この本を一言で言うと
「なぜ?」から入る講義スタイルで、古典文法の仕組みをゼロから丁寧に解説。10年ぶりの改訂で和歌修辞法・識別例文集も追加されたロングセラー。
この本の概要
『富井の古典文法をはじめからていねいに 改訂版』は、東進ハイスクールの人気講師・富井健二先生による古典文法の入門講義本。初版から長年ベストセラーを続けてきた本書が、2014年に10年ぶりの大改訂を経て生まれ変わった。
本書の最大の特徴は、文法規則を暗記させるのではなく「なぜそうなるのか」という理由から丁寧に解説する講義スタイル。高校1年生でも全くのゼロから読み進められるよう、語り口は親しみやすく、随所にユーモアも交えながらハイレベルな内容まで到達できる構成になっている。改訂版では解説のわかりやすさをさらに向上させ、別冊図版を刷新。新たに「和歌の修辞法」の特別補講と、総復習用の識別例文集も収録された。
助動詞の活用表を丸暗記しなくていいって気づいた本
高1のとき学校で古典文法を習って、最初にやったのが助動詞の活用表の丸暗記。「る・らる・す・さす・しむ・ず・き・けり……」みたいなやつ。ぜんぜん意味わかんないし、すぐ忘れるし、古文ってこんなもんか、と思ってた。
この本を読んで変わった。富井先生の解説って、まず「なんでこういう形になるのか」から入るんですよ。規則を押し付けるんじゃなくて、日本語の歴史的な流れとか語感とかから説明してくれる。だから「ああそういうことか」ってストンと落ちる感じがある。
講義調の文体だから読んでいて眠くならないし、ツッコミとかユーモアも適度に入ってくる。368ページあって最初は「多い……」と思ったけど、実際に読み始めたら思ったより早く進んだ。
問題演習は少ないから、これで理解したあとはドリルで手を動かす必要がある。別冊の図版は薄くて持ち歩けるので、電車の中で確認するのに使ってた。古典文法の入門書としては自信を持っておすすめできる1冊。
— 受験生
この本で学べること
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本の目次
- 1第1部 用言の活用
- 2第2部 助動詞
- 3第3部 助詞
- 4第4部 敬語
- 5第5部 識別
- 6特別補講 和歌の修辞法
- 7別冊 識別例文集・文法図版
良い点・気になる点
良い点
- ○講義調の文体で読みやすく、独学でも理解しやすい
- ○文法規則の「理由」まで踏み込んでいるので応用がきく
- ○別冊で随時確認できるので参考書と問題集を行き来しやすい
気になる点
- △368ページと分量が多く、一周するのに時間がかかる
- △問題演習が少ないため、別途ドリル・問題集との併用が必須
みんなの評判・口コミ
★★★★★5.0
学校の授業で古典文法を習ったけど全然わからなくて、この本を手に取ったら一気に理解できた。先生みたいなしゃべり口調で書いてあるから読んでいて眠くならない。助動詞の活用表を丸暗記しなくても意味から理解できるのが助かった。
★★★★★4.5
文法が本当に苦手で、夏前にやり直しで使った。「なぜこの形になるか」の説明がとても丁寧で、今まで暗記に頼ってたのが理解できるようになった。ページ数は多いけど読みやすいから意外と早く進む。別冊の図版が持ち歩きに便利。
★★★★★4.0
現役のときもこれで文法の基礎を作った。浪人してもう一周したら、最初は読み飛ばしてた細かい解説の意味がよくわかった。改訂版で識別例文集が追加されたのは便利。ただこれ単体では演習量が少ないので、ステップアップノートと一緒に使うのがベスト。
★★★★★3.5
受験生に最初に勧める古典文法書はこれ。富井先生の解説は規則の背後にある理屈まで丁寧に追っているので、暗記でなく理解で文法が身につく。ページ数に怯む生徒もいるが、講義調なので読書感覚で進められる。改訂版で和歌修辞法が追加されたのは実戦的で評価が高い。
著者について
こんな人におすすめ
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よくある質問
Q. この1冊だけで文法は完成しますか?▼
A. 文法の「理解」という意味では本書1冊で十分な基礎が作れます。ただし問題演習は少ないため、理解した内容を定着させるには「ステップアップノート30」などのドリルを並行して使うことを推奨します。
Q. 高1から使えますか?それとも高3になってから?▼
A. 高1から使えます。全くのゼロを想定した構成になっており、学校で古文を習い始めた高1のタイミングで使うと授業内容の理解が深まります。高3からでも十分間に合いますが、早めに始めるほど余裕が生まれます。
Q. 旧版と改訂版の違いは何ですか?▼
A. 改訂版では解説のわかりやすさをさらに向上させ、別冊図版を刷新しました。また特別補講として「和歌の修辞法」を新規収録し、別冊巻末には識別の例文集も追加されています。付属CDを廃止し音源は無料ダウンロード方式に変更されました。