サッカー初心者の小学生向けの本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、うちの弟が春から少年団に入ったんです。家ではボールばかり触っているのに、本は一冊も読まなくて。サッカーの本を贈りたいと思って調べたら、入門書が多すぎて、どれを選べばいいのか分からなくなってしまって。
佐藤メバル
いい質問だね。サッカーの本は書店でもひと棚を使うジャンルで、とくに小学生向けは性格の違う本が並んでいるんだ。漫画でサッカーを好きになる本、写真で技術を覚える実用書、戦術を考える問題集。同じ棚に見えても、役割がまったく違う。
橘ナナミ
読む目的が決まっていないと、選べないんですね。
佐藤メバル
そう。たとえば『ドラえもんのスポーツおもしろ攻略 サッカーが楽しくできる』は小学館の学習まんがで、監修に日本サッカー協会が入っている。ドラえもんとのび太が初歩から学ぶ構成で、まんがと図解の両方で入門できる。一方『読めばメキメキうまくなる サッカー入門』は、U-12の国際大会を制した監督の指導内容を、漫画と大きな写真で解説する本。前者は「好きになる」、後者は「うまくなる」ための本だね。
橘ナナミ
なるほど……いきなり技術書から入ると、読めないまま終わりそう。
佐藤メバル
そこが最初の分かれ道だよ。じゃあ選び方の軸を、順番に整理していこう。
サッカー初心者の小学生向けの本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
一番大きな軸は何ですか。
佐藤メバル
目的だね。「好きになる」「技術を磨く」「戦術を理解する」「メンタルを鍛える」「ルールを学ぶ」の5つに分けると、候補がぐっと絞れる。好きになるなら、監修に日本サッカー協会が入る『ドラえもんのスポーツおもしろ攻略 サッカーが楽しくできる』や、マンガストーリーとイラスト図解でチームプレーまで扱う『マンガでたのしくわかる!少年サッカー』。技術なら『やろうよ サッカー』のようにドリブル・パス・シュートのポイントを絞った本。戦術ならポジションや問題集、ルールなら総ルビのクイズ本『知ってる?サッカー』。判断力なら『10才からのサッカーIQドリル』だね。
読解レベル別に選ぶ
橘ナナミ
学年の差が大きいですよね。ひらがなが読めるかどうかも違うし。
佐藤メバル
ここは紹介記事が薄いところ。総ルビ・漫画中心、イラスト図解中心、文章中心の三つで考えてほしい。低学年なら『知ってる?サッカー』が総ルビで索引付き、調べ学習にも使える。『うまくなる少年サッカー』はオールカラーのまんがで楽しさを味わわせつつ、Q&A形式の解説でテクニックと練習法まで入る。図解を好む中学年なら『マンガでたのしくわかる!少年サッカー』。文章を読み込める高学年なら、256ページの『マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業』のように、読み応えのある本へ進めるよ。
学年・発達段階別に選ぶ
佐藤メバル
育成の現場では、小学4年から6年をゴールデンエイジと呼び、技術の習得に最も適した時期だとされる。だから低学年は「サッカーって楽しい」でいい。中学年で基礎の型、高学年で判断。『10才からのサッカーIQドリル』は、ゲーム中の状況を例に「どこにパスを出すか」を50問で考えていく、まさにその時期の本だ。
橘ナナミ
先に戦術を教え込むのは逆効果なんですね。
佐藤メバル
順番があるんだよ。逆に、体の使い方から整えたい子には『10歳までに差がつく!サッカー 「超実践」上達レッスン』。立ち方・歩き方・ジョギングから始まる、珍しい構成の一冊だよ。
形式別に選ぶ
橘ナナミ
動画付きの本が増えていますよね。
佐藤メバル
『動画で完全マスター! 小学生のサッカー 上達のコツ55』は解説動画のQRコード付きで、しかもゴールキーパーの項目にページをしっかり割いている。『サッカー ドリブルテクニック超入門』は全ドリルが動画で確認できる。『サッカー・フットサルかんたんリフティング入門』は毎日の練習用DVD付きで、写真入りの解説とセットになっている。ただし電子版はタブレットなど大きな画面を前提にした本もあるから、購入前に確認しておくといい。
実践につながるかで選ぶ
橘ナナミ
読んで終わりにしないコツはありますか。
佐藤メバル
自主練メニューが載っているかが大事だよ。『ジュニアサッカー クーバー・コーチング キッズのトレーニング集 ボールマスタリー100』は、一人でできるメニューが100個、初級から達人まで段階付きで全メニュー動画対応。親御さんが読むなら、用具やシューズの選び方からオールカラー写真で解説する『少年サッカー「基本と上達」のすべて』が、同じページを開きながら声をかけやすい。『小学生のサッカー 実力アップのための最強のトレーニング』のように、一人でできる練習と複数人でやる練習を分けて載せている本も使いやすいね。
予算と続けやすさで選ぶ
橘ナナミ
何冊も買うのは難しいですよね。
佐藤メバル
だから最初は1冊で完結するものを。価格も九百円台から二千円台まで幅がある。まず図書館で借りて本人の反応を見て、気に入ったら手元に置く。中古でも内容は同じだから、版が古すぎないかだけ確認すればいい。このあたりは、次の買い方の話で詳しく触れよう。
サッカー初心者の小学生向けの本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカー初心者の小学生向けの本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ドラえもんのスポーツおもしろ攻略 サッカーが楽しくできる (ドラえもんの学習シリーズ)
藤子・F・不二雄 著|小学館
¥935(税込)
日本サッカー協会が監修に入り、ドラえもんとのび太たちが初歩からサッカーを学ぶ学習まんがです。まんがで「なぜそうするのか」を物語として追いながら、詳細な図解イラストで技術を確認できる構成。まんがと図解の二段構えなので、文字だけの入門書が苦手な子でも最後まで読み切れます。同じ学習シリーズの中でも、スポーツ編の第1弾として作られた意欲作です。低学年の最初の一冊として、これ以上ない組み合わせだと思います。
こんな人におすすめ
はじめてボールを蹴る低学年の子。サッカースクールに入ったばかりで、家で復習する本がほしい家庭。ドラえもんが好きで、読書の入口としても使いたい親御さん。まんがから入りたい子に向きます。
良い点
- 日本サッカー協会が監修
- まんがと図解の二段構え
- 低学年でも挫折しにくい
気になる点
- 上級者には物足りない
- 実戦テクの深掘りは薄い
- 練習メニューは少なめ
出版社
小学館
発売日
2013年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカー初心者の小学生って、まず何から読めばいいんでしょう。うちに子どもはいないので想像で申し訳ないんですけど、いきなり専門書はハードルが高そうです。
佐藤メバル
いい質問だね。最初は「読む気が続くか」が勝負なんだ。これは日本サッカー協会が監修に入った学習まんがで、ドラえもんとのび太が初歩から一緒に学んでくれる。
まんがで流れをつかんで、図解で技術を確かめる二段構えだから、文字がっつりの入門書より最後までたどり着きやすいよ。
橘ナナミ
なるほど、まんがだと「読む宿題」になりにくいんですね。でも、まんがばかりで技術の説明は薄くなったりしないんですか?
佐藤メバル
そこがよくできていてね、肝心なところは詳細な図解イラストでていねいに押さえてある。ただ、あくまで入門の一冊だから、すでに試合でバリバリ蹴っている子には物足りないかもしれない。
逆に、これから始める子や、まんがから読書に入ってほしい家庭にはちょうどいい塩梅だと思うよ。

うまくなる少年サッカー (学研まんが入門シリーズ)
能田達規 著|学研プラス
¥1,650(税込)
サッカーをやってみたいと思ったらまず手に取ってほしい、オールカラーのまんが入門書です。迫力のある感動まんがでサッカーの楽しさを味わったあと、Q&A形式の解説ページでテクニックと効果的な練習方法を確認できる流れ。物語で感情を動かしてから技術に入るので、用語の説明がすっと頭に入ります。図鑑タイプとも違う「読み物としての入門書」です。
こんな人におすすめ
まんがを読むのが好きで、サッカーの楽しさから入りたい子。練習法をQ&Aで拾いたい小学生。保護者が一緒に読みながら声をかけたい家庭。物語から入るタイプの子に向きます。
良い点
- オールカラーで迫力がある
- Q&Aで練習法が引ける
- 物語としても読める
気になる点
- 技術の網羅性は控えめ
- 図解派には向きにくい
- 上級者には易しめ
出版社
学研プラス
発売日
2013年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
前の本はまんがで基本を学ぶタイプでしたけど、まんがの入門書って他にもあるんですか?
佐藤メバル
あるよ。これは学研のまんが入門シリーズで、まずオールカラーのまんがを読ませる。これがなかなか感動的でね、書店員時代、店頭で立ち読みしていた子が続きを買いに戻ってきたのを覚えている。
そのあとにQ&A形式の解説でテクニックと練習法が拾えるようになっているんだ。
橘ナナミ
まんがで気持ちが乗ってから解説に入る、という順番がいいんですね。Q&Aってことは、知りたいところだけ開けるんですか?
佐藤メバル
そう、そこが使いやすい。ただ、全体的にはやさしめだから、技術を網羅的に詰めたい子には少し物足りないかもしれない。
読むのが苦手な子でも、物語として最後まで付き合える一冊だと思っているよ。

やろうよ サッカー (こどもチャレンジシリーズ)
西川陽介 著|ベースボール・マガジン社
¥1,650(税込)
ヴァンフォーレ甲府U-12監督を務める西川陽介さんが、上達のポイントをしぼって解説する子ども向け指導書です。文章はすべてルビ入りなので、子ども自身のペースで読めるのが最大の特徴。「ボールと自分」「相手と自分」「ゴールを意識する」という三章立てで、ドリブル・パス・シュートがうまくなる秘訣を整理。用語集と索引も付いて調べやすく、オランダで指導者ライセンスを取得した視点も生きています。
こんな人におすすめ
自分で本を読みながら練習したい小学生。練習の意味を言葉で理解したい子。指導者や保護者が、伝え方の参考にしたい場面。ルビがあるから自力で読める子に。
良い点
- 全ルビで子どもが読める
- 上達ポイントを絞り込み
- 用語集と索引付き
気になる点
- まんが要素はない
- 写真は控えめ
- 低学年にはやや硬め
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2014年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ルビ入り」って、そんなに違うものなんですか? 子ども向けなら普通なのかなと思っていたんですけど。
佐藤メバル
いや、これが大きいんだよ。サッカーの本は写真と図が主役になりがちで、文章は大人が読む前提のものも多い。
これは全ルビだから、子どもが自分で開いて、自分で読み進められる。親が読んであげる本から、自分で読む本へ移るタイミングにちょうどいい。
橘ナナミ
なるほど、自分で読めるって自信にもつながりそうですね。内容は広く浅く、という感じですか?
佐藤メバル
そこは逆で、上達のポイントをしぼってある。章立ても「ボールと自分」「相手と自分」「ゴールを意識する」と、プレーの目的ごとに整理されているから、ただ技を並べた本より頭に残る。
オランダでライセンスを取った人の視点も入っていて、読み物としてもおもしろいよ。

読めばメキメキうまくなる サッカー入門 (ジュニアレッスンシリーズ)
戸田智史 著|実業之日本社
¥1,540(税込)
FIFA公認のU-12世界一を決める国際大会で、横河武蔵野FCジュニアを日本勢初の優勝に導いた戸田智史監督の入門書です。キック・コントロール・ドリブル・ヘディングを、良い例と悪い例の両方で見せるのが特徴。なぜ失敗するのかが写真で分かるので、自宅練習の修正がしやすい。各パート冒頭の漫画と、個人でできる練習メニュー、トッププレイヤー紹介のコラムまで付いた構成です。
こんな人におすすめ
基礎を独学で直したい小学生。悪い癖を自分で気づきたい子。指導者が「なぜ」を説明する材料を探している場面。失敗の理由まで知りたいタイプに向きます。
良い点
- 悪い例まで写真で掲載
- 個人練習メニューが豊富
- 漫画から入れる構成
気になる点
- 情報量が多くやや厚い
- 低学年には難しい
- チーム戦術は扱わない
出版社
実業之日本社
発売日
2017年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「悪い例も載っている」って、ちょっと珍しい気がします。うまい人の真似だけでは足りないんでしょうか。
佐藤メバル
そこがこの本の肝なんだ。うまくいかない原因が分からないまま練習すると、間違った動きが体に染みついてしまう。
この本は「よくやりがちな悪い例」を写真で見せて、なぜうまくできないのかを先に説明してくれる。直し方が分かるから、一人練でも迷いが少ないんだよ。
橘ナナミ
たしかに、自分のフォームって客観的に見られないですもんね。世界一を取った監督さんの本というのも説得力があります。
佐藤メバル
そう、FIFA公認のU-12世界一を決める大会で日本勢初の優勝に導いた人だからね。その監督が普段子どもたちに教えている内容がまとまっている。
コラムでトッププレイヤーを紹介したり、Q&Aを置いたりと飽きさせない工夫もある。欲を言えばチーム戦術までは踏み込まないので、そこは別の一冊で補うといい。

ライバルに差をつける! 小学生のサッカー 最強のテクニックが身につく本 新装版 (まなぶっく)
バディサッカークラブ 著|メイツ出版
¥1,694(税込)
全国大会で活躍し、多くのプロ選手や日本代表選手の基礎を育んだチームの指導者がまとめたテクニック集です。「おへその高さを一定にすると速く走れる」のように、感覚を子どもの言葉に置き換えて伝えるのが持ち味。ドリブル・コントロール・キック・基本テク・実戦テクの五章で、「なぜそのプレーをするのか」から入り、応用へつなげます。言葉で理解してから体を動かしたい子に向く構成です。
こんな人におすすめ
技術の意味を理解しながら伸びたい小学生。練習の目的を意識させたい指導者。基本を一度整理し直したい中学年以降。理屈から入る子に合います。
良い点
- 指導者の言葉が具体的
- 実戦テクまで収録
- 「なぜ」から始まる構成
気になる点
- 写真中心で地味な印象
- 低学年には文章が多い
- 動画は付かない
出版社
メイツ出版
発売日
2020年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「おへその高さを一定に」って、すごく不思議な言い方ですね。普通は「姿勢をまっすぐ」とか言いませんか?
佐藤メバル
そこがこのチームのうまさでね。子どもは抽象的な指示だと体が動かない。だから感覚に落とし込んだ言葉を使う。
「ひざを曲げて体を低くするとあたり負けしない」なんて言い方も、体の使い方を言葉で教えるという一貫した姿勢なんですよ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、大人が読んでも指導のヒントになりそうです。プレーする本人にとってはどうですか?
佐藤メバル
自分で「なぜこの練習をするのか」を考えながら進められる子には向いている。ドリブルから実戦テクまで五章立てで、最後はパスワークやディフェンスの場面まで行く。
ただ写真中心で地味に見えるから、まず動画で動きを見たい子には別の本のほうが刺さるかもしれないね。

10歳までに差がつく!サッカー 「超実践」上達レッスン 動画でわかるスキルと練習のコツ
谷田部真之助 著|メイツ出版
動画チャンネルで人気の「家庭教師」が教える上達レッスンです。ボールを蹴る前に、立ち方・歩き方・走り方から始めるのが大きな特徴。立ち方、ジョギング、ダッシュ、シュート、ドリブル、パス&トラップ、リフティング&フェイントへと手順を積み上げます。運動が苦手でも「正しい手順」で練習すればうまくなる、という考え方が一貫。映像付きの自主練メニューも用意されています。
こんな人におすすめ
運動が苦手で体育に自信がない子。走り方など体の使い方から直したい小学生。家で一人で練習する時間が多い子。基礎の手順から積み上げたい家庭に。
良い点
- 体の動かし方から解説
- 動画で動きを確認できる
- 自主練メニュー付き
気になる点
- 電子版は大きな画面向け
- 紙で探すと見つけにくい
- 試合の戦術は扱わない
出版社
メイツ出版
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーの本なのに、立ち方や歩き方から始まるって、正直びっくりしました。そこから直す必要があるんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。走り方が崩れていると、いくらキックを練習しても土台がぐらつく。立ち方、歩き方、走り方を先に整えて、それからボールの技術に入る。
順番を大事にしている本は意外と少ないんだよ。
橘ナナミ
順番かあ。でも、早く上手になりたいと思っている子は、回り道に感じませんか?
佐藤メバル
むしろ近道だと思う。運動が得意でない子ほど、この手順のありがたさが分かる。しかも動画で動きを確認できるから、文章だけでは伝わらない姿勢のニュアンスも拾える。
ただ電子版は大きめの画面向けの作りなので、紙で手元に置きたい人はそこを確認してから選ぶといいよ。

動画で完全マスター! 小学生のサッカー 上達のコツ55 (まなぶっく)
鈴木慎一 著|メイツ出版
¥1,694(税込)
日本一に輝いた少年サッカーチームの監督が、上達のコツを55項目にまとめた一冊です。キック、ドリブル、受け方、シュート、そしてゴールキーパーまで章が分かれ、GKにしっかりページを割いているのが他書との大きな違い。けり方やNG例、練習法までセットで解説し、解説動画のQRコードも付いています。町クラブの指導者にも読み応えのある内容です。
こんな人におすすめ
ポジションを決めずに全技術を眺めたい子。キーパーを任された小学生。町クラブで指導するコーチが、指導の引き出しを増やしたいときに。GKも学びたいチームに。
良い点
- GKの章が充実
- 動画QRコード付き
- NG例も併記
気になる点
- 内容が幅広く浅め
- 上級テクは限られる
- 動画視聴環境が必要
出版社
メイツ出版
発売日
2022年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーの本で、ゴールキーパーのページがしっかりあるのって珍しい気がします。やっぱり特殊なんですか?
佐藤メバル
キーパーはチームの司令塔だと著者は言っている。キーパーが守ってくれる安心感があってこそ、他の選手は思い切ってプレーできる。
だからここにページを割くのは理にかなっているんだよ。ダイビングや反応の練習まで、ていねいに扱っている。
橘ナナミ
なるほど。逆に、フィールドプレーヤーだけの子が読んでも損はないんですか?
佐藤メバル
ないね。キック、ドリブル、受け方、シュートと全章にコツがあって、しかもNG例付き。動画のQRコードから動きも確認できる。
ただ、一冊で広く浅くカバーするタイプだから、ドリブルだけをとことん深掘りしたい子は、専門に絞った本を足すといいと思うよ。

マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座
REGATEドリブル塾タクヤ 著|KADOKAWA
¥1,650(税込)
人気の動画チャンネル「REGATEドリブル塾」が、マンガとイラストで基礎から試合で使えるテクニックまで解説する一冊です。ボールに慣れる→1対1で勝つ→試合で活躍する→ゴールを決めるという順番で、リフティングやボールタッチから始めてドリブル、シュート練習へ進みます。動画でも確認できるQRコード付きで、最新の少年サッカーの教科書を意識した作りです。
こんな人におすすめ
動画で見て覚えるのが好きな小学生。1対1で勝ちたい子。ドリブルから上達したいタイプ。動画と本を行き来したい子にぴったりです。
良い点
- マンガとイラストで読みやすい
- ドリブル中心に実践的
- QRコードで動画確認
気になる点
- 守備の解説は少なめ
- GKは扱わない
- 動画がないと物足りない
出版社
KADOKAWA
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
YouTubeのチャンネルが出している本って、今けっこうあるんですね。本と動画、両方見るのは忙しくないですか?
佐藤メバル
むしろ相性がいいと思う。本で順番と理屈をつかんで、動画で実際の動きを確かめる。紙と映像を行き来するのがこの世代の学び方なんだろうね。
この本は1章から4章まで、ボールに慣れるところからゴールを決めるところまで段階を踏む。ルールの知識にも触れているから、試合デビュー前の子にも安心だ。
橘ナナミ
なるほど。でも、動画があるなら本はいらない、とならないんでしょうか。
佐藤メバル
そこは逆で、動画は流れてしまうけど本は手元に残る。どこを練習するか、目次で戻れるのが強い。ただ内容はドリブルと得点の話が中心で、守備やキーパーの解説は少ないから、そこを求めるなら別の本を足してあげて。

マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業
西部謙司 著|カンゼン
¥1,430(税込)
サッカーのポジションごとの役割を、マンガと書き下ろし解説で理解する一冊です。GK、センターフォワード、センターハーフ、センターバック、サイドバック、ウイング、ボランチと、前線から後ろまで順に役割をひもとき、基本技術の「蹴る・止める・運ぶ」へ橋渡し。伝説的選手を紹介するコラムも収録し、戦術の入口まで案内してくれます。
こんな人におすすめ
「自分のポジションは何をする場所?」と悩む小学生。テレビ観戦が好きで役割を知りたい子。ジュニア年代の指導者が、戦術の教え方に困ったときに。ポジション理解から入りたい読者に。
良い点
- 全11話のマンガで読める
- ポジション別に整理
- 伝説選手のコラム付き
気になる点
- 技術の実践解説は少ない
- ページ数が多く時間がかかる
- 低学年には少し難しい
出版社
カンゼン
発売日
2017年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ポジションの本」って、小学生に必要なんですか? まだ自分のポジションが決まっていない子も多いと思うんですけど。
佐藤メバル
決まっていない子にこそいいんだよ。自分がどこで何を任されているのかが分かると、練習の意味が変わる。
この本はGKからウイング、ボランチまで、役割をマンガで追いながら解説してくれる。書き下ろしの解説パートも入っていて、大人が読んでも腹に落ちる。
橘ナナミ
なるほど、技術より先に“地図”を持つ感じですね。マンガだから小学生でも入りやすいんでしょうか。
佐藤メバル
そう。全11話の構成で、最後はジュニア年代に必要なことへつながる。伝説的な選手を紹介するコラムもあって、サッカーの歴史に興味がわく子にもいい。
ただ技術の練習法そのものは多くないから、体を動かす指南は別の一冊で補うといいよ。

マンガでたのしくわかる!少年サッカー
西東社編集部 著|西東社
¥1,430(税込)
マンガストーリーとイラスト図解で、サッカーの基本から蹴り方、具体的な練習方法までを一冊にまとめた入門書です。スタート・キック・コントロール・ドリブル・シュート・ディフェンス・チームプレーの七つのパートで、始めるところからチームでの動きまで段階的に進みます。プロサッカー選手7人の子どものころの練習法も公開。個人技だけで終わらせないのが持ち味です。
こんな人におすすめ
とりあえず一冊で全体像をつかみたい初心者。マンガで楽しく入りたい子。プロの子ども時代の練習法に興味がある読者。最初の一冊を迷っている家庭に向きます。
良い点
- 守備とチームプレーまで網羅
- マンガと図解で読みやすい
- プロ7人の子ども時代を紹介
気になる点
- 各項目はあっさりめ
- 高度なテクは載らない
- 動画は付かない
出版社
西東社
発売日
2015年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「チームプレー編」まであるのがいいですね。個人技の本だと、パスや守備の話が少なくて物足りないことがありそうで。
佐藤メバル
そこに気づくとはいい目だね。この本はディフェンスとチームプレーまで章を立てている。一人でうまくなる話と、みんなで戦う話の両方が一冊に入っているのは、最初の一冊としてはありがたい。
橘ナナミ
プロの選手7人の子どものころの練習法も載っているんですよね。それは読み物として面白そう。
佐藤メバル
そう、そこが楽しい。いま活躍している選手も、子どものころは同じように基礎を積んでいたと分かると励みになる。
ただ全体にやさしくまとめてあるから、各テクニックの深さは控えめ。まず全体像をつかんでから、自分の弱い部分を専門書で補う流れがおすすめだよ。

知ってる?サッカー (クイズでスポーツがうまくなる)
大槻邦雄 著|ベースボール・マガジン社
¥1,650(税込)
強豪ジュニアサッカークラブの監督が、基本の技術とドリル、ルール、道具をクイズ形式で紹介する一冊です。クイズを入口にして自分で答えを見つけるから、技術のコツや競技の特徴が記憶に残りやすい。豊富なイラストで見せ方を工夫し、総ルビ・索引付きなので調べ学習にも使えます。技術書というより、サッカーという競技への入口を作る本だと考えればいいでしょう。
こんな人におすすめ
クイズや○×で覚えるのが好きな子。ルールや道具も一緒に知りたい初心者。学校の調べ学習でサッカーを扱う小学生。遊び感覚で学びたい読者に。
良い点
- クイズ形式で記憶に残る
- 総ルビと索引付き
- ルールと道具も学べる
気になる点
- 技術の深掘りは控えめ
- 順番に読む本ではない
- 実践練習には不向き
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2017年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クイズ形式の本って、遊びっぽくて勉強にならない気がするんですけど、実際どうなんですか?
佐藤メバル
逆だよ。自分で考えて答えるから、頭に残る。読まされるより、当てにいくほうが集中するんだよね。
しかもこれは強豪クラブの監督が作っているから、クイズの答えがそのまま技術のコツになっている。
橘ナナミ
なるほど。総ルビと索引付きというのも、調べるのに向いていそうですね。
佐藤メバル
そう、学校でサッカーについて調べる宿題が出たときにも使える。ルールや道具の話も入っているから、技術書というより入口の百科事典に近い。
ただ順番に読んで練習メニューをこなすタイプではないので、体を動かす指南は別の本で、という使い分けがいいと思うよ。

少年サッカー入門 (ジュニア入門シリーズ)
加藤久 著|金園社
タイトルどおり、少年サッカーの入口を一冊にまとめた入門書です。これから始める子が最初に手に取ることを想定した構成で、基本から順に学べるよう組まれています。厚すぎない分量なので通読しやすく、全体像をつかんでから個別の技術書に進む、という使い方がしやすい。ページ数にも無理がなく、少しずつ読み進めるのにも向いています。
こんな人におすすめ
とにかく最初の一冊を探している初心者。著者名を頼りに選びたい保護者。基本を順番に確認したい小学生。入門の型を押さえたい読者に。
良い点
- タイトルどおりの入門書
- 分量が読み切りやすい
- 基本を順に追える
気になる点
- 細かい図解は限られる
- 動画やQRはなし
- 上級者には物足りない
出版社
金園社
発売日
1985年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、ネットだと内容紹介があまり見つからなくて。こういうとき、どう紹介すればいいんでしょう。
佐藤メバル
そういうときは正直にいくのが一番。タイトルと著者、出版社、ページ数という確かな情報だけで語る。入門書という型は、それだけで価値があるんだよね。
書店でも、迷った人が最初に手に取る棚の定位置に置かれていた。
橘ナナミ
なるほど、無理に中身を想像して書かないほうがいいんですね。読者さんには何を伝えればいいですか?
佐藤メバル
「最初の一冊を、厚すぎない分量で」と伝えれば十分だと思う。通読して全体像をつかんでから、気になる技術の本に進めばいい。
動画やQRコードは付いていないから、映像で覚えたい子は別の本と組み合わせるといいよ。

少年のためのサッカー入門: イラスト・写真でしっかり身につく上達のポイント
中塚義実 著|永岡書店
副題どおり、イラストと写真の両方を使って上達のポイントを身につける入門書です。文字だけでは分かりにくい体の動きを、絵と写真で補いながら確認できる作り。ページ数にある程度の厚みがあるので、基本を一通りたどる用途に向きます。イラストで仕組みをつかみ、写真で実際の形を確かめる、という往復がしやすい構成です。
こんな人におすすめ
イラストで仕組みを、写真で実際の形を確かめたい小学生。自宅練習でフォームを見直したい子。図版の多い本を好む読者。見て理解するタイプに向きます。
良い点
- イラストと写真の併用
- 上達ポイントに絞った構成
- ページ数にゆとりがある
気になる点
- 手元に情報が少ない
- 動画の補助はなし
- 通読にはやや厚い
出版社
永岡書店
発売日
1993年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イラストと写真、両方使うのって贅沢な気がします。どちらか一方でよくないですか?
佐藤メバル
役割が違うんだよ。イラストは理屈、写真は現実。たとえば足の当て方をイラストで理解して、写真で実際の角度を確かめる。
片方だけだと、どうしても埋まらない隙間が出るんだよね。
橘ナナミ
そうか、図で分かったつもりでも、実際の体の形は違いますもんね。分厚さは気になりますか?
佐藤メバル
基本を一通りたどるなら、この厚みはむしろ安心材料だと思う。ただ手元に詳しい紹介情報が少ない本なので、書店で中を開いて、自分が読みやすいかどうかを確かめてから選ぶのがおすすめだよ。

ザ・サッカー イラスト版: 初心者のための基本テクニックと練習法 (プレイスポーツ)
日本文芸社
副題に「初心者のための基本テクニックと練習法」とあるとおり、基本をイラストで追うタイプの一冊です。絵で動きの流れを追えるので、写真だけでは分かりにくい足の運びや体の向きも確認しやすい。掲載範囲は入門期に必要なところに絞られており、練習法まで含めて一冊で見渡せる構成。これから始める子が最初に全体をつかむ用途に向いています。
こんな人におすすめ
イラストで流れをつかみたい初心者。基本テクニックと練習法をまとめて確認したい子。図版中心の本を好む読者。動きの手順を絵で追いたい場面に。
良い点
- イラスト中心で見やすい
- 基本テクと練習法を収録
- 初心者向けに絞った構成
気になる点
- 掲載情報が限られる
- 動画の補助はなし
- 上級テクは扱わない
出版社
日本文芸社
発売日
1986年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「イラスト版」って、写真の本と比べてどうなんですか? 実際の動きは写真のほうが分かりやすそうですが。
佐藤メバル
一長一短だね。写真はリアルだけど、肝心な足の角度が影で見えなかったりする。イラストは大事なところを強調できるから、動きの順番を追うのに向いている。
入門の段階では、絵のほうが呑み込みが早い子も多いよ。
橘ナナミ
なるほど。この本は練習法まで入っているんですね。基本テクニックと練習法が一冊で済むのは助かりそうです。
佐藤メバル
そう、そこが利点。ただ手元にある紹介情報は限られているから、書店で実際にめくって、絵のタッチが自分に合うかを見て選ぶといい。
上級テクは扱っていないので、そこは別の一冊に譲る形だね。

サッカー: 基本練習もテクニックもこれ1冊でOK (わくわくチャレンジブックス 3)
フレーベル館
タイトルのとおり、基本練習とテクニックを一冊にまとめた入門書です。「これ1冊でOK」と言い切る構成は、何冊も揃えるのが難しい家庭には心強い。基本練習とテクニックの両方に触れる作りなので、最初に全体を眺めて、自分に足りない部分を探す使い方に向いています。ページ数も多くなく、最後までたどり着きやすいのも初心者向けの利点です。
こんな人におすすめ
一冊だけ手元に置いておきたい初心者。練習とテクニックをまとめて確認したい子。買い足しを迷っている家庭。最初の一冊を決めきれない読者に。
良い点
- 練習とテクを一冊で
- タイトルどおりの網羅感
- 入門期に迷いにくい
気になる点
- 詳しい情報が少ない
- 動画の補助はなし
- 専門的な深掘りはない
出版社
フレーベル館
発売日
1997年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「これ1冊でOK」って、思い切ったタイトルですよね。本当に一冊で足りるんでしょうか。
佐藤メバル
そこは受け取り方次第でね。何冊も買わなくていい、という安心を与えてくれるタイトルなんだよ。基本練習とテクニックの両方に触れているから、最初に全体を眺めるには十分。
足りない部分は、自分で気づいてから足せばいい。
橘ナナミ
たしかに、いきなり何冊も揃えるのは大変ですもんね。でも、内容の情報が少ないぶん、紹介が難しいです。
佐藤メバル
そういうときは、書店で手に取って確かめてもらう前提で紹介すればいい。ページ数も多すぎないから、通読して全体像をつかむのに向いている。
動画は付いていないので、映像で覚えたい子は別の本と組み合わせる、という案内で十分だよ。

小学生のサッカー 実力アップのための最強のトレーニング プレーの質で差をつける! (まなぶっく)
バディサッカークラブ 著|メイツ出版
¥1,694(税込)
日本代表選手を輩出してきたチームのトレーニング法をまとめた一冊です。セレクションを行わない街クラブから代表選手が育つ理由として、子ども目線の言葉で指導する姿勢が紹介されています。「ひざを曲げて、ゆっくりとはやくを切りかえる」のように感覚に落とし込み、一人でできる練習から複数人での実践、長所を伸ばすプレー、頭を使うプレー、夢のテクニックまで段階を追います。
こんな人におすすめ
一人で黙々と練習する時間が長い子。自分の長所を武器にしたい小学生。コーチが練習メニューの引き出しを増やしたい場面。自主練の質を上げたい読者に。
良い点
- 自主練メニューが豊富
- 長所を伸ばす視点がある
- 実戦テクまで収録
気になる点
- 項目が多く通読は大変
- 動画は付かない
- 低学年には文章が多い
出版社
メイツ出版
発売日
2022年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「セレクションを行わない街クラブから代表選手が育つ」という話が気になります。選ばれた子だけを集めたわけではないんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の一番おもしろいところだよ。特別な子を集めたのではなく、子ども目線の言葉で指導してきたから育った、という考え方。
たとえば「ドリブルに緩急をつけろ」ではなく「ひざを曲げて、ゆっくりとはやくを切りかえる」と言う。
橘ナナミ
なるほど、指示の言葉そのものを変えているんですね。自主練にも使えるんですか?
佐藤メバル
使えるよ。一人でできるボールの扱いから、複数人でのパス練習、長所を伸ばすプレー、頭を使うプレー、最後はシャペウやエラシコといった夢のテクニックまで入っている。
項目は多いから、目次で気になるところから開いてもいい。

少年サッカー「基本と上達」のすべて (主婦の友ベストBOOKS)
平野淳 著|主婦の友社
¥1,430(税込)
ヨーロッパ各国で指導者ライセンスを取得し、Jリーグクラブで幼稚園生から高校生までを見てきた著者の一冊です。サッカー用具やシューズの選び方から始まるのが他書にない入口。用具、ボール遊び、キック、ドリブル、ヘディング、シュートという順で、オールカラー写真でていねいに解説します。ドリブルは国別の特色にも触れ、準備段階から親子で確認できる構成です。
こんな人におすすめ
これから始める子の保護者。シューズや用具の選び方から知りたい家庭。基本技術を写真で確かめたい小学生。準備段階から知りたい読者に。
良い点
- 用具とシューズの話から始まる
- オールカラー写真で見やすい
- 国別ドリブルの紹介が楽しい
気になる点
- 戦術の話は少なめ
- 動画の補助はない
- 上級者向けではない
出版社
主婦の友社
発売日
2006年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
用具やシューズの選び方から始まる入門書って珍しいですね。技術の本なのに、そこから? と思いました。
佐藤メバル
そこがうまいんだよ。靴が合っていないと、正しいフォームも身につかない。サッカーを始める家庭がいちばん最初に迷うところを、ちゃんと拾っている。
著者は幼稚園生から高校生までを指導してきた人だから、その辺のつまずきをよく知っているんだね。
橘ナナミ
なるほど、親が読むところも多い本なんですね。ドリブルに国別の流派が出てくるのも気になります。
佐藤メバル
アルゼンチン流、ブラジル流、イングランド流といった紹介があって、読み物としても楽しい。オールカラーの写真でていねいに追えるから、まず基本を写真で確かめたい子に向く。
ただ戦術の話は少ないから、そこは別の一冊に任せるといいよ。

突然うまくなる!少年サッカー「上達」の秘密: 個人戦術とグループ戦術 オールカラーでよくわかる (主婦の友ベストBOOKS)
和賀崇 著|主婦の友社
副題に「個人戦術とグループ戦術」とあるとおり、技術の練習ではなくプレーの判断と関わり方に焦点を当てた一冊です。同じ出版社の入門書より戦術寄りで、一人の判断と複数人の連動をオールカラーで解説する構成。体の使い方を覚えた次の段階として、試合の中でどう考え、どう動くかを学びたい読者に向いています。技術書のあとに置くと内容がつながって見えます。
こんな人におすすめ
基本技術は覚えて、次は試合で活躍したい小学生。判断の部分を伸ばしたい子。指導者がグループ戦術を教える材料を探している場面。技術の次の段階にいる読者に。
良い点
- 個人とグループ両方を扱う
- オールカラーで見やすい
- 判断に焦点を当てている
気になる点
- 技術の基本解説は少ない
- 掲載情報が限られる
- 低学年には難しい
出版社
主婦の友社
発売日
2007年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「個人戦術」と「グループ戦術」って、どう違うんでしょう。技術とはまた別なんですか?
佐藤メバル
別のものだね。技術は「蹴る・止める・運ぶ」の体の話。戦術はいつ、どこで、それを選ぶかという判断の話なんだ。
この本はそこに踏み込んでいる。一人の判断と、味方との関わり方を、オールカラーで整理している。
橘ナナミ
なるほど、上手な子と試合で活躍する子の差はそこかもしれないですね。でも、初心者には早いですか?
佐藤メバル
基本を覚えてから読むほうが効くね。逆に、体は動くのに試合で迷ってしまう子にはぴったりだと思う。ただ手元に詳しい紹介情報が少ないので、書店で中身を確かめてから選ぶのが確実だよ。

最速上達サッカー
成美堂出版
¥1,100(税込)
「最速上達」を掲げた入門書です。短期間で基本を押さえることを狙った作りで、これから始める人が最初に全体を見渡すのに向いています。ページ数も手頃で、通読してから自分の弱い部分を探す使い方がしやすい。価格も含めて手に取りやすく、最初の候補として挙げやすい。同じ入門書と並べたとき、厚さで迷わないのも利点です。
こんな人におすすめ
できるだけ早く基本を押さえたい初心者。まず一冊を手頃に試したい家庭。通読して全体像をつかみたい小学生。上達の順番を知りたい読者に。
良い点
- 手頃な価格で試しやすい
- 分量が読み切りやすい
- 入門の全体像をつかめる
気になる点
- 詳しい紹介情報が少ない
- 動画の補助はない
- 専門的な深掘りはない
出版社
成美堂出版
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「最速上達」って言葉に弱いんですよね。でも、上達に近道なんてあるんでしょうか。
佐藤メバル
魔法はないよ。ただ、順番よく学べば遠回りは減らせる。この本はその順番を意識して作られている入門書だね。
厚すぎないから通読しやすくて、最初の一冊として手に取りやすい。
橘ナナミ
なるほど。価格も手頃なんですね。内容の情報が少ないのは気になりますが。
佐藤メバル
そういうときは、確かな情報だけで紹介する。入門書としての型と、読み切りやすい分量。それだけで最初の一冊としては十分役に立つ。
書店で中を開いて、図や写真が見やすいかどうかを確かめて選ぶのがいいよ。

サッカー ドリブルテクニック超入門
レガテドリブル塾 著|エクシア出版
¥1,650(税込)
総フォロワー数123万人のチャンネルを持つ「レガテドリブル塾」のタクヤさんとしょうちゃんさんが、ドリブルテクニックを伝授する一冊です。ドリブルが上達すると他のプレーもうまくなるという考えのもと、二人が子どもの頃から練習してきた基本ワザと練習法を収録。すべてのドリルが動画で確認できるQRコード付きで、技を一つずつ自分のものにしていく使い方がしやすい作りです。
こんな人におすすめ
ドリブルを武器にしたい小学生。1対1で勝てるようになりたい子。動画と本を行き来しながら反復したい読者。技を一つずつ物にしたい子に。
良い点
- すべてのドリルに動画付き
- ドリブルに特化した濃さ
- 基本ワザから積み上げる
気になる点
- 守備や戦術は対象外
- GKの話はない
- 動画視聴が前提になる
出版社
エクシア出版
発売日
2022年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
前にもドリブル塾の本がありましたよね。同じ塾の本が二冊あるのはなぜなんでしょう。
佐藤メバル
切り口が違うんだよ。マンガで全体を学ぶ入門書と、こちらはドリブルだけをとことんやる一冊。すべてのドリルに動画のQRコードが付いていて、基本ワザを反復する前提で作られている。
橘ナナミ
なるほど、絞っているぶん濃いわけですね。ドリブルって、そんなに大事なんですか?
佐藤メバル
本人たちは「ドリブルが上達すると他のプレーもうまくなる」と言っている。相手を抜けるようになると、パスの選択も見えてくるからね。
ただ守備や戦術、キーパーの話は扱っていないので、チーム全体の動きを学びたいなら別の本と組み合わせるといい。

サッカー・フットサルかんたんリフティング入門―毎日15分、1カ月で誰でも連続50回できる!
土屋健二 著|ダイヤモンド社
¥1,760(税込)
リフティングだけに絞った珍しい一冊です。毎日15分の練習で、1カ月で連続50回という具体的な目標を掲げ、写真入りのていねいな解説と毎日の練習用の映像で、初心者でも正しいリフティングに近づける構成。ボールさえあればすぐできて続けやすいリフティングの利点を、コアの筋力強化や有酸素運動の面からも説明しています。体づくりの本としても読めます。
こんな人におすすめ
リフティングが一度も続かない小学生。家の中で短時間の練習を習慣にしたい子。体を動かす機会を増やしたい読者。目標を決めて反復したい子に。
良い点
- リフティングに特化している
- 1カ月の目標が明確
- 毎日の練習用映像付き
気になる点
- キックや守備は扱わない
- 試合の実践には直結しにくい
- 映像視聴が前提の作り
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2009年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
リフティングだけの本って、需要あるんですか? 正直、地味な練習のイメージなんですけど。
佐藤メバル
そこが意外と刺さるんだよ。ボールさえあれば一人でできるし、回数が数字で見えるから達成感がある。
この本は「毎日15分で1カ月、連続50回」という目標を掲げて、写真と映像で練習の手順を示している。数字で伸びが見えるのは子どもにとって大きい。
橘ナナミ
なるほど、一人でも続けやすい練習だからこそ、専用の本が成り立つんですね。サッカー以外にも効果があると書いてあるのは意外でした。
佐藤メバル
そう、コアの筋力強化や有酸素運動としての面も説明されている。ただキックや守備の話は一切扱っていないから、あくまで基礎づくりの一冊として位置づけるのがいい。
映像を見る前提の作りなので、そこは確認しておいてね。

ジュニアサッカー クーバー・コーチング キッズのトレーニング集 ボールマスタリー100
クーバー・コーチング・ジャパン 著|カンゼン
¥2,750(税込)
キッズのための一人でできる自主練メニューを100個集めた決定版です。ボールマスタリーはサッカーの基礎という考えのもと、ボールフィーリング、両足の技術、コーディネーション、柔軟性、フットスピードを獲得するエクササイズを、初級・中級・上級・達人・コンビネーションの段階に分けて収録。全メニューが動画に対応し、番外編のスピードトライアルで遊びながら試せます。
こんな人におすすめ
家で一人で黙々と練習する子。両足をバランスよく使えるようになりたい小学生。指導者がウォーミングアップのメニューを探している場面。自主練の型を持ちたい読者に。
良い点
- 100メニューを段階別に収録
- 全メニュー動画対応
- 番外編で記録に挑戦できる
気になる点
- 価格はやや高め
- 試合の戦術は扱わない
- 項目が多く迷いやすい
出版社
カンゼン
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
100個も練習メニューがあると、逆にどれをやればいいか分からなくなりませんか?
佐藤メバル
そこは段階分けで解決している。初級から達人、さらに組み合わせまで順に並んでいるから、上から順にこなせば自然に積み上がる。
しかも全メニュー動画対応だから、名前だけでは分からない動きも確認できる。
橘ナナミ
なるほど。番外編でタイムを測るのも、遊びみたいで楽しそうですね。
佐藤メバル
そう、10回を何秒でできるか挑戦する形になっていて、記録が伸びると励みになる。ただ価格はやや高めで、項目も多いから、まず初級の章だけやってみる、くらいの気持ちで入るのがいいと思うよ。

新版 風間八宏のサッカースクール トラウムトレーニング トラップが身につく本
トラウムトレーニング 著|マイナビ出版
¥1,650(税込)
風間八宏さんが率いるサッカースクールによる、トラップ技術の指導書です。トラップは止めることではなく、次のプレーを意識してボールを置くこと。この定義から始まるのが他書と決定的に違います。基本から応用、練習方法までを紹介し、サッカー史に残る伝説的な「神」トラップの技術解説も収録。現代サッカーのポゼッション志向に対応する考え方に触れられます。
こんな人におすすめ
「止める」で終わっていた子が次の段階へ進みたいとき。判断の速さを上げたい小学生。指導者が技術の考え方を見直したい場面。トラップの意味から知りたい読者に。
良い点
- トラップの定義から説く
- 練習メニューが実践的
- 伝説的トラップの解説付き
気になる点
- 初心者にはやや難しい
- キックや守備は主題でない
- 文章量が多い
出版社
マイナビ出版
発売日
2019年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
トラップって、ボールを止めることですよね? それが一冊の本になるのが不思議です。
佐藤メバル
そこがこの本の出発点なんだ。著者たちは「止めるだけではトラップではない」と言う。次のプレーを意識して、自分がいちばん早く動き出せる場所にボールを置く。
それがトラップだと定義している。だから一冊になるんだよね。
橘ナナミ
なるほど、止める技術じゃなくて、次につなげる技術なんですね。小学生にも読めますか?
佐藤メバル
読みこなすには少し文章量があるから、中学年以降か、指導者と一緒に読むといい。サッカー史に残る伝説的なトラップの解説も入っていて、大人が読んでも発見がある。
現代サッカーのボール保持の考え方に触れたい人にも向いているよ。

10才からのサッカーIQドリル 「考える力」を鍛える50問 (まなぶっく)
大宮アルディージャジュニア 著|メイツ出版
¥1,683(税込)
「考える力」をテーマにした50問の問題集です。1ページ目に問題、次のページに回答例という形式で、パスまわしやサイドチェンジ、効果的なスルー、崩しからのゴールといった場面を、あらゆる角度から分析します。ポジションやピッチエリアごとに例題を拾うこともでき、テーマによっては大宮アルディージャのジュニアが取り入れている練習方法も紹介されます。
こんな人におすすめ
体は動くのに試合で迷う小学生。パスの出し先を自分で考えたい子。チームの共通理解を作りたい指導者。判断を言葉にしたい読者に。
良い点
- 50問の問題集形式
- 回答例で考え方を確認
- 練習法の紹介もあり
気になる点
- 実技の解説は少ない
- 低学年には難しい
- 動画の補助はない
出版社
メイツ出版
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「サッカーIQ」って聞き慣れないんですけど、頭の良さみたいなものですか?
佐藤メバル
そういうこと。世界大会で日本が優勝候補を追い詰めた場面を引きながら、技術だけでなく、判断と共通理解があったからこそあのプレーが生まれたと説明している。
この本はその「考える力」を50問で鍛える。
橘ナナミ
問題集形式なんですね。算数みたいに、答え合わせができるのは分かりやすそうです。
佐藤メバル
1ページに問題、次に回答例という流れだから、自分で考えてから確かめられる。ポジション別、エリア別に拾い読みもできる。
ただ実技の解説は少ないから、体の使い方は別の本で、頭の整理はこの本で、という役割分担がいいと思うよ。

「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集 (辰巳実用BOOKS)
安永聡太郎 著|辰巳出版
¥1,210(税込)
プロが実践する基本的な戦術をQ&A形式で学ぶ問題集です。サッカーの原理原則から攻撃の組み立て、崩し、守備まで、四つの章で場面ごとに問いかける構成。常にいろいろな場面を想定して考えることが実践で役立つ、という考え方が貫かれています。著者はJリーグやスペインでプレーし、引退後は指導者や解説者として活動してきた人。問題を解きながら理論まで覚えられる狙いがはっきりした一冊です。
こんな人におすすめ
試合の見方を深めたい小学生。先に動ける選手になりたい子。守備の判断まで考えたい読者。実戦のイメージを頭で作るタイプに向きます。
良い点
- 原理原則から守備まで収録
- Q&Aで考えながら読める
- 指導経験者の視点が入る
気になる点
- 低学年には難しい
- 実技の解説は少ない
- 文章中心の構成
出版社
辰巳出版
発売日
2021年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「サッカー脳」という言葉、前の本でも出てきましたけど、結局どうやって鍛えるんですか?
佐藤メバル
この本は答えを一つに決めず、場面を想定して自分で選ばせる。サッカーの原理原則から、攻撃の組み立て、崩し、守備まで、章ごとに問題が並ぶ。
考えた分だけ、試合で先に動けるようになるという筋書きなんだ。
橘ナナミ
なるほど。著者の方が選手としてだけでなく指導者もやってきた人なのが、説得力ありますね。
佐藤メバル
そう、Jリーグやスペインでのプレー経験のある人が、引退後の指導や解説の視点を込めて作っている。文章中心だから中学年以降が読みやすい。
判断の本と実技の本を一冊ずつ、という組み合わせが理想的だね。
初心者の小学生がサッカーの本を読むメリットと、ジャンルごとの役割
橘ナナミ
そもそも、本を読むと何が変わるんですか。体を動かすスポーツなのに。
佐藤メバル
言葉で整理できることだね。たとえば『ライバルに差をつける! 小学生のサッカー 最強のテクニックが身につく本』には、ヘディングで「アゴを引け」が伝わらない子に「歯をかめ」と言い換える指導例が出てくる。同じ動きでも、腑に落ちる言葉と出会えるかどうかで伸び方が変わる。本は、その子に合った言葉を家に持ち帰れる道具なんだよ。
橘ナナミ
ジャンルはどう分けて考えればいいですか。
佐藤メバル
漫画・物語の入門書、技術とテクニック、ドリブルとボールマスタリー、戦術とサッカーIQとポジション、GKや守備の実戦、メンタルと判断力、ルール、練習メニューとドリル、そして親・指導者向け。この9つでほぼ全部を説明できる。
佐藤メバル
ドリブル特化は2冊あって、『マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座』はマンガとイラストでリフティングやボールタッチから1対1のドリブル、シュート練習までを扱い、QRコードで動画も見られる。『サッカー ドリブルテクニック超入門』は全ドリル動画対応だ。ボールマスタリーなら先ほどの100メニューの本、トラップを専門に扱うなら『新版 風間八宏のサッカースクール トラウムトレーニング トラップが身につく本』のように、止めるだけでなく次のプレーを意識したコントロールを掘り下げる本まである。
橘ナナミ
戦術やポジションは、やっぱり高学年向けですか。
佐藤メバル
そう。『マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業』は、ゴールキーパーやセンターフォワードなどポジションごとの役割をマンガで追い、解説の書き下ろしが付く。GKや守備を厚く見るなら、キーパーの項目にページを割いた『動画で完全マスター! 小学生のサッカー 上達のコツ55』。問題集タイプは『10才からのサッカーIQドリル』と『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』で、後者は攻撃の組み立て、崩し、守備まで章を分けて「次にどう動くか」を考え続ける構成になっている。
橘ナナミ
ルールの本はありますか。
佐藤メバル
『知ってる?サッカー』がクイズ形式で技術・ドリル・ルール・道具まで扱い、総ルビで索引付き。競技とルールの知識は『マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座』にも章が置かれている。
橘ナナミ
女子の子が読むなら、何か違いますか。
佐藤メバル
『ドラえもんのスポーツおもしろ攻略 サッカーが楽しくできる』は、なでしこジャパンの活躍以降、女性の間でも「やってみたいスポーツ」の上位に挙がると紹介している。『小学生のサッカー 実力アップのための最強のトレーニング』のチームは、なでしこジャパン日本代表の選手も育っていると書かれている。男女で本を分ける必要はないと思うよ。
橘ナナミ
運動が苦手な子には? 食事や栄養の本は?
佐藤メバル
『10歳までに差がつく!サッカー 「超実践」上達レッスン』は、運動神経が悪くても正しい基礎を練習すれば必ずうまくなる、という立場で書かれている。体の動かし方から入る本はそういう子に向く。栄養や食事を正面から扱う本は、正直に言うとこの25冊には入っていない。体づくりの入り口は身体操作の本や用具の本で、食事は別の資料で補うのがいいと思う。
読む順番のステップ設計と、練習への落とし込み方
橘ナナミ
冊数が多いと、どれから読めばいいか分からなくなりそうです。
佐藤メバル
順番を決めよう。ステップ1は「好きになる」で漫画の入門書。ステップ2が蹴る・止める・運ぶの基本技術。ステップ3はボールマスタリー系のドリル本で自主練。ステップ4で『10才からのサッカーIQドリル』のような判断の問題集。ステップ5がポジションと戦術。いきなり5から入らないことが大事だね。
橘ナナミ
読んだあと、どう練習につなげればいいですか。
佐藤メバル
読む、1つだけ選ぶ、練習メニューにする、試合で試す、振り返る、の順で回す。トラップのページを読んだら、その日は「足の裏で止める」だけを10分。次の練習試合で意識して使う。うまくいかなければ、また本に戻る。これでいい。
橘ナナミ
欲張って一度に全部やろうとしていました。
佐藤メバル
一度に一つで十分。動画付きの本なら動画でフォームを確認して、スクールやチーム練習でコーチに見てもらう。本は答えを渡すものではなく、練習のテーマを決めるための材料なんだよ。
失敗しない買い方 — 予算・改訂版・口コミの見極め
橘ナナミ
予算を抑える方法はありますか。
佐藤メバル
図書館、中古、電子版の順で検討するといい。まず図書館で借りて、本人が何度も開くようなら買う。中古は内容が同じなので、傷みと版だけ確認すれば十分。電子版はタブレット前提の本もあるから、端末を確認してから。
橘ナナミ
改訂版かどうかは、どこで見分けますか。
佐藤メバル
「新装版」「新版」といった表記と、動画の視聴形態が変わっていないかを見る。実際、『動画で完全マスター! 小学生のサッカー 上達のコツ55』は、DVD付きの改訂版を、動画の視聴形態と書名・装丁を変えて発行し直したものなんだ。だから同じ内容でも、新しい版のほうがスマホで動画を見られる、といったことが起きる。
橘ナナミ
口コミは信じていいんでしょうか。
佐藤メバル
書店員だったころ、発売直後に星だけが並ぶ本を何度も見たよ。見るべきなのは、お子さんの学年と、どのページを実際に使ったかが書かれているレビューだね。逆に、対象学年と本人のレベルがずれている本、ふりがなが足りない本、写真が小さくて真似できない本は、買ってから後悔しやすい。書店で中身を開いて、いまのその子に合うかを確かめてから決めるのがいちばんだよ。
よくある質問
小学生の初心者に最初に読ませるなら、どのサッカー本がおすすめですか?
橘ナナミ
小学生の初心者に最初に読ませるなら、どのサッカー本がおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
『ドラえもんのスポーツおもしろ攻略 サッカーが楽しくできる』は小学館の学習まんがシリーズで、監修に日本サッカー協会が入り、ドラえもんとのび太が初歩から学ぶ構成です。まんがと図解の両方なので最初の一冊に向きます。『うまくなる少年サッカー』も、オールカラーのまんがで楽しさを味わいながらQ&A形式の解説で練習法まで押さえられます。最初の一冊は「うまくなる本」より「好きになる本」にして、書店で字の大きさと中身を確かめてから決めるのがおすすめです。
サッカーの本は何歳から読めますか?ひらがなやルビ付きはありますか?
橘ナナミ
サッカーの本は何歳から読めますか?ひらがなやルビ付きはありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『やろうよ サッカー』は文章がルビ入りで、こども自身で読めるように作られています。『知ってる?サッカー』は総ルビで索引付き、調べ学習にも使える構成です。一方で『マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業』は256ページあり、文章を読み込める子向け。同じ学年でも読解レベルは違うので、ルビの有無と文章量を書店で見比べて選んでください。
漫画と技術書は、どちらを選べばいいですか?
橘ナナミ
漫画と技術書は、どちらを選べばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違います。漫画は入り口で、「サッカーって楽しい」を担う本です。技術書は、キックやコントロール、ドリブル、ヘディングのポイントを解説する実用書で、『読めばメキメキうまくなる サッカー入門』のように良い例と悪い例を並べて、なぜうまくできないのかが分かる作りになっています。迷ったら漫画から入り、ボールを触る時間が増えてきたら技術書を足す順番が自然です。
動画付き・QRコード付きのサッカー本は必要ですか?
橘ナナミ
動画付き・QRコード付きのサッカー本は必要ですかについて教えてください。
佐藤メバル
必須ではありませんが、初心者には強い味方です。『動画で完全マスター! 小学生のサッカー 上達のコツ55』は解説動画のQRコード付き、『サッカー ドリブルテクニック超入門』は全ドリルが動画で確認できます。『サッカー・フットサルかんたんリフティング入門』は毎日の練習用DVD付きです。親が言葉で説明しにくい動きほど、動画の価値は大きくなります。
戦術書は小学生には難しいですか?理解できる本はありますか?
橘ナナミ
戦術書は小学生には難しいですか?理解できる本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
読み込める子なら十分に使えます。『マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業』は、ポジションごとの役割をマンガで追い、書き下ろしの解説が付きます。『10才からのサッカーIQドリル』はゲーム中の状況を例にした50問、『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』は攻撃の組み立て・崩し・守備をQ&Aで考える構成です。まずは1問ずつ、一緒に考えながら進めるのがコツです。
親が読むべきサッカー本は?声かけに役立つ本を知りたいです。
橘ナナミ
親が読むべきサッカー本は?声かけに役立つ本を知りたいです。について教えてください。
佐藤メバル
『少年サッカー「基本と上達」のすべて』は、サッカー用具やシューズの選び方から、オールカラー写真でキックやドリブル、ヘディング、シュートまでを解説しています。『ライバルに差をつける! 小学生のサッカー 最強のテクニックが身につく本』には、ヘディングで「アゴを引け」が伝わらない子に「歯をかめ」と言い換える指導例が載っています。言葉の言い換え方を持ち帰れる一冊は、親子の会話をかなり楽にしてくれます。
本を読んだだけでサッカーは上手くなりますか?練習へのつなげ方を教えてください。
橘ナナミ
本を読んだだけでサッカーは上手くなりますか?練習へのつなげ方を教えてください。について教えてください。
佐藤メバル
読むだけでは変わりません。読む、1つだけ選ぶ、10分の練習メニューにする、試合で試す、振り返る、の順で回してください。『ジュニアサッカー クーバー・コーチング キッズのトレーニング集 ボールマスタリー100』のように、一人でできるメニューが初級から達人まで段階付きで並ぶ本は、そのまま練習表として使えます。一度に全部やらず、その日は一つだけ意識するのが続けるコツです。
予算を抑めたいです。図書館・中古・電子版でもおすすめはありますか?
橘ナナミ
予算を抑めたいです。図書館・中古・電子版でもおすすめはありますかについて教えてください。
佐藤メバル
まず図書館で借りて、本人が何度も開く本だけを買うのがいちばんです。中古は内容が同じなので、傷みと版を確認すれば十分。電子版はタブレットなど大きな画面での閲覧を前提にした本もあるため、購入前に確認してください。同じ書名でも「新装版」「新版」といった版がある場合は、内容の見直しや動画の視聴形態の変更がされていることがあるので、新しい版を選ぶと安心です。
まとめ
橘ナナミ
今日の話、弟に伝えたいことが多すぎて、頭の中でまとまらないです。
佐藤メバル
じゃあ一つだけ持って帰ろう。明日、本屋さんで1冊選ぶなら、どうする?
橘ナナミ
えっと……まだ読めない字があるので、まずは漫画で「サッカーって楽しい」から入ります。家でボールを触るようになったら、蹴る・止めるの本を足す。それから、うまくいかないときに親が見てあげられる写真の本を……。
佐藤メバル
いい流れだね。本は一度に揃えなくていい。1冊読み終わるころには、その子の課題はもう変わっているから、次に必要な本も変わっていく。本棚が成長に合わせて増えていくのが理想なんだ。
橘ナナミ
佐藤さんの失敗談みたいなものはないんですか。
佐藤メバル
あるよ。自分が気に入った戦術書を、まだ入団したての子に勧めてしまって、次の週に「字が多くて読めない」と言われたことがある。あのときは棚に戻って、同じテーマのまんが版を探し直した。いい本かどうかは、棚ではなく、その子の顔を見て決めるものだと学んだよ。
橘ナナミ
中身より、その子の顔なんですね。
佐藤メバル
そう。サッカーは、ボールを持っていない時間のほうが長いと言われるスポーツだ。だから本も、試合中ずっと使うものじゃない。家でボールを抱えている時間や、ベンチで次のプレーを待つ時間に、頭の中にもう一枚ピッチを描くための道具だと思ってくれたらいい。読んだ子は、試合でふと顔を上げたとき、さっきまで見えなかったスペースが、少しだけ広く見えるはずだよ。
