住宅営業の知識が学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、今日のテーマは「住宅営業の知識が学べる本」ですよね。書店やネットを見ても本が多くて、どれから読めばいいのか分からなくなってしまいました。
佐藤メバル
いい質問だね。住宅営業の本は、まず大きく3つに分けて考えると整理しやすい。住宅業界に特化した専門書、不動産営業全般の実務書、そして営業一般のスキル本。この3つは読む目的がまったく違うんだ。
橘ナナミ
3カテゴリ……! それってどう使い分けるんですか?
佐藤メバル
たとえば『住宅営業の教科書』(加藤正彦/建築技術)は、従順と第一印象のチカラ、基本の徹底、現場見学会の成功法……というように、住宅営業の基礎体力を項目単位で積み上げていく本。一方『新人不動産営業が最初に読む本 5訂版』(本鳥有良/住宅新報出版)は、媒介契約書面や重要事項説明書、既存住宅売買瑕疵保険といった法改正の実務まで踏み込んだ売買仲介の実務書なんだ。
橘ナナミ
なるほど……! 同じ「営業の本」でも、扱っている現場が違うんですね。
佐藤メバル
そう。土台がないままテクニックだけ先に積むと、お客様の前で言葉が浮いてしまう。書店員時代、営業本だけを何冊も読んで現場に出た新人さんが、資金計画の質問に答えられず固まってしまったのを見たよ。だから順番と組み合わせが大事なんだ。
住宅営業の知識が学べる本の選び方
目的別に選ぶ
橘ナナミ
「目的別」って、具体的にはどう分けるんですか?
佐藤メバル
新規客を増やしたいのか、紹介を広げたいのか、アポを取りたいのか、契約まで運びたいのか。紹介営業なら『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』(田中敏則/あさ出版)が分かりやすい。ご紹介営業の章を立て、「お客様の周囲に新しいお客様がいる」という考え方を軸にしている。クロージング寄りなら『住宅営業は初回面談が9割』(櫻沢昌仁/セルバ出版)が初回面談に焦点を当てたマニュアルだね。
経験値・キャリア段階別に選ぶ
橘ナナミ
新人と2年目以降、管理職でも違いますか?
佐藤メバル
違うね。新人は『マンガでわかる住宅営業の基本』(三島俊介/ハウジングエージェンシー)で流れをつかんでから『住宅営業の教科書』で項目を潰す。2年目以降なら『不動産売買営業2年目の教科書』(まどり/間取図出版)が、「やり方は分かっているのに結果が出ない」という1年目とは種類の違う壁を扱っている。管理職や教育担当には『不動産営業の判断構造』(構造観測者)が、新人教育や案件レビューの素材として使えると明記されていて面白いよ。
業態別に選ぶ
橘ナナミ
注文住宅、分譲、仲介では本が変わりますか?
佐藤メバル
変わる。注文住宅なら『住宅営業バイブル』(森鶴夫/現代書林)や、総予算の組み方やプラン説明の順番まで追う『頼みたくなる住宅営業になれる本』(浄法寺亘/オモイカネブックス)が効く。ハウスメーカー勤務なら『ハウスメーカー営業初心者でも年間9棟を達成した営業術』(松川ツヨシ)が会話のテンプレートとして使いやすい。仲介は『これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版]』(森口昌彦/週刊住宅新聞社)のように実務色が強い。リフォームまで射程に入れるなら『住宅営業(新築・リフォーム)超実践鉄則25(仮)』も候補だ。
学びたいスキル別に選ぶ
橘ナナミ
トークや心理、法規は?
佐藤メバル
心理やトークなら『女性客のハートをつかむ 住宅営業必勝マニュアル』(田原祐子/実務教育出版)のように属性から切り込む本がある。押すより引くを軸に契約の構造を言語化した『売らないから売れる』(不動産ラボ)も読み応えがある。法規は『住宅営業マンの法律知識』(石川利夫/ジェイ・インターナショナル)、判例を交えて紛争の芽を防ぐ視点なら『はじめての不動産媒介営業の基礎知識』(不動産適正取引推進機構/住宅新報社)が土台になる。
形式・入手性で選ぶ
橘ナナミ
電子書籍で読めるものや価格の目安も知りたいです。
佐藤メバル
『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』は電子書籍としても出ている。隙間時間に読み返すなら電子が強い。価格は幅があり、『住宅営業は家を売るな!』(浅野訓正/玄武書房)は1210円、『新人不動産営業が最初に読む本 5訂版』は1760円、『住宅営業バイブル』は2796円といった具合。安い1冊で流れをつかんでから専門書に投資する順番が現実的だよ。
鮮度で選ぶ
橘ナナミ
名著と最新刊、どちらを優先すべきですか?
佐藤メバル
両方だね。骨格はロングセラーで作り、法改正や集客の変化は新版・新刊で補う。『新人不動産営業が最初に読む本』が5訂版として法改正を反映しているのはその好例だよ。
住宅営業の知識が学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
住宅営業の知識が学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

住宅営業の教科書
加藤正彦 著|建築技術
1970〜80年代の売り手市場から、完全な買い手市場へと変わった住宅業界。「説得して契約」から「納得と満足」へ軸が移ったことを前提に、ベーシック、チャレンジ、アクション、コミュニケーション、モチベーション、チェック、ディライトという切り口で基本を積み上げます。第一印象の力、現場見学会の成功法、OB客の大切さ、ディズニーから学ぶおもてなしまで、シーン別の小項目で読めるのが特徴で、一つずつ実行に移せる構成になっています。
こんな人におすすめ
住宅営業に配属されたばかりの新人、あるいは数年やって基本が抜けていると感じる中堅。社内研修のテキストとして、営業所の朝礼ネタとして項目単位で使いたい人。接客マナーやOB対応までまとめて押さえたい場面にも向きます。
良い点
- 7つの切り口で全体像を整理
- 項目が細かく辞書的に使える
- 70万戸時代を見据えた視点
気になる点
- 個人の商談記録は少なめ
- 法規や制度の更新は別途必要
- 読み通すには根気がいる
出版社
建築技術
発売日
2013年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
住宅営業の本って、いきなりテクニックから入るものが多い気がするんです。これは「教科書」と名乗っていますけど、何から始まるんですか?
佐藤メバル
いいところに気づいたね。この本はまず業界の前提を置き直すところから始まる。かつては売り手市場で、お客様を説得して契約を頂く時代だった。
それが今は完全な買い手市場になり、納得と満足が起点になった。そのうえでベーシック、チャレンジ、アクション、コミュニケーションと章を積み上げていく構成なんだ。
橘ナナミ
章の名前がちょっと独特ですよね。ディライトって何なんですか?
佐藤メバル
ディライトは喜びという意味で、そこではディズニーから学ぶおもてなしや、マネージャーのお客様、家族の笑顔を作るといった項目が並ぶ。
営業を「売る作業」ではなく、体験を設計する仕事として見ているんだよ。第一印象の力からOB客の大切さまで小項目で細かく拾えるから、朝礼の題材にも使いやすい。

住宅営業バイブル―1ヵ月に2棟売る! 業界歴35年のすべてを集大成した「売れる手法」
森鶴夫 著|現代書林
¥2,796(税込)
業界歴35年、知る人ぞ知る住宅営業の神様と呼ばれてきた著者が、その結論を一冊にまとめた実践書です。タイトル通り1ヵ月に2棟売ることを目標に置き、売れていない営業マンが最初に手に取ることを想定して書かれています。断定的な語り口の裏にあるのは、長年かけて辿り着いた手法の集大成。結果が出ない時期の処方箋として読める構成で、189ページに絞っている点も現場で忙しい人に向きます。
こんな人におすすめ
契約が取れずに焦っている住宅営業マン。数字が止まり、やり方を根本から見直したいタイミング。ベテランの結論を先に知ってから自分の型を作りたい人に向きます。長い本を読む時間が取れない人にも。
良い点
- 業界35年の知見が一冊に
- 189ページで読み切りやすい
- 月2棟という明確な目標
気になる点
- 手法の背景説明は簡潔
- 初心者には前提知識が要る
- 事例の詳細は多くない
出版社
現代書林
発売日
2007年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
タイトルに『1ヵ月に2棟売る』って入っているの、かなり強気ですよね。しかも「バイブル」って。
佐藤メバル
著者の森鶴夫さんは、知る人ぞ知る住宅営業の神様と呼ばれてきた人で、この本は業界歴35年の結論をまとめたものなんだ。
押しつけがましい成功談ではなく、売れていない人が最初に手に取ることを想定して書かれている。
橘ナナミ
189ページなら、営業の合間に読めそうですね。
佐藤メバル
そこも狙いだと思う。分厚い理論書を読む時間は現場にないからね。ただし結論を先に置いた本だから、なぜその手法なのかは自分で噛み砕く必要がある。
読んで終わりにせず、明日の商談で一つ試す。そう使うと価値が出る本だよ。

誰も教えてくれない「住宅営業」マニュアル
じゅういち 著
家づくりが人生で最も高額な買い物であることを起点に、お客様が抱える警戒感・緊張感・不安感・不信感、そして「こんな高い買い物は無理ではないか」という気持ちまで丁寧に描く一冊です。営業ノウハウの前に、愛する家族のために家を建てようとする人の心情を置いているのが特徴。お客様の考えを超える感動を提案することが使命だという立場から、苦しい時に立ち返る軸を与えてくれます。
こんな人におすすめ
数字に追われて、なぜこの仕事をしているのか分からなくなってきた営業マン。新人に仕事の意味を伝えたい工務店の社長。契約の手前で止まる理由を、お客様の側から考え直したい場面に向きます。
良い点
- 顧客心理の描写が丁寧
- 使命から逆算する構成
- 初心に返れる内容
気になる点
- 具体的な手法は少なめ
- 文体にクセがある
- 数字や事例は多くない
出版社
詳細情報なし
発売日
2020年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『誰も教えてくれない』って、いったい何を教えてくれるんですか?
佐藤メバル
教えてくれるのは手法というより、お客様の心の内側だね。一生に一度の家づくりは、実力と運とタイミングが揃ったときに勢いで決断する大事業だとこの本は言う。
だからこそお客様の側には警戒感や緊張感、不安感、不信感がある。高い買い物は無理なのではないかという気持ちまで含めて描いている。
橘ナナミ
売る前に、まずそこを分かれってことですか。
佐藤メバル
そう。そして、お客様の考えを超える感動を提案し提供することが使命だと置く。苦しいときこそ当たり前のことを思い出せ、という一文が全編の背骨になっている。
数字が止まったときに読み返すと、効き方が変わる本だよ。

住宅営業は初回面談が9割 アンケート契約率50%以上を達成! クロージングのための初回面談マニュアル
櫻沢昌仁 著|セルバ出版
タイトル通り、初回面談で何を話し、何を聞き、どう終えるかに焦点を絞ったマニュアルです。アンケートで契約率50%以上を達成した実践者が、クロージングを初回面談の設計として捉え直しているのが特徴。最後に頑張るのではなく最初で決まるという前提に立つと、商談の組み立て方が変わります。面談1回の密度を上げたい人に向く207ページで、二回目以降の工夫より入口の設計を優先したい場面で効きます。
こんな人におすすめ
初回面談は盛り上がるのに、2回目につながらないと悩む営業マン。商談の入口を設計から見直したい中堅。後輩に初回で何を話すかを教える立場の人にも向きます。
良い点
- 初回面談に絞った構成
- 契約率50%超の実践例
- 手順として追いやすい
気になる点
- 2回目以降は薄い
- 再現に練習が必要
- 地域差は自分で補う
出版社
セルバ出版
発売日
2016年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
初回面談が9割って、残りの面談はどうなるんですか?
佐藤メバル
そこがこの本の面白さでね。クロージングは最後に頑張るものではなく、初回の面談でほぼ決まってしまう、という前提で書かれている。
アンケートで契約率50%以上を達成した著者が、初回で何を聞き、何を話し、どう終えるかを手順として並べているんだ。
橘ナナミ
えっ、そんなに初回で決まるものなんですか。
佐藤メバル
少なくともこの本は、初回で信頼の土台を積めるかどうかが勝負だと言い切っている。2回目以降のテクニックを磨く前に、入口の設計を見直したい人には刺さると思う。
207ページ、商談前の確認にも向いているよ。

住宅営業という修羅場で26年 7000軒売った男が教える勝ち残る営業の36の掟
斉藤孝安 著|サンクチュアリ出版
東京・城東地区で7000軒以上を売り、城東の虎と呼ばれた著者が、月例研修で語ってきた「営業としてやってはならないこと」を36の掟としてまとめた一冊です。「こう売れ」ではなく、契約できない理由、お客様にもう一度会えない理由を先に潰していく構成。禁止事項から逆算するという、成功談を並べる本とは逆のアプローチが効きます。224ページに現場の緊張感が残っています。
こんな人におすすめ
契約が取れない原因を、自分の癖として見つめ直したい営業マン。研修や朝礼で使える教材を探している店長や所長。成功例を真似しても伸びないと感じている中堅に向きます。
良い点
- 禁止事項から学ぶ構成
- 7000軒の現場経験
- 研修そのままの語り口
気になる点
- 精神論に寄る箇所も
- 数字の裏付けは少ない
- 新人には厳しく映る
出版社
サンクチュアリ出版
発売日
2012年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『やってはならないこと』を集めた本って珍しいですね。普通は成功例を並べますよね。
佐藤メバル
そこがこの本の価値なんだ。著者の斉藤孝安さんは東京・城東地区で7000軒以上を売って、城東の虎と呼ばれた人。
その人が月例の研修で語ってきた内容を36の掟としてまとめている。契約できないのはなぜか、お客様にもう一度会えないのはなぜか。先にそこを潰す構成になっている。
橘ナナミ
成功談を真似しても伸びない、っていう人にはよさそうですね。
佐藤メバル
うん。真似するところから入るより、自分の癖を消すほうが早いことがある。ただし語り口は現場そのままで厳しめだから、新人が読むと少し怖いかもしれない。
そういうときは先輩と一緒に読むといいよ。

日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳(あさ出版電子書籍)
田中敏則 著|あさ出版
発売時までに1217棟を売り、通常の営業マンなら250年かかる数字を一人で積み上げた著者の手帳です。特別なカリスマでも流行のツールでもなく、誰でも今日から取り組める小さなコツ113を収録。核にあるのは「テクニックは属人的だが、心のノウハウは普遍的」という考え方で、売るのではなく買っていただくという言い方に姿勢が表れています。ご紹介営業を王道と位置づける点も特徴です。
こんな人におすすめ
飛び込みや来店待ちに行き詰まり、紹介の輪を広げたい営業マン。テクニックを増やすより心の持ちようを整えたい人。自社の商品を自分でも体験し、心を込めて語りたい場面に向きます。
良い点
- 113項目で今日から使える
- 紹介営業の考え方が明確
- 普遍性を重視した内容
気になる点
- 派手な技術論はない
- 実行の継続が前提
- 時代背景はやや古い
出版社
あさ出版
発売日
2011年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1217棟って、どうやって売るんですか。想像がつかないです。
佐藤メバル
著者の田中さんは、特別なカリスマでも流行のツールでもなく、普通のセールスマンだとこの本は言う。だからこそ学ぶ理由がある。
中身は今日からできる小さなコツが113。たとえば『売った』ではなく『買っていただいた』と言ってみる、といった心の使い方が軸になっている。
橘ナナミ
心のノウハウ、いいですね。テクニックより覚えられそうです。
佐藤メバル
そこなんだよ。テクニックは属人的だけど、心のノウハウは普遍的で、誰でも成果を上げられると著者は言う。
もう一つ、ご紹介営業こそめざすべき道だと明確に位置づけている点も、この本の特徴だね。

住宅営業は家を売るな!
浅野訓正 著|玄武書房
¥1,210(税込)
「やっきになって家を売ろうとしても簡単に売れない。売るものを間違えているかもしれない」という問いから始まる一冊です。営業経験30年、プレイヤーとして20年、のちに取締役として新人研修も担った著者が、住宅営業の本分を「まず自分の人柄を伝えること」に置きます。第一印象、警戒心の外し方、再来場させる接客、サイレントクレーム、AIにできないことまで、接客の心理を軸に6章で整理しています。
こんな人におすすめ
成績が伸びない理由を、技術以前の部分に感じている営業マン。研修担当や経営側で新人を育てる立場の人。高額商材ゆえにお客様が慎重になる理由を、心理から理解したい場面にも。
良い点
- 人柄重視の一貫した軸
- 接客心理の章が厚い
- 146ページで読みやすい
気になる点
- 具体手順は簡潔
- 実践の型は自分で作る
- 業界論は著者の視点
出版社
玄武書房
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『家を売るな』って、住宅営業なのに売っちゃダメなんですか?
佐藤メバル
売るものを間違えているかもしれない、という問いかけなんだ。この本は、やっきになって家を売ろうとしても簡単には売れない、まず自分の人柄を伝えることからだと説く。
著者はプレイヤーとして20年、その後は取締役として新人研修も担当してきた人だよ。
橘ナナミ
なるほど。第一印象とか、警戒心を外す話も入っているんですね。
佐藤メバル
そう、章立ても住宅営業の本分、正しい接客の心得、営業される側の心理、売れる理由と売れない理由、気遣いのテクニック、業界のあり方と続く。
サイレントクレームやAIにできないことにまで触れていて、146ページの割に視野が広い。技術の前に立ち居振る舞いを見直したい人に向くよ。

頼みたくなる住宅営業になれる本
浄法寺亘 著|オモイカネブックス
住宅という商品では、知識・技術・経験と同じくらい人間性が効く。だから新人にも勝機がある——という前提で書かれた一冊です。商談の基本の流れ、家づくりのスケジュール、予算オーバーの提案をしないための総費用の考え方、見学会での案内の仕方、プラン説明の順序、契約から引き渡しまでのセレモニーまで、出会いから引渡しまでを順に追えます。話ことばで書かれているので、読みながらそのまま使えます。
こんな人におすすめ
工務店に入ったばかりの新人、中途で住宅営業に転じた人。跡取りや後輩に営業の流れを教えたい社長。見学会で予算の組み立てを整理したい担当者や、商談の順番を体で覚えたい人にも向きます。
良い点
- 家づくりの流れを通しで解説
- 話しことばで読みやすい
- 見学会の案内例が具体的
気になる点
- 応用的な交渉術は少ない
- イラスト前提の箇所あり
- 大規模組織向けではない
出版社
オモイカネブックス
発売日
2019年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
新人がベテランに勝てるって、本当にあるんですか?
佐藤メバル
この本は、住宅という商品は知識や技術や経験と同じくらい人間性が効くから、そこに新人の勝ち筋があると言うんだ。
話しことばで書かれているので、読みながらそのまま使える。商談の流れ、家づくりのスケジュール、予算オーバーを防ぐ考え方、見学会での案内の仕方まで順に追える。
橘ナナミ
予算の話まで入っているんですね。そこ、つい盛り上げちゃいそうです。
佐藤メバル
だから大事なんだよ。お客様の関心事を掴む、総費用を把握してから提案する。この順番を守れと繰り返している。
工務店の社長が後継ぎや中途の社員に読ませる、という使い方も想定されている本だよ。

マンガでわかる住宅営業の基本
三島俊介 著|ハウジングエージェンシー
136ページのマンガ形式で、住宅営業の基本を一気に掴める入門書です。文字だけの専門書だと最初の数十ページで心が折れがちなところを、絵で流れを追えるので商談や接客の場面が頭に残りやすい。読む前に全体像を持っておくと、他の実践書の理解も早くなります。同じ著者による「攻め」のセールスマナーブックと並べ、入門と実践の両輪にする使い方もできます。
こんな人におすすめ
住宅業界に内定した学生や、入社して間もない新人。営業未経験で、まず仕事の流れを掴みたい人。後輩指導の導入教材を探している店長や所長にも使いやすい一冊です。
良い点
- マンガで挫折しにくい
- 136ページで短時間
- 流れの把握に向く
気になる点
- 細かい数字は載らない
- 法制度の説明は少なめ
- 実践には別途教材が必要
出版社
ハウジングエージェンシー
発売日
2004年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マンガでわかる本って、正直なめられがちじゃないですか?
佐藤メバル
そう見えるかもしれないけど、136ページで仕事の流れを通しで追えるのは強いよ。文字だけの専門書だと最初の数十ページで心が折れる人も多いからね。
商談や接客の場面が絵で残るので、実践書を読む前に全体像を持っておける。
橘ナナミ
あ、じゃあ入門の一号目にいいんですね。
佐藤メバル
そう。同じ著者の三島俊介さんは「攻め」のセールスマナーブックも書いているから、入門で流れをつかんで次に応対を固める、という順番もいい。
ただし細かい数字や法令は載らないから、そこは別の本で補ってね。

住宅営業(新築・リフォーム)超実践鉄則25(仮): 今日から使えるスーパー営業術
タイトル通り「今日から使える」を掲げ、新築とリフォームの両方を視野に入れた鉄則を25に絞った160ページの実践書です。項目を25に限定しているので、通読して終わりではなく、商談の前後に必要な鉄則だけを開いて確認する使い方ができます。絞り込みの潔さが持ち味で、網羅型の教科書と違って「今日の一件」に効かせやすいのが強みです。
こんな人におすすめ
新築だけでなくリフォームも扱う工務店・リフォーム会社の営業マン。短時間で要点だけ確認したい人。朝礼や勉強会で項目を一つずつ取り上げたい場面にも向きます。
良い点
- 25項目に絞った構成
- 新築とリフォーム両対応
- 160ページで手に取りやすい
気になる点
- 前提となる用語は別途補う
- 網羅性より即効性重視
- 背景の理論は少なめ
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
新築とリフォームをまとめて扱っているのが、逆に新鮮ですね。
佐藤メバル
そこが使いどころだと思う。今日から使えるという前提で、鉄則を25に絞っている。160ページだから、通読して終わりではなく、商談の前に必要な項目だけ開いて確認する使い方ができる。
新築とリフォームを行き来する営業マンには特に相性がいい。
橘ナナミ
25個って、覚えられる数なのがいいですね。
佐藤メバル
うん、絞り込みの潔さが持ち味だね。網羅型の教科書は辞書として優秀だけど、今日の一件には効かせにくい。
こちらは即効性を優先しているぶん、前提となる用語は自分で補う必要がある。その使い分けができると強いよ。

ハウスメーカー営業初心者でも年間9棟を達成した営業術: 元ハウスメーカー勤務の不動産業者役員が教えます!
松川ツヨシ 著
営業未経験、話すのが苦手、という不安に正面から応える一冊です。著者は年間7〜9棟の契約と10棟前後の引き渡しを挙げ、新卒3年目で副店長、のちに不動産会社を経営した経歴の持ち主。会話のテンプレートに沿って話せばよいという設計は、頭で考える余裕がない新人にとって現実的です。契約が取れない、初回だけで商談が続かないという悩み別に、リアルな接客の型を示します。
こんな人におすすめ
ハウスメーカーに入ったばかりで営業未経験の人。人と話すこと自体に苦手意識があり、まず型が欲しい人。初回面談のあとにつながらず悩んでいる2〜3年目にも向きます。
良い点
- 会話テンプレートが具体的
- 未経験者の不安に寄り添う
- 悩み別の構成
気になる点
- 著者の地域に寄る部分
- 応用の幅は自分で広げる
- 業界全体論は少ない
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
営業未経験で、しかも話すのが苦手なんですっていう人、多いですよね。
佐藤メバル
この本はまさにそこに応えている。著者は年間7〜9棟の契約、10棟前後の引き渡しを挙げて、新卒3年目で副店長、のちに不動産会社を経営した人。
契約が取れない、初回だけで商談が続かない、といった悩み別にリアルな接客を整理している。
橘ナナミ
会話のテンプレートがあるって、安心できますね。
佐藤メバル
頭で考える余裕がない新人にとって、型があるのは大きいよ。まず型どおりに話して、お客様の反応を見て少しずつ崩していく。
ただ著者の地域に寄る部分もあるから、自分の商圏に合わせた調整は必要だね。

住宅営業 急所 プロテクニックー知恵と工夫集
森雅樹 著|㈱日本教育研究センター
¥1,851(税込)
「急所」という言葉をタイトルに置き、住宅営業で押さえるべき勘所を「知恵と工夫集」としてまとめた一冊です。233ページにわたり、テクニックというより日々の商談で工夫してきた手立てを集めた構成。要点を外さないための引き出しを増やしたい人に向きます。基本の教科書を一通り読んだあと、現場で使う知恵を足したい段階で効いてくるタイプの本です。
こんな人におすすめ
基本は身についたが、もう一段現場の勘所が欲しい中堅の住宅営業。商談の詰めどころで迷う人。所内の勉強会で知恵を持ち寄る題材を探しているリーダーにも向きます。
良い点
- 急所を起点に整理
- 工夫集として引き出しが増える
- 233ページで厚みがある
気になる点
- 前提の説明は少なめ
- 図解は多くない
- 理論的な背景は薄い
出版社
㈱日本教育研究センター
発売日
2011年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『急所』ってタイトル、ちょっと強そうで気になります。
佐藤メバル
住宅営業で押さえるべき勘所を、知恵と工夫集として集めた一冊だよ。233ページあるから、テクニックを並べるというより、日々の商談で工夫してきた手立てを持ち寄っている感じ。
要点を外さないための引き出しを増やしたい人に向く。
橘ナナミ
基本の本を読んだあとに、効いてくるタイプですか。
佐藤メバル
そうだね。教科書で骨格を入れてから、こちらで肉をつける。逆に最初に読むと前提の説明が少ないから置いていかれるかもしれない。
中堅が商談の詰めどころで迷ったとき、あるいは所内の勉強会の題材を探すときにも使いやすいよ。

住宅営業の必勝テクニック
佐藤時夫 著|日本コンサルタントグループ
¥1,540(税込)
「必勝テクニック」と題し、263ページにわたって住宅営業の型を組み立てていく一冊です。日本コンサルタントグループからの刊行ということもあり、個人の成功体験を語る本というより、営業の進め方を手順として整理する性格が強い。再現できる形に落とし込みたい人に向きます。ページ数があるぶん、商談の各段階をじっくり確認したいときに手元に置く使い方が合います。
こんな人におすすめ
属人的なコツではなく、手順として営業を学びたい人。研修のカリキュラムを組み立てる担当者。商談の各段階を順番に点検したい中堅やベテランにも向きます。
良い点
- 263ページの網羅感
- 手順として整理された構成
- 研修資料として使いやすい
気になる点
- 記述がやや硬め
- 図表は多くない
- 最新制度は別途確認
出版社
日本コンサルタントグループ
発売日
2005年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
263ページって、けっこうな厚さですよね。手順書みたいな感じですか?
佐藤メバル
近いと思う。日本コンサルタントグループからの刊行ということもあって、個人の成功体験を語る本というより、営業の進め方を型として整理する性格が強い。
再現できる形に落としたい人に向いている。
橘ナナミ
なるほど。研修の資料を作るのにもよさそうですね。
佐藤メバル
うん、各段階を順番に点検できる。ただ記述は硬めで図表も多くないから、読む気力を確保してから開くのがいい。
制度の話は最新版を別で確認して、技術の骨格だけこの本から持ってくる、という付き合い方が現実的だよ。

住宅営業・KKS改革で2倍売れる (KOU BUSINESS)
森鶴夫 著|こう書房
「KKS改革」という独自の切り口で「2倍売れる」を掲げた一冊です。著者は『住宅営業バイブル』と同じ森鶴夫で、こちらは個人の技術ではなく、営業の仕組みそのものを改革する視点で書かれている点が性格を分けます。仕組みを変えれば数字が変わるという立場で、261ページを使って改革の考え方と進め方を示します。現場の個人より、組織を動かす立場の人に響く内容です。
こんな人におすすめ
営業所や会社の営業体制そのものを見直したい店長・所長・経営者。個人の頑張りでは数字が伸びないと感じているリーダー。改革の旗を立てたいタイミングの人に向きます。
良い点
- 仕組み改革の視点
- 261ページの分量
- 個人技に偏らない
気になる点
- KKSの定義は本文で確認
- 実行には組織の合意が要る
- 成果までの時間がかかる
出版社
こう書房
発売日
1996年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
KKS改革って、何かの略ですよね。そこから分からないんですけど……。
佐藤メバル
その略語の意味は、ぜひ本文で確かめてほしい。大事なのは、この本が個人の技術ではなく営業の仕組みそのものを変える話だということ。
著者の森鶴夫さんは『住宅営業バイブル』と同じ人で、こちらは組織を動かす視点で書かれている。
橘ナナミ
へえ、同じ著者で性格が違うんですね。店長向けですか?
佐藤メバル
そう、営業所や会社の体制を見直したい人が読むと響くと思う。261ページを使って改革の考え方と進め方を示している。
ただし実行には組織の合意が必要で、成果まで時間もかかる。個人の商談例を期待すると物足りないかもしれないね。

女性客のハートをつかむ 住宅営業必勝マニュアル
田原祐子 著|実務教育出版
¥2,884(税込)
住宅購入の意思決定に女性が大きく関わることに着目し、女性客の心を掴むための営業をまとめた315ページの一冊です。ハウスメーカーや工務店の商談では、奥様やお母様の納得がなければ前に進まない場面が少なくありません。誰の心が動くかを起点に、接し方と伝え方を組み立てる視点は、住まい選びの当事者研究としても読めます。
こんな人におすすめ
夫婦同席の商談で、女性のお客様の反応に手応えをつかめていない営業マン。女性スタッフの接客を強化したい店長。家づくりで実際に主導する立場の読者にも参考になる一冊です。
良い点
- 女性客に特化した切り口
- 315ページの情報量
- 接客の具体に踏み込む
気になる点
- 性別で一般化する危うさ
- 内容が重複気味
- 住宅以外の商材には限定的
出版社
実務教育出版
発売日
2003年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
女性客のハートをつかむ、って。私、当事者じゃないので想像で聞くんですけど、家づくりって女性の意向が強いんですか?
佐藤メバル
この本は、住宅購入の意思決定に女性が大きく関わるところに着目している。夫婦で来られて、奥様やお母様が納得しなければ前に進まない場面は少なくない。
誰の心が動くかを起点に、接し方と伝え方を組み立てる視点が全編にあるんだ。
橘ナナミ
315ページは、けっこうじっくり書いてあるんですね。
佐藤メバル
うん、事例を重ねながら書かれている。ただ性別で一般化しすぎるところは、読みながら自分で補正したほうがいい。
夫婦同席の商談で手応えをつかめていない人が読むと、見える景色が変わる本だと思うよ。

住宅営業「攻め」のセールスマナーブック
三島俊介 著|ニューハウス出版
「マナーブック」とありますが、タイトル通り「攻め」の視点でまとめられているのが特徴です。マナーは守りの作法ではなく、信頼を勝ち取るための攻めの道具だという立場。133ページと短く、挨拶、身だしなみ、言葉遣いといった基本の応対を、営業の場面に紐づけて確認できます。立ち居振る舞いを武器に変えたい新人に向く一冊です。
こんな人におすすめ
入社して間もない住宅営業の新人。マナーの基本を営業の場面に接続して学びたい人。来場者対応や見学会での応対に自信がないスタッフの研修にも使いやすい。
良い点
- 133ページで手早く読める
- 「攻め」の視点が新鮮
- マナーを場面に結びつける
気になる点
- 網羅的なマナー本ではない
- 商談技術は別途必要
- 内容は基本に寄る
出版社
ニューハウス出版
発売日
2006年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
マナーの本なのに『攻め』ってついているの、不思議です。
佐藤メバル
そこがこの本の主張でね。マナーは守りの作法ではなく、信頼を勝ち取るための攻めの道具だという立場なんだ。
133ページと短いから、挨拶や身だしなみ、言葉遣いといった基本の応対を、営業の場面に紐づけて確認できる。
橘ナナミ
なるほど。新人のうちに読むと、染み込みやすそうですね。
佐藤メバル
そう、新人向きだね。同じ著者の『マンガでわかる住宅営業の基本』と並べると、流れと所作の両方が押さえられる。
ただし商談の技術そのものは別の本で補う必要がある。マナーを武器として意識できるかどうかが、この本の分かれ目だよ。

住宅営業マンの法律知識 (Today Business)
石川利夫 著|ジェイ・インターナショナル
住宅営業の現場で必要な法律知識をまとめた一冊です。契約、重要事項、瑕疵、土地の権利関係——商談の裏側には常に法が関わっています。知らずに話すと危うい領域を、営業マン向けに整理している点が持ち味。売るための話法ではなく、話してよいこと・いけないことを押さえるための本で、契約後のトラブルを減らしたい人に向きます。
こんな人におすすめ
契約前後の説明に不安を抱える住宅営業マン。土地や建物の権利関係を扱う場面がある人。新人研修で法律の基礎を押さえたい店長や所長にも向きます。
良い点
- 法律を営業目線で整理
- 契約トラブルの予防に効く
- 235ページで確認しやすい
気になる点
- 改正法は自分で追う必要
- 条文の読み込みは必要
- 実務の具体例は限られる
出版社
ジェイ・インターナショナル
発売日
1984年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
法律の本って、営業マンが読む必要あるんですか? 難しいイメージで……。
佐藤メバル
むしろ営業の現場に直結するよ。契約、重要事項、瑕疵、土地の権利関係。商談の裏側には常に法が関わっている。
知らずに話すと危うい領域を、営業マン向けに整理したのがこの本なんだ。
橘ナナミ
話してよいこと、いけないことを押さえる感じですか。
佐藤メバル
そう。売るための話法ではなく、契約後のトラブルを減らすための一冊。235ページあるから確認しやすい。
ただ法改正は自分で追う必要があるし、条文を読み込む場面もある。不安な箇所を辞書的に引く使い方から始めるといいよ。

はじめての不動産媒介営業の基礎知識 (住宅・不動産実務ブック)
不動産適正取引推進機構 著|住宅新報社
¥1,980(税込)
仲介営業の日常には、顧客との紛争やトラブルの種が数多く潜んでいます。この本は、それを未然に防ぐ手段を法律的な観点から、約50件の判例を交えて解説する初任従業者必携の一冊です。やってしまった後の対応ではなく、起こさないための基礎を先に押さえられる構成。不動産適正取引推進機構が編集しているため、業界の共通前提として安心して使える点も特徴です。
こんな人におすすめ
不動産媒介の仕事に就いたばかりの初任者。宅建の知識を実務の場面に結びつけたい人。研修のテキストとして、トラブル予防の章を配りたい店長にも向きます。
良い点
- 判例ベースで具体的
- 業界団体の編集で安心
- 207ページで要点を整理
気になる点
- 読み物としての面白さは薄い
- 条文や判例の読み込みが必要
- 法改正は別途確認が必要
出版社
住宅新報社
発売日
2006年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
媒介営業の基礎知識、って。仲介のことですよね。判例が50件も入っているんですか?
佐藤メバル
そう、日常の仲介営業の現場には紛争やトラブルの種が数多く潜んでいる。この本はそれを未然に防ぐ手段を、法律的な観点から約50件の判例を交えて解説している。初任従業者必携とされる所以だね。
橘ナナミ
起こってからじゃ遅いですもんね。
佐藤メバル
その通り。やってしまった後の対応ではなく、起こさないための基礎を先に押さえられる。編集しているのが不動産適正取引推進機構だから、業界の共通前提として安心して使える。
読み物としての面白さは薄いけれど、研修テキストとしては頼りになるよ。

新人不動産営業が最初に読む本 5訂版(不動産営業のバイブル!) (今やるべきことがよくわかる!)
本鳥有良 著|住宅新報出版
¥1,760(税込)
不動産営業、とりわけ売買仲介の基本を、業務の時系列に沿って教えてくれる定番の5訂版です。受付とお客様対応、集金計画と住宅ローンの基礎、広告を使った集客まで、「こんなときどうする?」の答えをすぐ確認できます。法改正の反映が明確で、低廉な空家等を含む報酬規定の改定、媒介契約書面や重要事項説明書面、既存住宅売買瑕疵保険、建物状況調査、省エネ性能表示制度まで押さえています。
こんな人におすすめ
不動産会社の営業職を目指し始めた人、初めて売買仲介を担当する人。入社2〜3年目で基本を点検したい人。法令とコンプライアンスを研修で扱いたい担当者にも。
良い点
- 法改正を反映した5訂版
- 業務を時系列で追える
- 用語の確認にも使える
気になる点
- 住宅営業の技術論ではない
- 貸借より売買が中心
- 網羅ゆえに通読は重い
出版社
住宅新報出版
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
5訂版ってことは、改訂が何度もされているんですよね。それだけ読まれているってことですか。
佐藤メバル
そういうことだね。不動産営業、とりわけ売買仲介の基本を業務の時系列に沿って教えてくれる定番で、5訂版では法改正が反映されている。
低廉な空家等を含む報酬規定の改定、媒介契約書面や重要事項説明書面、既存住宅売買瑕疵保険や建物状況調査、省エネ性能表示制度まで押さえている。
橘ナナミ
そこまで網羅されていると、辞書みたいに使えそうです。
佐藤メバル
受付とお客様対応、集金計画と住宅ローンの基礎、広告を使った集客まで入っているから、まさにそう使える。
ただし住宅営業の技術論ではないし、貸借より売買が中心。網羅ゆえに通読は重いから、必要な章から開くのがおすすめだね。

女性が活きる不動産営業入門 (図解不動産業)
川本久美惠 著|住宅新報社
不動産業界における女性の活躍をテーマに、マンガを用いて実務の具体的な事例を取り上げて解説する一冊です。事例で見えるぶん、制度や理念の話よりも、現場でどう動いているかの像が結びやすい。これから業界に入る女性はもちろん、女性スタッフの戦力化を考えている店長や経営側にとっても、職場づくりのヒントになる構成です。
こんな人におすすめ
不動産業界への就職や転職を考えている女性。女性スタッフの育成を考えている店長や経営者。職場の環境づくりを研修で扱いたい人事担当にも向きます。
良い点
- マンガで具体例を追える
- 実務事例ベースの構成
- 職場づくりの視点も
気になる点
- 営業技術の解説は中心でない
- 内容は事例紹介が中心
- 地域差は自分で補う
出版社
住宅新報社
発売日
2008年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
女性が活きる、っていう切り口の本があるんですね。しかもマンガなんですね。
佐藤メバル
そう、マンガを用いて、実務での具体的な事例を取り上げて解説している。制度や理念の話よりも、現場でどう動いているかの像が結びやすいのが持ち味だよ。
これから業界に入る女性はもちろん、女性スタッフの戦力化を考えている店長にも役立つ。
橘ナナミ
私も就活のときに業界の雰囲気が分からなくて困ったので、こういうのは助かります。
佐藤メバル
そういう読者を想定した本だと思う。ただ営業技術の解説が中心ではないから、そこは別の本で補ってほしい。
事例の年代や地域差は読みながら自分で確かめるといい。職場づくりのヒントとしても使えるよ。

売らないから売れる ― 不動産トップ営業が明かす、契約の構造 ―
不動産ラボ 著
「一生懸命売ろうとするほど、客は逃げていく」。その当たり前の正体を、トップ営業の行動から言語化した一冊です。顧客の防衛本能を解除する戦略的ヒアリング、顧客ABCランク分類法、沈黙の使い方、二択フレーミング、サービスリカバリーまで、精神論や小手先のトーク術を排して構造として説明します。営業ではなく設計という言葉が全編を貫くのが特徴です。
こんな人におすすめ
「惜しいところで逃げられる」を繰り返している営業マン。売り込むことに疲れている中堅やベテラン。ハウスメーカーやリフォームなど高単価商材の対面営業にも応用したい人に向きます。
良い点
- 行動経済学ベースの説明
- 章ごとに具体的な手法
- 高単価商材に応用が効く
気になる点
- 抽象度が高めの箇所も
- 実践には反復が必要
- 業界用語は少ない
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『売らないから売れる』って、禅問答みたいですね。
佐藤メバル
でも中身はとても構造的だよ。一生懸命売ろうとするほど客は逃げる、という当たり前の正体を、トップ営業の行動から言語化している。
押しの強さではなく、引くのがうまい。そこを精神論ではなく設計として説明するんだ。
橘ナナミ
設計って言葉が出てくると、ちょっと読みたくなります。
佐藤メバル
顧客の防衛本能を解除するヒアリング、顧客ABCランク分類法、沈黙の使い方、二択フレーミング、そしてサービスリカバリーまで、章ごとに具体的な手法が並ぶ。
ハウスメーカーやリフォームなど高単価の対面営業にも応用が効く。抽象度が高い箇所もあるから、反復しながら自分の型にしてね。

不動産売買営業2年目の教科書: 挫折・苦悩・困難を糧に自分の武器を見つけよう 売れる営業シリーズ (間取図文庫)
まどり 著|間取図出版
1年目ではなく、2年目の壁に焦点を当てた一冊です。著者は大手不動産仲介で約10年、200組以上のお客様の住み替えに関わってきた人。1年目の初契約は同期100人の中で一番遅く、2年目から5年目は上がっては落ちるの繰り返しだったと明かします。やり方は分かっているのに結果が出ない——その正体と越え方を、スランプ、クレーム、後輩との比較まで含めて正直に書いています。
こんな人におすすめ
入社2〜5年目で、契約が取れなくなった、伸び悩んでいると感じている営業マン。後輩に追い越されて心が折れかけている人。部下の停滞をどう支えるか考えているリーダーにも。
良い点
- 2年目に特化した希少さ
- 体験談として正直
- スランプ脱出の視点
気になる点
- 成功ノウハウ本ではない
- 仲介寄りの内容
- 個人の記録の域もある
出版社
間取図出版
発売日
2024年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
2年目の教科書って、珍しいですよね。1年目向けか、ベテラン向けが多い気がします。
佐藤メバル
そこがこの本の狙いでね。著者のまどりさんは大手不動産仲介で約10年、200組以上のお客様の住み替えに関わってきた人。
1年目の初契約は同期100人の中で一番遅く、2年目から5年目は上がっては落ちるの繰り返しだったと明かしている。
橘ナナミ
やり方は分かっているのに結果が出ない、って一番つらいですよね。
佐藤メバル
その正体を、スランプ、クレーム、優秀な後輩との比較まで含めて正直に書いている。華々しい成功談ではないけれど、同じ壁の前に立っている人には効く。
部下が停滞しているとき、リーダーが読んでも視点がもらえるよ。

不動産営業の判断構造: ──不動産営業は、何を見て「この顧客に、どの物件をどう提案するか」を決めるのか 判断構造シリーズ
構造観測者 著
同じ顧客、同じ予算、同じ物件情報を見ても、担当者によって提案が違うのはなぜか。その「勘」を、顧客理解から条件整理、資金判断、物件選定、内見観察、推奨判断、決断支援、交渉・契約、トラブル対応まで分解し、判断として言語化した一冊です。経験を引き継ぐための材料として作り込まれており、判断観察シートや内見チェックポイント20などの付録も収録しています。
こんな人におすすめ
新人教育やOJTの教材を探している店長や教育担当。営業会議や案件レビューで判断の質を揃えたい組織。ベテランの知識継承や、AI時代の営業支援を考えたい人にも。
良い点
- 判断を構造で捉える独自性
- 付録のチェックシートが充実
- 教育・継承に直結
気になる点
- 読み物としては硬質
- 営業トーク術の本ではない
- 実践には運用の工夫が必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『判断構造』って、営業の本なのにずいぶん硬いタイトルですね。
佐藤メバル
でも言っていることはとても実務的でね。同じ顧客、同じ予算、同じ物件情報を見ても、担当者によって提案が違うのはなぜか。
その勘を、顧客理解から条件整理、資金判断、物件選定、内見観察、推奨判断、決断支援、交渉・契約、トラブル対応まで分解している。
橘ナナミ
ベテランの頭の中を覗くような感じですか。
佐藤メバル
まさに知識継承のための本だね。判断観察シートや内見チェックポイント20といった付録も付いている。新人教育やOJT、営業会議や案件レビューの材料として作り込まれているから、読み物としてより道具として使うといいよ。

不動産営業マン元気マニュアル
斉子典夫 著|住宅新報社
¥1,870(税込)
「営業マン・クリニック」というマンツーマン型の個別研修の成果を一冊にまとめた、元気を取り戻すためのマニュアルです。ケーススタディで成功例と失敗例を並べて分析し、スランプに陥ったときの脱出法を示します。落ち込んだ時に開くという使い方が想定されていて、数字が止まった時期に読むと効きます。楽しい4コマ漫画つきで、重くなりすぎない工夫もされています。
こんな人におすすめ
成績が振るわず気持ちが沈んでいる不動産営業マン。営業所の雰囲気が落ちていると感じるマネージャー。新人にスランプは誰にでもあると伝えたい場面にも向きます。
良い点
- スランプ脱出に焦点
- ケーススタディで具体的
- 4コマ漫画で読みやすい
気になる点
- 制度や法改正は別途確認
- 内容の増補はテーマ単位
- 全般的な営業書という性格
出版社
住宅新報社
発売日
2011年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
元気マニュアルって、名前からして励まされそうですね。
佐藤メバル
そう、これは「営業マン・クリニック」というマンツーマン型の個別研修の成果を本にしたものなんだ。ケーススタディで成功例と失敗例を並べて分析して、スランプに陥ったときの脱出法を指南している。落ち込んだときに開く本だね。
橘ナナミ
4コマ漫画つきっていうのも、ちょっと救われます。
佐藤メバル
重くなりすぎない工夫だろうね。数字が止まって気持ちが沈んでいるとき、あるいは営業所の雰囲気が落ちていると感じたときに読むと効く。
ただし扱っている制度は発行当時のものだから、そこは最新を別で確認してね。
![これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版] (不動産営業マニュアルシリーズ)](https://img.shelf-y.com/items/16282.jpg)
これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版] (不動産営業マニュアルシリーズ)
森口昌彦 著|週刊住宅新聞社
「らくらく月2件」という目標を掲げた売買仲介の指南書です。仲介は、売りたい人と買いたい人をつなぐ仕事で、新築の営業とは進め方がはっきり違います。月2件という具体目標から逆算して、集客、物件の見せ方、交渉、契約までの極意を218ページで整理しているのが持ち味。改訂版として内容が更新されている点も、長く読まれてきた本ならではです。
こんな人におすすめ
売買仲介を担当する不動産営業マン。月1件から2件へ安定させたい中堅。新築から仲介に異動になった人。会社の営業目標を具体的に落とし込みたい店長にも向きます。
良い点
- 月2件という明確な目標
- 仲介に特化した内容
- 改訂版で更新されている
気になる点
- 新築営業には直接効きにくい
- 地域の市場差は大きい
- 前提知識は必要
出版社
週刊住宅新聞社
発売日
2014年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
月2件って、仲介ではどのくらいの難易度なんですか?
佐藤メバル
そこは地域や相場で変わるところだけど、この本はらくらく月2件を目標に置いて、そこから逆算して極意を並べている。
仲介は売りたい人と買いたい人をつなぐ仕事で、新築の営業とは進め方がはっきり違う。集客、物件の見せ方、交渉、契約までを218ページで整理している。
橘ナナミ
改訂版になっているのも、長く読まれている証拠ですかね。
佐藤メバル
そうだね、内容が更新されて今も読まれている。月1件から2件へ安定させたい中堅に向くし、新築から仲介に異動した人が最初に読むのにもいい。
ただ新築の営業には直接効きにくいし、地域の市場差は大きいから、そこは自分の商圏に合わせて読み替えてね。
住宅営業の本は「専門」「汎用」「スキル」の3層で組み合わせる
橘ナナミ
さっきの3カテゴリ、実際にはどう組み合わせればいいんですか?
佐藤メバル
層で考えるんだ。下の層が住宅営業の専門知識、真ん中が不動産営業の実務、上が営業スキル。土台が薄いまま上だけ厚くすると崩れる。専門の下層は『住宅営業の教科書』や『住宅営業という修羅場で26年 7000軒売った男が教える勝ち残る営業の36の掟』(斉藤孝安/サンクチュアリ出版)のように、住宅という商品の特殊性を前提にした本。真ん中の汎用層は『はじめての不動産媒介営業の基礎知識』や『不動産営業マン元気マニュアル』(斉子典夫/住宅新報社)。上層のスキル層が『売らないから売れる』や『住宅営業の必勝テクニック』(佐藤時夫/日本コンサルタントグループ)だ。
橘ナナミ
汎用の不動産営業本と住宅営業の専門書って、何がそんなに違うんですか?
佐藤メバル
扱う意思決定の重さが違う。仲介は「今ある物件を選ぶ」判断だけれど、注文住宅は土地・間取り・資金計画をゼロから一緒に作る。だから『頼みたくなる住宅営業になれる本』のように、南道路にこだわる必要がない理由や、予算から建物と土地の諸費用を差し引いて適正な坪単価を出す考え方まで書いた本が必要になる。逆に媒介契約や重要事項説明の実務は汎用本の領分だ。
橘ナナミ
キャリア段階の読む順番も知りたいです。
佐藤メバル
新人は漫画か教科書で流れをつかむ。次に『住宅営業は初回面談が9割』で商談の型、そして『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』で紹介の循環を作る。中堅は『不動産売買営業2年目の教科書』で自分の崩れ方を知り、管理職は『不動産営業の判断構造』でメンバーの判断を言語化する。この順番なら、読んだ内容が現場でぶつ切りにならない。
名著の限界と、選んではいけない本の見分け方
橘ナナミ
逆に、読まないほうがいい本ってあるんですか?
佐藤メバル
あるよ。まず、著者の実績がどこまで確認できるか分からない本。『住宅営業は初回面談が9割』はアンケート契約率50%以上を達成したと書かれ、『住宅営業という修羅場で26年』は7000軒以上、『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』は著者が本書発売時までに売った住宅の数が1217棟と示されている。数字の出典が本文で確認できる本は、再現性を判断しやすい。
橘ナナミ
数字がない本はダメなんですか?
佐藤メバル
そうじゃない。数字がないなら、扱っている状況が具体的かを見る。たとえば『不動産営業の判断構造』は、顧客理解から交渉・トラブル対応までを流れに分解し、判断観察シートやチェックポイントまで収録している。抽象論で終わらず、自分の案件に当てはめられるかどうかが基準だね。
橘ナナミ
名著でも足りない部分はありますか?
佐藤メバル
ある。多くの営業本は「どう売るか」を扱うけれど、『住宅営業マンの法律知識』や『はじめての不動産媒介営業の基礎知識』が扱う法規、『女性が活きる不動産営業入門』(川本久美惠/住宅新報社)が扱う働き方の実際は、営業本だけでは埋まらない。あと、ロングセラーは電子化されていなかったり新版が出ていたりするので、買う前に版と形態を必ず確認してほしい。
読んだ翌日から成果に変えるアウトプットの手順
橘ナナミ
読んでも成果が出ない、という声も聞きます。
佐藤メバル
それは読むだけで終わっているからだね。手順は3つ。ひとつ、読んだ章から「明日の商談で1つだけ変える行動」を決める。ふたつ、その行動を実際の商談で試し、お客様の反応を一言メモする。みっつ、1週間後に見返して、残すか捨てるかを決める。
橘ナナミ
1冊ずつでいいんですか?
佐藤メバル
むしろ1冊を繰り返すほうが強い。『住宅営業の教科書』はベーシック、チャレンジ、アクション…と項目が細かく分かれているから、今日は3項目だけ、と決めて実践と往復しやすい。全部読んでから動こうとすると、読んだこと自体が目的になってしまう。
橘ナナミ
なるほど……! 読書ノートより商談メモのほうが大事なんですね。
よくある質問
住宅営業の新人が最初に読むべき本はどれですか?
橘ナナミ
住宅営業の新人が最初に読むべき本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
活字に抵抗があるなら『マンガでわかる住宅営業の基本』で商談の流れをつかみ、次に『住宅営業の教科書』で項目ごとに基本を潰していく順番がおすすめです。いきなりテクニック本から入ると、資金計画や間取りの質問に答えられず言葉が浮いてしまうので、まず土台を作りましょう。
紹介営業やアポ取りが苦手なときに役立つ本はありますか?
橘ナナミ
紹介営業やアポ取りが苦手なときに役立つ本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』は、ご紹介営業こそめざすべき道だと位置づけ、今日からできる小さなコツを並べています。見学会での声のかけ方や次回アポイントの取り方まで手順で追いたいなら『頼みたくなる住宅営業になれる本』が向いています。
注文住宅とマンション・仲介ではおすすめ本は変わりますか?
橘ナナミ
注文住宅とマンション・仲介ではおすすめ本は変わりますかについて教えてください。
佐藤メバル
変わります。注文住宅なら総予算の組み方やプラン説明の順番まで扱う『住宅営業バイブル』『頼みたくなる住宅営業になれる本』、ハウスメーカーなら『ハウスメーカー営業初心者でも年間9棟を達成した営業術』が向きます。仲介は媒介契約や重要事項説明の実務を扱う『新人不動産営業が最初に読む本 5訂版』『これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版]』が中心になります。
住宅営業の本は電子書籍やKindle Unlimitedで読めますか?
橘ナナミ
住宅営業の本は電子書籍やKindle Unlimitedで読めますかについて教えてください。
佐藤メバル
電子書籍として出ているものもあり、『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』はあさ出版の電子書籍として刊行されています。ただし配信状況や読み放題の対象はタイトルごとに異なるため、購入前に各ストアで必ず確認してください。
営業本を読んでも成果が出ないのはなぜですか?
橘ナナミ
営業本を読んでも成果が出ないのはなぜですかについて教えてください。
佐藤メバル
読むことが目的になってしまうと成果にはつながりません。読んだ章から「明日の商談で変える行動」を1つだけ決め、実際に試し、お客様の反応をメモして1週間後に見返す。この往復をしないまま次の本に進むと、知識だけが増えて行動が変わらないままになります。
心理術やトーク術の本は実際に住宅営業で使えますか?
橘ナナミ
心理術やトーク術の本は実際に住宅営業で使えますかについて教えてください。
佐藤メバル
使えますが、条件が合わなければテクニックは機能しないという指摘も重要です。『売らないから売れる』は押すより引くという設計の話として、『女性客のハートをつかむ 住宅営業必勝マニュアル』は客層から切り込む本として参考になります。『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』も、形を変えられる心のノウハウを身につけようと説いています。
住宅営業に役立つ間取りや資金計画の本も教えてください。
橘ナナミ
住宅営業に役立つ間取りや資金計画の本も教えてください。について教えてください。
佐藤メバル
『頼みたくなる住宅営業になれる本』が具体的です。なぜ予算オーバーになるのか、総費用の把握、総予算の計算の仕方に加え、予算から建物と土地の諸費用を差し引いて適正な坪単価を出す考え方、ゾーニングや動線の説明順まで書かれています。
何冊くらい・どのくらいのペースで読むのがおすすめですか?
橘ナナミ
何冊くらい・どのくらいのペースで読むのがおすすめですかについて教えてください。
佐藤メバル
同時に何冊も広げるより、今の自分のフェーズに合う1〜2冊を繰り返し読むほうが身につきます。『住宅営業の教科書』のように項目が細かく分かれた本なら、今日は3項目だけと決めて商談と往復する。読み切ることより、現場で使えたかどうかを基準にしてください。
まとめ
橘ナナミ
今日のお話を聞いて、本を「読む順番」で選ぶという視点が一番刺さりました。
佐藤メバル
順番さえ合っていれば、1冊の効き方が全然違ってくる。新人が『不動産営業の判断構造』から入っても、まだ自分の案件がないから実感が持てない。逆にベテランが漫画だけ読んでも物足りない。今の自分のフェーズに合う1冊を選ぶのが、いちばんの近道だよ。
橘ナナミ
ちなみに佐藤さん、最初に読んだ住宅営業の本は何だったんですか?
佐藤メバル
書店員時代に棚を作るために『住宅営業の教科書』を開いたのが最初だった。項目が「おもてなしのマナー」から「家族の笑顔を作る」まで並んでいて、これは営業マンの本というより、家づくりに関わる人の心構えの本だと思ったのを覚えている。
橘ナナミ
タイトルからは想像できない中身ですね……!
佐藤メバル
そう。だから書名だけで敬遠しないでほしい。住宅営業の本は、契約の取り方だけを書いた本ではない。お客様の不安をどう受け取るか、家族の一生の場をどう考えるか、その姿勢を扱った本が少なくないんだ。
橘ナナミ
家づくりと同じで、本も基礎から順番に積み上げていくものなんですね。
佐藤メバル
まさにそれ。基礎を抜いて内装だけ豪華にしても、その家は長く住めない。本も同じで、下の層から一冊ずつ積んでいく。焦らず、今日の自分の現場に必要な一枚を選んでいこう。
