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【要約・書評】『ブレイブ・ストーリー』の評判・おすすめポイント

宮部みゆき|KADOKAWA|2003-07-31|512ページ

4.5
(4件)

この本を一言で言うと

家族の崩壊に傷ついた小学5年生の少年が、運命を変えるため「幻界」と呼ばれる異世界に旅立ち、仲間と共に冒険する王道ジュブナイルファンタジー。

この本の概要

ごく普通の小学5年生・三谷亘(わたる)の日常は、父親の突然の家出宣言によって一変する。家族を取り戻したいという一心で、異世界「幻界(ビジョン)」へと足を踏み入れる亘。そこは魔法と冒険が溢れる世界で、5つの「宝玉」を集めて女神に願いを叶えてもらうためのRPG的な旅が始まる。仲間との出会いや別れ、強大な敵との戦い、そして自分自身と向き合う体験を通じて、少年は少しずつ成長していく。宮部みゆきが本格的にファンタジーに挑んだ代表作で、2006年にアニメ映画化もされた。上巻では現実世界の葛藤から異世界への入り口まで、緻密な心理描写と丁寧な世界観構築が光る。

「あの頃読んでよかった」と「今読んでもよかった」が同時に来る

子どもの頃に読んだ記憶があって、息子が小学5年生になったタイミングで一緒に再読した。 正直、子ども向けと思っていたら現実パートの重さに驚いた。父親の浮気と離婚、崩れていく家族という導入が、全然オブラートに包まれてない。亘の視点から見た親の問題が丁寧に描かれているので、子どもとしては「なんかうちの話みたい」とドキッとするかもしれない。息子は「お父さん、出て行かないよね?」って途中で聞いてきた。 異世界パートに入ると一気にRPGの世界になって、宝玉を集める旅の構成がゲーム世代にわかりやすい。仲間が増えたり、強敵が現れたりの展開は王道で安心して読める。ただ宮部みゆきなんで、キャラの内面描写がちゃんとある。子ども向けだからといって薄くない。 息子は中巻で「続きどこ?!」ってなってた。うまく引き込まれてる様子を見てるのは親として嬉しかった。

38歳・会社員・子どもの頃から本が好き

この本で学べること

本の目次

  1. 1第一部 現実(リアル)
  2. 2第二部 幻界(ビジョン)への扉
  3. 3第三部 旅の始まり

良い点・気になる点

良い点

  • 子どもから大人まで楽しめる王道ファンタジーの構成がしっかりしている
  • 主人公の心理描写が丁寧で、家族問題という重いテーマも読みやすく描かれている
  • 異世界の設定が丁寧に作り込まれており、読み進めるほど世界観に引き込まれる

気になる点

  • 上中下の三巻構成で、上巻は現実パートが長く、異世界冒険本格化まで少し時間がかかる
  • ページ数が多いため、読書が苦手な子どもには完走がハードルになることがある

みんなの評判・口コミ

5.0

小学生の頃に読んで、亘と一緒に旅してる気分になった記憶がある。大人になって再読したら、父親の家出や母親の心理描写の重さが全然違って見えた。子どもには冒険譚、大人には家族小説として二度楽しめる。

4.5

息子に読ませたら一気読みしてた。親としては現実パートの家族崩壊描写がリアルすぎてちょっとつらいが、それがあるからこそ冒険の意味が生きてくる。宮部みゆきが書くファンタジーは人間の描き方が違う。

4.0

最初の現実パートが長くてちょっと焦れたけど、異世界に入ってからは止まらなかった。仲間との出会いや別れが感動的だし、宝玉を集める旅がRPGっぽくてわかりやすい。続きが気になって上中下一気に読んだ。

3.5

宮部みゆきにしてはかなり王道のファンタジーで、ミステリ路線を期待すると肩透かし。ただ子どもの心理描写の細やかさはさすが。三巻通して読むと壮大な成長物語になっていて、上巻だけで判断するのはもったいない。

著者について

こんな人におすすめ

よくある質問

Q. 子どもが一人で読めますか?
A. 対象は小学高学年以上で、漢字にふりがなが振られており、一人で読み進められる作りになっています。
Q. アニメ映画との違いは何ですか?
A. 映画版(2006年)は原作を大幅に短縮しており、現実パートの心理描写や異世界の描写の細かさは原作のほうがずっと豊かです。
Q. 上中下の三巻を全部読む必要がありますか?
A. 物語は三巻で完結するので、続きが気になる場合は通しで読むことをおすすめします。上巻は助走的な位置づけです。