この本を一言で言うと
文章タイプ別の「読解テンプレート」と設問形式別の解法を組み合わせた、古文の読み方と解き方を同時に習得できる参考書。
この本の概要
「文法や単語を勉強したにもかかわらず、なぜか文章が読めない」という受験生の悩みに応えるために書かれたKADOKAWAの古文読解参考書。著者の笹森義通氏が考案した「読解テンプレート」が最大の特長で、古文の文章ジャンル(物語・日記・随筆・説話など)ごとに話の流れのパターンが似通っている点に着目し、ジャンル別に展開を予測しながら読む方法を解説している。さらに源氏物語をはじめとした頻出文章のあらすじも収録。各例題には「主語判定問題」「和歌解釈問題」など頻出の設問形式別解法を付属しており、読み方と解き方の両方を192ページで習得できる構成になっている。2015年刊行だが、古文読解の本質的な考え方を扱っており現在でも有効な内容。
「読めない」には理由があった。テンプレートを知ってから古文が怖くなくなった
夏の模試で古文が5点だった。5点。もう何をしたらいいかわからなくて、とりあえず古文の参考書コーナーをうろうろしていて手に取ったのがこれ。
「なぜか文章が読めない」というキャッチコピーが刺さった。まさに自分のことだと思った。文法はやったのに、単語帳も1周したのに、なぜか読めない。その「なぜか」に答えてくれる本がようやく見つかった感じがした。
読んでわかったのは、古文には「ジャンルごとに話の展開パターンがある」ということ。物語なら求愛と成就(または障害)の話が多い、説話なら教訓が最後にくる、みたいな型がある。そのテンプレートを知った状態で文章を読むと「たぶんここから登場人物の感情が変わる」「ここで誰かが登場するはず」という見当がつく。
見当がつくと、難しい文章でもついていきやすくなる。全部わからなくても、流れに乗れる感覚が生まれた。
主語判定問題の解法パートも良かった。どこを見て誰の動作かを判定するか、その思考プロセスが言語化されていて、「なんとなく」ではなく「こうだから」と答えられるようになってきた。
秋の模試では20点台まで上がった。完璧ではないけど、方向が見えてきた感じがある。
— 文法をやったのに古文が読めない高校3年生
この本で学べること
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本の目次
- 1第1章 古文の読み方基礎(主語の特定・省略の補い方)
- 2第2章 読解テンプレート(文章ジャンル別の展開パターン)
- 3第3章 頻出文章のあらすじ(源氏物語ほか)
- 4第4章 設問形式別の解法(主語判定・和歌解釈など)
良い点・気になる点
良い点
- ○ジャンル別の読解テンプレートという独自メソッドで文章の展開を予測しながら読める
- ○設問形式別の解法解説が充実しており、問題の解き方まで体系的に習得できる
- ○頻出文章のあらすじが読解の背景知識として機能し、得点力を高める
気になる点
- △2015年刊行で旧課程対応のため、最新の出題傾向との差異を自分で確認する必要がある
- △古典文法の基礎がない状態では内容を消化しにくい
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
ジャンル別テンプレートというアイデアが自分には刺さった。物語なら「誰かが誰かに恋して、障害があって」みたいな流れがあると言われると、古文を読むときに方向感覚ができる。その上に文法知識を乗せると急に文章が読めるようになった感じ。家庭学習の独学に向いている本だと思う。
★★★★★4.5
現役のときに文法だけやって読解が全然できなかったので、浪人してこの本で読解の方法論から学び直した。主語判定問題の解法が特に参考になって、設問でどこを見るべきかが整理できた。源氏物語のあらすじが入っているのも、頻出文章への対策として助かった。
★★★★★4.0
子どもが塾なしで受験しており、この本を自学自習に使っています。読み方と解き方がセットで学べる構成で、理解の流れが途切れずに進められると言っていました。刊行年が少し古いことが気になりますが、内容は今でも十分通用するようです。
★★★★★3.5
読解テンプレートという切り口は面白く、生徒の「読み方がわからない」という課題に対して方向性を与えてくれる本。ただし2015年刊行のため、最新の出題傾向との照合は自分で確認が必要です。文法の基礎ができた生徒の読解入門として使うのが効果的です。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. 「読解テンプレート」とはどのようなものですか?▼
A. 古文の文章は物語・日記・随筆・説話などのジャンルごとに話の展開パターンが似通っているという観察に基づき、ジャンル別に「展開の型」を示したものです。このテンプレートを頭に入れた状態で古文を読むと、内容を予測しながら読み進めることができ、主語や場面の把握がしやすくなります。
Q. 文法の基礎がない状態で使えますか?▼
A. 古典文法の基礎知識(助動詞・助詞・動詞の活用など)がある状態で使うのが効果的です。文法の基礎がまだの場合は、まず文法参考書を1冊終えてから本書で読解・解法を学ぶ順序が推奨されます。
Q. 2015年刊行と古いですが今でも使えますか?▼
A. 古文読解の本質的な方法論は変わっていないため、読み方・解き方の観点では今でも有効な内容です。ただし、最新の共通テストの出題形式への対応は別途確認することをおすすめします。