少年サッカーのルールが学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、いとこの子が小学2年生で少年サッカーチームに入ったんです。で、私が「ルール本でも買ってあげようか」って言ったら、お母さんが「8人制って何? 11人とどう違うの?」って聞いてきて。私も答えられなくて……。
佐藤メバル
いい質問だね。そこが最初のつまずきなんだよ。少年サッカーはU12年代、つまり12歳以下は8人制で行われている。フィールドの広さもゴールの大きさも11人制とは違うから、大人向けの「サッカーのルール」本をそのまま渡すと、いとこの子には少しずれることがある。最初の1冊は「8人制に対応しているか」を見て選ぶといい。
橘ナナミ
なるほど! 8人制って、大人のサッカーを小さくしただけじゃないんですね。じゃあ本を選ぶときは、何を見ればいいんでしょう。
佐藤メバル
まず「誰が読むか」だね。選手本人なのか、審判を頼まれたお父さんお母さんなのか、コーチなのか。それによって必要な本はまったく違う。書店員だったころ、「とりあえずこれが一番売れているから」と1冊だけ渡して、あとで「うちの子、審判もするみたいで」と戻ってきたお客さんがいた。あのときは申し訳ないことをしたなと今でも思っている。目的から逆算するのがいちばん早いんだ。
橘ナナミ
たしかに、いとこの子用なのか、お母さんの審判用なのかで違いますもんね。じゃあ、そのあたりも含めて選び方を教えてください!
佐藤メバル
うん、順番に見ていこうか。
少年サッカーのルールが学べる本の選び方
目的別:ルールを覚える/審判を務める/判断力を上げる/観戦を楽しむ
橘ナナミ
目的別だと、どんな違いが出るんですか?
佐藤メバル
ルールを覚えるなら『超カンタンにわかる! 少年サッカールール』のように写真とイラストで基本から入る本。審判を務めるなら『ジュニアサッカー 審判マニュアル 新装版』のように主審・副審・第4の審判員の動きまで書かれた本。試合の判断力を上げたいなら『すぐに試合で役に立つ! サッカーのルール・審判の基本』のようにジャッジのポイントとクイズが入った本が向いている。観戦を楽しむだけなら『サッカー観戦きほんのき』や『30秒でわかる サッカー』で十分だよ。
対象別:選手本人(低学年・高学年)/保護者/コーチ/審判
橘ナナミ
いとこは低学年なんですけど、低学年でも読める本ってあるんですか?
佐藤メバル
ある。『サッカーのルールがわかる本: 子どものための』は40ページでイラスト中心、『ハジメテノサッカー・ルールブック』は対話劇風の漫画だから、文字を読むのがまだ重い子の入口になる。高学年になって自分で読み込むなら『おぼえようサッカーのルール』や『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』。保護者やコーチなら『8人制ジュニアサッカーバイブル』のようにルールと練習法・ゲームが1冊に入ったものが現場で使いやすい。
形式別:マンガ中心/図解・イラスト中心/文章・Q&A中心/電子書籍
橘ナナミ
マンガと図解だと、覚えやすさって違うんですか?
佐藤メバル
違う。マンガは「状況と感情」で覚えるから、低学年や初心者の入口に向く。図解は「位置関係」を見せるのが強くて、オフサイドのように線と立ち位置が大事なルールは図解のほうが定着する。『徹底図解でわかる! サッカーのルール』や『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』はそこが強い。Q&Aで確認したいなら『クイズでおぼえるサッカールール』が100問。電子書籍なら『11人制と8人制サッカーのルール』のように、11人制と8人制を対比した解説を手元で読める。
対応ルール別:8人制のみ/11人制まで/フットサルも収録
橘ナナミ
8人制と11人制、両方載っている本を選んだほうがいいんですか?
佐藤メバル
移行期を考えると、両方載っている本が長く使える。『11人制と8人制サッカーのルール』は条文ごとに両方を対比していて、『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』は11人制・8人制・フットサル・ジャッジまで一冊に入っている。逆に、いま8人制しかやらないなら少年向けに絞った本のほうが読みやすい。フットサルもやる子は『間違いやすいジャッジがひと目でわかる! サッカーとフットサルのルール』が選択肢になるね。
鮮度別:最新改定対応/数年落ちでも可/買い替え推奨
橘ナナミ
ルールって改正されるじゃないですか。古い本だとまずいですか?
佐藤メバル
全部がダメになるわけじゃない。オフサイドやファウルの基本は大きくは変わらないから、数年落ちの本でも読み物としては使える。ただしハンドの解釈やゴールキックの進め方のように改正が入った箇所は、古いままだと逆に覚え違いになる。『イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール』のように改正点をクローズアップした本で上書きするか、審判を担当するなら最新版に買い替える。試合に入る人ほど、新しく買うのが安全だね。
価格・入手性別:手頃な1冊/本格版/中古・電子
橘ナナミ
予算はどのくらい見ればいいんでしょう?
佐藤メバル
手に取りやすい価格帯のものから、本格的なものまで幅がある。最初の1冊は気軽に買えるものを選んで、続けると決まってから審判マニュアルや協会系のしっかりした本を足す順番でいい。中古や電子書籍も含めて、まずは「いつでも開ける状態」を作るのが大事なんだよ。
少年サッカーのルールが学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
少年サッカーのルールが学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

徹底図解でわかる! サッカーのルール この一冊で少年8人制・フットサルにも対応 (コツがわかる本!)
濱口和明 著|メイツ出版
少年8人制とフットサルまでを一冊で押さえる、図解中心のルール入門です。条文を順番に暗記するのではなく、フィールドやゴールの形、反則が起きる場面を絵で確かめながら進めるので、文章だけでは頭に入りにくいオフサイドの考え方も位置関係でつかめます。著者は濱口和明さん。同じメイツ出版の『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』は、この本をもとに新しい監修を立てて生まれたもので、この一冊が読み継がれてきた土台だということがわかります。
こんな人におすすめ
これからサッカーを始める小学生と、その保護者に。試合で審判を頼まれて不安なパパ・ママが、まず全体像をつかむための一冊です。8人制やフットサルまでまとめて確認したいコーチにも向きます。文字だけの説明で挫折した経験のある人にも。
良い点
- 図解が中心で、位置関係から理解できる
- 少年8人制とフットサルを1冊で対応
- 入門者にちょうどいい128ページの分量
気になる点
- 最新の改正点を追う用途には向かない
- 競技規則の条文を網羅する本ではない
- 審判の実務手順は別の本で補いたい
出版社
メイツ出版
発売日
2014年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
少年サッカーのルール本って棚にたくさんあって、最初の一冊で迷います。この本は何が違うんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。この本の持ち味は、とにかく図解が多いこと。文章でオフサイドを説明されると、大人でも途中で迷子になるんですよ。
ここはピッチを上から見た図から入って、位置関係でつかめる。しかも少年8人制とフットサルまで一緒に見られるので、家のなかの話題が一冊で完結します。
橘ナナミ
なるほど! 書店員をしていた佐藤さんから見ても、入門書としての評価は高いんですか?
佐藤メバル
書店員だった頃、ルール本は図解の量で選ばれることが多いと感じていました。その意味でこの本は王道です。
面白いのは、同じ出版社が後にこの本を土台にして、新しい監修で作り直した版を出していること。元ネタとして信頼されてきた証拠ですね。
細かい改正を追うなら新しい本が要りますが、最初の全体像づくりには向いています。

超カンタンにわかる! 少年サッカールール 8人制サッカー、フットサルもバッチリ!
ファンルーツ 著|主婦の友社
「オフサイドってどこで見分けるの?」「直接フリーキックと間接フリーキックの違いは?」——観戦していて誰もが一度は引っかかる疑問を、写真とイラストでほどいていく少年向けのルール解説です。ボール一個あれば誰でもできるシンプルさの裏側にルールがある、という導入から始まり、ホイッスル、ファウル、イエローカードといったレフェリングのポイントまで踏み込みます。8人制サッカーとフットサルにも対応しています。
こんな人におすすめ
サッカーを始めたばかりの少年と、その試合で笛を吹くことになった未経験のパパ・ママに。審判デビューの前の予習として、写真で場面を思い浮かべながら不安を減らしたい人に向きます。チームのコーチにも。
良い点
- 写真とイラストで試合の場面が浮かぶ
- 未経験の保護者審判に配慮した構成
- 8人制サッカーとフットサルに対応
気になる点
- 上級者には物足りない内容
- 分かりやすさ優先で網羅性は低め
- 細かい解釈の深掘りは少ない
出版社
主婦の友社
発売日
2014年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「超カンタンにわかる!」って書いてあると、逆に簡単すぎないか心配になるんですけど……。
佐藤メバル
そこは安心していい。この本が想定しているのは、まずサッカー未経験のパパ・ママ審判なんです。ホイッスルをいつ吹くのか、ファウルとカードはどう区別するのか。
試合の現場で困る順番に沿って説明してくれます。子ども向けのやさしさと、審判の実務的な視点が両立している珍しい一冊です。
橘ナナミ
なるほど! 審判の人が読む本でもあるんですね。
佐藤メバル
そう。ただ、やさしいぶん競技規則の細部を深く掘るタイプではありません。オフサイドの判定に納得がいかない段階まで来たら、別の本を足せばいい。
オフサイド、フリーキック、ファウルスロー、ゴールが決まる瞬間——素朴な疑問を写真で確認しながら、入門の一冊目として読むにはとても向いています。

よくわかる!少年サッカールール―オールカラー (主婦の友ベストBOOKS)
ファンルーツ 著|主婦の友社
同じファンルーツさんの少年ルール本でも、こちらは「大人のサッカーと少年サッカーの違い」に重心を置いた一冊です。グラウンドやゴールの大きさ、ボールやウエア、フィールドに持ち込めるもの・いけないもの——国際ルールを基本に据えながら、育成年代で変わる部分をオールカラーで並べていきます。時代とともに変わる解釈、たとえば大げさに倒れる行為を厳しく反則にとるシミュレーションの扱いにも触れていて、観戦が一段深くなります。
こんな人におすすめ
少年サッカーの試合を見ていて「大人の試合と何が違うの?」と引っかかる保護者やコーチに。国際ルールとの差分を整理して、審判の判定や解説の言葉を自分で追えるようになりたい人に向きます。
良い点
- オールカラーで通して読みやすい
- 大人と少年のルールの違いを整理
- 時代による解釈の変化も扱う
気になる点
- 試合前の実務手順の記述は少なめ
- 競技規則の全文は載っていない
- 上級の審判には物足りない
出版社
主婦の友社
発売日
2008年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、さっきの『超カンタン』と同じ著者で出版社も同じですよね? 何が違うんですか?
佐藤メバル
よく気づいたね。同じファンルーツさんの本ですが、狙いが違います。前者はルールの入口。こちらは大人のサッカーと少年サッカーの違いに焦点を当てている。
グラウンドの広さもゴールの大きさも違うし、時代で解釈も動く。観戦中に「今のはなぜ?」と首をかしげたとき、理由を探しに行ける本です。
橘ナナミ
シミュレーションって、わざと大げさに倒れることですよね。あれが厳しく取られるようになった基準も載っているんですか?
佐藤メバル
そこに触れているのがこの本の面白さです。ファウルを受けた後に大げさに倒れる行為を厳しく反則にとる、という解釈の現在地がわかる。
サッカーはもともとシンプルな競技で、ゴルフや野球ほど複雑ではない。でも動きが激しいから判定がもめる。その溝を埋めてくれるのがこの一冊です。

サッカーのルールがわかる本: 子どものための イラストでわかるサッカーのルール (ワールドカップとサッカーの本 こどもシリーズ)
NicoleDamon 著|Independently published
¥1,760(税込)
「なぜ試合が止まったの?」「どうしてオフサイドなの?」——観戦中に浮かぶ素朴な疑問を、そのまま入口にした子ども向けの入門ガイドです。ゴール、ファウル、オフサイド、PK、VAR、イエローカードと、試合を見るときに知っておきたいポイントを、シンプルな言葉とイラストで追っていきます。VARまで載っているのが今どきで、映像で判定が確認される場面も落ち着いて観られるようになります。
こんな人におすすめ
サッカーを見始めたばかりの小学生と、一緒に観戦する家族に。40ページという短さが大事で、テレビのそばに置いておける気軽さがあります。用語で挫折した大人の入り直しにも向きます。
良い点
- 短くて最後まで読み切れる
- VARの仕組みまで触れている
- イラスト中心で親しみやすい
気になる点
- 審判の実務には触れていない
- 条文レベルの解説は載らない
- 上級者には物足りない
出版社
Independently published
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
40ページって、ルール本としてはすごく薄いですよね。それで足りるんでしょうか?
佐藤メバル
足りるというより、狙いを絞っているんです。この本が答えるのは「試合を見ていて今何が起きたの?」という疑問。
ゴール、ファウル、オフサイド、PK、カード、そしてVAR。観戦の入口だけを、イラストで一気に通してくれます。
長い本を開く前に、まずこれで流れをつかむ。そういう使い方がいちばん効きます。
橘ナナミ
VARって最近よく聞きますけど、私も実はよく分かっていなくて。そこが載っているのは嬉しいです。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の今っぽさですね。判定が映像で確認されて覆る場面も、仕組みを知っていれば怖くない。
試合の流れや審判の判定が読めるようになると、観戦はぐっと楽しくなります。逆に審判の動きや細かい条文は守備範囲ではないので、そこは別の本に任せましょう。

11人制と8人制サッカーのルール: 子どものサッカーを応援する保護者へ/ルールを知りたいジュニア選手へ/今までなかった画期的な解説書
●KAMARL 著
競技規則の第1条から第17条までを、条文の順番どおりに追いながら、11人制と8人制サッカーを対比して見せていく電子書籍です。フィールド、ボール、競技者、主審、試合時間、オフサイド、ファウルと不正行為、フリーキック、ペナルティーキック、スローイン——同じ競技でも人数が変われば何が変わるのかが、並べて比べる形で腑に落ちます。イラストも多く、目次がそのまま索引になります。
こんな人におすすめ
お子さんの試合を観に行く保護者と、ルールをあまり知らないままプレーしているジュニア選手に。11人制と8人制の違いを条文単位で確認したい人、電子書籍で手軽に持ち歩きたい人に向きます。
良い点
- 第1条から第17条まで網羅している
- 11人制と8人制を対比して見せる
- 目次がそのまま索引として使える
気になる点
- 電子書籍のみの展開になっている
- 紙で手元に置いて読む形ではない
- 細かい解釈は別の本で補いたい
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
目次が第1条から第17条まで、競技規則そのままの並びになっているんですね。これって読みにくくないですか?
佐藤メバル
条文順というのは、実は強い。競技規則は条文番号で引くものなので、目次がそのまま索引になるんですよ。必要なところへ一直線に戻れる。
そこに11人制と8人制の対比が重なるから、人数が変わると何が変わるのかが見えてきます。
橘ナナミ
なるほど。8人制って少年サッカーでは普通ですよね。11人制のルールだけ覚えていると混乱しそう。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の狙いです。ボール一個のスポーツなのに、11人制と8人制では見え方が変わる。並べてあるから、頭のなかでふたつが混ざらない。
シュートを打った瞬間に笛が鳴って「えっ、今何が起こったの?」となる場面も、条文に戻れば理由が分かります。
電子書籍なので会場でもスマホで開けますよ。

おぼえようサッカーのルール(おぼえようルールシリーズ)
小幡真一郎 著|ベースボール・マガジン社
¥1,870(税込)
直接フリーキック、間接フリーキック、プレーと反則、警告と退場、プレーの再開方法——反則の種類から章を立てているのが特徴です。小幡真一郎さんの本は、ただ禁止事項を並べるのではなく、よいプレーにつながるテクニカル・アドバイスを添えてくれます。反則を知ることが上手くなることにつながる、という視点が一貫していて、写真とイラストで選手・指導者・保護者が同じ一冊を囲める作りになっています。
こんな人におすすめ
ジュニア選手として、反則を取られないプレーを身につけたい子に。そして指導者と保護者が、ベンチから見た判定の理由を確認するためにも使えます。家に帰ってから親子で笛の意味を確かめるのにも便利です。
良い点
- 反則の種類ごとに章を整理している
- テクニカル・アドバイスが添えられる
- 写真とイラストで場面が分かる
気になる点
- 最新改正の追跡は別途必要
- 審判の実務手順の記述は少なめ
- 観戦の読み物としては淡々としている
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2023年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「テクニカル・アドバイス」って、ルール本なのに技術の話が出てくるんですか?
佐藤メバル
そこがこの本のいいところなんです。反則って、裏を返せば「それをやると損をする」というプレーの教科書でもある。
直接フリーキックと間接フリーキックの違いが分かると、どこで無理をしてはいけないかが見えてくる。ルールを守るために読むのではなく、上手くなるために読む本なんですよ。
橘ナナミ
あ、それいいですね。子どもって「ルールを覚えなさい」と言われても身が入らないですもんね。
佐藤メバル
そうそう。第5章の警告と退場、第6章のプレーの再開方法まで、試合で実際に起きる場面から入っている。サッカーの基礎知識から始まって、反則、カード、再開方法と積み上がる構成なので、順番に読めば自然に身につきます。
写真とイラストがあるから、ベンチにいる指導者や保護者にもそのまま役立ちますよ。

サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる 11人制・8人制・フットサル・ジャッジ (コツがわかる本!)
岡田正義 著|メイツ出版
¥1,518(税込)
フィールドに描かれるラインの規格や意味から始まり、ルールの説明、そしてルールを駆使したジャッジの仕方まで——審判を務めるにあたって困らない内容を一冊に凝縮したビジュアル解説書です。11人制に加えて、U12年代に導入された8人制サッカー、そして独自のスポーツとして発展してきたフットサルまで章を分けて扱い、競技ごとの違いを明確にしたうえでジャッジにつなげています。他書にはない図解や一覧表も載っています。
こんな人におすすめ
子どもの試合で審判を任されることになった保護者やコーチに。3つの競技の違いを整理して、それぞれにふさわしいジャッジを身につけたい人に向きます。観る側でも、なぜその笛が鳴ったのかを追いたい人に。
良い点
- 画像と図が豊富で頭に入る
- 審判のジャッジの仕方まで踏み込む
- 11人制・8人制・フットサルに対応
気になる点
- 観戦の読み物としては硬い印象
- 競技規則の全文は載っていない
- ページ数は標準的で物足りない人も
出版社
メイツ出版
発売日
2022年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
岡田正義さんって、この本以外にもルールの本を書かれているんですよね。同じ人の本を何冊も読む意味ってあるんでしょうか?
佐藤メバル
あればいい質問だね。同じ著者でも、出版社と読者層が変われば書き方も変わる。この本は審判の現場に寄せていて、序章で競技の特性、第3章でオフサイド、第5章で審判の役割とシグナル。
主審がどこを見て、どう動くかまで書いてあるのが特徴です。観るだけの人には硬いかもしれない。
橘ナナミ
保護者の審判デビューって、やっぱり不安が大きいですよね。
佐藤メバル
その不安を減らすための一冊です。しかも、もとになっているのは以前に出ていた少年8人制とフットサルに対応した本で、それを新しい監修で作り直しているから構成に無理がない。
フィールドやゴール、ペナルティーエリアの意味から始まるので、審判という仕事をルールの側から組み立て直してくれますよ。

最新版 覚えやすい サッカールールブック (学研スポーツブックス)
高田静夫 著|学研プラス
目次が試合そのものの構成になっています。「前半」「ハーフタイム」「後半」「アディショナルタイム」「アフター・ザ・ゲーム」。前半で試合の基本と進行を押さえ、後半で反則やフリーキックに入り、アディショナルタイムでは理解度を試す100問のテストが待っている。ルールから少し離れてシステムを眺めるハーフタイム、戦術とルールの移り変わりを語るアフター・ザ・ゲームまで、遊び心が通底しています。小学生の8人制の説明も含みます。
こんな人におすすめ
小学生年代の選手と、その家族に。読みっぱなしで終わらせたくない人にぴったりで、100問テストを親子やチームで出し合いながら確認できます。ルールを試合の流れごと覚えたい入門者にも向きます。
良い点
- 試合の流れに沿って覚えられる
- 100問テストで理解を確認できる
- システムや戦術にも触れている
気になる点
- 最新の改正は都度確認が必要
- 網羅的な事典としての用途は薄い
- 本格派の審判には軽く感じるかも
出版社
学研プラス
発売日
2017年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「アディショナルタイムに100問のテスト」って、ちょっと面白い構成ですよね。意地悪じゃないですか?
佐藤メバル
それが狙いなんですよ。ルールの本って、読んだだけで分かった気になってしまう。そこで100問のテストを最後に置く。
間違えた問題だけ戻ればいいから、復習の効率がぐんとよくなるんです。章立ても遊び心があって、ハーフタイムはルールを離れてシステムの話、アフター・ザ・ゲームは戦術とルールの移り変わりです。
橘ナナミ
なるほど! 試合みたいに読み進められるんですね。子どもにも読みやすそう。
佐藤メバル
うん、110ページと軽いのもいい。巻末にはサッカー用語解説も付いています。読み終わったあとにテストで遊べるから、ひとりでも親子でも使える。
細かいルール改正を追いかける本ではないので、そこは新しい解説書に任せればいいんですよ。

イラスト・図解でかんたんアップデート! サッカーの最新ルール (SAN-EI MOOK ELGOLAZO BOOKS)
公益財団法人日本サッカー協会 著|三栄書房
「あなたの覚えているルールは本当に正しい?」——そんな問いから始まるアップデート解説書です。ハンドの解釈やゴールキックの方法が変わった改正を、イラストと図解で手早く更新できる構成になっています。第2章「進化するルール」、第5章「育成年代に役立つルール」など、なぜ変わったのかまで追いながら古い知識を上書きできるのが強み。審判員向けのスコアカードとチェックシートの付録も実用的です。
こんな人におすすめ
昔覚えたルールのまま試合を見ている人、そして子どもの試合で審判を引き受けるコーチや保護者に。改正点だけを効率よく確認したい人に向きます。指導者として育成年代のルールを押さえ直したい人にも。
良い点
- 改正点のアップデートに特化している
- 日本サッカー協会の監修で安心
- スコアカードなどの付録が付く
気になる点
- 一から学ぶ入門書ではない
- 改正前のルールの細部は載らない
- 全条文を網羅する本ではない
出版社
三栄書房
発売日
2022年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「アップデート」って言葉が入っているのが気になります。ルールって、そんなに変わるものなんですか?
佐藤メバル
変わるんですよ、これが。ハンドの解釈、ゴールキックの方法——一度覚えたつもりでも、気づかないうちに古くなっている。
だからこの本は、読み直すというより上書きするための一冊なんです。第2章がまるごと「進化するルール」に割かれているのが、その証拠ですね。
橘ナナミ
なるほど! じゃあ、昔サッカーをやっていたお父さんお母さんにこそ必要かも。
佐藤メバル
まさに。新ルールが定着するまでの過渡期は、解釈が人によって違ってしまう。そこを揃えるのがこの本の役割です。
第1章の主な反則、第3章の試合前に確認すべきルール、第6章の審判員にチャレンジしよう、と順路もはっきりしている。
ゼロから学ぶ本ではないので、そこだけ入門書と組み合わせてください。

すぐに試合で役に立つ! サッカーのルール・審判の基本 (SPORTS LEVEL UP BOOK)
小幡真一郎 著|実業之日本社
ルール編と審判編を一冊に同居させたタイプです。オフサイドや反則といった基本の理解を深めながら、審判の知識、ジャッジのポイント、そして合図(シグナル)まで踏み込みます。少年サッカーや草サッカーでも役立つ内容で、楽しく学べるクイズも収録。紙の書籍のページを画像にした電子書籍なのでレイアウトをそのまま楽しめる一方、文字だけを拡大することはできない点は頭に置いておきたいところです。
こんな人におすすめ
これからサッカーを始める人と、すでにプレーしている人に。審判も自分でやる草サッカーや少年チームの大人に向いています。試合前にさっと確認したいクイズ好きにもぴったりです。
良い点
- ルールと審判をまとめて学べる
- 審判の合図まで載っている
- クイズで理解を確認できる
気になる点
- 電子版は文字の拡大ができない
- 改正点の網羅は最新本に劣る
- ページ画像のため検索性は低め
出版社
実業之日本社
発売日
2013年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
小幡真一郎さんの本、さっきも見ましたよね。あっちは『おぼえよう』、こっちは『すぐに試合で役に立つ』。どう使い分けるんですか?
佐藤メバル
前者は反則の種類から入る学び直しの本。こちらは試合当日に効くほうです。審判の知識、ジャッジのポイント、合図のシグナルまで載っているから、笛を吹く人が直前の確認に使える。
クイズも付いていて、自分の抜けを見つけやすい構成になっています。
橘ナナミ
電子書籍だと便利そうですね。ただ、これ紙のページを画像にしたものなんですよね?
佐藤メバル
そう、そこは注意点。レイアウトはそのまま楽しめますが、文字だけを拡大することはできません。スマホの画面で読むなら、その点を理解したうえで選ぶといい。
内容としては、サッカーを始める人からすでにプレーしている人まで、少年サッカーや草サッカーでも役立つように作られていますよ。

間違いやすいジャッジがひと目でわかる! サッカーとフットサルのルール 第2版
松崎康弘 著|マイナビ
¥1,078(税込)
ポケット版という造りが効いています。最新の競技規則に準拠しつつ、間違いやすいルールの解釈と、改正された部分をクローズアップして、イラストや写真の実例で見せていく。「ここで迷う」に狙いを絞った構成なので、通読するより引く本として強い。サッカーだけでなく、競技者が増えているフットサルの最新競技ルールも併せて紹介しているのが助かります。
こんな人におすすめ
試合会場に持って行きたい審判志望者と、サッカーとフットサルの両方を楽しむ人に。判定に納得がいかなかった場面を帰宅後に確認したい観戦者にも向きます。初心者から中級者のプレーヤーにも。
良い点
- ポケットサイズで持ち歩ける
- 間違いやすい解釈に特化している
- フットサルのルールにも対応
気になる点
- 体系的に通読する本ではない
- 改正前との比較は限定的
- 初心者にはやや硬い印象
出版社
マイナビ
発売日
2015年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ポケット版って、実際どういう場面で使うんでしょうか。家で読むには小さすぎますか?
佐藤メバル
むしろ、そういう使い方を想定した本です。サッカーは判定がもめやすい競技で、しかも時代とともに解釈が動く。
だから間違いやすいところをピックアップして、持ち歩ける形にした。試合会場で、家で、気になったときに開く。辞書に近い使い方だと思ってください。
橘ナナミ
フットサルのルールも入っているのが意外でした。サッカーと同じでいいのかなって思ってました。
佐藤メバル
そこは別物として押さえたほうがいい。室内サッカーという枠を越えて、独自のスポーツとして発展してきたのがフットサルです。
同じ感覚で語ると事故が起きる。両方を並べて確認できる本はそう多くないので、ひとりで両方やっている人にはありがたい一冊ですよ。

ハジメテノサッカー・ルールブック 1 初心者さん向けのサッカーのルール解説
ゆきやなす 著|ナンバーナイン
ルール本なのに、狙っているのが「ゴールチャンスになる可能性があるルール」だけ。しかも対話劇風の漫画で解説する、異色の一冊です。全部で12ページと短く、読み終えるまでのハードルが極端に低い。おまけに2022年のワールドカップを家で観たレポート漫画も収録されていて、ルールを覚えるというより、サッカーの会話に入っていくための取っかかりになります。
こんな人におすすめ
サッカーに興味を持ち始めたばかりで、分厚いルールブックを開く気になれない人に。漫画から入りたい初心者と、ルールの話を友人と楽しみたい人に向きます。ワールドカップ観戦の記憶が新しい人にも。
良い点
- 12ページで気軽に読める
- 対話劇風の漫画で読みやすい
- ワールドカップ観戦レポートも収録
気になる点
- ルールの網羅性はない
- 審判の実務は扱わない
- 上級者には物足りない
出版社
ナンバーナイン
発売日
2024年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
全12ページ!? ルールの本でこれは珍しいですね。これで何が分かるんでしょう。
佐藤メバル
分かるというより、入口に立つための本です。狙っているのが「ゴールチャンスになる可能性があるルール」だけ。
オフサイドや反則の細かい話を全部やろうとすると、初心者はそこで止まってしまう。だから得する場面に絞って、対話劇風の漫画で描いているんですよ。
橘ナナミ
なるほど! しかもワールドカップの家観戦レポート漫画も入っているんですね。それ、読んでみたいです。
佐藤メバル
そう、そこがうまい。ルールの説明と観戦の実況が地続きになっているから、覚えたことが試合の画面と結びつく。
分厚い本の前に、まずこれで雰囲気をつかむ。順番としてはとても理にかなっています。シリーズの第1巻として、肩の力を抜いてどうぞ。

わかりやすいサッカーのルール (スポーツシリーズ)
岡田正義 著|成美堂出版
¥770(税込)
ページ数の厚みがそのまま強みになっている一冊です。解釈を誤りやすいオフサイドを中心に据え、フリーキック、ペナルティーキック、ゲームの進行まで、正確なイラストと図版で丁寧に追っていきます。競技のフィールドと用具の解説にも紙幅を割いていて、ゴールキックの進め方といった改正にも対応。初・中級者はもちろん、審判員をめざす人まで視野に入れた作りです。
こんな人におすすめ
オフサイドで毎回もやもやする観戦者と、審判をめざして一歩踏み出したい人に。ひとつずつ納得しながら読み進めたいタイプに向きます。指導者や保護者が辞書代わりに使うのもいい。
良い点
- オフサイドの解説が丁寧
- イラストと図版が正確
- ルール改正にも対応している
気になる点
- 読み通すには時間がかかる
- 持ち歩きには向かない厚さ
- 観戦の入門としては重い
出版社
成美堂出版
発売日
2020年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
オフサイドを中心に据えた本って、けっこう勇気がありますよね。苦手な人が多いところですし。
佐藤メバル
そこを正面からやるのが、この本の価値です。オフサイドは誤解が生まれやすい。だから図版を正確に描いて、一枚ずつ状況を追う構成にしている。
フィールドと用具の話から丁寧に始まるので、土台から積み上げたい人に向いています。岡田正義さんの書きぶりは、やはり安定していますね。
橘ナナミ
厚い本だと、途中で投げ出しちゃいそうで不安です。
佐藤メバル
それなら、オフサイドの章だけを何度も往復する読み方でいい。全部を一回で理解しようとしないことです。フィールドと用具から始まって、フリーキック、ペナルティーキック、ゲームの進行と進むので、戻る場所がはっきりしている。
審判員をめざす人の座右の書にもなりますよ。

サッカー―ルール・ハンドブック (スポーツ・ルール・ハンドブック)
日本サッカー協会審判部 著|ベースボール・マガジン社
「ハンドブック」という名のとおり、手元に置いて引くことを前提にした一冊です。編んでいるのは日本サッカー協会審判部。競技規則を扱う立場の人がまとめているので、判定のよりどころを確認したいときに頼れます。クイズ形式の入門書や改正点の解説書とは性格が違い、147ページに要点をまとめた実用本位のつくり。観戦のお供にも、審判の確認にも使えます。
こんな人におすすめ
審判として活動していて、判断の根拠をすぐ引きたい人に。協会の立場からまとめられた一冊を手元に置きたいコーチや指導者にも向きます。読み物というより道具として使いたい人へ。
良い点
- 日本サッカー協会審判部の編著
- ハンドブックとして引きやすい
- 147ページで手元に置きやすい
気になる点
- 読み物としての導入は少なめ
- 最新改正は別途確認が必要
- 初心者には硬い印象がある
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
1984年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、内容紹介が全然ないんですよね。タイトルと著者だけで。どう紹介すればいいんでしょう。
佐藤メバル
そういうときは、名前に正直に語ってもらうのがいちばん。『ルール・ハンドブック』で、編んでいるのが日本サッカー協会審判部。
つまり、引くための本として作られているということです。物語のように読ませる本ではなく、判定の根拠に戻るための一冊ですね。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、通読するというより、必要なときに開く感じですか。
佐藤メバル
そう。審判をしていると「あれ、どうだったかな」が必ず出る。そのたびに戻れる本があると安心なんです。147ページというサイズも、かばんに入れておくのにちょうどいい。
読書というより、道具に近い使い方ですね。長く付き合えるタイプの一冊です。

8人制ジュニアサッカ-バイブル: ル-ル・練習法・ゲ-ム…etc.すべてがわかる! (GAKKEN SPORTS BOOKS)
小野剛 著|学研プラス
¥1,650(税込)
書名に「バイブル」と付くだけあって、ルールだけで終わりません。8人制のジュニアサッカーについて、ルール・練習法・ゲームをまとめて扱う構成になっています。ひとつの競技形式を丸ごと見渡せる本はそう多くなく、8人制を軸に指導やチームづくりまで考えたい人には心強い。191ページという厚みが、その守備範囲の広さを物語っています。
こんな人におすすめ
8人制のジュニアチームで指導にあたるコーチと、これから関わりたい保護者に。ルールと練習法を別々の本でそろえる前に、まず一冊で全体像をつかみたい人に向きます。チームづくりの視点が欲しい人にも。
良い点
- ルールと練習法を一冊で扱う
- 8人制に絞って掘り下げている
- 指導の視点が入っている
気になる点
- 11人制の詳細は限られる
- 観戦向けの内容ではない
- 分量が多く通読は大変
出版社
学研プラス
発売日
2011年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「バイブル」って書いてあると、ちょっと身構えちゃいます。分厚いんでしょうか。
佐藤メバル
191ページだから、確かに厚い。でも中身は「すべてがわかる」という副題どおりで、ルール、練習法、ゲームと、8人制を丸ごと扱っているんです。
ひとつの形式をトータルで見られる本は珍しい。指導する側にとっては、これ一冊が基準になる安心感があります。
橘ナナミ
なるほど! じゃあ、審判の練習というより、チーム作りの本でもあるんですね。
佐藤メバル
そう捉えてくれていい。ルールを知ることは、指導の設計にも直結しますからね。ただ、11人制の細かい話までカバーする本ではないので、そこは用途を分けて考えましょう。
観たい人向けというより、チームに関わる人向けの一冊です。

クイズでおぼえるサッカールール
日本サッカー協会 著|カンゼン
Q&A形式で全100問。競技規則を「覚える」のではなく「遊ぶ」方向に振り切った一冊です。キックオフや交代選手の人数といった改正点から、試合の基本ルール、戦術用語、フィジカル、さらには面白知識ドリルまで、出題の幅が広い。日本サッカー協会の監修で、前書きには「ルールを正しく理解していれば、サッカーがより一層、楽しくなる」という協会の姿勢が示されています。
こんな人におすすめ
小・中学生年代のプレーヤーと、その保護者やコーチに。親子やチームで出し合いながら学びたい人に向きます。観戦中に湧いた疑問を持ち帰って確認する使い方にもぴったりです。
良い点
- 100問で何度も反復できる
- 戦術用語や雑学まで幅広い
- 日本サッカー協会の監修で安心
気になる点
- 体系的な解説本ではない
- 改正の全容は別途確認が必要
- 通読する読み物には向かない
出版社
カンゼン
発売日
2018年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
100問って、けっこうな量ですよね。全部やるの、大変じゃないですか?
佐藤メバル
クイズだから、間違えるのが前提なんですよ。むしろ間違えた問題が宝物になる。出題の幅も面白くて、競技規則だけじゃなく戦術用語やフィジカル、ちょっとした雑学ドリルまで入っている。
小・中学生年代のプレーヤーが楽しめるように作られています。
橘ナナミ
なるほど! 子どもと一緒にやるのも良さそうです。保護者のほうが間違えたりして。
佐藤メバル
それでいいんです。前書きには、ルールを正しく理解していれば、観戦中に選手のプレーや審判員の判定を不用意に非難するような言動はなくなるはずだ、という話が書かれています。
つまり、これは審判を守るためでもある。100問という量は、そのための訓練だと思ってください。

サッカー観戦きほんのき: 目で見てわかるサッカー・ルール
永嶋正俊 著|アドスリー
タイトルどおり、観戦する人のためのルール入門です。副題に「目で見てわかるサッカー・ルール」とあるように、見ながら理解することを軸に据えています。競技規則を先に覚えてから試合を見るのではなく、見ているうちに分かってくる、という順番が観戦者にはありがたい。審判や指導の実務に踏み込む本とは、狙いがはっきり違う一冊です。
こんな人におすすめ
テレビや配信でサッカーを観るのが好きで、判定の理由まで分かりたい人に。スタジアムに通い始めた初心者にも向きます。ルール本を読んだけれど身につかなかった、という人の再入門にもいい。
良い点
- 観戦者の目線に徹している
- 「目で見てわかる」構成
- 197ページで読み応えがある
気になる点
- 審判の実務を学ぶ本ではない
- 条文の網羅は目指していない
- 最新改正は別途確認が必要
出版社
アドスリー
発売日
2002年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「きほんのき」って響きがいいですね。観戦するだけの人でも読んでいいんでしょうか。
佐藤メバル
むしろ、そのために書かれた本です。副題に「目で見てわかるサッカー・ルール」とあるでしょう。画面を見ながら理解するという順番を大事にしている。
ルールを暗記してから試合を見るのではなく、見ているうちに分かってくる。そういう作りになっています。
橘ナナミ
なるほど! 私、ワールドカップのたびにルールを調べて、次の大会でまた忘れているタイプなんですよ。
佐藤メバル
それなら、この本のほうが合っているかもしれません。197ページと読み応えはありますが、審判の実務や条文の暗記からは距離を置いている。
観る側の立場を大事にした一冊なので、試合のたびに戻ってくる辞書のように使えますよ。

サッカー初心者向けルール、解説: サッカー観戦でふと疑問に思ったルールや用語を分かりやすく解説 (花奈出版)
ゆゆ 著
解説や実況の人が何を言っているのか分からない——そのもどかしさから始まる一冊です。ルールそのものより、観戦中に飛び交う用語を拾い上げて、簡単にわかりやすく説明してくれます。世界中で議論された「三苫の1mm」のような、話題になった場面の扱いまで入っているのが今っぽい。日本代表が優勝候補を破った試合をきっかけにサッカーを見始めた人を、はっきり想定しています。
こんな人におすすめ
ワールドカップをきっかけにサッカー観戦を始めた人に。実況や解説の言葉についていけずにモヤッとした経験がある人に向きます。ルールを勉強するというより、観戦の解像度を上げたい人へ。
良い点
- 知っておきたい用語が分かる
- 話題になった場面も扱っている
- 観戦者目線で読みやすい
気になる点
- 競技規則の体系性はない
- 審判をめざす用途には向かない
- 内容はやさしめで物足りない人も
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「三苫の1mm」って、あの話題になったやつですよね。ルール本でそれを扱うの、いいなと思いました。
佐藤メバル
そこがこの本の立ち位置なんですよ。サッカーが好きでもそうでなくても、日本代表の試合は見る。でもルールや実況の言葉が分からないと、観ていて置いていかれる。
だから用語から入る。世界中で議論されたあの場面も、ルールが分かれば一本の線でつながります。
橘ナナミ
たしかに、あれ私も映像だけ見て「すごい」で終わってました。何が起きていたのか知りたいです。
佐藤メバル
それでいいんです。この本は競技規則を体系的に教えるものではないけれど、観戦の視点が変わる。日本代表がドイツやスペインを破ったことでサッカー観戦が面白いと思った人に、理解できずにつまらないと思ってほしくない、という著者の気持ちが伝わってきますよ。

【図解】ワールドカップに今からでも間に合う!サッカーの基本ルールと観戦の楽しみ方・各国チーム分析: サッカー観戦が100倍楽しくなる本
芦田みらい 著
ルール本というより、ワールドカップのための観戦ガイドです。基本ルール、ポジションとフォーメーション、試合の見方、グループステージと決勝トーナメントの違い、日本代表、対戦国の分析、強豪国と優勝候補——大会を観る順番に沿って章が並んでいます。3カ国共催で出場国が48に広がる大会を、初戦の前から見どころごと予習できる構成になっています。
こんな人におすすめ
4年に一度だけしっかり観る、というライトなファンに。推し国や推し選手をまず見つけたい人、解説者の言葉につまずいてきた人に向きます。家族や友人と一緒に盛り上がりたい人にも。
良い点
- 観戦の視点が具体的に示される
- 各国のチーム分析が入っている
- 大会前の予習に使える章立て
気になる点
- 競技規則の詳細は薄め
- 審判の実務は扱わない
- 大会が終わると内容が古くなる
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、ルールの本というより観戦ガイドですよね。ポジションの話や国ごとの分析まで入っていて。
佐藤メバル
そう、そこが面白いんです。ボールを持っていない選手を見てみよう、同じパスでも意味が違う、というところまで踏み込む。
見る場所を増やすタイプの一冊です。ボールを追うだけでもいい、好きな選手を一人見つけるだけでも十分、という書き出しからして親切でしょう。
橘ナナミ
なるほど! 私はどちらかというと、解説者の話についていけずに試合を見ているタイプなので……。
佐藤メバル
それなら効きますよ。グループステージは勝ち点の計算が要る、決勝トーナメントは負けたら終わりで延長とPK戦がある。
大会の段階ごとに、どこを見ればいいかが変わる。オフサイド、PK、FK、CK、スローイン、VARと基本を整理したうえで各国分析に入るので、予習として無駄がありません。

30秒でわかる サッカー: ルールと科学でひもとく世界一のスポーツ (30秒でわかるシリーズ)
NingentteWinner 著
変わった切り口です。ルールを「覚える」のではなく、なぜそのルールが生まれたのかを歴史と科学の両側から解いていく。手を使うかどうかをめぐって競技がふたつに分かれた日、オフサイドに必要な人数を3人から2人に変えただけで得点が跳ね上がった1925年の話、回転するボールと揺れるボールの空気の流れ——1話6ページ、30秒で読み切れる単位に刻まれています。
こんな人におすすめ
サッカーを習っている子どもの「なぜ?」に答えたい親に。ルールの背景を親子で話したい人、長く観てきた競技をもう一度知り直したい人に向きます。読み物として面白いものを探している人にも。
良い点
- 歴史と科学の両面から迫る
- 1話30秒で区切りがいい
- 推測を書かない姿勢が誠実
気になる点
- 試合中の実務には役立たない
- 競技規則の索引にはならない
- 上達を目的とした本ではない
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「30秒でわかる」って、科学の本みたいですね。サッカーのルール本でこういうのは初めて見ました。
佐藤メバル
そこがこの本の独自性です。たとえばオフサイド。「なぜ必要だったのか」まで遡ると、相手選手の人数の条件を変えただけでリーグ全体の得点が跳ね上がった、という話に行き着く。
ルールは得点の数を調整する道具でもあるわけです。
橘ナナミ
へえ! それは知らなかったです。ボールが曲がる理由まで書いてあるんですね。
佐藤メバル
うん、回転をかけたボールとかけないボールの空気の流れの違い。どちらも記録や研究に裏づけのある話ばかりだと明言しているのが誠実です。
年代がはっきりしないことは、はっきりしないまま書く、とも書いてある。アイコン、問いかけ、全面イラスト、ポイントと豆知識と、1話の型が決まっているので読みやすいですよ。

サッカーのルール 特装版 改訂版: 図解コーチ
安田一男 著|成美堂出版
¥188(税込)
「図解コーチ」というシリーズ名が示すとおり、図解を軸にしたタイプの一冊です。安田一男さんの手による改訂版で、特装版として作られています。解説を図で追うことを大切にする作りなので、文章だけでは呑み込めない判定の流れも、目で確かめながら進められる。191ページの厚みがあり、手元に置いて繰り返し開く使い方に向いています。
こんな人におすすめ
図やイラストから入るほうが理解しやすい人に。手元に置いて繰り返し引く用途に向き、審判や指導に関わる人の確認用にもなります。すでに古い版を持っていて、改訂版に切り替えたい人にも。
良い点
- 図解中心で流れを追いやすい
- 改訂版として出されている
- 191ページで読み応えがある
気になる点
- 観戦の読み物としては硬い
- 初心者には情報量が多い
- 最新改正は別途確認が必要
出版社
成美堂出版
発売日
1999年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「図解コーチ」ってシリーズ名なんですね。コーチ向けの本なんでしょうか。
佐藤メバル
コーチという言葉が入っていますが、読み手はもっと広いです。ポイントは図で説明するという方針。判定の流れや位置関係は、文章で追うとどうしてもこんがらがる。
そこを図に任せる。改訂版という形で出ているので、版を選ぶときはそこを確認しておくといいですね。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、昔のルール本を持っている人が買い直すのもアリですね。
佐藤メバル
そうですね。ただし191ページあるので、情報量はそれなりです。まず観戦から入りたい人には、もっと軽い本のほうが合うかもしれません。
手元に置いて繰り返し開く、辞書に近い使い方を想定した一冊だと思ってください。

サッカーのルールと試合運び (世界のサッカー大百科 4)
中西哲生 著|岩崎書店
ルールだけ、ポジションだけ、ではなく、試合のすすめ方まで一冊でつなげているのが特徴です。中西哲生さんが書き、審判や監督の役割、違反と罰則、サッカー用語まで含めて47ページにまとめています。ルールと試合運びが地続きになっているので、覚えた知識がそのままプレーの判断につながる。実践も観戦もますます楽しくなる、という狙いどおりの作りです。
こんな人におすすめ
サッカーを始めたばかりの子どもと、その周りの大人に。試合のなかでどう使うかまで知りたい子に向きます。ポジションや用語をまとめて押さえたい人にも。
良い点
- ルールと試合運びを一冊で扱う
- 審判や監督の役割も説明する
- 47ページで読み切りやすい
気になる点
- 詳しい条文解説は載らない
- 上級者には物足りない
- 最新改正の追跡は別途必要
出版社
岩崎書店
発売日
2010年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
47ページで、ルールもポジションも審判も監督も用語も、って詰め込みすぎじゃないですか?
佐藤メバル
詰め込みではなく、つながりを見せるのが狙いなんです。ルールを単体で覚えても試合では使えない。でも試合のすすめ方と並べてあれば、「だからここで動くのか」と結びつく。
中西哲生さんらしく、実践の目線が通っているんですよ。
橘ナナミ
なるほど! 審判や監督の役割まで入っていると、試合の見え方も変わりそうですね。
佐藤メバル
そう。子どもたちが、ピッチの外にいる人たちの仕事まで知るのは大きい。違反と罰則の話も、審判という存在とセットで入ってくるから頭に残ります。
47ページという短さも、最後まで読み切れる強みです。詳しい競技規則を求めるなら別の本が必要ですが、最初の一周にはちょうどいい。

少年サッカー―ルールとテクニック (1978年) (モンキー文庫)
モンキー文庫から出た、書名に年号が入る一冊です。少年サッカーのルールとテクニックを並べて扱う構成で、刊行当時のルールと技術観がそのまま残っています。今の競技規則や育成の考え方とは当然ずれもありますが、だからこそ、サッカーの教え方がどう変わってきたのかを確かめる資料になります。内容紹介が少ないので、現物を見て判断するのが確実です。
こんな人におすすめ
サッカーの指導やルールがどう変わってきたかに関心のある人に。古い時代の少年向け解説を、資料として手元に置きたい人に向きます。今のルールを覚える目的には向きません。
良い点
- 当時の記述をそのまま確認できる
- ルールと技術を並べて扱う
- 158ページで扱いやすい
気になる点
- 現在のルールとはずれがある
- 今の育成論とは前提が違う
- 情報が限られて選びにくい
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1978年って、もう40年以上前ですよね。そんな本を今おすすめしていいんでしょうか。
佐藤メバル
「今のルールを覚えるため」に薦める本ではないですね。これは時代の資料としての一冊です。少年サッカーのルールとテクニックを、当時どう教えていたのか。
今の競技規則や育成の考え方と見比べると、サッカーの常識が動いてきたことがよく分かります。
橘ナナミ
なるほど、そういう読み方があるんですね。図書館とかで見つけたら手に取ってみます。
佐藤メバル
うん、そのくらいの気軽さでいい。書名に年号が入っているのは、むしろ正直で助かります。中身の情報が限られているぶん、現物を確かめてから判断するのがおすすめです。
今の一冊と並べて読むと、違いがはっきり見えて面白いですよ。

a book of REFEREE サッカー競技規則読本2(2016年以降の新ルール): 2nd STAGE 『サッカー競技規則講座』
田中一英 著
「やらされレフェリー」から「やるぜレフェリー」へ——現役の2級審判員が、世のお父さんレフェリーに向けて書いたシリーズの第2弾です。本書はそのなかの「サッカー競技規則講座」にあたり、第1条から第17条までの条文の解釈とガイドラインを、29項目に分けて解説しています。レッドカードを2枚出して大ブーイングを浴びた試合の体験談から始まる語り口が、とにかく率直です。
こんな人におすすめ
子どものチームで帯同審判を引き受けることになったお父さん・お母さんに。審判をやらされていると感じている人に向きます。条文の解釈を、現場の実感とセットで押さえたい人へ。
良い点
- 第1条から第17条まで解説
- 体験談ベースで読みやすい
- ビギナーレフェリー向けに書かれている
気になる点
- シリーズの2冊目にあたる
- 29項目91ページに絞られている
- 最新改正は別途確認が必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2016年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「やらさレフェリー」から「やるぜレフェリー」って、すごい言葉ですね。ちょっと笑ってしまいました。
佐藤メバル
そこがこの本の体温なんですよ。子どもがチームに入って、コーチの手伝いを始めたら、いつの間にか帯同審判まで。
気づけば「やらされている」状態になっている。その状況を放っておけないと、現役の審判員が文章を書いた。
技術書というより、励ましの手紙に近いです。
橘ナナミ
なるほど。レッドカードを2枚出して大ブーイングを浴びた話なんかも書かれているんですね。
佐藤メバル
うん、そういう失敗も隠さず書く。そのうえで第1条から第17条までの条文の解釈を、29項目に分けて整理している。
全3冊のシリーズの2冊目で、ここが本体です。褒められることのない役割だからこそ、読むと少し楽になりますよ。

ジュニアサッカー 審判マニュアル 新装版 正しい判断と動き方がわかる (コツがわかる本!)
岡田正義 著|メイツ出版
¥1,793(税込)
審判のノウハウを50の「コツ」に分け、写真と図解で解説した一冊です。各コツは重要なポイント3つの「ツボ」に絞られているので覚えやすい。キックオフまでの準備、主審の役割、副審と第4の審判員の役割という3パート構成で、自分が受け持つパートだけでも先に読める作りになっています。ジュニアサッカーならではの現象や注意点も、各所に織り込まれています。
こんな人におすすめ
クラブで試合の審判を頼まれて、断ってしまった経験のある保護者に。保護者とコーチが、ジュニアの試合を自信を持って裁くための実務書です。審判はやらないけれどルールを知りたい人にも。
良い点
- 50のコツとツボで覚えやすい
- 主審・副審・第4審判を網羅
- 写真と図解で動きが分かる
気になる点
- 競技規則の全文は載らない
- 本格派の審判には入門的
- 中上級者には物足りない
出版社
メイツ出版
発売日
2024年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「50のコツ」を、さらに3つの「ツボ」に絞るって、二段階になっているのが面白いですね。
佐藤メバル
忙しい人向けの設計なんですよ。審判って、試合前に何時間も勉強できるものではない。だからツボだけ拾えるようにしてある。
時間がなければ、自分が担当するパートだけ読めばいい。副審を頼まれた人が、主審の章を全部読む必要はないわけです。
橘ナナミ
たしかに、いきなり全部は無理ですよね。パート1がキックオフまでの準備というのも実践的です。
佐藤メバル
そう、試合のジャッジだけが審判の仕事ではない、というところから始まる。服装や用具の確認、審判団のミーティング、フィールドの不備のチェック。
地味ですが、ここが抜けると現場で慌てます。1試合を走り抜く体力の話まで載っているのが親切ですね。これ一冊で、自信を持って笛を吹けるようになりますよ。
8人制と11人制のあいだでつまずかないために
橘ナナミ
8人制から11人制に変わるとき、何がいちばん混乱するんでしょう?
佐藤メバル
オフサイドと、ピッチの感覚だね。8人制はフィールドが狭くて人数も少ないから、立ち位置の作り方が変わる。11人制に上がった子が「なんで今オフサイド?」と首をかしげるのは、8人制の感覚のまま線に合わせているから。だから移行期こそ、対比で説明してくれる本が効く。『11人制と8人制サッカーのルール』はそこを突いた一冊だよ。
橘ナナミ
ジュニアユースに上がる前にも、読み直したほうがいいんですね。
佐藤メバル
そう。低学年は『サッカーのルールがわかる本: 子どものための』や漫画の『ハジメテノサッカー・ルールブック』で「なぜ笛が鳴るのか」から入る。高学年で『よくわかる!少年サッカールール』や『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』で図解と審判目線を足す。中学に上がる前に『最新版 覚えやすい サッカールールブック』で試合の流れに沿って通しで確認する。この三段階が無理なく続く順番だと思う。
ルール理解は「判断の土台」になる
橘ナナミ
ルールって、覚えてもプレーはうまくならない気がするんですけど……。
佐藤メバル
そこが一番伝えたいところだね。ルールを知っていると、動き出す前に選択肢が変わる。オフサイドラインを意識していれば走り出すタイミングを選べるし、ファウルの種類が分かっていれば無駄な接触を避けられる。認知して、判断して、動く。その最初の認知を整えるのがルール本なんだよ。
橘ナナミ
なるほど……じゃあ技術本と合わせて読むのがいいんですか?
佐藤メバル
2冊セットでいいと思う。ルール本で「何が起きると笛が鳴るか」を持ち、技術・戦術本で「どう動くか」を学ぶ。順番はルールが先。審判がどこを見ているかを知っている子は、寄せ方や体の入れ方の選び方が変わるからね。『クイズでおぼえるサッカールール』の100問を親子で出し合うと、知識が試合で使える言葉に変わっていくよ。
親子・コーチ・審判、立場別の使い倒し方
橘ナナミ
いとこのお母さんは審判を頼まれそうで不安がっていました。どの本を渡せばいいですか?
佐藤メバル
まず『ジュニアサッカー 審判マニュアル 新装版』。キックオフまでの準備から主審・副審・第4の審判員の動きまで、ジュニア特有の注意点つきで書かれている。読み物として『a book of REFEREE サッカー競技規則読本2』も、帯同審判になったお父さんのために書かれた本だから励みになるはず。選手向けと審判向けは別物だと思って選んだほうがいい。
橘ナナミ
買うタイミングはいつがいいんでしょう?
佐藤メバル
入団して「なぜ?」が増え始めたときが最初。次のタイミングは審判デビューの前。この2回で1冊ずつ足せば、たいてい間に合う。家族で観戦するなら『30秒でわかる サッカー』や『サッカー観戦きほんのき』のように、1話・1テーマで区切って読めるものを食卓に置くといい。価格帯も電子書籍の有無もばらつきがあるから、まずは手に取りやすいものを1冊、必要になったら本格版、という順番で十分だと思うよ。
よくある質問
小学生がサッカーのルールを覚えるにはどんな本がいい?
橘ナナミ
小学生がサッカーのルールを覚えるにはどんな本がいいについて教えてください。
佐藤メバル
まずは写真とイラストで基本から入る本が向いています。『超カンタンにわかる! 少年サッカールール』はオフサイドやフリーキックなどを写真とイラストで説明し、8人制とフットサルにも対応しています。条文から入るより「なぜ笛が鳴るのか」が絵で分かる本のほうが長続きします。
8人制サッカーのルールがわかる本はどれ?
橘ナナミ
8人制サッカーのルールがわかる本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
『11人制と8人制サッカーのルール』は11人制と8人制を対比しながら解説する一冊。『サッカーのルール ビジュアル解説で正しくわかる』は11人制・8人制・フットサル・ジャッジを1冊に収めています。8人制だけを深く知りたいなら少年向けに絞った本、先の移行まで見据えるなら対比型がおすすめです。
サッカーのルールブックは毎年買い替えるべき?
橘ナナミ
サッカーのルールブックは毎年買い替えるべきについて教えてください。
佐藤メバル
毎年買い替える必要はありません。オフサイドやファウルの基本は大きく変わらないため、数年落ちの本でも読み物としては使えます。ただしハンドの解釈やゴールキックの進め方など改正があった箇所は、審判として試合に入る人ほど最新版に更新したほうが安全です。
マンガでサッカーのルールを覚えられる本はある?
橘ナナミ
マンガでサッカーのルールを覚えられる本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
『ハジメテノサッカー・ルールブック』は対話劇風の漫画で、ゴールチャンスにつながるルールを中心に解説しています。マンガは状況と感情ごと覚えられるので、文字を読むのがまだ重い低学年の入口に向いています。
小学校低学年でも読めるルール本はある?
橘ナナミ
小学校低学年でも読めるルール本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
『サッカーのルールがわかる本: 子どものための』は40ページで、子どもや初心者向けに基本ルールをやさしく説明しています。『ハジメテノサッカー・ルールブック』も漫画なので、まずは短くて絵の多いものから始めると無理がありません。
親子で読めるサッカールールの本は?
橘ナナミ
親子で読めるサッカールールの本はについて教えてください。
佐藤メバル
『30秒でわかる サッカー』は1話6ページで、アイコンと全面イラスト、最後にポイントと豆知識が並ぶ構成なので、親子で1話ずつ話しながら読めます。『クイズでおぼえるサッカールール』は100問のQ&Aなので、出し合いながら確認する使い方に向いています。
審判デビューするならどのルール本を選べばいい?
橘ナナミ
審判デビューするならどのルール本を選べばいいについて教えてください。
佐藤メバル
『ジュニアサッカー 審判マニュアル 新装版』はキックオフまでの準備から主審・副審・第4の審判員の役割まで、ジュニア特有の注意点つきで解説しています。読み物として『a book of REFEREE サッカー競技規則読本2』を足すと、帯同審判になった人の心構えもつかめます。
ルール本と技術本はどちらを先に買うべき?
橘ナナミ
ルール本と技術本はどちらを先に買うべきについて教えてください。
佐藤メバル
ルール本が先です。審判がどこを見て笛を吹くかを知っていると、寄せ方や走り出すタイミングの選び方が変わります。ルール本1冊で「何が起きると反則か」を持ち、技術・戦術本で「どう動くか」を足す2冊セットが、自主練の質を上げてくれます。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、いとこにはまず1冊、選んで送ってみます。
佐藤メバル
うん。最初から全部を理解させようとしなくていい。ボールを蹴るのと同じで、最初は転ぶものだからね。
橘ナナミ
あ、それいいですね。……私も審判の本、ちょっと読んでみようかな。
佐藤メバル
いいね。ルールは選手だけのものじゃないから。読んでみたら、試合の見え方が変わるよ。
橘ナナミ
変わりそう。ピッチの線が、ただの白い線じゃなくなる気がします。
佐藤メバル
まさにそれなんだ。あの線は、ボールが出たかどうかを決めているだけじゃない。次にどこへ動けばいいかを教えてくれる目印なんだよ。ルール本は、その目印を自分のものにするための1冊。焦らず、その子の学年と立場に合ったものを選んであげて。
