小学生向けファンタジー小説のおすすめ人気ランキング20選【2026年版】
最終更新: 2026年4月
監修者椎名サワラ(@shelfy_sawara)▼
文芸担当。小説・ミステリー・ファンタジー・恋愛・時代小説に詳しい。漫画・エッセイも幅広く読む。
監修者橘ナナミ(@medias_nanami)▼
編集部の新人インターン。22歳の大学院生で、メディア論を研究中。「それ気になります!」が口癖の天然キャラ。読者の素朴な疑問を代弁する役割で、各メディアの専門家にいろんなジャンルの素朴な質問をぶつけていく。
小学生にとって、ファンタジー小説は想像力をかき立て、冒険心を育む素晴らしいジャンルです。どの本が楽しめるのか、悩む親や教育者の声をよく耳にしますが、私たちの記事では、そんな悩みを解消するために選りすぐりの作品を紹介します。
橘ナナミ
椎名サワラさん、私が思うには、ファンタジー小説って本当にたくさんあって、どれを選べばいいのか迷っちゃいます!
椎名サワラ
確かに、どこから手を付けていいかわからない気持ち、よくわかるよ。それがまさにファンタジー小説 小学生 おすすめ本を探す際の入口なんだ。順番を知ることが大切だよ。
小学生向けファンタジー小説の選び方 — 3つのレイヤーで段階的に選ぶ
橘ナナミ
順番って、どういうことですか?
椎名サワラ
ファンタジー小説 小学生 おすすめ本は基礎レイヤーから上級レイヤーまで、3つの段階で考えると選びやすいんだ。ぜひ順番に積み上げてみて。
| レイヤー | 必要な時期 | 該当する書籍 |
|---|---|---|
| 基礎レイヤー | 低学年 | ハリー・ポッターと賢者の石 |
| 中級レイヤー | 中学年 | 霧のむこうのふしぎな町 |
| 上級レイヤー | 高学年 | モモ |
橘ナナミ
いきなり上級レイヤーを選ぶこともあるかもしれませんね?
椎名サワラ
そうなんだ。でも、順番を飛ばさずに選ぶことが、結果的には近道になるよ。
お子さんに合う小学生向けファンタジー小説の選び方
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 完全初心者 | 1位 ハリー・ポッターと賢者の石 |
| 中級者 | 4位 新装版 魔女の宅急便 |
| 上級者・特化派 | 10位 はてしない物語 |
小学生向けファンタジー小説の比較表
橘ナナミ
えっ、20冊もあるんですか!?まずどう見ればいいんですか?
椎名サワラ
焦らず焦らず(笑)。まずは比較表で全体像を眺めてみよう。価格・著者・対象読者を一覧で見られるから、自分に近そうなのが分かるはず
小学生向けファンタジー小説のおすすめ人気ランキング
橘ナナミ
比較表だけだとピンと来ないので...1冊ずつ詳しく教えてください!
椎名サワラ
よし、それじゃあ1位から順に1冊ずつ解説していこう。各冊どんな人に向いてるかも合わせて話すから、自分に合いそうなのを見つけてほしい

ハリー・ポッターと賢者の石
¥2,750
シリーズ累計5億部以上を誇る、世界中の子どもたちを本好きにしてきた魔法物語の金字塔。主人公ハリーが11歳で魔法学校ホグワーツに入学し、親友ロンとハーマイオニーとともに謎に挑む第1巻。登場人物の性格が丁寧に描かれていて、クラスや友達関係など「学校あるある」を重ねながら読める。読み進めるほど伏線が回収されるプロットの巧みさは大人も唸るレベルで、「本を読むのが嫌い」という子が最後まで読んでしまうことも珍しくない。巻を重ねるごとに内容が深くなるシリーズ構成も、読書習慣を育てるのに最適。まずここから始めてほしい一冊。
こんな人におすすめ
読書が苦手な子どもにも最初の一冊として強くすすめたい定番
良い点
- テンポがよく、スラスラ読めるのに読み終えた満足感が大きい
- キャラクターが個性的で感情移入しやすい
- 世界中で愛された普遍性があり、映画との比較も楽しめる
気になる点
- 後半シリーズ(4巻以降)と比べると本書はまだスケールが小さく、重厚さはこれから増していく
- 翻訳の問題で原語のニュアンスが一部失われている箇所がある(英語で読む選択肢も)
橘ナナミ
えっ、ハリー・ポッターってどんなお話なんですか?魔法学校が舞台って聞いたことあるけど、どんなことが起きるの?
椎名サワラ
ハリー・ポッターは、魔法学校ホグワーツに入学した11歳の少年、ハリーが主人公です。彼は親友のロンやハーマイオニーと共に、様々な謎や冒険に挑むんですよ。<strong>魔法</strong>や友情、勇気がテーマで、読みごたえがあります。
橘ナナミ
それ、めっちゃ面白そう!でも、魔法のことがたくさん出てくると難しそうなんですけど、初心者でも大丈夫ですか?
椎名サワラ
もちろん大丈夫です!読者が一緒に成長していくように、物語が進むにつれて説明が丁寧にされているので、初めてでも楽しめます。<strong>伏線</strong>が回収される仕掛けもあり、読んでいてワクワクしますよ。

霧のむこうのふしぎな町
¥748
1975年に刊行された日本のファンタジー児童文学の先駆け的作品で、今もなお読み継がれている。小学生のリナが夏休みに霧の向こうの不思議な町へ迷い込み、魔女のおばあさんの家で住み込みで働くことになる。設定のユニークさもさることながら、リナが自分の力で問題を解決していく成長譚としての側面が強く、読後に清々しい余韻が残る。日本語で書かれているのでハリポタより読みやすく、低学年でも親と一緒に楽しめる。「霧の向こうに何があるのだろう」という好奇心が最後まで持続する語り口は、子どもの読書体験として最上質なもののひとつだ。
こんな人におすすめ
低学年から読める日本語ファンタジーの入門として最適な一冊
良い点
- 読みやすい文体で児童文学の入門として最適
- 個性豊かな登場人物が多く、読んでいて楽しい
- 懐かしさと新鮮さが同居する、温かみのある世界観
気になる点
- 大人が読むと物語のスケールがやや小さく感じることがある
- ふしぎな町のルールや設定がやや曖昧で、深い謎解きを期待すると物足りない
橘ナナミ
リナが霧の向こうの町に迷い込むって、どんな感じなんですか?やっぱり不思議な雰囲気なんですかね?
椎名サワラ
うん、リナが迷い込む町はまさに不思議そのものです!霧に包まれた町の中で、色とりどりのキャラクターと出会うことで、彼女の冒険が始まりますよ。特に、魔女のおばあさんとの関係が面白いです。
橘ナナミ
へぇ、魔女のおばあさんとリナの関係が大事なんですね!それで、リナはどうやって成長していくんですか?
椎名サワラ
リナは自分の力で問題を解決していく姿が描かれているんです。例えば、町の人たちを助けながら、自分の存在意義を見出していく過程がとても感動的なんですよ。<strong>成長</strong>物語としても楽しめます!

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
¥990
2014年の刊行以来、小学生の間で爆発的な人気を誇るシリーズの第1巻。不思議な駄菓子屋「銭天堂」の駄菓子はどれも願いを叶えてくれるが、使い方を間違えると恐ろしいことになる。各話の主人公が変わるオムニバス形式なので、どこからでも読みやすく、章が短いので本が苦手な子でも読み続けやすい。「ちょっとコワくてちょっと楽しい」絶妙な匙加減で、子どもが夢中になる理由がよくわかる作品。シリーズが続いているので、気に入れば次の巻へと自然につながるのも親としてはうれしいポイント。「学校の図書室で一番借りられている本」の常連でもある。
こんな人におすすめ
本が苦手な子の入口に最適、章が短くて読みやすいシリーズ
良い点
- 1話完結で読みやすく、読書が苦手な子にも入りやすい
- ドキドキ感があり子どもが夢中になりやすい
- 道徳的テーマを押し付けることなく楽しく伝える
気になる点
- 少しゾッとする展開があり、敏感な子には不向きな場合も
- シリーズが長くなりすぎて途中で止まる子もいる
橘ナナミ
「銭天堂」って、どんなストーリーなんですか?読みやすいって聞いたけど、子どもでも楽しめる内容なのかな?
椎名サワラ
「銭天堂」は不思議な駄菓子屋を舞台に、様々な願いが叶う駄菓子が登場するお話です。ただし、使い方を間違えると大変なことに。オムニバス形式なので、どの話から読んでも楽しめるのが魅力なんですよ。
橘ナナミ
オムニバス形式なら、気軽に読めそうですね!それに、ちょっとコワい要素があるっておもしろそう。でも、具体的にどんな願いが叶うんですか?
椎名サワラ
例えば、自分の好きなものを食べたいという願いを叶える駄菓子があったり、逆に他人の願いを無理にかなえようとしてトラブルに巻き込まれたりします。<strong>それぞれのエピソード</strong>が教訓につながることも多いんです。

新装版 魔女の宅急便
¥792
13歳の魔女キキが一人前になるため、見知らぬ町で宅急便屋を始める物語。角野栄子の文章はテンポよく読みやすく、キキのポジティブなキャラクターに引っ張られるように最後まで読んでしまう。ジブリのアニメ映画を先に知っている子も多いが、原作小説の方が内面描写が豊かで、「魔女でも悩む、失敗する、立ち直る」過程がより丁寧に描かれている。自立・仕事・友情というテーマは、保護者から見ても読んでほしい内容ばかりだ。シリーズ全6巻あり、キキの成長を長期間追って読める点も魅力。中学年から高学年にかけて特におすすめしたい。
こんな人におすすめ
自立と成長のテーマを自然に体験できる、女の子に特におすすめの一冊
良い点
- 映画との比較で読書への興味が広がる
- 自立や成長のテーマが自然に伝わる
- 文章がやわらかく小学生でも読みやすい
気になる点
- 映画版と内容が異なる部分があり、映画が好きな子は戸惑うことも
- 全6巻読み切るには時間がかかる
橘ナナミ
魔女の宅急便って、どんなお話なんですか?キキはどんなキャラクターなんでしょう?
椎名サワラ
キキは、13歳の魔女で、自立を目指して新しい町で宅急便屋を始めます。<strong>ポジティブ</strong>で、困難に立ち向かう姿勢が魅力的ですよ。彼女の成長を通じて、自分の力で生きる大切さが描かれています。
橘ナナミ
うわ、それ面白そう!特に自立や成長のテーマが気になりますね。物語はどれくらいの長さなんですか?
椎名サワラ
全6巻のシリーズで、キキの成長を長期間追って読めるのが魅力です。読者は彼女と一緒に悩んだり、成功したりすることができるので、<strong>感情移入</strong>しやすいですよ。

ライオンと魔女
¥913
ナルニア国ものがたりシリーズ第1巻(刊行順では第2巻)。4人きょうだいが衣装たんすをくぐると、いつの間にか雪と氷の魔法の国ナルニアへと続いていた——そんな夢のある導入から始まる物語は、子どもの「隠し通路や秘密の場所」への憧れをダイレクトに刺激する。ライオンのアスランを中心とした善と悪の戦い、そして犠牲と復活のドラマは大人が読んでも力強い。C.S.ルイスが書いた7巻シリーズの中でも最も読みやすく、まずここから入るのがベスト。ファンタジーの古典的名作として長く読み継がれており、この一冊で世界文学への入口にもなる。
こんな人におすすめ
王道のファンタジー世界に浸りたい、中学年以上の子どもに
良い点
- 短くて読みやすく、小学校低学年から楽しめる
- ナルニアの世界観が瑞々しく、想像力をかきたてる描写が随所にある
- 大人が読んでも深みのある寓意的なテーマが楽しめる
気になる点
- 宗教的な含意(キリスト教的象徴)が強く、知識があるとより深く読めるが、なくてもわかるようには書かれている
- 現代のファンタジーに比べると展開がシンプルで、アクション場面が少ない
橘ナナミ
えっ、「ライオンと魔女」ってどんな話なんですか?なんか雪の王国が出てくるみたいですね!
椎名サワラ
はい、あの作品は4人のきょうだいが衣装たんすを通り抜けて、雪と氷の魔法の国ナルニアに行く物語なんです。<strong>冒険</strong>や善と悪の戦いが描かれていて、子どもたちの想像力を掻き立てますよ。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!でも、子どもには難しかったりしないんですか?
椎名サワラ
全然大丈夫です。特にこの本はC.S.ルイスのナルニア国ものがたりシリーズの中でも最も読みやすいので、ファンタジーに興味がある中学年以上の子どもにはピッタリです。<strong>ストーリー</strong>も分かりやすく、夢中になれますよ。

モモ
¥880
「時間を節約すればするほど時間がなくなる」という逆説を、孤独な少女モモと灰色の男たちの物語で描いたエンデの傑作。一見シンプルな冒険談だが、読み進めると「本当の豊かさとは何か」という深いテーマが浮かび上がる。子どもが読んでも楽しいが、親が読み聞かせて一緒に話し合うとさらに豊かな体験になる。「ゆっくり聴くことの大切さ」「時間をどう使うか」という視点は、スマホやゲームで忙しい現代の子どもたちにとってむしろ今こそ刺さるテーマだ。文章は決して易しくないが、高学年ならしっかり読み通せる。読んだあとに家族で話し合える本として特におすすめ。
こんな人におすすめ
親子で読んで語り合いたい、深いテーマを持つ高学年向けの一冊
良い点
- 時間・自由・人間らしさについて、物語を通じて深く考えさせてくれる
- 子どもから大人まで楽しめる重層的な構成で、読む年齢によって受け取り方が変わる
- 読後に自分の生き方を見直したくなる強い余韻がある
気になる点
- 序盤の子どもたちのごっこ遊び描写が長く、テンポが遅いと感じる読者もいる
- 翻訳文体に慣れが必要で、子どもによっては少し読みづらい場合がある
橘ナナミ
モモって、どんな物語なんですか?時間泥棒の話って、ちょっと怖そうですね。
椎名サワラ
モモは、孤独な少女が時間泥棒に立ち向かう物語です。彼女が、時間を大切にすることの重要性を学んでいく過程が描かれています。『時間を節約すればするほど時間がなくなる』という逆説が、まさにこの本の魅力ですね。
橘ナナミ
なるほど、そういうテーマなんですね!でも、小学生には難しくないですか?
椎名サワラ
高学年の子どもたちにはしっかり理解できる内容です。ただし、親が一緒に読んで話し合うと、より深い理解につながります。<strong>『ゆっくり聴くこと』</strong>の大切さも学べるので、ぜひ親子で取り組んでみてほしいです。

エルマーのぼうけん
¥1,540
エルマーという少年が、竜の子どもを助けるために危険な島へ旅に出る。リュックの中にあるのはチューインガム、飴玉、ピンセット、歯ブラシなど日用品ばかり——それをどう使って危機を乗り越えるかが読みどころだ。短い文と丁寧な地図・挿絵で、低学年でも読み進めやすく、「読書が苦手」という子の最初の一冊として何十年も前から保護者や先生に愛用されてきた。「自分で考えて問題を解決する」という体験を楽しく味わえる構成で、論理的思考の芽生えにもなる。続編2冊もあり、エルマーの冒険を3冊通して楽しめる。
こんな人におすすめ
低学年の最初の一冊として保護者・先生から長年愛されてきた定番
良い点
- 問題解決思考が楽しく育まれる
- 読書入門に最適なボリュームと内容
- 親世代も読んだ名作で共読しやすい
気になる点
- 少し古い作品なので時代感を感じる箇所も
- 絵が多い作品を好む子には絵が少なく感じる場合も
橘ナナミ
エルマーのぼうけんって、どんなお話なんですか?竜を助けるって、面白そうですね!
椎名サワラ
はい、エルマーは竜の子どもを助けるために危険な島へ冒険に出ます。彼が持っている日用品を使って、さまざまな問題を解決するのが魅力なんですよ。
橘ナナミ
日用品をどうやって使うのか、すごく気になります!子どもでも理解できる内容ですか?
椎名サワラ
もちろんです!短い文と丁寧な地図、挿絵があるので、低学年の子でも読みやすいです。読書が苦手な子にもぴったりの一冊なんです。

だれも知らない小さな国
¥660
セナはある日、クローバーの葉の下で小さな人「コロボックル」に出会う。人間と小人の友情、そして秘密を守ることの意味を丁寧に描いた、日本の児童文学の名作だ。1959年初版ながら今も読まれているロングセラーで、のちに「指輪物語」などの影響を受けたという佐藤さとるの独自世界観が光る。文章は非常に読みやすく低学年でも楽しめる一方、「約束を守ること」「弱い存在を大切にすること」という普遍的なテーマが静かに刻まれている。シリーズ続編もあり、コロボックルたちの世界をもっと知りたくなる。子どもに「いい本」を渡したい保護者に自信を持っておすすめできる一冊。
こんな人におすすめ
日本の児童文学に触れさせたい、人と秘密の友情を描いた名作
良い点
- 日本の伝説をベースにした親しみやすい世界観
- 自然への敬意が自然に育まれる
- 親世代も読んだ名作なので共読しやすい
気になる点
- 文体が古めで現代の子には少し読みにくく感じる場合も
- 展開がゆっくりで刺激を求める子には物足りないかも
橘ナナミ
「だれも知らない小さな国」って、どんなお話なんですか? 友達との秘密について描かれているって聞いたんですけど。
椎名サワラ
この物語は、セナという女の子がクローバーの下で小さな友達「コロボックル」と出会うところから始まります。人間と小人の友情が描かれていて、特に「約束を守ること」や「弱い存在を大切にすること」がテーマになっています。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!友情のテーマって、子どもにとって大事ですよね。読むのは難しくないですか?
椎名サワラ
全然難しくありませんよ!文章は非常に読みやすく、低学年でも楽しく読めるようになっています。普遍的なメッセージが静かに刻まれているので、大人が読んでも感動すると思います。

不思議の国のアリス
¥605
ウサギを追いかけて穴に落ちたアリスが、不思議な国で次々と奇妙な出来事に巻き込まれる。常識が通用しない世界の描写は、今読んでも驚くほどシュールで、子どもの「なんで?」という好奇心を刺激し続ける。1865年発表の古典だが、チェシャ猫や帽子屋のお茶会など、現代のゲームや映画でも引用され続けている普遍的なイメージに満ちている。ゲームやディズニー映画でキャラクターを知っている子が多く、馴染みやすい入口としても機能する。翻訳版によって読みやすさが大きく変わるので、岩波少年文庫や角川つばさ文庫など子ども向け翻訳版を選ぶと安心。
こんな人におすすめ
好奇心旺盛で想像力豊かな子どもに特に響く、世界文学の入口
良い点
- 短くコンパクトにまとまっており、ファンタジー文学の入口として最適
- ナンセンスユーモアと言葉遊びが随所にあり、大人が読んでも発見がある
- 160年以上読み継がれる普遍的な魅力があり、文学の古典として価値が高い
気になる点
- 訳者によって文体や雰囲気がかなり異なるため、版を選ぶ際に注意が必要
- ストーリーに一貫した筋道が少なく、起承転結を求める読者には物足りないことがある
橘ナナミ
ウサギを追いかけて穴に落ちるって、どんな感じの話なんですか?普通の世界じゃないってことですよね?
椎名サワラ
そうですね、アリスが落ちた先はまさに<strong>不思議な</strong>国です。彼女が出会うキャラクターや出来事は、すべて常識が通用しないシュールな世界で、子どもたちの好奇心を引き出しますよ。
橘ナナミ
へぇ、常識が通用しないんですね!じゃあ、どんなキャラクターが出てくるんですか?
椎名サワラ
代表的なキャラクターには、チェシャ猫や帽子屋がいます。特に帽子屋のお茶会は、時間が止まっているかのような、奇妙な雰囲気があって、子どもたちにとっては<strong>刺激的</strong>な場面です。

はてしない物語
¥3,146
本の中の世界に入り込んだ少年バスチアンが、自分の名前を呼ばれてファンタジアの世界を救う冒険に出る。「読書好きの子どもへの最高の贈り物」とも称される、物語の中に物語が入れ子になった独特の構造が特徴だ。本が好きな子ならバスチアンに自分を重ねて没頭するはずで、読後には「自分にも何かができる」という感覚が残る。文章量は多く、小学校中学年から高学年向けの作品だが、読み始めると止まらない吸引力がある。モモと同じミヒャエル・エンデの作品なので、モモを楽しんだ子の次の一冊としても最適。
こんな人におすすめ
本が好きな高学年に最高のプレゼント、物語の中に吸い込まれる体験
良い点
- 「物語の中に入り込む」感覚を読書体験そのもので味わえる唯一無二の構造
- アドベンチャーとして読んでも、哲学的寓話として読んでも成立する多層的な内容
- 原書の美しい装丁が日本語版でも再現されており、本としての質感が高い
気になる点
- 589ページと分量が多く、特に後半の展開が読者によって好みが分かれる
- 価格が3000円超とやや高め。文庫版は現状存在しないため手軽に手を出しにくい
橘ナナミ
バスチアンが本の中の世界に入り込むって、どんな感じなんですか?やっぱりすごくワクワクします?
椎名サワラ
そうですね、バスチアンが物語の中に入ることで、読者も彼の冒険を一緒に体験する感覚になります。`<strong>物語</strong>`の中に入り込むことは、読書の醍醐味の一つですから、とてもワクワクしますよ!
橘ナナミ
へぇ、そうなんですね!物語が入れ子になっているって、どういうことですか?
椎名サワラ
はい、バスチアンの冒険の中で、彼が読んでいる本の中にさらに物語が展開されるんです。この`<strong>構造</strong>`が非常に独特で、読者は何層にも重なる物語を楽しむことができます。

クレヨン王国の十二か月
¥660
四月から三月まで、十二か月を舞台にしたクレヨン王国のファンタジーシリーズ第1巻。クレヨン王国のフロレンス王妃が季節の使者たちの助けを借りて旅をする、詩的で色彩豊かな物語だ。各月が擬人化されて登場する発想がユニークで、国語的な表現力も自然に育つ。低学年から読める読みやすさで、月ごとの章が独立しているので途中から読んでも楽しめる。シリーズは50冊以上続く大長編だが、この第1巻だけでも完結していて入口として最適。「日本の児童文学で何かいいものを」と探している保護者に、自信を持っておすすめできる安定の名作。
こんな人におすすめ
四季や自然に親しみながら詩的なファンタジーを楽しみたい子に
良い点
- わがままな主人公の変化が子どもの自己振り返りを促す
- カラフルな世界観が想像力をかき立てる
- シリーズが豊富で読書習慣が続きやすい
気になる点
- 古い作品のため現代の子に少し時代感を感じさせることも
- シリーズが多すぎてどれを選ぶか迷いやすい
橘ナナミ
この本って、十二か月がそれぞれのキャラクターになってるみたいですけど、どんな感じなんですか?
椎名サワラ
そうですね、各月が擬人化されて登場するんです。例えば、四月は新しい始まりを象徴するキャラクターで、春の訪れを感じさせるような描写がされています。<strong>色彩</strong>豊かで、子どもたちの想像力をかき立てるんですよ。
橘ナナミ
なるほど、色彩豊かってことは、絵もすごく素敵なんですか?
椎名サワラ
はい、イラストも非常に魅力的です!物語の雰囲気にぴったり合った美しい絵が多く、視覚的にも楽しませてくれます。この本を読むと、まるで<strong>旅</strong>に出ているかのような感覚になりますよ。

たまごの魔法屋トワ 1
¥1,320
おとなしい女の子トワが、たまごの中に入った小さな魔法使いとともに魔法を学んでいく、ほんわかした雰囲気の国産ファンタジーシリーズ。難しい漢字が少なく、章も短いので低学年でも1人で読みやすい。主人公が自信をつけながら成長していく物語は、引っ込み思案な子や自己肯定感を育てたい子どもに特に響く内容だ。絵も多くて入りやすく、「なんか難しい本は嫌だ」という子の最初のファンタジーとしても使いやすい。シリーズが続いているのでハマれば続きが楽しみになる。最近出た新しいシリーズなので、古い本が嫌いな子にも手に取りやすい。
こんな人におすすめ
低学年・読み始めの子に自信を持って渡せる、やさしいファンタジー
良い点
- 転校・新生活の悩みに強く共感できる
- 現代的な感覚で今の小学生に刺さる
- イラストが多く読みやすい
気になる点
- 女の子向け要素が強く男の子には刺さりにくい
- 魔法の設定がゆるいと感じる子も
橘ナナミ
この本、主役の女の子が魔法使いと出会うって書いてあるけど、どんなふうに成長していくんですか?
椎名サワラ
トワは最初は引っ込み思案で自信がない子ですが、魔法使いと一緒に冒険を通して少しずつ自分の力を信じられるようになります。<strong>成長</strong>する様子が描かれていて、読者も共感しやすいです。
橘ナナミ
そうなんですね!それに、漢字が少ないっていうのも嬉しいです。低学年でも楽しめますか?
椎名サワラ
はい、特に短い章と多くの絵があるので、飽きずに読み進められます。初めてのファンタジーとしてもぴったりです。子どもたちが<strong>夢中</strong>になれる要素が満載ですよ。

ブレイブ・ストーリー
¥924
宮部みゆきが書いた本格ファンタジー大作の第1巻。12歳の少年ワタルが現実の悩みから逃げるように「幻界(ヴィジョン)」という異世界に入り込み、「運命の塔」を目指す旅に出る。日本語で書かれた本格RPG的な異世界冒険譚の先駆けとして、今でも高学年に人気が高い。途中でやや重いテーマが出てくるが、現実と向き合う力を育てる内容で、「子どもに難しすぎず大人すぎない」ファンタジーを探している保護者に特におすすめ。文庫版で2分冊になっており、ページ数は多いがその分読み応えもある。「本当に面白い長い本を読みたい」高学年向き。
こんな人におすすめ
本格的な長編ファンタジーに挑戦したい、読書好きな高学年の子に
良い点
- 子どもから大人まで楽しめる王道ファンタジーの構成がしっかりしている
- 主人公の心理描写が丁寧で、家族問題という重いテーマも読みやすく描かれている
- 異世界の設定が丁寧に作り込まれており、読み進めるほど世界観に引き込まれる
気になる点
- 上中下の三巻構成で、上巻は現実パートが長く、異世界冒険本格化まで少し時間がかかる
- ページ数が多いため、読書が苦手な子どもには完走がハードルになることがある
橘ナナミ
この『ブレイブ・ストーリー』って、どんな話なんですか?異世界に行く少年の話って、すごく面白そうですね!
椎名サワラ
この本は、12歳の少年ワタルが現実の悩みから逃げて、異世界『幻界(ヴィジョン)』に冒険に出る物語です。<strong>成長</strong>や自己発見のテーマが描かれていて、読み応えがあるんですよ。
橘ナナミ
へえ、そうなんですね!しっかりしたテーマがあるんだ。難しい内容かな?小学生でも理解できる?
椎名サワラ
はい、やや重いテーマが出てくることもありますが、子どもに<strong>ちょうどいい</strong>難易度で描かれています。大人すぎず、子どもが共感できる内容になっていますよ。

ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)
¥935
ジブリ映画の原作として有名だが、映画より原作の方が設定の細部が豊かで、「映画と違う!」という新鮮な驚きも楽しめる。強い魔法使いハウルの城で働くことになった、気の強い少女ソフィーの物語。魔法と呪い、自己変容というテーマをユーモラスに包んだ語り口が読みやすく、中学年以上なら十分楽しめる。映画ファンの子どもへの贈り物にも最適で、「映画を観た子が原作を読む」入口としても機能する。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの文章はウィットに富み、英国ファンタジーの上質さを感じさせる。続編も2冊あり、気に入ればシリーズで楽しめる。
こんな人におすすめ
ジブリ映画が好きな子が原作小説に進む最初の一冊として最適
良い点
- 映画を見た人でも全く新しい驚きがある
- ソフィーというユニークな主人公が魅力的
- ユーモアと感動のバランスが絶妙
気になる点
- 映画版と異なる点が多くファンにとって戸惑いがある
- 原作独自の複雑なプロットが最初は分かりにくい
橘ナナミ
「ハウルの動く城」って、映画と原作ではどんな違いがありますか?
椎名サワラ
原作は映画よりも魔法やキャラクターの背景が深く描かれていて、設定の細部が豊かです。特に、ハウルとソフィーの関係性がより鮮明に表現されていますよ。
橘ナナミ
えっ!?そんなに違うんですか?原作を読むことでどんな新しい発見がありますか?
椎名サワラ
映画では見られないエピソードや、登場人物の心情が詳しく描かれているので、<strong>原作</strong>を読むことでより深い感情移入ができます。特にソフィーの成長が魅力的です。

新装版 地下室からのふしぎな旅
¥660
小学生のシンジとナナが地下室の古い戸棚から別の時代・場所へ飛んでしまう、タイムスリップ系ファンタジー。講談社青い鳥文庫の人気シリーズで、読みやすい文章と適度な長さが特徴。「もしも違う時代に飛んだら?」という子どもの空想を上手くすくい上げていて、読書感想文の定番作品でもある。主人公が二人でチームを組んで行動する展開は、友情とチームワークの大切さを自然に伝えてくれる。シリーズ続編が豊富なので、気に入れば長く楽しめる。本好きに育てたい低学年から中学年の子どもに、安心してすすめられる一冊。
こんな人におすすめ
タイムスリップという設定が好きな子、読書感想文にも使いやすい
良い点
- 千と千尋ファンが喜ぶ同系統の世界観
- 自分で考える力を楽しく育てる
- 怖さと楽しさのバランスが絶妙
気になる点
- 「霧のむこうのふしぎな町」を先に読んだ方が楽しめる場合も
- 異世界の独特な設定に慣れるまで少し時間がかかることも
橘ナナミ
この本、地下室の戸棚から別の時代に飛ぶって、まるで夢みたいですね!どんな冒険が待っているんですか?
椎名サワラ
そうですね!シンジとナナが時空を超えて、様々な歴史的な出来事や場所へ向かうんです。彼らの冒険は、友情やチームワークの大切さも描かれていて、子どもたちの心をつかみますよ。
橘ナナミ
えっ、それは面白そう!でも、難しい内容だったりしませんか?小学生でも読めるかな?
椎名サワラ
全然大丈夫です!`<strong>文章</strong>`は読みやすいし、適度な長さで構成されているので、初めてのファンタジー小説にもぴったりです。感想文にも使いやすい作品なので、安心しておすすめできますよ。

影との戦い ゲド戦記
¥902
アース海の島々を舞台に、若き魔法使いゲドが自分の内なる闇と向き合う旅を描いた、世界ファンタジー文学の頂点に立つ一冊。1968年の作品ながら色あせず、文学的完成度の高さから今でも世界中で読まれている。「敵を倒す」のではなく「自分の影と和解する」という内面の旅は、小学校高学年以上が読むと深く響く。文章は少し難解な部分もあるが、読み通した達成感が大きく、「大人の本にも挑戦できる」という自信を子どもに与えてくれる。読書好きで「本当に凄い本を読んでみたい」という高学年の子への贈り物として、これ以上のものはなかなかない。
こんな人におすすめ
読書好きな高学年が次のステップに挑戦する一冊、達成感が大きい
良い点
- 1968年刊行ながら今も色褪せない普遍的なテーマの深さ
- 世界設定の独創性が高く、言語・魔法・文化の設定が一貫している
- 自己との対峙という哲学的テーマが、エンターテインメントとして成立している
気になる点
- ゆっくりとした語り口のため、展開のテンポを求める読者には物足りない場合がある
- 宮崎駿アニメ映画との乖離が大きいため、映画のイメージで読むと混乱する
橘ナナミ
自分の影と戦う魔法使いの物語って、具体的にはどんな感じなんですか?
椎名サワラ
この物語では、若い魔法使いゲドが自分の内なる闇と向き合いながら成長していくんです。単なる戦いではなく、自己理解と和解の旅が描かれています。
橘ナナミ
うわ、それ面白そうですね!でも、文章が難しいって聞いたんですけど、小学生でも理解できるかな?
椎名サワラ
確かに少し難解な部分はありますが、高学年には挑戦する価値があると思います。読み終えた時の達成感は格別ですよ!

穴 HOLES
¥748
砂漠の地に建つ少年院「グリーン・レイク」に送られた少年スタンリーが、穴を掘り続けるうちに祖先の秘密と出会う。ファンタジー的な設定ながらリアルな少年院生活、友情、家族の過去が絡み合う独創的な物語構造で、ニューベリー賞を受賞した現代児童文学の傑作だ。伏線の回収が鮮やかで、「読み終えたあとにもう一度最初から読みたくなる」という感想が多い。差別や不公正といったテーマも自然な形で盛り込まれており、社会的な視野を広げるきっかけになる一冊でもある。翻訳版で読みやすく、高学年ならすらすら楽しめる。
こんな人におすすめ
伏線と謎解きが好きな高学年に、読書感想文としても書きやすい
良い点
- 謎解き要素で読書が苦手な子も最後まで読める
- ユーモアある文体で重い話でも読みやすい
- 友情・正義のテーマが心に残る
気になる点
- 矯正施設という少し重い設定がある
- 314ページとやや長め
橘ナナミ
砂漠で穴を掘る少年の話って、ちょっと変わってますよね。何がそんなに面白いんですか?
椎名サワラ
この物語は、スタンリーが掘る穴を通じて、祖先の秘密や友情を見つける過程が描かれています。<strong>驚き</strong>の真実が待っているんです。
橘ナナミ
えっ、どういうことですか?ただ穴を掘ってるだけじゃないんですね!
椎名サワラ
そうなんです!穴を掘ることが、彼の過去や家族の歴史と繋がっていくんですよ。この伏線が最後に回収されるのが、読者にとっての醍醐味です。

ページズ書店の仲間たち1 ティリー・ページズと魔法の図書館
¥1,760
「本の中のキャラクターたちと友達になれる書店」という、本好きの子どもが絶対に夢中になる設定の海外児童小説シリーズ第1巻。主人公ティリーが祖父母の経営する書店で物語の中のキャラクターに出会い、不思議な事件を解決していく。本を読むことの喜びが物語の核心にあり、「読んだ本のキャラクターが現実に来たら」という空想を形にした作品。文章は読みやすく、章も短いので本が苦手な子でも取り組みやすい。シリーズ2巻目は1297番でDB登録済み。「本が好きな子どもへのプレゼント」として大人からも評価が高い作品。
こんな人におすすめ
読書好きの子が「さらに本が好きになる」最高のループ構造の一冊
良い点
- 本好きの子に強く共感できる設定
- 古典文学への興味を引き出す
- 書店・図書館への親しみが育つ
気になる点
- 311ページとやや長め
- 古典文学の登場人物を知らないと一部の楽しさが減る
橘ナナミ
えっ、この本は本の中のキャラクターたちが出てくるんですか?それって、どんな感じなんでしょうか?
椎名サワラ
そうなんです!主人公のティリーは、自分の祖父母が経営する書店で、いろんな本のキャラクターと出会います。まるで自分が本の世界にいるような感覚になるんですよ。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!本好きにはたまらない設定ですね。でも、文章は難しくないですか?子どもでも読めるかな?
椎名サワラ
もちろんです!この作品は<strong>読みやすい</strong>文章で書かれていて、章も短いので、本が苦手な子でもスムーズに読めるんです。まさに読書の楽しさを引き出してくれる一冊ですよ。

ホビットの冒険 上 (岩波少年文庫 58)
¥968
「指輪物語」の前日譚として書かれた冒険譚で、ドラゴンを倒すために13人のドワーフと魔法使いガンダルフとともに旅に出るホビットのビルボの物語。トールキンが子どもたちのために語り聞かせたのが起源の作品で、「指輪物語」より遥かに読みやすく親しみやすい。冒険・謎解き・ドラゴンと、ファンタジーの楽しい要素が盛りだくさん。指輪物語に連なる世界観への入口としても機能するため、将来もっと深い世界文学へつながる可能性を秘めた一冊でもある。映画を観た子も多く馴染みやすい。高学年なら余裕をもって楽しめる。
こんな人におすすめ
映画ファンの高学年が原作世界に飛び込む入口、本格ファンタジーの登竜門
良い点
- 指輪物語より短く読みやすい翻訳ファンタジーの入門書
- ユーモアと緊張感のバランスが絶妙
- ゴラムや竜スマウグなど印象的なキャラクターが多い
気になる点
- ドワーフ13人の名前が多くて覚えにくい
- 上下巻構成で続きが必要
橘ナナミ
ホビットの冒険、すごく面白そうですね!この本にはどんなドラゴンが出てくるんですか?
椎名サワラ
この作品に登場するドラゴンは、スモーグという名前です。彼は非常に強力で賢いドラゴンで、宝物を守っているんですよ。
橘ナナミ
えっ、スモーグってそんなにすごいドラゴンなんですか!?どんな冒険が待ってるのか気になります!
椎名サワラ
そうなんです!ビルボがドワーフたちと一緒に彼に立ち向かう過程が、非常にスリリングでワクワクするんですよ。冒険や謎解きが盛りだくさんで、読んでいて飽きることがありません。

獣の奏者 I闘蛇編
¥748
「生き物を音で操る」という独自の設定で描かれた日本ファンタジーの傑作シリーズ。闘蛇と呼ばれる猛毒の生き物を操る一族の少女エリンが、禁じられた野獣「王獣」を育てることになる。上橋菜穂子が文化人類学者でもあるため、食文化・言語・社会制度といった世界の細部がリアルに構築されており、読めば読むほど深みが増す。小学校高学年向けで、青い鳥文庫版は読みやすいルビ付きだ。動物好き・生き物好きの子に特に強く刺さる内容で、「ファンタジーは苦手だけど動物の話なら」という子の入口にもなる。「精霊の守り人」と並ぶ上橋ワールドへの扉。
こんな人におすすめ
動物や生き物が好きな高学年、本格ファンタジーへ移行したい子に
良い点
- 母の喪失から始まる少女の成長が丁寧に描かれ、感情移入しやすい
- 生物学・生態学的な設定のリアリティが世界観への没入感を高める
- NHKアニメと合わせて楽しめ、ビジュアルで世界観を掴んでから原作に入ることもできる
気になる点
- 第1巻は世界観と登場人物の紹介が中心で、スケールの大きな展開は2巻以降になる
- 闘蛇の設定や王国の政治構造の説明が多く、序盤は少し情報過多に感じることがある
橘ナナミ
音で生き物を操る少女の旅って、どんな感じの話なんですか?
椎名サワラ
この作品では、少女エリンが闘蛇という猛毒の生き物を操る一族の出身です。彼女は、特に禁じられた王獣を育てることになり、旅を通じて成長していきます。<strong>精緻</strong>な世界観が魅力で、動物好きな子供たちにも刺さる内容ですよ!
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!どんな年齢層におすすめなんですか?
椎名サワラ
小学校高学年向けで、特に動物や生き物が好きな子にピッタリです。上橋菜穂子さんの作品は、食文化や社会制度がリアルに描かれていて、本格ファンタジーへの良い入口にもなりますよ。
低学年向けファンタジー小説 ── はじめてのファンタジーに
エルマーのぼうけんは小学1年生から読める定番で、竜を助けるために少年エルマーが冒険する物語。地図と道具リストが出てくる展開が子どもの想像力を刺激する。魔女の宅急便は13歳の魔女キキが親元を離れて一人立ちする成長物語で、現代的な「仕事と自信」のテーマを子どもにわかりやすく描いている。銭天堂は商店街に現れる不思議なお菓子屋さんを舞台にしたオムニバス形式の怪奇ファンタジーで、短編ごとに完結するため読み始めやすい。霧のむこうのふしぎな町は日本のファンタジー小説の先駆けで、夏休みに不思議な山の町を訪れた少女リナの物語。

霧のむこうのふしぎな町
¥748
1975年に刊行された日本のファンタジー児童文学の先駆け的作品で、今もなお読み継がれている。小学生のリナが夏休みに霧の向こうの不思議な町へ迷い込み、魔女のおばあさんの家で住み込みで働くことになる。設定のユニークさもさることながら、リナが自分の力で問題を解決していく成長譚としての側面が強く、読後に清々しい余韻が残る。日本語で書かれているのでハリポタより読みやすく、低学年でも親と一緒に楽しめる。「霧の向こうに何があるのだろう」という好奇心が最後まで持続する語り口は、子どもの読書体験として最上質なもののひとつだ。
こんな人におすすめ
低学年から読める日本語ファンタジーの入門として最適な一冊
良い点
- 読みやすい文体で児童文学の入門として最適
- 個性豊かな登場人物が多く、読んでいて楽しい
- 懐かしさと新鮮さが同居する、温かみのある世界観
気になる点
- 大人が読むと物語のスケールがやや小さく感じることがある
- ふしぎな町のルールや設定がやや曖昧で、深い謎解きを期待すると物足りない
橘ナナミ
リナが霧の向こうの町に迷い込むって、どんな感じなんですか?やっぱり不思議な雰囲気なんですかね?
椎名サワラ
うん、リナが迷い込む町はまさに不思議そのものです!霧に包まれた町の中で、色とりどりのキャラクターと出会うことで、彼女の冒険が始まりますよ。特に、魔女のおばあさんとの関係が面白いです。
橘ナナミ
へぇ、魔女のおばあさんとリナの関係が大事なんですね!それで、リナはどうやって成長していくんですか?
椎名サワラ
リナは自分の力で問題を解決していく姿が描かれているんです。例えば、町の人たちを助けながら、自分の存在意義を見出していく過程がとても感動的なんですよ。<strong>成長</strong>物語としても楽しめます!

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
¥990
2014年の刊行以来、小学生の間で爆発的な人気を誇るシリーズの第1巻。不思議な駄菓子屋「銭天堂」の駄菓子はどれも願いを叶えてくれるが、使い方を間違えると恐ろしいことになる。各話の主人公が変わるオムニバス形式なので、どこからでも読みやすく、章が短いので本が苦手な子でも読み続けやすい。「ちょっとコワくてちょっと楽しい」絶妙な匙加減で、子どもが夢中になる理由がよくわかる作品。シリーズが続いているので、気に入れば次の巻へと自然につながるのも親としてはうれしいポイント。「学校の図書室で一番借りられている本」の常連でもある。
こんな人におすすめ
本が苦手な子の入口に最適、章が短くて読みやすいシリーズ
良い点
- 1話完結で読みやすく、読書が苦手な子にも入りやすい
- ドキドキ感があり子どもが夢中になりやすい
- 道徳的テーマを押し付けることなく楽しく伝える
気になる点
- 少しゾッとする展開があり、敏感な子には不向きな場合も
- シリーズが長くなりすぎて途中で止まる子もいる
橘ナナミ
「銭天堂」って、どんなストーリーなんですか?読みやすいって聞いたけど、子どもでも楽しめる内容なのかな?
椎名サワラ
「銭天堂」は不思議な駄菓子屋を舞台に、様々な願いが叶う駄菓子が登場するお話です。ただし、使い方を間違えると大変なことに。オムニバス形式なので、どの話から読んでも楽しめるのが魅力なんですよ。
橘ナナミ
オムニバス形式なら、気軽に読めそうですね!それに、ちょっとコワい要素があるっておもしろそう。でも、具体的にどんな願いが叶うんですか?
椎名サワラ
例えば、自分の好きなものを食べたいという願いを叶える駄菓子があったり、逆に他人の願いを無理にかなえようとしてトラブルに巻き込まれたりします。<strong>それぞれのエピソード</strong>が教訓につながることも多いんです。

新装版 魔女の宅急便
¥792
13歳の魔女キキが一人前になるため、見知らぬ町で宅急便屋を始める物語。角野栄子の文章はテンポよく読みやすく、キキのポジティブなキャラクターに引っ張られるように最後まで読んでしまう。ジブリのアニメ映画を先に知っている子も多いが、原作小説の方が内面描写が豊かで、「魔女でも悩む、失敗する、立ち直る」過程がより丁寧に描かれている。自立・仕事・友情というテーマは、保護者から見ても読んでほしい内容ばかりだ。シリーズ全6巻あり、キキの成長を長期間追って読める点も魅力。中学年から高学年にかけて特におすすめしたい。
こんな人におすすめ
自立と成長のテーマを自然に体験できる、女の子に特におすすめの一冊
良い点
- 映画との比較で読書への興味が広がる
- 自立や成長のテーマが自然に伝わる
- 文章がやわらかく小学生でも読みやすい
気になる点
- 映画版と内容が異なる部分があり、映画が好きな子は戸惑うことも
- 全6巻読み切るには時間がかかる
橘ナナミ
魔女の宅急便って、どんなお話なんですか?キキはどんなキャラクターなんでしょう?
椎名サワラ
キキは、13歳の魔女で、自立を目指して新しい町で宅急便屋を始めます。<strong>ポジティブ</strong>で、困難に立ち向かう姿勢が魅力的ですよ。彼女の成長を通じて、自分の力で生きる大切さが描かれています。
橘ナナミ
うわ、それ面白そう!特に自立や成長のテーマが気になりますね。物語はどれくらいの長さなんですか?
椎名サワラ
全6巻のシリーズで、キキの成長を長期間追って読めるのが魅力です。読者は彼女と一緒に悩んだり、成功したりすることができるので、<strong>感情移入</strong>しやすいですよ。

エルマーのぼうけん
¥1,540
エルマーという少年が、竜の子どもを助けるために危険な島へ旅に出る。リュックの中にあるのはチューインガム、飴玉、ピンセット、歯ブラシなど日用品ばかり——それをどう使って危機を乗り越えるかが読みどころだ。短い文と丁寧な地図・挿絵で、低学年でも読み進めやすく、「読書が苦手」という子の最初の一冊として何十年も前から保護者や先生に愛用されてきた。「自分で考えて問題を解決する」という体験を楽しく味わえる構成で、論理的思考の芽生えにもなる。続編2冊もあり、エルマーの冒険を3冊通して楽しめる。
こんな人におすすめ
低学年の最初の一冊として保護者・先生から長年愛されてきた定番
良い点
- 問題解決思考が楽しく育まれる
- 読書入門に最適なボリュームと内容
- 親世代も読んだ名作で共読しやすい
気になる点
- 少し古い作品なので時代感を感じる箇所も
- 絵が多い作品を好む子には絵が少なく感じる場合も
橘ナナミ
エルマーのぼうけんって、どんなお話なんですか?竜を助けるって、面白そうですね!
椎名サワラ
はい、エルマーは竜の子どもを助けるために危険な島へ冒険に出ます。彼が持っている日用品を使って、さまざまな問題を解決するのが魅力なんですよ。
橘ナナミ
日用品をどうやって使うのか、すごく気になります!子どもでも理解できる内容ですか?
椎名サワラ
もちろんです!短い文と丁寧な地図、挿絵があるので、低学年の子でも読みやすいです。読書が苦手な子にもぴったりの一冊なんです。
中学年向けファンタジー小説 ── ぐっと世界が広がる
ライオンと魔女はC.S.ルイスのナルニア国物語第1作で、洋服ダンスの奥に広がる異世界という設定は今なお子どもの心を掴む。クレヨン王国シリーズは日本発の子ども向けファンタジーとして長く愛されており、不思議な王国で繰り広げられるコミカルな冒険が楽しい。だれも知らない小さな国(コロボックル物語)は日本の山野に住む小人との交流を描く児童文学の名作。たまごの魔法屋トワは近年の作品で、魔法の卵を扱う店が舞台の温かみのある新作ファンタジー。ページズ書店は書物の中に入り込む魔法を軸にした冒険で、本好きな子どもに特におすすめ。

ライオンと魔女
¥913
ナルニア国ものがたりシリーズ第1巻(刊行順では第2巻)。4人きょうだいが衣装たんすをくぐると、いつの間にか雪と氷の魔法の国ナルニアへと続いていた——そんな夢のある導入から始まる物語は、子どもの「隠し通路や秘密の場所」への憧れをダイレクトに刺激する。ライオンのアスランを中心とした善と悪の戦い、そして犠牲と復活のドラマは大人が読んでも力強い。C.S.ルイスが書いた7巻シリーズの中でも最も読みやすく、まずここから入るのがベスト。ファンタジーの古典的名作として長く読み継がれており、この一冊で世界文学への入口にもなる。
こんな人におすすめ
王道のファンタジー世界に浸りたい、中学年以上の子どもに
良い点
- 短くて読みやすく、小学校低学年から楽しめる
- ナルニアの世界観が瑞々しく、想像力をかきたてる描写が随所にある
- 大人が読んでも深みのある寓意的なテーマが楽しめる
気になる点
- 宗教的な含意(キリスト教的象徴)が強く、知識があるとより深く読めるが、なくてもわかるようには書かれている
- 現代のファンタジーに比べると展開がシンプルで、アクション場面が少ない
橘ナナミ
えっ、「ライオンと魔女」ってどんな話なんですか?なんか雪の王国が出てくるみたいですね!
椎名サワラ
はい、あの作品は4人のきょうだいが衣装たんすを通り抜けて、雪と氷の魔法の国ナルニアに行く物語なんです。<strong>冒険</strong>や善と悪の戦いが描かれていて、子どもたちの想像力を掻き立てますよ。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!でも、子どもには難しかったりしないんですか?
椎名サワラ
全然大丈夫です。特にこの本はC.S.ルイスのナルニア国ものがたりシリーズの中でも最も読みやすいので、ファンタジーに興味がある中学年以上の子どもにはピッタリです。<strong>ストーリー</strong>も分かりやすく、夢中になれますよ。

だれも知らない小さな国
¥660
セナはある日、クローバーの葉の下で小さな人「コロボックル」に出会う。人間と小人の友情、そして秘密を守ることの意味を丁寧に描いた、日本の児童文学の名作だ。1959年初版ながら今も読まれているロングセラーで、のちに「指輪物語」などの影響を受けたという佐藤さとるの独自世界観が光る。文章は非常に読みやすく低学年でも楽しめる一方、「約束を守ること」「弱い存在を大切にすること」という普遍的なテーマが静かに刻まれている。シリーズ続編もあり、コロボックルたちの世界をもっと知りたくなる。子どもに「いい本」を渡したい保護者に自信を持っておすすめできる一冊。
こんな人におすすめ
日本の児童文学に触れさせたい、人と秘密の友情を描いた名作
良い点
- 日本の伝説をベースにした親しみやすい世界観
- 自然への敬意が自然に育まれる
- 親世代も読んだ名作なので共読しやすい
気になる点
- 文体が古めで現代の子には少し読みにくく感じる場合も
- 展開がゆっくりで刺激を求める子には物足りないかも
橘ナナミ
「だれも知らない小さな国」って、どんなお話なんですか? 友達との秘密について描かれているって聞いたんですけど。
椎名サワラ
この物語は、セナという女の子がクローバーの下で小さな友達「コロボックル」と出会うところから始まります。人間と小人の友情が描かれていて、特に「約束を守ること」や「弱い存在を大切にすること」がテーマになっています。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!友情のテーマって、子どもにとって大事ですよね。読むのは難しくないですか?
椎名サワラ
全然難しくありませんよ!文章は非常に読みやすく、低学年でも楽しく読めるようになっています。普遍的なメッセージが静かに刻まれているので、大人が読んでも感動すると思います。

クレヨン王国の十二か月
¥660
四月から三月まで、十二か月を舞台にしたクレヨン王国のファンタジーシリーズ第1巻。クレヨン王国のフロレンス王妃が季節の使者たちの助けを借りて旅をする、詩的で色彩豊かな物語だ。各月が擬人化されて登場する発想がユニークで、国語的な表現力も自然に育つ。低学年から読める読みやすさで、月ごとの章が独立しているので途中から読んでも楽しめる。シリーズは50冊以上続く大長編だが、この第1巻だけでも完結していて入口として最適。「日本の児童文学で何かいいものを」と探している保護者に、自信を持っておすすめできる安定の名作。
こんな人におすすめ
四季や自然に親しみながら詩的なファンタジーを楽しみたい子に
良い点
- わがままな主人公の変化が子どもの自己振り返りを促す
- カラフルな世界観が想像力をかき立てる
- シリーズが豊富で読書習慣が続きやすい
気になる点
- 古い作品のため現代の子に少し時代感を感じさせることも
- シリーズが多すぎてどれを選ぶか迷いやすい
橘ナナミ
この本って、十二か月がそれぞれのキャラクターになってるみたいですけど、どんな感じなんですか?
椎名サワラ
そうですね、各月が擬人化されて登場するんです。例えば、四月は新しい始まりを象徴するキャラクターで、春の訪れを感じさせるような描写がされています。<strong>色彩</strong>豊かで、子どもたちの想像力をかき立てるんですよ。
橘ナナミ
なるほど、色彩豊かってことは、絵もすごく素敵なんですか?
椎名サワラ
はい、イラストも非常に魅力的です!物語の雰囲気にぴったり合った美しい絵が多く、視覚的にも楽しませてくれます。この本を読むと、まるで<strong>旅</strong>に出ているかのような感覚になりますよ。

たまごの魔法屋トワ 1
¥1,320
おとなしい女の子トワが、たまごの中に入った小さな魔法使いとともに魔法を学んでいく、ほんわかした雰囲気の国産ファンタジーシリーズ。難しい漢字が少なく、章も短いので低学年でも1人で読みやすい。主人公が自信をつけながら成長していく物語は、引っ込み思案な子や自己肯定感を育てたい子どもに特に響く内容だ。絵も多くて入りやすく、「なんか難しい本は嫌だ」という子の最初のファンタジーとしても使いやすい。シリーズが続いているのでハマれば続きが楽しみになる。最近出た新しいシリーズなので、古い本が嫌いな子にも手に取りやすい。
こんな人におすすめ
低学年・読み始めの子に自信を持って渡せる、やさしいファンタジー
良い点
- 転校・新生活の悩みに強く共感できる
- 現代的な感覚で今の小学生に刺さる
- イラストが多く読みやすい
気になる点
- 女の子向け要素が強く男の子には刺さりにくい
- 魔法の設定がゆるいと感じる子も
橘ナナミ
この本、主役の女の子が魔法使いと出会うって書いてあるけど、どんなふうに成長していくんですか?
椎名サワラ
トワは最初は引っ込み思案で自信がない子ですが、魔法使いと一緒に冒険を通して少しずつ自分の力を信じられるようになります。<strong>成長</strong>する様子が描かれていて、読者も共感しやすいです。
橘ナナミ
そうなんですね!それに、漢字が少ないっていうのも嬉しいです。低学年でも楽しめますか?
椎名サワラ
はい、特に短い章と多くの絵があるので、飽きずに読み進められます。初めてのファンタジーとしてもぴったりです。子どもたちが<strong>夢中</strong>になれる要素が満載ですよ。

ページズ書店の仲間たち1 ティリー・ページズと魔法の図書館
¥1,760
「本の中のキャラクターたちと友達になれる書店」という、本好きの子どもが絶対に夢中になる設定の海外児童小説シリーズ第1巻。主人公ティリーが祖父母の経営する書店で物語の中のキャラクターに出会い、不思議な事件を解決していく。本を読むことの喜びが物語の核心にあり、「読んだ本のキャラクターが現実に来たら」という空想を形にした作品。文章は読みやすく、章も短いので本が苦手な子でも取り組みやすい。シリーズ2巻目は1297番でDB登録済み。「本が好きな子どもへのプレゼント」として大人からも評価が高い作品。
こんな人におすすめ
読書好きの子が「さらに本が好きになる」最高のループ構造の一冊
良い点
- 本好きの子に強く共感できる設定
- 古典文学への興味を引き出す
- 書店・図書館への親しみが育つ
気になる点
- 311ページとやや長め
- 古典文学の登場人物を知らないと一部の楽しさが減る
橘ナナミ
えっ、この本は本の中のキャラクターたちが出てくるんですか?それって、どんな感じなんでしょうか?
椎名サワラ
そうなんです!主人公のティリーは、自分の祖父母が経営する書店で、いろんな本のキャラクターと出会います。まるで自分が本の世界にいるような感覚になるんですよ。
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!本好きにはたまらない設定ですね。でも、文章は難しくないですか?子どもでも読めるかな?
椎名サワラ
もちろんです!この作品は<strong>読みやすい</strong>文章で書かれていて、章も短いので、本が苦手な子でもスムーズに読めるんです。まさに読書の楽しさを引き出してくれる一冊ですよ。
高学年向けファンタジー小説 ── 読書体力がついてきた小学生に
ハリー・ポッターは説明不要の世界的ベストセラーだが、実は高学年にちょうどいい難度設計になっている。第1巻は薄めで入りやすく、続巻で徐々に厚くなる構成が読書習慣を育てやすい。ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき)は現代の少年が異世界に迷い込む物語で、友情・家族・選択というテーマが深い。はてしない物語はファンタジーを「読む」という行為そのものを主題にしたメタ的な傑作で、本好きな子どもに読ませたい1冊。ハウルの動く城はジブリ映画の原作だが、映画とはかなり内容が異なるため映画を見た子でも新鮮に読める。地下室からのふしぎな旅・ゲド戦記は少し難しいが、読めた時の達成感が大きい。穴HOLESは一見不条理な「穴を掘り続ける」設定が実は深い意味を持つ伏線回収が鮮やか。獣の奏者(上橋菜穂子)は高学年の読書好きに自信を持っておすすめできる本格異世界ファンタジー。

ハリー・ポッターと賢者の石
¥2,750
シリーズ累計5億部以上を誇る、世界中の子どもたちを本好きにしてきた魔法物語の金字塔。主人公ハリーが11歳で魔法学校ホグワーツに入学し、親友ロンとハーマイオニーとともに謎に挑む第1巻。登場人物の性格が丁寧に描かれていて、クラスや友達関係など「学校あるある」を重ねながら読める。読み進めるほど伏線が回収されるプロットの巧みさは大人も唸るレベルで、「本を読むのが嫌い」という子が最後まで読んでしまうことも珍しくない。巻を重ねるごとに内容が深くなるシリーズ構成も、読書習慣を育てるのに最適。まずここから始めてほしい一冊。
こんな人におすすめ
読書が苦手な子どもにも最初の一冊として強くすすめたい定番
良い点
- テンポがよく、スラスラ読めるのに読み終えた満足感が大きい
- キャラクターが個性的で感情移入しやすい
- 世界中で愛された普遍性があり、映画との比較も楽しめる
気になる点
- 後半シリーズ(4巻以降)と比べると本書はまだスケールが小さく、重厚さはこれから増していく
- 翻訳の問題で原語のニュアンスが一部失われている箇所がある(英語で読む選択肢も)
橘ナナミ
えっ、ハリー・ポッターってどんなお話なんですか?魔法学校が舞台って聞いたことあるけど、どんなことが起きるの?
椎名サワラ
ハリー・ポッターは、魔法学校ホグワーツに入学した11歳の少年、ハリーが主人公です。彼は親友のロンやハーマイオニーと共に、様々な謎や冒険に挑むんですよ。<strong>魔法</strong>や友情、勇気がテーマで、読みごたえがあります。
橘ナナミ
それ、めっちゃ面白そう!でも、魔法のことがたくさん出てくると難しそうなんですけど、初心者でも大丈夫ですか?
椎名サワラ
もちろん大丈夫です!読者が一緒に成長していくように、物語が進むにつれて説明が丁寧にされているので、初めてでも楽しめます。<strong>伏線</strong>が回収される仕掛けもあり、読んでいてワクワクしますよ。

はてしない物語
¥3,146
本の中の世界に入り込んだ少年バスチアンが、自分の名前を呼ばれてファンタジアの世界を救う冒険に出る。「読書好きの子どもへの最高の贈り物」とも称される、物語の中に物語が入れ子になった独特の構造が特徴だ。本が好きな子ならバスチアンに自分を重ねて没頭するはずで、読後には「自分にも何かができる」という感覚が残る。文章量は多く、小学校中学年から高学年向けの作品だが、読み始めると止まらない吸引力がある。モモと同じミヒャエル・エンデの作品なので、モモを楽しんだ子の次の一冊としても最適。
こんな人におすすめ
本が好きな高学年に最高のプレゼント、物語の中に吸い込まれる体験
良い点
- 「物語の中に入り込む」感覚を読書体験そのもので味わえる唯一無二の構造
- アドベンチャーとして読んでも、哲学的寓話として読んでも成立する多層的な内容
- 原書の美しい装丁が日本語版でも再現されており、本としての質感が高い
気になる点
- 589ページと分量が多く、特に後半の展開が読者によって好みが分かれる
- 価格が3000円超とやや高め。文庫版は現状存在しないため手軽に手を出しにくい
橘ナナミ
バスチアンが本の中の世界に入り込むって、どんな感じなんですか?やっぱりすごくワクワクします?
椎名サワラ
そうですね、バスチアンが物語の中に入ることで、読者も彼の冒険を一緒に体験する感覚になります。`<strong>物語</strong>`の中に入り込むことは、読書の醍醐味の一つですから、とてもワクワクしますよ!
橘ナナミ
へぇ、そうなんですね!物語が入れ子になっているって、どういうことですか?
椎名サワラ
はい、バスチアンの冒険の中で、彼が読んでいる本の中にさらに物語が展開されるんです。この`<strong>構造</strong>`が非常に独特で、読者は何層にも重なる物語を楽しむことができます。

ブレイブ・ストーリー
¥924
宮部みゆきが書いた本格ファンタジー大作の第1巻。12歳の少年ワタルが現実の悩みから逃げるように「幻界(ヴィジョン)」という異世界に入り込み、「運命の塔」を目指す旅に出る。日本語で書かれた本格RPG的な異世界冒険譚の先駆けとして、今でも高学年に人気が高い。途中でやや重いテーマが出てくるが、現実と向き合う力を育てる内容で、「子どもに難しすぎず大人すぎない」ファンタジーを探している保護者に特におすすめ。文庫版で2分冊になっており、ページ数は多いがその分読み応えもある。「本当に面白い長い本を読みたい」高学年向き。
こんな人におすすめ
本格的な長編ファンタジーに挑戦したい、読書好きな高学年の子に
良い点
- 子どもから大人まで楽しめる王道ファンタジーの構成がしっかりしている
- 主人公の心理描写が丁寧で、家族問題という重いテーマも読みやすく描かれている
- 異世界の設定が丁寧に作り込まれており、読み進めるほど世界観に引き込まれる
気になる点
- 上中下の三巻構成で、上巻は現実パートが長く、異世界冒険本格化まで少し時間がかかる
- ページ数が多いため、読書が苦手な子どもには完走がハードルになることがある
橘ナナミ
この『ブレイブ・ストーリー』って、どんな話なんですか?異世界に行く少年の話って、すごく面白そうですね!
椎名サワラ
この本は、12歳の少年ワタルが現実の悩みから逃げて、異世界『幻界(ヴィジョン)』に冒険に出る物語です。<strong>成長</strong>や自己発見のテーマが描かれていて、読み応えがあるんですよ。
橘ナナミ
へえ、そうなんですね!しっかりしたテーマがあるんだ。難しい内容かな?小学生でも理解できる?
椎名サワラ
はい、やや重いテーマが出てくることもありますが、子どもに<strong>ちょうどいい</strong>難易度で描かれています。大人すぎず、子どもが共感できる内容になっていますよ。

ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)
¥935
ジブリ映画の原作として有名だが、映画より原作の方が設定の細部が豊かで、「映画と違う!」という新鮮な驚きも楽しめる。強い魔法使いハウルの城で働くことになった、気の強い少女ソフィーの物語。魔法と呪い、自己変容というテーマをユーモラスに包んだ語り口が読みやすく、中学年以上なら十分楽しめる。映画ファンの子どもへの贈り物にも最適で、「映画を観た子が原作を読む」入口としても機能する。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの文章はウィットに富み、英国ファンタジーの上質さを感じさせる。続編も2冊あり、気に入ればシリーズで楽しめる。
こんな人におすすめ
ジブリ映画が好きな子が原作小説に進む最初の一冊として最適
良い点
- 映画を見た人でも全く新しい驚きがある
- ソフィーというユニークな主人公が魅力的
- ユーモアと感動のバランスが絶妙
気になる点
- 映画版と異なる点が多くファンにとって戸惑いがある
- 原作独自の複雑なプロットが最初は分かりにくい
橘ナナミ
「ハウルの動く城」って、映画と原作ではどんな違いがありますか?
椎名サワラ
原作は映画よりも魔法やキャラクターの背景が深く描かれていて、設定の細部が豊かです。特に、ハウルとソフィーの関係性がより鮮明に表現されていますよ。
橘ナナミ
えっ!?そんなに違うんですか?原作を読むことでどんな新しい発見がありますか?
椎名サワラ
映画では見られないエピソードや、登場人物の心情が詳しく描かれているので、<strong>原作</strong>を読むことでより深い感情移入ができます。特にソフィーの成長が魅力的です。

新装版 地下室からのふしぎな旅
¥660
小学生のシンジとナナが地下室の古い戸棚から別の時代・場所へ飛んでしまう、タイムスリップ系ファンタジー。講談社青い鳥文庫の人気シリーズで、読みやすい文章と適度な長さが特徴。「もしも違う時代に飛んだら?」という子どもの空想を上手くすくい上げていて、読書感想文の定番作品でもある。主人公が二人でチームを組んで行動する展開は、友情とチームワークの大切さを自然に伝えてくれる。シリーズ続編が豊富なので、気に入れば長く楽しめる。本好きに育てたい低学年から中学年の子どもに、安心してすすめられる一冊。
こんな人におすすめ
タイムスリップという設定が好きな子、読書感想文にも使いやすい
良い点
- 千と千尋ファンが喜ぶ同系統の世界観
- 自分で考える力を楽しく育てる
- 怖さと楽しさのバランスが絶妙
気になる点
- 「霧のむこうのふしぎな町」を先に読んだ方が楽しめる場合も
- 異世界の独特な設定に慣れるまで少し時間がかかることも
橘ナナミ
この本、地下室の戸棚から別の時代に飛ぶって、まるで夢みたいですね!どんな冒険が待っているんですか?
椎名サワラ
そうですね!シンジとナナが時空を超えて、様々な歴史的な出来事や場所へ向かうんです。彼らの冒険は、友情やチームワークの大切さも描かれていて、子どもたちの心をつかみますよ。
橘ナナミ
えっ、それは面白そう!でも、難しい内容だったりしませんか?小学生でも読めるかな?
椎名サワラ
全然大丈夫です!`<strong>文章</strong>`は読みやすいし、適度な長さで構成されているので、初めてのファンタジー小説にもぴったりです。感想文にも使いやすい作品なので、安心しておすすめできますよ。

影との戦い ゲド戦記
¥902
アース海の島々を舞台に、若き魔法使いゲドが自分の内なる闇と向き合う旅を描いた、世界ファンタジー文学の頂点に立つ一冊。1968年の作品ながら色あせず、文学的完成度の高さから今でも世界中で読まれている。「敵を倒す」のではなく「自分の影と和解する」という内面の旅は、小学校高学年以上が読むと深く響く。文章は少し難解な部分もあるが、読み通した達成感が大きく、「大人の本にも挑戦できる」という自信を子どもに与えてくれる。読書好きで「本当に凄い本を読んでみたい」という高学年の子への贈り物として、これ以上のものはなかなかない。
こんな人におすすめ
読書好きな高学年が次のステップに挑戦する一冊、達成感が大きい
良い点
- 1968年刊行ながら今も色褪せない普遍的なテーマの深さ
- 世界設定の独創性が高く、言語・魔法・文化の設定が一貫している
- 自己との対峙という哲学的テーマが、エンターテインメントとして成立している
気になる点
- ゆっくりとした語り口のため、展開のテンポを求める読者には物足りない場合がある
- 宮崎駿アニメ映画との乖離が大きいため、映画のイメージで読むと混乱する
橘ナナミ
自分の影と戦う魔法使いの物語って、具体的にはどんな感じなんですか?
椎名サワラ
この物語では、若い魔法使いゲドが自分の内なる闇と向き合いながら成長していくんです。単なる戦いではなく、自己理解と和解の旅が描かれています。
橘ナナミ
うわ、それ面白そうですね!でも、文章が難しいって聞いたんですけど、小学生でも理解できるかな?
椎名サワラ
確かに少し難解な部分はありますが、高学年には挑戦する価値があると思います。読み終えた時の達成感は格別ですよ!

穴 HOLES
¥748
砂漠の地に建つ少年院「グリーン・レイク」に送られた少年スタンリーが、穴を掘り続けるうちに祖先の秘密と出会う。ファンタジー的な設定ながらリアルな少年院生活、友情、家族の過去が絡み合う独創的な物語構造で、ニューベリー賞を受賞した現代児童文学の傑作だ。伏線の回収が鮮やかで、「読み終えたあとにもう一度最初から読みたくなる」という感想が多い。差別や不公正といったテーマも自然な形で盛り込まれており、社会的な視野を広げるきっかけになる一冊でもある。翻訳版で読みやすく、高学年ならすらすら楽しめる。
こんな人におすすめ
伏線と謎解きが好きな高学年に、読書感想文としても書きやすい
良い点
- 謎解き要素で読書が苦手な子も最後まで読める
- ユーモアある文体で重い話でも読みやすい
- 友情・正義のテーマが心に残る
気になる点
- 矯正施設という少し重い設定がある
- 314ページとやや長め
橘ナナミ
砂漠で穴を掘る少年の話って、ちょっと変わってますよね。何がそんなに面白いんですか?
椎名サワラ
この物語は、スタンリーが掘る穴を通じて、祖先の秘密や友情を見つける過程が描かれています。<strong>驚き</strong>の真実が待っているんです。
橘ナナミ
えっ、どういうことですか?ただ穴を掘ってるだけじゃないんですね!
椎名サワラ
そうなんです!穴を掘ることが、彼の過去や家族の歴史と繋がっていくんですよ。この伏線が最後に回収されるのが、読者にとっての醍醐味です。

獣の奏者 I闘蛇編
¥748
「生き物を音で操る」という独自の設定で描かれた日本ファンタジーの傑作シリーズ。闘蛇と呼ばれる猛毒の生き物を操る一族の少女エリンが、禁じられた野獣「王獣」を育てることになる。上橋菜穂子が文化人類学者でもあるため、食文化・言語・社会制度といった世界の細部がリアルに構築されており、読めば読むほど深みが増す。小学校高学年向けで、青い鳥文庫版は読みやすいルビ付きだ。動物好き・生き物好きの子に特に強く刺さる内容で、「ファンタジーは苦手だけど動物の話なら」という子の入口にもなる。「精霊の守り人」と並ぶ上橋ワールドへの扉。
こんな人におすすめ
動物や生き物が好きな高学年、本格ファンタジーへ移行したい子に
良い点
- 母の喪失から始まる少女の成長が丁寧に描かれ、感情移入しやすい
- 生物学・生態学的な設定のリアリティが世界観への没入感を高める
- NHKアニメと合わせて楽しめ、ビジュアルで世界観を掴んでから原作に入ることもできる
気になる点
- 第1巻は世界観と登場人物の紹介が中心で、スケールの大きな展開は2巻以降になる
- 闘蛇の設定や王国の政治構造の説明が多く、序盤は少し情報過多に感じることがある
橘ナナミ
音で生き物を操る少女の旅って、どんな感じの話なんですか?
椎名サワラ
この作品では、少女エリンが闘蛇という猛毒の生き物を操る一族の出身です。彼女は、特に禁じられた王獣を育てることになり、旅を通じて成長していきます。<strong>精緻</strong>な世界観が魅力で、動物好きな子供たちにも刺さる内容ですよ!
橘ナナミ
うわ、それ初めて聞きました!どんな年齢層におすすめなんですか?
椎名サワラ
小学校高学年向けで、特に動物や生き物が好きな子にピッタリです。上橋菜穂子さんの作品は、食文化や社会制度がリアルに描かれていて、本格ファンタジーへの良い入口にもなりますよ。
海外名作のファンタジー小説 ── 小学生に読まれる翻訳ファンタジーの名作
不思議の国のアリスは会話のリズムと不条理なユーモアが独特で、子どもよりも「大人になってから読んで面白さに気づく」タイプの本でもある。早めに触れておいて損はない。モモ(ミヒャエル・エンデ)は時間泥棒という概念を通じて「時間とは何か」を子どもに問いかける哲学的ファンタジーで、小学校高学年で読むと深く刺さる。ホビットの冒険は指輪物語の前日譚で、こちらの方が読みやすく冒険小説として純粋に楽しめる。

モモ
¥880
「時間を節約すればするほど時間がなくなる」という逆説を、孤独な少女モモと灰色の男たちの物語で描いたエンデの傑作。一見シンプルな冒険談だが、読み進めると「本当の豊かさとは何か」という深いテーマが浮かび上がる。子どもが読んでも楽しいが、親が読み聞かせて一緒に話し合うとさらに豊かな体験になる。「ゆっくり聴くことの大切さ」「時間をどう使うか」という視点は、スマホやゲームで忙しい現代の子どもたちにとってむしろ今こそ刺さるテーマだ。文章は決して易しくないが、高学年ならしっかり読み通せる。読んだあとに家族で話し合える本として特におすすめ。
こんな人におすすめ
親子で読んで語り合いたい、深いテーマを持つ高学年向けの一冊
良い点
- 時間・自由・人間らしさについて、物語を通じて深く考えさせてくれる
- 子どもから大人まで楽しめる重層的な構成で、読む年齢によって受け取り方が変わる
- 読後に自分の生き方を見直したくなる強い余韻がある
気になる点
- 序盤の子どもたちのごっこ遊び描写が長く、テンポが遅いと感じる読者もいる
- 翻訳文体に慣れが必要で、子どもによっては少し読みづらい場合がある
橘ナナミ
モモって、どんな物語なんですか?時間泥棒の話って、ちょっと怖そうですね。
椎名サワラ
モモは、孤独な少女が時間泥棒に立ち向かう物語です。彼女が、時間を大切にすることの重要性を学んでいく過程が描かれています。『時間を節約すればするほど時間がなくなる』という逆説が、まさにこの本の魅力ですね。
橘ナナミ
なるほど、そういうテーマなんですね!でも、小学生には難しくないですか?
椎名サワラ
高学年の子どもたちにはしっかり理解できる内容です。ただし、親が一緒に読んで話し合うと、より深い理解につながります。<strong>『ゆっくり聴くこと』</strong>の大切さも学べるので、ぜひ親子で取り組んでみてほしいです。

不思議の国のアリス
¥605
ウサギを追いかけて穴に落ちたアリスが、不思議な国で次々と奇妙な出来事に巻き込まれる。常識が通用しない世界の描写は、今読んでも驚くほどシュールで、子どもの「なんで?」という好奇心を刺激し続ける。1865年発表の古典だが、チェシャ猫や帽子屋のお茶会など、現代のゲームや映画でも引用され続けている普遍的なイメージに満ちている。ゲームやディズニー映画でキャラクターを知っている子が多く、馴染みやすい入口としても機能する。翻訳版によって読みやすさが大きく変わるので、岩波少年文庫や角川つばさ文庫など子ども向け翻訳版を選ぶと安心。
こんな人におすすめ
好奇心旺盛で想像力豊かな子どもに特に響く、世界文学の入口
良い点
- 短くコンパクトにまとまっており、ファンタジー文学の入口として最適
- ナンセンスユーモアと言葉遊びが随所にあり、大人が読んでも発見がある
- 160年以上読み継がれる普遍的な魅力があり、文学の古典として価値が高い
気になる点
- 訳者によって文体や雰囲気がかなり異なるため、版を選ぶ際に注意が必要
- ストーリーに一貫した筋道が少なく、起承転結を求める読者には物足りないことがある
橘ナナミ
ウサギを追いかけて穴に落ちるって、どんな感じの話なんですか?普通の世界じゃないってことですよね?
椎名サワラ
そうですね、アリスが落ちた先はまさに<strong>不思議な</strong>国です。彼女が出会うキャラクターや出来事は、すべて常識が通用しないシュールな世界で、子どもたちの好奇心を引き出しますよ。
橘ナナミ
へぇ、常識が通用しないんですね!じゃあ、どんなキャラクターが出てくるんですか?
椎名サワラ
代表的なキャラクターには、チェシャ猫や帽子屋がいます。特に帽子屋のお茶会は、時間が止まっているかのような、奇妙な雰囲気があって、子どもたちにとっては<strong>刺激的</strong>な場面です。

ホビットの冒険 上 (岩波少年文庫 58)
¥968
「指輪物語」の前日譚として書かれた冒険譚で、ドラゴンを倒すために13人のドワーフと魔法使いガンダルフとともに旅に出るホビットのビルボの物語。トールキンが子どもたちのために語り聞かせたのが起源の作品で、「指輪物語」より遥かに読みやすく親しみやすい。冒険・謎解き・ドラゴンと、ファンタジーの楽しい要素が盛りだくさん。指輪物語に連なる世界観への入口としても機能するため、将来もっと深い世界文学へつながる可能性を秘めた一冊でもある。映画を観た子も多く馴染みやすい。高学年なら余裕をもって楽しめる。
こんな人におすすめ
映画ファンの高学年が原作世界に飛び込む入口、本格ファンタジーの登竜門
良い点
- 指輪物語より短く読みやすい翻訳ファンタジーの入門書
- ユーモアと緊張感のバランスが絶妙
- ゴラムや竜スマウグなど印象的なキャラクターが多い
気になる点
- ドワーフ13人の名前が多くて覚えにくい
- 上下巻構成で続きが必要
橘ナナミ
ホビットの冒険、すごく面白そうですね!この本にはどんなドラゴンが出てくるんですか?
椎名サワラ
この作品に登場するドラゴンは、スモーグという名前です。彼は非常に強力で賢いドラゴンで、宝物を守っているんですよ。
橘ナナミ
えっ、スモーグってそんなにすごいドラゴンなんですか!?どんな冒険が待ってるのか気になります!
椎名サワラ
そうなんです!ビルボがドワーフたちと一緒に彼に立ち向かう過程が、非常にスリリングでワクワクするんですよ。冒険や謎解きが盛りだくさんで、読んでいて飽きることがありません。
小学生向けファンタジーは「本好きにするきっかけ」になりうる大事な1冊だ。低学年なら魔女の宅急便かエルマーのぼうけん、中学年ならライオンと魔女か銭天堂、高学年ならハリー・ポッターかブレイブ・ストーリーを最初の一冊として選べばまず失敗しない。「読み終わった!」という経験を積み重ねることが最優先なので、最初は薄めの本から始めるのが鉄則だ。
よくある質問
ハリー・ポッターは何年生から読めますか?
橘ナナミ
ハリー・ポッターは何年生から読めますかについて教えてください。
椎名サワラ
第1巻は小学3〜4年生から一人読みできます。ただし第4巻以降は急に分量が増えるため、読書習慣のある子でないと途中で止まりがちです。まず1巻を読んでみて、続きを読みたくなったら次へ進む、というペースが理想的です。
低学年の子に読み聞かせするのにおすすめはどれですか?
橘ナナミ
低学年の子に読み聞かせするのにおすすめはどれですかについて教えてください。
椎名サワラ
エルマーのぼうけんが定番で、章ごとに短くまとまっているため毎晩少しずつ読み聞かせるのに向いています。魔女の宅急便も読み聞かせしやすい文章リズムです。
映画やアニメを見た子が原作小説を読む場合のおすすめは?
橘ナナミ
映画やアニメを見た子が原作小説を読む場合のおすすめはについて教えてください。
椎名サワラ
ハウルの動く城は映画と原作の内容が大きく異なるため、映画を見た子でも新鮮に楽しめます。魔女の宅急便も映画では省略されたエピソードが原作には多くあります。
まとめ
橘ナナミ
椎名サワラさん、今回の小学生向けファンタジー小説のおすすめランキング、どうでしたか?特に印象に残った作品はありましたか?
椎名サワラ
そうですね、どの作品も魅力的でしたが、個人的には幻想的な世界観が広がるものが特に好きですね。小学生のころにこういう本に出会っていたら、もっとワクワクしていたと思いますよ。
橘ナナミ
えっ!?やっぱり、そういうジャンルは子どもたちにとって特別な体験なんですね!
椎名サワラ
そうですね、ファンタジー小説は想像力を刺激しますし、子どもたちに自分の世界を広げる手助けになりますからね。読書を通して冒険を楽しんでほしいです!
橘ナナミ
やばっ、ますます読みたくなってきました!他におすすめのポイントってありますか?
椎名サワラ
もちろんです。多くの作品が友達や仲間の大切さを描いているので、それも共感できる部分だと思います。友情は、ファンタジーの中でも重要なテーマの一つですからね!
橘ナナミ
なるほど、友情もテーマにされているんですね。読者としても感情移入しやすいですね!
椎名サワラ
そうです。最後に、ファンタジー小説は子どもたちに「夢を追うことの大切さ」を教えてくれる存在ですから、ぜひ多くの作品に触れてもらいたいですね。






