住宅営業マンの本音がわかる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
「住宅営業マンの本音」で検索している人が多いみたいなんですけど、書店の棚を見ても、どれが“本音”の本なのか全然わからなくて。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。このテーマの本は、まず読む人が二種類に分かれる。住宅営業の当事者——つまり売る側が読む「売るための本」と、買う側が業界の内側を知るための「身を守る本」だ。同じ「住宅営業」の棚に並んでいても、矢印の向きが逆なんだよ。
橘ナナミ
えっ、そんなに違うんですか。
佐藤メバル
たとえば『住宅営業マンぺこぺこ日記』は、朝礼で「今月2件の5000万」と目標を宣言させられ、それがいつのまにかノルマにすり替わっていく現場を綴った本で、これは買う側に向いている。一方『住宅営業バイブル』や『「貴方から家を買いたい」と言われる住宅営業マンになれる50のヒント』は、営業マン本人が成績を上げるための実務書だ。
橘ナナミ
なるほど……。同じ言葉なのに、誰の味方かが違うんですね。
佐藤メバル
そこを最初に押さえるだけで、選書の精度はぐっと上がる。今日はその見分け方からいこう。
住宅営業マンの本音がわかる本の選び方
立場別|買う側か、売る側か
橘ナナミ
まずは自分がどっち側かを決めればいいんですね。私はまだ家を買う予定はないんですけど。
佐藤メバル
検討前なら『住宅営業マンぺこぺこ日記』か『住宅業界ぶっちゃけ話』がいい。前者は展示場の飾り付けを明け方までやる話や、「今月だけの特典」というキャンペーンの正体など、現場の肌感がそのまま出てくる。後者は同じ著者が、これから買う人にとって住宅業界から身を守る武器になると位置づけた本で、値引きの裏側や住宅ローンの審査の話まで踏み込む。
橘ナナミ
同じ著者でも、1冊目は体験記、2冊目は防御の道具、という感じなんですね。
佐藤メバル
そう。契約直前で気持ちが急いでいる人には『住宅営業の闇』もいい。現役の住宅営業マンが、自分の人生と業界の裏側を振り返る体裁で、煽らずに淡々と書かれている。逆に、これから住宅営業として働く人なら『住宅営業の教科書』や『頼みたくなる住宅営業になれる本』——後者は新人がベテランに勝つためのヒントを話し言葉でまとめている。
目的別|トークを見抜く/資金/間取り/交渉
橘ナナミ
「営業トークを見抜きたい」なら、どの本ですか。
佐藤メバル
見抜くというより、相手の手札を知る感覚だね。『ハウスメーカー営業革命』は、たった1回の土地案内でお客さんの方から「買付を入れたい」と言わせる心理誘導の設計が書かれている。読むと、自分がどのタイミングで「買いたい」と言わされているかに気づける。『奥様の心をつかむ住宅営業成功の決め手』や『女性客のハートをつかむ 住宅営業必勝マニュアル』も、誰をキーパーソンと見ているかがタイトルに出ている。
橘ナナミ
ちょっと身構えてしまいますね……。
佐藤メバル
身構えるのが正解。資金は『頼みたくなる住宅営業になれる本』にある「なぜ予算オーバーになるのか」「総予算の計算の仕方」が役に立つ。間取りの妥当性を見たいなら『実践住宅営業マンのための間取り学』。このように目的ごとに1冊ずつ足していくといい。
著者属性別|元営業/独立系/施主/書き手
橘ナナミ
ここが、さっきの「矢印の向き」を見分けるコツですか。
佐藤メバル
そう。元営業の本は現場の解像度が高い代わりに、視点が内側に寄る。『住宅営業という修羅場で26年』は7000軒以上売った人の「やってはならないこと」をまとめた研修記録のような本。『住宅営業でトップになるために「やらない」5つのこと』は、展示場案内をしない、クロージングをしないという逆張りの設計で、これは元営業だから書ける内容だ。
橘ナナミ
独立系のコンサルやFPの本は違うんですか。
佐藤メバル
会社の利害から一歩離れて、比較や判断の枠組みをくれる。施主側の体験記は感情の解像度が高い。『良い住宅・悪い住宅は営業マンで決まる』のように業界を見続けてきた書き手は、その中間にいる。誰が、何のために書いたか——これだけで煽り本と中立本は仕分けできる。
形式別|実務書/マンガ/フレーズ集/体験ルポ
橘ナナミ
活字が重いときに形式で選べるのは助かります。
佐藤メバル
1冊目なら『マンガでわかる住宅営業の基本』が入りやすい。商談の言い回しを拾いたいなら、目次がフレーズ単位で並ぶ『「貴方から家を買いたい」と言われる住宅営業マンになれる50のヒント』のような形式が向いている。体験ルポは著者の会社の話であって、すべての会社に当てはまるわけではない。そこは割り引いて読んでほしい。
レベル・鮮度別|骨格は古典、数字は最新刊
橘ナナミ
古い本は避けたほうがいいんでしょうか。
佐藤メバル
使い分けだね。法改正や金利、補助金に関わる記述は新しい版を選ぶ。逆に顧客心理や営業の基本は古くても価値が落ちない。『住宅営業の教科書』は「70万戸時代」を見据えた記述があって時代の空気を写しているから読み物として面白いが、制度の数字は最新情報で上書きして読む。骨格は古典、数字は最新刊。この分担で読むといい。
住宅営業マンの本音がわかる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
住宅営業マンの本音がわかる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

住宅営業という修羅場で26年 7000軒売った男が教える勝ち残る営業の36の掟
斉藤孝安 著|サンクチュアリ出版
「26年で7000軒」という数字だけでも圧倒されるが、この本の核は「こう売れ」ではなく「営業としてやってはならないこと」を36項目で示している点。東京・城東地区で株式会社ハウスプラザを率いた斉藤孝安氏が、月例の研修で語ってきた内容をまとめたもので、成功談より失敗の避け方が前面に出る。いわゆる攻略本やトーク集とは違い、社内研修がベースだから言葉が生々しく具体的。224ページと厚すぎないので、1項目ずつ潰していく読み方もできる。
こんな人におすすめ
住宅営業の新人から中堅まで、結果が出ない理由を一度棚卸ししたい人に。成功談を真似る前に自分のNG行動を潰したい場面や、営業マネージャーが部下の研修ネタとして使う場面にも向く。住宅に限らず対人営業全般に置き換えて読めるのも大きい。
良い点
- NG行動ベースで再現しやすい
- 研修由来で言葉が生々しい
- 224ページで読み切れる
気になる点
- 自社流の色が強め
- 成功事例は著者中心
- 業界知識ゼロだと前提が要る
出版社
サンクチュアリ出版
発売日
2012年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
26年で7000軒って…単純計算でもすごい数ですよね。でも「勝ち残る」って言葉に、ちょっと怖さも感じました。
佐藤メバル
そこがこの本らしいところでね。斉藤孝安氏は「こう売りなさい」より先に、営業としてやってはならないことを36項目並べている。
東京・城東地区で会社を率いてきた人が月例研修で語ってきた内容だから、きれいに整いすぎていないんだよ。
橘ナナミ
なるほど…成功パターンより、地雷の場所を教えてくれる感じなんですね。それなら読んですぐ、自分の行動を照らし合わせられそうです。
佐藤メバル
そう。しかも224ページだから、1項目ずつ日々の商談のあとに確認していける。派手なテクニック本と違って、自分の足元を点検するための一冊だよ。
新人にも、数字が止まった中堅にも同じように効く。

住宅営業バイブル―1ヵ月に2棟売る! 業界歴35年のすべてを集大成した「売れる手法」
森鶴夫 著|現代書林
¥2,796(税込)
「知る人ぞ知る住宅営業の神様」と紹介される森鶴夫氏が、業界歴35年でたどり着いた結論を凝縮した一冊。1ヵ月に2棟売るという目標を掲げ、売れていない人に向けて書かれている。189ページとコンパクトなのに薄さを感じさせないのは、長い実務から絞り出した手法だけが残っているからだ。テクニックを網羅する教科書型ではなく、極意に絞った濃縮型。同じ著者の改革本と並べると、思想と運用の両輪が見えてくる。
こんな人におすすめ
住宅営業で伸び悩んでいる中堅層、月1棟の壁を越えられずにいる人。数字が止まっている理由を手法レベルで見直したいときや、経営者・管理職が現場の基準をそろえるテキストとして配る場面にも向く。
良い点
- 35年の経験が凝縮
- 189ページで濃い
- 目標の線が明確
気になる点
- 価格はやや高めの部類
- 網羅型ではない
- 前提知識が少し要る
出版社
現代書林
発売日
2007年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「バイブル」って名乗る本、著者に相当な自信がないと付けられないですよね。でも業界歴35年なら、それはもう結論なんだろうな。
佐藤メバル
そう、だから中身も自信満々なんだよ。業界歴35年でたどり着いた結論として、1ヵ月に2棟という具体的な線を置き、そこに届かない人に向けて書かれている。
189ページしかないのに薄さを感じさせないのは、削るだけ削ったからだろうね。
橘ナナミ
厚い本を読む気力がないときでも、これなら手が伸びそうです。短いのに濃い、って一番ありがたい形かも。
佐藤メバル
同じ森鶴夫氏の『KKS改革』と合わせて読むと、考え方と実際の動かし方がつながる。まず一冊だけ選ぶなら、こちらのほうが入口としては短い。
逆に、動かし方まで欲しくなったら次に進めばいい。

住宅営業の教科書
加藤正彦 著|建築技術
出発点が他の本と違う。1970年から1980年当時は売り手市場で「説得して契約を頂く」時代だったが、いまは完全な買い手市場だと明言し、その前提で営業の基本を組み直している。ベーシック、チャレンジ、アクション、コミュニケーションと小項目が番号つきで並び、「従順と第一印象のチカラ」「ディズニーから学ぶ」「家族の笑顔を作る」など、技術より姿勢に触れる項目が多い。30年分の業界の変化を踏まえた教科書だ。
こんな人におすすめ
住宅業界に入ったばかりの新人、昔ながらの根性論に違和感がある人。基本を体系立てて確認したいときや、管理職が研修の項目立てに使う場面、業界の変化を客観的に押さえたいときにも向く。
良い点
- 項目番号で整理されている
- 時代変化の視点がある
- 姿勢寄りの内容が中心
気になる点
- 講義調で淡々と進む
- 即効性のある型は少なめ
- 小項目が多く通読は重い
出版社
建築技術
発売日
2013年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「教科書」って名乗る営業本、珍しい気がします。でも内容紹介を読むと、いきなり1970年代の話から始まるんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の要でね。「昔は売り手市場で、お客様を説得して契約を頂いていた。今は完全な買い手市場だ」と正面から書いている。
まず前提が変わったと認めるところから始まるんだよ。
橘ナナミ
じゃあ、古い成功談にモヤモヤしていた人には救いになりそうですね。読む前から少し安心しました。
佐藤メバル
「従順と第一印象のチカラ」とか「ディズニーから学ぶ」とか、項目名からしてもう売り込みの技術じゃない。
「家族の笑顔を作る」なんて項目もある。姿勢の教科書として読むと、30年分の変化が腹に落ちるよ。

住宅営業マンぺこぺこ日記――「今月2件5000万! 」死にもの狂いでノルマこなします
屋敷康蔵 著|フォレスト出版
¥1,340(税込)
営業ノウハウ本ではなく、住宅営業マンの日常そのものを日記形式で綴った記録。「今月の目標は2件の5000万」と宣言させられ、いつのまにかノルマにすり替わる。景品ハンター、囲い込み、開運グッズ、52歳同士のつかみ合いまで、良い話も悪い話も同じ温度で並ぶ。猫沢店長とのやりとりなど会話が生々しく、成功譚に疲れた人ほど読み進められる。1340円という価格も含め、業界の空気を知りたい人の入口になる。
こんな人におすすめ
住宅業界への就職・転職を考えている人、現場の空気を先に知っておきたい人。営業職の家族が何に疲れているのかを知りたい場面や、ノウハウ本の前段として業界の現実を掴みたいときにも。
良い点
- 日記形式で読みやすい
- 価格が手頃
- 良い話も悪い話も平等的
気になる点
- ノウハウはほぼ無い
- 暗い場面が多い
- 読後は少し重くなる
出版社
フォレスト出版
発売日
2022年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「ぺこぺこ日記」ってタイトル、笑っていいのか泣いていいのか分からないです。住宅営業の本でこの柔らかさは珍しい…。
佐藤メバル
中身もそのまんまでね。「今月の目標は2件の5000万」と朝礼で宣言させられて、気づけばノルマに変わっている。
その過程が日記だから、理屈抜きで伝わってくるんだよ。
橘ナナミ
ということは、ノウハウは期待しないほうがいいですか? 読み物として受け取る感じでしょうか。
佐藤メバル
うん、これは読み物として業界の空気を知る本だね。景品ハンターの話、囲い込みの話、52歳同士のつかみ合いの話まで、良い話も悪い話も同じ温度で並ぶ。
成功談に疲れた人ほどすっと入るよ。

住宅業界ぶっちゃけ話: 元営業マンが暴露する儲けのカラクリ
屋敷康蔵 著|清談社Publico
¥1,760(税込)
『住宅営業マンぺこぺこ日記』の著者が、業界に身を置いた10年超の実体験から書いた一冊。視点が買い手側に寄っていて、一円でも安く建てたいお客様と一円でも高く売りたい営業マンの腹の探り合いを描く。住宅展示場、営業ノルマ、住宅ローン、リフォームと、購入者がぶつかる場面が並び、著者自身があなたを住宅業界から身を守る武器になると書いている。営業側が読めば、自分がどう見られているかの鏡になる。
こんな人におすすめ
これから住宅購入を考える人、身内に業界の話を聞かれて困っている営業マン。展示場に行く前に予備知識が欲しいときや、ローンやリフォームの交渉前に相手の論理を知りたい場面に。
良い点
- 買い手の視点で書かれている
- 展示場からローンまで範囲が広い
- 256ページで具体例が豊富
気になる点
- 営業ノウハウは無い
- 業界に暗い印象が残る
- 著者一個人の体験が軸
出版社
清談社Publico
発売日
2026年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じ屋敷康蔵氏の本が2冊あるんですね。日記とは別に、こっちは「暴露」って書いてあります。読む順番はあるんでしょうか。
佐藤メバル
さっきの日記が現場の記録なら、こっちは読み手を変えた本だね。一円でも安く建てたいお客様と、一円でも高く売りたい営業マンの探り合いを描いていて、著者自身があなたを住宅業界から身を守る武器になるはずだと書いている。
橘ナナミ
ということは、買う側だけの本ではないんですね。営業マンが読んでも意味がありますか?
佐藤メバル
あるよ。むしろ営業側こそ読む意味がある。自分がどう見られているかの鏡になるからね。展示場、ノルマ、ローン、リフォームと場面が広いから、買う側の不安の輪郭がつかめるし、説明の順番も見直せる。

住宅営業の闇: 住宅営業で終わる私の人生は何だったのか
袴田剛 著
ノウハウも、暴露の面白おかしさも狙っていない。まもなく還暦を迎える著者が、今なお現役の住宅営業として裏の部分に焦点を当て、住宅営業だけをしてきた自分の人生は何だったのかを自分自身に問い直す。著者自身が「読みづらい箇所も多い」と認めていて、整った文章ではない。長く続けた人にしか書けない重さのある、一人の記録として読む本だ。
こんな人におすすめ
住宅営業を長く続けてきた人、この仕事を続ける意味を考え始めた人。業界に長くいる家族の心情を想像したいときや、定年前後のキャリアを振り返る場面にも寄り添う。
良い点
- 長く続けた人にしか書けない
- 当事者の実感が濃い
- 総括としての重みがある
気になる点
- ノウハウは皆無
- 構成は整っていない
- 読後に答えを求めると空振りする
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「闇」って言葉、そして「住宅営業で終わる私の人生」…タイトルからしてもう重いです。開くのに勇気がいります。
佐藤メバル
そう、これはもう営業本というより手記に近いんだ。還暦を迎える著者が、今も現役で続けながら、住宅営業だけをしてきた人生は何だったのかを自分自身に問い直している。読点の置き方まで迷いが見える。
橘ナナミ
答えは出ているんですか? 読んで、何か結論のようなものは見つかるんでしょうか。
佐藤メバル
それがね、著者自身が「読みづらい箇所も多い」と書いているくらいで、きれいに整理されていない。でも長く続けた人にしか書けない重さがあって、ハウツーに疲れたときはこういう一冊が効くんだよ。答えを急がない読み方が合う。

住宅営業は家を売るな!
浅野訓正 著|玄武書房
¥1,210(税込)
営業経験30年、住宅営業のプレイヤーとして20年、その後は責任者や取締役として新人研修も担当してきた著者が、成績が上がらないのは売るものを間違えているからだと切り込む。やっきになって家を売ろうとしても簡単には売れない、まず伝えるべきは自分の人柄だという立場。第一印象、接客心理、再来場、サイレントクレーム、ifと第三者話法まで、現場と経営の両方の視点が146ページに詰まる。
こんな人におすすめ
住宅営業の新人、数字が伸びずに焦っている若手。接客の基本に立ち返りたいときや、新人を預かる管理職が研修の下敷きにする場面、独立前後に自分の立ち位置を見直したいときにも。
良い点
- 146ページで短い
- 価格が手頃
- 現場と経営の両視点
気になる点
- 突っ込んだ技術論は少なめ
- 事例は著者自身の話が中心
- 話題が多く散らかる印象
出版社
玄武書房
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「家を売るな」って、住宅営業の本でそのタイトルは逆説が強すぎませんか? 売るのが仕事なのに、どういう意味なんだろう。
佐藤メバル
浅野訓正氏は、成績が伸びないのは売るものを間違えているからだと言うんだよ。家を必死に売ろうとしても簡単には売れない、まず伝わるのはその人の人柄だ、と。営業経験30年の人の言葉だから重い。
橘ナナミ
なるほど。でもそれって、技術を磨くより難しく感じます。何から手をつければいいんでしょう。
佐藤メバル
そこを146ページで、第一印象や接客心理、再来場、サイレントクレーム、ifと第三者話法まで、プレイヤー20年と取締役の両方の目で具体化している。
新人研修を担当してきた人だから、教え方も分かっているんだよ。

住宅営業は初回面談が9割 アンケート契約率50%以上を達成! クロージングのための初回面談マニュアル
櫻沢昌仁 著|セルバ出版
対象をぐっと絞った本。「初回面談が9割」と切り、アンケートで契約率50%以上を達成した著者が、クロージングのための初回面談マニュアルとしてまとめている。出会いから契約までを広く扱う本が多いなか、最初の一度の面談に焦点を寄せ、そこで何を確認し、何を残すかという設計に紙幅を割く。207ページという分量も、面談前後の復習用として使いやすい。
こんな人におすすめ
初回接客で次につながらず悩む営業マン、展示場やモデルハウスの担当者。面談前夜に手順を確認したいときや、契約率が伸びない原因を初回に絞って特定したい場面に向く。
良い点
- 論点が初回面談に集中
- 契約率の目安が示される
- 復習用に使いやすい分量
気になる点
- 後工程の話は薄い
- 初回以外の悩みには効かない
- 前提となる経験が要る
出版社
セルバ出版
発売日
2016年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「初回面談が9割」って、断言がすごいですね。しかもアンケートで契約率50%以上という数字つき。最初の一回でそんなに決まるものなんですか?
佐藤メバル
これだけ対象を絞った本も珍しいよ。出会いから契約までを広く扱う本が多いなか、最初の一回の面談だけに紙幅を割いている。
契約率50%以上という数字も、その一点に賭けた結果だろうね。
橘ナナミ
じゃあ、初回は手応えがあるのに2回目につながらない、みたいな人向けですか?
佐藤メバル
まさにそこ。207ページで、面談の前後に開いて手順を確認できる。逆に言えば、初回以外でつまずいている人には的が外れるから、自分の詰まりどころを先に見極めてから選ぶといい。
クロージングのための面談マニュアル、という副題どおりに使うのが正解だよ。

「貴方から家を買いたい」と言われる住宅営業マンになれる50のヒント: 売れている住宅営業マンは商談で何を話しているのか
住宅営業マスターN 著
対象を、ハウスメーカーに入った新人、スランプの中堅、部下を育成する営業マネージャーの3人と明言し、その全員が同じ50項目を使えるように書いている。狙いは技術の前にお客様に好かれることで、好かれるから次回アポが取れ、アポが途切れないから契約が続き、生活に余裕が生まれるという循環を描く。抽象論ではなく「お気持ちとしては」「大切ですね」のような実際に使う言葉が項目になっているのが特徴だ。
こんな人におすすめ
接客が初めての新人、アポが途切れて焦っている中堅。部下に何を教えるか迷うマネージャーが項目を選ぶ場面や、商談前の短い確認用としても使える。
良い点
- 実際の言い回しが項目に
- 新人から管理職まで使える
- 50項目で拾い読みできる
気になる点
- 体系立てた理論は少ない
- 著者名がペンネーム
- 全体像はつかみにくい
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「50のヒント」って、多すぎて逆に身構えちゃいます…。全部覚えられる気がしないんですけど、順番に読むものでもないんですか?
佐藤メバル
でもこの本は、新人とスランプの中堅と、部下を育てるマネージャーという3人のために書いたと最初に宣言している。
立場が違っても同じ50項目を使えるようにしたわけだね。だから配る側にも使いやすい。
橘ナナミ
内容は精神論ですか? それとも技術寄りなんでしょうか。
佐藤メバル
それが逆で、「お気持ちとしては」「大切ですね」みたいに、実際に口にする言葉がそのまま項目になっている。
売り込む前に好かれる、その循環を具体的なセリフから組み立てている本だよ。

住宅営業でトップになるために「やらない」5つのこと: もうノルマに追われない!毎月1棟は自然に契約
佐々木和之 著|Independently published
¥1,098(税込)
57ページと短いが、中身は具体的な実体験に支えられている。35歳で中途入社し、1年目6棟、2年目8棟と伸び悩んだ著者が、やり方をガラッと変えて3年目13棟、4年目19棟、5年目以降は年間20棟を割り込まないところまで行く。鍵はやめた5つのことで、展示場案内をしない、土地案内で話さない、プランを描かない、競合排除をしない、クロージングをしない。足し算の営業論への反論として読める。
こんな人におすすめ
思うように契約が取れず自分を責めている営業マン、努力量は足りているのに数字が伸びない人。仕事の手数を減らして質を上げたいときや、部下の動きが重いと感じる所長クラスの場面にも。
良い点
- 57ページで短時間で読める
- 数字の推移が具体的
- やめる項目が明快
気になる点
- 短さの割に価格は高め
- 事例は木造新築に寄る
- 網羅性は低い
出版社
Independently published
発売日
2022年1月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「やらない5つのこと」って、逆張りですよね。普通は「やるべきこと」を並べると思うんですけど、なぜ引き算なんだろう。
佐藤メバル
佐々木和之氏は35歳で中途入社して、1年目6棟、2年目8棟で止まった人なんだ。そこで足すのをやめて、引くほうに振り切ったら3年目13棟、4年目19棟になった。
展示場案内をしない、プランを描かない、クロージングをしない、という具合にね。
橘ナナミ
クロージングしないで売れるものなんですか…? そこはちょっと想像がつかないです。
佐藤メバル
そこが読みどころでね。足し算の営業論への反論として書かれている。57ページしかないからこそ言い切れているし、木造新築の現場にいた人だから説得力があるんだよ。
全部を真似するより、自分の商談のどこを削れるかと考えながら読むといい。

トップセールスマンになる方法: 住宅を月1棟以上売る秘密大公開 (営業)
山野友彦 著
住宅業界で40年。その蓄積をもとに、誰でもトップセールスマンになれる方法として開発したと著者自身が位置づけている。住宅を月1棟以上売る秘密を公開する構成で、読み手として住宅会社の経営者、管理職、営業マンの3層を想定しているのが特徴。個人の技を組織の方法に変換しようとしている点で、自分一人の成績を上げるための本とは性格が異なる。
こんな人におすすめ
住宅会社の経営者・管理職、営業の属人性を減らしたい人。新人教育の型を作る場面や、現場の営業マンが月1棟という基準を自分の現在地と比べたいときにも。
良い点
- 40年の実績が背景にある
- 経営層まで対象に含む
- 方法として言語化されている
気になる点
- 個人の商談技術より組織論寄り
- 書誌情報が少なく選びにくい
- 事例の詳細は本文次第
出版社
詳細情報なし
発売日
2018年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
住宅業界40年って、さっきの森鶴夫氏と同じくらいの年数ですね。でもこっちは「方法を開発した」と書いてある。
佐藤メバル
そう、ここが違いでね。誰でもトップセールスマンになれる方法として、体験を「開発」という言葉でまとめ直している。
だから読む対象に経営者と管理職が入っているんだよ。個人の成績を上げる話ではなく、社の力を上げる話として読める。
橘ナナミ
ということは、個人の成績を上げる本とは、ちょっと毛色が違うんですね。
佐藤メバル
うん、個人の技を組織の方法に変える発想の本。新人に配る前に、まず管理職が読むと使い道が見えると思う。
現場の営業マンが読むなら、月1棟という基準を自分の現在地と比べる読み方になるね。

日本一住宅を売っている営業マンの 営業の手帳 (手帳ブック007)
田中敏則 著|あさ出版
¥1,497(税込)
発売時点で1217棟という数字について、通常の営業マンなら250年かかると担当編集者が書いている。ただし強調されるのは、著者が特別なカリスマでも流行のツールの使い手でもなく、普通のセールスマンだという点。だからこそ学ぶ理由がある、という構成になっている。今日から取り組める小さなコツを集めた手帳型で、167ページ、1497円。大作の前に行動を一つ変えたい人に向く。
こんな人におすすめ
住宅営業の新人・若手、大きな教材の前に一歩動きたい人。朝礼前にページを開いて今日やることを決める場面や、後輩に短く伝える材料が欲しい先輩の場面にも。
良い点
- 手帳型で開きやすい
- 価格が手頃
- 小さな行動単位で書かれている
気になる点
- 体系的な理論は無い
- 短い項目が多く物足りない人も
- 再現性は自分で確かめる必要
出版社
あさ出版
発売日
2011年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「日本一」って、しかも1217棟という数字が出ています。普通の営業マンなら250年かかるって、もう想像がつかないです。
佐藤メバル
でも担当編集者がわざわざ書いているのは、田中敏則氏が特別なカリスマでも、流行のツールを使い倒している人でもないってことなんだ。
普通のセールスマンだからこそ学べる、というのがこの本の主張なんだよ。
橘ナナミ
手帳、という形式なのも親しみやすいです。読むというより使う感じがします。
佐藤メバル
そう、167ページに小さなコツが並ぶから、朝礼の前に一つ開いて、今日はこれだけやってみる、という使い方ができる。
大作を読む前の最初の一歩に向いているし、後輩に短く伝える材料にもなるよ。

頼みたくなる住宅営業になれる本
浄法寺亘 著|オモイカネブックス
著者の出発点がはっきりしている。プロの世界では新人がベテランに勝つのは難しいが、住宅という商品は知識・技術・経験と同じくらい人間性がものを言うので、そこに新人が逆転する余地があるというのだ。だから共感の三原則、信頼できる人とは、お客様の心理といった土台から入り、商談の流れ、見学会での案内、予算オーバーを出さない考え方、契約後の地鎮祭や上棟式まで一続きで扱う。話しことばで書かれているので読みにくさがない。
こんな人におすすめ
新人営業マン、ベテランと同じ土俵で戦えないと感じている人。工務店の社長が跡取りや中途社員に読み合わせさせる場面や、調子を落としたベテランが基本に戻る場面にも。
良い点
- 話しことばで読みやすい
- 入社から引渡しまで一続き
- 予算オーバー対策が具体的
気になる点
- 価格・頁数の情報が無い
- 上級者には物足りない
- イラストの量は実物で確認したい
出版社
オモイカネブックス
発売日
2019年12月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「頼みたくなる」って、受注じゃなくて頼まれる、という言い方がいいですね。で、新人がベテランに勝てるって書いてある。
佐藤メバル
浄法寺亘氏は、住宅は知識や技術や経験と同じくらい人間性が効く商品だから、そこに新人の勝ち筋があると言うんだ。
だから共感の三原則みたいな土台から入る。順番が他の本と逆なんだよね。
橘ナナミ
現場が始まったあとの地鎮祭や上棟式まで書いてあるのは意外でした。営業の本って契約までで終わりがちなので。
佐藤メバル
そう、出会いから商談、見学会、契約後の地鎮祭や上棟式まで一続きで扱っている。工務店の社長が跡取りに読み聞かせる、あるいは調子を落としたベテランに基本を確認させる、という使い方まで想定されている本なんだよ。

住宅営業・KKS改革で2倍売れる (KOU BUSINESS)
森鶴夫 著|こう書房
『住宅営業バイブル』を書いた森鶴夫氏が、同じテーマを261ページで論じた一冊。タイトルにKKS改革という言葉が置かれ、2倍売れるという結果を掲げる構成で、189ページの『バイブル』より紙幅が厚い。考え方から運用に踏み込む位置づけと見るのが自然で、先に『バイブル』で骨格をつかみ、こちらで具体の動かし方を追う読み方が合う。刊行からの年数があるので、手に取る際は版と状態を確認したい。
こんな人におすすめ
『住宅営業バイブル』を読んで実践に移したい人、同じ著者の考えをより厚く追いたい人。改革の手順を立てたい管理職や、研修テキストを探している経営者にも。
良い点
- 同じ著者で厚みがある
- 実践寄りの分量
- 管理職にも使える
気になる点
- 内容の詳細な紹介が少ない
- 単体で読むと前提が要る
- 既刊と重なる部分がある可能性
出版社
こう書房
発売日
1996年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
同じ森鶴夫氏の本がもう一冊ありますね。タイトルにKKS改革ってありますが、これは何なんですか? 本文で説明されるんでしょうか。
佐藤メバル
そこは本文で確かめてほしいところだけど、タイトルから見えるのは、考え方を唱えるだけでなく改革として運用まで踏み込もうとしていることだね。
261ページと、『バイブル』より厚い。同じ著者が同じ現場から二冊出している並べ方にも意味がある。
橘ナナミ
じゃあ順番としては、短いほうから入って、こちらで深掘りする感じですか?
佐藤メバル
そう読むのが素直だと思うよ。先に短いほうで骨格をつかんで、こちらで骨格から運用へ踏み込む。同じ著者だからこそ、重なっている部分と進んだ部分が見分けられる。
研修の資料を作るなら、両方並べて使うといい。

ハウスメーカー営業革命 たった一回の土地案内でお客さんの方から「買付を入れたい」と言ってくる方法
石川智忠 著|株式会社K・E Media
土地がない、で止まっている顧客を主戦場にした一冊。口下手でも消極的でも、たった1回の土地案内でお客様のほうから買い付けを入れたいと言い出す、というのが著者の主張で、6ヶ月契約0棟だった人や入社1ヶ月の新人でも実績が出たと書かれている。無理なクロージングをしない点が特徴で、信頼獲得から心理誘導、土地の探し方まで段階を追う。巻末にトーク事例の確認集がつく構成も実践的だ。
こんな人におすすめ
土地探しで商談が止まっている営業マン、クロージングが苦手な人。土地なし客への案内前に手順を組み立てたいときや、入社直後の新人が最初の型を欲しい場面にも。
良い点
- 土地なし客に論点を絞る
- トーク事例集が付く
- クロージング不要の設計
気になる点
- 土地以外の工程は薄い
- 価格・頁数の情報が無い
- 流派の色が強い
出版社
株式会社K・E Media
発売日
2015年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「土地がない」で止まっているお客様って、実際すごく多いんでしょうか。周りで家を建てた人の話を聞いても、そこが長かった印象があって。
佐藤メバル
そこを主戦場にしたのがこの本だね。6ヶ月契約0棟だった人や入社1ヶ月の新人でも、1回の土地案内で買付が入ったと書かれている。
しかも無理なクロージングをしていない。口下手でも消極的でも、と最初に書いてあるのが救いだよね。
橘ナナミ
押さずに買付って、どうやるんだろう…。そこが素直に気になります。
佐藤メバル
信頼獲得から心理誘導、土地の探し方、究極の土地案内まで段階を追って、最後にはトーク事例の確認集まで付く。
土地がないと言われた瞬間に何を話すか、順番まで決められる構成だよ。

ハウスメーカー営業初心者でも年間9棟を達成した営業術: 元ハウスメーカー勤務の不動産業者役員が教えます!
松川ツヨシ 著
著者自身が契約を取れず自分を責め、焦りと不安の中で接客してきたと明かすところから始まる。年間7から9棟の契約と10棟前後の引渡し、新卒3年目での副店長就任、当時の上司との不動産会社経営、大企業の新規エリア開拓まで、経験が段階を追って積まれている。会話のテンプレートを用意し、未経験でも契約を取れるように体系的にまとめたのが特徴で、精神論ではなく手順書として使える。
こんな人におすすめ
これから入社する未経験者、商談が初回で終わってしまう人。話すのが苦手で不安な新人が型を持つ場面や、部下の指導にテンプレートが欲しい先輩の場面にも。
良い点
- 会話テンプレート付き
- 未経験者の不安に寄り添う
- 経歴の段階が具体的
気になる点
- 著者独自の型に寄る
- 上級者には基礎的
- 書誌情報が少なめ
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「話すのが苦手」でも年間9棟って、けっこう勇気が出る言葉です。私も人前で話すのは得意じゃないので余計に。
佐藤メバル
著者自身が契約を取れずに自分を責めて、焦りと不安のまま接客していたと書いているからね。そこから年間7から9棟、10棟前後の引渡しまで来た道が並んでいる。
新卒3年目で副店長、その後は上司と不動産会社を経営、大企業の新規エリア開拓まで、段階が具体的なんだ。
橘ナナミ
「会話のテンプレート」があるのも、初心者にはありがたいです。最初は何を話せばいいか分からないので。
佐藤メバル
そう、精神論で終わらせずに、そのまま使える型として渡してくれる。初回で商談が終わってしまう人は、自分の言葉を一度テンプレートと突き合わせてみるといい。
違いが見えるだけで、次の商談の組み立てが変わるよ。

マンガでわかる住宅営業の基本
三島俊介 著|ハウジングエージェンシー
136ページ、マンガという形式で住宅営業の基本を扱う一冊。文字だけの営業書は読み通すのに気力がいるが、ここは絵で流れを追えるぶん、初めての人が全体像をつかむ入口として使いやすい。要点を絵で先に掴むという読み方は、頭で理解する前に流れを知りたい場面と相性がいい。細かい技術論を求めるより、まず業界の言葉と場面に慣れたい人に向く。
こんな人におすすめ
住宅業界に入ったばかりの人、文字の営業書で心が折れた人。研修前に全体の流れを把握したいときや、後輩に基本を短時間で伝えたい先輩の場面にも。
良い点
- マンガで読みやすい
- 136ページで短い
- 入門の入口になる
気になる点
- 細かい技術論は薄い
- 価格情報が無い
- 中級者には物足りない
出版社
ハウジングエージェンシー
発売日
2004年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
こういう硬いテーマの本がマンガになってるの、正直ありがたいです。136ページですし、研修前にさらっと読めそう。
佐藤メバル
うん、文字だけの営業書は読み通すのに気力がいるからね。要点を絵で先に掴むという順番は、初めての人には実は効率がいい。
言葉で覚える前に、場面として覚えられるから。
橘ナナミ
じゃあ、細かいノウハウは他の本に任せる感じですか?
佐藤メバル
そう、これは入口の一冊だね。業界の言葉と場面に慣れてから、『住宅営業の教科書』や実践本に進むと、頭に入る速度がまるで変わってくる。
136ページだから、研修の前に一日で読めるのもいい。

住宅営業(新築・リフォーム)超実践鉄則25(仮): 今日から使えるスーパー営業術
新築とリフォームの両方を同じ一冊で扱うのが、この本の際立ったところ。住宅営業の本は新築に寄りがちで、リフォームは別扱いになりやすい。160ページと短く、鉄則を25に絞る構成なので、通読よりも必要な項目を拾う使い方に向く。異なる商材をまたぐ基本を一冊で押さえたい人にとって、棚の隙間を埋めてくれる存在になる。タイトルに(仮)が付いたまま出ている点は頭に置いておきたい。
こんな人におすすめ
新築とリフォームの両方を担当する営業マン、リフォーム部門に移った人。商材が変わって基本を入れ直したいときや、短時間で要点だけ拾いたい場面、研修の副読本にも。
良い点
- 新築とリフォームを同時に扱う
- 鉄則25に絞られている
- 160ページで短い
気になる点
- タイトルに(仮)が残っている
- 網羅より要点型
- 詳細な事例は実物で確認
出版社
詳細情報なし
発売日
詳細情報なし
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
新築とリフォームを一冊で扱うの、珍しくないですか? 住宅営業の本って新築に寄りがちな印象なんですけど。
佐藤メバル
そこがこの本の立ち位置だね。リフォームは別扱いになりやすいから、両方をまたぐ基本を一冊で押さえたい人には穴を埋めてくれる。
鉄則を25に絞って、160ページにまとめている。新築とリフォームで言葉が違う部分も、並べて見えてくるよ。
橘ナナミ
じゃあ通読というより、必要なところを拾う使い方ですか?
佐藤メバル
そう。異なる商材をまたぐ基本を短時間で確認したいときにちょうどいい。タイトルに(仮)が付いたまま出ているので、書店で探すときは少し注意してね。
担当が変わったタイミングで必要な項目を拾う使い方が合うと思う。

住宅営業 急所 プロテクニックー知恵と工夫集
森雅樹 著|㈱日本教育研究センター
¥1,851(税込)
副題に「知恵と工夫集」と掲げられているとおり、派手な必殺技ではなく、日々の商談で効く小さな工夫を寄せ集めた性格の一冊。タイトルの急所という言葉も、押さえるべき一点を絞るという意味で読める。233ページ、1851円と実務書として標準的なボリュームで、辞書的に引く使い方に向く。大型の体系書を読む前に、自分の詰まりどころを確認したいときに合う。
こんな人におすすめ
実務歴数年の中堅営業マン、商談の詰まりどころを辞書的に引きたい人。研修の副読本として配る場面や、自分の引き出しを一つ増やしたいときにも向く。
良い点
- 知恵と工夫という切り口
- 233ページの実務分量
- 辞書的に引ける
気になる点
- 内容の詳細が伝わりにくい
- 体系書ではない
- 価格は標準的
出版社
㈱日本教育研究センター
発売日
2011年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「急所」って言葉が硬いですね。プロテクニック、とも書いてあります。営業の本でこの語感は珍しい気がします。
佐藤メバル
副題が「知恵と工夫集」でね。必殺技ではなく、日々の商談で効く小さな工夫を集めた性格の本なんだ。233ページだから、通読するより辞書的に引く使い方に向いている。
タイトルの急所も、押さえる一点を絞るという意味で読める。
橘ナナミ
あ、それいいかも。商談で詰まったときに開く感じですね。
佐藤メバル
そう。大型の体系書を読む前段として、自分の引き出しを一つ増やすつもりで手に取ると合うよ。1851円という値段も、実務書として標準的な範囲だね。
研修の副読本として配るなら、まず自分が一度引いてみてから選ぶといい。

実践住宅営業マンのための間取り学
山崎一也 著|文藝書房
¥2,290(税込)
営業の話術ではなく、間取りそのものを扱う珍しい一冊。住宅営業の現場では、プランの良し悪しがそのまま信頼につながるのに、間取りの考え方を体系的に学ぶ機会は意外と少ない。273ページ、2290円という厚みと価格は、提案の土台を腰を据えて作るための本という位置づけを感じさせる。商談術の本を何冊読んでもプランで負ける、という人には別角度の武器になる。
こんな人におすすめ
プラン提案で競合に負けている営業マン、図面を読む力から鍛え直したい人。設計寄りの会話についていけるようになりたいときや、若手の勉強会のテキストとしても。
良い点
- 間取りという珍しい切り口
- 273ページで厚みがある
- 提案力の土台になる
気になる点
- 話術のノウハウは無い
- 価格はやや高め
- 内容の詳細は実物で確認したい
出版社
文藝書房
発売日
2023年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
これ、住宅営業の本なんですよね? 間取り学って聞くと設計の話に見えるんですが、営業マンが読む意味ってどこにあるんでしょう。
佐藤メバル
そこが面白いところでね。現場ではプランの良し悪しがそのまま信頼につながるのに、間取りを体系的に学ぶ機会は少ない。
提案の土台を腰を据えて作るための本だよ。273ページという厚みは、その覚悟の表れだね。
橘ナナミ
話し方の本を何冊読んでも勝てない、という人に効きそうですね。
佐藤メバル
まさにそういう人に向く。273ページあるから一日でどうこうする本ではなく、図面を見る目を少しずつ養っていく読み方になる。
2290円を、話術の研修より先に投資する価値があるかどうかは、自分の負け方を見れば分かるよ。

奥様の心をつかむ住宅営業成功の決め手: 女性の心理がわかれば業績アップ間違いなし 住宅づくりのキーパーソン奥様攻略法営業
芥直子 著|山下出版
住宅づくりのキーパーソンは奥様だ、という前提に立った一冊。女性の心理がわかれば業績は上がるという立場で、232ページを使って攻略法を論じている。接客技術全般を扱う本が多いなか、誰が意思決定の中心にいるかから組み立てているのが特徴。共感を装うのではなく、心理の理解を土台に置こうとしている点で、薄いノウハウ本とは一線を画す。
こんな人におすすめ
夫婦で来場する客が多い現場の営業マン、奥様との会話が続かないと感じる人。夫だけに説明が偏りがちな人が視点を入れ替える場面や、接客の研修にも。
良い点
- キーパーソンに焦点を当てる
- 232ページで具体策が並ぶ
- 心理の理解から入る
気になる点
- 男性客側の視点は薄い
- 価格情報が無い
- 世代差への言及は要確認
出版社
山下出版
発売日
2001年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「奥様の心をつかむ」って、私みたいに結婚もしてない人間が読んでもいいんでしょうか…当事者じゃないので、ちょっと身構えます。
佐藤メバル
いい質問だね。これは読者を女性にしているわけではなくて、住宅づくりで意思決定の中心にいるのは誰か、という視点の本なんだ。
誰に話を届けるべきかを決め直す一冊だよ。232ページかけて、そこを丁寧に扱っている。
橘ナナミ
なるほど、夫だけに説明していると、そもそも届いていないかもしれない、ということですね。
佐藤メバル
そう。共感を装うテクニックではなく、心理の理解を土台にしているところが、薄いノウハウ本との違いなんだ。
夫婦で来場したとき、どちらに何を話すかの順番まで見直せるよ。

女性客のハートをつかむ 住宅営業必勝マニュアル
田原祐子 著|実務教育出版
¥2,884(税込)
315ページ、2884円という、この棚では大きめの一冊。女性客の心理を軸に、住宅営業の必勝マニュアルとしてまとめられている。分量そのものが武器で、おおまかな視点ではなく、場面ごとの細かい対応まで踏み込みたい人向け。実務教育出版という版元も、研修や実務の教材として作られている性格をうかがわせる。短いノウハウ本で物足りなかった人の二冊目に向く。
こんな人におすすめ
女性客との商談を増やしたい営業マン、短いノウハウ本では足りなかった人。接客の場面ごとの対応を細かく確認したいときや、研修教材として手元に置く場面にも。
良い点
- 315ページの厚み
- 場面ごとの細かい対応
- 実務教材としての性格
気になる点
- 価格はやや高め
- 内容の詳細は実物で確認したい
- 通読には時間がかかる
出版社
実務教育出版
発売日
2003年11月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
さっきの「奥様の心をつかむ」と近いテーマですけど、こっちは315ページ。だいぶ厚いですね。何が違うんでしょう。
佐藤メバル
そう、これは分量そのものが武器の一冊だね。おおまかな視点ではなく、場面ごとの細かい対応まで踏み込みたい人向け。
315ページあるから、辞書としても使える。
橘ナナミ
女性客の心理、という切り口は同じでも、解像度が違いそうですね。
佐藤メバル
実務教育出版という版元の性格もあって、研修で使う前提の作りになっている印象だね。短い本で物足りなかった人の二冊目に向くし、2884円という値段も、教材として手元に置く前提だと捉えられる。

お客様から愛される!売れる営業マンだけが実践している50の小さな習慣: 月1で家を売る営業マンは商談で何を話しているのか?
住宅営業マスターN 著
著者は同じ住宅営業マスターNで、対象も新人、スランプの中堅、育成するマネージャーの3人と同じ。違いは切り口で、こちらは50の小さな習慣として日常の行動に落としている。商品である家ではなく担当者本人が選ばれるという考え方は共通で、愛される、次回アポが取れる、契約が続く、紹介が生まれるという循環を、習慣という粒度で扱う。ヒント型を読んだあとの定着に向く。
こんな人におすすめ
ヒントを読んでも実践が続かない人、毎日の行動を変えたい営業マン。朝のルーティンを見直す場面や、部下の習慣づくりを支える上司の場面にも。
良い点
- 習慣という粒度で具体化
- 新人から管理職まで使える
- 拾い読みしやすい
気になる点
- 前述のヒント本と重なる
- 体系的な理論は少ない
- 著者名がペンネーム
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あれ、これさっきの「50のヒント」と同じ著者名ですね。タイトルの雰囲気も似ているんですが、何が違うんでしょう。
佐藤メバル
対象も考え方も同じで、切り口が違うんだよ。あちらは商談の場面ごとのヒント、こちらは50の小さな習慣で、日常の行動レベルまで下ろしている。
読んで終わりにしないための作りなんだね。
橘ナナミ
読んで分かったけど続かない、という人向けですか?
佐藤メバル
そうそう。愛される、次回アポが取れる、契約が続く、紹介が生まれる、という循環を毎日の習慣として組み直す。
朝の過ごし方やメモの取り方から見直したい人に合うよ。

お客様から愛される!初回接客の具体例15選VOL.1: 営業は第一印象が10割 住宅営業の成功法則
住宅営業マスターN 著
同じ著者による、初回接客に絞ったシリーズの第1巻。展示場やモデルハウスで一生懸命接客しても次回アポにつながらない、という悩みから始まり、営業は第一印象が10割という前提で具体例を15本並べる。抽象的な心得ではなく、実際の場面を数で見せる構成なので、自分の接客と照らし合わせて引き出しを増やせる。シリーズ化を前提にしているぶん、1冊での網羅性は高くない。
こんな人におすすめ
展示場やモデルハウスの初回接客を担当する人、次回アポが取れずに悩む新人。商談前に具体例を一つ確認したいときや、後輩と接客を振り返る場面にも。
良い点
- 初回接客に絞った実例15本
- 第一印象に焦点
- シリーズの入口になる
気になる点
- 網羅性は低い
- 続巻前提の構成
- 価格・頁数の情報が無い
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
また住宅営業マスターN氏ですね。今度は初回接客の具体例15選、しかもVOL.1って書いてあります。シリーズものなんだ。
佐藤メバル
そう、シリーズの一冊目だね。展示場で一生懸命接客しても次アポにつながらない、という悩みから始まって、営業は第一印象が10割という前提で実例を15本並べている。
初回接客は最も難しいジャンルだ、と著者自身も書いている。
橘ナナミ
心得じゃなくて実例なのが、真似しやすそうですね。
佐藤メバル
うん、自分の接客と照らし合わせて引き出しを増やす使い方だね。ただ、シリーズ化を前提にしているぶん1冊の網羅性は高くないから、そこは期待値を合わせておいて。続巻と組で揃えるつもりで読むといい。

良い住宅・悪い住宅は営業マンで決まる (YELL books)
岡田憲治 著|エール出版社
タイトルが主張そのものになっている一冊。良い住宅か悪い住宅かは、営業マン次第で決まるという立場で、182ページにまとめられている。住宅の良し悪しに営業がどこまで関わるかという問いは、売り手にも買い手にも突きつけられるもの。ハウツーより業界の責任論に近い角度から、自分の仕事の意味を測り直したいときに手に取ると、読み方が変わってくる。
こんな人におすすめ
住宅営業としての責任の重さを意識したい人、この仕事の価値を言い直したい中堅。部下に仕事の意味を伝える場面や、買い手が営業選びの基準を考えたいときにも。
良い点
- 仕事の意味を問う切り口
- 182ページで読みやすい
- 売り手にも買い手にも効く
気になる点
- 内容の詳細は実物で確認したい
- ハウツーは期待できない
- 価格情報が無い
出版社
エール出版社
発売日
1998年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
「良い住宅・悪い住宅は営業マンで決まる」…これ、営業マンにとっては重いタイトルですよね。責任を全部背負うみたいで。
佐藤メバル
そう、でもその覚悟を引き受けた人が強いんだよ。住宅の良し悪しに営業がどこまで関わるかという問いを、182ページで正面から扱っている。
タイトルがそのまま主張になっている本だね。
橘ナナミ
買う側が読んでも意味がありそうですか?
佐藤メバル
あるよ。誰から買うかを決めるのは、実は間取りや価格より前の話だからね。ハウツーというより責任の話として読むと、自分の仕事の意味を測り直せる。
中堅になった人が読むと、刺さり方が変わる一冊だよ。
「本音」を引き出す質問の台本を、本から組み立てる
橘ナナミ
本を読んで終わりだと、たぶん忘れちゃいます。実践に落とすにはどうすればいいんでしょう。
佐藤メバル
質問リストを作るのがいちばん効率的だ。たとえば『住宅業界ぶっちゃけ話』には、値引きの裏側や無利息融資、銀行付き添いといった話題が出てくる。これを読んだら「この値引きは、どこから出ているんですか」「金利が上がったら毎月いくら変わりますか」という質問に変換して、手帳に書いておく。
橘ナナミ
読みっぱなしにしない、と。
佐藤メバル
そう。『住宅営業マンぺこぺこ日記』には「今月だけの特典」というキャンペーンの章があるから「この特典は来月も同じ条件ですか」と聞ける。『頼みたくなる住宅営業になれる本』には見積もり説明の心得として、どこまでが含まれているのか、各項目に何が含まれるのかを説明する手順が示されている。ならこちらから「この見積もりに含まれていないものは何ですか」と聞き返す。本の理論を、そのまま現場の言い回しに翻訳するんだ。
橘ナナミ
質問を台本として持っておくと、場の空気に流されにくそうですね。
佐藤メバル
まさに。営業の現場は決算期や査定、ノルマという社内力学の上で動いている。だから「なぜ今、この提案なのか」を一度立ち止まって聞く。この一手が、受け手側から対等な相談相手側へ立場を移してくれる。契約を急かされるときも、同じ質問が盾になる。
手薄な論点は自分で埋める ─ 性能・保証・引き継ぎ
橘ナナミ
この25冊って、営業側の本がけっこう多いですよね。断熱とか気密、換気といった性能の話は少ない気がします。
佐藤メバル
よく気づいたね。そこは正直に言って、このテーマの本では手薄だ。性能は住宅そのものの仕様の話だから、建築や住宅設備の専門書で補う必要がある。保証年数やメンテナンス費用の落とし穴も、本に頼るより確認事項として質問リストに入れるほうが確実だ。
橘ナナミ
担当者が異動したり退職したりしたら、引き継ぎはどうなるんだろう、というのも気になります。
佐藤メバル
それも本には答えが落ちていない論点だ。ただ『住宅営業マンぺこぺこ日記』には同僚が次々辞めていく様子や、成績不振の営業マンが「見せしめ」にされる章がある。読みながら「この会社では担当が変わったらどうなるのか」と想像しておくと、契約前に確認すべきことが見えてくる。
橘ナナミ
本に書かれていないことを、本をきっかけに自分で補うんですね。
佐藤メバル
そういう読み方だ。モデルハウスや展示場の演出も同じで、『住宅営業マンぺこぺこ日記』の展示場の飾り付けの話や、『住宅営業は家を売るな!』にある「ストーリーのあるモデルハウス営業」の視点を知ってから行くと、標準仕様との差が立体的に見えてくる。
施主側の認知バイアスを、営業の心理術で逆用する
橘ナナミ
緊急性をあおられると、つい焦ってしまいそうです。
佐藤メバル
心理の型を知っておくと冷静でいられる。『住宅営業マンぺこぺこ日記』の「衝動買い」の章は、まさに「われに返る」その前に決めさせる流れを描いている。同じ本が「一流メーカー、三流メーカー」と題して、どこで住宅を選ぶかにも触れている——これは権威づけの効果を考える材料になる。
橘ナナミ
権威、緊急性、それから周りに合わせる同調……。名前がつくと、自分が引っかかっていると気づけますね。
佐藤メバル
そう。さらに、営業職側の本をわざと1冊読むのが効く。『住宅営業は初回面談が9割』や『お客様から愛される!売れる営業マンだけが実践している50の小さな習慣』を読むと、初回で何を引き出そうとしているかが見えてくる。売る側と買う側の両方を知ると、交渉は対決ではなくパートナーシップに変わる。
橘ナナミ
併読セットとしてなら、本音・資金・性能の3冊、という選び方もできますね。
佐藤メバル
いい締め方だ。本音は体験ルポ、資金は仕組みの本、性能や保証は専門書か公式資料で。1冊で完結させようとしないほうが、結果的に後悔が減る。
よくある質問
住宅営業マンの本音がわかるおすすめの本はどれですか?
橘ナナミ
住宅営業マンの本音がわかるおすすめの本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
業界の内側を体験で描いた『住宅営業マンぺこぺこ日記』や『住宅業界ぶっちゃけ話』が入り口として読みやすいです。現役の営業マンが自ら人生を振り返る『住宅営業の闇』も、煽らずに読める一冊です。
営業トークを見抜くために読むべき本はありますか?
橘ナナミ
営業トークを見抜くために読むべき本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『ハウスメーカー営業革命』は、たった1回の土地案内でお客さんの方から買付と言わせる心理誘導の設計が書かれています。誘導の型を知っておくと、自分がどの段階で決めさせられているかに気づけます。
家づくりで後悔しないための本は何を選べばいい?
橘ナナミ
家づくりで後悔しないための本は何を選べばいいについて教えてください。
佐藤メバル
1冊で完結させず、体験ルポ・資金・見積もりの3冊を組み合わせるのがおすすめです。『頼みたくなる住宅営業になれる本』には予算オーバーになる理由や総予算の計算の仕方が整理されています。読む順番を決めるのがコツです。
元ハウスメーカー営業が書いた本は信頼できますか?
橘ナナミ
元ハウスメーカー営業が書いた本は信頼できますかについて教えてください。
佐藤メバル
現場の解像度は高い一方で、視点が業界の内側に寄る点は割り引いて読むのが安全です。『住宅営業という修羅場で26年』のように「やってはならないこと」をまとめた本は、社内研修の記録として読み応えがあります。誰が何のために書いたかを確認しましょう。
住宅ローンや資金計画の本で初心者におすすめは?
橘ナナミ
住宅ローンや資金計画の本で初心者におすすめはについて教えてください。
佐藤メバル
まず「総予算の計算の仕方」から入れる本が向いています。『頼みたくなる住宅営業になれる本』は予算オーバーの原因と概算の出し方を扱っています。金利や制度の数字は、版が新しい本や公式情報で上書きして読んでください。
モデルハウスや展示場に行く前に読むべき本はありますか?
橘ナナミ
モデルハウスや展示場に行く前に読むべき本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『住宅営業マンぺこぺこ日記』には展示場の飾り付けや「今月だけの特典」の正体が描かれています。演出と標準仕様の差を意識してから足を運ぶと、見え方が変わります。
住宅営業職の実態やキャリアがわかる本はありますか?
橘ナナミ
住宅営業職の実態やキャリアがわかる本はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
『住宅営業の闇』や『住宅営業マンぺこぺこ日記』は、辞めていく同僚やノルマの現実まで書かれています。キャリア形成なら『住宅営業の教科書』や『トップセールスマンになる方法』も参考になります。業界の空気を知ってから進路を選ぶといいでしょう。
値引き交渉や契約の進め方を学べる本はどれですか?
橘ナナミ
値引き交渉や契約の進め方を学べる本はどれですかについて教えてください。
佐藤メバル
『住宅業界ぶっちゃけ話』が値引きの裏側や住宅ローンの審査、銀行付き添いといった場面を扱っています。一円でも安く建てたい買い手と、一円でも高く売りたい営業マンの腹の探り合いが描かれるので、質問リストに変換して臨むのがおすすめです。
まとめ
橘ナナミ
今日お話を聞いて、本を選ぶというより、読む順番を決めるのが大事なんだなと思いました。
佐藤メバル
そうだね。いきなり交渉術から入ると、相手の話が全部作戦に見えて疲れてしまう。まず『住宅営業マンぺこぺこ日記』のような体験ルポで業界の空気を知り、次に資金や見積もりの仕組みを押さえ、最後に交渉や質問の技術を足す。この順番なら、冷静さを保ったまま現場に立てる。
橘ナナミ
逆に、住宅営業として働く人なら順番は逆になるんですか。
佐藤メバル
そう。『頼みたくなる住宅営業になれる本』や『「貴方から家を買いたい」と言われる住宅営業マンになれる50のヒント』のような入門から入り、『住宅営業バイブル』や『日本一住宅を売っている営業マンの 営業の手帳』で型を固め、最後に『住宅営業の闇』のような振り返りの本を置く。自分の立ち位置で、まったく違う読書になる。
橘ナナミ
本音って、大声で語られるものだと思っていました。でも、実際は行間に落ちているんですね。
佐藤メバル
そう。営業マンが言葉を選んだ、その一瞬の沈黙にいちばん正直な本音が出る。本は、その沈黙を聞き取るための補聴器みたいなものだ。間取り図の余白に暮らしが書き込まれているように、商談の余白に本音は書かれている。そこを読めるようになるのが、この25冊のいちばんの使い方だと思うよ。
