この本を一言で言うと
京セラ・KDDIを創業した稲盛和夫が半世紀の経営者人生から紡いだ「人生と仕事の羅針盤」——心の持ち方が経営の結果を決めるという哲学の入門書。
この本の概要
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」——この方程式は稲盛和夫の哲学の核心であり、本書はその方程式の意味を丁寧に解説した一冊だ。
京セラを創業したのは1959年、従業員28人の小さな会社から始まり、セラミック技術で世界市場を制し、売上1兆円規模の優良企業に成長させた。さらに1984年にはKDDIの前身であるDDIを設立し、NTTの独占に風穴を開けた。この二つの全く異なる業種での成功を支えたのが、本書で語られる「心の在り方」だった。
本書の特徴は、抽象的な精神論ではなく、経営者として実際に直面した場面でどう考え、判断したかが具体的に語られている点だ。「動機善なりや、私心なかりしか」という自問や、「六波羅蜜」を経営の場面で実践することの意味など、東洋の倫理観と実践的経営論が融合している。
難しい経営理論は一切なく、平易な文体で書かれているため入門書として読みやすい。稲盛哲学に初めて触れる人にとって最適の一冊。
「なぜ仕事するのか」を初めてちゃんと考えた本
正直、最初は会社の上司に薦められて半強制的に読んだ感じだった。「稲盛とか昭和の経営者の話でしょ」って思ってた。
でも読んでみると、予想外に刺さった。特に「能力は平均点だが、熱意と考え方で結果は変わる」という話。自分は営業成績が中くらいで、「まあこんなもんか」と思っていたが、それは考え方と熱意の問題だったのかと。
「考え方」がプラスかマイナスかで人生の結果が全然変わるという話は、最初読んだ時は綺麗事に聞こえた。でも3回読み返すうちに、自分の「考え方」がかなりマイナス寄りだったことに気づいた。
仕事への向き合い方が変わったかというと、劇的には変わってない。でも「今日の仕事に意味があるか」と問う習慣ができた。それだけでも読む価値があったと思っている。
稲盛さんの本の中でもいちばん読みやすいし、最初に読む一冊としておすすめしたい。
— 入社5年目のメーカー営業・田中(28歳、大阪)
この本で学べること
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本の目次
- 1第1部: 仕事を通じて人間を磨く
- 2第2部: 経営に求められる心のあり方
- 3第3部: 試練と向き合う
- 4第4部: リーダーとして何を大切にするか
- 5第5部: 人生の意味を問う
良い点・気になる点
良い点
- ○平易な文体で読みやすく、稲盛哲学の入門書として最適
- ○具体的なエピソードを交えて語られるため抽象論に留まらない
- ○仕事と人生を統合する哲学として、長く手元に置ける
気になる点
- △精神論的な要素が強く、具体的な経営ツールや手法は少ない
- △宗教的・哲学的な考え方に馴染めない人には受け入れにくい部分もある
みんなの評判・口コミ
★★★★★4.5
迷いが多かった起業初期に読んで、判断の軸ができた。「動機善なりや、私心なかりしか」という問いを意思決定の際に使うようになって、後悔が減った。経営書として読むより人生の指針として読む本。
★★★★★4.0
社内の管理職向け研修のリファレンス本として使っている。考え方の重要性という観点は、マネジメントの場面でも非常に有効。難しい理論より「心の在り方」から入る方が腹落ちしやすい社員が多い。
★★★★★4.0
上司に薦められて読んだが、予想以上によかった。「仕事で人格が磨かれる」という考え方は、仕事を手段としか見ていなかった自分には新鮮だった。定期的に読み返したくなる本。
★★★★★3.5
クライアント経営者に薦める本の一冊。具体的な経営手法より「心の在り方」を整えることの方が、長期的な経営成果に直結するというのは実感として正しい。ただし精神論だけで終わらせないよう注意が必要。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. ビジネス書として実用的な内容はありますか?▼
A. 具体的なビジネスツールや手法は少ないですが、経営判断の基準となる「考え方の軸」を提供してくれます。意思決定の場面で立ち返れる哲学書として実用的です。
Q. 他の稲盛関連の本と比べてどう違いますか?▼
A. 本書は稲盛哲学の入門として最もシンプルにまとまっています。より深く学ぶなら『京セラフィロソフィ』(体系的・詳細版)や『アメーバ経営』(経営管理手法)へと進むのがおすすめです。
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