サッカー内田本のおすすめ人気ランキング12選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今回のお題は「サッカー 内田 本 おすすめ」ですよね。調べてみたら、本人の著書だけでも何冊もあって、写真集や特集ムック、他の人が書いた評伝まで出てきて……正直、どこから手をつければいいのか分からなくなりました。

佐藤メバル

佐藤メバル

いいところに気づいたね。内田篤人さんの本は、大きく三層に分かれる。本人が書いた自伝とメンタル論、本人が写真を選んだ写真集、そして他者が丹念に取材して書いたノンフィクションやムックだ。書店員時代、棚を作るときにいつも考えていたのは「同じ人の本でも、果たす役割は違う」ということ。『僕は自分が見たことしか信じない』は内面をさらけ出した自伝、『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』は実践的なメンタル論、『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』は本人が全点に目を通した写真集。この三つを軸に持っておくと迷わない。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど! 人物を知りたいのか、メンタルの技術を学びたいのかで、入口が変わってくるわけですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。加えるなら『淡々黙々。』は、ブラジルW杯をめぐる完全戦記で、本人が書いたまえがきとあとがき、ミックスゾーンの一問一答まで収録されている。ライターの三村祐輔さんが描くドキュメントで、厳選された写真も満載だ。自伝・メンタル論・戦記・写真集——この4タイプを頭に置くと、選び方がぐっと楽になるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

4タイプ! それ、さっそく整理していきましょう。

サッカー内田本の選び方

目的別——人物か、メンタルか、写真か

橘ナナミ

橘ナナミ

まず目的から知りたいです。内田篤人という人を知りたい人は、どの本を選べばいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

人物像なら『僕は自分が見たことしか信じない』が起点になる。ポーカーフェイスだと言われてきた人が、なぜ壁を作って自分の仕事に集中してきたのかを、はじめて自分で語っている。逆に「生きづらさへの手がかりがほしい」なら『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』。心のメーターを一定に保つという考え方を、逆境編と日常編に分けて整理している。そして「とにかく見ていたい」なら『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』だね。

レベル別——はじめて、読み返し、ヘビー

橘ナナミ

橘ナナミ

私はまだ一冊も読んでいない側です。入門者は何から?

佐藤メバル

佐藤メバル

入門なら『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』が入りやすい。本人の言葉に加えて、中田英寿さん、岡田武史さん、佐藤可士和さんとの特別対談や、長谷部誠さんらによる証言も収録されていて、会話のリズムで読めるからね。読み返す派は、同じ書名でも版によって造本や収録が変わるから、手元の版を確かめながら読むといい。ヘビー読者なら『内田篤人 悲痛と希望の3144日』や『フットボールサミット第10回 内田篤人が愛される理由。』で、外側から人物を組み立てるのが面白い。

形式別——単行本、文庫、電子、写真集

橘ナナミ

橘ナナミ

形式の選び方も気になります。写真集は電子でも大丈夫ですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

写真集は紙をすすめたい。『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』は351ページにわたって写真が並び、本人がすべて目を通してチェックしている。見開きで浴びるように見る体験は紙のほうが強い。テキスト中心の本は電子も便利だけど、判型で読み心地が変わるから、まず試し読みで確かめるといい。

発表時期別——シャルケ期か、引退前後か

橘ナナミ

橘ナナミ

時期で分けると、どう違うんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

シャルケで戦っていた時期の本には、まだ答えが出ていない途中の緊張感がある。『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』は、日本代表がベスト16で敗れた日をタイトルに掲げ、そこから約4年間の欧州でのもがきを記録したものだ。一方、引退前後の『Thank you Atsuto!』や『THE LEGEND 内田篤人 2006-2020』は、キャリアを丸ごと振り返る視点になる。同じ選手の、まったく違う景色だね。

読みやすさ別——随筆か、体系立てたメンタル論か

橘ナナミ

橘ナナミ

文章の軽さで選ぶなら?

佐藤メバル

佐藤メバル

軽やかに読みたいなら『淡々黙々。』。まえがきとあとがきを本人が書いていて、試合後の一問一答もそのまま収録されているから、声が聞こえるように読める。『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』は6章立てで、キーワードとメソッドが整理されているから、学ぶつもりで読むならこちらだ。

贈り先別——ファン、挑戦する子、ビジネス層

橘ナナミ

橘ナナミ

贈り物にするなら、どう選び分けますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

熱心なファンなら『Thank you Atsuto!』や『THE LEGEND 内田篤人 2006-2020』のように写真と証言が厚い一冊。スポーツを頑張る子なら、遠藤航選手の『「楽しい」から強くなれる』を併せて贈ると、目標の立て方が具体的に見える。ビジネス層には『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』が効く。重圧を一定に保つ話は、仕事の場面にも置き換えられるからね。

サッカー内田本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、12冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
僕は自分が見たことしか信じない
僕は自分が見たことしか信じない内田篤人という選手の“素の言葉”に触れたい人。インタビュー記事の断片ではなく、まとまった一人語りを読みたい読者。サッカー選手の自伝が好きで、華やかな実績より思考や葛藤に関心がある人。現役時代の空気を追体験したい人にも向く。¥2,267初めて本音を明かした一冊
2
淡々黙々。
淡々黙々。ワールドカップという舞台に懸けた選手の日々を追いたい人。怪我からの復帰というテーマに関心がある読者。試合前後の生の言葉をそのまま読みたい人。南アフリカW杯で出場できなかった悔しさを知るファンにも響く一冊。¥2,100W杯までの日々を追う戦記
3
ウチダメンタル 心の幹を太くする術
ウチダメンタル 心の幹を太くする術重圧のかかる場面で心を整えたい人。スポーツだけでなく仕事や勉強に応用したい読者。気合いより“整える”方法を探している人にこそ入りやすい。中田英寿や岡田武史との対談、長谷部誠らの証言を読みたいファンにも。¥1,336心の幹を太くする思考術
4
内田篤人 悲痛と希望の3144日
内田篤人 悲痛と希望の3144日本人の言葉だけでなく、周囲の証言から選手像を立体的に知りたい人。8年半という時間の流れを追いたい読者。ドイツでの日々に関心のあるファン。ノンフィクションとしてしっかり読み応えを求める人にも向く。¥1,9808年半を第三者視点で描く
5
THE LEGEND 内田篤人 2006-2020 (サンエイムック エルゴラッソ総集編)
THE LEGEND 内田篤人 2006-2020 (サンエイムック エルゴラッソ総集編)内田篤人の2006年から2020年までの流れを、写真で一気に見たい人。雑誌記事をまとめて手元に置きたい読者。長い評伝の前に全体像をつかみたい人。鹿島時代とドイツ時代の両方を見たいファンにも。-在籍期間をビジュアルで総覧

サッカー内田本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

僕は自分が見たことしか信じない
1

僕は自分が見たことしか信じない

内田篤人 著|幻冬舎

¥2,267(税込)

4.8

飄々とした物言いの奥に何を隠していたのか。本書は内田篤人が初めて自分の内面を素直に綴った一冊です。鹿島入団から即レギュラー、3連覇、19歳での代表選出、そしてドイツ・シャルケ04への移籍とドイツカップ制覇までの軌跡を、本人の言葉でたどります。壁を作って仕事に集中するという戦略が、どれだけ誤解を生んできたかも明かされます。写真集や戦記とは違い、本人の語りそのものが主役です。

こんな人におすすめ

内田篤人という選手の“素の言葉”に触れたい人。インタビュー記事の断片ではなく、まとまった一人語りを読みたい読者。サッカー選手の自伝が好きで、華やかな実績より思考や葛藤に関心がある人。現役時代の空気を追体験したい人にも向く。

良い点

  • 本人の一人語りで内面に迫れる
  • 鹿島からシャルケまでの軌跡
  • 誤解されがちな性格の理由が分かる

気になる点

  • プレーの細かな描写は控えめ
  • 写真や図版は多くない
  • 同時代の戦術解説は薄い

出版社

幻冬舎

発売日

2011年12月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人って、いつも涼しげで“何を考えてるか分からない”って言われますよね。この本は、そこをひっくり返す内容なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。本人が“自分の本心は人に知られたくない”“努力の軌跡を言う必要もない”と語ってきた人だから、壁を作ること自体が戦略だったんだよ。

この本は、その壁の内側を初めて自分で開いた一冊。鹿島で即レギュラー、3連覇、19歳での代表選出、シャルケ移籍とドイツカップ制覇までの道のりが本人の言葉で綴られる。

ポーカーフェイスの裏に何があったか、ここでしか読めない。

橘ナナミ

橘ナナミ

じゃあ、インタビュー記事を何本か読んだ人でも、新しく見えるところがあるんですね。サッカーの技術論が中心なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

技術論より、考え方や人との距離の取り方が中心だね。だからこそ、選手の自伝というより“一人の人間の内面の記録”として読める。

華やかな実績の裏で何を大事にしていたか——そこに触れたい人に向いているし、読み返すたびに印象が変わるタイプだよ。

淡々黙々。
2

淡々黙々。

内田篤人 著|幻冬舎

¥2,100(税込)

4.7

2014年2月の対ハノーファー戦で負った大きな怪我から、ブラジルW杯で3試合フル出場するまでの日々を追った一冊です。日本とドイツでのリハビリ、代表合宿、親善試合、本大会の3試合、ザッケローニ監督との別れまで、ブンデスリーガを取材し続けるライター三村祐輔が描きます。ミックスゾーンでの一問一答も完全収録。4年前に1秒も出場できなかった舞台へ向かう過程が克明で、写真も満載です。

こんな人におすすめ

ワールドカップという舞台に懸けた選手の日々を追いたい人。怪我からの復帰というテーマに関心がある読者。試合前後の生の言葉をそのまま読みたい人。南アフリカW杯で出場できなかった悔しさを知るファンにも響く一冊。

良い点

  • リハビリから本大会まで追える
  • 一問一答を完全収録
  • 写真が豊富で臨場感がある

気になる点

  • 内面の告白は控えめ
  • 扱う期間がW杯前後に限定
  • 文章量はやや多め

出版社

幻冬舎

発売日

2014年12月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

今度は同じ内田さんの本で、タイトルの『淡々黙々。』がもう、そのままですけど……これは何を描いた本なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

これはブラジルW杯までの戦記だね。2014年2月のハノーファー戦で大きな怪我をして、日本とドイツでリハビリを重ね、それでも代表メンバーに選ばれて本大会3試合フル出場する。

4年前の南アフリカでは1秒も出られなかった舞台だから、その差は大きい。ブンデスリーガを取材し続けるライター三村祐輔が、日々の練習や親善試合まで丁寧に描いているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

一問一答がそのまま入っているの、いいですね。試合直後の言葉って、あとから振り返ると意味が変わって見えそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の強いところ。後から整えた文章ではなく、その時点の言葉が残っている。リハビリの反動や再発の不安と向き合う日々も書かれていて、結果だけでは見えない部分が浮かぶんだ。

勝敗を知っている試合でも読み直すと印象が変わる、そういう一冊だよ。

ウチダメンタル 心の幹を太くする術
3

ウチダメンタル 心の幹を太くする術

内田篤人 著|幻冬舎

¥1,336(税込)

4.6

重圧や怪我と長年向き合ってきた内田篤人が、実践し続けてきたメンタル統制の方法を語る一冊です。心のメーターを一定に保つチェックポイント、それで得をしたこと、キーワード、逆境編と日常編のメソッド、そして“ウチダメンタル”と共に生き続ける章まで収録。中田英寿・岡田武史・佐藤可士和との特別対談、長谷部誠や大迫勇也らの証言集も入り、サッカーの枠を越えて使えます。

こんな人におすすめ

重圧のかかる場面で心を整えたい人。スポーツだけでなく仕事や勉強に応用したい読者。気合いより“整える”方法を探している人にこそ入りやすい。中田英寿や岡田武史との対談、長谷部誠らの証言を読みたいファンにも。

良い点

  • 具体的なメソッドが章立てで読める
  • 豪華な対談と証言集を収録
  • 日常にも応用できる内容

気になる点

  • プレーの詳細な振り返りは少ない
  • 精神論に寄る章もある
  • 図解は多くない

出版社

幻冬舎

発売日

2021年8月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

『ウチダメンタル』って聞くと、気合いで乗り切る系の自己啓発本かなって思っちゃうんですけど、違いますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは誤解されやすいところだね。本人は“心のメーターを常時一定に”と言っている。テンションを上げる話ではなく、上げすぎない・下げすぎないための統制の話なんだ。

6つのチェックポイント、得をした3つのこと、キーワード、逆境編と日常編のメソッドと、章立ても実践的。

中田英寿、岡田武史、佐藤可士和との対談に加えて、長谷部誠や大迫勇也たちの証言も入っているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

メンタル本って、読むと逆に気合いを求められて疲れることがあるんですよね。これは普段の生活にも使えそうですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

サッカーの場面を出発点にしているけど、日常編がきちんと用意されているから、仕事や勉強に置き換えて読めるよ。

重圧がかかる場面を抱えている人ほど刺さるし、気合いを入れるより整えたいという人にこそ向いているんだ。

内田篤人 悲痛と希望の3144日
4

内田篤人 悲痛と希望の3144日

了戒美子 著|講談社

¥1,980(税込)

4.4

2010年夏の渡独から2019年冬まで、内田篤人の3144日を描いたノンフィクションです。日本代表・アントラーズ・シャルケのチームメイトやスタッフ、代理人、妻の証言を交え、これまでの人物像を覆す姿に迫ります。ドイツでの活躍と苦闘、避けられぬ不協和音、手術とリハビリ、ウニオン・ベルリンでの再起、鹿島復帰と主将就任まで。本人の著書とは違い、外からの目線で積み重ねるのが持ち味です。

こんな人におすすめ

本人の言葉だけでなく、周囲の証言から選手像を立体的に知りたい人。8年半という時間の流れを追いたい読者。ドイツでの日々に関心のあるファン。ノンフィクションとしてしっかり読み応えを求める人にも向く。

良い点

  • 周囲の証言が豊富
  • 長い時間軸で追える
  • 人物像を多角的に描く

気になる点

  • 本人の一人称ではない
  • 細かな試合記録は限定的
  • 文章量はしっかりめ

出版社

講談社

発売日

2019年3月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

ここまで本人の著書が続いたのに、これは了戒美子さんの本なんですね。書き手が変わると、何が変わるんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

それが最大の違いだよ。2010年の渡独から2019年冬まで、3144日を第三者の目線で描くノンフィクションなんだ。

チームメイトやスタッフ、代理人、そして妻の証言を交えて、これまでの人物像を覆す姿に迫っていく。本人が語らない部分を、周りが語るわけだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

本人が言わないことを、周りが証言する。本人の本を読んだあとに読むと、また違って見えそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

順番としては、本人の本で内側を知ってからこれを読むと、外から見えていた姿とのズレが面白いよ。手術とリハビリ、避けられぬ不協和音、ウニオン・ベルリンでの再起、そして鹿島復帰と主将就任まで、長い時間を追える。

証言が積み上がるほど人物像が立体的になる一冊だね。

THE LEGEND 内田篤人 2006-2020 (サンエイムック エルゴラッソ総集編)
5

THE LEGEND 内田篤人 2006-2020 (サンエイムック エルゴラッソ総集編)

三栄書房

4.3

2006年の鮮烈なデビューから2020年まで、内田篤人の歩みを年代ごとに追うエルゴラッソ総集編です。圧巻、渡欧、ブラジルW杯、苦闘、不屈と章が区切られ、「それが僕のサッカー人生」と題したインタビューも収録。鹿島・ドイツ・日本代表の各時期を、写真と記事でまとめて振り返れます。じっくり読む評伝というより、手元に置く保存版のムックです。

こんな人におすすめ

内田篤人の2006年から2020年までの流れを、写真で一気に見たい人。雑誌記事をまとめて手元に置きたい読者。長い評伝の前に全体像をつかみたい人。鹿島時代とドイツ時代の両方を見たいファンにも。

良い点

  • 年代順で歩みを追いやすい
  • 写真と記事がまとまって読める
  • 保存版としての満足感がある

気になる点

  • 文字量は多くない
  • 本人の内面は深掘りしない
  • 発行当時の記事が中心

出版社

三栄書房

発売日

2021年8月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これは内田さん本人の著書ではなくて、雑誌の総集編なんですね。写真が多くて、パラパラ見るだけでも楽しめそうな気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、エルゴラッソの総集編で、2006年のデビューから2020年までを年代ごとに追うムックだね。圧巻、渡欧、ブラジルW杯、苦闘、不屈、と区切りながら、鹿島・ドイツ・日本代表の時期を一気に振り返れる。

巻末に「それが僕のサッカー人生」というインタビューも入っているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

長い評伝を読む前に、まず全体の流れを写真でつかむ、という使い方ができそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

その使い方がいちばん合っていると思う。文章量は多くないから、細かい心情より“いつ何があったか”を目で確認したい人に向いている。

写真と短い記事で全体像をつかんでから評伝に進むと、頭に入りやすいよ。

「楽しい」から強くなれる プロサッカー選手になるために僕が大切にしてきたこと
6

「楽しい」から強くなれる プロサッカー選手になるために僕が大切にしてきたこと

遠藤航 著|ハーパーコリンズ・ジャパン

4.1

ドイツ・ブンデスリーガで日本人初のデュエル勝利数1位を獲得した遠藤航が、初めて書き下ろした著書です。「好き」を見つける、人と比べない、目標をブレイクダウンする、より厳しい環境を求める、失うものは何もないと知る——6つのステップで、当たり負けしない思考と歩みを語ります。内田篤人の本が“どう向き合うか”なら、こちらは“どう育つか”に効く一冊です。

こんな人におすすめ

サッカー少年・少女と、その保護者。好きなことを強さに変えたい人。目標の立て方や環境の選び方を考えたい読者。海外挑戦を視野に入れている選手や指導者にも、歩みの参考として読める。

良い点

  • 6ステップで思考法が整理される
  • 本人による初の書き下ろし
  • 子どもにも伝わる言葉づかい

気になる点

  • 内田篤人の本ではない
  • 戦術的な分析は少ない
  • 自伝的な要素が中心

出版社

ハーパーコリンズ・ジャパン

発売日

2021年9月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

ここからは内田さん以外の本ですね。遠藤航選手の本と聞いて、まず遠藤さんってどんな選手なのかを知りたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

ドイツ・ブンデスリーガで日本人初のデュエル勝利数1位を獲得した選手だね。東京五輪にはオーバーエイジ枠で出場し、名門シュトゥットガルトのキャプテンにも就任している。

この本はその遠藤航が初めて書き下ろした一冊で、「好き」を見つけるところから、より厳しい環境を求めるまで、6つのステップで自分の歩みを語っているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

内田さんの本が“重圧とどう向き合うか”なら、こちらは“どう育つか”に近い感じですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう捉えてよいと思う。サッカー少年が読んだときに“あいつにできるなら自分も”と思えるように書いたと、本人がはじめにで語っている。

保護者や指導者が読んでも、目標の立て方や環境の選び方のヒントになるよ。並べて読むと、向き合い方の違いも見えてくる。

フットボール・バル-内田篤人完全特集号- (双葉社スーパームック)
7

フットボール・バル-内田篤人完全特集号- (双葉社スーパームック)

双葉社

¥1,012(税込)

4.1

内田篤人の40ページ完全特集と撮り下ろしフォトを収めたムックです。独占の2万字インタビューでは、W杯・CL・ブンデスでの4年間を本人が語り、ネイマールとの秘密のやり取り、試してみたい新たなポジション、シャルケで感じた日本人の可能性、小笠原満男への言及まで広がります。大迫勇也や城彰二のロングインタビュー、村田諒太×金子達仁の対談も収録しています。

こんな人におすすめ

内田篤人の長い語りをじっくり読みたい人。当時の雑誌の熱量ごと楽しみたい読者。大迫勇也や城彰二ら他の選手のインタビューも読みたい人。撮り下ろしの写真ページをゆっくり眺めたいファンにも。

良い点

  • 2万字インタビューの読みごたえ
  • 豪華な対談とインタビュー
  • 撮り下ろし写真が収録

気になる点

  • 内容は発行当時に限定
  • 評伝のような通史ではない
  • ページ数は多くない

出版社

双葉社

発売日

2014年6月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

またムックが出てきましたね。さっきの総集編と何が違うのか、同じ内田さんの本が並ぶと正直まだよく分かっていません。

佐藤メバル

佐藤メバル

こちらは内田篤人の40ページ完全特集が主役の一冊だね。独占の2万字インタビューがあって、W杯・CL・ブンデスでの4年間を本人が全部話す、という触れ込みなんだ。

ネイマールとの秘密のやり取り、試してみたい新たなポジション、シャルケで感じた日本人の可能性、小笠原満男への言及なんかも入っている。

橘ナナミ

橘ナナミ

2万字って相当な量ですね。一人の話をじっくり読みたいときに、向いている本なんだなと思いました。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが持ち味だよ。大迫勇也や城彰二のロングインタビュー、村田諒太と金子達仁の対談も入っていて、当時の雑誌の熱量ごと楽しめる。

撮り下ろしのフォトや秘蔵写真も収録されているから、読み物としても眺める本としても使えるよ。

フットボールサミット第10回 内田篤人が愛される理由。
8

フットボールサミット第10回 内田篤人が愛される理由。

『フットボールサミット』議会 著|カンゼン

3.9

サッカー界の重要テーマを論客と掘り下げる『フットボールサミット』の第10回。議題は「内田篤人が愛される理由」です。吉田麻也、川島永嗣、槙野智章らの証言、鹿島アントラーズと内田の幸福な関係、サイドバック戦術進化論、心理学からの分析、ファン座談会まで収録。身体的に恵まれない選手がなぜ海外で成功できたのかを、証言と論考の積み上げで考えます。

こんな人におすすめ

なぜ内田篤人が支持されるのかを考えたい人。チームメイトの証言をまとめて読みたい読者。サイドバックの戦術的な視点も欲しい人。ファンの言葉まで含めて、選手像を多角的に眺めたい人にも向く。

良い点

  • 多方面の証言と論考を収録
  • 戦術や心理の視点もある
  • ファン座談会まで収録

気になる点

  • 本人の語りは限られる
  • 書き手が多数の論客
  • 発行時点の内容が中心

出版社

カンゼン

発売日

2014年2月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

『内田篤人が愛される理由。』って、タイトルからしてもう論文集みたいですね。一体誰が、どんな視点で書いているんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

サッカー界のテーマを論客たちと掘り下げる『フットボールサミット』の第10回で、議題がまさにこれなんだ。

吉田麻也、川島永嗣、槙野智章といった面々の証言、鹿島アントラーズと内田の幸福な関係、サイドバック戦術進化論、心理学からの分析、ファン座談会まで、多面から論じている。

橘ナナミ

橘ナナミ

本人の言葉というより、周りから見た内田像が中心なんですね。ファンには嬉しい構成なのかもしれないです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、なぜ愛されるのかを考えたい人向けだね。身体的に恵まれているわけではない選手が海外で成功できたのはなぜか——その問いを、証言と論考を積み上げて答えていく。

選手個人をここまで多面から論じた本は、そう多くないと思う。

Thank you Atsuto! (月刊アントラーズフリークス別冊 内田篤人)
9

Thank you Atsuto! (月刊アントラーズフリークス別冊 内田篤人)

鹿島アントラーズエフ・シー 著|ベースボール・マガジン社

3.9

2020年8月23日の引退セレモニーを軸に、内田篤人へ“ありがとう”の気持ちを込めた球団オフィシャルブックです。2006年から2020年のプレイバック、小笠原満男とのスペシャル対談、連載の全掲載、りゅう散歩、岩政大樹とのサッカーの話まで収録。土居聖真や大岩剛らチームメートの視点も入り、鹿島で過ごした時間に光が当たります。

こんな人におすすめ

鹿島アントラーズのファン。引退の節目を手元に残したい人。小笠原満男との対談を読みたい読者。連載をまとめて読み返したい人にも。クラブと歩んだ時間を、公式の視点で振り返りたい用途に向く。

良い点

  • クラブ公式の視点が濃い
  • 小笠原満男との対談を収録
  • 連載をまとめて読める

気になる点

  • 鹿島時代の比重が大きい
  • ドイツ時代の記述は限られる
  • ページ数は多くない

出版社

ベースボール・マガジン社

発売日

2020年11月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

これは鹿島アントラーズの公式の本なんですね。表紙に引退特別号と書いてあって、少しさみしい気持ちになります。

佐藤メバル

佐藤メバル

2020年8月23日の引退セレモニーを軸に、内田篤人へ“ありがとう”の気持ちを込めた球団オフィシャルブックだね。

2006年から2020年のプレイバック、小笠原満男とのスペシャル対談、連載の全掲載、りゅう散歩、岩政大樹とのサッカーの話まで入っている。

橘ナナミ

橘ナナミ

土居聖真選手や大岩剛さんの視点も載っているんですね。クラブの中から見た内田さん、という感じがします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが他の本との違いだよ。日本代表やドイツでの物語より、鹿島で過ごした時間に光が当たる。クラブと一緒に歩いてきたファンほど、じんとくる一冊だと思う。

連載をまとめて読み返せるのも、公式ならではの贅沢だね。

2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010 Photographs selected by 内田篤人
10

2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010 Photographs selected by 内田篤人

内田篤人 著|幻冬舎

¥2,251(税込)

3.9

「2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010」——タイトルの日付は、日本代表がベスト16でパラグアイに敗れた日です。南アフリカW杯直前に戦術的な理由でレギュラーを外された絶望から約4年、シャルケで奮闘しチャンピオンズリーグでも結果を残した日々を、全編フルカラーの写真でたどります。著者自身がすべての写真に目を通して選んだ公式写真集です。

こんな人におすすめ

ピッチ上の姿を大きな写真で見たい人。南アフリカからブラジルへ向かう4年を辿りたい読者。本人の言葉と写真を並べて味わいたい人。時間をかけて眺めたい人や、贈り物を探している人にも向く。

良い点

  • 全編フルカラーの大ボリューム
  • 本人が写真を選んでいる
  • 文章も収録されている

気になる点

  • 写真が中心で字は少なめ
  • 活字中心の読書には不向き
  • 扱う期間は約4年に限定

出版社

幻冬舎

発売日

2014年6月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

写真集なんですね。タイトルの『FROM 29.06.2010』という日付が妙に気になります。これは何の日なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

日本代表がベスト16でパラグアイに敗れた日だよ。この写真集は、その日からの約4年間を収めたものなんだ。

南アフリカW杯の直前、内田さんは戦術的な理由でレギュラーから外されてベンチで過ごすことになる。それまでベンチで試合をほとんど見たことがなかった人だから、当時の心境が文章でも綴られているんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

そこからシャルケで奮闘して、チャンピオンズリーグでも結果を残す。写真で追うと、時間の厚みが伝わりそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

写真は本人がすべて目を通して選んでいる。シャルケと日本代表のピッチ上の写真が中心で、全編フルカラー。

文字だけでは残らない緊張感がそのまま残っているよ。文章も収録されているから、読み物としても成立する写真集だね。

【内田篤人】夢をかなえる能力
11

【内田篤人】夢をかなえる能力

黄慈権 著|ぱる出版

3.7

無名だった中学時代を知る指導者、静岡県選抜で長谷部誠と内田を見た恩師、同級生、関係者への取材から、内田篤人の「夢をかなえる能力」を探る評論です。鹿島での4年間だけでなく、小学校・中学校・高校時代の知られざる成長の軌跡を徹底取材。「小野伸二には誰もなれない。けど、内田篤人にはなれるかもしれない」という指導者の言葉が象徴する、天才ではない選手の伸び方を追います。

こんな人におすすめ

わが子にも可能性があると考えたい保護者。少年期の育ち方に関心がある指導者。天才ではない選手の積み上げを知りたい人。内田篤人をデビュー前から知りたい読者にも、育成の視点で読める。

良い点

  • 小・中・高時代の取材が厚い
  • 恩師や同級生の証言が豊富
  • 育成の視点で読める

気になる点

  • 発行時点で記述が止まる
  • プレー論は少なめ
  • 著者は評論家

出版社

ぱる出版

発売日

2010年4月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

『夢をかなえる能力』って、少し自己啓発本っぽいタイトルに見えるんですけど、中身はどんな本なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

内田篤人に関する評論だね。無名だった中学時代を知る指導者、静岡県選抜で長谷部誠と内田を見た恩師、同級生、関係者への取材から、なぜ彼が夢をかなえられたのかを探っている。

鹿島での4年間だけでなく、小学校・中学校・高校時代の成長の軌跡を徹底取材しているのが特徴だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

小野伸二には誰もなれないけど、内田篤人にはなれるかもしれない——本文のその言葉が、すごく引っかかります。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の核だね。天才ではない、体格に恵まれたわけでもない選手が、どう積み上げてきたか。だからこそ、少年の育て方を考える人にとって参考になる。

本人の著書が“内側”なら、これは“外から見た成長の分析”だよ。

内田篤人 (蒼きSAMURAIワールドカップをめざせ!)
12

内田篤人 (蒼きSAMURAIワールドカップをめざせ!)

本郷陽二 著|汐文社

3.7

「蒼きSAMURAI ワールドカップをめざせ!」シリーズの一冊として、内田篤人の歩みを紹介する子ども向けの伝記です。鹿島から日本代表、そして海外の舞台へ進む道のりを、初めてサッカー選手の伝記を読む子にも入りやすい形でたどります。大人向けの評伝や写真集とは違い、入口としての読みやすさが持ち味で、調べ学習にも使いやすい体裁です。

こんな人におすすめ

サッカー選手の伝記を初めて読む小学生。内田篤人を知りたい子ども。学校の調べ学習や読書感想文に使いたい子。子どもに選手の歩みを伝えたい大人にも、最初の一冊として手に取りやすい。

良い点

  • 子どもが読みやすい体裁
  • 鹿島から代表までの流れ
  • 伝記入門として使いやすい

気になる点

  • 大人には物足りない
  • 詳細な分析はない
  • 発行時点の情報が中心

出版社

汐文社

発売日

2013年11月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

最後は汐文社から出ている本ですね。表紙の雰囲気がこれまでと違いますけど、これは子ども向けの伝記なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、「蒼きSAMURAI ワールドカップをめざせ!」というシリーズの一冊で、内田篤人の歩みを紹介する子ども向けの伝記だね。

鹿島から日本代表、そして海外の舞台へ進む道のりを、初めてサッカー選手の伝記を読む子にも入りやすい形でたどっている。

橘ナナミ

橘ナナミ

大人が読むには物足りないかもしれないけど、サッカーを始めたばかりの子に手渡すには良さそうですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

その使い方が合っている。伝記として読むだけでなく、調べ学習の入口にも使える。まず一人の選手の人生を通して読みたいという子の最初の一冊になるよ。

大人が読むと、子ども向けに何を残したかという編集の意図も見えてくる。

発表順にたどると、内田篤人の思考の変化が見える

橘ナナミ

橘ナナミ

さっき「4タイプ」と聞きましたけど、時系列で並べたらどうなるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが一番面白いところだね。『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』は、日本代表がベスト16で敗れた日をタイトルに掲げ、そこから約4年間の欧州でのもがきを写している。本人はそのなかで「1人のフットボーラーとして、ただただ成長したかった」と書いている。次の『淡々黙々。』では、大怪我からのリハビリと、ブラジルW杯3試合フル出場までの日々が、本人の前書きと後書き、そして丹念な取材で並べられる。そして『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』で、重圧や怪我と向き合ってきた経験がメソッドとして整理される。記録→戦記→方法論へと、抽象度が上がっていく順番だ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……同じ人が書いているのに、読むたびに距離が変わっていくんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。だから読む順番は、物語として追いたいなら『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』から『淡々黙々。』、そして『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』へ。読みやすさ優先なら逆向きがいい。ここは好みで選んでいいところだよ。

単行本・文庫・電子版、そして写真集という選び分け

橘ナナミ

橘ナナミ

同じ書名で文庫や電子版が出ていると、どれを買えばいいか迷います。

佐藤メバル

佐藤メバル

加筆や改訂の有無は、版元の公式情報で確認するのがいちばん確実だね。そのうえで、持ち歩いて何度も読み返すなら文庫や電子、資料として手元に置くなら単行本という選び方が現実的。『僕は自分が見たことしか信じない』のような自伝は、繰り返し開く人ほど版を選びたくなる。逆に写真集は紙が有利で、『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』は351ページ、『フットボール・バル-内田篤人完全特集号-』は143ページと、判型そのものが体験の一部になる。

橘ナナミ

橘ナナミ

電子でも読めますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

配信状況は書店や版元によって変わるから、購入前に各電子書店で確認してほしい。テキストの本は電子、写真集は紙、というすみ分けが無理のないところだね。

内田篤人を別の角度から読む——評伝・証言・併読

橘ナナミ

橘ナナミ

本人の著書以外も読んだほうがいいんでしょうか?

佐藤メバル

佐藤メバル

ぜひ読んでほしい。『内田篤人 悲痛と希望の3144日』は、了戒美子さんがチームメイトやスタッフ、代理人、そして妻の証言を交えて、渡独から鹿島復帰までの8年半を描いたノンフィクションで、これまでの人物像を覆す場面が出てくる。『【内田篤人】夢をかなえる能力』は、恩師や同級生、関係者の証言から「なぜ彼が到達できたのか」を探る評論だ。『フットボールサミット第10回 内田篤人が愛される理由。』は、吉田麻也さんや川島永嗣さんの証言、心理学の視点、ファン座談会まで並べた論考集で、愛される理由を多面的に掘っている。

橘ナナミ

橘ナナミ

本人が語らない部分を、周りが語ってくれるんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そういうこと。そして、鹿島アントラーズが編んだ引退特別号『Thank you Atsuto!』や、エルゴラッソ総集編の『THE LEGEND 内田篤人 2006-2020』は、クラブとメディアの視点からキャリアを振り返る。鹿島時代とシャルケ時代の背景を頭に入れてから読み返すと、同じ出来事が違う光で見えてくるよ。

よくある質問

内田篤人の本は何冊出ていて、どれがおすすめですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人の本は何冊出ていて、どれがおすすめですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

本人の著書、本人が写真を選んだ写真集、他者が書いた評伝やムック、クラブの引退特別号まで含めると十数点が確認できます。まずは内面を語った『僕は自分が見たことしか信じない』、メンタル術を学ぶなら『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』から始めるのがおすすめです。最初の一冊はこのどちらかで間違いありません。

『僕は自分が見たことしか信じない』の文庫改訂版と単行本は何が違いますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

『僕は自分が見たことしか信じない』の文庫改訂版と単行本は何が違いますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

同じ書名でも、単行本・文庫・電子版では判型や収録内容が異なる場合があります。加筆や改訂の有無は版元の公式情報で確認するのがいちばん確実です。持ち歩いて読み返すなら文庫や電子、造本ごと手元に置きたいなら単行本という選び分けが現実的です。

内田篤人の本はどれから読むのがおすすめですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人の本はどれから読むのがおすすめですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

読みやすさ優先なら『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』から『僕は自分が見たことしか信じない』、そして『淡々黙々。』へ。物語として時系列で追うなら、日本代表がベスト16で敗れた日から始まる『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』→『淡々黙々。』→『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』の順が自然です。

『ウチダメンタル』はサッカーに興味がなくても楽しめますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

『ウチダメンタル』はサッカーに興味がなくても楽しめますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

楽しめます。6章構成で、逆境編と日常編に分けて心のメーターを一定に保つ考え方を整理しており、中田英寿さん、岡田武史さん、佐藤可士和さんとの特別対談や、長谷部誠さんらによる証言も収録されています。サッカーの知識がなくても読み進められます。

内田篤人の本は電子書籍でも読めますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人の本は電子書籍でも読めますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

配信状況は版元や電子書店によって異なるため、購入前に各ストアで確認してください。テキスト中心の本は電子が便利ですが、351ページにわたる写真集のように、判型そのものを味わう本は紙が向いています。

中高生や子どもに贈るなら内田篤人のどの本がよいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

中高生や子どもに贈るなら内田篤人のどの本がよいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

汐文社から出ている『内田篤人』のように若い読者に向けて作られた一冊や、遠藤航選手の『「楽しい」から強くなれる』が贈りやすいでしょう。後者には、目標をブレイクダウンする、自分の現在地を知るといった、挑戦の手順が具体的に綴られています。

内田篤人の本はメンタル本としてビジネスにも役立ちますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人の本はメンタル本としてビジネスにも役立ちますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

役立ちます。『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』は、重圧や怪我と向き合ってきた経験をキーワードとメソッド、逆境編・日常編という形で整理しています。心のメーターを常時一定にという考え方は、仕事の場面にも置き換えられるでしょう。

内田篤人の写真集やフォトエッセイにはどんなものがありますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

内田篤人の写真集やフォトエッセイにはどんなものがありますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

本人が全点に目を通した写真集『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010』、厳選した写真を満載した『淡々黙々。』、40ページ特集と撮り下ろしを収めた『フットボール・バル-内田篤人完全特集号-』、『THE LEGEND 内田篤人 2006-2020』、クラブ公式の『Thank you Atsuto!』などがあります。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今日のお話でだいぶ道が見えました。最後に、これから読み始める人へ一言もらえますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず一冊ずつでいい。まず『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』で言葉の温度を知って、次に『僕は自分が見たことしか信じない』で内面に入る。物足りなくなったら『淡々黙々。』でW杯の日々を追い、最後に『内田篤人 悲痛と希望の3144日』で外側から組み立て直す。この順番なら、同じ人物が何度も違う顔で立ち上がってくる。

橘ナナミ

橘ナナミ

何度も同じ人に会い直す感じですね。写真集を最後に置くのも、ご褒美みたいでいいなあ。

佐藤メバル

佐藤メバル

それ、いい例えだね。実際、内田さんの本は右サイドバックに似ている。派手に目立つわけではないけれど、気づけば攻撃の起点になっていて、何度も同じ場所に戻ってくる。一冊読んで終わりではなく、読み返すたびに少しずつ前へ進んでいく。そんな読書になると思うよ。

関連記事

Editorial Team

編集に関わる専門家