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初心者経営

【要約・書評】『生き方―人間として一番大切なこと』の評判・おすすめポイント

稲盛和夫|||0ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

京セラ・KDDIを創業し、JAL再建も成し遂げた稲盛和夫が、自らの実践哲学「人間として正しい生き方とは何か」を語り尽くした、150万部超のロングセラー人生論。

この本の概要

本書は2004年の刊行以来150万部を突破し、世界16カ国で翻訳・中国でも500万部以上を突破した稲盛和夫の代表作である。二つの世界的大企業(京セラとKDDI)を創業し、2010年にはJAL(日本航空)の経営再建を成し遂げた著者が、その成功の礎となった実践哲学の全貌を語りつくした人生論の決定版。 本書の中心命題は「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という方程式だ。能力は先天的に差があるが、熱意は自分で決められる。そして最も重要なのが考え方(哲学・倫理観)であり、これがマイナスであれば結果もマイナスになるという。稲盛の哲学は「人間として正しいことを、正しく行う」というシンプルな原則に基づいている。 全4章で、利他の心(他者の幸せを願う心)を持つことの重要性、魂の磨き方(現世はたましいを磨く修行の場)、宇宙の法則と調和すること、そして日本人が本来持っている道徳観の再発見が語られる。精神論と思われがちだが、著者の経営の実践に根ざした具体的な事例と、働くことの意味・喜びへの深い洞察が全編を貫いている。 人生に指針を求めるあらゆる年代・職種の人から、何度も読み返したという声が絶えない現代の名著である。

経営の本というより、生きるための本だった

義父から旅館を継いで5年目。観光業の低迷、人手不足、コロナの直撃。「なぜ自分はこんなに大変な思いをしてまでこの仕事をしているんだろう」と本気で悩んでいた時期に読んだ。 この本は経営書じゃない。いや、経営書でもあるんだけど、それ以上に「なぜ働くのか」「どう生きるのか」に答えてくれる本だった。 稲盛さんの「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という方程式が最初に出てくる。能力は変えられない。でも考え方は自分で選べる。そして考え方がマイナスだと、どんなに能力や熱意があっても結果はマイナスになる。 読みながら、自分の「考え方」を振り返った。お客様のことより自分のしんどさばかり考えていた。スタッフの不満より自分の不満を優先していた。利他の心どころか、利己の心満載だったと気づいて恥ずかしくなった。 旅館業は「おもてなし」が商売の本質。それはつまり利他の精神そのものじゃないか。稲盛さんの言葉を通して、自分がこの仕事をする理由を再発見できた気がした。 精神論っぽく見えるかもしれないが、稲盛さん自身の経営体験に基づいているから説得力が違う。何度読んでも、読むたびに新しい発見がある本。

地方の老舗旅館の若女将・坂本(39歳)

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1章 思いを実現させる
  2. 2第2章 原理原則から考える
  3. 3第3章 心を磨き、高める
  4. 4第4章 宇宙の流れと調和する

良い点・気になる点

良い点

  • 150万部・16カ国翻訳という実績が示す普遍的価値
  • 経営の実践体験に基づいているため精神論に終わらない説得力がある
  • どの年代・職種にも当てはまる人生の根本的な問いに答えている

気になる点

  • 精神世界・仏教的概念への言及があり、価値観によっては受け入れにくい部分もある
  • 経営の具体的手法より哲学・倫理に重点があり、即効性のあるビジネス手法は少ない

みんなの評判・口コミ

5.0

生まれて初めて本を読んで涙を流した。稲盛氏の温かい心で、大丈夫だよと言われているみたいで感動した。経営者として20年以上やってきたが、こんなに根本的なことを語ってくれる本に出会えなかった。

4.5

仕事の意味に悩んでいた時期に読んだ。利他の心という概念が、自分の働き方を変えるきっかけになった。精神論に見えるが、稲盛さんの言葉には経営の現場で磨かれたリアリティがある。

4.0

現在の日本に、世界に足りない考え方が詰まっている。多くの人に読んでほしい。就職先を決める前に読んでよかった。仕事の意味を問い直してから活動できている。

4.0

良い言葉を赤ペンでなぞっていくと全ページが真っ赤になってしまった。ムダな言葉が全くない。考え方の重要性というメッセージは、リーダーシップの本質を突いている。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 精神論の本ですか?実際の経営に役立ちますか?
A. 精神論と思われがちですが、京セラ・KDDI創業やJAL再建という実績に裏打ちされた哲学です。「考え方×熱意×能力」の方程式は経営の意思決定にも直結します。精神的基盤が経営の成否を左右するという主張は、実体験に基づく説得力があります。
Q. 宗教的な内容が含まれていますか?
A. 仏教的な「魂を磨く」という概念は登場しますが、特定の宗教への入信を勧める内容ではありません。普遍的な道徳観・倫理観の話として読めます。

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