不動産営業の知識が学べる本のおすすめ人気ランキング25選【2026年版】
監修

佐藤メバル
@shelfy_mebaru
編集長。あらゆるジャンルの本を年間数百冊読み込む本のプロ。投資・経営から小説・実用書・絵本まで、良書と読者の相性を見抜く。

橘ナナミ
@medias_nanami
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
最終更新: 2026年10月
橘ナナミ
佐藤さん、「不動産 営業 知識 本」で検索したら、ランキング記事が山ほど出てきて……正直どれを信じればいいのか分からなくなっちゃいました。
佐藤メバル
いいところに気づいたね。不動産営業の本は、大きく「知識系」と「行動系」に分かれる。宅建や税務、建築の知識を埋める本と、商談の型や心理を扱う本では、使う筋肉がまったく違う。同じ棚に並べて順位だけつけても、読む人の役には立たないんだ。
橘ナナミ
じゃあ、売れ筋の上から読んでいけばいい、というわけではないんですね。
佐藤メバル
そう。書店員時代、新人さんに「売れている順に読んで」と渡したら、3冊目で見事に挫折されてね。用語が分からないまま応用書を開くと、頭の中が空欄だらけになる。まず流れ、次に型、最後に判断。この3段階だよ。
橘ナナミ
なるほど……! 今日はその順番込みで、全体像を教えてください。
佐藤メバル
まかせて。ただし、全部買う必要はない。職種と経験年数に合わせて、まず3冊に絞るところから始めよう。
不動産営業の知識が学べる本の選び方
目的別で選ぶ
橘ナナミ
目的別って、たとえばどんな分け方ですか?
佐藤メバル
実務手順を覚えたいなら、売却依頼から契約締結まで時系列で追える『不動産営業の教科書』や『新人不動産営業が最初に読む本』。商談トークを磨くなら『売らないから売れる』や『不動産営業のための購買心理学』。法務・税務を補うなら判例から学べる『はじめての不動産媒介営業の基礎知識』。マインドを整えるなら『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』や『不動産営業マン元気マニュアル』だね。
レベル別で選ぶ
橘ナナミ
新人とリーダーでは、読むべき本は変わりますか?
佐藤メバル
変わる。1年目は用語と流れで、『不動産売買営業1年目の教科書』『不動産売買 新人のための100チェックリスト』。2〜3年目は成約率と提案力で、『これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版]』や『賃貸営業マン成功するコツ』。リーダーは、自分が無意識にやっている判断を言語化して後輩に渡せる『不動産営業の判断構造』が効くよ。
職種別で選ぶ
橘ナナミ
賃貸と売買で、本はやっぱり違いますよね。
佐藤メバル
かなり違う。賃貸仲介なら『不動産営業マニュアル 賃貸編〔改訂版〕』『知識より先に磨く、賃貸営業の基本』『不動産賃貸客付け営業マニュアル』。売買仲介なら『不動産仲介/売買の始め方』や『売らないから売れる』。まず自分の職種のマニュアルを1冊通してから、隣の職種に手を出すのが順番だよ。
形式別で選ぶ
橘ナナミ
同じ内容でも、形式で読みやすさが変わる気がします。
佐藤メバル
そう。流れをつかむなら会話や図解の多い本、法令まで押さえるなら体系書、毎朝見返すなら『不動産売買 新人のための100チェックリスト』のようなチェックリスト形式。物語として読める『私は不動産エージェント』は、モチベーションの補給に向いているね。
鮮度別で選ぶ
橘ナナミ
版が古い本は、避けたほうがいいんですか?
佐藤メバル
法律がらみは必ず改訂版を選んでほしい。報酬規定も重要事項説明も変わるから、古い版で覚えると現場で危ない。『新人不動産営業が最初に読む本』は5訂版、『不動産営業マニュアル 賃貸編〔改訂版〕』は改訂版が前提だね。逆にマインドの話は古びにくい。ここは使い分けだよ。
読了コストで選ぶ
橘ナナミ
通勤中に読むので、厚すぎると挫折しそうで……。
佐藤メバル
それも立派な選書基準だよ。『不動産営業の教科書』や『不動産売買営業1年目の教科書』は比較的短く、1週間で通せる。逆にページ数の多い体系書は、土日のまとまった時間に回す。先に読む時間を予定表に確保してから買うのがコツだね。
不動産営業の知識が学べる本をひと目で比較
橘ナナミ
えっ、25冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
佐藤メバル
焦らず焦らず(笑)。まずはこの一覧で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者をまとめて見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
不動産営業の知識が学べる本のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
一覧だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
佐藤メバル
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

不動産営業の教科書
井口忠ニ 著|Independently published
¥2,200(税込)
売買仲介の業務を、売り仲介と買い仲介に分けて一から体系化した一冊です。著者は新人時代にうまくいかず苦労しながらコツをつかみ、月10件の成約を取れるまでになった経験を持ち、セミナーで出会った受講者の悩みを踏まえて内容を組み立てています。売却依頼から売却活動、満足度につながる提案、クロージング、契約締結まで現場の流れに沿って学べるのが特徴で、ソーシャルスタイル理論やタスク管理術のコラムも収録。売買仲介を制すれば他の業務でも成果を出せる、という考え方が全体を貫いています。
こんな人におすすめ
不動産営業1年目の人、営業自体が初めてで何から学ぶか迷う人、基礎を学び直したい人、経験はあるが成果につながらずつまずいている人。研修や現場で教わる機会が少ない職場で、売買仲介の流れを最初から最後まで一冊で把握したい場面に向きます。
良い点
- 売買仲介を時系列で一冊に体系化
- クロージングとタスク管理まで網羅
- 読者限定の相談・交流会特典つき
気になる点
- 賃貸仲介の実務は扱っていない
- 154ページで分量は多くない
- 法務面の細かい解説は薄め
出版社
Independently published
発売日
2024年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
佐藤さん、不動産営業の本って、売買と賃貸でかなり内容が違うんですか? 最初の一冊を選ぶ時点で迷ってしまいそうです。
佐藤メバル
いい質問だね。まずこの本は売買仲介に絞った入門書です。著者自身が新人時代に苦労した経験から、売却依頼から売却活動、そして買い仲介の提案・クロージング・契約締結までを順番に並べている。
月10件の成約に届いた人のタスク管理のコラムも入っていて、売買の流れを一枚の地図として持ちたい人に向いています。
橘ナナミ
売買ができると他の業務にも効く、というのも気になります。賃貸しか担当していない人でも、読む価値はありますか?
佐藤メバル
そこは著者が「売買仲介を制すれば他の業務でも成果を出せる」と書いている部分で、要は顧客の希望を引き出して提案に落とす筋道の練習になるということ。
ただ賃貸の実務は扱っていないので、賃貸志望なら別の本と組み合わせるのがいい。まず自分がどちらの現場に立つのかを決めてから選ぶと、迷いが減りますよ。

新人不動産営業が最初に読む本 5訂版(不動産営業のバイブル!) (今やるべきことがよくわかる!)
本鳥有良 著|住宅新報出版
¥1,760(税込)
不動産会社の営業職を目指す人、初めて営業として働く人に向けて、売買仲介のキホンを時系列でレクチャーする定番書です。5訂版では業務に直結する法改正が反映され、低廉な空家等を含む報酬規定の改定、媒介契約書面や重要事項説明書面、既存住宅売買瑕疵保険、相続時精算課税、個人情報保護の実務、建物状況調査、省エネ性能表示制度まで扱っています。受付業務とお客様対応、集金計画と住宅ローンの基礎、広告を使った集客まで、「こんなときどうする?」にすぐ答える構成がバイブルと呼ばれる理由です。
こんな人におすすめ
不動産会社の営業職を目指す人、初めて不動産営業として働く人、入社2〜3年目で実力を問われ始めた人。媒介契約や重要事項説明など、法令と実務手順を同時に確認したい場面で、手元に置いておきたい一冊です。
良い点
- 5訂版で法改正に対応済み
- 業務の時系列で引ける構成
- 入社2〜3年目の復習にも使える
気になる点
- 276ページで通読は重い
- 法令中心で物語性は薄い
- 賃貸仲介は対象外
出版社
住宅新報出版
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『バイブル』って帯にあると身構えちゃうんですけど、276ページってなかなかの厚さですよね。新人が最初に読むには重くないですか?
佐藤メバル
厚さはあるけれど、読み物として通すというより、業務の時系列に沿って「この場面ではこれを確認」と引ける作りなんです。
5訂版では低廉な空家等の報酬規定の改定、媒介契約書面や重要事項説明書面、既存住宅売買瑕疵保険、相続時精算課税、個人情報保護、建物状況調査、省エネ性能表示といった改正点が拾われている。辞書として手元に置く一冊ですね。
橘ナナミ
辞書みたいに使うんですね。それなら気持ちがラクです。最初から最後まで通読しなくても大丈夫なんですか?
佐藤メバル
一度通読して流れをつかみ、あとは現場で引く。受付やお客様対応、集金計画と住宅ローンの基礎、広告を使った集客まで扱っているので、2、3年目に「あれ、どうだったっけ」と戻ってくる使い方もできます。
ただし法令の話が多いので、読み飛ばすと実務の落とし穴も見逃しやすい。そこだけは注意してくださいね。

不動産売買営業1年目の教科書: 売れる・稼げる・信頼される営業マンになろう
まどり 著|Independently published
¥1,980(税込)
「売れる営業は、センスではなく“型”でつくられる」。この一言が全体を貫く、売買営業1年目のための入門書です。著者は10年にわたり不動産売買仲介の最前線で契約を重ねてきた現役の営業マン。初心者がつまずきがちな商談の流れ、信頼を得る接客のコツ、顧客フォローの具体例まで、現場のノウハウをそのまま並べています。「何をどうすれば売れるのか」が誰も教えてくれないというモヤモヤを出発点にしているので、感覚論ではなく手順として読めるのが強みです。
こんな人におすすめ
売買営業1年目の人、経験ゼロから営業を始める人、商談の流れや接客のコツをつかめずにいる人、新人教育の教材を探している先輩。明日の商談に備えて、売れる営業の型を短時間で確認したい場面に向きます。
良い点
- 商談・接客・フォローを実例で解説
- 138ページで読み切りやすい
- 新人教育の教材にも向く
気になる点
- 法務や書面の解説はない
- 著者個人の型に寄っている
- 経験者には物足りない
出版社
Independently published
発売日
2025年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
えっ、『センスではなく“型”でつくられる』って断言されてます。私、営業は才能の世界だと思っていました。
佐藤メバル
そこがこの本の出発点なんです。著者は10年にわたって売買仲介の最前線で契約を重ねてきた現役の営業マンで、商談の流れ、信頼を得る接客、顧客フォローの具体例まで、現場のノウハウをそのまま並べている。
「何をどうすれば売れるのか」が誰も教えてくれないというモヤモヤを起点にしているので、根性論ではなく手順として読めます。
橘ナナミ
手順として読めるなら真似できそうですね。でも138ページって、逆に薄すぎたりしないんでしょうか?
佐藤メバル
薄さは集中力の味方でもあります。新人教育に使う前提で、つまずきやすい商談の流れ、接客のコツ、フォローの実例に絞っているから、最初の一冊としてはむしろ親切。
ただし法務や契約書面の細かい話は別の本で補う必要があります。型を覚えてから条文や書面の世界に入る、という順番がおすすめです。

はじめての不動産媒介営業の基礎知識 (住宅・不動産実務ブック)
不動産適正取引推進機構 著|住宅新報社
読み物というより、現場の事故を防ぐための実務書です。日常の仲介営業の現場には、顧客との紛争やトラブルの種が数多く潜んでいて、それを法律的な観点から約50件の判例を交えて解説しています。売買でも賃貸でも、「どこで揉めるのか」を先に知っておくと、その後の判断が変わってくる。著者は不動産適正取引推進機構という、業界全体の取引の適正化を担う立場の編者で、初任従業者必携とされる理由がここにあります。
こんな人におすすめ
初めて仲介営業に就く人、顧客との紛争やトラブルを未然に防ぎたい人、新人教育を担当する人。売買・賃貸を問わず、どこで揉めるのかを先に押さえておきたい場面で役立ち、手元に置いて照合する使い方にも向きます。
良い点
- 約50件の判例で揉めどころがわかる
- 紛争予防に特化した実務書
- 初任従業者に必要な観点を網羅
気になる点
- 読み物としての面白さは薄い
- 売上ノウハウは扱わない
- 法律用語が多く難しめ
出版社
住宅新報社
発売日
2006年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『判例』って聞くと身構えます。でも、お客様とのトラブルを未然に防ぐ話なら、絶対に気になります。
佐藤メバル
これは現場の事故を防ぐための実務書です。仲介営業の日常には紛争やトラブルの種がたくさん潜んでいて、それを法律的観点から約50件の判例を交えて解説している。
初任従業者必携とされる所以ですね。新人のうちに「どこで揉めるのか」を知っておくと、その後の判断の質が変わります。
橘ナナミ
揉めどころを先に知っておく、ですか。でも判例って、正直言って読んでいて楽しいものなんですか?
佐藤メバル
正直、娯楽ではないです。ただ、お客様と信頼を積む仕事だからこそ、ここで一度つまずくと取り返しがつかない。
編者は不動産適正取引推進機構で、業界全体の取引の適正化を担ってきた立場です。売買も賃貸も長くやるなら、たまに開いて自分の対応を照合する。
辞書のように使うのが現実的だと思いますよ。

不動産営業マニュアル 賃貸編〔改訂版〕
有山あかね 著|とりい書房
賃貸仲介の集客・追客・接客をセクションごとに分け、申込・審査・契約締結という煩雑な手続きまでマニュアル形式で整理した実務書です。著者の有山あかねは都内で売買・賃貸の仲介会社を経て、予備校で宅建士講座を担当し、行政書士としても登録。マンション管理士や賃貸不動産経営管理士の講座にも登壇してきた人です。成約に向けた反響営業の極意をパターン別に実例で詳解し、困ったときにすぐ引ける形にしています。
こんな人におすすめ
賃貸仲介の未経験者、中堅社員の再教育を担当する人、社内研修のテキストを探している人事担当者。集客・追客・接客から申込・審査・契約まで、反響営業の全体を通して確認したい場面に向きます。
良い点
- 集客・追客・接客を区分けして解説
- 申込・審査・契約まで実務的
- 社内研修の教科書に使える
気になる点
- 賃貸仲介に内容が限定される
- 売買や投資の話は出てこない
- マニュアル形式で通読は退屈
出版社
とりい書房
発売日
2025年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
賃貸の営業マニュアルって、集客・追客・接客って分かれているんですね。この区切り方、現場の感覚なんですか?
佐藤メバル
そこが実務的で、著者は都内で売買と賃貸の仲介を経験したあと、予備校で宅建士講座を担当し、行政書士としても登録されている方です。
だから反響営業の極意をパターン別に実例で解説しつつ、申込・審査・契約締結という煩雑な手続きまで、マニュアル形式で整理している。
社内研修の教科書としても使える作りです。
橘ナナミ
社内研修の教科書、という言葉にすごく納得しました。でも未経験者が一人で読んでも置いていかれませんかね?
佐藤メバル
講義を担当してきた人なので、初学者にわかる言葉を選ぶ癖があるんですよ。賃貸の基本的なスキームから入り、取引の過程で起きる複数パターンを想定して、困ったときにすぐ引ける形にしている。
中堅社員の意識改革や再教育にも向くので、配属直後の一冊と、三年目の見直しの一冊、両方に使えます。

知識より先に磨く、賃貸営業の基本: 来店から鍵渡しまでの現場の型
とらきち 著
著者は賃貸仲介ひとすじ9年、特別な資格や実績があるわけではないと自ら書いています。来店前に資料を用意して沈黙を防ぐ方法、大手管理会社のシリーズ名で新着物件を瞬時に見分ける方法、契約直前や入居直前に起きやすいトラブルとその防ぎ方など、日々の積み重ねを実際の会話例とともに紹介。審査に不安のあるお客様への準備、礼金交渉を事前に仕込む考え方、知識より第一印象を磨くべき理由にも触れた、マニュアルに載らない現場の型の本です。
こんな人におすすめ
賃貸仲介の現場で会話が続かない人、新着物件のチェックに時間がかかる人、契約直前や入居直前のトラブルを防ぎたい人。第一印象と段取りを磨きたい、勤務前の一夜にも向く一冊です。
良い点
- 会話例つきで現場の型がわかる
- 資格より接客に焦点を当てる
- 9年の積み重ねが具体的
気になる点
- 体系的知識は得にくい
- 法令や書面の話はほぼない
- 著者の独自ルールが中心
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『特別な資格や実績があるわけではありません』って、著者が自分で書いているの、逆にすごく誠実で気になりました。
佐藤メバル
そこがこの本の温度なんです。来店前に資料を用意して沈黙を防ぐ方法、大手管理会社のシリーズ名で新着物件を瞬時に見分ける方法、契約直前や入居直前のトラブルとその防ぎ方。
日々の積み重ねを会話例つきで出している。審査に不安のあるお客様への準備、礼金交渉の仕込み方にも触れています。
橘ナナミ
シリーズ名で新着を見分けるって、地味だけど効きそうですね。知識より先に第一印象を磨く、というのも面白いです。
佐藤メバル
そう、そこがタイトルの意味です。マニュアルには載らない現場の型を知りたい人向けで、資格の話はほとんど出てこない。
逆に、法令や書面の体系だった知識を求めるなら物足りません。接客の解像度を上げたい人が、明日の勤務の前に読む本だと思いますよ。

不動産賃貸客付け営業マニュアル: 営業成績を向上させる15の仕事術
青山慶祐 著
著者は不動産業界歴20年超の現役営業マン。土地勘を磨くことから始まり、お客様の属性を見抜いて真の希望条件を引き出す、管理会社や大家の目線で物件を選ぶ、不良物件を事前に排除する、物件情報を整理する、案内は時間と効率が勝負、間取りと建物の知識、管理会社との関係強化、他業者から紹介された物件の吟味、SNSの活用まで、15の仕事術を順番に並べています。2019年と2025年に加筆を含む改訂が行われているのも、現場の変化を映している証拠です。
こんな人におすすめ
賃貸客付け営業を始める人、成績が伸びずに悩む人、就職を控えて予習したい人。土地勘、属性の見極め、管理会社との関係強化、SNS活用まで、15の仕事術を順に実践していきたい場面に向きます。
良い点
- 15の仕事術で順番が明確
- 客付け営業に特化した内容
- 改訂で加筆が重ねられている
気になる点
- 賃貸客付け以外は対象外
- SNS活用は実行が前提
- 法務面は自分で補う必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2018年10月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
15の仕事術、って番号が振られているのが助かります。いきなり『土地勘を磨こう』から始まるんですね。
佐藤メバル
著者は不動産業界歴20年超の現役営業マンで、属性を見抜いて真の希望条件を引き出す、管理会社や大家の目線で物件を選ぶ、不良物件を事前に排除する、他業者から紹介された物件の吟味、SNSの活用まで、客付けの実務を順に並べている。
2019年と2025年に約4000文字ずつの加筆改訂が入っているのも、現場の変化を反映している証拠ですね。
橘ナナミ
他業者から紹介された物件を潰す、って言葉がちょっと怖いんですけど、これってどういう意味なんですか?
佐藤メバル
やらしい意味ではなく、紹介された物件をそのまま流すのではなく、お客様にとって本当に良いかを吟味するという話です。
ここは営業の誠実さが問われる部分。ブログやYouTubeでも情報を発信している人なので、説明が具体的で読みやすい。
ただ全体に現場の実践知が中心なので、法務や制度の土台は別の本で補ってくださいね。
![これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版] (不動産営業マニュアルシリーズ)](https://img.shelf-y.com/items/16109.jpg)
これを読めばらくらく月2件! 売買仲介の極意[改訂版] (不動産営業マニュアルシリーズ)
森口昌彦 著|週刊住宅新聞社
タイトルは派手ですが、住宅業界の専門出版社である週刊住宅新聞社から出ている売買仲介の実務書で、218ページあります。著者の森口昌彦による一冊で、「月2件」という現実的な目標を置き、そこへ向かう売買仲介の進め方をまとめた改訂版です。中身の詳細な目次は公開されていませんが、業務の流れを体系的に追う入門書とは切り口が異なり、成果目標から逆算する構成になっているのが特徴。感覚や根性ではなく数字を起点に組み立てたい人に向いています。
こんな人におすすめ
売買仲介で成約件数を伸ばしたい人、月ごとの目標から逆算して動きたい人、感覚ではなく数字を起点に組み立てたい人。成果目標を先に置いて、そこへ向かう進め方を確認したい場面に向きます。
良い点
- 月2件という目標から逆算できる
- 218ページの実務書
- 住宅業界の専門出版社から
気になる点
- 内容の詳細が表に見えない
- 体系的な入門書ではない
- 実物で目次の確認が必要
出版社
週刊住宅新聞社
発売日
2014年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『らくらく月2件』ってタイトル、正直すごく惹かれるんですけど、こういう本に限って中身が薄かったりしませんか?
佐藤メバル
タイトルは派手ですが、これは週刊住宅新聞社から出ている売買仲介の実務書で、218ページあります。月2件という数字を目標に据えて、売買仲介の極意をまとめた改訂版。
数字から逆算する構成の本で、感覚ではなく目標から組み立てたい人に向いています。
橘ナナミ
出版社が住宅業界の専門紙というのは安心感ありますね。でも、中身の詳細が表からは見えてこないのが気になります。
佐藤メバル
そう感じるなら、実店舗や図書館で手に取って目次を確認するのが確実です。同じ売買仲介でも、業務の流れを体系的に追う本と、成約件数という成果目標から入る本では切り口が違う。
自分が「流れから覚えたい」のか「目標から逆算したい」のかで選ぶといいですよ。

不動産仲介/売買の始め方: 〜最初の1件から成約までの実務ガイド〜
太田茂樹 著|株式会社イル・ドマーニ
「賃貸仲介はできるようになった。宅建も取った。でも売買は急にハードルが高い」——そんな人に向けた実務ガイドです。著者の太田茂樹は、住まなくなった実家の売却を最初の売買案件として、その流れをリアルな体験談で解説しています。最初の案件の作り方、売主や買主との関わり、重要事項説明書や契約書の作り方、決済当日の動き、勉強会を活用した集客、人脈ゼロから紹介を増やした方法、決済で起きた失敗やトラブル対応まで収録。売買は才能ではなく、流れを知り信頼を積む仕事だと説いています。
こんな人におすすめ
賃貸仲介から売買に広げたい人、宅建は取ったが売買の一歩目が踏み出せない人、小規模店や個人で仕事を広げたい人。最初の一件をどう作るか、流れと心構えを体験談でつかみたい場面に向きます。
良い点
- 実家売却を最初の一件にした体験談
- 決済やトラブル対応まで具体的
- 人脈ゼロからの広げ方を解説
気になる点
- 大規模店の営業手法ではない
- 数字を上げる技術論は少なめ
- 著者一人の経験に基づく
出版社
株式会社イル・ドマーニ
発売日
2026年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『住まなくなった実家の売却を最初の案件として』って、身近すぎて驚きました。そんな入口があるんですね。
佐藤メバル
そこがこの本の強みです。著者は賃貸から売買に広げる段階で、まさに実家の売却を最初の一件にした。最初の案件の作り方、売主・買主との関わり、重要事項説明書や契約書の作り方、決済当日の動き、人脈ゼロから紹介を増やした方法、役所調査の考え方、失敗やトラブル対応まで、体験談として書かれています。
橘ナナミ
失敗談まで書いてあるのがいいですね。宅建は取ったけど売買は怖い、という人ってすごく多そうです。
佐藤メバル
まさにその層に向けて書かれています。勉強会を活用した集客、紹介が生まれる仕事の進め方など、才能ではなく流れと信頼の積み重ねだという立場が一貫している。
規模の大きい会社の営業本とは違い、小さく始める手順が具体的なので、個人や小規模店の人ほど刺さるでしょうね。

不動産売買 新人のための100チェックリスト: ― 新人営業が押さえたい実務ポイント100 ―
MOエンタープライズ 著
問い合わせから物件案内、商談、契約、引き渡し、アフターフォローまで、日々の仕事で確認したいポイントを100項目に整理した実践型のチェックリストです。案内前に何を確認するのか、契約前に何を準備するのか、引き渡しまでに何を見るのか。実際の営業経験をもとに10章に分けて紹介しており、知識だけでなく事前準備やお客様への対応、先輩・上司との連携も項目に入っているのが実務的。迷ったときに見返す手引きとして使える一冊です。
こんな人におすすめ
不動産営業を始めたばかりで何を確認すべきかわからない人、案内や契約前の抜け漏れを防ぎたい人、後輩指導の観点を整理したい先輩。日々の仕事で迷ったときに見返す手引きとして使えます。
良い点
- 100項目を10章で整理
- 問い合わせからフォローまで網羅
- 上司との連携も項目に含む
気になる点
- 全部を一度にやると挫折する
- 読み物としての流れは薄い
- 法務の深い解説はない
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年9月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
100チェックリストで10章構成なんですね。これは読み込むというより、毎日現場で開いて使うタイプの本ですね。
佐藤メバル
その使い方が前提です。問い合わせから物件案内、商談、契約、引き渡し、アフターフォローまで、確認したいポイントが100項目。
案内前に何を確認する、契約前に何を準備する、引き渡しまでに何を見る、と迷ったときに見返す形になっています。
事前準備や上司との連携も項目に入っているのが実務的ですね。
橘ナナミ
上司や先輩との連携まで項目に入っているのがいいですね。新人がひとりで抱え込まなくて済む気がします。
佐藤メバル
実際の営業経験をもとに作られているので、できなかった自分を責めるより、チェックを一つ増やす発想で読めるのがいいところです。
ただ100項目あるので、全部を一度にやろうとすると疲れてしまう。一日一つ、今週は案内前の項目だけ、という進め方が現実的ですよ。

不動産営業マン元気マニュアル
斉子典夫 著|住宅新報社
¥1,870(税込)
トップセールスを目指す不動産営業マンに向けて、マンツーマン型の個別研修「営業マン・クリニック」の成果を余すところなく書籍化した一冊です。ケーススタディで営業方法の成功例と失敗例を分析し、スランプに陥っても脱出できるよう指南しています。もともと2009年に発行された『不動産営業マン売上げアップの処方せん』の改題版で、今回新たに「不況を乗り切る」をテーマに内容を増補。楽しい4コマ漫画つきで、心の立て直しに効く構成です。
こんな人におすすめ
トップセールスを目指す不動産営業マン、スランプから抜け出したい人、元気を失っている時期の人、研修でケーススタディを探している人。心の立て直しをしたい場面で開きたくなる一冊です。
良い点
- 個別研修の成果を書籍化
- 成功例と失敗例を比較できる
- 不況期向けに増補された内容
気になる点
- 2009年刊の改題版がもと
- 数値目標の設計論ではない
- 漫画の好みが分かれる
出版社
住宅新報社
発売日
2011年2月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
4コマ漫画つき、って書いてあるのが目を引きます。営業の専門書で漫画が入るのって、意外と珍しいですよね?
佐藤メバル
そこがこの本の人柄で、マンツーマン型の個別研修「営業マン・クリニック」の成果を書籍化した一冊なんです。
ケーススタディで成功例と失敗例を並べ、スランプに陥ったときの脱出法を指南している。もともと2009年に出た『不動産営業マン売上げアップの処方せん』の改題版で、今回は不況を乗り切るというテーマで内容を増補しているそうです。
橘ナナミ
改題して増補しているんですね。それなら、今の時代に読んでも古びていない内容なのかなと思いました。
佐藤メバル
テーマが不況の乗り切り方なので、むしろ今のほうが刺さる人もいると思います。トップセールスを目指す人向けに、営業方法の成功例・失敗例を分析する形。
元気が出ない時期に開く本として、他の実務書とは役割が違います。数字の作り方というより、気持ちを立て直すのに効く一冊ですね。

不動産営業マン売上げアップの処方せん: 目からウロコの成功営業心理学 (住宅・不動産実務ブック)
加藤澄子 著|住宅新報出版
住宅新報出版の実務ブックの一冊で、194ページ。著者の加藤澄子が「目からウロコの成功営業心理学」という副題で、心理学の側から営業の成功を組み立てた本です。似たテーマの本と並べると、こちらは心理の考え方から入り、心理効果を30個に体系化して現場のテンプレまで落とす本は成果の設計から入る。入り口が違うので、理屈から読みたい人にはこちらが向いています。目次の詳細は公開されていないため、実物で確認したいところです。
こんな人におすすめ
心理学の視点から営業を考えたい人、精神論ではなく人の心の動きを知りたい人、売り込みに疲れて理由を考えたい人。成功営業心理学という切り口で、自分の営業を見直したい場面に向きます。
良い点
- 心理学から営業を組み立てる
- 194ページで取り組みやすい
- 住宅・不動産の実務ブック
気になる点
- 目次の詳細が公開されていない
- 具体的なテンプレは少なめ
- 網羅性は実物で確認が必要
出版社
住宅新報出版
発売日
2009年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『目からウロコの成功営業心理学』という副題がついています。心理の話って、やっぱり現場で効くんでしょうか。
佐藤メバル
住宅新報出版の実務ブックの一冊で、194ページ。著者の加藤澄子は心理学の観点から営業の成功を組み立てるタイプです。
似たテーマの本と並べると、こちらは心理の側から入り、心理効果を30個に体系化して現場テンプレまで落とす本は成果の設計から入る。
入り口が違うので、理屈から読みたい人はこちらが読みやすいですね。
橘ナナミ
じゃあ、心理学の切り口で一冊だけ選ぶとしたら、まずはどちらから手に取ればいいんでしょうかね?
佐藤メバル
まずこの本で「なぜ人は動くのか」という見方を知り、必要になったら体系化されたほうへ進む。順番としてはこちらが先でいいと思います。
ただし内容の詳細な目次が公開されていないので、手に取って確認するのが確実です。値段も手頃なので、心理の入門として試しやすい一冊ですよ。

ナンバー1の営業術(上巻)不動産賃貸仲介業で26歳、年収800万以上を稼いだ方法。ヒアリング編、物件提案編。10分で読めるシリーズ
ノノヤマケンタ 著|まんがびと
本書はヒアリング編と物件提案編からなる上巻です。著者は23歳で賃貸仲介の会社に入り、1年半にわたって全国500名ほどの営業マンの中で最下位をキープ。月末には上司からの厳しい詰めがあり、家族まで傷ついたと書いています。そこから26歳で全国の年間契約件数ナンバーワンになった。最小時間で申し込みにたどり着くという営業スタイルを、応対のプロセスごとに、使っていた手法や話法、準備方法として紹介していく構成です。
こんな人におすすめ
賃貸仲介の新人、成績が振るわず苦しい人、短時間で応対の型を学びたい人、通勤や休憩のすきま時間で読書したい人。ヒアリングと提案の入り口を、短い分量で押さえたい場面に向きます。
良い点
- 最下位から全国一位の実体験
- ヒアリングと提案に絞った上巻
- 10分で読める短い構成
気になる点
- 上巻のみで全体は完結しない
- やや著者個人の話法に寄る
- 下巻との併読が前提になる
出版社
まんがびと
発売日
2015年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
上巻、ってことは下巻もあるんですよね。10分で読めるシリーズって書いてあるから、通勤中に読めそうです。
佐藤メバル
これはヒアリング編と物件提案編。著者は23歳で賃貸仲介に入り、1年半ずっと最下位、月末には上司からの詰めがあり、家族まで傷ついたと書いています。
そこから26歳で全国の年間契約件数ナンバーワンになった。最小時間で申し込みにたどり着くという営業スタイルを、応対のプロセスごとに紹介しています。
橘ナナミ
万年最下位から全国一位……。そこまで落ちてから立ち直った人の話って、なかなか重く感じますよね。
佐藤メバル
無駄を削って一件でも多く回す、という発想は、忙しい店舗では現実的です。ただ上巻なので、応対の入り口と提案までで終わります。
全プロセスを一気に知りたい人は、上下でそろえる前提で読むといい。読みやすい分量なので、新人の最初の一週間の伴走役にも向きますよ。

賃貸営業マン成功するコツ: 入社半年で月収50万円になる為の不動産賃貸ノウハウ本
池田優輔 著
「いろいろ読んだけど売上が上がらない」「トーク力に自信がない」「キャンセルが多くて売上が作れない」——そんな悩みから始まる、元トップ営業マンによる賃貸営業の本です。どこでがんばるのか、本当に稼げるのか、将来がイメージできるのかを整理したうえで、悩みの解決こそ営業の仕事、まずはヒアリング能力だけ磨く、クロージングを最後にしない、逃げ道を作ることが決定の鍵、という5つの本質を説いています。手軽に楽をして稼ぐ内容ではない、とはっきり書かれています。
こんな人におすすめ
賃貸営業で成果を出したい人、トークに自信がない人、キャンセルが多くて悩む人、コツコツ努力する覚悟がある人。5つの本質から自分の営業を組み直したい場面に向き、購入者限定のPDF特典も活用できます。
良い点
- 5つの特典PDFがつく
- ヒアリング重視の5つの本質
- 元トップ営業マンの実体験
気になる点
- 楽に稼ぐための内容ではない
- 努力前提の主張が強い
- テンプレ活用は自己責任
出版社
詳細情報なし
発売日
2020年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
あっ、読者特典が5つもついているんですね。メールテンプレに決めフレーズ集、職業別のアプローチ法まで。
佐藤メバル
そう、PDFの特典が5つ。一発目のメールテンプレ3種、成約を呼ぶ決めフレーズ5選、言ってはいけないNGトーク5選、職業別アプローチ法などです。
本文は、どんな人が営業に向いているか、成功に必要な5つの本質——悩みの解決、ヒアリング、クロージングの位置づけ、逃げ道の作り方——を順番に腹に落とす構成になっています。
橘ナナミ
『クロージングを最後にするな』とか『逃げ道を作ることが決定の鍵』とか、意外な主張が多くて気になります。
佐藤メバル
そこがこの本の芯ですね。著者は元の賃貸トップ営業マンで、手軽に楽して稼ぐ方法ではないとはっきり書いています。
コツコツ努力できる人向け、という但し書きは本気の言葉です。特典が魅力に見えるけれど、本文の5つの本質を自分の言葉にできるかが本番。そこを軸に読むといいですよ。

あなたが賃貸営業で契約率90%を達成する極秘マニュアル: こっそり教える
佐久川靖行 著|カナリアコミュニケーションズ
賃貸営業の実務書で221ページ、カナリアコミュニケーションズから刊行されています。契約率90%という高い数字を掲げ、「こっそり教える」という副題のとおり、現場で培ったやり方をまとめた体裁です。同じ賃貸営業の本でも、集客・追客・接客を区分けして解説する本や、15の仕事術として並べる本とは違い、契約率という成果指標に焦点を当てているのが特徴。内容の詳細な目次は公開されていないので、実物を手に取って確認するのが確実です。
こんな人におすすめ
賃貸営業で契約率を高めたい人、数字が伸びずに悩む人、実践的なやり方を探している人。ただし内容の詳細は公開されていないため、実物を確かめてから手に取り、自分の店の客層や規模と合うかを見極めたい場面に向きます。
良い点
- 賃貸営業の実践ノウハウをまとめる
- 221ページの単行本
- 契約率に焦点を当てた構成
気になる点
- 内容の詳細が公開されていない
- 前提となる数字が読み取りにくい
- 実物での確認が前提になる
出版社
カナリアコミュニケーションズ
発売日
2006年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『契約率90%』って、どういう条件での数字なんでしょうね。タイトルが強いと、逆に気になってしまいます。
佐藤メバル
タイトルが強い本は、中身との距離を自分で測るといいですね。これは賃貸営業の実務書で221ページ、カナリアコミュニケーションズから出ています。
「こっそり教える」という副題のとおり、現場で培ったやり方をまとめた体裁です。ただ内容の詳細な目次は公開されていないので、手に取って確かめるのが確実です。
橘ナナミ
ああ、そうか。ネットの情報だけで決めずに、実物を手に取って確かめるという姿勢も大事なんですね。
佐藤メバル
そのとおりで、賃貸の営業本は著者の現場が色濃く出るジャンルです。数字の大きいタイトルほど、自分の店の規模や客層と合うかを見たほうがいい。
契約率の話を読むときは、自分が担当するエリアで同じことが起きるかを考えながら読む。読み替えができる人ほど、この手の本は活きますよ。

4590社の競合がいる横浜地域No1を獲得した不動産営業術: 秘密はたった200部だけ配った不動産セールスレターにありました、、、
真山英二 著
4590社の競合がいる横浜エリアで地域ナンバーワンを獲得したという著者が、その営業法を一冊にまとめた本です。著者は慶應義塾大学理工学部の大学院を出て、外資系コンサルティング会社で経営コンサルタントとしてキャリアを積み、不動産会社の代表や全日本不動産協会神奈川県本部の理事も歴任。核になるのは200部だけ配ったセールスレターで、折り込みチラシはテストマーケティングがしやすく、レターチラシから来たお客様は成約率が高いと説いています。
こんな人におすすめ
中小の不動産仲介業者、チラシやレターで集客を変えたい人、大企業との差に悩む人、折込チラシのテストを始めたい人。セールスレターを軸に、地域で勝つ方法を組み立てたい場面に向きます。
良い点
- セールスレター中心の独自手法
- 折込チラシのテスト方法を解説
- 著者は取引1千件以上の経験
気になる点
- 地域密着型の手法に寄る
- 大企業向けの内容ではない
- チラシ作成の手間が前提
出版社
詳細情報なし
発売日
2019年6月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
4590社の競合がいる横浜で地域ナンバーワン……って、すごく具体的です。秘密がセールスレターっていうのも気になります。
佐藤メバル
著者は慶應の大学院を出て外資系コンサルティング会社で経営コンサルタントを経験し、その後不動産会社の代表や全日本不動産協会神奈川県本部の理事も歴任している方です。
この本の核は、200部だけ配ったセールスレター。折り込みチラシはテストしやすく、レターチラシから来たお客様は成約率が高い、と説いています。
橘ナナミ
200部って、思っていたより少ないですね。でもターゲットを絞るから刺さる、という理屈はわかる気がします。
佐藤メバル
そこなんです。お客様が実はよくわかっていないという前提に立ち、ターゲットを絞るからメッセージが刺さる。
口コミや紹介を増やすフォローの話も入っています。売れない営業マンのパターンを三つ挙げ、売れる営業のマインドセットに移る構成。
大企業に勝つというより、中小が戦い方を変える本ですね。

私は不動産エージェント: これからの不動産仲介業会のスタンダート営業職からの不動産エージェントへの道
藤木賀子 著
「不動産を売るのではなく、まずは自分を買ってもらう」。情報が多く出回り誰でも簡単に入手できる時代だからこそ、顧客は信頼できる自分の代理人を求めている——そんな立場から、不動産エージェントという働き方をまとめた一冊です。営業マンとエージェントの違いから始まり、戦う場所の選び方、幸福な働き方の追求、セルフブランディング、クライアントの選び方、そして必要なコミュニケーション力までを7つのステップで整理しています。
こんな人におすすめ
不動産仲介の会社方針に疑問がある人、異業種から転職を考えている人、将来的に不動産の仕事をしてみたい人。働き方そのものを見直し、エージェントという選択肢を検討したい場面に向きます。
良い点
- エージェントという働き方を整理
- 7ステップで行動に落とす
- キャリア設計の視点が得られる
気になる点
- 売上ノウハウの本ではない
- 実務の細かい手順は少なめ
- 独立の具体手順は簡潔
出版社
詳細情報なし
発売日
2022年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『不動産エージェント』って聞き慣れない言葉なんですけど、ふつうの不動産営業マンと何が違うんですか?
佐藤メバル
著者は「不動産を売るのではなく、まずは自分を買ってもらう」と書いています。情報があふれて誰でも物件を調べられる時代だからこそ、顧客は信頼できる自分の代理人を求める。
この本は、営業マンとエージェントの違いから、戦う場所の選び方、幸福な働き方、セルフブランディング、クライアントの選び方までを7つのステップで整理しています。
橘ナナミ
クライアントを選ぶこともエージェントの仕事、というのが今までにない考え方で、新鮮に感じました。
佐藤メバル
転職を考えている人、会社の営業方針に疑問がある人、将来不動産で働きたい人に向けて書かれています。営業ノウハウの本というより、働き方の設計図ですね。
だから今の現場で数字を上げる方法を探している人には物足りないかもしれない。キャリアの向きを変えたいときに読む本です。

不動産営業_30年生き残るプロと、3年で消える人の決定的な違い: AI時代を勝ち抜く5つの原則 (不動産業)
平野秀昭 著
不動産業界で30年のキャリアを歩んできた著者が、新人営業マンに贈る生存戦略の書です。バブル崩壊もリーマンショックもAI革命も乗り越えてきた経験から、3年で消える人と30年生き残るプロを分ける5つの原則——マインドセット、適応力、専門性、人間力、生存戦略——を解き明かします。情報格差で稼げる時代は終わったとして、物件情報ではなく判断の質を提供することを求める第一章が印象的。宅建はゴールではなく入場券だとも書いています。
こんな人におすすめ
不動産営業として長く生き残りたい人、AIやテクノロジーへの不安を感じている人、新人を指導する立場の人。30年のキャリアから、これからの立ち位置を考えたい場面に向きます。
良い点
- 30年のキャリアに基づく原則
- AI時代の立ち位置を整理できる
- 明日からできる3箇条つき
気になる点
- 抽象度が高く実務書ではない
- 数字の作り方は扱わない
- やや説教調に映る箇所がある
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『3年で消える人』って言い切られると、正直ドキッとします。AI時代の営業の話も、すごく気になりますね。
佐藤メバル
著者は不動産業界で30年のキャリアを歩んできた人で、バブル崩壊もリーマンショックもAI革命も見てきた。
5つの原則は、マインドセット、適応力、専門性、人間力、生存戦略です。情報格差で稼げる時代は終わった——だから物件情報ではなく判断の質を売る、というのが第一章の主張。
宅建はゴールではなく入場券、とも書いています。
橘ナナミ
5分以内の初動、SNSで個人をメディア化、ダブルライセンス。明日から実践できる3箇条も気になります。
佐藤メバル
そこが実践パートですね。AIを作業に使い、浮いた時間を共感や調整、地域密着に注ぐ。デジタルリテラシーはスキルではなくプロのマナーだという言い方も印象的です。
数字の作り方より、長く働き続けるための姿勢を整えたい人に向いています。

不動産営業の判断構造: ──不動産営業は、何を見て「この顧客に、どの物件をどう提案するか」を決めるのか 判断構造シリーズ
構造観測者 著
営業トークの本ではありません。顧客理解、条件整理、資金判断、物件選定、内見観察、推奨判断、決断支援、交渉・契約、トラブル対応という流れに実務を分解し、その背後の判断を言語化していく。なぜその質問をするのか、なぜ条件外の物件をあえて提案するのか、顧客の「いいですね」をどう読むのか、夫婦の温度差をどう見るのか。ベテランの「勘」と呼ばれてきたものを構造として捉え直し、付録には判断観察シートや内見時の反応観察チェックポイント20まで収録しています。
こんな人におすすめ
若手営業担当者、店長や営業責任者、新人教育やOJTを担当する人、案件レビューの材料を探している人。判断の言語化を通して、売れる営業と良い判断ができる営業の違いを考えたい場面に向きます。
良い点
- 判断のプロセスを言語化
- 付録のワークが充実
- 新人教育や案件レビューに使える
気になる点
- 読み物としての面白さは薄い
- トーク技術は学べない
- 抽象度が高く初心者には難解
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年8月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
判断構造、ってタイトルが硬いですね。でも『なぜ担当者によって提案が違うのか』は純粋に知りたいです。
佐藤メバル
これは営業トークの本ではありません。顧客理解、条件整理、資金判断、物件選定、内見観察、推奨判断、決断支援、交渉・契約、トラブル対応という流れに分解し、その背後の判断を言語化していく。
ベテランの「勘」と呼ばれてきたものを、構造として捉え直す試みですね。
橘ナナミ
『このお客さんは決まりそう』みたいな感覚を、説明できる形にするんですね。付録もかなり充実していそうです。
佐藤メバル
付録に全体マップ、判断観察シート、内見時の反応観察チェックポイント20、新人から管理職までの判断差を比べる実証フォーマット、熟練者の判断を未知ケースで検証する簡易プロトコルまで入っています。
新人教育やOJT、案件レビューの素材としても使える。売れる営業と良い判断ができる営業は同じなのかを考えたい人に、読み物というより教材として届く一冊です。

売らないから売れる ― 不動産トップ営業が明かす、契約の構造 ―
不動産ラボ 著
「一生懸命売ろうとするほど、客は逃げていく」。精神論や小手先のトーク術を排し、トップ営業が行っている契約の構造設計を言語化した一冊です。「いかがですか?」と聞かない理由、顧客の防衛本能を解除する戦略的ヒアリング、初回面談の10分で見極める3つの基準、顧客のABCランク分類、沈黙の正しい使い方、損失の提示による決断の加速、二択フレーミング、そして「他社も見てきてください」という一言まで、具体的な商談の場面で語られます。
こんな人におすすめ
最後の一歩で逃げられる経験が多い人、売り込むことに疲れた人、紹介を増やして安定したいベテラン、保険や車など高単価商材を扱う営業職。契約の構造設計を学び、商談を組み立て直したい場面に向きます。
良い点
- 契約の構造設計を具体的に解説
- 心理や行動経済学の知見が入る
- 高単価商材にも応用可能
気になる点
- トーク例の丸暗記は効かない
- 主張がやや強めの書き方
- 不動産以外は自分で置換が必要
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年4月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『売らないから売れる』って、逆説的すぎますよね。本当にそうなの?って最初は身構えてしまいます。
佐藤メバル
精神論や小手先のトーク術を排除して、トップ営業が行っている契約の構造設計を言語化した本です。「いかがですか?」と聞かない、顧客の防衛本能を解除する戦略的ヒアリング、初回面談の10分で見極める3つの基準、顧客のABCランク分類、沈黙の使い方、損失の提示、二択フレーミング、他社も見てきてくださいという一言まで、具体的な場面で語られます。
橘ナナミ
損失を提示するとか二択にする、って行動経済学の話ですよね。さっきの心理学の本と近いものを感じます。
佐藤メバル
近いのですが、こちらは対面販売の現場に寄せています。第7章では、デメリットを先に話すことで得られる圧倒的な信頼、クレームを最大の資産に変えるサービスリカバリーにも触れている。
「惜しい」で終わる理由を設計の問題として捉えるのがこの本の立場で、不動産以外の高単価商材にも応用できると書いていますよ。

日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳(あさ出版電子書籍)
田中敏則 著|あさ出版
特別なカリスマ性や流行のツールをフル活用しているわけではなく、私たちと同じような普通のセールスマンだと紹介される著者が、今日からできる小さな営業のコツを113並べた一冊です。ご紹介営業こそめざすべき道とし、お客様の周囲に新しいお客様がいるという見方、テクニックより心のノウハウ、農業をするように営業する、お客様のパートナーになる、といった言葉が並びます。「売った」ではなく「買っていただいた」と言ってみる、といった小さな工夫が積み重なります。
こんな人におすすめ
住宅販売の営業マン、紹介営業を増やしたい人、テクニックより心の持ち方を整えたい人、小さな工夫を毎日積み重ねたい人。今日からできるコツを一つずつ試したい場面に向きます。
良い点
- 113のコツを今日から実行できる
- 紹介営業の考え方を軸に据える
- 普通の営業マンとして語られる
気になる点
- 住宅販売が中心の内容
- 数字の作り方は体系的でない
- コツが多く取捨選択が必要
出版社
あさ出版
発売日
2011年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
1217棟って数字がすごい……。しかも普通の営業マンなら250年かかるって書いてある。どういう人なんですか?
佐藤メバル
特別なカリスマでも流行のツールでもなく、普通のセールスマンだと紹介されています。ご紹介営業を王道とし、お客様の周りに新しいお客様がいるという見方、テクニックより心のノウハウ、農業をするように営業する、といった言葉が並ぶ。
113の小さなコツが、今日からできる形で書かれているんです。
橘ナナミ
『テクニックは属人的、心のノウハウは普遍的』っていう一文、刺さります。紹介営業って、焦るとうまくいかないですもんね。
佐藤メバル
まさにそこです。成約率が高いから余裕が生まれ、安心感を与える、プラスのサイクルを回そうと書かれています。
著者は大手住宅メーカーに1975年に入社し、実働27年9カ月で累計販売棟数1000棟を達成した方。自社の商品を自分でも購入し体験しているから心を込められる、という話も印象的ですよ。

不動産営業は「全身採寸」からはじまる: 「あなたから買いたい」と言われる、先を照らす技術
ハナタツ 著
「もっと喋りが上手ければ売れるのに」——もしそう思っているなら、その考えを捨ててください。著者は、口の上手さはむしろ不信感になると書きます。お客様が求めているのは流暢なセールストークではなく、自分の人生を預けられる圧倒的な安心感。かつて強引な営業に疑問を感じ、失敗を繰り返してきた著者が辿り着いた、お客様の人生をミリ単位で把握する全身採寸という哲学を明かした一冊です。
こんな人におすすめ
話し方に自信がなく悩む人、成約の最後で引いてしまう人、夫婦の温度差に手を焼いている人、お客様の人生に寄り添いたい人。全身採寸という考え方で、営業の姿勢そのものを組み直したい場面に向きます。
良い点
- 聞く力を軸にした独自の哲学
- 夫婦の温度差への対処も扱う
- 物件を見ずに申込が入る信頼論
気になる点
- 成約テクニック集ではない
- 著者の体験に基づく内容
- 実務の細かい手順は少なめ
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年3月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
『全身採寸』って、物件ではなくてお客様のほうを測るんですか? その発想がまず面白いですよね。
佐藤メバル
そう、お客様の人生をミリ単位で把握するという独自の哲学です。著者はかつて強引な営業に疑問を感じ、失敗を繰り返してきた営業マン。
「7〜8件」で必ず決断に導く魔法の物差し、なぜ120点の物件がお客様を不幸にするのか、物件を見ずに申し込みが入るほどの信頼はどう築くのか。聞く力の本だと言えますね。
橘ナナミ
『口の上手さはむしろ不信感になる』という一文が刺さります。話し方に自信がない人には、むしろ希望になりますよね。
佐藤メバル
夫婦の意見の矛盾を一瞬で溶かすたった一つの問い、なんていう項目もあります。営業は説得ではなく、まだ気づいていない本当の望みを採寸し、暗い足元を懐中電灯で照らし、同じピントで未来を眺めることだと。
最後に「その物件、あなたは自分の身内に売れますか?」という問いが置かれている。覚悟まで含めた一冊です。

不動産営業のための購買心理学: 売れる営業が使う30の心理効果
桐生恒一 著
不動産営業はトークが上手い人が勝つのではなく、顧客の脳がどう意思決定するのかを理解し、契約までの流れを科学的に設計できる営業が勝つ。この立場から、心理学と行動経済学の実験研究を根拠に、住宅購入における決断の仕組みを30の心理効果として体系化した一冊です。損失回避、現状維持バイアス、選択麻痺、ネガティビティバイアスといった状態を、第一印象から信頼獲得、内見、価格提示、比較検討、クロージング、追客までの全プロセスに落とし込み、追客LINEの3日・7日・14日のテンプレまで収録しています。
こんな人におすすめ
値引き交渉や追客に悩む人、根性論ではなく仕組みで売りたい人、クロージングの型がほしい人、紹介を増やしたい人。30の心理効果とテンプレを使って、商談そのものを設計したい場面に向きます。
良い点
- 30の心理効果を全体に落とし込む
- テンプレが豊富で即戦力
- 追客LINEの設計まで収録
気になる点
- 理論の説明が多めで長い
- テンプレの丸写しは不自然
- 心理の前提知識があると読みやすい
出版社
詳細情報なし
発売日
2026年5月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
30の心理効果を、第一印象から追客まで全部の場面に落とし込むって、ずいぶん丁寧に整理されていますね。
佐藤メバル
損失回避、現状維持バイアス、選択麻痺、ネガティビティバイアス——顧客が決められないのは物件が悪いからではなく、脳がそういう状態にあるからだと説明します。
しかも理論で終わらず、初回接客、ヒアリング質問、内見案内、ローン不安を消す説明、比較検討を終わらせる質問設計、申込へ導くクロージング、追客LINEの3日・7日・14日のテンプレまで収録しています。
橘ナナミ
追客LINEのテンプレまで入っているんですね。ここまで具体的だと、明日からそのまま使えそうで助かります。
佐藤メバル
営業を根性と経験の世界から、再現性のある科学へ変えるというのがこの本の狙いです。値引き交渉が減る、追客が怖くなくなる、紹介が増える。
ただしテンプレはあくまで型なので、そのまま読むと不自然になる人もいる。自分の言葉に変換する作業は必要で、その手間を惜しまない人に向いています。

話し方の才能は練習法で決まる: 不動産営業のクロージング逆算練習法 大人の学びシリーズ (Soma Books)
三橋泰介 著|SomaBooks
物件の周辺環境もローン計画も完璧に説明でき、お客様との関係も良好。それなのに最後の「ご決断いただけますか」で喉が詰まる——そんな悩みの一点に特化した本です。著者はYouTube累計74万再生の話し方アドバイザーで、不動産企業の研修も数多く担当。決めゼリフを期限提示型・比較確認型・未来描写型の3型にし、反論と沈黙の分岐練習、録音セルフレビュー、失注した商談直後の10分メモ、7日間の練習プランまでを段階的に示します。
こんな人におすすめ
クロージングで声が上ずる人、沈黙が怖くて自分から引いてしまう人、値引きで粗利を削ってしまう人、あがり症を克服したい人。最後の一言から逆算して練習したい場面に向きます。
良い点
- クロージングに特化した希少な一冊
- 7日間の練習プランつき
- 録音レビューで癖を直せる
気になる点
- 営業全体はカバーしない
- 練習の継続が前提
- 音読の手間がかかる
出版社
SomaBooks
発売日
2026年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
クロージングの最後の一言で声が上ずる……。これ、営業じゃなくても想像できて、なんだか苦しくなりますね。
佐藤メバル
そこに特化した本は珍しいです。著者はYouTube累計74万再生の話し方アドバイザーで、不動産企業の研修も数多く担当してきた人。
決めゼリフを新築戸建・中古マンション・投資物件に合わせて期限提示型・比較確認型・未来描写型の3型にし、最後の一言から逆算して練習を組み立てる手法を紹介しています。
橘ナナミ
録音して自分の癖を耳で直す、っていうのも現実的ですね。7日間の練習プランがあるなら、今夜から始められそうです。
佐藤メバル
「妻に相談します」「他も見てから」への返し方、顧客の熟考である3秒の沈黙を味方につける技術、失注した商談の直後10分メモを翌日の練習に還流させる仕組みまで入っています。
あがり症は性格ではなく、準備された言葉が緊張を鎮めるという立場。根性論を捨てたい人にこそ向きます。

トップ営業マンの特徴と共通点: なぜ私はたった3年で大手不動産売買仲介会社のトップセールスマンになれたのか
不動産投資家MASA 著
証券会社では同期30人の中でトップ、チェーン居酒屋では全国約250店舗の中でトップ、不動産では3年目に九州ブロックトップを史上最速・史上最高売上で取り、連続トップも取った——そんな著者が、社会人としての心構え、成果を出すための実務と営業テクニック、トップセールスマンになるための考え方という三部構成で語る一冊です。値切られたときの対処や伝える金額で期待値を下げる技術など実務も入りつつ、規則正しい生活や報連相といった土台の話が厚いのが特徴です。
こんな人におすすめ
営業で成果が出ずに悩む人、トップセールスマンを目指したい人、社会人としての土台を整えたい人、異業種から営業職に移った人。営業の基本と心構えを一冊で押さえたい場面に向きます。
良い点
- 心構えから実務まで三部構成
- 複数業種のトップ経験が語られる
- 営業の土台作りに向く
気になる点
- 不動産固有の話は少なめ
- 内容が幅広く焦点が散る
- 著者の実績が前提の主張
出版社
詳細情報なし
発売日
2023年7月
ページ数
詳細情報なし
橘ナナミ
証券会社→キャバクラ→居酒屋→不動産って、経歴がすごい。3年で九州ブロックトップって、本当なんですね。
佐藤メバル
著者は福岡在住の専業大家で、証券会社では同期30人のトップ、居酒屋では全国約250店舗の中でトップ、不動産では3年目に史上最速・史上最高売上で九州ブロックトップを取ったと書いています。
本書は社会人としての心構え、成果を出す実務と営業テクニック、トップセールスマンになるための考え方の三部構成です。
橘ナナミ
規則正しい生活とか、報連相をこれでもかというほどに、とか。営業テクより前の話が半分くらいあるのが意外です。
佐藤メバル
そこが他の営業本との違いですね。値切られたときの対処、伝える金額で期待値を下げる技術、商談後のフォロー、使える最強フレーズといった実務も入りつつ、思考のリミッターを外す、周りのせいにしない、小さな成功を積み重ねるという土台の話が厚い。
営業は最強の資格という言葉が全体を貫いています。
「何を、いつ、どの順番で」——3段階ロードマップと職種別マップ
橘ナナミ
冊数が多いと、結局どれから手をつければいいのか……。
佐藤メバル
順番を決めよう。1年目は「流れ」の1冊。『新人不動産営業が最初に読む本』か『不動産売買営業1年目の教科書』を通しで読む。2年目は「型」の本。成約までの手順書と、『話し方の才能は練習法で決まる』のような練習設計の本を交互に。3年目以降は「判断」の本で、『不動産営業の判断構造』のように自分の判断を言語化する。ここで多くの人が2年目の壁にぶつかるんだ。
橘ナナミ
2年目の壁って、どんな壁ですか?
佐藤メバル
1年目は「知らないことを覚える」だけで伸びる。でも2年目は、覚えた知識をどう組み合わせるかの勝負になる。だから知識系と行動系を交互に読む週次サイクルが効く。月曜に『不動産営業のための購買心理学』の章を1つ、水曜に『はじめての不動産媒介営業の基礎知識』の判例を1つ、金曜に自分の商談を振り返る。偏りを防ぐだけで、提案の引き出しが増えるよ。
橘ナナミ
職種別だと、どこで迷いやすいですか?
佐藤メバル
賃貸から売買への移行だね。『不動産仲介/売買の始め方』は、賃貸はできる、宅建も取った、でも売買は怖い、という人の最初の1件を扱っている。逆に売買から管理やPM・BMに移る人は、接客マニュアルより契約後のトラブル予防に強い本へ。職種が変わったら1冊目から引き直す。これが基本だよ。
名著でも「ここは時代遅れ」——改訂版の見分け方と、読むべきでない本
橘ナナミ
逆に、読まないほうがいい本ってありますか?
佐藤メバル
三つある。根性論だけで手順がない本、誰にでも当てはまる再現性のない成功談、出典のない数字を並べた本。あとは発行年が古い法令解説だね。不動産は報酬規定も重要事項説明も変わるから、古い版で覚えると現場で危ない。
橘ナナミ
昔の名著は、今読んでもいいんですか?
佐藤メバル
マインドの部分は古びない。『日本一住宅を売っている営業マンの営業の手帳』はテクニックより心の扱い方が主眼だから、いま読んでも刺さる。ただ『不動産営業マン元気マニュアル』のように、不況を乗り切るという時代背景の上に書かれた本は、読み替えが必要な箇所があると心得ておくといい。
橘ナナミ
版のチェックは、どこを見ればいいですか?
佐藤メバル
奥付の発行年月と、まえがきの「第○版にあたって」。法改正に触れているかが一番の目印だね。買う前に、目次に「重要事項説明」「媒介契約」「個人情報保護」があるかを見るだけでも、鮮度の判断ができるよ。
読んで終わりにしない——アウトプット設計と情報源の使い分け
橘ナナミ
本を読んでも成約率が上がらない人っているんでしょうか。
佐藤メバル
いる。典型的なのは、読んだ内容を自分の言葉に変換せず、商談直前に真似しようとするパターン。本の言葉は著者の現場の言葉だから、そのままでは自分のお客様に合わない。読み終えたら、その章から自分の案件用のスクリプトに1行書き換える。これが変換作業だよ。
橘ナナミ
具体的には、どう運用するんですか?
佐藤メバル
朝会で1章の要約を3分で共有する、週末に失注案件を1件だけ本の章と突き合わせる。『不動産売買 新人のための100チェックリスト』なら、項目を自分の案件に置き換えて引き渡し前に見返す。読書ノートは、要約より「自分の現場でどう使うか」を1行書くだけでいい。
橘ナナミ
本とセミナー、WEBはどう使い分けますか?
佐藤メバル
骨格は本で作る。セミナーは最新の運用や他社事例、WEBは今日の金利や制度の確認。役割が違うんだ。紙は書き込み、電子は検索、聴書は移動時間の復習。入手手段を分けると、読了コストが下がるよ。
橘ナナミ
AIやIT重説の話は、どの本で追えますか?
佐藤メバル
『不動産営業_30年生き残るプロと、3年で消える人の決定的な違い』は、AIを相棒として使い、専門性を掛け合わせる前提で書かれている。IT重説のような制度の運用は、新しい実務書の改訂や業界団体の解説で補うのが確実だね。本は地図、最新情報は現場の地図アプリ。両方いるんだ。
よくある質問
不動産営業の未経験者は、まずどの本から読めばいいですか?
橘ナナミ
不動産営業の未経験者は、まずどの本から読めばいいですかについて教えてください。
佐藤メバル
業務の流れを時系列で追える1冊から始めるのがおすすめです。『新人不動産営業が最初に読む本』や『不動産売買営業1年目の教科書』のように、受付対応から契約締結までを順に追える本なら、用語と流れが同時に頭に入ります。売上を伸ばすノウハウ本は、その後で十分間に合います。
宅建の勉強と実務書、どちらを先に読むべきですか?
橘ナナミ
宅建の勉強と実務書、どちらを先に読むべきですかについて教えてください。
佐藤メバル
完全に分けるより、実務書を薄く1冊先に通すのが効果的です。現場の文脈を知った状態で資格の用語に触れると、暗記が「使える知識」に変わります。資格取得後は、媒介契約や重要事項説明の実務書に切り替えると、学び直しの重複を防げます。
賃貸仲介と売買仲介でおすすめ本は変わりますか?
橘ナナミ
賃貸仲介と売買仲介でおすすめ本は変わりますかについて教えてください。
佐藤メバル
変わります。賃貸仲介は『不動産営業マニュアル 賃貸編〔改訂版〕』や『知識より先に磨く、賃貸営業の基本』など集客・追客・契約手続きの実務書、売買仲介は『不動産仲介/売買の始め方』や『売らないから売れる』など商談設計の本が中心になります。まず自分の職種の1冊を選んでください。
営業スキルの本は何冊くらい読めば効果が出ますか?
橘ナナミ
営業スキルの本は何冊くらい読めば効果が出ますかについて教えてください。
佐藤メバル
冊数より、読んだ内容を自分の商談に変換した回数が効きます。行動系の1冊を選び、2週間かけて自分のスクリプトに書き換え、実際の商談で試して振り返る。このサイクルを1冊で回したほうが、10冊を流し読みするより成果につながります。
昔の名著は今でも読む価値がありますか?改訂版との違いは?
橘ナナミ
昔の名著は今でも読む価値がありますか?改訂版との違いはについて教えてください。
佐藤メバル
マインドや心の扱い方を扱った本は古びにくく、今読んでも価値があります。一方で報酬規定や重要事項説明、税制に触れた箇所は改正で変わるため、改訂版や新しい版を選んでください。心の本は昔のまま、制度の本は最新版、と覚えておくと迷いません。
読書が苦手な人でも続けられるインプット方法はありますか?
橘ナナミ
読書が苦手な人でも続けられるインプット方法はありますかについて教えてください。
佐藤メバル
通読をゴールにしないことです。『不動産売買 新人のための100チェックリスト』のような項目形式の本なら、1日1項目だけ拾って現場で確認する使い方ができます。移動時間は聴書で復習し、朝会で1章を3分共有すると、読む量より定着率が上がります。
本を読んでも成約率が上がらないのはなぜですか?
橘ナナミ
本を読んでも成約率が上がらないのはなぜですかについて教えてください。
佐藤メバル
読んだ言葉をそのまま使おうとしているケースがほとんどです。本の表現は著者の現場のもので、自分のお客様の事情とはずれます。章ごとに「自分の案件ならどう言うか」を1行書き換え、失注案件と突き合わせる作業を挟むと、知識が提案に変わります。
紙・電子・聴書(オーディブル)はどれが効率的ですか?
橘ナナミ
紙・電子・聴書(オーディブル)はどれが効率的ですかについて教えてください。
佐藤メバル
役割で分けるのが効率的です。紙は書き込みと付箋、電子はキーワード検索、聴書は移動中の復習に向きます。手順や法令は紙か電子で手元に置き、マインド系や事例は聴書で繰り返し触れる。同じ本を二度追わない前提で選ぶと時間が守れます。
まとめ
橘ナナミ
今日の話を聞いて、25冊を全部読まなくていいんだと安心しました。でも、1冊をどう読むかで差が出るんですね。
佐藤メバル
そう。同じ本でも、用語を覚えるために読むのか、明日の商談のために読むのかで、残り方がまるで違う。まずは自分の職種の1冊を、付箋を貼りながら通す。遠回りに見えて、いちばんの近道なんだ。
橘ナナミ
付箋は、どこに貼ればいいんですか?
佐藤メバル
自分の案件で「うまく言えなかった場面」に近い箇所。読んでいる最中にお客様の顔が浮かんだところだね。そこだけ後で読み返して、自分の言葉に書き換える。読書は、商談の予習だと思えばいい。
橘ナナミ
なるほど……! 読書も、お客様対応と同じなんですね。
佐藤メバル
その通り。いきなり「ここに決めてください」と物件を勧める営業はいないだろう。まず希望を聞き、候補を絞り、内見して、最後にそっと背中を押す。本を読むのも同じで、結論の1冊に飛びつかず、流れを知り、型を身につけ、判断を重ねていく。25冊は、あなたの内見リストだ。全部を回る必要はないけれど、順番に足を運べば、最後には必ず「この一冊」に出会えるよ。
