この本を一言で言うと
顧客志向・ブランド管理・選択と集中など合理的に見える企業戦略が「逆説的」に失敗するメカニズムを、行動経済学・認知科学で解き明かす。
この本の概要
「正しいことをやっているのに、なぜうまくいかないのか」の正体
— 大手メーカーのマーケティング部長・藤田(50歳)
この本で学べること
合理的な企業戦略が失敗するのは、個々の判断の正しさではなく「組織の意思決定構造」
合理的な企業戦略が失敗するのは、個々の判断の正しさではなく「組織の意思決定構造」と「認知バイアス」に根本原因がある
「顧客志向の罠」
顧客の声に忠実に応えすぎると、市場に存在しないニーズを追いかけるリスクがある
「ブランド管理の逆説」
強いブランドへの過度な依存が、新しい競争への対応を妨げる
「選択と集中の罠」
リソースの過度な集中が組織の柔軟性を失わせ、環境変化への対応力を低下させる
意思決定者の認知構造(メンタルモデル)が戦略の歪みを生み出す主要な要因の一つ
意思決定者の認知構造(メンタルモデル)が戦略の歪みを生み出す主要な要因の一つ
本の目次
- 1序章: 合理的な戦略はなぜ失敗するのか
- 2第1章: 顧客志向の逆説
- 3第2章: プライシングの罠
- 4第3章: ブランドの陥穽
- 5第4章: コミュニケーションの誤算
- 6第5章: イノベーションのジレンマと戦略の失敗
- 7第6章: 選択と集中の罠
- 8終章: 愚かな戦略を避けるために
良い点・気になる点
良い点
- ○行動経済学・認知科学という新しいレンズで経営戦略を分析した独自のアプローチ
- ○日本企業に特有の意思決定パターンへの言及があり、国内読者に刺さる内容
- ○マーケティングと戦略論を横断する視点が新鮮で知的刺激に富む
気になる点
- △問題の診断は詳細だが、具体的な対処法・処方箋が相対的に薄い
- △各章の事例が多岐にわたり、論旨の一貫性がやや散漫に感じる部分もある
みんなの評判・口コミ
「顧客の声に忠実であることの罠」という逆説は、マーケットリサーチに依存しすぎた自分の反省と重なった。診断書として読む分には非常に鋭い。処方箋が薄いのは惜しい。
クライアントの意思決定の歪みを説明する際の参考書として使っている。行動経済学と経営戦略を接続した視点は珍しく、差別化された知見として活用できる。
自社の戦略決定プロセスを振り返る機会になった。「6つの逆説」のうち2〜3つは明らかにうちでも起きていた。ただ具体的な解決策が薄いので、続きを自分で考える必要がある。
行動経済学的な視点で経営戦略を読み解くというアプローチが新鮮で面白かった。難しすぎず、でも読み応えのある一冊。ビジネスパーソンの教養書として良い。
著者について
こんな人におすすめ
「正しいことをやっているのにうまくいかない」と感じている経営
「正しいことをやっているのにうまくいかない」と感じている経営者・事業責任者
組織の意思決定バイアスを理解し、戦略の精度を上げたいビジネス
組織の意思決定バイアスを理解し、戦略の精度を上げたいビジネスパーソン
行動経済学を経営戦略に接続して学びたい好奇心旺盛な読者
行動経済学を経営戦略に接続して学びたい好奇心旺盛な読者
よくある質問
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