英語で経済学を学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
「経済 英語 本」で検索すると、対訳の入門書から『エコノミスト』の解説本まで出てきて、どれをどの順番で読めばいいのか、さっぱりわからないです。
佐藤メバル
いい質問だね。まず分けておきたいのは、「英語の教材としての経済書」と「経済の教科書としての英語書」は別物だということ。ナナミはどっちが目的かな。
橘ナナミ
ニュースで見たインフレや金利の話を、英語の一次情報で追えるようになりたいです。英語はTOEIC700点くらいで止まっています。
佐藤メバル
それなら順番ははっきりしているよ。日本語で骨組みをつかむ→対訳ややさしい英語で語彙を入れる→経済紙の英語、の三段階。いきなり原書の分厚い教科書に行くと、わからないのが経済なのか英語なのか区別できなくなって、そこで止まってしまう。書店員時代、そういう読者を何人も見てきた。
橘ナナミ
なるほど!今日はその三段階を、実際の本の名前で教えてください。
英語で経済学を学べる本の選び方
目的別で選ぶ
佐藤メバル
理論を体系的に、なら根井雅弘さんの『新版 英語原典で読む経済学史』。アダム・スミスからケインズまでの原文に、講義形式で触れられる。姉妹編の『英語原典で読む現代経済学』はハイエク、ポランニー、シュンペーター、サムエルソン、フリードマン、ガルブレイスを扱っていて、経済史や思想まで届くんだ。
橘ナナミ
時事やニュース読解なら?
佐藤メバル
『英語で読む最新世界経済入門』。『エコノミスト』『ビジネス・ウィーク』の予測的記事を40本選んで解説している。金融実務なら『ウォール・ストリート・ジャーナル式 経済英語がよくわかる本』で、初級・中級・上級と段階を追える。会計は『2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース』に「企業業績と財務諸表」の記事パートがあるよ。
英語レベル別で選ぶ
橘ナナミ
レベルは何で測ればいいんでしょう。
佐藤メバル
一般に、CEFRのB1前後がTOEIC600〜700、B2が800前後という目安で語られることが多い。ただ本には向き不向きがあるから、僕はページ数と対訳の有無を先に見るのを勧めている。75ページの『英語で学ぶやさしい経済学』、100ページの『First Time Economics』は負荷が軽い。逆に『英語で政治経済学しませんか』や『英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現』は、内容も語彙も上級者向けだ。
形式別で選ぶ
橘ナナミ
紙じゃないとダメですか?
佐藤メバル
対訳本は紙が強い。『日英対訳「日本経済」の基本』や『英語で学ぶ日本経済』は日英を並べて読む作りだから、行き来しやすい。音声なら『2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース』にCD2枚と音声ダウンロードが付いている。移動中は耳、机では紙、と分けるのが現実的だね。
分量と価格帯で選ぶ
橘ナナミ
値段もピンキリですね。
佐藤メバル
600円台の『経済ニュース英語リーディング教本』から、6000円を超えるセット教材まで幅がある。だからこそ、まず小さく始めて、続いたら厚い本に移る。同じ書名でも「新版」「改訂版」「2版」で中身が更新されているから、買う前に版を確認しておいて。
英語で経済学を学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
英語で経済学を学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

経済の基礎も英語も学べる! 新版 英語対訳で読む「経済」入門 (じっぴコンパクト新書)
大島朋剛 著|実業之日本社
¥1,100(税込)
経済の歴史から基本的な知識まで、経済用語の説明を交えながら、日本語と英語の対訳でやさしく解説する一冊。ミクロ経済とマクロ経済の違い、アダム・スミスの「見えざる手」の意味、インフレとデフレの違い、高齢化社会と公的年金の現状、消費増税の流れ、そもそもお金とは何か、TPPの課題まで、日本語でもパッと説明できない問いが並ぶ。英語対訳なので語彙の確認と経済理解を同時に進められる。中・高生には少し骨太な入門書、大学で経済を学ぶ人には副読本、ビジネスパーソンには一般常識として使える設計だ。
こんな人におすすめ
経済の用語を英語で説明できるようになりたい人、大学で経済を学び始めた学生、中・高生の副読本を探す人、ビジネスの常識として経済をやり直したい社会人。通勤・通学のすきま時間に少しずつ確認する使い方に向く。
良い点
- 日英対訳で語彙と内容を同時に確認
- 用語集としても引ける構成
- コンパクト新書で持ち歩きやすい
気になる点
- 英語はあくまで対訳レベル
- 図表や演習は中心ではない
- 初級者には用語量が多め
出版社
実業之日本社
発売日
2020年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「経済の基礎も英語も学べる」って、欲張りなタイトルですよね。本当に両方いっぺんに身につくんでしょうか。
佐藤メバル
いい質問だね。これは英語の長文を読ませる本ではなくて、経済の解説を日本語と英語で並べた本なんだ。ミクロとマクロの違い、アダム・スミスの「見えざる手」、インフレとデフレ、公的年金、消費増税、TPP といった、日本語でもパッと説明できない問いが並んでいる。
まず日本語で意味を押さえて、次に英語で言い方を確認する、この往復が効くんだよ。
橘ナナミ
なるほど。最初から英語だけで読もうとすると心が折れそうなので、日本語を足場にする往復なら続けられそうです。
佐藤メバル
そうそう。書店員時代、経済書の棚では「英語だけ」の本が最初の十数ページで挫折されるのを何度も見てきた。
これは日本語が先にあるから、分からない用語を日本語側で確認して、英語側で言い方を覚えられる。中・高生には少し骨太な入門書として、大学で経済を学ぶ人には副読本として、社会人には常識の補習として薦めているよ。

ウォール・ストリート・ジャーナル式 経済英語がよくわかる本
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版編集部 著|毎日新聞社
¥2,079(税込)
世界のエリートが読む米No.1経済紙の紙面から、経済・金融の最前線の英語を学ぶ一冊。初級・中級・上級の三段階に分かれ、ネット中立性やビットコイン、シェールガスといった時事語から、影の銀行業、債務上限、ポイズンピル、マイナス金利、金融抑圧までを対訳レイアウトで扱う。背景知識をコンパクトに解説し、日本人が間違えやすい文法のおさらいも付く。128ページと薄く、用語を引く辞書としても使えるのが強みだ。
こんな人におすすめ
ビジネスの現場で経済英語を使う人、将来国際舞台で活躍したい学生、WSJを原文で読みたい人。難易度別なので、初級から上級まで自分のレベルに合ったところから始められ、背景知識を確認しながら用語を引く使い方にも向く。
良い点
- 難易度別で段階的に学べる
- 対訳レイアウトで意味がすぐ取れる
- 背景知識の解説が付く
気になる点
- 128ページで演習量は多くない
- 記事全文の精読には向かない
- 時事用語は更新が早い
出版社
毎日新聞社
発売日
2014年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
WSJって名前は聞いたことがあるんですけど、いきなり本物の記事を読むのはハードルが高そうで……。
佐藤メバル
そこを埋めるのがこの本だね。「初級」「中級」「上級」に分かれていて、初級はネット中立性やウェアラブル機器、ビットコイン、中級は影の銀行業や債務上限、上級はマイナス金利や金融抑圧といった具合に、レベルと語彙が対応している。
ひと目で意味が取れる対訳レイアウトで、背景知識の解説もコンパクトに付く。薄いから、経済英語の地図として手元に置く使い方が向いているよ。
橘ナナミ
地図、いいですね。じゃあニュースで分からない単語が出てきた日に、辞書みたいに引く使い方でも大丈夫ですか?
佐藤メバル
それでいいと思う。書店員時代、経済英語の本は最初から最後まで読まれるより、必要なときに引かれることのほうが多かった。
これは初級から上級まで難易度別に並んでいるから、出てきた言葉をその日のうちに確認できる。日本人が間違えやすい文法のおさらいも入っているので、読みながら英文法の穴も埋まるよ。

First Time Economics Learning about Money and Finance in English: 総合英語で学ぶ大学生のための経済とお金のきほん
戸田博之 著|金星堂
¥2,860(税込)
「総合英語で学ぶ大学生のための経済とお金のきほん」というタイトルどおり、大学で経済とお金の基本に初めて触れる人に向けた一冊。英語と経済の両方をゼロから始める前提で作られ、100ページと軽い。金星堂の大学英語テキストなので、独学用というより授業の予習・復習と相性がいい。総合英語として読む力や語彙をまとめて扱うタイプで、分厚い専門書に入る前の助走になる。
こんな人におすすめ
大学で経済系・英語系の授業を取る1年生、経済とお金の仕組みを英語で確認したい人、独学の入門として短い教材を探している人。授業の予習・復習の相棒として使う場面が想定されている。
良い点
- 100ページで挫折しにくい
- 大学生の初年次向けの設計
- 経済とお金を同時に扱う
気になる点
- 独学だと解答が手元にない
- 発展的な内容までは扱わない
- 価格は教科書相場
出版社
金星堂
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「総合英語で学ぶ」って書いてありますけど、佐藤さん、総合英語ってどういう意味なんですか?
佐藤メバル
リーディングだけ、リスニングだけ、と分野を絞らず、語彙・文法・読解・表現をまとめて扱うタイプの呼び方だね。
この本は大学生が経済とお金のきほんに初めて触れる前提で作られていて、100ページと軽い。大学の授業で使う教科書だから、独学というより予習・復習と相性がいい。
分厚い専門書に入る前の助走だと思って手に取るといいよ。
橘ナナミ
100ページなら、授業が始まる前に一周しておく、みたいな使い方ができそうですね。経済も英語も自信がないので、その助走がありがたいです。
佐藤メバル
その使い方がいちばんいい。大学の英語テキストは授業で使うことを前提にしていて、練習問題の解答や日本語訳が付かないことも多い。
だから分からないところを持ち寄る前提で読むと気が楽だよ。経済とお金の仕組みを英語で確認しておくと、あとで新聞を読むときの足場になる。まずは一冊読み切る経験をしてほしいな。

日英対訳「日本経済」の基本 The Japanese Economy
深山真 著|IBCパブリッシング
¥1,650(税込)
生産、企業、金融、株式、為替、経済政策、そして日本経済の現状まで、日本経済の基本をシンプルな英語で説明できるようにする日英対訳本。家計や税金という身近なところから、経済政策や現状分析へ段階的に上がる章立てで、日本語と英語が並ぶから照らし合わせやすい。外国人に聞かれる題材を想定しており、経済用語の英語表現も一緒に学べる。もとの本を改訂・再構成した一冊だ。
こんな人におすすめ
外国人に日本経済を説明する機会がある人、英語で日本のことを話したい学生、経済用語の英訳を確かめたいビジネスパーソン。日英対訳なので、日本語と英語を往復しながら読みたい人に向く。
良い点
- 章立てが日本経済の全体像を覆う
- 身近な家計から政策まで扱う
- 対訳で英訳の確認がしやすい
気になる点
- 世界経済は扱わない
- 問題演習は中心でない
- 高度な理論は出てこない
出版社
IBCパブリッシング
発売日
2016年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
家計や税金の話から経済政策まで、幅があるように見えるんですけど、これ一冊で日本経済の全体がつかめるんでしょうか。
佐藤メバル
章立てがいいんだよ。生産、企業、金融、株式、為替、経済政策、そして日本経済の現状という順番で、身近なところから段階的に上がっていく。
日本語と英語が並ぶ対訳だから、経済用語の英語表現も一緒に確認できる。「外国人に聞かれる」題材を想定しているので、説明する場面を思い浮かべながら読めるよ。
橘ナナミ
説明する場面を思い浮かべる、か。暗記するより頭に入りそうですね。観光で日本に来た人に聞かれたときとか。
佐藤メバル
そういう具体的な相手を思い浮かべるのが一番効く。書店の棚でも、この手の対訳本は「読むため」より「話すため」に買われていった。
国際金融や世界経済までは踏み込まず、日本経済の基本に絞っているぶん、テーマが絞られて迷いにくい。もとの本を改訂・再構成したものだから、構成も整理されているよ。

英語で話す日本経済 Q&A 【講談社バイリンガル・ブックス】
日本経済プロジェクト 著|講談社インターナショナル
日本経済をめぐる素朴な疑問に、Q&A形式で英語と日本語の両方から答えていく一冊。講談社バイリンガル・ブックスだけに、読んで理解するだけでなく、英語で話すところまでを視野に入れた構成が特徴。272ページで、会話の場で日本経済の話になったときに使える言い回しを探しやすい。数字や制度の背景を急に聞かれたときのために、答えの下書きを持っておくイメージで読む本だ。
こんな人におすすめ
英語で日本経済について質問される機会がある人、通訳や接客の場で話題になったときの答えを準備したい人、Q&A形式で要点だけ拾いたい人。手元の事典として置いておきたい一冊だ。
良い点
- Q&Aで必要な答えに直行できる
- 日英の両方で内容を確認できる
- 272ページで話題が広い
気になる点
- 体系的に読み通すのには不向き
- 話題は執筆当時のもの
- 演習問題は中心でない
出版社
講談社インターナショナル
発売日
2008年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「英語で話す」って、会話の本なんですか? それとも読み物ですか?
佐藤メバル
Q&A形式で、日本経済をめぐる疑問に答えていく読み物だね。講談社バイリンガル・ブックスの一冊だから、日本語と英語の両方が並んでいて、読んで理解するところから、英語で話すところまでを視野に入れている。
272ページあるから話題を広く拾える。数字や制度の背景を急に聞かれたときに、答えの下書きを持っておくイメージで読む本だよ。
橘ナナミ
答えの下書き、いい表現ですね。私、英語で日本のことを聞かれても、すぐ言葉が出てこないんです。
佐藤メバル
そこなんだよ。素の会話力より、話題ごとの語彙と事実を持っているかどうかで差がつく。Q&A形式は、必要な答えに最短でたどり着けるのが強みだね。
ただ、体系的に経済を学ぶ本ではないから、通読して全体像を作るなら別の一冊と組み合わせるといい。手元の事典として置いておくのが向いているよ。

英語で読む最新世界経済入門 (朝日選書 713)
井上邦夫 著|朝日新聞出版
¥1,320(税込)
『エコノミスト』『ビジネス・ウィーク』など一流経済誌から、予測的な記事や論評を選んで解説した「経済を読む本」。米国経済、国際金融、欧州経済、新興国経済、デジタル経済とグローバル企業、石油・エネルギー、世界貿易という幅広いテーマを、英文と背景解説で追う。引用英文を飛ばして読んでも世界経済のドラマが見える構成で、この十年を検証する視点も持つ。専門用語の解説も厚い。
こんな人におすすめ
新聞やテレビの経済ニュースを背景から理解したい人、英語は読めるが経済が苦手な人、経済は分かるが英語が苦手な人。世界経済の流れを一冊でつかみたい人に向く。
良い点
- 一流誌の記事で背景まで読める
- 英文を飛ばしても筋が追える
- 経済用語の解説が厚い
気になる点
- 掲載記事は執筆当時のもの
- 演習や音声は中心でない
- 選書サイズで携帯性は普通
出版社
朝日新聞出版
発売日
2002年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『エコノミスト』『ビジネス・ウィーク』って、ふだん目にしない雑誌名で少し身構えてしまいます。
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。一流経済誌に載った予測的な記事や論評から優れたものを選んで解説している。米国経済、国際金融、欧州経済、新興国経済、デジタル経済とグローバル企業、石油・エネルギー、世界貿易とテーマが広い。
しかも引用英文を全部飛ばして読んでも、世界経済がどう動いているかというドラマが見えるように書かれているんだ。
橘ナナミ
英文を飛ばしてもいいんですか。それは気が楽だなあ。経済ニュースが苦手な身としては助かります。
佐藤メバル
いいんだよ。英語は分かるが経済が読めない人、経済は身近だが英語が読めない人、どちらにも役立つように書かれているからね。
クリントノミクスからユーロ、エンロン破綻まで、この十年を検証していく流れになっている。ニュースの背景まで踏み込む姿勢が、単なる英文読解の本との違いだよ。

英語で読む世界経済入門
井上邦夫 著|朝日新聞出版
¥1,602(税込)
井上邦夫が朝日新聞出版から出した世界経済の入門。同じ著者の『英語で読む最新世界経済入門』(朝日選書)と並べると、著者が世界経済をどう捉えてきたかの変化が追える。英文を読むためだけでなく、ニュースの背景まで踏み込んで経済を読むという姿勢が共通している。245ページで、英語と経済の橋をかける位置づけの一冊。同じ著者の本を並べるのは、書店の棚でも案内してきた読み方だ。
こんな人におすすめ
世界経済の流れを英語で追いたい人、『英語で読む最新世界経済入門』を先に読んだ人、ニュースの背景まで知りたい社会人。同じ著者の2冊を並べて読む楽しみがある。
良い点
- 同じ著者で読み比べができる
- 英語と経済の橋渡しになる
- 245ページで骨格をつかめる
気になる点
- 刊行年により内容は古い
- 演習問題は中心でない
- 入門者にはやや硬い
出版社
朝日新聞出版
発売日
1990年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
世界経済の入門が二冊あるみたいなんですけど、こちらは選書版じゃないほうなんですか?
佐藤メバル
そう、同じ井上邦夫が朝日新聞出版から出している世界経済の入門だね。『英語で読む最新世界経済入門』のほうは朝日選書として出ている。
並べて読むと、著者が世界経済をどう捉えてきたかの変化が追える。英文を読むためだけでなく、ニュースの背景まで踏み込んで経済を読むという姿勢は共通しているよ。
橘ナナミ
同じ著者の本を並べるの、なんだか大学のゼミみたいで面白いです。読み比べの宿題を出された気分です。
佐藤メバル
その読み方、いいね。書店の棚でも、同じ著者の入門を並べると手に取られ方が変わる。こちらは245ページで、英語と経済の橋をかける位置づけだよ。
刊行年によって扱う時期が違うから、最新の動きは自分で補う必要があるけれど、骨格をつかむには十分。まず一冊読んで、物足りなければもう一冊、でいいと思う。

英語で学ぶやさしい経済学
倉橋洋子 著|英宝社
タイトルどおり「やさしい経済学」を英語で学ぶ、75ページの薄い一冊。英宝社の大学英語テキストで、分量が少ないぶん、初めて英語で経済に触れる人の最初の一歩に向く。やさしいという言葉を裏切らない短さだから、通学の合間や授業の前後に無理なく回せる。経済学の全体像を一冊で、というより、英語で経済を読む感覚に慣れるための助走だと考えるといい。
こんな人におすすめ
英語で経済を読み始めたい大学生、授業の副教材を探している人、薄い教材でまず一冊読み切りたい人。短い時間で英語と経済の接点を作りたい場面に向く。
良い点
- 75ページで読み切りやすい
- 大学テキストの使いやすい設計
- やさしい英語で書かれている
気になる点
- 内容の深さは限られる
- 独学には解説が不足しがち
- 問題の解答は別途必要な場合
出版社
英宝社
発売日
2016年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
75ページって、教科書にしてはすごく薄いですよね。これで経済学が学べるんでしょうか。
佐藤メバル
薄さがこの本の役割なんだよ。「英語で学ぶやさしい経済学」というタイトルのとおり、英語で経済に触れる最初の一歩に絞っている。
英宝社の大学英語テキストで、分量が少ないぶん、通学の合間や授業の前後に無理なく回せる。経済学の全体像を一冊で、というより、英語で経済を読む感覚に慣れるための助走だと考えてほしい。
橘ナナミ
助走、か。いきなり分厚い本を買って三日で挫折した私には、その発想がありがたいです。
佐藤メバル
その失敗、よく聞くよ。だから最初の一冊は読み切れるかどうかで選んだほうがいい。75ページなら、内容の深さは限られるかわりに最後までたどり着ける。
そこで自信をつけてから、対訳本や専門の入門書に進む流れが自然だよ。独学の場合は解説が足りないと感じるかもしれないから、そこだけ覚悟しておいて。

英語で学ぶ日本経済
吉野直行 著|有斐閣
¥3,700(税込)
左ページに英語、右ページに日本語を配した対訳形式の戦後日本経済論。第1部で戦後日本経済の歴史をたどり、第2部で金融、財政、企業、労働、地域経済、外国企業進出を論じる構成で、適切なトピックスを要領よくコンパクトに説明する。300ページと骨太で、対訳だから原典の言い回しと日本語訳を突き合わせながら読める。有斐閣の学術系テキストらしい堅実さが持ち味だ。
こんな人におすすめ
大学で経済を専攻する学生、戦後日本経済を英語で説明したい人、対訳で正確に読みたい社会人。価格は張るが、腰を据えて通読する時間を取れる人に向く。
良い点
- 対訳形式で英語と日本語を照合
- 歴史編と各論編の二部構成
- 300ページの網羅性がある
気になる点
- 3700円と価格は高め
- 初学者には硬い
- 軽い読み物ではない
出版社
有斐閣
発売日
2010年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
左が英語、右が日本語の対訳形式なんですね。300ページで3700円……ちょっと気合が要ります。
佐藤メバル
価格は張るけど、そのぶん中身も本格派だよ。第1部で戦後日本経済の歴史をたどって、第2部で金融、財政、企業、労働、地域経済、外国企業進出を論じる。
戦後日本経済を捉えるための適切なトピックスを、要領よくコンパクトに説明している。対訳だから、英語の言い回しと日本語訳を突き合わせながら正確に読めるのが強みだね。
橘ナナミ
なるほど。レポートで日本経済のことを書くときに、そのまま引用できそうな英語が拾えそうですね。
佐藤メバル
まさにそういう使い方に向いている。有斐閣の学術系テキストらしい堅実さがあって、軽い読み物ではないから、腰を据えて読む覚悟がいる。
逆に言えば、一度読めば英語と日本語の両方で説明できる語彙が残るよ。大学で経済を専攻している人や、戦後日本経済を英語で説明したい人に薦めている。

英語で学ぶ日本の経済とビジネス An Insight into the Japanese Economy
マークチャン 著|三修社
¥2,310(税込)
日本の経済とビジネスを平易な書き下ろしの英語で読み解くテキスト。テーマのバリエーションを意識して揃え、指示文はすべて日英併記、用語はできるだけ側注で解説、詳しい背景は巻末の「経済・ビジネス専門用語解説」にまとめる。語彙確認から内容把握、聞き取り、要約、ディスカッションまで練習問題が並ぶ。大学の授業で使う前提のため、解答や日本語訳は付かない点は先に知っておきたい。
こんな人におすすめ
大学の授業で日本経済を英語で扱う学生、用語の英語説明を厚く確認したい人、ディスカッションの練習まで含めて学びたい人。独学なら仲間と組んで使いたい一冊だ。
良い点
- 平易な書き下ろしの英語
- 語彙から討論まで練習が揃う
- 巻末の用語解説が厚い
気になる点
- 解答・日本語訳は付かない
- 88ページで独学は工夫が必要
- 分量の割に価格は高め
出版社
三修社
発売日
2014年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「大学等の授業で使用するための教科書」って書いてあって、解答や日本語訳は付かないそうですね。独学だと厳しいんでしょうか。
佐藤メバル
そこは先に知っておきたいところだね。指示文は日英併記で、用語はできるだけ側注で解説、背景の詳しい説明は巻末の「経済・ビジネス専門用語解説」にまとまっている。
だから独学でも用語の意味は追える。ただ練習問題の答えは自分で作るしかない。語彙確認から内容把握、聞き取り、要約、ディスカッションまで一通り練習があるので、誰かと組めるなら強いよ。
橘ナナミ
なるほど。ゼミの仲間と一緒にやる前提の本なんですね。ひとりで黙々とやるより、話しながらのほうが身につきそうです。
佐藤メバル
そう考えると使いやすい。88ページと短いから、授業の一コマで一つのテーマを回せる。平易な書き下ろしの英語で日本の経済とビジネスを解説していて、テーマのバリエーションも意識されている。
独学なら、解答がないぶん要約を音読して自分で確認する、という工夫を足すといいよ。

はじめての経済学: 日本語と英語で学ぶ経済用語1000
岡田泰男 著|慶應義塾大学出版会
日本語と英語で経済用語を1000語扱う、用語から入るタイプの入門書。慶應義塾大学出版会から出ており、用語1000という数が示すとおり、辞書的に引きながら使える。文章を読んで理解する入門書とは逆で、まず語彙を固めてから経済の文章に入りたい人の足場になる。210ページで、通読するより手元に置いて参照する使い方が似合う一冊だ。
こんな人におすすめ
経済用語の英訳を確認したい人、レポートや翻訳で語彙に困っている学生、語彙から経済に入りたい初学者。机の上に置いて、必要になったときに引く使い方に向く。
良い点
- 1000語という用語量
- 日英を並べて確認できる
- 辞書的に引ける構成
気になる点
- 物語的な読み物ではない
- 例文の量は限られる
- 通読向きではない
出版社
慶應義塾大学出版会
発売日
1995年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「経済用語1000」って、単語集として使う本ですか?
佐藤メバル
その通り、用語から入るタイプの入門書だね。日本語と英語で1000語を扱っていて、慶應義塾大学出版会から出ている。
文章を読んで理解する入門書とは逆で、まず語彙を固めてから経済の文章に入りたい人の足場になる。210ページだから、通読するより手元に置いて引く使い方が似合うよ。
橘ナナミ
レポートを書くときに、日本語では知ってるけど英語で何て言うんだろう、ってよく止まるので助かりそうです。
佐藤メバル
その止まり方、いちばんもったいないんだよね。書店員時代も、経済用語の英訳を探すお客さんが多かった。1000語という数があると、探している言葉にだいたい出会える。
物語として読む本ではないから通読して面白いタイプではないけれど、辞書的に長く使える一冊だよ。

ビジネスパーソンの教養 経済×English
中澤幸夫 著|Z会
¥1,870(税込)
経済学の重要事項と身近なトピックの背景知識を詳しく解説し、要所ごとに著名人の原著から短文を引用する構成。本編で学んだことをヒントに、巻末の経済学英文を読み解く流れになっており、経済学を英語でダイレクトに理解する力を狙う。用語解説と論点解説が丁寧だから、ニュースで見た言葉の「なぜ」まで戻れる。207ページで、教養として経済をやり直したい人の一冊だ。
こんな人におすすめ
経済の背景知識をやり直したいビジネスパーソン、原著の短文から学びたい人、巻末の英文で理解を試したい人。ニュースで見た言葉の意味に戻って確認したいときに。
良い点
- 背景知識の解説が詳しい
- 原著の短文を引用している
- 巻末に経済学英文を収録
気になる点
- 英文の量は多くない
- 演習中心の作りではない
- 初学者にはやや厚い内容
出版社
Z会
発売日
2011年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「経済×English」って掛け算みたいなタイトルですけど、どんな構成なんですか?
佐藤メバル
経済学の重要事項と、身近なトピックの背景知識を詳しく解説して、要所ごとに著名人の原著から短文を引用する。
そして巻末に経済学の英文があって、本編で学んだことをヒントに読み解く流れになっている。経済学を英語でダイレクトに理解する力を狙った構成だね。
橘ナナミ
原著の短文が挟まっていると、単なる用語暗記より頭に残りそうですね。
佐藤メバル
そこがZ会らしい作りだと思う。背景知識の解説が詳しいから、ニュースで見た言葉の「なぜ」まで戻れる。207ページで、教養として経済をやり直したい社会人に向いているよ。
英文の量は多くないから、原書を読みたい人には物足りないかもしれない。その場合は原典講読の本と組み合わせるといい。

経済英語入門 2版
石塚雅彦 著|日本経済新聞出版
日本経済新聞出版から出ている「経済英語入門」の第2版。改訂を重ねているということは、内容が更新されてきた証拠でもある。新聞社系の出版社だけに、経済紙の語彙を意識した構成で、英文ニュースを読み始めたい人の足がかりになる。240ページと、薄すぎず厚すぎない標準的な分量。英語の入門書と経済の入門書の間を取りたい人が、最初に手に取る位置づけに向く。
こんな人におすすめ
経済紙の英語を読み始めたい人、入門書を一冊決めたい人、新聞で見た用語を英語で押さえ直したい社会人。音声や解答の有無は購入前に確認しておきたい。
良い点
- 改訂版で内容が更新されている
- 日経系で経済語彙に強い
- 240ページの標準的な分量
気になる点
- 音声や解答は購入前に確認を
- 演習量は多くない
- 入門の一冊目としては標準的
出版社
日本経済新聞出版
発売日
2000年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「経済英語入門」の2版、ということは前の版から更新されているんですよね。
佐藤メバル
そう、改訂を重ねているというのは、内容が更新されてきた証拠だね。日本経済新聞出版から出ているから、経済紙の語彙を意識した作りになっている。
240ページで、薄すぎず厚すぎない標準的な分量だ。英語の入門書と経済の入門書の間を取りたい人が、最初に手に取る位置づけに向いているよ。
橘ナナミ
新聞社系の出版社だと、やっぱりニュースに出る言葉が多くなるんでしょうか。
佐藤メバル
そこは期待していいと思う。新聞で見た言葉を英語で押さえ直せるのは、学習の動機づけになるからね。ただし音声や解答の有無は購入前に確認しておいたほうがいい。
経済英語の入門は選択肢が多いから、自分が続けられる形を基準に選ぶと失敗しにくいよ。

精選 経済英文100:1日1文でエッセンスをつかむ
根井雅弘 著|白水社
¥2,640(税込)
『英語・一日一言』をヒントにした経済学版として、「一日一文で百日完成」を掲げる決定版精選。経済学説史上の名文を味わい尽くし、暗唱できるまでを目的に、100の英文を並べる。著者は『英語原典で読む経済学史』『英語原典で読む現代経済学』と同じ根井雅弘で、受験参考書のノリで経済学と英語を一緒に攻略する姿勢が貫かれる。226ページ、一日一文なら三か月強の習慣になる。
こんな人におすすめ
毎日少しずつ続けたい人、暗唱まで含めて英文を身につけたい人、経済学説史の名文に触れたい学生・社会人。習慣づくりの教材を探している人に向く。
良い点
- 一日一文で習慣化できる
- 経済学史上の名文を精選
- 暗唱を目的にした設計
気になる点
- 体系的な経済学入門ではない
- 毎日の継続が前提になる
- 読解の解説は控えめ
出版社
白水社
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「一日一文で百日完成」って、まるで受験参考書のキャッチコピーみたいですね。
佐藤メバル
まさにその狙いなんだ。往年の『英語・一日一言』をヒントに、その経済学版を目指して書き下ろされた本で、経済学説史上の名文を味わい尽くし、暗唱できるまでを目的にしている。
100の英文を一日一文ずつ進めれば百日で一周する計算だね。226ページだから、毎日の習慣として無理のない量だよ。
橘ナナミ
暗唱まで、となると音読が前提ですよね。声を出すのは少し恥ずかしいけど、続けられそうです。
佐藤メバル
声に出すと定着がぜんぜん違う。著者は『英語原典で読む経済学史』や『英語原典で読む現代経済学』と同じ根井雅弘で、訳読を通して経済学を理解する流れを大事にしている人だ。
ただ、体系的な経済学入門ではないから、用語の全体像は別の本で補うといい。毎日続けられるかどうかが分かれ目だよ。

日本の経済 改訂版 (ラダーシリーズ)
小林佳代 著|IBCパブリッシング
¥880(税込)
ラダーシリーズの一冊として、日本経済の実情をわかりやすい英語で解説する。経済の基礎知識と英語を同時に身につけたい人に最適な設計で、880円という価格と128ページの短さから、まず一冊読み切る体験に向く。同じシリーズのほかの巻と並べれば、多読の流れにも乗せやすい。英語の勉強が日本経済の理解に直結するのが、この本の気持ちよさだ。
こんな人におすすめ
英語多読から経済に入りたい人、短時間で日本経済の英語に触れたい学生、価格を抑えて試したい人。基礎の輪郭をつかんでから詳しい本に進む使い方に向く。
良い点
- 880円で試しやすい
- 128ページで読み切れる
- 日本経済を英語で解説する
気になる点
- 内容は基礎レベル
- 詳しい数字や分析は少ない
- 演習問題は中心でない
出版社
IBCパブリッシング
発売日
2021年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ラダーシリーズって聞いたことがあります。880円という価格も挑戦しやすいですね。
佐藤メバル
そう、日本経済の実情をわかりやすい英語で解説する一冊で、経済の基礎知識と英語を同時に身につけたい人に最適な作りになっている。
128ページと短いから、まず一冊読み切る体験に向くよ。同じシリーズのほかの巻と並べて読めば、多読の流れにも乗せやすい。
橘ナナミ
多読って、経済の勉強とどうつながるんでしょうか。
佐藤メバル
英語を日本語に置き換えずに読む感覚が身につくから、結果的に経済の情報も英語のまま入ってくるようになる。
ただし、この本の内容は基礎レベルで、詳しい数字や分析は多くない。日本経済の輪郭を英語で持っておいて、細部は別の本で埋める、という役割分担がいいよ。

2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース (経済たまごシリーズ)
日本経済新聞社 著|アルク
¥6,050(税込)
「経済の基礎知識」と「ニュースを読める英語力」を2カ月間で養成する4冊セット。英文ニュースの読み方・聞き方を学ぶBook1から始まり、国内経済を扱うBook2、アジアを中心とした世界経済のBook3、英語で活躍する先輩たちのインタビューを収録したBook4へ進む。CD2枚と音声ダウンロードが付き、スティグリッツ氏、ピケティ氏の音声付きインタビューも収録する。
こんな人におすすめ
就職活動やキャリアアップのために経済英語をまとめてやりたい人、2カ月の学習計画を立てたい人、ニュース音声で耳も鍛えたい人。机に向かう時間を確保できる人に向く。
良い点
- 読み方から実践まで4冊構成
- CD2枚と音声ダウンロード付き
- 著名経済学者のインタビュー収録
気になる点
- 6050円とまとまった投資
- 2カ月の計画遂行が前提
- 分量が多く持ち歩きにくい
出版社
アルク
発売日
2017年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
4冊セットで6050円……。まとまった投資ですね。どんな順番で進めるんでしょうか。
佐藤メバル
まずBook1で、英文ニュースを読み聞きするコツと基本的な経済・ビジネス用語、学習の進め方を押さえる。
次にBook2で国内経済、Book3でアジアを中心とした世界経済を20本ずつ読む。最後にBook4で、英語を生かして世界を舞台に活躍する先輩たちのインタビューに触れる流れだね。
橘ナナミ
インタビューが付いているのは珍しいですね。スティグリッツさんやピケティさんのお話が音声で聞けるんですよね。
佐藤メバル
そう、音声付きで収録されている。CDが2枚付いていて、ダウンロードでも音声が取れるから、耳からも入れられる。
読み方の解説から始まって、実践、応用へと階段を上がる構成だから、2カ月という期間の設計もしやすい。分量は多いので、机に向かう時間を確保できる人向けだよ。

TheEconomistの記事で学ぶ国際経済と英語
吉本佳生 著|日本評論社
¥3,205(税込)
経済評論で知られる吉本佳生が、『エコノミスト』の記事を素材に国際経済と英語を結びつける一冊。日本評論社から出ており、国際経済を軸に据えているぶん、世界の経済を英語で追いながら、経済の見方そのものを鍛える構成になっている。218ページで、雑誌記事を教材にする本の中では解説の比重が大きいタイプだ。記事を大量に読む本ではない点は、用途を選ぶところでもある。
こんな人におすすめ
『エコノミスト』の記事を教材にしたい人、国際経済を英語で読みたい社会人、雑誌英語の解説を求めている人。記事の原文を大量に読むより、視点を得たい人に向く。
良い点
- エコノミストを教材にできる
- 解説の比重が大きい
- 国際経済に軸を置いている
気になる点
- 3205円と価格は高め
- 記事の原文量は限られる
- 音声中心の学習には向かない
出版社
日本評論社
発売日
1998年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
吉本佳生さんの名前、経済の新書で見たことがあります。この本はエコノミスト誌が教材なんですね。
佐藤メバル
そう、『エコノミスト』の記事を素材に、国際経済と英語を結びつける一冊だね。日本評論社から出ていて、国際経済を軸に据えているぶん、世界の経済を英語で追いながら、経済の見方そのものを鍛える構成になっている。
218ページで、雑誌記事を教材にする本の中では解説の比重が大きいタイプだよ。
橘ナナミ
解説が厚いのは安心です。記事の内容を一人で読み解ける自信がないので。
佐藤メバル
そこは頼っていいと思う。ただし価格は高めで、載っている記事の原文量は限られる。音声中心の学習にも向かない。
記事そのものを大量に読みたい人より、解説を読みながら視点をもらいたい人に向いているよ。書店でも、この手の本は読み方の教科書として選ばれてきた。

経済ニュース英語リーディング教本 ―The Wall Street Journalの記事で集中レッスン
小西和久 著|朝日出版社
¥631(税込)
ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で経済ニュース英語を集中レッスンする教本。日本の新聞一面の「本日の紙面から」にあたる What's News を50本、景気動向、日米の企業戦略、中国事情などの記事を33本、予習ページとQ&A、解説付きで読む。経済英語のボキャブラリーとニュース英語特有の語法・文法を徹底解説し、英語の瞬発力とTOEICスコアの両方を狙う構成だ。
こんな人におすすめ
経済ニュース英語を読みこなしたい人、TOEIC対策と経済知識を同時に進めたい人、WSJの文体に慣れたいビジネスパーソン。価格を抑えて試せるのも嬉しいところだ。
良い点
- What's News50本と記事33本
- Q&Aと解説で確認できる
- 631円と手に取りやすい
気になる点
- 扱う記事は掲載当時のもの
- 初級者には難しめ
- 音声中心の学習には向かない
出版社
朝日出版社
発売日
2007年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
631円で256ページは驚きました。これでWSJの記事が読めるようになるんですか?
佐藤メバル
この価格で中身が濃いのは嬉しいね。まず日本の新聞一面の「本日の紙面から」にあたる What's News を50本、それから景気動向、日米の企業戦略、中国事情などの記事を33本、予習ページとQ&A、解説付きで読んでいく。
経済英語のボキャブラリーと、ニュース英語特有の語法・文法を徹底解説しているよ。
橘ナナミ
予習ページがあると、心の準備ができますね。TOEIC対策にもなるって書いてあります。
佐藤メバル
そう、英語の瞬発力を鍛えてスコアも狙う構成だね。ただし扱っている記事は掲載当時のものだから、時事の最新性は自分で補う必要がある。
初級者には少し難しいので、経済ニュースを毎日追っている人ほど効果が出やすい本だよ。

「エコノミスト」で学ぶビジネス英語
松井こずえ 著|IBCパブリッシング
¥2,420(税込)
世界で最も影響力がある高級誌『エコノミスト』が扱う政治・経済・社会・科学・文化など多彩な分野から、グローバルな視点と深い洞察を促す記事をクリップして構成。パート1がニュース英語を読み解くルール、パート2が実際の記事、パート3が品詞別・分野別の頻出用語集という三部立てで、本文中の例文はすべて実際に同誌に掲載されたものを使っている。
こんな人におすすめ
ビジネス英語のキーワードとグローバルな見識を同時に得たい人、頻出用語集を手元に置きたい人、エコノミストを読み始めたい社会人。橋渡しの一冊として使いたい。
良い点
- 本物の誌面例文を使用
- ルール・実践・用語集の三部構成
- 政治から文化まで分野が広い
気になる点
- 記事全文の精読には向かない
- 演習量は多くない
- 音声教材は中心ではない
出版社
IBCパブリッシング
発売日
2012年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
エコノミスト誌って、難しそうなイメージがあるんですけど、パート1から読み解き方のルールを教えてくれるんですね。
佐藤メバル
そう、三部構成になっている。パート1がニュース英語を読み解くためのルール、パート2が実際の記事、パート3が品詞別・分野別の頻出用語集だね。
扱う分野も政治・経済・社会・科学・文化と広い。本文中の例文はすべて実際にエコノミスト誌に掲載されたものを使っているのが強みだよ。
橘ナナミ
本物の例文というのは、やっぱり違うものですか?
佐藤メバル
違うね。作り物の例文には出てこない語感やリズムが残っているから、読み慣れると本誌に移りやすい。ただ、記事全文を精読する本ではないし、演習量も多くない。
頻出用語集を手元に置いて、エコノミストを読み始めるための橋として使うのがいいと思う。

これで読めるエコノミストの英語: 読んで楽しいキーワード付き
早野勝巳 著|金星堂
¥2,035(税込)
「これで読める」と題した、エコノミスト誌の英語を読むための一冊。金星堂の大学英語テキストで、「読んで楽しいキーワード付き」という構成から、語彙の解説を手がかりに誌面の英語へ入っていくタイプだ。202ページで、記事そのものの量より、読むための手がかりを丁寧に置く作りになっている。同じエコノミストを扱う本と読み比べると、用語解説の厚さが違いになる。
こんな人におすすめ
エコノミストを教材に授業で学ぶ学生、キーワードから誌面英語に入りたい人、用語解説の厚さで選びたい人。購入前に解答・音声の有無を確認しておきたい。
良い点
- キーワード解説が付いている
- 202ページの標準的な分量
- 大学テキストの使いやすい設計
気になる点
- 独学には解答が不足しがち
- 記事の網羅性は高くない
- 音声教材は中心ではない
出版社
金星堂
発売日
1997年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
こちらもエコノミストを扱った本ですけど、「読んで楽しいキーワード付き」というのが気になります。
佐藤メバル
そこが選ぶときの分かれ目だね。金星堂の大学英語テキストで、記事そのものを大量に読むというより、キーワードの解説を手がかりに誌面の英語に入っていく作りだ。
202ページで、読むための手がかりを丁寧に置いてある。同じエコノミストを扱う本と読み比べると、用語解説の厚さが違いになるよ。
橘ナナミ
同じテーマの本でも、力点が違うんですね。比べて選ぶの、面白いです。
佐藤メバル
それが書店の仕事でもあった。授業で使うなら、解答の有無や音声の有無を先に確認するのがおすすめだよ。独学だと答え合わせができないこともあるからね。
キーワードから入って語彙を固めて、そのあと実際の誌面に進む、という順番が続けやすいと思う。

英語で話す国際経済Q&A 【改訂第2版】 (講談社バイリンガル・ブックス)
国際経済プロジェクト 著|講談社インターナショナル
国際経済をめぐる疑問に、Q&A形式で英語と日本語の両方から答える一冊の改訂第2版。『英語で話す日本経済 Q&A』と同じ講談社バイリンガル・ブックスのシリーズで、国内版と対にして棚に並べられる。311ページとボリュームがあり、国際経済の話題を英語で説明するための下地を作るのに向く。通読して体系を組み立てる本ではないが、聞かれたときに答えを探せる安心感がある。
こんな人におすすめ
国際経済の話題を英語で説明したい人、Q&Aで要点を拾いたい人、日本経済版と合わせて揃えたい人。聞かれたときに答えを探せる事典として置いておきたい。
良い点
- 国際経済をQ&Aで整理できる
- 改訂第2版で更新されている
- 日本経済版と対で使える
気になる点
- 通読して体系を作る本ではない
- 話題は執筆当時のもの
- 演習問題は中心でない
出版社
講談社インターナショナル
発売日
2006年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
日本のほうのQ&Aと対になる本なんですね。改訂第2版ということは、一度見直されているんですね。
佐藤メバル
そう、『英語で話す日本経済 Q&A』と同じ講談社バイリンガル・ブックスのシリーズで、こちらは国際経済を扱っている。
改訂を経ているから内容も整理されてきた。311ページとボリュームがあるから、国際経済の話題を英語で説明する下地を作るのに向いているよ。
橘ナナミ
国際経済って範囲が広いですけど、Q&Aなら必要なところから拾えるのがいいですね。
佐藤メバル
そこがQ&A形式の強みだね。通読して体系を作る本ではないけれど、聞かれたときに答えを探せる。日本経済版と並べて棚に置けば、国内と海外の両方の引き出しができる。
ただし話題は執筆当時のものだから、その後の変化は自分で補う必要があるよ。

新版 英語原典で読む経済学史
根井雅弘 著|白水社
¥2,860(税込)
アダム・スミスからケインズまで、英語原典に直に触れながら経済学の歴史を学ぶ経済学史講義。著者いわく「根井ゼミへようこそ」という入口で、英語原典を読むことを通して学説の流れをつかんでいく。同じ著者の『英語原典で読む現代経済学』が近現代を扱うのに対し、こちらは古典派からケインズ革命までを射程に置いた第一弾にあたる。250ページで、英語の難度はそれなりに高い。
こんな人におすすめ
経済学史を原典で読みたい学生、原書講読の授業に備えたい人、スミスからケインズまでの流れを押さえたい人。英語と経済学の予備知識があると読みやすい。
良い点
- 原典に直に触れられる
- スミスからケインズまで扱う
- 続編とあわせて読める
気になる点
- 英語の難度は高め
- 経済学の予備知識が要る
- 音声教材は中心ではない
出版社
白水社
発売日
2024年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「根井ゼミへようこそ!」という一文が目に入りました。経済学史を原典で読むって、相当ハードルが高そうですが。
佐藤メバル
高いね、正直に言うと。ただ、アダム・スミスからケインズまで、英語原典に直に触れながら経済学の歴史を学ぶという講義の形にしているから、順番に積み上げていける。
同じ著者の『英語原典で読む現代経済学』が近現代を扱うのに対して、こちらは古典派からケインズ革命までを射程に置いた第一弾にあたるんだ。
橘ナナミ
第一弾ということは、こちらから読んだほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
時代の順に並んでいるから、こちらから入るのが自然だと思う。250ページで、英語の難度はそれなりに高いし、経済学の予備知識があるほうが読みやすい。
原書講読の授業を取っている学生や、学説の流れを英語で押さえ直したい人に薦めているよ。

英語原典で読む現代経済学
根井雅弘 著|白水社
¥2,420(税込)
英語力を鍛えつつ経済学を究める、大学の原書講読をそのまま書籍化した一冊。ハイエク、ポランニー、シュンペーター、サムエルソン、フリードマン、ガルブレイスらの文章を味わい、応用編ではサムエルソン=ノードハウス、ハイルブローナー=ガルブレイスの経済英文の読み方まで扱う。古典派からケインズ革命を扱った第一弾の続編で、228ページ。知的刺激を覚醒させる構成だ。
こんな人におすすめ
経済学の原書講読に挑戦したい学生、近現代の経済学者の文章を読みたい人、英語力と経済学を同時に伸ばしたい社会人。辞書を引きながらじっくり進めたい人向け。
良い点
- 近現代の経済学者を幅広く収録
- 応用編で読み方も学べる
- 前作からの流れで読める
気になる点
- 英語の難度は高い
- 章ごとの分量は軽くない
- 辞書なしでは進みにくい
出版社
白水社
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
続編のほうは、ハイエクやポランニー、シュンペーター、フリードマン……名前だけは聞いたことがあります。
佐藤メバル
そう、近現代の経済学者の文章を味わう一冊で、大学の原書講読をそのまま書籍化したものだ。サムエルソン、ガルブレイスも入っている。
応用編では、サムエルソン=ノードハウス、ハイルブローナー=ガルブレイスの経済英文の読み方まで扱う。228ページで、英語力を鍛えつつ経済学を究める構成だよ。
橘ナナミ
英語の勉強と経済学が同じ線上にある感じがします。応用編があるのも安心です。
佐藤メバル
そう、そこが英語の本でも経済の本でもなく、両方の本になっている所以だね。前作から続けて読むと、古典派から近現代までの見取り図ができる。
ただ英語の難度は高く、章ごとの分量も軽くないから、辞書を引きながらじっくり進める覚悟がいるよ。

英語で政治経済学しませんか (有斐閣ブックス)
飯野公一 著|有斐閣
¥3,832(税込)
戦争と平和、豊かさと貧しさ、グローバリゼーションとナショナリズム、開発と環境といった、人びとが長きにわたり矛盾を抱えながら追い求めてきた古くて新しいテーマを各章に据える。各章は Issues、Column、Approaches の3要素で構成され、古典ではホッブスやスミス、現代ではハーディンやセンの著作に触れる。258ページの本格テキストだ。
こんな人におすすめ
社会問題を英語で考えたい大学生、政治経済学の視点を英語で身につけたい人、古典の位置づけを確認したい人。授業で使う前提の密度を求める人に向く。
良い点
- 3要素の章構成で整理されている
- 古典から現代までの著作に触れる
- 現代的な資料も収録する
気になる点
- 3832円と価格は高め
- 授業前提の作りになっている
- 軽い読み物ではない
出版社
有斐閣
発売日
2014年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
戦争と平和、豊かさと貧しさ、開発と環境……。経済というより、社会の問題を扱っているように見えます。
佐藤メバル
そのとおりで、人びとが長きにわたり矛盾を抱えながら追い求めてきた、古くて新しいテーマを各章に据えている。
各章は Issues、Column、Approaches の三つで構成されていて、まず英文でテーマを読み、次に関連する現代的な資料に触れ、最後にホッブスやスミスといった古典、ハーディンやセンといった現代の著作から見方・考え方を学ぶ流れだよ。
橘ナナミ
三段階になっているんですね。ただ、3832円は学生にはちょっと痛いです。
佐藤メバル
そこは正直なところだね。本格的なテキストだから価格もそれなりにするし、授業で使う前提の作りだから、独学だと進め方に工夫がいる。
ただ、英語表現と政治経済学の視点を同時に身につけたい人には、258ページぶんの密度がある。社会問題を英語で考える土台を作りたい人向けだよ。

英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)
植田一三 著|ベレ出版
¥2,420(税込)
経済・科学技術・政治・国際関係・環境・教育・医療・結婚・家庭・メディア・レジャーなど、幅広いテーマについて英語で意見や考えを述べたいときの語彙と表現をコンパクトにまとめた一冊。社会問題を英語で論理的に発信するときのキーアイディアの立て方、サポートの仕方、リサーチの仕方まで扱う。364ページで、検定対策にも直結する内容だ。
こんな人におすすめ
社会問題について英語で討論したい社会人、英検1級・準1級やTOEFL・IELTSの対策をしたい人、通訳ガイドを目指す人。机でじっくり使いたい一冊だ。
良い点
- テーマが幅広く語彙が集まる
- 主張の組み立て方まで学べる
- 検定対策にも直結する
気になる点
- 364ページで持ち歩きにくい
- CDの再生環境が要る
- 通読より練習中心の使い方
出版社
ベレ出版
発売日
2013年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
経済、科学技術、政治、環境、医療、結婚、家庭、メディア……テーマがすごく多いですね。
佐藤メバル
そう、英語で意見や考えを述べたいときの語彙と表現をコンパクトにまとめている。それだけでなく、社会問題を英語で論理的に発信するときの、キーアイディアの立て方、サポートの仕方、リサーチの仕方まで扱っているのが特徴だね。
364ページあるから、テーマ別の引き出しが一気に増えるよ。
橘ナナミ
英検1級やTOEFLの対策にも効くんですか?
佐藤メバル
効くと思う。扱っているテーマと、考えを組み立てる技術が、そのまま二次試験やライティングに重なるからね。
通訳ガイドを目指す人にも薦めている。ただ364ページあるから持ち歩きには向かないし、CDの再生環境も要る。机でじっくり使う本だよ。
挫折しないロードマップ ── 和書から英字新聞まで
橘ナナミ
実際の順番を組み立てるとしたら、どうなりますか?
佐藤メバル
第1段階は日本語で骨組みをつくること。『経済の基礎も英語も学べる! 新版 英語対訳で読む「経済」入門』は、インフレとデフレの違い、アダム・スミスの「見えざる手」の意味、公的年金や消費増税までを日英で並べている。用語を日本語で押さえながら英語表現が入ってくる。
橘ナナミ
第2段階は?
佐藤メバル
やさしい英語の通読だね。ラダーシリーズの『日本の経済 改訂版』は128ページ・880円。『はじめての経済学』は日本語と英語で経済用語1000を扱う。ここで語彙の貯金をつくる。
橘ナナミ
第3段階が経済紙ですね。
佐藤メバル
『経済ニュース英語リーディング教本』はWSJのWhat's News50本と記事33本をQ&Aで読み込み、『「エコノミスト」で学ぶビジネス英語』や『これで読めるエコノミストの英語』は実記事の語法・文法を整理する。ここまで来ると、英字新聞が「教材」から「情報源」に変わるよ。
分野の抜けを確認する ── ミクロ・マクロ・金融・会計・経済史
佐藤メバル
網羅性の話をしておくと、日本経済は『英語で学ぶ日本経済』が第1部で戦後史、第2部で金融・財政・企業・労働・地域経済を対訳で扱う。国際経済は『英語で話す国際経済Q&A』、政治経済学は古典から現代まで触れる『英語で政治経済学しませんか』がある。
橘ナナミ
じゃあ、計量経済学は?
佐藤メバル
正直に言うと、今回の25冊に計量の専門書はない。そこは別途、英語の教科書を自分で探す領域だよ。無いものを「これで学べる」と言わないのが編集の仕事だからね。
精読と多読、そして邦訳との付き合い方
橘ナナミ
全部精読していたら終わらないです。
佐藤メバル
だから分ける。『精選 経済英文100』は「一日一文で百日完成」を掲げた精読用で、暗唱まで狙う本だ。一方、経済紙の記事は多読向き。わからない単語を全部拾っていると、ニュースの速度に負けてしまう。
橘ナナミ
邦訳と併読するのはありですか?
佐藤メバル
あり、というより推奨。理解が目的なら、日本語版で内容を先に知ってから原書に向かうほうが速い。電子・中古・サブスクを使えば、厚い本も試し読みの延長で始められる。
よくある質問
経済学の英語の本は初心者でも読めますか?
橘ナナミ
経済学の英語の本は初心者でも読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
読めます。ただし選び方が肝心で、日英対訳ややさしい英語で書かれた入門書から入るのが現実的です。たとえば『経済の基礎も英語も学べる! 新版 英語対訳で読む「経済」入門』は、インフレとデフレの違いや「見えざる手」の意味までを日本語と英語で並べて解説しています。いきなり原書の分厚い教科書から始めないことが最大のコツです。
英語で経済を学ぶにはまず何から始めればいいですか?
橘ナナミ
英語で経済を学ぶにはまず何から始めればいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
順番は「日本語で骨組み→やさしい英語で語彙→経済紙」の三段階です。第1段階は対訳の入門書、第2段階はラダーシリーズ『日本の経済 改訂版』のような短く平易な一冊、第3段階で『経済ニュース英語リーディング教本』のような記事ベースの本に進むと、無理なく橋を渡れます。
経済学の洋書でいちばん読みやすいのはどれですか?
橘ナナミ
経済学の洋書でいちばん読みやすいのはどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
分量が少なく、日本語の助けがある本が読みやすいです。『英語で学ぶやさしい経済学』は75ページ、『First Time Economics』は100ページ。ラダーシリーズ『日本の経済 改訂版』はやさしい英語で解説する128ページ・880円の一冊です。読みやすさは語彙数より先に、ページ数と対訳の有無で判断すると外れにくいです。
TOEIC600〜700点でも読める経済洋書はありますか?
橘ナナミ
TOEIC600〜700点でも読める経済洋書はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
あります。一般にTOEIC600〜700はCEFRのB1前後という目安で語られることが多く、その層には日英対訳本やQ&A形式の本が向いています。『日英対訳「日本経済」の基本』や『英語で話す国際経済Q&A』のように、日本語か設問が横に付いている本を選ぶと、英文だけの経済紙より挫折しにくいです。
邦訳と原書はどちらで読むべきですか?
橘ナナミ
邦訳と原書はどちらで読むべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
目的で決めます。内容の理解を優先するなら邦訳で先に全体像をつかみ、英語の語彙と語順に慣れたいなら原書。その中間が対訳本で、『英語で学ぶ日本経済』のように左右で日英を並べる作りなら、行き来しながら両方を同時に鍛えられます。
経済英語の専門用語や語彙はどうやって身につけますか?
橘ナナミ
経済英語の専門用語や語彙はどうやって身につけますかについて教えてください。
佐藤メバル
用語集を軸に、ニュースで出会った語をその都度確認する往復が効きます。『はじめての経済学』は日本語と英語で経済用語1000を扱い、『ウォール・ストリート・ジャーナル式 経済英語がよくわかる本』は用語を初級・中級・上級に分けて並べています。『「エコノミスト」で学ぶビジネス英語』の品詞別・分野別の頻出用語集も頼りになります。
Kindle Unlimitedやオーディブルで読める経済洋書はありますか?
橘ナナミ
Kindle Unlimitedやオーディブルで読める経済洋書はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
配信状況は時期で変わるので、購入前に各サービスで検索して確認してください。音声が付く本としては『2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース』があり、CD2枚に加えてmp3のダウンロードも用意されています。サブスクは、いきなり買う前に相性を確かめる試し読みとして使うのがおすすめです。
オーディオブックと洋書を併用するコツはありますか?
橘ナナミ
オーディオブックと洋書を併用するコツはありますかについて教えてください。
佐藤メバル
耳で内容をつかんでから文字で精読する順番が効きます。『2カ月完成! 英語で学べる経済ニュース』は20日間ワークブックの英文ニュース音声が付いているので、まず通して聴き、次に語彙と文法を拾う。ニュース英語は音声が速いため、先に日本語で背景を知っておくと耳が追いつきます。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、いきなり原書に飛び込まなくてよかったと思いました。
佐藤メバル
それがいちばん大事なところ。経済英語は、英語力と経済の理解が両輪で、片方だけ上げても進まない。対訳本は、その両方を同時に回すための装置なんだ。
橘ナナミ
複式簿記みたいですね。日本語でわかったつもりが借方で、英語で言えたら貸方で、両方そろってはじめて帳尻が合う。
佐藤メバル
いい例えだね。まさにそれ。片方だけでは決算は出せない。だから最初の一冊は、左右に日本語と英語が並ぶ本がいい。
橘ナナミ
私、最初は何から買えばいいですか?
佐藤メバル
迷ったら、日本語と英語が並んでいる本から。理解の「借方」を先に埋めておけば、英語の「貸方」が後から効いてくる。焦らず、一冊ずつ帳尻を合わせていこう。
