この本を一言で言うと
東京大学の経営学教授が、大学4年間の経営学カリキュラムを10時間で読み切れるようにコンパクトにまとめた入門書。図解を多用した分かりやすい構成で好評。
この本の概要
本書は東京大学大学院教授の高橋伸夫が、大学で4年間かけて学ぶ経営学の主要概念を、一般のビジネスパーソンが10時間程度で読み通せるようにまとめた入門書である。角川文庫版は2017年に刊行。
経営戦略(競争優位・ポーター・リソースベースドビュー)、組織論(組織構造・組織文化・モチベーション理論)、マーケティング(4P・STP・ブランド論)、財務(財務諸表の読み方・資本コスト)、人的資源管理(採用・評価・報酬)、イノベーション論といった経営学の主要領域を、一章ごとに簡潔にまとめている。
特徴は「ざっと学べる」という通り、深い理論的背景より「使える概念の概観」に絞っていること。経営学を体系的に学んでいない社会人が、会議やビジネス書を読む際に「あの概念って何だったっけ」と感じるギャップを埋めるのに最適な位置づけとなっている。
経営学の全体像を短時間で把握し、その後の深い学習への足がかりにするための「地図」として使える一冊。ベストセラーシリーズの「大学4年間でざっと学べる」シリーズの一つとして人気を得た。
「経営学ってこういうことか」が10時間でわかった
営業で15年やってきて、初めて経営企画部門に異動した。最初の会議でROIC、WACC、PPMなどの言葉が飛び交って、わかっているふりをしながらこっそりメモした。
帰りに本屋で買ったのがこの本だった。読んで驚いたのは、自分が営業の現場で「なんとなく」やっていたことに、実はちゃんと名前と理論があったということだ。「あの担当者が異常に動機づけされているのはなぜか」と思っていたことが、ハーズバーグの動機づけ—衛生理論で説明できる。「なぜうちの商品は値段が高いのに売れるのか」が差別化戦略とブランド論で整理できる。
10時間というのはほぼ正確で、週末の土日で読み切れた。内容は浅いが、それがいい。まず地図を手に入れることで、その後の情報整理が格段に速くなった。
難しいのは「浅い」と感じる人には物足りない点だ。本格的に学びたいならドラッカーや競争の戦略を読むしかない。でもその前の「全体像把握」としては最高の本だと思う。経営企画に異動したての人や、MBA受験前の人に薦めたい。
— 大手商社の営業部門から経営企画へ異動した・坂田(38歳)
この本で学べること
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本の目次
- 1第1章 経営とは何か
- 2第2章 経営戦略
- 3第3章 組織論
- 4第4章 マーケティング
- 5第5章 財務・会計
- 6第6章 人的資源管理
- 7第7章 イノベーションと起業家精神
良い点・気になる点
良い点
- ○10時間で読み切れるコンパクトな構成と平易な説明
- ○経営学の全体像を一冊で俯瞰できる入門書としての完成度
- ○図解を多用し、概念の視覚的理解を助ける構成
気になる点
- △各テーマの扱いが浅く、実務応用には追加学習が必要
- △深い理論的背景を学びたい人や上級者には物足りない内容
みんなの評判・口コミ
★★★★★4.5
経営学の概念を一通り把握したかったので読んだ。10時間というのはほぼ正確。コンパクトすぎて物足りない部分もあるが、全体の地図を得ることができた。この後の学習の方向が見えた。
★★★★★4.0
受験前の全体像把握に使った。各概念の名前と大まかな説明が整理されており、その後の専門書学習のインデックスとして機能している。深みはないが入門としての目的には合っている。
★★★★★4.0
試験範囲の経営学概念を俯瞰するのに使った。コンパクトに整理されており、知識の整理には役立つ。ただし各テーマを深く理解するには他書が必要。入門の入門として位置づけると良い。
★★★★★3.5
経営学部ではないが就活で経営の基礎知識を求められるため読んだ。内容はわかりやすいが表面的。会社の仕組みを最低限知るという目的には十分だった。深く学ぶ必要がある人には物足りない。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 経営学を専攻した人には内容が簡単すぎますか?▼
A. はい、本書は経営学を未修の人向けに設計されています。経営学部出身者や社会人MBA修了者には入門的すぎる内容です。むしろ経営学が初めての人や、学んだがほとんど忘れた人の復習に最適です。
Q. この一冊で実務で使えるようになりますか?▼
A. 全体像の把握という意味では有効ですが、実務応用には各領域の深い学習が必要です。本書は「地図」であり、各論の深掘りは個別の専門書で行うことをお勧めします。
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