子育て佐々木本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回は「子育て 本 佐々木」で調べたんですが……出てくるのが全部同じ先生の本で、タイトルも「子ども」「子育て」ばかり。正直、どれがどれだか分からなくなりました。
佐藤メバル
いい質問だね。まず人物から整理しよう。佐々木正美さんは児童精神科医で、新潟大学医学部を卒業したあと、ブリティッシュコロンビア大学で児童精神科の臨床訓練を受け、小児療育相談センターなどで臨床にあたった人。自閉症の療育プログラム「TEACCH」の研究と普及に力を尽くし、糸賀一雄記念賞、保健文化賞、朝日社会福祉賞、エリック・ショプラー生涯業績賞を受けている。育児書の書き手というより、まず臨床医なんだ。
橘ナナミ
臨床医だから、『子どもへのまなざし』もノウハウ集というより、子どもを見る視線そのものの本なんですね。
佐藤メバル
そう。あれは福音館書店から出た単行本で、児童精神科医が臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る本。書店の子育て棚で長く読み継がれてきた。でも、いきなり分厚い単行本から入らなくていい。短い入門書もあるし、悩み別に引ける本もある。
橘ナナミ
そこが知りたいです。何から読めばいいのか。
佐藤メバル
じゃあ、選び方を軸ごとに整理していこう。
子育て佐々木本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
目的で選ぶなら、どう分けますか。
佐藤メバル
五つだね。乳幼児期の愛着形成なら『子どもへのまなざし』か『はじまりは愛着から』。しつけや叱り方なら『「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本』——佐々木さんの考え方を土台に、子育てサロン主宰の若松亜紀さんが日々使えるノウハウを添えている。発達障害の周辺なら『花咲く日を楽しみに』に「発達障害の周辺で」という章がある。思春期なら『子どもの心の育てかた』。親自身の心のケアなら『大丈夫! あなたはちゃんと子育てしてるし 子どももちゃんと育ってます』だね。
橘ナナミ
タイトルだけで、少し救われる気がします。
年齢別で選ぶ
佐藤メバル
0〜3歳なら『かわいがり子育て―3歳までは思いっきり甘えさせなさい』が分かりやすい。就学前後なら『子育てのきほん』、小学生以上まで見たいなら『はじまりは愛着から』が乳児期から思春期までの発達段階ごとに語っている。思春期の入口なら『この子はこの子のままでいいと思える本』の「思春期になる前に」の章が近い。
橘ナナミ
年齢で分けると、買い足しが増えそうですね。
佐藤メバル
だから次が大事なんだ。
冊数別で選ぶ — 最初の1冊か、そろえるか
佐藤メバル
正直に言うと、内容は重なっている。たとえば「かわいがられるからいい子になる」という考え方は『子育てのきほん』にも『子どもが喜ぶことだけすればいい』にも出てくる。だから全部そろえる必要はない。最初の1冊は短く読みやすいもの、2冊目は悩みに特化したもの、という足し方が現実的だよ。
読了ハードル・網羅性で選ぶ
橘ナナミ
読みやすさで選ぶなら?
佐藤メバル
文庫なら『やすらぎ子育てアドバイス』。『育てたように子は育つ』は相田みつをのことばに佐々木さんが文章を寄せた形で、ことばと文章を往復しながら読める。逆に辞書的に引きたいなら『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』——雑誌の読者相談に長く答えてきた一問一答をまとめたものだ。『子どもが喜ぶことだけすればいい』は自己肯定感や人間関係をテーマにした言葉集で、通読向きだね。
形式別で選ぶ
橘ナナミ
電子とか図書館とかはどうですか。
佐藤メバル
何度も開く本は紙が向く。電子版が用意されている本もあるけれど全点ではないから、購入前に各ストアで確認するといい。図書館の子育てコーナーにも並びやすいので、まず図書館で試して、手元に置きたい1冊だけ買う——この順番がいちばん失敗が少ないよ。
子育て佐々木本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
子育て佐々木本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

子どもへのまなざし (福音館の単行本)
佐々木正美 著|福音館書店
¥2,090(税込)
児童精神科医の佐々木正美さんが、臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語った324ページの大著です。子どもにとって乳幼児期は人間の基礎をつくるもっとも重要な時期——この一点を軸に、育児に関わる人の必読書として読み継がれてきました。厚みがあるぶん、目次から気になる章をつまみ読みしても十分に効きます。入門書より一歩深く、なぜ「まなざし」なのかを考えたい人に向く原点です。
こんな人におすすめ
初めて育児書を手に取る人、保育や教育の現場に入る前の予習をしたい人、そして佐々木正美さんの考え方をまとめて押さえたい人。1冊だけ選ぶならここから始めると、他の著作の位置づけも見えてきます。
良い点
- 臨床経験に基づく記述の厚み
- 乳幼児期の意味が腹に落ちる
- 他の著作の土台として読める
気になる点
- 324ページで最初は重い
- 具体策より考え方が中心
- 育児の手順は載っていない
出版社
福音館書店
発売日
1998年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、まずこの本から見ていくんですね。324ページって、けっこうな厚さですけど……育児書って、もっと薄いイメージがありました。
佐藤メバル
いい質問だね。これは育児のハウツーというより、乳幼児期とは何かという土台を語った本なんだ。児童精神科医の佐々木正美さんが臨床経験をふまえて、子どもにとっての乳幼児期が人間の基礎をつくる大切な時期だと繰り返し伝えている。
読み切る必要はなくて、気になる章から開けばいい。
橘ナナミ
なるほど、辞書みたいに使ってもいいんですね。じゃあ、いま赤ちゃんがいる人は、どのあたりから読むのがいいんでしょう?
佐藤メバル
そうだね、まずは乳幼児期の章をゆっくり。ここを押さえておくと、あとで紹介する薄手の本が、なぜあんなにやさしい言葉で書けるのかが見えてくるよ。
育児に関わる人の必読書と呼ばれる理由も、読み進めればきっとわかるはずだよ。

子育てのきほん 新装版 (一般書)
佐々木正美 著|ポプラ社
¥1,540(税込)
児童精神科医として50年活躍した著者がたどり着いた、圧倒的にシンプルで、限りなくやさしい子育ての心構えを55のメッセージで綴った一冊。「過保護でいい」「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい」「子どもが望む親になってください」。10年読み継がれたロングセラーに描きおろしの漫画を加え、オールカラーになった新装版です。入門書としてはこれ以上なく取りつきやすい。分厚い『子どもへのまなざし』の前に、まずこちらを、という順番もおすすめです。
こんな人におすすめ
はじめて育児書を開くお母さん・お父さん、出産を控えて心の準備をしたい人、そして「今の関わり方で大丈夫かな」とふと立ち止まった人。忙しい合間に1メッセージずつ読める構成なので、通勤中や寝かしつけのあとにも向いています。
良い点
- オールカラーで読みやすい
- 55の短いメッセージ構成
- 漫画つきで情景が浮かぶ
気になる点
- 物足りない人には薄い
- 理論的な解説は少なめ
- 具体的な手順は載らない
出版社
ポプラ社
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは表紙からして、なんだか温かい雰囲気ですね。新装版ってことは、もともとあったんですか?
佐藤メバル
そう、10年読み継がれてきたロングセラーに、描きおろしの漫画とオールカラーを加えた新装版なんだ。児童精神科医として50年活躍した著者がたどり着いた結論が、「子育ては過保護でいい」というとてもシンプルな言葉で書かれている。子育て協会からも推薦されているよ。
橘ナナミ
過保護でいい、って逆にびっくりしました。甘やかすとダメになるって言われがちじゃないですか。
佐藤メバル
そこがこの本の核だね。「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい」「親が望む子どもに育てるのではなく、子どもが望む親になってください」。
55のメッセージはどれも短いから、気になった一行を今日一日だけ試してみる、くらいの気持ちで読んでみるといいよ。

この子はこの子のままでいいと思える本
佐々木正美 著|主婦の友社
¥1,870(税込)
「いい子だから、かわいがるのではありません。かわいがられるから、いい子になるのです」——2017年に逝去された著者がいちばん伝えたかったことを、お母さんたちの悩み相談に答えながら届ける一冊。「お母さん」が重い、しつけって難しい、親子バトルから抜け出したい、思春期になる前に、父親の役割ってなんですか。6つの章がまるごと読者の相談室になっている構成で、同じ悩みの記述を探しやすいのが特徴です。
こんな人におすすめ
「自分だけうまくできていない」と感じているお母さん・お父さん、思春期前の子どもとの距離に悩む人、そして父親としての関わり方に迷いがある人。目次から悩みに近い章を開けば、そのまま答え合わせのように読めます。
良い点
- 悩み別の章立てで探しやすい
- 父親の役割の章がある
- 時代の孤独感に寄り添う
気になる点
- 体系的な育児論ではない
- 事例が主で理論は控えめ
- 図版やマンガは収録されない
出版社
主婦の友社
発売日
2020年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルがいいですね、『この子はこの子のままでいいと思える本』。読んだら本当にそう思えるようになるんでしょうか。
佐藤メバル
そこを目指して作られた本だよ。お母さんたちの実際の悩み相談に答える形で、「かわいがられるから、いい子になる」という考え方を届けている。
章の並びが悩みの深さに沿っているから、近いところから読むとすっと入るはずだよ。
橘ナナミ
なるほど。ひとりで悩んでる人が読んだら、ちょっと救われそうですね。
佐藤メバル
そうだね。人間関係が薄くなって孤独な親が増えた時代に、幸せな親子を増やしたい、というのが著者の願いだったと伝えられている。
6章の最後に父親の役割の話が来る並びも、夫婦で読むことを想定しているように思えるよ。

子どもが喜ぶことだけすればいい
佐々木正美 著|ポプラ社
「子どもはかわいがられるからいい子になります」「わたしは過保護で子どもをダメにした事例を知りません」——マニュアルやノウハウではなく、目の前の子どもが喜ぶことをしてあげればいい、と語りかけるメッセージブック。自己肯定感、人間関係、自立心といったテーマごとに、心がふっと軽くなることばが並びます。著者略歴には受賞歴や専門分野も記され、佐々木正美という人の全体像をつかむのにも向く一冊です。
こんな人におすすめ
まわりの子と比べて落ち込んでしまう人、しつけに悩んで自信をなくしている人、そして著者の考え方を短いことばで味わいたい人。寝る前の数分に一項目ずつ読むのがよく合います。
良い点
- 短いことばで読みやすい
- 自己肯定感のテーマが明確
- 著者の略歴も収録
気になる点
- 方法論は書かれない
- 事例の詳細は少なめ
- 物語性はほぼない
出版社
ポプラ社
発売日
2021年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、196ページで、ことばが中心なんですね。著者紹介もけっこう詳しくて……ブリティッシュコロンビア大学に留学されていたんですか。
佐藤メバル
そう、児童精神科医として自閉症の治療教育プログラムの研究にも関わってきた人で、糸賀一雄記念賞や保健文化賞なども受けている。
でもこの本で語られるのは、賞よりも目の前の子どもの喜び。そこがいいんだよね。
橘ナナミ
専門家のすごい経歴より、目の前の子ども、なんですね。なんか、ほっとします。
佐藤メバル
そうそう。「まわりの子と比べてみたり、しつけに悩んだり、子育ての悩みはつきません。でも大丈夫です」と、そのままの子どもを抱きしめて信じてあげてください、と書かれている。
読み終えたあとに、ちょっと子どもを抱きしめたくなる本だよ。

子育てに迷ったときのお母さんへの言葉
佐々木正美 著|大和書房
¥1,540(税込)
「子供に言うことを聞かせるよりも、子供の言うことをよく聞く」「育児に失敗するのは、うるさいことを言いすぎるから」「勉強だけでは育たない。人格を育てる」——乳幼児から学童期までの子どもの悩みに向けて、最期に遺したとされるメッセージを集めた一冊。同じ大和書房の他の本より、言葉そのものの強さが前に出ています。優しくも厳しく温かい語りを、短い単位で受け取りたいときに。
こんな人におすすめ
叱りすぎてしまう自分に落ち込んでいる人、子どもにどこまで言っていいのか迷う人、そして短い言葉を何度も読み返したい人。1ページずつ区切って、朝の数分に開くのが向いています。
良い点
- 短い言葉が中心で読みやすい
- 学童期の悩みもカバー
- 何度も読み返せる構成
気になる点
- 理論的な解説は薄い
- 具体策は示されない
- 通読より拾い読み向き
出版社
大和書房
発売日
2022年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あ、これ「子供に言うことを聞かせるよりも、子供の言うことをよく聞く」って言葉が紹介されてますね。これ、けっこう刺さります。
佐藤メバル
刺さるよね。乳幼児から学童期までの子どもの悩みに向けた言葉が集められていて、どれも短いんだけど、読み返すたびに重さが変わってくる。
叱る回数が増えてしまった日なんかに、ぱっと開くといい。最期に遺した言葉としてまとめられているぶん、余計な説明が削ぎ落とされているんだ。
橘ナナミ
余計な説明がない、っていうのがいいですね。長い解説を読む気力がない日でも開けそうです。
佐藤メバル
まさにそういう本だよ。同じ著者の入門書を読んだあとに、こっちを開くと、言葉の選び方がさらに研ぎ澄まされているのがわかる。
順番としては、薄い一冊で全体像をつかんだあとに読むと、いちばん響くんじゃないかな。

子育てでいちばん大切なこと
佐々木正美 著|大和書房
¥1,320(税込)
大和書房から出ている144ページの一冊で、タイトルどおり「子育てでいちばん大切なこと」に絞って読ませるコンパクトな作りです。同じ著者の分厚い著作や、ことばを集めた本に比べると、通読しやすいサイズなのが持ち味。短時間で著者の考え方の芯に触れたいときに向いています。まず見た目の薄さで、読むハードルがぐっと下がります。
こんな人におすすめ
とにかく時間がなくて分厚い本を開く気力がない人、育児書を1冊だけ持ち歩きたい人、そして著者の考え方を短い時間でおさらいしたい人。バッグに入れて、待ち時間や寝かしつけのあとに開くのに向いています。
良い点
- 144ページで通読しやすい
- 手に取りやすい厚さ
- 持ち歩きやすいサイズ
気になる点
- 収録内容は限られる
- 深い理論は期待できない
- 大型本より情報量は少ない
出版社
大和書房
発売日
2008年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本は、内容紹介がついていないんですね。タイトルだけでも気になります。
佐藤メバル
そう、タイトルがそのままメッセージなんだよね。同じ著者の大和書房の本は、読む人の状況に合わせて厚さも値段も選べるようになっていて、これは144ページのコンパクト版。
時間のない人のための入り口として使いやすいよ。
橘ナナミ
なるほど、分厚い本が苦手な人でも、これなら手が出しやすいですね。
佐藤メバル
そういうこと。厚い本で腰を据えて読む前に、まず薄い一冊で全体の空気に触れてみる。それで物足りなければ詳しいほうへ戻ればいい。
肩肘を張らずに始められるのが、この一冊の役割だと思うよ。

子どもの心の育てかた
佐々木正美 著|河出書房新社
¥1,430(税込)
「いくら叱ってもすぐ忘れる」「失敗してもまた同じことをする」——それは幼児期の大きな長所である、と著者は言います。トイレットトレーニングでは叱りすぎもほめすぎも自主性を妨げること、子どもの反抗は喜んでいいこと、しつけと過干渉は違うこと、創造性は「まね」から生まれること。発達段階ごとにちがう角度から語りかけてくる。『子どもへのまなざし』の著者による一冊です。
こんな人におすすめ
イヤイヤ期やトイレットトレーニングで手が止まっている人、反抗期の入り口で戸惑っている人、放課後の時間や思春期の意味を考えたい人。1テーマずつ拾い読みして、必要な場面で開き直すのが合います。
良い点
- 発達段階ごとに整理
- 過保護と過干渉の違いが明確
- 思春期の記述もある
気になる点
- 紹介文が英語で面食らう
- 系統立った目次ではない
- 具体策は最小限
出版社
河出書房新社
発売日
2016年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、この内容紹介、英語で書かれてますね。びっくりしました。
佐藤メバル
そうなんだ、海外向けの紹介文がそのまま入っている一冊でね。中身は日本語で、子どもにとって大切なのは、どこに行っても根を張れる温かく強い心だ、という話が軸になっている。
面白いのは、叱られてもすぐ忘れるという性質を、幼児期の長所として挙げているところ。
橘ナナミ
すぐ忘れるのが長所! つい『また忘れてる』って叱っちゃいそうですが、逆なんですね。
佐藤メバル
そう。トイレットトレーニングでも、叱りすぎもほめすぎも自主性を妨げるというから驚くよ。反抗が始まったら「やっと来た」と喜んでいい、と書いてある。
放課後の時間や思春期の見方まで、発達段階ごとに話が進むから、いま必要な章から読むといい。

Masami Sasaki Encyclopedia – What you would like to have parents before enrollment or school entrance.
佐々木正美 著|大和書房
¥1,300(税込)
「子育てに近道はありません。急がず、子どもの個性にあわせて」——入学や入園の前に親が手元に置いておきたい、という願いから作られた304ページの一冊。名著『子どもへのまなざし』の著者が贈る、最後のメッセージと位置づけられています。タイトルにエンサイクロペディアと掲げられているだけあって、これまでの考え方をまとめて参照する使い方ができます。
こんな人におすすめ
入園や入学を控えて、環境が変わる不安がある人、これまで著者の本を何冊か読んできて、全体を見渡したくなった人。節目の前に手に取ると、急がず個性に合わせるという言葉が沁みます。
良い点
- 304ページのまとまった情報量
- 節目の前に読める構成
- 既読の内容を参照できる
気になる点
- 大型で持ち歩きにくい
- 入門にはやや重い
- 索引的な使い方が中心
出版社
大和書房
発売日
2018年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、タイトルが英語なんですね。エンサイクロペディアってことは、辞典みたいな感じなんでしょうか。
佐藤メバル
そう捉えてよさそうだね。「入学や入園の前に親に持っていてほしい」という願いがタイトルに込められていて、名著『子どもへのまなざし』の著者による最後のメッセージと位置づけられている。
急がず、子どもの個性にあわせて、という一文が全体を貫いているよ。
橘ナナミ
最後のメッセージ、かあ。長く読まれてきた人でも、特別な位置づけなんですね。
佐藤メバル
そうだね。何冊か読んだ人が、ここぞというときに戻ってくる本。入園や入学で環境が変わるとき、大人のほうが先に焦ってしまうから、そういう時期に開くとちょうどいい。
子育てに近道はない、という当たり前の言葉が、この厚さに支えられている感じがするよ。

佐々木正美先生の子育てお悩み相談室
佐々木正美 著|主婦の友社
ベストセラー『子どもへのまなざし』の著者が、いまどきの子育て世代に贈る一問一答集。ママ雑誌の読者から毎号寄せられる悩みに10年答えてきたものが、やさしい語り口のまま一冊にまとめられています。「将来、いじめられないか心配」「ついついスマホのしつけアプリに頼ってしまう」「ひとりっ子の育て方って?」——。実際の質問文がそのまま見出しになっているので、自分の悩みを探しやすい。
こんな人におすすめ
子育て情報アプリやSNSの情報に振り回されている人、ひとりっ子の育て方に不安がある人、そして具体的な悩みを短い単位で解決したい人。目次を開いて近い質問を探すところから始められます。
良い点
- 一問一答で引きやすい
- 実際の読者の悩みが題材
- 10年の連載の蓄積がある
気になる点
- 体系的な理論書ではない
- 悩みの網羅性は限られる
- 連載由来で重なる箇所も
出版社
主婦の友社
発売日
2016年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
一問一答集なんですね。スマホのしつけアプリの話まで出てくるのが、今っぽいというか。
佐藤メバル
そこがいいところでね。ママ雑誌に10年寄せられた悩みに答え続けたものをまとめているから、目次がそのまま読者の声になっている。
「将来、いじめられないか心配」なんて、いまも昔も変わらない悩みだよね。
橘ナナミ
10年分ってすごい量ですね。読み飛ばしても大丈夫かな。
佐藤メバル
大丈夫。ひとつずつが短いから、気になる見出しだけ拾えばいい。あたたかく、ときにきびしい答えが並んでいて、読んでいるだけでほっとする、と支持されているそうだよ。
育児の合間に数分だけ開く、という付き合い方がいちばん合うと思う。

かわいがり子育て―3歳までは思いっきり甘えさせなさい
佐々木正美 著|大和書房
¥1,787(税込)
「抱っこ!」と言われたら、いっぱい抱きしめて——3歳までは思いっきり甘えさせなさい、というメッセージをタイトルに掲げた143ページの一冊。「かわいがり」という言葉を軸に、子育てでいちばん大事なことを伝えています。多くのお母さんに支持されてきた著者の本のなかでも、対象時期をはっきり絞っているのが特徴。0〜3歳の関わり方に焦点を当てたい人に向きます。
こんな人におすすめ
0〜3歳の子どもと過ごす毎日で、抱き癖や甘やかしが気になっている人、復職や入園を控えて関わり方を見直したい人。「いまだけ」と思える時期の指針として手に取りやすい。
良い点
- 対象年齢が明確で迷わない
- 143ページで短時間に読める
- タイトルがメッセージそのもの
気になる点
- 3歳以降は別の本が必要
- 具体的な手順は少ない
- 理論面は控えめ
出版社
大和書房
発売日
2007年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『3歳までは思いっきり甘えさせなさい』っていう副題が、すごく言い切ってますね。
佐藤メバル
言い切っているよね。でも、この断定性があるから救われる人も多いんだ。0〜3歳という時期に絞って、「抱っこ!」と言われたら、いっぱい抱きしめて、というところから書かれている。
多くのお母さんに支持されてきた一冊だよ。
橘ナナミ
0〜3歳に絞ってるのって、逆に使いやすいかもしれないですね。上の子がいると、時期ごとに読み分けたいですし。
佐藤メバル
そう。3歳をすぎたあとの関わり方は別の本で補える。143ページと短いから、産前にさっと読んでおいて、いざというときの拠りどころにしておくのもいい。
対象がはっきりしているぶん、手渡しやすい本だと思うよ。

佐々木正美の子育てト-ク
佐々木正美 著|エイデル研究所
¥1,572(税込)
エイデル研究所から出ている205ページの一冊で、タイトルに「トーク」とあるように、話し言葉で読ませる作りです。同じ著者の悩み相談本やメッセージ集とは違い、語りそのものを追いかけるタイプの本。ほかの著作で内容に慣れたあとに開くと、著者の人柄や話の運びが立体的に見えてきます。保育や福祉の専門出版社から出ている点も特徴です。
こんな人におすすめ
著者の本を何冊か読んで、その話し方そのものに触れてみたくなった人、講演や研修の雰囲気を文字で味わいたい人、保育を学ぶ人。通読して流れを追う読み方が合います。
良い点
- 話し言葉で読み進めやすい
- 205ページで程よい分量
- 著者の人柄が伝わる
気になる点
- 悩み別の索引はない
- 体系的な整理はされていない
- 入門書としては位置づけにくい
出版社
エイデル研究所
発売日
2001年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、タイトルに「トーク」って入ってますね。対談とか講演をまとめた感じなんでしょうか。
佐藤メバル
そういう雰囲気の一冊だね。エイデル研究所という、保育や福祉の専門出版社から出ていて、話し言葉の運びをそのまま味わうタイプの本なんだ。
同じ著者でも、書き下ろしの本とは温度が違う。
橘ナナミ
なるほど。入門っていうより、すでに何冊か読んだ人が手を伸ばす感じですか。
佐藤メバル
そうだね。まず薄い入門書で考え方をつかんでから、こういう語りの本に進むと、同じ話がぐっと立体的に聞こえてくる。
保育者や学生が研修の前後に読む、という使い方も似合うと思うよ。

育てたように子は育つ: 相田みつを いのちのことば (小学館文庫 あ 13-1)
相田みつを 著|小学館
¥660(税込)
「いくらのろくてもかまいませんよ」「人から点数をつけられるためにこの世に生まれてきたのではないんだよ」「そのままでいいがな」——書で独特の世界観を表現する相田みつをの言葉に、児童精神科医が文章を寄せた、すべての親と子へ贈る《心のくすり》。112ページと薄く、文庫サイズなので持ち歩きやすい。書そのものを眺める時間が読書の一部になるのが、他の育児書との違いです。
こんな人におすすめ
活字を追う気力がない日に、何か一言ほしい人、子どもの成績や点数に心がざわついた人、そして育児書を贈り物として選びたい人。文庫サイズなので、ちょっとしたお礼や出産祝いに添えやすい。
良い点
- 文庫で持ち歩きやすい
- 書と文章の二重の読み味
- 贈り物にも向く造本
気になる点
- 育児の手順は載らない
- 内容の薄さを感じる人も
- 事例集ではない
出版社
小学館
発売日
2007年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あ、これ相田みつをさんの本なんですね。佐々木正美さんの本かと思ってました。
佐藤メバル
著者名は相田みつをさんで、そこに児童精神科医の佐々木正美さんが文章を寄せている共作なんだ。書を眺めるところから始まる珍しい一冊で、112ページの文庫だから、電車の中でぱらっと開ける。
橘ナナミ
「そのままでいいがな」って言葉、佐々木さんの他の本でも引用されていましたよね。
佐藤メバル
よく気づいたね。佐々木さんがその言葉を大切にしていたことが、この共作にもつながっている。「人から点数をつけられるためにこの世に生まれてきたのではない」という一行は、テストの点数で心が揺れた日にとくに効くよ。
文庫化にあたって美術館館長の寄稿も新たに収録されている。

花咲く日を楽しみに 子育ての悩みが消える32の答え Como子育てBooks
佐々木正美 著|主婦の友社
「待つことは信じること。わが子のいまにどんな不安があっても、必ずいい子に育つと信じて待つのです」——子育てとは「子どもに寄り添う」ことだとして、聞く・話す・見る・笑いかける・ふれ合う・待つ、というキーワードで語る一冊。子育てはムズカシイ、気になる個性、発達障害の周辺で、友だち、上の子の気持ち、家族で子育て、私が苦しい。どこから読んでもいい構成で、自分の悩みに近い扉を選べます。
こんな人におすすめ
上の子の気持ちが気になっている人、発達の個性が気になっている人、友だち関係で悩んでいる人、そして自分自身が苦しいと感じている人。いまの自分のパートから開けば、明日また自然にがんばろうと思えます。
良い点
- パート立てで悩みを探せる
- 待つという視点が軸
- どこからでも読める
気になる点
- 答えは32項目に限られる
- 専門的な解説は深くない
- 通読すると重なる箇所も
出版社
主婦の友社
発売日
2014年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「発達障害の周辺で」っていうパートがあるのが気になります。そういう項目がある育児書って、多くない気がして。
佐藤メバル
よく見つけたね。この本は現代の子育ての悩みに合わせて構成されていて、気になる個性や発達障害の周辺、上の子の気持ち、私が苦しい、といったパートが並んでいる。
待つことは信じること、という言葉が全体を支えているよ。
橘ナナミ
待つ、かあ。待ってもらって育った子は本当の意味で自立できる、という話も書いてありますね。
佐藤メバル
そう。すぐに手を出したくなるのをぐっとこらえる、というのは、いちばん難しいけれどいちばん効く関わりなんだと思う。
どこから読んでも大丈夫と明記されているから、通読せずに済ませるのも、この本にとっては正しい読み方だよ。

0歳からはじまる子育てノ-ト: エリクソンからの贈りもの
佐々木正美 著|日本評論社
¥2,580(税込)
発達心理学者エリクソンの理論を手がかりに、0歳からの子育てを考えていく192ページの一冊。日本評論社という学術系の出版社から出ていて、育児エッセイではなく、発達の筋道を理論から押さえるタイプの本です。佐々木さんのやさしい語りの本を何冊か読んだ人が、その背景にある考え方を知りたいときに開くと、見え方が一段変わります。
こんな人におすすめ
なぜ0歳からの関わりが大事なのか、理屈から理解したい人、保育や教育を学んでいる学生、そして実践書だけでは物足りなくなった人。腰を据えて読む時間が取れる時期に向いています。
良い点
- 発達理論から筋道を追える
- 0歳からの視点が明確
- 実践書の背景がわかる
気になる点
- 文体はやや硬め
- とっつきやすさは低い
- 手軽な相談本ではない
出版社
日本評論社
発売日
2006年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
エリクソン、って聞いたことがあります。発達段階の理論の人ですよね。大学の授業で名前だけ出てきました。
佐藤メバル
よく覚えていたね。その理論を手がかりに、0歳からの子育てを考えていく本なんだ。日本評論社という学術系の出版社から出ているから、筋道を追って理解するタイプの一冊。実践の裏側にある考え方が見えてくるよ。
橘ナナミ
なるほど。育児書っていうより、勉強に近い感じなんですね。
佐藤メバル
そう、そこが持ち味。同じ著者のやさしい言葉の本を先に読んでおいて、そのあとにこれを開くと、あの言葉はどこから来ているのかがわかる。
192ページあるから少しずつでいいし、読了したころには、目の前の子どもの見え方が変わっていると思うよ。

はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに (福音館の単行本)
佐々木正美 著|福音館書店
¥1,210(税込)
児童精神科医として半世紀以上臨床に携わってきた著者が、乳児期から思春期までの発達段階で心にとめておきたいことを語りかける208ページ。「感動と意欲の源泉を育てる」「『いい子』に育てないすすめ」「絵本を読み聞かせる大切さ」「子どものウソについて」「自立に必要な依存と反抗」——。愛着という一本の糸で全体が貫かれているのが、同じ著者の他の本との違いです。
こんな人におすすめ
愛着という言葉を聞いたことがあるけれど、実際どう関わればいいのか知りたい人、絵本の読み聞かせを続ける意味を確かめたい人、そして自立と依存の関係に悩む人。発達段階ごとに読み進めるのが合います。
良い点
- 愛着という軸が明確
- 絵本の読み聞かせにも触れる
- 乳児期から思春期まで対応
気になる点
- 索引的な使い方はしにくい
- 具体策は限られる
- やや落ち着いた文体
出版社
福音館書店
発売日
2017年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「はじまりは愛着から」……愛着って、よく聞く言葉ですけど、ちゃんと説明できる気がしません。
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。愛着は、人を信じ、自分を信じる力の土台になるもの。この本はそれを出発点に、乳児期から思春期まで、発達段階ごとに心にとめておきたいことを語っている。
『いい子』に育てないすすめ、なんて項目も印象的だよ。
橘ナナミ
『いい子』に育てない、って、ちょっと意外です。いい子に越したことないと思ってました。
佐藤メバル
大人にとって都合のいい子、という見方があるんだね。ほかにも絵本の読み聞かせの大切さ、子どものウソについて、自立に必要な依存と反抗、といったテーマが並ぶ。
いつも子どもの立場に立った言葉が続くから、迷ったときに戻ってこられる一冊だよ。

やすらぎ子育てアドバイス (知的生きかた文庫 さ 36-1 わたしの時間シリーズ)
佐々木正美 著|三笠書房
¥445(税込)
「そのままでいい」とは、最高の信頼であり、無条件の愛情です——本文でそう語られる、文庫サイズの子育てアドバイス集。こうしなさい、より「こうできるといいね」、下の子に手がかかるときこそ上の子に心を、甘えとわがままの境界線はどこにある?——。日常の一場面ごとに短い答えが並ぶ構成で、家庭は子どもの心の基地だという視点が通っています。
こんな人におすすめ
育児書を何冊も持ち歩きたくない人、ちょっとした待ち時間に読み進めたい人、下の子が生まれて上の子への接し方に悩む人。通勤かばんに入れておくのに向いています。
良い点
- 文庫で持ち歩きやすい
- 項目ごとに短く読める
- 上の子への視点がある
気になる点
- 内容は凝縮されている
- 深掘りは期待できない
- 図版などはない
出版社
三笠書房
発売日
2007年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
文庫サイズの育児書って珍しいですね。これ、かばんに入れておけそうです。
佐藤メバル
そう、知的生きかた文庫の一冊でね。著者が愛した「そのままでいいがな」という言葉から始まって、無条件の愛情の話が軸になっている。
下の子に手がかかるときこそ上の子に心をかけて、なんていう項目は、まさに日常で使う場面を想定しているよね。
橘ナナミ
「こうしなさい」より「こうできるといいね」も、言い換えひとつで全然違いますね。
佐藤メバル
そういう小さな言い換えが並んでいるのが、この本の使いどころ。テレビのニュース番組で著者が特集されて反響があった、という話も伝わっている。
読み終えたら手放さずに、必要なときに開く辞書代わりにしておくといいよ。

「ほめる」「叱る」がうまくいかないときに読む本: 子育てでほんとうに大切なこと
佐々木正美 著|PHPエディターズ・グループ
PHPエディターズ・グループから出た155ページの一冊で、ほめる・叱るという日々の困りごとに焦点を当てています。同じ著者に『「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本』という近いテーマの本があり、こちらはタイトルどおり「うまくいかないとき」に寄せた作り。声のかけ方で行き詰まった場面から読み始められるのが特徴です。
こんな人におすすめ
子どもを叱ったあとに自己嫌悪してしまう人、ほめているつもりが伝わっていないと感じる人、短い時間でヒントだけ拾いたい人。155ページなので、まとまった時間が取れない日でも通読できます。
良い点
- ほめる叱るにテーマを絞る
- 155ページで短い
- 行き詰まりの場面で開ける
気になる点
- 悩み別の索引はない
- 体系的な理論書ではない
- 近いタイトルの本と混同しやすい
出版社
PHPエディターズ・グループ
発売日
2012年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、これと似たタイトルの本がもう一冊ありますよね。『ほめ方』『叱り方』『しつけ方』に悩んだら読む本、っていう。
佐藤メバル
よく気づいたね。同じ著者のPHPの本で、テーマが近いんだ。こちらはより短く絞った155ページで、うまくいかないときという場面に寄せてある。
叱ったあとに落ち込んだ夜に開く、という使い方が似合うよ。
橘ナナミ
叱ったあとの夜、まさに刺さります。私には子どもがいませんけど、そういう夜があるんだろうなって想像します。
佐藤メバル
叱り方に悩む人って、実はとても真面目な人なんだよね。どちらの本も、まず子育てのおおもとの考え方に戻ってから、声のかけ方を考える順番になっている。
書店で両方見比べて、厚さで選ぶのもありだと思うよ。

「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本
佐々木正美 著|PHP研究所
雑誌や育児書に書いてあるとおりに試してみたけれどうまくいかない——そんな人に向けて、児童精神科医の佐々木正美さんが子育てのおおもとの考え方をやさしく紹介し、子育てサロンを主宰する若松亜紀さんが毎日の育児ですぐ使えるノウハウを具体的に示す共著。考え方と実践の両輪になっているのが、同じ著者の他の本との違いです。ほっこり和める育児マンガ入りです。
こんな人におすすめ
ほめても叱っても同じことを繰り返す子どもに手が止まっている人、育児に疲れて活字を読む気力が減っている人、そして理論と実践の両方がほしい人。マンガのページから入ることもできます。
良い点
- 考え方と具体策の両方が載る
- マンガ入りで読みやすい
- すぐ使えるノウハウがある
気になる点
- 共著のため温度差を感じる人も
- 深い理論は省かれている
- タイトルの近い本がある
出版社
PHP研究所
発売日
2013年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは共著なんですね。児童精神科医の方と、子育てサロンを主宰している方。役割が分かれてるのが面白いです。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の狙いでね。佐々木さんが子育てのおおもとの考え方を語り、若松さんが日常ですぐ使えるノウハウを具体的に紹介する。
頭ではわかっているけど、そのとおりにするのがむずかしい、という人のための分担なんだ。
橘ナナミ
マンガ入りっていうのも助かります。疲れてるとき、文字だけだとつらいので。
佐藤メバル
そういう配慮だと思う。子育てサロンの現場で交わされる具体的な話と、児童精神科医の視点が並ぶから、読み終えたあとに何をすればいいかがはっきり残る。イライラした日にさっと開ける一冊だよ。

しあわせな子育てのかんたんなルール
佐々木正美 著|朝日新聞出版
子どもはかわいいけれど、子育ては難しい。どうしつければいいのか、何を教えればいいのか——初めての育児はわからないことだらけです。双子を含む4人の子育て真っ最中の人気モデルが、世の母のひとりとして児童精神科医に親の心構えを尋ねる形で進む一冊。質問者が読者の隣にいるような構成で、『子どもへのまなざし』で名高い著者のアドバイスが温かく返っていきます。
こんな人におすすめ
初めての育児で何を優先すればいいかわからない人、質問形式で気楽に読みたい人、そして子育てを前向きにとらえ直したい人。先輩の質問を横で聞くような感覚で読めます。
良い点
- 質問形式で読みやすい
- 初めての育児に向く
- 前向きになれる構成
気になる点
- ノウハウの網羅性は高くない
- 体験談寄りの部分がある
- 上級者には物足りない
出版社
朝日新聞出版
発売日
2012年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
質問しているのが、双子を含む4人の子を育てているモデルさんなんですね。読者代表みたいな立ち位置で。
佐藤メバル
そう、そこが功を奏していて、読者の隣に質問者がいるような本になっている。しつけはどうすれば、何を教えれば、という素朴な問いに、児童精神科医が温かく的確に答えていく流れだよ。
橘ナナミ
専門家と読者の間に、もう一人はさむ感じなんですね。入りやすいかも。
佐藤メバル
そういうこと。初めての育児はわからないことだらけで、誰に聞けばいいかもわからない。まずこの本で心構えをもらって、物足りなければ著者の他の本へ進む、という順番がおすすめだよ。

子育てはちょっと力をぬいて
豊田彩子 著|幻冬舎
¥1,760(税込)
学校法人の理事長として複数の幼稚園・保育園を運営し、自身も三児の母として子育てに向き合ってきた著者による一冊。「子育てはがんばりすぎなくていい」というシンプルなメッセージを軸に、心身の発達、集団生活、コミュニケーション、習い事と勉強といったテーマ別に、保護者が直面しやすい悩みが整理されています。現場に寄せられた相談事例が土台なのが持ち味です。
こんな人におすすめ
SNSの体験談や育児情報に振り回されて、「正しい子育て」に疲れている人、園や学校との関わりに迷う人、習い事や勉強の線引きを考えたい人。気になるところだけ開く読み方ができます。
良い点
- テーマ別で引きやすい
- 園の現場の事例が豊富
- 気楽な語り口
気になる点
- 佐々木正美の著書ではない
- 精神面の掘り下げは浅め
- 通読にはやや単調
出版社
幻冬舎
発売日
2025年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ここから著者が変わるんですね。豊田彩子さん、っていう方で、幼稚園と保育園の理事長さんなんだ。
佐藤メバル
そう。三児の母でもある人で、日々寄せられる保護者の悩みに寄り添ってきた立場から書いている。「子育てはがんばりすぎなくていい」というメッセージが一貫していて、心身の発達や集団生活、習い事と勉強、といったテーマ別に整理されているよ。
橘ナナミ
SNSで『こうするべき』みたいな情報が流れてくるのを見ると、ちょっとしんどくなることがあって。私、子どもはいないんですけど、見てて思います。
佐藤メバル
その感覚、大事だと思うよ。この本は、家庭も子どもも一人ひとり違うからこそ迷いが生まれる、というところから始まる。
正解を探すのをやめて、最初から読んでも、気になるところだけ開いてもいい構成になっている。

子どもの気持ちがわかると 子育ては、もっと楽しい (あんしん子育て―すこやか保育ライブラリー)
佐々木正美 著|すばる舎
¥1,650(税込)
「わがまま」「おちつきがない」「反抗的」——保護者や保育者がよく出会う30の「困った!」に、著者がわかりやすく答える一冊。子育てとは、できるかどうかよりも、やろうとする気持ちを育ててあげること。あせらず、比べず、ありのままを受け入れて、待つ。困った行動の裏にある気持ちを読むという視点が全体を貫いていて、保育の現場でも使いやすい構成です。
こんな人におすすめ
同じ困りごとが繰り返されて叱る回数が増えている人、保育士として子どもと向き合っている人、そして行動の理由から考えたい人。30の場面から、いま起きていることに近いものを選べます。
良い点
- 30の困った場面を収録
- 保育の現場にも対応
- 行動の理由から考えられる
気になる点
- 理論の深掘りは控えめ
- 家庭向けの具体策は限られる
- 網羅性は30項目まで
出版社
すばる舎
発売日
2010年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「わがまま」「おちつきがない」「反抗的」……って、これ、けっこう言われがちな言葉ですよね。30個の困った、に答えてくれるんですか。
佐藤メバル
そう。保護者と保育者の両方に向けて書かれていて、困った行動の裏にある気持ちを読むという視点が軸になっている。
子育てとは、できるかどうかよりも、やろうとする気持ちを育ててあげること、という一文が印象的だよ。
橘ナナミ
やろうとする気持ち、かあ。できたかどうかだけ見てたら、見落としそうです。
佐藤メバル
まさにそこ。あせらず、比べず、ありのままを受け入れて、待つ。この四つを合言葉のように繰り返している。
保育の現場で使う人にも読みやすい構成になっているから、園の本棚に一冊あると重宝すると思うよ。

お母さんの安心子育て 佐々木正美先生といっしょ
佐々木正美 著|ぱるす出版
日頃のお母さんの子育ての悩みに、著者が優しく、わかりやすくアドバイスする188ページの一冊。タイトルに「佐々木正美先生といっしょ」とあるように、隣で一緒に考えてくれるような距離感が持ち味です。大きな書店でないと見つけにくいかもしれませんが、そのぶん肩の力が抜けた語りで、相談に乗ってもらう感覚で読めます。
こんな人におすすめ
育児書の定番をひととおり読んだあとで、もう少し近い距離の語りがほしい人、短い助言を少しずつ読みたい人、そして同じ著者でも出版社で雰囲気が変わることを確かめたい人。見かけたら手に取ってほしい一冊です。
良い点
- 相談に乗ってもらう感覚
- 188ページで読みやすい
- 語り口がやわらかい
気になる点
- 入手しづらいことがある
- 情報の網羅性は高くない
- 目次の検索性は高くない
出版社
ぱるす出版
発売日
2007年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『佐々木正美先生といっしょ』って、タイトルがもう距離感近いですね。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の性格をよく表していてね。日頃のお母さんの悩みに、優しく、わかりやすく答える形で進む。
隣に座って一緒に考えてくれるような読み味なんだ。ぱるす出版というところから出ていて、大きな書店でないと見つけにくいかもしれない。
橘ナナミ
なるほど。定番を読んだあとに、こういう本があると知っておくといい感じですね。
佐藤メバル
そうだね。同じ著者でも出版社によって本の性格が変わる、というのは覚えておくと役に立つ。これは短い助言を少しずつ読むタイプだから、寝る前に一項目、という付き合い方が合うと思うよ。

新装版 「育てにくい子」と感じたときに読む本
佐々木正美 著|主婦の友社
¥1,540(税込)
わが子を「育てにくい」「手に負えない」「難しい」と感じてしまうことがある——大人の都合で「ちょっと待って」「あとでね」と生返事したり、突き放したり、怒ってしまったり。そんなときのアドバイスが詰まった名著の新装版です。「感じてしまう」という感情を否定しないところから始まるのが、この本のいちばんやさしいところです。
こんな人におすすめ
わが子を育てにくいと感じて罪悪感を抱えている人、きょうだいの違いに戸惑っている人、生きづらさを感じている人。自分の感情を責めずに読み始められます。
良い点
- 感情を否定しない語り口
- 224ページで読み応えがある
- 新装版で入手しやすい
気になる点
- タイトルの重さで手が止まりがち
- 具体的な手順は少ない
- 事例集ではない
出版社
主婦の友社
発売日
2019年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「育てにくい」って、口に出していい言葉なのかな、って一瞬ためらいました。
佐藤メバル
そのためらいこそ、この本が扱っているものだね。まず「感じてしまう」自分を責めないところから始まる。
生返事してしまったり、怒ってしまったり、そういう自分の反省から入っていく本なんだ。
橘ナナミ
なるほど。子どもを変えるというより、まず親の側の気持ちを整理する感じなんですね。
佐藤メバル
そう。ハッと気づくことがあり、解決の糸口が見つかる、と書かれている。新装版になって手に取りやすくなっているし、悩んでいるときにも、ただよりよく育てたいときにも使える一冊だよ。

ひとり親でも子どもは健全に育ちます: シングルのための幸せ子育てアドバイス (実用単行本)
佐々木正美 著|小学館
¥1,320(税込)
ひとり親家庭の心配事には、仕事や金銭といった物理的なものと、ひとりで子どもをきちんと育てられるのかという精神的な悩みがあります。本書は後者に寄り添い、離婚や死別をどう子どもに伝えるか、思春期の子どもとどう向き合うか——長年相談や育児の現場で子どもに寄り添ってきた経験に裏打ちされたアドバイスを語ります。親が幸せに生きることが子どもの幸せにつながるという視点が一貫しています。
こんな人におすすめ
シングルで子育てをしているお母さん・お父さん、離婚や死別を子どもにどう伝えるか悩んでいる人、思春期の子との距離に迷う人。ひとりで抱え込む前に開いてほしい一冊です。
良い点
- ひとり親に特化している
- 伝え方の悩みに向き合う
- 精神面の支えになる
気になる点
- ふたり親向けの内容は少ない
- 具体的手続きは扱わない
- 収録事例の数は限られる
出版社
小学館
発売日
2012年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ひとり親に特化した本って、あるんですね。金銭や仕事の話かと思ったら、そうじゃないんですね。
佐藤メバル
そう、そこが大事なところでね。物理的な心配より、ひとりでちゃんと育てられるのかという精神的な悩みのほうが大きい、という前提から書かれている。
離婚や死別をどう伝えるか、思春期とどう向き合うか、といった内容だよ。
橘ナナミ
親が幸せに生きることが子どもの幸せにつながる、という一文が紹介されてますけど、これ、ひとり親に限った話じゃない気がします。
佐藤メバル
そのとおりで、どんな家庭にも通じる話なんだ。ただ、ひとりで背負っている人には特に響くように書かれている。
あなたのこころを軽くする子育てのルールがここにある、という編集の意図が伝わってくるね。

大丈夫! あなたはちゃんと子育てしてるし 子どももちゃんと育ってます
佐々木正美 著|主婦の友社
「お母さんになったばかりの人が子育て上手であるはずがありません」——そうそっと背中を押してくれる一冊。ほかのママと比較して落ち込むとき、イライラして怒りをぶつけてしまうとき、しつけで悩むとき、子どもの性格や個性に不安を感じるとき、上の子と下の子の子育てに迷うとき。5つの場面ごとに具体的なアドバイスが並びます。
こんな人におすすめ
SNSでほかの家庭と比べて落ち込んでしまう人、怒ってしまった夜に自分を責めている人、上の子と下の子の扱いに迷っている人。タイトルに救われる人も多いはずです。
良い点
- タイトル自体が支えになる
- 5つの場面で整理されている
- 共感しやすい構成
気になる点
- 網羅的な育児辞典ではない
- 理論的な説明は控えめ
- 例が古く感じられることも
出版社
主婦の友社
発売日
2020年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
このタイトル、いいですね。『大丈夫! あなたはちゃんと子育てしてるし 子どももちゃんと育ってます』。読む前からちょっと救われます。
佐藤メバル
そうだろうね。本文でも「お母さんになったばかりの人が子育て上手であるはずがありません」と、そっと背中を押してくれる。
比較して落ち込む、イライラして怒ってしまう、といった5つの場面ごとにアドバイスが並んでいるんだ。
橘ナナミ
誰かが隣で大丈夫って言ってくれるだけで、だいぶ違いますもんね。
佐藤メバル
うん。「私は私のままでいい」と自分を認められるようになること、完璧であろうとしないこと。それがこの本の結論なんだと思う。
同じ著者のほかの本と並べて、いちばん最後に読むのもいいよ。
佐々木正美はどこから来たのか — エリクソン・愛着理論・TEACCH
橘ナナミ
さっきから「エリクソン」とか「愛着」とか出てきますけど、それってどういう意味ですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。佐々木さんの本は、単独の育児論じゃなくて、発達心理学と臨床の系譜の上にある。一つがエリクソン——『0歳からはじまる子育てノート: エリクソンからの贈りもの』という本があるくらいで、生涯を通して人が発達していくという考え方。二つ目が愛着理論で、これは『はじまりは愛着から』という書名そのものだね。三つ目が自閉症療育のTEACCH。この三本が本人の中でつながっているから、どの本を開いても言っていることがぶれない。
橘ナナミ
ぶれないって、読む側にとってはすごく安心ですね。
佐藤メバル
そう。逆に言えば、一冊読めば核心はつかめる。だから「何冊もそろえなきゃ」と焦らなくていいんだ。
「過保護」と「過干渉」は何が違うのか、そして公平な注意点
橘ナナミ
「いくら甘やかしてもいい」という言葉は、ちょっと怖く感じる人もいそうです。本当にダメにならないんですか?
佐藤メバル
ここは誤読されやすいところで、佐々木さんは過保護と過干渉を分けて考える。子どもが望むものを与えるのが過保護、親が見たいものだけを与えるのが過干渉。この二つを混ぜると「甘やかし」に見えてしまう。『子どもの心の育てかた』では、いわゆる「いい子」は大人にとって都合のいい子だとも書いている。しつけを強めるほど子どもが従順になる——それを良いこととしない視点だね。
橘ナナミ
なるほど……。じゃあ、批判的な意見はないんですか?
佐藤メバル
あるよ。公平に言えば、時代の変化を指摘する声はある。共働きや保育園前提の生活、SNSやスマホをめぐる悩みは、佐々木さんの本だけでは埋まらない部分もある。だから僕は、日々の手順がほしい人には、幼稚園や保育園を運営してきた著者が現場の相談事例をまとめた『子育てはちょっと力をぬいて』のような本も一緒に勧めている。佐々木さんの本は考え方の軸、ノウハウ本は日々の手順。役割が違うんだ。
橘ナナミ
軸と手順。それなら両方持っていても重複しませんね。
シーン別の逆引きと、立場別の使い分け
橘ナナミ
イヤイヤ期、きょうだいげんか、思春期……その場面で開くなら、どれですか。
佐藤メバル
イヤイヤ期なら『子どもの気持ちがわかると 子育ては、もっと楽しい』。「わがまま」「おちつきがない」といったよくある「困った!」に答える形だから引きやすい。きょうだいなら『やすらぎ子育てアドバイス』に「下の子に『手』がかかる時こそ、上の子に『心』をかけて」という言葉がある。思春期なら『子どもの心の育てかた』だね。
橘ナナミ
ひとり親や、父親の立場だとどうでしょう。
佐藤メバル
『ひとり親でも子どもは健全に育ちます』は、離婚や死別をどう伝えるか、思春期とどう向き合うかを扱っている。父親の役割は『この子はこの子のままでいいと思える本』に「父親の役割ってなんですか?」という章があるよ。『しあわせな子育てのかんたんなルール』は、子育て真っ最中のモデルさんが佐々木さんに尋ねる形だから、話しかけられる感覚で読める。
橘ナナミ
同じ悩みでも、入口がいくつもあるんですね。
よくある質問
佐々木正美の本は何歳の子の親が読むべきですか?
橘ナナミ
佐々木正美の本は何歳の子の親が読むべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
乳幼児期を主题にした本が多いですが、『はじまりは愛着から』のように乳児期から思春期までを扱う本、『この子はこの子のままでいいと思える本』のように思春期前後を見据えた本もあります。生まれる前から読める構成の入門書もあるので、妊娠中や0歳のうちに手に取っておくと、あとから読み返しやすくなります。
『子どもへのまなざし』は3冊全部買う必要がありますか?
橘ナナミ
『子どもへのまなざし』は3冊全部買う必要がありますかについて教えてください。
佐藤メバル
正・続・完と続くシリーズですが、テーマは連続していて重なる部分も少なくありません。まず正編を読み、物足りなければ続編へ進む順番で十分です。最初から3冊そろえる必要はないと考えてください。
佐々木正美と他の育児本はどっちがおすすめですか?
橘ナナミ
佐々木正美と他の育児本はどっちがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違います。佐々木さんの本は「どう考えるか」という軸を渡してくれる本、現場のノウハウ本は「今日どう動くか」という手順を渡してくれる本です。叱り方の具体に迷っているなら、佐々木さんの考え方を土台に実践を添えた本を併用するのが現実的です。
佐々木正美の本はKindleや電子書籍で読めますか?
橘ナナミ
佐々木正美の本はKindleや電子書籍で読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
電子版が用意されている本もありますが、全点ではありません。同じ書名でも版によって扱いが違うことがあるため、購入前に各ストアで対応状況を確認してください。何度も開く1冊は紙、通読用は電子という使い分けもおすすめです。
中古や図書館で安く手に入れる方法はありますか?
橘ナナミ
中古や図書館で安く手に入れる方法はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
図書館の子育てコーナーは佐々木さんの本がまとまって置かれていることが多く、最初の試し読みに向いています。文庫サイズの本は価格も手頃で持ち歩きやすく、中古も出回っていますが、書き込みや付録の有無は確認が必要です。
発達障害の子どもに役立つ佐々木正美の本はどれですか?
橘ナナミ
発達障害の子どもに役立つ佐々木正美の本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
佐々木さんは自閉症療育プログラム「TEACCH」の研究と普及に力を尽くした人で、その視点は複数の本に流れています。『花咲く日を楽しみに』には「発達障害の周辺で」という章があり、当事者の家族が読み進めやすい構成です。
佐々木正美の本を読む順番のおすすめは?
橘ナナミ
佐々木正美の本を読む順番のおすすめはについて教えてください。
佐藤メバル
短い入門書で考え方の骨格をつかみ、そのあと『子どもへのまなざし』のような単行本へ進む流れが歩きやすいです。悩みがはっきりしている人は、入門書を飛ばして一問一答形式の本から入っても構いません。
著者が亡くなった後も本は新しく出ていますか?
橘ナナミ
著者が亡くなった後も本は新しく出ていますかについて教えてください。
佐藤メバル
亡くなられたあとにも、残された原稿や連載をまとめた本、新装版として作り直された本が刊行されています。新装版では描きおろしの漫画が加わったり、オールカラーになったりと、読みやすさが更新されている場合もあります。
まとめ
橘ナナミ
今日の話でいちばん意外だったのは、「全部そろえなくていい」というところでした。
佐藤メバル
うん。検索で上に来る本が、その人の最善とは限らない。僕は書店員時代、子育て棚の前でスマホを見ながら迷っているお母さんをたくさん見てきた。上位の一冊より、その日の悩みに合う一冊のほうが効くんだよ。
橘ナナミ
じゃあ、最初の一冊は?
佐藤メバル
迷ったら『子育てのきほん』。短いメッセージが並んでいて、最初に読んでほしい入門書として作られている。それで物足りなくなったら『子どもへのまなざし』に戻ってくる——この順番が歩きやすい。
橘ナナミ
「戻ってくる」がいいですね。読み終わりじゃなくて。
佐藤メバル
佐々木さんの本は、答えを渡す本じゃない。子どもを見るための「まなざし」を渡してくれる本なんだ。眼鏡と同じで、一度かけたら、そのあと同じ景色を何度も見直せる。子育てが終わったあとまで、棚に一冊置いておけばいい。
