サッカー選手波本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、「サッカー選手の本」で検索すると、自伝もノウハウ本も選手名鑑もいっしょに出てきて、どこから読めばいいのか分からなくなります。しかも今回のテーマには「波」がついていますよね。浪速の、あの波ですか?
佐藤メバル
そう、そこがこの企画の面白いところでね。関西、とくに浪速のサッカー文化と、「浪速のイタリアーノ」と呼ばれたGK・本並健治のような存在を軸に置きながら、選手の本を25冊集めてみた。自伝も、メンタルの実践本も、選手名鑑も混ざっている。
橘ナナミ
本並健治! 腎臓破裂という大けがからピッチに戻った話を聞いたことがあります。でも、本人が書いた本って、あるんでしょうか?
佐藤メバル
いい質問だね。先に正直に言っておくと、今回のラインナップに本並健治本人の単著は入っていない。彼の語りは講演や解説の場で触れられることが多い。だから本で追うなら、GK・守備・逆境からの復帰というテーマの棚から攻めるのが現実的だ。元なでしこジャパンの丸山桂里奈との夫婦という文脈も、読み方を一つ増やしてくれる。
橘ナナミ
なるほど! 「その人の本を探す」より「その人のテーマの本を探す」ほうが、読める本がぐっと増えるんですね。
佐藤メバル
そういうこと。書店員の頃も、著者名で探して見つからないお客さんにテーマの棚を案内すると、たいてい一冊は手に取ってもらえた。では、選び方からいこう。
サッカー選手波本の選び方
目的別:読み物として読むか、実践のノウハウとして読むか
橘ナナミ
選手の本にも、「いい話だった」で終わる本と、「明日から使える」本がありますよね。
佐藤メバル
そこを最初に分けるといい。物語として読むならクライフの『ヨハン・クライフ自伝 サッカーの未来を継ぐ者たちへ』、あるいはイブラヒモビッチの『I AM ZLATAN』。クライフの本は14のルールとして、テクニックからコーチングまで本人の言葉で整理されている。実践に持ち帰るなら長谷部誠『心を整える。』で、心は鍛えるものではなく整えるものだという考え方が56の習慣として並ぶ。
レベル別:観戦が好きな人向けか、競技者・指導者向けか
橘ナナミ
私はサッカーは見る専門で、プレー経験はないんです。そんな読者でも入れますか?
佐藤メバル
もちろん。入り口として分かりやすいのはイアン・スプラッグの『クリスティアーノ・ロナウド 世界最高の選手』で、ポルトガルで生まれた少年がレアル・マドリードで活躍するまでを一冊で追える。競技者や指導者に寄るなら、松山博明『サッカー選手・指導者のためのメンタルガイド』。モチベーションの高め方からけがや燃え尽きへの対処、チームビルディングまで、スポーツ科学の知見として整理されている。
形式別:紙の単行本か、電子・オーディオか
橘ナナミ
電子で読むことが多いんですが、サッカーの本も電子で大丈夫ですか?
佐藤メバル
自伝やノウハウ本は電子でも読みやすい。ただ、中村敬斗の『Natural』のようなフォトブックは紙が断然いい。222点の写真が収められていて、めくる感触そのものが内容の一部だからね。名鑑も紙で眺めてこそ。逆に、長谷部誠のように何度も読み返して線を引く本は、電子の検索機能が効く。
年代別:黄金世代の本か、いまの代表の本か
橘ナナミ
並んでいる選手の世代が、けっこう広い気がします。
佐藤メバル
そう。クライフは1970年代のサッカーを扱い、中村俊輔『夢をかなえるサッカーノート』は17歳からつけてきたノートを公開した本だ。梅崎司『15歳 サッカーで生きると誓った日』は、15歳で「サッカーで生きる」と決めた半生をたどる。一方で三笘薫『VISION』、遠藤航『DUEL』、吉田麻也『レジリエンス』と、いま進行形で読める本も並ぶ。古い順に読むと、サッカーの常識の変化が見えてくる。
著者別:本人の自著か、書き手が聞いた本か
橘ナナミ
本人が書いた本と、誰かが書いた本では温度が違いますよね。
佐藤メバル
まさに。自著なら三笘薫『VISION』、吉田麻也『レジリエンス』、遠藤航『DUEL』、香川真司『心が震えるか、否か。』、長友佑都『[メンタルモンスター]になる。』。ネイマール『ネイマール: 父の教え、僕の生きかた』は本人と父親が交互に語る形式だ。聞き書きなら森田将義『ブレない信念』が、鎌田大地に関わった12人の証言で組み立てられている。山田A子『となりのヤマダ君』は妻から見た選手の物語だ。
入手性別:いま買える本か、古書前提の本か
橘ナナミ
25冊ともなると、手に入らない本もありそうです。
佐藤メバル
現行で買いやすいのは単行本と文庫、あとは年ごとの刊行物だ。長谷部誠の本は文庫になっているので価格も抑えられる。刊行から年数が経った単行本は在庫が薄いことがあるので、古書、図書館、電子の順で当たるといい。この話は補足でもう少し詳しくしよう。
サッカー選手波本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカー選手波本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ヨハン・クライフ自伝 サッカーの未来を継ぐ者たちへ
ヨハン・クライフ 著|二見書房
¥2,090(税込)
選手と監督の両方で頂点を極めたクライフが、生前に自らの生涯を初めて振り返った自伝です。読みどころは、偉業の裏側よりも「14のルール」に象徴される思考の体系。テクニックや戦術からリスペクト、社交性まで、サッカーを「美学」として捉える視点が並びます。グアルディオラやメッシ、イニエスタへ受け継がれた遺伝子の出どころを、本人の言葉でたどれる点が他の評伝との決定的な違いです。
こんな人におすすめ
戦術や育成に関心があり、サッカーを“考える”楽しさを知りたい人。指導者やコーチ、選手を支える保護者にも。結果だけでなく背景を読みたい社会人、そして世代を超えて受け継がれる思想に触れたい読者に。難しく感じたら14のルールから拾い読みするのも手です。
良い点
- 本人の言葉で理論の源をたどれる
- 14のルールが指針になる
- 後世への影響がわかる
気になる点
- 図版や写真は多くない
- 戦術用語に予備知識が要る
- 往年の名選手の知識が前提
出版社
二見書房
発売日
2017年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クライフって名前は聞いたことあるんですけど、正直どんな選手だったのか知らなくて。自伝って、サッカー好きじゃないと楽しめないんでしょうか?
佐藤メバル
いい質問だね。これは“自伝”というより、サッカーの思想書に近い。クライフは選手としても監督としても頂点を極めて、「14のルール」という形で自分の考えを残した人なんだ。
テクニックや戦術だけでなく、リスペクトや社交性まで含まれているから、チームで何かを作っている人にも刺さるよ。
橘ナナミ
サッカーのルールじゃなくて、生き方のルールみたいなんですね。
佐藤メバル
そう。たとえば「練習は裏切らない」「自分自身であれ」といった言葉が並ぶ。グアルディオラやメッシ、イニエスタがその遺伝子を受け継いだとされるから、現代サッカーの出発点を知りたい人には本当に効く一冊だよ。

I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝
ズラタン・イブラヒモビッチ 著|東邦出版
¥1,980(税込)
スウェーデンの少年がスターへ登りつめる半生を、本人の赤裸々な言葉で綴った自伝です。読みどころは、グアルディオラ監督との確執や移籍の舞台裏、チーム内の人間関係まで業界人が青ざめるほど踏み込む率直さ。成功談を美談にまとめず、怒りや自負もそのまま差し出す語り口が、整った評伝とはまるで違う生々しさを生んでいます。ユーモアと毒、そして深い愛が同居する稀有な一冊です。
こんな人におすすめ
本音の人生記録を読みたい人。スター選手の舞台裏やクラブ内の人間関係に興味がある読者、逆境から這い上がる物語を好む人、そして“普通”と違う自分に悩む若い読者に。痛快さと人間味の両方を味わいたい方へ。
良い点
- 本人の生の言葉が濃い
- 舞台裏の告白が豊富
- 成功譚に収まらない人間味
気になる点
- 語り口がかなり強烈
- 刺激の強い表現が多い
- 時系列が入り組み追いにくい
出版社
東邦出版
発売日
2012年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イブラヒモビッチ選手って、正直“すごい選手”くらいのイメージしかなくて。自伝って、どんな人が読むんでしょう?
佐藤メバル
これね、本国ではハリー・ポッターを凌ぐ勢いで売れたと言われる自伝なんだ。面白いのは、成功をきれいにまとめていないこと。
グアルディオラ監督との確執や移籍の裏側まで、本人がかなり踏み込んで話している。“普通”と違う人間をつぶそうとする行為を憎むという言葉が、この本の温度をよく表しているよ。
橘ナナミ
え、そこまで書いちゃうんですね。読んでて気持ちよさそう。
佐藤メバル
痛快さもありつつ、貧しかった少年時代や家族への思いも出てくる。ユーモラスなのに毒がある、という評価がしっくりくる。
整形された評伝に飽きた人ほど刺さると思うよ。

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 (幻冬舎文庫)
長谷部誠 著|幻冬舎
¥825(税込)
日本代表で主将を務めた長谷部誠が、勝利をたぐり寄せるための習慣を56に分けて示した一冊です。核になるのは、心は「鍛える」ではなく「整える」ものという発想。生活のリズム、睡眠、食事、練習といった日々の土台を整え、乱れたら戻すという実践が淡々と語られます。突出した武器を掲げずに信頼を積み重ねてきた人の言葉だけに、自己啓発書ともスポーツ論とも違う説得力があります。
こんな人におすすめ
競技や仕事で結果を出したいのに波が激しい人。生活習慣から立て直したい社会人、チームを束ねる立場の人、そして派手さはなくても信頼される存在を目指したい読者に。毎日の習慣を見直すきっかけになります。
良い点
- 習慣が具体的で実行しやすい
- 文庫で手に取りやすい
- 競技以外にも応用が効く
気になる点
- 劇的な成功譚は少ない
- 内容がやや淡々としている
- 上級者には基本に映る
出版社
幻冬舎
発売日
2014年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
長谷部選手って、派手なプレーをするイメージじゃないのに、ずっと代表の中心でしたよね。なんでそんなに評価されるんだろう?
佐藤メバル
そこがまさにこの本の核心なんだ。彼は「心は鍛えるものではなく、整えるものだ」と書いている。睡眠や食事、練習といった日々の土台を整えて、乱れたら戻す。
派手じゃないけど、どんな場面でも揺らがない。整えるという発想は、僕も書店員時代にすごく助けられたよ。
橘ナナミ
なるほど、メンタルって気合いでどうにかするものだと思ってました。
佐藤メバル
そこを否定するところから始まるんだよね。慌ただしい毎日の中で無意識に乱れていく心を、意識して戻す。スポーツだけじゃなく、仕事や勉強にもそのまま使える習慣が並んでいるよ。

選ばれなかった僕の戦い方
田中パウロ淳一 著|ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,760(税込)
トレセンに選ばれず、プロでも通用せず、海外挑戦も実らず帰国。それでもJ3から再挑戦し、関東1部の栃木シティで3年連続昇格に貢献。SNS総フォロワー80万人超のJリーガー田中パウロ淳一が、転びながら動き続けた中で培った考え方を綴ります。天才ではない人のための言葉が並び、順風満帆な成功本とは真逆の位置にある一冊です。
こんな人におすすめ
何度も選考やテストに落ちて自信をなくしている人。部活や受験で結果が出ずに悩む学生、挑戦をあきらめかけている社会人、そして“お前には無理だ”と言われた経験のあるすべての読者に。
良い点
- 挫折の描写が具体的で生々しい
- SNS世代にも読みやすい
- 再挑戦のリアルが詰まる
気になる点
- 順風満帆な成功例は少ない
- ハウツー色は薄め
- サッカー用語がやや多い
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「選ばれなかった」っていうタイトルが、なんかぐっときます。私、就活でけっこう落ちたので。
佐藤メバル
その感覚、この本にすごく近いと思う。田中パウロ淳一は、トレセンにも全国大会にも縁がなくて、プロでまったく通用せず、海外でも選ばれずに帰国している。
それでもJ3からやり直して、関東1部のクラブで昇格に貢献した人なんだ。選ばれなかった側の視点が、最後まで貫かれているのがいい。
橘ナナミ
大逆転の物語ではないんですね。
佐藤メバル
そこが誠実なところでね。彼は“大逆転にはならなかった”と自分で書いている。転んで、迷って、それでも動き続けた。
その過程の言葉だから、今まさに落ち込んでいる人に届くんだよ。

VISION 夢を叶える逆算思考
三笘薫 著|双葉社
¥1,650(税込)
“世界のMITOMA”と呼ばれる三笘薫が、普通のサッカー少年から代表的選手になるまでの歩みを、120のメソッドとして公開した初の著書です。ドリブル練習法や食事、睡眠、走りの技術から、海外挑戦法、子供時代の教育法まで、逆算して積み上げる思考が具体的に並びます。巻頭カラーの決定的写真や現地撮り下ろしも含め、選手・指導者・保護者を横断する一冊です。
こんな人におすすめ
サッカー少年・少女とその保護者、育成年代の指導者。自分で練習を設計したい選手、夢の叶え方を具体化したい学生、そして一流の習慣をのぞいてみたいビジネスパーソンにも。世代を問わず使える内容です。
良い点
- 項目が細かく実践しやすい
- 写真ページが充実
- 幅広い世代に使える
気になる点
- 内容が多岐で散らかる印象
- 上級者には既知も多い
- ページ数が多く通読は重い
出版社
双葉社
発売日
2023年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三笘選手の本って、サッカー選手向けの技術書なんですか? ビジネス書コーナーにも並んでるのを見かけた気がします。
佐藤メバル
それが面白いところでね。ドリブル練習法や食事、睡眠といった技術面から、夢を叶える逆算思考、海外チーム挑戦法、子供時代の教育法まで、120のメソッドとして並べている。
選手にも指導者にも親にも、そして働く人にも読める作りになっているよ。
橘ナナミ
120個って多いですね。どこから読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
全部を順番に読む必要はなくて、気になる見出しから拾えばいい。巻頭には“三笘の1ミリ”の決定的写真や現地撮り下ろしも入っていて、眺めているだけでも価値がある。
大学から世界へ出た人の逆算の仕方は、参考になる読者が多いと思うよ。

吉田麻也 レジリエンス――負けない力
吉田麻也 著|ハーパーコリンズ・ジャパン
日本人初のキャプテン任命やチームMVPなど、世界最高峰のリーグで結果を出し続けるセンターバック・吉田麻也が、「負けない力」を8つのレジリエンスとして語ります。90分のうち89分59秒守っても1秒のミスで致命傷になりかねないポジションの視点から、批判をスルーする力や変化を恐れないアジャスト力まで、実践的な心の扱い方が並びます。日英同時発売された一冊です。
こんな人におすすめ
ミスを引きずりやすい人、逆境で気持ちが折れそうな人。海外挑戦や環境の変化に不安を抱える社会人、競技を続ける学生、そして報われにくいポジションで踏ん張るすべての読者に。
良い点
- 守備視点のマインドが珍しい
- 8つの力で整理されている
- 英語や海外生活の話も豊富
気になる点
- サッカー専門用語が多め
- 章が細かく情報量が多い
- 自伝的な要素は控えめ
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日
2018年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
レジリエンスって、聞いたことはあるんですけど、日本語だと何なんですか?
佐藤メバル
回復力とか、折れずに立ち直る力、という意味だね。吉田麻也はセンターバックという、90分のうち89分59秒守り切っても、たった1秒のミスで致命傷になるポジションを長くやってきた人。
だからこそスルー力やアジャスト力みたいに、精神の扱い方がやけに具体的なんだ。
橘ナナミ
ミスした後の切り替えって、やっぱり特別な訓練がいるんでしょうか。
佐藤メバル
そこを8つの力に分けて、自分の経験から説明してくれている。批判は必ず起きるものとして無駄にエネルギーを使わない、変化はフレッシュなリスタートと捉える。
海外で生き抜く話も入っているから、環境が変わった人にも効くと思うよ。

DUEL(デュエル) - 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ - (SYNCHRONOUS BOOKS)
遠藤航 著|ワニブックス
¥1,650(税込)
「日本人はフィジカルで勝てない」「海外移籍は若いうちに」といった常識を次々に覆し、ドイツのブンデスリーガで2年連続デュエル勝利数1位を記録した遠藤航。正解を作らず「最適解」を探し続けるという哲学と、25歳での遅い移籍、キャプテン就任までの決断が赤裸々に語られます。現地で呼ばれた愛称や、代表の知られざる舞台裏にも触れる一冊です。
こんな人におすすめ
「もう遅い」と感じて挑戦をためらっている人。1対1の勝負に課題を持つ選手、チームで信頼を築きたい社会人、そして常識を疑いながら自分の答えを探したい読者に。年齢の壁を考え直すきっかけになります。
良い点
- 常識を覆す具体例が豊富
- 決断の理由まで書かれている
- キャプテン論としても読める
気になる点
- 理論寄りで読み物色は弱め
- 戦術の前提知識が必要
- 内容がやや硬質
出版社
ワニブックス
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
遠藤航選手って、ドイツでキャプテンだったんですよね。25歳で移籍は遅いほうなんですか?
佐藤メバル
サッカー界では若いうちに、というのが定説でね。彼はそれを覆した人なんだ。ドイツで2年連続デュエル勝利数1位、現地では名前と“レジェンド”を掛けた愛称で呼ばれていた。
この本では、正解ではなく最適解を探し続けるという考え方が軸になっているよ。
橘ナナミ
最適解、ですか。正解がないときって、どう探すんでしょう。
佐藤メバル
そこを彼は、その時々で選び、決断したことを赤裸々に書いている。移籍のタイミング、ポジションの取り方、キャプテンとしての振る舞い方。
答えを先に決めず、条件が変わるたび更新していく姿勢は、仕事にもそのまま使えると思うよ。

クリスティアーノ・ロナウド 世界最高の選手 (スポーツノンフィクション サッカー)
イアン・スプラッグ 著|KADOKAWA
ポルトガルで生まれた少年が、世界有数のビッグクラブ、レアル・マドリードで活躍するまでを追う子ども向けのノンフィクションです。クラブや代表での活躍に加えて、ワールドカップやユーロでの姿、私生活まで1冊で全体像がつかめる構成。ページ数も抑えめで、読みやすい文章が中心なので、厚い評伝に入る前の入口として使いやすい一冊です。
こんな人におすすめ
サッカーを好きになったばかりの小学生。初めて選手の伝記を読む子、名前は知っているけど経歴は知らない大人、そして子どもと一緒に読む保護者にも。短時間で全体像をつかみたい人に向きます。
良い点
- 読みやすく短時間で読める
- 経歴と私生活を広くカバー
- 初めての評伝にちょうどいい
気になる点
- 内容はやや表面的
- 大人には物足りない
- 統計データは少なめ
出版社
KADOKAWA
発売日
2018年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ロナウドの本って何冊も出てますよね。この本はどう選べばいいんでしょう。
佐藤メバル
これは“最初の一冊”としてとてもバランスがいい。ポルトガルで生まれた少年がレアル・マドリードで活躍するまでを、代表やワールドカップ、ユーロ、私生活まで含めて紹介している。
1冊で全体像がつかめるから、名前は知っているけど経歴は知らない、という人にちょうどいいんだ。
橘ナナミ
なるほど。子ども向けって書いてあると、大人は手を出しにくい気もします。
佐藤メバル
そこは気にしなくていいよ。厚い評伝は情報が多くて途中で挫折しがちだから、まずこの本で流れをつかんでから深い本に進む。
そういう読み方を書店でもよく勧めていたんだ。

エムバペ 神速のストライカー (スポーツノンフィクション サッカー)
イアン・スプラッグ 著|KADOKAWA
¥1,210(税込)
次々と最年少記録を塗り替えてスーパースターとなったエムバペを、少年時代からフランス代表での活躍まで追う子ども向けノンフィクションです。核にあるのは圧倒的なスピードとテクニックで、クラブと代表の両方でゴールを量産する姿が読みやすくまとめられています。同じシリーズのロナウド本と並べると、世代の違いとつながりが見えてきます。
こんな人におすすめ
スピードのある選手に憧れるサッカー少年・少女。初めて海外選手の本を読む子、フランス代表や育成の流れを知りたい大人、そして兄弟や親子で読み比べたい家庭にも。記録の更新を追いながら次の世代の選手像をつかめます。
良い点
- 記録の更新が追いやすい
- 文章が簡潔で読みやすい
- シリーズで揃えやすい
気になる点
- 情報は発行時点で止まる
- 分析的な記述は少ない
- 写真量は多くない
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
エムバペ選手の本、ロナウド選手と同じシリーズなんですね。並べて読む意味ってありますか?
佐藤メバル
あると思う。“最年少記録を塗り替える”というのがエムバペの紹介の軸で、圧倒的なスピードとテクニックでゴールを量産してきた人。
同じシリーズで読むと、ロナウドが切り開いた時代の次に、どんな選手が出てきたのかが立体的に見えてくるよ。
橘ナナミ
なるほど、世代のつながりが見えるんですね。
佐藤メバル
そう。フランスで生まれて、クラブと代表の両方で羽ばたいていく過程が追える。まずは軽い本で全体像をつかんで、気になったら試合を観る。
そういう入り口として使いやすい一冊だよ。

イニエスタ スペインの天才サッカー選手 (スポーツノンフィクション サッカー)
マッツ・オールドフィールド 著|KADOKAWA
¥1,661(税込)
スペインのビッグクラブ・バルセロナで活躍し、スペイン代表としてワールドカップ優勝も経験したイニエスタ。その少年時代からスタープレーヤーになるまでを描いた物語です。日本に来る前の彼を知る手がかりとして貴重で、人間性が先に描かれるのが読みどころ。華やかな実績の裏にある積み上げの過程が、丁寧な文章で追えます。
こんな人におすすめ
イニエスタが日本に来る前の姿を知りたいファン。バルセロナやスペイン代表の育成に関心のある読者、初めて海外選手の物語を読む中高生、そして物語としてサッカーを楽しみたい人に。
良い点
- 少年時代の描写が丁寧
- 育成の流れがわかる
- 物語として読みやすい
気になる点
- プレー分析は少なめ
- 巻末の資料は控えめ
- 最新情報はカバー外
出版社
KADOKAWA
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イニエスタ選手って、日本に来てから知った人も多いですよね。この本は神戸の話なんですか?
佐藤メバル
いや、逆でね、日本に来る前の彼がわかる本なんだ。スペインのビッグクラブで活躍して、スペイン代表としてワールドカップ優勝も経験した。
その少年時代からスタープレーヤーになるまでを描いている。人間性が先に描かれるところがこの本の味だよ。
橘ナナミ
実績より人間性、というのが意外です。
佐藤メバル
華やかな実績の裏に、どんな積み上げがあったかが丁寧に書かれている。中高生が読んでも物語として面白いし、大人が読むと育成の流れも見えてくる。
神戸時代を知っている人ほど、前日譚として楽しめると思うよ。

ネイマール: 父の教え、僕の生きかた (一般書)
ネイマール 著|徳間書店
¥1,980(税込)
ネイマール本人と父親が、互いへの想いや教え、心の在り方を交互に語る公式自伝です。家族を襲った大事故、経済的に恵まれなかった家庭、プロデビュー、サントスでの活躍、欧州ビッグクラブからのオファー、そしてワールドカップへの想いまで。親の目線と子の目線が往復する構成のため、単なるサクセスストーリーではなく、夢を持つことと見守ることの両方を考えさせられます。巻頭カラーも付いています。
こんな人におすすめ
子どもがスポーツに打ち込む家庭の保護者。夢を追う若い読者、家族との関係に悩む人、そして親子で同じ本を読み合いたい家庭に。単なるファン向けの一冊では終わりません。誰かに応援される経験を思い出させる内容です。
良い点
- 親子二つの視点で読める
- 巻頭カラーが充実
- 家族の物語としても読める
気になる点
- 時系列が行き来して追いにくい
- サッカー以外の記述も多い
- 文体がやや翻訳調
出版社
徳間書店
発売日
2014年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ネイマール選手の本って、ファン向けの写真集みたいなものですか?
佐藤メバル
いや、これがけっこう深いんだ。本人と父親が交互に語る構成でね。家族を襲った大事故や、経済的に恵まれなかった家庭、プロデビュー、欧州クラブからのオファー、ワールドカップへの想いまで。
親の目線と子の目線が往復するから、単なるサクセスストーリーじゃない。
橘ナナミ
親の視点が入るの、珍しいですね。
佐藤メバル
そう。夢を持つことと、夢を見守ることを同時に考えさせられる。巻頭には秘蔵ショットを含むカラーも付いている。
子どものスポーツを応援している親御さんにこそ読んでほしい一冊だよ。

心が震えるか、否か。 (幻冬舎単行本)
香川真司 著|幻冬舎
日本代表で長年背番号10を背負い、欧州の主要リーグで3連覇するなど、日本人選手として稀有な実績を残してきた香川真司が、最初で最後の著作として自らの内面を綴ります。小6で縁もゆかりもない仙台へ移り住んだ決断に始まり、ドルトムントの熱狂、マンチェスターでの期待と重圧、挫折、そしてロシアW杯へ。栄光と挫折を同じ密度で語る点が、実績の並ぶ評伝との違いです。
こんな人におすすめ
大きな決断を前に迷っている人。期待と重圧の間で揺れている社会人、海外挑戦を考えている読者、そして成功の裏側にある迷いを知りたい人に。覚悟を決める前の夜に読んでほしい一冊です。
良い点
- 内面の記述が濃い
- 各国での経験が具体的
- 決断の場面が印象的
気になる点
- 試合の詳細は控えめ
- やや内省的に偏る
- 写真資料は多くない
出版社
幻冬舎
発売日
2021年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
香川真司選手の本、小6で仙台に一人で移ったっていう話が紹介に書いてあって。そこから始まるんですね。
佐藤メバル
そう、そこが最初の章なんだ。関西から縁もゆかりもない街へ行って、祖母と二人暮らしを始める。それからセレッソ、ドルトムント、マンチェスター、そしてロシアW杯へ。
栄光と挫折を同じ密度で書いているから、海外組の成功談として読むと足元をすくわれるよ。
橘ナナミ
同じ密度、というのは、いい時だけじゃないってことですよね。
佐藤メバル
期待と重圧、そして挫折の章がしっかりある。彼は「数多くの失敗をしてきた」と書いている。本人が最初で最後の著作と位置づけているからこそ、覚悟を持って読める一冊だと思う。

「楽しい」から強くなれる プロサッカー選手になるために僕が大切にしてきたこと
遠藤航 著|ハーパーコリンズ・ジャパン
ブンデスリーガでデュエル勝利数1位を獲得した遠藤航が、プロになるまでに大切にしてきたことをステップごとに並べた書き下ろしです。「好き」を見つける、人と比べない、目標をブレイクダウンする、より厳しい環境を求める。当たり負けしない思考という視点で、フィジカルの強さだけでなく判断の土台まで語られます。子どもが読んでも背伸びにならない言葉づかいが魅力です。
こんな人におすすめ
サッカーを楽しみながら上達したい小中学生。わが子のやる気にどう関わるか悩む保護者、育成年代の指導者、そして「好き」を仕事につなげたいと考える若い読者に。読後は練習の意味づけが変わります。
良い点
- 子どもにも読みやすい言葉
- 成長段階ごとに整理
- 保護者向けの視点もある
気になる点
- 上級者には基礎的に見える
- 別著と重なる部分がある
- 図解は少なめ
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日
2021年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
遠藤航選手って、さっきも別の本で見ましたよね。同じ人が本を出してるのって、どう選べばいいんでしょう。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この本は、プロになるまでの道のりを段階ごとに追った書き下ろしで、対象がもっと若い。
「楽しい」から強くなれるというタイトルどおり、好きなことを伸ばす姿勢が軸になっている。子どもが読んでも背伸びにならない言葉づかいなんだ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、選手向けというよりは、サッカーキッズ向けなんですね。
佐藤メバル
そこに加えて、保護者や指導者にも刺さる。人と比べない、より厳しい環境を求める、失うものは何もないと知る。
この辺りの言葉は、大人が読んでも膝を打つんじゃないかな。

ブレない信念「12人が証言する サッカー日本代表 鎌田大地の成長物語」
森田将義 著|ベースボール・マガジン社
¥1,760(税込)
フランクフルトで中心として活躍し、UEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献。日本代表ではカタールW杯の全4試合にスタメン出場した鎌田大地の初めての公式バイオグラフィーです。本人だけでなく、父、少年時代の監督、チームメイト、スカウトなど12人の証言だけで組み立てる構成が特徴。本人の言葉と周囲の記憶が重なって、選手像が立体的に浮かび上がります。
こんな人におすすめ
特定の選手を多角的に知りたいファン。育成年代の指導者やスカウト、選手の人間関係を追いたい読者、そして本人のインタビュー本とは違う視点が欲しい人に。証言の重なりを楽しめます。
良い点
- 周囲の証言が具体的
- 少年時代から追える
- 選手像が多面的になる
気になる点
- 本人の語りは少なめ
- 時系列が細かく追いにくい
- 写真は多くない
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「12人が証言する」っていう構成が気になります。本人が書いたわけじゃないんですね。
佐藤メバル
そう。父、少年時代の監督やコーチ、チームメイト、スカウト、高校の監督など、彼の育成に関わった人たちの話を集めて12人の証言だけで組み立てている。
本人の言葉と周囲の記憶が重なるから、選手像が立体的になるんだ。
橘ナナミ
なるほど。本人が語らない部分が、周りから見えてくるんですね。
佐藤メバル
まさにそこが読みどころ。キッズ時代からガンバのジュニアユース、東山高校、鳥栖、フランクフルトまで段階を追っているから、育成に関わる人にも参考になる。
本人のインタビュー本とは別の価値があるよ。

激闘の舞台裏――前田大然が見たワールドカップ2026 (幻冬舎単行本)
前田大然 著|幻冬舎
ワールドカップという世界最高峰の舞台で、前田大然が何を見たのかを本人の言葉で明かす一冊です。試合前の緊張、ロッカールームの空気、宿舎での何気ない時間、チームメイトとの会話、勝利の歓喜、敗戦の悔しさ。90分の試合だけでは見えない舞台裏の時間が綴られ、走ることを武器にしてきた選手の視点から大会の内側が描かれます。前作の後日譚にあたる本です。
こんな人におすすめ
ワールドカップの内側を知りたいファン。代表チームの空気感を味わいたい読者、前作を読んだ人、そして大会を観た後に余韻を引き延ばしたい人に。試合の前後にある時間を想像しながら読めます。
良い点
- 舞台裏の描写が具体的
- 本人の言葉で語られる
- 前作からの流れで読める
気になる点
- 試合分析は中心ではない
- 内容がやや断片的
- 写真資料は限られる
出版社
幻冬舎
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ワールドカップの本って、戦術分析のものが多い気がします。これは違うんですか?
佐藤メバル
そこが違いでね。これはピッチの上の90分ではなく、試合前の緊張、ロッカールームの空気、宿舎での何気ない時間、チームメイトとの会話を本人の言葉で明かす本なんだ。
走ることを武器にしてきた前田大然だからこそ見える景色がある。
橘ナナミ
なるほど、ドキュメントみたいな感じなんですね。
佐藤メバル
そう。前作の後日譚と位置づけられていて、前作を読んだ人は流れで入りやすい。大会が終わった後に、あの舞台の内側をもう少し味わいたい、という読み方にも合うと思うよ。

Natural サッカー日本代表・中村敬斗フォトブック
中村敬斗 著|双葉社
¥2,310(税込)
北中米ワールドカップ出場を決めた日本代表・中村敬斗の初のフォトブックです。フランスの自宅や街角で撮り下ろした私服姿、トレーニング中の肉体、未公開のプレー写真、本人提供の生誕から少年時代の写真まで計222点を収録。ファッションや音楽、ペット、親友といった私生活と、シュートやドリブル、ワールドカップといった競技面の両方を本人の文章とともに楽しめます。
こんな人におすすめ
中村敬斗のビジュアルと素顔をまとめて楽しみたいファン。写真から入りたいサッカー少年、選手の私生活にも関心がある読者、そして手元に保存版として置いておきたい人に。
良い点
- 写真点数が非常に多い
- 私生活の記述も豊富
- 本人のメッセージが収録
気になる点
- 文章量は多くない
- 競技分析は限られる
- 価格はやや高め
出版社
双葉社
発売日
2025年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
フォトブックって、ファン以外が読んでも意味あるんでしょうか。
佐藤メバル
これは写真だけじゃないんだよ。フランスの自宅や街角で撮り下ろした私服姿、鍛え抜かれた肉体、未公開のプレー写真、生誕から少年時代の写真まで、計222点が収められている。
さらにファッションや音楽、ペット、親友といった私生活を本人が初めて書いている。
橘ナナミ
222点ってすごい数ですね。文章も入ってるなら読み物としてもよさそう。
佐藤メバル
そう。シュートやドリブル、ワールドカップといった競技の話も本人の言葉である。中学時代の恩師やクラブの監督が語る素顔も収録されているから、ファン以外が眺めても発見が多いと思うよ。

夢をかなえるサッカーノート
中村俊輔 著|文藝春秋
¥1,980(税込)
17歳からつけているサッカーノートを、中村俊輔が初めて公開した一冊です。「スペインでプレーする」と9冊目に書いてから5年、夢は現実になりました。悔しさや不安、自分の弱点まで書き綴られてきたノートの中身と、なぜ公開する気になったのかが語られます。本人が開発した「サッカーノート」が付属している点も、他の選手本にはない特徴です。
こんな人におすすめ
目標を立てても続かない人。ノートや記録の習慣を作りたい学生、アスリート、保護者、そして言葉にして夢を書き残す大切さを知りたい読者に。手を動かしながら読める一冊です。
良い点
- 実際のノートが読める
- 書く習慣が身につく
- 付属ノートで即実践できる
気になる点
- 文章は簡潔で淡々としている
- 写真は多くない
- 経歴紹介は最小限
出版社
文藝春秋
発売日
2009年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーノートって、ただの日記みたいなものですか?
佐藤メバル
ところがそうじゃない。中村俊輔は17歳からつけていて、誰にも見せたことがなかったそうなんだ。「スペインでプレーする」と初めて書いたのは9冊目で、それから5年で夢が現実になった。
悔しさや不安、自分の弱点まで書き綴ってきたノートを、初めて公開している。
橘ナナミ
弱点まで書いてあるんですね。読み返すの、ちょっと怖そう。
佐藤メバル
そこが価値でね。なぜ公開しようと思ったのかは、読むとわかるようになっている。しかも本人が開発した「サッカーノート」が付いているから、読み終わったその日から自分でも始められる。記録が続かない人ほど試してほしいな。

15歳 サッカーで生きると誓った日
梅崎司 著|徳間書店
プロサッカー選手・梅崎司が、父親のDVから家族を守るため、15歳で「サッカーで成功してプロになり、自分が一家の大黒柱になる」と決意した半生を綴ったノンフィクションです。母と弟と夜逃げ同然で家を離れた後、大分トリニータユースからトップ昇格、日本代表選出。しかしオリンピック代表落選や度重なる大怪我が襲います。覚悟を決めて前進することの難しさを、隠さず書いた一冊です。
こんな人におすすめ
家庭や環境に悩みを抱える10代。逆境の中で進路を決めなければならない人、家族を支える立場の読者、そして覚悟という言葉の重みを考えたい人に。簡単には勧められない重さがあります。
良い点
- 体験談に強い実感がある
- 逆境の描写が率直
- 家族の話に厚みがある
気になる点
- 内容はかなり重い
- 試合の詳細は多くない
- 読む人を選ぶ一冊
出版社
徳間書店
発売日
2023年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「15歳でサッカーで生きると誓った」って、すごく強いタイトルですね。
佐藤メバル
これは実際に強い状況だったんだ。梅崎司は、父親のDVから家族を守るために、15歳でプロになって大黒柱になると決意して、母と弟と夜逃げ同然で家を離れている。
そこからユース、トップ昇格、日本代表へ進むんだけど、オリンピック代表落選や大怪我も襲う。覚悟を決めて前進することの難しさを隠さず書いているよ。
橘ナナミ
サクセスストーリーとして読むと、きついですね。
佐藤メバル
そう、そこを軽く扱っていない。今は二児の父として、家庭を築く素晴らしさにも触れている。覚悟という言葉を軽く使いたくなくなるような、心に問いかける本だと思う。

となりのヤマダ君 小さくて足が遅くてケガの多い35歳のサッカー選手
山田A子 著|徳間書店
¥1,980(税込)
18歳で日本代表デビューを果たし、将来を期待されながら度重なる大怪我に見舞われた山田直輝。小さくて足が遅いというハンデを抱え、デビューから18年経った今もプロの舞台に立ち続ける選手を、小学生時代からとなりで見てきた妻・A子と本人が交互に綴ります。家族の視点から見た選手像が軸で、天才と言われた人の、地味で長い戦いが描かれます。
こんな人におすすめ
思うように結果が出ずに長く苦しんでいる選手。家族の支えについて考えたい読者、育成年代の親、そして華やかな成功談に疲れた人に。特別収録としてメソッドも収められています。
良い点
- 家族の視点が新鮮
- 長期の視点で描かれる
- 育成メソッドも収録
気になる点
- 派手な実績の記述は少ない
- 章によって温度差がある
- サッカー用語がやや多め
出版社
徳間書店
発売日
2025年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「となりのヤマダ君」って、奥さんが書いてるんですか?
佐藤メバル
本人と妻のA子さんが交互に綴る構成なんだ。18歳で日本代表デビューして、将来を期待されながら度重なる大怪我に見舞われた山田直輝。
小さくて足が遅いというハンデを抱えて、デビューから18年経った今もプロの舞台に立ち続けている。家族の視点から見た選手像が軸になっているよ。
橘ナナミ
選手本人じゃなくて、となりで見てきた人の話が入るのがいいですね。
佐藤メバル
そこが新鮮なところ。天才と言われた人の、地味で長い戦いが見えてくる。特別収録として、父から教わったというメソッドもまとめられているから、子育て中の人にも実用的だよ。

2026-2027 欧州サッカー選手名鑑 サッカー新聞エル・ゴラッソ特別編集 (10号)
エル・ゴラッソ編集部 著|三栄書房
¥1,730(税込)
サッカー新聞エル・ゴラッソ編集部による欧州サッカー選手名鑑です。「世界のフットボーラーはデータで進化する」という視点から、欧州サッカーをデータランキングで整理する構成が特徴。単なる顔写真と経歴の列挙ではなく、数字で選手を比べる切り口が用意されているため、観戦の解像度を上げたい読者に向いています。新シーズンを追う手元の一冊として使いやすいです。
こんな人におすすめ
欧州リーグを日常的に観るファン。推し選手のデータを確認したい人、シーズン前に勢力図を整理したい読者、そしてニュースの前提知識を補いたい人に。手元に置いて何度も開けます。
良い点
- データ視点の切り口が珍しい
- シーズン前の整理に便利
- 検索性を意識した作り
気になる点
- 刊行後に情報が古くなる
- 読み物としては淡々としている
- 初心者には情報量が多い
出版社
三栄書房
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
選手名鑑って、調べる用で読み物ではない気がするんですけど、どう使うのがいいんでしょう。
佐藤メバル
これは「データで進化する」という視点が入っているのがポイントでね。数字で選手を比べる切り口があるから、眺めているだけで発見がある。
欧州リーグを観るときの解像度がぐっと上がるよ。
橘ナナミ
なるほど。テレビで見た選手を後から確認する、みたいな使い方ですか?
佐藤メバル
それもあるし、シーズン前に勢力図を頭に置くのにも向いている。ただ、刊行後の移籍で情報は動くから、そこは割り切って“今の地図”として使うのがいい。
手元に置いて何度も開くタイプの一冊だと思うよ。

2026 北中米ワールドカップ48カ国選手名鑑 サッカー新聞 エル・ゴラッソ特別編集
エル・ゴラッソ編集部 著|三栄書房
¥1,658(税込)
北中米ワールドカップに出場する48カ国の選手を、サッカー新聞エル・ゴラッソ特別編集でまとめた名鑑です。国ごとに選手を確認できる構成のため、大会前に全出場国を横断して見渡せるのが強み。グループや対戦カードを意識しながら、知らない国の選手を拾っていく使い方ができます。観戦のお供として持ち歩きやすい一冊です。
こんな人におすすめ
ワールドカップ期間中に全試合を追いたいファン。知らない国の選手を調べたい読者、友人と予想を立てて盛り上がりたい人、そして大会前に全体像を頭に入れたい人に。持ち歩いて何度も開く使い方が向いています。
良い点
- 全出場国を横断できる
- 大会期間中の参照に便利
- 持ち歩きやすい判型
気になる点
- 掲載情報は発行時に固定
- じっくり読む本ではない
- 選手の詳細は簡潔
出版社
三栄書房
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
48カ国って、さすがに全部は追えないですよね。こんな名鑑、必要なんでしょうか。
佐藤メバル
むしろ48カ国だからこそ価値があるんだ。知らない国の選手を、大会前に横断して見渡せる。グループや対戦カードを意識しながら拾っていくと、観る試合の面白さがまるで変わるよ。
橘ナナミ
たしかに、名前も知らない選手がいきなり活躍したりしますもんね。
佐藤メバル
そう、そこを事前に頭に入れておくだけで興奮が倍になる。じっくり読む本ではなく、大会期間中に何度も開く参照用として使うのが向いていると思うよ。
![北中米ワールドカップ出場48か国戦術&キープレーヤー完全ガイド 2026年 6/5 号 [雑誌]: ワールドサッカーダイジェスト 増刊](https://img.shelf-y.com/items/18620.jpg)
北中米ワールドカップ出場48か国戦術&キープレーヤー完全ガイド 2026年 6/5 号 [雑誌]: ワールドサッカーダイジェスト 増刊
日本スポーツ企画出版社
¥1,480(税込)
ワールドサッカーダイジェスト増刊として、北中米ワールドカップ出場48か国の戦術とキープレーヤーをまとめたガイドです。選手名鑑が「誰が出るか」を押さえるのに対し、こちらはチームがどう戦うかに軸を置いた構成。フォーメーションや狙いを国ごとに追えるため、試合前後に読み返すと観戦の視点がはっきりします。雑誌ならではの一覧性も魅力です。
こんな人におすすめ
試合を見る前に両チームの狙いを掴みたい人。戦術談義を楽しみたいファン、指導者や分析好きの読者、そして選手名鑑とあわせて揃えたい人に。観戦前の数分で視点が定まります。
良い点
- 戦術の切り口で整理
- キープレーヤー解説が付く
- 一覧性が高く参照しやすい
気になる点
- 雑誌のため保存性は低め
- 情報は発行時点で止まる
- 専門用語が多め
出版社
日本スポーツ企画出版社
発売日
2026年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきの選手名鑑と、この戦術ガイドって、何が違うんですか?
佐藤メバル
いい比較だね。名鑑が「誰が出るか」を押さえる本だとすると、こちらはチームがどう戦うかに軸を置いている。
48か国の戦術とキープレーヤーを国ごとに整理しているから、試合前に読むと観るポイントがはっきりするんだ。
橘ナナミ
なるほど、両方あると立体的ですね。
佐藤メバル
そう。観る直前にさっと確認できる一覧性も雑誌の強み。ただ、発行時点の情報で止まるから、そこは割り切って。
名鑑と並べて、その年の観戦のお供にするのがいいと思うよ。

サッカー選手・指導者のためのメンタルガイド
松山博明 著|北大路書房
¥2,860(税込)
選手の心理面を安定させ、自信をもって試合に臨むことが結果を左右するという立場から、スポーツ科学に基づく知見を整理した一冊です。モチベーションやピークパフォーマンスを高める方法、意思決定能力を養うトレーニング法、怪我やバーンアウトへの心理的対処、チームビルディングまで。根拠から学べる点が、体験談中心の自己啓発本との決定的な違いです。
こんな人におすすめ
指導者、コーチ、スポーツ心理学を学ぶ学生。選手の不調にどう関わるか悩む現場の人、専門用語まで踏み込みたい読者、そして実践と理論をつなげたい人に。長く参照できる土台になります。
良い点
- 根拠が明示されている
- 対処法まで踏み込む
- 指導者視点で整理されている
気になる点
- 読み物としては硬い
- 用語が多く前提知識が要る
- 価格はやや高め
出版社
北大路書房
発売日
2024年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
メンタルの本っていっぱいありますけど、これは大学の先生が書いてるんですね。選手が読むものなんですか?
佐藤メバル
どちらかというと指導者やコーチ、スポーツ心理学を学ぶ人向けだね。モチベーションの高め方、ピークパフォーマンス、意思決定のトレーニング、怪我や燃え尽きへの対処、チームビルディングまで、スポーツ科学の知見を根拠から学べる。
橘ナナミ
なるほど、体験談とは種類が違うんですね。
佐藤メバル
そう。選手が読んでもいいけど、どちらかというと支える側の人が読むと効く。選手の不調にどう関わるか迷ったときに、判断のよりどころになる。
値は張るけど、長く手元に置ける類の一冊だよ。
![[メンタルモンスター]になる。](https://img.shelf-y.com/items/18622.jpg)
[メンタルモンスター]になる。
長友佑都 著|幻冬舎
¥1,650(税込)
4大会連続でワールドカップ出場を目指し、日本代表のレギュラーとして12年間戦い続けてきた長友佑都が、予選・本戦を含めた苦闘の歴史と舞台裏を振り返る集大成です。35歳でトップレベルを維持する秘訣、批判を肥やしにしてエネルギーに変える方法など、メンタルをどう扱ってきたかが中心。ロシア大会の衝撃から4年を経た視点も含まれます。
こんな人におすすめ
長く第一線に立ちたい人。批判やプレッシャーにさらされる立場の社会人、競技を続けるアスリート、そして落ち込んだ時にどう立て直すか知りたい読者に。メンタルの扱い方が具体的です。
良い点
- 長期の経験に基づく厚み
- メンタル術が具体的
- 大会の裏側が読める
気になる点
- 精神論に寄る部分がある
- 自己啓発寄りの内容
- 写真は多くない
出版社
幻冬舎
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「メンタルモンスター」って、ちょっと強い言葉ですよね。どんな意味なんでしょう。
佐藤メバル
12年間、日本代表のレギュラーとして戦い続けてきた人の言葉だから重みがあるんだ。4大会連続出場を目指す中で、予選や本戦の苦闘と舞台裏を振り返っている。
批判を肥やしにしてエネルギーに変えるというメンタルの扱い方が中心だね。
橘ナナミ
35歳でトップレベルを維持するって、体だけの話じゃないですもんね。
佐藤メバル
そう、そこが読みどころ。落ち込んだ時にどう立て直すか、どんな言葉を自分にかけるかが具体的に書かれている。
大会の裏側も読めるから、ファンにも長く第一線にいたい人にも効く一冊だと思うよ。

こころのパス サッカーで折れないメンタルをつくる21のヒント (一生役立つこどもメンタル本)
中村憲剛 著|小学館クリエイティブ(小学館)
¥1,540(税込)
元日本代表の中村憲剛、佐藤寿人、今野泰幸という、キャリアもポジションも性格の違う3人が、サッカーをやっている子どもたちに「こころ」の話を届ける児童書です。「体が小さい」「自信が持てない」「チームメートとうまくいかない」といった壁を、3人それぞれの乗り越え方で答えます。内巻敦子のイラストとともに、21のヒントとして読めます。
こんな人におすすめ
サッカーが少し苦しくなってきた小学生。試合で緊張してしまう子、うまくいかなくて悩む子、そしてそんな子を応援するパパ・ママや育成年代の指導者に。親子で一緒に読みたい一冊です。
良い点
- 子ども向けに読みやすい
- 3人分の視点がある
- 悩み別に引ける構成
気になる点
- 大人には物足りない
- イラスト中心で文章は短い
- 上級者向けではない
出版社
小学館クリエイティブ(小学館)
発売日
2022年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
子ども向けのメンタル本って、ちゃんと役に立つんでしょうか。
佐藤メバル
これね、書いているのが中村憲剛、佐藤寿人、今野泰幸という、キャリアもポジションも性格も違う3人なんだ。
だから「体が小さい」「自信が持てない」「チームメートとうまくいかない」といった悩みに、それぞれの乗り越え方で答えてくれる。
橘ナナミ
3人分あると、合うものが見つかりやすそうですね。
佐藤メバル
そう。通算220ゴールのストライカーも、ボール奪取の名手も、最初から一番だったわけじゃないと書いてある。
イラストも入って読みやすいから、サッカーが少し苦しくなってきた子に手渡すといいと思うよ。
「浪速のイタリアーノ」と関西サッカー文化を本でたどる
橘ナナミ
本並健治って、どんな選手だったんでしょう。「浪速のイタリアーノ」という愛称だけは聞いたことがあって、なんとなく洒落たGKのイメージなんですが。
佐藤メバル
その通りで、関西のクラブでプレーしたGKに贈られた愛称だ。大阪=浪速の街の雰囲気と、海外のGKのような華のあるプレースタイルを掛けたものと伝えられている。日本代表のゴールマウスも守り、腎臓破裂という大けがから復帰した逆境のエピソードもよく語られる。ただ繰り返しになるが、本人の単著は今回のラインナップにはない。だから彼の人物像に近づくには、関西、GK、逆境という三つの棚を経由するのがいい。
橘ナナミ
関西の棚というと?
佐藤メバル
香川真司『心が震えるか、否か。』は関西で生まれ、小6で縁もゆかりもない仙台へ移り住んだ決断から始まる。鎌田大地を扱った『ブレない信念』は、ガンバ大阪ジュニアユースを経て東山高校へ進んだ道のりを12人の証言でたどる。中村敬斗の『Natural』もガンバ大阪時代を含む記録だ。選手の本を並べると、関西の育成の厚みが見えてくる。
GK・守護神・逆境——「守る側」の視点で読む
橘ナナミ
GKや守備の選手の本って、点を取る選手の本に比べて少ない気がします。
佐藤メバル
少ないね。だからこそ守る側の言葉は貴重だ。吉田麻也『レジリエンス』には、センターバックについて「90分間のうち89分59秒守り抜いても、たった1秒のミスで致命傷をチームに与えかねない」という記述がある。GKの立場にも重なる話だ。8つのレジリエンスとして、弟力やスルー力、反発力といった言葉で逆境の乗り越え方が整理されている。
橘ナナミ
メンタルの本を探すと、長谷部誠や長友佑都ばかり出てきて、GKの本にたどり着けないんです。
佐藤メバル
ゴールキーパー専門の技術書は、書店ではスポーツ技法の棚に置かれることが多く、選手の自伝とは並びが違う。まず守る側の考え方を知るために『レジリエンス』と長谷部誠『心を整える。』、メンタルを体系的に学ぶなら松山博明『サッカー選手・指導者のためのメンタルガイド』を読む。この三冊で土台を作ってから専門書に進むほうが、技術書の記述も頭に入りやすい。
セカンドキャリア・女子サッカー・絶版——棚の外側まで
橘ナナミ
現役を離れたあとの話や、女子サッカーの本はどう探せばいいんでしょう。
佐藤メバル
セカンドキャリアの系譜で欠かせないのが田中パウロ淳一『選ばれなかった僕の戦い方』だ。プロで通用せず、海外でも選ばれず、J3から再挑戦し、関東1部リーグからJ2まで3年連続昇格に貢献した。SNSの総フォロワーは80万人を超えている。山田A子『となりのヤマダ君』は、天才と言われた選手が度重なる大けがを越えて18年プロの舞台に立ち続ける姿を、妻の目線で描く。梅崎司『15歳 サッカーで生きると誓った日』は、家庭の事情から15歳で「サッカーで生きる」と決めた半生の記録だ。
橘ナナミ
女子の本は?
佐藤メバル
正直に言うと、今回の25冊は男子の選手が中心で、なでしこジャパンやWEリーグの単行本は入っていない。本並健治と丸山桂里奈のように、夫婦でサッカーを語る文脈はあるので、女子の棚は編集部でも継続して追いかけている。
橘ナナミ
絶版の本はどうすれば?
佐藤メバル
古書、図書館、電子の順で当たる。中村俊輔『夢をかなえるサッカーノート』は「サッカーノート」が付いた本なので、中古で買うときは付属品の有無を必ず確認してほしい。僕も書店員時代、付録付きの中古を状態確認せずに勧めて、お客さんに謝ったことがある。
よくある質問
本並健治が書いた本はある?
橘ナナミ
本並健治が書いた本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
本記事で紹介している25冊に、本並健治本人の単著は含まれていません。本人名義の一冊を探すより、彼が体現してきたGK・守備・逆境からの復帰というテーマの棚から入るのが現実的です。たとえば吉田麻也『レジリエンス』は、90分のうち1秒のミスが致命傷になり得る守備の立場を本人の言葉で語っています。
丸山桂里奈の著書はどんな内容?
橘ナナミ
丸山桂里奈の著書はどんな内容について教えてください。
佐藤メバル
今回のラインナップには含めていないため、内容には踏み込みません。当編集部は確定情報のない書名や内容を推測で紹介しない方針です。夫婦でサッカーを読みたい場合は、まず関西のクラブでプレーした選手の自伝や、守備・メンタルを扱った一冊を並べて読むと、会話のきっかけが作りやすくなります。
サッカー選手の自伝でおすすめは?
橘ナナミ
サッカー選手の自伝でおすすめはについて教えてください。
佐藤メバル
海外のレジェンドならクライフの『ヨハン・クライフ自伝 サッカーの未来を継ぐ者たちへ』とイブラヒモビッチの『I AM ZLATAN』。日本勢なら三笘薫『VISION』、吉田麻也『レジリエンス』、遠藤航『DUEL』、香川真司『心が震えるか、否か。』、ネイマール『ネイマール: 父の教え、僕の生きかた』も自伝の棚に入ります。
ゴールキーパーの専門書はどれを選べばいい?
橘ナナミ
ゴールキーパーの専門書はどれを選べばいいについて教えてください。
佐藤メバル
本記事はGK単独の技術書ではなく、守備側の考え方がわかる自伝とメンタル本が中心です。まず吉田麻也『レジリエンス』で守る側の心理を知り、松山博明『サッカー選手・指導者のためのメンタルガイド』で理論を補う。技術書は書店のスポーツ技法コーナーで探すのが確実です。
なでしこジャパン関連のおすすめ本は?
橘ナナミ
なでしこジャパン関連のおすすめ本はについて教えてください。
佐藤メバル
今回の25冊は男子の選手が中心で、なでしこジャパンやWEリーグの単行本は入っていません。本並健治と丸山桂里奈のような夫婦の文脈から関心を持った読者も多いはずで、編集部でも女子サッカーの棚は継続して取材しています。
サッカー本は電子書籍と紙のどちらがいい?
橘ナナミ
サッカー本は電子書籍と紙のどちらがいいについて教えてください。
佐藤メバル
自伝やノウハウ本は電子が便利で、長谷部誠『心を整える。』のように読み返して線を引く本は検索機能が役立ちます。一方、中村敬斗『Natural』は222点の写真を収録したフォトブックなので紙が向いています。
絶版になったサッカー本はどう入手する?
橘ナナミ
絶版になったサッカー本はどう入手するについて教えてください。
佐藤メバル
古書、図書館、電子の順で当たるのが現実的です。付属品に注意が必要な本もあり、中村俊輔『夢をかなえるサッカーノート』は「サッカーノート」が付いた仕様なので、中古の場合は有無を確認してから購入してください。
指導者・コーチ向けの本は何から読むべき?
橘ナナミ
指導者・コーチ向けの本は何から読むべきについて教えてください。
佐藤メバル
まず松山博明『サッカー選手・指導者のためのメンタルガイド』。モチベーション、意思決定、けがやバーンアウトへの対処、チームビルディングまでスポーツ科学の知見で整理されています。次に中村憲剛『こころのパス』で育成年代への伝え方を、三笘薫『VISION』で親・指導者向けの視点を補うとバランスが取れます。
まとめ
橘ナナミ
25冊もあると、全部読むのは無理そうです……。
佐藤メバル
全部読まなくていい。まず一冊、惹かれた選手の本を選ぶ。そこから「同じポジション」「同じ世代」「同じ逆境」と横に広げていく。選手の本は、一本の線で読むより、棚を作って読むほうが面白い。
橘ナナミ
棚を作る、か。私は三笘薫の『VISION』から入ってみたいです。120のメソッドって、読み物というより辞書みたいで。
佐藤メバル
いい選び方だね。あれは巻頭のカラー写真から、親や指導者まで届くように作られている。読み終えたら次は遠藤航『DUEL』に進むと、同じ海外挑戦でも「移籍は遅いほうがいい」という捉え方が対比になって面白い。
佐藤メバル
本並健治の背中から始まって、関西の育成、守る側の孤独、選ばれなかった人の再起、そして現在の代表まで。選手の本は波と同じで、ひとつ読むと次の波が寄せてくる。引いては返し、返しては引く。だから25冊は、順番に並んだ列ではなく、あなたのベンチから見える景色なんだ。
