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【要約・書評】『決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻』の評判・おすすめポイント

三枝 匡|||0ページ

5.0
(4件)

この本を一言で言うと

7年連続赤字の事業を2年で黒字化した変革プロセスを、ノンフィクションで全面書き下ろし——壊創変革の7ステップで組織再生の全貌を描く三枝匡の最高傑作。

この本の概要

三枝匡のシリーズ第2巻。「2年で黒字化できなければ閉鎖」という社長宣告を受けた7年連続赤字事業の再生劇を、全面書き下ろしノンフィクションで描く。「壊創変革の7ステップ」——成り行きシナリオの把握・組織を覗き触り嘗める・改革フレームワーク共有・改革シナリオ構築・トップサポート獲得・社員を一気に束ねる・愚直に熱く実行——として体系化された変革メソッドは、日本の事業再生の実践書として唯一無二の価値を持つ。シリーズ累計約100万部。評価4.6と本シリーズ最高。2023年刊の決定版はノンフィクション書き下ろしと大幅加筆で内容が充実。

現場で何度も開いたバイブル

20年前に担当していた赤字事業と、この本の状況がそっくりだった。当時の版を読んで、何度も「うちの話だ」と思った。それで使えると確信して、実際に同じ手順を踏んで事業を立て直した経験がある。 今回の決定版では実際の会社名が明かされており、当時との比較で臨場感が増していた。「あの会社のことだったのか」という発見もあって、読み応えが増している。 特に印象的なのは「壊創変革の7ステップ」の中で、組織を「覗き・触り・嘗める」という第2ステップ。経営分析だけでなく、現場に入り込んで人間の温度感を把握する重要性が、具体的に描かれている。コンサル的な「外から分析する」アプローチの限界を示している部分だ。 今は自分が逆の立場——事業再生を担う経営者——になって読み返すと、リーダーとしての孤独と使命感の話が刺さる。読む立場が変わると刺さる章が変わる本。何度読んでも発見がある。

食品メーカーの事業本部長・坂田(52歳)

この本で学べること

本の目次

  1. 1プロローグ
  2. 2第1章: 壊創変革ステップ1——成り行きのシナリオ
  3. 3第2章: 壊創変革ステップ2——組織を覗き・触り・嘗める
  4. 4第3章: 壊創変革ステップ3——改革フレームワークの共有
  5. 5第4章: 壊創変革ステップ4——改革シナリオを組み立てる
  6. 6第5章: 壊創変革ステップ5——トップのサポートを得る
  7. 7第6章: 壊創変革ステップ6——社員を一気に束ねる
  8. 8第7章: 壊創変革ステップ7——愚直に熱く実行する
  9. 9エピローグ

良い点・気になる点

良い点

  • 事業再生の実践書として日本で唯一無二——再現性ある変革セオリーを提供
  • ノンフィクション書き下ろしの臨場感——読者が当事者として追体験できる
  • 「経営者がもつべき魂」を感じさせる熱量が読んで伝わる

気になる点

  • 大企業・製造業の事業再生が前提で、スタートアップや中小企業には文脈が異なる部分がある
  • 成功体験が主体のため、変革途中の失敗・挫折の描写はやや少ない

みんなの評判・口コミ

5.0

20年前に読んで実際の変革に活かした。今回の決定版では実際の会社名が出ており臨場感が増した。業績不振の組織を率いるすべての人が読むべき本。

5.0

物語と理論解説が有機的に連動しており読みやすい。示唆の密度が高く内容が濃いのに一気読みできる。経営者教育の素材として活用している。

5.0

同じ手順を自店に適用し、過去最高売上を達成した。抽象的な理論書ではなく、現場で実践できる手順書として機能する。何度も読み返している。

4.0

ドラマ仕立てで頭に入ってきやすい。ポイントも要所で解説されリマインド機能もある。ビジネス小説として読める質と理論の両立が見事。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 「戦略プロフェッショナル」と読む順番はどちらが先がいいですか?
A. 「戦略プロフェッショナル」を先に読むことをお勧めします。本書はより大規模・複雑な変革を扱っており、前作で事業変革の基礎概念を理解してから読むと深く学べます。
Q. 旧版(増補改訂版)との違いは?
A. 2023年刊の決定版はノンフィクションの書き下ろしに全面改め、実際の会社名を明記。さらに「経営ノート」を始めとする大幅な加筆が施されており、旧版とは実質的に別書です。

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