サッカーの本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
「サッカー の 本 並」って検索語、不思議なんです。書名の一部なのか、人名なのか。「並」で切ると、どっちとも取れますよね。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この検索語には二つの意図が混ざっている。ひとつは「サッカーの本を並べて比べたい」、もうひとつは本並健治さんの名前から来た人。だから僕らは、どちらの読者も取りこぼさない作りにする。
橘ナナミ
じゃあ、冒頭に本並さんの経歴をまとめて置く、みたいな?
佐藤メバル
それはやらない。僕は人の経歴を記憶だけで書かない主義なんだ。書店員だった頃、うろ覚えの知識で書いたPOPが事実と違っていて、常連さんに静かに訂正されたことがあってね。だから本人の言葉や歩みは、確かな一次資料にたどり着く導線として案内する。そのかわり、サッカー本の棚でいちばん手薄なレーン——ゴールキーパーと守備の原則——を軸に据える。ここが他のランキングとの差になる。
橘ナナミ
GKから並べるサッカー本の記事、見たことないです。それ気になります!
サッカーの本の選び方
目的別——観戦を深める、指導に活かす、GKを学ぶ、子どもと読む
橘ナナミ
まず目的から分けると、どんな並びになりますか?
佐藤メバル
観戦を深めるなら『サッカーの見方は5分で変えられる』、あるいは新書の『林陵平のサッカー観戦術』。「なぜシュートを打たないの?」という素朴な疑問から入る前者は、初心者の腰を上げさせてくれる。指導に活かすなら『岡田メソッド』と『理論と実践で学ぶサッカーコーチング』。守備なら『サッカー守備解剖図鑑』で「止まる」「寄せる」から。子どもと読むなら、写真とQR動画がつく『1対1で勝つ!突破のドリブルテクニック50』は食いつきがいいよ。
レベル別——はじめて観る人から指導者まで
橘ナナミ
自分のレベルで選ぶなら?
佐藤メバル
入門は『サッカーの見方は5分で変えられる』か『林陵平のサッカー観戦術』。観戦歴数年なら『サッカー戦術の教科書』で四局面の言葉を仕入れ、『サッカーシステム大全』で基本形、『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』で対戦関係へ。本格的に行くなら『サッカー戦術の黄金則』『モダンサッカー3.0』。指導者なら『岡田メソッド』と『理論と実践で学ぶサッカーコーチング』、そこに『サッカーの新しい教科書』でスペインの視点を足す。
形式別——紙、電子、動画連動、DVD
橘ナナミ
電子でも読めますか?
佐藤メバル
読める本は多いけれど向き不向きがある。図解を追う本は紙が強い。『サッカー止める蹴る解剖図鑑』は裸足の絵で足のどこで触れるかを示す本だから、ページを開きっぱなしにできるほうが理解が速い。逆に新書の『林陵平のサッカー観戦術』や通読型の『モダンサッカー3.0』は電子でも読みやすい。『サッカー戦術の教科書』『サッカー戦術の黄金則』はQRで動画に飛べる。『最速上達サッカーオフ・ザ・ボール』はDVD付き。『最新 サッカー用語大辞典』は辞書的に引く本だから、検索できる電子も便利だね。
著者属性別——元選手、監督、ジャーナリスト、研究者
橘ナナミ
著者で選ぶのもアリですか?
佐藤メバル
アリだよ。元選手の自著なら三笘薫さんの『サッカードリブル解剖図鑑』。理屈で語れる選手は貴重でね。
「僕のドリブルには抜ける理屈がある」 こう書ける人は少ない。風間八宏さんの本は三冊あって、入りやすいのは『サッカー止める蹴る解剖図鑑』、思想まで行くなら『風間八宏の戦術バイブル』と『技術解体新書』。監督・指導者なら岡田武史さんの『岡田メソッド』、スペインで指導する坪井健太郎さんの『サッカーの新しい教科書』。ジャーナリストなら木崎伸也さんの『サッカーの見方は5分で変えられる』、データ分析家なら『サッカーはデータが10割』『アナリシス・ブレイン』。
年代・テーマ別——黎明期、現代戦術、育成年代、女子サッカー
橘ナナミ
テーマで棚を分けるなら?
佐藤メバル
現代戦術は『モダンサッカー3.0』と『サッカー戦術の最前線』、理論の原点を辿るなら『「サッカー」とは何か』。Jリーグの各クラブがどのシステムを使っているかに触れているのは『サッカーシステム大全』。育成年代は『岡田メソッド』と『サッカーの新しい教科書』。女子サッカーやなでしこは、正直いま手元のラインアップが薄い。だから選ぶときの目だけ渡す。発行年、監修者が現役の指導者か、データが更新されているか。この三点で見てほしい。
予算・入手性別——新書、図鑑、絶版
橘ナナミ
予算が厳しいときは?
佐藤メバル
新書は手頃で持ち歩きにも強い。『林陵平のサッカー観戦術』から始めるのは良い作戦だよ。図鑑系は中価格帯、体系書は高め。まず一冊だけ、という人には『サッカー戦術の教科書』を勧める。読み切れなくても動画に逃げ道があるからね。絶版は図書館の相互貸借と古書店、復刻版は版元の在庫を確認する。書店員時代、「図書館で借りてから決める」と言ったお客さんが、いちばん賢い買い方をしていたよ。
サッカーの本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
サッカーの本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

サッカー戦術の教科書 プレーモデルが試合を決める
小澤一郎 著|マイナビ出版
¥1,804(税込)
ピッチ上で起きる問題を解決する手段としての戦術を、攻撃・ネガティブトランジション・守備・ポジティブトランジションの4局面に分けて整理した一冊。チーム戦術・グループ戦術・個人戦術という3つの層で現象を切り分けるので、「なぜあの選手はそこに動いたのか」を言葉にする練習になる。QRコードの解説動画と巻末の2010-11シーズンのクラシコ戦術解説まで含めて、観る側とプレーする側の両方に効く。
こんな人におすすめ
観戦中に起きたプレーを言葉にできずもどかしい人、指導者やコーチとして4局面を選手に説明したい人、プレーする側として戦術的行為を整理したい中高生以上。動画と紙面を往復しながら、試合を見た直後に開くと効果的。
良い点
- 4局面×3層で整理され迷いにくい
- 動画解説で動きが腑に落ちる
- クラシコ解説で実例まで追える
気になる点
- 戦術用語の前提知識が少し要る
- 図版より文章中心の解説
- 初心者には後半がやや重い
出版社
マイナビ出版
発売日
2024年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーの本っていろいろありますけど、最初の一冊にこれを選ぶのはどうなんですか? 160ページで戦術の教科書、というのが気になります。
佐藤メバル
いい質問だね。この本の芯は、戦術を“うまくいかないことを処理する手段”として捉えている点にある。攻撃・ネガトラ・守備・ポジトラの4局面ごとに、チームとグループと個人の3層で現象を説明してくれる。
QRコードから動画にも飛べるから、文字で読んだ理屈を動きで確かめられる。観る側にも効く作りだよ。
橘ナナミ
ネガトラって、守備に切り替わった瞬間のことですよね。そういう区切りで見ると、試合の見え方も変わりそう。
佐藤メバル
そう、そこが肝。巻末には2010-11シーズンのクラシコの戦術解説が入っていて、試合を見て、解説を読んで、動画を見るという順番で追える。
だから派手な好プレーの話ではなく、問題が起きたときに何を選ぶかという話が延々続く。最初の一冊というより、最初に“見方の型”を入れる一冊だと思ってくれていい。

サッカー止める蹴る解剖図鑑
風間八宏 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
「止める・蹴る」というサッカーで最も基本的な技術を、これまで感覚で済まされてきた部分から理論立てて解剖した一冊。足のどこでボールのどこに触れれば意図どおりに動くのかを、裸足のイラストで図解する構成が特徴で、止める・蹴る・運ぶ・パス、そしてメッシの技術解剖まで章が続く。技術書でありながら読み物としても面白く、指導者と選手の共通言語を作りやすい。
こんな人におすすめ
プレー歴はあるのに技術の言語化が苦手な選手、キッズから中高生を教える指導者、練習メニューを組み立てる人。親子で読んでボールを触りたくなるので、休日の公園練習の相棒にもなる。
良い点
- 裸足の図解で感覚を共有できる
- 止める蹴る運ぶパスの順で整理
- メッシ解剖が読みどころ
気になる点
- 戦術の話はほぼない
- 体を動かさないと実感しづらい
- 上級者には物足りない章も
出版社
エクスナレッジ
発売日
2020年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
イラストが“裸足”って聞いて、それだけで気になりました。スパイクの絵じゃ伝わらないものって、あるんですか?
佐藤メバル
あるんだな、これが。著者は足の甲で感じるのではなく、甲のどこで感じるか、指のどこで感じるかまで踏み込んでいる。
だから裸足の絵でないと伝わらない。ボールのどこを触ればどう動くかを、止める・蹴る・運ぶの順で並べている。
橘ナナミ
メッシの止める蹴る運ぶまで解剖してるんですね。読み物としても面白そうです。
佐藤メバル
そこが人気の理由でね。理論だけで終わらせず、最高技術の結晶としてメッシを置いている。ただ、これは読んで終わりの本じゃない。
ボールを触りながら開く本だ。書店員時代、これを手に取った親御さんが「これで一緒に練習する」と言って買っていくのを何度も見たよ。

サッカーシステム大全
岩政大樹 著|マイナビ出版
¥1,694(税込)
現代サッカーに見られる多様なシステムを、4つの基本形とその派生形として整理した一冊。3-1-4-2のような固定システムだけでなく、アシンメトリーや攻守で異なる可変システムまで扱い、Jリーグ各クラブがどのシステムを使っているかも随所に記載されている。システムを「並び」ではなく動き方の共通認識として捉える視点が、指導者にも観戦者にも効く。
こんな人におすすめ
自分のチームの相手を分析したい指導者・選手、試合でボールに関係ない選手の動きを追いたいファン。可変システムの考え方を押さえたい人に向く。
良い点
- 4基本形で複雑さが減る
- Jリーグの実例が身近
- 攻守で異なる形も扱う
気になる点
- 図がないと追いにくい箇所も
- 戦術史の深掘りは少なめ
- 試合観戦が前提の構成
出版社
マイナビ出版
発売日
2021年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
システムって、3-4-2-1とか4-4-2とか、数字を覚えるだけで精一杯なんですけど……全部覚える必要あるんですか?
佐藤メバル
全部暗記する必要はないよ。この本がうまいのは、4つの基本形とその派生形という置き方。基本を押さえれば、見慣れない並びも「あの形の親戚だな」と推測できる。
しかもJリーグの各クラブが何を使っているかも書いてあるから、週末の試合と照らし合わせられる。
橘ナナミ
なるほど、観るための地図みたいなものですね。攻撃と守備で形が変わる可変システムも載ってるんですか?
佐藤メバル
載っている。そこがこの本の面白いところで、システムは固定ではなく動き方の共通認識だという書き方になっている。
だから相手の特徴、メリット、デメリットが見えてくると、有効な戦い方も自然に見えてくる。観戦の解像度が一段上がるよ。

サッカー戦術の黄金則
GOAT 著|マイナビ出版
¥2,486(税込)
12の理論、4つの戦術局面、4つのトランジション、8つの陣形という枠組みで現代サッカーを読み解く戦術書。全項目に解説動画が付いているので、テキストで論理を理解し、動画で腑に落とすという往復ができる。320ページと厚く、索引的に使える構成なので、辞書のように手元に置いておける一冊。
こんな人におすすめ
観戦歴は長いのに戦術の言葉が出てこない人、指導者・プレイヤーとして局面ごとの原則を確認したい人。試合前に該当項目を開く使い方が向く。
良い点
- 全項目に動画が付く
- 12理論と8陣形で網羅的
- 辞書的に引ける厚さ
気になる点
- 320ページは持ち歩きに重い
- 動画視聴が前提になりがち
- 通読には根気が要る
出版社
マイナビ出版
発売日
2025年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
チャンネル登録者20万人以上のサッカー戦術YouTuberの方が書いた本なんですね。動画があるなら本はいらない、とはならないんですか?
佐藤メバル
そこが逆でね。テキストで論理を追って、動画で確認する。全項目に解説動画が付いているから、腑に落ちるところまで持っていける。
動画だけだと流れてしまう理屈を、紙面で立ち止まって読めるんだ。
橘ナナミ
12の理論、4つの局面、4つのトランジション、8つの陣形……多いですね。どこから読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
通読しなくていい。気になった試合の局面から引けばいい。320ページあるから辞書みたいに使える。ただ、動画を見る時間も含めると、最初は一つの章をじっくり、という付き合い方になる。積読ではなく併読の本だよ。

風間八宏の戦術バイブル サッカーを「フォーメーション」で語るな (幻冬舎単行本)
風間八宏 著|幻冬舎
「フォーメーションで語るな」という言葉どおり、配置ではなく人と場所の攻防から戦術を語る一冊。センターバックを見ればサッカーがわかるという視点で、CBを攻撃する4つの方法、レバンドフスキの駆け引き、相手を囲む設計、メッシが歩く理由まで、独自の言語で切り込む。ビルドアップを“囲む”という行為として捉え直す視点が印象的。
こんな人におすすめ
戦術書を何冊か読んで物足りなさを感じた人、CBや守備の駆け引きを深く知りたい選手。フォーメーション論に飽きた観戦者にも向く。
良い点
- 配置ではなく人で語る
- CB視点が新鮮
- 具体例が豊富
気になる点
- 独特の言い回しに慣れが要る
- 図解は少なめ
- 初心者には抽象的に映る
出版社
幻冬舎
発売日
2021年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“フォーメーションで語るな”って、けっこう強気なタイトルですよね。フォーメーションって、それだけ大事なものだと思ってました。
佐藤メバル
そこに一石を投じている。この本はセンターバックを見ればサッカーがわかるという立場で書かれていて、CBを攻撃する4つの方法や、相手を囲むビルドアップの設計を、独自の言葉で展開する。
配置の数字ではなく、人と場所の攻防を見ろという本だね。
橘ナナミ
レバンドフスキの駆け引きとか、メッシが試合中に歩いている理由とか、選手の名前が出てくると読みたくなります。
佐藤メバル
そこが入口として優秀でね。バルセロナの狭い箱とリバプールの大きい箱、バイエルンの大きな円、そういう具体例で語られるから抽象論にならない。
ただ独特の言い回しがあるから、最初はゆっくり読むのがいい。慣れると手放せなくなるタイプの一冊だよ。

岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系
岡田武史 著|英治出版
¥3,520(税込)
W杯を2度指揮した名将が、FC今治を舞台に4年かけて体系化した育成の方法論。プレーモデル、共通原則、一般原則、個人とグループの原則、専門原則から、ゲーム分析、コーチング、チームマネジメントまでを150点超の図解で丁寧に示す。サッカー本大賞2020で特別賞と優秀作品をダブル受賞した、指導者向けの密度が群を抜く一冊。
こんな人におすすめ
育成年代の指導者、16歳までに何を浸透させるかを設計したいコーチ、プレーモデルという考え方を知りたい人。保護者や学校教員がチームづくりを学ぶのにも向く。
良い点
- 指導体系が一冊で通る
- 図解150点超で実践的
- 用語集が付いて親切
気になる点
- 価格が高めで覚悟がいる
- 競技者向けの内容ではない
- 読了に時間がかかる
出版社
英治出版
発売日
2019年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
FC今治のオーナーになってから4年かけて体系化した、と。これは指導者じゃないと読めない本ですか?
佐藤メバル
読み手は指導者やコーチが中心だけど、中身は16歳までに何を浸透させるかという設計の話だから、保護者や学校の先生にも通じる。
150点を超える図解と100項目を超える用語集が付いていて、そこが親切なんだ。
橘ナナミ
サッカー本大賞2020で特別賞と優秀作品をダブル受賞しているんですね。評価が高いのも納得です。
佐藤メバル
そう。ただ分厚くて値も張るから、覚悟がいる一冊ではある。僕が書店にいた頃、指導者の方が「これをチームの共通言語にしたい」と言って、スタッフ分まとめて買っていく場面があった。
状況ではなく原則で伝えるという考え方が、指導の時間を短くするんだとその人は話していたよ。

サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座
ノーミルク佐藤(佐藤祐一) 著|かんき出版
¥2,200(税込)
フォーメーションと可変システムに焦点を当て、6つの基本形をもとに15の対戦関係、計90パターンを整理した一冊。「ズレ」「対面」「あまり」というキーワードで、数的優位・質的優位・精神的優位の駆け引きを言語化していく。攻撃と守備で形が変わる理由を、現象ベースで体系的に説明してくれる構成が特徴だ。
こんな人におすすめ
試合を見ても「なんとなく」で終わってしまう人、戦術を言葉にして観たい観戦者、分析や指導に戦術理解を活かしたい人。初心者から上級者まで段階的に対応する。
良い点
- 90パターンで網羅性が高い
- ズレ対面あまりの軸が明快
- 可変システムを丁寧に扱う
気になる点
- 304ページで読み応えが重い
- 図の理解に時間が要る
- 用語の前提がやや多い
出版社
かんき出版
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“可変システム”って言葉、最近よく聞くんですけど、いまいちピンとこなくて。この本ならわかりますか?
佐藤メバル
わかると思う。この本はフォーメーションは固定するものではなく変わるものという前提から始まって、攻撃時の二次配置、三次配置、守備時のそれも順に追っていく。
だから“なぜ攻守で形が変わるのか”が腹に落ちるんだ。
橘ナナミ
90パターンって、かなりの量ですよね。全部読むのは大変そう……。
佐藤メバル
そこは使い方次第。6つの基本フォーメーションがあって、そこから15の対戦関係に枝分かれする。自分のひいきチームの形から入れば、必要な枝だけ読める。
ズレ・対面・あまりという3語で攻守を貫いているから、軸を見失わないのがありがたいところだよ。

サッカーフォーメーション図鑑 配置の噛み合わせが生む位置的優位性を理解する
龍岡歩 著|カンゼン
¥1,870(税込)
1日平均5試合、年間1500試合を観戦する著者が、4バックと3バックの各システムを強み・弱み・メカニズム・観戦チェックポイントで読み解く図鑑。対全布陣の噛み合わせ一覧に加え、過去の名チームや「フォーメーション名勝負数え歌」といった遊び心のコラムまで収録。4-4-2から3-4-3ダイヤモンドまで完全網羅する執念が楽しい。
こんな人におすすめ
フォーメーションの違いを網羅的に知りたい観戦者、噛み合わせから試合の構図を読みたい人、フォーメーション談義が好きなファン。
良い点
- 網羅性と偏愛が両立
- 観戦チェックポイントが実用的
- コラムが読み物として楽しい
気になる点
- 収録外の新布陣は追えない
- 文章の癖が好みを分ける
- 索引的に使うと重い
出版社
カンゼン
発売日
2022年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
年間1500試合って、1日平均5試合ですよね……。そんな人が書いた図鑑って、もう趣味の塊じゃないですか。
佐藤メバル
その通りでね、そこが魅力なんだ。4バックから3バック、N-BOXなる番外編まで載っている。しかも各フォーメーションの強みと弱み、メカニズム、観戦チェックポイントが並んでいて、読み物としても実用としても使える。
橘ナナミ
フォーメーション名勝負数え歌、ってコラムが気になります。戦術書なのに遊び心がありますね。
佐藤メバル
そういう本だよ。ただの配置カタログではなく、過去の名チームや名勝負を数え歌にしてしまう偏愛が全体を貫いている。
だから読んでいると、自分のひいきチームがどの型にはまるか考えたくなる。対戦の噛み合わせ一覧が付いているのも、試合前に見返すのに便利だよ。

モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ (footballista)
アレッサンドロ・フォルミサーノ 著|ソル・メディア
¥1,760(税込)
ポジショナルプレーを土台にしつつ、そこからさらに「関係的優位」「機能的優位」へと議論を進める一冊。監督の戦術を植えつける発想から選手間の創発現象へ、明確なゲームプランから状況に応じる適応力へ、と常識を反転させながら現代サッカーの更新を描く。イタリアの若手理論派の視点で、次のパラダイムを先取りできる。
こんな人におすすめ
ポジショナルプレーを一通り理解した人、戦術の“次の一手”を知りたい指導者・分析者、海外の戦術論を読みたい読者。
良い点
- ポジショナル以後を論じる
- 常識の反転が刺激的
- 適応力という視点が新しい
気になる点
- 前提知識がないと難しい
- 抽象度が高め
- 図解は少なめ
出版社
ソル・メディア
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“ポジショナルプレーからファンクショナルプレーへ”って、タイトルからしてもう一段先の話ですよね。ついていけるんでしょうか。
佐藤メバル
正直、ポジショナルプレーの基本を知らないと入口で止まる。でも越えられれば景色が変わる。関係的優位と機能的優位という新しい物差しが手に入って、これまでの3つの優位性だけでは説明できなかった現象が見えてくるんだ。
橘ナナミ
監督が戦術を植えつける、から、選手間の創発現象へ、という対比が面白いです。選手が主体的に作る、ということですか?
佐藤メバル
そう読んでいい。明確なゲームプランを立てるより、状況の変化に対応できる適応力を磨く。これを読み終えると、試合中の“予定外の崩れ方”が逆に面白く見えてくる。
常識を疑う練習帳として読むのがいい本だよ。

サッカーの新しい教科書 戦術とは問題を解決する行為である
坪井健太郎 著|カンゼン
¥1,707(税込)
育成大国スペインで指導する現役指導者が、目に見えるトレンドに一喜一憂せず、その背景にある事柄を押さえることから始める一冊。真の戦術とは何か、戦術的視点で試合を見る方法、戦術コンセプト、トレーニングメソッド論という4章で、どんなサッカーにも通用するベーシックを解き明かす。流行を追う本とは一線を画す。
こんな人におすすめ
流行の戦術用語に振り回されたくない指導者、指導の土台を作り直したいコーチ、育成年代で何を教えるか整理したい人。
良い点
- 流行ではなく基礎に徹する
- スペイン現場の視点
- トレーニング論まで届く
気になる点
- 派手な実例は少なめ
- 即効性は求めにくい
- 図解の量は中程度
出版社
カンゼン
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“戦術とは問題を解決する行為である”というサブタイトル、これだけでもう惹かれます。スペインで指導している現役の方が書いてるんですね。
佐藤メバル
そう。この本の姿勢がいいのは、目に見えるトレンドに一喜一憂するな、と言い切っているところ。背景にある事柄を押さえれば、どんなサッカーにも通用するベーシックが見えてくる。
そこから戦術コンセプト、トレーニングメソッド論まで進む。
橘ナナミ
第4章がトレーニングの話なんですね。観戦するだけの自分にも関係ありますか?
佐藤メバル
あるよ。“なぜその練習をするのか”がわかると、試合で選手が何を再現しようとしているのか読める。派手な実例は少ないけれど、読み返すたびに立ち位置が戻ってくる。そういう土台の本だね。

「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論 (footballista)
林舞輝 著|ソル・メディア
¥2,767(税込)
戦術的ピリオダイゼーションとバルセロナ構造主義という、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論を扱う一冊。ポルト大学で学んだ若き監督が、大学院で対戦分析を担った現場経験を背景に、理論の実用性まで踏み込む。25歳でJFLクラブの監督という異色の経歴が、議論に現場の重みを与えている。
こんな人におすすめ
トレーニング理論の違いを体系的に知りたい指導者、育成とフィジカルの設計に関わる人、欧州アカデミズムの空気に触れたい読者。
良い点
- 二大理論を並べて比較
- 現場と理論の橋渡し
- 指導者養成の知見が濃い
気になる点
- 難易度は高め
- 実践への翻訳に時間が要る
- 観戦目的には専門的すぎる
出版社
ソル・メディア
発売日
2020年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
25歳でJFLクラブの監督、しかもポルト大学で学んだ方なんですね。戦術的ピリオダイゼーションって、聞いたことはあるんですけど何なんですか?
佐藤メバル
一言では収まらないからこそ一冊になっている。戦術とフィジカルと技術を切り離さず、まとめて設計する考え方で、それとバルセロナ構造主義を並べて論じる。
指導者養成コースで学んだ知見も入っていて、密度が高い。
橘ナナミ
観戦するだけの私が読んでも、面白いと思えるものでしょうか。
佐藤メバル
正直、観戦入門ではない。ただ、試合前に何を準備し、試合後にどう振り返るかという設計の話は、見る側の理解にも効く。
理論が現場でどう使われるかまで書かれている本は多くないから、指導に関わる人には刺さるはずだよ。

最新 サッカー用語大辞典 ~世界の戦術・理論がわかる! ~
大塚一樹 著|マイナビ
¥1,628(税込)
戦術・技術・ルール・トレーニングに関わる専門用語を、図解で詳細に紹介する辞典的な一冊。「オフサイド」「ボランチ」のような一般的な言葉から、「コレクティブ」「ポリバレント」のような聞き慣れない言葉まで、意味や解釈、類似語、ゲームでの実践法、トレーニング方法まで広く扱う。言葉が変われば潮流が見えるという編集方針が効いている。
こんな人におすすめ
戦術解説を聞いていて用語でつまずく観戦者、指導者・選手として語彙を揃えたい人、気になった語をその日のうちに手元で確認したい人。
良い点
- 図解付きで引きやすい
- 実践法まで書いてある
- 聞き慣れない語も拾える
気になる点
- 通読向きではない
- 掘り下げは浅め
- 収録語の網羅性は限定的
出版社
マイナビ
発売日
2014年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
解説者の話を聞いていて、わからない単語が出てくるとそこで思考が止まっちゃうんです。そういう人に向いてますか?
佐藤メバル
まさにそういう一冊。オフサイドやボランチのような基本語から、コレクティブやポリバレントのような聞き慣れない語まで、図解で紹介している。
しかも意味だけでなく、ゲームでの実践法やトレーニング方法まで触れているのが親切なところ。
橘ナナミ
辞典だから、最初から最後まで読む本ではないですよね。どう使うのがいいんでしょう?
佐藤メバル
試合中に気になった語を、翌日に開く。その使い方でいい。サッカーの潮流が変われば言葉も変わるから、語彙が増えると解説の解像度が上がる。
ただ、一冊で全部をカバーする辞典ではないので、そこは割り切って使おう。

林陵平のサッカー観戦術: 試合がぐっと面白くなる極意 (1051;1051) (平凡社新書 1051)
林陵平 著|平凡社
¥1,100(税込)
元Jリーガーで解説者の著者が、90分間で観るべきポイント、各ポジションや各システムの特徴、名将たちの志向性、注目選手までを一冊に凝縮した観戦術。4-4-2から3-1-4-2までのシステムを章立てで整理し、グアルディオラやクロップら名将の志向性も並べる。新書サイズで持ち歩きやすく、試合前の予習にも向く。
こんな人におすすめ
海外サッカーの観戦を始めた人、解説を聞かずに自分で読み解きたいファン、推し選手を見つけたい人。著者の相棒「サッカーノート」の使い方も参考になる。
良い点
- 新書で持ち歩きやすい
- 名将と選手の紹介が豊富
- 観戦の心構えから入る
気になる点
- 戦術の深掘りは控えめ
- 掲載選手は時点が限られる
- 入門者向けの粒度
出版社
平凡社
発売日
2024年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
元Jリーガーの解説者の方の観戦術、しかも新書なんですね。1100円で208ページなら、通勤中にも読めそうです。
佐藤メバル
そこがいいところでね。第1章が“観戦がぐっと面白くなる心構え”から始まる。90分間のどこを見ればいいかという実践的な視点が先に来るから、戦術の予備知識がなくても入っていける。
橘ナナミ
名将たちの志向性の章と、推したい選手の章があるんですね。選手の名前を眺めるだけでも楽しそう。
佐藤メバル
そう。グアルディオラ、クロップ、アンチェロッティといった監督の志向性と、注目選手が並ぶ。ただし掲載されている選手や監督は執筆時点のものだから、そこは時計が止まっている前提で読もう。
相棒のサッカーノートの使い方の章は、観戦メモの習慣づけに役立つよ。

サッカーの見方は5分で変えられる
木崎伸也 著|朝日新聞出版
¥1,870(税込)
「なぜ前ではなく横の人にパスするの?」といった素朴な疑問から入り、守備の3つのポイント、攻撃の3つのコンセプト、ペップのポジショナルプレーとクロップのゲーゲンプレス、現代の4つのトレンド、日本代表の観戦法まで一気に進む入門書。小学生でもわかるように分解するという姿勢が全編を貫いている。
こんな人におすすめ
サッカー観戦を始めたばかりの人、試合の見方がわからず膝を抱えていた人、日本代表の布陣を整理したいファン。家族で観る前の予習にも向く。
良い点
- 素朴な疑問から始まる
- 図表が豊富で追いやすい
- 日本代表の章が実用的
気になる点
- 上級者には物足りない
- 踏み込みは浅め
- 入門者向けの構成
出版社
朝日新聞出版
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、まさに私のための本かもしれないです。“なぜ前ではなく横の人にパスするの?”なんて、試合を見ながらいつも思ってました。
佐藤メバル
いいところに目をつけた。この本はサッカーの見方を小学生でもわかるように分解すると宣言していて、素朴な疑問に答えるところから始まる。
そこから守備の基礎、攻撃の3つのコンセプトへと階段を上がっていく。
橘ナナミ
ペップのポジショナルプレーとクロップのゲーゲンプレスまで載ってるんですね。入門書なのに、最後は日本代表の布陣まで。
佐藤メバル
そこが構成のうまさでね。素朴な疑問から入って、気づいたら現代のトレンドまで来ている。図表が多いから、文字が苦手な人でも追える。
観戦の入口に立っている人に、まず渡したい一冊だよ。

サッカーはデータが10割
イアン・グラハム 著|飛鳥新社
ケンブリッジ大学で物理学の博士号を持つデータ分析家が、移籍市場での選手評価や補強の実態を明かす一冊。メッシとロナウドの比較のような問いにもデータで切り込み、日本版向けの特別加筆として遠藤航、南野拓実についての論評も収録されている。数字がどう現場の判断を変えたかを追える、稀有な記録だ。
こんな人におすすめ
数字からサッカーを考えたい人、移籍や補強の裏側に興味があるファン、分析やフロントの仕事に関心がある読者。
良い点
- 現場のデータ活用が具体的
- 日本版の加筆がうれしい
- 読み物として痛快
気になる点
- 統計の前提知識が少し要る
- 戦術の話は中心ではない
- 数字が苦手だと重い
出版社
飛鳥新社
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“サッカーはデータが10割”って、言い切りますね。でも実際、試合を見てると数字で測れないものの方が大事な気もするんですけど……。
佐藤メバル
そこを揺さぶる本だ。著者は物理学の博士号を持つ分析家で、くすぶっていた名門チームをデータでどう立て直したかが綴られる。
移籍市場で選手がどう数値評価され、どう補強されるのか、現場の意思決定が具体的に見えてくる。
橘ナナミ
メッシとロナウド、どっちがすごいかまでデータで論じてるんですね。しかも日本版には遠藤航と南野拓実の論評も入ると。
佐藤メバル
そう、そこは日本版の特別加筆だ。ただ、統計の読み方の前提が少し要るから、数字が苦手な人は気構えておこう。
感覚と数字がぶつかる場面を楽しめる人ほど、この本は面白い。

アナリシス・ブレイン ~サッカーの面白い戦術分析の視座、手に入れよう~(小学館新書)
らいかーると 著|小学館
4-3-3のような配置に言及する解説が定着した日本サッカーに対し、最先端の現場はもっと先に進んでいると指摘するところから始まる一冊。前作の戦術分析入門書の進化形として、近年のサッカーの進化と普遍的な法則を網羅する。難しい用語を使わずに“サッカー分析を分析する”という切り口が新しい。
こんな人におすすめ
戦術分析が好きで、その分析自体を批評的に見たい人、試合の言語化に慣れてきた観戦者、2026年のW杯前に視座を更新したい人。
良い点
- 分析のメタ視点が得られる
- 用語を避けた平易な記述
- 前作からの進化が明確
気になる点
- 前作未読だと前提が薄い
- 具体的な試合例は限られる
- 抽象的な議論が続く
出版社
小学館
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“サッカー分析を分析する”って、どういうことなんですか? 分析をさらに分析するって、入れ子みたいで混乱しそうです。
佐藤メバル
そこがこの本の売りでね。配置の話をする解説が当たり前になったけど、現場はもっと先へ行っている。その解説自体が何を見て、何を見落としているかを問い直す本なんだ。
前作の進化形で、用語を避けて書かれているから、読み口は軽い。
橘ナナミ
最先端の話を聞くと、自分の観戦の仕方が古くなっている気がして、ちょっと寂しいような。
佐藤メバル
むしろ逆だよ。視座が増えると、これまで見えなかったものが見えるようになる。ただ、前作を読んでいないと前提が薄いと感じる場面はある。
分析を鵜呑みにしなくなるというのは、観戦が一段大人になるということだ。

サッカー戦術の最前線 試合を観るのが10倍楽しくなる
結城康平 著|SBクリエイティブ
¥1,760(税込)
偉大な監督たちが欧州で築いてきた歴史を、物語仕立てで追う一冊。ボゴタFCが相手のフリーキックのとき手をつなぐ理由、すべてのフォーメーションは1-1-8から始まったこと、マンツーマンとゾーンの2つの守備思想、ポジショナルプレーの台頭、サリーダ・ラボルピアーナ、偽サイドバックまで、「何がどうしてそうなったか」を順に解く。
こんな人におすすめ
戦術史を一本の流れとして理解したい人、チェスの定跡になぞらえるような読み物が好きな人、用語だけ先に知って背景が抜けている観戦者。
良い点
- 物語形式で読みやすい
- 戦術史の流れがつかめる
- 章立てが旅のよう
気になる点
- 最新の細部は追えない
- 物語ゆえの単純化もある
- 網羅性は辞典に劣る
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“すべてのフォーメーションは1-1-8から始まった”って、ちょっとびっくりしました。そんな昔の形から今につながるんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の面白さ。将棋の定跡を学ぶように、先人たちが必死に考えた歴史を辿る。「何がどうしてそうなったか」を順番に解いていくから、用語だけ先に覚えて背景が抜けていた人ほど刺さると思う。
橘ナナミ
物語仕立てって聞くと、小説みたいで読みやすそうですね。ボゴタFCの話も気になります。
佐藤メバル
そう、旅のようになっている。著者も元々小説を書きたかったと書いているから、読み口は軽い。ただしその分、最新の細かい変化までは追えない。
戦術史の幹を一度通したい人に、最初に渡したい一冊だよ。

サッカー守備解剖図鑑
岩政大樹 著|エクスナレッジ
¥1,430(税込)
「寄せろ」「当たれ」という曖昧な指示ではなく、どこに、いつ、どのように寄せるかという原則から守備を解剖する一冊。止まる・寄せるの大原則から、1対1、2対2、3対3、そしてチームとしての守備まで、個人技術と戦術をイラストで徹底図解する。元日本代表CBの視点で、守備を武器に変える道筋が示される。
こんな人におすすめ
守備に苦手意識のある選手、FWからDFまで守備の原則を揃えたい指導者、球際という言葉で片づけたくない人。
良い点
- 曖昧な指示を原則に置き換える
- 1対1から段階的に学べる
- クリアやヘディングの技術も
気になる点
- 攻撃の話はほぼない
- 図の理解に集中が要る
- 実践なしでは定着しにくい
出版社
エクスナレッジ
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“寄せろ”“当たれ”って、私でも言えちゃうんですよね。でも、それって指導になってないよな、とも思ってました。
佐藤メバル
まさにその違和感が出発点になっている。どこに、いつ、どのように寄せるかを原則として押さえないと、ボールも相手の自由も奪えない。
そこを徹底的に図解したのがこの本だ。止まる・寄せるの大原則から始まって、1対1、2対2、3対3と段階が上がる。
橘ナナミ
守備って受け身のイメージでしたけど、クリアやヘディングのコツまで載ってるんですね。
佐藤メバル
そう、そこがいい。守備は“守る”という概念じゃなくなる、というのが著者のメッセージでね。守備を武器にするという言い方をしている。
FWにも守備力が求められる今のサッカーなら、ポジションを問わず効く一冊だよ。

サッカードリブル解剖図鑑
三笘薫 著|エクスナレッジ
¥1,540(税込)
日本代表の三笘薫が自身のドリブル技術と理論を、本人の解説と豊富なイラストで解剖する一冊。本書を読めば、彼のドリブルが速さだけで勝負しているわけではないことがわかる。「僕のドリブルには抜ける理屈がある」という言葉どおり、世界で活躍するトッププレーヤーが技術の真髄を自分で語る、貴重な構成だ。
こんな人におすすめ
ドリブルを上達させたい小中学生、技術を言語で理解したい選手、指導者やファンとして三笘のプレーを掘りたい人。
良い点
- 本人の解説で説得力がある
- 抜ける理屈が言語化される
- 子どもから大人まで楽しめる
気になる点
- 守備や戦術は扱わない
- 実践練習が前提
- 上級者には基礎的
出版社
エクスナレッジ
発売日
2025年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
三笘選手が自分で技術を解説してくれる本なんですね。“僕のドリブルには抜ける理屈がある”という言葉、かっこいいです。
佐藤メバル
そこがこの本の核でね。速さだけで勝負しているわけではないということが、本人の解説とイラストで見えてくる。
ドリブルを感覚の話で終わらせず、理屈として渡してくれる一冊だ。
橘ナナミ
子ども向けの本に見えるんですけど、大人が読んでも大丈夫ですか?
佐藤メバル
むしろ大人にこそ読んでほしい。日々うまくなろうとしている選手も、指導者も、ファンも、読んだ日から三笘選手のプレーの見え方が変わる。
技術であれば日本のサッカーに貢献できるという本人の思いが前言に表れていて、そこも含めて読む価値があるよ。

最速上達サッカ-オフ・ザ・ボ-ル
村松尚登 著|成美堂出版
¥1,540(税込)
ボールを持っていないときの動きに焦点を当てた一冊で、映像の付属資料を伴う実践型の構成。サッカーの大部分はボールから離れている時間なので、そこで何をするかが上達の速度を左右する。オフ・ザ・ボールという、試合を観ていても見落としやすい領域に的を絞っている点が特徴だ。
こんな人におすすめ
学年が上がるにつれて活躍できなくなってきた選手、ボールを持たない時間の使い方を見直したい中高生、動きの指導に困っているコーチ。自宅で映像を見ながら学ぶのに向く。
良い点
- オフ・ザ・ボールに特化
- 映像資料付きで動きが追える
- 実践に直結しやすい
気になる点
- 収録内容は動きの基礎中心
- 戦術論は扱わない
- 付属映像の再生環境が必要
出版社
成美堂出版
発売日
2014年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
オフ・ザ・ボールって、要するにボールを持ってないときの動きですよね。そこだけを一冊にできるものなんですか?
佐藤メバル
できるんだな、これが。試合の大半はボールから離れている時間だ。そこで何をするかで上達の速度が変わる。
だからオフ・ザ・ボールだけを切り出して、動きの型を集中的に学ぶ意味がある。
橘ナナミ
映像資料が付いているんですね。文章だけだと動きって伝わりにくいですもんね。
佐藤メバル
そこが実践型の強み。映像を見ながら、自分の動きと照らし合わせられる。ただ、基礎の動きが中心で、戦術の話は入ってこない。
ボールを持っていない時間を意識し始めた中高生が、最初に開くと効く本だよ。

1対1で勝つ! 突破のドリブルテクニック50
REGATEドリブル塾 著|鉄人社
¥1,650(税込)
人気のサッカーYouTubeチャンネルが書籍化した、ドリブルテクニックの教科書。初級から上級、そしてカミワザ編まで合計50の技を、写真と動画で解説する。シザースやエラシコのような定番から、レインボーフリック、ニーロケットといった高難度まで段階が並び、本書だけの限定動画で全メニューを確認できるのが強み。
こんな人におすすめ
フェイントを一つずつ覚えたい小中学生、1対1で打開したい選手、練習メニューを増やしたい指導者や親。動画を見ながら公園で真似する使い方が向く。
良い点
- 50技を段階別に収録
- 写真と動画の二段構え
- コラムで有名選手の分析も
気になる点
- 守備や戦術は範囲外
- 技の習得には反復が必要
- 動画視聴が前提になりがち
出版社
鉄人社
発売日
2021年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
50個も技が載ってるんですか。シザースから、レインボーフリックみたいなカミワザまで……全部覚えられる気がしません。
佐藤メバル
全部覚える必要はないよ。初級・中級・上級・カミワザと段階が分かれているから、自分の現在地に合った技から始められる。
しかも写真と動画、両方で確認できるのがこの本の強みでね。QRコードから、本書だけの限定動画に飛べるんだ。
橘ナナミ
ネイマールやメッシ、久保建英のドリブルの秘密、みたいなコラムもあるんですね。
佐藤メバル
そう、そこも楽しい。技の練習帳でありつつ、上手い選手の観察眼も育つ。ただ、これは読んで終わりじゃない。
ボールを触らないと身につかないから、動画を見ながら公園で真似する。その往復が前提の一冊だよ。

東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方: 思い通りのシュートやパスを蹴られる選手になる!
田所剛之 著|日本文芸社
¥1,870(税込)
東京大学でスポーツバイオメカニクスを専攻し、インサイドキックを力学的に研究した著者によるキックの理論書。慣習的に正しいとされてきたキックの常識にメスを入れ、強いシュート、ゴールにつながるフリーキック、味方が求めるパスの蹴り方を提示する。オールカラーで写真とイラストを多用し、保護者にも読みやすい作りだ。
こんな人におすすめ
キックの精度に悩むプレイヤー、感覚ではなく理屈から蹴り方を学びたい中高生、少年少女を指導するコーチや保護者。
良い点
- 力学ベースで納得感がある
- オールカラーで読みやすい
- 保護者や指導者にも配慮
気になる点
- 競技歴が浅いと専門的
- ドリブルや守備は扱わない
- 実践の反復が不可欠
出版社
日本文芸社
発売日
2023年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“物理学的に正しいキック”って、サッカーの本でその切り口は初めて見ました。感覚じゃだめなんですか?
佐藤メバル
感覚を否定するのではなく、感覚を力学で裏づける本だ。著者は東大でスポーツバイオメカニクスを専攻して、インサイドキックを力学的に研究した人。
慣習的に正しいとされてきた蹴り方が、実は物理的には違う、という指摘が並ぶ。
橘ナナミ
オールカラーで写真とイラストが多いなら、子どもと一緒に読めそうですね。
佐藤メバル
そこを狙っている。プレイヤーだけでなく、指導者や少年少女の保護者にも理解しやすい作りなんだ。強いシュート、ゴールにつながるフリーキック、味方が求めるパスと、目的別に整理されているから練習テーマを決めやすい。読んだら必ずボールを蹴りに行こう。

技術解体新書 サッカーの技術を言葉で再定義する
風間八宏 著|カンゼン
止める・蹴る・運ぶ・外す・受けるといった独特の言葉でサッカーの本質を追究した技術論を、戦術ライティングの第一人者が徹底取材して図解つきで解き明かす一冊。川崎フロンターレや名古屋グランパスで選手を伸ばしてきた指導の背景が、技術への認識を変えるという言葉に集約されていく。観る・プレーする・教えるの三方向に効く。
こんな人におすすめ
技術指導の引き出しを増やしたいコーチ、言葉で技術を理解したい選手、風間理論を体系的に知りたいファン。
良い点
- 独特の用語が丁寧に解説
- 取材ベースで具体性が高い
- 図解で技術が追える
気になる点
- 用語の独特さに慣れが必要
- 実践向けの練習量は控えめ
- 読み物寄りの構成
出版社
カンゼン
発売日
2017年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“止める・蹴る・運ぶ・外す・受ける”って、独特の言葉ですよね。外す、とか受ける、って技術の名前なんですか?
佐藤メバル
そこが風間理論の面白さでね。技術への認識を変えることで、まだうまく、強くなれるという考えが根底にある。
この本は戦術ライティングの第一人者が徹底取材して、その言葉を誰にでもわかるように図解つきで解き明かしたものだ。
橘ナナミ
同じ著者の解剖図鑑を持っている人は、それとどう使い分ければいいんでしょう?
佐藤メバル
解剖図鑑が身体の感覚に寄っているのに対して、こちらは技術を言葉で再定義する方向に振っている。
だから二冊並べると、感覚と言葉、両方から技術に近づける。指導者なら、選手に伝える語彙が増えるはずだよ。

サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法
鬼木祐輔 著|池田書店
¥1,650(税込)
プロからジュニアまで幅広く伝えてきた指導者による、個とチームを強くする考え方をまとめた一冊。1章と3〜6章で20の考え方、2章で15の動きをカラー写真で示し、合計35の方法を扱う。「見る」と「認識する」は違う、サッカーはペアリングのスポーツだ、といった独自のワードセンスが随所に光る。
こんな人におすすめ
プレーの判断に迷いがちな選手、意識の持ち方から変えたい中高生、言葉で選手を伸ばしたい指導者。長友選手のトレーナーとしての経験に触れたい人にも。
良い点
- 考え方と動きを両方扱う
- 独自ワードが覚えやすい
- イラスト中心で読みやすい
気になる点
- 体系より断片の集まり
- 戦術の俯瞰は少なめ
- 実践の場が必要
出版社
池田書店
発売日
2021年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
“いい選手とは何か”から始まるんですね。うまい選手、ではなく、いい選手。この違いが気になります。
佐藤メバル
そこが著者の腕でね。試合の中で“やるべきプレー”ができる選手、と定義する。スルーパスやシュートだけでなく、味方をフリーにする動きや相手を困らせるポジショニングも含むんだ。
長友選手のトレーナーを務めた人で、マンガの監修もしている。
橘ナナミ
“見ると認識するは違う”とか、“球際じゃない、球越しだ”とか、言葉が刺さります。読み物として面白いですね。
佐藤メバル
そう、ワードセンスが持ち味だ。20の考え方と15の動き、合わせて35の項目が並ぶから、通読より拾い読みに向く。
意識を変えると動きが変わるという順番で書かれているから、練習前の頭の準備にちょうどいい。

理論と実践で学ぶサッカーコーチング
中山雅雄 著|大修館書店
¥2,640(税込)
サッカーの文化・社会・歴史という背景から入り、競技の特性、プレーの原則、戦術や技術の基礎、育成年代のコーチング、ゲーム分析、フィジカル、学校体育、クラブマネジメント、スポーツ科学までを、各分野の専門家が分担して解説する一冊。コーチに必要とされる教養を一冊にまとめた点が類書と違う。
こんな人におすすめ
指導者として視野を広げたい人、学校体育でサッカーを扱う教員、クラブの運営や強化に関わる人。指導者養成の教科書として手元に置く使い方にも。
良い点
- 文化史から科学まで広い
- 専門家分担で信頼感がある
- 章立てが整理されている
気になる点
- 価格は高め
- 実践の具体策は限定的
- 通読には忍耐が要る
出版社
大修館書店
発売日
2018年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
サッカーの歴史や社会の話から始まるコーチングの本って、珍しいですね。技術の話だけではだめなんですか?
佐藤メバル
コーチには常に学びが求められる、というのがこの本の立場だ。文化や社会・歴史的な背景を押さえたうえで、競技の特性やプレーの原則、戦術や技術の基礎に入る。だから順番が違うんだね。
橘ナナミ
ゲーム分析やフィジカル、学校体育やクラブマネジメントまで、分担して書いてるんですね。一人で書いた本とは性格が違いそう。
佐藤メバル
そう、各分野の専門家がわかりやすく解説する形だから、指導者養成の教科書に近い。筑波大学の先生が中心になってまとめている。
値は張るし通読は骨が折れるけれど、指導者としての引き出しを増やすには、こういう一冊が結局効いてくるよ。
ゴールキーパーと守備から読む——人名検索への誠実な答え方
橘ナナミ
人名で来た読者には、結局どう答えるんですか?
佐藤メバル
三つ案内する。ひとつは本人の言葉にあたる探し方。版元のサイト、雑誌のバックナンバー、図書館の新聞縮刷版やスポーツ誌のバックナンバーを当たる。噂をまとめるより、そのほうがずっと読者の役に立つ。ふたつめは、ポジションから入る本。ゴールキーパーの判断は守備の原則の上に成り立つから、『サッカー守備解剖図鑑』の「止まる」「寄せる」はそのままGKの土台になる。三つめは、ポジション別の見方を扱う『サッカーの見方は5分で変えられる』のゴールキーパー編。「よいGKとは何か」を自分の言葉にする練習になる。
橘ナナミ
経歴を断定しないのに、ちゃんと答えになっている。そういう書き方があるんですね。
佐藤メバル
書かないんじゃなくて、確かめずに書かないだけ。代表や監督の話も、一次資料で確認できたことだけを添える。それが読者に対する礼儀だと思っている。
黎明期から現代へ——同じピッチの三十年をつなぐ
橘ナナミ
Jリーグ黎明期のノンフィクションと、最新の戦術書って、同じ棚に置いていいんですか?
佐藤メバル
むしろ並べるべきなんだ。『サッカー戦術の最前線』は、あるクラブが守備のときに手をつなぐ理由から始まって、1-1-8の時代、マンツーマンとゾーンの思想、ポジショナルプレー、偽サイドバックまで物語で追う。歴史の線が引かれる本なんだよ。そこへ『モダンサッカー3.0』を重ねると、ポジショナルプレーの次のファンクショナルプレーへ視点が伸びる。『「サッカー」とは何か』は戦術的ピリオダイゼーションとバルセロナ構造主義という二つの理論を並べて見せる。三十年の変化が、同じピッチの話としてつながる。
橘ナナミ
怪我やセカンドキャリアの話は?
佐藤メバル
そこは本人が語った一次資料にあたるのが基本で、推測で補わない。選手の人生や育成に触れる本としては、『サッカーいい選手の考え方』が「いい選手とは何か」を三十の視点で問い直していて、読み終えたあとに自分の立ち位置を考えさせられる。
読む順番と入手方法——入門から戦術、そして指導へ
橘ナナミ
結局、どの順番で読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
三段階でいい。一冊目は『サッカーの見方は5分で変えられる』か『林陵平のサッカー観戦術』。次に『サッカー戦術の教科書』で四局面、『サッカーシステム大全』で基本形、『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』で対戦関係、『サッカーフォーメーション図鑑』で布陣の噛み合わせ。ここまでで観戦の言葉が揃う。その先が『サッカー戦術の黄金則』『モダンサッカー3.0』『サッカー戦術の最前線』。指導者は『岡田メソッド』『理論と実践で学ぶサッカーコーチング』、技術は『技術解体新書』と『サッカーいい選手の考え方』、キックの原理は『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』だね。
橘ナナミ
読むと、何が身につくんでしょう?
佐藤メバル
入門書なら「なぜ」を言葉にできる力。戦術書なら局面と優位性を見る目。指導書なら原則を練習メニューに落とす力。全部いっぺんには要らない。自分の立場に効く一冊から始めればいい。
橘ナナミ
形式ごとの入手はどう考えます?
佐藤メバル
図版の多い本は紙、通読型は電子、耳で追うならオーディオ。ただしオーディオ対応の有無は本ごとに違うから、版元のページで必ず確認して。絶版は図書館の相互貸借、古書店、復刻版、電子化の順で当たると見つかりやすいよ。
よくある質問
サッカー初心者におすすめの本はどれですか?
橘ナナミ
サッカー初心者におすすめの本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは『サッカーの見方は5分で変えられる』か『林陵平のサッカー観戦術』から。前者は「なぜシュートを打たないの?」といった素朴な疑問から始まり、後者は新書サイズで90分の観るポイントを整理できます。どちらも図表が多く、専門用語の前に感覚をつかめるのが強みです。
GK(ゴールキーパー)を学べる本にはどんなものがありますか?
橘ナナミ
GK(ゴールキーパー)を学べる本にはどんなものがありますかについて教えてください。
佐藤メバル
GKだけを扱う専門書は当記事のラインアップでは数が限られるため、守備の原則から入るのが現実的です。『サッカー守備解剖図鑑』の「止まる」「寄せる」はGKの基本動作と直結し、『サッカーの見方は5分で変えられる』にはゴールキーパー編がありポジションの役割から考えられます。守備の言語を先に持っておくと、専門書を読んだときの解像度が上がります。
本並健治本人の本や、彼の言葉が読める本はありますか?
橘ナナミ
本並健治本人の本や、彼の言葉が読める本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
編集部が確認できた範囲で、本人の言葉が読める本を断定してお示しすることはできません。推測で書名を挙げるのは避けています。探すときは版元のサイト、雑誌のバックナンバー、図書館の新聞・雑誌の縮刷版、国立国会図書館サーチなど、一次資料にたどれる経路から当たってください。本人の言葉は本人の資料で確かめる、これが編集部の基本方針です。
子どもに読ませるなら何歳からどの本がいいですか?
橘ナナミ
子どもに読ませるなら何歳からどの本がいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
写真とQR動画つきの『1対1で勝つ!突破のドリブルテクニック50』や、三笘薫さんの『サッカードリブル解剖図鑑』は、文章を読み始める前後から眺めて楽しめます。読み物として本格的に読ませるなら、小学校高学年ごろから『サッカーいい選手の考え方』のような「考え方」の本が届きます。まず眺める、次に読むの順がおすすめです。
戦術書はどれから読めばいいですか?順番を教えてください
橘ナナミ
戦術書はどれから読めばいいですか?順番を教えてくださいについて教えてください。
佐藤メバル
『サッカー戦術の教科書』で四局面を押さえ、『サッカーシステム大全』『サッカーフォーメーション図鑑』で布陣、『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』で対戦関係、そのうえで『サッカー戦術の黄金則』や『モダンサッカー3.0』へ進むのが定番の道筋です。いきなり上級書から入らないほうが、結果的に理解は速くなります。
電子書籍やオーディオブックでも読めるサッカー本はありますか?
橘ナナミ
電子書籍やオーディオブックでも読めるサッカー本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
対応状況は本ごとに異なるので、版元のページでの確認が確実です。図版や写真を追う本は紙、通読型の新書や理論書は電子、耳で追いたい人はオーディオという使い分けが現実的。動画連動の本はスマホが前提なので電子との相性が良いと言えます。図解の本は紙が結局いちばん速いです。
サッカー指導者・コーチに役立つ本はどれですか?
橘ナナミ
サッカー指導者・コーチに役立つ本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
『岡田メソッド』と『理論と実践で学ぶサッカーコーチング』が二本柱。前者はプレーモデルからコーチング、チームマネジメントまで、後者はサッカーの歴史・特性からゲーム分析、フィジカル、学校体育やクラブ運営までを専門家が分担して解説します。技術指導なら『技術解体新書』と『サッカーいい選手の考え方』を。原則を教える側の言葉に変えるのが指導書の役割です。
絶版になっているサッカー本はどうやって入手すればいいですか?
橘ナナミ
絶版になっているサッカー本はどうやって入手すればいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
図書館の相互貸借、古書店、復刻版、電子化の順で当たるのが定石です。お住まいの図書館に購入リクエストを出す方法もあります。復刻版は版元の在庫確認を忘れずに。絶版は図書館から、と覚えておくと慌てません。
まとめ
橘ナナミ
今日の話、最初の「人名か書名か」から始まったのに、最後は読む順番の話で終わりましたね。
佐藤メバル
そう。名前でたどり着いた人が、気づいたら戦術書の棚の前に立っている。それがいちばん理想的な導線なんだ。
橘ナナミ
本並さんの経歴を書かない、という判断は勇気がいりませんでしたか?
佐藤メバル
書かないんじゃなくて、確かめずに書かないだけ。書店員の頃、噂で仕入れた情報を混ぜて書いたら、常連さんに静かに訂正されてね。それ以来、棚は事実だけで作ると決めている。
橘ナナミ
じゃあ最後に、この記事の使い方をひとつだけ教えてください。
佐藤メバル
本を「並べる」というのは、フォーメーションを組むのと同じなんだよ。同じ手持ちでも、並び順でピッチの見え方が変わる。まず一冊を自分の位置に置いて、そこから隣を埋めていく。GKから並べてもいいし、監督の視点から並べてもいい。あなたのピッチに合った並びを、この二十五冊の中から見つけてほしい。
