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ビジネスを育てる 新版 いつの時代も変わらない起業と経営の本質 - MAIN
初心者累計200万部突破(原著)副業

【要約・書評】『ビジネスを育てる 新版 いつの時代も変わらない起業と経営の本質』の評判・おすすめポイント

ポール・ホーケン|||0ページ

★★★★4.0
(4件)

この本を一言で言うと

園芸カタログ企業スミス&ホーケンを一代で築いた著者が、小さく始めて大きく育てる起業哲学を語る——時代が変わっても色あせない「商売の根っこ」が詰まった一冊

この本の概要

本書は、園芸ガーデニング商品のカタログ・小売企業「スミス&ホーケン」を創業したポール・ホーケンが、自らの起業体験をもとに経営の本質を語り尽くした一冊だ。原著『Growing a Business』は1987年に刊行され、50カ国以上で翻訳、累計200万部を突破。PBSのテレビシリーズとして115カ国で放映されるなど、世界中の起業家のバイブルとして読み継がれてきた。 ホーケンが一貫して訴えるのは、「ビジネスは小さく始めるほうがいい」というシンプルな原則だ。巨額の資金を調達してから動き出すのではなく、自分の手が届く範囲でまず始めてみる。失敗から学び、粘り強く続ける。アイデアは遠くにあるのではなく「鼻先にある」——日常のなかで感じた不便や違和感こそが、ビジネスの種になるのだと説く。 本書が際立っているのは、経営テクニックよりも「あり方」に重きを置いている点だろう。「成功するビジネスとは、個人がのびのびと自分を表現することから生まれる」という信念のもと、顧客を理解するにはまず自分自身を知ること、社員の成長速度を超えて会社を膨らませてはいけないことなど、地に足のついた哲学が次々と語られる。 新版では、「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコム代表・青木耕平氏が解説を寄せている。まさにこの本から影響を受けて事業を育ててきた実践者の言葉が加わったことで、現代の読者にもぐっと距離が近くなった。40年近く読み継がれてきたのは、テクニックではなく本質を語っているからにほかならない。

「急がなくていい」って言われて、なぜか泣きそうになった

正直に言うと、最初は「40年前の本でしょ?」とナメてた。ところが読み始めて30ページくらいで、自分がいかに焦っていたかを突きつけられて恥ずかしくなった。 フリーランス3年目。受託の仕事はそこそこ回るようになって、生活には困らない。でもTwitterを開けば同世代がSaaSを立ち上げて資金調達して、なんかキラキラしてるわけですよ。自分も何か作らなきゃ、早く動かなきゃ、って気持ちばかりが先走ってた。 そこにホーケンさんが「小さく始めろ」「急成長を望むな」とくる。「とてつもない成長がまかり通るのはがん細胞だけだ」って。いやもう、ページの端が付箋だらけになった。 特に刺さったのが、アイデアは鼻先にあるという話。遠くにすごいアイデアを探しに行くんじゃなくて、自分が日々「これ不便だな」「なんでこうなってないんだろう」と感じていることに目を向けろ、と。振り返ると、自分がクライアントワークの中で毎日触れている課題にこそヒントがあったのに、まったく違う方向ばかり見ていた。 テクニック本じゃないから、読んですぐに売上が跳ねるとかはない。でも、ビジネスと向き合うときの姿勢というか、構えみたいなものが確実に変わる。何度も読み返す本になるだろうなと思う。焦ってる人ほど手に取ってほしい。自分のペースでやっていいんだ、と肩の力が抜ける本だから。

30代・Web系フリーランス3年目。受託で食えてはいるけど、自分のプロダクトを持ちたいと思い始めている。

この本で学べること

小さく始めることの強さ

大きな資金調達や完璧な事業計画を待つ必要はない。手の届く範囲で今すぐ始めることが、持続可能なビジネスを生む第一歩だと著者は説く。小さいからこそ顧客の声が直接届き、柔軟に方向転換できる。

アイデアは「鼻先」にある

革新的なビジネスアイデアを遠くに探しに行く必要はない。日常のなかで自分が感じている不満や違和感こそがビジネスの種であり、自分自身を深く知ることが顧客理解への最短ルートになる。

急成長を望まない経営哲学

社員の成長速度を超えて会社を膨らませてはいけないという考え方を提示。急成長は組織を内側から壊し、競合を呼び込み、持続不可能な構造を生む。着実に育てることの価値を繰り返し強調する。

失敗を前提としたビジネスプラン

失敗は避けるべきものではなく「常にそこにあるもの」だとホーケンは語る。問題が起きることを織り込み、想像力を働かせて立ち向かう姿勢そのものが、ビジネスを育てる力になる。

自分を表現するビジネス

成功するビジネスとは、個人がのびのびと自分を表現した結果として生まれるものだという信念。金儲けの手段ではなく、自分らしさの実現としてビジネスを捉え直す視点を読者に投げかける。

本の目次

  1. 1第1章 あなたらしさを実現するために
  2. 2第2章 成功のヒント、成功のワナ
  3. 3第3章 小さくても大丈夫!
  4. 4第4章 グッドアイデアだと思ったら時すでに遅し
  5. 5第5章 成長の秘訣
  6. 6第6章 お金
  7. 7第7章 商売のセンス
  8. 8第8章 まず、顧客に「パーミション」をもらうことから始めよう
  9. 9第9章 顧客の視点から学ぶ
  10. 10第10章 よい仲間で良い会社を作ろう
  11. 11第11章 聖堂守
  12. 12訳者あとがき
  13. 13解説 青木耕平

良い点・気になる点

良い点

  • 40年近く読み継がれたロングセラーであり、時代を超えた本質的な内容が凝縮されている
  • 著者自身の起業体験に根ざしており、地に足のついた語りが強い説得力を持つ
  • テクニックではなく「あり方」を語るため、読み返すたびに新しい気づきがある
  • 青木耕平氏の解説が加わり、現代日本のビジネス文脈での実践例が参考になる

気になる点

  • 原著が1987年の本であり、具体的な事例やビジネス環境は現代と異なる部分がある
  • すぐに使えるテクニックやノウハウを求める読者には抽象的に映る可能性がある
  • 翻訳書のため、日本のビジネス慣習にそのまま当てはまらない話も含まれる
  • デジタルマーケティングやSNS活用など現代特有のテーマには触れていない

みんなの評判・口コミ

t
taro

MLエンジニア

★★★★4.5

経営の本質を語る本として、間違いなく一級品だろう。40年前の著作なのに古さをほとんど感じないのは、テクニックではなく思考の型を語っているからだと思う。「社員の成長速度より速く会社が成長してはいけない」という一節には、自社の過去を振り返って深く頷かされた。ただし、具体的な実務指針は薄い。これ一冊で起業準備が完了するという類の本ではなく、心構えを整える本として手元に置いておくべき一冊。

m
miku

Webマーケター

★★★★4.5

フリーランスとして独立して2年、そろそろ自分のサービスを作りたいなと思っていたタイミングで手に取った。「小さく始めろ」「アイデアは鼻先にある」というメッセージが、まさに今の自分に必要な言葉だった。周囲のスタートアップ勢の動きを見て焦っていたけど、自分のペースで地道に積み上げていけばいいんだと思えたのが大きい。青木さんの解説も地に足がついていて良かった。ただ、具体的にどう動くかは自分の頭で考える必要がある。

n
nao

バックエンドエンジニア

★★★3.5

クライアントに薦める本のリストに加えるか迷い、結論としては条件付きで推薦することにした。ビジネスの本質論としては文句なしに優れている。ただ、現代のデジタル環境やスタートアップのエコシステムには一切触れておらず、原著が80年代の本であることを踏まえて読む必要がある。一方、「急成長を望まない」「問題があることが常態」といったメッセージは、スケール至上主義に傾きがちな今のビジネスシーンだからこそ響く。読者を選ぶが、刺さる人には深く刺さる本だ。

りん

会社員

★★★★4.0

スタートアップ界隈にいると「スピードが正義」「PMF達成→スケール」みたいな話ばっかり耳に入ってくるんだけど、この本は真逆のことを堂々と言っている。最初は「古い考え方だな」と正直思った。でも読み進めていくうちに、自分が見落としてきたものの大きさに気づかされた。顧客との関係をどう築くかという話は、SaaSビジネスの文脈でも十分に通用する。即効性を求めて読む本ではないが、折に触れて開きたくなる。

著者について

こんな人におすすめ

起業を考え始めた会社員

「いつか独立したい」と漠然と考えている段階の人に、起業の心構えと第一歩の踏み出し方を教えてくれる

スモールビジネスを始めたばかりの経営者

立ち上げ初期の不安や焦りを感じている人に、「小さくていい」「急がなくていい」という安心感を与えてくれる

フリーランスから事業化を目指す人

受託仕事から自分のプロダクトやサービスを持ちたいと考えている人に、自分の経験の中からビジネスの種を見つけるヒントを与える

急成長に疲れた経営者

スケール志向の経営に違和感を覚え始めた人に、持続可能な成長のあり方を示してくれる

ビジネス書に食傷気味の人

ハウツーやテクニック系の本に飽きた人に、経営の本質に立ち返る読書体験を提供する

よくある質問

Q. 『ビジネスを育てる 新版』はどんな本ですか?
A. 『ビジネスを育てる 新版』は、園芸カタログ企業「スミス&ホーケン」を創業したポール・ホーケンが、自らの起業体験をもとに経営の本質を語った本です。原著は1987年刊行で世界累計200万部を突破。「小さく始めて大きく育てる」という哲学が、時代を超えて多くの起業家に支持されています。
Q. 『ビジネスを育てる 新版』は初心者でも読めますか?
A. はい、起業経験がなくても十分に読めます。『ビジネスを育てる 新版』は専門用語が少なく、著者の実体験をベースにわかりやすく語られています。むしろ起業前の段階でこそ読む価値があり、ビジネスに対する健全な心構えが自然と身につきます。
Q. 『ビジネスを育てる 新版』と旧版の違いは何ですか?
A. 旧版の『ビジネスを育てる』は2005年に出版されましたが、長らく絶版でした。新版では訳者の阪本啓一氏による新訳に加え、「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコム代表・青木耕平氏の解説が新たに収録されています。
Q. 原著が1987年の本ですが、今読んでも役に立ちますか?
A. 『ビジネスを育てる 新版』はテクニックではなく経営の本質や心構えを語っている本なので、時代が変わっても色あせません。SNSマーケティングなど現代特有の手法には触れていませんが、ビジネスの根本的な考え方は40年経っても通用すると多くの読者が評価しています。
Q. 『ビジネスを育てる 新版』はどんな人におすすめですか?
A. 『ビジネスを育てる 新版』は、これから起業を考えている人、小さくビジネスを始めたい人、経営の本質を見つめ直したい現役経営者などにおすすめです。特に「急成長」よりも「持続的な成長」を大切にしたい方に響く内容です。
Q. 『ビジネスを育てる 新版』のKindle版はありますか?
A. はい、『ビジネスを育てる 新版』のKindle版は2,079円で購入できます。紙の書籍(単行本ソフトカバー)は2,310円です。Audible版も提供されています。
Q. 『ビジネスを育てる 新版』の著者ポール・ホーケンとはどんな人ですか?
A. ポール・ホーケンは起業家・作家・環境活動家で、園芸ガーデニング商品のカタログ・小売企業「スミス&ホーケン」を創業した人物です。環境の持続可能性とビジネスの関係を変えることに人生を捧げ、『ドローダウン』『リジェネレーション 再生』など環境関連の著書も多数あります。

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