サッカーの動き方が学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、「サッカー 動き 方 本」で調べたんですけど、出てくる本が多すぎて…しかも「オフ・ザ・ボール」って言葉ばかりで、正直どれから手をつければいいのか分からなくなりました。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。動き方の本は、大きく分けると「攻撃の動き」「守備の動き」「認知・判断」「身体操作」の4領域に散らばっているんだ。書店員だった頃、オフザボールの本を全部「初心者向け」とPOPに書いて、求めてた内容と違うとお客さんに叱られたことがあってね。それ以来、目的とレベルで分けて案内するようにしている。
橘ナナミ
4領域…! それ気になります。じゃあ、まず何から見ればいいんですか?
佐藤メバル
目的から決めるのが一番失敗が少ない。自分で上手くなりたいのか、教えたいのか、観たいのか、子どものサポートなのか。ここを先に固めると、選ぶべき一冊がぐっと絞られるよ。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ、そのあたりを軸ごとに教えてください!
サッカーの動き方が学べる本の選び方
目的別に選ぶ(プレー上達/指導/観戦/子ども支援)
橘ナナミ
プレーを上達させたい人には、どれがいいんですか?
佐藤メバル
林陵平さんの『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』が起点になる。ポジション別の動きに加えて、攻撃・守備・サイドアタック・フィニッシュを目的別に整理していて、写真とイラスト、QRコードからの動画でも確認できる。教える側なら内藤清志さんの『8人制サッカーの教科書』で、指導者が「サッカーの本質」を理解するための知識を体系的に押さえられる。観戦を楽しみたいなら、西部謙司さんのマンガ形式のポジション解説が読みやすいよ。
年代・レベル別に選ぶ(幼児・小学生・中高生・大人・指導者)
橘ナナミ
小学生と大人では、やっぱり違いますか?
佐藤メバル
違うね。小学生なら肥沼章彦さんの8人制シリーズ——『小学生8人制サッカー ポジション別の動き方』や『小学生8人制サッカー チーム戦術の動き方』、『8人制サッカー サイドバックの動き方』は、ポジションごとに「どこに立ち、何を見て、どう動くか」を子どもにも分かる言葉で説明している。大宮アルディージャジュニア監修の『10才からのサッカーIQドリル』は問題形式で考える力に働きかける。中高生や大人は鬼木祐輔さんや林雅人さんの本がフィットする。
学ぶ領域別に選ぶ(攻撃/守備/認知判断/身体操作/個人技術)
橘ナナミ
さっきの4領域を、代表的な本で教えてほしいです。
佐藤メバル
攻撃なら林陵平さん、山口素弘さん監修の『サッカー崩しの教科書』、風間八宏さんの『サッカー外す解剖図鑑』。守備なら岩政大樹さんの『サッカー守備解剖図鑑』が「止まる」「寄せる」から2対2、3対3、チーム守備まで段階的に整理している。認知判断は安永聡太郎さんの『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』と鬼木祐輔さんの『サッカー「いい選手」の判断力』。個人技術なら三笘薫さんの『サッカードリブル解剖図鑑』、身体操作なら泉原嘉郎さんの『動画でわかる サッカー・コーディネーショントレーニングバイブル』だね。
形式別に選ぶ(紙/電子書籍/読み放題/動画・DVD付き)
橘ナナミ
電子書籍や動画付きを選ぶときの注意はありますか?
佐藤メバル
動画連動は動き方の本と相性がいい。林陵平さんはQRコードで動画視聴、村松尚登さんと菊原志郎さんはDVD付き、山口素弘さんの本はAR動画でプレーを確認できる。でも付属のDVDや動画特典は中古だと欠けていることがあるから、そこは確認して。電子で探すなら8人制シリーズのように読みやすい本もあるけれど、読み放題に対応しているかはストアごとに違うので、購入前に自分で確かめてね。
読む順番で選ぶ(入門→実践→専門)
橘ナナミ
入門から順番に読むとしたら、どう並べますか?
佐藤メバル
まずマンガや『10才からのサッカーIQドリル』、菊原志郎さんの『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』で「オフザボールとは何か」を掴む。次に林陵平さんや林雅人さんの本で原理原則と動きの引き出しを増やす。仕上げに岩政大樹さんの守備、鬼木祐輔さんの判断力、古賀康彦さんの『サッカーのエコロジカル・アプローチ』のような専門書へ進むと、頭の中で線がつながるよ。
予算帯で選ぶ(入門〜専門まで)
橘ナナミ
予算はどのくらい見ておけばいいですか?
佐藤メバル
マンガや問題集、解剖図鑑シリーズのような入門〜中級は1000円台から見つかる。ポジション別や戦術解説は2000円前後、DVDや動画が付く本、指導者向けの専門書はもう少し上、という幅だね。最初から高い専門書を買うより、手に取りやすい一冊で自分の課題を確かめてから次を選ぶほうが、結果的に近道になる。
サッカーの動き方が学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカーの動き方が学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方: .
林陵平 著|日本文芸社
¥1,980(税込)
ボールを持っていない時間の動き=オフ・ザ・ボールを、ポジション別だけでなく、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュといった目的別に整理した一冊です。写真とイラストに加えて、QRコードから動画も見られるので、文字でつかんだ感覚を映像で確かめられます。欧州サッカーに精通した著者ならではの、現代の戦術を前提にした動き方になっているのが、原理原則を丁寧に説くタイプの本との違いです。
こんな人におすすめ
「ボールが来ないと何をしていいか分からない」と感じる中高生や社会人プレーヤー、そして動き方を言葉にして選手に伝えたい指導者。スマホで動画を確認しながら、ポジションごとの立ち位置を一冊で押さえたい人に向きます。
良い点
- 目的別に動きを整理
- 動画と紙面の二段構え
- 欧州基準の戦術観
気になる点
- 動画視聴が前提になりがち
- 個人技の上達は別途必要
- 初心者には情報量が多い
出版社
日本文芸社
発売日
2023年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、サッカーの“動き方”の本っていろいろありますけど、最初の一冊ってどれがいいんでしょう?
佐藤メバル
いい質問だね。まずは林陵平さんの『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』が入りやすいかな。ボールを持っていない時間の動きを、ポジション別だけでなく、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュという目的別に整理しているんだよ。
橘ナナミ
目的別っていうのが、なんか助かります。ポジション別だけだと、自分に関係ないところを飛ばしちゃいそうで。
佐藤メバル
そうそう。しかも写真とイラストに加えて、QRコードから動画も見られる。頭で理解したつもりの動きを、映像で確かめられるのが大きいよ。
欧州サッカーに精通した著者だから、現代の戦術を前提にした動き方になっているのも特徴だね。

サッカー オフ・ザ・ボールの動き・戦術・トレーニング
林雅人 著|ナツメ社
¥2,887(税込)
日本サッカーの強みである組織力・勤勉さ・敏捷性に、これから必要な“対応力”を重ね、その鍵をオフ・ザ・ボールの質に置いた一冊です。オフ・ザ・ボールの3大原則「縦パスの意識」「より高いポジショニング」「トライアングル」から、オーバーラップやプルアウェイ、ポジションチェンジといった実戦的な動き、年代やレベルに合わせたトレーニングまでをカラー図版で整理しています。考え方と練習法がつながっているのが強みです。
こんな人におすすめ
オフ・ザ・ボールの理屈を一度体系立てて学び直したい中高生以上のプレーヤー、そしてチームの練習メニューに落とし込みたい指導者。年代に合わせた練習を探しているジュニアの指導者にも向きます。
良い点
- 3大原則から整理
- 練習メニューまで収録
- カラー図版で見やすい
気になる点
- 価格はやや高め
- 通読には根気が要る
- 動画教材はなし
出版社
ナツメ社
発売日
2012年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきの本と似たタイトルですけど、林雅人さんのほうは何が違うんですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。こちらは“原則”から入る本なんだ。オフ・ザ・ボールの3大原則として、縦パスの意識、より高いポジショニング、トライアングルを挙げて、そこからオーバーラップやプルアウェイといった具体的な動きにつなげている。
橘ナナミ
プルアウェイ……聞いたことはありますけど、説明できますって言われると自信ないです。
佐藤メバル
そこをカラー図版で丁寧に追っているのがこの本のいいところ。しかも年代やレベルに合わせたトレーニングまで載っているから、読んで終わりにせず練習に持ち込める。
日本サッカーの強みに“対応力”を足すという視点も、通して読むと見えてくるよ。

最速上達サッカ-オフ・ザ・ボ-ル
村松尚登 著|成美堂出版
¥1,540(税込)
この本の大きな特徴は、付属のDVD-VIDEOで動きを映像として確認できる構成になっている点です。オフ・ザ・ボールは「こう動く」と言葉で説明されても、実際の速さや間合いはなかなか伝わりません。映像で反復できるぶん、感覚をつかみたい人に向いています。同テーマの本を読み比べるときは、紙面の解説の厚さだけでなく、映像教材の有無を選ぶ基準にしてみるのもひとつの手です。
こんな人におすすめ
文字の説明より映像で動きを反復したい小中学生のプレーヤーと、その練習を見守る保護者。紙面と映像を行き来しながら、動きを身体で覚えたい人に向きます。
良い点
- DVDで動きを確認
- 価格は手頃
- 反復学習に使える
気になる点
- 紙面の情報は限定的
- DVD再生環境が必要
- 詳細は現物で確認を
出版社
成美堂出版
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
村松尚登さんの本は、紹介文がDVDのことしかなくて……どう紹介すればいいんでしょう?
佐藤メバル
ああ、これは正直に言えば“映像が本体”のタイプだね。オフ・ザ・ボールって、文章で「先に動く」と書かれても、その速さや間合いは伝わりにくい。
だからDVDで見られる構成は、身体で覚えたい人には大きな武器になる。
橘ナナミ
なるほど……じゃあ、文字をたくさん読むより、まず動きを見たい人向けですね。
佐藤メバル
そう。同じテーマの本を選ぶとき、紙面の解説が厚いものと、映像で反復するものを一冊ずつ持っておくのは、実はけっこう贅沢で強い組み合わせなんだよ。
買う前に、再生環境だけは確認しておいてね。

すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール (GAKKEN SPORTS BOOKS)
菊原志郎 著|学研プラス
¥2,318(税込)
サッカーのプレーの9割を占めるとされるオフ・ザ・ボールを、フォワード、ウイング、ボランチ、サイドバック、センターバック、ゴールキーパーというポジションごとに、付録DVDと誌面の両方でレッスンする一冊です。守備面の動きまで扱っているのが同種の本との大きな違いで、8人制と11人制の両方に対応。スローインやワンツー、カウンター、コーナーキックといったレベルアップ編も収録されています。
こんな人におすすめ
守備のときの立ち位置に自信がない小学生から中学生のプレーヤーと、8人制チームを預かる指導者。攻撃と守備を一冊で押さえたい人、DVDを見ながら親子で確認したい家庭にも向きます。
良い点
- GK含む全ポジション網羅
- 8人制と11人制に対応
- 守備の動きも収録
気になる点
- ページ数はやや少なめ
- DVD再生環境が必要
- 上級者には物足りない
出版社
学研プラス
発売日
2015年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
菊原志郎さんの本は、ポジションがゴールキーパーまで入ってるんですね。GKの“動き方”って想像つかなかったです。
佐藤メバル
そこが面白いところだよね。しかもこの本、守備のときの動きまで載せているのが大きい。オフ・ザ・ボールの本というと攻撃の話に見えがちだけど、ボールを奪われた瞬間の立ち位置は試合の半分を占めるからね。
橘ナナミ
たしかに、攻撃の話ばっかり読んで守備で迷子になってました……8人制にも11人制にも対応してるのも助かります。
佐藤メバル
うん、付録DVDと誌面を行き来しながら、スローインやコーナーキックのような局面まで拾える。読み終わるころには、自分の持ち場がはっきりしてくるはずだよ。
![サッカーの戦い方 [ディフェンダーとの駆け引きに勝つオフ・ザ・ボール] (マルチアングル戦術図解)](https://img.shelf-y.com/items/18105.jpg)
サッカーの戦い方 [ディフェンダーとの駆け引きに勝つオフ・ザ・ボール] (マルチアングル戦術図解)
小井土正亮 著|ベースボール・マガジン社
¥1,980(税込)
1試合でボールに触れる時間は多くても2分から3分という前提に立ち、オフ・ザ・ボールの駆け引きを1対1、2対1、2対2、3対3と局面を分けて解説する一冊です。一つの場面を複数の角度から図示するマルチアングルと、写真ではなく立体的な図版を使い、選手が見えている世界と見えていない世界に注目するのが最大の特徴。筑波大学蹴球部を率いた著者ならではの視点です。
こんな人におすすめ
パスを受ける前の駆け引きを理屈から学びたい高校生以上のプレーヤーと、対人局面を指導するコーチ。自分の視野がどこまで届いているかを確かめたい人に向きます。
良い点
- 局面ごとに整理
- 視野の切り口が独自
- 立体図版で理解しやすい
気になる点
- 駆け引き中心の構成
- 図版の読み込みが必要
- 初心者には難しめ
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“マルチアングル戦術図解”って、要するにどういうことなんですか?
佐藤メバル
同じ場面を複数の角度から図で見せる、という意味だね。この本は写真じゃなく立体的な図版を使っていて、選手それぞれに見えている世界が違うという前提で書かれている。
1対1から3対3まで、駆け引きに絞っているのが潔いよ。
橘ナナミ
見えている世界、か……自分はいつもボールだけ見てる気がします。
佐藤メバル
そう感じるなら、この本は刺さると思う。著者は筑波大学蹴球部を率いて全日本大学サッカー選手権で優勝した人で、現場の言葉で書かれている。
ボールに触れていない時間の質が試合を決める、という前提が全編を貫いているよ。

8人制サッカー サイドバックの動き方 (∞books(ムゲンブックス) - デザインエッグ社)
肥沼章彦 著|デザインエッグ社
¥1,298(税込)
「どこにいればいいの?」「いつ上がればいいの?」というサイドバックの素朴な疑問に、シンプルな言葉で答える一冊です。基本のポジショニングから守備、ビルドアップ、オーバーラップ、インナーラップ、攻守の切り替え、サイドハーフとのコンビネーションまで場面ごとに整理し、よくある失敗とその直し方や練習方法、初級・中級・上級の成長段階まで踏み込んでいます。
こんな人におすすめ
8人制でサイドバックを任されて迷っている子どもと、どう教えればいいか悩む指導者や保護者。ポジションの役割を親子で一緒に確認したい場面にも向きます。
良い点
- SBに特化した構成
- 失敗例と直し方を収録
- 保護者にも読みやすい
気になる点
- SB以外は対象外
- 図版はシンプル
- 経験者には基本寄り
出版社
デザインエッグ社
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
8人制サッカーのサイドバックだけの本って、正直あるんですね……
佐藤メバル
あるんだよ。しかも著者の肥沼さんは、ご自身が最初に経験したポジションがサイドバックで、今もシニアリーグで現役としてSBを務めている人。
見る・考える・判断する・動くという順番を大切にしていて、決められた場所を走ることではないと書いている。
橘ナナミ
決められた場所を走るんじゃない……その言葉、なんか救われます。子どもにも伝えやすそう。
佐藤メバル
うん、失敗とその直し方まで載っているから、指導者や保護者が「どう教えればいいの」と悩んだときの手引きにもなる。
シリーズの第1弾だから、他のポジションに興味が広がったらそちらも読めるよ。

小学生8人制サッカー ポジション別の動き方: 動きを理解すると劇的に成長する
肥沼章彦 著|デザインエッグ社
¥1,661(税込)
8人制サッカーをサイドバック、フォワード、サイドハーフ、センターハーフに分け、ポジションごとの動きを解説する練習本です。特徴は、各ポジションで6〜10の動きをスキルとして示している点にあります。身体が覚えるまで反復するという考え方が軸で、動きを理解すると成長が変わるという立場。同じ著者のサイドバック単独本より、複数のポジションを見渡したい人に向きます。
こんな人におすすめ
8人制で複数のポジションを経験する小学生と、役割の違いをまとめて教えたいコーチ。フォワードやサイドハーフなど前目の位置の動きを確かめたい人にも向きます。
良い点
- 4ポジションを一冊で
- 動きを数で整理
- 短く読みやすい
気になる点
- CBとGKは扱わない
- 66ページと薄め
- 図版の情報量は控えめ
出版社
デザインエッグ社
発売日
2024年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じ肥沼さんの本で、こちらはポジション別の動き方ですね。さっきのサイドバックの本とどう使い分けるんでしょう?
佐藤メバル
こちらは複数のポジションを見渡す本だね。サイドバック、フォワード、サイドハーフ、センターハーフに分けて、それぞれ6〜10の動きをスキルとして身体に入れるという考え方で書かれている。
橘ナナミ
動きを“スキル”って呼ぶのが新鮮です。覚えれば見違えるってことですか?
佐藤メバル
そう、そこがこの本の主張。ポジションが変わっても迷わない選手になってほしいという願いが伝わってくるよ。
ただ、センターバックとゴールキーパーは扱っていないから、そこは別の本で補うといい。

小学生8人制サッカー チーム戦術の動き方 (∞books(ムゲンブックス) - デザインエッグ社)
肥沼章彦 著|デザインエッグ社
¥1,155(税込)
小学生の8人制サッカーの戦術を、細かいところは省き、子どもでも理解できる範囲に絞って説明した一冊です。著者は、日本のサッカーは「走る」「フィジカル」が重視され早熟な選手が有利になりがちだが、スペインでは戦術が重視されるので早熟である必要はない、と指摘します。身体の小さい選手にとって戦術理解は強力な武器になるという視点が核です。
こんな人におすすめ
体格に自信がなく、走力や当たり負けで悩んでいる小学生プレーヤーと、戦術から育成したい指導者。42ページと短いので、親子で一緒に取り組みたい家庭にも向きます。
良い点
- やさしい表現で読みやすい
- 戦術重視の視点が明確
- 短時間で読める
気になる点
- 42ページと最小限
- 図版の詳細は少なめ
- 上級者には物足りない
出版社
デザインエッグ社
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
小学生向けの戦術の本って、正直まだ早いんじゃないかと思ってたんですけど。
佐藤メバル
いい疑問だね。でもこの本は、むしろ“早くない”という立場なんだ。日本のサッカーは走る力やフィジカルが重視されて、身体の大きい選手が有利になりがち。
でもスペインでは戦術が重視されるから、早熟である必要はない、と著者は書いている。
橘ナナミ
じゃあ、身体が小さい子にとってはチャンスになるんですか?
佐藤メバル
そう、戦術理解が強力な武器になると位置づけている。細かいところは省いて、小学生でもわかる範囲に絞っているから、堅苦しくないよ。
ご自身も現役でプレーし、コーチ経験もある著者ならではの、現場目線の一冊だね。

「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集 (辰巳実用BOOKS)
安永聡太郎 著|辰巳出版
¥1,210(税込)
サッカーの原理原則と戦術を、攻撃の組み立て、崩し・仕掛け、守備という場面ごとの問題集として解きながら覚えられる一冊です。答える前に自分で考えるという手順そのものが練習になる構成。著者は清水商業で日本一を重ね、スペインでもプレーし、代表監督やJリーグ監督、大学ヘッドコーチまで務めた人で、その経験に裏打ちされた問題の作りが読みどころです。
こんな人におすすめ
試合で判断が遅れてしまう中高生以上のプレーヤーと、選手に考えさせる教材を探している指導者。移動時間や自主練の前に、短時間で頭の準備運動をしたい場面にも向きます。
良い点
- 問題形式で飽きにくい
- 攻守を4章で網羅
- 著者の実績が厚い
気になる点
- 読むだけでは身につかない
- 図版は最小限
- 実践の場が別途必要
出版社
辰巳出版
発売日
2021年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
問題集って聞くと、勉強みたいで身構えちゃうんですけど……
佐藤メバル
それが意外と楽しいんだよ。この本は攻撃の組み立て、崩し、守備というふうに局面ごとに問題が出て、答える前に一度立ち止まって考えること自体が練習になる。
著者の安永さんは清水商業で日本一を何度も経験し、スペインでもプレーした人だから、問題の切り口が現場感覚なんだ。
橘ナナミ
なるほど、答えを覚えるんじゃなくて、考えるクセをつけるんですね。
佐藤メバル
その通り。「次はどう動く?」というタイトルがすべてを表しているよ。試合は常に先を想定する連続だからね。
移動時間に一問ずつ解くような使い方もいいと思う。

サッカー「いい選手」の判断力一瞬を決める個人戦術の磨き方
鬼木祐輔 著|池田書店
¥1,980(税込)
センスや経験で片づけられがちな「判断力」を、覗く(状況把握)、情報収集、行動判断という3段階に分解し、イラストで解説する一冊です。試合の中で何を見て、どう考え、どう選ぶのかを明確にし、なぜボールを持つ前から差がつくのかを具体的なプレー場面で示します。勘やセンスに頼らず鍛えるためのトレーニングまで紹介されているのが特徴です。
こんな人におすすめ
「なんとなく」でプレーしてしまい、判断の基準が欲しい小学校高学年以上の選手と、その指導者。練習の意識づけを見直したい人に向きます。
良い点
- 判断の手順が明確
- 練習法まで紹介
- イラストで理解しやすい
気になる点
- 対象は高学年以上
- 実戦の反復は別途必要
- 情報量はやや多め
出版社
池田書店
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“判断力”って、才能とかセンスの話だと思ってました。鍛えられるものなんですか?
佐藤メバル
そこに切り込んだのがこの本だね。判断のプロセスを、覗く=状況把握、情報収集、行動判断の3段階に分けて、どこで差がつくのかを可視化している。
ボールを持つ前から始まっている、というのが著者の主張だよ。
橘ナナミ
ボールを持つ前に決まってる……だからオフ・ザ・ボールが大事って言われるんですね。
佐藤メバル
そうつながるんだよ。しかも日常の練習や意識づけで高めるトレーニングまで載っている。対象は指導者と小学校高学年以上の選手と明記されているから、買う前にそこは確認しておくといい。

ジュニアサッカー 監督が使いたい選手がやっている!デキるプレー55: 今日からすぐデキることばかりをイラストで解説!
JACPA東京FC鈴木宏輝 著|日本文芸社
¥1,650(税込)
ジュニア世代では体格や技術の差は誤差の範囲で、それ以上に「サッカーIQと向き合う姿勢」が重視される——という立場から、今日から実践できる55のプレーを紹介する一冊です。自ら考えることを始めるというメッセージが全体を貫き、上手くなるための練習の仕方や、試合に出られないときに何をするかといった悩みにも触れています。親御さん向けの内容も含まれています。
こんな人におすすめ
体格や技術に不安があり、試合に出られない時期をどう過ごすか悩むジュニア選手と、その親御さん。ジュニア年代の指導にあたるコーチにも向きます。
良い点
- 55のプレーを収録
- 親向け内容も含む
- 今日から実践できる
気になる点
- 簡潔で物足りない層も
- 上級者には基礎的
- 年代がジュニア限定
出版社
日本文芸社
発売日
2023年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“サッカーIQ”って言葉をよく見ますけど、具体的に何を指すんでしょう?
佐藤メバル
この本では、どれだけサッカーに精通しているか、どんな心構えで取り組んでいるか、という意味で使われているね。
ジュニア世代は体格や技術の差が誤差の範囲だから、そこを埋めるのがサッカーIQだという整理なんだ。
橘ナナミ
試合に出られないときの過ごし方まで書いてあるのが、ちょっと意外でした。
佐藤メバル
そこが親御さんにも読んでほしい理由だね。55のプレーをイラストで示しながら、自ら考えることを始めようと繰り返し伝えている。
監督が使いたい選手、という切り口も、子どもにはわかりやすい動機づけになると思うよ。

マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業
西部謙司 著|カンゼン
¥1,430(税込)
「ジュニアサッカーを応援しよう!」の人気連載マンガ「楽ショウ!」を書籍化し、西部謙司氏の書き下ろし解説を加えた一冊です。ゴールキーパーからウイング、ボランチまで全11話で役割を追い、基本技術の「蹴る」「止める」「運ぶ」、そしてジュニア年代に必要なことまで収録。マンガだから子どもも大人も頭に入るのが最大の強みです。
こんな人におすすめ
ポジションの役割を親子で楽しく理解したいジュニア世代と、その保護者。活字が苦手な子どもに、まず読ませたい一冊としても向きます。
良い点
- マンガで導入しやすい
- 全11話で役割を網羅
- 書き下ろし解説付き
気になる点
- 図解の細部は少なめ
- 戦術の深掘りは別途必要
- ページ数は多め
出版社
カンゼン
発売日
2017年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガで戦術って、本当に伝わるんですか?
佐藤メバル
これが意外と伝わるんだよ。人気連載のマンガに、西部謙司さんの書き下ろし解説がつく構成で、役割のイメージを物語でつかんでから理屈に入れる。
ゴールキーパーからウイング、ボランチまで11話で見ていける。
橘ナナミ
ベッケンバウアーやグアルディオラのコラムも載ってるんですね。なんか、読み物としても楽しそう。
佐藤メバル
そう、そこがこの本のいいところ。基本技術の蹴る・止める・運ぶも扱っているから、ポジションの前に技術の土台にも触れられる。
まず子どもが自分で開きたくなる形になっているのが大きいね。

10才からのサッカーIQドリル 「考える力」を鍛える50問 (まなぶっく)
大宮アルディージャジュニア 著|メイツ出版
¥1,683(税込)
ジュニア世代が考えながらプレーするためのポイントを、50問のクイズ形式で紹介する一冊です。1ページ目に問題、次のページに回答例という構成で、ボール保持者のパス先、受け手のポジショニング、守備の切り方などをあらゆる角度から分析。ゴールデンエイジに考える基準を育てるという狙いが明確で、大宮アルディージャジュニアが監修しています。
こんな人におすすめ
サッカーを始めて間もない、あるいは伸び盛りの10歳前後の小学生と、問題を出しながら教えたいコーチや保護者。オフェンスとディフェンスの両方を場面ごとに確認したい人に向きます。
良い点
- 50問で分量が適切
- 攻守を6パートで網羅
- 練習法の解説もあり
気になる点
- 対象は小学生中心
- 図版の理解に助言が要る
- 大人には易しめ
出版社
メイツ出版
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あ、これ“10才からの”って書いてあります。小学生向けってことですよね。
佐藤メバル
そう。50問を解きながら、考える基準を身につけていく本だね。ロシアW杯のベルギー戦、あのカウンターの場面を引き合いに出しながら、9秒の間に何が求められていたかを子どもたちに考えさせている。
橘ナナミ
あの試合を教材にするの、ちょっと胸が痛いですけど……すごく伝わりそうです。
佐藤メバル
問題の次のページに回答例があるから、親子で当てっこしながら進められる。大宮アルディージャジュニアが監修していて、彼らが取り入れている練習方法の解説も入っているよ。
セットプレーの問題まで含めて50問あるから、長期休みの取り組みにもいいと思う。

ジュニア選手が知っておきたい サッカー 「超」戦術 理解&実践のポイント (コツがわかる本!ジュニアシリーズ)
谷田部真之助 著|メイツ出版
¥1,848(税込)
レベルアップしたいジュニア年代のプレーヤーに向けて、戦術理解をわかりやすく解説することを狙った一冊です。戦術と聞くと大人向けの難しい本が多く、用語でつまずきやすいのですが、ジュニア選手が知っておきたい範囲に絞って、理解と実践のポイントという形でまとめています。オフ・ザ・ボールの動きを扱う本で物足りなくなったとき、次に視野を広げる入口になります。
こんな人におすすめ
ポジション別の動きは覚えたが、チームとしての意図まで理解したいジュニア選手と、その指導者や保護者。次の段階へ進みたい中学年から高学年のプレーヤーに向きます。
良い点
- ジュニア向けのやさしい解説
- 戦術理解に焦点
- シリーズで揃えやすい
気になる点
- 扱う範囲は広くない
- 128ページと簡潔
- 上級者には物足りない
出版社
メイツ出版
発売日
2025年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ジュニア向けの戦術本って、ちょっと情報が少ない気がするんですけど……
佐藤メバル
そう感じるなら、これは入口として悪くないよ。レベルアップしたいジュニアの選手に向けて、戦術理解をわかりやすく、というのがこの本の狙いだからね。
理解と実践のポイントという形で整理されている。
橘ナナミ
なるほど。ポジションの動きは覚えたけど、次は何を読めばいいんだろうって思ってたので。
佐藤メバル
そういう段階にちょうどいい。同じシリーズで揃えられるのも探しやすいところだね。ただ薄めの本だから、物足りなくなったらより詳しい戦術書に進む前提で読むといいよ。

サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法
鬼木祐輔 著|池田書店
¥1,650(税込)
世界のトップレベルの指導に関わってきた著者が、20の考え方と15の動き、あわせて35の方法で個とチームの強さを説く一冊です。「景色を覗く」「ペアリング」「視座」「目的地」といった独自の言葉で、見ると認識するは違う、ボールとは違う軌道を走る、といった視点を提示。動きより先に意識を変えるという指導方針が特徴です。
こんな人におすすめ
技術練習はしているのに試合で出せない、プレーの意図を言葉にしたい中高生以上の選手と、指導者。チームの共通言語を作りたい場面にも向きます。
良い点
- 独自のワードセンス
- 考え方と動きを両立
- カラー写真で動きを解説
気になる点
- 抽象的な表現も多い
- 経験値で腹落ちが変わる
- 実践の反復は別途必要
出版社
池田書店
発売日
2021年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“ペアリング”とか“視座”とか、聞き慣れない言葉が並んでます……
佐藤メバル
そこがこの著者の持ち味なんだよね。たとえば「見る」と「認識する」は違う、ボールとは違う軌道を走る、といった言い方で、プレーの前に意識を置き直すことを促している。
橘ナナミ
動きの本なのに、意識の話から入るのが不思議です。
佐藤メバル
動作よりも意識を重視するのが鬼木さんの指導法なんだよ。この本は20の考え方と、カラー写真つきの15の動きで構成されていて、思考と動作をセットで扱っている。
長友選手のトレーナーを務めた人でもあり、プロからジュニアまで伝えてきた言葉が詰まっているよ。

8人制サッカーの教科書
内藤清志 著|カンゼン
¥2,200(税込)
11人制で活躍する選手を育てるには、指導者がサッカーの本質を理解することが重要——という立場から、8人制とは何か、11人制との違い、メリット・デメリットから、ゲーム分析、プレー分析、トレーニングの計画までを体系的にまとめた一冊です。鳥の目と虫の目を行き来しながら、サッカーを分析し用語を整理していく構成が、指導者向けならではの読みどころです。
こんな人におすすめ
ジュニア年代のチームを預かるコーチや、指導の土台を作りたいU-12年代の指導者。これから指導者として関わり始める人にも向きます。
良い点
- 用語と分析の整理が丁寧
- ゲームとプレーの両視点
- 指導計画まで踏み込む
気になる点
- 子ども向けではない
- 価格はやや高め
- 実践メニューは少なめ
出版社
カンゼン
発売日
2021年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、子ども向けじゃなくて指導者向けなんですね。表紙からはわからなかったです。
佐藤メバル
そう、U-12年代の指導者向けの本なんだ。8人制とは何か、11人制との違いは何か、メリットとデメリットはどこにあるのか、という根本から始まる。
サッカーの本質を理解することが育成の前提だという立場がはっきりしている。
橘ナナミ
鳥の目と虫の目、っていう章の立て方も面白いです。
佐藤メバル
そこが読みどころだね。ゲーム全体を俯瞰する目と、個々のプレーを細かく見る目を行き来して、用語を整理していく。
トレーニングの計画まで踏み込むから、指導者としての引き出しを体系的に作りたい人に向いているよ。

サッカー崩しの教科書 (PERFECT LESSON BOOK)
山口素弘 著|実業之日本社
¥1,870(税込)
ビルドアップ、崩し、ニアゾーンへの侵入、フィニッシュというゴールまでの流れを、図解とAR動画で確認できる一冊です。「OK」と「NG」を見比べる構成で、プレーの成否がひと目でわかるのが特徴。名ボランチとして日本代表の国際Aマッチ58試合に出場した山口素弘氏の全面監修で、ポジショニングの意図まで踏み込んで解説しています。
こんな人におすすめ
攻撃の形をチームで共有したい高校生以上のプレーヤーと、崩しの指導に悩むコーチ。スマホやタブレットで映像を確認しながら学びたい人にも向きます。
良い点
- AR動画と図解の併用
- OK/NGで比較しやすい
- 監修者の実績が厚い
気になる点
- ARアプリの用意が必要
- 守備の比重は低め
- 実戦の反復は別途必要
出版社
実業之日本社
発売日
2018年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
AR動画って、スマホをかざすと動きが出てくるやつですよね。サッカーの本でもあるんですね。
佐藤メバル
うん、図解を中心にしながら、動画連動マークのあるところはCG動画でプレーを確認できる。OKとNGを見比べる構成になっているから、どこで崩れているのかを自分で判断しやすくなる。
橘ナナミ
ビルドアップからフィニッシュまで、一本の流れで書かれてるのがいいですね。
佐藤メバル
そこがこの本の骨格だね。名ボランチとして活躍した山口素弘さんが監修していて、攻撃戦術のスタイルから守備戦術、世界の主戦術まで第1章で押さえてくれる。
崩しの設計図を持ちたい人には頼りになる一冊だよ。

サッカー外す解剖図鑑
風間八宏 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
サッカー界の難問とされる「決定力不足」を、相手を外す技術から解く一冊です。ゴール前でどう厳しいマークをはがし、ボールを受けるのかを、これまでセンスや才能で片づけられてきた領域として徹底的に言語化し、イラストで可視化しています。相手の数は関係ない、1人を外せば守備は崩れるという主張が軸。中村憲剛さん、大久保嘉人さんを迎えた鼎談も収録されています。
こんな人におすすめ
ゴール前で思うようにボールを受けられない攻撃的な選手と、フリーの定義を見直したい指導者。スペースがないと感じている中高生以上のプレーヤーに向きます。
良い点
- 外す技術を図解
- 鼎談が読みごたえある
- クロス場面まで収録
気になる点
- 個人技の土台は別途必要
- 120ページと簡潔
- 読むだけでは身につかない
出版社
エクスナレッジ
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“外す”って、相手をかわすこととは違うんですか?
佐藤メバル
そこが肝でね。この本では、どうすれば厳しいマークをはがしてボールを受けられるのかを“外す技術”として整理している。
フリーの定義が180度変わると書かれているくらいで、スペースがなくても点が取れるようになるという主張なんだ。
橘ナナミ
スペースがなくても、ですか。ゴール前はいつも人だらけで、そこで諦めてました。
佐藤メバル
その感覚に答えるのがこの本だよ。風間八宏さんが指揮官、中村憲剛さんが出し手、大久保嘉人さんが受け手という鼎談も入っていて、三者三様の視点で“外す”を語っている。
イラストで可視化されているから、イメージを持ち帰りやすいよ。

サッカー守備解剖図鑑
岩政大樹 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
「寄せろ」「当たれ」という曖昧な指示ではボールも相手の自由も奪えない——という問題意識から、どこに、いつ、どのように寄せるのかという守備の原則を、元日本代表センターバックの岩政大樹氏が徹底的に図解した一冊です。守備は受け身ではないという立場で、1対1から3対3、チームとしての守備まで段階的に整理しています。
こんな人におすすめ
「球際で戦え」と言われても具体的に何をすればいいかわからない選手と、守備の指導法を整理したいコーチ。FWからDFまで守備を求められる現代サッカーに備えたい人に向きます。
良い点
- 守備の原則が明確
- 局面ごとに段階的
- 技術のコツも収録
気になる点
- 攻撃の話は少なめ
- 図解の読み込みが必要
- 初心者にはやや難解
出版社
エクスナレッジ
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
守備の本って、根性論になりがちなイメージがあったんですけど……
佐藤メバル
まさにそこを否定するところから始まる本だね。「寄せろ」「当たれ」では奪えない、どこに、いつ、どのように寄せるのかという原則を押さえることが大事だと。
守備は受け身ではないという考えが通底している。
橘ナナミ
クリアやヘディング、シュートブロックのコツまで入ってるんですね。
佐藤メバル
そう、個人技術のところまで解剖している。1対1、2対2、3対3、そしてチームとしての守備へと段階を踏むから、まず自分がどのレベルでつまずいているのかを確かめるのにも使えるよ。

サッカードリブル解剖図鑑
三笘薫 著|エクスナレッジ
¥1,540(税込)
サッカー日本代表の三笘薫選手が、自身のドリブル技術を本人の解説と豊富なイラストで解剖した一冊です。「僕のドリブルには抜ける理屈がある」という言葉どおり、速さだけで勝負しているわけではないことを、世界で活躍するトッププレーヤー自身が伝えています。プレーの裏側にある考え方に触れられるのが、解説書とも評伝とも違う魅力です。
こんな人におすすめ
ドリブルで相手を抜けないと悩む小中学生から大人までのプレーヤーと、三笘選手のプレーを深く見たいファン。指導者が選手に理屈を伝える材料としても向きます。
良い点
- 本人の解説とイラスト
- 抜ける理屈を言語化
- 子どもから大人まで
気になる点
- 守備の内容は扱わない
- 再現には練習が必要
- 128ページと簡潔
出版社
エクスナレッジ
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三笘選手が自分の技術を解説しちゃう本なんですね。貴重すぎませんか。
佐藤メバル
そう、本人が技術の真髄を伝えてくれる一冊だね。「僕のドリブルには抜ける理屈がある」という言葉から始まって、速さだけではない抜ける原理をイラストで解剖している。
読んだあと、試合での見え方が変わると思うよ。
橘ナナミ
“三笘の1ミリ”の場面も、見方が変わりそうです。
佐藤メバル
そこも含めて、どう相手を抜くのか、その考えが詰まっている。本人のメッセージに「子どもから大人まで、よりサッカーに夢中になり、ワクワクする人が増えてくれれば」とあるように、読み物としても前向きな一冊だよ。

サッカー日本代表アタッカー動作解析図鑑
三浦哲哉 著|カンゼン
¥1,980(税込)
日本代表の得点源であるアタッカーたちを、身体能力やストロングポイント、得意なテクニックやプレーに分けて、イラストと図版で詳細に解説する一冊です。三笘薫、久保建英、堂安律、中村敬斗など主力11名を扱っているため、なぜこの選手は突破できるのかを比べて読めるのが面白さ。個人技の本を読んだ後の実例集としても機能します。
こんな人におすすめ
代表選手のプレーを原理から眺めたいファンと、お手本を具体的に持ちたい中高生のプレーヤー。試合観戦の解像度を上げたい人に向きます。
良い点
- 代表11名を分析
- イラストと図版が豊富
- 比較して読める
気になる点
- 一人の深掘りではない
- 読み物性は薄め
- 分析の粒度は一定
出版社
カンゼン
発売日
2026年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三笘選手、久保選手、堂安選手……名前を見るだけで読みたくなりますね。
佐藤メバル
そこが楽しいところだね。身体能力やストロングポイント、得意なテクニックを、イラストと図版で整理してある。
選手ごとの違いを並べて見られるのが、一人を深く掘る本との違いだよ。
橘ナナミ
ドリブルの本を読んだあとに読むと、実例集みたいに使えそうですね。
佐藤メバル
まさにそういう読み方。日本代表のアタッカーが11名載っているから、お気に入りの選手を見つけて、そのプレーを試合で追いかける楽しみも生まれる。観戦前の予習にもいい一冊だよ。

サッカー清澤式ロンド解剖図鑑
清澤光伸 著|エクスナレッジ
¥1,540(税込)
クライフのオランダ、ジーコのブラジル、グアルディオラのバルセロナ——天才たちが具現化してきた戦術「ロンド」を、20年かけてメソッド化した一冊です。蹴らないサッカー、目の前の相手と戦わない、スピードとパワーに頼らず相手を倒す、といった特徴に加え、守備ブロックを圧縮して置き去りにするという考え方が軸。原理から実践、技術、未来まで構成されています。
こんな人におすすめ
体格やスピードで劣る中高生から社会人チームで、ボール保持で試合を支配したい人と、その指導者。映像でこのメソッドを知り、体系立てて学びたい人にも向きます。
良い点
- 20年のノウハウを体系化
- 原理から実践まで一冊
- 社会人や子どもでも再現可
気になる点
- 前提となる技術が必要
- 独特の用語が多い
- 習得には時間が要る
出版社
エクスナレッジ
発売日
2023年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“ロンド”って聞いたことあるんですけど、メソッドになるものなんですか。
佐藤メバル
それがこの本の面白さだね。天才たちだけが具現化してきた戦い方にレシピがなかったのを、20年かけてメソッド化した。
ボールポゼッション率80〜90%以上が頻発する、というのがその主張のすごさだよ。
橘ナナミ
目の前の相手と戦わない、って発想がもう逆転してますね。
佐藤メバル
そう、スピードとパワーに頼らず相手を倒すというのが軸になっている。しかもサッカーエリートではない、地域レベルの社会人や子どもにも実現できるように開発されたのがポイントだね。
ゲートの入口をとる、もちつき、鏡の動き……独特の言葉が並ぶけど、章立ては原理から実践、技術、未来まで整理されているよ。

サッカー止める蹴る解剖図鑑
風間八宏 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
サッカーでもっとも大事な「止める・蹴る」を、理論立てて解説した教科書的な一冊です。足のどの部分でボールのどこを触れば正確に止めたり蹴ったりできるのかを、裸足の絵で図解する——というアプローチが特徴。これまで感覚で済まされてきた技術を可視化し、運ぶ、パス、そしてメッシの技術の解剖まで踏み込んでいます。
こんな人におすすめ
トラップやパスの精度に悩む小中学生から大人までの選手と、技術指導の言葉を探しているコーチ。反復練習の前に、理屈を一度整理したい人に向きます。
良い点
- 裸足の図解が独自
- 止める蹴る運ぶを網羅
- メッシ解説も収録
気になる点
- 地味と感じる人も
- 112ページと簡潔
- 実践の反復は別途必要
出版社
エクスナレッジ
発売日
2020年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“裸足の絵だから伝わる”って、どういうことなんですか?
佐藤メバル
足の甲で感じるのではなく甲のどこで感じるのか、指で感じるのではなく指のどこで感じるのか——そこまで踏み込んで図解しているんだよ。
ボールのどこをどう触るとどう動くのかを、裸足の絵で見せるのはこの本ならではだね。
橘ナナミ
止める、蹴る、運ぶ、パス、メッシ解剖……テーマがはっきりしてて読みやすそう。
佐藤メバル
そう、構成が潔い。風間八宏さんのメッセージにも「まだあなたの中に隠している技術と発想力がきっと見つかるはず」とあって、技術の見直しに向いている。
外す技術の本と並べて持っておくと、土台と応用がつながるよ。

動画でわかる サッカー・コーディネーショントレーニングバイブル
泉原嘉郎 著|大修館書店
¥2,200(税込)
脳を最大限に刺激するコーディネーショントレーニングを、基本的な理論や実践方法から詳しく解説する決定版です。ボールを扱う技術の前に、身体を思い通りに動かす土台を整えたい人に向けた一冊。動画で動きを確認しながら進められる構成なので、言葉だけでは伝わりにくい身体の使い方を、目で見て確かめたいときに役立ちます。
こんな人におすすめ
プレーの前に身体の使い方から見直したい小中学生と、ウォーミングアップやフィジカル面のメニューを探している指導者。家庭で取り組む保護者にも向きます。
良い点
- 理論と実践を解説
- 動画で確認できる
- 169ページで詳しい
気になる点
- 戦術の話ではない
- 動画視聴環境が必要
- 即効性は感じにくい
出版社
大修館書店
発売日
2020年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
コーディネーションって、身体能力を鍛える筋トレとは違うんですか?
佐藤メバル
違うんだよ。簡単に言えば、身体を思い通りに動かす力を鍛えるトレーニングだね。この本は、脳を最大限に刺激するという考え方を基本から解説している。
ボールを扱う以前の土台を整えたい人に向いているよ。
橘ナナミ
動き方が上手くなりたいなら、まずそこからってことですね。
佐藤メバル
そう。動画でわかる、とタイトルにあるように、動きを目で確認しながら進められるのが助かるところ。年齢が低いうちほど伸びやすい領域だから、ジュニアのうちに触れておくと後が楽になるよ。

サッカーのエコロジカル・アプローチ トレーニングメニュー集(制約が選手を育てる)
古賀康彦 著|ベースボール・マガジン社
¥1,760(税込)
フィールドの広さ、ルールの条件、人数の不均衡、時間の制限——これらすべてを「制約」ととらえ、指導者の役割は解答を教えることではなく、制約を通して学びの環境を整えることだと説く一冊です。基本概念を解説したうえで、現場で即実践できるトレーニングメニューを50個掲載。デモンストレーションが要らないので、プレー経験のないコーチでも取り組めます。
こんな人におすすめ
プレー経験がなく、どう練習を組めばいいか迷っているお父さんコーチや新人指導者。バスケなど他競技の指導者にも参考になる内容です。
良い点
- メニュー50個を収録
- デモ不要で始められる
- 他競技にも応用可能
気になる点
- 指導者向けの内容
- 考え方の理解に時間が要る
- 子どもだけでは組みにくい
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2025年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“エコロジカル・アプローチ”……これ、指導者じゃないと関係ない話ですか?
佐藤メバル
選手を育てるのは指導者の指示ではなく、環境のほうだ、という考え方だね。フィールドの広さや人数の不均衡、時間の制限、それらを全部「制約」としてとらえる。
指導者は答えを教えるのではなく学びの場を整えるという立場なんだ。
橘ナナミ
デモンストレーションが要らないから、プレー経験のないお父さんコーチでもできる、というのが刺さります。
佐藤メバル
そこがこの本の実用性だね。メニューが50個、ロンドやスモールサイドゲーム、擬似ストリートサッカーまで載っていて、名前を見ているだけでも引き出しが増える。
バスケなど他競技にも波及している考え方だから、競技を問わず読めるよ。
攻撃と守備、動き方の本は分けて読むと整理できる
橘ナナミ
オフザボールって一言で言っても、攻撃と守備でぜんぜん違う気がします。
佐藤メバル
そこを分けて考えるのが上達の近道だよ。攻撃のオフザボールなら、林雅人さんの本が挙げる3大原則が軸になる。
「縦パスの意識」「より高いポジショニング」「トライアングル」
これに加えてオーバーラップ、プルアウェイ、プッシュアウェイ、サポート、ポジションチェンジといった動きが整理されている。小井土正亮さんの『サッカーの戦い方』は、1対1から3対3まで相手との駆け引きを、立体的な図版と「選手の視野=見えている世界」に注目して見せてくれるのが面白い。
橘ナナミ
守備はどうですか?
佐藤メバル
守備は岩政大樹さんの本が「止まる」「寄せる」という原則から始めて、1対1、2対2のチャレンジ&カバー、そして敵陣でのハイプレスやミドルゾーン、自陣深くでの守り方までチーム単位で整理している。菊原志郎さんの本も攻撃だけでなく守備面の動き方を扱い、8人制と11人制の両方に対応しているのが特徴だね。ポジションを切り出して見たいなら、サイドバックに特化した一冊が役に立つ。
練習メニューと最新トレンドにつなげる
橘ナナミ
読むだけで終わらせたくないんです。練習に落とすには?
佐藤メバル
トレーニングまで書かれた本を選ぶといい。林雅人さんの本は年齢やレベルに合わせたオフザボールのトレーニングまで収録している。古賀康彦さんの『サッカーのエコロジカル・アプローチ』は、フィールドの広さや人数の不均衡といった「制約」が学びを促すという考え方で、現場で使えるメニューを多数掲載していて、プレー経験のないお父さんコーチでも取り組める。泉原嘉郎さんのコーディネーション本は動きづくりの土台になる。
橘ナナミ
最新の戦術トレンドも気になります。ロンドの本とか。
佐藤メバル
『サッカー清澤式ロンド解剖図鑑』は、相手の守備ブロックを圧縮して置き去りにする発想を、20年かけてメソッド化した一冊。山口素弘さんの『サッカー崩しの教科書』も、ポゼッションやカウンター、プレッシング、トランジションといった主戦術から、ビルドアップ、崩し、ニアゾーン、フィニッシュまでプロセスで追える。こうした本で「型」を知ると、目の前の動きが意味を持ち始めるよ。
観戦・マインド・指導者視点まで広げる
橘ナナミ
選手じゃない人にも役立つ本はありますか?
佐藤メバル
西部謙司さんのマンガ形式のポジション解説は、子どもから大人まで読めて観戦の解像度が上がる。三浦哲哉さんの『サッカー日本代表アタッカー動作解析図鑑』のように、三笘薫、久保建英、堂安律、中村敬斗ら主力のストロングポイントやテクニックを図版で読み解く本も、観る側の楽しみになる。指導者なら内藤清志さんの8人制の教科書や、肥沼さんの『8人制サッカー サイドバックの動き方』が「どう教えればいいの?」という悩みに応えてくれる。
橘ナナミ
同じ「動き方」でも、切り口が本当にいろいろなんですね。
佐藤メバル
そう。だからこそ、動画と紙を組み合わせるのがおすすめだよ。動画やDVD付きの本で感覚をつかみ、紙や電子の図解で言葉にする。その往復が、いちばん定着する。
よくある質問
サッカーの動き方を学ぶのにおすすめの本は?
橘ナナミ
サッカーの動き方を学ぶのにおすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
自分で上達したいなら林陵平さんの『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』、オフザボールの原理原則から体系的に学びたいなら林雅人さんの『サッカー オフ・ザ・ボールの動き・戦術・トレーニング』が起点になります。ポジション別に絞るなら肥沼章彦さんの8人制シリーズ、判断力を鍛えるなら安永聡太郎さんの問題集が向いています。まずは自分の目的を一つに決めると選びやすくなります。
オフザボールの動きが分かる本はどれ?
橘ナナミ
オフザボールの動きが分かる本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
林雅人さんの本は、オフザボールの3大原則やオーバーラップ、プルアウェイ、サポート、ポジションチェンジなど、よく見られる動きをカラー図版で解説しています。菊原志郎さんの『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』は各ポジションの動きを一から学べ、守備面や8人制・11人制の両方にも対応。小井土正亮さんの本は相手との駆け引きを1対1から3対3まで段階的に扱っています。
小学生におすすめのサッカーの動き方の本は?
橘ナナミ
小学生におすすめのサッカーの動き方の本はについて教えてください。
佐藤メバル
肥沼章彦さんの『小学生8人制サッカー ポジション別の動き方』や『小学生8人制サッカー チーム戦術の動き方』、『8人制サッカー サイドバックの動き方』が読みやすいです。大宮アルディージャジュニア監修の『10才からのサッカーIQドリル』は50問の問題形式で考える力を鍛えます。西部謙司さんのマンガ形式のポジション解説なら、読書が苦手な子でも楽しめます。
サッカー初心者が最初に読むべき本は?
橘ナナミ
サッカー初心者が最初に読むべき本はについて教えてください。
佐藤メバル
図やマンガが多く、用語を噛み砕いてくれる本から始めるのがおすすめです。西部謙司さんのマンガ形式のポジション解説、菊原志郎さんの『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』、大宮アルディージャジュニア監修の『10才からのサッカーIQドリル』などが入りやすい。いきなり専門書に手を出すより、「見る・考える・動く」の順番をやさしく教えてくれる一冊が向いています。
守備の動き方を学べる本は?
橘ナナミ
守備の動き方を学べる本はについて教えてください。
佐藤メバル
岩政大樹さんの『サッカー守備解剖図鑑』が代表格です。「止まる」「寄せる」という原則から、1対1、2対2のチャレンジ&カバー、3対3、チームとしてのハイプレスや自陣深くでの守備まで、イラストで段階的に解説しています。菊原志郎さんの本も守備面の動き方を掲載しており、攻撃と守備を一冊で押さえたい人に向いています。
戦術が分かるようになる本は?
橘ナナミ
戦術が分かるようになる本はについて教えてください。
佐藤メバル
山口素弘さん監修の『サッカー崩しの教科書』は、ポゼッションやカウンター、プレッシング、トランジションから、ビルドアップ、崩し、ニアゾーン、フィニッシュまでをプロセスで追えます。小井土正亮さんの『サッカーの戦い方』は選手の視野に注目した図解が特徴。清澤光伸さんの『サッカー清澤式ロンド解剖図鑑』はボール支配から相手を崩す考え方を掘り下げたい人に向いています。
サッカー脳や判断力を鍛える本は?
橘ナナミ
サッカー脳や判断力を鍛える本はについて教えてください。
佐藤メバル
安永聡太郎さんの『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』は、原理原則と戦術をQ&A形式で解きながら覚えられます。鬼木祐輔さんの『サッカー「いい選手」の判断力』は、判断を「覗く(状況把握)」「情報収集」「行動判断」の3段階に分解して解説。鬼木さんの『サッカーいい選手の考え方』は「見る」と「認識する」の違いなど、意識の持ち方から整理できます。
電子書籍や読み放題で読めるサッカー本は?
橘ナナミ
電子書籍や読み放題で読めるサッカー本はについて教えてください。
佐藤メバル
8人制サッカーシリーズのように電子でも読みやすい本があります。ただし、読み放題サービスへの対応状況はストアや時期によって変わるため、購入前に各ストアで自分で確認するのが確実です。動画連動を重視するなら、QRコードで動画が見られる林陵平さんの本や、DVD付きの村松尚登さん・菊原志郎さんの本、AR動画の山口素弘さんの本も選択肢になります。中古は付属DVDや動画特典が欠けている場合があるので注意してください。
まとめ
橘ナナミ
今日は「動き方」ひとつとっても、攻撃・守備・認知・身体操作で本が分かれると分かって、視界が開けた気がします。
佐藤メバル
それはよかった。最後にひとつだけ。動き方の本は「正解を覚える本」じゃないんだ。林陵平さんの本も岩政大樹さんの本も、あくまで見る場所と判断の順番を教えてくれる。あとはピッチで試すだけ。
橘ナナミ
試す…確かに、読んで終わりにしたらもったいないですね。
佐藤メバル
そう。1試合でボールに触れる時間はほんの数分で、残りのほとんどは動き方の時間。だから本で頭の引き出しを増やして、一つずつピッチで開けていく。焦らなくていいよ。
橘ナナミ
なるほど…! 本棚を「動き方の地図」みたいに使う感じですね。読みたい本が増えすぎて困りそうです。
佐藤メバル
いい困り方だね。動き方の本は、パスの出し手と受け手の関係と同じで、一冊だけでは完結しない。一冊目が次の一冊を呼び、最後にピッチの自分へつながる。まずは目次を「最初のパス」だと思って、気になった一冊を開いてみて。
