売れる営業マンになるための本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のお題は「売れる営業マン 本」ですよね。検索してみたらランキングが山ほど出てきて、正直どれを信じればいいのか分からなくなっちゃいました。
佐藤メバル
いい質問だね。営業本は出版点数がとても多くて、しかも「新人向け」「管理職向け」「BtoB向け」が同じ棚に混ざって並んでいる。だから最初に決めるのは、本の良し悪しじゃなくて、自分が今どのフェーズにいるかなんだ。
橘ナナミ
フェーズ、ですか。私はまだ営業を経験したことがないので、読者さんと同じ目線でしか見られなくて……。
佐藤メバル
それでいいんだよ。書店員時代、僕は売れている本を並べるより先に、お客様が何に困っているかを聞いていた。新規開拓で詰まっているのか、提案が通らないのか、値引きを求められて困っているのか。同じ「営業の本が欲しい」でも、必要な1冊は全く違うんだ。
橘ナナミ
なるほど……。じゃあ今日は、その困りごとから逆算する選び方を整理していきましょう!
売れる営業マンになるための本の選び方
レベル別:未経験〜1年目/3年目以上の中堅/チームを持つ管理職
橘ナナミ
まずはレベル別ですよね。新人は何から読めばいいんでしょう?
佐藤メバル
1年目なら『営業の魔法』のようなストーリー形式から入るのがおすすめだよ。売れない新人・小笠原が、喫茶店で出会ったスーパー営業マンから十一個の魔法を教わる小説仕立てで、営業の「型」より先に、なぜ売れないのかという心の動きが掴める。中堅なら『無敗営業』や『営業の科学』で感覚を言語化して再現性に変える。管理職なら『属人営業を終わらせる 営業モデルの作り方』で、「売れる人」から「売れる組織」へ視点を移すといい。
橘ナナミ
逆に、新人がいきなり組織論の本を読んでも響かなそうですね。
佐藤メバル
そう。順番が大事なんだ。
課題別:新規開拓・ヒアリング・提案・クロージング・値引き対策
橘ナナミ
同じレベルでも、困っている場所は違いますよね。アポが取れない場合と、最後の一押しで落ちる場合と。
佐藤メバル
新規開拓なら『ゼロから始める!法人営業』。ヒアリングなら『なぜ、「質問」だけで売れるのか?』や『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』。提案なら『成果に直結する「仮説提案営業」実践講座』、クロージングや値引き対策なら『無敗営業』や『営業の科学』が効く。『営業の科学』は「とにかく安くの仮面」という章で、値引き要求の裏側を扱っているからね。
商材・業界別:BtoB SaaS・不動産・金融・保険・個人向け
橘ナナミ
商材によって商談の構造が違うって聞きました。選書にも影響しますか?
佐藤メバル
大きく影響する。BtoB SaaSなら『THE MODEL』。マーケティング、インサイドセールス、営業、カスタマーサクセスの分業から共業へ、という全体像が掴める。住宅や不動産なら『決定版 営業心理術大全』、金融や富裕層相手なら『記憶に残る人になる』や『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』が近い。個人向けや小売は『売れすぎて中毒になる 営業の心理学』のように、心理の使い方を学ぶ本が合うよ。
形式別:活字・漫画・図解・オーディオブック
橘ナナミ
私は正直、移動中は耳で読むことが多いんです。オーディオブックでも効果は変わらないんでしょうか?
佐藤メバル
目的次第だね。考え方を掴む、繰り返し思い出したいなら耳でいい。ただ、SPIN の4つの質問のように手順を覚えて実践する本は、書き込みながら紙で読むほうが定着する。配信状況はサービスによって変わるから、購入前にどの形式があるか必ず確認して。図解や漫画の版がある本は、導入のハードルを下げる選択肢になるよ。
根拠タイプ別:データ実証型か体験談・ストーリー型か
橘ナナミ
ここ、すごく気になります。同じベストセラーでも、説得力の種類が違う気がするんです。
佐藤メバル
まさにそこが選書の分かれ目。『営業の科学』は営業1万人+お客様1万人の調査、『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』は35000件のセールスを12年かけて実地調査した裏付けがある。『法人営業 勝ちパターン大全』は2万4000人への調査から失注の裏側を解き明かしている。一方で『営業の鬼100則』や『記憶に残る人になる』は、本人の体験と習慣から立ち上がる学びだね。データ実証型は再現性、体験談型は火がつく。今必要なのはどちらか、で選ぶんだよ。
鮮度別:初版年・改訂版・最新刊かどうか
橘ナナミ
ロングセラーの名著と、新しい本はどう使い分けるんですか?
佐藤メバル
名著は原理が強い。ただ、SFAやMAの運用、オンライン商談のように環境が変わった部分は最新刊で補う。『THE MODEL』のようにプロセス全体を扱う本と、今の自分の現場を毎回照らし合わせながら読むのが現実的だよ。
売れる営業マンになるための本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
売れる営業マンになるための本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

営業の魔法
中村信仁 著|ビーコミュニケーションズ
¥1,650(税込)
新人の小笠原が喫茶店で出会ったスーパー営業マン紙谷のもと、早朝六時からのレクチャーで11の魔法を教わる物語です。ノウハウ本でありながら小説として読めるのが最大の特徴で、数字や型より先に、売れない人の心の壁に触れている点が他と一線を画します。紙谷が最後の12個目を伝えないまま姿を消す、という引きも効いていて最後まで引っ張られる。理論書で挫折した人の最初の一冊に向きます。
こんな人におすすめ
営業に配属されたばかりで数字が出ず、心が折れかけている新人。活字が苦手でも物語なら読み進められるという人。ノウハウの前に、営業という仕事への向き合い方を立て直したい場面に向きます。
良い点
- 小説形式で読み進めやすい
- 新人が感情移入しやすい
- 心構えから整理できる
気になる点
- 具体的な型は少なめ
- 続きが気になる終わり方
- 組織論には触れない
出版社
ビーコミュニケーションズ
発売日
2007年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、営業の本なのに小説みたいですね。小笠原さんが売れないまま喫茶店に逃げ込むところから始まるって、ちょっと他人事に思えないです。
佐藤メバル
そこがこの本の入り口なんですよ。新入社員の小笠原が、朝礼のあと喫茶店に逃げ込んで夕方まで時間をつぶす。
営業の本なのに、まずはダメな姿から始まる。紙谷というスーパー営業マンに出会って、早朝六時からのレクチャーで11の魔法を教わるんですが、知識より先に気持ちが動くように書かれているんです。
橘ナナミ
11個まで教わって、最後の12個目を教えずに紙谷さんがいなくなるって、気になりすぎます。その先が知りたくて眠れなくなりそうです。
佐藤メバル
そう、そこが読者の記憶に残る仕掛けなんですね。だから読み進められる。書店員時代、営業が苦手だと言う若い人に、まずこの本を渡していました。
理論書は立派でも途中で止まってしまうことが多い。これは物語の力で最後まで連れていってくれるんですよ。

ドリルを売るには穴を売れ
佐藤義典 著|青春出版社
¥1,815(税込)
「ドリルを売るには穴を売れ」とは、商品を売るには顧客にとっての価値から考えよという意味。そのベネフィットを出発点に、誰に売るかのターゲティング、競合より高い価値を出す差別化、価値を届ける4Pへと進む流れで、マーケティングの最重要理論がすっきり整理されます。並行して新人社員が閉店寸前のレストランを復活させる物語が進むので、理論が実戦の場面で見えてくる。ロングセラーの新装版です。
こんな人におすすめ
モノやサービスはあるのに、なぜ売れているのか説明できない人。マーケティングと営業の橋渡しをしたい担当者。用語集や専門書で挫折したあとに、価値から考える順番をやり直したい場面に向きます。
良い点
- 理論の流れがすっきり
- サブストーリーで実感
- 営業とマーケの橋渡し
気になる点
- 事例は飲食が中心
- 実践の型は薄め
- 入門者には物足りない
出版社
青春出版社
発売日
2006年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ドリルを売るには穴を売れ」って、比喩がまず刺さります。ドリルが欲しい人は、穴を開けたいから買うんですよね。
佐藤メバル
そうそう、そこが出発点です。商品そのものではなく、お客様にとっての価値、つまりベネフィットから考えよということ。
そこから誰に売るかのターゲティング、競合より高い価値を出す差別化、価値を届ける4Pへと続いていく。並行して新人社員が閉店寸前のレストランを復活させる物語が進むので、理論が実戦の場面で見えてくるんですよ。
橘ナナミ
理論だけだと頭に入らないタイプなので、レストランが復活していく話があるのは助かります。読みながら自分ごとにできそうです。
佐藤メバル
そこが工夫でしてね。マーケティングの本は用語が多くて挫折しがちなんですが、これは物語とセットで読める。
営業とマーケティングの橋渡しをしたい人にも良いと思います。売り方の前に、何を売っているのかを考え直すきっかけになりますよ。

なぜ、「質問」だけで売れるのか?: 気づけば成約に至っている「質問型営業」入門
青木毅 著|日本実業出版社
¥1,760(税込)
「質問型営業」の最新ノウハウを講義形式で学べる一冊です。押し込むのではなく問いかけてお客様に語ってもらうことで、専門アドバイザーとして絶大な信頼を得る。話す技術より先に、聞く技術を土台から作り直すのが狙いです。同じ質問型でも実例を場面別に並べた本とは違い、こちらは講座を受けるように順序立てて読み進められる構成。営業に苦手意識のある人ほど効きます。
こんな人におすすめ
押し込む営業が苦手で、話し方に自信がない人。トーク術を足す前に、聞く姿勢を土台から作り直したい人。商談で自分ばかり話してしまう自覚がある担当者が、次の一件から変えるための一冊です。
良い点
- 講義形式で頭に入る
- 質問の使い方が具体的
- 信頼の築き方を学べる
気になる点
- 前著と重なる部分
- トーク例は控えめ
- 実践には場数が要る
出版社
日本実業出版社
発売日
2026年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「質問するだけで売れる」って、正直まだ半信半疑です。黙って聞いていたら、そのまま商談が終わってしまいそうで。
佐藤メバル
その不安、よくわかります。ただこの本の営業は、黙って待つのではなくて、問いかけてお客様に語ってもらう。
専門アドバイザーとして絶大な信頼を得る、という立場を作るのが狙いなんです。講義形式で、最新のノウハウが順に整理されていく構成になっています。
橘ナナミ
講義形式なら、読みながら自分が受講している感覚になりそうですね。ノートを取りたくなりますし、受講料を払った気分で読めそうです。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の読みやすさですね。押し込む営業が苦手だという人ほど、一度は手に取ってほしい。話す技術の前に、聞く技術を土台から作り直せる。そういう読み方をしてほしい一冊です。

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術
ニール・ラッカム 著|海と月社
¥1,980(税込)
大型商談に必要なセールステクニックを網羅したオリジナル・テキストです。状況質問・問題質問・示唆質問・解決質問の4つを使いこなして、買い手自身に「必要だ」と思わせていく。著者は12年をかけ3万5千件のセールスを実地調査し、1回で決まる小型商談と、何度も重ねる大型商談では有効な方法が違うと世界で初めて示しました。実例が多く、20年以上読み継がれています。
こんな人におすすめ
何度も商談を重ねる大型案件を担当している人。金額や関係者が多く、一度では決まらない商談に課題を感じているチーム。値引き以外の決め手を持ちたい、法人営業の担当者やその上司に向いています。
良い点
- 実地検証に基づく信頼感
- 4つの質問が明快
- 大型商談に特化
気になる点
- 小型商談には過剰
- 316ページで読みごたえ
- 翻訳で硬い箇所
出版社
海と月社
発売日
2009年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
SPINは4つの質問の頭文字ですよね。状況・問題・示唆・解決……並び順にも意味があるんでしょうか。
佐藤メバル
そこが肝でして、順番どおりに進めると買い手自身が「必要だ」と気づいていくように組まれています。著者は12年をかけて3万5千件のセールスを実地調査し、1回で決まる小型商談と、何度も重ねる大型商談では有効な方法が違うと世界で初めて証明した人なんです。
マイクロソフトやIBMも採用しています。
橘ナナミ
なるほど、小型の商談で使っても効果が出にくいんですね。うちの商談は何回も重ねるタイプだから、合いそうです。
佐藤メバル
そこを見極めてから読むと吸収が早いですよ。実例が多く、考え方と使い方の両方を丁寧にフォローしてくれているので、考案者によるオリジナル・テキストとして頼れます。
不況下で苦戦している人ほど、読み返す価値があると思います。

THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
福田康隆 著|翔泳社
¥1,980(税込)
「営業が顧客に初めて接触するとき、すでに商談プロセスの半分以上は終わっている」。この前提から、マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの4部門を、分業ではなく共業としてつなぐ新たなレベニューモデルを提案します。日米のオラクル、セールスフォース、マルケト日本法人代表を経た著者による、SFAやMA運用、移行判定基準まで踏み込んだ実践的なプレイブックです。
こんな人におすすめ
マーケティング、インサイドセールス、営業、カスタマーサクセスの連携に悩む管理職。SFAやMAを導入したが使いこなせていない組織。部門をまたいだ数字の作り方を見直したい、BtoB企業の企画担当者に向きます。
良い点
- 4部門の全体像が掴める
- ツール運用まで踏み込む
- 数字に基づく分析
気になる点
- 組織前提の内容
- 個人営業には遠い
- 用語がやや多い
出版社
翔泳社
発売日
2019年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「営業が顧客に初めて接触するとき、すでに商談プロセスの半分以上は終わっている」って一文が、ちょっと怖いです。
佐藤メバル
その通りで、スマートフォンの普及で情報発信の主導権が企業から消費者へ移ったんです。だからマーケティング、インサイドセールス、営業、カスタマーサクセスの4部門を、分業ではなく共業としてつなぐ必要が出てきた。
著者は日米のオラクルやセールスフォース、マルケト日本法人代表を経た人です。
橘ナナミ
4部門を「共業」にするのは、現場ではかなり大変そうです。SFAやMAの話も出てくるんでしょうか。
佐藤メバル
出てきますよ。運用の基本から、商談ステージの移行判定基準、フォーキャストの精度まで。理論の解説だけでなく、実践的なプレイブックとして使えるのが強みです。
いきなり組織を変える前に、全体像を俯瞰したい人に向きますね。

営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する
高橋浩一 著|かんき出版
¥2,420(税込)
営業1万人とお客様1万人、合わせて2万人への調査をもとに、営業の急所をデータとロジックで解き明かした一冊です。お客様は「はぐらかし」「忙しさ」「いきなり」「とにかく安く」「検討します」といった購買者の仮面をかぶっており、その裏の本音を捉えられるかで結果が変わる。努力の量ではなく急所を押さえる。根性論に疲れた人にこそ読んでほしい内容です。
こんな人におすすめ
がんばっているのに結果が出ず、自分の努力の方向に不安がある営業。根性論の指導に限界を感じているマネージャー。商談のどこでつまずいているかを、感覚ではなくデータで確かめたい人に向いています。
良い点
- 2万人調査の裏づけ
- 仮面ごとの打ち手
- 根性論からの脱却
気になる点
- 432ページと厚い
- データ記述が多い
- 即効性は薄め
出版社
かんき出版
発売日
2024年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ガンバリズムの罠」って言葉が引っかかります。がんばることが罠になるなんて、ちょっと納得しづらいんですけど。
佐藤メバル
そこなんですよ。著者は営業1万人とお客様1万人、合わせて2万人に調査して、努力の量ではなく急所を外しているかどうかで結果が変わると結論づけました。
お客様は「はぐらかし」「忙しさ」「いきなり」「とにかく安く」「検討します」といった購買者の仮面をかぶっていて、その裏の本音を捉えるのが急所だと。
橘ナナミ
仮面の種類ごとに章が分かれているんですね。自分の商談でよく出る「検討します」も載っているのが助かります。
佐藤メバル
そう、終盤では「検討します」の仮面を外す助け舟の出し方を扱っています。ページ数は多いのですが、データの裏づけがあるぶん、読み終わったあとの行動が変わりやすい。
根性論に疲れた人にこそ手に取ってほしい一冊です。

法人営業 勝ちパターン大全 顧客の意思決定プロセスを完全解明して「再現性」を築く
高橋浩一 著|翔泳社
¥2,420(税込)
キーパーソンに会えない、連絡がつながらない、検討が進まない、予算が増えない。この4つの迷路から抜ける打ち手を、前半の守りの戦略と後半の攻めの戦略に分けて示します。5段階の購買プロセスと6種類の関係者を押さえ、ターゲティング戦略やエキスパート戦略で受注へ。決裁者を押さえればOKといった常識が覆るのが面白く、AIに代替されないための指針にもなります。
こんな人におすすめ
キーパーソンに会えない、連絡が途絶えるなど、商談が止まりがちな法人営業。決裁者を押さえれば勝てるという思い込みを疑いたい人。攻めと守りの戦略を分けて考えたい、チームの責任者にも向きます。
良い点
- 迷路の打ち手が明確
- 守りと攻めで整理
- 常識を疑える構成
気になる点
- 実践には前提知識
- 中級者以上に向く
- 事例が法人中心
出版社
翔泳社
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「キーパーソンに会えない」「連絡がつながらない」……この4つ、まさに営業の迷路ですよね。
佐藤メバル
その迷路から抜ける打ち手が、前半の守りの戦略と後半の攻めの戦略に分けて整理されています。5段階の購買プロセスと6種類の関係者を押さえて、ターゲティング戦略やエキスパート戦略で受注に持っていく。
決裁者を押さえればOKといった常識が覆されるのが面白いところです。
橘ナナミ
「訪問回数で関係構築できる」も、つい信じていました。覆されると聞くと読みたくなります。
佐藤メバル
著者はコンペ8年間無敗の経験を持ち、4万人以上の営業支援に携わってきた人で、書店も経営されています。
一貫して「無敗」の作り方を語っているので、営業がAIに代替されないための指針としても読めますよ。

成果に直結する「仮説提案営業」実践講座
城野えん 著|日本実業出版社
¥1,980(税込)
BtoB営業で武器になる「仮説を立てる提案営業」を解説した実践講座です。仮説の立て方、資料の作成、商談への落とし込み、オンラインでの進め方まで、豊富な図解で紹介されます。お客様に会う前に仮説を用意しておくからこそ商談が深まる、という順番が要点。順序立てた緻密な提案力は業界を問わず通じます。事前準備や進捗ミーティングの重要性にも触れた実務的な一冊です。
こんな人におすすめ
BtoBの提案営業を担当し、資料づくりに時間を取られている人。商談前の仮説づくりから見直したい中堅の営業。オンライン商談が増えて進め方に迷っているチームが、準備の順番を整えるために向いています。
良い点
- 図解が多く実務的
- 仮説の立て方が具体的
- オンライン商談にも対応
気になる点
- BtoB限定の内容
- 基本は押さえ済み向け
- やや淡々とした記述
出版社
日本実業出版社
発売日
2022年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「仮説提案営業」って、提案の前に仮説を立てるということですよね。普通はお客様の話を聞いてから考えるものでは、と思ってしまいました。
佐藤メバル
まさにそこが要点で、お客様に会う前に仮説を立てておくから商談で話が深まるんです。仮説の立て方、資料の作成、商談への落とし込み、オンラインでの進め方まで、豊富な図解で紹介されています。
BtoBの提案力を底上げしたい人に向く内容ですね。
橘ナナミ
図解が多いのはありがたいです。オンライン商談の進め方まで入っているのは、今の時代に合っていますね。
佐藤メバル
事前準備や、会議と会議の間の簡単な報告、進捗ミーティングの重要性まで触れているのが実務的です。派手なテクニックではなく、順序立てた緻密な提案力を身につけたい人向け。
ページ数も多くないので、通勤の合間にも読み切れますよ。

セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術
今井晶也 著|扶桑社
¥1,760(税込)
勘や偶然、根性ではなく理論で売る。営業支援のトップランナーとして1100社、12000商品で実績を上げてきた会社が、23年分の営業データから編み出したメソッドをまとめたものです。トップセールス共通のマインド、アポ獲得の方法、営業プロセスを7分割して否定材料をひとつずつ消す方法など、新人からベテランまで使える具体策が並びます。発売後すぐに重版がかかった一冊です。
こんな人におすすめ
感覚で売ってきた自覚があり、再現性が欲しい営業。新人教育の型を作りたいマネージャー。アポ獲得からクロージングまで、どの段階でつまずいているかを切り分けたい人に向いています。
良い点
- プロセスを7分割
- マインドから実践まで
- データに裏づけられた手法
気になる点
- 自社メソッド色が強い
- 業種で差が出る
- 事例の固有名は少なめ
出版社
扶桑社
発売日
2021年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「勘や偶然、根性ではなく理論で売る」とありますが、営業についてそこまで言い切れるものなんでしょうか。
佐藤メバル
著者の会社は1100社、12000商品で実績を上げてきて、23年分の営業データを持っているんです。トップセールスが共通して持つマインド、アポの獲得方法、そして営業プロセスを7分割して否定材料をひとつずつ消していく方法など、再現できる形に落とし込んでいます。
橘ナナミ
プロセスを7分割するんですね。それなら、自分がどの段階でつまずいているのか見えそうです。
佐藤メバル
そう、そこが使いどころです。新人からベテランまで役立つ営業版の虎の巻としてまとまっていて、発売後すぐに重版がかかった本でもあります。
感覚で売ってきた人が、自分の型を言葉にできるようになる。そういう読まれ方をしている一冊です。

NEW SALES 新時代の営業に必要な7つの原則
麻野耕司 著|ダイヤモンド社
¥1,980(税込)
古い営業メソッドから脱却するための、新しい時代の営業の教科書です。営業担当者、営業チーム、営業組織のすべてが成果を出すための7つの原則を示し、現場の生産性と効率性を引き上げるところまでを射程に入れています。ページ数が多くないので、まず全体像をつかんでから現場に落とし込む、という読み方がしやすい。営業という仕事の概念そのものを置き直したい人に向きます。
こんな人におすすめ
古い営業手法に限界を感じている現場と、その上司。チーム全体の生産性を上げたいマネージャー。営業という仕事の前提を一度置き直してから、組織の動き方を考えたい場面に向きます。
良い点
- 7原則で整理される
- 分量が軽く読みやすい
- 組織視点まで含む
気になる点
- 抽象度が高め
- 具体策は薄め
- 実践は別途必要
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「7つのS」と聞いて、前に習った別のフレームワークを思い出したんですが、これはまた別物ですよね。
佐藤メバル
別物です。この本は、古い営業メソッドから脱却するための新しい教科書として書かれていて、営業担当者、チーム、組織のすべてが成果を出すための7つの原則を示しています。
ページ数も多くないので、まず全体像をつかむのに向いていますよ。
橘ナナミ
コンパクトなのは助かります。現場の生産性や効率性の話も入っているんでしょうか。そこが知りたいです。
佐藤メバル
入っていますよ。営業という仕事そのものの概念が丸ごと変わる、と帯にあるとおり、小手先のテクニックではなく前提を置き直す内容です。
チームの数字が伸び悩んでいるマネージャーにも、現場のメンバーにも同じだけ効くように書かれています。

属人営業を終わらせる 営業モデルの作り方
高岡直人 著|彩図社
¥1,980(税込)
売上至上主義で管理だけを強化すると、かえって御用聞き営業が増えてしまう。顧客に寄り添っているようで、実は自社の価値を何も伝えられていない。この状態を放置すれば継続的な成長は望めません。そこで営業担当者が「売る人」から「解決する人」へ変わる、チーム独自の型を作る方法を公開します。個人の才能ではなく、再現性のある営業モデルで成果を出すための一冊です。
こんな人におすすめ
特定の人の数字に頼っている組織を変えたい経営者・責任者。御用聞き営業から抜け出したい現場。個人の才能ではなく再現性のあるモデルを作りたい、営業企画や教育担当にも向いています。
良い点
- 属人化の原因が見える
- 組織の型を考えられる
- 精神論からの脱却
気になる点
- 管理職向けの内容
- 個人には遠い
- ページ数は長め
出版社
彩図社
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「御用聞き営業」が増えてしまう、という指摘が気になります。お客様に寄り添うのは良いことなのに、なぜ問題なんでしょう。
佐藤メバル
寄り添っているようで、実は自社の価値を何も伝えられていない状態なんですよ。売上至上主義で管理だけを強化すると、かえって御用聞きが増える。
だから営業担当者が「売る人」から「解決する人」へ変わる、チーム独自の型を作ろうというのがこの本の主張です。
橘ナナミ
個人の才能に頼らず、組織として再現できる型を作るということですね。それは属人営業からの脱却になりそうです。
佐藤メバル
そういうことです。上位下達の精神論や気合いではなく、仕組みとして成果を出す。ページ数はややありますが、営業の責任者や、教育係を任された人には刺さる内容だと思いますよ。

ゼロから始める!法人営業: ずっと勝ち続ける新規開拓営業の新常識
藤原智浩 著|産業能率大学出版部
¥1,650(税込)
著者自身がセミナーに通い、本を読み、相当勉強しても成果がゼロだった経験を持っています。そのうえで断言するのが、法人開拓には努力なんて必要ない、みんな抑えるべきポイントが抑えられていないだけだという言葉。新規開拓から反響営業へ切り替えるための手法を、ゼロから始める人向けの順番で紹介しています。飛び込みに疲れた人にこそ読んでほしい内容です。
こんな人におすすめ
新規開拓を命じられたばかりで、飛び込みやテレアポに疲れている人。努力の量ではなくポイントを押さえたい若手。反響営業に切り替える道筋を知りたい、法人営業の入門者に向きます。
良い点
- 新規開拓に特化
- 順番が明快
- 反響営業への道筋
気になる点
- 断言調が好みを分ける
- 業種で差が出る
- 経験者には物足りない
出版社
産業能率大学出版部
発売日
2023年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「法人開拓には努力なんて必要ない」と断言されると身構えてしまいます。努力しても売れなかった人が書いているんですよね。
佐藤メバル
ええ、著者自身がセミナーに参加し、本も読み、相当勉強しても成果がゼロだった経験を持っています。そのうえで、みんな抑えるべきポイントが抑えられていないだけだと。
新規開拓から反響営業へ切り替えるための手法が紹介されています。
橘ナナミ
反響営業に切り替える、というのが最終ゴールなんですね。新規開拓をずっと追いかけるのはしんどいですから。
佐藤メバル
そこが読者の救いになる部分だと思います。法人営業をゼロから始める人が、まず押さえるべき順番が示されています。
飛び込みが苦手な人ほど、最初の一冊に向いていますよ。

3万5000人を指導してわかった 質問型営業でトップセールスになる絶対法則 新人でも3か月で1年の予算を達成できる!
青木毅 著|ダイヤモンド社
¥1,540(税込)
「トップセールスの共通点」から絶対法則を導き出す一冊です。見込み客の見極め、アプローチ、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップ、セルフマネジメントという失敗しがちな場面ごとに、トップが何をしているかを実例で示します。属人的な内容を誰でも使える技術に置き換えているのが要点で、苦手な場面だけ拾い読みするのも効率的。著者自身、世界大賞を獲ったトップセールスです。
こんな人におすすめ
自分の苦手な場面を特定して伸ばしたい中堅の営業。場面ごとの打ち手を辞書のように引きたい人。見込み客の見極めからフォローアップまで、抜け漏れを確認したい担当者に向いています。
良い点
- 場面別で引ける
- 実例が具体的
- 誰でも使える形に整理
気になる点
- 同じ著者の本と重なる
- 事例が営業一般に寄る
- 分量は多くない
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2019年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「3か月で1年の予算を達成する」って、同じ著者の本がまた出ているんですね。前と何が違うんでしょうか。
佐藤メバル
こちらは場面別なんです。見込み客の見極め、アプローチ、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップ、セルフマネジメント。
トップセールスが各場面で何をしているかを、実例を通して誰でも使える技術に置き換えて紹介しています。
橘ナナミ
場面ごとに分かれていると、自分の苦手なところだけ拾い読みできますね。そこが助かります。
佐藤メバル
著者は世界84か国、2500の代理店の中で世界大賞を獲ったトップセールスでもあります。3万5000人を指導してきた立場から、属人的な内容を技術としてまとめ直している。読み物としても勢いのある一冊ですよ。

無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」
高橋浩一 著|日経BP
¥1,760(税込)
営業力は技術である、誰でも身につけられる。この信念のもと、コンペで8年無敗のノウハウを体系化した一冊です。楽勝・接戦・惨敗に分けたとき、接戦を制する3つの質問と、ズレを解消する4つの力が柱になります。最凶のライバルは過去の「ガッカリ営業」という指摘も印象的。ルート型とアカウント型で勝ちパターンが変わる点まで踏み込んでいます。
こんな人におすすめ
競合と最後まで競る案件で、あと一歩が足りない人。接戦になったときの強さを身につけたい営業。提案書やプレゼンの前に、お客様との情報ギャップを疑いたい担当者に向きます。
良い点
- 接戦に焦点
- 質問と力で整理
- 無敗の根拠が具体的
気になる点
- 中級者以上に向く
- 全章通読は重い
- 事例が法人寄り
出版社
日経BP
発売日
2019年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「コンペで8年無敗」って、にわかには信じられません。よほどの天才にしかできないことなのではと思ってしまいます。
佐藤メバル
著者自身、人見知りで口下手だったと書いています。それでも営業力は技術だと定義して、接戦を制する3つの質問と4つの力を体系化した。
楽勝・接戦・惨敗に分けたとき、接戦で勝てるかどうかが営業力を左右すると述べています。
橘ナナミ
接戦に絞っているところが珍しいですね。勝てそうな案件の話はよく聞くのに、競合と競る場面の話は少ない気がします。
佐藤メバル
その通りで、最凶のライバルは過去の「ガッカリ営業」だと書いているのが印象的です。のべ3万人を指導してきた人の本ですから、読みながら自分の商談を思い出してしまうと思いますよ。

営業の鬼100則 (アスカビジネス)
早川勝 著|明日香出版社
¥1,000(税込)
甘えを捨て、自分を律し、技を極める。30年にわたり業界トップクラスのプレイヤーとマネージャーとして現場を貫いてきた著者が、数千人のデータから編み出した100の鉄則です。スキル、戦術、習慣、そして鬼スピリッツ。媚びを売る仕事ではなく、誇り高き自分を売る仕事だという姿勢が全体を貫きます。気合いの本ではなく、永続的に稼ぐための原則集として読めるのが強みです。
こんな人におすすめ
「買ってください」とお願いする営業から卒業したい人。自分の営業を総点検したい中堅・ベテラン。スキルだけでなく習慣と姿勢まで整えたい、長く稼ぎ続けたい営業に向いています。
良い点
- 100則で網羅的
- 誇りを持てる内容
- 習慣まで踏み込む
気になる点
- スパルタ調が好みを分ける
- 項目が多く散らかる
- 理論の解説は薄め
出版社
明日香出版社
発売日
2018年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「営業の鬼」って、ちょっと体育会系すぎませんか? 根性論の本だったら、正直読む気が起きないんですけど。
佐藤メバル
そこは安心してください。著者は30年、業界トップクラスのプレイヤーとマネージャーとして現場を貫いてきた人で、数千人のデータをもとに100則を編んでいます。
媚びを売る仕事ではなく、誇り高き自分を売る仕事だというのが全体を貫く姿勢です。
橘ナナミ
「買ってください」とお願いする営業から卒業しよう、という言葉には救われます。そこが苦しいので。
佐藤メバル
スキル、戦術、習慣、そして鬼スピリッツ。この4つが揃って初めて一線で戦い続けられる、というのが骨格です。
100則あるので、通勤のたびに数項目ずつ点検する読み方もできます。気合いではなく、稼ぎ続けるための原則集として読めますよ。

営業の一流、二流、三流 (アスカビジネス)
伊庭正康 著|明日香出版社
¥1,540(税込)
「あなたのしているネクタイに戦略がありますか?」。一流といわれる営業は、営業という仕事に対して独特の視座を持っている。気づくかどうか、ちょっとしたこだわりかどうか、そんなささいなことが持っているスキル以上に差を生むことがある。リクルートでトップを誇り、研修で優秀な営業を輩出してきた著者が、一流がこだわっている営業の機微を教えてくれます。
こんな人におすすめ
スキルはあるのに、あと一歩で選ばれないと感じている営業。成果を出す人のささいなこだわりを覗きたい人。自分の立ち位置を確認してから、次の一手を考えたい場面に向きます。
良い点
- 一流の視点が掴める
- 差の作り方が見える
- 読みやすい分量
気になる点
- 具体策は控えめ
- 経験者ほど刺さる
- 事例がある一社に寄る
出版社
明日香出版社
発売日
2015年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「あなたのしているネクタイに戦略がありますか?」という一文に、いきなりハッとさせられました。そんなところまで見られているんですね。
佐藤メバル
一流の営業は営業という仕事に対して独特の視座を持っている、というのが出発点です。気づくかどうか、ちょっとしたこだわりかどうか。
ささいなことですが、持っているスキル以上に差がつくことがある。リクルートでトップを誇り、研修で優秀な営業を輩出してきた著者がその機微を教えてくれます。
橘ナナミ
二流、三流と分けられると、自分のどこが三流なのか確かめたくなります。ちょっと怖いですけど。
佐藤メバル
その怖さも含めて、読みながら自分の癖に気づく本です。派手なテクニックを足す前に、自分の立ち位置を確認したい。
そんなときに開くと、意外なところに差が出ていたと気づかされますよ。

ハーバード・ビジネス・レビュー 営業論文ベスト11 営業の教科書
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 著|ダイヤモンド社
¥1,960(税込)
心理学、説得術、データ活用を柱にした営業論集です。マッキンゼーの有力パートナーがビッグデータで市場を分析し経営資源を有効に投入するマイクロマーケティング手法、専門コンサルタントが顧客ニーズを洞察したインサイト営業を社員に浸透させる手法など、科学的理論と実証データに基づく営業法が実例とともに並びます。感覚ではなく根拠が欲しいときに効く11本です。
こんな人におすすめ
勘や経験ではなく根拠のある営業法を組織に持ち込みたい管理職。データや心理学の裏づけが欲しいマーケティング担当。営業と経営のあいだで議論する材料を探している人に向いています。
良い点
- 科学的な根拠が濃い
- 論文単位で読める
- 実例が豊富
気になる点
- 論文調で硬い
- 通読には不向き
- 実務の型は少なめ
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2019年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ハーバード・ビジネス・レビューの営業論文をまとめたものなんですね。論文だけに、硬そうな印象があります。
佐藤メバル
内容的には心理学、説得術、データ活用の3つが柱です。マッキンゼーのパートナーがビッグデータで市場を分析して経営資源を集中させるマイクロマーケティングや、顧客ニーズを洞察したインサイト営業を組織に浸透させる方法など、科学的な理論と実証データに基づく営業法が実例つきで並びます。
橘ナナミ
実例つきなら読み進められそうです。感覚ではなく根拠が欲しいときに、ちょうど良さそうですね。営業と経営の話をつなげたいです。
佐藤メバル
そういう使い方が一番合います。11本の論文が並んでいるので、通読するより、いま困っているテーマから拾い読みするのがおすすめです。
経営層やマーケティング側の人が、営業の言葉で議論するための土台にもなりますよ。

なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?
フィリップ・デルヴス・ブロートン 著|プレジデント社
¥1,870(税込)
ウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラーになった異色の営業読本です。ハーバード・ビジネス・スクール出身のジャーナリストが世界中を飛び回り、モロッコの土産物屋、日本のセイホのおばちゃん、ニューヨークの現代美術商、テレビ通販のカリスマ、シリコンバレーのベンチャーCEOらに取材。営業は人生の縮図だと腑に落ちる構成で、ノウハウ集とはひと味違います。
こんな人におすすめ
営業という仕事に誇りを持てずにいる人。ノウハウより先に、営業の意味を考えたい読者。業種も国も違う達人の話から共通点を拾いたい、営業経験の長い人にも向きます。
良い点
- 読み物として面白い
- 世界の事例が多彩
- 営業の意味を考えられる
気になる点
- ノウハウは少なめ
- 翻訳本で長め
- 実践には別の一冊
出版社
プレジデント社
発売日
2013年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルが挑発的ですよね。ハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えない、って本当なんでしょうか。
佐藤メバル
そこを入口に、著者は世界中を飛び回って営業の達人に会いに行きます。モロッコの土産物屋、日本のセイホのおばちゃん、ニューヨークの現代美術商、テレビ通販のカリスマ、MIT出身の航空機セールスマン、富裕層御用達の不動産営業、シリコンバレーのベンチャーCEO。
営業は人生の縮図だと腑に落ちる構成です。
橘ナナミ
業種も国もばらばらなのに、共通点が見えてくるんでしょうか。読み物としても面白そうですし、旅の記録みたいに読めそうです。
佐藤メバル
ウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラーにもなった本で、ノウハウ集とは毛色が違います。営業という仕事に誇りを持ちたいとき、あるいは苦手意識を手放したいときに読むと効きますよ。

決定版 営業心理術大全
菊原智明 著|明日香出版社
¥1,980(税込)
ダメ営業から一転、4年連続でトヨタホームのトップ営業に輝いた著者による心理術の大全です。全73項目、1項目4ページの読み切りで、どこからでも読めるのが使いやすい。心理術がひと目でわかるイラストつきで、アプローチやトーク、クロージングの実践テクニックが中心です。さらに、結果を出すチームを作るための部下に効く心理術まで収録した決定版です。
こんな人におすすめ
商談の直前に、使える心理術をさっと確認したい営業。読み切り形式で辞書的に使いたい人。アプローチからクロージング、部下の動かし方まで、幅広く手元に置いておきたい場面に向きます。
良い点
- 読み切りで使いやすい
- イラストで理解しやすい
- 部下向けの心理術も
気になる点
- 項目数が多く迷う
- 心理術中心の内容
- 体系的な理論は薄め
出版社
明日香出版社
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
営業心理術が73項目も載っているんですね。どこから読めばいいのか、むしろ迷ってしまいそうです。
佐藤メバル
そこは1項目4ページの読み切りになっているので、目次で気になったところから開けます。心理術がひと目でわかるイラストもついています。
著者はダメ営業から一転、4年連続でトヨタホームのトップ営業になった人です。アプローチやトーク、クロージングの実践テクニックが中心ですね。
橘ナナミ
1項目4ページの読み切りなら、商談の前にさっと確認する使い方もできそうですね。持っておくと安心です。
佐藤メバル
それに加えて、結果を出すチームを作るための、部下に効く心理術も入っています。自分が売るだけでなく、人を動かしたい立場になったときにも使える。
前作をパワーアップした決定版とされていますよ。

売れすぎて中毒になる 営業の心理学
神岡真司 著|すばる舎
150万円の宝飾品の隣に8万円の鍋が置いてあると安く感じる。口コミが良かったので無条件に信じてしまう。同じ出身地だと親近感がわいて買ってあげたくなる。知らないうちに自分が営業のワナにはまっている例が並び、読みながら身に覚えがありすぎて笑ってしまいます。テレアポで切られる、雑談が続かない、クロージングが決まらない、といった悩みの処方箋にもなります。
こんな人におすすめ
テレアポや飛び込みで心が折れがちな営業。なぜ断られるのかを心理から理解したい人。クロージングや紹介依頼がうまくいかない担当者が、相手の反応の理由を知るために向いています。
良い点
- 心理の仕組みがわかる
- 身近な例が豊富
- 悩み別に読める
気になる点
- タイトルが刺激的
- 実践の型は少なめ
- 事例が散らばる
出版社
すばる舎
発売日
2017年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「売れすぎて中毒になる」って物騒なタイトルですが、中身は心理学の本なんですよね。読者もワナにはめられる側なんですか?
佐藤メバル
そうなんです。たとえば150万円の宝飾品の隣に8万円の鍋が置いてあると安く感じる、同じ出身地だと親近感がわく、口コミが良かったので無条件に信じてしまう。
知らないうちに自分が営業のワナにはまっている例が並んでいて、読みながら身に覚えがありすぎて笑ってしまいます。
橘ナナミ
逆に、仕組みを知っておけば自分が使う側にもなれるわけですね。テレアポで切られる悩みも載っているのが気になります。
佐藤メバル
そこも含めて、上司やお客様の言いなりになって損をしていると感じる人に向けて書かれています。雑談が続かない、クロージングがうまくいかない、といった具体的な場面から入っていけるのが良いところです。

記憶に残る人になる トップ営業がやっている本物の信頼を得る12のルール
福島靖 著|ダイヤモンド社
¥1,760(税込)
高卒、コミュ障、24歳までフリーター。31歳でアメリカン・エキスプレスに転職し、成績は最下位。そこからわずか1年でトップ営業になれたのは、前職のリッツ・カールトンで身につけた意識と12のルールでした。商品やサービスにズバ抜けた強みがなくても選ばれるようになる。関係性、印象、気遣い、説得力、提案、感謝……章題そのものが読みどころになっています。
こんな人におすすめ
商品に決定的な強みがなく、選ばれる理由づくりに悩む営業。ガツガツせずに信頼を得たい人。接客や提案、交渉など、人と接する仕事全般に通じる姿勢を身につけたい場面に向きます。
良い点
- 実体験に基づく説得力
- 12のルールで覚えやすい
- 営業以外にも通じる
気になる点
- 再現に時間がかかる
- 経験談が中心
- 数字の話は少なめ
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2024年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
リッツ・カールトンで学んだ人が、アメックスでトップ営業になったんですね。24歳までフリーターだったというのも驚きです。
佐藤メバル
しかも成績は最下位からのスタートです。そこで効いたのが、前職で身につけたある意識と、そこから生まれた12のルール。
商品やサービスにズバ抜けた強みがなくても、選ばれるようになるというのがこの本の約束です。関係性、印象、気遣い、説得力……章ごとにルールが並びます。
橘ナナミ
「傘を持っていてもささない」「素朴な鏡へと姿を変える」とか、章題が詩的で気になります。
佐藤メバル
話の中身や話術を磨く前に、そもそも話を聞いてみたいと思われる人になる。そこを出発点にしているのが、他の営業本と大きく違うところです。
営業に限らず、人と接する仕事全般に効きますよ。

トップ営業が密かにやっている最強の会話術 SIX MENTAL READING(シックスメンタルリーディング)
加賀田裕之 著|きずな出版
¥1,650(税込)
「話すことより聞くこと」「雑談は共通点を探す」。そんな鉄則も、相手のタイプが違えばガラクタになってしまう。だからまず相手を診る。人を6タイプに分類し、見分け方、気をつけること、好かれる方法、セールスを成功させる方法を図解とイラストで丁寧に解説します。トップセールスが密かにやっていることを誰にでも実践できる形に体系化した一冊です。
こんな人におすすめ
会話が続かず、相手に合わせた話し方に悩んでいる人。コミュニケーション本を読んでも実践できなかった営業。人間関係そのものを楽にしたい人にも向いています。
良い点
- 6タイプで整理
- 図解とイラストが豊富
- 会話全般に応用できる
気になる点
- タイプ分類に抵抗感も
- 営業以外の要素が多い
- 実践は場数が必要
出版社
きずな出版
発売日
2023年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
人を6タイプに分けて、タイプごとに話し方を変えるんですね。診断テストみたいで面白そうです。
佐藤メバル
「話すことより聞くこと」「雑談は共通点を探す」といった鉄則は、相手のタイプが違えばガラクタになってしまう。
だからまず相手を診る。トップセールスが無意識にやっていることを、誰にでも実践できる形に体系化したのがこの本です。
見分け方から好かれる方法まで丁寧に説明されています。
橘ナナミ
コミュニケーション本を読んでも実践できなかった、という人のための本なんですね。それ、まさに私です。
佐藤メバル
田村淳さんが推薦していて、「会話が苦手な人はまずこの本を」と紹介されています。人間関係で疲れているときにも、相手のタイプを知っておくと少し楽になります。
営業成績で悩んでいる人ほど早く効くと思いますよ。

できる営業マンのすごい言語化 「なんとなく」を納得に変える
乾哲也 著|KADOKAWA
¥11(税込)
フルコミッション一筋21年、成約率90%のトップセールスマンによる「言語化」の本です。営業が経験値や勘に頼っていると、成果が出た理由がわからず改善も育成もできません。そこで暗黙知をトークスクリプトとして言葉にする。購買意欲の概念を取り入れた即決メソッドは約300社以上の企業研修に導入され、年間2000人以上がセミナーに申し込むという実績を持ちます。
こんな人におすすめ
売れている理由をうまく説明できないベテラン。若手に教えられる形にしたい教育担当。組織として再現性を高めたい、営業企画や研修担当者にも向いています。
良い点
- スクリプトで真似できる
- 再現性を高められる
- 研修実績が豊富
気になる点
- 即決色が強い
- 業種で差が出る
- 事例の公開は限定的
出版社
KADOKAWA
発売日
2025年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「言語化」という言葉を最近よく聞くんですが、営業の場合はどういう意味になるんでしょうか。
佐藤メバル
成果が出た理由を本人も説明できない、いわゆる暗黙知のままにしておくと、再現も育成もできない。そこで感覚ではなくトークスクリプトとして言葉にするのがこの本です。
フルコミッション一筋21年、成約率90%のトップセールスマンが、購買意欲の概念を取り入れた即決メソッドを紹介しています。
橘ナナミ
トークスクリプトの形になっていると、新人でも真似できますし、教える側も楽になりますね。組織の弱体化も防げそうです。
佐藤メバル
その通りで、約300社以上の企業研修に導入され、年間2000人以上がセミナーに申し込むというのも納得できます。
売れる人の入社を待つだけの体質から抜けたい組織に向いている一冊ですよ。

できる営業は、「これ」しかやらない 短時間で成果を出す「トップセールス」の習慣
伊庭正康 著|PHP研究所
¥1,550(税込)
「営業はいずれAIに取って代わられる」という嘆きに、著者は導入企業ほど営業の人員を増やしていると答えます。ただし、必要とされる営業と淘汰される営業に分かれていくとも。極度の人見知りからリクルートで全国トップ表彰を4回受け、足ではなく頭で稼ぐことを徹底して定時帰りを続けた人の、短時間で成果を出す習慣が詰まっています。
こんな人におすすめ
がんばっているのに数字につながらず、働き方も見直したい営業。短時間で成果を出したい人。AIやオンラインの時代に、自分の営業が残る側かどうかを確かめたい場面に向きます。
良い点
- 短時間の型が学べる
- 時代の変化に対応
- 経験談が具体的
気になる点
- 取捨選択の判断が必要
- 中堅以上に向く内容
- 理論より実践寄り
出版社
PHP研究所
発売日
2021年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「AI時代に営業はなくならない」と断言しているんですね。そこは読んでいて安心したいところです。
佐藤メバル
ただし、必要とされる営業と淘汰される営業に分かれていくとも言っています。著者は極度の人見知りからリクルートの営業で全国トップ表彰を4回受け、しかも足ではなく頭で稼ぐことを徹底して、ほぼ毎日定時で帰っていた人です。
短時間で成果を出す習慣がまとめられています。
橘ナナミ
定時で帰りながらトップというのは理想的ですね。きっと、やらないことを決めているんだと思います。何を捨てているのか知りたいです。
佐藤メバル
まさに「これしかやらない」なんです。ウィズコロナやAI時代の新たな勝ち筋にも触れていて、がんばっているのに数字につながらない人に向けた内容です。
マネージャーとしてチームを変えた経験も語られていますよ。

売れる営業がお客様に会う前にやっていること 初対面の7秒で絶大な信頼を勝ち取る
谷崎真吾 著|日本実業出版社
¥1,760(税込)
トーク術やシナリオ営業、営業プロセスの構築、ロールプレイング。いろいろ試しても成果が出なかった人に贈られるのが「信頼感」という武器です。最大のチャンスは、相手が何の印象も持っていない出会う前から出会って7秒まで。あらゆる営業ノウハウは信頼があってこそ効くという立場から、会う前の準備と最初の瞬間の作り方を解説します。
こんな人におすすめ
トーク術やシナリオを試しても成果が出なかった人。会う前の準備で差をつけたい営業。初対面の印象づくりに関わる、接客や商談の場面全般に向いています。
良い点
- 会う前の準備に特化
- 付録フォーマットが実用的
- 心理的な根拠がある
気になる点
- 7秒に絞った内容
- トーク術の解説は薄め
- 効果に個人差がある
出版社
日本実業出版社
発売日
2025年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
初対面の7秒で信頼を勝ち取るって、会ってからでは遅いということですよね。会う前から準備が必要なんだと驚きました。
佐藤メバル
そこがこの本の核心です。お客様が何の印象も持っていない「出会う前から出会って7秒まで」が最大のチャンスだと。
トーク術やクロージングの前に、信頼という土台を作っておく。ここまでやる人がいないからこそ効果的だと著者は言います。
橘ナナミ
トーク術もシナリオ営業も一通り試したのに成果が出ない、という人のための本なんですね。自分の場合はどうだろうと考えてしまいます。
佐藤メバル
付録に、電話応対のヒアリングチェックリスト、すぐ真似できる自己プロフィール、お客様の管理表のフォーマットが付いているのも実用的です。
理屈と型の両方が欲しい人に向いていますよ。
名著の「時代遅れ」をどう補正するか
橘ナナミ
名著って、やっぱり読んでおくべきなんですか? 出版から時間が経っている本も多いですよね。
佐藤メバル
読む価値はある。ただ、そのまま真似すると合わない部分も出てくる。大型商談の考え方なら『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』が今も強いけれど、想定されていなかったオンライン商談や、複数人が同時に意思決定に関わる場面は、自分の現場に翻訳して使う必要がある。原理は古びないが、手順は現場で更新する。これが基本だね。
橘ナナミ
更新って、具体的にはどうすれば?
佐藤メバル
2冊を重ねるんだ。原理を名著、今の運用を新しめの本。たとえば『THE MODEL』でプロセス全体を俯瞰しつつ、『成果に直結する「仮説提案営業」実践講座』で仮説の立て方や資料作成の具体的な手順を補う。こうすると、古さが弱点にならない。
課題×商材の処方箋と、読んでも売れない人の落とし穴
橘ナナミ
逆に、これは今は読まなくていい、という本もあるんですか? 言いにくいかもしれませんが……。
佐藤メバル
あるよ。まだアポが1件も取れていない段階でレベニューモデルの本を開いても、明日の行動は変わらない。逆にチームを持つ管理職がマインドだけを説く本を読んでも、目の前のメンバーの失注は減らない。本は症状に合わないと効かない薬と同じなんだ。
橘ナナミ
症状に合わない薬……。では、読んでも売れない人の共通点は何でしょう?
佐藤メバル
3つある。1つは読了を目的にしてしまうこと。2つ目は本に書かれた型をお客様にそのまま当てにいくこと。3つ目は1冊を実践で試す前に次の本へ行ってしまうこと。とくに多いのが2つ目で、質問型営業の本を読んだ翌日に、用意した質問を機械的に並べてしまう。『無敗営業』が言うように、営業とお客様の間には情報ギャップがある。質問は相手を動かすためではなく、ギャップを埋めるために使うものだよ。
橘ナナミ
本を道具として使えているかどうか、ですね。
佐藤メバル
そう。値引きや反論への対処も、テクニックとしてだけ読むと空回りする。『営業の科学』は、表面的なセリフの裏にある本音を捉えるプロセスとして書かれている。ここを飛ばすと、同じ言葉を言っても響かないんだ。
1冊を成果に変える30日プランと読書の費用対効果
橘ナナミ
定着させるには、何から始めればいいでしょう。私は読んで満足しちゃうタイプなので、耳が痛いです……。
佐藤メバル
じゃあ30日で考えよう。第1週、1冊を最後まで読んで、気になった記述を1枚の紙に書き出す。第2週、自分の商談1件でそのうち1つだけを試す。第3週、お客様の反応で振り返る。第4週、うまくいった型を自分の言葉に書き換えて、同僚と共有する。1冊=1アクションに翻訳するのがコツだね。
橘ナナミ
全部やらなくていいんですね。
佐藤メバル
全部やろうとすると挫折する。費用対効果も、本の価格そのもので見るより、1件の受注がどれだけ動くかで見たほうがいい。価格やページ数、電子版の有無といった書誌データはこの記事のランキング表で確認できる。経費計上できるかは勤務先の規定と購入目的の扱いによるから、自己判断せず経理や上司に確認しておくといいよ。
よくある質問
営業本は何冊くらい読めば成果につながりますか?
橘ナナミ
営業本は何冊くらい読めば成果につながりますかについて教えてください。
佐藤メバル
冊数そのものより、1冊を自分の商談で試した回数のほうが成果に効きます。読んだ冊数を増やすより、1冊から1つだけ行動に移して反応を見る。これを30日単位で繰り返すほうが、実務の数字は動きやすくなります。
新人営業マンが最初に読むべき1冊はどれですか?
橘ナナミ
新人営業マンが最初に読むべき1冊はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは『営業の魔法』を挙げます。売れない新人がスーパー営業マンから十一個の魔法を教わる物語で、営業の技術より先に、なぜ売れないのかという心の動きが掴めます。読みやすさが続けやすさにつながるので、最初の1冊に向いています。
営業本を読んでも売れないのはなぜですか?
橘ナナミ
営業本を読んでも売れないのはなぜですかについて教えてください。
佐藤メバル
読了を目的にしたり、本の型をお客様にそのまま当てにいったり、1冊を試す前に次の本へ行ったりするのが典型的なつまずきです。本は症状に合わないと効かない薬と同じで、まず自分の課題を特定することが先になります。
ベストセラーの名著と最新刊はどちらを選ぶべきですか?
橘ナナミ
ベストセラーの名著と最新刊はどちらを選ぶべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
原理を名著、今の運用を最新刊で補う二冊重ね読みが現実的です。たとえば『THE MODEL』で全体像を俯瞰し、提案の具体手順は別の実践書で補う。名著の強みである原理原則は古びませんが、手順は現場で更新が必要です。
漫画版やオーディオブックでも営業本の効果はありますか?
橘ナナミ
漫画版やオーディオブックでも営業本の効果はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
考え方を掴む、繰り返し思い出したい用途ならオーディオブックは有効です。一方、SPINの4つの質問のように手順を覚えて使う本は、書き込みながら紙で読むほうが定着します。配信状況はサービスごとに違うため、購入前の確認をおすすめします。
BtoB営業とBtoC営業で選ぶべき本は違いますか?
橘ナナミ
BtoB営業とBtoC営業で選ぶべき本は違いますかについて教えてください。
佐藤メバル
商談の構造が違うので選び方も変わります。BtoBは『THE MODEL』のようにプロセス全体を扱う本、個人向けや小売は『売れすぎて中毒になる 営業の心理学』のように心理の使い方を学ぶ本が噛み合います。自社の商談が何回で決まるかを基準に考えると選びやすくなります。
営業マネージャーにおすすめの本は何ですか?
橘ナナミ
営業マネージャーにおすすめの本は何ですかについて教えてください。
佐藤メバル
『属人営業を終わらせる 営業モデルの作り方』と『法人営業 勝ちパターン大全』を挙げます。前者は売れる人頼みの状態からチーム独自の型をつくる話、後者は失注の裏側を購買プロセスと関係者の観点から整理する話で、育成や仕組みづくりに直結します。
営業本は経費計上できますか?電子書籍と紙はどちらがいいですか?
橘ナナミ
営業本は経費計上できますか?電子書籍と紙はどちらがいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
計上できるかは勤務先の規定と購入目的の扱いによります。自己判断せず経理や上司に確認してください。電子か紙かは、手順を覚える本は紙、移動中に繰り返したい本は電子と、用途で使い分けるのが現実的です。
まとめ
橘ナナミ
最後に佐藤さん。もし私が「明日から営業をやることになった」と言ったら、最初に何を渡してくれますか?
佐藤メバル
『営業の魔法』だね。売れない新人が、伏魔殿のような喫茶店でスーパー営業マンに出会い、十一個の魔法を教わる。営業は、うまくやる前に「なぜ売れないのか」を諦めないことなんだと教えてくれる。読みながら、自分がお客様に何を押しつけていたかに気づけるよ。
橘ナナミ
魔法、という言葉が気になります。読めば打ち出の小槌みたいに売れるようになるんですか?
佐藤メバル
ならないよ。そこははっきり言っておきたい。紙谷は小笠原に教えながら、最後の十二個目の魔法を伝えないまま姿を消してしまう。あの余白は、「最後のひとつは自分で作るしかない」というメッセージだと僕は読んでいるんだ。
橘ナナミ
なるほど……読むだけでは魔法は完成しないんですね。
佐藤メバル
そう。営業本は、唱えれば願いが叶う呪文ではなく、お客様という見知らぬ街を歩くための地図と、そこに自分の足跡を書き足していく鉛筆なんだ。どの1冊を選んでも、最初の一歩は自分の足で踏み出すしかない。今日の記事が、その一歩の選び方を間違えないための棚になればいいね。
橘ナナミ
地図は1冊じゃなくていいんですよね。同じ街を描いているわけじゃありませんから。
佐藤メバル
うん。1冊を読み切ることより、自分の商材と課題に合った地図帳を選び続けること。それが、売れる営業マンへのいちばん確かな道のりだよ。
