子育てに関する本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日は「子育てに関する本」ですよね。でも私、子どもがいないので、書店の育児書コーナーの前で固まりそうです。
佐藤メバル
いい質問だね。その固まり方は読者みんな同じなんだよ。書店員時代も、あの棚は情報の洪水だった。だからまず前提を共有しよう。育児書は「正解を教える本」ではなく「誰の、どんな場面に効くか」で選ぶもの。同じ「叱り方」でも、3歳のイヤイヤ期に効く本と10歳の勉強の声かけに効く本は別物なんだ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、どの軸で棚を見ればいいんでしょう。
佐藤メバル
迷ったら「今いちばん困っていること」から入るのが最短だよ。全体像をつかむなら『子育てベスト100』、声かけを変えるなら『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』、生活リズムなら成田奈緒子の『子育てを変えれば脳が変わる』。逆に「自分がつらい」が先に来ているなら、佐々木正美の『子育てのきほん』やフィリッパ・ペリーの『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』だね。
橘ナナミ
「エビデンス」という言葉もよく見ますが、それってどういう意味ですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。エビデンスには種類があって、信頼度の段階がある。ランダム化比較試験のような研究、観察研究、臨床経験、個人の体験談だ。「科学的」と帯にあっても、どの種類の根拠かで重みが変わる。中室牧子の『科学的根拠で子育て』は学術論文を厳選した本、星友啓の『「ダメ子育て」を科学が変える!』は脳科学の知見を現場に落とした本。性格が違うから、両方読むと視野が広がるよ。
子育てに関する本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
目的別だと、どう振り分けますか?
佐藤メバル
基礎知識なら『子育てベスト100』、声かけを変えるなら『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』や天野ひかりの『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』、生活全体なら成田奈緒子の『0歳から知っておきたい 脳が正しく育つ 子育てのきほん』。感情の扱いなら湯汲英史の『0歳~6歳 子どもの感情コントロール力の育て方』、親のマインドなら柳川由美子の『子育ての不安と孤独をほぐす心理学』だね。
エビデンスの種類で信頼度を見極める
橘ナナミ
体験談ベースの本は弱いんですか?
佐藤メバル
守備範囲が違うんだ。臨床経験や体験談は「あるある」の解像度が高い。てぃ先生の『子どもに伝わるスゴ技大全』は現役保育士の現場知の塊だよ。ただ「うちの子にも必ず当てはまる」と受け取ると危ない。研究の本で骨格を作り、現場の本で肉をつける順番がおすすめだね。
形式で続けやすさを優先する
橘ナナミ
読む時間がないので、形式も気になります。
佐藤メバル
立派な選書軸だよ。マンガで入りやすいのは『子どもの気持ちがわかる本』、パッと引ける事典型はてぃ先生の本、新書なら星友啓の本や成田奈緒子の『子育てを変えれば脳が変わる』。1テーマが見開きで完結する『0歳から知っておきたい 脳が正しく育つ 子育てのきほん』も隙間時間向きだね。
発達段階で今必要な範囲に絞る
橘ナナミ
全部読もうとすると挫折しそうです。
佐藤メバル
割り切っていいよ。0〜3歳なら藤崎達宏の『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』、3〜12歳の声かけなら島村華子の本、6歳までの認知世界なら内田伸子の『子どもの見ている世界』。思春期まで見据えるなら石田勝紀の『10年後、どんな親子関係でいたいですか?』だね。
著者の専門性と対象年齢を確かめる
橘ナナミ
誰が書いているかも見るんですね。
佐藤メバル
小児科医・心理士・教育学者・保育士・当事者で得意分野が違う。船津徹の『世界標準の子育て』は日米の教育現場の視点、岸見一郎の『子育てのためのアドラー心理学入門』は心理学の理論が土台。理論の本は対象年齢が広く、実践の本は狭い。理論を知りたいのか、今日の対応を知りたいのかで選ぶと外れにくいよ。
新版か旧版か・索引・入手性で判断する
橘ナナミ
買う前のチェックリストはありますか?
佐藤メバル
新版かどうか、翻訳ものは訳者、巻末に索引があるか。この3点は見てほしい。『子育てのきほん』も『子育てのためのアドラー心理学入門』も新装版が出ている。同じ書名でも中身が更新されていることがあるからね。入手は図書館・電子・中古と選べるけれど、書き込みながら読む本は紙が向いているよ。
子育てに関する本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
子育てに関する本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
加藤紀子 著|ダイヤモンド社
¥1,230(税込)
教育学・生理学・心理学・脳科学など200以上の資料と膨大な取材から、「これは本当にためになる」と厳選した100の方法を1冊に落とし込んだ、新時代の子育ての教科書です。コミュニケーションの取り方から家庭学習、遊び、習い事、ほめ方叱り方、読書、スマホ対策、ゲーム対策、食事、睡眠、運動まで、テーマの網羅性が桁違い。しかも100の方法に421の超具体策が付くので、抽象論で終わらず今日の行動に落とせます。個別の声かけ本とは役割が違い、全体の地図をくれる一冊です。
こんな人におすすめ
はじめて子育ての全体像をつかみたい人、育児書を何冊も読む時間が取れない人、家庭学習や習い事、スマホ対策までまとめて方針を決めたい人に向きます。テーマ別に辞書のように引けるので、迷ったときの最初の一冊として手元に置いておくのがおすすめです。
良い点
- 200以上の資料と取材で裏づけ
- 421の超具体策で今日から動ける
- 幅広いテーマを1冊で横断できる
気になる点
- 344ページで通読はやや重い
- 網羅型ゆえ個別の深掘りは薄め
- 何を実践するかの取捨選択は読者次第
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
子育て本って、褒める系も脳科学系もたくさんあって、もうどれを信じていいかわからないです……。佐藤さん、最初に手に取るならどれですか?
佐藤メバル
いい質問だね。まず全体の地図がほしいときは、加藤紀子さんの『子育てベスト100』がいい。教育学、生理学、心理学、脳科学など200以上の資料と取材から「これはためになる」と厳選した100の方法を1冊に落とし込んでいる。
しかも421の超具体策つき。家庭学習、遊び、習い事から、ほめ方叱り方、読書、スマホ、ゲーム、食事、睡眠、運動まで、テーマの網羅性が突出しているんだ。
橘ナナミ
100も方法があると聞くと、かえってどれから手をつければいいのか迷ってしまいそうです……。全部やるのは無理ですよね。
佐藤メバル
そこは安心していい。辞書みたいに引ける構成だから、いま困っているテーマから開けばいい。全体像をつかんでから、自分に必要な個別の本へ進む。
この本はゴールではなく出発点として使うのがいちばんいいと思うよ。花まる学習会の高濱正伸さんが絶賛していたのも、この網羅性だね。

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象
島村華子 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,760(税込)
「すごい!」「よくできたね!」が、実は子どもの自主性を奪うかもしれない——。モンテッソーリとレッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が、ほめ方・叱り方をエビデンスで組み直した声かけバイブルです。条件付き子育てのデメリット、3種類のほめ方の比較、罰がNGな4つの理由、褒美と罰の落とし穴など、根拠から納得して変えられる構成。叱り方だけで終わらず、子どもとつながるアクティブ・リスニングの4ポイントまで踏み込む点が一線を画します。
こんな人におすすめ
3〜12歳のお子さんがいて、毎日の声かけに自信がない人。つい「早くしなさい」「どうして約束が守れないの」と言ってしまう人、しつけと自主性の両立に悩む人に向きます。叱り方を減らしたい場面で開くと、具体的な言い換えが見つかります。
良い点
- オックスフォード児童発達学博士のエビデンス
- 3〜12歳に絞った声かけに特化
- Q&Aで困った場面を逆引きできる
気になる点
- 0〜2歳の対応は対象外
- 理論パートはやや硬め
- 実践の定着には反復が必要
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2020年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、私「すごい!」「よくできたね!」って褒められて育ったんですけど、ああいう褒め方って実はよくないんでしょうか……?
佐藤メバル
島村華子さんは、よかれと思ったほめ方が子どもの自主性を奪うケースを丁寧に説明している。この本の中心は「条件付き子育て」の怖さだね。
できたときだけ認める関わり方に偏ると、子どもは評価を気にするようになる。代わりに3種類のほめ方を比べて、どれが自分でできる子につながるかを示してくれる。
橘ナナミ
叱り方のほうも気になります。罰を与えるのは、やっぱりよくないんでしょうか? 私も小さい頃よく叱られていて、そこが引っかかります。
佐藤メバル
罰を与える叱り方がNGな4つの理由、褒美と罰の落とし穴が整理されている。叱らないことと放任は違うんだという線引きも示されるよ。
対象は3〜12歳と明記されているから、その時期の子を持つ人が読むと、明日の一言から変えやすい。

0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす! (単行本)
藤崎達宏 著|三笠書房
¥1,540(税込)
モンテッソーリ教育を0〜3歳の家庭でどう実践するかに絞った、写真と実例豊富な実践ガイドです。妊娠中から始める4つのコーナー作り、自宅で作れる手作り教具、良い頭は3本指の活動から、成功するトイレトレーニング、世界共通という魔の2歳児の乗り越え方まで、親がすべき30のことを具体的に提示。理論より「今日、家でどうするか」を求める人に向き、環境づくりから生活の自立までを一本の線で見通せます。
こんな人におすすめ
0〜3歳の子どもがいて、家庭でモンテッソーリを取り入れたい人。妊娠中に部屋の環境を準備したい人、イヤイヤ期の乗り越え方を知りたい人、トイレトレーニングの前に読みたい人。手を動かしながら読みたい実践派に向く一冊です。
良い点
- 0〜3歳に特化した実践内容
- 写真と実例が豊富で真似しやすい
- 環境づくりからトイレトレまで一貫
気になる点
- 3歳以上の内容はほぼない
- 教具づくりは手間がかかる
- 理論の背景は最小限
出版社
三笠書房
発売日
2018年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
モンテッソーリ教育って名前はよく聞くんですけど、家で具体的に何をすればいいのかは全然イメージできなくて。0歳からでも始められるものなんですか?
佐藤メバル
藤崎達宏さんのこの本は、そこを埋めてくれる。0〜3歳の家庭で何をするかに絞っていて、妊娠中からの4つのコーナー作り、手作り教具、3本指の活動、トイレトレーニング、魔の2歳児の乗り越え方まで、写真と実例つきで並んでいる。
環境を整えると子どもが自分で動き出すという考え方が軸だよ。
橘ナナミ
トイレトレーニングまで載っているんですね。まだまだ先の話だと思っていたので意外です。家で教具を作るのは、正直大変そうですが。
佐藤メバル
0〜3歳の3年間で子どもの能力は大きく開花する、というのが著者の見立てで、生活の自立もその一部として扱われている。
逆に3歳より上は対象外だから、そこは別の本で補うといい。写真と実例が多いから、手作り教具はできそうなものから真似すれば十分だよ。

子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!
てぃ先生 著|ダイヤモンド社
¥1,320(税込)
現役保育士・てぃ先生が、保育の現場で実際に試して効果のあった伝え方を「スゴ技」としてまとめた一冊です。おしたく・お片づけ・お食事など状況別に整理され、忙しくて本を読む暇がない人でもパッと引ける事典のような構成。朝なかなか家を出ないときの自動改札機ごっこ、野菜を食べないときの動物変身アプリなど、具体的な手が驚くほど出てきます。叱って動かすのではなく、子どもが自分から動く工夫に徹しています。
こんな人におすすめ
毎日の「早くして!」に疲れている人、2〜5歳くらいの生活習慣づくりに悩む人、長時間じっくり本を読む時間が取れない人。困った場面から逆引きできるので、朝の支度や食事のたびに開いてみてください。
良い点
- 現役保育士の現場発テクニック
- 状況別でパッと引ける
- 年齢表示なしで幅広く試せる
気になる点
- 年齢別の道しるべは薄い
- 網羅型ゆえ理論の説明は少なめ
- 子どもによって効き方は異なる
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2020年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
朝の支度で毎日バトルみたいになっている友達がいて、話を聞くたびにこちらまで疲れてしまうんです。何かいい工夫ってあるんでしょうか?
佐藤メバル
てぃ先生の本がまさにそれでね。現役保育士として現場で試して効果があった伝え方を、おしたく・お片づけ・お食事みたいに状況別に並べている。
朝なかなか家を出ない子には自動改札機ごっこ、野菜を食べない子には動物に変身できる写真アプリ。叱って動かすのではなく、自分から動きたくなる仕掛けに変えるのが一貫した考え方だよ。
橘ナナミ
なるほど。でも、毎回そんな工夫を考えるのって、正直大変じゃないですか? 私だったら途中で忘れてしまいそうです。
佐藤メバル
だから引き出しを増やす本なんだ。あえて何歳向けという表記をしていないから、効果がありそうなものを選んで試せばいい。
うまくいったら儲けもの、くらいの気軽さで開けるのがいいところだよ。育児書としては異例の10万部を超えたのも、そういう実用の形が支持されたからだと思う。

子育てのためのアドラー心理学入門〈新装版〉: どうすれば子どもとよい関係を築けるのか
岸見一郎 著|アルテ
¥1,650(税込)
アドラー心理学の中心概念である「勇気づけ」を、子育てに落とし込んだ入門書です。子どもが生きていく力を身につけるには、親が子どもと対等の関係を築く必要がある——この一点を軸に、子どもとの関わり方を具体的に考察していきます。叱るでも褒めるでもない、勇気づけという関わり方が、日常のどの場面でどう変わるのかを丁寧に追う構成。心理学の用語が多く出る子育て本の中で、思想の芯から理解したい人に向く一冊です。
こんな人におすすめ
叱る・褒めるの前に、親子の関係そのものを見直したい人。アドラー心理学に興味がある人、きょうだいや家族との関係にも応用したい人、声かけの技術より考え方の土台を据えたい人に向きます。対等という軸を持ちたいときに。
良い点
- 勇気づけの考え方を体系的に学べる
- 子どもと対等という軸が明確
- 短めの192ページで読み切りやすい
気になる点
- 具体的な声かけ例は少なめ
- 用語に慣れないと難しく感じる
- 0〜3歳の生活面は対象外
出版社
アルテ
発売日
2025年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
アドラー心理学の子育てってよく聞くんですけど、「勇気づけ」って、褒めることとは何が違うんですか? 正直、区別がつかなくて。
佐藤メバル
そこが肝でね。岸見一郎さんのこの本は、子どもが生きていく力を身につけるには、親が子どもと対等の関係を築く必要がある、というところから始まる。
上から褒めるのではなく、横並びで勇気づける。その違いが、日常のどの場面でどう表れるかを具体的に追っている本だよ。
橘ナナミ
対等な関係って言われても、どこまで子どもに譲ればいいのか、難しく感じます。甘やかすのとは違うんですよね?
佐藤メバル
だから入門書として短くまとまっているのが助かる。192ページで思想の芯まで行ける。生活のハウツーは少ないから、声かけの実践は別の本と組み合わせるといいね。
対等というのは子どもを放置することとは違う、というところも本文で丁寧に説明されているよ。

世界標準の子育て
船津徹 著|ダイヤモンド社
¥12(税込)
アメリカ、イギリス、北欧、シンガポール、インド、中国、韓国などの教育実情を並べ、それを踏まえて日本人の子育ての思い込みを指摘する、比較から入る子育て論です。著者は日米で20年以上教育現場に携わった人。前半で各国の違いを見たうえで、後半は読み聞かせ方、しつけのタイミング、習い事、男の子と女の子の育て方の違い、思春期の向き合い方まで体系化。視野を外に開いてからわが家の基準を決めたい人に向きます。
こんな人におすすめ
日本の常識をいったん外して考えたい人、海外の教育事情に関心がある人、しつけや習い事の方針を夫婦で揃えたい人。世界と比べるものさしがほしいときに開くと、わが家の基準を話し合いやすくなります。
良い点
- 各国の教育事情を横並びで比較
- 前半の指摘と後半の実践がつながる
- 思春期まで射程が長い
気になる点
- 断定口調が合わない人もいる
- 国ごとの記述は要点中心
- 日本の制度の話は少なめ
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2017年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
海外の子育てと日本の子育てって、そんなに違うものなんですか? 本を読んでもピンとこなくて、うちの子にどう関係あるのか知りたいです。
佐藤メバル
船津徹さんは日米で20年以上教育現場に携わってきた人で、この本ではアメリカ、イギリス、北欧、シンガポール、インド、中国、韓国あたりの教育の実情を並べて、そこから日本人の子育ての思い込みを指摘していく。
外のものさしで自分を見るところから始まる本だね。
橘ナナミ
外国の教育の話を読んでも、うちの子にどう当てはめればいいのか迷ってしまいそうです。日本と事情が違いますし。
佐藤メバル
だから後半が実践編になっている。絵本の読み聞かせ方、しつけのタイミング、習い事、男の子と女の子の育て方の違い、思春期の向き合い方まで、子どものステージごとに整理されているから、比較で終わらず方針まで持ち帰れるよ。
子育てには明確な正解がある、というのが著者の立場だ。

子育てのきほん 新装版 (一般書)
佐々木正美 著|ポプラ社
¥1,540(税込)
児童精神科医として50年活躍した佐々木正美さんがたどり着いた、圧倒的にシンプルでやさしい子育ての心構えを55のメッセージで届ける本です。子育ては過保護でいい、いくら抱いても甘やかしてもいいと明言し、「親が望む子どもに育てるのではなく、子どもが望む親になってください」と語りかける。新装版はオールカラーで描きおろし漫画も加わり、読み継がれてきたロングセラーがさらに手に取りやすくなりました。
こんな人におすすめ
はじめての育児で不安が大きい人、頑張りすぎて疲れている人、育児書を読むと逆に追い詰められてしまう人。安心を先にもらってから、具体的な方法を探したいときに向く一冊です。枕元に置いて、寝る前に少しずつ開くのもいいと思います。
良い点
- 児童精神科医50年の言葉の重み
- オールカラーの漫画で読みやすい
- 悩みに寄り添う55のメッセージ
気になる点
- 具体的な手順は書かれない
- ノウハウを求める人には物足りない
- 年齢別の整理はされていない
出版社
ポプラ社
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
育児書を読むと、あれもこれもやらなきゃって焦ってしまうんです。もっと安心して読める本はないでしょうか?
佐藤メバル
それなら佐々木正美さんの『子育てのきほん』だね。児童精神科医として50年活躍した人がたどり着いたのは、子育ては過保護でいい、いくら抱いても甘やかしてもいい、というとてもシンプルな言葉だった。
親が望む子に育てるのではなく、子どもが望む親になる。これが芯にある。
橘ナナミ
それだけ聞くと、本当にそれでいいの?って思ってしまうんですが……。甘やかすことにならないんでしょうか。
佐藤メバル
この本は根拠を細かく並べ立てない。代わりに55のメッセージで、悩みのあるお母さん、お父さんに寄り添ってくれる。
新装版はオールカラーで描きおろし漫画も入ったから、疲れているときに開くのにちょうどいい。最初に読む育児書として、真っ先にすすめたい一冊だよ。

科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線
中室牧子 著|ダイヤモンド社
¥1,980(税込)
「『学力』の経済学」から9年、教育経済学のエビデンスがここまで進化したことを示す一冊です。世界的な学術論文誌から信頼性の高い研究を厳選し、将来の収入を上げるために子どもの頃にすべきこと、非認知能力の伸ばし方、時間投資の効果、第1志望のビリと第2志望の1位の比較まで、成績や受験をゴールにしない視点で並べていきます。別学と共学、男女差、教育政策まで踏み込み、最後はエビデンスの読み解き方の注意点まで示す誠実さがあります。
こんな人におすすめ
感覚や経験則ではなくデータで方針を決めたい人、教育投資の優先順位に悩む人、学校選びや習い事を判断したい人。周囲の思い込みを一度検証したいときに頼りになる一冊です。夫婦で数字を見ながら話し合うのにも向きます。
良い点
- 世界的論文から厳選したエビデンス
- 収入や非認知能力など長期視点
- 政策や学校選びまで射程が広い
気になる点
- データ中心で情緒的な励ましは少ない
- 研究の限界も明記され結論は慎重
- 実践の手順書ではない
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
教育経済学って、名前を聞いても子どもにとって何がわかるのか見当がつかなくて。子育ての役に立つんですか?
佐藤メバル
たとえば将来の収入を上げるために子どもの頃に何をすべきか、スポーツがどう効くか、非認知能力が結婚や寿命とどう関わるか。
中室牧子さんは世界的な学術論文誌から信頼性の高いものだけを選んで、そこから見えることを並べている。成績や受験をゴールにしないのがこの本の立場だね。
橘ナナミ
第1志望のビリと第2志望の1位、みたいな話も入っているんですよね。なんだか生々しいです。そういうのって、親が知っておいたほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
そういう比較が研究でどう整理されているかを見せてくれる。別学と共学、男女差、教育政策まで扱って、最後にはエビデンスを読むときに気をつけるべき点まで書いている。
エビデンスはいつも必ず正しいのか、という章を置いているのが誠実でいいんだ。結論を鵜呑みにさせない作りになっているよ。

「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと (SB新書 622)
星友啓 著|SBクリエイティブ
¥990(税込)
スタンフォード大学のオンラインハイスクール校長を務める著者が、最新の脳科学と心理学から子育てに使える知見を57の形でまとめた新書です。「いい子育て」をいったん疑い、科学的子育てから始めようというのが序章の宣言。やる気が伸びる褒め方・叱り方、伸びる子を育てるために親ができること、メンタルと知能の両方を伸ばすメソッドに加え、子育てがつらい理由と対処法まで扱う点が、他の脳科学本と違うところです。
こんな人におすすめ
褒め方叱り方を科学から考え直したい人、子育てのイライラやつらさを仕組みから理解したい人、新書サイズで要点だけつかみたい人。罪悪感を減らしたいときに開いてほしい一冊です。仕事と育児の両立で余裕がない人にも向きます。
良い点
- スタンフォード系列校校長の知見
- 子育てのつらさの対処まで含む
- 新書サイズで手に取りやすい
気になる点
- 57項目で一つ一つは短め
- 研究の詳細な引用は控えめ
- 実践の反復には別の工夫が要る
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
子育てがつらいって、ただの気持ちの問題じゃなくて、科学的に説明できるものなんでしょうか? そこを知りたいです。
佐藤メバル
星友啓さんはそこを正面から扱っている。スタンフォード大学にあるオンラインハイスクールの校長を務める人で、序章で「いい子育て」を疑って科学的子育てから始めようと宣言する。
子育てがつらい科学的理由と対処法に一章を割いているのが、この本のいちばんやさしいところだね。
橘ナナミ
褒め方や叱り方の話も、やっぱり入っているんですよね? つらいときの対処と一緒に読めるのは助かります。
佐藤メバル
やる気がぐんぐん伸びる褒め方・叱り方が一章、伸びる子どもを育てるために親ができることが一章、メンタルも知能も育てるメソッドが一章。
57の項目に分かれているから、新書サイズで要点だけ拾いたい人にも向いているよ。子どもの脳と心についての基礎から始まるので、前提知識がなくても読める。

子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本 - 「AERA with Kids」 元編集長が選ぶ -
江口祐子 著|ワニブックス
¥1,360(税込)
子育て雑誌『AERA with Kids』元編集長が、幼児・小学生を持つ親に向けた子育て本のベストセラーや名作から100冊を選び、23のキーワードに沿って要点をまとめた一冊です。些細なことでも自分で選ばせる、基本は失敗OKにするといった基本から、ほめ方を工夫する、夫婦で話し合う、子どもが楽しく学べれば何でもよし、といった新しい教育観まで。金融教育や学校に行かない選択肢にも触れ、多読の入り口になります。
こんな人におすすめ
どの育児書から読めばいいか迷っている人、幼児・小学生の子を持つ人、短時間で複数の名著の要点に触れたい人。自分の読書リストを作りたいときに、最初に開く一冊として向いています。
良い点
- 100冊の要点を効率よく把握
- 23のキーワードで整理されている
- 金融教育や不登校にも言及
気になる点
- 各書籍の深掘りはできない
- 対象は幼児・小学生の親が中心
- 原典のニュアンスは削られる
出版社
ワニブックス
発売日
2022年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
本屋に行くと子育て本が多すぎて、どれから読めばいいのか本当にわからないんです。全部買うわけにもいかないですし。
佐藤メバル
そういうときは、江口祐子さんのこの本が便利だよ。『AERA with Kids』の元編集長が、幼児・小学生の親に向けたベストセラーや名作から100冊を選んで、23のキーワードに沿って要点をまとめている。
まず地図を買って、気になった本を原典で読むという使い方ができる。
橘ナナミ
100冊分をまとめると聞くと、逆に一つひとつが薄くなってしまう気がするんですけど、大丈夫でしょうか。
佐藤メバル
そこは割り切りで、これは入り口の本だね。たとえば自分で選ばせる、失敗OKにする、ほめ方を工夫する、なんてキーワードで各書の主張を並べてくれる。
勉強や中学受験の勘違い、金融教育、学校に行かない選択肢まで出てくるから、自分の関心の在りかが見つかるよ。

「自分でできる子」に育つスゴい習慣 スタンフォード大学博士が教える最新脳科学×子育てメソッド
キム・ボギョン 著|U-CAN
¥1,760(税込)
「何度言っても片づけない」「言われるまで宿題をしない」——その原因を意志の弱さに求めず、叱ることでもごほうびシールでもなく、日々の小さな行動のくり返し=習慣で脳を変えるという一冊です。スタンフォード大学で博士号を取得した脳科学研究者が、自身の育児経験を織り交ぜながら、3〜10歳の時期に集中する脳・勉強する脳・幸せな脳をつくる習慣を提示。100回言っても変わらない3つの理由など、納得してから動ける構成です。
こんな人におすすめ
同じことを何度も言って疲れている人、ごほうびシールが続かなかった人、3〜10歳の生活習慣を立て直したい人。仕組みで解決したいときに、目次から必要な章だけ拾って読むのがおすすめです。
良い点
- 脳科学の裏づけがある
- 集中・勉強・幸せの3領域で整理
- 著者自身の育児経験が入る
気になる点
- 360ページで通読は長め
- 韓国の生活背景が混じる
- すぐ効く魔法は書かれていない
出版社
U-CAN
発売日
2025年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ごほうびシールって、うちの姉も試してすぐ挫折してたんですよ。ああいう方法、なんで長続きしないんでしょう?
他にもいいやり方があるなら知りたいです。
佐藤メバル
キム・ボギョンさんがまさにその理由を書いている。スタンフォード大学で博士号を取った脳科学の研究者で、子どもの行動を変えるのは意志の力でも叱ることでもごほうびシールでもなく、習慣だと言うんだ。
悪い子はいない、悪い習慣があるだけという言い方がこの本らしいね。
橘ナナミ
習慣って言われても、そんなに簡単に変えられるものなんでしょうか。うちの子は三日坊主で終わりそうで心配です。
佐藤メバル
3〜10歳は脳がよく変わる時期だと著者は見ている。集中する脳をつくる3つの習慣、勉強する脳をつくる4つの習慣、幸せな脳をつくる3つの習慣という形で整理されているから、全部やろうとせず一つから始めればいい。
否定的なレッテルをはがす話や、一つの習慣がドミノのように効く話もあって、360ページでも読みどころは多いよ。

子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉【「考える子どもに導く7つのステップ〜小学校までに親にできること」DL特典付き】
天野ひかり 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,870(税込)
「よかれと思ってかけた言葉が、実は子どもの自己肯定感を下げていた」——NHK『すくすく子育て』の元司会で、累計56,000人以上の親子の悩みに接してきた著者が、伸ばす言葉と否定している言葉の違いを解き明かします。カギは子どもを認めることで、誉めることとは違うという指摘が本書の核。ゲームをやめさせる、宿題をやりたがらない、片付け、他の子と比べてしまう、きょうだいゲンカまで、日常の場面をマンガで示しながら声かけに落としています。
こんな人におすすめ
つい怒って後から罪悪感を抱く人、褒めているのに手応えがない人、ゲームや宿題の声かけに困っている人。言葉を選び直したいときに、悩みの近い章から開いてみてください。マンガが多いので、活字が苦手な人にも向きます。
良い点
- 実例がマンガで読みやすい
- 4章構成で悩みから引ける
- 著者の相談経験が厚い
気になる点
- 理論より実践が中心
- 事例の数が多く全部は覚えられない
- 年齢別の整理はされていない
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2023年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
褒めて育てようと思っているのに、なんだか子どもに響いていない気がするんです。これって私のやり方が悪いんですかね?
佐藤メバル
天野ひかりさんは、その違和感に名前をつけてくれる。彼女はNHK『すくすく子育て』の元司会で、累計56,000人以上の親子の悩みに接してきた人。
カギは誉めることではなく認めることだと言うんだ。
橘ナナミ
認める、と誉めるって、具体的に何が違うんでしょうか? 同じことのように思えてしまうんです。言葉にするのが難しそうです。
佐藤メバル
誉めるは評価だけど、認めるは存在や気持ちを受け取ること。この本はゲームをやめさせたいとき、宿題をやりたがらないとき、片付け、他の子と比べてしまうとき、きょうだいゲンカまで、マンガで場面を見せながら言葉を分けてくれる。
小学校入学までにできるたった一つのこと、という章もある。罪悪感を抱えている人ほど読みやすいと思うよ。

子どもの気持ちがわかる本 子どももママもハッピーになる子育て
イザベル・フィリオザ 著|かんき出版
¥1,650(税込)
16カ国以上で翻訳され、フランスで25万部を突破した育児書です。最新の神経生物学や生理学をもとに、子どもの話を聞くこと・同調することに焦点を当て、困った行動の裏にある動機を分析する手法を提案します。1歳から1歳半の「ダメ」ではなく「ストップ」と言う工夫、イヤイヤ期、秩序の敏感期、自意識と社会適応まで、年齢ごとに章が分かれているので、いま目の前のわが子の時期から読めるのが強みです。
こんな人におすすめ
イヤイヤ期の行動にどう対応していいかわからない人、泣き方の理由を知りたい人、1〜5歳の子どもと毎日向き合っている人。年齢別に逆引きできるので、いまの時期の章から読み始められます。
良い点
- 年齢別の章立てで引きやすい
- 神経生物学・生理学の裏づけ
- イラストで場面がつかめる
気になる点
- 日本の生活習慣との差はある
- 5歳以降の記述は少ない
- 対応は考え方中心で手順は少なめ
出版社
かんき出版
発売日
2019年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イヤイヤ期の子って、ただのわがままなんでしょうか。どう関わればいいのか、毎日ほんとうにわからなくなります。
佐藤メバル
イザベル・フィリオザさんは、そこを年齢ごとに分解してくれる。最新の神経生物学や生理学をもとに、子どもの話を聞くこと、同調することに焦点を当てて、行動の裏にある動機を分析するんだ。
たとえば1歳から1歳半なら「ダメ」より「ストップ」と言いましょう、という具合に。
橘ナナミ
1歳半から2歳のイヤイヤ期、2歳の秩序、3歳の想像の世界……って、章がそのまま年齢になっているんですね。
佐藤メバル
そう、だからいまの子どもに合わせて開ける。16カ国以上で読まれているのは、そういう実用の形になっているからだと思う。
イラストで場面がつかめるのも助かるね。日本の生活習慣と違う部分は割り引いて読めばいいよ。

子育ては心理学でラクになる
DaiGo 著|主婦と生活社
¥1,000(税込)
メンタリストDaiGoさんが「親は子どものメンタリストであるべき」という立場から、世界中の学術機関で立証された心理学のワザを子育てに翻訳した一冊です。マシュマロテスト、イライラしなくなるトレーニング、環境を整える5つのアドバイス、やる気を引き出す7つの言葉など、扱う範囲は心の状態から部屋づくりまで幅広い。「〜しなさい」と言うほど反発心が高まるといった具体策が並び、ガミガミ言わないための仕組みを作る発想が特徴です。
こんな人におすすめ
イライラを減らす具体策がほしい人、心理学の実験を子育てに活かしたい人、部屋や環境づくりから変えたい人。短時間で一冊読み切りたい人に向く、176ページの入門書です。ガミガミ言わない仕組みを作りたいときにも。
良い点
- 心理学の実験を根拠にしている
- 環境づくりまで踏み込む
- 短く要点がまとまっている
気になる点
- 著者の語り口の好みが分かれる
- 学術的な詳細は簡略化
- 子どもの年齢は幅広く想定
出版社
主婦と生活社
発売日
2015年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
メンタリストの人が子育て本を書いているって聞いて、ちょっと意外だったんです。心理学って、子育てにそんなに役立つものなんですか?
佐藤メバル
DaiGoさんは「親は子どものメンタリストであるべきだ」という言い方から始めている。世界中の学術機関で立証された心理学のワザを、子育ての場面に引き寄せた本だね。
マシュマロテストみたいな有名な実験から、イライラしなくなるトレーニングまで出てくる。
橘ナナミ
イライラが減るって、具体的には何をするんでしょうか? そんな簡単に変わりますかね。家にいる時間のほうが長いくらいなので。
佐藤メバル
たとえば「〜しなさい」と言うほど反発心が高まるというデータを紹介して、言い方を変える。朝の習慣や食事、集中できる部屋づくりといった環境側からも手を打つ。
「やる気を引き出す7つの言葉」なんかは今日から使えるよ。176ページと短いから、まず一冊試すのにちょうどいい。

10年後、どんな親子関係でいたいですか?子どもを育てる7つの原則
石田勝紀 著|大和書房
¥1,760(税込)
「子育てに正解は存在しません。その子に合ったアプローチがあるだけです」——この一言から始まる本です。勉強しない、ゲームばかりといった行動面、友達と遊ばない、頑固、すぐプンプンするといった性格面まで、悩みは子どもごとにばらばら。だから万人に効くノウハウは存在しない。ただし子育てには原則がある、それを押さえれば自分でアプローチを編み出せるという立場で、7つの原則を据えます。
こんな人におすすめ
ノウハウ本を試してもわが子に合わなかった人、10年後の親子関係から逆算して考えたい人、子どもが小学生以上の親。自分なりの軸を持ちたいときに、繰り返し開く一冊です。
良い点
- ノウハウ依存から抜け出せる
- 行動面と性格面の両方を扱う
- 10年後の視点で長く使える
気になる点
- 即効の具体策は少ない
- 原則を使いこなすには時間が要る
- 乳幼児期の記述は中心でない
出版社
大和書房
発売日
2024年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
子育て本に書いてある通りに試しても、うちの子にはどうも効かないことが多くて。私のやり方が悪いんでしょうか。
佐藤メバル
石田勝紀さんは、はっきり「子育てに正解は存在しません、その子に合ったアプローチがあるだけです」と書いている。
勉強しない、ゲームばかり、友達と遊ばない、頑固、すぐプンプンする——悩みは子どもごとにばらばらだから、万人に当てはまるノウハウはないと言い切るんだ。
橘ナナミ
じゃあ、いったい何を頼りにすればいいんでしょうか。ノウハウがないなら、手がかりが消えた気がします。
佐藤メバル
原則がある、というのがこの本の答え。7つの原則を押さえれば、わが子に合ったアプローチを親自身が編み出せる。
だから同じ悩みでも家庭ごとに答えが違っていい。目の前の困りごとより、10年後にどんな親子関係でいたいかから逆算したい人に向いているよ。

子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本
フィリッパ・ペリー 著|日経BP 日本経済新聞出版
¥2,420(税込)
世界46カ国で読まれている、親子関係の本です。英国の心理療法士が、子どもの言動にいらだちを覚えるとき、その原因は目の前の子どもではなく自分が子どもだった頃の親との関係にあるのではと問いかけます。どう育てられたかが今の子育てにどう影響するかを解き明かし、負の連鎖を断ち切るのが主題。感情に向きあう章、妊娠と出産、心の健康、思春期の距離感、行動を変える章まで、実践的な指針が詰まっています。
こんな人におすすめ
自分の親との関係を引きずっていると感じる人、同じ叱り方を繰り返している気がする人、夫婦や職場の人間関係にも応用したい人。自分を振り返る時間を作りたいときに。妊娠中や出産前から手に取るのもおすすめです。
良い点
- 46カ国で読まれた実績
- 産前から思春期まで射程が長い
- 人間関係全般に使える洞察
気になる点
- 読むと動揺することがある
- 356ページで覚悟が要る
- 単純なハウツーは書かれない
出版社
日経BP 日本経済新聞出版
発売日
2023年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
自分の親との関係が、いまの子育てに出るって聞いたことがあるんです。それって本当なんでしょうか。ちょっと怖いんですけど。
佐藤メバル
フィリッパ・ペリーさんは、まさにそこを出発点にする。子どもにいらだちを覚えるとき、その原因は目の前の子ではなく、自分が子どもだった頃の親との関係にあるのでは、と問いかけるんだ。世界46カ国で読まれている本だよ。
橘ナナミ
ちょっと重そうですね……。読んで落ち込んだりしないんでしょうか。自分を責める材料になりそうで怖いです。
佐藤メバル
まえがきで、子育てのヒントやライフハックはあまり見つからない、むしろ動揺し怒りを覚えることもあるかもしれない、と正直に書いている。
代わりに、より良い親になれる可能性があると。妊娠・出産の章から思春期の距離感、自走できる子になるスキルまで、実践的な指針もちゃんと入っているよ。

この子はこの子のままでいいと思える本
佐々木正美 著|主婦の友社
¥1,870(税込)
「いい子だから、かわいがるのではありません。かわいがられるから、いい子になるのです」——児童精神科医・佐々木正美さんのこの言葉を軸に、お母さんたちの実際の悩み相談に答えながら進む一冊です。お母さんが重い、しつけって難しい、親子バトルから抜け出したい、思春期になる前に、父親の役割という章立てで、この子はこの子のままでいいと思える地点まで読者を連れていきます。
こんな人におすすめ
しつけに自信がなく、つい自分を責めてしまう人、きょうだいや夫との役割分担に悩む人、思春期前の子どもと向き合っている人。肩の力を抜きたいときに読みたい、やさしい一冊です。
良い点
- 相談形式で読み進めやすい
- しつけと愛情の両方を扱う
- 父親の役割にも一章を割く
気になる点
- 体系的な手順は示されない
- 内容はエッセイに近い
- 年齢別の整理はされていない
出版社
主婦の友社
発売日
2020年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「いい子だからかわいがるのではなく、かわいがられるからいい子になる」っていう言葉を聞いて、はっとしたんです。それってどういう意味なんですか?
佐藤メバル
佐々木正美さんの言葉だね。この本は、お母さんたちの実際の悩み相談に答えながら、その言葉の意味を噛みしめていく構成になっている。
「お母さん」が重い、しつけって難しい、親子バトルから抜け出したい、思春期になる前に、父親の役割ってなんですか、という章立てだよ。
橘ナナミ
相談に答える形なら、専門書よりずっと読みやすそうですね。寝る前に少しずつ読めそうです。どんな悩みが取り上げられているんでしょうか。
佐藤メバル
うん、理屈を積み上げるというより、隣で話を聞いてもらう感じ。この子はこの子のままでいいと思えるところに連れていってくれる。
章が悩みの名前になっているから、いま引っかかっているところから開けばいい。しつけに自信をなくしている人ほど、早めに読んでほしい一冊だよ。

「私、子育て向いてないかも」がラクになる本
Joe 著|日本実業出版社
¥1,540(税込)
「読み聞かせしなきゃ」「子どもとの時間をつくらなきゃ」と思いながら、家事に追われて寝かしつけのときに罪悪感を抱えてしまう——その状態に名前をつけて、ラクにする本です。たった3秒のコミュニケーションで子どもの心は満たせるというのが中心の考え方。長時間の関わりを増やすのではなく、ちょっとした行動を変えることで、無理なく自信を持って子育てできるように導きます。罪悪感の正体から見直せる一冊です。
こんな人におすすめ
理想の母親像に追い詰められている人、ワンオペや家事との両立に疲れている人、寝かしつけのたびに罪悪感を抱えてしまう人。罪悪感から降りたいときに開いてほしい本です。短い時間で関わる工夫を知りたい人にも。
良い点
- 罪悪感を正面から扱う本は少ない
- 短い関わり方に焦点を当てる
- 232ページで読み切りやすい
気になる点
- 具体的な年齢設定は薄い
- 深い理論の説明はない
- 環境によっては実行が難しい
出版社
日本実業出版社
発売日
2021年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「私、子育て向いてないかも」って思うこと、正直あるんです。そういう本があるって知って、ちょっと気になって。
佐藤メバル
Joeさんの本だね。読み聞かせしなきゃ、子どもとの時間をつくらなきゃ、と思いながら家事に追われて、寝かしつけるときに今日もできなかったと落ち込む。
その罪悪感をそのまま扱ってくれる珍しい本だよ。たった3秒のコミュニケーションで子どもの心は満たせるというのが中心の考え方。
橘ナナミ
3秒で足りるんですか? 正直、そんな短い関わりで子どもの心が満たされるとは思えなくて。もっと一緒にいてあげないといけない気がしていました。
佐藤メバル
関わる時間の長さを増やすという話ではなくて、ちょっとした行動の変え方。無理をして時間を作るのではなく、日常の中で心が満たされる接し方に切り替える。
理想を下げるのではなく、別の道を示してくれる感じだね。罪悪感を抱えている人ほど、最初のページで少し楽になると思うよ。

子育ての不安と孤独をほぐす心理学: がんばり過ぎる親の心を休ませる (「シリーズ 子育てのうしろだて」)
柳川由美子 著|実務教育出版
¥1,650(税込)
1万人以上の相談に乗ってきた不安専門のカウンセラーが、子育ての不安と孤独に焦点を当てて、心と身体の両面からアプローチする一冊です。怒りやイライラを鎮めることを目的に据えているのが特徴で、子どもの行動を変える前に、まず親の側の状態を整えるという順番を取ります。シリーズ名に「子育てのうしろだて」とあるように、頑張り過ぎている親を支える位置づけの本です。
こんな人におすすめ
漠然とした不安や孤独感を抱えている人、怒りを抑えられずに自己嫌悪してしまう人、頑張りすぎている自覚がある人。まず自分を休ませたいときに、そっと手に取ってほしい一冊です。
良い点
- 不安と孤独に絞った切り口
- 心と身体の両面から迫る
- 相談1万人のカウンセラーの知見
気になる点
- 子どものしつけの具体策は少ない
- 208ページで概要は簡潔
- 症状が重い場合は専門家が優先
出版社
実務教育出版
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
不安とか孤独って、子育ての悩みとして語られることが少ない気がするんです。そこを扱った本ってあるんですか?
佐藤メバル
柳川由美子さんのこの本がそうだね。1万人以上の相談に乗ってきた不安専門のカウンセラーで、心と身体の両方からアプローチする。
子育ての怒りやイライラを鎮めることを目的にしているのが特徴で、子どもの行動を変える前に親の状態を整える順番なんだ。
橘ナナミ
子どものためというより、自分のための本なんですね。そういう本を探していた気がします。でも、自分を後回しにしていいんでしょうか。
佐藤メバル
うん、シリーズ名が「子育てのうしろだて」でね。頑張り過ぎている人が読む本。しつけの手順は期待しないほうがいいけれど、自分の不安の正体を知りたいときには頼りになるよ。
怒りやイライラは、心だけでなく身体の側からも鎮めていくアプローチなんだ。

パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック
ヨッピー 著|KADOKAWA
¥1,760(税込)
「こんなズボラな僕が、父親をやれるのか?」と不安だったライターのヨッピーさんが、試行錯誤の末にたどり着いた育児ハック集です。本書の軸は「育児の大変さ=(子どもの手のかかり具合+家事+仕事)÷投入コスト」という考え方。家事の外注、便利家電や掃除グッズ、宅食、ネットスーパーなど、時間を生み出す手段を具体的に並べます。心構えではなく、手間そのものを減らす方向から子育てをラクにする本です。
こんな人におすすめ
これから親になる人、子どもが生まれて間もない人、家事と育児と仕事で心が折れそうな人。時間と体力を確保したいときに、使えそうな手段から試していくのが向いています。外注や家電に抵抗がある人も、考え方を変えるきっかけになります。
良い点
- 方程式で大変さを可視化
- 家電やサービスの具体例が豊富
- 192ページで気軽に読める
気になる点
- 外注や購入に費用がかかる
- 住環境によって使える手段が変わる
- 心理面のケアは少なめ
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
家事と育児と仕事で限界だっていう先輩がいて。根性論ではなく、仕組みで何とかする本ってないでしょうか?
佐藤メバル
ヨッピーさんの育児ハック集がぴったりだね。育児の大変さは、子どもの手のかかり具合と家事と仕事の合計を、投入するコストで割ったものだ、という方程式から始まる。
手間そのものを減らす方向で考える本なんだ。
橘ナナミ
外注とか便利家電とか、そういうお金で解決する話ですか? そこに抵抗がある人も多い気がします。
佐藤メバル
そう。家事の外注、便利家電や掃除グッズ、宅食、ネットスーパー。ライターのヨッピーさん自身が「こんなズボラな僕が父親をやれるのか」と不安だったところから試行錯誤してきた内容だから、気負いがなくて読みやすいよ。
お金はかかるから、そこは家族で相談しながらだけどね。

子どもの見ている世界 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」
内田伸子 著|春秋社
¥1,760(税込)
身体・心・言葉・個性・知能——子どもの認知世界が大人とどう違うのかを、発達心理学の知見から描き出す一冊です。大人の価値観を押しつけるのではなく、子どもが実際に何を見て、どう感じているかを起点に、乳幼児期の接し方の要点を指南します。誕生から6歳までを視野に、「子育て・親育ち」という副題のとおり、育てながら親も育つという見方を取るのが特徴。目の前の困りごとより、子ども理解の土台を作りたい人に向きます。
こんな人におすすめ
なぜこうするのか、子どもの側から知りたい人、発達心理学の基礎に触れたい人、0〜6歳の子どもと暮らす人。見方を変えたいときに、ゆっくり読むのに向いた一冊です。目先の困りごとから少し距離を置きたい人にも。
良い点
- 発達心理学の視点が土台にある
- 0〜6歳を一貫して見渡せる
- 大人の押しつけを戒める立場
気になる点
- 具体的な対処法は少なめ
- 学術寄りで読み応えがある
- 即効のテクニックは期待できない
出版社
春秋社
発売日
2017年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
子どもって、いったい世界をどう見ているんでしょう。そこがわかれば、声のかけ方も変わりそうな気がするんです。
佐藤メバル
内田伸子さんのこの本が、まさにそこを扱っている。身体、心、言葉、個性、知能という切り口から、子どもの認知世界を紹介して、乳幼児期の接し方の要点を発達心理学から指南する。
大人の価値観の押しつけではない、真に子どものための育児を考える本だね。
橘ナナミ
誕生から6歳まで、ですか。「子育て・親育ち」という副題も気になります。親の側も育つんですね。
佐藤メバル
育てながら親も育つ、という見方がある。困りごとの解決策が並ぶ本ではないけれど、子どもの見方を一度ひっくり返したいときには、これくらい腰を据えた本が効くよ。
読み終えると、声のかけ方より先に、子どもを見る目が変わる感じがあるんだ。

子育てを変えれば脳が変わる こうすれば脳は健康に発達する (PHP新書)
成田奈緒子 著|PHP研究所
¥1,100(税込)
子育ては「脳が育つ順番」に沿って行えばうまくいく——発達脳科学の立場から、その順番を解説する新書です。からだの脳、おりこうさんの脳、こころの脳という3つの分け方で、5歳までに早寝早起きの習慣をつけられればあとがラクになる、早いうちからの習い事は必要ない、「正論」は前頭葉の成長を妨げる、といった主張を並べます。お金も手間もかからない育て方がある、と語る点が他の育脳本と違います。
こんな人におすすめ
習い事を増やすべきか迷っている人、睡眠や生活リズムから立て直したい人、新書で脳の話を軽くつかみたい人。順番を知って安心したいときに読むと、力が抜けます。お金も手間もかからない育て方を知りたい人にも。
良い点
- 脳の発達順序という一本の軸
- お金も手間もかからない方法
- 何歳からでもやり直せると明言
気になる点
- 176ページで説明は要点中心
- 個別のしつけ手順は少ない
- 主張がはっきりしていて好みが分かれる
出版社
PHP研究所
発売日
2024年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
幼いうちから習い事をたくさんさせたほうがいいんでしょうか。周りを見ていると、うちは何もしていないと焦ってしまいます。
佐藤メバル
成田奈緒子さんは、はっきり早いうちからの習い事は必要ないと言うよ。この本の軸は「脳が育つ順番」に沿って子育てするという考え方。
からだの脳、おりこうさんの脳、こころの脳という3つの分け方で、順番を説明してくれる。
橘ナナミ
順番があるなら、焦ってあれこれ詰め込まなくてもいいってことですよね。少し気が楽になります。
佐藤メバル
そう。5歳までに早寝早起きの習慣がつけばあとがラクになる、正論は前頭葉の成長を妨げる、といった話も出てくる。
健康な発達を阻害する子育てが増えているという警告も含めて、生活の立て直し方まで書かれている。何歳からでもやり直せるという言葉が、いちばんの安心材料だね。

0歳から知っておきたい 脳が正しく育つ 子育てのきほん
成田奈緒子 著|高橋書店
¥1,760(税込)
授乳、離乳食、排泄、運動能力、言葉の発達まで、発達脳科学の視点から0〜5歳の子育てのポイントを54のテーマに分けてまとめた本です。1テーマ3分で読める構成で、睡眠、食事、排泄と衛生、体と運動、言葉と社会性という5章立て。睡眠時間の目標値、偏食、むし歯予防、トイレトレーニング、五感の発達、デジタルコンテンツなど、日々の迷いどころに的を絞っています。180度開く製本と観察チャートも便利です。
こんな人におすすめ
0〜5歳の生活リズムや健康面を一冊で押さえたい人、思いついたときに少しずつ読みたい人、育児の抜け漏れが心配な人。辞書のように手元に置きたい一冊です。出産祝いとして贈るのにも向いています。
良い点
- 1テーマ3分で読める手軽さ
- 睡眠・食事・排泄など実生活直結
- 観察チャートと発達ガイドつき
気になる点
- テーマが多く深掘りは限定的
- 0〜5歳までで対象が区切られる
- 同じ著者の他書と近い部分もある
出版社
高橋書店
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
本屋で見たら、同じ成田奈緒子先生の本が何冊かあったんですけど、この本は何が違うんですか? 読み分ける必要がありますか?
佐藤メバル
これは生活の実用に振った本だね。授乳、離乳食、排泄、運動能力、言葉の発達まで、発達脳科学の視点から0〜5歳の54テーマを選んで、1テーマ3分で読めるようにしている。
睡眠、食事、排泄と衛生、体と運動、言葉と社会性の5章立てだよ。
橘ナナミ
1テーマ3分なら、寝る前や待ち時間に少しずつ読めそうですね。でも54テーマもあると、どこから読めばいいんでしょうか。
佐藤メバル
180度パタッと開く製本だから、片手で開いて確認しやすい。章末には観察チャートと発達ガイドもついている。
思いついたときに開く辞書として、手の届くところに置くのがいちばんいい使い方だと思うよ。先輩ママ・パパが実際に試した工夫も載っているから、ひとりで悩まずに済むね。

はじめてママ&パパのしつけと育脳 ― 0-3才までに絶対しておきたい「脳育て」のコツがよくわかる! (実用No.1シリーズ)
成田奈緒子 著|主婦の友社
¥1,980(税込)
0〜3歳でできることを、しつけと育脳の両面からまとめた保存版です。巻頭に0〜5歳までの発達カレンダーと、脳を育てる1日の過ごし方を置き、0歳からの脳育てルール、時期別の発達とコツ、しつけの方法、頭のいい子が育つ食事、親子遊び、家庭教育と習い事までを追います。早寝早起き、公共マナー、イヤイヤ期、箸の持ち方、歯みがき、着替え、トイレトレーニングなど、日々の困りごとに引き寄せた構成が心強い一冊です。
こんな人におすすめ
はじめてママ・パパになった人、出産前に一冊用意しておきたい人、しつけと育脳をまとめて知りたい人。家に一冊置いておきたい保存版として、日々の困りごとのたびに開けます。
良い点
- 0〜3歳の実用を幅広く網羅
- マンガ・図解・写真で読みやすい
- 専門家のインタビューも収録
気になる点
- 情報量が多く通読は大変
- 0〜3歳中心で年齢は限られる
- 他書と重なる内容もある
出版社
主婦の友社
発売日
2017年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
はじめての子どもで、何をいつまでに覚えさせればいいのか、まったく見当がつかないんです。一冊だけ選ぶなら何がいいですか?
佐藤メバル
それなら成田奈緒子さんの『はじめてママ&パパのしつけと育脳』がいい。0〜3歳でできることを、しつけと育脳の両面からまとめた保存版だよ。
巻頭に0〜5歳までの発達カレンダーと、脳を育てる1日の過ごし方が置かれている。まず全体の見取り図がもらえる。
橘ナナミ
トイレトレーニングや箸の持ち方みたいな、毎日の困りごとも載っているんでしょうか。出産前に読んでも役に立ちますか?
佐藤メバル
早寝早起き、公共マナー、イヤイヤ期の困った、箸の持ち方、歯みがき、手洗い、着替え、トイレトレーニングまで、暮らしの場面ごとに並んでいる。
マンガやイラスト、写真や図解が多いから、育児書を読む習慣がない人でも入りやすいよ。小児科医で発達脳科学者の監修で、専門家のインタビューも入っている。

0歳~6歳 子どもの感情コントロール力の育て方: 自分を理解して、思いを伝えられる子に
湯汲英史 著|Gakken
¥1,650(税込)
近年は「不機嫌な子ども」が増えている——そう指摘したうえで、0歳から6歳の感情コントロール力をどう育てるかを解説する一冊です。年齢相応のふるまい方を知らない、言葉の理解が不十分、自分の気持ちを言葉にできないという背景を整理し、それらは幼い頃からの周囲のかかわりで変えていけると述べます。発達の過程を論拠に子どもの感情世界を示し、具体的な対応法まで落とす構成で、128ページと薄く要点が掴みやすいのも利点です。
こんな人におすすめ
すぐ怒ったり泣いたりする子への対応に困っている人、気持ちを言葉にできない子を支えたい人、0〜6歳の子どもと暮らす人。感情の育て方を知りたいときに読む一冊です。保育や教育の現場で関わる人にも参考になります。
良い点
- 感情の背景を丁寧に分解
- 0〜6歳の発達過程が根拠
- 128ページで要点が掴みやすい
気になる点
- 事例の網羅性は限られる
- 年齢が上がった後の記述は少ない
- 実践には日々の積み重ねが要る
出版社
Gakken
発売日
2025年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
すぐかんしゃくを起こす子に、どう声をかければいいのか毎回首を抱えています。感情って、そもそも育てられるものなんですか?
佐藤メバル
湯汲英史さんのこの本は、そこを正面から扱っている。不機嫌な子どもが増えているという現状から始まって、年齢相応のふるまい方を知らない、言葉の理解が不十分、自分の気持ちを言葉にできない、という背景を整理する。
それらは幼い頃からの周囲のかかわりで変えていけると述べるんだ。
橘ナナミ
128ページと薄いんですね。じっくり本を読む時間がないので、それもありがたいです。対応のしかたは具体的に書かれているんでしょうか。
佐藤メバル
発達の過程を論拠に子どもの感情世界を紹介して、具体的な対応法まで落としている。小学生になって怒りを反射的に表すと友達関係が築きにくくなる、という先の見通しも示されるから、小さいうちに読んでおく価値があるよ。
感情の抑制力を身につけるのは、子ども自身が覚えていくことでもあるんだ。
正反対の主張をどう読み分けるか
橘ナナミ
ここが一番気になっていました。佐々木正美の『子育てのきほん』は「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい」と書いていますよね。でも『世界標準の子育て』は「明確な正解がある」と主張している。真逆に見えるんですけど。
佐藤メバル
いい質問だね。これは対立というより、土台と技術の違いなんだ。佐々木正美は児童精神科医として子どもが安心できる関係の土台を語り、船津徹は教育現場の実践として、その土台の上で何をするかを体系化している。つまり「甘やかしていい」は関係の話、「正解がある」は方法の話で、レイヤーが違う。同じ本棚に並べて、どちらかを消す必要はないよ。
橘ナナミ
じゃあ、本当にぶつかる場面はどこですか?
佐藤メバル
罰やごほうびの使い方だね。島村華子の本は罰を与える叱り方がNGである理由を丁寧に説明していて、キム・ボギョンの『「自分でできる子」に育つスゴい習慣』も、シール作戦が失敗する理由に触れている。一方で現実の家庭には「待てない場面」がある。理論の一致点を骨格にして、現場の知恵で埋めていく。DaiGoの『子育ては心理学でラクになる』のように環境設計から入る本は、その橋渡しになるね。
読む順番と積読を防ぐロードマップ
橘ナナミ
積読、まさに私のことです。順番の目安はありますか?
佐藤メバル
3段階で考えるといい。1冊目は全体像、たとえば『子育てベスト100』か、江口祐子の『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』。2冊目は今の悩みに直結する1冊、3冊目は親のマインド。全部を最初から読む必要はなくて、目次で今の章を決めて、そこだけ読む。索引があれば悩みから直接引ける。読了後に「明日ひとつだけ変える」を決めて付箋を貼る——これだけで積読はぐっと減るよ。
橘ナナミ
読む時間がないときは?
佐藤メバル
音声や要約、そしてパートナーとの読み分けだね。章ごとに二人で分担して、食卓で共有する。育児方針のすり合わせは、喧嘩の最中より本を挟んだほうがずっと穏やかに進むんだよ。
合わない本の見極め方と、育児書の限界
橘ナナミ
「うちの子に当てはまらない」と感じたら、やめる勇気も必要ですか?
佐藤メバル
必要だよ。合わないサインは、読むたびに焦りや罪悪感が増えること。育児書はわが子の取扱説明書ではなく、著者が見てきた多くの子どもから描かれた地図だから、目の前の子とずれるのは当たり前なんだ。ただ、睡眠や食事、発達の遅れ、心身の不調など生活の土台に関わることは、本で解決しようとせず小児科や専門機関に相談してほしい。本は候補を絞る道具で、診断はしないからね。
橘ナナミ
版や入手方法も、最後に整理しておきたいです。
佐藤メバル
新装版や改訂版は手に取って確認、翻訳ものは訳者、電子は検索性、中古は書き込みの有無。図書館で試してから買うのは、いちばん賢い攻略法だね。
よくある質問
子育て本は結局どれを最初に読めばいいですか?
橘ナナミ
子育て本は結局どれを最初に読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
いちばん困っていることをひとつ決めてから選ぶのが近道です。全体像をつかみたいなら『子育てベスト100』、まず自分の気持ちを整えたいなら佐々木正美の『子育てのきほん』が入り口になります。
育児書に書いてあることが、わが子に当てはまりません。どうすればいいですか?
橘ナナミ
育児書に書いてあることが、わが子に当てはまりません。どうすればいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
当てはまらないのは珍しいことではありません。育児書は多くの子どもを見て描かれた地図で、目の前の子は地形が違うこともあります。焦りや罪悪感が増すなら一度閉じて、生活の土台に関わる心配は小児科など専門機関に相談してください。
エビデンスがある育児書と、体験談ベースの育児書はどちらを選ぶべきですか?
橘ナナミ
エビデンスがある育児書と、体験談ベースの育児書はどちらを選ぶべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
目的で使い分けます。骨格になる考え方を知るなら研究系、今日の対応を知るなら現場系です。中室牧子の『科学的根拠で子育て』で枠組みを作り、てぃ先生の『子どもに伝わるスゴ技大全』で具体策を補う読み方がおすすめです。
0歳児の親におすすめの育児書は何ですか?
橘ナナミ
0歳児の親におすすめの育児書は何ですかについて教えてください。
佐藤メバル
生活リズムと発達の土台から入るのがおすすめです。成田奈緒子の『0歳から知っておきたい 脳が正しく育つ 子育てのきほん』は授乳や離乳食、睡眠などを短い単位で確認できます。環境づくりを具体的に知りたいなら藤崎達宏の『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』が向いています。
しつけや叱り方に悩んだとき、どの本を読めばいいですか?
橘ナナミ
しつけや叱り方に悩んだとき、どの本を読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
声かけの設計を学ぶなら島村華子の『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』、日常の言い換えを探すなら天野ひかりの『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』が候補です。関係そのものを見直したいときは岸見一郎の『子育てのためのアドラー心理学入門』が役立ちます。
男の子と女の子で育児書は分けたほうがいいですか?
橘ナナミ
男の子と女の子で育児書は分けたほうがいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
分ける必要はなく、章で読むのが現実的です。船津徹の『世界標準の子育て』には男の子と女の子の育て方の違いが、中室牧子の『科学的根拠で子育て』には男女差を扱った章があります。気になる部分だけ拾う読み方で十分です。
育児書の内容が本によって正反対なのはなぜですか?どちらを信じればいいですか?
橘ナナミ
育児書の内容が本によって正反対なのはなぜですか?どちらを信じればいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
著者の専門分野と、書いているレイヤーが違うからです。佐々木正美は子どもが安心できる関係の土台を、船津徹はその上で何をするかを書いています。土台と方法を分けて読むと、対立ではなく役割分担として見えてきます。
読む時間がないのですが、忙しい親に向く子育て本の選び方や活用法はありますか?
橘ナナミ
読む時間がないのですが、忙しい親に向く子育て本の選び方や活用法はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
1テーマが短く完結する本や、音声・要約、パートナーとの読み分けが有効です。『0歳から知っておきたい 脳が正しく育つ 子育てのきほん』のような見開き型や、生活の効率化を扱う『パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』のような本なら、隙間時間でも続きます。
まとめ
橘ナナミ
今日のお話、けっこう救われました。「全部読まなくていい」と言ってもらえたのが大きいです。
佐藤メバル
育児書コーナーの前で固まる必要はないんだよ。あの棚は「正解の一覧」じゃなくて、いろんな家庭の引き出しが並んでいるだけ。開けてみて、今の自分に必要なければ閉めればいい。
橘ナナミ
でも、閉めていいかどうかの判断は、やっぱり一回開けてみないとわからないですね。
佐藤メバル
そう。だから最初の1冊は、いちばん困っていることをひとつだけ決めて選ぶ。読んだら、明日ひとつだけ試す。うまくいかなければ、また別の引き出しを開ける。この繰り返しで、少しずつ「うちのやり方」ができていくんだ。
橘ナナミ
本そのものが答えをくれるわけじゃないんですね。
佐藤メバル
そう。育児書は、わが子というたった一人の読者に向けて、親が自分で読み替えていく原書のようなものだよ。訳し方は家庭ごとに違っていいし、時間がたてば訳文も変わる。今日の1冊が、明日の翻訳の手がかりになれば、それで十分なんだ。
橘ナナミ
原書……いいですね。私も、誰かの家庭の翻訳を勝手に決めつけずに書いてみます。
