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【要約・書評】『ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる』の評判・おすすめポイント

ジム・コリンズ|||0ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

ビジョナリー・カンパニーシリーズの原点となった幻の名著を改訂版として初邦訳。人材・リーダーシップ・ビジョン・戦略・イノベーションと、偉大な企業をゼロから作るすべての要素を一冊に凝縮。

この本の概要

本書は、世界1000万部を超えるベストセラー「ビジョナリー・カンパニー」シリーズより前に書かれた原点的作品『Beyond Entrepreneurship』(1992年)の改訂版である。ジム・コリンズとビル・ラジアー(スタンフォード大学教授)の共著で、長らく日本語訳されずにいたが、コリンズが新たに大幅加筆して2021年に出版された。ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングスが「私のリーダーシップを一変させた本」と絶賛したことで注目を集めた。 本書の核心的主張は「人材こそが最重要資産」という点だ。「正しい事業のアイデアより、正しい人材の方がはるかに重要」であり、戦略よりも先に「バスの重要な座席にふさわしい人材を乗せること」を最優先すべきだと説く。 全9章で、人材選択から始まり、リーダーシップスタイル(7つの要素)、ビジョンのフレームワーク(コアバリュー・パーパス・ミッション)、偉大な企業をつくるための「地図」(4段階プロセス)、戦略立案、イノベーション促進、そして卓越した戦術の遂行まで、起業から持続成長までの全フェーズをカバーする。既存のビジョナリー・カンパニーシリーズを読まなくても本書一冊でシリーズ全体のエッセンスを習得できる。

「何をするか」より「誰とするか」がすべてだと確信した

起業して4年目。売上は伸びているのに、なぜか会社の空気が重い。採用を続けているのに組織がまとまらない。そんな時期にこの本を読んだ。 コリンズの「バスの比喩」が刺さった。目的地(ビジョン)より先に、バスの重要な座席にふさわしい人を乗せろ、という話。自分は逆をやっていた。「この事業をやりたいから、それができる人を採用する」という順番。でも事業は変わる。市場は変わる。変わらないのは人だ。 リーダーシップスタイルの章も刺さった。「真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず人が付いてくること」という定義。パワーで動かすのではなく、人が自発的についてくる環境をつくるのがリーダーの仕事だということ。 ビジョンのフレームワーク(コアバリュー・パーパス・ミッション・BHAG)は、うちの会社のビジョン策定にそのまま使った。個人事業レベルだとビジョンなんて大げさと思いがちだが、この章を読んで「公共性を持ったビジョンがないから組織がまとまらないんだ」と気づいた。 520ページと分厚いが、章ごとに独立しているので気になるところから読める。ビジョナリー・カンパニーの他の巻を読む前にまずこれ、と薦めたい。

SaaS系スタートアップ創業者・松本(35歳)

この本で学べること

本の目次

  1. 1序章 なぜ今、本書を出版するのか
  2. 2第1章 ビルと私の物語
  3. 3第2章 最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない
  4. 4第3章 リーダーシップ・スタイル
  5. 5第4章 ビジョン
  6. 6第5章 成功は諦めない者に訪れる
  7. 7第6章 偉大な企業をつくるための「地図」
  8. 8第7章 戦略
  9. 9第8章 イノベーション
  10. 10第9章 卓越した戦術の遂行

良い点・気になる点

良い点

  • ビジョナリー・カンパニーシリーズの原点として体系的にまとまっている
  • 起業から持続成長まで全フェーズを一冊でカバー
  • ネットフリックスCEOが絶賛した実績あり、実際の経営者に役立つ内容

気になる点

  • 520ページと分量が多く、通読には時間がかかる
  • 事例が主に米国企業であり、日本のビジネス環境との差異がある

みんなの評判・口コミ

5.0

人材についての優れた意思決定こそが最重要経営スキルだという主張が刺さった。何をするかではなく誰と何をするかへの発想転換。経営者として常に手元に置いておきたい一冊。

4.5

ビジョンの章だけでこの本を買った価値があった。コアバリュー・パーパス・ミッションのフレームワークを使って自部門のビジョンを策定した。明確なビジョンがあるとチームが変わる。

5.0

自分さえ稼げればいいという姿勢が経営に出ていた。公共性を欠いた状態だからスケールしないんだと気づかせてくれた。ビジョンを持つことの意義を初めて腑に落として理解できた。

4.0

シリーズの中でも起業家・中小企業経営者向けとして最も実用的。人材論の章は採用支援の場面でよく引用する。ただし米国文化を前提にした部分は日本企業への適用に注意が必要。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 既存のビジョナリー・カンパニーシリーズと読む順番は?
A. 本書はシリーズの原点かつ集大成として位置づけられており、本書一冊でシリーズ全体のエッセンスを習得できます。他の巻を読んでいない人でも問題なく、むしろ本書を最初に読むことをお薦めします。
Q. 大企業でも中小企業でも使える内容ですか?
A. 本書は規模に関係なく適用できる原則を解説しています。特にゼロから事業を立ち上げる起業家・中小企業向けの内容が充実しており、大企業の新規事業開発にも応用できます。

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