サッカーのストレッチが学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
「サッカー ストレッチ 本」で検索してみたんですけど、ストレッチの本そのものより、サッカーの体づくり本ばかり出てきて……。どれを選べばいいのか、正直わからなくなってしまいました。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。サッカーに特化したストレッチ本って、探すと意外に少ないんだ。だから現実的な答えは「1冊を探す」より「組み合わせて読む」。柔軟性の土台をつくる本と、サッカーのケガに対応する本を並べるのが、いちばん強い。
橘ナナミ
組み合わせる、ですか! それは思いつきませんでした。
佐藤メバル
たとえば、伸ばし方の基本は「ストレッチングアナトミィ」や「パーフェクト・ストレッチ」で押さえる。そのうえで「サッカーで痛めた体を自分で治す本」を隣に置く。この本は太もも・ひざ・ふくらはぎ・足首の応急処置から自宅でのケア、ストレッチ、筋力トレーニングまでをイラストで扱っている。書店員時代、ジュニアの保護者の方がちょうどこの組み合わせでレジに来るのを、何度も見たよ。
橘ナナミ
なるほど……! じゃあ「どの1冊か」より「どの順番で読むか」なんですね。
サッカーのストレッチが学べる本の選び方
目的別:ケガ予防/柔軟性向上/パフォーマンス/リカバリー
橘ナナミ
目的で選ぶとしたら、どう分ければいいですか?
佐藤メバル
ケガ予防なら「スポーツ・コンディショニング ケガを防ぐ体づくり サッカー編」と「少年サッカー ケガ防止マニュアル」。後者は試合後のペアストレッチや応急処置まで見開きで拾える。柔軟性そのものを上げたいなら「世界一伸びるストレッチ」や、オガトレの「超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ」。リカバリーなら、さっきの「サッカーで痛めた体を自分で治す本」だね。
対象別:小学生・中学生・社会人・女性選手・指導者
橘ナナミ
私、子どもはいないので想像でしかないんですけど、小学生に同じ本でいいんでしょうか。
佐藤メバル
そこは分けたほうがいい。小学生なら「1日5分でOK!小中学生のためのらくストレッチ」、10代なら「10代のための新しいトレーニング ヒグトレ」や「部活で差がつく!ジュニア選手のためのストレッチ徹底バイブル」。指導者や保護者なら「少年サッカー ケガ防止マニュアル」が読みやすい。女性選手やGKと銘打った本は多くないから、股関節まわりを丁寧に扱う本を1冊足すのが現実的だよ。
形式別:写真か、イラストか、動画QRか
橘ナナミ
続けられるかどうかは、そこが大きそうです。
佐藤メバル
そう。動きを動画で確認するなら、QRコード付きの「家族とできる!選手同士でできる!全身パートナーストレッチ」やオガトレの30秒ストレッチ。筋肉の解説を読みたいなら解剖イラスト中心の「ストレッチングアナトミィ」や「サイエンス・オブ・ストレッチ」。写真でフォームを見たいなら「パーフェクト・ストレッチ」。電子版はタブレット向きの本と、映像が付かない版がある点だけは注意して。
時間・場所別:試合前の動的か、試合後の静的か、自宅か
橘ナナミ
試合前と試合後で、読む本も変えたほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
変えたほうがいい。試合前は体を温めながら動かす動的ストレッチで、動的だけを扱う「全身をラクにする 動的ストレッチ」や、「世界一伸びるストレッチ」の動的ストレッチの章が向く。試合後やOFF日は、呼吸を止めずにじっくり伸ばす静的ストレッチ。股関節を狙うなら「股関節スローストレッチ」や「1日1分!サビた体を下半身から蘇らせる 股関節コアストレッチ」も候補になる。自宅の狭いスペースでできるかは、写真のポーズを見て判断して。
組み合わせ別:ストレッチ単体か、体幹・フィジカル本と併用か
橘ナナミ
ストレッチだけでは足りない、という話も聞きます。
佐藤メバル
柔らかくするだけでは、支える力は育たないからね。「ヒグトレ」は背中を柔らかく鍛えるという発想で、モビリティ・スタビリティ・ムーブメントの3つを挙げている。「全身運動のかなめ コアストレッチ」なら体幹・股関節・肩甲骨を押さえられる。ストレッチ本で可動域を広げ、体幹本で支える——この順番が組みやすいよ。
入手性別:紙か電子か、価格帯
橘ナナミ
遠征先に持っていくなら電子ですかね。
佐藤メバル
移動中に読み返すなら電子、ポーズを見開きで開いておきたいなら紙。価格帯は幅があるから、まずは立ち読みで自分に合う文体を確かめてから買うのも手だよ。
サッカーのストレッチが学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカーのストレッチが学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

スポーツ・コンディショニングケガを防ぐ体づくり サッカー編
菅野淳 著|ベースボール・マガジン社
サッカー編と銘打ち、ケガを防ぐための体づくりに焦点を当てたコンディショニングの一冊。競技特性を踏まえて身体をどう整えるかに絞っているので、技術書や戦術書を読む前に「土台」を作りたい人に向く。トレーニング論ではなくケガ予防から入る構成は、ストレッチ本や整体本とは役割が分かれる。著者は菅野淳。145ページと厚すぎないので、指導者がチームの体づくりメニューを組む際のたたき台としても扱いやすい。体の使い方の土台を先に整えたいときに手に取りたい。
こんな人におすすめ
サッカーをする小中高生とその指導者・保護者。シーズン前の体づくりや、ケガで離脱する前に土台を見直したい場面。ストレッチの細かい手順より、まずケガをしない身体の設計図を知りたい読者に向く。日々の練習に組み込む準備運動の考え方を探している人にも。
良い点
- ケガ予防に絞った構成
- サッカー特化で迷いにくい
- 145ページで読み切りやすい
気になる点
- ストレッチ単体の解説は少なめ
- 上級者の負荷設計には物足りない
- 戦術や技術の話は扱わない
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2001年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーのストレッチ本を探すと、ケガ予防の本がまず出てくるんですね。この「ケガを防ぐ体づくり サッカー編」は、どこから読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
いい質問だね。この本は競技をサッカーに絞って、ケガをしない身体の土台から入るタイプの一冊なんだ。
145ページと分量もほどよくて、技術練習の話ではなく、身体をどう整えるかに集中している。だから「まず何を準備すればいいのか」を知りたい人が最初に開くのに向いているよ。
橘ナナミ
なるほど、順番としては身体の準備が先なんですね。じゃあ具体的なストレッチの手順を細かく知りたい人は、別の本を足したほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
そうだね、部位ごとの伸ばし方を細かく追うならストレッチ専門の本を併せるといい。この本はどちらかというと、チームで体づくりを考える指導者や保護者がメニューの土台を組み立てるために使うイメージ。
選手が自分で読むなら、まずここで方向をつかんでから専門書に進むと迷わないよ。

部活で差がつく! ジュニア選手のための ストレッチ徹底バイブル 競技力アップのポイント
長畑芳仁 著|メイツ出版
日本ストレッチング協会理事長の長畑芳仁が監修し、同じ動作でも効果を変える「ねらって効かせる」技術を部位別に整理した一冊。柔軟性の獲得の前にレベルの把握から始め、呼吸法や代償運動の防ぎ方、パートナーストレッチまで扱うのが特徴。エビデンスの誤解にも触れ、実践の質を上げたいジュニア指導の現場に向く。巻末の部位別メニューは上半身・下半身に分かれ、日々の練習に落とし込みやすい。
こんな人におすすめ
小中学生のサッカー選手と、その保護者・部活指導者。家やグラウンドで練習前後にストレッチを実践したい場面。自己流の伸ばし方に不安があり、正しい姿勢と呼吸から見直したい人。電子版は文字拡大などに制限があるため、紙で手元に置きたい人は書籍版を選ぶとよい。
良い点
- レベル確認から始められる
- 代償運動の防止まで解説
- 部位別で探しやすい
気になる点
- 紙面が細かく初心者には重い
- サッカー競技に特化はしていない
- 電子版は文字拡大などに制限
出版社
メイツ出版
発売日
2022年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、いきなりストレッチの技に入らないんですね。「レベルの把握」って書いてあって、そこが意外でした。
佐藤メバル
そこがこの本の肝なんだ。自分の柔らかさがどのくらいかを先に測ってからでないと、同じ動作でも効き方が変わってしまう。
監修の長畑さんは、正しく安全に効果的に行えている人は必ずしも多くないと指摘していて、呼吸法や代償運動の防止まで踏み込んでいる。
ジュニアの現場で長く指導してきた人の整理の仕方だね。
橘ナナミ
代償運動って、聞きなれない言葉です。伸ばしたいところじゃない場所が動いちゃう、みたいなことですか。
佐藤メバル
近いよ。伸ばしたい筋肉ではなく別の場所が働いて、腰を反らせたり肩をすくめたりしてしまう。それが続くと効果が出ないどころか痛めることもある。
この本はパートナーストレッチで起こりやすい例まで挙げて、代償のない形に導いてくれる。ジュニアのうちにこの感覚を覚えると、後の伸びが変わってくるよ。

サッカーで痛めた体を自分で治す本 (太もも・ひざ・ふくらはぎ・足首のセルケアとトレーニング)
松田悦典(わらびFit整骨院院長/元浦和レッズ・サガン鳥栖) 著|マキノ出版
¥449(税込)
元Jリーガーで柔道整復師の松田悦典が、太もも・ひざ・ふくらはぎ・足首に多いねんざ・肉離れ・打撲を対象に、応急処置から自宅でのケア、ストレッチ、筋力トレーニングまでをイラストで示す一冊。プレー中の受傷直後から復帰までを自分でたどれる構成が特徴。浦和レッズの山岸・宇賀神両選手も評価した、現場目線の実践書だ。
こんな人におすすめ
サッカーで脚を痛めた経験のある選手と、その指導者・保護者。自宅でケアを続けたい場面や、応急処置の正しい順番を知りたいとき。整骨院に通うほどではないけれど違和感が続くという段階の読者にも向く。
良い点
- 受傷部位を絞った構成
- 応急処置から復帰まで
- イラストで真似しやすい
気になる点
- 全身の柔軟性向上は範囲外
- 対象の競技レベルは幅広くない
- 予防より対処が中心
出版社
マキノ出版
発売日
2012年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
著者さんが元Jリーガーで、しかも整骨院の院長さんなんですね。現場と治療の両方を見てきた人の話って、やっぱり違うんでしょうか。
佐藤メバル
そう、松田さんは浦和レッズやサガン鳥栖でプレーした経験を持つ柔道整復師なんだ。だから痛めた直後にどう動くかから、家でどうケアして戻していくかまでが一本につながっている。
太もも・ひざ・ふくらはぎ・足首と部位を絞って、ねんざ・肉離れ・打撲に特化しているのも現場的だね。
橘ナナミ
ストレッチの本というより、ケガの応急処置と復帰の本なんですね。サッカーをしている人には近い話なんだ。
佐藤メバル
まさにそこ。プレー中に痛めたとき、まず何をするかで後が変わる。この本は応急処置からセルフケア、ストレッチ、筋力トレーニングまで順番に並んでいるから、自分で治す流れを持てる。
浦和の山岸選手や宇賀神選手も評価していると紹介されているくらい、現場の言葉で書かれているよ。

10代のための新しいトレーニング ヒグトレ 背中を柔らかく鍛えるとサッカーはうまくなる
樋口敦 著|カンゼン
¥1,743(税込)
樋口敦が提唱する「ヒグトレ」は、脊柱のしなりを肩甲骨と股関節を介して腕や脚に伝えるという考え方で、モビリティ・スタビリティ・ムーブメントの3つを高めるサッカー選手向けのフィジカルトレーニング。足だけでは強いボールは蹴れないという前提から組み立て、小学校高学年から取り組める形に落としている。
こんな人におすすめ
小学校高学年からの中高生サッカー選手と、その指導者。背中を柔らかく鍛えたい場面や、キックの力を根本から変えたいときに。体の鍛え方が間違っているかもしれないと感じている選手や、自宅でできるメニューを探している読者にも。
良い点
- 背中・肩甲骨に着目
- 理論とメニューが一体
- 小4から始められる
気になる点
- 柔軟性だけの本ではない
- ストレッチ単体の種目は少なめ
- 競技以外には応用しにくい
出版社
カンゼン
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ヒグトレ」って名前がまず気になります。背中を柔らかく鍛えるって、柔らかくするのと鍛えるのを同時にやるんですか。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。この本は、脊柱のしなりで生まれたパワーを肩甲骨と股関節を通して腕や脚に伝えるという考え方なんだ。
だから背中は柔らかいだけでも硬いだけでもダメで、動かせる範囲と支える力の両方が要る。モビリティ、スタビリティ、ムーブメントの3つを高める、という整理がされているよ。
橘ナナミ
なるほど。サッカーは足のスポーツだと思っていましたけど、蹴る力って背中から来るんですね。じゃあ脚ばかり鍛えても足りないんだ。
佐藤メバル
そう、そこに気づけるかどうかが大きい。足の力だけでは力強いボールは蹴れない、と冒頭で言い切っている。
そして小学校高学年から取り組めるようにメニューが組まれているから、育成年代のうちに体の使い方を入れ替えられる。
ケガをしやすいのは鍛え方が違うからかもしれない、という視点も持ち帰れるよ。

1日5分でOK! 小中学生のためのらくストレッチ ケガをしない! 運動神経がよくなる! (学研スポーツブックス)
石橋秀幸 著|学研プラス
小中学生の体のバランスや柔軟性の低下を背景に、1日5分でできるストレッチを紹介する学研スポーツブックスの一冊。ケガをせずにパフォーマンスを上げるという目的をぶらさず、各スポーツ別のストレッチも掲載している。ハードルが低く、続けることを第一に考えた構成が特徴だ。電子版は本誌のみで映像が付属しない点は、選ぶ前に確認しておきたい。
こんな人におすすめ
小中学生の子どもと、その保護者。毎日の習慣にしたい場面や、運動前に短時間で体を整えたいとき。スポーツを始めたばかりで、まず続けられる方法を探している子にも。動きを映像で見たい場合は書籍版を選ぶとよい。
良い点
- 1日5分で続けやすい
- スポーツ別メニュー付き
- 小中学生向けに平易
気になる点
- 電子版に映像は付属しない
- 競技特化の深さはない
- 上級者には物足りない
出版社
学研プラス
発売日
2018年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1日5分でいいのなら、子どもでも続けられそうですね。私も毎日続かないタイプなので、短さは正義だと思います。
佐藤メバル
いいところに目をつけたね。この本は柔軟性やバランスが落ちると運動能力が上がらない、という小中学生の現状を出発点にしている。
だからまず続けられることを大事にしていて、5分で終わるメニューにまとまっているんだ。各スポーツ別のストレッチも載っているから、サッカーをしている子も自分の種目に引き寄せて使えるよ。
橘ナナミ
あ、でも電子版だと映像が付かないって書いてありますね。動きを動画で見たい場合は紙のほうがいいんですか。
佐藤メバル
そう、そこは注意点。電子版は本誌のみで、DVD映像は付属しないと明記されている。だから動きの確認を映像でやりたいなら書籍版を選ぶのが確実だね。
逆に、手元でページを開いて少しずつ進める使い方なら電子でも困らないよ。

少年サッカー ケガ防止マニュアル 体づくりで差がつく50のコツ (コツがわかる本!)
金子憲一 著|メイツ出版
金子憲一の監修で、パパ・ママとコーチに向けて子どものケガ防止を50のコツに整理した一冊。見開き完結で、各テクニックが3つのツボで構成されているため、知りたい項目から開けるのが特徴。ウォーミングアップ、ペアストレッチ、応急処置、マテリアル、食事と睡眠まで守備範囲が広く、旧版に加筆・修正を加えた新版としてまとまっている。
こんな人におすすめ
少年サッカーの保護者と指導者。試合や練習の前後に何をすればいいか知りたい場面や、頭部打撲・鼻血・腹部の打撲など突発的なトラブルに備えたいとき。体づくりを家庭から支えたい人や、子どもの運動能力の低下が気になる人にも。
良い点
- 見開き完結で引きやすい
- 応急処置まで網羅
- 食事と睡眠にも触れる
気になる点
- 選手本人が読む想定ではない
- 競技別の深掘りは少ない
- 理論の説明は簡潔
出版社
メイツ出版
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは選手向けというより、保護者とコーチ向けの本なんですね。50のコツって聞くと、どこから読むんだろうって迷いませんか。
佐藤メバル
そこは作りがうまくてね。各テクニックが見開き完結で、しかも3つのツボに分けてポイントが示されている。
最初から順に読む解説書ではないと明記されているから、気になる項目を拾い読みすればいいんだ。試合後のケア、頭部打撲や鼻血の対処、アイシング、水分補給まで、現場で困る場面が並んでいるよ。
橘ナナミ
鼻血の止め方みたいな話まで載っているのは意外でした。コーチが知っておくべきことって、技術指導だけじゃないんですね。
佐藤メバル
そうなんだ。子どもは体格が上がっているのに体力水準は下がっていると言われていて、そのギャップがケガにつながる。
だから運動能力を高めるメニューと、トラブル時の対処の両方が要る。巻末にはバランスボールを使ったケガ予防の特集もあるから、家庭とチームの両方で使える一冊だよ。

Tarzan特別編集 100人のトレーナーが選ぶ 本当に効く ストレッチ! (マガジンハウスムック)
山本利春 著|マガジンハウス
¥64(税込)
Tarzan特別編集で、肩痛・肩こり・腰痛・膝痛・アキレス腱痛・すね痛の症状別に、100人のトレーナーが選んだストレッチの上位を紹介するムック。症状から逆引きできる構成と、陸上・サッカー・野球・水泳・バレーボールのスポーツ別ストレッチが特徴。国際武道大学の山本利春が企画・実行し、自身のおすすめも1つ加えている。
こんな人におすすめ
サッカーをしながら肩や腰、膝、アキレス腱などに不調を抱える人。ウォーミングアップとクールダウンに何を取り入れるか決めたい場面や、症状別に効く種目を探したいとき。92ページと短く、要点をつかみたい読者にも。
良い点
- 症状別に逆引きできる
- 100人のトレーナーの選定
- サッカー含む競技別付き
気になる点
- 92ページで網羅性は限定的
- 理論の記述は少なめ
- ムックのため入手が不安定
出版社
マガジンハウス
発売日
2014年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
100人のトレーナーが選ぶ、って企画がすごいですね。ランキング形式のストレッチ本って珍しい気がします。
佐藤メバル
そう、そこがこのムックの面白さだね。肩痛、肩こり、腰痛、膝痛、アキレス腱痛、すね痛と症状を並べて、それぞれトップ6を出している。
自分が困っている場所から開けるのが強みだよ。さらに陸上やサッカーなど競技別に、よく使う筋肉と疲れやすい筋肉へのストレッチが紹介されている。
橘ナナミ
サッカーをしている人なら、やっぱり競技別のページから入るのが役立つんでしょうか。練習前と練習後で使い分ける感じですか。
佐藤メバル
そうだね、ウォーミングアップとクールダウンで取り入れると、障害の発生を防いで持てる力を出しやすくなる、というのがこの本の狙い。
山本利春先生が企画・実行して、ご自身のおすすめも1つ足している。症状別と競技別の両方から引けるので、短いページ数でも使い道は多いよ。

ガチガチポイントに直で効く! オガトレ式・最速ストレッチプログラム
オガトレ 著|日本文芸社
¥1,650(税込)
理学療法士で人気ストレッチ系YouTuberのオガトレが、かたさの原因を直接ほぐす「ダイレクトストレッチ」を提唱する一冊。通常のストレッチの前に挟むと柔軟効果が加速するという考え方で、順番の設計に踏み込んでいるのが特徴。1週間で変化を実感できるようプログラム化し、日常でできるコツや体をかたくするNG習慣にも触れている。
こんな人におすすめ
体がかたくて何をやっても伸びないと感じている人。1週間で変化を試したい場面や、ストレッチの順番を組むのが苦手な人。開脚や前屈で床に手をつけることを目標にしている読者にも向く。
良い点
- 順番まで設計されている
- ダイレクトストレッチが独自
- 1週間単位で取り組みやすい
気になる点
- 運動前の動的種目は少ない
- 競技特化ではない
- 効果の実感には個人差がある
出版社
日本文芸社
発売日
2025年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ストレッチって、やり方より順番が大事、というのがまず意外でした。順番で効果が変わるものなんですか。
佐藤メバル
そこがこの本の主張の中心なんだ。筋肉と骨格を知り尽くした理学療法士だからこそ、どの順番で入れるかをプログラムとして組める。
しかも通常のストレッチの前に「ストレッチ前のストレッチ」を挟むと柔軟効果が加速する、というダイレクトストレッチの考え方を徹底解説している。
だから、今まで伸びなかった人ほど試す価値があるよ。
橘ナナミ
1週間で実感できるなら、モチベーションが切れにくそうですね。私みたいに三日坊主の人間でも続くでしょうか。
佐藤メバル
そこを見越して、続けやすい長さと順番にしてあるんだと思うよ。柔らかくなるために効果的なタイミングや、体をかたくするNG習慣まで紹介されているから、生活のどこに差し込むかが具体的にイメージできる。
開脚や前屈の理想の形を目指す人にも道筋が見えるはずだよ。

オガトレの 超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ
オガトレ 著|ダイヤモンド社
¥1,650(税込)
チャンネル登録者数50万人を超えるストレッチ専門チャンネル「オガトレ」の、超硬い人向けシリーズを書籍化した一冊。体の硬さを3段階にレベル分けし、自分の硬さに合った種目から始められるのが特徴。10秒で柔軟効果を実感できる種目も用意され、全ストレッチがQRコードで動画確認できる。
こんな人におすすめ
立ったまま床に手が届かない、開脚で足がつるなど、体の硬さに悩んできた人。あきらめていた人が最初の一歩を踏み出す場面や、動画を見ながら真似したいとき。むくみや姿勢も気になる読者にも。
良い点
- 硬さ別にレベル分け
- 全種目QRコード動画付き
- 10秒で実感できる種目あり
気になる点
- 上級者向けの負荷設計は薄い
- 競技別の内容はない
- 紙面はシンプル
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2020年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「超・超・超かたい」って見出しが面白いです。三段階に分かれているんですね。自分の硬さを自覚するところから始まるのが親切だなと思いました。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の入り口なんだ。まず自分がどのレベルかを知って、無理なく柔らかくする種目を選ぶ。
著者自身もともとめちゃくちゃ体が硬かったと書いていて、立ったまま床に手がつかない、開脚したら足がつる、という状態から変わってきた人だから説得力があるよね。
今すぐ実感したい人のために10秒の種目も用意されている。
橘ナナミ
全ストレッチがQRコードで動画確認できるのも嬉しいです。本だと、自分の姿勢が合っているかどうか不安になるので。
佐藤メバル
そこは大きいよね。硬い人ほど「これで合っているのか」が分かりにくいから、動画があると安心して進められる。
しかも体を痛めないように、ケガをしにくくなるという方向も示している。あきらめていた人が最初に手に取る一冊としてよくできているよ。

世界一伸びるストレッチ
中野ジェームズ修一 著|サンマーク出版
¥1,430(税込)
青学陸上部の長距離ブロックや福原愛選手のフィジカルトレーナーを務めた中野ジェームズ修一が、25年以上トップアスリートから一般まで見てきた中で見つけた「よく伸びるポーズ」をまとめた一冊。最高に気持ちいい伸び感を軸に、寝ながら・椅子・立ち・パートナーなど状況別に網羅している。
こんな人におすすめ
いつものストレッチで伸びた気がしない人。運動の前後に取り入れたい場面や、体が硬く痛みがある人でもできる形を探しているとき。シチュエーション別に選びたい読者や、長く使える定番を一冊欲しい人にも。
良い点
- 状況別に選べる
- 伸ばす筋肉が分かる工夫
- 動的ストレッチも収録
気になる点
- 競技別の特化はない
- 理論は要点中心
- 191ページとやや厚い
出版社
サンマーク出版
発売日
2016年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
中野ジェームズ修一さんって、名前を聞いたことがあります。青学の陸上部や福原愛選手を見ていた方なんですね。
佐藤メバル
そう、25年以上にわたってトップアスリートから芸能人、一般の人まで体を見てきた人だね。この本の狙いは最高に気持ちいい伸び感を得ること。
だから、ただ柔らかくするだけでなく、伸ばせるポーズやコツを惜しげなく出している。寝ながら、椅子に座って、立って、パートナーと、と状況別に並んでいるのが使いやすいよ。
橘ナナミ
伸ばすべき筋肉が見てすぐわかる工夫があるのも助かります。どの筋肉を伸ばしているか分からないままやっていました。
佐藤メバル
そこは大事なところだよね。動的ストレッチの章や、お悩み解消の章、タイプ別のインデックスもあって、目的から引けるようになっている。
10代から80代まで反響があるというのもうなずける。まず一冊という人に安心してすすめられる定番だよ。

ストレッチングアナトミィ: ドラヴィエの図解と実践
フレデリック・ドラヴィエ 著|ガイアブックス
¥2,860(税込)
フレデリック・ドラヴィエによる、ストレッチ中の筋肉の様子がわかる解剖学的ガイド。130以上のエクササイズを550点以上のフルカラー写真とイラストで解説し、筋肉が関節や骨格とどう作用するかを可視化している。13種類のスポーツ向けプログラムも提案され、場所を選ばずできる種目もあり初心者に入口が用意されている。
こんな人におすすめ
トレーナーや指導者など、体の仕組みから理解したい人。サッカーなど競技のプログラムを組みたい場面や、なぜそのストレッチが効くのかを筋肉レベルで知りたいとき。理学療法や解剖学に関心のある読者にも。
良い点
- 解剖図が精密で分かる
- 130以上の豊富な種目
- 13競技別プログラム付き
気になる点
- 専門的で初心者には重い
- 価格はやや高め
- 実践より理解が中心
出版社
ガイアブックス
発売日
2016年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
表紙のイメージ通り、解剖図がかなり本格的な一冊ですね。ストレッチ中に筋肉がどうなっているかが見えるって、ちょっと感動します。
佐藤メバル
そこがこの本の価値なんだ。ドラヴィエの図解は精密で、筋肉が周囲の関節や骨格とどう作用し合うのかが視覚でつかめる。
130以上のエクササイズを550点以上の写真とイラストで解説しているから、エクササイズの順番や難易度が結果にどう影響するかまで理解できるようになるよ。
橘ナナミ
サッカーなど13種類ものスポーツ別プログラムも載っているんですね。自分の競技に合わせて組めるのは助かりそうです。
佐藤メバル
そう。ランニング、自転車、バスケットボール、サッカー、ゴルフ、陸上競技など、トレーニングとパフォーマンスを最適にするためのプログラムが提案されている。
ウェルビーイングにどう役立つかという視点もあって、理解してから動くタイプの人に向く一冊だよ。

サイエンス・オブ・ストレッチ
リーダ・マレック 著|西東社
¥3,300(税込)
世界累計130万部超のベストセラーシリーズの日本版。ハイクオリティなCGで動きと効果が一目でわかり、生理学と解剖学に基づく解説が軸になっている。部位別のストレッチは80種を超え、スポーツ別のルーチンも充実。医療従事者やパーソナルトレーナーにも対応する本格派だ。
こんな人におすすめ
ストレッチを指導する立場の人や、科学的根拠から学びたい人。サッカーのルーチンを組み立てたい場面や、筋肉・骨格・神経の働きまで理解したいとき。ジムや治療の現場で使いたい読者にも。224ページと読みごたえがある。
良い点
- CGで動きが立体的に分かる
- 部位別80種超の網羅性
- スポーツ別ルーチン付き
気になる点
- 価格は高め
- 初心者には情報量が多い
- 通読には時間がかかる
出版社
西東社
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
世界累計130万部超のシリーズの日本版なんですね。CGで筋肉の動きが見えるのって、写真とどう違うんでしょう。
佐藤メバル
CGだと、体の内側でどの筋肉がどれだけ伸びているかを立体的に示せる。生理学と解剖学に基づいた解説が土台にあるから、きれいな絵だけで終わらない。
筋肉や骨格、神経、動作の話を踏まえて80種を超える部位別のストレッチが並び、スポーツ別のルーチンまで用意されているよ。
橘ナナミ
スポーツ従事者やパーソナルトレーナー、医療従事者向けと書いてありますね。サッカーの指導者が持つのにも良さそうです。
佐藤メバル
そうだね、ストレッチに携わる人にとっては必携と言われるタイプの一冊。競技ごとのルーチンがあるから、指導の場で根拠を説明する材料にもなる。
ただ情報量はしっかりあるから、まず全体を眺めてから必要な章に戻る読み方が向いているよ。

パーフェクト・ストレッチ
五十嵐悠哉 著|ナツメ社
¥1,896(税込)
五十嵐悠哉による、スポーツ前後のウォーミングアップとクーリングダウンを想定した一冊。基本から部位別のストレッチまでをカラー写真で解説し、どの筋肉を伸ばしているかが分かるように構成されているのが特徴。間違った方法でケガをしないよう、正しい形を身につけることに力点を置く。
こんな人におすすめ
サッカーを趣味でも真剣に楽しむ人から競技志向の選手まで。練習や試合の前後に何をすべきか知りたい場面や、写真を見ながら正しい姿勢を確認したいとき。自己流の伸ばし方に不安がある読者にも。
良い点
- カラー写真で真似しやすい
- 伸ばす筋肉が分かる
- 基本から部位別まで網羅
気になる点
- 研究知見の深掘りは少ない
- 競技別の記述は限られる
- 応用編は控えめ
出版社
ナツメ社
発売日
2007年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
表紙の通り、カラー写真がたくさんで分かりやすそうです。ストレッチって簡単そうに見えて、間違えるとケガになるのが怖いですよね。
佐藤メバル
まさにそこを警戒して作られた本だね。ストレッチは一見簡単そうだけど、間違った方法で行うと逆にケガをしてしまうことがある。
だからこの本は、正しい方法を身につけることに重心を置いて、どの筋肉を伸ばしているかを写真とともに示している。
192ページで部位別にきちんと並んでいるよ。
橘ナナミ
アスリート向けだけじゃなく、趣味でスポーツを楽しむ人も対象なんですね。私みたいな初心者でも読めそうです。
佐藤メバル
そう、そこが使いやすいところ。真剣に取り組むアスリートから趣味で楽しむ人までと対象を広く取っている。
ウォーミングアップとクーリングダウンに何を入れるか、という実用的な問いに答えてくれるから、最初の一冊としても、動きの確認用としても使えるよ。

ストレッチとほぐし動作 ―ケガを予防し、痛みをとる
石井三郎 著|現代書林
¥1,320(税込)
石井三郎による、ストレッチとほぐし動作をひと組で扱う一冊。ケガを予防し、痛みをとるという目的を軸に、伸ばすだけでなく緩める動きを組み合わせているのが特徴で、126ページとコンパクトにまとまっている。整体やコンディショニングの視点から体を扱いたい人に向く。
こんな人におすすめ
肩や腰の張りを感じながら運動を続けている人。セルフケアの手順を増やしたい場面や、痛みの予防と緩和を同時に考えたいとき。短い時間でできる形を探している読者や、指導者がメニューに組み込むのにも使いやすい。
良い点
- ほぐし動作まで含む
- 126ページで読み切りやすい
- ケガ予防と痛みに直結
気になる点
- 競技特化の記述はない
- 図版の量は多くない
- 理論の深掘りは控えめ
出版社
現代書林
発売日
2009年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルに「ストレッチとほぐし動作」とあって、伸ばすこととほぐすことをセットで扱っているのが珍しい気がします。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の立ち位置だね。ただ伸ばすだけではなく、かたくなったところを緩めてから伸ばす、という順序を意識している。
ケガを予防し、痛みをとるという目的がはっきりしているから、肩や腰の張りを抱えながら運動している人に刺さりやすい。
橘ナナミ
126ページと薄めなのも、ひとり暮らしで部屋が本でいっぱいになっている身としては、正直ありがたいです。
佐藤メバル
その薄さは強みだね。毎日の流れに組み込みやすく、指導者がチームのメニューに足すのにも扱いやすい。理論を延々と読むより、手順として使いたい人に向いているよ。

実践 ストレッチ: 痛みを緩和し損傷を予防する (GAIA BOOKS)
クリスチャン・バーグ 著|ガイアブックス
¥2,420(税込)
クリスチャン・バーグによる、個々の筋を正しくストレッチするためのガイド。疼痛の軽減や損傷の予防に効果的な40種類を段階的に紹介し、筋系・骨格系・関節の生理学も基礎として押さえている。頭痛や腰痛、頸部硬直、ランナー膝など日常的な不調への対処も収録する実践的な構成だ。
こんな人におすすめ
理学療法士・柔道整復師・トレーナーなど体を扱う人。痛みや不調への対処を体系立てて知りたい場面や、僧帽筋や大殿筋など個別の筋を名指しで伸ばしたいとき。オールカラーの解剖イラストを手がかりに学びたい読者にも。
良い点
- 筋ごとに細かく分かれている
- 基礎生理学から説明
- 不調別のプログラム付き
気になる点
- 医療職向けで一般には難解
- 実践の手軽さは低め
- 価格はやや高め
出版社
ガイアブックス
発売日
2013年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
僧帽筋とか大殿筋とか、筋肉の名前で章が分かれているんですね。これは筋肉の場所を覚えていないと探すのが大変そう……。
佐藤メバル
そこは目次を見ながらで大丈夫。この本は個々の筋を名指しで伸ばすことを大事にしていて、しかも筋系・骨格系・関節の生理学の基礎から入っている。
だから、ただ技術を覚えるだけでなく、なぜその形にするのかまで分かるようになっているんだ。
橘ナナミ
頭痛や腰痛、ランナー膝といった症状への対処も載っているんですね。サッカーで膝を痛める人にも関係ありそうです。
佐藤メバル
そう、そこが実践的なところだね。オールカラーの解剖イラストを使って、疼痛の軽減や筋肉痛の緩和、筋バランスと柔軟性の向上まで段階的に紹介している。
理学療法士や柔道整復師、トレーナー、指導者にとって繰り返し開くタイプの一冊だよ。

ストレッチによるトレーニングの実践: ストレッチによって柔軟性や全身持久力、筋力などを向上させる方法について
PUNCH 著
静的ストレッチと動的ストレッチの違いを整理し、動きながら伸ばす方法を中心に紹介する一冊。デスクワークで同じ姿勢が続く人や運動不足の人の体の状態を出発点に、体幹の関節を動かしながら体力や筋力も高める使い方を示している。柔軟性と運動を同時に扱いたい人に向く。
こんな人におすすめ
デスクワークが長く、体の硬さと運動不足を同時に感じている人。短時間で動きながらケアしたい場面や、静的ストレッチだけでなく動的な方法も知りたいとき。猫背や肩の張りが気になる読者にも。
良い点
- 動的ストレッチに特化
- 生活習慣の改善に接続
- 運動不足の人に届く
気になる点
- 競技特化ではない
- 競技別の応用は少ない
- 上級者向けの設計は薄い
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
静的ストレッチと動的ストレッチって、よく聞きますけど違いをちゃんと説明できる自信がありません。この本はそこから始まるんですか。
佐藤メバル
そう、そこを丁寧に分けている。脚を伸ばして座り前屈するのが静的、立った姿勢で脚を振り上げるように動きながら伸ばすのが動的、という整理だね。
この本は動きながら伸ばすほうに絞って、効果と具体的な方法を紹介している。
橘ナナミ
デスクワークで一日座っている人に向けて書かれているのが、私には刺さります。猫背も完全に自覚ありますし。
佐藤メバル
そこが出発点なんだ。同じ姿勢でいると血流が滞って筋肉や関節が固まり、猫背から首や肩の緊張にもつながる。
運動量が落ちれば体力も落ちて、些細な動作でも疲れやすくなる。だから体幹を中心に関節を動かしながらほぐし、体力と筋力も一緒に高める。運動不足を感じている人に向くよ。

ストレッチングセラピー
JariYlinen 著|医道の日本社
¥4,950(税込)
ヤリ・ユリネンによる、ストレッチングの理論と実践を315ページで網羅した専門書。第1部で解剖学・生理学から方法論、安全性、研究のエビデンスまでを包括的に扱い、身体のタイプや年齢、種目、時間帯で適切な方法が変わることを示す。第2部は筋ごとのイラストとテクニック写真で構成されている。
こんな人におすすめ
施術家やセラピストなど、ストレッチを扱う職業の人。エビデンスを踏まえて指導したい場面や、捻挫や肉離れのリスクまで理解したいとき。価格は高めだが、辞典のように長く手元に置いて参照したい読者に。
良い点
- 理論編が圧倒的に詳しい
- 研究のエビデンスまで言及
- 筋ごとのテクニック写真付き
気になる点
- 一般読者には難解
- 価格は高め
- 実践の入口はやや硬い
出版社
医道の日本社
発売日
2010年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
315ページで4950円……これはかなり本格的な専門書ですね。一般の読者というより、仕事でストレッチを扱う人向けでしょうか。
佐藤メバル
そうだね、これは施術家のためのマニュアル本という位置づけだ。ストレッチングはやさしく簡単な方法だと思われがちだけど、身体のタイプや年齢、性別、遺伝要素、行うスポーツ、時間帯で適切な方法も予防効果も変わってしまう。そこを理論から押さえにいっている。
橘ナナミ
理論編とテクニック編に分かれているんですね。理論を読んでから実技に入る流れになっているのが、施術の現場に合いそうです。
佐藤メバル
そこがよくできていて、第1部で解剖学や生理学、方法論、安全性、研究のエビデンスを詰めてから、第2部で筋ごとのイラストとテクニック写真に入る。
捻挫や肉離れ、骨折のリスクにも触れられているから、根拠を持って施術する人ほど手元に置きたくなる一冊だよ。

全身をラクにする 動的ストレッチ
奥村雷騎 著|法研
¥1,870(税込)
Jリーガーをはじめトップアスリートを支えてきたパーソナルトレーナー奥村雷騎による動的ストレッチの実践書。姿勢の乱れや動作のクセで関節が「正しい動かし方」を忘れた状態を身体のバグと呼び、ジョイント・バイ・ジョイント理論に基づいて整えていく。動画付きで再現性を重視している。
こんな人におすすめ
慢性的な腰痛や肩こり、猫背、脚のつりに悩む人。年齢や体力のせいと諦めずに動きを見直したい場面や、サッカー選手のように競技動作を整えたいとき。動画を見ながら真似したい読者にも。
良い点
- 理論が動画で裏づけられる
- 関節ごとに設計されている
- トップアスリートの知見
気になる点
- 継続には動画視聴が前提
- 競技別の網羅はない
- 静的な柔軟性への言及は薄い
出版社
法研
発売日
2025年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「身体のバグ」って言い方が面白いです。姿勢の乱れや力みで、関節が正しい動かし方を忘れてしまう、ということなんですね。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の中心的な考え方だ。いくら鍛えても、ほぐしても、根本が解決しないのはそのせいかもしれないと指摘している。
ジョイント・バイ・ジョイント理論、つまり安定を担う関節と可動を担う関節が交互に並んでいるという考えに基づいて、動作を選んでいるのが特徴だよ。
橘ナナミ
Jリーガーをはじめトップアスリートをサポートしてきた人なんですね。サッカーをしている人には身近な話なのかもしれません。
佐藤メバル
そこは大きいね。発信しているストレッチ動画のインプレッションが1億回を超えているというのも、再現性が高いからだろうと思う。
この本も人気の中からわかりやすく再現しやすい動作を厳選して動画付きで載せている。パーソナルトレーニングを自宅で受けているような感覚で使えるよ。

家族とできる! 選手同士でできる! 全身パートナーストレッチ
小岩健一 著|ベースボール・マガジン社
¥1,760(税込)
小岩健一による、家族や選手同士、競技歴のない顧問教員でもできるパートナーストレッチの決定版。専門誌の連載を全身版としてまとめ、体幹・上肢・下肢を二人組で伸ばす形をQRコードの動画付きで示している。セルフトレーニングの章も備え、理論から実践までを一冊でたどれる。
こんな人におすすめ
部活動やクラブチームで体をケアしたい選手と指導者、そして家族。ペアで練習後のケアを行いたい場面や、競技経験のない顧問教員が関わる場面にも。自宅で親子で取り組みたい読者にも向く。
良い点
- ペア前提の構成が珍しい
- 動画QRコード付き
- セルフの章も用意
気になる点
- 一人では実践しにくい
- 相手の協力が必要
- 競技別の設計はない
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2021年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
パートナーストレッチって、一人でできないのが難点だと思っていました。でも家族やチームメイトとできるなら、むしろ強みになりますね。
佐藤メバル
そこだね。この本は選手同士でも家族でも、競技歴のない顧問の先生でもできるように組まれている。
専門誌の連載を全身版としてまとめたもので、ハムストリングや大殿筋、肩関節周囲、体幹まで部位ごとに二人組の手順が並んでいる。動画もQRコードで確認できるよ。
橘ナナミ
「まず神7で緊張を解き放とう」とか「TIP2を駆使しよう」とか、独特の言葉が出てきますね。これは何なんですか。
佐藤メバル
著者なりの合言葉で、緊張をほどいてから伸ばすための手順を覚えやすく名づけているんだ。そこを含めて第2章でコツとして説明されている。
最後には股関節や肩、胸郭の柔軟性を高めるセルフトレーニングも入っているから、一人でも二人でも使える作りになっているよ。

どんなに硬い体も柔らかくなる 名医が教えるすごいストレッチ
高平尚伸 著|文響社
¥1,958(税込)
北里大学教授で整形外科医の高平尚伸が、筋膜(ファシア)のつながりに着目した全身連動ストレッチを紹介する一冊。筋肉を局所的に伸ばすのではなく、筋膜ラインに沿って体を伸ばすという発想で、たった2ポーズで全身に働きかけるのが特徴。症状別と場面別のメニューも収録している。
こんな人におすすめ
体が硬くてストレッチが続かない人や、無理な方法で関節を痛めた経験のある人。腰痛やひざ痛などの不調を抱えながら安全な方法を探している場面や、日常生活の動作を楽にしたいとき。医療者の視点が入った説明を読みたい読者にも。
良い点
- 筋膜という切り口が新しい
- 2ポーズで全身に働く
- 症状別と場面別を収録
気になる点
- 競技別の設計はない
- 柔軟性の個人差は残る
- 実感には個人差がある
出版社
文響社
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「たった2ポーズ」って、正直すごすぎませんか。それで全身が柔らかくなるなんて、にわかには信じがたいです。
佐藤メバル
そこがこの本の主張でね。ポイントは、筋肉を局所的に伸ばすのではなく、体じゅうに張りめぐらされたファシア、つまり筋膜のつながりに合わせて伸ばすこと。
筋膜ラインに沿って動かすから、一部分だけを無理に引っ張るのとは違うんだ。北里大学教授で整形外科医の先生が、最新の知見と解剖学をもとに組み立てているよ。
橘ナナミ
腰痛やひざ痛、ねこ背や巻き肩の改善にも触れているんですね。そこはやっぱり気になるところです。
佐藤メバル
そこが実用的なところだね。症状別の消痛ストレッチに加えて、立つ・座る・しゃがむ、靴や靴下を履く、階段の上り下りといった生活動作が楽になる場面別のメニューも入っている。
日常の「つらい」を減らすという目的がはっきりしているから、運動習慣のない人にも手が届く一冊だよ。

全身運動のかなめ コアストレッチ 体幹・股関節・肩甲骨メソッド 学研スポーツブックス
荒川裕志 著|学研プラス
荒川裕志による、体幹・肩甲骨・股関節という3つのコアに焦点を当てた一冊。動きの要所をまとめて整えるという発想で、硬い人でも徐々にほぐしていける手順を示している。日常生活とスポーツの両方への効果を視野に入れているのが学研スポーツブックスの持ち味だ。
こんな人におすすめ
運動不足を感じつつ、体の芯から整えたい人。サッカーなど競技の土台を作りたい場面や、毎日の習慣として続けたいとき。硬さが気になるけれど、何から始めればいいか分からない読者にも。
良い点
- 3つのコアに絞った整理
- 硬い人向けの段階設計
- 生活とスポーツ両面を想定
気になる点
- 競技動作の解説は限られる
- ページ数は多くない
- 応用編は控えめ
出版社
学研プラス
発売日
2013年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
体幹・肩甲骨・股関節を3つのコアと呼ぶんですね。サッカーのトレーニングでも、この辺りはよく耳にします。
佐藤メバル
そう、動きの要所であると同時に健康のかなめでもある、という整理なんだ。この3つを整えると全身がリセットされる、という考え方で、硬い人でも徐々にほぐせるようにノウハウが組まれている。だから運動が苦手な人でも入りやすいよ。
橘ナナミ
日常生活とスポーツの両方への効果を紹介しているのがいいですね。競技だけの話だと、ちょっと身構えてしまうので。
佐藤メバル
そこがこのシリーズの持ち味だね。毎日の生活が快調になるという視点と、競技のパフォーマンスにつながる視点を両方置いている。
コアから整えるという順番を覚えておくと、他のストレッチ本を読むときの地図にもなるよ。

1日1分!サビた体を下半身から蘇らせる 股関節コアストレッチ SHINSEI Health and Sports
白木仁 著|新星出版社
筑波大学体育系教授でプロアスリートのトレーナーも務める白木仁が、股関節まわりを中心に下半身をほぐす方法を紹介する一冊。両脚を開いて腰を上下させるだけというシンプルな動作を軸に、代謝の向上や肩こり・腰痛の改善、体脂肪率の減少までを見据える。1日1分から始められる。
こんな人におすすめ
30代・40代から体力や体型の変化を感じ始めた人。加齢による筋肉の衰えを意識した場面や、肩こりや腰痛も一緒に整えたいとき。長時間座る生活で下半身の重さが気になる読者にも。
良い点
- 1日1分で始められる
- 股関節に絞って明快
- 研究と実践の両方が背景
気になる点
- 上半身の種目は少ない
- 運動強度は控えめ
- 競技向けの設計ではない
出版社
新星出版社
発売日
2015年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「両脚を開いて腰を上下させるだけ」って、本当にそれだけで効果があるんですか。地味すぎて逆に気になります。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。股関節まわりを中心に下半身の筋肉や関節をほぐすと、体力が上がるだけでなく全身の代謝機能が向上して、肩こりや腰痛といった不調にも働きかけるという考え方なんだ。
シンプルだから続くという設計になっているよ。
橘ナナミ
30代・40代からの筋肉の老化を防ぎ、50代・60代を若返らせる、という説明も気になります。親にもすすめやすいかも。
佐藤メバル
そうだね、筑波大学体育系教授でプロアスリートのトレーナーも務める人が、実践と研究の成果としてまとめたものだから、根拠の置き方がしっかりしている。
体脂肪率の減少まで視野に入れているのは、代謝に効くという発想があるからだよ。1日1分からという入口の低さが何よりの武器だね。

股関節スローストレッチ
藤本陽平 著|新星出版社
藤本陽平による、股関節に時間をかけてアプローチするスローストレッチの一冊。急がずにじっくり伸ばすという方針で、股関節まわりを丁寧に扱う点が、短時間で数をこなすタイプの本とは性格を分ける。127ページで、ひとつひとつの動きを落ち着いて確かめたい人に向く。
こんな人におすすめ
股関節の硬さをゆっくり改善したい人。毎日少しずつ続けたい場面や、反動をつけずに安全に進めたいとき。運動が苦手で、速い動きについていくのが不安な読者にも向く。
良い点
- 股関節に絞った構成
- スローで安全に進められる
- 127ページで取り組みやすい
気になる点
- 全身の網羅性はない
- 運動強度は低め
- 競技別の内容はない
出版社
新星出版社
発売日
2012年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「スローストレッチ」って、ゆっくりやることに意味があるんでしょうか。勢いをつけたほうが伸びる気がしてしまうんですけど。
佐藤メバル
いい疑問だね。ゆっくり動かすと、伸ばされている感覚を確かめながら進められる。反動をつけると、伸びているのか痛めているのか分からなくなりやすい。
この本は股関節に絞って、急がずに丁寧にという方針で組まれているんだ。
橘ナナミ
股関節だけに絞った本というのは、逆に思い切りがいいですね。サッカーでも股関節の柔らかさは大事だと聞きます。
佐藤メバル
そう、股関節は歩く・立つ・座るの要になる場所だから、ここを丁寧に扱う意味は大きい。127ページと分量もほどよくて、毎日の流れに組み込みやすい。
派手さはないけれど、長く続ける人ほど効いてくるタイプの一冊だよ。

股関節を柔らかくして、一生健康! (TJMOOK)
古谷有騎 著|宝島社
古谷有騎による、健康寿命の観点から股関節を扱う一冊。歩く・立つ・座るといった日常動作の要である股関節を、無理なく理想的な状態に整えるためのストレッチとエクササイズを図解で示している。つまずきや、長く歩いたときの腰や膝のつらさを手がかりにする構成だ。
こんな人におすすめ
以前より歩くのが億劫になった、最近つまずきやすくなったと感じる人。一生自分の足で歩きたいと願う場面や、腰や膝の負担を減らしたいとき。親世代にすすめたい読者にも向く。
良い点
- 健康寿命という視点が明確
- 図解で理解しやすい
- 続けやすい内容
気になる点
- 80ページで情報量は限られる
- 競技向けではない
- 運動強度は高くない
出版社
宝島社
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「人生100年時代、一生自分の足で歩けるように」という言葉が刺さります。股関節って、そこまで大事な場所なんですね。
佐藤メバル
そこを出発点にしている本だね。歩く・立つ・座るといった日常動作の要になるのが股関節で、ここに問題があると歩くのが億劫になったり、つまずきやすくなったり、長く歩くと腰や膝がつらくなったりする。
健康寿命にとって股関節がどれだけ大切かを、図解で分かりやすく示してくれているよ。
橘ナナミ
80ページと薄めなのも、親に渡すにはちょうどよさそうです。厚い本だと読まないままになりがちなので。
佐藤メバル
その判断は現実的だね。続けやすいストレッチとエクササイズに絞って、股関節まわりを理想的な状態に整えることを目的にしている。
毎日の暮らしの中で無理なく続けることを大事にした構成だから、運動習慣のない人への贈り物にも向いているよ。

世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑セルフケア編
きまたりょう 著|KADOKAWA
¥1,980(税込)
きまたりょうによるベストセラーシリーズのセルフケア編。筋肉のつながりを感じながら、かたくなった筋肉をゆるめ、ゆるんだ筋肉を伸ばすという多様なアプローチで身体を整える。イラスト100点超と丁寧な解説で、解剖学的な理解を深めながら実践できる構成になっている。
こんな人におすすめ
身体の不調を自分で解消したい人と、トレーナーやセラピスト。コリをほぐして快適に過ごしたい場面や、スポーツや日常のパフォーマンスを上げたいとき。姿勢を見直したい読者にも。一家に一冊置いておきたいタイプの実用書。
良い点
- イラスト100点超で分かる
- なぜその筋肉かまで説明
- 指導にもそのまま使える
気になる点
- 競技別の設計はない
- 読み込みには時間がかかる
- 体操の強度は控えめ
出版社
KADOKAWA
発売日
2024年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ながめるだけで本来の筋肉の動きを取り戻す」って、帯の言葉が思い切っていますね。眺めるだけでいいんでしょうか。
佐藤メバル
そこは少し誇らしい表現だけど、意図は伝わるよね。筋肉のつながりを感じながらケアするというのがこの本の軸で、どこを意識して動かすのか、なぜその筋肉にアプローチするのかが解剖学的に説明されている。
だから、ただ真似するだけでなく理解しながら進められるんだ。
橘ナナミ
トレーナーやセラピストがお客さんへの指導に使えると書いてあるのも納得です。サッカーの指導者が読んでも役立ちそう。
佐藤メバル
そうだね、イラストが100点を超えていて、姿勢をよくしたい、疲労回復を早めたい、といった目的別の悩みにも答えている。
一家に一冊と言われるタイプの作りで、自分用にも指導用にも使える。ストレッチの手前にある「緩める」段階を知りたい人にちょうどいいよ。
サッカーで多い故障部位から逆引きする——太もも・股関節・足首
橘ナナミ
部位から本を探す、というのはできますか?
佐藤メバル
できるよ。サッカーで痛める場所は、太もも(ハムストリングスや大腿四頭筋)、ひざ、ふくらはぎ、足首に集まりやすい。「少年サッカー ケガ防止マニュアル」は、ハムストリングスのストレッチで急な肉離れを防ぐ、といった具合に部位別に並んでいる。「実践 ストレッチ」はハムストリングスや大殿筋、腓腹筋、前脛骨筋まで、筋ごとに章を立てているから、狙った一箇所を探しやすい。
橘ナナミ
股関節はどうですか?
佐藤メバル
「ストレッチングアナトミィ」は股関節・殿部・ハムストリング・内転筋と分けて、解剖イラストで示してくれる。「どんなに硬い体も柔らかくなる 名医が教えるすごいストレッチ」は筋膜のつながりに沿って伸ばす考え方で、股関節痛や足裏の痛みまで症状別に挙げている。足首・ふくらはぎなら、先ほどの「サッカーで痛めた体を自分で治す本」が的を射ているね。
成長期のケアと、時間軸で使い分ける
橘ナナミ
育成年代は、大人と同じ本じゃだめなんでしょうか。
佐藤メバル
だめとは言わないけれど、体が変わり続ける時期だからこそ、前提が違う本を1冊持っておくと安心。「1日5分でOK!小中学生のためのらくストレッチ」は柔軟性の低下を前提に、1日5分という続けやすい単位で組んでいる。「少年サッカー ケガ防止マニュアル」は発育・発達の過程を踏まえ、ケガ予防とトラブル時の対処を分けて書いている。「ヒグトレ」は小学校高学年から取り組めるとして、間違った鍛え方そのものを見直す。
橘ナナミ
時間軸、というのは?
佐藤メバル
試合前は動的、試合後とOFF日は静的。これは本を分けてもいいし、1冊の中で章を分けてもいい。「Tarzan特別編集 100人のトレーナーが選ぶ 本当に効く ストレッチ!」は、スポーツ別ストレッチでサッカーを挙げ、ウォーミングアップとクールダウンに取り入れる前提で作られている。「世界一伸びるストレッチ」も動的ストレッチの章を持っている。順番を意識するだけで、同じ本の効き方が変わるよ。
読む順番と、1冊で終わらせない工夫
橘ナナミ
実際、どの順番で読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
まず硬さの把握。「部活で差がつく!ジュニア選手のためのストレッチ徹底バイブル」は、柔軟性を得る前にレベルの把握から入る構成になっている。これは順番としてとても正直なんだ。次に伸ばし方の基本、そしてサッカーの部位別ケア。仕上げに体幹・フィジカル系を足す。この流れなら迷わない。
橘ナナミ
自宅でできるかは、どこを見ればいいですか?
佐藤メバル
ポーズの前提に「立ったまま」「椅子に座って」「寝ながら」と書いてあるかを見る。「世界一伸びるストレッチ」は寝ながら・椅子・立って・パートナーと、シチュエーション別に分けている。「家族とできる!選手同士でできる!全身パートナーストレッチ」は、競技歴のない顧問の先生でもできるように作られている。風呂上がりに1ポーズ、遠征先で1ポーズ、と場面で選ぶと続くよ。
よくある質問
サッカー向けのストレッチ本はどれがおすすめですか?
橘ナナミ
サッカー向けのストレッチ本はどれがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
目的で分けて選ぶのがおすすめです。ケガ予防なら「スポーツ・コンディショニング ケガを防ぐ体づくり サッカー編」や「少年サッカー ケガ防止マニュアル」、柔軟性を上げたいなら「世界一伸びるストレッチ」やオガトレの「超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ」、痛みのケアなら「サッカーで痛めた体を自分で治す本」が候補になります。1冊ですべてをまかなおうとせず、役割で組み合わせるのが現実的です。
試合前の動的ストレッチと試合後の静的ストレッチは何が違いますか?
橘ナナミ
試合前の動的ストレッチと試合後の静的ストレッチは何が違いますかについて教えてください。
佐藤メバル
動的ストレッチは体を動かしながら伸ばす方法で、静的ストレッチは姿勢を保ってじっくり伸ばす方法です。動的だけを扱った本としては「全身をラクにする 動的ストレッチ」があり、「世界一伸びるストレッチ」にも動的ストレッチの章が用意されています。試合前は動的、試合後やOFF日は静的、という時間軸で使い分けると迷いません。
小学生・子どもの柔軟性を高めるのにおすすめの本はありますか?
橘ナナミ
小学生・子どもの柔軟性を高めるのにおすすめの本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
「1日5分でOK!小中学生のためのらくストレッチ」は1日5分という続けやすい単位で組まれ、各スポーツ別のストレッチも掲載されています。「少年サッカー ケガ防止マニュアル」は発育・発達の過程を踏まえてケガ予防と対処を分けており、「部活で差がつく!ジュニア選手のためのストレッチ徹底バイブル」は柔軟性を得る前にレベルの把握から入る構成です。
ストレッチ本は1冊あれば十分ですか?体幹トレ本も必要ですか?
橘ナナミ
ストレッチ本は1冊あれば十分ですか?体幹トレ本も必要ですかについて教えてください。
佐藤メバル
役割が違うので、併用が前提と考えてください。ストレッチ本で可動域を広げ、体幹・フィジカル系で支える力を育てます。「10代のための新しいトレーニング ヒグトレ」はモビリティ・スタビリティ・ムーブメントの3つを挙げ、「全身運動のかなめ コアストレッチ」は体幹・股関節・肩甲骨を扱っています。
ハムストリングや股関節を伸ばすのに向いた本はどれですか?
橘ナナミ
ハムストリングや股関節を伸ばすのに向いた本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
筋ごとに章を立てている「実践 ストレッチ」は、ハムストリングスや大殿筋、腓腹筋まで個別に確認できます。「ストレッチングアナトミィ」は股関節・殿部・ハムストリング・内転筋を解剖イラストで示しており、股関節だけを狙うなら「股関節スローストレッチ」や「1日1分!サビた体を下半身から蘇らせる 股関節コアストレッチ」も候補です。
ストレッチは毎日やるべきですか?頻度の目安を知りたいです。
橘ナナミ
ストレッチは毎日やるべきですか?頻度の目安を知りたいです。について教えてください。
佐藤メバル
回数を一律に断定した本は多くありません。目安にするなら、それぞれの本が掲げている単位です。「1日5分でOK!小中学生のためのらくストレッチ」のように1日数分をうたう本もあれば、1週間で実感を目指すプログラムを組む本、1日1分を掲げる本もあります。痛みを我慢せず、続けられる範囲で毎日の習慣にするのが現実的です。
電子書籍版でもストレッチ本は使いやすいですか?
橘ナナミ
電子書籍版でもストレッチ本は使いやすいですかについて教えてください。
佐藤メバル
使いやすさは本によって分かれます。タブレットなど大きい画面の端末で読むことを前提にした本や、電子版では映像が付かない本もあるので、購入前に確認してください。動画をQRコードで見られる本は紙でも扱いやすく、移動中に読み返すなら電子、ポーズを見開きで開いておきたいなら紙、という選び方がおすすめです。
体幹トレーニング本とストレッチ本はどう使い分ければいいですか?
橘ナナミ
体幹トレーニング本とストレッチ本はどう使い分ければいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
柔らかくするのがストレッチ本、支える力をつくるのが体幹本です。「ヒグトレ」は背中を柔らかく鍛えるという発想で、脊柱や肩甲骨、股関節の可動性を高める考え方を示しています。順番としては、ストレッチで動く範囲を広げてから体幹で支える、という流れが組みやすくなります。
まとめ
橘ナナミ
今日の話でいちばん意外だったのは、「ストレッチ本は1冊で完成しない」というところでした。
佐藤メバル
そうだね。伸ばす本、守る本、支える本。役割が違うから、重なる部分はあっても、代わりにはならない。
橘ナナミ
私だったら、まず「世界一伸びるストレッチ」で自分の硬さを知って、次に「サッカーで痛めた体を自分で治す本」を開く、という順番にしてみたいです。
佐藤メバル
いい順番だと思うよ。大事なのは、読んで終わりにしないこと。1ポーズだけ、今日やってみる。それで体が少し軽くなったら、その感覚を覚えておく。
橘ナナミ
地味ですけど、それがいちばん効きそうですね。
佐藤メバル
ストレッチは、試合を決めるシュートには映らない。でも、90分間ピッチに立ち続けられる体をつくる、キックオフ前の準備室のようなものなんだ。焦らず、自分の体と相談しながら1冊ずつ選んでいってほしい。
