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【要約・書評】『富井の古文読解をはじめからていねいに』の評判・おすすめポイント

富井健二|ナガセ|2004-09-28|280ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

文法・単語の次のステップ、古文の「読み方」を手順化したマニュアル本。答案用紙が配られてからの思考プロセスを、作品常識とともに徹底解説。

この本の概要

『富井の古文読解をはじめからていねいに』は、古文の「読解法」に特化した参考書。著者の富井健二先生が「ビジュアル古文読解マニュアル」と呼ぶ、試験本番での読み進め方の手順を体系化した内容が核心。 本書は「参考書」であり「問題集」ではない。古文を読み解く際にどこに注目し、どんな順序で考えるのかというプロセスを、古文常識・作品常識とあわせて一冊に凝縮している。別冊「ビジュアル古文読解マニュアル」には本冊の要点をビジュアルにまとめており、問題演習時に手元に置いて参照できる。文法・単語がひと通り終わった後の「架け橋」として位置づけられており、読み終えたあとは過去問や問題集に積極的に取り組むことが推奨されている。

「文法はわかるのに読めない」が解消された

富井先生の文法書を終えたのに古文の模試がいまいち伸びない時期があった。単語もある程度入れた。でも問題を解くと主語がどこかわからなくなったり、場面の流れが追えなかったりする。 そのタイミングでこの本に出会った。最初のページに「本書は参考書であり問題集ではありません」と書いてあって、ああ読み方を学ぶ本なんだ、と気づいた。 内容は試験本番で「古文を読む手順」を体系化したもの。主語をどう特定するか、敬語からどう人物関係を把握するか、場面の切り替わりをどう見抜くか、という具体的なプロセスが丁寧に書いてある。読んでいると「そういう目線で読めばよかったのか」という気づきが次々と出てくる。 別冊マニュアルがかなり使える。薄くてコンパクトなので演習するときに横に置いて、手順を確認しながら問題を解く使い方をした。これを繰り返したら読解の型が体に入ってきた感じがした。 2004年の本なので共通テストへの完全対応は期待できないけど、読解の基礎を作る意味では今でも十分通用する。富井先生の文法書とセットで使うのがおすすめ。

受験生

この本で学べること

本の目次

  1. 1第1部 古文読解の基本姿勢
  2. 2第2部 主語・述語の把握
  3. 3第3部 場面の読み取り方
  4. 4第4部 敬語による人物把握
  5. 5第5部 古文常識と作品常識
  6. 6別冊 ビジュアル古文読解マニュアル

良い点・気になる点

良い点

  • 読解の「手順」が明示されており、何をすべきかが迷わない
  • 古文常識と読解法を同時に整理できる一石二鳥の構成
  • 別冊マニュアルが演習時の実用的な参照ツールになる

気になる点

  • 問題演習がないため、読んだあと自分で問題集を追加する必要がある
  • 2004年刊行で改訂がなく、共通テストの出題傾向への対応は限定的

みんなの評判・口コミ

5.0

文法と単語をやり終えたのに古文が読めなくて焦ってたときにこれを読んだ。主語の特定の仕方とか敬語による人物の把握とか、「そういうふうに読むのか」という気づきが多かった。別冊マニュアルを問題集の横に置いて手順を確認しながら演習するようにしたら、ぐっと読める量が増えた。

4.5

現役のときは文法だけやって読解の訓練をサボってたのが失敗の原因だったと気づいた。この本で読解のフレームを作ったら、過去問の古文がようやく体系的に解けるようになった。古文常識の補足もあって、富井先生の文法書と合わせて使うと相乗効果が高い。

3.5

文法書を終えてすぐに手を出したら少し難しかった。文法と単語がある程度定着してから読む本だと思う。内容は確かに体系的でわかりやすいのだが、2004年刊行なので共通テストの傾向には完全には対応していない部分もある。読解力の基礎を作る1冊としては今でも十分通用する。

4.0

富井先生の文法書を終えた生徒に必ずすすめる読解の架け橋。「文法はわかるのに読めない」という生徒の多くが、この本で読み方の手順を意識するようになって解けるようになる。別冊マニュアルの存在が特に優秀で、問題演習のたびに参照することで手順が体に染み込む。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 文法書を読み終える前から使えますか?
A. 文法・単語の基礎知識がある程度身についてから使うのが効果的です。古文文法の基礎が固まっていない状態で読んでも、読解手順の前提となる文法知識が不足しているため理解しにくいことがあります。まず文法書を一通り終えてから本書に進むのを推奨します。
Q. 問題集も別途必要ですか?
A. はい。本書は「参考書」であり問題演習は含まれません。著者自身も「本書を読み終えたあとは別冊を片手にどんどん過去問や問題集に取り組んでください」と明記しています。別冊マニュアルを手元に置きながら演習問題に取り組む使い方が最も効果的です。
Q. 富井の古典文法書と一緒に使った方がいいですか?
A. セットで使うと相乗効果があります。富井先生の文法書で文法を理解し、本書で読解の手順を学ぶという流れが自然です。解説のスタイルや世界観に一貫性があるため、スムーズに移行できます。