サッカーが上達する本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日は「サッカー 上達 本」のおすすめを集めるんですよね。でも私、サッカーは中学校の体育でやったくらいで……。25冊もあると、どれが自分に必要か全然わからないです。
佐藤メバル
いい質問だね。そこが一番大事なところなんだ。書店員時代にサッカーの棚を担当していて思ったのは、「サッカーがうまくなりたい」という一言の中に、まったく違う目的が混ざっているということなんだよ。
橘ナナミ
混ざってる、ですか?
佐藤メバル
たとえば、自分がプレーしたいのか、子どもの成長を見たいのか、それとも指導する立場なのか。あるいは観戦をもっと楽しみたいのか。この4つは、棚で言えばまったく別の場所に置く本なんだ。だから「どの本が一番か」ではなく「誰の、どの場面に効くか」で選んでほしい。
橘ナナミ
なるほど……。じゃあ私みたいに、これから見る側の人間でも読める本はあるんですか?
佐藤メバル
あるよ。たとえば『サッカーラボ』は、ワールドプレイヤーのスキルを連続写真で解剖したり、モドリッチやマネのルーツをたどる読み物も入っていて、観戦のお供になる。技術の理屈がわかると試合の見え方が変わるからね。
橘ナナミ
いいですね、それ気になります! でも、実際にプレーしている人や、子どもに教えている人だと選び方はもっと違いそうです。
佐藤メバル
そう。ここからは軸ごとに整理していこう。順番に、具体的な書名を挙げながら説明するね。
サッカーが上達する本の選び方
目的別 — 「自分がうまくなりたい」のか「伸ばしたい」のか
橘ナナミ
まず目的で分けると、どうなりますか?
佐藤メバル
自分が上手くなりたいなら、技術を言葉にした本が近道だね。ドリブルなら岡部将和さんの『ドリブルデザイン』、キックなら中西哲生さんの『サッカー 世界標準のキックスキル』。中西さんの本は「軸足抜き蹴り足着地」という蹴り方を6つのキックに分けて解説している。子どもを伸ばしたい側なら、中村憲剛さんの『こころのパス』のようにメンタルに寄り添う本や、大宮アルディージャジュニア監修の『10才からのサッカーIQドリル』が向く。指導する立場なら、風間八宏さんの『風間八宏のサッカー技術大全 上巻』のようにQ&A形式で「どう教えるか」まで踏み込んだ本が必要になるよ。
レベル別 — 小学生/中高生/大人/経験者
橘ナナミ
レベルで選ぶときの目安はありますか?
佐藤メバル
小学生なら『10才からのサッカーIQドリル』か『10歳までに差がつく!サッカー「超実践」上達レッスン』。後者は「立ちかた」「歩きかた」から始めてシュートやドリブルへ進む構成で、体の動かし方から入れるのがいい。中高生は『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』や、鬼木祐輔さんの『サッカー「いい選手」の判断力』——こちらは小学校高学年以上が対象と明記されている。大人の経験者は村松尚登さんの『サッカー上達の科学』のように、なぜその動きで巧くなるのかを科学的に説明してくれる本が刺さるよ。
形式別 — 図解/文章・理論/問題集/漫画
橘ナナミ
読むスタイルで選ぶのもアリですか?
佐藤メバル
むしろ重要な軸だね。図解で感覚をつかみたいならエクスナレッジの解剖図鑑シリーズ——『サッカー止める蹴る解剖図鑑』は裸足の絵でボールのどこを触るかを図解している。文章で理論から入るなら『技術解体新書』や『サッカー上達の科学』。問題集型なら『10才からのサッカーIQドリル』が1ページに問題、次ページに回答例という作りだ。マンガで読みたい子には『サッカーがもっとうまくなる! 自分の武器の見つけ方』が向いている。
タイプ別 — 技術系/戦術系/思考・メンタル系/読み物系
橘ナナミ
技術か戦術か、みたいな分け方もできますよね。
佐藤メバル
できるね。技術系は『風間八宏のサッカー技術大全』『クーバー・コーチング』。戦術・知識系は菊原志郎さんの『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』や林陵平さんの『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』。思考・メンタル系は『サッカー上達のためのマインドとメソッド』や『サッカーいい選手の考え方』。読み物系なら、三笘薫選手が自身のドリブルを解説した『サッカードリブル解剖図鑑』が特別だね。
媒体・予算別 — 紙か電子か、価格帯
橘ナナミ
正直、値段も気になります。
佐藤メバル
図鑑系は見開きの図解が命だから紙がおすすめ。『10歳までに差がつく!』は大きなディスプレイ端末で読むのに適した作りだと明記されている。問題集型は書き込みたくなるから紙だね。価格は1000円台から2000円台まで幅があるので、まずは1冊に絞って、という選び方でいいと思う。
ポジション別 — GK/DF/MF/FW
橘ナナミ
ポジションで変える必要もありますか?
佐藤メバル
あるよ。GKなら『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』にGKの動き方が載っているし、『サッカーラボ』にはGK特別講座がある。DFなら岩政大樹さんの『サッカー守備解剖図鑑』——「止まる」「寄せる」から2対2、チーム守備まで図解している。MFは『技術解体新書』や『サッカー止める蹴る解剖図鑑』、FWは『サッカー外す解剖図鑑』と『サッカードリブル解剖図鑑』が軸になるね。
サッカーが上達する本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカーが上達する本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

サッカー上達の科学 いやでも巧くなるトレーニングメソッド (ブルーバックス)
村松尚登 著|講談社
メッシやネイマール、イニエスタ、ブスケッツのテクニックを「センス」で終わらせず、股関節の可動域を広げるリフティング、重心移動を体得するコーンドリブル、言葉遊びで判断力を高める脳の訓練へと分解した一冊です。ブルーバックスの看板どおり根拠から入るのが特徴で、根性論の技術書とは読み味がまったく違います。動画満載の特設サイトが見てすぐ使えるのも心強い。
こんな人におすすめ
「なぜうまくいかないのか」を言葉で説明してほしい中高生や学生、独学で自主練を組み立てたい人、感覚頼みの指導に疑問を持つコーチ。スマホで動画を確認しながら練習を進めたい人にも向いています。
良い点
- 超一流の動作を身体の仕組みから解説
- リフティングやコーンドリブルが具体的
- 動画の特設サイトで視覚的に確認できる
気になる点
- 理屈が苦手だと前半は重く感じる
- 競技歴が浅いと用語に戸惑うかも
- 即効性より土台づくりが主眼の本
出版社
講談社
発売日
2016年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、この『サッカー上達の科学』って、タイトルからして他の本と雰囲気が違いますね。ブルーバックスということは、理系の新書なんですよね?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。ブルーバックスは講談社の科学系レーベルで、この本も「根性で繰り返す」ではなく、身体の動きと脳の働きから上達を組み立てている。
股関節の可動域を広げるリフティング、重心移動を体得するコーンドリブル、それに言葉遊びで判断力を鍛える訓練まで入っているんだよ。
橘ナナミ
言葉遊びで判断力、というのが意外です。サッカーの本なのに頭の訓練が出てくるんですね。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。超一流のテクニックを真似しようとしても、身体の使い方がずれていると形だけになる。
だから先に身体と認識の土台をつくる。しかも動画満載の特設サイトが用意されていて、見てすぐ使える。読んで終わりにしない設計になっているのが誠実だと思うよ。

風間八宏のサッカー技術大全 上巻 止める 蹴る 運ぶ
風間八宏 著|ベースボール・マガジン社
¥1,760(税込)
技術指導の第一人者である風間八宏氏が、指導者のための技術指導書としてまとめた一冊です。上巻は「止める」「蹴る」「運ぶ」の3章をQ&A形式で、イラストを交えながら解説していきます。感覚で語られがちな技術を、質問と答えの形で一つずつ言葉にしていく構成が特徴で、巻末には教え子である谷口彰悟選手との対談も収録。指導者目線の実用書です。
こんな人におすすめ
少年団や部活で教える立場のコーチ、これから指導を始める人、自分の技術を言葉で説明できるようになりたい選手。疑問からページを引けるQ&A形式なので、辞書のように手元に置いても使えます。
良い点
- 技術の疑問にQ&A形式で答えてくれる
- イラスト付きで指導の言葉に落としやすい
- 谷口彰悟選手との特別対談を収録
気になる点
- 上巻のみで受ける・外すは未収録
- 通読する読み物としては組みにくい
- 実践より指導する側の視点が中心
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2025年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、上巻って書いてありますね。ということは下巻もあるんですか? でも『止める 蹴る 運ぶ』って、サッカーの基本そのものですよね。
佐藤メバル
そう、そこを最初に持ってきたのがこの本の誠実さだね。風間さんは技術を6項目に分けていて、上巻はそのうちの3つを扱っている。
Q&A形式だから、「止めるってどういうこと?」という素朴な疑問から読める。しかも指導者のための技術指導者として出された本だというのが大きいんだ。
橘ナナミ
指導者のため、か。選手が読んでも意味はありますか?
佐藤メバル
あるよ。教わる側が「何を教えられているのか」を言葉で知ると、練習の飲み込みが変わるからね。巻末の谷口彰悟選手との対談も、教え子がどう受け取ったかが分かって面白い。
ただ上巻だけなので、受ける・外すまで知りたい人は続きを待つ前提で読むといい。

ドリブルデザイン 日本サッカーを変える「99%抜けるドリブル理論」
岡部将和 著|東洋館出版社
¥1,000(税込)
ドリブル動画の閲覧数が1億PVを超えたドリブルデザイナー・岡部将和氏が、「99%抜ける」という理論を体系化した一冊です。ロジック、それを支える独自テクニック、ムバッペやネイマール、メッシらのドリブル分析、夢を実現するための夢ノートまで4章構成。再現性を重んじ、フィーリングの自慢で終わらせず手順として示している点が他と違います。
こんな人におすすめ
ドリブルで局面を変えたい小中学生や学生、1対1が苦手な選手、技術を分解して教えたい指導者。動画で見たプレーを本で理屈に落とし込みたい人にも向いています。
良い点
- 抜く手順が理論として整理されている
- 超一流のドリブル分析が具体例になる
- 独自のテクニック名で覚えやすい
気になる点
- 理論の章は文字が多く読みごたえがある
- 守備側や連係の話は少なめ
- 実践には反復練習が前提になる
出版社
東洋館出版社
発売日
2019年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この『ドリブルデザイン』、YouTubeで見たことある名前です! 1億回再生って、すごい数字ですよね。
佐藤メバル
そう、ドリブルを「デザインする」という表現が独特でね。相手を抜くためのロジックを先に置いて、そこからタッチや距離の技術に落としていく。
第3章ではムバッペ、ネイマール、メッシらのドリブルを本人の視点で分析している。感覚の自慢で終わらせず、手順として示しているのが信頼できるところだよ。
橘ナナミ
手順、というのがいいですね。才能の話じゃないってことか。
佐藤メバル
そこなんだ。第4章の夢ノートの話も含めて、「再現できる形にする」という姿勢が一貫している。言葉づかいもやさしいから、まず理論の章を読んで、自分のタッチを動画で確認する。そんな使い方が向いていると思うよ。

サッカー 世界標準のキックスキル ~日本では誰も教えてこなかったシュートが決まるフォーム~
中西哲生 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
「日本が世界で戦うための課題はキックだ」という中西哲生氏の問題提起から始まる一冊です。軸足を固定して振り抜く従来の蹴り方ではなく、蹴ったあとに軸足を浮かせて蹴り足で着地する「軸足抜き蹴り足着地」を、ストレートやインカーブなど6カテゴリーに分けて解説。離れていくボール、近づいてくるボールといった状態別の思考まで踏み込むのが実戦的です。
こんな人におすすめ
シュートやロングパスが伸び悩む中高生や学生、キック指導に悩むコーチ、観戦の目を深めたいファン。ボールの状態別の章から拾い読みして、自分の課題に近い場面を探すのもおすすめです。
良い点
- キックを6つのカテゴリーで整理
- ボールの状態別に思考まで解説
- アメフト関係者との鼎談を収録
気になる点
- 軸足抜きの体得には時間がかかる
- 守備や判断の話は範囲の外
- 紙面だけでは動きの把握が難しい
出版社
マイナビ出版
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
軸足抜き蹴り足着地……? 佐藤さん、これ、聞いたことない言葉なんですけど。
佐藤メバル
中西さんが言いたいのは、軸足を地面に固定して振り抜くという、日本で当たり前に教えられてきた蹴り方を見直そうということ。
蹴ったあとに軸足を浮かせて、蹴った足で着地する。世界のトッププレイヤーは無意識にやっている、というのがこの本の出発点なんだ。
橘ナナミ
無意識にやってることを、わざわざ意識して練習するんですね。
佐藤メバル
そう。しかも6つのカテゴリーに分けて、離れていくボール、近づいてくるボール、ショートバウンド、止まっているボールと状況別に考え方まで書いてある。
巻末にはアメリカンフットボール界の選手とコーチを交えた鼎談も収録されていて、キックをとことん突き詰める姿勢が伝わってくるよ。

技術解体新書 サッカーの技術を言葉で再定義する
風間八宏 著|カンゼン
風間八宏の技術論を、戦術ライティングの第一人者が徹底取材で解き明かした技法書です。止める・蹴る・運ぶから始まり、受ける・外す、打つ、守る、そしてサッカーの本質まで章が続き、独特の言葉を図解でかみ砕いていきます。本人が書いた解剖図鑑シリーズとは違い、第三者の視点で「なぜうまくなるのか」を追う構成なので、既読の人の理解も一段深くなります。
こんな人におすすめ
風間理論をまとめて把握したい指導者、川崎フロンターレや名古屋グランパスでの指導に関心がある人、プレーを観る目を上げたいファン。取材ベースの読み物として通読するのも楽しい一冊です。
良い点
- 風間理論を一冊で俯瞰できる
- 図解が独特の言葉をかみ砕いてくれる
- 観る・教える視点まで広がる構成
気になる点
- 本人の著書より間接的な記述になる
- 用語の独自性で最初は戸惑う
- 練習メニュー集として使う本ではない
出版社
カンゼン
発売日
2017年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、これも風間さんの本ですよね。さっきの技術大全と何が違うんでしょう?
佐藤メバル
いい質問だね。こちらは風間さん本人ではなく、戦術ライティングの第一人者が徹底取材して解き明かした本なんだ。
止める・蹴る・運ぶから始まって、受ける、外す、打つ、守る、そしてサッカーの本質まで章が続く。独特な言葉を外から翻訳してくれる役割がある。
橘ナナミ
外から読み解く、というのが面白いですね。本人が書いたものとどう読み分ければいいんでしょう。
佐藤メバル
本人の言葉だけだと飲み込みにくいところを、第三者の視点が図解でかみ砕いてくれる。まず風間理論を一冊で俯瞰したい人に向いているよ。
観る一流、プレーする一流、教える一流になれる、という帯の言葉どおり、観戦の目も鍛えられる本だね。

クーバー・コーチング サッカーの個人技術向上メソッド
クーバー・コーチング・ジャパン 著|ベースボール・マガジン社
¥2,894(税込)
クーバー・コーチング・ジャパン監修によるジュニア世代向けの教本で、14のドリルと7つのプランで個人技術を積み上げていきます。特徴は「マネをするだけ」で終わらせないこと。止まった状態でできる、動きながらできる、走りながらできる、相手がいる状態でできる、と習得段階を分けて考える。スキル・ステップ・サクセスという過程を示し、練習の組み立て方まで踏み込みます。
こんな人におすすめ
少年サッカーを教えるコーチや保護者、個人技術を計画的に伸ばしたい小中学生、グループ練習の設計に悩んでいる人。段階づけの考え方を自チーム用に組み替えて使うのが向いています。
良い点
- 14のドリルと7つのプランを収録
- 技術習得の段階が明示されている
- 個人技とグループプレーをつなぐ構成
気になる点
- 対象はジュニア世代が中心になる
- 大人の独学者には基礎的に感じる
- 価格はやや高めの部類に入る
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2019年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クーバー・コーチング、聞いたことはあります。子ども向けのスクールのイメージでした。
佐藤メバル
その通りで、ジュニア世代の育成を前提にした教本だね。14のドリルと7つのプランで、個人技術からグループプレーへ積み上げていく。
面白いのは「マネをするだけ」で終わらせないことなんだ。
橘ナナミ
マネするだけじゃだめ、ということですか?
佐藤メバル
止まった状態でできる、動きながらできる、走りながらできる、相手がいる状態でできる。この順番を意識してほしいんだよ。
スキル、ステップ、サクセスという3つの過程も示されていて、練習を組む側の設計図になる。コーチや保護者が読むと効いてくる一冊だと思う。

サッカー止める蹴る解剖図鑑
風間八宏 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
「技術の可視化」にこだわった、止める・蹴るの教科書です。足のどの部分でボールのどこを触れば正確に扱えるのかを、裸足の絵で図解する。靴の上からでは分からなかった感覚の位置が具体的に見えてくる切り口が画期的です。止める、蹴る、運ぶ、パスに加え、メッシのプレーを一章使って解剖しているのも読みどころ。図版中心で読みやすい構成です。
こんな人におすすめ
トラップとキックの精度に悩む小中学生から大人の選手まで、図で感覚をつかみたい人、指導の言葉を探しているコーチ。メッシの章だけを先に眺めてから本文へ戻る読み方も楽しいです。
良い点
- 裸足のイラストで接触点が分かる
- メッシの技術を章立てで解剖
- ページ数は多すぎず読み切りやすい
気になる点
- 守備や判断の内容は含まれない
- 図が主役なので好みが分かれる
- 実践には反復練習が前提になる
出版社
エクスナレッジ
発売日
2020年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
裸足の絵で図解……って、これどういうことなんですか?
佐藤メバル
靴を履いた状態では、足のどこでボールに触れているかが見えない。だから裸足の絵にして、甲のどこ、指のどこで感じるのかを描き出したんだ。
止める、蹴る、運ぶ、パスと章が続いて、メッシのプレーを一章使って解剖しているのも見どころだね。
橘ナナミ
メッシの章があるんですね。そこだけでも読みたいです。
佐藤メバル
それでいいと思う。風間さん自身が、久しぶりに裸足でボールを触って忘れていた感触を思い出した、という話も書いている。
感覚を言葉と絵に置き換える作業を、読者も一緒にやってみる本なんだよ。

サッカードリブル解剖図鑑
三笘薫 著|エクスナレッジ
¥1,540(税込)
日本代表の三笘薫選手が、自身のドリブル技術と理論を図解した一冊です。「僕のドリブルには抜ける理屈がある」という言葉どおり、速さだけに頼らない抜ける原理を、本人の解説と豊富なイラストで解剖していきます。筑波大学を経て川崎フロンターレ、ブライトンへと歩んだキャリアや本人のメッセージも収録され、プレーを見る目が変わるはずです。
こんな人におすすめ
ドリブルを武器にしたい小中学生や学生、三笘選手のプレーを分析したいファン、選手に理屈を伝えたい指導者。本人の言葉で技術を追いかけたい人に向いています。
良い点
- 現役トップ選手本人が技術を解説
- 抜ける原理をイラストで図解
- 選手からのメッセージを収録
気になる点
- 再現には相応の練習量が要る
- 守備や連係の話題は中心ではない
- 図版中心で文章量は多くない
出版社
エクスナレッジ
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三笘選手が自分で書いてるんですね。現役のトップの人が技術を説明するって、珍しくないですか?
佐藤メバル
貴重だよね。「僕のドリブルには抜ける理屈がある」という言葉から始まって、速さだけじゃない抜ける原理を、本人の解説とイラストで解剖している。
3歳でサッカーを始めて川崎フロンターレU-12のセレクションに合格し、筑波大学を経てプロへ、という歩みも含めて子どもから大人まで読める作りだよ。
橘ナナミ
理屈がある、と言い切っているのがかっこいいです。
佐藤メバル
しかも「技術であれば日本のサッカーに貢献できる」と本人が書いている。読んだあとに試合の見え方が変わるタイプの本だね。
まず図を眺めて、次の試合で三笘選手の動きを追ってみる。その順番が楽しいと思うよ。

サッカー守備解剖図鑑
岩政大樹 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
「寄せろ」「当たれ」という曖昧な指示では、相手もボールも奪えない。元日本代表CBの岩政大樹氏が守備の原則を徹底的に言語化した一冊です。止まる・寄せるという大原則から、1対1、2対2、3対3、チームとしての守備へと段階を追って図解。どこに、いつ、どう寄せるかが具体的な言葉になり、クリアやヘディング、シュートブロックの技術解剖まで収録されています。
こんな人におすすめ
守備が苦手な選手、ディフェンス指導に悩むコーチ、FWからDFまで全ポジションの守備力を上げたい人。まず1対1の章から読んで、自分の間合いを確かめるところから始めるのがおすすめです。
良い点
- 守備の原則を段階ごとに図解
- 個人技術とチーム守備を両方収録
- 指示に使える明確な言葉が見つかる
気になる点
- 攻撃の技術を学ぶ本ではない
- 内容が濃く一気読みには向かない
- 図の読み込みに時間がかかる
出版社
エクスナレッジ
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
守備の本って少ない気がします。私、『寄せろ』『当たれ』しか言われたことないかもしれません。
佐藤メバル
まさにその曖昧さを何とかしようという本なんだ。岩政さんは止まる・寄せるという大原則から始めて、1対1、2対2、3対3、チームの守備へと段階を追って図解していく。
どこに、いつ、どう寄せるかが具体的な言葉になっていくんだよ。
橘ナナミ
攻撃の選手が読んでも意味ありますか?
佐藤メバル
あるよ。守備の原則が分かると、相手が嫌がる動きも見えてくるからね。クリア、ヘディング、シュートブロックのコツまで技術として整理されていて、全ポジションの守備力を底上げする教科書になっている。
日本人は守備が苦手、という評価にサヨナラしようという気概も感じるよ。

サッカー外す解剖図鑑
風間八宏 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
相手のマークを外して得点する技術をテーマにした一冊です。ゴール前での外し方とクロスボールでの外し方を、相手の動きを合図に外す、止まるだけで外す、わざと自分を見せて外す、といった具体例で図解。スペースがなくても点を取る発想が手に入ります。巻末には風間八宏氏、中村憲剛氏、大久保嘉人氏による鼎談も収録されています。
こんな人におすすめ
ゴール前で消えてしまうフォワード、密集を崩したいチームの攻撃陣、攻撃の指導に関わるコーチ。まず鼎談を読んでから各章に入ると、図解の意図がつかみやすくなります。
良い点
- ゴール前とクロス場面に分けて図解
- 「外す」という発想自体が新鮮
- 中村憲剛氏・大久保嘉人氏の鼎談を収録
気になる点
- 守備や運びの話は中心ではない
- 感覚の言語化ゆえ読解に時間が要る
- 実践には反復と工夫が必要
出版社
エクスナレッジ
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『外す』って、マークを外すことですよね。それだけで一冊になるんですか?
佐藤メバル
そこが風間さんの発想でね。時間もスペースもない現代サッカーでは、止める蹴ると同じくらい外す技術が大事だと。
相手の動きを合図に外す、止まるだけで外す、わざと自分を見せて外す。ゴール前とクロスボールの場面に分けて図解している。
橘ナナミ
スペースがなくても点が取れるようになる、というのが気になります。
佐藤メバル
フリーの定義が変わるんだよ。相手の数は関係ない、1人を外せれば守備は崩れる、というのがこの本の言い分。
巻末には中村憲剛さん、大久保嘉人さんとの鼎談もあって、出し手と受け手の感覚まで覗ける。決定力に悩むチームにこそ読んでほしいね。

サッカー「いい選手」の判断力一瞬を決める個人戦術の磨き方
鬼木祐輔 著|池田書店
¥1,980(税込)
センスや経験で片づけられがちな「判断力」を、覗く(状況把握)、情報収集、行動判断という3段階に分解した一冊です。試合の中で何を見て、どう考え、どう選ぶのかを明確にし、なぜボールを持つ前から差がつくのかを具体的なプレー場面で解説します。勘に頼らず、日常の練習や意識づけで判断力を高めるトレーニングまで紹介しているのが他との違いです。
こんな人におすすめ
ボールを受けてから迷ってしまう選手、判断の遅さを指摘される中高生、指導者や小学校高学年以上のサッカー選手。親子やチームで話題にしながら読むと、言葉の共有がしやすいです。
良い点
- 判断を3段階に整理して解説
- ボールを持つ前の準備に焦点
- 練習に落とせるトレーニング付き
気になる点
- イラスト中心で読み込みが要る
- 技術の体得は別途練習が必要
- 低年齢にはやや難しい内容
出版社
池田書店
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
判断力を鍛える本、って聞くと『センスを磨け』みたいな根性論かと思ってました。
佐藤メバル
それがこの本は逆なんだ。判断を、覗くという状況把握、情報収集、行動判断の3段階に分解している。センスや経験で片づけず、何を見てどう選ぶのかを場面ごとに説明する。
ボールを持つ前から差がつく理由も、具体的なプレーで示してくれるよ。
橘ナナミ
ボールを持つ前、か。そこが一番苦手かもしれないです。
佐藤メバル
多くの人がそうだよ。だから日常の練習や意識づけで高めるトレーニングも紹介されている。対象は小学校高学年以上で、指導者が選手に伝える言葉を探すのにも向いている。
イラストで説明されているから、言葉だけより頭に残りやすいと思うよ。

「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集 (辰巳実用BOOKS)
安永聡太郎 著|辰巳出版
¥1,210(税込)
サッカーの原理原則と戦術、攻撃の組み立て、崩しと仕掛け、守備という4章立てのQ&A問題集です。読んで覚えるのではなく、場面を想定して自分で考えるので、実践で動き出す前の一歩が変わります。著者の安永聡太郎氏は清水商業や横浜マリノス、スペインでのプレーを経て指導者に転じた人で、選手目線と指導目線の両方から出題されています。
こんな人におすすめ
試合で判断に迷う小中学生から高校生、戦術を頭から整理したい選手、親子やチームで問題を出し合いたい人。移動時間に一問ずつ解いていく使い方も楽しいです。
良い点
- 問題形式で飽きずに学べる
- 攻撃と守備の両方を収録
- 指導経験のある著者による出題
気になる点
- 読み物としての物語性は薄い
- 答えより考え方が大事な作り
- 映像での解説は付いていない
出版社
辰巳出版
発売日
2021年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
問題集って、サッカーにもあるんですね。テストみたいでちょっと身構えてしまいます。
佐藤メバル
でもこれ、解いていくと面白いよ。原理原則と戦術、攻撃の組み立て、崩しと仕掛け、守備の4章で、場面を想定して自分ならどう動くかを考える。
安永さんは清水商業や横浜マリノス、スペインでのプレーを経て指導者になった人だから、問題の切り口が実戦的なんだ。
橘ナナミ
選手目線と指導目線、両方あるのがいいですね。
佐藤メバル
常に様々な場面を想定して考えることが実践で役に立つ、というのがこの本の主張だね。移動時間に一問ずつ解くのもいいし、チームで答えを比べると、同じ場面でも見え方が違うことが分かって楽しいよ。

10才からのサッカーIQドリル 「考える力」を鍛える50問 (まなぶっく)
大宮アルディージャジュニア 著|メイツ出版
¥1,683(税込)
育成に定評のある大宮アルディージャジュニア監修のもと、考える力をテーマに50問を収録したドリルです。1ページに問題を提示し、次のページで回答例を示す構成で、パス回しやサイドチェンジ、効果的なスルー、崩しからのゴールなど、状況ごとに「キミならどうする?」と問いかけます。ゴールデンエイジに判断の基準を植える狙いが明確です。
こんな人におすすめ
小学生年代でサッカーに打ち込む子、家庭でサッカーの話をしたい保護者、U12を指導するコーチ。親子で1ページずつ解きながら、答えの違いを話し合う使い方が向いています。
良い点
- 50問の問題形式で考える習慣がつく
- 大宮アルディージャジュニアが監修
- 練習方法の解説も一部収録
気になる点
- 中学生以上には物足りないかもしれない
- 大人の独学向けの内容ではない
- 図の読み取りが前提になる
出版社
メイツ出版
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
大宮アルディージャジュニア監修のドリル。小学生向けですよね。50問って多いのか少ないのか、ぱっと見では分かりません。
佐藤メバル
1ページに問題、次のページに回答例という形式で、テンポよく進められる。パス回し、サイドチェンジ、効果的なスルー、崩しからのゴールと、状況ごとに「キミならどうする?」と問いかけるんだ。
ゴールデンエイジと呼ばれる年代に、技術だけでなく判断の基準を植える狙いがある。
橘ナナミ
親が横で見ても楽しめますか?
佐藤メバル
そこが狙い目でね。親子で1ページずつ解くとサッカーの会話が生まれる。テーマによっては注意点や、大宮アルディージャのジュニアが取り入れている練習方法も解説されているから、家での練習のきっかけにもなるよ。

すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール (GAKKEN SPORTS BOOKS)
菊原志郎 著|学研プラス
¥2,318(税込)
サッカーのプレーの大部分を占めるとされる、ボールを触っていない時間のプレーを扱った一冊です。フォワード、ウイング、ボランチ、サイドバック、センターバック、ゴールキーパーとポジション別に動き方とポジショニングをレッスンし、攻撃だけでなく守備面の動きも掲載。8人制と11人制の両方に対応し、付録DVDと誌面で一から確認できます。
こんな人におすすめ
ボールが来ないと動けなくなる選手、ポジション別の動きを覚えたい小中学生、8人制から11人制への移行期を預かる指導者や保護者。DVDを見ながら動きを確認するのが早道です。
良い点
- ポジション別に動き方を解説
- 守備面の動きもきちんと掲載
- 8人制と11人制の両方に対応
気になる点
- DVDが前提の部分がある
- 戦術の深い話は限られる
- 上級者には基礎的に感じる
出版社
学研プラス
発売日
2015年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
オフ・ザ・ボールって、ボールを持ってないときの動きですよね。プレーの9割を占めるって聞いたことがあります。
佐藤メバル
そう、そこに焦点を当てた本は意外と少ない。フォワード、ウイング、ボランチ、サイドバック、センターバック、ゴールキーパーとポジション別に、動き方とポジショニングをレッスンしている。
攻撃だけでなく守備の動きも載っているのが特徴だね。
橘ナナミ
8人制と11人制の両方に対応しているのも助かります。
佐藤メバル
付録のDVDと誌面で一から確認できるから、動きを言葉で説明するのが苦手な指導者にもいい。スローインやワンツー、カウンター、コーナーキックといったレベルアップ編も入っている。
ボールが来ないと動けない、という悩みに直球で効く一冊だよ。

サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方: .
林陵平 著|日本文芸社
¥1,980(税込)
ドリブルやシュートといった個人技だけでなく、ボールを持っていない選手の動き方に注目した一冊です。ポジションごとの動きはもちろん、攻撃時、守備時、サイドアタック、フィニッシュといった目的別に、体の使い方と戦術を写真とイラストで解説。欧州サッカーに精通した著者を起用し、QRコードから動画も見られるので文字と映像を行き来できます。
こんな人におすすめ
動き出しのタイミングをつかみたい中高生や学生、欧州の戦術を自分のプレーに落としたい人、指導者や観戦を深めたいファン。スマホで動画を見ながら読み進めるのが向いています。
良い点
- 目的別に動き方を整理して解説
- 写真とイラストで分かりやすい
- QRコードから動画を視聴できる
気になる点
- 用語が多く初心者には重い
- 個人技の解説は中心ではない
- 動画視聴の環境が前提になる
出版社
日本文芸社
発売日
2023年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
動き方の本がまた出てきましたね。でもこれ、林陵平さんなんですね。欧州の話が多そうな予感がします。
佐藤メバル
現代の欧州サッカーに精通した著者を起用しているのが売りだね。ポジションごとの動きに加えて、攻撃時、守備時、サイドアタック、フィニッシュと目的別に、体の使い方と戦術を写真とイラストで整理している。
橘ナナミ
QRコードから動画が見られるのもいいですね。スマホで確認できそうです。
佐藤メバル
文字と映像を行き来しながら理解できるのが強みだよ。オフ・ザ・ボールという同じテーマでも、こちらは欧州の戦略やポジショニングの考え方に重心がある。
プレーする人にも、試合を観る人にも面白いと思う。

サッカー上達のためのマインドとメソッド
中村憲剛 著|ぴあ
¥1,426(税込)
JリーグMVPを獲得した中村憲剛氏が、培ってきたマインドとメソッドを5章に分けて伝える一冊です。止める、蹴るという技術の手順をステップ形式で示し、駆け引き、俯瞰的視野とゲームメークへと進み、最後はケンゴアカデミーのマインドセットで締めくくられます。親子で読み合うことを想定した、教科書的な作りになっています。
こんな人におすすめ
これから技術の土台をつくる小中学生、子どもの上達を支えたい保護者、身長や線の細さで悩んでいる選手。親子で「ああでもない、こうでもない」と話しながら読むのに向いています。
良い点
- 技術と心構えを5章で一冊に
- ステップ形式で手順を追いやすい
- 食事管理の紹介も収録されている
気になる点
- 図解中心で文章量は多くない
- 高度な戦術論を求める人には浅い
- 一冊で全てを網羅はしない
出版社
ぴあ
発売日
2018年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
中村憲剛さんの本、これと『こころのパス』と両方あるんですね。どう違うんでしょう?
佐藤メバル
こちらは実践編でね。しっかり止めることから始まって、自分の型を見つけて正確に蹴る、駆け引きを身につける、俯瞰的視野とゲームメーク、そしてケンゴアカデミーのマインドセットという5章立て。
ステップ1、ステップ2と手順を刻んで技術を説明している。
橘ナナミ
マインドセットの章が気になります。技術だけの本じゃないんですね。
佐藤メバル
ボールをとことん大事にせよ、上手くなるかどうかは意識次第だと思え。そういう言葉が並ぶ。身長の低さや線の細さで悩んでいる子でも、考えてプレーし続ければ道は開ける、と本人が書いている。
親子で会話しながら読んでほしい一冊だよ。

こころのパス サッカーで折れないメンタルをつくる21のヒント (一生役立つこどもメンタル本)
中村憲剛 著|小学館クリエイティブ(小学館)
¥1,540(税込)
元日本代表の中村憲剛氏、佐藤寿人氏、今野泰幸氏の3人が、サッカーをがんばる子どもたちへ「こころのパス」を届けるスポーツ児童書です。体が小さい、自信が持てない、チームメートとうまくいかない。そうした悩みに、キャリアもポジションも違う3人がそれぞれの言葉で答えます。技術より手前の部分に光を当てた一冊です。
こんな人におすすめ
サッカーを続けるか迷っている小学生、ミスが怖くなっている子、子どもを応援するパパやママ、育成年代の指導にあたるコーチ。兄弟や親子で読み比べるのも楽しいです。
良い点
- 元日本代表3人それぞれの視点が読める
- 悩みに寄り添う形で届く
- イラスト入りの児童書で読みやすい
気になる点
- 大人の技術書としては物足りない
- 具体的な練習法は載っていない
- 対象年齢は小学生が中心
出版社
小学館クリエイティブ(小学館)
発売日
2022年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、絵本みたいな表紙ですね。サッカーの技術書とはちょっと違うんでしょうか。
佐藤メバル
そう、スポーツ児童書なんだ。中村憲剛さん、佐藤寿人さん、今野泰幸さんの3人が、サッカーをがんばる子どもたちに「こころのパス」を届ける。
体が小さい、自信が持てない、チームメートとうまくいかない。そういう悩みに、それぞれの言葉で答えるんだよ。
橘ナナミ
3人ともキャリアもポジションも違うから、どれかは刺さりそうですね。
佐藤メバル
そこがいいところでね。ミスが怖くなった、試合で緊張してしまう、自分と他人を比べてへこんでしまう。そういう子に向けて書かれている。
テクニックや戦術も大事だけれど、いちばん大切なのはメンタルの持ちかた、というのがこの本の立場なんだ。

サッカーがもっとうまくなる! 自分の武器の見つけ方
岡部将和 著|CEメディアハウス
¥1,430(税込)
ドリブル動画の総再生回数が3億回を超えるドリブルデザイナー・岡部将和氏が、勝つための思考法をマンガを交えて説く一冊です。足の速さや体格差、監督の評価、チームワークといった悩みの乗り越え方を、技術、練習法、考え方の三方向から紹介。現状分析シートや夢ノートの作り方など、書き込みながら進められるワークが随所にあります。
こんな人におすすめ
自分の長所が分からない小中学生、体格や足の速さで悩んでいる選手、自主練の組み立てに迷っている人。マンガから入って、あとで解説の章に戻る読み方も歓迎です。
良い点
- マンガと解説の構成で読みやすい
- 目標設定のワークシートが付く
- 技術とマインドを両方扱っている
気になる点
- 大人の競技者には平易かもしれない
- マンガ量が多いと感じる人もいる
- 専門的な戦術論ではない
出版社
CEメディアハウス
発売日
2021年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガで読めるって書いてあります。サッカーの本でマンガって、けっこう珍しいですよね。
佐藤メバル
岡部さんらしい作りだね。足の速さ、体格差、監督の評価、チームワーク。そうした悩みの乗り越え方を、技術面、練習法、考え方の三方向から紹介している。
現状分析シートや夢ノートの作り方も入っていて、書き込みながら進められるんだ。
橘ナナミ
自分の得意なプレーを見つける、って実は一番難しい気がします。
佐藤メバル
だから3ステップで成長プランを考えよう、という章があるんだよ。うまくいかない理由から「どうすればうまくいくか」を考える。
弱点を克服すべきか得意を伸ばすべきか、という問いへのヒントも入っている。大人が読んでも目標の立て方の参考になると思う。

サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法
鬼木祐輔 著|池田書店
¥1,650(税込)
長友選手のトレーナーを務め、マンガの監修にも関わった指導者・鬼木祐輔氏による一冊です。いい選手とは「やるべきプレーができる選手」だとして、景色を覗く、ペアリング、視座、目的地といった独自のワードで認識の整え方を説いていきます。動作より意識を重視する指導法が特徴で、考え方が先にある人に向く内容です。
こんな人におすすめ
プレーの意図をうまく言葉にできない選手、チームの連係を一段上げたい指導者、視野や認識をテーマに学びたい人。ペアリングの章から入ると、全体像がつかみやすくなります。
良い点
- 独自ワードで認識を言語化している
- 考え方と動きの両方を収録
- 長友選手のトレーナーを務めた視点
気になる点
- 抽象度が高く好みが分かれる
- 実践メニューは中心ではない
- 初心者には難しく感じるかも
出版社
池田書店
発売日
2021年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『いい選手の考え方』……そもそも、いい選手ってどういう選手のことなんでしょう。
佐藤メバル
この本はそこから始まるんだ。答えは「やるべきプレーができる選手」。華麗なスルーパスや味方をフリーにする動きも、ピッチの外では分かっていても中では難しい。
そこで景色を覗く、ペアリング、視座、目的地という独自のワードで認識の整え方を説いていく。
橘ナナミ
ペアリングって、サッカーで使う言葉なんですね。初めて聞きました。
佐藤メバル
サッカーはペアリングのスポーツだ、というのが鬼木さんの主張なんだ。ボールなしのペアリングの連続が連携になる、という言い方もしている。
動作よりも意識を重視する指導法で、長友選手のトレーナーを務めた人の視点が入っている。考え方を先に整えたい人に向く一冊だよ。

勝利と成長を手にするサッカーの自主トレ方法とは? 26年改定版: 試合でレベルアップしていく秘密のトレーニングメニュー
種田龍士 著|Independently published
¥1,408(税込)
欧州のトップチームが実践する「戦術ピリオダイゼーション」を土台に、自主トレを組み立て直す一冊です。リフティングやコーンドリブルをただ繰り返しても試合に生きないどころか、悪い癖やオーバーワークにつながりかねない。そうした問題意識から始まり、自分と向き合って必要な練習を選ぶ力を養います。短い分量に要点を絞った構成です。
こんな人におすすめ
スクールを掛け持ちしても結果が出ない選手、自主練が伸び悩んでいる中高生、練習の意味を考え直したい大人。自分のメニューを作り直したい人が、まず読む一冊として向いています。
良い点
- 自主トレを理論から見直せる
- 自主トレのメリットを整理して提示
- 短時間で読み切れる分量
気になる点
- ページ数は少なめの構成
- 写真や図解は多くない
- 上級者向けの専門性は限定的
出版社
Independently published
発売日
2026年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、ページ数が少ないですね。自主トレの本って、メニューがたくさん載っているイメージでした。
佐藤メバル
そこが逆でね。リフティングやコーンドリブルをただ繰り返しても試合に生きない、むしろ悪い癖がついたりケガにつながったりする、という問題提起から始まる。
欧州のトップチームが実践している戦術ピリオダイゼーションをベースにしているんだ。
橘ナナミ
やらされる練習じゃなくて、自分で選ぶ練習、ということですか。
佐藤メバル
そう。試合分析能力が上がる、目標達成能力が上がる、自分の強みや弱みに気づける。自主トレのメリットを並べたうえで、自分と向き合って今必要なことを考える力をつけようとしている。厚さより中身で選ぶ本だよ。

指導者と選手が一緒に学べる!サッカー練習メニュー200
末本亮太 著|池田書店
¥2,420(税込)
サッカーの基本から戦術的な内容まで、練習メニューを数多く収録した指導書です。初心者向けのお手本とNG例、つまずきがちなポイントを示し、子どもを伸ばす指導や声かけのコツまで踏み込んでいます。監修は育成に定評のある大豆戸FCで、日本代表に選ばれた選手も輩出。選手に合わせて練習を分ける考え方が土台にあります。
こんな人におすすめ
少年団や部活のコーチ、練習メニューの引き出しを増やしたい指導者、家庭で練習を見る保護者。声かけの例を探したり、レベル差のあるチームの分け方を考えたりするのにも役立ちます。
良い点
- 練習メニューを数多く収録
- NG例やつまずきポイントも掲載
- 育成に定評のあるチームが監修
気になる点
- メニュー選びに時間がかかる
- 選手個人の技術書ではない
- ページ数が多く持ち歩きにくい
出版社
池田書店
発売日
2025年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
200メニューって、すごい数ですね。コーチの人はこういうのを欲しがるんでしょうか。
佐藤メバル
欲しがるよ。しかもこの本は、基本から戦術的な内容まで、お手本とNG例、つまずきがちなポイントまで書いてある。
監修は育成に定評のある大豆戸FCで、チーム規模は約300名。日本代表に選ばれた小川航基選手ら、Jリーグにも選手を輩出している。
橘ナナミ
練習時間をかけない方針、というのも書いてあるんですか?
佐藤メバル
練習時間は長くても2時間、夏場は基本的に休み、サッカー以外の時間も充実させる。そんな方針が紹介されている。
選手にレベル差があるならチームを分ける、運動能力が低い子はサッカー以外の遊びで伸ばす、といった現実的な考え方も入っていて、そこが参考になるんだよ。

サッカーラボ 1カ月でプレーがどんどん進化する!
サッカーラボ編集部 著|東邦出版
¥1,430(税込)
ワールドプレイヤーのスキルを連続写真で徹底解剖したり、イニエスタの練習メソッドを紹介したりと、多角的な視点からサッカー上達にアプローチする一冊です。育成年代のプレイヤーを主な読者に想定しつつ、ミスを恐れないチャレンジ精神の育て方やサッカーIQを高めるドリルなど、指導者や保護者にも役立つ内容が並びます。
こんな人におすすめ
スーパースターの技術を眺めていたい小中学生、指導の引き出しを増やしたいコーチ、子どもと一緒に読みたい保護者。連続写真のページから拾い読みしていくのが楽しいです。
良い点
- 連続写真でスキルを解剖している
- インタビューやマンガも収録
- GKやイタリア式の話題まで幅広い
気になる点
- 内容が幅広く焦点は絞られない
- 一冊で技術を体系化する本ではない
- 雑誌的な読み味が好み次第
出版社
東邦出版
発売日
2019年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『サッカーラボ』って、雑誌みたいな作りですね。1カ月でプレーが進化する、というタイトルも気になります。
佐藤メバル
多角的な視点でアプローチする本でね。ワールドプレイヤーの超絶スキルを連続写真で解剖したり、イニエスタの練習メソッドを紹介したり、モドリッチやマネのルーツを追ったりする。
読み物として楽しい構成になっているんだ。
橘ナナミ
インタビューやマンガも入ってるんですね。練習ドリルもあるなら、一冊でいろいろ楽しめそうです。
佐藤メバル
育成年代のプレイヤーに向けた内容だけれど、ミスを恐れないチャレンジ精神の育て方やGK特別講座、イタリア式のボール遊びもあるから、指導者や保護者にも役立つ。
気になるページから拾い読みするのが向いているタイプだよ。

松木塾: サッカー上達講座
松木安太郎 著|ベースボール・マガジン社
サッカー解説でなじみのある松木安太郎氏の名前を冠した、上達講座と銘打つ一冊です。版元はサッカー実用書を数多く出してきたベースボール・マガジン社で、ページ数も読みごたえのある厚みがあります。手元で確認できる書誌情報は限られるので細部は書店で確かめてほしいのですが、「塾」というタイトルが示すとおり講義の形で語る本だと見ています。
こんな人におすすめ
なじみのある解説者の言葉でサッカーを見直したいファン、選手にも指導者にも届く語り口を求める人。書店で中身を確かめてから選ぶのがおすすめです。
良い点
- サッカー解説で知られる著者の一冊
- 版元は実用書に強い出版社
- ページ数に読みごたえがある
気になる点
- 書誌以外の詳細情報は少ない
- 図解や動画の有無は不明
- 好みは語り口次第で分かれる
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
1996年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
松木さんって、解説でおなじみの方ですよね。その人の「塾」って、どんな中身なんだろう。気になります。
佐藤メバル
そこは正直に言っておくと、手元で確認できる書誌情報が限られている本なんだ。だから細かい中身は書店で確かめてほしい。
ただタイトルに「塾」と付いている、つまり先生が語りかける形で上達の勘所を伝える本だと見ているよ。ページ数の厚みも、読み応えの目安になるね。
橘ナナミ
なるほど。解説の人の語りって、けっこう印象に残るから、そういう本は読んでみたいです。
佐藤メバル
そうだね。技術書は手順を追うものが多いけれど、こういう講義型の本は「なぜそうするのか」という背景が頭に残りやすい。
選手にも指導者にも、視点を足してくれる一冊だと思うよ。

サッカー上達BOOK: 実戦に強くなる
成美堂出版
¥1,210(税込)
タイトルどおり、実戦で強くなることを狙った総合的な上達本です。版元は成美堂出版で、ページ数は標準的、価格も手に取りやすい部類に入ります。著者名の表示がない作りなので、特定の選手や指導者の理論を追う本ではなく、基本をひととおり押さえる教科書型と考えられます。実戦という言葉が示すように、試合の場面を意識した構成が期待できます。
こんな人におすすめ
これからサッカーを始める人、基本を一冊で見渡したい小中学生、子どもに最初の一冊を選びたい保護者。独自理論よりも、入門の土台として手元に置く使い方が向いています。
良い点
- 実戦を意識したタイトルと構成
- 基礎を一通り押さえやすい分量
- 手に取りやすい価格帯
気になる点
- 著者名が表記されていない
- 独自理論や深い戦術は期待しにくい
- 上級者には物足りないかもしれない
出版社
成美堂出版
発売日
2003年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは著者名がないんですね。出版社とページ数だけ書いてあって、表紙で選ぶ感じなんでしょうか。
佐藤メバル
そう、特定の選手や指導者の理論を追う本ではなくて、基本をひととおり押さえる教科書型だと考えていい。タイトルに「実戦に強くなる」とあるから、試合で使う場面を意識した構成になっているはずだよ。
橘ナナミ
じゃあ、最初の一冊として選ぶのはありですか?
佐藤メバル
ありだと思う。これから始める人や、子どもに最初の一冊を渡したい保護者に向いている。ただ、独自の理論や深い戦術を求める人には物足りないかもしれない。
書店で目次を確認してから決めるのが確実だよ。

10歳までに差がつく!サッカー 「超実践」上達レッスン 動画でわかるスキルと練習のコツ
谷田部真之助 著|メイツ出版
動画チャンネルで人気の「家庭教師」が教える、成長のヒントとアイデアをまとめた一冊です。特徴は、ボールを蹴る前に立ちかた、歩きかた、ジョギング、ダッシュといった身体操作から入るところ。正しい手順を踏んでから、シュート、ドリブル、パス&トラップ、リフティングやフェイントへ進みます。映像付きの自主練メニューも用意されています。
こんな人におすすめ
これから基礎をつくる未就学児から小学生、運動が苦手で不安がある子、家庭で練習を見る保護者。動画と併用して、動きを目で確かめながら進めたい人に向いています。
良い点
- 立ち方や歩き方から丁寧に解説
- 動画付きの自主練メニューがある
- NG例も示され迷いにくい
気になる点
- タブレットなどでの閲覧が想定されている
- 中学生以上には基礎的に感じる
- 文字だけでは動きの把握が難しい
出版社
メイツ出版
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
立ちかた、歩きかたから始まるサッカーの本って初めて見ました。そこからなんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の主張でね。ボールを使う前に、立ちかた、歩きかた、ジョギング、ダッシュ。カラダの動かしかたを正しい手順で身につける。
ここで紹介されている動作は、世界で活躍するトッププロも実践している動きなんだよ。
橘ナナミ
順番を飛ばしてボールを蹴ってたかも、私。
佐藤メバル
運動神経が悪くても、正しい基礎を練習すれば必ずうまくなる、と冒頭で言い切っている。そのあとにシュート、ドリブル、パス&トラップ、リフティングやフェイントと進む。
映像付きの自主練メニューもあるから、動画で確認しながら進められるよ。
成長段階で変わる「読む順番」ロードマップ
橘ナナミ
1冊読んで終わり、にならないためには、どう並べればいいんでしょう?
佐藤メバル
いい視点だね。僕は「1冊目は視点を作る本、2冊目は実行に移す本」と決めるのがいいと思っている。小学生なら、1冊目に『10才からのサッカーIQドリル』で「どう考えるか」の基準を作り、2冊目に『サッカーがもっとうまくなる! 自分の武器の見つけ方』で自分の成長プランを書く。ここまで来ると、練習の意味が変わるんだ。
橘ナナミ
中高生だとどうなりますか?
佐藤メバル
1冊目は『サッカー止める蹴る解剖図鑑』で技術の土台を押さえ、2冊目に『サッカー「いい選手」の判断力』か『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』で判断の練習。大人で観戦も楽しみたいなら、『サッカー上達の科学』で体の理屈を知ってから『サッカーラボ』で選手のルーツを読む。理屈と物語を往復すると、記憶に残りやすいよ。
本を自主練に変える翻訳手順と、動画・実践との併用ルール
橘ナナミ
でも佐藤さん、本を読んだだけでうまくなるわけじゃないですよね……。
佐藤メバル
そこは正直に言おう。本は「うまくする道具」ではなく「練習の設計図」なんだ。おすすめの手順は3ステップ。ひとつ、気になった章を1つだけ選ぶ。ふたつ、その章のキーワードを自分の練習メニューに置き換える。たとえば『ドリブルデザイン』の「タッチと距離を考える」なら、コーンの間隔を変えて触る回数を変える、という具合だね。
橘ナナミ
3つめは?
佐藤メバル
1週間やって、動画で自分のフォームを撮って見返す。『サッカー上達の科学』は多角度の映像とスーパースロー再生が見られる特設サイトを用意しているし、『10歳までに差がつく!』も映像付きの自主練メニューがある。『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』は付録DVD、『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』はQRコードから動画を視聴できる。本で理屈、動画で形、実践で検証。この3点セットが最短だよ。
橘ナナミ
なるほど、本と動画は敵じゃなくて役割分担なんですね。
版・媒体・シリーズの見極めと、サッカー漫画の使いどころ
橘ナナミ
名著でも、古くなった本があると聞きました。見分け方はありますか?
佐藤メバル
あるよ。基準はシンプルで、①フォーメーションの呼び方や流行の戦術に依存していないか、②図や写真が今のプレーと食い違っていないか、③対象年齢が明記されているか、の3つ。逆に「止める」「蹴る」「運ぶ」のような基本技術を扱う本は、時代が変わっても古びない。風間さんの一連の本や解剖図鑑シリーズが長く読まれるのはそのためだね。
橘ナナミ
出版社やシリーズで信頼性を見ることもできますか?
佐藤メバル
できるよ。ブルーバックスは科学系の読み物として定評があるし、エクスナレッジの解剖図鑑シリーズ、学研のスポーツブック、メイツ出版のまなぶっくのように、シリーズとして役割がはっきりしているものは選びやすい。電子か紙かは、書き込むなら紙、検索して使うなら電子、と割り切るといい。なお読み放題サービスは対象タイトルが随時変わるから、買う前に必ず各ストアで確認してね。
橘ナナミ
漫画はどう位置づければいいんでしょう?
佐藤メバル
漫画は「入口」として優秀だよ。『サッカーがもっとうまくなる! 自分の武器の見つけ方』はマンガパートで悩みを追いながら、現状分析シートや「夢ノート」まで書ける。活字が苦手な子が最初に触れる1冊として、まったく遠慮はいらない。
よくある質問
サッカー初心者が最初に読むべき本はどれ?
橘ナナミ
サッカー初心者が最初に読むべき本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
自分がプレーしたいのか、観たいのかで変わります。プレーなら『サッカー止める蹴る解剖図鑑』のように「止める」「蹴る」という基本をイラストで可視化した本が入りやすく、観戦中心なら『サッカーラボ』が向いています。背伸びして分厚い理論書から入ると挫折しやすいので、図解中心の1冊から始めてみてください。
小学生・ジュニア年代におすすめのサッカー本は?
橘ナナミ
小学生・ジュニア年代におすすめのサッカー本はについて教えてください。
佐藤メバル
『10才からのサッカーIQドリル』は1ページに問題、次のページに回答例という作りで、パスや守備の判断を自分で考える練習になります。体の動かし方から始めたいなら『10歳までに差がつく!サッカー「超実践」上達レッスン』が、立ちかた・歩きかたからシュートまで順番に扱っています。
サッカーが上手くなるには本と動画どちらが効果的?
橘ナナミ
サッカーが上手くなるには本と動画どちらが効果的について教えてください。
佐藤メバル
役割が違うので、どちらか一方ではありません。本は「なぜその動きが効くのか」という理屈と順番を与えてくれます。『サッカー上達の科学』は特設サイトで多角度の映像やスーパースロー再生を見られますし『すぐできる! サッカー オフ・ザ・ボール』は付録DVD、『サッカー 局面を打開するデキる選手の動き方』はQRコードから動画を視聴できます。本で理屈、動画で形、実践で検証の3点セットがおすすめです。
戦術を学べる初心者向けのサッカー本はある?
橘ナナミ
戦術を学べる初心者向けのサッカー本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
『サッカーラボ』はワールドプレイヤーのスキルを連続写真で解剖しつつ、イニエスタの練習メソッドなども扱っていて、知識ゼロでも読み進められます。もう少し踏み込みたいなら、安永聡太郎さんの『「次はどう動く?」サッカー脳を鍛えるプレー問題集』が、サッカーの原理原則から攻撃・守備の組み立てまでQ&A形式で学べます。
Kindle Unlimitedで読めるサッカー本はある?
橘ナナミ
Kindle Unlimitedで読めるサッカー本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
読み放題サービスの対象タイトルは時期によって入れ替わるため、当記事では断定できません。購入前に各ストアの対象リストで書名を検索して確認してください。対象外だった場合も、電子版は紙より手に入りやすいことが多いので、まず試し読みで自分に合うかを確かめるのが確実です。
ドリブルが上手くなるための本はどれ?
橘ナナミ
ドリブルが上手くなるための本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
岡部将和さんの『ドリブルデザイン』は「タッチと距離を考える」「ササクレタッチを極める」といった独自の技術と、相手を抜くためのロジックを扱っています。実際の選手のドリブルを見たいなら、三笘薫選手が自身の技術と理論を図解した『サッカードリブル解剖図鑑』が、抜ける理屈を本人の言葉で追える1冊です。
プロを目指す中高生におすすめのサッカー本は?
橘ナナミ
プロを目指す中高生におすすめのサッカー本はについて教えてください。
佐藤メバル
技術の土台づくりに『技術解体新書』や『サッカー止める蹴る解剖図鑑』、判断の質を上げるなら『サッカー「いい選手」の判断力』が向いています。精神面では『サッカー上達のためのマインドとメソッド』が、止める・蹴るの実践編に加えて「ケンゴアカデミーのマインドセット」として心構えを並べていて、目標の立て方までカバーします。
サッカー本は紙と電子書籍どちらで買うべき?
橘ナナミ
サッカー本は紙と電子書籍どちらで買うべきについて教えてください。
佐藤メバル
見開きの図解をじっくり見る解剖図鑑シリーズや、書き込みながら進める問題集型は紙が向いています。一方『10歳までに差がつく!』は大きなディスプレイ端末で読むのに適した作りだと明記されているので、環境が整っていれば電子も選択肢になります。書き込むなら紙、検索して使うなら電子という基準で選ぶと迷いません。
まとめ
橘ナナミ
佐藤さん、最初は「25冊もあって選べない」って言ってたのに、今は自分の中で棚ができた感じがします。
佐藤メバル
それが狙いだったんだよ。本は多いほど迷うけれど、目的とレベルと形式の3つを決めれば、たいてい2〜3冊に絞れる。橘さんなら、まず『サッカーラボ』で観戦の視点を作って、それから『サッカー止める蹴る解剖図鑑』で技術の言葉を覚える。その順番が読みやすいんじゃないかな。
橘ナナミ
いいですね、それ気になります! でも、うまくならなかったらどうしよう、という不安もあって。
佐藤メバル
それも正直に言っておこう。本を読んでも、脚が速くなる魔法は手に入らない。ただ、うまくいかない理由を言葉で説明できるようにはなる。僕が書店員だった頃、伸びる子は例外なく「今これをやっている」と自分の練習を説明できたよ。説明できる子は、失敗しても次の一手を選べるんだ。
橘ナナミ
なるほど……。読書って、うまくなることそのものじゃなくて、うまくなるための地図を持つことなんですね。
佐藤メバル
まさにそれだ。ピッチの上でゴールを決めるのは自分の足だよ。でも、どこに走ればパスが届くかを教えてくれるのが1冊なんだ。焦らず、1冊ずつ。サッカーと同じで、本も一気に全部読もうとすると息が切れるからね。
