この本を一言で言うと
京セラ・KDDI創業者の稲盛和夫が、門外不出だった社内手帳「京セラフィロソフィ」を一般公開した、経営哲学の決定版600ページ超の大著。
この本の概要
「京セラフィロソフィ」は、長年にわたって京セラ社内と稲盛氏主宰の経営塾「盛和塾」でのみ読むことができた、まさに門外不出の書だった。それが初めて一般向けに公開されたのが本書だ。
内容は稲盛哲学の体系的・網羅的な解説で、「人間として何が正しいか」という問いを出発点に、仕事への向き合い方から会計・財務の考え方、組織文化の作り方まで、経営に必要なあらゆる哲学的基盤を扱っている。
本書の特異な点は、経営を「哲学」として語っている点だ。利益最大化の手法ではなく、「どういう人間でありたいか」「どういう会社でありたいか」という問いが全ての出発点となっている。京セラが創業以来一度も赤字を出したことがないという事実は、この哲学の実証でもある。
600ページ超という分量は確かに重いが、各項目が独立しているため辞書的に使うことも可能。経営者として手元に置き、迷ったときに開く「座右の書」として使うのが最も効果的な読み方だ。
厚さに怯んだが、これは「読む本」より「使う本」だとわかった
正直、600ページ超えと聞いて最初は引いた。でも経営者の知り合いから「持ってるだけで意味がある」と言われて買ってみた。
最初から通読しようとするから辛くなる。俺は章ごとにパラパラめくって、今の自分の課題に関係しそうなところだけ深く読む使い方をしている。これが正解だと思う。
特に「採算意識を持つ」「値決めは経営」の部分は、スタートアップの経営をやってる自分には直接刺さった。値付けって本当に難しくて、安くすれば売れるけど会社が死ぬ。稲盛さんが「値決めは経営者の仕事の中で最も重要な仕事」と断言しているのを読んで、ちゃんと向き合おうと思えた。
「人間として何が正しいか」を基準に経営判断するという姿勢は、ともすれば綺麗事に聞こえるけど、これだけ長く一貫してやり続けた経営者がいるという事実が説得力を持つ。
厚いのは確かだけど、投資対効果は高い本だと思う。
— IT系スタートアップのCOO・山本(37歳、東京)
この本で学べること
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本の目次
- 1第1部: 素晴らしい人生を送るために
- 2第2部: 経営のこころ
- 3第3部: 会計の考え方
- 4第4部: 会社経営のあり方
- 5第5部: 仕事の姿勢
良い点・気になる点
良い点
- ○稲盛哲学の最も包括的・体系的な資料として他に代えがたい
- ○各項目が独立しているため、辞書的に特定テーマだけ読める
- ○経営の哲学的基盤を600ページかけて詳細に解説した唯一の書
気になる点
- △600ページ超という分量は通読するには相当の時間と覚悟が必要
- △価値観や哲学の話が中心で、具体的な経営手法・ツールは少ない
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
10年以上手元に置いている本。困った時、迷った時に開く「座右の書」として機能している。600ページあるが一気に読むものではなく、人生と経営の節目ごとに少しずつ読み進めるのが自分流の使い方。
★★★★★4.0
社内の経営理念策定プロジェクトで参考にした。稲盛さんがどのような思考プロセスで京セラフィロソフィを構築したかが伝わり、自社版を作るときの指針になった。ボリュームは確かに多いが価値ある内容。
★★★★★4.5
値決めの章が特に参考になった。スタートアップは値付けを顧客の反応で決めがちだが、価値から逆算して価格を決めるという考え方に転換できた。これだけで本書を買った価値がある。
★★★★★3.5
分量的に通読は難しかったが、仕事への向き合い方に関する章は職位・業種を問わず参考になる。大企業の社員でも「経営者感覚」を持つことの重要性が伝わってくる。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 600ページ超は通読が必要ですか?▼
A. 通読は必須ではありません。各項目が独立した構成のため、自分の関心や課題に関連する章から読み始め、辞書的に使うのが多くの読者から支持されている方法です。
Q. 『心を高める経営を伸ばす』と内容が重複しますか?▼
A. 共通するテーマはありますが、本書はより体系的・詳細であり、内容の幅と深さが全く異なります。『心を高める』が入門書なら、本書は稲盛哲学の大全と言えます。
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