法人営業本部本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】

監修

佐藤メバル

佐藤メバル

@shelfy_mebaru

編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ

橘ナナミ

@medias_nanami

編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。

最終更新: 2026年10月

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今回のお題は「法人営業本部」ですよね。ふつうの「法人営業の本」ランキングと、何が違うんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。現場で使うスキル本と、営業“本部”として組織を動かすための本は、書店でも別の棚なんだ。僕が書店員だったころ、法人営業の実務書コーナーの隣に「営業管理・組織」の棚を作ったら、部長クラスのお客さんが真っ先にそちらへ来てね。個人の技術書を何冊積んでも、本部の悩みは埋まらないんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど!じゃあ今回は、新人が読むスキル本と、マネージャーが読む組織の本を、ごちゃまぜで並べるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、25冊をひとつの流れとして並べる。理由はね、本部の人が「現場で今なにが起きているか」を知らないまま仕組みを作ると、施策が空回りするから。僕が取次にいたとき、立派な案件管理表が誰にも入力されないまま棚卸しで出てきた、なんて現場もあったよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

それ、痛いですね……。作った人が現場の言葉を知らなかったんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

だから選び方は「個人のスキル」と「組織・本部」の二軸。そこに目的・レベル・商材を重ねて見ていこう。

法人営業本部本の選び方

目的別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

まず目的で分けると、どんな整理になりますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

新規開拓なら『法人営業のバイブル』や『ゼロから始める!法人営業』。提案とクロージングなら『法人営業 勝ちパターン大全』。大型商談の質問設計なら『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』。本部の設計なら『法人営業で成功するにはチーム営業力を磨け!』や『営業はビジネス実行能力が9割』だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

SPINって名前だけ聞いたことがあります。今読んでも古くないんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

1回で決まる小型商談と、何度も重ねる大型商談では勝ち方が違う——それを世界で初めて実地検証で示したのがこの本なんだ。状況質問・問題質問・示唆質問・解決質問の4つを使い分ける。派手さはないけれど、原典で読む価値があるよ。

レベル別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

未経験・新人から本部まで、レベルで分けるとどうなりますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

配属直後なら『はじめて法人営業をする人の教科書』や『法人営業1年目の教科書』。『マンガでやさしくわかる法人営業』は、食品メーカーの小平優子がキャラクター商品を売っていく物語で、ストーリーと解説のサンドイッチ形式だから、活字が苦手でも基本が入る。

橘ナナミ

橘ナナミ

中堅になったら?

佐藤メバル

佐藤メバル

『法人営業の勝ちパターンがわかる本』や『法人営業 利益の法則』で、再現性のある型と数字の作り方へ。マネージャー・本部なら『部下を覚醒させる最強の法人営業指導マニュアル』『法人営業はリーダーが9割』、予測精度から組織を測る『営業はビジネス実行能力が9割』へ進む流れが自然だね。

商材別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

扱う商材によって、合う本は違いますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

大きく違う。金融なら『事例に学ぶ法人営業の勘所―ソリューション営業の極意』で、財務データから課題を発見する流れが学べる。保険なら『法人営業の教科書: 損金提案なんてバカのすることだ』。無形・大型ソリューションなら『大型・新規案件獲得のための新法人営業マニュアル』だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

SaaSみたいな無形商材は?

佐藤メバル

佐藤メバル

既存の重要顧客に資源を集中するABMを扱った『法人営業は新規を追うな』は、まさにその世界の話。それと、購買の意思決定に複数のキーパーソンが絡む前提を教えてくれる論文も効くよ。1冊で完結しないのが無形商材の難しさなんだ。

形式別に選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

教科書、体験談、マンガ……形式でも違いますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

体系から入るなら『図解入門ビジネス最新法人営業の基本としかけがよ~くわかる本』、実務の型なら『実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本』。物語で腹落ちさせたいならマンガ版。ハーバード・ビジネス・レビューの論文は、1テーマを短時間で深く読めるから、通勤の合間にいいよ。

信頼性で選ぶ

橘ナナミ

橘ナナミ

「この本、信じて大丈夫かな」ってどう見分ければいいんでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

著者の実務経験と、根拠の出典を見る。SPINは3万5000件のセールスを12年かけて調査した結果だし、『法人営業 勝ちパターン大全』は2万4000人への調査が土台になっている。逆に、体験談だけで「誰でも売れる」と断言する本は、再現性の保証がない。発行年も見て、商習慣の変化をまたいでいないかは確認したいね。

読む順番を決める

橘ナナミ

橘ナナミ

買ったけど積んじゃうタイプです……。順番のコツはありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

入門で全体像→応用で型→実践で自分の商材に当てはめる。僕は「1冊読み終えたら、その週の自分の商談1件をその型で振り返る」ことを勧めているよ。読む順番より、読んだ直後に使う場面をひとつ決めるほうが効くんだ。

法人営業本部本をひと目で比較

橘ナナミ

橘ナナミ

えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず

#画像名称おすすめ対象価格一言
1
法人営業 勝ちパターン大全 顧客の意思決定プロセスを完全解明して「再現性」を築く
法人営業 勝ちパターン大全 顧客の意思決定プロセスを完全解明して「再現性」を築く決裁者を押さえれば受注できる、訪問回数で関係が築ける、提案プレゼンで勝負が決まる——そんなこれまでの営業の常識を疑いたい人に。数字が思うように出ない中堅営業、営業プロセスを仕組みとして整えたいマネージャー、AI時代に自分の立ち位置を見直したい人に向きます。¥2,420失注の裏側をデータで解く
2
実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本
実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本はじめて法人営業に携わる新人はもちろん、今ひとつ伸び悩んでいる中堅が自分の工程を洗い直すのにも向きます。研修の補助教材として、また部署で新人に渡す一冊を探している管理職の確認用にも。¥2,935法人営業の全体像を絵で掴む
3
法人営業のバイブル: 必ず成果の上がる新規開拓の鉄則&必須ノウハウ
法人営業のバイブル: 必ず成果の上がる新規開拓の鉄則&必須ノウハウ新規開拓が数字の柱になっている営業パーソン、訪問件数はこなしているのに成約につながらない人、若手に新規の型を教えたいリーダーに向きます。顧客リストや商談記録を見直すタイミングで開くのもよいでしょう。¥1,760新規開拓の鉄則を一冊に
4
図解入門ビジネス最新法人営業の基本としかけがよ~くわかる本[第2版] (How-nual図解入門ビジネス)
図解入門ビジネス最新法人営業の基本としかけがよ~くわかる本[第2版] (How-nual図解入門ビジネス)法人営業に関わることになったばかりの人、テキストより図で整理したいタイプ、後輩に基本を教える立場で説明の素材を探している人に向きます。通勤や移動のすきま時間に一章ずつ読む使い方も合います。-図解で基本としかけを掴む
5
(実務入門) 法人営業の勝ちパターンがわかる本 (実務入門)
(実務入門) 法人営業の勝ちパターンがわかる本 (実務入門)基本は一通り身についたが、努力量のわりに結果が伸びない中堅に向きます。数字の波が大きい人、自分の商談記録を行動レベルで見直したい人、後輩の“あたりまえ”を言語化したいリーダーにも。-あたりまえの中の法則

法人営業本部本のおすすめ人気ランキング

橘ナナミ

橘ナナミ

一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!

佐藤メバル

佐藤メバル

よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

法人営業 勝ちパターン大全 顧客の意思決定プロセスを完全解明して「再現性」を築く
1

法人営業 勝ちパターン大全 顧客の意思決定プロセスを完全解明して「再現性」を築く

高橋浩一 著|翔泳社

¥2,420(税込)

4.8

2万4000人への調査から、失注の裏側で実際に起きていたことを掘り起こした一冊です。キーパーソンに会えない、連絡がつかない、検討が進まない、予算が増えない——この4つの“迷路”に出口を示すのが前半の守りの戦略で、5段階の購買プロセスと6種類の関係者を押さえてから攻めに転じます。後半はターゲティング戦略やエキスパート戦略といった勝ちパターンで受注まで持ち込む構成です。『無敗営業』『営業の科学』を書いてきた著者が、膨大なデータと体系的なロジックで“常識”を覆していく点が、体験談中心の営業本と大きく違います。

こんな人におすすめ

決裁者を押さえれば受注できる、訪問回数で関係が築ける、提案プレゼンで勝負が決まる——そんなこれまでの営業の常識を疑いたい人に。数字が思うように出ない中堅営業、営業プロセスを仕組みとして整えたいマネージャー、AI時代に自分の立ち位置を見直したい人に向きます。

良い点

  • 2万4000人調査のデータが土台
  • 守りと攻めの二部構成
  • 購買に関わる6種類の関係者を整理

気になる点

  • データ中心で読み物感は薄め
  • 320ページで通読は覚悟が要る
  • 入門書を読了済みだと重複も

出版社

翔泳社

発売日

2026年8月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

法人営業の本って体験談が多い印象だったんですが、これは『2万4000人への調査』から始まるんですね。

数字が先に来るタイプ、私でも読み切れるんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい質問だね。数字が土台だけど、語り口はとても現場寄りだよ。たとえば『検討します』で止まった商談の話。

やみくもに電話をかけるか、待つか、その二択ではないと著者は言うんだ。まず5段階の購買プロセスと6種類の関係者に当てはめて、いま顧客がどこで止まっているのかを見る。

すると打ち手が絞られてくる。前半が守り、後半が攻めという構成も、この整理があってこそ生きてくる。迷路の地図を先にもらう感覚だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

地図を先にもらう、か。私は『予算がない』と言われたら値下げしか浮かばないので、そこが覆りそうで怖いです。それ気になります!

佐藤メバル

佐藤メバル

そこも面白いところでね。値下げが正解とは限らない、と著者ははっきり書いている。大事なのは、相手がどの関係者で、どの段階にいるかを見てから打ち手を選ぶこと。

だから後半のターゲティング戦略やエキスパート戦略も、単なるテクニック集ではなくて、前半の整理とつながっているんだよ。

同じ著者の『営業の科学』を読んだ人にも、こちらは“再現性”に振り切った続きとして新しく映るはずだよ。

実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本
2

実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本

高城幸司 著|日本能率協会マネジメントセンター

¥2,935(税込)

4.7

アプローチの準備からアポ取り、ヒアリング、提案、プレゼンテーション、クロージング、顧客管理、そして営業脳の鍛え方まで、法人営業の一連の流れをイラストを交えて解説する実務入門です。リクルートでトップセールスを続けた著者による、工程を順番に積み上げる構成が特徴で、用語の確認から始めたい人でも迷いません。改訂版として内容が更新されているので、初学者が最初に全体像の地図を持ち、辞書的に手元に置く使い方にも向いています。

こんな人におすすめ

はじめて法人営業に携わる新人はもちろん、今ひとつ伸び悩んでいる中堅が自分の工程を洗い直すのにも向きます。研修の補助教材として、また部署で新人に渡す一冊を探している管理職の確認用にも。

良い点

  • 工程が順番に並んでいる
  • イラストで迷いにくい
  • 改訂版で情報が更新

気になる点

  • 網羅型で尖った主張は少ない
  • 価格はやや高め
  • 実践の深掘りは別書が必要

出版社

日本能率協会マネジメントセンター

発売日

2012年10月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、これは“すべてがわかる本”というだけあって、目次が工場のラインみたいに整ってますね。アポ取り、ヒアリング、提案……順番に覚えていけばいいんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の持ち味だよ。アプローチの準備からクロージング、顧客管理、さらに営業脳の鍛え方まで、工程が順番に並んでいる。

イラストも多いから、頭の中で組み立てやすい。書店員だった頃、法人営業に配属されたばかりの人が『まず何を読めば』と聞きに来て、この手の実務入門を渡すと安心されたんだ。

全体像の地図を先に持つのは、迷ったときの戻り場所になるからね。

橘ナナミ

橘ナナミ

戻り場所、いい言葉ですね。でも網羅的だと“で、結局どう動くの?”で止まってしまわないか心配です。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは正直に言うと、踏み込んだ実践は別の本に譲る部分もある。ただこの本は、リクルートでトップセールスを続けた人が書いているから、各工程の“なぜそこを押さえるのか”が添えられている。

読み飛ばすのではなく、自分の担当案件を一章ずつ当てはめて読むと、抜けている工程が見えてくるよ。改訂版で更新されているのも、初学者が最初に手に取る前提としてありがたいところだね。

法人営業のバイブル: 必ず成果の上がる新規開拓の鉄則&必須ノウハウ
3

法人営業のバイブル: 必ず成果の上がる新規開拓の鉄則&必須ノウハウ

細矢進 著|近代セールス社

¥1,760(税込)

4.6

新規開拓に絞って、成果を上げるための鉄則と必須ノウハウをまとめた一冊です。顧客リストの作り方からアプローチ、商談の進め方まで、新規開拓という工程に的を絞っている点が特徴で、既存顧客の深耕を扱う本とは役割がはっきり分かれます。211ページとコンパクトなので、日々の訪問の合間に読み返し、自分の動きを点検する使い方に向いています。手元に置いて繰り返し参照したい実務家のための基本書です。

こんな人におすすめ

新規開拓が数字の柱になっている営業パーソン、訪問件数はこなしているのに成約につながらない人、若手に新規の型を教えたいリーダーに向きます。顧客リストや商談記録を見直すタイミングで開くのもよいでしょう。

良い点

  • 新規開拓にテーマを限定
  • 211ページで持ち歩ける
  • 鉄則とノウハウの構成

気になる点

  • 新規開拓にテーマを限定
  • 既存顧客の深耕は扱わない
  • 図解の量は手に取って確認

出版社

近代セールス社

発売日

2007年10月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“バイブル”って、ずいぶん強気なタイトルですよね。新規開拓だけに絞った本だとすると、既存顧客の話は出てこないんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の立ち位置だよ。法人営業の本は全体を広く扱うものが多いけれど、これは新規開拓という工程にぐっと寄っている。

だから既存顧客をどう深めるかという話は、別の本に任せる前提なんだ。自分の課題が新規か深耕かで、選ぶ本は変わってくる。まずそこを見極めるのが大事だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど。じゃあ、新規の電話や飛び込みが苦手で、毎月リストを見てため息をついてる人は、これを読むべきですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

向いていると思うよ。211ページと厚すぎないから、鉄則を一つずつ自分の動きに照らし合わせやすい。読んで終わりにせず、翌日のアプローチを一つ変えてみる。

小さく試して記録する、これが新規開拓の本を活かす一番の近道だよ。ただ、図解や事例の分量は実際に手に取って確認してほしい。好みが分かれるところだからね。

図解入門ビジネス最新法人営業の基本としかけがよ~くわかる本[第2版] (How-nual図解入門ビジネス)
4

図解入門ビジネス最新法人営業の基本としかけがよ~くわかる本[第2版] (How-nual図解入門ビジネス)

橋本直行 著|秀和システム

4.4

法人営業の基本と、そこに仕込まれた“しかけ”を、図解を軸に理解していく入門書の第2版です。176ページと薄めで、図と本文を見比べながら読み進められる構成が持ち味。用語の意味を確認しながら通読するにも、必要な章だけ拾い読みするにも向いています。基本を押さえたうえで、なぜその手順が成果につながるのかという仕組みの側面まで見ていきたい人の入口になる一冊です。

こんな人におすすめ

法人営業に関わることになったばかりの人、テキストより図で整理したいタイプ、後輩に基本を教える立場で説明の素材を探している人に向きます。通勤や移動のすきま時間に一章ずつ読む使い方も合います。

良い点

  • 図解中心でとっつきやすい
  • 176ページで薄め
  • 第2版で内容を更新

気になる点

  • 図解中心で好みが分かれる
  • 文章量は多くない
  • 網羅性は実務書に劣る

出版社

秀和システム

発売日

2016年3月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“しかけ”って言葉が気になります。法人営業に、仕掛けも何もあるんですか? 手順を覚えるだけでは足りない、ということでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

あるんだよ。たとえば初回訪問の席順、質問の順番、見積もりの出し方。一つひとつは小さく見えても、顧客の判断を後押しするように置かれている。

この本は、そういう“しかけ”の意味を図で見せてくれるタイプだね。手順の裏側にある意図を押さえると、同じ訪問でも意味が変わってくるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

同じ訪問でも意味が変わる……。でも176ページと薄いので、逆に物足りなく感じたりしませんか。読み終わるのが早すぎて。

佐藤メバル

佐藤メバル

薄さは弱点ではなく設計だと思っているよ。基本を確認したい人が、通勤の電車で一章ずつ読める。図を見て、自分の商談を思い返す。

それだけで十分に元が取れる。本棚に並べる実務書が分厚いほど、こういう薄い入門が後回しにされがちだけれど、最初の一冊は軽いほうが進むものだよ。

(実務入門) 法人営業の勝ちパターンがわかる本 (実務入門)
5

(実務入門) 法人営業の勝ちパターンがわかる本 (実務入門)

高城幸司 著|日本能率協会マネジメントセンター

4.3

トップ営業マンが口をそろえて言う『あたりまえのことをやる』。その“あたりまえ”には法則がある——という視点から、著者自身と日本のスーパー営業マンたちの行動を分析し、成果に直結する勝ちパターンを抽出して具体的な行動に落とし込んだ一冊です。やるかやらないかで差がつく行動に焦点が当たっているのが特徴。同じ著者の入門書より一歩踏み込み、行動を変える段階に来た人に向いています。

こんな人におすすめ

基本は一通り身についたが、努力量のわりに結果が伸びない中堅に向きます。数字の波が大きい人、自分の商談記録を行動レベルで見直したい人、後輩の“あたりまえ”を言語化したいリーダーにも。

良い点

  • 行動レベルまで落とし込む
  • トップ営業の共通点を分析
  • 同著者の入門書の次の段階

気になる点

  • 抽象度が高めの箇所もある
  • 事例は人物像ベース
  • 即効性は個人差が大きい

出版社

日本能率協会マネジメントセンター

発売日

2009年3月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“あたりまえのことをやる”って、正直いちばん難しいやつですよね。言うは易しで、私なんて毎日できてない気がします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうなんだけど、この本はそこで終わらせない。著者が自分自身と、日本のスーパー営業マンたちの行動を分析して、あたりまえの中に法則を見つけていくんだ。

たとえば訪問前の準備の順番、断られたあとの一言。差がつくのは派手な技術ではなく行動の有無だと気づかされるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

準備の順番とか、断られたあとの一言とか……地味すぎて、逆に身が引き締まります。私は派手な技を探してました。

佐藤メバル

佐藤メバル

書店員の頃、売れている営業の本ほど、書いてあることは地味なんだと実感したよ。派手な必殺技を探して何冊も買うより、一つの行動を今日から続けるほうが強い。

この本は、その“一つ”を見つける手助けをしてくれる。読み終えたあとに、やるかやらないか。著者もそこを読者に委ねているんだ。

はじめて法人営業をする人の教科書
6

はじめて法人営業をする人の教科書

kazu 著

4.1

営業という職種にまだつきまとう『ノルマが厳しい』『ペコペコする』といったイメージに、正面から触れるところから始まる一冊です。良い商品やサービスも、届ける人がいなければ価値を生まない。法人営業ではトラブルのときこそ営業力が問われる——そうしたミッションの話と、個々のテクニックを実践的に並べていく構成です。なぜこの仕事をするのかから入りたい初学者に向いています。

こんな人におすすめ

営業に配属されて戸惑っている新人、営業職のイメージに引っかかりを感じている人、テクニックの前に仕事の意味を整理したい人に向きます。営業から別職種に移ったが営業スキルを活かしたい人にも。

良い点

  • 職種の意味から始まる
  • テクニックも実践的
  • 悩んでいる読者に寄り添う

気になる点

  • 体系的な網羅は薄め
  • プロフィール情報は限られる
  • 中級者には易しすぎる場合

出版社

詳細情報なし

発売日

2023年3月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

冒頭でいきなり“営業のイメージ”を扱うんですね。ノルマが厳しくて、ペコペコする……私も正直、そういう印象でした。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこを避けないのが、この本の誠実なところだと思うよ。イメージは一部では当たっている、でも偏見も多い。

どんな業種でも営業スキルは求められるし、良い商品も届ける人がいなければ価値を生まない。仕事の意味から入ると、テクニックの重みが変わってくるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

価値を生まない、という言い方が刺さります。テクニックの解説も、その延長として並んでいるんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。順番としては、営業とはどんなミッションを持つ職種なのかを一緒に考えて、それから一つひとつのテクニックを実践的に説明していく。

だから既に営業をしていて悩んでいる人が読んでも、引っかかる場所が見つかると思う。悩みの正体が技術ではなく姿勢にあると気づく人もいるんじゃないかな。

法人営業1年目の教科書: ~提案・関係構築・案件管理がゼロからわかる即実践ガイド~ 【法人営業 新人・新卒・中途入社 完全対応】
7

法人営業1年目の教科書: ~提案・関係構築・案件管理がゼロからわかる即実践ガイド~ 【法人営業 新人・新卒・中途入社 完全対応】

MICKWORKSデジタル出版 著

4.1

配属初日に名刺を渡され、『とにかく行ってこい』と送り出される。先輩は忙しく、上司は『自分で考えろ』。そんな“教えてくれない世界”に放り込まれた新人に向けて、法人営業の全体像から提案、関係構築、案件管理、失敗の対処、2年目以降の成長までを6章でまとめた一冊です。BtoBとBtoCの違いから丁寧に始まるので、前提知識ゼロでも迷わずついていけます。

こんな人におすすめ

法人営業に配属されたばかりで何から手をつけるかわからない人、研修やOJTが整っていない職場で独力で学ぶ新人、中途入社でBtoBが初めての人に向きます。メンタルが削られている時期の立て直しにも。

良い点

  • 6章で全体を体系的に
  • 専門用語を使わない
  • 現場で起きる場面を想定

気になる点

  • 入門に振り切っている
  • ベテランには物足りない
  • 図解や演習は多くない

出版社

詳細情報なし

発売日

2026年5月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“教えてくれない世界”って表現、すごく刺さります。私もインターン初日に何をすればいいかわからなくて、一日が終わったことがあります。

佐藤メバル

佐藤メバル

その感覚を持っている人にこそ届く本だよ。地図なしで知らない街を歩くようなもの、迷うのは当たり前だと冒頭で言い切っている。

そこで終わらず、BtoBとBtoCの違いから営業プロセスの全体図、結果を出し続ける人が持つマインドセットまで、順番に埋めていってくれる。独学の新人のための設計図だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

提案書が通らない理由とか、『また考えておきます』への対応とか、章の見出しが生々しくて。これ、読み流せるんですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

やさしい言葉で書かれているから、すきま時間に読み流せる。でも5章の失敗と対処法は、まさに現場で起きる場面を並べているから、自分の出来事と重なって止まると思うよ。

“自分のことだ”と感じる章があるかどうかが、この本が効くかどうかの目安になるね。

ゼロから始める!法人営業: ずっと勝ち続ける新規開拓営業の新常識
8

ゼロから始める!法人営業: ずっと勝ち続ける新規開拓営業の新常識

藤原智浩 著|産業能率大学出版部

¥1,650(税込)

3.9

セミナーに通い、本も読み、勉強しているのに成果が出ない。著者自身がそういう時期を経験したうえで『法人開拓には努力なんて必要ない』と言い切る一冊です。抑えるべきポイントが抑えられていないだけ——という立場から、反響営業への切り替えを説きます。努力量ではなく、押さえどころの問題として新規開拓を捉え直す視点が、根性論の営業書と一線を画します。

こんな人におすすめ

勉強熱心なのに数字が伸びない営業パーソン、努力の方向を疑い始めた人、新規開拓を根性ではなく仕組みで考えたいマネージャーに向きます。セミナー漬けの日々を見直したいタイミングにも。

良い点

  • 努力論からの転換を迫る
  • 219ページで読みやすい
  • 反響営業という出口を示す

気になる点

  • 常識を覆す主張で好みが分かれる
  • 具体的な手順は絞り込み気味
  • 既存顧客の話は少ない

出版社

産業能率大学出版部

発売日

2023年2月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“努力なんて必要ない”って、けっこう挑発的ですよね。努力してない人に言うならまだしも、勉強してる人に向けてですし。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の誠実さでもあるんだ。著者自身、努力したのに成果が一切出なかった経験があると書いている。

そのうえで、抑えるべきポイントが抑えられていないだけだと指摘する。努力の量ではなく向きを見直そう、という提案なんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

向き、ですか。反響営業に切り替えるというのは、こちらから追いかけない形にするということなんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは読んでのお楽しみだけど、要はこちらから追いかけ続ける前提をやめるということ。今のやり方に努力を足すのではなく、ポイントを押さえて結果が返ってくる形に組み替える。

非常識に思えるかもしれないと著者も最初に断っているから、反発も込みで読む価値があるよ。

マンガでやさしくわかる法人営業
9

マンガでやさしくわかる法人営業

高城幸司 著|日本能率協会マネジメントセンター

3.9

食品メーカーに勤める小平優子26歳が、会社の営業体制見直しで出向し、アニメキャラクター『きのこ姫』を売ることになる——というストーリーで法人営業のいろはを追う一冊です。持ち前のガッツで奔走する主人公と解説を交互に重ねるサンドイッチ形式で、物語で感情を動かしながら基本を押さえる構成。活字の実務書が続かなかった人でも入りやすい入口です。

こんな人におすすめ

法人営業の基本を物語でつかみたい人、活字の入門書で挫折した経験がある人、後輩に法人営業の流れを渡したいリーダーに向きます。登場人物の失敗を追いながら、自分の動きを重ねる読み方もできます。

良い点

  • ストーリーで状況が入る
  • 解説で基本を補える
  • 主人公の年齢が若手に近い

気になる点

  • 登場人物の設定はフィクション
  • 細かい実務は解説頼み
  • 中級者には物足りない

出版社

日本能率協会マネジメントセンター

発売日

2015年3月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

主人公が26歳で、売るものがアニメのキャラクター“きのこ姫”。法人営業の本なのに、ずいぶん思い切った設定ですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがいいんだよね。いきなり見積書や決算書の話に入るより、優子が奔走して失敗して、そのたびに立ち止まる。

読者は物語として感情を動かしながら、そのあいだに挟まれる解説で基本を押さえられる。ストーリーと解説のサンドイッチという作りが、頭で理解するより先に体で覚えさせるんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど。でもマンガが中心だと、細かい実務が抜け落ちてしまわないか心配です。実務書と併せて読むべきですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは正直、細かい数字の扱いなんかは解説に任せる作りだね。この本の役割は、法人営業の流れと、つまずくポイントの感触をつかむこと。

書店員の頃、実務書を何冊も買っては三日で止まる、という人にこのシリーズを勧めると、まず最後まで読めることが多かった。

最後まで読めること自体が力なんだよ。

法人営業「力」を鍛える
10

法人営業「力」を鍛える

今村英明 著|東洋経済新報社

¥2,331(税込)

3.9

BCGが高収益営業の秘密を扱った一冊で、『戦略「脳」を鍛える』のシリーズ第2弾にあたります。本書が扱うのは、法人営業で高収益を実現するための考え方と行動指針。無駄な訪問、採算割れ覚悟の値引き、接待——こうした『御用聞き営業』に疑問を持ち、市場を科学的に観察した勝ち方であるマーケティング・ロジックを軸に行動基準を組み直します。大手企業が注目するビジネスマーケティングの入口にもなる一冊です。

こんな人におすすめ

訪問件数は多いのに利益が残らないと感じる法人営業パーソン、値引きや接待に頼る営業から抜けたい人、営業の行動基準をマーケティングの側から作り直したいマネージャーに向きます。経営や戦略の言葉に抵抗がない人ほど読みやすいでしょう。

良い点

  • 高収益という切り口が明確
  • コンサル現場の知恵が土台
  • 行動指針まで踏み込む

気になる点

  • 概念寄りで実務手順は少ない
  • 価格はやや高め
  • 前著を読むと理解が深まる

出版社

東洋経済新報社

発売日

2005年4月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

BCGの本なんですね。戦略の会社が法人営業の本を出しているのが意外で、しかもシリーズの続きだと聞くと余計に気になります。

佐藤メバル

佐藤メバル

しかもこれ、『戦略「脳」を鍛える』の続きなんだ。前著が勝てる戦略の思考法なら、こちらは法人営業で高収益を実現するための考え方と行動指針を扱っている。

もっともらしい理論ではなく、コンサルティングの現場から生まれて磨かれた知恵が使われているのが肝だね。

御用聞き営業からの脱却がテーマだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

御用聞き営業、うちの部署にもいます……。無駄な訪問、採算割れの値引き、接待、たしかにまかり通ってます。

佐藤メバル

佐藤メバル

著者はそこに切り込んで、無理や無駄を排して高収益を実現するカギはマーケティング・ロジックにあると言う。

市場を科学的に観察した結果としての、自社にとっての勝ち方だね。行動基準をどこに置くかで、同じ訪問の値打ちが変わる。

読み終えたあと、自分の活動を選別したくなるはずだよ。

法人営業の教科書: 損金提案なんてバカのすることだ
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法人営業の教科書: 損金提案なんてバカのすることだ

上河慎吾 著

3.7

現役の保険営業マンが、失敗と成功を繰り返して掴んだ基本と実践をまとめた一冊です。法人と個人の営業の違い、初回訪問で押さえるべき点、提案やプレゼンの鉄則、継続契約につながる関係構築まで、現場目線で語ります。巻末には初回訪問チェックリスト、決算書の読み解き超基本ガイド、定期訪問ネタ50選といった付録が付くのが実践的。タイトルの強さの裏に、顧客企業の存続と発展を考えるという軸があります。

こんな人におすすめ

保険や金融など提案型の法人営業を担当する人、初回訪問の準備に不安がある若手、定期訪問のネタ切れに悩む人に向きます。付録をそのまま現場で使いたい人にも。決算書に苦手意識がある人の入口にもなります。

良い点

  • 巻末付録が現場で使える
  • 現役営業マンの実例が豊富
  • 初回訪問の型が具体的

気になる点

  • 保険営業の文脈が色濃い
  • 業種によっては応用が必要
  • 理論より体験談の比率が高め

出版社

詳細情報なし

発売日

2025年4月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

タイトルが強烈です。“損金提案なんてバカのすることだ”って、どういう意味なんでしょうか。保険の営業の本ですよね?

佐藤メバル

佐藤メバル

これは保険営業の文脈が強い言葉だね。経費として落ちるから、という理由だけで提案しても、顧客企業の存続や発展を本気で考えた提案にはならない。

だから社長に選ばれるのは、そこを本気で考える営業なんだ、という主張だよ。目先の落としどころではなく、顧客の未来を見ているかどうかだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど。個人向けと法人向けは、そこまで根本的に違うものなんですか。同じ営業だと思っていました。

佐藤メバル

佐藤メバル

まったく違うと著者は言うね。そして最後には初回訪問のチェックリストや決算書の読み解き、定期訪問に使えるネタまで付いている。

付録だけでも持ち歩く価値がある。読み物として読んで、道具として使う。現役の人が書いた本らしい作りだと思うよ。

事例に学ぶ法人営業の勘所―ソリューション営業の極意
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事例に学ぶ法人営業の勘所―ソリューション営業の極意

澁谷耕一 著|きんざい

¥2,420(税込)

3.7

金融機関の職員に向けて、取引先のコンサルタントであれ、という立場から書かれた事例集です。支店長の悩みと解決方法、営業職員必見のNGワード・NGアクション集に始まり、新規開拓のコミュニケーション、販路拡大の助言、財務改善やキャッシュフロー改善を財務データで解くコンサルティング営業、融資条件変更や事業計画策定を整理した債権管理までを段階的に扱います。融資先の課題発見から解決までを一続きで学べる構成です。

こんな人におすすめ

金融機関の営業職・渉外担当で、融資先の課題提案に踏み込みたい人、支店運営を預かる管理職、取引先の決算書を読みながら提案を組み立てる実務に携わる人に向きます。NGワード集は商談前の確認用にも。

良い点

  • 金融機関の実務に直結
  • NG集が具体的で使いやすい
  • 財務データを使う事例が豊富

気になる点

  • 金融以外には応用が必要
  • 用語の前提知識が要る
  • 事例中心で体系書ではない

出版社

きんざい

発売日

2010年2月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

きんざい、というのは金融関係の出版社ですよね。法人営業といっても、こちらは銀行や信金の担当者向けなんですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、対象がはっきりしている分、内容の密度が高い。取引先のコンサルタントたれ、というのがこの本の立場で、財務改善や資金繰り、販路拡大まで踏み込んでいく。

NGワード・NGアクション集みたいな、商談の前に見返せるページもあって、現場で使う前提で作られているんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

金融以外の業種だと、この本は参考にならないんでしょうか。銀行の話は自分ごとになりにくくて。

佐藤メバル

佐藤メバル

財務データから課題を見つけて解決策まで組み立てる進め方は、業種を問わず参考になるよ。ただ用語の前提はあるから、決算書に馴染みがないと最初はゆっくり進むことになる。

誰が読む本かを先に確かめる。それが自分に合っていれば、事例の一つひとつが具体的に効いてくるはずだよ。

法人営業のズバリ・ソリューション
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法人営業のズバリ・ソリューション

片山和也 著|ダイヤモンド社

3.7

船井総研のコンサルタントが、法人営業の会社が業績を上げるためのノウハウを解説する一冊です。狙うのは競争の少ない『雨ざらし市場(零細・個人事業主)』と『クジラ市場(大企業)』という二つの市場。その攻め方と、手法としてのB2Bダイレクトマーケティングの導入法を具体的に示します。既存の取り合いではなく、狙いをずらして優良顧客を開拓する発想が読みどころです。

こんな人におすすめ

新規開拓の効率を上げたい中小企業の経営者や営業責任者、価格競争から抜けたい営業組織、ダイレクトマーケティングを法人営業に取り入れたいマーケターに向きます。狙う市場の選び方から見直したいタイミングにも。

良い点

  • 市場の切り口が独特
  • 導入法まで具体的
  • 価格競争回避の視点

気になる点

  • 零細と大企業の二極に偏る
  • 自社の規模で可否が分かれる
  • 事例はコンサル目線

出版社

ダイヤモンド社

発売日

2013年10月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“雨ざらし市場”と“クジラ市場”。この対比だけで惹かれます。競争の少ない場所を狙う、ということなんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

雨ざらし市場は零細や個人事業主の市場で、大手があまり手を出さず競争が少ない。クジラ市場は大企業の市場で、獲れれば大きい。

その二つを狙いなさい、という提案なんだ。真ん中の取り合いから降りるという発想が面白いところだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

真ん中から降りる……。でも、いきなり狙う市場を変えるなんて、普通の会社には難しくないでしょうか。うちの規模だと厳しそうです。

佐藤メバル

佐藤メバル

だからこの本は、手法としてB2Bダイレクトマーケティングの導入法まで踏み込んでいる。誰に、どう手紙やメールを出すかという話だね。

ただし、扱える商材や会社の規模で向き不向きはある。自社がその市場で戦えるかを先に考える。読む順番としてはそこからだと思うよ。

法人営業は新規を追うな
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法人営業は新規を追うな

庭山一郎 著|日経BP

3.7

営業リソースは新規にこそ振り向けるべき——長く続いたその考えを、法人営業では大きな間違いだと指摘する一冊です。世界のBtoBマーケティングで台頭するABM(アカウント・ベースド・マーケティング)を、本質を理解する「ナレッジ編」と、4つのフェーズで導入プロセスをひもとく「実践編」の二部で解説します。経営陣の理解の促し方から重要顧客の選定、組織体制の作り方まで、始める前に必要な知識と手順がそろいます。

こんな人におすすめ

新規獲得のコストに疲れ、既存の重要顧客をもっと伸ばしたいと考えている法人営業の責任者や経営者、ABMという言葉を聞いて導入を検討しているマーケターに向きます。理解せずに始めて落とし穴にはまる前に読む一冊です。

良い点

  • ナレッジと実践の二部構成
  • 導入プロセスが4フェーズ
  • 経営層への説明にも使える

気になる点

  • 一人の営業には間接的
  • 導入には組織の合意が必要
  • 日本の事例は限られる

出版社

日経BP

発売日

2025年2月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“新規を追うな”って、営業の本でその題名は思い切りがいいですね。既存を大事にしろという話ですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

それだけじゃないんだ。世の中では釣った魚に餌はやらぬ、という発想で、営業は新規にこそ人手を割くべきだとされてきた。

でも法人ではそれが大きな間違いで、リソースを割くべきは既存の重要顧客ではないか。その考え方をABMと呼ぶ。

新規と既存の配分を根本から問い直す本だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

ABM、言葉は聞いたことがあります。でも導入の仕方がわからないまま手を出すと危ない、と聞いたような。

佐藤メバル

佐藤メバル

まさにその通りで、この本は理解しないで始めると成果が出ないどころか、思わぬ落とし穴に驚くと最初に警告している。

だから前半はナレッジ編。後半の実践編で、経営陣をどう説得するか、重要顧客をどう選ぶか、組織をどう組むかを4フェーズで順に説明する。始める前に読むための本だね。

法人営業の仕組み 顧客ゼロから始めるセールスプロセス: 顧客発掘から案件受注、顧客リピート化までの営業プロセスを全網羅 (パランテ出版)
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法人営業の仕組み 顧客ゼロから始めるセールスプロセス: 顧客発掘から案件受注、顧客リピート化までの営業プロセスを全網羅 (パランテ出版)

本郷猛 著

3.7

もし知らない土地に飛ばされ、顧客ゼロから営業することになったら——。実際にそんな辞令を受けた著者が、トライ&エラーを重ね、数年後には全社売上の30%を計上する支店の礎をつくった実体験をまとめた一冊です。顧客発掘から受注、リピート顧客化までをフェーズごとに整理し、営業する顧客と捨てる顧客の選び方、面識のない役員へのテレアポ、展示会で大事なことなど、明日から使えるノウハウが織り込まれています。

こんな人におすすめ

新規エリアや新規事業の立ち上げを任された人、顧客ゼロから数字を作る立場、テレアポや展示会など具体的な手の打ち方を知りたい人に向きます。若手だけでなく、支店や拠点を預かる管理職の参考にも。

良い点

  • 顧客ゼロからの実体験
  • フェーズごとに整理
  • テレアポや展示会の具体策

気になる点

  • 著者一人の体験ゆえ偏りはある
  • 大企業向けの話は少なめ
  • 理論より実践の記録

出版社

詳細情報なし

発売日

2023年7月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

知らない土地に飛ばされて顧客ゼロから始めた話、ですか。私だったら初日に泣いてます。実際どう切り抜けたんでしょう。

佐藤メバル

佐藤メバル

そういう状況を、著者は実際に経験している。で、数年後には全社売上の30%を計上する支店の礎をつくった。

自慢話で終わらせず、顧客発掘から受注、リピート化までのプロセスをフェーズごとに分けて書いているのがいいところだね。

ゼロからの順番が具体的に見えるんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

営業する顧客と捨てる顧客の選び方、という章も気になります。捨てるって、けっこう勇気が要りますよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが実践的なところで、全部を追いかけないと決めるのも仕事だと教えてくれる。面識のない役員へのテレアポや展示会の使い方も、体験から出た話だから生々しい。

読んで明日の一手を決める。そういう使い方が似合う一冊だよ。

法人営業 利益の法則 (グロービスの実感するMBA)
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法人営業 利益の法則 (グロービスの実感するMBA)

山口英彦 著|ダイヤモンド社

¥1,760(税込)

3.5

顧客をつかみ、関係を深め、確実に儲け、勝率を上げる——この流れを個人のスキルアップから始めて、チーム全体の力に広げ、利益を確実に『仕組み』にするところまでを扱う一冊です。若手営業マンが今日から使える、交渉に直に役立つ会話例が付いているのが実践的なところ。景況に左右されず成果を出すための、利益という視点からの組み立てが読みどころです。

こんな人におすすめ

個人の成績は上がってきたが利益が残っている実感がない人、営業チームの成果を仕組みにしたいマネージャー、商談の会話を具体的に磨きたい若手に向きます。交渉の場面を想定した練習用としても。

良い点

  • 会話例が付いて実践的
  • 個人から組織まで扱う
  • 利益という軸が一貫

気になる点

  • 利益の考え方に前提知識が要る場面も
  • 259ページで読み応えがある
  • 業種によって用語の差がある

出版社

ダイヤモンド社

発売日

2009年9月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“利益の法則”って、売上ではなく利益なんですね。若手向けと聞いていたのに、ずいぶん大人なテーマです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこがこの本の面白さでね。個人のスキルアップを促しながら、チーム全体の力を上げて、最後は利益を仕組みにするところまで持っていく。

商談の会話例が付いているから、交渉の場面で何と言えばいいかまでイメージできるんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

顧客をつかむ、関係を深める、儲ける、勝率を上げる。順番に並ぶと、確かに一本の線に見えますね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、景況に左右されず確実に成果を出す、というのが著者の狙いだね。ただ、利益の計算や原価の考え方に慣れていないと、用語で一度止まるかもしれない。

自分の商談を会話例に当てはめて読むと、止まりにくくなるよ。若手が早い段階で読むほど効く一冊だと思う。

大型・新規案件獲得のための新法人営業マニュアル
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大型・新規案件獲得のための新法人営業マニュアル

北澤治郎 著

3.5

日本IBMで営業部長や営業企画部長を歴任し、トップコンサルティング営業パーソンとして走り続けた著者が、大型・新規案件の獲り方を幅広く解説する一冊です。ターゲット顧客の選定を含む営業戦略の立て方、顧客の課題発見・明確化の支援、ソリューション提案、契約交渉、アフターセールスによる顧客内シェアの高め方、進捗と売上予測の管理までを扱います。営業力診断ツール付きで、自チームの現在地も確認できます。

こんな人におすすめ

ソリューション営業や大型案件を担当する法人営業パーソン、提案の中身で勝負したい中堅以上、営業プロセスと管理体制を整えたい営業部長・企画担当に向きます。自チームの営業力を診断する素材を探している人にも。

良い点

  • 大型案件に特化した網羅性
  • 営業力診断ツール付き
  • 戦略から管理まで一冊で

気になる点

  • ソリューション営業の前提が必要
  • 若手には負荷が高い
  • IBM系の文脈が色濃い

出版社

詳細情報なし

発売日

2019年2月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

営業力診断ツール付き、というのが気になります。自分のチームの現在地がこれでわかるんでしょうか。大型案件は遠い世界の話に思えてしまうんですが。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。現在の営業レベルや改善法が一目でわかるツールが付いている。大型・新規案件を狙うのがマストの時代だと言い切ったうえで、ターゲットの選び方から課題発見の支援、提案、契約交渉、アフターセールス、売上予測の管理まで。

戦略から運用まで一本でつながっているのが強みだね。

橘ナナミ

橘ナナミ

逆に、ソリューション営業をまだ経験していない新人がいきなり読むと、置いていかれてしまいませんか。

佐藤メバル

佐藤メバル

少し負荷は高いと思う。ただ、数年後の姿を知るために読むのは悪くない。著者はIBMで営業部長や営業企画部長を歴任した人で、話の前提が現場の大規模な商談だから、今の自分の商談との差が見えるだけでも価値があるよ。

診断ツールで、足りない部分を先に知っておくという読み方もできる。

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術
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大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

ニール・ラッカム 著|海と月社

¥1,980(税込)

3.5

1回の商談で成否が出る小型商談と、複数回の商談を重ねる大型商談では、効くセールス法がまったく違う——それを世界で初めて証明したとされる古典です。著者は12年をかけ35000件のセールスを実地調査し、大型商談では状況質問・問題質問・示唆質問・解決質問の4つを使いこなすことで成約の可能性が格段に高まると示しました。考案者自身によるオリジナル・テキストとして、実例を交えて考え方と使い方を丁寧にフォローしています。

こんな人におすすめ

大型商談や長期の提案を担当するセールスパーソン、値引き以外の決め手を持ちたい人、質問の設計を武器にしたい営業に向きます。マイクロソフトやIBMなど世界的企業が採用してきた手法の原典を確かめたい人にも。

良い点

  • 35000件の実地調査が土台
  • 考案者自身の解説
  • 質問の型が4つに整理

気になる点

  • 316ページで読みごたえ十分
  • 小型商談には向かない
  • 古典ゆえ事例が古く感じる面も

出版社

海と月社

発売日

2009年12月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

35000件を12年かけて調査、って。それだけで頭が下がります。でも、SPINって言葉だけ聞くと呪文みたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

Situation、Problem、Implication、Need-payoff。状況質問、問題質問、示唆質問、解決質問の頭文字だね。

大型商談では、この4つを順に使いこなすと、買い手自身が『これは必要だ』と思えるようになる。押し込むのではなく、相手に気づいてもらう技術なんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

示唆質問、というのが難しそうですね。問題を放っておくとどうなるか、を考えてもらう質問なんですか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、問題が放置されたら何が起きるかを相手に考えてもらう質問だね。ここがうまく使えると、価格の話より先に必要性の話ができる。

しかも考案者自身が書いたオリジナルのテキストだから、実例も含めて過不足なく説明されている。20年以上読み継がれているのにも納得するよ。

法人営業では5人の味方をつくれ DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
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法人営業では5人の味方をつくれ DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

カール・シュミット 著|ダイヤモンド社

3.5

従来の法人営業では、購買の決め手となるキーパーソンに働きかけるのが定石とされてきました。ところが調査によると、最近は1人ではなく平均5.4人が意思決定に関与しているという。そこで重要になるのが、顧客企業内の購買グループの合意形成を促し、自社の支援者を育てることです。合意形成を支援する際の3つの注意点と3つの戦略を、論文ならではの密度で整理しています。

こんな人におすすめ

複数の部署を巻き込む商談を担当している法人営業、キーパーソン一人に頼る提案に見切りをつけたい人、社内の味方をどう増やすか考えているマネージャーに向きます。短時間で要点をつかみたい人にも。

良い点

  • 平均5.4人というデータが刺さる
  • 注意点と戦略が対で整理
  • 論文なので短時間で読める

気になる点

  • 雑誌掲載記事の電子書籍版
  • 実務手順の細部は限られる
  • 掲載から時間が経った内容

出版社

ダイヤモンド社

発売日

2016年7月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

5人の味方、ですか。しかも平均5.4人という数字が妙にリアルで。1人を口説けばいい時代じゃないんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの論文の出発点なんだ。決裁者を押さえればOKというのはもう通用しない。購買グループの中で合意を作っていく必要があって、営業の役割はその合意形成を支援し、味方を増やすことになる。

誰を味方にするかを設計する話だね。

橘ナナミ

橘ナナミ

味方をつくる、と言われても、よその社内の調整に口を出すのは難しい気がするんですが、そこはどうするんでしょう。

佐藤メバル

佐藤メバル

だからこの論文は、合意形成を支援するときの3つの注意点と、実行できる3つの戦略に分けて示している。論文の形だから短時間で要点がつかめるのも利点だよ。

相手の社内を階段のように考える。そんな読み方をすると、次の提案の組み立てが変わるはずだよ。

法人営業で顧客に最後の最後で選ばれる方法 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
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法人営業で顧客に最後の最後で選ばれる方法 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

ジェームズC.アンダーソン 著|ダイヤモンド社

3.5

B2B市場で、顧客の事業にとって戦略的でない製品やサービスを売り込むとき、多くの企業は自社独自の特徴を強調するか、低価格を訴求するかの二択に走ります。とくに採用の最終段階では価格面で譲歩しがちですが、それは顧客が期待しているものではない、と著者は指摘します。真に求められるのは顧客の事業に違いをもたらす『正当化要因』。具体例を通して、それが何か、どう見極めるかを論じます。

こんな人におすすめ

比較されやすい商材を扱い、最終段階で値引きに走ってしまう営業パーソン、提案の決め手を言葉にしたい人、稟議に通る理由を設計したいマネージャーに向きます。短時間で提案の切り口を変えたいときにも。

良い点

  • 正当化要因という視点が明確
  • 最終段階の値引き癖を問う
  • 具体企業の事例で語る

気になる点

  • 論文形式で分量は少ない
  • 実務の細部は自分で補う必要
  • 掲載から時間が経った内容

出版社

ダイヤモンド社

発売日

2016年1月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

最後の最後で選ばれる方法、ですか。うちはだいたい最後に値段で負けている気がするので、正直耳が痛いです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこを正面から扱っていてね。戦略的でない商材を売るとき、多くの会社は独自の特徴を強調するか安さを売るかに走る。

でも最終段階で価格を譲っても、顧客が期待しているものではないことが多い。顧客の事業に違いをもたらす要素、つまり正当化要因を見極めるのが本筋だと論じているんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

正当化要因。聞き慣れない言葉ですが、顧客の社内で『これだ』と言える理由のことなんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

近いと思うよ。担当者が社内で説明できる理由、と言い換えてもいい。この論文は具体例を挙げながら、それが何で、どう見つけるのかを論じていく。

値段の前に理由を探す。読み終えたあと、次の提案書の書き出しが変わるかもしれないね。

法人営業で成功するにはコンサルティング力を磨け!: 売れる営業部にするための処方箋
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法人営業で成功するにはコンサルティング力を磨け!: 売れる営業部にするための処方箋

大森啓司 著|同友館

¥1,925(税込)

3.5

法人営業で成果を出すには、商品を並べるだけではなく、顧客の課題に踏み込むコンサルティング力が要る——という立場から、売れる営業部をつくるための処方箋を示す一冊です。個人の技術だけでなく、部署のあり方にまで視点を広げているのが特徴で、277ページと読み応えのある分量。同じ著者がチーム営業力について書いた本と並べて、個人と組織の両側から自部署を見直せます。

こんな人におすすめ

法人営業の提案力を一段上げたい中堅、営業部の立て直しを任された管理職、コンサルティング営業への転換を考えている組織に向きます。部下の指導に課題を感じているリーダーの確認用にも。

良い点

  • 部署単位の視点がある
  • 277ページの読み応え
  • 同じ著者の姉妹編がある

気になる点

  • 理論寄りの記述が多め
  • 具体的な手順は別書向き
  • 実例の分量は確認したい

出版社

同友館

発売日

2015年6月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

コンサルティング力を磨け、というタイトルです。法人営業なのに、コンサルタントみたいに振る舞えということなんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは誤解しないでほしいんだけど、顧客の課題に踏み込んで提案できる力のことだね。商品を並べるだけでは選ばれない場面が増えている。

この本は、そういう力を個人に留めず、売れる営業部にするための処方箋として書いている。部署の設計まで見ているのが特徴だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

部署の設計、という視点が意外です。277ページという厚みも、新人向けの本とは違う印象ですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、どちらかというと管理職やリーダーが読んで、自部署をどう組み替えるかを考える本だと思う。同じ著者がチーム営業力についても書いているから、個人と組織を両側から見ることができる。

読み終えたら、自分の部署の会議の持ち方を一つ変えてみる。それくらいの気持ちで臨むといいよ。

法人営業で成功するにはチーム営業力を磨け!
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法人営業で成功するにはチーム営業力を磨け!

大森啓司 著|同友館

¥497(税込)

3.5

営業マン個人の成長は意識改革で実現できるとしても、それだけでは組織としてのノウハウが醸成されない——という問題意識から書かれた一冊です。個人の能力に左右されないように、営業チームとして営業部の最適化を図る方法を解説します。現有戦略のまま組織を最大化するという現実的な狙いが特徴で、30%の売り上げ増も夢ではない、と著者は言います。個人頼みの体制を見直したいときの入口です。

こんな人におすすめ

特定のエースに売上が偏っているチーム、個人の頑張りに依存した営業体制を組み替えたい管理職、営業ノウハウを組織に残したいリーダーに向きます。部署で複数冊そろえて同じ土台で話し合う使い方にも。

良い点

  • 組織最適化に焦点
  • 現有戦略のままで考える
  • 姉妹編と対で読める

気になる点

  • 題材が管理職寄り
  • 個人向けの技術解説は少ない
  • 数値目標の実現は環境次第

出版社

同友館

発売日

2017年6月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“個人の成長は意識改革でできるけど、それだけでは組織のノウハウにならない”。この一文、うちの会社にも貼っておきたいです。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこが出発点なんだね。エースが頑張っている間は数字が立つけれど、その人が抜けたら何も残らない。

だから営業チームとして営業部を最適化する方法を解説している。しかも新しい戦略を打ち出すのではなく、現有戦略のまま組織を最大化するという現実的な狙いなんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

30%の売り上げ増も夢ではない、というのも大胆ですね。でも、個人向けのコツを期待すると外れますか。

佐藤メバル

佐藤メバル

個人の技術を磨く話は、姉妹編のコンサルティング力のほうに譲る形だと思う。こちらはチームの組み方、情報の回し方、役割の分け方といった話が中心になる。

誰が読むかをはっきりさせて選ぶ。それがこの二冊を使い分けるコツだよ。

法人営業はリーダーが9割
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法人営業はリーダーが9割

中村昌雄 著

3.5

『個人と法人は営業方法がまったく違う』という一言から始まる一冊です。法人営業がうまくいかない理由は、営業マンが個人向けの営業をやってしまっているからかもしれない——元オムロンのカリスマ営業マンであり営業部長を務めた著者が、法人営業のルールを説きます。リーダーが9割というタイトルどおり、現場任せにしない組織の関わり方に重心があります。

こんな人におすすめ

個人向けの商売から法人向けに軸足を移した会社の営業責任者、法人営業の立て直しを任されたリーダー、営業マンの動き方そのものを見直したい経営者に向きます。現場の担当者が自分の立ち位置を確認するのにも。

良い点

  • 個人営業との違いを突く
  • リーダー視点で一貫
  • 営業部長の実体験が土台

気になる点

  • 現場の実務手順は少なめ
  • タイトルの主張が強め
  • 事例の分量は確認したい

出版社

詳細情報なし

発売日

2022年4月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“個人と法人は営業方法がまったく違う”。当たり前に聞こえますけど、それをあらためて突きつけられる感じがします。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこなんだよ。うまくいかない理由は、法人のお客様に個人向けの売り方をしてしまっているからかもしれない、というのが著者の見立てだね。

元オムロンで営業部長まで務めた人が、法人営業には別のルールがあると整理している。リーダーの関わり方に重心を置いているのが特徴だよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

リーダーが9割、というのは、現場の努力より上司の動きで決まるということですか。担当者は何をすればいいんでしょう。

佐藤メバル

佐藤メバル

現場任せにしないという意味だと思うよ。誰に、どの順番で会い、何を約束するのか。個人のお客様なら一人で決まることも、法人では部署をまたぐ。

だからリーダーが設計に関わる。担当者の頑張りを無駄にしないための本だと捉えると読みやすいよ。

部下を覚醒させる最強の法人営業指導マニュアル: ダメなチームの売上を伸ばすRPG戦略
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部下を覚醒させる最強の法人営業指導マニュアル: ダメなチームの売上を伸ばすRPG戦略

永沼秀一 著|東洋経済新報社

¥1,540(税込)

3.5

売れる営業、できる部下を育てるために、経営者や上司が知っておきたい営業技術をまとめた一冊です。アポ取りメールの書き方、紹介のもらい方、初回面談のコツ、アイスブレイクで心をつかむ方法、2回目の訪問でやるべきこと、クロージングの持っていき方、成約後に新しい顧客を紹介してもらう技術まで、部下に教えたい場面が並びます。指導マニュアルとしても、自分の営業スキル向上のためにも使える作りです。

こんな人におすすめ

営業チームを預かる管理職・リーダー、部下の指導に行き詰まりを感じている先輩社員、営業の基本を体系的に教え直したい人に向きます。自分の商談を見直すテキストとしても。

良い点

  • 指導と実践の両方に使える
  • 場面ごとの技術が具体的
  • 紹介獲得までカバー

気になる点

  • 管理職寄りの内容
  • 新人が読むには早い面も
  • 実例の分量は確認したい

出版社

東洋経済新報社

発売日

2025年5月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“部下を覚醒させる”って、ずいぶん熱いタイトルですね。でも中身はアポ取りメールの書き方から始まるのが意外です。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこが実用的なところでね。経営者や上司が知っておくべき営業の技術を、かなり細かい場面まで落としている。

アイスブレイクで心をつかむ方法、2回目の訪問で何をするか、クロージングの持っていき方、成約後に紹介をもらう技術まで。

教えるためには自分が知っている必要があるから、この順番なんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

副題のRPG戦略も気になります。役割を決めて、チームで獲りにいくという話なんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そこは読んでのお楽しみだけど、一人で抱えずチームで獲るという発想だと思う。部下育成のマニュアルとしても、自分のスキルを上げる本としても使えると著者は位置づけている。

教える側と教わる側の両方が同じ本で学べるのは、現場ではありがたいことだよ。

営業はビジネス実行能力が9割 -強い法人営業組織を作るマネージメント戦略-
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営業はビジネス実行能力が9割 -強い法人営業組織を作るマネージメント戦略-

東城拓治 著|ファストブック

3.5

営業組織の力を測る重要な要素として受注予測精度に焦点を当て、強い法人営業組織を築く方法を解説する一冊です。必要なマネジメント能力、予測ができていない組織の特徴、正確な予測ができない理由、問題解決の重要性、営業プロセスの構築、組織変革の要素、営業DXの進め方まで、章を追って整理します。購買プロセスと意思決定プロセスを分けて捉えるなど、目次からも具体性が伝わってきます。

こんな人におすすめ

経営者や営業マネージャー、受注予測が毎回ずれることに悩んでいる組織、営業DXの進め方で迷っている企画担当に向きます。商談の見極め基準をチームでそろえたいときにも。

良い点

  • 受注予測という切り口が明快
  • 目次が具体的で迷わない
  • DXの進め方まで触れる

気になる点

  • 管理職・経営層向けの内容
  • 現場の技術論ではない
  • 自組織のデータ整理が前提

出版社

ファストブック

発売日

2023年5月

ページ数

詳細情報なし

橘ナナミ

橘ナナミ

“受注予測精度を見れば営業組織の能力がわかる”。第一章のこの一言、けっこう鋭いですね。予測って、そんなに大事なんでしょうか。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう、そこがこの本の背骨なんだ。予測が立たない組織には理由があって、商談の状態をどう定義するか、どこで見極めるかが曖昧になっている。

だから問題の捉え方から、営業プロセスの組み方、組織変革、営業DXの進め方まで、順番に積み上げていく。

数字がずれるのは気合いの問題ではないとわかるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

営業DXの話まで入っているんですね。最近、DXという言葉だけが先に走っている気がしていて、それは大丈夫なのかと。

佐藤メバル

佐藤メバル

その違和感はこの本の論点でもあるね。目的をはっきりさせないままツールを入れると、思ったように機能しないと書いている。

商談は宝の山だ、商談が増えれば売上が増えるという考えも誤りだと指摘する。何を測り、何を見極めるかを先に決める。

マネージャーが読むべき理由がそこにあるんだ。

現場のスキル本と、本部の組織本を1冊ずつ

橘ナナミ

橘ナナミ

ここまでの話を整理すると、法人営業の本って種類が多すぎて……。

佐藤メバル

佐藤メバル

だからこそ「現場のスキル本」と「本部の組織本」を1冊ずつ、という基本に戻るといい。まず定義と個人営業との違いを押さえるなら、『法人営業のバイブル』や『実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本』。アポ取り、ヒアリング、提案、プレゼンテーション、クロージング、顧客管理まで一直線に並んでいる。

橘ナナミ

橘ナナミ

1日の動きまで書いてある本はありますか?

佐藤メバル

佐藤メバル

『法人営業1年目の教科書』は、提案書が通らない本当の理由、商談が止まったときの突破口、メンタルの立て直しまで、現場で実際に起きる場面を想定して書かれている。『ゼロから始める!法人営業』も、努力量ではなく「抑えるべきポイント」に絞る発想が刺さるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

組織や本部の側はどうでしょう?

佐藤メバル

佐藤メバル

『法人営業で成功するにはチーム営業力を磨け!』は個人の能力に左右されない営業チームの最適化を扱っている。『部下を覚醒させる最強の法人営業指導マニュアル』は、アポ取りメールの書き方から紹介の貰い方、初回面談、クロージング、成約後の紹介獲得まで、教える側の順番が整理されている。『営業はビジネス実行能力が9割』は受注予測精度を軸に、営業プロセスと営業DXまで踏み込む。

橘ナナミ

橘ナナミ

営業本部って、DXの話も避けられないんですね。

佐藤メバル

佐藤メバル

そう。だからSFAやCRMの運用とセットで読むと腹落ちする。ここは競合の記事が薄いところで、本部の読者ほど効く論点なんだ。

橘ナナミ

橘ナナミ

向いている人とか、キャリアの話は?

佐藤メバル

佐藤メバル

法人営業は数字のプレッシャーがきつい。だから『はじめて法人営業をする人の教科書』のように、職種のミッションやマインドセットから入る本が必要になる。経営に近い仕事をしたい人には『法人営業「力」を鍛える』。BCGのコンサルタントが、接待や値引きに頼らない高収益営業をマーケティング・ロジックで捉え直している。

名著は原典で読むか、要約で済ませるか

橘ナナミ

橘ナナミ

SPINみたいな古典って、要約本で済ませてもいいんでしょうか?

佐藤メバル

佐藤メバル

型だけ知りたいなら要約で十分。でも、なぜその質問が効くのかという背景は原典にしか書いていない。まず要約で地図を描いて、自分の商談で使ってみて、引っかかったら原典に戻る。この往復が一番コスパがいい。

橘ナナミ

橘ナナミ

電子書籍と紙は?

佐藤メバル

佐藤メバル

検索して後から引きたい本——SPINやDHBRの論文——は電子。付箋を貼りながら腹落ちさせたい本は紙。オーディオブックは移動時間に向いている。僕は研修資料を作るとき、電子で探して紙で読み返す使い分けをしているよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

論文って、1冊の本に比べると短いですよね。

佐藤メバル

佐藤メバル

短いぶん持ち運びやすい。『法人営業では5人の味方をつくれ』は、購買の意思決定に関わるキーパーソンが平均5.4人という調査から始まる。通勤の往復で1本読めるのが論文の強みだよ。

読書を成果に変える、読まなくていい本の見分け方

橘ナナミ

橘ナナミ

逆に、読まなくていい本ってあるんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

あるよ。著者の実務経験やデータの出典が確認できないもの、根拠なく「必ず売れる」と断言するもの、発行から時間が経って商習慣が変わっているもの。あと、自分の商材と顧客規模から離れすぎている本は、読んでも今日の商談に使えない。

橘ナナミ

橘ナナミ

でも、いきなり絞るのは不安です……。

佐藤メバル

佐藤メバル

だから読む前に「この1冊で自分のどの商談を変えるか」を書いてから開く。読了後に、実際の案件1件をその型で振り返る。この2ステップだけで、読んだ冊数の差より効くんだよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど……!読む前と読んだ後で、1回ずつ手を動かすんですね。

よくある質問

法人営業の勉強になるおすすめの本はどれですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

法人営業の勉強になるおすすめの本はどれですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

全体像をつかむなら『実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本』や『法人営業のバイブル』、再現性のある型を学ぶなら『法人営業 勝ちパターン大全』、大型商談の質問設計なら『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』が軸になります。1冊で全部を賄おうとせず、目的をひとつに絞って選ぶのがコツです。

営業未経験・初心者でも読める入門書はありますか?

橘ナナミ

橘ナナミ

営業未経験・初心者でも読める入門書はありますかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

『はじめて法人営業をする人の教科書』『法人営業1年目の教科書』は、専門用語を避けて全体像から説明しています。活字が苦手なら、食品メーカーの新人が商品を売る物語仕立ての『マンガでやさしくわかる法人営業』から入るのも手です。

営業マネージャーや営業本部向けのおすすめ本は?

橘ナナミ

橘ナナミ

営業マネージャーや営業本部向けのおすすめ本はについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

『法人営業で成功するにはチーム営業力を磨け!』『部下を覚醒させる最強の法人営業指導マニュアル』『法人営業はリーダーが9割』、そして受注予測精度から組織を捉える『営業はビジネス実行能力が9割』が候補になります。育成と組織設計は別の本で押さえるのが現実的です。

SPIN話法など古典的名著は今でも読むべきですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

SPIN話法など古典的名著は今でも読むべきですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

読む価値はあります。SPINは1回で決まる小型商談と、何度も重ねる大型商談では勝ち方が違うことを実地調査で示した原典です。まず要約で全体像をつかみ、実際の商談で使ってから原典に戻ると理解が深まります。

無形商材やSaaSの法人営業におすすめの本は?

橘ナナミ

橘ナナミ

無形商材やSaaSの法人営業におすすめの本はについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

既存の重要顧客に資源を集中するABMを扱った『法人営業は新規を追うな』、大型のソリューション提案を扱う『大型・新規案件獲得のための新法人営業マニュアル』が近いテーマです。購買の意思決定に複数のキーパーソンが関わる前提は、論文で補うと理解が早いです。

電子書籍と紙、要約本はどれがいいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

電子書籍と紙、要約本はどれがいいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

検索して引きたい本は電子、付箋を貼って腹落ちさせたい本は紙、移動時間はオーディオブックが向いています。要約本は地図づくりに使い、実践で引っかかったら原典に戻る往復が効率的です。

本を読んでも成果につながらないのはなぜですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

本を読んでも成果につながらないのはなぜですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

読んだ直後に使う場面を決めていないからです。読む前に「この1冊で自分のどの商談を変えるか」を書き、読了後に実際の案件1件をその型で振り返る。この2ステップを挟むだけで定着度が変わります。

法人営業の本は何冊くらい読めばいいですか?

橘ナナミ

橘ナナミ

法人営業の本は何冊くらい読めばいいですかについて教えてください。

佐藤メバル

佐藤メバル

冊数より順番です。入門で全体像、応用で型、実践で自分の商材に当てはめる。現場ならスキル本を1冊、本部なら組織本を1冊、というように役割ごとに1冊ずつを自分の商談と結びつけながら読むほうが成果につながります。

まとめ

橘ナナミ

橘ナナミ

佐藤さん、今日話を聞いて、25冊もあるのに「どれか1冊を探す」記事じゃないんだなと思いました。

佐藤メバル

佐藤メバル

そうだね。本部の人が現場のスキル本を読むのは、現場の言葉を知るため。現場の人が組織の本を読むのは、自分の努力がどこで評価されるかを知るため。同じランキングに並べる意味はそこにある。

橘ナナミ

橘ナナミ

本部と現場って、別々の生き物だと思ってました。

佐藤メバル

佐藤メバル

実際、別々に育つと機能しなくなる。本部が作った商談プロセスが現場に届かない、現場の成功が本部の仕組みに還元されない。僕が書店で棚を作るときも、売り場担当と仕入れ担当が別の景色を見ていると、いい棚にはならなかった。

橘ナナミ

橘ナナミ

うまくいくコツって何なんですか?

佐藤メバル

佐藤メバル

受注予測の精度のように、数字で語れる共通言語をひとつ持つことだと思う。その言語を教えてくれる本を、本部と現場が同じ棚から1冊ずつ選ぶ。それだけで、会議の噛み合い方が変わるよ。

橘ナナミ

橘ナナミ

なるほど。法人営業本部の読書って、本部と現場を結ぶ一本の線路を作る作業なんですね。同じ線路の上を上りと下りの列車が行き違うから、ダイヤが組みやすい。

佐藤メバル

佐藤メバル

いい例えだね。どの本を選ぶかは、その線路にどの駅を置くか。まずは入門という始発駅から、組織という終着駅まで、順番に乗っていこう。

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Editorial Team

編集に関わる専門家