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初心者経営

【要約・書評】『新しい経営学』の評判・おすすめポイント

三谷 宏治|||0ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

マーケティング・ファイナンス・組織論などバラバラに学ばれがちな経営学の各科目を「ビジネスモデル」という軸で統合した、画期的な経営学入門書。

この本の概要

「経営学って、専門分野がバラバラで全体像がわからない」――そんな不満に正面から答えたのが本書だ。『ビジネスモデル全史』でも知られる三谷宏治が、経営戦略・マーケティング・アカウンティング・ファイナンス・人・組織・オペレーションという経営学の主要分野を「ビジネスモデル」という共通の軸で統合し、再構築した画期的な入門書だ。 従来の経営学入門書は各分野を独立した科目として解説するため、「それぞれはわかるが繋がりがわからない」という問題があった。本書では、まずビジネスモデルの全体像(誰に・何を・どのように・どのくらい稼ぐか)を提示し、各専門分野がそのどの部分を担当しているかを明示することで、経営学の有機的な全体像を一冊で把握できる。 具体的な事例が豊富で、抽象的な概念でも理解が進む。MBAを始める前の準備として、またはMBAで各科目を学んだ後の統合整理として、幅広いシーンで活用できる。「すべての働く人のための経営学」という副題が本書の立ち位置を体現している。

バラバラだった知識が、ようやくひとつの絵になった

経理部門に10年いて、P&Lは読めるし原価計算もわかる。でも「経営戦略」「マーケティング」「組織論」って、なんとなく別の世界の話に感じていた。 この本を読んで、自分がずっと感じてた違和感の正体がわかった。経営学の各科目は全部「ビジネスモデルを作り、回すため」の道具なんだというのを、この本は鮮やかに示してくれる。 特に印象に残ったのは、ビジネスモデルの4要素(顧客・価値・プロセス・収益)を軸にして、マーケティングはこの「誰に・何を」の部分、オペレーションは「プロセス」、ファイナンスは「収益」の部分という整理をしているところ。「ああ、そういうことか」と思わず声が出た。 昇進して事業全体を見る立場になったとき、各部門のことをどう見ればいいかがイメージできるようになった気がする。MBAを取る前に読んでおけばよかったという後悔と、今読んでも十分使えるという感謝が同時にある。

メーカー勤務・管理職への昇進を前にした会計担当・安藤(38歳)

この本で学べること

経営学の各科目(戦略・マーケティング・ファイナンス・組織論・オペレーション)は独

経営学の各科目(戦略・マーケティング・ファイナンス・組織論・オペレーション)は独立ではなく、ビジネスモデルを構成する有機的な部品

ビジネスモデルは「誰に・何を・どのように・どのくらい稼ぐか」という4要素で構造化

ビジネスモデルは「誰に・何を・どのように・どのくらい稼ぐか」という4要素で構造化できる

「リソース(ヒト・モノ・カネ)よりオペレーション(活動)が先」という逆転の発想が

「リソース(ヒト・モノ・カネ)よりオペレーション(活動)が先」という逆転の発想が本書の核心

マーケティングは外部顧客向けの価値創造、組織論・HRは内部顧客(社員)向けの価値

マーケティングは外部顧客向けの価値創造、組織論・HRは内部顧客(社員)向けの価値創造という対称性

ファイナンスとアカウンティングの違いと役割をビジネスモデルの文脈で理解できる

ファイナンスとアカウンティングの違いと役割をビジネスモデルの文脈で理解できる

本の目次

  1. 1序章: なぜ「新しい」経営学が必要か
  2. 2第1章: ビジネスモデルの全体構造
  3. 3第2章: 経営戦略とビジネスモデル
  4. 4第3章: マーケティング
  5. 5第4章: オペレーション
  6. 6第5章: アカウンティングとファイナンス
  7. 7第6章: 人・組織とリーダーシップ
  8. 8終章: 統合的な経営の視点

良い点・気になる点

良い点

  • バラバラに学ばれがちな経営学各科目をビジネスモデルで統合した唯一無二の構成
  • MBAで学ぶ内容の全体マップとして機能し、学習の羅針盤になる
  • 豊富な事例で抽象的な概念を直感的に理解できる

気になる点

  • 各科目の深掘りは限られており、専門的に学びたい場合は各分野の専門書が必要
  • 全体概観が主眼のため、実践的な手法の習得には向かない

みんなの評判・口コミ

4.5

MBA後に読んだが、各科目の繋がりが初めてきれいに整理できた気がする。在学中に読んでいたら各授業への理解が格段に深まったと思う。統合的な視点を与えてくれる稀有な本。

4.0

人事として「自分の仕事が経営全体のどこに位置づけられるか」をずっと気にしていた。本書はその答えを明快に示してくれた。他部門の担当者にも配りたい一冊。

4.5

経営学を体系的に学んだことがない自分には目から鱗。特にオペレーションとマーケティングの役割分担の整理が、日々の経営判断の見え方を変えてくれた。

4.0

授業でバラバラに習ってきた内容が一冊でつながった感覚がある。就活で「経営の全体観を持っています」と言うための下地作りとして最適だと思う。

著者について

こんな人におすすめ

MBA・ビジネススクール入学前に経営学全体の地図を作りたい方

MBA・ビジネススクール入学前に経営学全体の地図を作りたい方

特定の専門分野は得意だが経営の全体像に自信がないビジネスパー

特定の専門分野は得意だが経営の全体像に自信がないビジネスパーソン

事業全体を見渡す立場になった管理職・経営幹部候補

事業全体を見渡す立場になった管理職・経営幹部候補

よくある質問

Q. MBAを取った後で読んでも意味がありますか?
A. 十分意味があります。MBAで各科目を個別に学んだ後、本書で全体を統合することで「森を見る力」が強化されます。個々の知識を有機的につなげる「統合フレームワーク」として活用できます。
Q. 前著「ビジネスモデル全史」と内容は重複しますか?
A. 重複はほとんどありません。「ビジネスモデル全史」が歴史を通じてビジネスモデルを学ぶ本であるのに対し、本書は経営学の各科目をビジネスモデルで統合することが目的です。両書は補完的で、組み合わせて読むと経営理解が深まります。

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