Shelfy
わかる社会人基礎力:人生100年時代を生き抜く力

【要約・書評】『わかる社会人基礎力:人生100年時代を生き抜く力』の評判・おすすめポイント

島田 恭子|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の12要素を、大学生の主人公の成長ストーリーを通じてわかりやすく学べる入門書 —— 就活から中堅社員まで使える「仕事の体幹」を身につけるためのテキスト

この本の概要

本書は、2006年に経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の全体像を、体系的かつ実践的に解説した一冊である。「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」という3つの能力と、それを構成する12の能力要素(主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力)を、それぞれ独立した章で丁寧に解説している。 最大の特徴は、大学3年生の主人公「基礎まなぶ」くんが就職活動を経て社会人となり、中堅社員へと成長していくストーリー仕立てで構成されている点だ。抽象的になりがちな「社会人基礎力」の各要素が、具体的なシナリオの中で描かれるため、読者は自然と自分の状況に重ね合わせながら理解を深めることができる。 著者の島田恭子氏は東京大学大学院で保健学博士号を取得した精神保健の専門家であり、本書では心理学・社会学・経営学などの学術的アプローチも交えながら解説が進む。さらに、各章末には実際のビジネス現場で活躍する先輩社員からの応援メッセージ(「先輩からのエール」)が掲載され、理論と実践の橋渡しがなされている。 全200ページとコンパクトながら、巻末にはセルフチェックワークも収録。大学のキャリア教育テキストとしてだけでなく、新人研修のサブテキストや、若手〜中堅社会人が自身の強み・弱みを振り返るツールとしても活用できる構成になっている。

この本で学べること

本の目次

  1. 1はじめに
  2. 2第1章 社会人基礎力とは
  3. 3第2章 「規律性」の巻:社会のルールや人との約束を守る力
  4. 4第3章 「課題発見力」の巻:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
  5. 5第4章 「情況把握力」の巻:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
  6. 6第5章 「計画力」の巻:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
  7. 7第6章 「ストレスコントロール力」の巻:ストレスの発生源に対応する力
  8. 8第7章 「創造力」の巻:新しい価値を生み出す力
  9. 9第8章 「発信力」の巻:自分の意見をわかりやすく伝える力
  10. 10第9章 「傾聴力」の巻:相手の意見を丁寧に聴く力
  11. 11第10章 「実行力」の巻:目標を設定し確実に行動する力
  12. 12第11章 「柔軟性」の巻:意見の違いや立場の違いを理解する力
  13. 13第12章 「働きかけ力」の巻:他人に働きかけ,巻き込む力
  14. 14第13章 「主体性」の巻:物事に進んで取り組む力
  15. 15第14章 「社会人基礎力」確認ワークの巻:12の能力要素をセルフチェックしてみよう!

良い点・気になる点

良い点

  • 主人公の成長ストーリーに沿って学べるため、12の能力要素が具体的にイメージしやすい
  • 各章が独立しているので、必要な要素だけを拾い読みできる柔軟な構成
  • 先輩社員のリアルなエピソードや失敗談が掲載されており、教科書的な堅さが緩和されている
  • 巻末のセルフチェックワークで、自分の強み・弱みを客観的に把握できる

気になる点

  • 大学テキスト向けに設計されているため、実務経験が豊富な社会人には物足りなく感じる可能性がある
  • 著者が複数名いるため、章によって文体や解説の深さにばらつきがある
  • 具体的なビジネスケーススタディよりも概念的な解説が中心で、即座に実務に応用しづらい面もある

みんなの評判・口コミ

★★★☆☆3.0

大学の授業テキストとして作られた本ということもあり、内容はかなり基礎的。社会人基礎力の12要素を一通り押さえているのは良いが、すでに数年の実務経験がある人にとっては新しい発見が少ないかもしれない。ストーリー仕立ては読みやすいけれど、もう少し実践的なケーススタディがあれば、現場で使える度合いが上がったと思う。入門書としては十分だが、深い学びを求める人には別の本と併読をおすすめする。

★★★3.5

部下の育成に活用できるかなと思って購入。12の能力要素がそれぞれ独立した章になっているので、後輩の課題に合わせて該当する章だけ読んでもらうという使い方ができた。先輩からのエールのコーナーも、若手に読ませるにはちょうどいい内容。ただ、各章の深さにばらつきがあるのと、著者が複数いるため文体がやや統一されていない点は気になった。全体としては、育成のサブテキストとしてなら十分に機能する。

★★★★4.0

就活が終わってから先輩に薦められて読んだが、もっと早く出会いたかった。社会人基礎力という概念自体は知っていたけれど、それぞれの力が具体的にどういう場面で求められるのか、この本を読んで初めてイメージできた。主人公の成長ストーリーが自分と重なる部分も多く、特に情況把握力と傾聴力の章は何度も読み返した。学術的な解説と現場のエピソードのバランスが良い。

★★★★4.5

社会人基礎力の本は何冊か読んだことがあるが、この本が一番わかりやすいと感じた。イラストが随所にあって堅苦しさが和らいでいるし、主人公の成長物語に沿って読み進められるので、12要素がスルスルと頭に入ってくる。メタ認知やストレスコーピングといった専門用語もコラムで丁寧に説明されていて、心理学の知識がなくても理解できる。大学のテキストにも使われているだけあって、構成がしっかりしている。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 『わかる社会人基礎力』はどんな人向けの本ですか?
A. 主に就活を控えた大学生や新入社員を想定して書かれていますが、若手〜中堅社会人の振り返りや、部下育成のサブテキストとしても活用できます。大学のキャリア教育テキストとしても採用されています。
Q. 『わかる社会人基礎力』で学べる「社会人基礎力」とは何ですか?
A. 2006年に経済産業省が提唱した概念で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と、それを構成する12の能力要素(主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力)から成ります。
Q. 『わかる社会人基礎力』はストーリー形式で書かれているのですか?
A. はい。大学3年生の主人公「基礎まなぶ」くんが就職活動を経て社会人になり、中堅社員へと成長していくシナリオに沿って、12の能力要素を学ぶ構成になっています。物語を読み進めるように各要素を理解できます。
Q. 『わかる社会人基礎力』の著者・島田恭子さんはどんな方ですか?
A. 東京大学大学院で保健学博士号を取得した精神保健の専門家です。予防医学、対人関係とコミュニケーションを主な研究領域とし、大学での教育・研究活動のほか、精神科クリニックでのカウンセリングや企業研修も行っています。
Q. 『わかる社会人基礎力』は全部通して読む必要がありますか?
A. 12の能力要素がそれぞれ独立した章になっているため、気になる力だけを選んで読むことも可能です。もちろん通読すれば全体像を把握できますが、自分の課題に合った章だけ拾い読みするという使い方もおすすめです。
Q. 『わかる社会人基礎力』に自己診断ツールはありますか?
A. 巻末の第14章に「社会人基礎力確認ワーク」が収録されており、12の能力要素をセルフチェックできます。自分の強み・弱みを客観的に把握するためのツールとして活用できます。
Q. 『わかる社会人基礎力』は新人研修に使えますか?
A. 使えます。大学のテキストとして設計されていますが、新人研修のサブテキストとしても最適です。各章が独立しているため、研修のテーマに合わせて該当章だけを活用することもできます。

習慣化テンプレート

目標達成のための習慣化シートを無料でダウンロード

※ 登録いただいたメールアドレスは資料送付にのみ使用します