一つに数え、中室牧子さんは学力テストでは測れない非認知能力がその後の人生と関わるとデータで示しています。笑いや前向きさを、育ちの土台として扱う流れは確かに強まっています。
関根勤の子育て本はKindleで読める?中古でも買える?
橘ナナミ
関根勤の子育て本はKindleで読める?中古でも買えるについて教えてください。
佐藤メバル
電子版の対応状況は本によって異なるので、購入前に各ストアで確認してください。中古は安く手に入りますが、『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」』のように綴じ込みカードやダウンロード特典がつく本は、付属品の有無までチェックすると失敗がありません。
子どもが大きくなってからでも読む価値はある?
橘ナナミ
子どもが大きくなってからでも読む価値はあるについて教えてください。
佐藤メバル
あります。佐々木正美さんの『子どもの心の育てかた』には、幼いころに忘れてしまっても遅すぎることはなく、どの年齢でもやり直せるというメッセージが置かれています。思春期の親向けの本も数多く出ているので、そのときの年齢から始めるのがいちばん現実的です。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、今日の話を聞いて、関根さんの本って「子育ての攻略本」じゃなくて「子育ての相棒」みたいだなと思いました。
佐藤メバル
いいまとめだね。攻略本は正解を教えてくれる。相棒は、隣で笑ってくれる。正解のない子育てでは、その笑いのほうが長い目で見ると効いてくるんだよ。
橘ナナミ
私、まだ子どもはいないんですけど、今日紹介してもらった本を読んだら、なんだか自分の親のことも思い出しました。
佐藤メバル
それでいいんだよ。『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』も、まさにそこから始まる。自分がどう育てられたかを見つめ直すことが、次の関係の土台になる。読者は親だけじゃない。過去の自分に向けて読むのも、この棚の正しい使い方だよ。
橘ナナミ
じゃあ、まず1冊、選んでみます。
佐藤メバル
うん。関根さんの芸風でいえば、子育ては台本のないコントだ。今日うまくいかなくても、明日「お、今日は違うオチがきたね」と笑って幕を開ければいい。あなたの家庭という舞台に、今日はどの一冊を持っていく?
