営業の質問力を高める本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回のお題は「営業の質問力」の本ですよね。正直、最初はピンとこなかったんです。質問力って、ふつうに会話ができれば足りるんじゃないかって。
佐藤メバル
いい質問だね。書店のビジネス書の棚でも、同じことを言うお客さまは多かったよ。でも並んでいる本を開くと、扱っている「質問」がまったく別物なんだ。青木毅の『なぜ、「質問」だけで売れるのか?』は質問型営業の考え方を講義形式でつかむ入門。高橋浩一の『無敗営業』は、商談を「楽勝・接戦・惨敗」に分けたうえで、接戦の情報ギャップを埋める3つの質問を扱う。会話を続けるための質問と、受注を取りにいく質問は違うんだよ。
橘ナナミ
なるほど……! じゃあ、いきなり売れそうな本から読めばいいんでしょうか。
佐藤メバル
そこが落とし穴でね。アポ取りに困っている人がクロージングの本を読んでも、明日の商談は変わらない。菊原智明の『トップ営業マンの「話がとぎれたときの質問法」』が必要な人もいれば、細谷進の『経営者の関心事を引き出す <業種別>ヒアリングの磨き方』が必要な人もいる。まず「どの場面で困っているか」を決めよう。
橘ナナミ
場面から逆算する。でも、候補が多すぎて迷いそうです。
佐藤メバル
だから軸を先に渡すよ。目的・レベル・形式と実践度・著者の出自・媒体。この5つで切ると、たいてい3〜4冊まで絞れる。順番に見ていこう。
営業の質問力を高める本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
最初の軸、目的別というのは、たとえばどう分けるんですか?
佐藤メバル
大きく4つだね。商談のヒアリングを強くしたいなら、SPIN話法の「4つの質問」を軸にした『営業の「聴く技術」』。新規開拓やアポ取りなら『質問型営業でアポ取り・訪問がラクになる』で、アプローチを3つの段階に分けて質問を当てていく。交渉や説得の言葉を変えたいなら、説明型トークと質問型トークを並べて比べる『売れる営業の「質問型」トーク売れない営業の「説明型」トーク』が読みやすい。
橘ナナミ
4つ目は?
佐藤メバル
部下育成や社内の面談だね。青木毅の質問型営業は、もともとコーチングの技術を土台にした「相手に話させる」営みなので、部下に気づいてもらう面談の聞き方にも応用が効く。ただし相手はお客様ではないから、売り込む言葉は抜いて使うのがコツだよ。
レベル別で選ぶ
橘ナナミ
レベル別だと、1年目はどこから読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
1年目は『図解 新人の「質問型営業」』から。アプローチ、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップの各段階で、どのタイミングで何を聞くかが図解とトークスクリプトで整理されている。もっと手軽に現場へ持っていくフレーズが欲しいなら『3か月でトップセールスになる 質問型営業最強フレーズ50』。手帳に入れられる携帯版が付いているのが効くんだよね。
橘ナナミ
中堅や管理職はどうですか?
佐藤メバル
中堅は『無敗営業』がちょうどいい。質問力だけでなく、価値訴求力や提案ロジック構築力まで含めて「4つの力」として体系化されているから、感覚で売ってきた人が型を入れ直すのに向いている。管理職や経営者なら『チャートでよくわかる質問型営業』で、どこでつまずいているかをセルフチェックできる。経営者相手のヒアリングなら業種別に整理した細谷進の一冊が役立つよ。
形式と実践度で選ぶ
橘ナナミ
形式の違いも教えてください。読む体力が続くか不安で……。
佐藤メバル
そこは大事なところだね。体系的な教科書型は『無敗営業』、講義形式で読み進めるのが『なぜ、「質問」だけで売れるのか?』、フレーズ集なら『質問型営業最強フレーズ50』や『トップ営業マンの「話がとぎれたときの質問法」』。仕事の合間に1フレーズだけ拾う使い方ができる。
橘ナナミ
実践度の違いは?
佐藤メバル
ワークやロールプレイが付いている本は、読み終わりに「練習」が残る。『[新版]「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』は、セミナーで使われるロールプレイングと振り返りを本の中で再現していて、「なぜ」「たとえば」「ということは」の3語から入れる。理論中心の本は、自分の商談を思い出しながら読み返す回数で差がつく。動画付きの『リモートでも結果の出る質問型営業』のように、講義を聴きながら真似できる形もあるよ。
著者の出自別で選ぶ
橘ナナミ
著者の出自で効き方が変わる、というのも気になります。
佐藤メバル
うん。現場叩き上げの営業出身者は、商談の一場面が具体的だよね。青木毅は世界の代理店の中での大賞を獲得したトップセールスで、3万人以上を指導してきた方。高橋浩一は「コンペで8年無敗」を掲げるコンサルで、菊原智明は住宅で4年連続ナンバーワンの実績を持つ営業出身。数字の裏に、実際の商談がある。
橘ナナミ
逆に、コーチやコンサル出身の本は何が違うんでしょう。
佐藤メバル
「なぜ人は話したくなるのか」という人間心理から入る本だね。『ヒアリングの教科書』は、質問テクニックだけでなく、人がなぜ本音を隠すのかまで掘り下げる。フレーズを覚えても続かなかった人は、こちらから読むと線がつながるよ。
媒体別で選ぶ
橘ナナミ
最後は媒体ですか。紙か電子か、ということですよね。
佐藤メバル
そう。言い回しを体に入れる本は、現場で開ける紙が向いている。通勤で読み進めるなら電子が便利だね。電子で読めるもの、読み放題サービスで読めると案内されているもの、音声と一緒に学べる形のものもあって、選べる時代になった。要約サービスは全体像をつかむにはいいけれど、質問の言い回しは要約で消える部分なので、真似したい1冊は原書で読んでほしい。
橘ナナミ
価格もばらつきがありますし、迷いますね……。
佐藤メバル
価格は改定されることがあるから、購入前に各販売ページで確認するのが確実。研修用の教材のように高額なものもあるから、まずは目的に合う1冊から始めるのが現実的だよ。
営業の質問力を高める本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
営業の質問力を高める本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

なぜ、「質問」だけで売れるのか?: 気づけば成約に至っている「質問型営業」入門
青木毅 著|日本実業出版社
¥1,760(税込)
「質問だけで売れる」というタイトルは誇張に見えますが、中身は講義形式で、専門アドバイザーとして信頼される立ち位置づくりから説く入門書です。売り込みではなく問いかけで、お客様の課題を本人の言葉にしてもらう考え方を学べます。同じ青木毅さんの『3つの言葉』シリーズが実践の型を渡すのに対し、こちらはなぜ質問が効くのかという土台を固める一冊。厚すぎないので、営業の考え方を一度リセットしたい人に向きます。
こんな人におすすめ
営業1年目でトークに自信がない人、売り込み中心の話し方から抜け出したい人、研修の教材を考えている育成担当者。質問型営業の全体像をまずつかみたい場面に。
良い点
- 講義形式で読み進めやすい
- 質問型の土台から学べる
- 信頼構築の視点が厚い
気になる点
- 実践フレーズは少なめ
- 基本書ゆえ目新しさは薄い
- 中級者には物足りない
出版社
日本実業出版社
発売日
2026年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「質問だけで売れる」って、正直に言うと盛りすぎな気がします。質問って、話を聞き出す道具であって、売る力とは別のような……。
佐藤メバル
いいところに引っかかったね。この本は、売るための魔法ではなく、お客様の課題を本人に言葉にしてもらうための講義です。
青木毅さんは専門アドバイザーとして信頼される関係づくりから始める。売り込む前に、相手が何に困っているかを一緒に整理する役に回る、という発想なんです。
橘ナナミ
なるほど、営業というより相談役に近いんですね。じゃあ読む順番としては、これは最初に置く本ですか?
佐藤メバル
そうだね、土台づくりに向いています。同じ青木さんの『3つの言葉』シリーズは具体的な言い方を渡してくれる実践編。
こちらは考え方を講義形式で整える入門編なので、先にこちらで頭を切り替えてから実践へ進むと、フレーズがただの丸暗記にならずに済みますよ。
![[新版]「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業](https://img.shelf-y.com/items/16928.jpg)
[新版]「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業
青木毅 著|ダイヤモンド社
¥1,540(税込)
「なぜ?」「たとえば?」「ということは?」——たった3つの言葉を会話に混ぜるだけで、商品知識の少ない新人でも商談が進むという質問型営業の代表的な一冊。アプローチからフォローアップまでの5段階それぞれで質問がどう働くかを、トヨタや大阪ガス、生協など業種を問わない事例とともに追えます。新版ではオンライン営業のスキルが加わり、ロールプレイングと振り返りも紙面で再現されています。
こんな人におすすめ
営業未経験の新人、オンライン商談に切り替えて伸び悩んでいる人、社内研修のテキストを探している育成担当者。まず3つの言葉だけ持ち帰りたい場面に。
良い点
- 3語なので覚えやすい
- 5段階すべてを網羅
- 事例が業種を問わない
気になる点
- 事例がやや古い印象
- 青木本の重複が多い
- 上級者には基本すぎる
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2021年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「なぜ」「たとえば」「ということは」の3つだけって、本当にそれで足りるんですか? 商品の説明もできないまま商談に行くのは不安です。
佐藤メバル
そこが逆なんですよ。この3つは、説明の代わりに相手の頭の中を広げる道具なんです。「たとえば?」で具体を出してもらい、「ということは?」で自分の中の優先順位に気づいてもらう。
新版ではオンライン営業のスキルも足されましたが、著者は「昔に戻っただけ」と言っている。画面越しでも基本は同じなんです。
橘ナナミ
なるほど、画面越しでも怖がることはないんですね。5つの段階というのは、どんな並びでしたっけ?
佐藤メバル
アプローチ、アポイント、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップの5つ。この全部の段階で質問が働くよ、というのを事例で見せるのがこの本の骨格です。
研修でやるロールプレイングと振り返りも再現されているので、ひとりで読むより、誰かと練習しながら使うと効果が出ますよ。

無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」
高橋浩一 著|日経BP
¥1,760(税込)
「営業力は技術である」と断言するところから始まる一冊。東大卒で外資系戦略コンサルを経て起業した著者が、コンペで8年無敗だった実践を、情報ギャップという言葉で整理します。核になるのは接戦を制する「3つの質問」と、ズレを埋める質問力・価値訴求力・提案ロジック構築力・提案行動力の4つの力。勘や経験に頼らず、商談を楽勝・接戦・惨敗に分けて考える視点が他の質問本にない解像度です。
こんな人におすすめ
提案が競合に負け続けている中堅営業、コンペや稟議型の商談を任された人、営業育成の仕組みづくりを考えている管理職。接戦になったときの勝ち方を知りたい場面に。
良い点
- 接戦の勝ち方を体系化
- 4つの力が実務的
- 根拠づけが丁寧
気になる点
- 分量があり読み応え重視
- BtoB前提の内容
- 新人にはやや難しい
出版社
日経BP
発売日
2019年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「コンペで8年無敗」って聞くと、才能の話に思えてしまうんですが、再現性はあるんでしょうか。
佐藤メバル
そこを「技術」として分解したのがこの本の価値です。著者は人見知りで口下手だったと書いています。ポイントは、商談を楽勝・接戦・惨敗に分けて、負けが決まるのは接戦の場面だと見抜いたこと。
お客様側と営業側の情報のズレを、質問で埋めていくんです。
橘ナナミ
情報ギャップ、ですか。研究でも、意思決定は情報そのものより解釈で揺れると言われていて、通じるものがあります。
佐藤メバル
まさにそこです。だから「価格が高い」の裏側で何が起きているかを問う質問が要る。その質問を支えるのが、価値訴求力や提案ロジック構築力という4つの力なんです。
300ページ超と厚いので、まず接戦を扱う章から読むと入りやすいですよ。

営業の「聴く技術」: SPIN「4つの質問」「3つの説明」
ケンブリッジ・リサーチ研究所 著|株式会社ダイヤモンド・ビジネス企画
¥1,980(税込)
SPINというと「状況・問題・影響・解決」の4つの質問を暗記する技法として紹介されがちですが、この本はキャッチフレーズに「聞く・聴く・訊く」を掲げ、質問を通じてお客様自身がニーズを顕在化させ確信していく過程に注目します。ソリューションプロセスのどこで何度も問いを作れるかが要で、質問を撃ち込む技術ではなく、相手の中に確信を育てる技術として解説されているのが特徴です。
こんな人におすすめ
経営課題のヒアリングを任される法人営業、SPINを「型」の暗記で止めてしまった人、ソリューション提案の前段を固めたい人。質問で相手の確信を作る場面に。
良い点
- 聴く側の視点で整理
- 経営課題の掘り下げが核
- ソリューション前提で使える
気になる点
- 事例は控えめ
- 演習形式ではない
- 価格はやや高め
出版社
株式会社ダイヤモンド・ビジネス企画
発売日
2025年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
SPINって、研修で「型を覚えろ」と言われた記憶だけがあって、正直あまり中身を理解していませんでした。
佐藤メバル
いい機会だね。この本の面白さは、SPINを「問いの型」ではなく「聴く姿勢」として置き直しているところです。
キャッチフレーズに聞く・聴く・訊くの3つを挙げていて、質問は相手のニーズを顕在化させる装置だと捉えている。
経営課題を明らかにしながら、相手自身が確信を持っていく場面を何度も作り出すのが醍醐味だと書いています。
橘ナナミ
相手が確信する、というのは、説得しないということですよね。ソリューション提案の前段を固めるイメージでしょうか。
佐藤メバル
その通り。だからこの本は、いきなり解決策を売り込む前の段階を厚く扱います。提案の質は、その前の問いで決まるという立場ですね。
SPINを暗記で終わらせた人ほど、読むと視界が変わると思います。

説得・説明なしでも売れる!「質問型営業」のしかけ (DO BOOKS)
青木毅 著|同文館出版
¥2,005(税込)
冒頭で「営業はとにかく辛い」と本音から入るのがこの本らしさ。辛さの原因を、商品やサービスの説明で売ろうとすることに置き、最初から最後まで質問で興味と関心を確認しながら進める質問型営業を、具体的な実践方法として示します。営業のイメージそのものを変えることを狙った構成で、お客様の態度や人間関係、仕事への向き合い方まで変わると説く一冊です。
こんな人におすすめ
説明すればするほど嫌がられる感覚に疲れた営業、飛び込みや新規開拓が苦手な人、後輩に営業の意味を伝えたい先輩。売り込みの罪悪感から抜けたい場面に。
良い点
- 実践方法が具体的
- 心理的な負担に寄り添う
- 最後まで質問で通す
気になる点
- シリーズ内で内容が重なる
- 理論面はあっさり
- 文体はやや熱量高め
出版社
同文館出版
発売日
2011年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、いきなり「営業はとにかく辛い」から始まるんですよ。自己啓発っぽくないというか、正直でびっくりしました。
佐藤メバル
そう、そこが青木さんの本の中でも特徴的な一冊です。辛さの原因を「説明して売ろうとするから」と断定して、最初から最後まで質問で通す方法を仕掛けとして組み立てている。
心理学の話ではなく、現場の実践方法として書かれているのが読みどころです。
橘ナナミ
説明をやめるって、じゃあ何を話せばいいんですか。沈黙が怖いタイプなので、余計に不安です。
佐藤メバル
その不安こそ、この本が扱うところです。お客様の興味と関心を確認しながら質問を重ねる、という順番を守れば、話す量は自然と相手が多くなる。
営業のイメージが変わるだけでなく、お客様の態度も変わると書いています。まず、辛さの正体を扱う前半だけでも読んでみてください。

質問型営業で断られずにクロージング 営業は「質問」で決まる! (DO BOOKS)
青木毅 著|同文館出版
¥1,310(税込)
ソファーを買いに行く人は、メーカーも色も決めてから店に行くわけではない——この当たり前から始まるクロージングの本です。お客様は自分の欲求に気づいていないのだから、営業の役割は漠然とした欲求をはっきりさせ、意思決定を手助けすることだと説きます。売り込みゼロで買いたくさせるという逆転の発想で、人間の行動欲求に基づいた質問を組み立てます。
こんな人におすすめ
クロージングで「考えておきます」と言われてしまう人、押し売りが苦手な営業、決断を急かす言い方に限界を感じている人。最後の一押しを質問に置き換えたい場面に。
良い点
- クロージングに特化
- 欲求の言語化が具体的
- 価格が手ごろ
気になる点
- 前段の基本は他書と同じ
- 事例は限られる
- 通読より辞書的に使う本
出版社
同文館出版
発売日
2012年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
ソファーの例えがすごく腑に落ちました。私も家具を買うとき、色も形も決めずに店に行って、店員さんと話しながら決めました。
佐藤メバル
そういう経験が大事なんですよ。この本の核心は、お客様は欲求に気づいていないという前提です。だから「買わされる」ではなく「自分で決めた」と感じてもらうために、行動欲求に沿った質問で漠然としたものを輪郭にする。
クロージングだけを切り出した本は珍しいんです。
橘ナナミ
断られずにクロージング、というタイトルは、断られない言い方があるという意味ですか。
佐藤メバル
むしろ、追い込まないという意味です。決めるのはお客様で、営業は手助けするだけ。説得の言葉を探すのではなく、質問で本人の言葉にさせる。
だからこそ「自分で決めた」感覚が残って、その後の関係も壊れにくいんですよ。

3万5000人を指導してわかった 質問型営業でトップセールスになる絶対法則 新人でも3か月で1年の予算を達成できる!
青木毅 著|ダイヤモンド社
¥1,540(税込)
タイトルに数字が並ぶと大げさに見えますが、中身はトップセールスの共通点を抽出し、誰でも使える技術に落とし込む試みです。見込み客の見極め、アプローチ、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップ、セルフマネジメントという失敗しがちな場面ごとに、現場の事例を著者のフィルターを通して紹介。属人的な技を再現可能な手順に変えているのが特徴です。
こんな人におすすめ
成績上位者のやり方を分析したい中堅、チームの再現性を上げたいリーダー、自分の営業観を組み立て直したい人。トップの思考を言語で追いたい場面に。
良い点
- 場面別に整理されている
- 実例が豊富
- 視点が一段高い
気になる点
- タイトルはやや強め
- 基本の反復も多い
- 数字の効果は環境次第
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2019年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
3万5000人を指導、って数字がすごいですね。でも、そういう本って「強者の話」で終わることが多くて。
佐藤メバル
そこは安心してほしい。この本が扱っているのは数字の自慢ではなく、トップセールスたちに共通していた行動の抽出です。
断られることがない、契約で追い込まない、お客様に営業してもらう——章のタイトルからして、押し込みとは逆のことを言っていますよね。
橘ナナミ
たしかに「追い込まない」は意外でした。上位の人ほど静かなんですかね。
佐藤メバル
そう見える理由を言語化しているのが収穫です。見込み客の見極めからフォローアップ、セルフマネジメントまで場面別に分けてあるので、自分の弱い段階から読めます。
ただ、基本の復習も多いので、シリーズを何冊か読んだ人はつまみ読みでも十分ですよ。

3か月でトップセールスになる 質問型営業最強フレーズ50
青木毅 著|ダイヤモンド社
¥1,540(税込)
前作の反響を受けて作られた、フレーズ集としての性格が強い一冊。アプローチ、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップの場面ごとに、そのまま使える会話例を50に絞って並べます。読みどころは、アポイントに労力をかけずに済む、新規開拓がほぼ不要になるという主張で、お客様が新規顧客を呼んでくれる流れまで扱う点。シミュレーション形式で読後すぐ試せる構成です。
こんな人におすすめ
言葉に詰まりがちな新人、トークの引き出しを増やしたい経験者、研修後に何を持ち帰らせるか決めたい育成担当者。手元に置いて真似したい場面に。
良い点
- 50例で具体的
- 場面別に引ける
- 紹介の流れまで扱う
気になる点
- 理論の説明は薄い
- 丸暗記だと通用しない
- 前作と重なる部分あり
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2016年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
フレーズ集って、そのまま覚えればいいんでしょうか。それだとロボットみたいになりそうで怖いんですけど。
佐藤メバル
その懸念はもっともです。ただ、この本は50個を場面ごとに並べているので、自分の詰まる場面だけ引く使い方ができます。
たとえばアプローチで「興味がない」と言われた直後、クロージングで「考えておきます」と言われた直後。そこだけ真似して、自分の言葉に置き換えていくのが現実的です。
橘ナナミ
場面で引けるのは助かります。あと、新規開拓がほぼ不要になる、というのが気になりました。
佐藤メバル
そこがこの本のいちばん面白い主張ですね。お客様が新規顧客を呼んでくれる流れまで書いてある。フォローアップを紹介につなげる発想は、前作にはなかった踏み込みです。
手帳に入れられるフレーズ集が付いているという構成も、現場で開くことを想定しているからでしょうね。

図解 新人の「質問型営業」 (DOBOOKS)
青木毅 著|同文舘出版
¥1,540(税込)
飛び込みで即断られる、反応が薄い、「考えておきます」と言われる——新人がぶつかる場面を並べ、その一言ずつに答える形で進む図解の入門書です。アプローチを2段階に分け、プレゼンテーション、クロージング、フォローアップと段階ごとに、どのタイミングで何を聞くかを示します。売り込む前に欲求を確認するという順番を、図とトークスクリプトで体に入れられる構成です。
こんな人におすすめ
入社1年目で訪問が怖い人、担当先が変わったばかりの営業、新人を早く戦力にしたい教育担当。台本から入りたい場面に。
良い点
- 図解で流れが追える
- 反論への対応も載る
- 176ページで軽い
気になる点
- 中級者には物足りない
- 内容は基本の反復
- 応用の事例は少なめ
出版社
同文舘出版
発売日
2017年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
図解とトークスクリプトって、いわゆる台本ですよね。それって逆に、覚えた通りに話して失敗しそうで不安です。
佐藤メバル
新人のうちは台本があるほうが安心なんですよ。この本は「今はいいです」「考えておきます」みたいな実際に言われる一言から逆算して、その場で何を聞くかを並べています。
ゼロから言葉を作るより、まず流れを体で覚える。そこが新人向けと銘打つ理由です。
橘ナナミ
なるほど。アプローチが2段階に分かれているのも、いきなり売らないためですか。
佐藤メバル
まず人間関係を築く段階、次に欲求やニーズを明確にして「実現したい」という気持ちを高める段階。この順番を飛ばすと、説明が空回りします。
176ページで図が多いので、通勤中に一周できますよ。

チャートでよくわかる質問型営業
青木毅 著|実務教育出版
¥1,540(税込)
成果を出し続ける営業がいる一方で、うまくいかない人も多い——その差を、つまずきやすいポイントの指摘とセルフチェックで埋めようとするのがこの本です。チャートと図表で、営業活動のどこに問題があるのか、どう改善すればいいのかを順に確認できます。マネするだけで効果のあるセリフも収録され、経営者から入社2年目の営業まで実践者の声が並ぶのが励みになります。
こんな人におすすめ
質問型を始めたが結果が出ず止まっている人、部下のつまずきを特定したい上司、研修の振り返りに使いたい人。自分の現在地を確認したい場面に。
良い点
- セルフチェックが使える
- チャートで全体像が掴める
- 実践者の声が具体的
気になる点
- 入門としてはやや細かい
- 図の転載はしづらい
- 網羅性より診断寄り
出版社
実務教育出版
発売日
2018年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、営業マンの声が載っているんですね。3年前の170%の売上、入社2年目でナンバー2、売上2倍以上で表彰……同じ手法でここまで変わるものなんですか。
佐藤メバル
数字だけ見ると仰々しいけれど、注目したいのは職種がばらけていることです。電気店の経営者もいれば、リフォーム営業の23歳もいる。
同じ考え方でもつまずく場所は人それぞれで、それを診断できるようにしたのがこの本の狙いなんです。
橘ナナミ
じゃあ、読み終わったあとに「自分はここが弱い」と分かる感じですか。
佐藤メバル
そう。どの段階で止まっているかをセルフチェックで確認して、改善のヒントとセリフを受け取る流れです。すでに質問型を試している人ほど刺さります。
逆にこれから始める人は、図表を眺めるつもりで開くと負担が少ないですよ。

質問型営業でアポ取り・訪問がラクになる アプローチは「質問」で突破する! (DO BOOKS)
青木毅 著|同文館出版
¥1,540(税込)
「お金がない」「時間がない」「興味がない」——アプローチで浴びる断り文句に正面から向き合う一冊。アプローチを3つの段階に分け、各段階で適切な質問を置くことで、売り込みと受け取られずに会話が進むようにします。流れに沿った決まった質問なので、誰でも取り組みやすいのが特徴。アポ取り、飛び込み、訪問という嫌な工程を、楽しみに変えることを狙っています。
こんな人におすすめ
新規開拓から逃げたくなる営業、アポ取りの電話が苦手な人、訪問前夜に憂鬱になる人。最初のハードルを下げたい場面に。
良い点
- アプローチに特化
- 段階が3つで分かりやすい
- 断り文句への対応が具体的
気になる点
- その後の商談は他書で補う
- 訪問型が前提
- 他書と重複する部分あり
出版社
同文館出版
発売日
2013年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
アポ取りの電話って、受話器を取る前に深呼吸しますよね。「興味がない」の一言で終わると、けっこう落ち込みます。
佐藤メバル
その落ち込みを前提にしているのがこの本です。アプローチを3つの段階に分けて、各段階で聞くことを決めておく。
すると売り込みではなく会話として入れるので、断り文句に正面から殴り合わずに済みます。決まった質問を流れに沿って置いていくだけなので、再現性がありますよ。
橘ナナミ
決まっているから楽、という発想がいいですね。新人でも使えますか。
佐藤メバル
むしろ新人のほうが向いています。飛び込みや訪問は、話の引き出しより順番が大事なので。ただ、この本はアプローチに絞っているので、その先の商談の組み立ては他の一冊で補うといいですよ。

リモートでも結果の出る質問型営業 ~10年先も使える営業表現(顔・声・反応)のトレーニング~
西野よしこ 著|ビジネス教育出版社
画面越しの商談で何が変わるのか——その問いに、顔・声・反応という表現の側から答える一冊です。好感度アップとは一線を画し、あくまで「売れる営業表現」に焦点を当てているのが特徴。累計20万部を突破した質問型営業シリーズの最新作で、動画で人気講師の講義を受けられる構成になっており、読みながら練習できる形です。10年先も使える表現として鍛え直す狙いがあります。
こんな人におすすめ
オンライン商談で反応が薄いと感じる人、対面と同じ話し方をしていて手応えがない人、表情や間の取り方を練習したい人。画面越しの伝え方を整えたい場面に。
良い点
- 動画付きで練習できる
- 表現に焦点が絞られている
- シリーズの流れを踏まえている
気になる点
- 質問の型は他書で補う
- 動画視聴が前提になる
- 独学だと改善点が見えにくい
出版社
ビジネス教育出版社
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
リモートの営業って、質問の中身より先に「表情が伝わらない」問題がある気がします。カメラ越しだと真顔に見えちゃって。
佐藤メバル
そこに気づいた本は意外と少ないんですよ。この本は質問の型というより、顔・声・反応という表現に絞っています。
しかも好感度アップとは一線を画す、とわざわざ書いてある。愛想よく見せることと、売れる伝え方は別だという立場なんです。
橘ナナミ
動画付きというのも、文章では伝わらない部分を補うためですね。
佐藤メバル
そう。人気講師の講義を動画で受けられる構成だから、声の出し方や間の取り方は真似して覚えるのが早い。シリーズの累計20万部の流れを踏まえた最新作なので、質問の考え方は既に入っている人が読むと効果的ですよ。

売れる営業の「質問型」トーク売れない営業の「説明型」トーク
青木毅 著|日本実業出版社
¥1,420(税込)
質問型と説明型のトークを並べて比べる構成が、この本の最大の持ち味です。説明を続けず、説得もしない。代わりに「なぜ、今回はお会いいただけたのですか?」といった問いを重ねて背景を知り、課題を浮き彫りにしてから提案に進む。2つを並べるから違いが腑に落ちるという設計で、自分がどちらの話し方をしているか、読みながら何度も振り返らされます。
こんな人におすすめ
自分のトークを一度棚卸ししたい中堅、後輩に違いを説明したい先輩、研修資料を探している育成担当者。説明型から抜け出したい場面に。
良い点
- 対比で違いが明確
- 具体的な問いかけ例が豊富
- 価格が手ごろ
気になる点
- 構成が単調に感じることも
- 上級者には基本の確認
- 理論編は短め
出版社
日本実業出版社
発売日
2017年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「売れる営業」と「売れない営業」を並べるのって、ちょっと乱暴な気もするんですが、読み始めると自分はどっちだろうと考えてしまいます。
佐藤メバル
まさにその自覚が狙いです。この本は、質問型と説明型を同じ場面で並べて見せることで、違いを理屈ではなく体感させます。
たとえば「なぜ、今回はお会いいただけたのですか?」という問い。説明型なら、何か話し始めたくなる場面ですね。
橘ナナミ
あ、その質問、私なら「資料を持ってきたので」とか答え方を考えてしまいそうです。聞かれた側なのに。
佐藤メバル
それでいいんですよ。質問された側が自分の言葉で理由を話す。その積み重ねで、提案が押しつけでなくなる。
214ページで読みやすいので、自分の商談を振り返りながら照らし合わせると、違いがはっきりします。

できる営業マンの「質問力」入門
山崎裕司 著|プレジデント社
プレジデント社から出た、質問力を正面に据えた入門書です。著者は山崎裕司さん、230ページ。あいにく内容紹介が確認できないため、中身の詳細は断定できません。ただ、特定のメソッド名を冠さず「入門」と銘打っていることから、質問力を基礎から整理するタイプの一冊と考えられます。独自の型を覚える前に、そもそも何を聞くのかを考えたい人に向くでしょう。
こんな人におすすめ
質問の引き出しが少ないと感じる営業、入門書を一冊目に選びたい人、メソッド名より基本を押さえたい人。基礎から質問を学び直したい場面に。
良い点
- 入門として位置づけが明確
- 230ページで分量は標準的
- 版元の信頼感がある
気になる点
- 内容の詳細は未確認
- 事例の有無が不明
- 実践の型は他書で補う
出版社
プレジデント社
発売日
2003年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、書誌情報しか出てこなくて、中身が全然分からないんです。こういうときって、どう紹介すればいいんでしょう。
佐藤メバル
そういうときは正直に書くのがいちばんです。中身を知らないのに「感動的」とは書けない。ただ、版元とタイトルとページ数から分かることはあります。
特定のメソッド名を冠していない入門書だということ。これは、質問型営業のような型を覚える本とは狙いが違う可能性が高い。
橘ナナミ
なるほど。じゃあ「まず基礎から」という人向けの枠で置く感じですか。
佐藤メバル
そうだね。ただ、読者の役に立つ記事にするなら、実際に手に取って確認したうえで追記したい一冊です。書店で中身を開いて、目次と事例の有無を見てから決めるのが確実ですよ。

売り上げアップにつなげる!営業担当者の質問力 (1) ()
日本経済新聞出版
¥38,500(税込)
日本経済新聞出版から出ている点、そして価格が38500円と突出している点——この本は、通常のビジネス書と同じ感覚で手を出す前に、書誌を確かめたい一冊です。内容紹介も「営業担当者の質問力とは」の一言しか公開されていません。調べものが前提の資料として扱うのが現実的で、書店や図書館で実物を確認してから判断するのがおすすめです。
こんな人におすすめ
研修用の資料や教材を探している担当者、質問力をテーマにした体系的な資料が必要な人、社内の教育予算で購入を検討している人。まず実物を確認したい場面に。
良い点
- テーマが明確
- 価格帯から資料性が高い
- 日経系の版元で信頼感
気になる点
- 価格が非常に高い
- 内容紹介が一文のみ
- 個人購入には不向き
出版社
日本経済新聞出版
発売日
2003年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
えっ、この本38500円なんですか。本というより機材の値段みたいで、二度見しました。
佐藤メバル
そう、ここは正直に書いておきたいところです。内容紹介も「営業担当者の質問力とは」の一行だけ。通常の単行本と同じ買い方をする本ではなさそうです。
研修教材や資料の類かもしれません。まず書誌を確認してほしい。
橘ナナミ
じゃあ、個人が気軽に、というわけではないですね。図書館や会社の経費で検討する形でしょうか。
佐藤メバル
それが現実的です。もし検討するなら、目次と収録範囲を必ず見てから。営業担当者向けの研修を組んでいる人が、教材候補として実物を確かめる——そういう使い方が合う一冊だと思いますよ。

断られない営業マンの質問力 (知的生きかた文庫 な 25-20)
中島孝志 著|三笠書房
三笠書房の知的生きかた文庫から出ている、中島孝志さんの質問力の本です。文庫サイズで229ページと持ち歩きやすく、書店でも手に取りやすい形になっているのが特徴です。「断られない」という切り口から、質問によって断りの手前で会話を続ける考え方を学ぶ位置づけの一冊で、分厚い実務書を構える前に、営業の基本を読む習慣から始めたい人に向いています。
こんな人におすすめ
通勤中に営業の基本を読み進めたい人、分厚い実務書が苦手な人、断り文句に弱いと自覚がある営業。文庫で気軽に始めたい場面に。
良い点
- 文庫で持ち歩きやすい
- 229ページで読み切れる
- 切り口が分かりやすい
気になる点
- 中身の詳細は未確認
- 実践の型は他書で補う
- 演習形式かは不明
出版社
三笠書房
発売日
2013年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
文庫で営業の本って珍しい気がします。229ページなら通勤で読めそう。
佐藤メバル
そう、そこがこの本の強みです。実務書は分厚くて家でしか開けないものが多いけれど、これは文庫。断られない、という一言を軸にしているので、通勤中に「自分の断られ方はどこから来るのか」と考えながら読めます。
橘ナナミ
中島孝志さんの本は読み物として軽い印象でした。そういう読みやすさが合う人もいそうです。
佐藤メバル
その読みやすさが合う人には合います。ただ、質問の型を細かく練習したい人には、別の実践書と組み合わせるのがいいでしょう。
まず文庫で全体像をつかんで、必要になったら厚い一冊に進む順番が現実的ですよ。

「売れる営業マンになりたかったら相手を知れ! 」といわれてもなかなかできない人のための営業質問術 (アスカビジネス)
松橋良紀 著|明日香出版社
¥2,753(税込)
タイトルの長さがそのまま、この本の立ち位置を表しています。「相手を知れ」と言われても、具体的に何を聞けばいいのか分からない——そのもどかしさに応えるのが狙いです。明日香出版社のアスカビジネスから、209ページで営業質問術としてまとまっています。掛け声を手順に変えるタイプの一冊で、精神論で止まっていた人ほど手がかりが得られるはずです。
こんな人におすすめ
「相手を知れ」と言われて止まってしまった営業、ヒアリングが苦手な人、質問の手順を決めたい若手。抽象論を具体的にしたい場面に。
良い点
- タイトル通り課題が明確
- 質問術に絞っている
- 209ページで完結
気になる点
- 価格はやや高め
- 事例の詳細は未確認
- 基本の反復もある
出版社
明日香出版社
発売日
2009年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
このタイトル、長いですけど刺さる人にはすごく刺さりそうです。「相手を知れ」って言われても、具体的にどうすればいいのか分からないまま頑張ってきた人、絶対いますよね。
佐藤メバル
まさにそこなんです。掛け声と手順の間にある溝を埋めるのがこの本の役割です。相手を知るというのは、根性や察しの話ではなく、何をどの順番で聞くかという設計の話。
「なかなかできない人」という言葉をタイトルに入れているところに、著者の親切心が出ていますね。
橘ナナミ
価格が2753円なので、文庫や新書より少し勇気が要りますが、質問術に絞っているなら納得かも。
佐藤メバル
そうですね、実務に直結する内容に絞った本は、価格より中身の濃さで選びたいところです。まずは目次で、自分の詰まっている場面が扱われているか確認してから買うと失敗が少ないですよ。

人の心を動かす質問力 質問力は成功の近道: 営業職1年目1000万プレーヤーに質問するなら○○せよ のりおのビジネスシリーズ
norio 著
著者自身が「3か月結果が出ず、やめようと思った矢先に質問の大事さと出会った」と綴る、体験ベースの一冊です。会話が続かない、質問の仕方が分からない、主導権を握られてしまう——そうした悩みに向けて、質問の種類と具体例、やってはいけない質問法7選までを並べます。質問で会話の主導権を握るという考え方を、初歩から確認できる構成です。
こんな人におすすめ
会話が続かないと悩む人、商談で押し切られてしまう営業、質問の基本を手軽に学びたい人。初歩から質問をやり直したい場面に。
良い点
- 初心者向けに整理されている
- NG例が具体的
- 体験談が入りやすい
気になる点
- 内容は初歩的
- 語り口がやや軽い
- 体系性は高くない
出版社
詳細情報なし
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、著者が「3か月結果が出ずにやめようと思った」って書いていて、そこから始まるのがいいですね。成功談だけの本より信じられます。
佐藤メバル
そうですね、失敗した時期を隠さず出しているのは、初心者向けの本として誠実です。内容も、質問の種類、縦と横の話、やってはいけない質問法7選など、初歩を丁寧に並べています。
特にNG集は、自分の癖に気づくのに向いていますよ。
橘ナナミ
やってはいけない質問、気になります。ネガティブクエスチョンとか、刑事質問とか、聞いただけで身構えます。
佐藤メバル
「1人質問」「質問の連打」なんかも挙がっています。尋問みたいに詰めていくと、相手は答えをやめてしまう。
その感覚を先に知っておくと、テクニックを覚える前に土台が整います。体系立てて学ぶ本というより、最初の一冊として読むのが合っています。

トップ1%営業マンになるための質問法: お客様から感謝されて契約してもらえる質問メソッド ビジネススキル関連書籍
赤堀和彦 著
セールスにはトーク力も押し売りも頭を下げることも要らない、必要なのは質問力だけ——そう断言して始まる一冊です。一人暮らしで洗濯機を買う場面の例えなど、読者が自分ごと化できる場面から入り、10の恐れと10のフラストレーション、8つの欲望といった心理の整理に進みます。人が動くのは感情からという前提で、契約までのシナリオを組み立てます。
こんな人におすすめ
押し売りが嫌で営業に踏み出せない人、断られるのが怖い人、心理の側から営業を理解したい人。感情を動かす質問を知りたい場面に。
良い点
- 心理の整理が厚い
- 質問の種類を分けて説明
- シナリオまで踏み込む
気になる点
- 電子書籍向けの構成
- 事例は簡潔
- 語り口はやや強め
出版社
詳細情報なし
発売日
2021年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
洗濯機の例えがすごく分かりやすかったです。大家族向けの大きな洗濯機を勧められて、機能説明を延々とされたら、そりゃ逃げたくなりますよね。
佐藤メバル
そう、この本はお客様は自分で決めたいという一点から組み立てられています。だから押し売りは要らないし、頭を下げ続ける必要もない。
代わりに、相手の感情がどう動くかを知っておく。10の恐れ、8つの欲望といった整理がその土台です。
橘ナナミ
マズローの5段階欲求まで出てくるんですね。営業の本で心理をここまで扱うのは珍しい気がします。
佐藤メバル
珍しいですが、納得できる筋道です。契約に結びつく6段階のシナリオまで用意されているので、読み終わったあとに自分の商談を当てはめてみると、抜けている段階が見えますよ。

トップ営業マンの「話がとぎれたときの質問法」 人間関係を解決する71のルール
菊原智明 著|朝日新聞出版
沈黙が苦しくて余計なことを口走り、商談を潰した経験——誰にでもあるその場面に、トヨタホームで4年連続ナンバーワンだった著者が答えます。「沈黙の時はこの質問がいい」という独自のノウハウを、71のルールとして集めたのがこの本です。気まずい沈黙を質問でほどくという一点に絞った、他に類を見ない切り口といえます。
こんな人におすすめ
沈黙が怖くて話しすぎてしまう人、雑談が苦手な営業、初対面の会話に不安がある人。間が持たない場面を減らしたい場面に。
良い点
- 沈黙に特化した切り口
- ルール数が多く引ける
- 仕事以外にも応用できる
気になる点
- 網羅性より実用重視
- 理論の説明は短め
- 営業以外の事例は少ない
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
沈黙の本って、地味ですけど一番ほしいやつかもしれません。私、気まずくなると余計なことを言って、あとで落ち込むタイプなので。
佐藤メバル
その自覚がある人ほど効きます。菊原さんはトヨタホームで4年連続ナンバーワンだった人で、沈黙のときに何を聞くかをルールとしてまとめています。
話し方の本ではなく、間の埋め方の本なんですよ。
橘ナナミ
話がとぎれたときの一言、って意識したことなかったです。仕事以外でも使えそう。
佐藤メバル
使えますよ。好感を持ってもらえる質問を投げる、というのが軸なので、プライベートの会話でも同じです。ルール単位で並んでいるので、今日やられた場面を開いて、次の日に試す——そんな使い方が向いています。

成功したいなら質問力を手に入れろ 【ビジネス交渉】: 営業 人間関係 営業話法 人間関係シリーズ
norio 著
同じ著者による、質問力をビジネス交渉の文脈でまとめた一冊です。会話の続け方、質問の仕方、発言が相手に与える影響——素朴な悩みから入り、質問は相手のニーズを探り、キャッチし、会話の主導権を握る技術だと位置づけます。顧客ニーズを把握できる人ほど信頼されるという話も交え、営業以外の対人業務にも広げて書かれています。
こんな人におすすめ
交渉ごとが苦手な人、会話が続かないと悩む人、人と接する仕事で信頼を得たい人。質問で主導権を取り戻したい場面に。
良い点
- 交渉の文脈で読める
- 悩みの言語化が丁寧
- 初心者向けで読みやすい
気になる点
- 前著と重なる部分が多い
- 内容は初歩的
- 体系性は高くない
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この著者、前の本と内容がかなり近いんですか? 「会話をどう続けたらいいか分からない」という書き出しが同じで。
佐藤メバル
近い部分はありますね。ただ、こちらは交渉という文脈に寄せている。質問は相手のニーズを探り、キャッチし、会話の舵を握る技術だと明確に言い切っているのが違いです。
営業だけでなく、人と接する仕事全般に広げて書かれています。
橘ナナミ
なるほど。顧客ニーズを把握できている人ほど安心感を買われる、という話は、私も研究をしている身として納得でした。
佐藤メバル
そう、信頼の話と質問がつながるのがこの本の面白さです。ただ初歩的な内容なので、すでに質問型営業の実践書を読んでいる人は、目次だけ確認して必要な章を拾う読み方で十分だと思いますよ。

ヒアリングの教科書: AI時代でも通用する、一生使える質問の原理原則 コンセプト 行動デザイン営業コーチシリーズ (ビジネス)
行動デザイン営業コーチ 著
営業で大事なのは話す力ではなく、相手の本音を引き出す力——そう置き直してから、テクニックの先にある人間心理まで掘り下げるのがこの本です。人はなぜ話したくなるのか、なぜ本音を隠すのか、どうすれば安心して話してもらえるのか。質問テクニックの手前に心理を置く構成で、AI時代でも通用する原理原則として整理されています。
こんな人におすすめ
テクニックを覚えても続かない人、本音を聞き出せないと悩む営業、部下の話を引き出したい管理職。聞き方の土台から作りたい場面に。
良い点
- 心理から掘り下げる
- 原理原則として整理
- テクニック偏重でない
気になる点
- 事例の詳細は未確認
- 実践の型は他書で補う
- 電子書籍向けの構成
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「AI時代でも通用する」という言葉が引っかかりました。AIに聞き役を任せられる時代に、人間が聞く意味って何なんでしょう。
佐藤メバル
この本の答えはシンプルです。人は安心しないと本音を話さないから。質問の技術を覚えても、相手が警戒していたら何も出てこない。
なぜ話したくなるのか、なぜ隠すのか——そこまで戻って考え直そうというのが、この教科書の立場なんです。
橘ナナミ
テクニック集の逆を行く感じですね。営業コーチという立場の人が書いているのも納得です。
佐藤メバル
そうですね、行動デザインという言葉が入っているのも、行動を変えるには心理の理解が要るという考え方の表れでしょう。
ヒアリングを「聞き出し方」ではなく「場の作り方」として捉え直したい人に向いています。

営業の極意!ヒアリングの進化とそのマスタリー: 時代を超えて磨かれた聞き手の技術 (直井文庫)
直井文庫 著
Amazonの売れ筋ランキングで無料タイトル1位を獲得したと記された一冊です。著者自身の営業経験の失敗を出発点に、ヒアリングの基本から、変化する社会に合わせた新しいテクノロジーやツールを取り入れた最新の技術までを、論理的かつ実践的に解説するとしています。時代を超えて磨かれてきた聞き手の技術を、進化という軸で追う構成が特徴です。
こんな人におすすめ
ヒアリングを独学で固めたい人、道具やツールの活用まで視野に入れたい人、営業が苦手だと感じている人。聞く技術を体系で捉えたい場面に。
良い点
- 基本から最新まで扱う
- 著者の失敗経験が土台
- ランキング実績が記される
気になる点
- 紙の書誌は未確認
- 内容の詳細は限られる
- ツール情報は更新が早い
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
この本、Amazonの無料タイトルで1位を取ったと書いてあるんですね。無料で読まれる本って、内容が軽いことも多い気がしてしまいます。
佐藤メバル
そこは分けて考えたいですね。ランキングの実績は読まれた量の話で、中身の濃さとは別です。この本は著者自身が営業の現場で失敗を重ねた経験を土台に、ヒアリングの基本から最新のツール活用までをつなげて書いています。進化という切り口は珍しいですよ。
橘ナナミ
基本と最新の両方、というのは欲張りな気もしますが、変化の速い分野では助かります。
佐藤メバル
そう、ツールの話はどうしても賞味期限があります。だから基本の原理を軸に読んで、道具の部分は参考程度に。
まずは著者がどんな失敗をしたのか、そこから読むと入りやすいですよ。

経営者の関心事を引き出す <業種別>ヒアリングの磨き方 増補改訂版
細谷進 著|ビジネス教育出版社
¥2,200(税込)
経営者相手のヒアリングは、熱意より準備で決まる——そんな前提が伝わってくる一冊です。業種ごとの経営と商流に対応させ、「何に目を付けて、何を聴くべきか」を、ヒト・モノ・カネという基本事項から業種の特徴まで踏み込んで整理します。経営者の心に響く聞き方を項目として積み上げ、最新の経済環境を折り込んだ増補改訂版です。
こんな人におすすめ
法人営業で経営層と話す機会がある人、業種ごとの商流を押さえたい人、提案前の情報収集を強化したい人。経営者の関心事に届きたい場面に。
良い点
- 業種別の切り口が実用的
- ヒト・モノ・カネで整理
- 増補改訂で更新されている
気になる点
- 192ページで網羅は限定的
- 対話形式ではない
- 価格はやや高め
出版社
ビジネス教育出版社
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
業種別、というのが気になります。相手の業界によって、聞くべきことってそんなに変わるものなんですか。
佐藤メバル
変わるんですよ。同じ「売上はどうですか」でも、商流が違えば意味が違ってくる。この本はヒト・モノ・カネという基本から入って、業種ごとの特徴を踏まえて何に目を付けて何を聴くかを整理しています。
経営者は一般論を聞きたいわけではないので、ここが効きます。
橘ナナミ
192ページでその広さを扱うとなると、辞書みたいな使い方になりそうですね。
佐藤メバル
まさに辞書です。担当先が変わったとき、初回訪問の前に該当の業種を開く。増補改訂版なので経済環境の変化も折り込まれています。
通読するより、必要なところを引く使い方が合っていますよ。

生き残り営業スキル: 魔法のヒアリングスキル
市川マサキ 著
「営業スキルは傾聴力」——この結論を、短い尺で一気に示す一冊です。喋るのではなく聞き役に回る。相手に話してもらうほうが楽で、そのぶんクロージングに力を回せる。分かっているのに見落としがちな点を再確認する構成で、トークが激変するという体験を狙っています。25分の音声で同時に学べるとされるように、すき間時間で完結する設計です。
こんな人におすすめ
話しすぎてしまう自覚がある営業、通勤や移動中に学びたい人、傾聴を基礎から思い出したい人。聞き役に回る練習をしたい場面に。
良い点
- 短時間で完結する
- 傾聴に絞った構成
- 再確認に向いている
気になる点
- 内容は結論に集約されている
- 特典の利用条件は要確認
- 体系的な網羅はない
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「営業スキルは傾聴力」って、最後に結論をバンと置く構成なんですね。短い尺で言い切る感じが、逆に新鮮です。
佐藤メバル
そうですね、この本は聞き役に回ると楽になるという一点に絞っています。喋るより聞くほうが楽で、そのぶんクロージングに力を回せる。
分かっているのに、つい説明を足してしまう人への再確認なんです。
橘ナナミ
音声で同時に学べる、というのも移動が多い人には助かります。特典もいろいろ付くんですね。
佐藤メバル
そこは条件をよく確認してからにしましょう。内容としては、体系的に学ぶというより、すでに知っていることを実行に移すための一冊です。
傾聴をもっと深く掘りたいなら、ヒアリングの教科書系と組み合わせると厚みが出ますよ。
商談フェーズ×フレームワークで質問本を架橋する
橘ナナミ
選び方はわかりました。でも、実際の商談の流れと本がつながる気がしなくて……。
佐藤メバル
フェーズで切ると一気につながるよ。初回接触なら『質問型営業でアポ取り・訪問がラクになる』の3段階の質問。ヒアリングなら『営業の「聴く技術」』の「4つの質問」で、相手の課題を本人の言葉にしてもらう。提案の段階では『無敗営業』の要件整理と対立ロジック、クロージングなら『質問型営業で断られずにクロージング』の、欲求に気づいてもらう質問だね。
橘ナナミ
SPIN話法やBANTみたいなフレームワークとは、どう組み合わせるんですか?
佐藤メバル
SPINは『営業の「聴く技術」』がど真ん中で、状況・問題・示唆・解決という順番を質問の設計図として持っている。BANTのように予算や決裁、必要性、時期を確かめる型は、書名として前面に出ている本は少ないけれど、確認したい項目を自分で質問に翻訳すればいい。フレームワークは質問の「順番」を決める道具で、言葉そのものは自分で用意する必要があると知っておくことだね。
橘ナナミ
仮説思考はどこに置けばいいんでしょう。
佐藤メバル
『無敗営業』では「具体化する訊く」で仮説検証やピンポイントの確認に使うと整理されている。『トップ1%営業マンになるための質問法』にも「仮説を立てるとは」「セールスシナリオ」という章がある。仮説は自分の中に、質問は相手との間に。両方そろって初めて商談になるんだよ。
読んでも実践できない理由と、読後のワーク設計
橘ナナミ
ここが一番気になります。読んでも実践できないのは、なぜなんですか?
佐藤メバル
質問は知識ではなく、口に出して初めて使える筋肉だからだね。だから読後のワークが本に埋め込まれているものを選ぶといい。『無敗営業』は商談のPDCAを回す前提で書かれているし、『図解 新人の「質問型営業」』はトークスクリプトとして現場で使える。読む・真似する・振り返るの3つが1冊で回るかどうかが、選ぶときの基準になる。
橘ナナミ
具体的に、何をすればいいんでしょう。
佐藤メバル
1つの商談を録音して、自分の質問だけを書き出す。それだけで、説明が長すぎたことに気づくよ。書店員だったころ、接客の練習を家で音読した話をしたら笑われたけれど、あれは効いた。読後1週間で1つだけ試す、くらいの目標がちょうどいい。
避けたい聞き方と、傾聴力・仮説思考の関係
橘ナナミ
やってはいけない質問もあるんですよね。
佐藤メバル
あるよ。『人の心を動かす質問力』では、ネガティブクエスチョン、ノーアンサークエスチョン、相手の答えを即座に否定する、1人質問・質問の連打、誤導質問、相手の脳に負担をかける質問、刑事質問といったNG例が並んでいる。尋問のような質問は、答えを引き出せても信頼を削っていく。『無敗営業』にも「これ以上聞いたら怒られる」ラインを手前に引いてしまいがち、という指摘がある。
橘ナナミ
傾聴力とはどう違うんでしょう。
佐藤メバル
傾聴は相手の話を最後まで受け取る力、質問は受け取った話を次の一歩につなげる力だね。『無敗営業』の「聞く」「聴く」「訊く」の使い分けが、ちょうどその層になっている。『生き残り営業スキル』が最後に「営業スキルは傾聴力」と結論づけているのも、同じ方向を指しているよ。
よくある質問
営業の質問力が身につくおすすめの本はどれですか?
橘ナナミ
営業の質問力が身につくおすすめの本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
目的で変わります。商談のヒアリングを整えたいなら『営業の「聴く技術」』、質問型営業の全体像をつかむなら『なぜ、「質問」だけで売れるのか?』、質問力を含めて営業の型として体系立てたいなら『無敗営業』。1冊目は自分の困りごとに合わせて選ぶのがおすすめです。
質問力の本はランキング上位を読めば間違いないですか?
橘ナナミ
質問力の本はランキング上位を読めば間違いないですかについて教えてください。
佐藤メバル
上位が自分の商談フェーズと合うとは限りません。アポ取りに悩む人がクロージングの本を読んでも現場は変わらないので、順位より目的・レベル・形式で選ぶほうが外れが少ないです。
質問力の本を読んでも実践できないのはなぜですか?
橘ナナミ
質問力の本を読んでも実践できないのはなぜですかについて教えてください。
佐藤メバル
質問は口に出して使う技術で、読むだけでは身につかないからです。ロールプレイや振り返りが本の中に含まれるもの、トークスクリプトとして使えるものを選び、1つの商談で1つの質問だけ試すのが現実的です。読了後の練習量が差になります。
営業1年目におすすめの質問力本はどれですか?
橘ナナミ
営業1年目におすすめの質問力本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
図解とトークスクリプトで段階を追える『図解 新人の「質問型営業」』が入りやすいです。手元にフレーズを置きたいなら『3か月でトップセールスになる 質問型営業最強フレーズ50』、「なぜ」「たとえば」「ということは」の3語から始める新版の質問型営業も負担が少ないです。
商談のヒアリングに効く質問本はどれですか?
橘ナナミ
商談のヒアリングに効く質問本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
SPINの4つの質問を軸にした『営業の「聴く技術」』、人間心理から入る『ヒアリングの教科書』、経営者向けに業種別で整理した『経営者の関心事を引き出す <業種別>ヒアリングの磨き方』。相手が経営者か現場かで選び分けてください。
部下育成やコーチングに役立つ質問力の本はありますか?
橘ナナミ
部下育成やコーチングに役立つ質問力の本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
青木毅の質問型営業シリーズは、相手に話させて気づきを引き出す考え方なので、部下との面談の聞き方に流用できます。売り込む言葉は外して使うのが前提です。
質問力と傾聴力・仮説思考はどう違いますか?
橘ナナミ
質問力と傾聴力・仮説思考はどう違いますかについて教えてください。
佐藤メバル
傾聴は相手の話を受け取る力、質問は受け取った内容を次につなげる力、仮説思考は質問の前に立てる見立てです。『無敗営業』の「聞く」「聴く」「訊く」の使い分けが、3つを一枚で整理する助けになります。
質問力の本はKindle Unlimitedや要約サービスで読めますか?
橘ナナミ
質問力の本はKindle Unlimitedや要約サービスで読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
電子で読める本、読み放題サービスで読めると案内されている本、音声と一緒に学べる本など媒体はさまざまです。ただし要約では質問の言い回しが落ちるので、真似したい1冊は原書で確認するのがおすすめです。配信状況は変わるため、購入前に各販売ページで確認してください。
まとめ
橘ナナミ
候補を並べてもらうと壮観ですけど、結局のところ、自分は何から読めばいいんでしょう。
佐藤メバル
まず、昨日の商談で自分が一番詰まった瞬間を思い浮かべて。それが会話の入口だったなら『質問型営業でアポ取り・訪問がラクになる』、沈黙だったなら『トップ営業マンの「話がとぎれたときの質問法」』、相手の課題が見えなかったなら『営業の「聴く技術」』。詰まった場所が、読むべき本を教えてくれる。
橘ナナミ
順位ではなく、詰まった場所。なんだかほっとしました。1冊に正解があるわけじゃないんですね。
佐藤メバル
そう。同じ営業でも、飛び込みと経営者商談では必要な質問が正反対になることもある。だからこの記事でも、断定の順位より「誰の、どの場面に効くか」を大事にした。青木毅のシリーズを1冊読んで終わりにする人より、自分の場面に合う1冊を選んで、今月末にひとつだけ試した人のほうが強いんだ。
橘ナナミ
じゃあ私、まず自分の「黙った瞬間」を思い出してから選びます!
佐藤メバル
いいね。質問は、相手の頭の中にある地図を差し出すための指なんだ。地図は最初から相手のポケットに入っていて、こちらの仕事は、どこを指すかを丁寧に選ぶことだけ。指の場所を間違えても、地図は消えない。何度でも選び直せるよ。
