サッカーのゴールキーパーについて学べる本のおすすめ人気ランキング19選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日は「サッカー ゴール キーパー 本」で検索している人向けの記事ですよね。でも私、GKって手を使えるポジションくらいしか知らなくて……そんなに本の種類があるんですか?
佐藤メバル
あるんだよ、これが。19冊あっても方向性はまったく別ものだ。大きく分けると、権田修一さんの『サッカー GKの教科書』のような技術の実践書、松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』のような育成・戦術の体系書、そして増島みどりさんの『ゴールキーパー論』のような読み物系。まず自分がどの層にいるかを決めるのが先だね。
橘ナナミ
なるほど! 読む前の整理が必要なんですね。書店に全部並んでいたら絶対に迷います。
佐藤メバル
書店員時代、GK本の棚は作るのが一番難しかった。技術書と哲学書が同じ通路に並ぶんですよ。だから今日は「選び方の軸」から一緒に整理していこう。
橘ナナミ
お願いします! 私みたいにサッカーをあまり知らない人間が読んでも大丈夫ですか?
佐藤メバル
大丈夫。むしろGK本はサッカーの見方を変えてくれる読み物でもある。絞り方は「何のために読むか」→「自分のレベル」→「本の形式」→「著者」→「手に入るか」の5段階だよ。
サッカーのゴールキーパーについて学べる本の選び方
目的で選ぶ(技術/戦術/メンタル/指導法)
橘ナナミ
まず目的からですね。技術を磨きたい人はどの本ですか?
佐藤メバル
『サッカー GKの教科書』は権田修一さんが自ら実演・解説していて、キャッチングからポジショニングまで基本技術が一冊に入っている。土肥洋一さんの『基本から応用まで身につく! サッカー ゴールキーパー 最強バイブル』は写真と図解で、セーブ技術からフィードまで「コツ」単位に整理されている。この2冊が「技術」の軸だね。戦術や育成の設計まで踏み込みたいなら松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』。ドイツで学んだGK原則を、年代別トレーニング計画表まで含めて体系化している。指導者が「教え方」を求めるなら澤村公康さんの『GKコーチ原本』がある。
レベルで選ぶ(ジュニア・小学生/中高生・ユース/社会人・競技志向/GKコーチ)
橘ナナミ
レベルで選ぶと、また変わってきますか?
佐藤メバル
大きく変わる。小学生やジュニア年代なら、ペーター・グライバーさんの『サッカーのゴールキーパー育成法』がジュニアからユースまでの技術・戦術と年代別練習プログラムを扱っていて、指導者と保護者の共通言語になる。中高生・ユースは松本拓也さんの一冊か、加藤好男さんの『サッカー・ゴールキーパーの技術』のように「チームの指令塔」という視点でまとまったもの。社会人・競技志向で知を深めるなら田邊雅之さんの『新GK論』、コーチなら澤村公康さんの『GKコーチ原本』と『守護神 育成トレーニング』の2冊で育成と現場を分けて押さえるのがいい。
形式で選ぶ(写真・図解/理論・座学/アップメニュー付き)
橘ナナミ
活字が苦手な人向けのものもありますか?
佐藤メバル
ある。写真と図解中心なら土肥さんの一冊や『サッカー GKの教科書』。逆に読み物として厚いのが松永成立さんの『ゴールキーパー専門講座 新装版』や増島みどりさんの『ゴールキーパー論』、ジョナサン・ウィルソンさんの『孤高の守護神』で、これは座学というよりGKの歴史と文化の本だね。見落とされやすいのが「1人でもできる練習」が載っているか。『サッカー GKの教科書』にはアップメニューが収録されていて、GKが少ないチームでも使いやすい。
著者で選ぶ(元日本代表GK/海外GKコーチ/現役GKコーチ)
橘ナナミ
著者の経歴で信頼性を見る、というのも聞いたことがあります。
佐藤メバル
その通り。元日本代表GKの実践知なら権田修一さん、土肥洋一さん、松永成立さん。海外の理論ならドイツで学んだ松本拓也さん、『図解ゴールキーパーのトレーニング766』のベルンハルト・ブルックマン、『サッカーゴールキーパーバイブル』のアレックス・ウェルッシュ。現役GKコーチの育成ノウハウなら澤村公康さん。レビューの星だけではなく、「その人がどの年代を、どこで指導してきたか」を見ると外れにくいよ。
入手性で選ぶ(新品/中古・絶版/電子・読み放題)
橘ナナミ
ここ、地味に大事ですよね。欲しくても買えないと意味がない。
佐藤メバル
そう。長く読まれている定番は手に入りやすく、新装版として出ているものは内容が更新されていると考えていい。電子書籍や読み放題に対応しているかは購入前に必ず確認してほしい。まず新品で買える定番を1冊、次に中古でいいから気になっていた理論書、という順番が現実的だね。
サッカーのゴールキーパーについて学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、19冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカーのゴールキーパーについて学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

サッカー GKの教科書 (パーフェクトレッスンブック)
権田修一 著|実業之日本社
¥1,980(税込)
現役の日本代表GK・権田修一が監修した一冊で、基本技術から考え方までを本人が実演・解説しています。「相手の利き足でポジショニングを変える」「カラダの向きでプレッシャーを変える」「ゴロのボールは下から上に手を出す」など、セオリーにとどまらない本人ならではのコツが並ぶのが特徴です。1人か2人でできるアップメニューも豊富で、GKコーチが少ないチームでもすぐ活用できます。
こんな人におすすめ
実際にGKとしてプレーしていて、基本を固めながらワンランク上を目指したい選手。GKコーチが少ないチームで、自分で練習メニューを組み立てたい中高生。指導者やコーチが初心者に教える際の手元に置きたい教科書としても。
良い点
- 監修者が現役の日本代表GK
- 1人でもできる練習が豊富
- 本人ならではのコツが満載
気になる点
- 上級者には物足りない可能性
- 写真中心で文章量は多くない
- チーム戦術の記述は少なめ
出版社
実業之日本社
発売日
2015年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
GKの本っていろいろあって、最初の一冊をどう選べばいいか迷います。『サッカー GKの教科書』は何が違うんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。この本の一番の特徴は、現役の日本代表GK・権田修一さん本人が監修していること。基本技術をただ並べるのではなく、「相手の利き足でポジショニングを変える」といった、本人が試行錯誤のなかで見つけたコツが惜しみなく入っている。
しかも1人か2人でできるアップメニューが多いから、GKコーチが少ないチームでも使いやすいんだ。
橘ナナミ
なるほど! コーチがいなくても練習できるのがいいですね。経験者の先輩が読んでも、ちゃんとためになりますか?
佐藤メバル
うん、そこも面白いところで、冒頭で権田さん自身が「GKに正解はない」と書いている。この本の内容が合う人もいれば合わない人もいる、だからこそ情報を持ってグラウンドで試してほしい、と。
経験者ほど、自分のやり方と照らし合わせながら読むと発見があると思うよ。

基本から応用まで身につく! サッカー ゴールキーパー 最強バイブル (コツがわかる本!)
土肥洋一 著|メイツ出版
¥1,793(税込)
元日本代表の守護神・土肥洋一が監修し、GKのポイント50を写真と図解で整理した一冊です。守護神の心得、セーブ技術、状況別の守り方、攻撃の組み立て、レベルアップ練習法までをPART構成で追い、グローブの選び方やコーチングの方法までコラムで拾っています。自陣のゴールを守りながらチームをまとめる役割にも触れ、フィールドとは違うGKの奥深さが伝わります。
こんな人におすすめ
これからGKを始める小中学生と、そのプレーを支えたい指導者。細かい技術を写真と図解で視覚的に学びたい人に向いています。守備だけでなく、フィードで攻撃の起点になる力まで伸ばしたい選手にもおすすめです。
良い点
- ポイント50を写真図解で解説
- 新版として内容を更新
- GKの役割や心得にも触れる
気になる点
- 文章量はやや少なめ
- 上級者には基本の反復
- 戦術の深掘りは限定的
出版社
メイツ出版
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきの権田さんの本と、この土肥さんの本は、いまいちどっちから読めばいいか迷います。どう使い分ければいいんでしょう?
佐藤メバル
そうだね、写真と図解でとにかく見やすいのがこの本の強み。土肥洋一さんは元日本代表の守護神で、GKの重要なポイントを50に整理してくれている。
守護神の心得からセーブ技術、攻撃参加のフィード、練習法まで幅広く網羅しているから、入門から一歩ずつ積み上げたい人にはとても親切な構成なんだ。
橘ナナミ
50個もあると、どこから読めばいいか迷ってしまいそうです。全部順番にやっていくべきなんでしょうか。
佐藤メバル
そこは大丈夫。PARTごとに「心得」「セーブ技術」と分かれているから、自分が今知りたいところから開ける。
しかもこれは2015年の本に加筆した新版で、コラムでグローブの選び方やコーチングの仕方まで拾っている。
ひとつずつ確認しながら練習できるのが気に入っているよ。

図解ゴールキーパーのトレーニング766: SOCCER
ベルンハルトブルックマン 著|大修館書店
タイトルに「図解」と「766」を掲げる、GKトレーニングのメニュー集です。多数のトレーニングを図で整理した構成が持ち味で、161ページのコンパクトな造本ながら、練習を探す用途に向いています。理論をじっくり読むというより、現場で開いて引き出して使う実践的な一冊として位置づけられます。すでに基本を学んだ人が練習の引き出しを増やすのに向いています。
こんな人におすすめ
基本の技術書を一冊読み終えて、次は練習のバリエーションを増やしたいGK。チームの練習メニューづくりに頭を悩ませる指導者にも。ネタ切れを防ぎたいコーチが、日々のメニューを組み立てる場面で頼りになります。
良い点
- 図解でメニューを整理
- 練習の引き出しが増える
- コンパクトな造本
気になる点
- 理論の解説は控えめ
- 読み物としての面白みは薄い
- 入門者が最初に読む本ではない
出版社
大修館書店
発売日
1998年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、タイトルに766って入ってますよね。この数字はいったい何を表しているのか、気になって仕方ありません。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。タイトルから読み取れるのは、図解でたくさんのトレーニングをまとめたメニュー集だということ。
理論を物語のように読む本ではなく、練習のネタ帳として使うタイプだと思ってくれるといい。
橘ナナミ
なるほど、辞書みたいに使う本なんですね。具体的には、どんな人が手に取ると役に立つのか教えてほしいです。
佐藤メバル
基本の技術をひととおり覚えた人が、次の練習を探すのに向いているよ。指導者やコーチが日々のメニューを組むときにも助かる。
ただ、これ一冊でGKの考え方を体系的に学ぶというより、あくまで練習の引き出しを増やす相棒として捉えるのがいいと思う。

サッカーGKパーフェクトマニュアル
松本拓也 著|KADOKAWA
GK大国ドイツで学んだ著者が、最新の育成メソッドを体系化した大著です。指導者と育成環境への言及から始まり、GKの原則、求められる能力・要素、技術・戦術を多数の写真とともに解説。小学生年代からプロまでを見渡した年代別トレーニング計画表つきで、選手にも指導者にも使える設計です。戸田和幸氏の推薦も寄せられています。
こんな人におすすめ
チームのGK育成を任された指導者やコーチ。年代ごとに何を教えるかの計画を立てたい人に向きます。選手としても、自分が今どの段階にいて何を伸ばすべきかを俯瞰したい中高生・大学生に。ケガ予防まで見据えて長く育てたい人にも。
良い点
- ドイツで学んだ育成メソッド
- 年代別の計画表つき
- 写真が多く実践的
気になる点
- ページ数が多く読みごたえ十分
- 選手だけでは持て余すかも
- 入門書としては重い
出版社
KADOKAWA
発売日
2023年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
304ページってすごく厚いですね。これって選手が読む本ですか、それとも指導者が読む本なんでしょうか?
佐藤メバル
両方に開かれているのがこの本の面白さでね。著者の松本拓也さんはGK大国ドイツで学んだ育成メソッドをもとに、指導者と育成環境の話から始めて、原則、技術、戦術、練習法、ケガ予防までを一冊にまとめている。
年代別のトレーニング計画表がついているから、指導者はそのまま参考にできるんだ。
橘ナナミ
年代別の計画表があるのは助かりますね。選手が読むとすると、具体的にどんなふうに役立つんでしょうか?
佐藤メバル
選手にとっては、自分が今どの年代で何を身につけるべきなのか、地図のように見えるのが大きい。ただ分量はあるから、辞書的に必要な章からつまむ読み方でもいい。
GKの指導に本気で向き合いたい人ほど、手元に置いて長く使える一冊だと思うよ。

ゴールキーパー専門講座 新装版
松永成立 著|東邦出版
¥2,005(税込)
現役時代に日産自動車の黄金時代を築き、日本の守護神としてドーハの悲劇も経験した松永成立による、初のGK読本です。現在はGKコーチとして人材を育てる立場から、選手が参考にできる専門性と、ファンが試合をより深く楽しめる視点の両方を盛り込んでいます。「目から鱗」と評される切り口が並ぶ、読み物としてのGK論です。
こんな人におすすめ
本気でプレーするGKとして専門的な内容を読み込みたい選手。GKというポジションの見方を変えたいサッカーファンにも開かれていて、試合観戦がぐっと深くなります。指導者が自分の教え方を見直すのにも向いています。
良い点
- 元日本代表GKが自ら執筆
- 選手にもファンにも開く
- 経験に基づく視点が豊富
気になる点
- 図解や写真は中心ではない
- 実技の手順書ではない
- 新装版で情報は古典的
出版社
東邦出版
発売日
2016年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ドーハの悲劇って、サッカーの歴史の本でよく見かけますけど、この本の著者もその当事者なんでしょうか?
佐藤メバル
そう。松永成立さんは日産自動車の黄金時代を築いたGKで、日本の守護神としてドーハの悲劇も経験した人。
この本は、そんな人が自らの経験を軸にすべてを語った初のGK読本なんだ。現在はGKコーチとして選手を育てている立場だから、専門的な話と、ファンが試合を深く楽しむための視点が両方入っている。
橘ナナミ
選手だけのための本ではないんですね。では、ふだん技術書を読まないサッカーファンが読んでも面白いんでしょうか?
佐藤メバル
そこがこの本の懐の深さで、選手には参考になる専門性、ファンには目から鱗の視点。GKって試合のなかで何を考え、どう動いているのかが立ち上がってくる。観る側の解像度が一段上がると思うよ。

サッカーゴールキーパーバイブル
アレックスウェルッシュ 著|カンゼン
¥2,420(税込)
「バイブル」という名を冠したGK教本です。著者はアレックス・ウェルッシュ。厚みのある一冊で、GKというポジションの基本から応用までを体系的にまとめるタイプの本と考えられます。同じくバイブルを名乗る土肥洋一の入門編と違い、じっくり通読して腰を据えて学ぶ読み方に向く一冊です。海外の著者による視点が入っている点も違いとして際立ちます。
こんな人におすすめ
一通りの基本を覚え、次は腰を据えてGKを学びたい中高生・大学生。海外のGK指導に触れて視野を広げたい指導者にも。すぐ読める入門書を終えた後の、二冊目として手に取りたい一冊です。
良い点
- 体系的にまとまった構成
- 海外著者の視点が入る
- 読み応えのあるボリューム
気になる点
- 入門には向かない
- 図解中心ではない
- 価格帯はやや高め
出版社
カンゼン
発売日
2005年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「バイブル」ってつく本が2冊ありますよね。土肥さんのと、このウェルッシュさんのとで、何が違うんでしょう?
佐藤メバル
よく気づいたね。土肥さんの方は写真と図解でポイントを追う入門寄り。こちらのアレックス・ウェルッシュのバイブルは、ページ数もあって腰を据えて学ぶタイプだ。
海外の著者が書いている分、国内の教本とはまた違う視点が入っているのが面白いところ。
橘ナナミ
じゃあ、いきなりこれを最初に読むのは難しいんでしょうか? 入門書を一冊挟んでからのほうがいいですか?
佐藤メバル
そうだね、まずは入門書で基本の形を覚えてから、二冊目として読むと腹に落ちやすい。じっくり通読する読み応えのある一冊だから、少しずつ読み進めていくのがいいと思うよ。

ゴールキーパー論 (講談社現代新書 1539)
増島みどり 著|講談社
サッカーだけでなく、アイスホッケー、ハンドボール、水球まで、さまざまな競技の守護神たちを取材した新書です。「防御こそ最大の攻撃」という視点から、最後方でチームを支える者たちの肉体と精神、栄光と孤独を語り尽くします。特定の技術指導書ではなく、ポジションそのものを考えたい人に向く、読み物としてのGK論です。
こんな人におすすめ
GKというポジションを文化や物語として考えてみたい読者。サッカーに限らず、守護神の在り方そのものに興味がある人に向きます。技術書では物足りない、読み物としてGKを味わいたい人にも。
良い点
- 多競技の守護神を横断
- 新書で読みやすい
- 栄光と孤独を描く
気になる点
- 実技の手引きではない
- サッカー限定ではない
- 練習法は載らない
出版社
講談社
発売日
2001年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーの本かと思ったら、アイスホッケーやハンドボールも出てくるんですね。どうしてなんでしょう?
佐藤メバル
そう、ここが他のGK本と大きく違うところ。守護神という役割そのものを、競技をまたいで見つめる本なんだ。
「防御こそ最大の攻撃」という言葉を軸に、最後方でチームを支える人たちの肉体と精神、栄光と孤独を描いている。
技術を教える本ではなく、GKという存在を考えたい人向けだね。
橘ナナミ
なるほど、守護神という役割を横断して見る本なんですね。でも、実際の練習に役立つような内容も入っているんでしょうか?
佐藤メバル
練習メニューを探す本ではないけれど、なぜGKがそこに立つのか、何を背負うのかを掴むと、練習の意味が変わってくる。
新書だから読みやすいし、技術書の合間に挟むと視野が広がると思うよ。

世界最強のゴールキーパー論: GK王国イタリアの技術・戦術・哲学
斉藤健仁 著|出版芸術社
GK王国イタリアの技術・戦術・哲学に迫る一冊です。イタリアGKコーチ協会会長のラパチョーリ、インテルや代表に関わるバルディ、ヴィヴィアーノ、アモローゾ、ボローニャのGKコーチ・パレアリらへの取材を軸に構成。日本の選手やコーチが体感したイタリアのGK論として、権田修一、藤川孝幸、武田幸生の証言も収めています。
こんな人におすすめ
海外、とくにイタリアのGK育成に具体的に学びたい指導者やコーチ。選手として海外の基準を知りたい人にも向きます。日本とイタリアの違いを比較しながら、GKを戦術や文化として読みたいファンにも。
良い点
- イタリアGK関係者への取材
- 日本側の証言も収録
- 技術と哲学の両面
気になる点
- インタビュー集で体系書ではない
- 入門者にはやや難解
- 実技写真は少なめ
出版社
出版芸術社
発売日
2012年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イタリアって、どうしてこんなにGKが強いんですか? この本にその答えは書いてあるんでしょうか?
佐藤メバル
まさにそこを掘り下げた本だね。イタリアGKコーチ協会の会長や、インテルや代表に関わる人たち、ボローニャのGKコーチへの取材が並んでいる。
GK王国の歴史と哲学を、技術・戦術の言葉で追っていく構成なんだ。
橘ナナミ
なるほど、現地の声が中心の本なんですね。では、日本人の僕たちが読んでも、ちゃんと役に立つんでしょうか?
佐藤メバル
そこも考えられていて、権田修一さんや藤川孝幸さん、武田幸生さんといった日本の選手・コーチが体感したイタリアのGK論も収録されている。
海外の基準を、日本の現場に引き寄せて読めるのがいいところだよ。

攻撃的GK(ゴールキーパー)論: ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる (B・B MOOK 912 Soccer clinic+α)
ベースボール・マガジン社
¥1,240(税込)
タイトルどおり「攻撃的GK」をテーマに据えた一冊です。ジュニアからシニアまで、サッカーを楽しみながらGKを考えるという視点がうかがえます。守るだけではないGK像を打ち出す構成で、フィードやビルドアップへの関心が高い読者に届く内容です。競技者向けの実用シリーズの一冊として、気軽に手に取りやすい作りです。
こんな人におすすめ
守備だけでなく攻撃への関わり方を学びたいGKに向きます。ジュニアからシニアまで、長くサッカーを楽しみながら続けたい選手にも。指導者やコーチが、GKを攻撃の起点として捉え直すきっかけとしても使えます。
良い点
- 攻撃的GKをテーマに据える
- 年代を広くカバー
- 薄手で読み始めやすい
気になる点
- 情報量は絞りめ
- 専門書ほどの深さはない
- 発展的な内容は次の一冊で
出版社
ベースボール・マガジン社
発売日
2013年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「攻撃的GK」って、タイトルだけ見るとGKなのに攻撃するのかと驚きました。どういう意味なんですか?
佐藤メバル
いい質問だね。GKは守るだけのポジションと思われがちだけど、フィードで攻撃の起点になることが現代ではすごく大事にされる。
この本はそこに光を当てた一冊で、守備だけでなく攻撃への関わり方をテーマに据えているんだ。
橘ナナミ
ジュニアからシニアまでサッカーが楽しくなる、と書いてあるのは、どういうことを意味しているんでしょうか。気になります。
佐藤メバル
年齢やレベルを問わず、サッカーを楽しみながらGKを考えるというスタンスがうかがえる。薄手のMOOKだから気軽に手に取れて、GKの役割をアップデートする入口になると思うよ。

新GK論 10人の証言から読み解く日本型守護神の未来
田邊雅之 著|カンゼン
¥1,980(税込)
日本を代表するGKと指導者、10人への取材から、新時代のGK論を読み解く一冊です。楢﨑正剛、川島永嗣、東口順昭、林彰洋、権田修一、シュミット・ダニエル、西川周作らが登場し、「身長を言い訳にする時代は終わった」という問いを軸に、日本人GKが世界で活躍する道を探ります。育成現場の課題と未来まで踏み込む、GKの見方をアップデートする本です。
こんな人におすすめ
日本人GKが世界で戦うには何が必要かを本気で考えたい選手や指導者。育成年代のコーチに向きます。GKをする子を持つ保護者や、日本サッカーの現在地を知りたいファンが読むのにも。
良い点
- 代表GK10人への取材
- 育成の課題と未来まで
- 加藤好男ら指導者も登場
気になる点
- 読み物寄りで実技は少ない
- 分量は多め
- 結論は読者次第な面も
出版社
カンゼン
発売日
2019年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「身長を言い訳にする時代は終わった」って、けっこう強い言葉ですよね。これは誰の言葉なんですか?
佐藤メバル
そう、そこがこの本の芯。著者の田邊雅之さんが日本を代表するGKと指導者10人に取材して、日本人GKが世界で活躍するために何が必要かを掘り下げている。
楢﨑正剛さん、川島永嗣さん、権田修一さん、シュミット・ダニエルさん、西川周作さんらが、それぞれの言葉で答えているんだ。
橘ナナミ
選手だけじゃなくて、指導者やコーチの話も出てくるんですね。この本には具体的にどんな人が登場するんでしょうか?
佐藤メバル
うん、浦和の分析担当コーチや元日本代表GKコーチ、JFAの技術委員も登場して、育成現場の課題と未来まで踏み込む。
GKの見方そのものをアップデートしたい人にとって、新しいバイブルになる一冊だと思うよ。

孤高の守護神 ゴールキーパー進化論
ジョナサンウィルソン 著|白水社
英国の記者ジョナサン・ウィルソンが、GKの誕生から現代までを徹底取材した大著です。レフ・ヤシンからイケル・カシージャスへ、セーブの達人から攻撃の起点へというGKの進化を軸に、各国事情やPK戦の心理、戦争や政治に翻弄された歴史まで縦横に描きます。映画やカミュ、ナボコフの「GK論」にも触れる、読み物としての決定版です。
こんな人におすすめ
GKというポジションを歴史と文化から味わいたい読者。海外サッカーの背景を知りたいファンに向きます。技術書とは別の角度からGKを深く理解したい指導者や、読み物として長く楽しみたい人にも。
良い点
- GK誕生から現代までを網羅
- 各国事情と政治の背景
- 文学や映画のGK論も
気になる点
- かなり厚い一冊
- 実践の手引きではない
- 読み通す根気が要る
出版社
白水社
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
GKの本なのに、カミュとかナボコフとか、文学者の名前が出てきてびっくりしました。どうしてなんですか?
佐藤メバル
そうなんだよ、そこがこの本の唯一無二さ。著者のジョナサン・ウィルソンは英国の記者で、GKの誕生から現代までの歴史を、文化や政治まで巻き込んで描いている。
ヤシンからカシージャスへ、セーブの達人から攻撃の起点へ変わっていく流れが見えるんだ。
橘ナナミ
かなり厚い一冊ですよね。ふだん技術書ばかり読んでいる僕でも、どんなふうに読めばいいんでしょうか?
佐藤メバル
通読するには覚悟がいるけれど、読み物として本当に面白い。映画『ゴールキーパーの不安』の考察も入っているし、PK戦の心理の分析もある。
観戦のお供に、少しずつ味わってほしい一冊だね。

サッカーのゴールキーパー育成法: ジュニアからユースまで 技術・戦術と年代別練習プログラム
ペーターグライバー 著|大修館書店
¥2,200(税込)
ジュニアからユースまでを対象に、技術・戦術と年代別の練習プログラムをまとめた育成書です。発達段階に合わせて何をどう教えるかを体系立てて示す構成で、目の前の選手に合った指導を組み立てたい人に向きます。単発のテクニック集ではなく、長い目でGKを育てる道筋を描くタイプの一冊です。
こんな人におすすめ
育成年代のGKを長い目で育てたい指導者やコーチ。ジュニアからユースまで、年代に合わせた練習を組み立てたい人に向きます。選手自身が、各段階で何を身につけるべきかを知るのにも役立ちます。
良い点
- ジュニアからユースまで対応
- 年代別の練習プログラム
- 技術と戦術を両輪で
気になる点
- 育成指導者向けの内容
- 選手単独では使いにくい
- すぐ使う実践集ではない
出版社
大修館書店
発売日
2005年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
育成法っていうと指導者向けのイメージが強いんですが、現役でプレーする選手が読んでも意味はありますか?
佐藤メバル
あると思う。この本はジュニアからユースまでの年代別練習プログラムを軸にしているから、自分がどの段階で何を積み上げてきたかを振り返る材料になる。抜けていた基礎に気づくこともあるよ。
橘ナナミ
やっぱりメインの読者は指導者なんでしょうか? 現役の選手が読むのは、少し場違いだったりするんでしょうか?
佐藤メバル
そう、まずは育成年代のGKを教えるコーチに向いている。技術と戦術を両輪で、年代に合わせてどう教えるかを体系的に示してくれる。
だから指導者がチームの育成方針を立てる土台としても頼りになる一冊なんだ。

GKコーチ原本 “先手を取るGKマインド"の育て方
澤村公康 著|カンゼン
日本屈指のGKコーチ・澤村公康が、25年のコーチキャリアを辿りながら「先手を取るGKマインド」の育て方を説く一冊です。GKの80%を占めるという5つのマインドを軸に、高校編、J1クラブユース編、GKコーチ育成編、教員編、プロ編と現場ごとに整理。開始姿勢、コーチング、テクニック、戦術まで、GKコーチのための“原本”として作られています。
こんな人におすすめ
GKコーチとして選手の内面から育てたい人。部活やクラブでGK指導を任された教員やコーチに向きます。マインドと技術をどう結びつけるかに悩む、指導者歴のある人ほど、響く内容になっています。
良い点
- 25年のキャリアから語る
- マインドを軸に据える
- 現場別の章立てで整理
気になる点
- 選手が読む本ではない
- 哲学寄りで実技は限定的
- コーチ経験者向けの難度
出版社
カンゼン
発売日
2021年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「GKの80%はマインド」って書いてありますけど、これは技術よりも心が大事だということなんでしょうか?
佐藤メバル
そう受け取っていいと思う。澤村公康さんはGKの8割を占めるという5つのマインドを軸に、この本を組み立てている。
自己啓発力、決断力、警戒心、相互理解力、リフレッシュ能力といった要素を、高校、J1クラブユース、教員、プロと現場ごとに整理しているんだ。
橘ナナミ
なるほど。これは、GKコーチじゃないと読めない本なんでしょうか? ふつうの選手が読んでも大丈夫ですか?
佐藤メバル
メインはGKコーチで、25年のキャリアを辿りながら“原本”としてまとめた本だからね。ただ、開始姿勢やコーチング、テクニックの章もあるから、選手や指導者志望の人がマインドの土台を知るのにも使えると思うよ。

守護神 育成トレーニング―ゴールキーパー専属コーチが伝える!チームを守る全てがここにある! (サッカーポジション別シリーズ)
澤村公康 著|スタジオタッククリエイティブ
¥3,001(税込)
GK専属コーチがいるチームがまだ少ない現状を踏まえ、自分でトレーニングを組み立てたい選手のために作られた一冊です。GKに必要なスキル・戦術・メンタルを、試合で力を発揮するという一点から考え抜いた構成。専属コーチがいない環境でも、自分を育てる手がかりを得られるように設計されています。
こんな人におすすめ
GK専属コーチがいないチームで自分で練習を組み立てたい選手。ひとりで黙々と課題を積み上げたい中高生に向きます。GK指導を任された顧問やコーチが、選手に手渡す一冊としても活用できます。
良い点
- 専属コーチがいなくても学べる
- スキル・戦術・メンタルを網羅
- 試合で発揮する視点
気になる点
- 同じ著者のマインド本と役割が近い
- 入門者向けの内容
- チーム戦術は限定的
出版社
スタジオタッククリエイティブ
発売日
2012年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
GKって、専属のコーチがついているチームのほうが少ないって聞いたことがあるんですが、本当なんでしょうか?
佐藤メバル
そうなんだ、そこがこの本の出発点。GK専属コーチがいない選手のために、必要なスキルや戦術、メンタルを自分で身につけられるように作られている。
全部が「試合で力を発揮するため」という一点から考え抜かれているのがいいんだ。
橘ナナミ
なるほど、専属コーチがいない選手のための本なんですね。ひとりで黙々と練習する人でも、ちゃんと使えるんでしょうか?
佐藤メバル
自分で課題を見つけて積み上げていく前提で組まれているから、周りにコーチがいない選手にも心強い。顧問やコーチがGKを教えるときの手引きとしても使える。
ただ、同じ著者のマインド本と重なる部分はあるから、どちらを先に読むかは好みで選んでいいよ。

サッカー・ゴールキーパーの技術: めざせチームの指令塔 (講談社スポーツシリーズ)
加藤好男 著|講談社
「めざせチームの指令塔」という副題どおり、GKを単なる最後尾の守り手ではなく、チームに指示を出す存在として描く技術書です。講談社スポーツシリーズの一冊として、基本技術を軸にしながら、GKがゲームを動かす視点を打ち出しています。GKというポジションの役割を一段広く捉えたい読者に届く内容です。
こんな人におすすめ
GKとして仲間に指示を出せる存在になりたい選手。技術だけでなく、コーチングや戦術眼を伸ばしたい人に向きます。最後方からゲームを動かす感覚を、指導者が選手に伝える場面にも役立ちます。
良い点
- 指令塔という視点が独自
- シリーズで手に取りやすい
- 技術と役割を結びつける
気になる点
- 最新戦術は別書で補う
- 練習メニューは限られる
- 読み物としては地味
出版社
講談社
発売日
1992年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
副題に「めざせチームの指令塔」とありますけど、GKって、そんなに指示を出すポジションなんでしょうか。気になります。
佐藤メバル
GKはゴールの前に立っているけど、ピッチ全体を見渡せる位置にいる。だから守るだけでなく、味方に指示を出してチームを動かす役割も担うんだ。
この本は、その“指令塔”になるための技術を軸に据えているのが特徴だね。
橘ナナミ
指示を出すのって、技術と関係あるんでしょうか? ただ大きな声でしゃべればいいというわけではないんですか?
佐藤メバル
すごくある。どこに立つか、どう構えるか、いつ声を出すか、全部つながっている。基本技術を押さえたうえで、チームに働きかける視点を持てるのがこの本のいいところ。
指導者が選手に伝えるときの言葉も見つかると思うよ。

Jリーグをめざすゴールキーパー
横浜マリノス 著|池田書店
横浜マリノスが関わった一冊で、タイトルどおりJリーグでプレーすることを目標に掲げるGKに向けています。ゴールキーパーというポジションに絞り、上を目指す選手が何を押さえるべきかを示す構成です。夢を追う選手が、日々の練習の意味を確かめるための道しるべになる、池田書店の一冊です。
こんな人におすすめ
将来Jリーグのピッチに立ちたいと願う小中学生のGK。夢に向かって何を練習すべきか知りたい選手に向きます。育成年代の指導者が、目標設定を選手と共有し、背中を押す場面にも役立ちます。
良い点
- Jリーグを目指す視点
- GKに絞った内容
- 目標設定の道しるべになる
気になる点
- 入門〜育成年代向け
- 戦術の網羅性は限定的
- 上級者には物足りない
出版社
池田書店
発売日
1998年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「Jリーグをめざすゴールキーパー」というタイトルを見ると、子ども向けの本なのかなと思ってしまうんですけど。
佐藤メバル
そう捉えて大丈夫。Jリーグのピッチに立つことを目標に掲げるGKに向けて、何を押さえるべきかを示す一冊だ。
横浜マリノスが関わっているから、プロの目線が入っているのも頼もしいところだね。
橘ナナミ
なるほど。では、Jリーグを夢見ている子どもに読ませるのには向いているんでしょうか。指導者が読むのにもいいですか?
佐藤メバル
向いていると思う。ただ技術を並べるだけでなく、目標に向かう道筋を示してくれるから、日々の練習の意味が見えやすくなる。
指導者が選手と目標を共有する場面でも、会話のきっかけになる一冊だよ。

専門家のサッカー解説書 GK、DFからのプレー ①: UEFAコーチが説くサッカー関係者のための解説書
片桐伸 著
UEFAライセンスを持つ著者が、分析力とコーチング力を伸ばすために書いた解説書シリーズの一冊です。30枚近い図形を使って、DFユニットからどう前進するかを細かく説明しており、ファーストプレスの脇を取る方法や、FW-MF間に横のボールを入れる方法などを扱います。ボールがほとんどDFから出ない構成で、続きは次巻に譲る設計です。
こんな人におすすめ
DFとGKの関係を分析的に理解したいコーチや指導者に向きます。戦術の細部を図で追いたいサッカーマニアにも。中盤や前線は次巻に譲るという前提を踏まえて読むと、内容がすっと入ってきます。
良い点
- UEFAライセンス保持者が執筆
- 30枚近い図で詳説
- 分析力を伸ばす狙い
気になる点
- DFからのプレーに限定
- 続きは次巻という構成
- 初心者には難解な箇所も
出版社
詳細情報なし
発売日
2019年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、タイトルにGKとあるのに、中身はDFの話が中心みたいです。どうしてGKの本にDFが出てくるんでしょうか?
佐藤メバル
そう見えるよね。ただGKはDFラインのすぐ後ろから全体を見るポジションだから、DFからのビルドアップを理解することはGKの仕事にも直結する。
この本は30枚近い図を使って、ファーストプレスの脇を取る方法や、FW-MF間に横のボールを入れる方法まで細かく説明しているんだ。
橘ナナミ
ボールがなかなか前に行かない、という説明が正直で面白いですね。中盤や前線の話は次巻に回されているんですか?
佐藤メバル
そこが正直でいいところ。DFから出るまでを丁寧に扱って、中盤や前線の問題は次巻に譲るという設計になっている。
だから順番に読むと、戦術の地図がつながっていく感覚が味わえるよ。

サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100 (池田書店のスポーツ練習メニューシリーズ)
河村優 著|池田書店
¥2,130(税込)
ディフェンスとGKのレベルアップに特化した教科書です。理論に裏付けられたセオリーと、それを身につける練習メニューを100収録。1対1からグループ、ゾーン、プレッシング、クロス対応まで段階を追い、GK編ではキャッチングやダイビングなどの基本技術から戦術までを扱います。「普通のシュートを確実に防ぐ意識」など指導の言葉も印象的です。
こんな人におすすめ
守備とGKをまとめて指導したいコーチ。1対1から組織守備まで、練習メニューを組む必要がある指導者に向きます。GKが基本技術を見直したいときや、保護者が練習の意味を知るのにも役立つ一冊です。
良い点
- 守備とGKを一冊で
- 練習メニュー100を収録
- 理論とセオリーに裏打ち
気になる点
- GK単独では物足りない
- ディフェンスが中心
- 読み物としては淡々
出版社
池田書店
発売日
2012年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ディフェンスとゴールキーパーが一冊に入っているのって、ちょっと珍しい気がするんですけど、どうしてなんですか?
佐藤メバル
実はすごく理にかなっていて、GKは守備の最後の一枚だから、DFと切り離せない。この本は1対1からグループ、ゾーン、プレッシング、クロス対応まで積み上げて、後半でGKの基本技術と戦術を扱う。
100のメニューに落とし込んでいるのが強みだね。
橘ナナミ
「コーチの鈍感なふりが、人間力を育てる」っていう一文がすごく気になりました。どういう意味なんでしょうか?
佐藤メバル
いいところを拾ったね。先回りして全部教えるのではなく、あえて黙って見守ることで選手が自分で考える。そういう指導の心構えにも触れている。
メニュー集でありながら、教え方そのものを考えさせてくれる一冊なんだ。

ゴールキーパー「超」専門講座
松永成立 著|東邦出版
¥1,760(税込)
横浜F・マリノスのGKコーチ・松永成立と、サンフレッチェ広島のGKコーチ・澤村公康という二人のGKコーチが語り合う一冊です。プロが実行する基本と応用を軸に、GKのエッセンスを掘り下げます。プレイヤーはワンランク上へ、ファンは見る目が上がり、GKをする子を持つ保護者にも届く、幅広い読者を想定した構成です。
こんな人におすすめ
GKを多角的な視点で学びたい選手や指導者に向きます。現場の第一線で働くコーチの言葉を直接受け取りたい人にも。ファンやサポーター、GKをする子を持つ保護者が、ポジションの理解を深めるのにもぴったりです。
良い点
- 現役GKコーチ二人の対話
- 基本から応用まで
- ファンや保護者にも開く
気になる点
- 実技の手順書ではない
- 話が広がり論点は多い
- 独学の入門には向かない
出版社
東邦出版
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきも松永さんの本を目にしましたけど、この「超」専門講座は、さっきの専門講座と何が違うんでしょうか?
佐藤メバル
いい比較だね。こちらは松永成立さんと、サンフレッチェ広島のGKコーチ・澤村公康さんという現場の第一線で働く二人が語り合う構成になっている。
プロが実行している基本と応用を、対話のなかで掘り下げていくんだ。
橘ナナミ
対談形式の本って、ときどき話が横道にそれたりしますよね。この本は、読みやすくまとまっているんでしょうか?
佐藤メバル
そこはご愛嬌で、論点は確かに広い。でも二人の視点が重なる部分と違う部分が見えるのが面白い。選手はワンランク上へ、ファンは見る目が上がる、そしてGKをする子を持つ保護者にも届くように作られている。誰が読んでも発見があると思うよ。
GK本の全体像——技術書・理論書・読み物の3階層でとらえる
橘ナナミ
最初はバラバラに見えていたんですが、整理すると層になってますね。
佐藤メバル
3階層で考えるとすっきりする。1階が技術の実践書——権田修一さんの『サッカー GKの教科書』、土肥洋一さんの『基本から応用まで身につく! サッカー ゴールキーパー 最強バイブル』、河村優さんの『サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100』。この河村さんの本はディフェンス編とGK編の二部構成で、キャッチング、ローリング、ダイビング、ディフレクティング、パンチングと基本技術を順に追い、応用としてハイボール・クロスボール・1対1、最後にポジショニング・コーチング・フィードまで並ぶ。守備とGKを同時に押さえたいチームに向く。
橘ナナミ
2階と3階は?
佐藤メバル
2階が育成・戦術の理論書——松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』、ペーター・グライバーさんの『サッカーのゴールキーパー育成法』、ベルンハルト・ブルックマンさんの『図解ゴールキーパーのトレーニング766』。トレーニング集としての網羅性で選ぶならこのあたりだね。3階が読み物・自伝・哲学——増島みどりさんの『ゴールキーパー論』、松永成立さんの『ゴールキーパー専門講座 新装版』と『ゴールキーパー「超」専門講座』、ジョナサン・ウィルソンさんの『孤高の守護神』。
橘ナナミ
メンタル系はどこに入りますか?
佐藤メバル
3階に近い。澤村公康さんの『GKコーチ原本』は「先手を取るGKマインド」を5つの要素に分けて言語化していて、選手にもコーチにも効く。技術書を読んでも試合で足が止まる——その差を埋めるのがこの層だね。
世界の理論を読み比べる——ドイツ・イタリア・日本の対立軸
橘ナナミ
「ドイツ式」「イタリア式」という言葉をよく見かけるんですが、本で読むと何が違うんですか?
佐藤メバル
ここは競合記事がほとんど触れていないところで、踏み込む価値がある。ドイツ系は「守備の原理を体系化して再現性を高める」方向。松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』やグライバー、ブルックマンがその系譜だね。イタリア系は「守護神の哲学」寄りで、斉藤健仁さんの『世界最強のゴールキーパー論』がGK王国イタリアの歴史と哲学、そして現地のGKコーチや日本人指導者の証言をまとめている。
橘ナナミ
日本は?
佐藤メバル
日本は「言語化」。田邊雅之さんの『新GK論』は楢﨑正剛さん、川島永嗣さん、東口順昭さん、林彰洋さん、権田修一さん、シュミット・ダニエルさんら10人への取材で、日本型守護神の現在地を描いている。同じポジションなのに国ごとに理想像が違う、という発見がある。GKの歴史をたどるならウィルソンさんの『孤高の守護神』、DFとGKの関係から戦術を学ぶなら片桐伸さんの『専門家のサッカー解説書 GK、DFからのプレー』も視野に入る。
読んだあとにどう練習へ落とすか
佐藤メバル
ここが一番大事。読んで終わりにすると忘れる。『サッカー GKの教科書』には1人か2人でできるアップメニューが入っているから、練習前に短い時間だけでもやる。河村さんの『サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100』は章立てが細かいので、週ごとに1テーマだけ抜き出して練習メニューに組み替える。
橘ナナミ
全部やろうとすると破綻しますもんね。
佐藤メバル
そう。あとGK専属コーチがいないチームはとても多い。澤村公康さんの『守護神 育成トレーニング』は「GK専属コーチがいない選手のために」作られた本で、自分でメニューを組む前提の内容になっている。保護者やフィールドプレーヤーが球を出す側としてこの本を読むだけでも、練習の質は変わるよ。
よくある質問
GK初心者・始めたばかりにおすすめの本は?
橘ナナミ
GK初心者・始めたばかりにおすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
まずは写真と図解で基本技術が順番に並んでいるものを選ぶのが失敗しないコツです。権田修一さんの『サッカー GKの教科書』は基本技術から考え方までをトップ選手が実演・解説し、1人か2人でできるアップメニューも収録されています。土肥洋一さんの『基本から応用まで身につく! サッカー ゴールキーパー 最強バイブル』も、守護神の心得からセーブ技術、フィード、練習法までをコツ単位で紹介しており、こちらは写真と図解で追いやすい構成です。
小学生・ジュニア年代のGKが読むべき本は?
橘ナナミ
小学生・ジュニア年代のGKが読むべき本はについて教えてください。
佐藤メバル
本人が読むだけでなく、指導者や保護者も一緒に読めるかを基準にすると選びやすいです。ペーター・グライバーさんの『サッカーのゴールキーパー育成法』はジュニアからユースまでの技術・戦術と年代別練習プログラムを扱っています。松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』も、小学生年代を含むアンダーカテゴリーからプロまでを見据えた年代別トレーニング計画表つきなので、長く使えます。
GKコーチ向け(指導者向け)のおすすめ本は?
橘ナナミ
GKコーチ向け(指導者向け)のおすすめ本はについて教えてください。
佐藤メバル
澤村公康さんの『GKコーチ原本』は、GKの80%を占めるという5つのマインドを軸に、高校編・ユース編・GKコーチ育成編・教員編・プロ編と自身のキャリアをたどりながら指導を言語化した一冊で、コーチ向けの中心になります。あわせて『守護神 育成トレーニング』はGK専属コーチがいない選手のために作られた実践書。松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』は指導者と育成環境への言及から始まる体系書で、ケガ予防まで触れています。
技術を一番学べるGK本はどれ?
橘ナナミ
技術を一番学べるGK本はどれについて教えてください。
佐藤メバル
技術の網羅性でいえば、土肥洋一さんの『基本から応用まで身につく! サッカー ゴールキーパー 最強バイブル』が、守る技術と攻撃参加の技術をコツ単位で並べていて整理しやすいです。踏み込みの深さなら河村優さんの『サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100』で、キャッチング、ローリング、ダイビング、ディフレクティング、パンチングという基本技術から、1対1のセービング、ポジショニング、コーチング、フィードまで段階的に学べます。
Kindle Unlimitedや電子書籍、中古でしか手に入らないGK本はある?
橘ナナミ
Kindle Unlimitedや電子書籍、中古でしか手に入らないGK本はあるについて教えてください。
佐藤メバル
配信状況は時期で変わるため、購入前に各ストアで必ず確認してください。読み放題に対応しているかどうかは本ごとに違い、電子版がないものもあります。長く読まれている定番は書店やネットで新品が入手しやすく、土肥洋一さんの一冊のように旧版に加筆・修正を加えた新版として出ているものは内容が更新されています。一方で、加藤好男さんの『サッカー・ゴールキーパーの技術』や横浜マリノス名義の『Jリーグをめざすゴールキーパー』など、発行から時間が経った本は中古で探すことになる場合があります。
GKのメンタルを鍛えられる本は?
橘ナナミ
GKのメンタルを鍛えられる本はについて教えてください。
佐藤メバル
技術書の副読本として置くと効きます。澤村公康さんの『GKコーチ原本』は勇気・集中力・気迫・自信、決断力、警戒心、相互理解力、リフレッシュ能力といったマインドの要素を章ごとに分解して解説しています。読み物なら増島みどりさんの『ゴールキーパー論』が、サッカーだけでなくアイスホッケーやハンドボールの守護神たちの「肉体と精神」「栄光と孤独」を語っていて、ポジション固有の心理に触れられます。
ドイツ式とイタリア式のGK理論、どちらを読むべき?
橘ナナミ
ドイツ式とイタリア式のGK理論、どちらを読むべきについて教えてください。
佐藤メバル
再現性のある原理を組み立てたいならドイツ系、守護神という存在の哲学から入りたいならイタリア系が向いています。ドイツ系は松本拓也さんの『サッカーGKパーフェクトマニュアル』がGK原則や求められる能力を体系化し、グライバー、ブルックマンのトレーニング集が実践を支えます。イタリア系は斉藤健仁さんの『世界最強のゴールキーパー論』がイタリアの歴史と哲学、現地コーチの証言をまとめています。日本の言語化は田邊雅之さんの『新GK論』で、3つ並べると理想像の違いが見えてきます。
フットサルGK(ゴレイロ)におすすめの本は?
橘ナナミ
フットサルGK(ゴレイロ)におすすめの本はについて教えてください。
佐藤メバル
今回集めた19冊の中には、フットサル専門のゴレイロ向けの本は見当たりませんでした。ただし基本技術は重なる部分が多く、河村優さんの『サッカー守備ディフェンス&ゴールキーパー練習メニュー100』のキャッチングや1対1のセービング、土肥洋一さんの一冊の反応姿勢やセービングの項目は流用できます。ゴレイロ特有のルールやポジショニングは別途専門書を探すのが確実です。
まとめ
橘ナナミ
最初は「GKの本なんて数冊でしょ」と思っていたのに、全然違いました。
佐藤メバル
そうだろう。技術書は「体の動かし方」、育成理論は「なぜそう動くか」、読み物は「なぜその人がその選択をしたか」。19冊は競合の冊数ではなく、読み手の段階の数なんだよ。
橘ナナミ
じゃあ、私みたいな初心者はどこから読めばいいですか?
佐藤メバル
まず1冊、写真と図解で技術が整理されたものを。次に自分の年代に合った育成理論を1冊。最後に『新GK論』や『孤高の守護神』のような読み物で「なぜGKは孤独なのか」を考えてみる。遠回りに見えて、これが一番速い。
橘ナナミ
ゴールキーパーって、ゴールを守る人だと思っていました。でも本を読むと、最後方から試合全体を見ている人なんですね。
佐藤メバル
まさに。GK本は、ペナルティエリアの外から試合を見るための双眼鏡みたいなものだよ。ピッチの端に立つ一人の背中から、サッカーという競技の形が見えてくる。まずは一冊、グローブを置いて開いてみてほしい。
