営業のメンタルを鍛える本のおすすめ人気ランキング20選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今回のテーマは「営業 メンタル 本」なんですね。書店に並んでいる営業本って、テクニックの本ばかりかと思っていたら、メンタル系がこんなにあって驚きました。でも正直、どれも同じに見えちゃって…。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。たしかに書名だけ見ると「メンタル9割」「メンタル10割」と並んでいて違いがわかりにくい。でも中身は全然違う。大きく分けると攻めのメンタルと守りのメンタルの二種類がある。攻めは「どう心を動かして成約に近づくか」、守りは「断られても折れない心をどう保つか」。ここを混ぜて読むと、期待と中身がずれてしまうんだ。
橘ナナミ
なるほど!じゃあ最初に、自分がどちらを求めているかを見極めるのが大事なんですね。
佐藤メバル
そう。書店員だったころ、月末に「もう限界です」と相談に来る営業の方を何人も見てきた。そういう人に攻めの心理テクニック本を渡しても効かない。逆に、数字は悪くないのに「売り込むのが怖い」という人には『セールスメンタル入門』のような、売る前の心を整える本が刺さる。誰の、どんな場面に効くか。それが選書の出発点だよ。
橘ナナミ
誰の、どんな場面か…。私も研究で本を勧めるとき、ついランキング順で言ってしまっていたので耳が痛いです。
佐藤メバル
はは、それでいいんだよ、最初は。今日はその「場面」を軸に、選び方を分解していこう。
営業のメンタルを鍛える本の選び方
目的別 ── メンタル強化か、スキルか、マネジメントか
橘ナナミ
目的別と言われても、私だったら「とにかく数字を上げたい」で終わっちゃいます。
佐藤メバル
それなら、まず数字が上がらない原因を分けて考える。原因が気持ちの続かなさなら『営業はメンタルが9割』で、モチベーションは低くて当たり前という前提から始めて、目標設定や「〜すべき」を手放す考え方を押さえる。断られ方そのものが怖いなら『営業の苦手意識がなくなる本』で、数をこなすこと自体がメンタルを楽にするという現場の感覚を借りる。教える立場なら『日本生命トップ営業マンの秘密』のように、長い時間軸で営業と心を語る本が役に立つ。
レベル別 ── 1年目、中堅、マネージャー
橘ナナミ
レベル別だと、1年目には何がいいんでしょう。
佐藤メバル
1年目なら『営業1年目からトップセールスへ!断られても折れない心の作り方と実践スキル』。マインドセットとヒアリングやクロージングの技術が一冊に入っている。営業志望ではなかった人には『マンガでわかる 営業に向かない…と思っている人のための営業系心理学』がいい。心理学を学びながら考え方を変えていく過程を、物語として追体験できる。中堅なら『真パーフェクト営業』で成約までの流れを型として持ち、マネージャーは後半で触れる。
形式別 ── 短時間型か、体系解説型か、ストーリー型か
橘ナナミ
読むのが苦手な人には、やっぱり短い本がいいですよね。
佐藤メバル
そう。『営業パーソンへ 心を切り替える16のメソッド』や『営業マンの心理学。』は、移動中でも読み切れる分量で、切り替えの技術だけを渡してくれる。体系的な教科書型は『真パーフェクト営業』や『営業はメンタルが9割』、物語型は先ほどのマンガ本。ストーリー型は入り口として優秀だけれど、行動に移す段階で物足りなく感じることもある。読み切れない本は、内容が良くてもその人にはまだ早い。形式は「読めるかどうか」で選んでいいんだ。
根拠の種類 ── データ・心理学か、体験談か
橘ナナミ
「エビデンス」って言葉、よく聞きますけど、営業本だとどう見分けるんですか。
佐藤メバル
著者が何をもとに語っているかを見る。『営業職のためのメンタル強化法』は心理学と実践ワークを軸に、完璧主義・承認欲求・コントロールできない領域というストレス源を整理している。『1分で心が軽くなる!働く人の「スルー力」心理学 営業職編』も、脱同一化や課題の分離といった考え方を営業のあるある場面に落とし込む。逆に『飛び込み営業はメンタルが9割』や『営業はメンタル10割』は、著者自身の現場体験の濃さが持ち味だ。どちらが上ではなく、いま欲しいのが理論か、生の実感かで選ぶ。
メンタルの種類 ── 攻めと守り
橘ナナミ
さっきの攻めと守り、具体的にどの本がどちらなんですか。
佐藤メバル
攻め寄りは『世界トップ1%の"一生断られない"営業法』や『今日からできる ゼロストレス営業』。売り込まずに成果を出す言い回しや、相手にも自分にもストレスをかけない進め方の本だね。守り寄りは『営業職、向いてないかも…と思ったときに読む本』『セールスメンタル入門』『営業スランプを見逃すな!』。失注やスランプからの回復に焦点を当てている。『嫌われ者の営業職』は断られることを前提に使命感のほうへ心を移すタイプ、『トップ営業マンのマインドセット』は自己愛や自己肯定感を土台にする。新人のうちは守り7割、攻め3割くらいの配分が現実的だと思うよ。
橘ナナミ
守り7割、なるほど…。心が折れていたら、攻めの技術も入ってこないですもんね。
営業のメンタルを鍛える本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、20冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
営業のメンタルを鍛える本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

営業はメンタルが9割: モチベーションを維持継続して、強いマインドの営業マンになるための教科書 (OneStep出版)
やさいのり 著
営業で結果が出せず「自分には無理だ」と思っている人に向けて、著者自身が最下位から部門1位を獲るまでの実体験をもとに、基本をやさしく整理した一冊。モチベーションは低くて当たり前という前提から始まり、頑張らなくてもいい目標設定、慣性の法則、「〜すべき」を手放す思考、笑われる側になることまで、章を追って順にほどいていく。気合で押し切る根性論ではなく、続けるための設計図に近い内容で、心理学用語から入る本とは違い現場の失敗と立て直しが軸になっている。
こんな人におすすめ
営業を始めたばかりで数字が出ず、心が折れかけている人。成績下位から這い上がりたいと感じている人。精神論ではなく、目標設定や考え方の基本から整えたい人。短時間で全体像をつかみたい人にも向く。
良い点
- 実体験ベースで説得力がある
- 目標設定と思考法をやさしく解説
- 読みやすい構成で通読しやすい
気になる点
- 内容は基本レベルに留まる
- 高度な商談テクには触れない
- 著者一人の体験に基づく内容
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、『営業はメンタルが9割』って本、タイトルからして気合いの話かと思ったんですけど、目標設定の話から始まるんですね。
佐藤メバル
そう、そこが面白いところだね。この本は「モチベーションは低くて当たり前」という前提から始まる。頑張らなくてもいい目標設定という章を立てて、いきなり高いハードルを自分に課さないことを勧めている。
著者は営業会社で最下位から部門1位を獲った人で、その実体験が軸になっているんだ。
橘ナナミ
低くていいんだ、というのは少し意外です。でも、それだと甘えにならないんですか?
佐藤メバル
そこは「慣性の法則」の章が効いてくる。まず動き出すことを優先して、動いているうちに速度を上げていくという考え方なんだ。
あと「〜すべき」「〜しなければならない」を手放す話もあって、自分を縛る言葉を変えるところから始める。
メンタルの入門書として素直に読める一冊だよ。

営業はメンタル10割
KUMI 著
「営業はメンタル10割」というタイトル通り心の状態を扱った一冊だが、切り口が独特。会って6秒で第一印象が決まるというメラビアンの法則を出発点に、自分自身を商品として整えるという視点へ進んでいく。顔とメンタルの関係、潜在意識の使い方、眠る前のゴールデンタイム、筋肉から挑む豆腐メンタル脱却法まで章ごとに方法が変わる。著者は潜在意識のヒーリングを扱うセラピーを運営してきた人で、営業ノウハウ本とは一線を画す。
こんな人におすすめ
見た目や第一印象に不安があり、そこから変えたい人。精神論ではなく習慣と潜在意識から整えたい人。セラピーや自己肯定の領域に関心がある人。営業の技法書に飽きて別角度から光を当てたい人にも。
良い点
- 第一印象と表情の具体論が中心
- 潜在意識・習慣の章が独自
- セラピー視点で心の扱いが丁寧
気になる点
- 営業技術の解説は少ない
- 独自用語が多く好みが分かれる
- 科学的根拠の提示は控えめ
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これは…UFOが出てくるって本当ですか? 営業の本なのに。
佐藤メバル
そう、プロフィールに、10年以上前に突然現れた巨大なUFOからのメッセージで考え方が変わったと書かれている。
そこが入り口なんだ。でも中身はちゃんと営業の話で、会って6秒で第一印象が決まるというメラビアンの法則から、顔とメンタルの関係を掘っていく。
橘ナナミ
顔って生まれつきのものじゃないですか。変えられるんですか?
佐藤メバル
この本は「感情が顔を造る」という方向で書いている。コンプレックスはチャームポイントとして扱う章もある。
さらに眠る前のゴールデンタイム、筋肉は嘘がつけないという豆腐メンタル脱却法まで、方法が章ごとに変わっていく。テクニック本とは違う棚に置く一冊だね。

営業の苦手意識がなくなる本 経験ゼロから20万件の電話営業でも心が折れず、3億円売った営業怪獣が伝授!
浅川智仁 著|かんき出版
¥1,650(税込)
20万件の電話営業をこなし、3億円を売った著者が「毎日がつらい」という人に向けて書いた処方箋。断られたとき、ノルマが届かず不安なとき、やりがいを見失ったとき、それぞれにどうすればいいかを具体的に示す。数をこなすとメンタルが楽になるという第1章から、パフォーマンスの振れ幅の把握、リフレーミング、動きながら改善する進め方まで段階を追う。精神論で終わらせず解釈の技術として組み立てている。
こんな人におすすめ
電話営業や飛び込みで心が折れやすい人。断られた後の立て直し方を知りたい人。ノルマや月末の不安を抱える人。営業を続けるか迷い、意味を見失っている人にも。
良い点
- 20万件の体験に基づく具体策
- 解釈を変える技術が体系的
- 章ごとに悩み別の処方箋
気になる点
- 電話営業の文脈が中心
- 商品や業界別の話は少ない
- 行動量を前提とした考え方
出版社
かんき出版
発売日
2023年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
20万件って、想像がつかないです。それだけ断られたら、さすがに心が削れませんか?
佐藤メバル
著者の浅川さんは、断られることそのものより、断られた後の自分の状態を問題にしている。だからこの本は「頑張れ」ではなく状態の整え方から入る。
数をこなすとメンタルが楽になるという第1章が象徴的で、すべては確率論だと捉えることで感情を切り離していくんだ。
橘ナナミ
確率論、と聞くと冷たい感じもしますけど…。
佐藤メバル
そこを補うのがリフレーミングの章だね。「事実は1つ、解釈は無限」という言葉が軸にあって、同じノーでもどう解釈するかで次に進めるかが変わる。
松井選手に学んだ平常心の話や、バタフライエフェクト、宇宙貯金といった独特な例えも出てきて、読み物としても面白いよ。

飛び込み営業はメンタルが9割: 断られても折れないアポ取り・交渉・即決の作り方
ゆたまる 著
タイトルこそメンタルだが、扱っているのは飛び込み営業という現場に絞った実践書。「一番きついのは断られることではない、断られ続けたあとに心が折れることだ」という一文から始まり、インターホンを押す前に足が止まる状態をどう崩すかに焦点を当てる。断られた後の立て直し、最初の一言で警戒心を下げる工夫、相手の生活背景の聞き出し、温度感が低い相手への粘り方まで行動の設計として整理されている。
こんな人におすすめ
飛び込み営業を担当していて、訪問前の足が重い人。アポが取れない日が続いている人。声かけや切り返しの型を持ちたい人。気合いではなく手順で立て直したい人にも。
良い点
- 飛び込みに特化した具体性
- 声かけと切り返しの型が学べる
- 断られた後の復帰手順が明確
気になる点
- 飛び込み以外には応用しにくい
- 業種による差の言及は少ない
- ノウハウの網羅性は限定的
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
飛び込みって、やっぱりメンタルが一番きついんでしょうか。
佐藤メバル
この本はその問いに正面から答えている。著者のゆたまるさんは、一番きついのは断られることではなく、断られ続けたあとに自分の心が折れてしまうことだと書いている。
だから本書の主役は気合いじゃなく、断られた後の復帰の手順なんだ。
橘ナナミ
復帰の手順って、具体的にはどんなものなんですか?
佐藤メバル
最初に聞く一言でどう警戒心を下げるか、相手の生活背景をどう聞き出すか、温度感の低い相手にどこまで粘るか。
ここを分けて考えて、アポ・交渉・即決につなげる見極めまで一本につなげている。同じ件数を回っても結果が変わるのは、考え方と声かけの型を持っているかどうかだ、というのがこの本の主張だね。

営業職のためのメンタル強化法: 心の疲れを力に変える、折れない営業のマインドセット サクッと読めるシリーズ (オヤセン出版)
AIで検証してみた部 著
数字に追われ、断りに傷つき、月末が怖いという営業の「当たり前」を、根性論ではなく心理学と実践ワークで扱った一冊。完璧主義・承認欲求・コントロール不能領域という3大ストレス源をほどくところから始め、レジリエンスを鍛える具体策を並べる。小さな成功体験の積み上げ、リフレーミング、グラウンディング、プロセス目標化まで短い単位で読み進められ、失敗談と再起のストーリーも収録されている。
こんな人におすすめ
月末の数字に気持ちが沈みやすい人。完璧主義や承認欲求で消耗していると感じる人。ワーク形式で手を動かしたい人。短時間で対処法だけ拾いたい人にも。
良い点
- ワーク形式で実践しやすい
- ストレス源の分解が明快
- 短時間で読める構成
気になる点
- 内容は概説レベルに留まる
- 商談スキルには触れない
- 体験談の分量は多くない
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
完璧主義・承認欲求・コントロール不能領域って、聞いただけで身につまされます。
佐藤メバル
そこを3大ストレス源として並べているのがこの本の整理のうまさだね。コントロールできない領域に心を使わない、という切り分けができると、月末の不安の置き場所が変わる。
レジリエンスを鍛える話も、根性ではなくワークとして出てくる。
橘ナナミ
ワークって、書き込むタイプですか?
佐藤メバル
小さな成功体験を積み上げる、リフレーミングする、グラウンディングで今に戻る、プロセス目標に切り替える。
このあたりを短い単位で並べているから、通読しなくても必要なところだけ拾える。巻末には相談できるAIの案内や交流の場の案内も用意されている、ちょっと珍しい作りだよ。

セールスメンタル入門 (楽々生株式会社 sales)
さかぐちひろみ 著
セールスの話し方やテクニックではなく、売る前の心を整えることに絞った入門書。「私なんて…」と自分を責めてしまう、数字や他人の目で自分の価値がわからなくなる、やる気が出ない。そうした揺れる心に寄り添いながら、自信がないままでも始めていいと思えるようになる全8章。著者自身が落ち込み迷いながら歩んだ体験をもとに、問いかけとワークを織り込んでいる。
こんな人におすすめ
売り込むことに罪悪感や怖さを感じる人。自信がないまま営業を始めた人。数字で自分の価値を測って苦しい人。短い章で少しずつ心を整えたい人にも。
良い点
- 心の状態に焦点を絞った構成
- ワークと問いかけが丁寧
- 自己否定が強い人に寄り添う
気になる点
- 実践的な商談術は扱わない
- 上級者には物足りない
- 考え方の反復が多め
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「売る=奪うことではなく、届ける=やさしさと希望」っていう一文が、なんだかじんときました。
佐藤メバル
そこがこの本の芯だね。売り込みの技術ではなく、売る前の心を扱っている。著者のさかぐちさん自身が何度も落ち込み、迷いながら歩いてきた体験をもとに、問いかけとワークを置いているから、読者は答えを押しつけられない。
橘ナナミ
自信がないまま始めていい、というのも救われます。でも、それで本当に売れるようになるんでしょうか。
佐藤メバル
この本の答えは、完璧な人ではなく整えながら進み続ける人が信頼され選ばれる、というものだ。だから整っていない今の自分から始めていい、というメッセージで貫かれている。
全8章と短めだから、落ち込んだ日に一章だけ開く、という読み方もできるよ。

日本生命トップ営業マンの秘密: この道50年に挑むスーパーセールスマンのメンタル・メソッド (NKビジネス)
久村勇 著|日本経済通信社
日本生命でトップ営業を務めた著者が、「この道50年に挑む」という言葉とともに、スーパーセールスマンとしてのメンタル・メソッドをまとめた一冊。打ち手のテクニック集ではなく、長く営業の現場に立ち続けるための心の持ち方に軸が置かれている。短期で結果を出すための行動量を説く本とは違い、一本の道を歩き続けた人の視点で読める点が、他のメンタル本との違いになっている。
こんな人におすすめ
営業を長く続けていくことに不安がある人。目先の数字より土台を固めたい人。中堅・ベテランで仕事観を見直したい人。若手を指導する立場の人にも。
良い点
- 長期の現場経験に基づく視点
- ベテラン向けの内容が貴重
- メンタル面に軸を置く
気になる点
- 手順の細かい解説は多くない
- 若手には抽象的かもしれない
- 即効性を求める人には不向き
出版社
日本経済通信社
発売日
1993年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「この道50年」って、なかなか出せる言葉じゃないですね。
佐藤メバル
そうだね。この本は、日本生命でトップ営業を務めた久村勇さんが、長くこの仕事を続けてきた中でのメンタル・メソッドをまとめたものだ。
一本の道を歩き続けた人の言葉として読む本で、若手向けの行動改善マニュアルとは役割が違う。
橘ナナミ
若手向けじゃないとしたら、どんな人が読むんでしょう。
佐藤メバル
中堅からベテランで、目先の数字より土台を見直したい人、あるいは後輩を指導する立場の人かな。短期的に結果を出す方法を急ぐより、長く続けるための心の置き方を確かめたいときに向いている。
ページ数もそれなりの厚みがあるから、じっくり向き合う読み方になるね。

世界トップ1%の"一生断られない"営業法 ストレスゼロ、"魔法の一言"で契約数が劇的に伸びる!
牧野克彦 著|大和出版
¥1,650(税込)
世界の保険営業で上位に入るMDRTを24回連続で達成した著者が、売り込まなくても売上が伸びる進め方をステップ形式で解説した一冊。お客様にも自分にもストレスがかからないことを軸に据えているのが特徴で、気合いで押し切る営業とは方向が逆。ステップを追って組み立てる構成なので順に実践しやすく、断られない状態をつくる発想はメンタルの本としても読める。
こんな人におすすめ
売り込みが苦手で、押しの強い営業に疲れた人。お客様との関係を長く保ちたい人。手順に沿って学びたい人。保険や無形商材を扱う人にも。
良い点
- 再現性のあるステップ形式
- 売り手と買い手双方の負担軽減
- 長期の実績に裏打ちされた内容
気になる点
- 業種によっては応用に工夫が要る
- 会話の具体例は多くない
- ある程度経験者向けの内容
出版社
大和出版
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
MDRTを24回連続って、どういうものなんですか?
佐藤メバル
保険営業の世界で高い水準とされる達成を、24年続けてきたということだね。その人が書いているのが、売り込まなくても売れ続けるための進め方。
押して獲るのではなく、お客様にも自分にもストレスがかからない状態をつくる、というのが柱になっている。
橘ナナミ
断られない営業、というのは理想論では終わらないんでしょうか。
佐藤メバル
そこをステップ形式に落としているのがこの本の作りだね。順番に積み上げていけば「一生断られない」関係に近づく、という組み立てになっている。
メンタルを削らずに続けたい人にとっては、技術書でありながら心の負担を減らす本にもなっているよ。

今日からできる ゼロストレス営業
河合克仁 著|すばる舎
¥1,420(税込)
大手企業のトップセールスを指導してきた著者が、自分にも相手にもストレスなく、無理せず正直なままで結果を出す方法をまとめた一冊。営業の超基本から、とっておきのフレーズ、万能な言い回し、紹介の技術まで、実例を挙げて解説している。「売り込む」ことへの苦手意識を外すことに重点が置かれ、フリーランスや士業のように自分で営業する人にも向く。
こんな人におすすめ
営業にきつさやしんどさを感じている人。売り込むのが苦手な人。独立したばかりのフリーランスや士業。会話のフレーズを具体的に増やしたい人にも。
良い点
- 実例つきのフレーズが豊富
- 基本から紹介技術まで網羅
- 士業・個人事業にも応用可
気になる点
- 網羅的ゆえ通読に時間が要る
- 高度な駆け引きは扱わない
- 業界特有の事情には触れない
出版社
すばる舎
発売日
2022年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ゼロストレス」って、営業で本当にありえるんでしょうか。
佐藤メバル
この本が言っているのは、無理に気持ちを高めなくても、正直なままでも結果は出せるということ。売り込むことへの苦手意識から解放されることを狙っていて、フレーズの実例をかなり丁寧に載せている。
大手企業のトップセールスの指導をしてきた人が書いているから、基本の置き方から紹介の技術まで一通り並んでいるんだ。
橘ナナミ
紹介の技術まで入っているんですね。ひとりで仕事をしている人にもよさそう。
佐藤メバル
そこは大きいと思う。独立したばかりのフリーランスや士業の人も想定読者に入っている。とはいえ240ページあるから、まず苦手な章から拾い読みするのもいい。
発売直後に重版が決まったというのも、この手の本にしては珍しい反応だね。

営業職、向いてないかも…と思ったときに読む本: 毎日が少しラクになるマインドと習慣
gaku-gaku 著
「これをやれば売れる」というノウハウ本ではなく、25年間営業職を続けてきた著者が、機嫌よく働き続けるために本当に大切だったことを語るエッセイ。プレッシャー、数字、上司、取引先、人間関係というあらゆるストレスの中で、どう心を保ってきたか、何が続ける力になったかを実体験とともに記している。ハウツーで解決しない悩みに寄り添う点が、技術書中心の類書との違い。
こんな人におすすめ
営業に向いていないかもしれないと感じている人。評価されない日々に疲れた人。ノウハウ本に疲れてしまった人。寝る前に少しずつ読みたい人にも。
良い点
- 実体験に基づく説得力
- 失敗や迷いもそのまま書く
- 長く働く視点が得られる
気になる点
- 具体的な売上改善策は少ない
- 結論は読み手に委ねられる
- 即効性は期待しにくい
出版社
詳細情報なし
発売日
2024年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、ノウハウ本ではないんですよね。営業の本なのに、そういう切り口は珍しい気がします。
佐藤メバル
そう、ここが押さえどころ。25年営業を続けてきた著者が、どうやって自分の心を保ってきたかを記録として残した本なんだ。
プレッシャー、数字、上司、取引先、人間関係というストレスを並べたうえで、何が続ける力になったのかを実体験で語っていく。
橘ナナミ
答えをくれない本、ということですか。
佐藤メバル
売り方を教える代わりに、同じ場所で踏ん張ってきた人の言葉が置いてある。だから「向いてないかも」と思っている人が読むと、自分だけが感じているわけではないと分かる。
読了後すぐ動けるタイプではなく、何度も開いて確かめるタイプの一冊だね。

営業1年目からトップセールスへ!断られても折れない心の作り方と実践スキル
小鳥遊直 著
営業1年目の「断られるのが怖い」という悩みに的を絞った一冊。精神論で終わらせず、心理学に基づいたマインドセットから、顧客の心をつかむヒアリング術、成約につながるクロージング、反論処理までを段階的につないでいる。さらにPDCAで改善する目標達成の回し方まで入れ、心と技術を両輪で扱う構成になっている。新人向けのロードマップとして読みやすい。
こんな人におすすめ
営業1年目で断られるたびに落ち込む人。心と技術を同時に学びたい人。商談の流れを体系的に押さえたい人。配属直後で何から始めるか迷う人にも。
良い点
- 新人向けに範囲が整理されている
- 心理と技法の両方を扱う
- 商談の流れが一望できる
気になる点
- 中堅には物足りない内容
- 事例の具体性は控えめ
- 網羅的でやや教科書的
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1年目の人向けって、けっこう絞られているんですね。
佐藤メバル
そこが親切なところだよ。断られるのが怖いという感情を土台に置いて、レジリエンスの高め方、聞く力で信頼を築くヒアリング術、心を動かす提案とクロージング、反論処理、PDCAによる改善まで、1年目が順にぶつかる壁の順番で並べている。
心と技術を切り離さない構成になっている。
橘ナナミ
心理学に基づいている、というのは具体的には何なんですか?
佐藤メバル
ネガティブ感情を力に変える考え方など、感情の扱いを根拠づけて説明している部分だね。気合いで押し切るのではなく、思考の手順として持っておける。
新人研修の副読本のようにも使える一冊だと思うよ。

営業パーソンへ 心を切り替える16のメソッド20分で読めるシリーズ
本郷猛 著|まんがびと
喫茶店で隣の席から聞こえた「おれ、営業に向いてないです」というつぶやきから始まる、短時間で読める一冊。出来事そのものに善意も悪意もないという視点を出発点に、同じ出来事が「いいこと」にも「わるいこと」にもなるという考え方を、16のメソッドとして並べる。著者は顧客ゼロの拠点から営業を始め、全社売上の一部を担う支店の礎をつくった経験を持つ。
こんな人におすすめ
通勤や休憩の合間に読みたい人。落ち込んだ日の切り替え方を知りたい人。長い本を読む時間が取れない人。メンタルの基本を短くおさえたい人にも。
良い点
- 短時間で読める分量
- 切り替えのメソッドが16個
- 具体的な情景から入る構成
気になる点
- 一冊での深掘りは限定的
- 実践の反復が前提になる
- 事例の詳細は少なめ
出版社
まんがびと
発売日
2023年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
20分で読める、っていうのは忙しい人にはありがたいですね。でも内容は薄くないんですか?
佐藤メバル
16のメソッドに絞っているぶん、一つひとつは短い。ただ著者の本郷さんは、地方で顧客ゼロから営業を始めて、数年後に全社売上の一部を担う支店の礎をつくった経験を持っている。
出来事そのものに善意も悪意もないという前提から、解釈の変え方を積み上げていく構成なんだ。
橘ナナミ
解釈を変える、というのは他の本でも見ました。違いはあるんですか?
佐藤メバル
この本は導入が喫茶店での他人の会話というのが面白いところだね。読者と同じ立場のつぶやきから入って、そこに引っかかった著者が考えを進める。
通読というより、落ち込んだ日に該当するメソッドを一つ試す、という使い方に向いているよ。

トップ営業マンのマインドセット 営業は自分愛から始まる 揺るぎない自信で成功をつかむ: 営業で輝くための自己肯定力 自分を好きになるから仕事が楽しくなる 心が整う営業スタイル
AIビジネスクリエーター結城陽翔 著
数字や結果ではなく、自分を愛することを起点に据えた一冊。セールスの成果は自己イメージが決めるという立場から、自己肯定感と自己愛の違い、完璧主義が営業をダメにする理由、顧客への自己開示までを段階的に扱う。朝3分の自己承認ルーティン、感情ノート、セルフトーク、他人との比較を手放すワークなど、実践の形が具体的に示されている。
こんな人におすすめ
数字を追ううちに自分を見失った人。自分を責めがちな営業職の人。自己肯定感を育てるワークを試したい人。長くこの仕事を続けたいと思っている人にも。
良い点
- 自己愛を軸にした一貫性
- ワークが具体的で試しやすい
- 顧客対応までつながる構成
気になる点
- 営業技術の解説は少ない
- 抽象的な表現が多め
- 効果には継続が必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「営業は自分愛から始まる」って、なんだか温かい言葉ですね。でも営業と自己愛って、どうつながるんでしょう。
佐藤メバル
この本の主張は、セールスの成果は自己イメージが決めるというもの。自己否定のままでは信頼も築けないし、自分を愛せる人だけが他人にも本気になれる、という順番で説明している。
売れない自分を全部だと決めつけないところから始まるんだ。
橘ナナミ
具体的には何をするんですか?
佐藤メバル
朝3分の自己承認ルーティン、感情ノートで心の声を聞く、セルフトークで思考を整える、他人との比較を手放すワーク。
このあたりが章立てで並んでいる。第3章では顧客は商品説明よりあなたの在り方を見ているという話も出てきて、内面と営業がきちんと接続されているよ。

真パーフェクト営業 成功の7ステップ: メンタルと営業能力を覚醒させる 実践営業マニュアル書
高橋一世 著|ボイジャー・プレス
見込み客の獲得からクロージング成功までを7つのステップに分け、論理的に組み立てる実践マニュアル。成約率を上げる考え方から、相手の心理の読み取り、マーケティングスキル、クロージング用の営業シナリオ作成、アフターフォローまで一連の流れを扱う。著者は大手自動車会社で利益率トップを維持し、外資系損害保険で新記録を樹立したあと独立した人で、精神面にも章を割いている。
こんな人におすすめ
商談の流れを型として持ちたい人。感覚ではなく手順で売りたい人。シナリオ作りに課題を感じる人。独立して営業を設計する立場の人にも。
良い点
- 7ステップで全体像がつかめる
- シナリオ作成まで踏み込む
- メンタル面にも配慮
気になる点
- 実例の分量は多くない
- 業種を選ぶ内容がある
- 実践には手間がかかる
出版社
ボイジャー・プレス
発売日
2022年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
7ステップに分かれていると、どこでつまずいているか自分で確認できそうですね。
佐藤メバル
そこが使いやすいところだね。見込み客の獲得からクロージング成功までを一連の流れとして論理的に解説していて、クロージング用の営業シナリオの作り方まで踏み込んでいる。
著者の高橋さんは大手自動車会社で利益率トップを維持し、外資系損害保険で新記録を樹立した経験を持つ人なんだ。
橘ナナミ
メンタルの本なのに、シナリオ作りまで入っているんですね。
佐藤メバル
悩みを持つ営業マンのために、精神的にやりがいを見出しながら論理的な営業術も身につく、という両輪を狙っている。
目次を見ると、相手の心理の読み取りやマーケティングスキル、アフターフォローまで含まれているから、気持ちと手順を一冊で揃えたい人に向いているよ。

「あなたは営業なんだから」は聞き飽きた: 内向的なSES営業の生存戦略
おさかな 著
「あなたは営業なんだから、もっと積極的に」という言葉に何度も心が折れかけた人に向けた一冊。内向的な性格のままSES営業として6年間結果を出し続けた著者が、深い傾聴力・分析力・共感力という静かな強みを武器に変える方法を語る。外向的な振る舞いを演じずに信頼を得るコミュニケーション、エネルギーを節約しながら成果を上げる進め方までを扱う。
こんな人におすすめ
内向的で営業に向いていないと感じている人。外向的な同僚と比べて消耗している人。SES営業として働く人。自分らしい営業スタイルを探している人にも。
良い点
- 内向型に特化した視点
- 著者自身の転身と成長の記録
- 消耗を減らす工夫が具体的
気になる点
- SES営業以外には響きにくい面も
- 技法の網羅性は高くない
- 内容は体験寄り
出版社
詳細情報なし
発売日
2024年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「あなたは営業なんだから」って、言われた側はけっこう応えますよね。私もバイト先で似たことを言われたことがあって。
佐藤メバル
その一言に何度も心が折れかけた人に向けて書かれた本だね。著者のおさかなさんは内向的な性格のまま、SES営業として6年間結果を出し続けた人で、公務員からの転身という経歴も持っている。
外向的に振る舞うことを勧めず、深い傾聴力や分析力、共感力を武器に変える話をしているんだ。
橘ナナミ
演じなくていい、というのは安心します。
佐藤メバル
しかもエネルギーを節約しながら成果を上げる方法まで書いてある。無理に明るく振る舞うと消耗するタイプにとっては、レールを外れる罪悪感を手放す考え方も含めて実用的だと思うよ。

『1分で心が軽くなる!働く人の「スルー力」心理学:営業職編』 (SkyBook)
芹沢栞 著|SkyBook
理不尽なクレーム、毎月のノルマ、上司の詰め。真面目な営業担当ほど真っ向から受け止めて消耗しがちだという前提から、受け流す技術を心理学の観点で解説した実践ガイド。脱同一化、課題の分離、コントロールの所在といった理論を現場の「営業あるある」に落とし込み、1テーマが見開き約1分で読める構成にしている。各テーマには切り替えのフレーズも付く。
こんな人におすすめ
クレームや厳しい言葉で落ち込みやすい人。月末のプレッシャーで休めない人。同僚や競合と比べて焦る人。移動時間に少しずつ読みたい人にも。
良い点
- 1分単位で読める構成
- 心理学の理論が現場向け
- 切り替えフレーズ付き
気になる点
- 一冊での深掘りは少ない
- 事例は営業の典型に限る
- 実践には習慣化が必要
出版社
SkyBook
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スルー力、って言い方はちょっと意外でした。真面目に受け止めるのが良いことだと思っていたので。
佐藤メバル
この本は、逃避や放置ではなく、自分の心を守りながら本来のパフォーマンスを出すための技術としてスルー力を位置づけている。
脱同一化、課題の分離、コントロールの所在といった心理学の考え方を、営業の現場の出来事に当てはめて説明しているんだ。
橘ナナミ
1テーマ1分で読める、というのも続けやすそうですね。
佐藤メバル
そう、見開きで完結する構成で、各テーマの終わりにはその場で試せる切り替えのフレーズが付いている。クレーム、ノルマ、上司の詰め、競合への敗北感、社内の板挟みと、営業がぶつかる場面が絞られているから、今日あった出来事に該当するページを開く使い方ができるよ。

営業マンの心理学。営業が向いてないと感じているあなたこそ知るべき一番大切なこと。10分で読めるシリーズ
林田一 著|まんがびと
営業がうまくいく理由と、うまくいかない理由を心理学の側面から説明した短編。著者は臨床心理士の資格を持ち、産業カウンセラーとしての経験もある人物で、人と人とのコミュニケーションという前提から、第一印象の作られ方や話の噛み合わせのずれを扱う。読みやすい分量で、これから営業職になる人や、成績を上げたい人が基礎を確認するのに向く。
こんな人におすすめ
営業が向いていないと感じている人。これから営業職になる人。心理学の言葉で営業を捉え直したい人。短時間で基礎を確認したい人にも。
良い点
- 心理職の資格を持つ著者の視点
- 短時間で読める分量
- 基礎の確認に向く
気になる点
- 分量が少なく物足りない
- 具体的な商談手順は薄い
- 事例の数は限られる
出版社
まんがびと
発売日
2015年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
臨床心理士の資格を持つ人が書いた営業本、というのは珍しい気がします。
佐藤メバル
そこがこの本の持ち味だね。著者の林田さんは心理職の資格を持ち、児童精神科や学校、産業カウンセラーの現場を経験している。
営業は人と人とのコミュニケーションという前提が揺るがない、という一文から、印象の作られ方や意思の疎通がずれる仕組みを説明していく。
橘ナナミ
会社の入り口が営業だ、という書き方も印象的でした。
佐藤メバル
営業の感じが悪いと会社そのものの印象が悪くなり、商品も売れなくなる。だから評価もされにくい、という流れで、心理の側から営業の重要性を説いている。
分量は短いから、営業を始める前に一読して基礎を押さえる、という使い方が合っているよ。

嫌われ者の営業職: みんなが避ける「面倒」の先にこそ、AIには決して代替できない信頼が生まれる――99人に断られても、1人を救う正義
AI(the未来生成) 著
「営業=相手の時間を奪う迷惑行為」という感覚に正面から反論する一冊。テレアポや飛び込みが敬遠される時代だからこそ、泥臭い営業こそがAI時代の生存戦略だという立場を、AIが人類の知恵を再構成して語るという体裁で展開する。ガチャ切りされても傷つかない思考法から、第一声で敵認定されない話し方、使命感の話まで20章で構成されている。
こんな人におすすめ
テレアポや飛び込みに抵抗がある人。営業という仕事の意味を問い直したい人。AI時代の働き方に不安がある人。短時間で読み切りたい人にも。
良い点
- 営業の存在意義から問い直す
- 切り口が独特で記憶に残る
- 章が細かく読みやすい
気になる点
- AI著者という体裁に好みが分かれる
- 具体的な手順は限られる
- やや煽り気味の表現がある
出版社
詳細情報なし
発売日
2025年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
著者がAIって、どういうことなんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の仕掛けだね。人類の知恵を学び再構成する存在として、ビジネスデータや行動心理学、成功者の思考パターンを分析した結論を語る、という体裁になっている。
結論は泥臭い営業こそがAI時代の最強のセーフティネットだというもの。みんなが避ける面倒な場所にこそ手つかずの機会がある、という主張だよ。
橘ナナミ
ガチャ切りされても次!と笑えるようになる、というのも書いてあるんですね。
佐藤メバル
そう。断られたのは自分が否定されたのではなくタイミングが合わなかっただけ、と捉える思考法が展開される。
売り込みをやめて良いものを教えるスタンスに変える、という話も出てくる。20章と細かく分かれているから、通勤中に一章ずつ読むのもいい。

営業スランプを見逃すな!兆候と対策: メンタルマネジメントの基礎を押さえよう
斎藤日向 著
営業で売れない時期は誰にでも訪れるという前提に立ち、スランプの兆候を早く見極めることから始める一冊。負のスパイラルの断ち切り方、行動がメンタルに与える効果、小さな成功体験の積み方、上司への切り返しトーク、同僚やメンターといったサポートの使い方、生活習慣までを章立てで整理。営業活動を草花の育成に例え、種まきと水やりの視点で長期的に捉える部分が独自。
こんな人におすすめ
売れない時期が続いて焦っている人。上司への報告がつらい人。長い目で営業を捉え直したい人。調子を崩す前に手を打ちたい人にも。
良い点
- 兆候チェックから入る構成
- 切り返しトークまで実用的
- 生活習慣にも触れる
気になる点
- 内容は基礎的な範囲
- 事例の具体性は控えめ
- 構成が平坦に感じられる
出版社
詳細情報なし
発売日
2024年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
スランプの兆候を見極める、という入り方がいいですね。落ちてから読むより早く気づけそうです。
佐藤メバル
そこがこの本の狙いだね。売れない時期は誰にでも来るという前提に立って、負のスパイラルに入る前に兆候を捉えることを最初に置いている。
行動がメンタルを前向きにする仕組みや、小さな成功体験の積み方も具体的に並んでいる。
橘ナナミ
上司への切り返しトークが入っているのが、ちょっと意外でした。
佐藤メバル
そこは実務的でいいところだね。上司の不安を理解したうえでどう返すか、逆にやってはいけない返し方まで書いてある。
最後は営業を草花の育成に例えて、種まきと水やりの話で締める。数字が出ない期間をどう捉えるかの視点がもらえるよ。

マンガでわかる 営業に向かない…と思っている人のための営業系心理学 (じっぴコンパクト新書)
渡辺保裕 著|実業之日本社
営業を志望していないのに営業部に配属された、人付き合いが苦手な主人公が、心理学を学びながら考え方を変えていく過程を描くストーリー漫画。感情移入しながら心理学のテクニックが身につく構成で、非言語コミュニケーション心理学の研究者が監修し、青年向け漫画誌で人気作品を連載していた経験を持つ漫画家が作画を担当している。
こんな人におすすめ
営業部に配属されて気が重い人。マンガでなら心理の話が頭に入る人。活字のビジネス書が苦手な人。若手に読ませたい立場の人にも。
良い点
- 物語として読み進められる
- 心理学の監修がついている
- 苦手な人に寄り添う設定
気になる点
- 情報量は文章本に劣る
- 専門的な深掘りは少ない
- 絵柄の好みが分かれる
出版社
実業之日本社
発売日
2014年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガで営業の心理学、というのはとっつきやすそうですね。主人公が営業を志望していないところも、妙にリアルです。
佐藤メバル
そこに共感する読者は多いと思う。人付き合いが苦手な主人公が、心理学を学んで考え方を変えていく過程をドラマとして追う構成だから、感情移入しながら技法が頭に入る。
監修は非言語コミュニケーション心理学の研究者が担当している。
橘ナナミ
監修がついていると、安心感があります。
佐藤メバル
作画も、青年向けの漫画誌で人気作品を連載していた経験のある漫画家が担当していて、実用書としての質を保とうとしているのが分かる。
活字のビジネス書で何度も挫折した人や、後輩に読ませたい人にとっては入り口として使いやすい一冊だよ。
断られ・叱責から立ち直る「守りのメンタル」の作法
橘ナナミ
実際に落ち込んでいる最中って、どの本から手をつければいいんでしょう。
佐藤メバル
時間軸で分けるとわかりやすい。受話器を置いた直後の数分なら『1分で心が軽くなる!働く人の「スルー力」心理学 営業職編』。見開き1分で読める構成で、クレームやノルマの重圧をどう受け流すかが書かれている。数日引きずっているなら『営業スランプを見逃すな!兆候と対策』。スランプの兆候を早く見つけて負のスパイラルを断ち切る、という視点がある。もっと根本的に自分を責め続けているなら『セールスメンタル入門』や『トップ営業マンのマインドセット』で、自己肯定感の土台から整える。
橘ナナミ
その場しのぎと、根本治療で分かれるんですね。
佐藤メバル
そう。あと忘れがちなのが、長く続けてきた人の言葉だ。『営業職、向いてないかも…と思ったときに読む本』は、25年続けた著者が機嫌よく働き続けるために大切だったことを綴ったエッセイで、ノウハウ本ではないと明言している。こういう本は、回復の後半でじわっと効いてくる。
橘ナナミ
テレアポや飛び込みって、業種によって負荷が違いますよね。そこに特化した本はありますか。
佐藤メバル
ある。『飛び込み営業はメンタルが9割』は、断られることより、断られ続けたあとに心が折れることのほうがきついと書いている。インターホンの前で足が止まる、そういう局面を想定した一冊だ。電話営業なら『営業の苦手意識がなくなる本』が、20万件という体験をベースにしている。逆に外向きの振る舞いが苦しい人には『「あなたは営業なんだから」は聞き飽きた』。内向型の傾聴力や分析力を武器に変える話で、自己肯定感が低い人の選択肢になる。
読む順番ロードマップと、積読を防ぐ落とし込み
橘ナナミ
冊数が多いと、どこから読めばいいか迷います…。
佐藤メバル
順番を設計しよう。1年目は守りから入る。『営業1年目からトップセールスへ!』か、短時間で読める『営業パーソンへ 心を切り替える16のメソッド』『営業マンの心理学。』で、断られても崩れない土台を作る。次に『営業はメンタルが9割』で基本の考え方を押さえ、慣れたら『営業の苦手意識がなくなる本』や『嫌われ者の営業職』で行動量と解釈の技術を足す。中堅になったら『真パーフェクト営業』で成約までの流れを体系化し、そのうえで古典に触れる。人を動かす、影響力の武器、7つの習慣といった定番は、土台ができてからのほうが腹に落ちる。データで裏づけたい人は、営業の科学や無敗営業、Sales is といった科学的アプローチの棚を並行して開くといい。
橘ナナミ
定番を最初に読んでも、たぶんピンとこないですよね、私。
佐藤メバル
そうなんだよ。物語形式の入門書も入口としてはとてもいいけれど、読後に「で、明日何をするか」まで落ちないと積読と同じ。だから読んだら必ず1つだけ行動に変換する。断られた直後に事実と解釈を分けてみる、朝3分の自己承認ルーティンをやってみる、といった具合に。巻末にワークや処方箋が用意されている本は、それをそのまま使えばいい。
橘ナナミ
章末のワークを埋めるだけでも、読んだ感じが変わりますね。
佐藤メバル
うん。難易度と入手性も選書のうちだ。短時間で読めるシリーズは移動中に向くし、長い体験記はまとまった時間が要る。電子書籍で持ち歩く、音声で通勤中に聴く、という選び方もあっていい。ただし聴き流すだけでは自分の営業に落ちないから、紙でも電子でも、引っかかった一文を残す癖をつけておくといいよ。
橘ナナミ
マネージャー向けはどう選べばいいですか。
佐藤メバル
個人の心の整え方だけでなく、部下の不安を理解する視点が要る。『日本生命トップ営業マンの秘密』のような長期の視点や、『営業スランプを見逃すな!』にある上司への切り返しトークの章は、逆に管理する側が読むと気づきがある。メンバーのスランプの兆候を早く拾う、という使い方だね。
よくある質問
メンタルが弱い営業パーソンでも効果のある本はどれですか?
橘ナナミ
メンタルが弱い営業パーソンでも効果のある本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
まずは守り寄りの一冊から始めるのが現実的です。『セールスメンタル入門』は売る前の心を整えることを目的にした入門書で、自信がないままでも始めていいという立場で書かれています。短時間で読める『営業マンの心理学。』で切り替えの考え方だけを受け取るのも、負担が少ない入り方です。攻めの技術書は、心が回復してからで遅くありません。
営業で落ち込んだとき、立ち直るために読むべき本は?
橘ナナミ
営業で落ち込んだとき、立ち直るために読むべき本はについて教えてください。
佐藤メバル
落ち込みの深さで選び分けます。直後の数分なら『1分で心が軽くなる!働く人の「スルー力」心理学 営業職編』が見開き1分で受け流し方を示してくれます。数日引きずるなら『営業スランプを見逃すな!兆候と対策』でスランプの兆候と断ち切り方を確認する。長期的に効かせたいなら『営業職、向いてないかも…と思ったときに読む本』のような、続けてきた人の実体験が効きます。
営業の心理学本は難しくて読み切れるか不安です
橘ナナミ
営業の心理学本は難しくて読み切れるか不安ですについて教えてください。
佐藤メバル
読み切れるかどうかは形式で解決できます。『マンガでわかる 営業に向かない…と思っている人のための営業系心理学』はストーリー形式で追体験しながら学べますし、『営業パーソンへ 心を切り替える16のメソッド』は短時間で読めるシリーズです。まず一冊を読み切る経験を作り、慣れてから体系解説型へ進む順番がおすすめです。
営業初心者が最初に読むべき1冊は?
橘ナナミ
営業初心者が最初に読むべき1冊はについて教えてください。
佐藤メバル
『営業1年目からトップセールスへ!断られても折れない心の作り方と実践スキル』が最初の一冊に向いています。断られるのが怖いという新人の悩みを出発点に、マインドセットとヒアリング・クロージング・反論処理といった実践スキルが一冊にまとまっています。まず心の土台、次に技術、という順番で読むと吸収しやすくなります。
断られても平気になるメンタルは本で鍛えられる?
橘ナナミ
断られても平気になるメンタルは本で鍛えられるについて教えてください。
佐藤メバル
「平気になる」というより、「断られたあとにどう立て直すか」を学ぶのが現実的なゴールです。『飛び込み営業はメンタルが9割』は、断られることより断られ続けた後に心が折れることがきついと指摘し、その立て直し方を扱っています。『営業の苦手意識がなくなる本』も、事実は1つで解釈は無限という考え方で、受け取り方そのものを変える方向を示します。
読んでも実践できない・積読になるのを防ぐコツは?
橘ナナミ
読んでも実践できない・積読になるのを防ぐコツはについて教えてください。
佐藤メバル
読後に行動を1つだけ決めることです。逆算して、短時間で読める本から入るのも有効で、『営業マンの心理学。』や『1分で心が軽くなる!働く人の「スルー力」心理学 営業職編』は区切りが細かく、その日の営業に持ち込みやすい構成です。ワークや処方箋が付いている本は、埋めるところまでを読書のうちと考えましょう。
電子書籍やオーディオブックでも効果はありますか?
橘ナナミ
電子書籍やオーディオブックでも効果はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
効果はありますが、使い方で差が出ます。移動中や営業先の待ち時間に読むなら電子書籍が強く、通勤中に聴くなら音声が向いています。ただし聴き流すだけでは自分の営業に落ちにくいので、引っかかった一文を残しておくのがコツです。落ち込んだ直後に開く本は、すぐ取り出せる形にしておくのが一番効きます。
営業マネージャー向けのメンタル・組織本はありますか?
橘ナナミ
営業マネージャー向けのメンタル・組織本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
あります。『日本生命トップ営業マンの秘密』は、長い時間軸で営業と心を語る内容で、メンバーを長く育てる視点が得られます。また『営業スランプを見逃すな!兆候と対策』には上司への切り返しトークの章があり、管理する側が読むと、部下の不安を理解するヒントになります。個人の整え方だけでなく、兆候を早く拾う使い方が有効です。
まとめ
橘ナナミ
今日のお話、けっこう胸に刺さりました。本を「当たり」か「ハズレ」かで見ていた気がします。
佐藤メバル
本は当たり外れじゃなくて、タイミングなんだよね。同じ一冊でも、心が元気なときと、月末に追い詰められているときでは、読後感がまるで違う。
橘ナナミ
じゃあ、いま読むべき一冊を選ぶコツって、結局なんなんでしょう。
佐藤メバル
自分の状態を先に言葉にすること。「今は守りたい」のか「攻め方を知りたい」のか。それが決まれば、あとは書名と目次を見れば、だいたい見当がつく。逆に状態が曖昧なまま読むと、良い本でも響かない。
橘ナナミ
状態を言葉にする…。売れていないときこそ、そこから目を逸らしたくなりますけどね。
佐藤メバル
そこが勝負どころだ。断られた日は、失注した日は、本を開く。読み進めるというより、心の棚に一冊ずつ並べていくイメージだ。棚が育つと、大きく揺れても崩れにくくなる。
橘ナナミ
心の棚、いい言葉ですね。私も今日から、自分の棚に一冊ずつ足していきます。
