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【要約・書評】『ドラッカー名著集1 経営者の条件』の評判・おすすめポイント

P.F.ドラッカー|||0ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

「成果をあげる能力は習得できる」というドラッカーの確信のもと、時間管理・強みの活用・意思決定など、知識労働者が成果を上げるための8つの習慣を解説した不朽の名著。

この本の概要

本書は経営学の泰斗ピーター・ドラッカーが1966年に著した『The Effective Executive』の邦訳であり、ドラッカー名著集シリーズの第1作として位置づけられる。タイトルの「経営者」は原著では「エグゼクティブ(Executive)」であり、組織の中で知識によって成果をあげる責任を持つすべての人を指す。 本書の核心は「成果をあげることは習慣である」という主張だ。才能や知性ではなく、正しい習慣を身につけることで誰でも成果をあげられるとドラッカーは説く。具体的には、時間を管理すること(時間の記録・整理・まとめ)、貢献に焦点を当てること、強みを活かすこと、重要なことに集中すること、そして正しい意思決定を行うことという5つの実践が詳述されている。 特に「自分の時間を管理せよ」という主張は現代においても有効であり、タスク管理や生産性向上の議論の原点として引用され続けている。1966年の著作でありながら、60年近く経った今でも現場で機能する実践書として、世界中の経営者・ビジネスパーソンに読み継がれている。

「忙しいのに成果が出ない」を打破した思考法

毎日会議に追われて、気づいたら終業時間。やるべきことは山積みで、でも何一つ前に進んでいない感覚。30代前半でマネージャーになったとき、そういう状況が続いた。 この本を読んで最初に刺さったのは「時間を記録せよ」という部分。自分がどこに時間を使っているか、まず現状把握しろという話。やってみたら愕然とした。週の半分以上が、参加する意味があるかどうかも怪しい会議と、誰かの依頼に応えるための作業だった。 ドラッカーの言葉は一見シンプルだけど、実践するとなると結構きつい。「自分の強みに集中し、弱みは他人に補ってもらえ」というのも、謙虚さが必要な話だ。自分が苦手なことを認めて手放す判断は、日本の職場文化の中ではかなりの勇気が要る。 「成果をあげる者は問題からではなく機会から出発する」という一文は、ポストイットに書いてモニターに貼った。問題対処に振り回されがちな自分への戒めとして。 文章が少し読みにくい部分もある。翻訳の影響もあるし、引用事例が古いものも多い。でもエッセンスを掴めば、今のビジネス環境でもそのまま使える話ばかりだ。何度読んでも新しい気づきがある。

IT系ベンチャーのプロダクトマネージャー・岡田(32歳)

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1章 成果をあげる能力は習得できる
  2. 2第2章 汝の時間を知れ
  3. 3第3章 どのような貢献ができるか
  4. 4第4章 強みを活かせ
  5. 5第5章 最も重要なことに集中せよ
  6. 6第6章 意思決定とはなにか
  7. 7第7章 成果をあげる意思決定
  8. 8第8章 成果をあげる人の習慣

良い点・気になる点

良い点

  • 60年近く読み継がれた普遍性の高い内容
  • 「知識労働者」という視点が現代のホワイトカラー全員に当てはまる
  • 実践的な習慣論として具体的に行動に移せる

気になる点

  • 翻訳文体が読みにくく、一部の文章が難解
  • 引用事例が1960年代のものが多く、背景理解に手間がかかる

みんなの評判・口コミ

5.0

マーカーで埋め尽くされるほど学びが多い。特に時間管理の章は、自分の働き方を根本から見直すきっかけになった。成果へのフォーカスという軸は、どんな職種にも適用できる。

4.0

翻訳が少し読みにくい部分はあるが、経営者としての必要条件を知る上では良書。一度で終わらず、役職が上がるたびに読み返したい内容が詰まっている。

4.5

「強みを活かす人材配置」の章は人事実務に直結する示唆が多い。弱みの克服より強みの最大化という視点を、採用・配置・評価のすべてに応用している。

4.0

自分さえ成果を出せばいいフェーズから、チームで成果を出すフェーズに変わったときに読んだ。「貢献に焦点を当てる」という概念が、マネジメントの根本を教えてくれた。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 「経営者の条件」というタイトルですが、管理職でない人にも関係しますか?
A. はい、本書のタイトルは原著では「エグゼクティブ」であり、組織内で知識を使って成果を出す責任を持つすべての人を意味します。経営者・管理職に限らず、知識労働に従事するあらゆる人に有効な内容です。
Q. 古い本ですが内容は今でも使えますか?
A. 1966年の著作ですが、自己管理・時間管理・意思決定の原則は現代でも有効です。具体的な事例は古いものの、抽象化された原則部分は現在のビジネス環境に十分応用できます。

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